JP4608075B2 - シート状レンズ製品の梱包構造 - Google Patents

シート状レンズ製品の梱包構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4608075B2
JP4608075B2 JP2000346443A JP2000346443A JP4608075B2 JP 4608075 B2 JP4608075 B2 JP 4608075B2 JP 2000346443 A JP2000346443 A JP 2000346443A JP 2000346443 A JP2000346443 A JP 2000346443A JP 4608075 B2 JP4608075 B2 JP 4608075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
lens
warp
stacked
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000346443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002145372A (ja
Inventor
義浩 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2000346443A priority Critical patent/JP4608075B2/ja
Publication of JP2002145372A publication Critical patent/JP2002145372A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4608075B2 publication Critical patent/JP4608075B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンチキュラーレンズシートやフレネルレンズシート等のシート状のレンズ製品の出荷に適した梱包構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
レンチキュラーレンズやフレネルレンズのようなレンズシートはアクリル等の樹脂素材にて製造されているため、熱や湿度の変化に弱いという特性がある。従って、これらのレンズ製品をその製造工場から出荷する場合、上記の外的要因の影響を抑えて出荷時の形状や寸法精度をなるべく維持するような工夫が必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなシート状のレンズ製品を熱や湿度等の外的要因から保護するために好適な梱包構造はこれまで十分に検討されていなかった。
【0004】
そこで、本発明は、樹脂製のシート状のレンズ製品を、熱や湿度等の環境の変化に対して保護でき、出荷時の形状や寸法をなるべく維持できる梱包構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】
本発明の梱包構造は、湾曲する製品支持面(5a、45a)上にシート状のレンズ製品(2,22)と保護シート(7,8)とが交互に積み重ねられ、それら積み重ねられたレンズ製品が、所定の枚数を一単位として包装材(9,24,25,33)で包装され、その包装されたレンズ製品の外周がスリーブ(12)にて取り囲まれ、そのスリーブの上端開口が蓋(13)で閉じられたシート状レンズ製品の梱包構造(1,21,31,41)により、上述した課題を解決する。
【0007】
この梱包構造によれば、湾曲した製品支持面上にレンズ製品を積み重ねるようにしたので、レンズ製品を適度に反った状態で出荷先まで送り届けることができる。レンズ製品同士の間には保護シートを設けるのでレンズ製品の擦れによる損傷が防がれる。さらに、レンズ製品を包装材で包んでいるのでレンズ製品が外部環境から隔離され、湿気や熱等の外的要因に起因する変形、変質からレンズ製品を効果的に保護することができる。包装されたレンズ製品がスリーブ及び蓋によってさらに囲まれるので上記の外的要因からレンズ製品がより一層確実に保護される。しかも、スリーブと蓋とが梱包構造の外殻として機能するので、輸送中の他の物品との接触等からレンズ製品が確実に保護される。
【0008】
本発明の梱包構造においては、物流用のパレット(4)を含んだ製品載置台(3)を具備し、その製品載置台の前記パレットの上面に前記製品支持面を有する反り台(5)が設けられてもよい。この場合には、物流用のパレットに反り台を組み合わせるだけでレンズ製品に反りを与えることが可能な製品載置台を構成することができる。物流用のパレットはフォークリフト等で容易に搬送できるので、梱包後の取り扱いも容易である。
【0009】
