JP4611947B2 - 災害時自動水張りシステム - Google Patents

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Description

本発明は、地震等の災害時には自動的に浴槽へ非常用水を貯水する災害時自動水張りシステムに関するものである。
この種の従来技術としては、自動排水栓を備えた浴槽と、浴槽に湯又は水を注水可能な風呂給湯装置と、地震による揺れを検知する感知器と、風呂給湯装置の作動制御用として風呂給湯装置に設けるコントローラとを備え、コントローラは、感知器により所定以上の揺れ(震度5以上)を検知したとき自動排水栓を閉止させ且つ風呂給湯装置を作動させて浴槽に自動的に湯張り又は水張りする制御を行うようにした浴槽貯水システムがある(特許文献1)。これによると、地震発生直後に浴槽へ注水して貯水でき、当面の間の生活用水を確保できるとする(特許文献1の段落0048)。
特開2006−22970号公報
上記浴槽貯水システムは、感知器により直接的に地震の揺れを検知したときに風呂給湯装置を作動させるものであり、地震によって揺れた後に動作するシステムである。そのため、風呂給湯装置による浴槽への注水途中等に断水、停電が起こり、風呂給湯装置が動作しなくなったりして浴槽に貯水できないおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、地震等の災害発生によって断水、停電等の被害が出る前の適切な時点で浴槽へ注水する災害時自動水張りシステムを提供することを課題とする。
本発明に係る災害時自動水張りシステムは、
浴槽と、
上記浴槽に湯張り又は水張りを行う注水手段と、
災害予告等の情報である緊急警報放送を受信する受信手段と、
上記受信手段が緊急警報放送を受信したとき、上記注水手段に浴槽への湯張り又は水張りを実行させる制御手段とを備え
上記受信手段は、受信した緊急警報放送信号を解析して緊急警報放送の試験放送か否かを検出するコード検出部を有し、
上記制御手段は、上記受信手段が緊急警報放送の試験放送を受信したときは、テスト運転として本番の緊急警報放送の場合よりも少量に設定された貯水量で上記注水手段に浴槽への湯張り又は水張りを実行させるようにしたものである。
これにより、緊急警報放送が放送されると、上記制御手段は上記注水手段に浴槽への湯張り又は水張りを実行させて浴槽に湯又は水を溜めるようにする。
ここで、上記緊急警報放送とは、放送局から放送される災害予告等の情報である。この緊急警報放送は、地震等の災害発生によって断水、停電等の被害が出る前の適切な時点で放送される。
従って、緊急警報放送を受信した時点で浴槽への湯張り又は水張りを実行させることで、地震等の災害発生によって断水、停電等の被害が出る前の適切な時点で浴槽への注水が行われ、地震等の災害発生時には浴槽に非常用水を確実に確保できる。また、緊急警報放送は、地震等の災害発生によって断水、停電等の被害が出る前の適切な時点で放送されるので、不必要に浴槽へ湯張り又は水張りすることもない。
ところで、放送局は、月に1回定期的に緊急警報放送の試験放送を行っている。例えば、NHK(日本放送協会)では毎月1日の午前11時59分からこの試験放送を放送している。
従って、上記コード検出部が緊急警報放送の試験放送を検出したとき、すなわち上記受信手段が緊急警報放送の試験放送を受信したときは、テスト運転として上記注水手段を作動させて浴槽への湯張り又は水張りを実行させるので、これによって、本システムが正常に動作するか否かを毎月1回定期的に確認することができる。
なお、NHKによる緊急警報放送の試験放送を受信するようにすれば、毎月1日という決まった日に本システムのテスト運転を確認できるので、使用者がテスト運転を本システムの誤動作等と誤認することも回避できる。
また、テスト運転の場合は、本番の場合よりも少量に設定された貯水量で浴槽への湯張り又は水張りを実行させるので、浴槽へ注水されたことが使用者に分かり、節水にもなる。
また、本発明に係る災害時自動水張りシステムは、
上記注水手段は、上記浴槽に湯張り又は水張りを行う自動湯張り機能を有する風呂給湯装置であり、
