JP4769762B2 - 塗装機用汚れ防止カバー - Google Patents
塗装機用汚れ防止カバー Download PDFInfo
- Publication number
- JP4769762B2 JP4769762B2 JP2007132865A JP2007132865A JP4769762B2 JP 4769762 B2 JP4769762 B2 JP 4769762B2 JP 2007132865 A JP2007132865 A JP 2007132865A JP 2007132865 A JP2007132865 A JP 2007132865A JP 4769762 B2 JP4769762 B2 JP 4769762B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet material
- cover
- coating machine
- coating
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000000576 coating method Methods 0.000 title claims description 81
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 title claims description 80
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 84
- 230000003373 anti-fouling effect Effects 0.000 claims description 15
- 238000009503 electrostatic coating Methods 0.000 claims description 9
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 8
- -1 polytetrafluoroethylene Polymers 0.000 claims description 5
- 229920001343 polytetrafluoroethylene Polymers 0.000 claims description 5
- 239000004810 polytetrafluoroethylene Substances 0.000 claims description 5
- 239000004814 polyurethane Substances 0.000 claims description 4
- 229920002635 polyurethane Polymers 0.000 claims description 4
- 230000003669 anti-smudge Effects 0.000 claims description 2
- 238000010030 laminating Methods 0.000 claims description 2
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 19
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 13
- 238000010422 painting Methods 0.000 description 12
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 9
- 210000000707 wrist Anatomy 0.000 description 8
- 238000007493 shaping process Methods 0.000 description 7
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 4
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 238000000889 atomisation Methods 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B5/00—Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
- B05B5/025—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
- B05B5/04—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B15/00—Details of spraying plant or spraying apparatus not otherwise provided for; Accessories
- B05B15/50—Arrangements for cleaning; Arrangements for preventing deposits, drying-out or blockage; Arrangements for detecting improper discharge caused by the presence of foreign matter
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B13/00—Machines or plants for applying liquids or other fluent materials to surfaces of objects or other work by spraying, not covered by groups B05B1/00 - B05B11/00