本発明の梱包構造においては、積み重ねられたレンズ製品の外側に、上下方向に延びる支柱(11)がその積み重ねられたレンズ製品の全高に亘って添えられてもよい。このように構成すれば、支柱により、輸送振動による荷崩れの防止や製品の保護(割れや欠けの防止)を図ることができる。積み重ねられたレンズ製品に対する上下方向の荷重を支柱で受けてその荷重に対するレンズ製品の保護効果を高めることもできる。
【0010】
本発明の梱包構造において、前記積み重ねられた全てのレンズ製品が前記一単位として前記包装材により包装されてもよい。あるいは、前記レンズ製品が前記所定の枚数毎に複数の単位に分割され、各単位毎に前記レンズ製品が前記包装材にて包装され、それら包装されたレンズ製品が前記製品支持面上に積み重ねられてもよい。前者の場合には包装材による包装を手際よく済ませることができ、後者の場合には包装の手間が増えるものの、レンズ製品をより確実に外部環境から隔離することができる。
【0011】
前記積み重ねられたレンズ製品の上面には前記製品支持面と相補的な湾曲を有する上部押え(34)が載置されてもよい。このようにすれば、レンズ製品を製品支持面に沿って確実に湾曲させてその反り形状の維持効果を高めることができる。
【0012】
本発明の梱包構造においては、前記レンズ製品が載置される反り板(45)と、その反り板を支持する支持手段(47,48)とを具備し、前記レンズ製品の自重により前記反り板が湾曲してその上面(45a)が前記製品支持面として機能するように、前記支持手段による前記反り板の支持高さが当該反り板の当該反り板の両側縁部よりも中央部で低く設定されてもよい。
【0013】
このようにレンズ製品の自重を利用して製品支持面を湾曲させるようにすれば、レンズ製品の湾曲に合わせた製品支持面を予め形成しておく手間が省略できる。
【0014】
さらに、本発明の梱包構造においては、底板(43)と、その底板の上面の外周に配置される支持枠(44)と、その支持枠の内側に配置される反り板(45)とをそれぞれ複数ずつ具備し、前記支持枠の上面に他の底板が載置されることによってこれら底板、支持枠及び反り板が複数段に亘って積み重ねられるとともに、それら積み重ねられる反り板のそれぞれの上面(45a)には前記所定の枚数のレンズ製品と前記保護シートとが交互に載置され、その載置されるレンズ製品の自重により各反り板が湾曲してその上面が前記製品支持面として機能するように、前記底板による前記反り板の支持高さが当該反り板の当該反り板の両側縁部よりも中央部で低く設定されてもよい。
【0015】
このようにすれば、上記と同様にレンズ製品の湾曲に合わせた製品支持面を予め形成しておく手間が省略できる。また、反り板と、支持枠と、その上面の底板とで囲まれた空間にレンズ製品を所定枚数毎に小分けして収納できるので、レンズ製品を外部環境からより確実に隔離することができる。支持枠と底板とが交互に積み重ねられることにより、上下方向の荷重をこれらの支持枠と底板とで受けてレンズ製品を保護することもできる。
【0016】
なお、最上段の支持枠の上端開口は天板(49)にて閉じてもよい。これにより、最上段の支持枠の内部に収容されたレンズ製品を確実に外部環境から隔離できる。各反り板上のレンズ製品はそれぞれ個別に前記包装材(33)にて包装されてもよい。これにより、各レンズ製品を一層確実に外部環境から隔離できる。
前記積み重ねられたレンズ製品の全体をさらに他の包装材(9)にて包装した場合には、レンズ製品の保護効果をさらに高めることができる。
【0017】
本発明の梱包構造はシート状に構成されたレンズ製品に広く適用でき、好適にはレンチキュラーレンズシートやフレネルレンズシート、あるいはこれらを組み合わせたプロジェクションスクリーンの梱包に使用できる。
【0018】
本発明の梱包構造において、保護シートはレンズ製品同士、あるいはレンズ製品と製品支持面との擦れ等に起因するレンズ製品の損傷を防止できるものであればよく、例えば発泡樹脂にて構成されたシートを用いることができる。包装材は湿気や熱からレンズ製品を保護できるものであればよく、ポリエチレン等の樹脂にて構成された袋やシート状の包装材を用いることができる。紙を素材とする包装材を使用してもよく、好適にはクラフト紙のように撥水性を有する包装材を使用することができる。スリーブ及び蓋は湿気や熱を遮断すると同時に、梱包構造の外殻として機能するものであるため、防水性、断熱性を備えると同時にある程度の剛性を有する材料で構成することが望ましく、好適には段ボールにて構成することができる。より好ましくは、積層構造によって強化された段ボールをスリーブや蓋に使用するとよい。また、支柱についても梱包構造の強度を担う部分となることから、スリーブ等と同様にある程度の剛性を有する材料で構成することが望ましく、好適には段ボールにて構成することができる。より好ましくは、積層構造によって強化された段ボールを支柱に使用するとよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