上記受信手段及び上記制御手段は、上記風呂給湯装置を動作制御するための遠隔操作を行うと共に上記緊急警報放送を含むテレビ放送又はラジオ放送を受信可能とする機能を有するリモコンに備えるようにしてもよい。
これにより、緊急警報放送が放送されると、リモコンからの作動指令によって風呂給湯装置を作動させて浴槽に湯又は水を溜めるようにする。上記緊急警報放送は、上述のとおり、災害予告等の情報である。従って、地震等の災害発生によって断水、停電等の被害が出る前の適切な時点で風呂給湯装置を利用して浴槽への注水ができ、地震等の災害発生時には浴槽に非常用水を確実に確保できる。しかも、上記風呂給湯装置の動作は、リモコンからの作動指令によって実行されるので、現在使用している風呂給湯システム(リモコンによって遠隔操作できる風呂給湯装置)のリモコンを上記リモコンと交換するだけで、簡易に本災害時自動水張りシステムを実現できる。
発明によれば、災害予告等の情報である緊急警報放送が放送されると、この時点で浴槽への湯張り又は水張りを実行するので、従来のように地震の揺れを検知してから浴槽への注水を実行するものに比して、地震が起こって断水や停電する前の適切な時点で浴槽内に非常用水を溜めることができる。従って、地震が起こって断水や停電したときには、当分の間の非常用水を確実に確保できる。また、不必要に浴槽に貯水されることもない。
また、緊急警報放送の試験放送を受信してテスト運転を実行することで、本システムが正常に動作するか否かを確認することができ、使用者にとっては災害時の非常用水確保に対する安心感が得られ、また、本システムに対する信頼性を得ることもできる。テスト運転時は、貯水量が少量に設定されるので節水にもなる。
さらに、上記リモコンを装備させる場合は、現在の風呂給湯システムを有効活用して本災害時自動水張りシステムを簡易に実現できる。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態による災害時自動水張りシステムは、自動排水栓11を備える浴槽1と、浴槽1への湯張り機能を有する風呂給湯装置2(注水手段)と、風呂給湯装置2を遠隔操作する共にテレビ放送を視聴可能とするテレビ機能付きリモコン3(受信手段、制御手段)とを備え、テレビ機能付きリモコン3は、放送局4からの緊急警報放送を受信したときに風呂給湯装置2を作動させて浴槽1へ水張りさせるようにしたものである。
ここで、緊急警報放送(EWS:Emergency Warning System)とは、(1)大規模地震の警戒宣言、(2)津波警報、(3)都道府県知事の放送要請のいずれかがあると、テレビ局やラジオ局等の放送局4から放送されるデータ放送である。この緊急警報放送の信号は、開始信号、緊急災害情報、終了信号によって構成され、開始信号と終了信号は、1024Hz(ビット”1”)、640Hz(ビット”0”)の可聴信号で変調されたFSX(周波数シフトキーイング)方式のコード信号となっている。従って、テレビ局やラジオ局の放送電波に上記コード信号が含まれているか否か解析することで、緊急警報放送の有無を認識できる。また、各放送局4は、緊急警報放送の試験放送を月に1回定期的に放送しており、この試験放送では上記終了信号が送信される。従って、本番の緊急警報放送と、その試験放送とは、上記コード信号を解析することで識別できる。ちなみに、NHK(日本放送協会)では毎月1日に緊急警報放送の試験放送を行っている。
次に、本災害時自動水張りシステムの各部の構成を説明する。
図1を参照して、上記風呂給湯装置2は、給湯用熱源部5と、風呂追焚き用熱源部6と、これらを制御する制御ユニット7とを備える。
給湯用熱源部5は、給湯水路51に設けた熱交換器52と、この熱交換器52を加熱するバーナ53とを有し、給湯運転時は、給湯水路51の給水管54に供給される水を熱交換器52で加熱して温水とし、この温水を給湯水路51の給湯管55を介してシャワーヘッド等の出湯口から出湯するように構成している。風呂追焚き用熱源部6は、浴槽1に連通する循環水路61に設けた熱交換器62と、この熱交換器62を加熱するバーナ63とを有し、追焚き運転時は、浴槽1内の風呂水を循環水路61に設けたポンプ64により循環させつつ熱交換器62で加熱するように構成している。
