JP4607403B2 - 改善された耐衝撃性を有するポリマーブレンド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、改善された機械的特性を有するポリマーブレンド、特にポリフェニレンエーテル−ポリアミド樹脂ブレンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリフェニレンオキシドとも呼ばれ、そしてPPE又はPPOとして略されるポリフェニレンエーテルは、優れた加水分解安定性、寸法安定性、靭性、熱安定性及び誘電特性を特徴とする熱可塑性エンジニアリングレジンの広く使用されている種類である。しかしながら、それらの樹脂は加工性及び耐溶剤性のようなある他の特性において欠陥がある。それ故、ポリフェニレンエーテルを改質してそれらの欠陥を改善する為の手段が調査し続けられている。
【0003】
これらの問題を克服する為に、ポリフェニレンエーテルは、ポリエステル、ポリアミド又はオレフィンポリマーのような他の樹脂とブレンドされている。ポリフェニレンエーテルとナイロン6,6のようなポリアミドとのブレンドは、特に興味深いものである。このようなブレンドは本質的に不相溶であり、そしてそれ故、いわゆる“相溶化”剤が望ましい特性を達成する為に必要である。相溶化剤なしには、このようなブレンドから作られる成形品は低衝撃強さのような機械的特性が良くない。ポリフェニレンエーテルとポリアミド樹脂との相溶性を改善する目的の多くの研究がされてきている。
【0004】
ポリフェニレンエーテルをポリアミドに直接にグラフトする試みがなされている。例えば米国特許第4,315,086号公報は、この目的の為に、液体ジエンポリマー、エポキシ化合物、不飽和でかつカルボン酸、無水物エステル等のような反応基を有する化合物からなる群より選択される多官能性化合物の使用を開示している。エポキシ化合物はよく知られているエポキシ樹脂等である。米国特許第4,873,286号公報及び第5,000,897号公報は、ポリフェニレンエーテルをポリアミドにグラフトするか又は部分的にグラフトする為に脂肪族ポリカルボン酸又はその誘導体の使用を開示している。米国特許第4,824,915号公報は、この目的の為に例えば酸塩化物基及び無水物基を含有する多官能性化合物の使用を教示している。
【0005】
他の研究者達は、それらの相溶性を達成する為にポリフェニレンエーテルとポリアミドのコポリマーを形成することに注目している。米国特許第4,600,741号公報は、この目的の為にカルボン酸及び誘導体により官能化されたポリフェニレンエーテルの使用を開示している。米国特許第4,732,937号公報は、ポリエステル又はポリアミドとのコポリマー形成の為にエポキシ官能化されたポリフェニレンエーテルの使用を教示している。
【0006】
米国特許第5,041,504号公報、第5,096,979号公報、第5,100,961号公報及びヨーロッパ特許第347,539号公報は、二つのポリマーの相溶性のブレンドを形成する目的の為に、ポリアミドとのコポリマーを形成するエポキシトリアジンでキャップしたポリフェニレンエーテルの使用を開示している。
【0007】
米国特許第5,231,146号公報は、ポリエポキシドの導入により良好な機械的特性を有するポリフェニレンエーテルとブロックポリエーテルアミドのブレンドを教示している。好ましいポリエポキシドは、トリグリシジル官能化されたトリアジン誘導体である。グリシジルアクリレート及びグリシジルメタクリレートとポリアクリレート、ポリアクリロニトリル及びポリスチレンとのコポリマーがまた言及されている。ドイツ国特許第3837647号公報は、グリシジルトリアジン誘導体の使用によるポリフェニレンエーテル−ポリアミドブレンドの相溶化を教示している。
【0008】
米国特許第4,659,763号公報は、ポリフェニレンエーテルとポリアミドのブレンドの為の相溶化剤としてキノン化合物の使用を開示している。
【0009】
Journal of Applied Polymer Science,61(13),1996,2411−2421頁において、チアン及びチャンは、スチレン−グリシジルメタクリレートコポリマーとポリフェニレンオキシド及びポリアミド−6の相溶化ブレンドを示唆している。Journal of Polymer Science:Part B:Polymer Physics,36(11),1998,1805−1819頁において、同じ研究者達は、四官能性エポキシモノマーであるN,N,N’N’−テトラグリシジル−4,4’−ジアミノジフェニルメタンがポリフェニレンエーテル−ポリアミド−6ブレンドの効果的な相溶化剤であることを開示している。
【0010】
米国特許第5,141,984号公報は、ポリアミド樹脂とポリフェニレンエーテル或いはポリカーボネート樹脂とエポキシ基−含有オレフィンコポリマー及びビニルポリマー或いはコポリマーの混合物の相溶化ブレンドを開示している。
【0011】
デデッカー及びグロエニンクスは、Pure Appl.Chem.70(6),1998,1289−1293頁において、マレイン酸無水物−スチレンコポリマーの使用によるポリスチレン又はポリフェニレンオキシドとポリアミド−6の相溶化を教示している。コポリマーの無水物基はポリアミド−6のアミノ末端基と反応し、そのコポリマーはポリスチレン又はポリフェニレンオキシドと相溶性であり、界面においてグラフトコポリマーの形成をおこす。
【0012】
キム及びジョーは、Polymer Engineering and Science,35(8),1995,648−657頁において、部分的に加水分解されたスチレン/t−ブチルアクリレートジブロックコポリマーは、ポリフェニレンエーテル−ポリアミド−6ブレンドの相溶化剤として作用することを教示している。おそらく、ポリアミドのアミン末端基が部分的に加水分解されたジブロックコポリマーのカルボキシル基と反応している。
【0013】
ドイツ国特許第3644208号公報は、エポキシ基を含有するポリフェニレンエーテル及びスチレン樹脂とポリフェニレンエーテル−ポリアミド樹脂の相溶化ブレンドを開示している。日本国特許第2245063号公報は、スチレン、エポキシ−含有モノマー及びもう1つのモノマーから得られるコポリマーの導入により全ての性質が良好な均衡を見せるポリフェニレンエーテル−ポリアミドブレンドを教示している。ドイツ国特許第3924237号公報は、エポキシ残基を有するスチレン樹脂及びエポキシ基なしのスチレンの使用による、ポリフェニレンエーテルと極性残基を有する相溶化熱可塑性樹脂を開示している。
【0014】
ヨーロッパ特許747440号公報は、公知の相溶化化合物により及び公知の耐衝撃性改良剤の存在において良好な衝撃強さを維持するポリフェニレンエーテル−ポリアミドブレンドの相溶化を開示している。相溶化剤の中ではエポキシ化合物、そして耐衝撃性改良剤の中ではスチレン−ブタジエン又はスチレン−イソプレンのようなABブロックコポリマーである。
【0015】
Macromolecules,31(11),1998,3735−3789頁においてコバタケ他は、エポキシ−官能化されたニトロキシル化合物を開示している。そのエポキシ基はアニオン重合により調製されるポリブタジエンの停止剤として使用される。ニトロキシ−官能化されたポリブタジエンは、スチレン−ブタジエンブロックコポリマーの形成において高分子開始剤として使用される。
【0016】
1986年4月8日発行のソロモン他への米国特許第4,581,429号公報は、短鎖又はオリゴマー性ホモポリマー及びブロック及びグラフトコポリマーを含むコポリマーを生成する為のポリマー鎖の成長を制御するフリーラジカル重合法を開示している。この方法は、Xは不飽和モノマーを重合させることができるフリーラジカル種であるところの式(部分的には)R’R”N−O−Xを有する開始剤を使用している。特に言及されているR’R”N−O・ラジカル基はテトラエチルイソインドリン、テトラプロピルイソインドリン、テトラメチルピペリジン、テトラメチルピロリジン又はジ−t−ブチルアミンから誘導される。
【0017】
米国特許第第5,721,320号公報及びWO97/36944号公報は、ビニル芳香族−ジエンブロック及び/又はグラフトコポリマーゴムが形成されるような重合条件の下で、少なくとも1つの安定なフリーラジカル基を有するジエンゴムの存在においてビニル芳香族モノマーを重合させることによるゴム強化ポリマーの調製を開示している。与えられる安定なフリーラジカル基の例は、ニトロキシル基である。米国特許第5,891,971号公報は、アルコキシアミン開始剤の使用による狭い多分散性を有するポリマーの調製を教示している。米国特許第5,627,248号公報及び5,677,388号公報は、二官能性ニトロキシル開始剤の使用によるビニル芳香族モノマーのフリーラジカル重合を開示している。J.Am.Chem.Soc.,116,1994,11185−11186頁において、ホーカーは、ヒンダードアルコキシアミン化合物による低多分散性ポリスチレンの調製を開示している。
【0018】
J.Am.Chem.Soc.,121(16),1999,3904−3920頁において、ベノイト他は、様々なアルコキシアミン開始剤を使用する分子量及び多分散性制御によるスチレンの重合を開示している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
驚くべきことに、重合がグリシジル−官能化されたニトロキシル誘導体により開始される狭い分子量分布の特定のオリゴマー、ポリマー、コオリゴマー又はコポリマー(ブロック又はランダム)は、ブレンド条件下においてポリアミドとコポリマーの形成にとりわけ効果的であることが分かってきている;これらコポリマーはポリフェニレンエーテル−ポリアミドブレンドの相溶化剤としてとりわけ効果的でもある。これら新規コポリマーを含有するポリフェニレンエーテルとポリアミドのブレンドの改善された相溶性は、衝撃強さのような優れた機械的特性の形態で示している。
【0020】
重合がグリシジル−官能化されたニトロキシル誘導体により開始される狭い分子量分布の(コ)オリゴマー及び(コ)ポリマーは以下に明らかにされるように少なくとも1つのグリシジル開始剤基及び少なくとも1つのオキシアミン基を含有する。本発明の目的の為にそれらは相溶化剤(compatibilizer)又は相溶化する薬剤(compatibilizing agents)として一般に言及されてもよい。
【0021】
おそらく、合成された(コ)オリゴマー及び(コ)ポリマーのエポキシ官能基がブレンド条件下においてポリアミドのアミン及び/又はカルボン酸末端基と反応して新規ポリアミド−コポリマー相溶化剤を形成する。(コ)オリゴマー又は(コ)ポリマーそれ自体はポリフェニレンエーテルと相溶性である。この方法において、エポキシ−含有(コ)オリゴマー又は(コ)ポリマーの存在においてブレンドされる場合、高い相溶性のポリフェニレンエーテル−ポリアミド混合物が得られる。
【0022】
例えば、グリシジル及びオキシアミン基を含有するオリゴマー又はポリマーがポリスチレンである場合、ポリフェニレンエーテル、ポリアミド、及びグリシジル−官能化されたポリスチレンからなリ、そして通常のブレンド条件を受けた組成物は、ポリスチレン−ポリアミドコポリマーを形成するだろう。ポリスチレンはポリフェニレンエーテルと相溶性であり、それ故そのような条件下においてポリフェニレンエーテル−ポリアミドの高い相溶性のブレンドが得られるであろう。ポリアミドの全てがコポリマーを形成する必要はない;すなわちそれは本発明の高い相溶性のポリフェニレンエーテル−ポリアミドブレンドは未反応のポリアミドを含んでもよい。結果としての高い相溶性ブレンドは優れた衝撃強さを見せる。
【0023】
グリシジル−官能化されたニトロキシル開始剤の存在において少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー又はオリゴマーのフリーラジカル重合により調製される本発明のグリシジル及びオキシアミン基含有オリゴマー、ポリマー、コオリゴマー又はコポリマーはまた、他の公知のポリマーブレンドを相溶化するのに有益である。末端カルボン酸基を含有するポリエステルはまた、エポキシドと反応することが知られている。それ故、適当な場合には上述したブレンドにおいてポリアミドに換えてポリエステルであってもよい。
【0024】
さらに、本発明のグリシジル及びオキシアミン基を含有する(コ)オリゴマー又は(コ)ポリマーは、ポリスチレンとポリエステルのブレンド並びにポリスチレンとポリアミドのブレンドの相溶化に対して有益である。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明の対象はそれ故、
.)ポリフェニレンエーテル及びポリスチレンからなる群より選択されるポリマー、
ii.)ポリアミド及び
iii.)