- B05B13/02—Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work
- B05B13/04—Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work the spray heads being moved during spraying operation
- B05B13/0431—Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work the spray heads being moved during spraying operation with spray heads moved by robots or articulated arms, e.g. for applying liquid or other fluent material to 3D-surfaces
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B5/00—Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
- B05B5/025—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
- B05B5/04—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces
- B05B5/0403—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces characterised by the rotating member
- B05B5/0407—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces characterised by the rotating member with a spraying edge, e.g. like a cup or a bell
Landscapes
- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Prevention Of Fouling (AREA)
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
Description
本発明は、静電塗装用塗装機の表面を覆う汚れ防止カバーに関する。
静電塗装は、塗装機の回転霧化頭に高電圧を印加して霧化塗粒を負に帯電させ、被塗物側を陽極として静電力により被塗物に塗粒を吸着させる塗装方法であり、塗着効率に優れていることから、自動車ボデー等の塗装に多用されている。
ところで、この種の静電塗装では、周辺に飛散した霧化塗粒の一部が塗装機の表面に付着し、そのまま放置すると、塗装途中で塗装機から垂れ落ち、塗装品質を悪化させる原因になる。このため、一定時間ごとに塗装機の汚れを落とす清掃作業が必要になるが、塗装機の清掃を行うには、稼動を停止させる必要があり、また、場合によって塗装ロボットから塗装機を取り外さなければならず、その間、塗装が中断されて、生産性が犠牲になってしまう。
そこで、従来一般には、塗装機にカバーを被せ、カバーの交換だけで塗装機の汚れに対処するようにしていた。この場合、カバーの素材としては、霧化塗粒の付着をできるだけ抑えることを意図して、絶縁性の高い樹脂が多く用いられているが、一部では、半導電性樹脂の使用も試みられている(特許文献1参照)。
特開平4−74555号公報
しかしながら、塗装機に上記したカバーを被せた場合、部位によってはカバーに対する霧化塗粒の付着が進む現象が起き、かなりの頻度でカバーを交換しなければならず、期待するほど生産性が上がらない、という問題があった。
本発明は、上記した技術的背景に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、汚れ防止カバー全体に対する霧化塗粒の付着を抑えることによりカバーの交換回数を減らし、もって生産性の向上に大きく寄与する塗装機用汚れ防止カバーを提供することにある。
本発明者等は、上記カバーに対する霧化塗粒の部分的な付着現象について鋭意検討する中、塗装機表面の電位分布の乱れがカバーに影響し、カバー表面の電位差が不均一になっていることが原因している、との結論に至った。すなわち、塗装機の本体は絶縁性の樹脂からなっており、塗装機本体の表面には、回転霧化頭側を最高電位とし、塗装ロボットとの連結側(アース側)を最低電位とする電位が分布している。しかるに、塗装機の内部には、回転霧化頭を回転させるためのモータ(エアモータ、電動モータ)および回転霧化頭に印加する高電圧を発生する高電圧発生器が内蔵されるほか、エア通路や塗料通路などが設けられている。このため、塗装中における塗装機表面の電位分布は複雑で、電位差の高い部分と電位差の低い部分とが混在し、その影響がカバーに及んで霧化塗粒の部分的な付着が進むものと推定される。
本発明は、上記した知見に基いてなされたもので、誘電率の低い絶縁性のある第1のシート材と、該第1のシート材より誘電率の高いもしくは半導電性の第2のシート材と該第2のシート材より誘電率の低い絶縁性のある第3のシート材とを積層した複合シートを素材して形成されていることを特徴とする。このように3層構造とすることで、塗装機表面の電位分布に乱れがあっても、下層の第1のシート材と中層の第2のシート材とによってその乱れの影響が緩和され、上層の第3のシート材の表面の電位分布は一様となり、これによってカバーに対する霧化塗粒の部分的な付着現象が抑えられる。
以下に、本発明の態様をいくつか例示し、それらについて項分けして説明する。