また、給湯管55から分岐した風呂落込み管21が循環水路61に接続されており、この風呂落込み管21には、注湯量を計測する流量カウンタ22と、制御ユニット7で開閉制御される風呂落込み弁23と、循環水路61から風呂落込み管21への逆流を阻止する逆止弁24とが設けられている。そして、湯張り運転時は、風呂落込み弁23を開弁して給湯用熱源部5の給湯管55に供給された温水を風呂落込み管21と循環水路61とを通じて浴槽1へ注湯し、流量カウンタ22で計測する浴槽1への注湯量が設定された湯張り量と一致したところで風呂落込み弁23を閉弁して浴槽1への注湯を終了する。なお、浴槽1への水張り運転時は、バーナ53を燃焼させずに風呂落込み弁23を開弁させる。
制御ユニット7は、テレビ機能付きリモコン3と通信接続されており、テレビ機能付きリモコン3からの指令信号に応じて、上記給湯用熱源部5や上記風呂追焚き用熱源部6を動作制御して、上記の給湯、追焚き、湯張りを行わせ、また、緊急警報放送が放送されたときには浴槽1への水張りを行わせる。
上記浴槽1には、底部に設けた排水口に自動排水栓11が設けられている。この自動排水栓11は、風呂給湯装置2の制御ユニット7と電気的に接続されており、テレビ機能付きリモコン3からの指令信号に応じて、制御ユニット7により開閉制御される。なお、自動排水栓11には、その開閉状態を検知する位置センサ(図示せず)が設けられ、この位置センサの検知信号が制御ユニット7に入力される。
図2に示すように、上記テレビ機能付きリモコン3は、リモコン用操作スイッチ31やテレビ用操作スイッチ32、液晶パネル等の表示部33、スピーカ34、画像処理部35、音声処理部36、リモコン機能部8(制御手段)、テレビ機能部9(受信手段)等を備える。
リモコン機能部8は、風呂給湯装置2との通信を行う通信回路部81と、風呂給湯装置2の遠隔操作等のための制御を行うリモコン制御部82とを有する。そして、リモコン制御部82は、リモコン用操作スイッチ31の操作に応じて、画像処理部35での処理により風呂給湯装置2の設定情報を表示部33に表示させると共に、通信回路部81での処理により風呂給湯装置2の制御ユニット7と通信して風呂給湯装置2を遠隔操作する制御を行う。なお、表示部33に表示させる上記設定情報には、給湯運転時の給湯温度、追焚き運転時の追焚き温度、湯張り運転時の湯張り量や湯張り温度、さらには緊急警報放送が放送されたときの水張り運転時の貯水量などが含まれる。また、リモコン制御部82は、スイッチ31の操作音やガイダンス音声等を音声処理部36での処理によりスピーカ34から出力する制御を行う。さらに、リモコン制御部82は、テレビ機能部9から緊急警報放送を受信した旨の動作信号が入力されると、通信回路部81を介して、風呂給湯装置2により浴槽1に水張りさせる注水指令信号を風呂給湯装置2の制御ユニット7に対して出力する制御を行う。
テレビ機能部9は、各放送局4のテレビ放送周波数に同調させるチューナ91と、テレビ放送信号中に緊急警報放送システムで定められた緊急警報放送を示すコード信号を検出し解析するコード検出部92と、テレビ放送視聴等のための制御を行うテレビ制御部93とを有する。そして、テレビ制御部93は、テレビ用操作スイッチ32のうちチャンネルスイッチで所望の放送局4を選局すると、チューナ91が目的の放送局4の放送周波数に同調してその放送局4のテレビ放送信号を受信するように制御すると共に、このテレビ放送信号に含むテレビ映像を画像処理部35での処理により表示部33に表示させ、テレビ放送信号に含むテレビ音声を音声処理部36での処理によりスピーカ34から出力するように制御する。また、テレビ制御部93は、コード検出部92が緊急警報放送を示すコード信号を検出すると、その旨を示す検出信号をリモコン制御部82へ出力する。なお、コード検出部92は、検出した緊急警報放送信号を解析して本番の緊急警報放送か、緊急警報放送の試験放送かを区別してテレビ制御部93に信号出力し、また、テレビ制御部93もコード検出部92からの入力信号に応じて本番の緊急警報放送か、緊急警報放送の試験放送かを区別してリモコン制御部82に信号出力する。
次に、放送局4から緊急警報放送が放送されたときの動作を、図3に基づいて説明する。
テレビ機能付きリモコン3には風呂給湯装置2から電源供給されているので、そのテレビ機能部9は、チューナ91で所定のテレビ放送信号を常時受信し(S1)、コード検出部92でそのテレビ放送信号に緊急警報放送のコード信号が含まれているか否か、すなわち、放送局4から緊急警報放送が放送されたか否を常時検出している(S2)。
そして、コード検出部92が緊急警報放送のコード信号を検出すると、その検出信号をテレビ制御部93に出力し、テレビ制御部93は、緊急警報放送が放送された旨の動作信号をリモコン機能部8のリモコン制御部82に出力する。すると、リモコン制御部82は、通信回路部81を介して風呂給湯装置2の制御ユニット7に対し、浴槽1へ水張りさせるための自動注水指令信号を送信する(S3)。このとき、テレビ制御部93又はリモコン制御部82は、画像処理部35や音声処理部36を制御して、緊急警報放送の放送によって浴槽1へ水張りする旨を表示部33やスピーカ34で報知するようにしてもよい。
なお、上記自動注水指令信号には、浴槽1への注水指令と貯水量の情報を含む。注水指令は、バーナ53を燃焼させることなく浴槽1への水張りを行わせる指令である。貯水量は、浴槽1へ注水する水張り量の情報である。そして、この貯水量としては、好ましくは浴槽1の最大容積(浴槽1100%の貯水量)とする。但し、浴槽1は浴室の広さ等によって各種サイズのものが施工されるため、施工された浴槽1の最大容積をテレビ機能付きリモコン3等に予め設定されることが少ないこと、使用者がテレビ機能付きリモコン3に適宜設定した湯張り運転時の湯張り量は浴槽1の容積100%に設定されていることが少ないこと等を考慮し、この自動注水指令信号に含める貯水量を、例えば、使用者が設定した湯張り量の2倍とすること等でもよい。これにより、地震等で断水したときに、より多くの量の非常用水を確実に確保できる。
そして、風呂給湯装置2において、制御ユニット7は、テレビ機能付きリモコン3からの自動注水指令信号を受信すると(S11)、以下の動作制御を行う。
まず、浴槽1における自動排水栓11の開閉状態を検出し(S12)、自動排水栓11が開栓している場合はこれを閉栓させる(S13)。自動排水栓11が閉栓している場合はその閉栓状態を維持する。なお、自動排水栓11の開閉状態の検出は、自動排水栓11に設けた位置センサからの検出信号に基づいて行われる。
次いで、風呂落込み弁23を駆動制御して開弁し、給湯管55に供給される水を風呂落込み管21に流し込んで循環水路61へ導いて、循環水路61から浴槽1への注水を開始させる(S14)。このとき、バーナ53は燃焼させない。また、このとき、風呂給湯装置2が給湯運転中の場合はバーナ53の燃焼を停止させて浴槽1への注水動作(風呂落込み弁23の開弁など)を優先させる。
そして、浴槽1への注水を開始すると、流量カウンタ22で計測される風呂落込み管21での水量、すなわち浴槽1への注水量が制御ユニット7に入力され、この注水量の積算値がテレビ機能付きリモコン3から送信された貯水量と一致したところで風呂落込み弁23を閉弁して浴槽1への注水を終了させる(S15,S16)。
以上により、浴槽1に非常用水が貯水される。
このように、本実施の形態の災害時自動水張りシステムによれば、放送局4から災害予告等の情報である緊急警報放送が放送されると、テレビ機能付きリモコン3は、この緊急警報放送を受信し、この時点で風呂給湯装置2を作動させて浴槽1への注水を実行する。従って、地震の揺れを検知してから浴槽1への注水を実行する従来技術(特開2006−22970号公報)に比して、地震が起こって断水や停電する前の適切な時点で、使用者の指示ではなく自動的に風呂給湯装置2を作動させて浴槽1内に非常用水を溜めることができる。その結果、地震が起こって断水や停電したときには、当分の間の非常用水を確実に確保できる。
なお、上記動作で浴槽1の自動排水栓11が閉状態のとき(S12で「Yes」判定のとき)、この閉状態を維持して浴槽1への注水を開始させるが(S12からS14へ移行)、自動排水栓11を一旦開栓させて所定時間経過後に閉栓して注水開始するようにしてもよい。これにより、浴槽1内に残り湯が溜まっていた場合は、この残り湯を排水した後に新しい水を浴槽1内に溜め、キレイな水を非常用の生活用水として利用することができる。
また、上記動作で浴槽1の自動排水栓11が閉状態のとき(S12で「Yes」判定のとき)、循環水路61等に浴槽1内の水位を検出する水位センサを設ける場合は、この水位センサの検出信号に基づいて浴槽1内に残り湯が溜まっているか否か判定し、残り湯が溜まっていないと判定されたときは、そのまま自動排水栓11の閉状態を維持して注水開始し、残り湯が溜まっていると判定されたときは、自動排水栓11を開栓させて残り湯を排水させた後に再び自動排水栓11を閉栓して浴槽1への注水を開始するようにしてもよい。
次に、テスト運転を行う場合を説明する。
前述のとおり、各放送局4は、緊急警報放送の試験放送を月に1回定期的に放送しているので、この試験放送を受信してテスト運転を行う。すなわち、緊急警報放送の試験放送では、本番の緊急警報放送信号における終了信号が送信される。
そして、テレビ機能付きリモコン3におけるコード検出部92は、受信した緊急警報放送のコード信号が、開始信号と終了信号とを含むか(本番の緊急警報放送の場合)、終了信号だけか(緊急警報放送の試験放送)を解析し、緊急警報放送信号に開始信号がなく終了信号だけによるコード信号を受信すると、緊急警報放送の試験放送があった旨を示す試験検出信号をテレビ制御部93に出力する。すると、テレビ制御部93は、緊急警報放送の試験放送が放送された旨の試験動作信号をリモコン機能部8のリモコン制御部82に出力し、通信回路部81を通して風呂給湯装置2の制御ユニット7に対し、テスト運転として浴槽1へ水張りさせるための試験自動注水指令信号を送信する。この試験自動注水指令信号を風呂給湯装置2の制御ユニット7が受信すると、上述の本番のときの動作と同様に、風呂給湯装置2を作動して浴槽1への水張りを実行させる(図3のS11〜S16)。以上により、テスト運転の作動によって浴槽1に貯水される。
なお、このテスト運転の場合、リモコン制御部82は、風呂給湯装置2の制御ユニット7に対し送信する試験自動注水指令信号に含める貯水量としては、節水のため、浴槽1へ注水されたことが使用者に分かる程度(例えば、湯張り運転時の湯張り量の1/10とか、浴槽1の容積の1/20程度とか)の少量に設定する。

従来技術の浴槽貯水システム(特開2006−22970号公報)は、感知器を設けて地震によって揺れた後に動作させるシステムであるため、この従来技術のシステムが正常に動作するか否かを確認するには、システムを実際に揺らす必要がある。しかし、感知器は、地震の揺れを検知する特性上固定して設置されているから、施工後においては、当該システムの動作確認は現実には不可能であった。
これに対して、本実施の形態による災害時自動水張りシステムは、放送局4から放送される緊急警報放送という災害予告等の情報を取得して風呂給湯装置2を作動させるシステムであるから、上述のとおり、緊急警報放送の試験放送が行われることを利用して、本災害時自動水張りシステムの施工後にあってもテスト運転を行うことができる。従って、本災害時自動水張りシステムは、従来技術のものとは異なり、テスト運転を実行させてシステムが正常に動作するか否かの確認ができ、使用者にとって、災害時の水の確保に安心感が得られ、且つ本システムに対する信頼性をも向上できる。
なお、上記テスト運転を実行するとき、テレビ制御部93又はリモコン制御部82は、水張りテストを行う旨を表示部33やスピーカ34で報知させるようにしてもよい。そして、このときの報知は、例えば、次にテレビ機能付きリモコン3のスイッチ操作等されるまで継続させてもよい。これにより、使用者には、水張りのテスト運転が実行されることを知ることができ、風呂給湯装置2が誤動作、故障等したと誤認することを防止できる。
また、テレビ機能付きリモコン3のスイッチ操作で、上記テスト運転をするか、しないかセットできるようにしてもよい。この場合、テレビ機能付きリモコン3において、テスト運転の予約設定をセットすると、テレビ視聴していない間、チューナ91は、例えばNHKの放送周波数を同調するようにしてもよい。緊急警報放送の試験放送の日程は、民放各局では放送局4によって異なるが、NHKによる緊急警報放送の試験放送は、どの地域でも毎月1日の午前11時59分から放送されるので、毎月1日に本システムが正常に作動するか否かを確実に確認できるからである。
なお、本発明は、上記実施の形態に限らず、例えば、以下のような変更を適宜施すことが可能である。
(1)上記災害時自動水張りシステムは、緊急警報放送の受信時に浴槽1へ水張りする構成とするが、風呂給湯装置2においてバーナ53の燃焼を行って湯張りする構成としてもよい。
(2)上記災害時自動水張りシステムは、テレビ機能付きリモコン3を用いるが、ラジオ機能を持つリモコン(テレビ機能を有してもよい。)を用いてラジオ放送から緊急警報放送を受信して風呂給湯装置2に水張り指令又は湯張り指令を行うようにしてもよい。
(3)風呂給湯装置2において、災害予告等の情報である緊急警報放送を受信する受信手段(上記テレビ機能付きリモコン3のテレビ機能部9)と、この受信手段で緊急警報放送を受信したときに風呂給湯装置2を作動させて浴槽1への湯張り又は水張りを実行させるための制御を行う制御手段(上記テレビ機能付きリモコン3のリモコン機能部8)とを装備させてもよい。
(4)また、浴槽1には、自動排水栓11を備えず、チェーン等で接続された手動式の排水栓を備えたものでもよい。この場合、図3のフローチャートで示す動作において、自動排水栓11の状態検知等のステップ(S12及びS13)を省略し、緊急警報放送(試験放送も含む。)を受信した後(S2で「Yes」判定)から風呂給湯装置2による注水開始(S14)までの任意の時点で、テレビ制御部93又はリモコン制御部82は、音声処理部36を制御して緊急警報放送によって浴槽1へ水張り又は湯張りする旨(排水栓の閉栓を促す旨を含んでよい。)をスピーカ34から報知させる。そして、浴槽1への注水開始(S14)は、この報知を開始してから所定時間経過後に実行させるか、使用者がテレビ機能付きリモコン3でのスイッチ操作を行った後に実行させる等としてもよい。この報知によって、使用者は、浴槽1へ注水されることを知って排水栓を閉栓するように促されるので、排水栓が開栓状態で放置されて注水されることの防止となる。なお、この報知の停止は、テレビ機能付きリモコン3でのスイッチ操作、注水開始の時点、あるいは所定時間経過後等により行うことでもよい。また、上記報知は、台所リモコン等でも行うようにしてもよい。
(5)図3で示す貯水量検知の判定(S15)は、流量カウンタ22に代えて、水位センサ、タイマー等で行ってもよい。
(6)風呂給湯装置2は、風呂追焚き用熱源部6を備えて風呂の追焚き機能を有するが、少なくとも浴槽1への湯張り機能を有するものであればよい。この場合、貯湯式でもよい。
(7)風呂給湯装置2は、ガス燃料を用いるものに限らず、電気、太陽熱等の各種加熱源を用いるものでもよい。
実施の形態による災害時自動水張りシステムの全体構成を示す構成図である。 テレビ機能付きリモコン3の内部構成を示すブロック構成図である。 本災害時自動水張りシステムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 浴槽
2 風呂給湯装置(注水手段)
3 テレビ機能付きリモコン
4 放送局
7 制御ユニット
8 リモコン機能部(制御手段)
9 テレビ機能部(受信手段)
81 通信回路部
82 リモコン制御部
91 チューナ
92 コード検出部
93 テレビ制御部


Claims (2)

  1. 浴槽と、
    上記浴槽に湯張り又は水張りを行う注水手段と、
    災害予告等の情報である緊急警報放送を受信する受信手段と、
    上記受信手段が緊急警報放送を受信したとき、上記注水手段に浴槽への湯張り又は水張りを実行させる制御手段とを備え
    上記受信手段は、受信した緊急警報放送信号を解析して緊急警報放送の試験放送か否かを検出するコード検出部を有し、
    上記制御手段は、上記受信手段が緊急警報放送の試験放送を受信したときは、テスト運転として本番の緊急警報放送の場合よりも少量に設定された貯水量で上記注水手段に浴槽への湯張り又は水張りを実行させるようにした災害時自動水張りシステム。
  2. 請求項1に記載の災害時自動水張りシステムにおいて、
    上記注水手段は、上記浴槽に湯張り又は水張りを行う自動湯張り機能を有する風呂給湯装置であり、
    上記受信手段及び上記制御手段は、上記風呂給湯装置を動作制御するための遠隔操作を行うと共に上記緊急警報放送を含むテレビ放送又はラジオ放送を受信可能とする機能を有するリモコンに備える災害時自動水張りシステム。
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