−第1の実施形態−
図1及び図2は本発明をレンチキュラーレンズシートの梱包に適用した実施形態を示している。なお、レンチキュラーレンズシートは樹脂製のシートの表裏面に半円筒型の凸レンズを多数並べて形成したものであり、例えばプロジェクションテレビのスクリーンの観察者側に配置される(例えば特開平8−159988号公報参照)。
【0020】
図1及び図2の梱包構造1は多数枚のレンチキュラーレンズシート2を出荷する際の梱包構造であって、その最下段には製品載置台3が配置されている。製品載置台3は木製又は樹脂製のパレット4と、そのパレット4の上面に設けられた反り台5とを備えている。パレット4は、一般の物流において使用されているパレットをそのまま利用するものであって、フォークリフト等の搬送手段によって搬送可能である。反り台5はパレット4の上面に例えば接着剤や釘等の固定手段を用いて固定される。反り台5はベニヤ板等の木質合板を用いて成形することができる。パレット4又は反り台5の少なくともいずれか一方を段ボール等の紙素材にて構成してもよい。
【0021】
図2に詳しく示したように、反り台5の上面は製品支持面5aとして構成される。製品支持面5aには、そこに載置されるレンズ製品(この実施形態ではレンチキュラーレンズシート2)に与えるべき反り形状に応じて湾曲が付されている。図2の例では、レンチキュラーレンズシート2の一辺と平行な方向に沿って一様な湾曲が製品支持面5aに与えられているが、その湾曲形状はレンチキュラーレンズシート2に与えるべき湾曲形状に応じて適宜変更してよい。
【0022】
製品支持面5aには積み荷として梱包品6が載置されている。梱包品6は次のように構成されている。まず梱包品6の最下段には所定枚数(例えば4枚(図では2枚のみ示す。))のミラーマット7が載置される。ミラーマット7の上部には合紙8とレンチキュラーレンズシート2とが一枚ずつ交互に積み重ねられている。一つの梱包品6に含まれるレンチキュラーレンズシート2の枚数は例えば200枚である。合紙8のうち、所定枚数毎(例えば10枚毎)の区切り位置に配置される合紙8は、他の合紙8とは異なる色に着色されて区切り合紙として機能する。梱包品6の最上段には再び所定枚数(例えば3枚)のミラーマット7が配置される。ミラーマット7及び合紙8はレンチキュラーレンズシート2の擦れ等に起因する損傷を防止するための保護シートとして機能するものであり、例えば発泡ポリエチレンシートを使用することができる。
【0023】
以上のようにして積み重ねられたレンチキュラーレンズシート2及び合紙8は包装材としての梱包袋9にて包まれる。梱包袋9の上端は図1に示すように折り畳まれ、その折り畳み部分がクラフトテープのような粘着テープ10で封じられて梱包袋9の内部が密封される。これにより梱包品6が完成する。なお、梱包品6の下側に配置される複数枚のミラーマット7は梱包袋9と製品支持面5aとの間に介在する。従って、梱包手順としては、まず、ミラーマット7を製品支持面5a上に載置し、次に梱包袋9をミラーマット7の上に広げて置き、その上に合紙8とレンチキュラーレンズシート2とを交互に積み重ねることになる。梱包袋9には例えばポリエチレン袋が用いられる。
【0024】
以上のようにして梱包品6が完成すると、その四隅にはミラーブロック11…11が梱包品6の全高に亘って添えられる。ミラーブロック11は例えば段ボールにて構成され、輸送振動による荷崩れの防止や製品の保護(割れや欠けの防止)を目的として設けられる。上下方向からの圧縮荷重に対して梱包品6を保護する機能をミラーブロック11に与えてもよい。ミラーブロック11は四隅に限らず、梱包品6の外周の適宜の位置に設けてよい。但し、梱包品6の保護効果を最大限に得るためにはミラーブロック11を四隅に配置することが望ましい。
【0025】
梱包品6の外周には、ミラーブロック11の外側からスリーブ12が被せられる。梱包品6の上部には蓋13が被せられ、その蓋13の外周はスリーブ12の上端部に対して外側から嵌合する。以上により梱包構造1が完成する。スリーブ12及び蓋13はそれぞれ段ボールにて構成される。スリーブ12の外周には梱包内容等を特定するためのラベル14が貼り付けられる。
【0026】
以上の構成によれば、レンチキュラーレンズシート2同士又はレンチキュラーレンズシート2と反り台5との擦れがミラーマット7や合紙8にて防止される。また、梱包袋9により梱包品6の内部が密封されるので、外部の湿気や熱からレンズ製品が保護される。その保護効果はスリーブ12及び蓋13によってさらに高められる。また、スリーブ12や蓋13により、搬送中の他の物品との接触等に対してレンチキュラーレンズシート2が保護される。
【0027】
−第2の実施形態−
