JP4609509B2 - 情報処理システム - Google Patents
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Description
データベースを構築するには、デバイスと通信可能に接続された端末(サーバ)が都合がよい。端末は、多数の録音データを蓄積できる。しかしながら、デバイスが録音した録音データに検索キーワードを関連付けてデータベースに登録する場合、デバイスのユーザは、電話回線が切断された後に端末へ接続するための処理をデバイスに入力し、検索キーワードを関連付ける端末に蓄積された録音データを選択し、さらに検索キーワードをデバイスに入力する必要があった。本明細書は、これらのユーザの入力操作を軽減することのできる情報処理システムを開示する。
端末は、端末側受信手段、キーワード生成手段、端末側送信手段、及び、登録手段を備えている。端末側受信手段は、デバイスから録音データを受信する。キーワード生成手段は、デバイスから受信した音声データに基づいてキーワード候補を生成する。端末側送信手段は、生成したキーワード候補をデバイスに送信する。登録手段は、デバイスから受信したキーワード候補を、録音データを検索するための検索キーワードとして、デバイスから受信した録音データに関連付けてコンテンツデータベースに登録する。
なお、電話回線は、相手の電話機との接続を意味するものであり、公衆回線を介した接続であってもインターネットを介した接続であってもよい。
また、端末がデバイスに組み込まれ一体に形成されていてもよいし、その逆に、デバイスに端末が組み込まれて一体に形成されていてもよい。
また、キーワード生成手段は、コンテンツデータベースから抽出した検索キーワードとともに、辞書データベースから抽出した単語をキーワード候補として採用してもよい。そうすることによってこのシステムは、ユーザの発した音声に含まれる単語に関連する多くのキーワード候補をユーザに提示することができる。
ユーザがキーワードの選択を行わなかった場合、予め定められたキーワードを録音データの検索キーワードとして登録することによって、ユーザが所望する検索キーワードが登録された録音データと、そうでない録音データを区別することができる。予め定められたキーワードが登録された録音データには、ユーザが後からキーワードを指定することができる。このときのキーワードの指定は、音声で入力されてもよいし、キーボードから入力されてもよい。
図1にシステム100のブロック図を示す。
MFD10は、電話機能、画像読取機能、ファクシミリ機能、コピー機能、プリンタ機能を兼ね備えている。
MFD10は、CPU12、ストレージ14、RAM21(Random Access Memory)、コンソール22、ディスプレイ24、ネットワークインタフェイス26、PSTN(Public Switched Telephone Networks)インタフェイス28、プリントユニット30、ファクシミリユニット32、スキャナユニット34、およびハンドセット36を備えている。図1に記された「I/F」の文字は「インタフェイス」を意味する。また、図1に記された「PGM」の文字は、「プログラム」を意味する。
RAM21は、データを一時的に記憶するメモリである。MFD10は、電話の通話音声を録音し、録音データをRAM21に記憶する。記憶された録音データは、サーバ40に送られる。
システム100は、MFD10が録音した電話の通話音声を録音し、録音データをサーバ40のコンテンツデータベース50に登録して管理することができる。コンテンツデータベース50の一例を図2に示す。コンテンツデータベース50には、録音データのファイルと、録音データに関連付けられた検索キーワードが登録されている。録音データと検索キーワードの組みをレコードと称する。各レコードには識別子(ID)が付されている。例えば「001」のIDが付されたレコードには、「xxx.xx」という名称のファイル(録音データのファイル)に、「商品企画」という検索キーワードが関連付けられている。コンテンツデータベース50は、ファイル名とともに、そのファイルのパスを記憶している。図2のコンテンツデータベース50は、「xxx.xx」という名称のファイルが、「folder1」というフォルダに格納されていることを示している。「002」のIDが付されたレコードには、「yyy.yy」という名称のファイル(録音データを記述したファイル)に、「企画会議」という検索キーワードが関連付けられている。「003」のIDが付されたレコードには、「zzz.zz」という名称のファイル(録音データを記述したファイル)に、「欧州規格」という検索キーワードが関連付けられている。「004」のIDが付されたレコードには、「aaa.aa」という名称のファイル(録音データを記述したファイル)に、「未分類」という検索キーワードが関連付けられている。「商品企画」、「企画会議」、および「欧州規格」の検索キーワードは、ユーザが指定した検索キーワードである。「未分類」という検索キーワードは、システム100が自動的に関連付けた検索キーワードである。システム100は、ユーザが検索キーワードを指定していない録音データについては、予め定められた検索キーワード「未分類」を自動的に関連付けてコンテンツデータベース50に登録する。