【化5】
Figure 0004607403
又は
【化6】
Figure 0004607403
[式中、Rは独立して水素原子、ハロゲン原子、NO 2 、シアノ基、−CONR 5 6 、−(R 9 )COOR 4 、−C(O)−R 7 、−OR 8 、−SR 8 、−NHR 8 、−N(R 8 2 、カルバモイル基、ジ(炭素原子数1ないし18のアルキル)カルバモイル基、−C(=NR 5 )(NHR 6 )を表すか又はRはR 1 と同様の定義を有し;
1 は独立して非置換の炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基又は炭素原子数2ないし12のヘテロシクロアルキル基;又はNO 2 、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基又はジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基により置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基又は炭素原子数2ないし12のヘテロシクロアルキル基;又は非置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基又はジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基により置換されたフェニル基、ナフチル基を表し;
4 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、フェニル基、アルカリ金属カチオン又はテトラアルキルアンモニウムカチオンを表し;
5 及びR 6 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、少なくとも1つのヒドロキシ基により置換されている炭素原子数2ないし18のアルキル基か、又は一緒になって、炭素原子数2ないし12のアルキレン橋又は少なくとも1つのO又は/及びNR 8 原子により中断されている炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成し;
7 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基又はフェニル基を表し;
8 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基又は少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基を表し;
9 は炭素原子数1ないし12のアルキレン基又は直接結合を表すか;又は全てのR 1 は一緒になって少なくとも1つの二価又は三価の窒素原子を有する多環式の脂環式環系又は多環式のヘテロ脂環式環系の残基を形成し;
2 は互いに独立してフェニル基又は炭素原子数1ないし6のアルキル基を表すか又は2つが結合している炭素原子と一緒になって炭素原子数5ないし6のシクロアルキル基を形成し;
Aはさらに置換されていてもよい炭素環式又はヘテロ環式5−、6−又は7員環を形成する二価の基を表し;及びR 3 は式(II)
【化7】
Figure 0004607403
(式中、Xは非置換の又はNO 2 、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基又はジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基により置換されたフェニレン基、ナフチレン基又はビフェニレン基を表し;
12 は互いに独立してH又はCH 3 を表し;
Dは基
【化8】
Figure 0004607403
を表し;及び mは1ないし4の数である)
で表される基を表す]
で表されるグリシジル−官能化されたニトロキシル開始剤の存在下においてスチレンのフリーラジカル重合により調製されるポリスチレン
を含有する新規組成物を提供することである。
【0026】
本発明のもう1つの対象は、均質ブレンド条件で
i.)ポリフェニレンエーテル及びポリスチレンからなる群より選択されるポリマー、
ii.)ポリアミド及び
iii.)前記グリシジル−官能化されたニトロキシル開始剤の存在下においてスチレンのフリーラジカル重合により調製されるポリスチレン
ブレンドすることを含む組成物の調製方法を提供することである。
【0027】
下に与えられる定義及び選択は、組成物及び調製法の両方に適用する。
好ましくは、成分i.)のポリマーはポリフェニレンエーテル及び成分ii.)のポリマーはポリアミドである。
【0028】
本発明の狭い分子量分布(コ)オリゴマー又は(コ)ポリマーの調製において使用されるグリシジル−官能化されたニトロキシル開始剤は、
【化13】
Figure 0004607403
又は
【化14】
Figure 0004607403
[式中、Rは独立して水素原子、ハロゲン原子、NO2、シアノ基、−CONR56、−(R9)COOR4、−C(O)−R7、−OR8、−SR8、−NHR8、−N(R82、カルバモイル基、ジ(炭素原子数1ないし18のアルキル)カルバモイル基、−C(=NR5)(NHR6)を表すか又はRはR1と同様の定義を有し;
1は独立して非置換の炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基又は炭素原子数2ないし12のヘテロシクロアルキル基;又はNO2、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基又はジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基により置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基又は炭素原子数2ないし12のヘテロシクロアルキル基;又は非置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基又はジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基により置換されたフェニル基、ナフチル基を表し;
4は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、フェニル基、アルカリ金属カチオン又はテトラアルキルアンモニウムカチオンを表し;
5及びR6は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、少なくとも1つのヒドロキシ基により置換されている炭素原子数2ないし18のアルキル基か、又は一緒になって、炭素原子数2ないし12のアルキレン橋又は少なくとも1つのO又は/及びNR8原子により中断されている炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成し;
7は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基又はフェニル基を表し;
8は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基又は少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基を表し;
9は炭素原子数1ないし12のアルキレン基又は直接結合を表すか;又は全てのR1は一緒になって少なくとも1つの二価又は三価の窒素原子を有する多環式の脂環式環系又は多環式のヘテロ脂環式環系の残基を形成し;
2は互いに独立してフェニル基又は炭素原子数1ないし6のアルキル基を表すか又は2つが結合している炭素原子と一緒になって炭素原子数5ないし6のシクロアルキル基を形成し;
Aはさらに置換されてもよい炭素環式又はヘテロ環式5−、6−又は7員環を形成する二価の基を表し;及び
3は式(II)の基
【化15】
Figure 0004607403
(式中、Xは非置換の又はNO2、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基又はジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基により置換されたフェニレン基、ナフチレン基又はビフェニレン基を表し;
12は互いに独立してH又はCH3を表し;
Dは基
【化16】
Figure 0004607403
を表し;及び
mは1ないし4の数である)
で表される基を表す]
で表されるものである。
ハロゲン原子はフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。
【0029】
種々の置換基の中でアルキル基は線状又は枝分かれ状であってもよい。1ないし18の炭素原子を含有するアルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、2−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、2−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、t−オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ヘキサデシル及びオクタデシルである。
【0030】
種々の置換基の中でアルケニル基は線状又は枝分かれ状であってもよい。炭素原子数2ないし18のアルケニルの例は、ビニル、アリル、2−メチルアリル、ブテニル、ヘキセニル、ウンデセニル及びオクタデセニルである。好ましいアルケニルは、1−位の炭素原子が飽和されそして二重結合がO、C=O等のような置換基により活性化されていないものである。
【0031】
炭素原子数2ないし18のアルキニルの例は、エチニル、2−ブチニル、3−ヘキシニル、5−ウンデシニル、6−オクタデシニルである。アルキニル基は線状又は枝分かれ状であってもよい。
【0032】
炭素原子数7ないし9のフェニルアルキルは例えばベンジル、フェニルプロピル、α,α−ジメチルベンジル又はα−メチルベンジルである。
【0033】
非置換の又は1、2又は3つの炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された炭素原子数3ないし12のシクロアルキルは、典型的にシクロプロピル、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシルである。
【0034】
−OHにより置換されたアルキルは、典型的に2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル又は2−ヒドロキシブチルである。炭素原子数1ないし8のアルコキシにより、好ましくは炭素原子数1ないし4のアルコキシにより、特にはメトキシ又はエトキシにより置換された炭素原子数1ないし18のアルキルは、典型的に2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、3−ブトキシプロピル、3−オクトキシプロピル及び4−メトキシブチルである。