以下に、本発明の態様をいくつか例示し、それらについて項分けして説明する。
(1)静電塗装用塗装機の表面を覆う汚れ防止カバーであって、誘電率の低い絶縁性のある第1のシート材と、該第1のシート材より誘電率の高いもしくは半導電性の第2のシート材と該第2のシート材より誘電率の低い絶縁性の第3のシート材とを積層した複合シートを素材として、前記第1のシート材が内側となる配置で形成され、前記第2のシート材は、その一端が前記塗装機の静電高電圧部に近接してまたは接続して配置されると共に、その他端が該塗装機のアース部から離して配置されることを特徴とする塗装機用汚れ防止カバー。
本(1)項記載の汚れ防止カバーにおいては、塗装機側に誘電率の低い絶縁性のある第1のシート材を配置することで、塗装機表面の電位分布に乱れがあっても、その影響が第1のシート材によってある程度緩和される。また、第1のシート材の上に誘電率の高いもしくは半導電性の第2のシート材を積層して、これをアース部から離して電気的に絶縁しているので、該第2のシート材の表面に高い電位が分布し、電位分布の乱れの影響が大きく緩和される。また、この第2のシート材の上に誘電率の低い絶縁性のある第3のシート材を積層しているので、該第3のシート材の表面における電位分布は一様(電位差が均一)となり、この結果、汚れ防止カバーの全体に対する霧化塗粒の付着が抑制される。
(2)第2のシート材の他端部を切り欠いて、第1および第2のシート材の端面より後退させることにより、該第2のシート材の他端をアース部から離すことを特徴とする(1)項に記載の塗装機用汚れ防止カバー。
本(2)項記載の汚れ防止カバーにおいては、第2のシート材の他端部を切り欠いて後退させることにより、該第2のシート材の他端をアース部から簡単に離すことができる。
(3)第1および第3のシート材がポリ4ふっ化エチレンからなり、第2のシート材がポリウレタンからなることを特徴とする(1)または(2)項に記載の塗装機用汚れ防止カバー。
本発明において、各シート材の材種は任意であるが、(3)項に記載の発明のように第1および第3のシート材としてポリ4ふっ化エチレンを、第2のシート材としてポリウレタンをそれぞれ選択する場合は、材料入手が容易で製作が簡単となる。
本発明に係る塗装機用汚れ防止カバーによれば、カバー全体に対する霧化塗粒の付着を抑えることができるので、カバーの交換回数を減らすことが可能になり、生産性の向上に大きく寄与するものとなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基いて説明する。
図1〜3は、本発明に係る汚れ防止カバーの一つの実施形態を示したものである。これらの図において、1は静電塗装用塗装機、20は、該塗装機1を覆う本発明に係る汚れ防止カバーである。塗装機1は、回転霧化頭2と、回転霧化頭2を回転駆動するエアモータ3および回転霧化頭2に印加する高電圧を発生する高電圧発生器4を内蔵する塗装機本体5と回転霧化頭2に供給する塗料の供給源である塗料カートリッジ6とから概略構成されており、汚れ防止カバー20は、塗装機本体5の全体を覆っている。なお、塗装機としては、回転霧化頭2の回転駆動に電動モータを用いたものもあり、本発明は、このような塗装機にも適用できる。
塗装機本体5は、ここでは、エアモータ3を収めた動力部5Aとこの動力部5Aに対して交差して配置され、前記高電圧発生器4を収めた高電圧発生部5Bとを備えており、その全体は、絶縁性樹脂により形成されている。回転霧化頭2は、エアモータ3から延ばした中空回転軸7の先端部に取付けられており、この回転霧化頭2内には、塗料カートリッジ6から前記中空回転軸7を挿通して延ばしたフィードチューブ8の先端部が導入されている。塗料カートリッジ6は、その一部が塗装機本体5の動力部5Aの後端部に形成した凹部5a内に収められており、この状態で凹部5aの底に導入した負圧を利用して塗装機本体5に着脱されるようになっている。塗料カートリッジ6は、流体圧により作動するピストンを内蔵しており、塗料カートリッジ6内の塗料は前記ピストンの作動に応じてフィードチューブ8を経て回転霧化頭2に供給される。
上記エアモータ3のケーシング3aは金属からなっており、このケーシング3aには、前記高電圧発生器4から内部ケーブル9を経て静電高電圧(一例として、−90kV)が供給されるようになっている。このエアモータ3のケーシング3aと前記回転霧化頭2とは前記金属製の中空回転軸7を介して接続されており、このケーシング3aに供給された静電高電圧は、そのまま回転霧化頭2に印加される。また、塗装機本体5の動力部5Aの先端には、回転霧化頭2の周囲にシェーピングエアを吐出するためのシェーピングエア吐出用リング10が配設されている。このリング10は、ここでは金属からなっており、エアモータ3のケーシング3aに連接して設けられている。これによりリング10にも、エアモータ3のケーシング3aを介して静電高電圧が印加され、したがって、このシェーピングエア吐出用リング10は塗装機1における静電高電圧部となっている。
一方、塗装機本体5の高電圧発生部5Bの端部は、図4に示す塗装ロボットRの手首部Raに対する連結部11となっている。より詳しくは、高電圧発生部5Bの端部と塗装ロボットRの手首部Raとは、金属製のエンドプレート12を介して突き合され、この状態で、高電圧発生部5Bの端部フランジ部13に係止されたナット14を手首部Raに螺合させることにより、塗装機1が塗装ロボットRの手首部Raに連結されるようになっている。エンドプレート12には、エアモータ3にエアを送るためのエア通路に通じる接続口をはじめ、高電圧発生器4に電力を供給するための接続口、塗料カートリッジ6にピストン駆動用流体を送るための接続口、塗料カートリッジ6を収めた凹部5a内に負圧を送るための負圧通路に通じる接続口等が設けられており、前記手首部Raに対する塗装機1の連結に応じて前記各接続口に対して、対応する配管類が接続される。塗装ロボットRの機体は接地されており、これによって前記エンドプレート12および手首部Raを含む連結部11はアース部となっている。
本発明に係る汚れ防止カバー20は、図3に示されるように、誘電率の低い絶縁性のある第1のシート材21(1012〜1020Ω・cm)と、この第1のシート材21より誘電率の高いもしくは半導電性の第2のシート材22(109〜1011Ω・cm)とこの第2のシート材22より誘電率の低い絶縁性のある第3のシート材23(1012〜1020Ω・cm)とを積層した3層構造の複合シート24を素材として形成されている。各シート21〜23は相互に接着材を介して接合されており、汚れ防止カバー20は、第1のシート材21が内側となる配置で形成されている。本実施形態において、前記第1および第3のシート材21、23としてはポリ4ふっ化エチレン(1018Ω・cm)が、第2のシート材22としてポリウレタン(1011Ω・cm)がそれぞれ選択されている。また、各シート21〜23は、0.1〜1.0mmの範囲で任意の板厚となっている。この場合、各シート21〜23の板厚は同一であっても、異っていてもよい。
本汚れ防止カバー20(以下、単にカバー20という)は、図2に示されるように、三角帽子状に成形された本体部20aと該本体部20aの開口を塞ぐ可撓性のドア部20bとからなっている。本体部20aの開口部の外面とドア部20bの内面には、相互に係脱可能な複数のホック25が設けられており、該ホック25を利用してドア部20bを閉じることで、本カバー20は全体として三角形の袋状となる。なお、前記ホック25は、面ファスナー等の他の係脱手段に代えてもよいことはもちろんである。
本カバー20を構成する本体部20aの頂部には、回転霧化頭2およびシェーピングエア吐出用リング10を含む塗装機1の先端部が挿通可能な孔26が形成されている。カバー20を塗装機1に装着するには、ドア部20bを開いた状態で塗装機1に被せて、前記孔26から塗装機1の先端部を突出させるようにし、その後、前記ホック25を利用してドア部20bを閉じる。これにより塗装機本体5の全体がカバー20により覆われ、図1および3に示されるように、カバー20を形成する複合シート24の一端(孔26の開口縁)が静電高電圧部であるシェーピングエア吐出用リング10に隣接して配置されると共に、その他端がアース部である連結部11に隣接して配置される。
一方、アース部である連結部11に隣接して配置される複合シート25の他端側では、図3に示されるように、中間層の第2のシート材22が所定の幅Sだけ切り欠かれている。すなわち、第2のシート材22の他端は、アース部である連結部11から離して配置されており、これにより第2のシート材22は電気的に絶縁されている。なお、前記幅Sは、一例として2cm程度の大きさとなっている。
上記塗装機1を用いて静電塗装を行う場合は、エアモータ3のケーシング3aを介して回転霧化頭2に高電圧発生器4で発生した静電高電圧を印加しながら、エアモータ3により回転霧化頭2を高速で回転させ、この回転霧化頭2に塗料カートリッジ6から塗料を送る。すると、回転霧化頭2により塗料が霧化されると共に、霧化塗料が負に帯電され、霧化塗料は、陽極に設定された被塗物に向けて飛行して静電力により該被塗物に付着する。
上記静電塗装中、塗装機本体5の表面には、静電高電圧部であるシェーピングエア吐出用リング10側(回転霧化頭2側)を最高電位とし、アース部である塗装ロボットRとの連結部11側を最低電位とする電位が分布しているが、その電位分布は、エアモータ3や高電圧発生器4の内蔵などの影響で一様とならず、前記したように単に絶縁性または半導電性のカバーを被せただけでは、部位によってはカバーに対する霧化塗粒の付着が進み、かなりの頻度でカバーの交換を行わなければならないことになる。
しかし、本実施形態においては、電気特性の異なる3枚のシート材21〜23を積層した複合シート24を素材としてカバー20を形成しているので、塗装機本体5の表面の電位分布の乱れの影響が緩和され、上層の第3のシート材23の表面の電位分布は一様となり、これによってカバー20に対する霧化塗粒の部分的な付着現象が抑えられる。より詳しくは、塗装機本体5側に誘電率の低い絶縁性の第1のシート材21を配置することで、塗装機表面の電位分布に乱れがあっても、その影響が第1のシート材21によってある程度緩和される。また、第1のシート材21の上に誘電率の高い半導電性の第2のシート材22を積層して、これをアース部である塗装ロボットRとの連結部11から離して電気的に絶縁しているので、該第2のシート材22の表面に高い電位が分布し、電位分布の乱れの影響がさらに緩和される。また、この第2のシート材22の上に誘電率の低い絶縁性の第3のシート材23を積層しているので、該第3のシート材23の表面における電位分布は一様(電位差が均一)となる。これによりカバー20の全体に対する霧化塗粒の付着が抑制され、結果としてカバー20の交換回数が減じ、その分、生産性が向上する。
図4に示すように自動車ボデーWの塗装ラインに設置された塗装ロボットRに、本汚れ防止カバー20を被せた塗装機1を持たせ、ライン上を流れる自動車ボデーWを対象に、回転霧化頭2の回転数25000rpm、塗料吐出量250〜300ml/minの条件でメタリック塗装(静電塗装)を行い、カバー20の交換が必要になるまでの塗装時間を求めた。また、比較のため、ポリ4ふっ化エチレンのシート材(板厚1.0mm)から形成したカバー(比較カバー)を塗装機1に被せ、前記同様にメタリック塗装を行った。この結果、本汚れ防止カバー20の場合は、8時間まで交換を必要としなかったが、比較カバーの場合は、2時間で交換を必要とし、本カバーが、塗装機の汚れ防止に大きな効果を発揮することが確認できた。
1 塗装機
2 回転霧化頭
3 エアモータ
4 高電圧発生器