図3及び図4は本発明をフレネルレンズシートの梱包に適用した実施形態を示している。なお、これらの図において、図1及び図2との共通部分には同一符号を付してある。共通部分に関しては特に断らない限り上述した図1及び図2に関する説明がそのまま適用される。フレネルレンズシートは樹脂製のシートの表面に多数のレンズ要素を階段状に並べたものであり、例えばプロジェクションテレビのスクリーンの光源側に配置される(例えば特開2000−235230号公報参照)。
【0028】
図3及び図4の梱包構造21は多数枚のフレネルレンズシート22を出荷する際の梱包構造であって、上述した図1の梱包構造1に対しては製品支持面5aに載置されるべき梱包品23の構造が異なっている。なお、製品支持面5aにはフレネルレンズシート22に与えるべき湾曲が付されている。
【0029】
梱包品23は次のように構成されている。まず梱包品23の最下段には所定枚数(例えば4枚(図では2枚のみ示す。))のミラーマット7が載置される。ミラーマット7の上にはポリシート(ポリエチレン製のシート材)24が載置され、そのポリシート24の上に合紙8とフレネルレンズシート22とが一枚ずつ交互に積み重ねられている。一つの梱包品23に含まれるフレネルレンズシート22の枚数は例えば100枚である。合紙8のうち、所定枚数毎(例えば10枚毎)の区切り位置に配置される合紙8は、他の合紙8とは異なる色に着色されて区切り合紙として機能する。
【0030】
梱包品23の上段には再び所定枚数(例えば3枚)のミラーマット7が配置される。ミラーマット7及び合紙8はフレネルレンズシート22の擦れ等に起因する損傷を防止するためのものであり、例えば発泡ポリエチレンシートを使用することができる。上側のミラーマット7のさらに上側にはポリシート24が載置される。
【0031】
以上のようにして積み重ねられたフレネルレンズシート22等は、図3に示すようにその外側からストレッチフィルム25にて覆われる。そのストレッチフィルム25の上面にはポリシート24が重ね合わされてテープ10で固定される。ストレッチフィルム25は例えば低密度ポリエチレンにて構成される。以上により梱包品23が完成する。
【0032】
完成した梱包品23の四隅にはミラーブロック11…11があてがわれ、その外側からスリーブ12が被せられ、さらにその上方から蓋13が被せられて梱包構造21が完成する。この実施形態では、ポリシート24及びストレッチフィルム25が、梱包品23内のフレネルレンズ22を湿気や熱等の外部環境から隔離するための包装材として機能する。
【0033】
−第3の実施形態−
図5〜図7は本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、図1〜図4との共通部分には同一符号を付してある。共通部分に関しては特に断らない限り上述した図1〜図4に関する説明がそのまま適用される。
【0034】
図5に示す梱包構造31では、製品載置台3の製品支持面5a上に複数の梱包品32…32が積み重ねられている。図6及び図7に示すように、梱包品32はレンチキュラーレンズシート2と合紙8とを一枚ずつ交互に所定枚数に亘って積み重ね、その積み重ねられたレンチキュラーレンズシート2を包装材としてのクラフト紙33で包み込んで構成されている。一つの梱包品32に含まれるレンチキュラーレンズシート2の枚数は上述した図1〜図4の例よりも遙かに少なく、例えば5枚である。つまり、この実施形態では5枚のレンチキュラーレンズシート2で一つの単位が構成される。
【0035】
クラフト紙33には、梱包品32の上部の両側においてレンチキュラーレンズシート2の一対の側縁に沿って折り返し部32a,32aが形成されている。クラフト紙33の合わせ部分はクラフトテープ等の粘着テープにて封印してもよいし、折り返すのみで特に封印しないままでもよい。
【0036】
以上のように構成された梱包品32は、図5に示すように反り台5の製品支持面5a上に複数段積み重ねられる。最上段の梱包品32の上面には上部押え34が載置される。上部押え34は互いに平行に配置された複数の脚板34a…34aをそれらと直交する複数の桁板34b…34bで相互に連結した構造を有している。各脚板34aの下端面34cは製品置き台4の製品支持面5aに対して相補的に湾曲する。つまり、脚板34aの下端面34cは製品支持面5aと密着可能な凸円弧面として構成される。
【0037】
従って、上部押え34の設置により、積み重ねられた梱包品32内のレンチキュラーレンズシート2は製品支持面5aに沿って湾曲するように上から押さえ付けられる。上部押え34の設置後、積み重ねられた梱包品32の外周にスリーブ12が装着され、その上端開口部が蓋13で閉じられて梱包構造31が完成する。
【0038】
なお、本実施形態において、積み重ねられた梱包品32の四隅又はそれ以外の外周に図1に示したものと同様のミラーブロック11を配置してもよい。レンチキュラーレンズシート2に代えてフレネルレンズシートを同様の構造で梱包してもよい。上部押え34は上述した第1又は第2の実施形態においても使用可能である。
【0039】
−第4の実施形態−
図8〜図11は本発明をプロジェクションスクリーンの梱包に適用した実施形態を示している。なお、これらの図において、図1〜図7との共通部分には同一符号を付してある。共通部分に関しては特に断らない限り上述した図1〜図7に関する説明がそのまま適用される。プロジェクションスクリーンは上述したレンチキュラーレンズシートとフレネルレンズシートとを組み合わせたものである。
【0040】
図8に示す梱包構造41では、上述した反り台5が省略されてパレット4のみが製品載置台3として使用され、その上に複数の梱包品42が積み重ねられる。梱包品42は、その内部に梱包されるレンズ製品がプロジェクションスクリーンに置換される点を除いて、図6及び図7に示した梱包品32と同じである。梱包品42の積み重ねは、図9に示すように行われる。
【0041】
まず、梱包品42の下側には底板43が配置され、その上面の外周に支持枠44が載置される。支持枠44の内側には反り板45が配置され、その上面45aに梱包品42が配置される。これら底板43,支持枠44及び反り板45そして梱包品42によって一つの梱包セット46が形成され、その梱包セット46が複数段積み重ねられる。
【0042】
図10にも示したように、底板43の上面の両側には一対の桁材47,47が取り付けられ、反り板45の下面には桁材47,47の中間に位置するようにして桁材48が取り付けられる。底板43の桁材47,47は互いに同形同大であるが、反り板45の桁材48はそれらの底板43の桁材47と比較して高さが低い。反り板45はその両側縁部が桁材47に当接して底板43上に支持されている。
【0043】
反り板45に梱包品42が載置されるとその重みで反り板45がその両端の桁材47による支持部を支点として下方に弓形に湾曲し、反り板45の下面の桁材48が底板43の上面に接する。この状態で梱包品42内のプロジェクションスクリーンに適切な反りが与えられるように桁材47,48の高さの差が設定されている。支持枠44は底板43の桁材47よりもさらに外側に嵌め合わされており、その上端は反り板45に支持された梱包品42の上端とほぼ等しいか僅かに高い位置にある。この支持枠44の上端に次の段の梱包セット46の底板43が載置される。このようにして梱包セット46が所定数積み重ねられる。最上段の梱包セット46の支持枠44の上端には段ボール等で構成した天板49が載置され、それにより最上段の支持枠44の内部が塞がれる。
【0044】
以上のようにしてパレット4上に積載された梱包セット46は図1及び図2に示したものと同様の梱包袋9にて包まれる。なお、梱包手順としては梱包セット46を置く前にパレット4上に梱包袋9を広げて置くことになる。梱包袋9の開口部は梱包セット46の上面で折り畳まれ、その折り畳み部分は図1の実施形態と同様に粘着テープ10にて封じられる。積み重ねられた梱包セット46の外側にはスリーブ12が配置され、その上端開口に蓋13が被せられる。これにより梱包構造41が完成する。
【0045】
なお、この実施形態では反り板45の上面45aが製品支持面として機能する。底板43、支持枠44、反り板45及び天板49は例えば段ボールにて構成する。それ以外の材料、例えばベニヤ板のような合板を使用してもよい。段ボールのように曲げ易さに異方性が存在する材料にて反り板45を構成する場合には、その素材の曲げ易い方向と反り板45が反る方向(桁材48と直交する方向)とを一致させるとよい。桁材47,48は、例えば発泡ウレタンのように軽量でかつ多数の梱包品42の重さに耐え得る適度の剛性を有する材料にて構成するとよい。
【0046】
本発明の梱包構造は以上の実施形態に限定されることなく、種々の形態にて実施してよい。例えば、レンズ製品はレンチキュラーレンズシート、フレネルレンズシート又はこれらを組み合わせたプロジェクションスクリーンに限定されることなく、レンズ作用を有しかつシート状に構成されたものであれば、種々な製品がレンズ製品の概念に含まれる。包装材としてのポリエチレン袋等の内部に乾燥剤を所定量使用してもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の梱包構造によれば、湾曲した製品支持面上にレンズ製品を積み重ねるようにしたので、レンズ製品を適度に反った状態で出荷先まで送り届けることができる。レンズ製品同士の間には保護シートを設けるのでレンズ製品の擦れによる損傷が防がれる。さらに、レンズ製品を包装材で包んでいるのでレンズ製品が外部環境から隔離され、湿気や熱等の外的要因に起因する変形、変質からレンズ製品を効果的に保護することができる。包装されたレンズ製品がスリーブ及び蓋によってさらに囲まれるので上記の外的要因からレンズ製品がより一層確実に保護される。しかも、スリーブと蓋とが梱包構造の外殻として機能するので、輸送中の他の物品との接触等からレンズ製品が確実に保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る梱包構造の一部分解斜視図。