【0035】
ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基により置換された炭素原子数1ないし18のアルキルは、好ましくは例えばジメチルアミノ、ジエチルアミノ、2−ジメチルアミノエチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、3−ジエチルアミノプロピル、3−ジブチルアミノプロピル及び4−ジエチルアミノブチルである。
【0036】
炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基により置換された炭素原子数1ないし18のアルキルは、好ましくは例えばメチルアミノ、エチルアミノ、2−メチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、3−エチルアミノプロピル、3−ブチルアミノプロピル及び4−エチルアミノブチルである。
【0037】
炭素原子数1ないし8のアルコキシ及び、好ましくは炭素原子数1ないし4のアルコキシは典型的にメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ又はオクトキシである。
【0038】
炭素原子数1ないし4のアルキルチオは、典型的にチオメチル、チオエチル、チオプロピル、チオイソプロピル、チオブチル及びチオイソブチルである。
【0039】
炭素原子数2ないし12のヘテロシクロアルキルは典型的にオキシラン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、γ−ブチロラクトン、e−カプロラクタム、オキシラン、アジリジン、ジアジリジン、ピロール、ピロリジン、チオフェン、フラン、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、オキサゾリジン、チアゾール、ピラン、チオピラン、ピペリジン又はモルホリンである。
【0040】
炭素原子数2ないし12のアルキレン橋の、好ましくは炭素原子数2ないし6のアルキレン橋の例は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレンである。
【0041】
少なくとも1つのN又はO原子により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン橋は、例えば−CH2−O−CH2−CH2、−CH2−O−CH2−CH2−CH2、−CH2−O−CH2−CH2−CH2−CH2−、−CH2−O−CH2−CH2−O−CH2−、−CH2−NH−CH2−CH2、−CH2−NH−CH2−CH2−CH2、−CH2−NH−CH2−CH2−CH2−CH2−、−CH2−NH−CH2−CH2−NH−CH2−又は−CH2−NH−CH2−CH2−O−CH2−である。
【0042】
1、2又は3つの炭素原子数1ないし4のアルキルもしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基により置換されたフェニルは、典型的にメチルフェニル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、t−ブチルフェニル、ジ−t−ブチルフェニル、3,5−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル、メトキシフェニル、エトキシフェニル及びブトキシフェニルである。
【0043】
多環式の脂環式環系の例は、アダマンタン、クバン、ツイスタン、ノルボルナン、ビシクロ[2.2.2]オクタン又はビシクロ[3.2.1]オクタンである。
【0044】
多環式のヘテロ脂環式環系の例は、ヘキサメチレンテトラミン(ウロトロピン)である。
【0045】
環式5−、6−又は7−員環の形成に要求される二価の基Aの例は:その基が非置換の又はNO2、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、炭素原子数1ないし18のアルキルカルボキシ基、炭素原子数1ないし18のアルコキシカルボニル基、炭素原子数1ないし18のアルキルカルボニル基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、ベンジルオキシ基、炭素原子数1ないし18のアルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、炭素原子数1ないし18のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし18のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし18のアルキル)アミノ基又はフェニル基により置換されていてもよい炭素原子数2ないし4のアルキレン基、炭素原子数2ないし4のアルケニレン基又は1,2フェニレン基である。
【0046】
Aが炭素原子数2ないし4のアルキレン基又は炭素原子数2ないし4のアルケニレン基の意味を有する場合、これらの基はまた、OもしくはN原子により中断されていてもよい。
【0047】
少なくとも1つのN又はO原子により中断されている炭素原子数2ないし4のアルキレン橋は、例えば−CH2−O−CH2−CH2、−CH2−O−CH2−、−O−CH2−CH2−、−O−CH2−O−CH2−、−CH2−NH−CH2−、−CH2−NH−CH2−CH2−、−NH−CH2−CH2−、−NH−CH2−NH−CH2−、−O−CH2−又は−CH2−O−C(O)−である。
【0048】
置換基R1が結合されているC−原子は、好ましくは第二級又は第三級C−原子でありさらに好ましくはそれは第三級C−原子である。
好ましくは、式(Ia)又は(Ib)
[式中、
Rは独立してNO2、シアノ基、−(R9)COOR4、−CONR56、−C(O)−R7、−OR8、カルバモイル基、ジ(炭素原子数1ないし18のアルキル)カルバモイル基、−C(=NR5)(NHR6)を表すか又はRはR1と同様の定義を有し;
1は独立して非置換の炭素原子数1ないし8のアルキル基又は炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基;又は非置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基又はジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基により置換されたフェニル基を表し;
4は炭素原子数1ないし8のアルキル基、フェニル基、アルカリ金属カチオン又はテトラアルキルアンモニウムカチオンを表し;
5及びR6は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基か、又は一緒になって、炭素原子数2ないし6のアルキレン橋を形成し;
7は炭素原子数1ないし8のアルキル基又はフェニル基を表し;
8は炭素原子数1ないし8のアルキル基又は少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし8のアルキル基を表し;
9は炭素原子数1ないし4のアルキレン基又は直接結合を表し;
2は独立して炭素原子数1ないし6のアルキル基を表し;
Aはさらに置換されてもよい炭素環式又はヘテロ環式5−、6−又は7員環を形成する二価の基を表し;及び
3は式(II)の基
【化17】
Figure 0004607403
(式中、Xは非置換の又はNO2、ハロゲン原子、アミノ基又はヒドロキシ基により置換されたフェニレン基、ナフチレン基又はビフェニレン基を表し;
12は互いに独立してH又はCH3を表し;
Dは基
【化18】
Figure 0004607403
を表し;及び
mは1ないし4の数である)
で表される基を表す]
で表される化合物である。
【0049】
さらに好ましくは、式(Ia)又は(Ib)
[式中、

【化19】
Figure 0004607403
は、
【化20】
Figure 0004607403
を表し;
2は独立して炭素原子数1ないし6のアルキル基を表し;
Aはさらに置換されてもよい炭素環式又はヘテロ環式5−、6−又は7員環を形成する二価の基を表し;及び
3は式(II)の基
【化21】
Figure 0004607403
(式中、Xはフェニレン基、ナフチレン基又はビフェニレン基を表し;
1つのR12はHを表し及び他方のR12はCH3を表し;
Dは基
【化22】
Figure 0004607403
を表し;及び
mは1ないし2の数である)
で表される基を表す]
で表される化合物である。
【0050】
特に好ましくは、式(Ib)
[式中、
2は独立してCH3又はC25を表し;
Aは−CH2OC(O)−、−OCH2−、炭素原子数2ないし3のアルキレン基、炭素原子数2ないし3のアルケニレン基、又は1,2−フェニレン基、もしくはヒドロキシ基、炭素原子数1ないし18のアルキルカルボキシ基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、ベンジルオキシ基、炭素原子数1ないし18のアルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、炭素原子数1ないし18のアルキルアミノ基又はジ(炭素原子数1ないし18のアルキル)アミノ基により置換された前記炭素原子数2ないし3のアルキレン基、炭素原子数2ないし3のアルケニレン基及び1,2−フェニレン基を表し;及び
3は式(II)の基
【化23】
Figure 0004607403
(式中、Xはフェニレン基、ナフチレン基又はビフェニレン基を表し;
1つのR12はHを表し及び他方のR12はCH3を表し;
Dは基
【化24】
Figure 0004607403
を表し;及び
mは1ないし2の数である)
で表される基を表す]
で表される化合物である。
【0051】
最も好ましくは、式(III)
【化25】
Figure 0004607403
(式中、R3は上で定義されたとおりの意味を有し;
YはH、OR10、NR1011、−O−C(O)−R10又はNR11−C(O)−R10を表し;
10及びR11は独立して水素原子、フェニル基、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基又は少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基又は、YがNR1011の場合、一緒になって炭素原子数2ないし12のアルキレン橋又は少なくとも1つのO原子により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成する)
で表される化合物である。
【0052】
さらに好ましいR10及びR11は独立して水素原子又は炭素原子数1ないし18のアルキル基である。
【0053】
式IIIの化合物の中で、最も好ましい有用なのは、
3
【化26】
Figure 0004607403
を表し、
YはH、OR10、NR1011、−O−C(O)−R10又はNR11−C(O)−R10を表し;及び
10及びR11は独立して水素原子又は炭素原子数1ないし6のアルキル基を表すところのものである。
【0054】
最も好ましくは式
【化27】
Figure 0004607403
で表されるグリシジル−官能化されたニトロキシル開始剤である。
【0055】
本発明のグリシジル−ニトロキシル開始剤は、既知の方法に従って異なる手段で調製されてもよい。これらの方法は、例えばMacromol.Rapid Commun.17,149,1996、Macromol Symp.111,47,(1996)、Polym.Degr.Stab.55,323(1997)、Synlett 1996,330、及び米国特許第5,498,679号公報及び第4,921,962号公報に記載されている。
【0056】
ニトロキシルと対応するエチレングリシジルエーテルを米国特許第4,921,962号公報に記載されるようなt−ブチルヒドロペルオキシドの存在において反応させる方法は、好ましい方法である。Tetrahedron Lett.37,4919頁,1996に記載されるように、その反応はまた、ジ−t−ブチルペルオキシドの存在において光化学的に行われてもよい。
【0057】
開始フェニルグリシジルエーテルは知られておりそして商業上入手できるか又はヨーロッパ特許第226543号公報に従って調製されてもどちらかでよい。
【0058】
本発明のポリマーブレンドの相溶化剤として使用される狭い分子量分布のオリゴマー、ポリマー、コオリゴマー又はコポリマー(ブロック又はランダム)は、O−R3(O−C)結合の分断をもたらして2つのフリーラジカルを形成し、そのラジカル・R3が重合を開始させることが可能な反応条件の下で、式(Ia)又は(Ib)の開始化合物の存在において、モノマー又はモノマー/オリゴマーを(共)重合することを含む、少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー/オリゴマーのフリーラジカル重合により調製される。
【0059】
好ましくはその方法は、O−C結合の分断が加熱、超音波処理又はγないしマイクロ波の電磁線への暴露によりもたらされるような方法で行われる。
【0060】
さらに好ましいO−C結合の分断は加熱によりもたらされそして50℃から180℃の間の温度で生じる。好ましい開始剤は上述されている。
【0061】
前記方法は、有機溶剤の存在において又は水の存在において或いは有機溶剤及び水の混合物中で行われてもよい。グリコール又は脂肪酸のアンモニウム塩のような任意の補助溶剤又は界面活性剤が存在してもよい。他の適切な補助溶剤は下述されている。
【0062】
好ましい方法はできるだけ溶媒を少なく使用する。反応混合物中で、モノマー及び開始剤を30重量%以上使用することが好ましく、特に好ましくは50%以上そして最も好ましくは80%以上である。
【0063】
有機溶剤が使用される場合、適切な溶剤又は溶剤の混合物は、典型的に純粋なアルカン(ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン)、炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレン)、ハロゲン化炭化水素(クロロベンゼン)、アルカノール(メタノール、エタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル)、エステル(酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル又は酢酸ヘキシル)及びエーテル(ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル)、又はそれらの混合物である。
【0064】
水性重合反応は、反応混合物がモノマー転換の間中均一な単一相を維持していることを保障する助けとする為に、水混和性の又は親水性の補助溶剤を補足され得る。水性溶媒媒体が、全ての重合反応が完了した後まで反応物又はポリマー生成物の沈殿又は相分離を防ぐ溶媒系を与える上で効果的である限り、いかなる水溶性の又は水混和性の補助溶剤が使用されてもよい。本発明において使用される典型的な補助溶剤は、脂肪族アルコール、グリコール、エーテル、グリコールエーテル、ピロリジン、N−アルキルピロリジノン、N−アルキルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アミド、カルボン酸及びその塩類、エステル、有機硫化物、スルホキシド、スルホン、アルコール誘導体、ブチルカルビトール又はセロソルブのようなヒドロキシエーテル誘導体、アミノアルコール、ケトン等、ならびにその誘導体及びそれらの混合物からなる群より選択されてもよい。特殊な例は、メタノール、エタノール、プロパノール、ジオキサン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセロール、ジプロピレングリコール、テトラヒドロフラン、及び他の水溶性又は水混和性材料、及びそれらの混合物である。水及び水溶性の又は水混和性の有機液体の混合物が水性反応媒体として選択される場合、水と補助溶剤の重量比は典型的におよそ100:0ないしおよそ10:90の範囲である。
【0065】
モノマー混合物又はモノマー/オリゴマー混合物が使用される場合、モル%の計算は、混合物の平均分子量に基づく。
【0066】
本発明の親水性モノマー、ポリマー及びコポリマーは、互いに又は重合反応混合物から、例えば反応媒体のpHを変えることにより及び良く知られた慣習的な分離技術により分離され得る。
【0067】
重合温度はおよそ50℃ないしおよそ180℃の範囲であってよく、好ましくはおよそ80℃ないしおよそ150℃である。およそ180℃以上の温度においては、ポリマーへのモノマーの制御された転換は減少し、そして熱開始ポリマーのような不確定で望ましくない副生成物が形成されるか又は重合調節剤の破壊が起きる。しばしば、これらの副生成物はポリマー混合物を変色させそして精製段階はそれら副生成物を除去することが要求されるか、又は手に負えないかもしれない。
【0068】
それ故、比較的低温においてすでに活性化している本開始剤の驚くべき高い反応性は、短い反応時間へ導く。結果として得られるポリマーは通常無色でありそしてそれらポリマーは殆どの場合においていかなる更なる精製段階なしに使用され得る。このことは工業的な規模拡大が考えられる場合に重要な利点である。
【0069】
重合段階が完了した後、得られた形成された(コ)ポリマーは単離される。本方法の単離段階は既知の手段により、例えば未反応モノマーの蒸留除去することにより又は適切な非溶剤中で沈殿させ、沈殿したポリマーを濾過しその後そのポリマーを洗浄及び乾燥することにより導かれる。
【0070】
ブロックコポリマーは調製され、一般式(IVa)又は(IVb)
【化28】
Figure 0004607403
(式中、R1、R2及びAは好例を含んで上述されたとおりで、ポリマーは開始剤基−R3を含み及び末端基として必要不可欠に結合されているオキシアミン基を有する)
の一般構造のアルコキシアミン末端基を有するポリマーを形成すること、及び他のモノマーの添加に続いてラジカル開始重合によりブロックコポリマーを形成させる為に加熱することからなる少なくとも2つの段階を含む。
【0071】
式(IVa)又は(IVb)のポリマーは次の反応段階に先立って単離されてもよいし又は単離なしに使用されてもよく、及び第二のモノマーは第一段階の反応混合物に添加される。
【0072】
さらに、本発明のブロックコポリマーは、極性モノマーと非極性モノマーが交互になったブロックからなっていてもよい。
【0073】
本発明の(コ)ポリマーは、1,000ないし400,000g/molの数平均分子量を有し得、好ましくは2,000ないし250,000g/mol、さらに好ましくは2,000ないし200,000g/molである。大量に製造される場合、数平均分子量は500,000までなり得る(上述したように同様の最少の重量を有する)。数平均分子量は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、マトリックス アシステッド レーザー デソープション/イオニゼーション マス スペクトロメトリー(matrix assisted laser desorption/ionization mass spectrometry,MALDI−MS)、又は開始剤がモノマーからたやすく識別され得る基を保有する場合、NMR分光法或いは他の慣習的な方法により決定され得る。
【0074】
本重合はいわゆる“リビング”重合であるので、実質的に随意に開始しそして停止させ得る。さらに、ポリマー生成物は、リビング種における重合の持続を許容する官能性アルコキシアミン基を保有している。このように、第一のモノマーが第一の重合段階において消費されると、第二のモノマーはその後添加されて第二の重合段階において成長するポリマーにおいて第二のブロックを形成する。それ故、同様の又は異なったモノマーによる付加的な重合を行って多ブロックコポリマーを調製することができる。
【0075】
さらに、これはラジカル重合であるので、ブロックは本質的にいずれの順番においても調製され得る。イオン重合における場合のように、一連の重合段階が最も安定化されていないポリマー中間体から最も安定化されたポリマー中間体に流れなければならないような方法でのブロックコポリマーを調製することを必然的に制限されていない。このようにポリアクリロニトリル又はポリ(メタ)アクリレートブロックが最初に調製され、その後スチレン又はブタジエンブロックがそこに結合される等の多ブロックコポリマーを調製することが可能である。
【0076】
さらに、本ブロックコポリマーの異なったブロックを結合するのに要求される結合基はない。逐次モノマーを単に添加して逐次ブロックを形成することができる。
【0077】
本発明のオリゴマー、ポリマー、コオリゴマー又はコポリマーは、少なくとも1つの開始剤基−R3及び少なくとも1つの式
【化29】
Figure 0004607403
又は
【化30】
Figure 0004607403
(式中、A、R、R1及びR2は上で定義したとおりである)
のオキシアミン基を含有する。
【0078】
典型的に式(Ia)又は(Ib)の開始剤化合物の量は、使用されるモノマー、オリゴマー又はモノマー/オリゴマー混合物に基づき0.01モル%ないし30モル%の範囲である。モノマー混合物が使用される場合、モル%を計算する為にその平均分子量がとられる。
【0079】
式(Ia)又は(Ib)の開始剤化合物は、使用されるモノマー、オリゴマー又はモノマー/オリゴマー混合物に基づき好ましくは0.01モル%ないし10モル%の量で存在し、さらに好ましくは0.05モル%ないし5モル%の量である。
【0080】
本発明において使用に適するモノマーは、水溶性又は水不溶性であってもよい。水溶性モノマーは、典型的にカルボン酸基の塩を含有する。水不溶性モノマーは、典型的に酸及びフェノール基がない。典型的な金属原子はNa、K又はLiである。
【0081】
本発明に適した、カルボン酸及びフェノール基がない典型的なモノエチレン性不飽和モノマーは、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート及びイソブチルメタクリレートのようなアクリル又はメタクリル酸のアルキルエステル;ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、及びヒドロキシプロピルメタクリレートのようなアクリル又はメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−第三級ブチルアクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アリルアルコール、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ホスホエチルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル、ブタジエン又はイソプレンのような共役ジエン、スチレン、スチレンスルホン酸塩、ビニルスルホン酸塩及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパン−スルホン酸塩そして塩化アクリロイルを含む。
【0082】
好ましいエチレン性不飽和モノマー又はオリゴマーは、スチレン、置換されたスチレン、共役ジエン、アクロレイン、酢酸ビニル、アクリル酸(アルキル)無水物、アクリル酸(アルキル)塩、アクリル(アルキル)エステル及び(アルキル)アクリルアミドからなる群より選択される。
【0083】
特に好ましいエチレン性不飽和モノマーは、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、イソプレン及びブタジエンである。
最も好ましい組成物において、エチレン性不飽和モノマーはスチレンである。
【0084】
好ましいアクリレートは、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、グリシジルアクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、アクリルアミド又はメタクリルアミドである。
【0085】
コモノマーとしてもまた使用されてもよい炭素原子数8ないし16のエチレン性不飽和フェノールの例は、4−ヒドロキシスチレン、4−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、及び2,6−ジ−第三−ブチル−4−ビニルフェノールを含む。
【0086】
本発明においてコモノマーとしての使用に適したカルボン酸モノマーのもう1つの群は、炭素原子数4ないし6のエチレン性不飽和ジカルボン酸のアルカリ金属及びアンモニウム塩である。適切な例は、マレイン酸、マレイン酸無水物、イタコン酸、メサコン酸、フマル酸及びシトラコン酸を含む。マレイン酸無水物(及びイタコン酸は)は、好ましいモノエチレン性不飽和ジカルボン酸モノマーである。
【0087】
本発明において使用に適した酸モノマーは、酸のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩の形態にある。
【0088】
本発明のポリフェニレンエーテル及びポリアミドは、関連部分は参考文献としてここに編入されている米国特許第5,100,961号公報に記載されるとおりである。
ポリフェニレンエーテルは式
【化31】
Figure 0004607403
を有する多数の構造単位を含み、そして前記単位の各々は独立し、各々のQ1は独立してハロゲン原子、1ないし7の炭素原子の第一又は第二アルキル基、フェニル基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、ヒドロカルボンオキシ基、又は少なくとも2つの炭素原子がハロゲン原子及び酸素原子を分断しているハロヒドロカルボンオキシ基;及び各々のQ2は独立して水素原子、ハロゲン原子、1ないし7の炭素原子の第一級又は第二級アルキル基、フェニル基、ハロアルキル基、Q1に定義されるとおりのヒドロカルボンオキシ基又はハロヒドロカルボンオキシ基である。
【0089】
1及びQ2として適した1ないし7の炭素原子の第一級アルキル基の例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−アミル基、イソアミル基、2−メチルブチル基、n−ヘキシル基、2,3−ジメチルブチル基、2−、3−又は4−メチルペンチル基及び対応するヘプチル基である。1ないし7の炭素原子の第二級アルキル基の例は、イソプロピル基及び第二ブチル基である。
【0090】
好ましくは、いずれのアルキル基は、枝分かれよりむしろ直鎖である。しばしば最も好ましくは、各々のQ1はアルキル基又はフェニル基、とりわけ炭素原子数1ないし4のアルキル基であり、及び各々のQ2は水素原子である。適切なポリフェニレンエーテルは多数の特許に開示されている。
【0091】
ホモポリマー及びコポリマーポリフェニレンエーテルの両方が含まれる。適切なホモポリマーは、例えば2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位を含むものである。適切なコポリマーは、そのような単位と例えば2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位との組み合わせを含有するランダムコポリマーを含む。多くの適切なランダムコポリマー並びにホモポリマーは、特許文献に開示されている。
【0092】
分子量、溶融粘度及び/又は衝撃強さのような特性を改善する部分を含むポリフェニレンエーテルがまた含まれる。そのようなポリマーは、特許文献に開示され、そしてアクリロニトリル又はスチレンのような既知のマナーのモノマー中でポリフェニレンエーテルに、或いはポリスチレン又はエラストマーのようなポリマーにグラフトすることにより調製され得る。生成物は、典型的にグラフトされた及びグラフトされていない部分の両方を含む。他の適切なポリマーは、カップリング剤が2つのポリフェニレンエーテル鎖のヒドロキシ基と既知のマナーで反応し、ヒドロキシ基及びカップリング剤の反応生成物を含む高分子量ポリマーを生成するカップリングされたポリフェニレンエーテルである。実例としてのカップリング剤は、低分子量ポリカーボネートキノン、ヘテロサイクル及びホルマールである。
【0093】
ポリフェニレンエーテルは一般的に、およそ3,000ないし40,000の範囲内の数平均分子量を、そしてゲル浸透クロマトグラフィーにより決定されたようにおよそ20,000ないし80,000の範囲内の重量平均分子量を有する。その極限粘度数は、25℃のクロロホルム中で測定された場合、たいてい、およそ0.15ないし0.6dl/gの範囲にある。
【0094】
ポリフェニレンエーテルは、典型的に少なくとも1つの対応するモノヒドロキシ芳香族化合物の酸化カップリングにより調製される。特に有益でたやすく利用出来るモノヒドロキシ芳香族化合物は、各々のQ1がメチル基及び各々のQ2が水素原子であり、そして得られるポリマーはポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)であることを特徴とする2,6−キシレノール、及び各々のQ1及び1つのQ2がメチル基でありそして他方のQ2が水素原子である2,3,6−トリメチルフェノールである。特に好ましいのは、ポリフェニレンエーテルがポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)である2の組成物である。
【0095】
酸化カップリングによるポリフェニレンエーテルの調製の為の種々の触媒系が知られている。触媒の選択に特別な制限はなく、そして既知の触媒のいずれも使用され得る。殆どの場合は、それらはたいてい他の材料との組み合わせである、銅、マンガン又はコバルト化合物のような少なくとも1つの重金属化合物を含有する。第一に好ましい触媒系は、銅化合物を含むものからなる。そのような触媒は、米国特許第5,100,961号公報に引用される参照文献に開示されている。それらはたいてい、第一銅又は第二銅イオン、ハロゲン化物(例えば塩化物、臭化物又はヨウ化物)イオン及び少なくとも1つのアミンの組み合わせである。
【0096】
第二に好ましい触媒系の群は、マンガン化合物を含むものである。それらは一般的に、二価のマンガンがハロゲン化物、アルコキシド又はフェノキシドのようなアニオンと結合したアルカリ性の系である。たいていマンガンは、ジアルキルアミン、アルカノールアミン、アルキレンジアミン、o−ヒドロキシ芳香族アルデヒド、o−ヒドロキシアゾ化合物、ω−ヒドロキシオキシム(モノマー性及びポリマー性)、o−ヒドロキシアリールオキシム及びβ−ジケトンのような1つ又はそれ以上の錯生成及び/又はキレート化剤との錯体として存在する。また有益なのは、既知のコバルト−含有触媒系である。ポリフェニレンエーテル調製に適したマンガン及びコバルト含有触媒系は、多くの特許及び刊行物に開示されている為に当業者に知られている。
【0097】
本発明の目的の為に使用され得るポリフェニレンエーテルは、次式
【化32】
Figure 0004607403
及び
【化33】
Figure 0004607403
(式中、
1及びQ2が前に定義したとおりであり;両方のR13基における炭素原子の総数が6又はそれ以下であることを条件として各々のR13は独立して水素原子又はアルキル基を表し;及び各々のR14は独立して水素原子又は炭素原子数1ないし6の第一級アルキル基を表す)
で表される末端基の少なくとも1つを有する分子からなるものを含む。好ましくは、各々のR13は水素原子及びR14はアルキル基、とりわけメチル基又はn−ブチル基である。
【0098】
式(VI)のアミノアルキル−置換された末端基を含有するポリマーは、とりわけ銅−又はマンガン−含有触媒が使用される場合に、典型的に酸化カップリング反応混合物の成分の1つとしての適当な第一級又は第二級モノアミンを導入することにより得られる。そのようなアミン、とりわけジアルキルアミン及び好ましくはジ−n−ブチルアミン及びジメチルアミンは、最も頻繁には、1つ又はそれ以上のQ1基におけるα−水素原子の1つとたいてい置換することにより、頻繁にポリフェニレンエーテルに化学的に結合する。反応の主要な部位は、ポリマー鎖の末端単位におけるヒドロキシ基に隣接したQ1基である。さらに加工し及び又はブレンドする間、アミノアルキル−置換された末端基は、米国特許第5,100,961号公報に引用される参照文献に指摘されるように、衝撃強さ及び他のブレンド成分との相溶化の上昇をしばしば含む多数の有益な効果を有する式
【化34】
Figure 0004607403
で表されるキノンメチド型中間体を恐らく関与する種々の反応を受ける。
【0099】
式(VII)の4−ヒドロキシビフェニル末端基を有するポリマーは、本発明においてしばしばとりわけ有益である。それらポリマーは、米国特許第5,100,961号公報の参照文献で引用されるように、とりわけ銅−ハロゲン化物−第二又は第三アミン系中で、式
【化35】
Figure 0004607403
で表される副生成物ジフェノキノンが存在する反応混合物から典型的に得られる。この型の混合物において、ジフェノキノンは、大体は末端基としてだが十分に実質的な比率でポリマーに究極的に結合される。
【0100】
上述した条件の下で得られる多くのポリフェニレンエーテル中で、ポリマーのおよそ90重量%だけ典型的に構成するポリマー分子の実質的な比率は、片方か又は頻繁に式(VI)及び(VII)の両方を有する末端基を含む。しかしながら、他の末端基が存在してもよいこと、及び最も広い意味における本発明はポリフェニレンエーテル末端基の分子構造には依存し得ないことが理解されるべきである。
【0101】
未中和のアミノ窒素原子のかなりな量を含むポリフェニレンエーテルの使用は、望ましくない低衝撃強さを有する組成物を与えてもよい。アミノ化合物は、前述のアミノアルキル末端基の他に、ポリフェニレンエーテルを形成するのに使用される触媒中のアミンの痕跡(特に第二級アミン)を含む。
【0102】
本発明はそれ故、アミノ化合物の実質的な比率が除去され又は不活性化されているポリフェニレンエーテルの使用を含む。そうして処理されたポリマーは、あるとしても、800ppmよりも多くない量で及びさらに好ましくはおよそ100ないし800ppmの範囲において未中和のアミノ窒素原子を含む。
【0103】
不活性化の好ましい方法は、およそ230ないし350℃の範囲内の温度において、真空ベントを備えたポリフェニレンエーテルの押出による。これは、押出機のベントをおよそ200トール(torr)又はそれ以下まで圧力を減じることができる真空ポンプに連結することにより予備押出段階において好ましくは達成される。本発明の組成物の押出の間に真空ベントを使用する上での有利さがまたある。
【0104】
この不活性化方法は、上述したようにキノンメチドへのアミノアルキル末端基の転換により生じるアミンを含むポリマー中の遊離アミン(大部分が第二級アミンである)のいかなる痕跡の蒸発による除去における手助けとなると信じられている。
【0105】
本発明において使用の為に企図されたポリフェニレンエーテルは、構造単位又は補助的な化学的性質の変化に関わらず現在既知の全てのものを含むことが、前述から当業者に明らかであろう。
【0106】
成分ii.)は、好ましくはポリアミド及びポリエステルからなる群より選択される。
【0107】
本発明のポリフェニレンエーテル又はポリスチレンとブレンドされるアミン末端基を含有するポリマーは、好ましくはポリアミドである。アミノ及びカルボン酸基との間に少なくとも2つの炭素原子を有するモノアミノ−モノカルボン酸又はそのラクタムの、アミノ基及びジカルボン酸の間に少なくとも2つの炭素原子を含むジアミンの実質的に等モルの比率の、又は上に定義したようにモノアミノカルボン酸又はそのラクタムが一緒になってジアミン及びジカルボン酸の実質的に等モル比率の重合により調製されるものが含まれる。用語“実質的に等モル”の比率は、厳密に等モルの比率及び得られたポリアミドの粘度を安定化させる従来技術において関与するものからのわずかにずれたものを含む。ジカルボン酸は、その官能性誘導体、例えばエステル又は酸塩化物の形態で使用されてもよい。
【0108】
ポリアミドを調製する上で使用できる前述のモノアミノ−モノカルボン酸又はそのラクタムの例は、アミノ及びカルボン酸基の間に2ないし16の炭素原子を含むそれらの化合物であり、前記炭素原子はラクタムの場合において−CO−NH−基を含む環を形成する。アミノカルボン酸及びラクタムの特別の例として、e−アミノカプロン酸、ブチロラクタム、ピバロラクタム、e−カプロラクタム、カプリルラクタム、エナントラクタム、ウンデカノラクタム、ドデカノラクタム及び3−及び4−アミノ安息香酸に言及され得る。
【0109】
ポリアミドの調製における使用に適したジアミンは、直鎖及び枝分かれ鎖アルキル、アリール及びアルカリルジアミンを含む。実例となるジアミンは、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン(しばしば好ましい)、トリメチルヘキサメチレンジアミン、m−フェニレンジアミン及びm−キシリレンジアミンである。
【0110】
ジカルボン酸は、式
HOOC−B−COOH
(式中、Bは少なくとも2個の炭素原子を含む二価の脂肪族又は芳香族基を表す)
により表され得る。脂肪酸の例は、セバシン酸、オクタデカン二酸、スベリン酸、グルタル酸、ピメリン酸及びアジピン酸である。
【0111】
結晶又は非晶質の両方のポリアミドは、その溶剤耐性によりしばしば好ましい結晶種と共に使用され得る。ポリアミド又はナイロンとしばしば呼ばれる典型的な例は、例えば、ポリアミド−6(ポリカプロラクタム)、6,6(ポリヘキサメチレンアジパミド)、11、12、4,6、6,10及び6,12並びにテレフタル酸及び/又はイソフタル酸及びトリメチルヘキサメチレンジアミン由来の;アジピン酸及びm−キシリレンジアミン由来の;アジピン酸、アゼライン酸及び2,2−ビス(p−アミノフェニル)プロパン又は2,2−ビス−(p−アミノシクロヘキシル)プロパン由来の及びテレフタル酸及び4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン由来のポリアミドを含む。混合物及び/又は前述のポリアミド又はそのプレポリマーの2つ又はそれ以上のコポリマーはまた、それぞれ本発明の範囲内である。好ましいポリアミドは、ポリアミド−6、4,6、6,6、6,9、6,10、6,12、11及び12であり、最も好ましくはポリアミド−6又はポリアミド−6,6である。
【0112】
ポリフェニレンエーテル又はポリスチレンとの有益なブレンドを形成し、そのブレンドは本発明のグリシジル及びオキサミン基を含む(コ)オリゴマー又は(コ)ポリマーと相溶化され得るポリエステルの例は:ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリシクロヘキサン−1,4−ジメチレンテレフタレート(PCT)、PETGとして広く知られるPETとPCTのコポリマー、ポリエチレン2,6−ナフタレート(PEN)及びPETとPENのコポリマーである。
【0113】
本発明にしたがったコポリマー組成物の調製の為に、均質ブレンドの形成を結果として生じるブレンドの方法が要求される。適切な手順は溶液のブレンドを含むが、そのような手順は、殆どの一般の溶剤にポリアミドが不溶性の為に多くのポリアミドに対して適用が制限される。この理由により及び商業的なポリマー加工の施設における溶融ブレンド装置の入手可能性の為、溶融反応の手順が一般的に好ましい。慣習的な溶融ブレンドの手順及び装置が使用され比較的便利で特に適切である為に押出がしばしば好ましく使用される。典型的な反応温度はおよそ175℃ないし350℃の範囲にある。
【0114】
当業者は、樹脂状成分を、とりわけ混練により均質にブレンドすることができるブレンドの方法及び装置を熟知する。それらはディスク−パックプロセッサー及び種々の型の押出装置により例示される。後者の実例は、連続ミキサー;一軸スクリュー混練押出機;逆転、正面羽根配合機(forward−flighted compounder)、円筒形ブッシュ(cylindrical bushings)及び/又は左ねじスクリュー要素(left−handed screw elements)を含むスクリューを有する非かみ合い二軸スクリュー押出機;同時回転、かみ合い二軸スクリュー押出機;及び混練ブロック要素の少なくとも1つの、好ましくは少なくとも2つの部位を含むスクリューを有する押出機である。前述したように、真空ベントはまた、この段階において有利であり得る。
【0115】
ブレンド段階において成分i.)及びii.)のポリマーのどちらか又は両方と相溶性があるエラストマー耐衝撃性改良剤を含むことは本発明の範囲内である。
【0116】
ポリフェニレンエーテル−ポリアミド組成物の耐衝撃性改良剤は、当業者によく知られている。それらは、オレフィン、ビニル芳香族モノマー、アクリル及びアルキルアクリル酸及びそのエステル誘導体並びに共役ジエンからなる群より選択される1つ又はそれ以上のモノマーから典型的に誘導される。とりわけ好ましい耐衝撃性改良剤は、室温で弾性を示す天然の及び合成のポリマー材料を含むゴム状高分子量材料である。それらは、ホモポリマー及びランダム、ブロック、ラジアルブロック、グラフト及びコアシェルコポリマー並びにその組み合わせをを含むコポリマーの両方を含む。
【0117】
本発明において使用され得るポリオレフィン又はオレフィンを基盤としたコポリマーは、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、アイソタクチックポリプロピレン、ポリ(1−ブテン)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、プロピレン−エチレンコポリマー等を含む。他のオレフィンコポリマーは、1つ又はそれ以上のα−オレフィン、特にエチレンと、例えば、酢酸ビニル、アクリル酸及びアルキルアクリル酸並びに例えばアクリル酸、アクリル酸エチル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル等を含むそのエステル誘導体を含む共重合可能なモノマーとのコポリマーを含む。また適切なのは、金属イオンで全て又は部分的に中和されたアイオノマー樹脂である。
【0118】
耐衝撃性改良剤の特に有益な群は、ビニル芳香族モノマーから誘導されるものである。これらはAB及びABA型ブロック及びラジアルブロックコポリマー及びビニル芳香族共役ジエンコアシェルグラフトコポリマーを含む。
【0119】
ビニル芳香族モノマー誘導樹脂のとりわけ好ましい副群は、モノアルキルアレーン(たいていはスチレン)ブロック及び共役ジエン(例えば、ブタジエン又はイソプレン)又はオレフィン(例えば、エチレン−プロピレン、エチレン−ブチレン)ブロックからなるブロックコポリマー及びAB及びABAとして表されるブロックコポリマーである。共役ジエンブロックは、部分的に又は完全に水素化されてもよく、その結果、その特性はオレフィンブロックコポリマーと類似する。
【0120】
適切なAB型のブロックコポリマーは、例えば、米国特許第3,078,254号公報;第3,402,159号公報;第3,297,793号公報;第3,265,765号公報及び第3,594,452号公報及びイギリス特許1,264,741号公報に開示され、全て参照文献によりここに記載される。ABブロックコポリマーの典型的な種の例は:ポリスチレン−ポリブタジエン(SBR)、ポリスチレン−ポリイソプレン及びポリ(α−メチルスチレン)−ポリブタジエンを含む。
【0121】
そのようなABブロックコポリマーは、商標SOLPRENEのもとで、フィリップス 石油社を含む多くの供給源から商業的に入手できる。
【0122】
さらに、ABAトリブロックコポリマー及びその生成過程並びに水素化は、望むならば、米国特許第3,149,182号公報;第3,231,635号公報;第3,462,162号公報;第3,287,333号公報;第3,595,942号公報;第3,694,523号公報及び第3,842,029号公報に開示されており、全て参照文献によりここに記載される。
【0123】
好ましくは、耐衝撃性改良剤は、末端ブロックがポリスチレンであり及び中央ブロックがポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリ(エチレン/ブチレン)及びポリ(エチレン/プロピレン)からなる群より選択されるトリブロックコポリマーである。
【0124】
また好ましいのは、中央ブロックが水素化されているトリブロックコポリマーである。
さらに好ましくはトリブロックコポリマーはマレイン酸無水物により官能化されている。
【0125】
トリブロックコポリマーの例は:ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン(SBS)、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン(SIS)、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリブタジエン−ポリ(α−メチルスチレン)及びポリ(α−メチルスチレン)−ポリイソプレン−ポリ(α−メチルスチレン)を含む。
【0126】
特に好ましいトリブロックコポリマーは、シェル ケミカル社から、カリフレックス(登録商標:CARIFLEX)、クラトン ディー(登録商標:KRATON D)、クラトン ジー(登録商標:KRATON G)及びクラトン エフジー(登録商標:KRATON FG)として商業的に入手できる。
【0127】
耐衝撃性改良剤のもう1つの群は、共役ジエンから誘導される。共役ジエンを含む多くのコポリマーが上に述べられている一方で、他の共役ジエン改良剤樹脂は、例えば、ポリブタジエン、ブタジエン−スチレンコポリマー、イソプレン−イソブチレンコポリマー、クロロブタジエンポリマー、ブタジエン−アクリロニトリルコポリマー、ポリイソプレン等を含む1つ又はそれ以上の共役ジエンのホモポリマー及びコポリマーを例えば含む。エチレン−プロピレン−ジエンモノマーゴムがまた使用されてもよい。このEPDMは、主としてエチレン単位、プロピレン単位の適度な量及び非共役ジエンモノマー単位のおよそ20%までからなることを特徴とする。多くのそのようなEPDM及びその生成過程は、米国特許第2,933,480号公報;第3,000,866号公報;第3,407,158号公報;第3,093,621号公報及び第3,379,701号公報に開示されており、参照文献によりここに記載される。
【0128】
他の適切な耐衝撃性改良剤は、コアシェル型のグラフトコポリマーである。一般的に、これらは、主として共役ジエンゴムのコア又は主として架橋されたアクリレートゴムのコア及びそこに重合され及びモノアルケニルアレーン及び/又はアクリルモノマー単独、或いは好ましくは他のビニルモノマーとの組み合わせから誘導される1つ又はそれ以上のシェルを有する。そのようなコアシェルコポリマーは、例えば、ローム社及びハッス社から、KM−611、KM−653及びKM−330の商標名で商業的に広く入手でき、そして米国特許第3,808,180号公報;第4,034,013号公報;第4,096,202号公報;第4,180,494号公報及び第4,292,233号公報に開示されている。
【0129】
また有益なのは、使用される樹脂の浸透するネットワークがコアとシェルの間の界面を特徴づけるコアシェルコポリマーである。これに関して特に好ましいのは、ジェネラル エレクトリック社から入手できるASA型のコポリマーであり、そしてゲロイ樹脂(登録商標:GELOY)として販売され、そして米国特許第3,944,631号公報に記載される。
【0130】
他に、官能基及び/又は極性或いは活性基を有するそれと共に共重合された或いはそれにグラフトされたモノマーを有する上述のポリマー及びコポリマーが使用されてもよい。最終的に、他の適切な耐衝撃性改良剤は、チオコールゴム、多硫化ゴム、ポリウレタンゴム、ポリエーテルゴム(例えば、酸化ポリプロピレン)、エピクロロヒドリンゴム、エチレン−プロピレンゴム、熱可塑性ポリエステルエラストマー及び熱可塑性エーテル−エステル及びエーテル−アミドエラストマーを含む。
【0131】
耐衝撃性改良剤又は他の樹脂材料の比率は広い変化を受ける。ジブロック又はトリブロックコポリマーのような耐衝撃性改良剤は、たいてい、成分i)のポリマーの100部あたりおよそ50部までの量で存在する。
【0132】
均質ブレンドが厳密に観察される必要性がある場合、ブレンドの順番は変化してよい。成分の導入の為の少なくとも2つの入り口を有し、1つのそのような入り口はもう一方から下流にある押出機を使用することがしばしば有利さを見せる。成分i)のポリマー及び耐衝撃性改良剤の少なくとも一部は第一の入り口を通して導入されそして押し出される。押出機のこの部分はしばしば好ましくは真空ベントである。
【0133】
ポリアミド又はポリエステル及びいずれの付加的な耐衝撃性改良剤は、下流の入り口を通して導入され、そして好ましくは、耐衝撃性改良剤の分解を最少にする為により低い温度にて押出が続く。この方法により、どちらかのポリマーがブレンドの比率と方法に依存する連続相になるような、最適の分散が達成され得る。
【0134】
本発明のポリマーブレンドは、ポリアミド安定剤、例えば、ヨウ素及び/又はリン化合物との組み合わせの銅塩及び二価マンガンの塩、流れ調整剤、充填剤、難燃剤、顔料、染料、安定剤、帯電防止剤、結晶化補助剤、離型剤等、並びに以前明らかにされていない樹脂成分の添加によりさらに高められる。
【0135】
本発明のグリシジル−ニトロキシド末端キャップされた(コ)オリゴマー及び(コ)ポリマーとポリアミドとの間に生じる第一の反応は、概して求核性でありそしてエポキシド環を開裂してアミノアルコール基を形成する後者のアミン末端基を含む。もう1つの可能な反応は、ポリアミドのカルボン酸末端基と(コ)オリゴマー及び(コ)ポリマーのエポキシ基の間である。ポリエステルの場合、カルボン酸末端基はグリシジル基に対して反応性がある。
【0136】
使用されるグリシジル−ニトロキシド末端キャップされた(コ)オリゴマー及び(コ)ポリマーの量は概して、全ての配合に基づいておよそ5重量%ないしおよそ30重量%の範囲にある。
【0137】
本発明の組成物の調製に使用される成分i.)のポリマーとその他のポリマーの比率は重大ではない;それは要求される特性を有する組成物を与える為に広く変化し得る。しばしば、2つのポリマーの重量比はおよそ1:10ないしおよそ10:1である。好ましくは、成分i.)のポリマーとその他のポリマーの重量比はおよそ3:7ないしおよそ7:3である。
【0138】
エポキシ−ポリマー−ポリアミドコポリマー、又はエポキシ−ポリマー−ポリエステルコポリマーの他に、本発明の組成物はまた、未反応のポリアミド又はポリエステルを含む。いずれの場合にも、前記組成物から生成される成形品は概して延性であり、そして非相溶性であり及び前述したように機械的特性に乏しい単なるポリマーブレンドから生成されるものよりもより高い衝撃強さを有する。
【0139】
以下の実施例は本発明をより詳細に説明する。それらはいかなる場合においても本発明を限定するものとして解釈するものではない。本発明は、その意図及び範囲から逸脱しない特殊な例の全ての変化及び修飾に及ぶことを宣言する。
【0140】
実施例1
1−(4−グリシジルオキシフェニル)−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−n−プロポキシピペリジン−1−オキシ)エタンの調製
A):t−ブチルヒドロペルオキシド(26.4g)の70%水性溶液を、各25gのグリシジル4−エチルフェニルエーテルの2回の部分で抽出的に脱水する。有機抽出物を合わせ、分子篩を添加しそしてその混合物をアルゴン雰囲気下に保管する。
B):グリシジル4−エチルフェニルエーテル(57g)、4−プロポキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(10.7g)及び酸化モリブデン(VI)(0.72g)の混合物をアルゴンにて1時間パージする。その混合物をその後70℃まで加熱し、そしてA)において調製された溶液を攪拌しながら30分以内で添加する。圧力を200mbrまで低下させ、そしてその混合物を100℃にて18時間加熱する。その反応が完了した後、その混合物を室温まで冷却し、そして圧力を常圧まで上昇させる。酢酸エチル及び水を添加する。水相を分離し、そして酢酸エチルにて1度抽出する。その有機相を合わせ、10%アスコルビン酸ナトリウム溶液にて、そして第二段階では水にて洗浄し、硫酸ナトリウムにて乾燥しそして濃縮する。グリシジル4−エチルフェニルエーテルの過剰量は80℃/0.01mbrにて除去する。精製していない生成物を、溶離剤としてペトロールエーテル/酢酸エチルの7:1混合物を使用するシリカのクロマトグラフィーにより精製する。式(101)
【化36】
Figure 0004607403
の化合物に対応する清澄な未着色のオイルが得られる。
元素分析:C2337NO4の計算値:C70.55%;H9.52%;N3.57%
実測値:C70.66%;H9.60%;N3.43%
【0141】
実施例2
スチレンの重合
シュリンクチューブ中で、表1の1−(4−グリシジルオキシフェニル)−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−n−プロポキシピペリジン−1−オキシ)エタン(化合物101)の量を蒸留スチレンの50mLに溶解する。その溶液を凍結融解技術に従ってガス抜きし、そしてアルゴンにてフラッシュする。表1に与えられる温度までオイルバス中で6時間加熱した後、過剰のモノマーを真空下に除去し、そして結果として得られる白色ポリマーを乾燥器中で真空下に乾燥させる。重量平均
【数1】
Figure 0004607403
及び数平均
【数2】
Figure 0004607403
分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を使用して決定する
。結果を表1に与える。
【表1】
Figure 0004607403
【0142】
実施例3
PPE/PA−6,6ブレンドの衝撃強さ及び引張特性
試験する配合は以下の表2に記載する。全ての量は配合全体の重量パーセントである。
【表2】
Figure 0004607403
ポリフェニレンエーテル(PPE)は、GE スペシャルティ ケミカルズ社から入手できるブレンデックスHPP820(登録商標:BLENDEX)であるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)であり、1.06g/cm3の比重及び25℃クロロホルム中で0.4dl/gの極限粘度数を有する。
ポリアミド(PA−6,6)は商業的に入手できるポリアミド−6,6であり、デュポン社から入手できるジテル101L(登録商標:ZYTEL)である。
耐衝撃性改良剤はシェル ケミカルズから入手できるクラトンFG(登録商標:KRATON)である、ポリスチレン末端ブロック及びポリ(エチレン/ブチレン)中央ブロックを有するマレイン酸無水物官能化されたトリブロックコポリマーである。
ポリスチレン(PS)は上のとおり調製された本発明のポリスチレンであり、4500の
【数3】
Figure 0004607403
を有する。
表2の配合の混合物は、ドライブレンドされそして27mmレイストリッツ二軸スクリュー押出機により235、265、270及び275℃において押出する。押出されたペレットは、275℃のノズル温度及び150℃の成形温度にて255、265、270及び275℃においてBOY50M射出成形機中で射出成形する。
表2の配合はASTM法D256に従ってノッチ付アイゾッド衝撃強さを試験する。結果を以下の表3に与える。表2の配合はまたASTM法D638に従って引張特性を試験する。
【表3】
Figure 0004607403
本発明のグリシジル及びオキシアミン基を含有するポリマーとブレンドされたポリフェニレンエーテル−ポリアミド混合物は、衝撃強さ及び引張特性に見られるように、顕著な機械的特性を見せることを示す。
【0143】
実施例4
PPE/PA−6,6ブレンドの衝撃強さ及び引張特性
試験する配合は以下の表4に述べる。全ての量は全体の配合の重量パーセントである。
【表4】
Figure 0004607403
ポリフェニレンエーテル(PPE)は、GE スペシャルティ ケミカルズ社から入手できるブレンデックスHPP820(登録商標:BLENDEX)であるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)であり、1.06g/cm3の比重及び25℃クロロホルム中で0.4dl/gの極限粘度数を有する。
ポリアミド(PA−6,6)は商業的に入手できるポリアミド−6,6であり、デュポン社から入手できるジテル101L(登録商標:ZYTEL)である。
耐衝撃性改良剤はシェル ケミカルズから入手できるクラトンFG(登録商標:KRATON)であり、ポリスチレン末端ブロック及びポリ(エチレン/ブチレン)中央ブロックを有するマレイン酸無水物官能化されたトリブロックコポリマーである。
ポリスチレンPS MC3700は、シェブロン社から入手可能で、そして205,000の
【数4】

Figure 0004607403
80,000の
【数5】
Figure 0004607403
及び2.56の
【数6】
Figure 0004607403
を有する、慣習的なラジカル重合により調製される広い分子量分布のポリスチレンである。
ポリスチレンPS Rad.Polym.は、慣習的なラジカル重合により調製される広い分子量分布のポリスチレンであり、そして25,900の
【数7】

Figure 0004607403
13,000の
【数8】
Figure 0004607403
及び1.95の
【数9】
Figure 0004607403
を有する。
ポリスチレンPS Aは本発明のポリスチレンで上のとおりに調製され、そして41,400の
【数10】

Figure 0004607403
30,500の
【数11】
Figure 0004607403
及び1.36の
【数12】
Figure 0004607403
を有する。
ポリスチレンPS Bは本発明のポリスチレンで上のとおりに調製され、そして8,800の
【数13】

Figure 0004607403
7,200の
【数14】
Figure 0004607403
及び1.22の
【数15】
Figure 0004607403
を有する。
表4の配合の混合物はドライブレンドされそして235、265、270及び275℃において27mmレイストリッツ(Leistritz)二軸スクリュー押出機により押出される。押出されたペレットは275℃のノズル温度及び150℃の成形温度にて、255、265及び275℃においてボーイ(Boy)50M射出成形機中で射出成形される。
表4の配合はASTM法D256に従いノッチ付アイゾッド衝撃強さを試験する。結果を以下の表5に与える。表4の配合はまた、ASTM法D638に従い引張特性を試験する。
【表5】
Figure 0004607403
本発明のグリシジル及びオキシアミン基を含有するポリマーとブレンドされたポリフェニレンエーテル−ポリアミド混合物は、衝撃強さ及び引張特性に見られるように、顕著な機械的特性を見せることを示す。
【0144】
実施例5
PPE/PA−6ブレンドの衝撃強さ及び引張特性
実施例4の実験をポリアミド−6,6の代わりにポリアミド−6を使用して繰り返す。本発明のグリシジル及びオキシアミン基を含有するポリマーとブレンドされたポリフェニレンエーテル−ポリアミド混合物は、衝撃強さ及び引張特性に見られるように、顕著な機械的特性を示す。
【0145】
実施例6
PPE/ポリエステルブレンドの衝撃強さ及び引張特性
実施例4の実験をポリアミド−6,6の代わりに、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリシクロヘキサン−1,4−ジメチレンテレフタレート(PCT)、PETGとして広く知られるPETとPCTのコポリマー、ポリエチレン2,6−ナフタレート(PEN)及びPETとPENのコポリマーを使用して繰り返す。本発明のグリシジル及びオキシアミン基を含有するポリマーとブレンドされたポリフェニレンエーテル−ポリエステル混合物は、衝撃強さ及び引張特性に見られるように、顕著な機械的特性を示す。
【0146】
実施例7
ポリスチレン/ポリアミドブレンドの衝撃強さ及び引張特性
実施例4の実験をポリフェニレンエーテルの代わりにポリスチレンを使用して繰り返す。本発明のグリシジル及びオキシアミン基を含有するポリマーとブレンドされたポリスチレン−ポリアミド混合物は、衝撃強さ及び引張特性に見られるように、顕著な機械的特性を示す。
【0147】
実施例8
ポリスチレン/ポリエステルブレンドの衝撃強さ及び引張特性
実施例6の実験をポリフェニレンエーテルの代わりにポリスチレンを使用して繰り返す。本発明のグリシジル及びオキシアミン基を含有するポリマーとブレンドされたポリスチレン−ポリエステル混合物は、衝撃強さ及び引張特性に見られるように、顕著な機械的特性を示す。

Claims (2)

  1. .)ポリフェニレンエーテル及びポリスチレンからなる群より選択されるポリマー、
    ii.)ポリアミド及び
    iii.)
    Figure 0004607403
    又は
    Figure 0004607403
    [式中、Rは独立して水素原子、ハロゲン原子、NO 2 、シアノ基、−CONR 5 6 、−(R 9 )COOR 4 、−C(O)−R 7 、−OR 8 、−SR 8 、−NHR 8 、−N(R 8 2 、カルバモイル基、ジ(炭素原子数1ないし18のアルキル)カルバモイル基、−C(=NR 5 )(NHR 6 )を表すか又はRはR 1 と同様の定義を有し;
    1 は独立して非置換の炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基又は炭素原子数2ないし12のヘテロシクロアルキル基;又はNO 2 、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基又はジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基により置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基又は炭素原子数2ないし12のヘテロシクロアルキル基;又は非置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基又はジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基により置換されたフェニル基、ナフチル基を表し;
    4 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、フェニル基、アルカリ金属カチオン又はテトラアルキルアンモニウムカチオンを表し;
    5 及びR 6 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、少なくとも1つのヒドロキシ基により置換されている炭素原子数2ないし18のアルキル基か、又は一緒になって、炭素原子数2ないし12のアルキレン橋又は少なくとも1つのO又は/及びNR 8 原子により中断されている炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成し;
    7 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基又はフェニル基を表し;
    8 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基又は少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基を表し;
    9 は炭素原子数1ないし12のアルキレン基又は直接結合を表すか;又は全てのR 1 は一緒になって少なくとも1つの二価又は三価の窒素原子を有する多環式の脂環式環系又は多環式のヘテロ脂環式環系の残基を形成し;
    2 は互いに独立してフェニル基又は炭素原子数1ないし6のアルキル基を表すか又は2つが結合している炭素原子と一緒になって炭素原子数5ないし6のシクロアルキル基を形成し;
    Aはさらに置換されていてもよい炭素環式又はヘテロ環式5−、6−又は7員環を形成する二価の基を表し;及び
    3 は式(II)
    Figure 0004607403
    (式中、Xは非置換の又はNO 2 、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基又はジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基により置換されたフェニレン基、ナフチレン基又はビフェニレン基を表し;
    12 は互いに独立してH又はCH 3 を表し;
    Dは基
    Figure 0004607403
    を表し;及び mは1ないし4の数である)
    で表される基を表す]
    で表されるグリシジル−官能化されたニトロキシル開始剤の存在下においてスチレンのフリーラジカル重合により調製されるポリスチレン
    を含む組成物。
  2. 均質ブレンド条件で
    i.)ポリフェニレンエーテル及びポリスチレンからなる群より選択されるポリマー、
    ii.)ポリアミド及び
    iii.)前記グリシジル−官能化されたニトロキシル開始剤の存在下においてスチレンのフリーラジカル重合により調製されるポリスチレン
    ブレンドすることを含む請求項1に記載の組成物の調製方法。
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