5 塗装機本体
6 塗料カートリッジ
10 シェーピングエア吐出リング(静電高電圧部)
11 ロボットに対する塗装機の連結部(アース部)
20 汚れ防止カバー
21 第1のシート材
22 第2のシート材
23 第3のシート材
24 複合シート
Ra ロボットの手首部
2 回転霧化頭
3 エアモータ
4 高電圧発生器
5 塗装機本体
6 塗料カートリッジ
10 シェーピングエア吐出リング(静電高電圧部)
11 ロボットに対する塗装機の連結部(アース部)
20 汚れ防止カバー
21 第1のシート材
22 第2のシート材
23 第3のシート材
24 複合シート
Ra ロボットの手首部
Claims (3)
- 静電塗装用塗装機の表面を覆う汚れ防止カバーであって、誘電率の低い絶縁性のある第1のシート材と、該第1のシート材より誘電率の高いもしくは半導電性の第2のシート材と該第2のシート材より誘電率の低い絶縁性のある第3のシート材とを積層した複合シートを素材として、前記第1のシート材が内側となる配置で形成され、前記第2のシート材は、その一端が前記塗装機の静電高電圧部に近接してまたは接続して配置されると共に、その他端が該塗装機のアース部から離して配置されることを特徴とする塗装機用汚れ防止カバー。
- 第2のシート材の他端部を切り欠いて、第1および第2のシート材の端面より後退させることにより、該第2のシート材の他端をアース部から離すことを特徴とする請求項1に記載の塗装機用汚れ防止カバー。
- 第1および第3のシート材がポリ4ふっ化エチレンからなり、第2のシート材がポリウレタンからなることを特徴とする請求項1または2に記載の塗装機用汚れ防止カバー。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007132865A JP4769762B2 (ja) | 2007-05-18 | 2007-05-18 | 塗装機用汚れ防止カバー |
CN200880003730XA CN101600511B (zh) | 2007-05-18 | 2008-05-15 | 涂装机用防污罩 |
US12/599,831 US8261689B2 (en) | 2007-05-18 | 2008-05-15 | Stain preventing cover for coating machine |
PCT/JP2008/059408 WO2008143308A1 (ja) | 2007-05-18 | 2008-05-15 | 塗装機用汚れ防止カバー |
EP08753080A EP2078566A4 (en) | 2007-05-18 | 2008-05-15 | STAINLESS STEERING HOOD FOR A COATING DEVICE |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007132865A JP4769762B2 (ja) | 2007-05-18 | 2007-05-18 | 塗装機用汚れ防止カバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008284475A JP2008284475A (ja) | 2008-11-27 |
JP4769762B2 true JP4769762B2 (ja) | 2011-09-07 |
Family
ID=40032001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007132865A Expired - Fee Related JP4769762B2 (ja) | 2007-05-18 | 2007-05-18 | 塗装機用汚れ防止カバー |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8261689B2 (ja) |
EP (1) | EP2078566A4 (ja) |
JP (1) | JP4769762B2 (ja) |
CN (1) | CN101600511B (ja) |
WO (1) | WO2008143308A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9511388B2 (en) * | 2012-12-21 | 2016-12-06 | United Technologies Corporation | Method and system for holding a combustor panel during coating process |
JP5775890B2 (ja) * | 2013-01-17 | 2015-09-09 | Abb株式会社 | 回転霧化頭型塗装装置 |
CN106311537B (zh) * | 2016-08-26 | 2018-09-21 | 河南森源电气股份有限公司 | 一种静电喷塑防护方法及实施该方法的挡具 |
CN109530115A (zh) * | 2019-01-10 | 2019-03-29 | 深圳浥清环保科技有限公司 | 一种静电离心雾化装置 |
IT201900003717A1 (it) * | 2019-03-14 | 2020-09-14 | Faber S R L Unipersonale | Dispositivo anti-imbrattamento per organi di spruzzatura di coloranti ed impianto di spruzzatura di coloranti utilizzante il suddetto dispositivo anti-imbrattamento |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS597057U (ja) * | 1982-07-05 | 1984-01-18 | トヨタ自動車株式会社 | 汚れ防止付き静電塗装用ロボツト |