【図2】図1の梱包構造の縦断面図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る梱包構造の一部分解斜視図。
【図4】図3の梱包構造の縦断面図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る梱包構造の一部分解斜視図。
【図6】図5の梱包構造に使用される梱包品の縦断面図。
【図7】図6の梱包品の斜視図。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る梱包構造の一部分解斜視図。
【図9】図8の梱包構造にて使用される梱包セットの分解斜視図。
【図10】図8の梱包構造の縦断面図。
【符号の説明】
1 梱包構造
2 レンチキュラーレンズシート(レンズ製品)
3 製品置き台
4 パレット
5 反り台
5a 製品支持面
6 梱包品
7 ミラーマット(保護シート)
8 合紙(保護シート)
9 梱包袋(包装材)
10 粘着テープ
11 ミラーブロック
12 スリーブ
13 蓋
14 ラベル
21 梱包構造
22 フレネルレンズシート(レンズ製品)
23 梱包品
24 防水シート(包装材)
25 ストレッチフィルム(包装材)
31 梱包構造
32 梱包品
33 クラフト紙(包装材)
34 上部押え
41 梱包構造
42 梱包品
43 底板
44 支持枠
45 反り板
45a 反り板の上面(製品支持面)
46 梱包セット
47,48 桁材(支持手段)
49 天板

Claims (11)

  1. 湾曲する製品支持面上にシート状のレンズ製品と保護シートとが交互に積み重ねられ、それら積み重ねられたレンズ製品が、所定の枚数を一単位として包装材で包装され、その包装されたレンズ製品の外周がスリーブにて取り囲まれ、そのスリーブの上端開口が蓋で閉じられていることを特徴とするシート状レンズ製品の梱包構造。
  2. 物流用のパレットを含んだ製品載置台を具備し、その製品載置台の前記パレットの上面に前記製品支持面を有する反り台が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の梱包構造。
  3. 積み重ねられたレンズ製品の外側に、上下方向に延びる支柱がその積み重ねられたレンズ製品の全高に亘って添えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包構造。
  4. 前記積み重ねられた全てのレンズ製品が前記一単位として前記包装材により包装されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の梱包構造。
  5. 前記レンズ製品が前記所定の枚数毎に複数の単位に分割され、各単位毎に前記レンズ製品が前記包装材にて包装され、それら包装されたレンズ製品が前記製品支持面上に積み重ねられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の梱包構造。
  6. 前記積み重ねられたレンズ製品の上面には前記製品支持面と相補的な湾曲を有する上部押えが載置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の梱包構造。
  7. 前記レンズ製品が載置される反り板と、その反り板を支持する支持手段とを具備し、前記レンズ製品の自重により前記反り板が湾曲してその上面が前記製品支持面として機能するように、前記支持手段による前記反り板の支持高さが当該反り板の当該反り板の両側縁部よりも中央部で低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の梱包構造。
  8. 底板と、その底板の上面の外周に配置される支持枠と、その支持枠の内側に配置される反り板とをそれぞれ複数ずつ具備し、前記支持枠の上面に他の底板が載置されることによってこれら底板、支持枠及び反り板が複数段に亘って積み重ねられるとともに、それら積み重ねられる反り板のそれぞれの上面には前記所定の枚数のレンズ製品と前記保護シートとが交互に載置され、その載置されるレンズ製品の自重により各反り板が湾曲してその上面が前記製品支持面として機能するように、前記底板による前記反り板の支持高さが当該反り板の当該反り板の両側縁部よりも中央部で低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の梱包構造。
  9. 最上段の支持枠の上端開口が天板にて閉じられていることを特徴とする請求項8に記載の梱包構造。
  10. 各反り板上のレンズ製品がそれぞれ個別に前記包装材にて包装されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の梱包構造。
  11. 前記積み重ねられたレンズ製品の全体が他の包装材にて包装されていることを特徴とする請求項10に記載の梱包構造。
JP2000346443A 2000-11-14 2000-11-14 シート状レンズ製品の梱包構造 Expired - Fee Related JP4608075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000346443A JP4608075B2 (ja) 2000-11-14 2000-11-14 シート状レンズ製品の梱包構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000346443A JP4608075B2 (ja) 2000-11-14 2000-11-14 シート状レンズ製品の梱包構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002145372A JP2002145372A (ja) 2002-05-22
JP4608075B2 true JP4608075B2 (ja) 2011-01-05

Family

ID=18820310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000346443A Expired - Fee Related JP4608075B2 (ja) 2000-11-14 2000-11-14 シート状レンズ製品の梱包構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4608075B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0326770D0 (en) * 2003-11-17 2003-12-24 Norville Group The Ltd Lens storage device
WO2006009225A1 (ja) * 2004-07-23 2006-01-26 Asahi Glass Company, Limited 板状体梱包箱、板状体搬送方法及び板状体積載・取出し方法
JP2007039092A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス板梱包ユニット
JP2007039091A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス板梱包ユニット
JP4631602B2 (ja) * 2005-08-23 2011-02-16 住友化学株式会社 光学フィルム重畳体の包装体および包装方法
JP2007106419A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス板の梱包体
JP2008063119A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Sumitomo Chemical Co Ltd 樹脂板の積載方法
JP5131471B2 (ja) * 2008-07-07 2013-01-30 旭硝子株式会社 板状体の梱包容器、及び板状体の積込装置、並びに板状体の輸送方法
JP4911326B2 (ja) * 2009-02-09 2012-04-04 日本電気硝子株式会社 ガラス板梱包ユニット
JP2012140185A (ja) * 2012-02-14 2012-07-26 Sumitomo Chemical Co Ltd 樹脂板の梱包方法および梱包物
JP6291870B2 (ja) * 2014-01-30 2018-03-14 大同特殊鋼株式会社 太陽光発電モジュール積層体
US11231524B2 (en) 2014-10-31 2022-01-25 Wintec Inc. Package of heat-bent polarizing sheet and injection-molded polarizing lens
KR102327990B1 (ko) * 2016-03-15 2021-11-17 에이지씨 가부시키가이샤 곤포용 부재, 곤포체, 및 곤포체의 제조 방법
JP6147396B2 (ja) * 2016-07-12 2017-06-14 三菱電機株式会社 太陽電池モジュール梱包体及び太陽電池モジュールの梱包方法
WO2018209924A1 (zh) * 2017-05-18 2018-11-22 青岛海信电器股份有限公司 一种菲涅尔屏幕包装装置
JP7211953B2 (ja) * 2017-09-12 2023-01-24 株式会社ウインテック 熱曲げ偏光シートの包装体および射出偏光レンズ
