JP2001025690A - マスキング材 - Google Patents

マスキング材

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JP2001025690A
JP2001025690A JP11198626A JP19862699A JP2001025690A JP 2001025690 A JP2001025690 A JP 2001025690A JP 11198626 A JP11198626 A JP 11198626A JP 19862699 A JP19862699 A JP 19862699A JP 2001025690 A JP2001025690 A JP 2001025690A
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Japan
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masking material
flange
window frame
polymer alloy
rubber
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Masanori Ogawa
正則 小川
Tetsuji Unno
哲二 海野
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Nagoya Oil Chemical Co Ltd
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Nagoya Oil Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、粘着テープによる目張りを
しなくても塗料ミストの侵入を防止することができ、取
り付け及び取り外しが容易なマスキング材を提供するこ
とである。 【解決手段】 プラスチックシートの成形物2,3から
なり、部材6の周囲を囲繞して該部材6の周面を保護す
るマスキング材1であって、該マスキング材1の両端部
には、相互に重合される一対のフランジ部52,53が形成
されており、一方のフランジ部52には凸部521 が設けら
れており、他方のフランジ部53には該凸部521 と嵌合す
る凹部531 が設けられていることを特徴とするマスキン
グ材1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車を塗
装する際、ドア窓枠等の部材を該塗装から保護するため
に使用されるマスキング材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車窓枠等の部材を異色塗
装する場合、該部材の周面を被覆保護するために、図7
に示すようなマスキング材1Pを使用している。該マス
キング材1Pは、窓枠6の周囲を囲繞するように形成さ
れた本体部51Pと、該本体部51Pの両端部に形成された
一対のフランジ部52P,53Pとからなり、該本体部51P
の内部が該窓枠6を収容する窓枠収容部11Pとされてい
る。
【0003】該マスキング材1Pを該窓枠6に取り付け
るには、該フランジ部52P,53P相互を広げた状態にし
て該本体部51P内に該窓枠6を挿入し、該窓枠6が該本
体部51P内の窓枠収容部11Pに収容されたら、該フラン
ジ部52P,53P相互を重ね合わせる。しかし、このまま
塗装を施したのでは、該フランジ部52P,53P相互の間
隙から塗料ミストが入り込むおそれがあるため、図7に
示すように、各フランジ部52P,53Pの端縁を粘着テー
プ7で目張りする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにマスキング材1Pの各フランジ部52P,53Pの端
縁を粘着テープ7で目張りする作業は煩雑であり、また
塗装後に該マスキング材1Pを被マスキング部から取り
外すには、該粘着テープ7を剥がす必要があるが、塗料
の付着した該粘着テープ7を剥がす作業は非常に困難で
あった。このような粘着テープ7に関する作業は、特に
自動車製造工場等の連続大量生産ラインでマスキングを
行う場合に、円滑な操業に著しく支障をきたすものであ
る。さらに、該マスキング材1Pは繰り返し使用するこ
とができるが、該粘着テープ7は使い捨てになって資源
を無駄遣いすることになり、かつ使用済み粘着テープ7
のスクラップの廃棄も問題になっていた。
【0005】従って、本発明の課題は、粘着テープによ
る目張りをしなくても塗料ミストの侵入を防止すること
ができ、取り付け及び取り外しが容易なマスキング材を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、プラスチックシートの成形物(2,3)
からなり、部材(6)の周囲を囲繞して該部材(6)の
周面を保護するマスキング材(1)であって、該マスキ
ング材(1)の両端部には、相互に重合される一対のフ
ランジ部(52,53)が形成されており、一方のフランジ
部(52)には凸部(521 )が設けられており、他方のフ
ランジ部(53)には該凸部(521 )と嵌合する凹部(53
1 )が設けられていることを特徴とするマスキング材
(1)を提供するものである。
【0007】上記マスキング材(1)を部材(6)に取
り付けるには、該マスキング材(1)のフランジ部(5
2,53)相互を広げた状態にして該マスキング材(1)
の内側に該部材(6)を挿入した後、該フランジ部(5
2,53)を相互に重ね合わせて、該フランジ部(52)の
凸部(521 )と該フランジ部(53)の凹部(531 )とを
嵌合させ、該フランジ部(52,53)相互を密着させる。
【0008】このようにしてマスキング材(1)を部材
(6)に取り付けた状態で塗装を施した場合、密着した
該フランジ部(52,53)相互間から塗料ミストが入り込
むおそれはなく、特にフランジ部(52)の凸部(521 )
とフランジ部(53)の凹部(531 )とが嵌合している部
分においては、確実に塗料ミストの侵入を防止すること
ができる。また、該フランジ部(52,53)が下側になる
ように該マスキング材(1)を該部材(6)に取り付け
た場合には、該マスキング材(1)の本体部(51)に多
量の塗料が付着してタレが生じた場合であっても、該塗
料のタレは該フランジ部(52)の凸部(521 )及び/又
は該フランジ部(53)の凹部(531 )で留り、下方への
落下が遮られるため、該塗料が被マスキング部以外の部
分に付着することが防止される。
【0009】一方、該マスキング材(1)を部材(6)
から取り外すには、該マスキング材(1)におけるフラ
ンジ部(52)の凸部(521 )とフランジ部(53)の凹部
(531 )との嵌合を解き、該フランジ部(52,53)の間
隔を広げた状態にして該部材(6)から該マスキング材
(1)を離脱させる。このように、該マスキング材
(1)によれば、粘着テープを使用しなくても塗料ミス
トの侵入を防止することができ、部材(6)への取り付
け及び部材(6)からの取り外しを非常に簡単に行うこ
とができる。
【0010】ここで、上記部材(6)及びマスキング材
(1)が長物である場合には、該マスキング材(1)の
各フランジ部(52,53)に設けられた凸部(521 )及び
凹部(531 )は、該フランジ部(52,53)の長手方向に
沿って延設されるのが好ましい。そのように該フランジ
部(52,53)に凸部(521 )及び凹部(531 )を延設す
ることによって、広い範囲に渡り塗料ミストの侵入を確
実に防止することができる。
【0011】また、上記マスキング材(1)は、多分割
された各分割部分(2,3)を接合したものであっても
よく、そのように該マスキング材(1)を多分割式にす
ることによって、該マスキング材(1)の深絞り成形部
分を無くし、成形及び離型を容易ならしめることができ
る場合がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。本発明の一実施形態によるマスキング材
を図1〜図5に示す。該マスキング材1は、図4及び図
5に示すように自動車ドアの窓枠6の上部を塗装から保
護するために使用されるものであり、該窓枠6の中段に
は、ウェザーストリップを取り付けるための凹溝61が形
成されている。
【0013】該マスキング材1は、該窓枠6の上端部に
対応する箇所で分割された2枚のプラスチック成形物
2,3からなり、該成形物2,3相互は、一方の成形物
2の上端部21と、他方の成形物3の上端部31とにおいて
両面テープ4によって接合されている(図3参照)。こ
のように2枚のプラスチック成形物2,3を接合してな
るマスキング材1は、被マスキング部である窓枠6の周
囲を囲繞するように形成された本体部51と、該本体部51
の両端部に形成された相互に重合される一対のフランジ
部52,53とからなり、該本体部51の内部が該窓枠6を収
容する窓枠収容部11とされている。
【0014】該マスキング材1の本体部51の一方の側
(成形物2側)は、上記窓枠6の形状に沿うように階段
状になっており、該窓枠6の凹溝62に対応する箇所に
は、該凹溝62に嵌合し得る凹部22,22,22が3箇所形成
されている。また、該本体部51の他方の側(成形物3
側)には、補強リブ32が複数形成されている。
【0015】該マスキング材1における一方のフランジ
部52には、他方のフランジ部53側に向かって凸になって
いる凸部521 が該フランジ部52に沿って延設されてお
り、該マスキング材1における他方のフランジ部53に
は、上記フランジ部52側から見て凹んでいる凹部531 が
該フランジ部53に沿って延設されており、該フランジ部
52の凸部521 と該フランジ部53の凹部531 とは相互に嵌
合可能となっている。
【0016】ここで、上記マスキング材1は2枚のプラ
スチック成形物2,3から構成され、該成形物2の上端
部21と該成形物3の上端部31とにおいて両面テープ4に
よって接着されているため、各成形物2,3には深絞り
成形部分が存在せず、真空成形やプレス成形で容易に成
形することができ、また離型も容易である。なお、本実
施形態における成形物2,3相互は両面テープ4によっ
て接合されているが、本発明はこれに限定されることな
く、該成形物2,3相互は接着剤によって接着されてい
てもよいし、熱によって融着されていてもよいし、それ
らを適宜組み合わせて接合されていてもよい。
【0017】上記成形物2,3を構成する材料プラスチ
ックとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、塩化ビ
ニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、スチレン系樹脂、
アクリル系樹脂、メタクリレート系樹脂、プロピオン酸
ビニル系樹脂、酢酸ビニル−マレイン酸系樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂等
の熱可塑性プラスチック;ポリアミド(PA)、ポリア
セタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレ
フタレート(PBT)、ポリスルホン(PSF)、ポリ
エーテルスルホン(PES)、ポリフェニレンオキシド
(PPO)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポ
リアリレート(PAR)、ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリイミ
ド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミ
ノビスマレイミド、メチルペンテンコポリマー(TP
X)、セルロースアセテート(CA)、ポリアリルエー
テル、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフ
ッ素樹脂、アモルファスポリマー、ポリアミノビスマレ
イミド等のエンジニアリングプラスチック;上記エンジ
ニアリングプラスチックを含むポリマーアロイ、例えば
PPO−ハイインパクトポリスチレンポリマーアロイ、
PPO−PAポリマーアロイ、PE−ハイインパクトポ
リスチレンポリマーアロイ、PE−PAポリマーアロ
イ、ナイロン−変性ポリオレフィンポリマーアロイ、ナ
イロン−アクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重
合体(ABS)ポリマーアロイ、ナイロン−PPOポリ
マーアロイ、POM−熱可塑性ポリウレタンポリマーア
ロイ、PBT−アクリルゴムポリマーアロイ、PBT−
ABSポリマーアロイ、PBT−ポリエステルエーテル
エラストマーポリマーアロイ、PBT−PETポリマー
アロイ、PBT−PCポリマーアロイ、PPO−PTF
Eポリマーアロイ、PBT−PTFEポリマーアロイ、
PET−PTFEポリマーアロイ、PET−PARポリ
マーアロイ、PC−PTFEポリマーアロイ、PAR−
PTFEポリマーアロイ、ナイロン−PTFEポリマー
アロイ等が挙げられ、それぞれ単独で又は2種以上混合
又は積層して用いられる。
【0018】上記材料プラスチックには、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、亜硫酸カルシウム、燐酸カルシウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化
マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、アルミ
ナ、シリカ、ケイ藻土、ドロマイト、石膏、タルク、ク
レー、アスベスト、マイカ、ケイ酸カルシウム、ベント
ナイト、ホワイトカーボン、カーボンブラック、鉄粉、
アルミニウム粉、ガラス粉、石粉、合成樹脂粉末、高炉
スラグ、フライアッシュ、セメント、ジルコニア粉;木
粉、ヤシ粉、クルミ粉、でん粉、小麦粉;木綿、麻、羊
毛、岩綿、石綿等の天然繊維、ポリアミド繊維、ポリエ
ステル繊維、ポリオレフィン繊維、アクリル繊維、塩化
ビニル繊維、塩化ビニリデン繊維等の合成繊維、アセテ
ート繊維等の半合成繊維、ビスコース繊維等の再生繊
維、アスベスト繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミッ
ク繊維、金属繊維、ウィスカー等の無機繊維などの充填
材の1種又は2種以上が混合されてもよい。上記充填材
は通常上記材料プラスチックに対して0.5〜200重
量%程度添加される。
【0019】更に上記材料プラスチックには、例えば、
ポリオレフィン、ポリスチロール、ポリウレタン等のプ
ラスチックの発泡体;天然ゴム、アクリルゴム、ブチル
ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ化物系ゴ
ム、多硫化物系ゴム、グラフトゴム、ブタジエンゴム、
イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ポリイソブチレン
ゴム、ポリブテンゴム、イソブテン−イソプレンゴム、
アクリレート−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ピリジン−
ブタジエンゴム、スチレン−イソプレンゴム、アクリロ
ニトリル−クロロプレンゴム、スチレン−クロロプレン
ゴム等の合成ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン共
重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン共
重合体(SIS)、スチレン−エチレン/ブタジエン−
スチレン共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン/
イソプレン−スチレン共重合体(SEPS)等のスチレ
ン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性
エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマ
ー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド
系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマー又は
それらの発泡体の1種又は2種以上が混合又は積層され
てもよく、該熱可塑性エラストマーは、上記材料プラス
チックとポリマーアロイを構成してもよい。
【0020】また、上記材料プラスチックは、マスキン
グ部位識別のために顔料や染料等により着色し色分して
もよく、更に該材料プラスチックには、DOP、DBP
等の可塑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶化促進剤、
難燃剤、防炎剤、防虫剤、防腐剤、ワックス類、滑剤、
老化防止剤、紫外線吸収剤、化学発泡剤又はカプセル型
発泡剤のような発泡剤等を単独で又は2種以上混合して
添加してもよい。
【0021】上記成形物2,3を構成する材料プラスチ
ックは、塗料の硬化工程で施される150℃以上の加熱
硬化処理でも軟化変形せず、かつ、塗料との親和性が高
く繰り返し使用することのできるものが好ましい。この
ような材料プラスチックとして特に好ましいものは、P
POとPAとを7:3〜4:6の重量比率で含有するポ
リマーアロイ;該ポリマーアロイに熱可塑性エラストマ
ー、特にポリスチレン系の熱可塑性エラストマーが5〜
15重量%混合されているポリマーアロイ;触媒として
メタロセン化合物を使用して重合したシンジオタクチッ
クポリスチレン又はそのポリマーアロイ;下記一般式
(a)
【化1】 で表される繰り返し単位からなるポリアミド(以下「ポ
リアミドa」という。)又は該ポリアミドaを含むポリ
マーアロイである。該ポリアミドaは、一般に、ノナン
ジアミン(H2N−(CH2)9 −NH2 )とテレフタル
酸とを重縮合させることにより製造することができる。
【0022】上記成形物2,3を構成するプラスチック
シートの裏面全体又は一部には、被マスキング部である
窓枠6の表面に傷が付くことを防止するために、上記プ
ラスチック発泡体のシートや、ゴム又は熱可塑性エラス
トマーのシート又は発泡シート、あるいは不織布、繊維
編織物、フェルト等のシート(傷防止シート)が貼着さ
れていてもよい。
【0023】上記成形物2,3を構成するプラスチック
シートの厚さは通常0.01〜3mm程度であるが、本
発明はこれに限定されるものではない。また、該プラス
チックシートは、無延伸タイプ又は延伸タイプのいずれ
であってもよい。該成形物2,3は、該プラスチックシ
ートを成形することにより得られる。成形方法として
は、真空成形法が大量生産に最も適した方法ではある
が、それ以外にも熱プレス成形等の方法が適用されても
よい。上記傷防止シートを該プラスチックシートの裏面
全体又は一部に積層又は貼着する場合、該プラスチック
シートと該傷防止シートとを重ねた状態で成形してもよ
いし、該プラスチックシートを成形した後、該傷防止シ
ートを貼着してもよい。
【0024】なお、上記材料プラスチックの種類(例え
ば、上記シンジオタクチックポリスチレン)によって
は、耐熱性、機械的強度等の物性を向上させるために、
結晶化温度以上に加熱して結晶化させるのが望ましい場
合がある。結晶化させる方法としては、上記プラスチッ
クシートを、結晶化温度以上で熱プレス成形してもよい
し、真空成形すると同時に結晶化温度以上で加熱しても
よい。また、結晶化温度未満で加熱軟化させて真空成形
を行った後、結晶化温度以上で再度加熱処理してもよ
く、この方法は、ヒーター入りのプレス機を必要とせ
ず、設備コストの低減を図ることができる点で好まし
い。ただし、該真空成形後の加熱処理は、成形体の形状
を保持するようにして行う必要がある。
【0025】以上説明したマスキング材1を窓枠6に取
り付けるには、該マスキング材1のフランジ部52,53相
互を広げた状態にして該マスキング材1の本体部51内に
該窓枠6を挿入し、図5に示すように、該マスキング材
1本体部51の凹部22,22,22を該窓枠6の凹溝62に嵌合
させ、該窓枠6を該本体部51内の窓枠収容部11に収容す
る。そして、該マスキング材1における該フランジ部5
2,53を相互に重ね合わせて、該フランジ部52の凸部521
と該フランジ部53の凹部531 とを嵌合させ、該フラン
ジ部52,53相互を密着させる。該マスキング材1におい
ては、該マスキング材1本体部51の凹部22,22,22を該
窓枠6の凹溝62に嵌合させることにより、該窓枠6に対
して容易に位置決めすることができるとともに、該フラ
ンジ部52の凸部521 と該フランジ部53の凹部531 とを嵌
合させることより、容易に該窓枠6に取付固定すること
ができる。
【0026】このようにしてマスキング材1を窓枠6に
取り付けて塗装を施した場合、密着した該フランジ部5
2,53相互間から塗料ミストが入り込むおそれはなく、
特にフランジ部52の凸部521 とフランジ部53の凹部531
とが嵌合している部分においては、確実に塗料ミストの
侵入を防止することができる。また、該マスキング材1
の本体部51に多量の塗料が付着してタレが生じた場合で
あっても、該塗料のタレは該フランジ部52の凸部521 及
び/又は該フランジ部53の凹部531 で留り、下方への落
下が遮られるため、該塗料が該窓枠6の下のドアに付着
することが防止される。
【0027】塗装及び加熱硬化処理後、該マスキング材
1を窓枠6から取り外すには、該マスキング材1におけ
るフランジ部52の凸部521 とフランジ部53の凹部531 と
の嵌合を解き、該フランジ部52,53の間隔を広げた状態
にして該窓枠6から該マスキング材1の本体部51を離脱
させる。このように、該マスキング材1によれば、粘着
テープを使用しなくても塗料ミストの侵入を防止するこ
とができ、窓枠6への取り付け及び窓枠6からの取り外
しを非常に簡単に行うことができる。
【0028】以上、図面を参照して本発明を説明した
が、本発明は図面に示した態様に限定されることはな
く、本発明の範囲を逸脱しない限り種々の変更を施すこ
とができる。例えば、上記マスキング材1のフランジ部
52,53における凸部521 及び凹部531 は断続して設けら
れていてもよいし、本体部51の凹部22,22,22は連続し
て設けられていてもよく、なくてもよい。また、本発明
のマスキング材は、上記マスキング材1のように成形物
2,3を接合したものに限定されることなく、図6に示
すマスキング材1Aのように、一体成形されたものであ
ってもよい。さらに、上記マスキング材1は、自動車の
窓枠6の一部をマスキングするものであるが、本発明の
マスキング材はこれに限定されることなく、いかなる箇
所に適用されてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明のマスキング材によれば、粘着テ
ープによる目張りをしなくても塗料ミストの侵入を防止
することができるとともに、被マスキング部への取り付
け及び被マスキング部からの取り外しが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるマスキング材の側面
図である。
【図2】本発明の一実施形態によるマスキング材の側面
図である。
【図3】図1におけるマスキング材のA−A断面図であ
る。
【図4】被マスキング部を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態によるマスキング材を部材
に取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態によるマスキング材を部
材に取り付けた状態を示す断面図である。
【図7】従来のマスキング材を部材に取り付けた状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1A…マスキング材 2,3…プラスチックシートの成形物 52,53,52A,53A…フランジ部 521 ,521 A…凸部 531 ,531 A…凹部 6,6A…部材(窓枠)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックシートの成形物からなり、
    部材の周囲を囲繞して該部材の周面を保護するマスキン
    グ材であって、該マスキング材の両端部には、相互に重
    合される一対のフランジ部が形成されており、一方のフ
    ランジ部には凸部が設けられており、他方のフランジ部
    には該凸部と嵌合する凹部が設けられていることを特徴
    とするマスキング材。
  2. 【請求項2】 該部材及び該マスキング材は長物であ
    り、各フランジ部に設けられた凸部及び凹部は、該フラ
    ンジ部の長手方向に沿って延設されている請求項1記載
    のマスキング材。
  3. 【請求項3】 該マスキング材は、多分割された各分割
    部分を接合したものである請求項1又は2記載のマスキ
    ング材。
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