JPS597057A (ja) * | 1982-07-05 | 1984-01-14 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
JPH0628758B2 (ja) * | 1990-03-09 | 1994-04-20 | 株式会社明治機械製作所 | 塗布装置 |
US5775598A (en) | 1995-04-06 | 1998-07-07 | Abb Industry K.K. | Rotary atomizing head type coating machine |
JP4093355B2 (ja) * | 2002-10-21 | 2008-06-04 | 日東電工株式会社 | 帯電防止用シート及び粘着テープ |
US8002208B2 (en) * | 2005-08-01 | 2011-08-23 | Abb K.K. | Electrostatic coating apparatus |
JP4645375B2 (ja) * | 2005-09-08 | 2011-03-09 | トヨタ自動車株式会社 | 静電塗装装置 |
-
2007
- 2007-05-18 JP JP2007132865A patent/JP4769762B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2008
- 2008-05-15 WO PCT/JP2008/059408 patent/WO2008143308A1/ja active Application Filing
- 2008-05-15 CN CN200880003730XA patent/CN101600511B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2008-05-15 EP EP08753080A patent/EP2078566A4/en not_active Withdrawn
- 2008-05-15 US US12/599,831 patent/US8261689B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008284475A (ja) | 2008-11-27 |
WO2008143308A1 (ja) | 2008-11-27 |
US8261689B2 (en) | 2012-09-11 |
US20100212587A1 (en) | 2010-08-26 |
CN101600511B (zh) | 2012-05-09 |
CN101600511A (zh) | 2009-12-09 |
EP2078566A4 (en) | 2011-04-27 |
EP2078566A1 (en) | 2009-07-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4769762B2 (ja) | 塗装機用汚れ防止カバー | |
EP2859954B1 (en) | Electrostatic painting apparatus | |
EP2859955B1 (en) | Electrostatic painting apparatus | |
KR101224099B1 (ko) | 정전 도장 장치 | |
CN100594987C (zh) | 静电涂敷装置 | |
US9604233B2 (en) | Rotary atomizing head type coating machine | |
JP2009039684A (ja) | 静電塗装装置 | |
BRPI0610442B1 (pt) | Processo de revestimento para um cabeçote de bobina de um motor elétrico | |
JP5775890B2 (ja) | 回転霧化頭型塗装装置 | |
US10576483B2 (en) | Electrostatic coating machine | |
CA2197799C (en) | Rotary atomizing head of a rotary atomizing electrostatic coating apparatus | |
US11154883B2 (en) | Electrostatic coating machine | |
JP6803730B2 (ja) | 静電塗装装置 | |
JP5906760B2 (ja) | 粉状物質流動化装置 | |
JP4815422B2 (ja) | 静電粉体塗装装置 | |
WO2019221100A1 (ja) | マスキング治具 | |
CN210064017U (zh) | 一种阻燃耐磨防滑复合方舱 | |
JP4612030B2 (ja) | 静電塗装装置 | |
JPS5881458A (ja) | 回転霧化静電塗装装置 | |
KR101749133B1 (ko) | 실 형태 도료를 이용한 스테빌라이저바 아이부 틈새 부식 방지 도장방법 | |
JP6468854B2 (ja) | 液体吐出ヘッド | |
KR20240040665A (ko) | 고전압 발생 장치, x선 발생기 및 고전압 발생 장치 제조 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110601 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110620 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |