JPH0841311A - 紫外線に対して安定化されたポリアミド組成物 - Google Patents

紫外線に対して安定化されたポリアミド組成物

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JPH0841311A
JPH0841311A JP6324195A JP6324195A JPH0841311A JP H0841311 A JPH0841311 A JP H0841311A JP 6324195 A JP6324195 A JP 6324195A JP 6324195 A JP6324195 A JP 6324195A JP H0841311 A JPH0841311 A JP H0841311A
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hindered amine
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JP6324195A
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Jean-Francois Henri Guilland
ジャン−フランソワ・アンリ・ギュイヤン
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General Electric Co
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    • C08K5/3435Piperidines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
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    • C08L71/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紫外線に対して予想外に改善された耐性を示す
新規重合体組成物。 【構成】立体障害アミン光安定剤及び紫外線吸収剤をポ
リアミド及びポリフェニレンエーテル基質組成物を含有
してなる重合体マトリックス中に配合することによって
紫外線に対して予想外のすぐれた耐性を示す重合体組成
物を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規重合体組成物に関す
る。特に本発明の重合体組成物は立体障害アミン光安定
剤ならびに紫外線吸収剤を含有してなり、そしてこれら
の組成物は紫外線に対して予想外に改善された耐性を示
すものである。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル(PPE)を含
有するポリエーテル及び/又は重合体配合物はエンジニ
アリング熱可塑性樹脂のきわめて重要な一群を構成す
る。ポリフェニレンエーテルの樹脂は化学的、物理的及
び電気的性質の独特の組み合わせを有することを特徴と
する。たとえば、これらは多くの溶剤に対して耐性であ
りそして一般に高い衝撃強さを示す。この性質の独特の
組み合わせの結果として、ポリフェニレンエーテルの樹
脂は広範囲の商業的用途に対して適当である。
【0003】従来、それらに特有の加水分解安定性、寸
法安定性及び誘電特性を保持しながらより高い加熱撓み
温度をもつ重合体配合物を製造するために種々の研究が
行われてきた。特に、ポリアミド配合物のような不混和
性配合物については、たとえばこれらは自動車産業にお
いて高温に暴露される部材中に慣用的に使用されるので
改善された加熱撓み性能をもつ配合物が要求される。
【0004】熱可塑性樹脂及び配合物は上述した有利な
性質をもつが、これらは多くの他の有機重合体状物質と
同様に、紫外線による光分解を受けやすい。この光分解
は典型的には重合体/配合物表面の黄色化及び浸食を包
含する望ましくない性質をもたらす。したがって、光分
解に対して耐性である熱可塑性樹脂及びそれらから製造
される配合物の製造に対する関心が増大しつつある。か
ゝる製造には重合体/配合物の表面を被覆剤で処理する
方法が慣用的に使用され、そのために被覆剤は典型的に
はシアノアクリレート、ベンゾフェノン及びベンゾトリ
アゾール誘導体のような紫外線吸収剤を含有する。
【0005】しかしながら、これらの紫外線吸収剤は、
それら自体しばしば、紫外線に暴露されると分解するこ
とが認められている。このことは、保護のためにこれら
の紫外線吸収剤を初めから使用する重合体/配合物の望
ましい性質の劣化を必然的にもたらす。したがって、本
発明は紫外線に対して予想外に改善された耐性を示す新
規ポリアミド組成物を意図するものであり、かゝる新規
重合体組成物は立体障害(ヒンダード)アミン光安定剤
及び紫外線吸収剤を含有してなるものである。
【0006】耐候性組成物の製造については種々の研究
が発表されている。本出願人自身の米国特許第5,21
4,085号明細書には、環式立体障害アミノエーテル
分子部分の存在を特徴とする立体障害アミン化合物をポ
リカーボネート支持体用のトップコートとして使用し得
る被覆用組成物中に配合することが開示されている。さ
らに、本出願人自身の米国特許第4,636,408号
明細書には、ポリフェニレンエーテル樹脂を立体障害ア
ミンとベンゾフェノンのような輻射線吸収剤とを含有し
てなる安定化用組成物で含浸することが開示されてい
る。
【0007】本発明は上述した方法とは技術的に明確に
区別され得るものであり、それは特に本発明が立体障害
アミン光安定剤及び/又は紫外線吸収剤を含有する新規
重合体組成物を意図するものであり、しかもそれらが紫
外線に対して予想外に改善された耐性を示すことによ
る。
【0008】
【発明の概要】本発明は紫外線に対して予想外に改善さ
れた耐性を示す新規重合体組成物を意図するものであ
り、該重合体組成物は、つぎの成分: (a)ポリアミド及びポリフェニレンエーテル基質組成
物を含有してなる配合物;並びに (b)立体障害アミン;及び (c)ビス−アルキレンアミノシアノアクリレートエス
テル;からなる群から選んだ少なくとも一方;を含有し
てなる。
【0009】したがって、本発明の重合体組成物はポリ
アミド及びポリフェニレンエーテル基質組成物を含んで
なる配合物及び(1)立体障害アミン;(2)ビス−ア
ルキレンアミノシアノアクリレートエステル;又は
(3)立体障害アミン及びビス−アルキレンアミノシア
ノアクリレートエステルを含有する。
【0010】
【発明の詳細な開示】本発明において使用し得る適当な
立体障害アミン光安定剤(立体障害ピペリジルエステ
ル)は式:
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R1 はC4-12アルキル基であり、
各R2 は独立的にC1-5 第1級アルキル基でありそして
3 はC4-12アルキレン基である)をもつものである。
かゝる立体障害アミン光安定剤はさらに環式立体障害ア
ミノエーテル誘導体として特徴付けることもできる。式
(I)において、R1 は好ましくはn−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシル、n−オクチル及びn−デシルの
ような第1級アルキル基である。R2 はC1-4 第1級ア
ルキル基(すなわちメチル、エチル、n−プロピル又は
n−ブチル基)、好ましくはメチル基であり;そしてR
3 はC4- 12アルキレン基、たとえばヘキサメチレン、オ
クタメチレン又はデカメチレン基、好ましくはオクタメ
チレン基である。R1 がn−オクチル基であり、各R2
がメチル基でありそしてR3 がオクタメチレン基である
場合、式(I)によって表される化合物はIUPACの
命名法で“ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケートの名称
をもち、商業的に入手可能である。
【0013】本発明で使用される立体障害アミンは典型
的には紫外線又は可視光線領域の輻射線を吸収しないも
のであるので、これらは一般には輻射線吸収性化合物で
あるとは考えられない。これらの化合物の精確な作用機
構は未知であるが、エネルギー消去及び酸化防止(ペル
オキシド分解及びアルキル基末端停止)機構が関係する
と考えられる。
【0014】本発明において紫外線吸収剤として使用さ
れるビス−アルキレンアミノシアノアクリレートエステ
ルは商業的に入手可能であり、それらは式:
【0015】
【化4】
【0016】(式中、Aは単環又は多環アルカン、好ま
しくはシクロヘキサンでありそして各A1 は独立的に置
換又は非置換芳香族基、好ましくはフェニル基でありそ
して各Rは独立的にC1-5 アルキル基、好ましくは水素
でありそして各R1 は独立的にプロピレン又はブチレン
基、好ましくはメチレン基である)によって表し得る。
本発明において立体障害アミンが使用される場合、これ
らは典型的には重合体組成物の合計重量の約5.0重量
%未満を構成するが、好ましくは重合体組成物の合計重
量の約0.01ないし約3.0重量%を構成する。さら
に、ビス−アルキレンアミノシアノアクリレートエステ
ルが使用される場合には、これらもまた、重合体組成物
の合計重量の約5.0重量%未満を構成するが、好まし
くは重合体組成物の合計重量の約0.01ないし約3.
0重量%を構成する。
【0017】本発明の重合体組成物はポリアミド及びポ
リフェニレンエーテル基質組成物を含んでなることが好
ましいが、重合体組成物中にポリ(メチルメタクリレー
ト)を包含するアクリル重合体、アクリロニトリル−ス
チレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリス
チレンとポリフェニレンエーテルとの配合物、ブチレー
ト、ポリエチレン、ポリカーボネート及びポリエステル
を含有することも本発明の範囲内である。
【0018】本発明のポリフェニレンエーテルは典型的
には2,6−キシレノール又は2,3,6−トリメチル
フェノールのような少なくとも一種のモノヒドロキシ芳
香族化合物の酸化的カップリングによって製造される。
かゝるカップリング反応には一般に触媒系が使用され;
これらの触媒系は典型的には銅、マンガン又はコバルト
化合物のような少なくとも一種の重金属化合物を、通常
は種々の他の物質との組み合わせで含有する。
【0019】さらに、本発明の実施に使用するに適する
ポリフェニレンエーテルは前駆体である対応するフェノ
ール又はそれらの誘導体を使用する任意の種々の方法に
よって製造し得る。これらの製造の例はこゝに参考文献
として引用する米国特許第3,306,874号、同第
3,306,875号、同第3,257,357号、同
第3,257,358号、同第3,337,501号及
び同第3,787,361号明細書に開示されている。
【0020】別の有用なポリフェニレンエーテルは少な
くとも1個のアミノアルキル含有末端基をもつ分子を含
んでなるものである。このアミノアルキル基は典型的に
はヒドロキシル基に対してオルト位に位置する。かゝる
末端基を含有する生成物は酸化的カップリング反応混合
物の成分の一つとしてジ−n−ブチルアミン又はジメチ
ルアミンのような適切な第1級又は第2級モノアミンを
配合することによって取得し得る。また、4−ヒドロキ
シビフェニル末端基もしばしば存在し、これらの基は、
典型的には、特に銅−ハライド−第2級又は第3級アミ
ン系を使用する場合に、副生物としてジフェノキノンが
存在する反応混合物から得られるものである。ある割合
の重合体分子は前記のアミノアルキル−含有及び4−ヒ
ドロキシビフェニル末端基の少なくとも一方を含有し得
る。
【0021】本発明の不混和性重合体配合物はまた前述
したポリフェニレンエーテルとともにポリアミドを含有
する。かゝるポリアミドはたとえばアミノ基とカルボン
酸基との間に少なくとも2個の炭素原子をもつモノアミ
ン−モノカルボン酸又はそのラクタムを重合させること
によって;又は2個のアミノ基の間に少なくとも2個の
炭素原子を含むジアミンとジカルボン酸とを実質的に等
モル割合で重合させることによって;又は前記定義した
ごときモノアミノカルボン酸又はそのラクタムを実質的
に等モル割合のジアミン及びジカルボン酸とともに重合
させることによって得られる。ジカルボン酸はその官能
性誘導体の形、たとえばエステル又は酸塩化物、である
こともできる。
【0022】用語(ジアミンの及びジカルボン酸の)
“実質的に等モル“割合とは、厳密な意味での等モル割
合及び得られるポリアミドの粘度を安定化させるための
慣用の技術に伴って生じる厳密な等モル割合から僅かに
逸脱した割合の両者を包含する意味で使用される。ポリ
アミドの製造に有用な前述したモノアミノモノカルボン
酸又はそれらのラクタムの例はアミノ基とカルボン酸基
との間に2−16個の炭素原子を含むかゝる化合物、そ
してラクタムの場合には該炭素原子が−CO−NH−基
とともに環を形成しているものを包含する。アミノカル
ボン酸及びラクタムの特定の例としては、アミノカプロ
ン酸、ブチロラクタム、ピバロラクタム、カプロラクタ
ム、カプリルラクタム、エナントラクタム、ウンデカノ
ラクタム、ドデカノラクタム及び3−及び4−アミノ安
息香酸を挙げることができる。
【0023】ポリアミドの製造に使用するに適するジア
ミンは直鎖及び分枝鎖のアルキル、アリール及びアルキ
ル−アリールジアミンを包含する。かゝるジアミンはた
とえば一般式: H2 N(CH2 n NH2 (III) (式中、nは2−16の整数である)によって表される
もの、たとえばトリメチレンジアミン、テトラメチレン
ジアミン、ペンタメチレンジアミン、オクタメチレンジ
アミン及び特にヘキサメチレンジアミン、ならびにトリ
メチルヘキサメチレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、m−キシリレンジアミン、等を包含する。
【0024】ジカルボン酸は芳香族ジカルボン酸、たと
えばイソフタル酸及びテレフタル酸であることができ
る。好ましいジカルボン酸は式: HOOC−Y−COOH (IV) (式中、Yは少なくとも2個の炭素原子を含む二価脂肪
族基を表す)をもつものである。かゝる酸の例はセバシ
ン酸、オクタデカンジ酸、スベリン酸、グルタル酸、ピ
メリン酸及びアジピン酸である。
【0025】本発明の不混和性重合体配合物に有用なポ
リアミド(ナイロン)の典型的な例はポリアミド4/
6、6、6/6、11、12、6/3、6/4、6/1
0及び6/12、ならびにテレフタル酸及び/又はイソ
フタル酸及びトリメチルヘキサメチレンジアミンから得
られるポリアミド、アジピン酸及びm−キシリレンジア
ミンから得られるポリアミド、アジピン酸、アゼライン
酸及び2,2−ビス−(p−アミノシクロヘキシル)プ
ロパンから得られるポリアミド、テレフタル酸及び/又
はイソフタル酸及び/又はアジピン酸とヘキサメチレン
ジアミンとの組み合わせから得られる半結晶質ポリアミ
ド、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とヘキサメチ
レンジアミン及び2−メチルペンタメチレンジアミンと
から得られる半結晶質ポリアミド、及びテレフタル酸と
4,4′−ジアミノ−ジシクロヘキシルメタンとから得
られるポリアミドを包含する。上記したポリアミド又は
予備重合体のそれぞれの二種又はそれ以上の混合物及び
/又は共重合体も本発明の範囲内である。好ましいポリ
アミドはポリアミド6、6/6、6/10及び4/6で
あり、ポリアミド6/6がもっとも好ましい。
【0026】本明細書において、用語“ポリアミド”の
使用は強化ポリアミド又は超強靱性ポリアミドを包含す
ることを意図するものであることも理解すべきである。
超強靱性ポリアミド又はより普通には超強靱性ナイロン
として知られているこれらの強化ポリアミドは、たとえ
ばデュポン社から商品名“ザイテル(Zytel)”S
Tとして商業的に入手可能であり、あるいはこゝに参考
文献として引用するEpsteinの米国特許第4,1
74,358号;Novakの米国特許第4,474,
927号;Rouraの米国特許第4,346,194
号;及びJoffrionの米国特許第4,251,6
44号明細書を包含する多数の米国特許明細書の教示に
従って製造し得る。これらの超強靱性ナイロンは一種又
はそれ以上のポリアミドを一種又はそれ以上の重合体状
又は共重合体状エラストマー型強化剤と配合することに
よって製造される。適当な強化剤は上記の米国特許明細
書ならびにこゝに参考文献として引用するCaywoo
d,Jr.の米国特許第3,884,882号及びSw
igerの米国特許第4,147,740号及び“J.
Appl.Poly.Sci.,Vol.27,pp.
425−437(1982)に掲載のGallucci
らの報文“Preparation andReact
ions of Epoxy−Modified Po
lyethylene”に開示されている。典型的に
は、これらのエラストマー状重合体及び共重合体は直鎖
状又は分枝鎖状であることができ、さらにコア−シェル
型グラフト共重合体を包含するグラフト重合体及び共重
合体であることができそしてそれらは内部に共重合によ
ってあるいは予め形成された重合体上にグラフトするこ
とによってポリアミドマトリックスと相互作用し得る又
はそれに結合し得る官能基及び/又は活性基又は高極性
基をもつ単量体を導入させ、それによってポリアミド重
合体の靱性を高めたことを特徴とするものである。
【0027】重合体配合物中に相溶化剤を使用すること
も本発明の範囲内である。かゝる相溶化剤はたとえば芳
香族及び脂肪族化合物、脂環式化合物のテトラカルボン
酸、ジ無水物誘導体及びハロゲン置換無水フタル酸から
なる群から選んだ化合物を包含する。配合物の相溶化に
ついてのより詳細な説明はこゝに参考文献として引用す
る米国特許第4,826,933号明細書に示されてい
る。
【0028】ポリフェニレンエーテル対ポリアミドの配
合比は前者約5ないし約99.5重量%、好ましくは約
30ないし約70重量%対後者約0.5ないし約95重
量%、好ましくは約70ないし約30重量%である。本
発明の配合物組成物の製造法は特に限定されず、慣用の
方法を満足に使用し得る。しかしながら、一般に、溶融
配合法が望ましい。溶融配合法に必要な時間及び温度は
特に制限されず、そしてこれらの条件は物質の組成に応
じて適当に決定し得る。温度はポリフェニレンエーテル
対ポリアミドの配合比によってある程度変動するが、そ
れは一般に270−350℃の範囲内である。混合には
長い時間及び/又は高い剪断速度が望ましいが、樹脂組
成物の劣化も進行する。したがって、時間はこれらの点
も考慮に入れて決定する必要がある。
【0029】任意の溶融配合法を、それが溶融した粘稠
物質を処理し得る限りにおいて使用し得る。この方法は
回分式又は連続式のいずれにも適用し得る。特に、押出
機、バンバリーミキサー、ローラー、ニーダー、等を使
用し得る。配合工程中にポリフェニレンエーテル及びポ
リアミドのいずれか一方又は両者と相溶性であるエラス
トマー状耐衝撃性改良剤を含有せしめることも本発明の
範囲内である。
【0030】ポリフェニレンエーテル−ポリアミド組成
物用の耐衝撃性改良剤は当該技術において周知である。
これらは典型的にはオレフィン、ビニル芳香族単量体、
アクリル酸及びアルキルアクリル酸及びそれらのエステ
ル誘導体ならびに共役ジエンからなる群から選んだ一種
又はそれ以上の単量体から誘導される。特に好ましい耐
衝撃性改良剤は室温で弾性を示す天然及び合成重合体状
物質を包含するゴム状高分子量物質である。これらは単
独重合体及びランダム、ブロック、ラジアルブロック、
グラフト及びコア−シェル型共重合体を包含する共重合
体の両者ならびにそれらの組み合わせを包含する。
【0031】耐衝撃性改良剤の特に有用な一群はアルケ
ニル芳香族化合物及びジエン化合物のAB(ジブロッ
ク)及びABA(トリブロック)共重合体及びコア−シ
ェル型グラフト共重合体、特にスチレン及びブタジエン
又はイソプレンブロックを含んでなるかゝる共重合体を
含有するものである。共役ジエンブロックは部分的に又
は完全に水素添加されていてもよく、その場合これらの
ブロックはエチレン−プロピレンブロック等として表す
ことができそしてオレフィンブロック共重合体と同様の
性質をもつ。この型のトリブロック共重合体の例はポリ
スチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン(SBS)、
水素添加ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン
(SEBS)、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリス
チレン(SIS)、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリ
ブタジエン−ポリ(α−メチルスチレン)及びポリ(α
−メチルスチレン)−ポリイソプレン−ポリ(α−メチ
ルスチレン)である。特に好ましいトリブロック共重合
体はシェル社から登録商標“キャリフレックス(CAR
IFLEX)”、登録商標“クレイトン(KRATO
N)”D及び登録商標“クレイトン”Gとして商業的に
入手し得る。
【0032】金属イオンで完全に又は部分的に中和され
得るイオノマー樹脂、及びコア−シェル型グラフト共重
合体もまた耐衝撃性改良剤として適当である。一般に、
後者は主として共役ジエン又は架橋アクリレートゴム状
コアとコア上に重合されたモノアルケニル芳香族及び/
又はアクリル系単量体の単独又はそれと他のビニル単量
体との組み合わせから誘導される1個又はそれ以上のシ
ェルをもつものである。使用した樹脂の相互貫入網目構
造がコアとシェルの界面を特徴付けている構造の共重合
体、たとえばゼネラル・エレクトリック社から入手し得
るかつ米国特許第3,944,631号明細書に記載さ
れている共重合体が包含される。
【0033】その他の耐衝撃性改良剤は極性基又は活性
官能基をもつ単位を含む上記した型のもの、ならびにチ
オコール(Thiokol)ゴム、ポリスルフィドゴ
ム、ポリウレタンゴム、ポリエーテルゴム(たとえばポ
リプロピレンオキシド)、エピクロルヒドリンゴム、エ
チレン−プロピレンゴム、熱可塑性ポリエステルエラス
トマー及び熱可塑性エーテル−エステルエラストマーの
ような種々の重合体を包含する。
【0034】本発明の組成物はまた充填剤、難燃化剤、
顔料、染料、安定剤、帯電防止剤、結晶化助剤、離型剤
等のような慣用の成分、ならびに前記以外の樹脂質成分
も含有し得る。上記に加えて、本発明の不混和性ポリア
ミド配合物はさらに、たとえば官能化ポリフェニレンエ
ーテル、ポリカルボン酸、エステル基、エポキシ基、無
水物基、ゴム又は該不混和性配合物の性質を改善するた
めに使用される任意の他の慣用的な分子部分を含み得
る。
【0035】
【実施例の記載】つぎに本発明の紫外線安定化重合体組
成物の製造を例証しかつ当業者にそれをより容易に実施
せしめ得るための実施例を示す。生成物の分子構造は1
H(プロトン)及び13C核磁気共鳴スペクトル分析によ
って確認し得る。実施例 45gのポリフェニレンエーテル、45gのナイロン6
/6、10gのメタクリレート−ブタジエン−スチレン
(MBS耐衝撃性改良剤)、0.3gのオクタデシル−
3−(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、3gの二酸化チタン、1gのビ
ス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジニル)セバケート及び1gのビス−メ
チレンアミノシアノアクリレートエステルをタンブル混
合しそして290℃で押出し処理することによって紫外
線に対して安定化された重合体組成物の顆粒を製造し
た。これらの顆粒をついで300℃まで加熱しそして成
形して4インチ×8インチ×1/8インチの安定化され
た重合体組成物の板を形成した。
【0036】本発明の組成物の新規なかつ予想外のすぐ
れた性質を実証するためのデータを次表にまとめて示
す。これらの新規かつ予想外の結果はこれらの組成物中
に使用した立体障害アミン及び紫外線吸収剤の相乗効果
の結果である。 試料A 立体障害 紫外線 下記時間後の全変色B YIE 番号 アミン 吸収剤 100時間 300時間 500時間 100 時間 300時間 500時間 1 不使用 不使用 7.0 7.0 6.0 52 51 49 2 使用 不使用 3.0 2.8 2.2 45 43 42 3 使用 使用 1.6 1.7 1.9 43 42 38 4C 使用 使用 4.2 4.3 3.0 47 47 44 5D 使用 使用 3.9 5.9 3.9 46 50 44 注:A すべての試料は上記実施例に述べた試料と同様の方法
で製造した。
【0037】B 全変色はCIE LAB試験(DIN6
174)に基づくもので、ゼノテスト(Xenotes
t)450装置中で80℃で重合体組成物の板を紫外線
に100、300及び500時間暴露した後に測定し
た。C この試料に使用した紫外線吸収剤はエチル−2−シア
ノ−3,3−ジフェニルアクリレートであった。
【0038】D この試料に使用した紫外線吸収剤は2−
ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゾフ
ェノンのメタクリレートエステルであった。E ゼノテスト450装置に80℃で暴露して100、3
00及び500時間後に測定した黄色度指数は本発明の
組成物について改善された紫外線安定性を示す。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つぎの成分: (a)ポリアミド及びポリフェニレンエーテル基質組成
    物を含有してなる配合物;並びに (b)立体障害アミン;及び (c)ビス−アルキレンアミノシアノアクリレートエス
    テル;からなる群から選んだ少なくとも一方;を含有し
    てなる重合体組成物。
  2. 【請求項2】 立体障害アミンが式: 【化1】 (式中、R1 はC4-12アルキル基であり、各R2 は独立
    的にC1-5 第1級アルキル基でありそしてR3 はC4-12
    アルキレン基である)をもつものである請求項1記載の
    重合体組成物。
  3. 【請求項3】 立体障害アミンがビス(1−オクチルオ
    キシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
    ル)セバケートである請求項2記載の重合体組成物。
  4. 【請求項4】 ビス−アルキレンアミノシアノアクリレ
    ートエステルが式: 【化2】 (式中、Aは単環又は多環アルカンでありそして各A1
    は独立的に置換又は非置換芳香族基でありそして各Rは
    独立的にC1-5 アルキル基でありそして各R1 は独立的
    にプロピレン又はブチレン基である)をもつものである
    請求項1記載の重合体組成物。
  5. 【請求項5】 AがシクロヘキサンでありそしてA1
    フェニル基でありそしてRが水素でありそしてR1 がメ
    チレン基である請求項4記載の重合体組成物。
  6. 【請求項6】 ポリフェニレンエーテル基質組成物及び
    ポリアミドが前者約5ないし約99.5重量%及び後者
    約0.5ないし約95重量%の比率で存在する請求項1
    記載の重合体組成物。
  7. 【請求項7】 ポリフェニレンエーテル基質組成物及び
    ポリアミドが前者約30ないし約70重量%及び後者約
    70ないし約30重量%の比率で存在する請求項1記載
    の重合体組成物。
  8. 【請求項8】 ポリアミドがポリアミド−6/6である
    請求項1記載の重合体組成物。
  9. 【請求項9】 立体障害アミンが重合体組成物の合計重
    量の約5重量%未満を構成する請求項1記載の重合体組
    成物。
  10. 【請求項10】 立体障害アミンが重合体組成物の合計
    重量の約0.01ないし約3.0重量%を構成する請求
    項9記載の重合体組成物。
  11. 【請求項11】 ビス−アルキレンアミノシアノアクリ
    レートエステルが重合体組成物の合計重量の約5重量%
    未満を構成する請求項1記載の重合体組成物。
  12. 【請求項12】 ビス−アルキレンアミノシアノアクリ
    レートエステルが重合体組成物の合計重量の約0.01
    ないし約3.0重量%を構成する請求項11記載の重合
    体組成物。
JP6324195A 1994-03-29 1995-03-23 紫外線に対して安定化されたポリアミド組成物 Withdrawn JPH0841311A (ja)

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