ユーザは、検索キーワードを指定することによって、所望のファイル(録音データ)をコンテンツデータベース50から検索することができる。システム100は、録音データに検索キーワードを関連付けて登録することによって、多くの録音データを管理し易くする。
システム100は、電話の通話音声を録音した録音データにユーザが検索キーワードを指定する操作負荷を軽減することができる。
図3に、システム100が実行する処理のフローチャートを示す。図3の中央にMFD10が実行する処理のフローチャートを示す。図3の右側にサーバ40が実行する処理のフローチャートを示す。図3の左側に、ユーザの操作を示す。なお、以下では、他の電話機からMFD10へ着信があった場合の処理を説明するが、MFD10から他の電話機に発信する場合も同様の処理が実行される。
他の電話機から着信があった場合、MFD10は、ユーザがハンドセットを取り上げる操作(U2)を、電話回線の確立として検知する(M2)。すなわち、回線が閉結されたことを検知する。電話回線の確立を検知すると、MFD10は電話の通話音声の録音を開始する(M4)。MFD10は、ユーザが電話回線を切断する操作(U4)を行なうと、その操作を電話回線の切断として検知する(M6)。電話回線の切断を検知すると、MFD10は、録音を終了し、録音データをサーバ40へ送信する(M6)。サーバ40は、MFD10から送られた録音データを受信し、所定のフォルダに格納する(S2)。なお、ユーザが電話回線を切断する操作の種類には、例えば、コンソールに設けられた終了ボタンを押す操作、或いは、ハンドセットを置く操作がある。
MFD10は、取得した音声をデジタルデータ(音声データ)に変換してサーバ40へ送信する(M12)。サーバ40は、MFD10から音声データを受信する(S4)。サーバ40は、受信した音声データに基づいて、キーワード候補を生成する(S6)。キーワード候補の生成は次の手順で行われる。サーバ40は、受信した音声データをテキスト変換する(S6−1)。テキストへの変換は、周知の音声認識技術により行われるとよい。サーバ40は、テキストに含まれている単語を辞書データベース52から抽出する(S6−2)。次いでサーバ40は、抽出した単語を含んでいる検索キーワードを、コンテンツデータベース50から抽出する(S6−3)。なお、図3のステップS6−3に記した「KWD」の文字列は「キーワード」を意味する。
ステップS6−1の処理において、サーバ40は、複数の単語を抽出する場合がある。またステップS6−2の処理において、サーバ40は、複数の検索キーワードを抽出する場合がある。キーワード生成の事例は後述する。
サーバ40は、抽出した検索キーワードを、録音データに関連付けるキーワード候補としてMFD10へ送信する(S8)。
MFD10は、ユーザが指定するキーワード候補を選択する(M18)。MFD10は、選択したキーワード候補サーバ40に送信する(M20)。
サーバ40は、MFD10が送信したキーワード候補を受信する(S10)。サーバ40は、受信したキーワード候補を、検索キーワードとしてステップS2で受信した録音データに関連付けてコンテンツデータベース50に登録する(S12)。
なお、図示を省略しているが、登録を完了したサーバ40は、完了メッセージをMFD10に送信し、MFD10は完了メッセージを表示する。
図4に、ステップM12(図3)以降のMFD10の処理のフローチャートを示す。図4に示す「KWD」の文字は「キーワード」を意味する。ステップM12とM14の処理は前述した。
ステップM16においてMFD10は、ステップM14で受信したキーワード候補の他に、「未分類」、「候補なし」、および「音声再入力」の選択肢を表示する。ユーザは、表示されたキーワード候補の中から、録音データに関連付けることを希望するキーワード候補を指定する(図3のU8)。この場合(M18の分岐判断:「KWD」)、MFD10は、ユーザが指定したキーワード候補を選択し、選択したキーワード候補をサーバ40へ送信する(M20−1)。サーバ40は、MFD10からキーワード候補を受信し、受信したキーワード候補を録音データの検索キーワードとしてコンテンツデータベース50へ登録する。サーバ40は、登録を完了した旨のメッセージをMFD10へ送信する。MFD10は、サーバ40からメッセージを受信し、受信したメッセージを表示する(M22)。ステップM20−1の処理は、図3のステップM20に相当する。
ユーザが「未分類」を指定した場合(M18の分岐判断:「未分類」)、MFD10は、「未分類要求」をサーバ40へ送信する(M20−2)。サーバ40は、「未分類要求」に対応した処理を実行し、処理が完了したことを示すメッセージをMFD10へ送信する。MFD10は、サーバ40からメッセージを受信し、受信したメッセージを表示する(M24)。「未分類要求」に対応した処理は後述する。なお、ステップM20−2の処理は、図3のステップM20に相当する。
ステップS6−3において、検索キーワードの抽出が成功した場合(S7:YES)、サーバ40は、抽出した検索キーワードを、新たな録音データのキーワード候補としてMFD10へ送信する(S8−1)。検索キーワードの抽出が成功しなかった場合(S7:NO)、すなわち、ステップS6−2で抽出した単語を含んでいる検索キーワードがコンテンツデータベース50に存在しなかった場合、サーバ40は、抽出した単語を、新たな録音データのキーワード候補としてMFD10へ送信する(S8−2)。ステップS8−1とS8−2の処理は、図3のステップS8の処理に相当する。
MFD10からキーワードを受信した場合、サーバ40は、「登録要求」を受信したと判断する(ステップS10の分岐判断:「登録要求」)。このときの処理は、図4のステップM20−1に対応する。この場合、サーバ40は、受信したキーワードを、録音データの検索キーワードとしてコンテンツデータベース50へ登録する(S12−1)。そして、登録処理を完了した旨のメッセージをMFD10へ送信する(S14−1)。
ステップS12−1及びS12−2の処理は、図3のステップS12の処理に相当する。
図6に、MFD10とサーバ40のフローチャートを示す。
まずユーザが、未分類データのリスト表示の指示をMFD10に与える(U10)。ユーザの指示を受け付けるとMFD10は、未分類データの「リスト要求」をサーバ40へ送信する(M100)。サーバ40は、「リスト要求」をMFD10から受信する(S100)。「リスト要求」を受信したサーバ40は、コンテンツデータベース50の中から「未分類」の検索キーワードが関連付けられた録音データ(即ち未分類データ)を抽出し、抽出した未分類データのリストをMFD10へ送信する(S102)。MFD10は、リストを受信する(M102)。MFD10は、受信したリストを表示する(M104)。ユーザは、表示されたリストの中から、検索キーワードを登録することを希望する未分類データを指定する(U12)。MFD10は、ユーザが指定した未分類データを選択する(M108)。MFD10は、選択した未分類データをサーバ40へ送信する(M110)。サーバ40は、MFD10から未分類データを受信する(S104)。こうして、MFD10とサーバ40は、ユーザが検索キーワードを関連付けることを望んでいる未分類データを特定することができる。以後は、MFD10はステップM8(図3)の処理へ移行し、サーバ40はステップS4(図3)の処理へ移行する。
・電話の通話音声を録音する録音手段;
・電話回線の切断を検知したことを条件として、ユーザが発した音声を取得する音声取得手段;
・録音手段が録音した録音データを端末へ送信する第1送信手段;
・音声取得手段が取得した音声データを端末へ送信する第2送信手段;
・端末からキーワード候補を受信する受信手段;
・受信したキーワード候補をディスプレイに表示する表示制御手段;
・表示したキーワード候補の中から少なくとも一つのキーワード候補を選択する選択手段;
・選択したキーワード候補を端末に送信する第3送信手段。
・MFD10から受信した音声データに基づいてキーワード候補を生成するキーワード生成手段;
・生成したキーワード候補をMFD10に送信する送信手段;
・MFD10から受信したキーワード候補を、録音データを検索するための検索キーワードとしてコンテンツデータベース50に登録する登録手段。
また、サーバ40は、「未分類」が選択された録音データを、既に検索キーワードが登録された過去の録音データと区別してストレージ44に記憶してもよい。
検索キーワード、及び、キーワード候補は、複数の単語からなる文字列であってもよい。即ち、情報処理システムは、辞書データベース52から抽出した単語を含んでいる文字列をコンテンツデータベース50から抽出し、抽出した文字列をキーワード候補として採用してよい。
実施例で説明したサーバ40の処理は、MFD10で実施されてもよい。即ち、図3〜図5に示した処理をMFD10が全て実行してもよい。
・相手の装置と通話するためのスピーカとマイクロホン;
・電話の通話音声を録音する録音手段;
・電話回線の切断を検知したことを条件として、ユーザに音声入力を促すメッセージを出力するメッセージ出力手段;メッセージは、スピーカ又はディスプレイを介して出力される;
・ユーザが発した音声をマイクロホンを介して取得する音声取得手段;
・前述した第1送信手段、第2送信手段、受信手段、表示制御手段、選択手段、及び、第3送信手段。
上記の技術的特徴を備えたMFD10は、ユーザが通話のためにマイクロホンを使用する点に着目し、そのマイクロホンを使ってキーワード候補を生成するための音声を取得する。
ユーザが終了ボタンを押した場合(U4)、MFD10は、録音データに、直ちにキーワード登録処理を実行する旨のフラグを付してサーバ40へ送信する(M6)。サーバ40は、フラグ付きの録音データを受信する(S2)。サーバ40は、受信した録音データに前述のフラグが付されていることを条件として、MFD10による音声データの送信(M12)に備えて待機する。音声データを受信したサーバ40は、ステップS6及びS8の処理を実行し、MFD10によるキーワード候補の送信(M20)に備えて待機する。キーワード候補を受信したサーバ40は、ステップS12の処理を実行する。ステップS12の処理を実行する際、サーバ40は、録音データに付されたフラグを削除する。
他方、ステップU4において、ユーザが終了ボタンを押す代わりにハンドセットを置いて電話回線を切断した場合、MFD10は、前述のフラグを付さずに録音データをサーバ40へ送信する(M6)。サーバ40は、受信した録音データに前述のフラグが付されていないことを条件として、音声データやキーワード候補の送信に備えて待機することなく、受信した録音データに予め定められたキーワード「未分類」を関連付けてコンテンツデータベースに登録する。
即ち、システム100は、ユーザが終了ボタンを押すことによって電話回線を切断した場合には、ユーザの音声入力に基づいて、ユーザが希望するキーワードの登録処理を実行する。他方、システム100は、ユーザが終了ボタンを押すのではなく、ハンドセットを置くことによって電話回線を切断した場合には、ユーザの音声入力を待たずに予め定められたキーワードを登録する処理を自動的に実行する。上記したフラグを採用することによって、システム100は、効率よく録音データにキーワードを関連付けることができる。
12:CPU
14:ストレージ
16:制御プログラム
21:RAM
22:コンソール
24:ディスプレイ
36:ハンドセット
40:サーバ
42:CPU
44:ストレージ
46:制御プログラム
50:コンテンツデータベース
52:辞書データベース
60:ネットワーク
100:情報処理システム
Claims (6)
- 電話機能を備えたデバイスと、前記デバイスと通信可能に接続されている端末とを含んでいる情報処理システムであり、
デバイスは、
電話の通話音声を録音する録音手段と、
確立していた電話回線の切断を検知したことを条件として、外部から音声を取得する音声取得手段と、
録音手段が録音した録音データを端末へ送信する第1送信手段と、
音声取得手段が取得した音声データを端末へ送信する第2送信手段と、
端末からキーワード候補を受信するデバイス側受信手段と、
受信したキーワード候補をディスプレイに表示する表示制御手段と、
表示したキーワード候補の中から少なくとも一つのキーワード候補を選択する選択手段と、
選択したキーワード候補を端末に送信する第3送信手段と、を備えており、
端末は、
デバイスから録音データを受信する端末側受信手段と、
デバイスから受信した音声データに基づいてキーワード候補を生成するキーワード生成手段と、
生成したキーワード候補をデバイスに送信する端末側送信手段と、
デバイスから受信したキーワード候補を、録音データを検索するための検索キーワードとして、デバイスから受信した録音データに関連付けてコンテンツデータベースに登録する登録手段と、
を備えていることを特徴とする情報処理システム。 - 端末は、
複数の単語を含んでいる辞書データベースを備えており、
キーワード生成手段は、
受信した音声データに含まれている単語を辞書データベースから抽出し、
抽出した単語を含んでいる検索キーワードをコンテンツデータベースから抽出し、
抽出した検索キーワードをキーワード候補として採用することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - キーワード生成手段は、辞書データベースから抽出した単語を含んでいる検索キーワードがコンテンツデータベースに存在しないことを条件として、辞書データベースから抽出した単語をキーワード候補として採用することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
- キーワード生成手段は、コンテンツデータベースから抽出した検索キーワードとともに、辞書データベースから抽出した単語をキーワード候補として採用することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
- 登録手段は、選択手段によりキーワード候補の選択が行われなかったことを条件として、予め定められたキーワードを録音データの検索キーワードとしてコンテンツデータベースに登録することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
- 端末は、選択手段によりキーワード候補の選択が行われかったことを条件として、前記録音データを、既に検索キーワードが登録された録音データと区別して記憶する記憶手段を備えており、
デバイスは、
検索キーワードが登録されていない録音データのリストをディスプレイに表示するリスト表示制御手段を備え、
選択手段は、表示したリストの中から一の録音データを選択し、
登録手段は、選択手段が選択したキーワードを、選択した録音データの検索キーワードとしてコンテンツデータベースに登録することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
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