JP6972271B1 (ja) * 2020-10-09 2021-11-24 キヤノン株式会社 透光部材およびシールド

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58161865U (ja) * 1982-04-23 1983-10-28 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 スペ−サ
JPS62146129U (ja) * 1986-03-11 1987-09-16
JPH02102341U (ja) * 1989-01-31 1990-08-15
JPH08310560A (ja) * 1995-05-17 1996-11-26 Sony Corp セラミックシートの梱包構造
JPH1152500A (ja) * 1997-08-04 1999-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像印刷用レンチキュラーレンズシートおよびそのカートリッジ
JP2002009107A (ja) * 2000-06-08 2002-01-11 Three M Innovative Properties Co 半導体キャリヤテープに生じた変形を矯正するための治具

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58161865U (ja) * 1982-04-23 1983-10-28 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 スペ−サ
JPS62146129U (ja) * 1986-03-11 1987-09-16
JPH02102341U (ja) * 1989-01-31 1990-08-15
JPH08310560A (ja) * 1995-05-17 1996-11-26 Sony Corp セラミックシートの梱包構造
JPH1152500A (ja) * 1997-08-04 1999-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像印刷用レンチキュラーレンズシートおよびそのカートリッジ
JP2002009107A (ja) * 2000-06-08 2002-01-11 Three M Innovative Properties Co 半導体キャリヤテープに生じた変形を矯正するための治具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002145372A (ja) 2002-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4608075B2 (ja) シート状レンズ製品の梱包構造
US5181611A (en) Corner post having laminated paperboard spine
EP3750827B1 (en) Airbag having protective base
TWI406797B (zh) 板材包裝系統及其板材承托盤
KR101055325B1 (ko) 제품을 지지하기 위한 개선된 베이스
JP2016074467A (ja) ガラス板梱包体、及びガラス板の梱包方法
US20140367306A1 (en) Edge Protector and Packaging System
JP2008179395A (ja) パレット
WO2022044872A1 (ja) ガラス板梱包体
TW202031564A (zh) 具保護基座的充氣袋
WO2016039683A1 (en) Flat panel cardboard packaging
JP2009249003A (ja) 大型重量物の梱包装置
JP2002145371A (ja) シート状レンズ製品の梱包構造
KR101574610B1 (ko) 포장상자용 덮개
JP3203232U (ja) 樹脂版収納用段ボールケース
TWI499540B (zh) 紙箱結構
JP2007084121A (ja) 積載台およびシート状物包装構造
JP3220466U (ja) 樹脂版収納用ケース
CN102363451B (zh) 包装箱
JP2005239225A (ja) 電子レンジ等の家電機器の梱包材
JP2006182401A (ja) 積載台、シート状物包装方法、およびシート状物包装構造
JP2003311082A (ja) 全自動電気洗濯機における梱包装置及び梱包方法
JP2007022540A (ja) 梱包装置
JP2006264726A (ja) 包装形態および包装方法
JPH0352693Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees