JP4606364B2 - ブーム - Google Patents

ブーム Download PDF

Info

Publication number
JP4606364B2
JP4606364B2 JP2006092022A JP2006092022A JP4606364B2 JP 4606364 B2 JP4606364 B2 JP 4606364B2 JP 2006092022 A JP2006092022 A JP 2006092022A JP 2006092022 A JP2006092022 A JP 2006092022A JP 4606364 B2 JP4606364 B2 JP 4606364B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
longitudinal direction
main body
center
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006092022A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007262826A (ja
Inventor
良一 西
直樹 大西
有伸 石田
周作 山口
孝昌 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2006092022A priority Critical patent/JP4606364B2/ja
Priority to KR1020060086504A priority patent/KR100819958B1/ko
Priority to US11/519,216 priority patent/US7520713B2/en
Priority to CA002579386A priority patent/CA2579386C/en
Publication of JP2007262826A publication Critical patent/JP2007262826A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4606364B2 publication Critical patent/JP4606364B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、フロントローダ等の作業機のブームに関するものである。
従来、フロントローダのブームとして、該ブームの長手方向中央部から前側の前ブーム構成体と、ブームの長手方向中央部から後側の後ブーム構成体とを接合して形成されたブームがある(特許文献1参照)。
また、フロントローダのブームとして、側面視で上側に凸となるラウンド状となるように長手方向中央側で屈曲されたラウンド状ブームがある(特許文献1、2参照)。
さらに、フロントローダのブームとして、本体部分が、平板材を下方に開放状となる断面コ字形に曲げ加工した後にブームの長手方向中央部でさらに曲げ加工して、側面視で上側に凸となる山形状となるように形成されたブームがある(特許文献3参照)。
特開平11−158907号公報 特開平6−313325号公報 特公平7−108410号公報
側面視で上側に凸となるラウンド状となるように長手方向中央側で屈曲されたラウンド状ブームは外観形状がよいが、このラウンド状ブームを前端から後端にわたって1部材によって形成するのは困難である。
そこで、側面視で上側に凸となるラウンド状となるように長手方向中央側で屈曲されたラウンド状ブームを、長手方向中央部から前側の前ブーム構成体と、長手方向中央部から後側の後ブーム構成体とから主構成して製作することが考えられている。
この前後のブーム構成体の本体部分を形成するのに、例えば、平板状の板材から板取りされたブーム形成部材を、左右側壁と該左右側壁の上縁部同志を連結する上壁とから構成されるコ字形に曲げ加工し、その後、上側に凸となるラウンド状に曲げ加工される。
この前後各ブーム構成体の本体を長手方向一端から他端にわたって上側に凸となるラウンド形状に形成し且つ長さ違いのブームを複数種製作する場合、前後各ブーム構成体の本体の曲率半径を同一にすると、一つのプレス型で長さ違いのブームを複数種製作することが可能であるが、ブームの先端側に揺動自在に設けたバケットを揺動させるためのバケットシリンダをブームの前部上方側に配置したフロントローダにあっては、バケットを揺動させるのにバケットシリンダを伸縮させると該バケットシリンダが上下に揺動し、バケットシリンダがブームの上面に対して近接・離反するので、バケットシリンダとブームとの干渉を回避させることを考慮すると、前ブーム構成体を長手方向一端から他端にわたって上側に凸となるラウンド形状に形成したもので且つ円弧の曲率半径が同じな長さ違いのブーム構成体を複数種製作するのは設計上困難である。
そこで、ラウンド状ブームのブーム構成体をそれぞれの長さに応じた曲率半径のものに形成することにより、前記問題を解消することができるが、しかしながら、この場合、長さ違いのブーム構成体の、それぞれに応じたプレス型を作る必要があり、コスト高となるという問題が生じると共に、長さ違いのブームを製作する際に、型の段取り替え工程が必要とされ、生産性が低下すると共に労務費がアップするという問題が生じる。
そこで、本発明は、前記問題を解消したブームを提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、側面視で上側に凸となるラウンド状となるように長手方向中央側で屈曲されたブームであって、
ブーム長手方向中央部から前側の前ブーム構成体とブーム長手方向中央部から後側の後ブーム構成体とから主構成され、この前後各ブーム構成体は、左右の側壁の上側縁部同志を上壁によって連結してなる本体を備えると共に、該本体は一枚の板材を曲げ加工することにより形成され、
この前後各ブーム構成体の本体は、一方のブーム構成体の本体を前後反転させると他方のブーム構成体の本体と側面視で同一形状となるよう構成されると共に、該ブーム構成体の長手方向中途部からブームの長手方向中央部側のラウンド形状部と、該ブーム構成体の長手方向中途部からブームの長手方向端部側の直線形状部とからなり、
前記ラウンド形状部は上面が側面視で上側に凸となる円弧状となるように曲げ加工されて形成され、前記直線形状部は上面が側面視で直線状となるように形成されていることを特徴とする。
また、前後各ブーム構成体の本体の左右の側壁の下側縁部は、ラウンド形状部において側面視で上側に凸となる円弧状に形成され、直線形状部において側面視で直線状に形成されていてもよい。
また、ブームの前端側に作業具を揺動自在に備えると共に、この作業具を揺動させる油圧シリンダをブームの前部上方側に配置してなるローダに採用するのに適している。
前ブーム構成体と後ブーム構成体とから構成され且つ側面視で上側に凸となるラウンド状となるように長手方向中央側で屈曲されたラウンド状ブームを、ブームの先端側に揺動自在に設けた作業具を揺動させる油圧シリンダをブームの前部上方側に配置したフロントローダに採用した場合、ブームの前部を構成する前ブーム構成体の本体を一端から他端にわたって上側に凸となる円弧状に形成したものにあっては、長さ違いのブームを形成するにあたって、前ブーム構成体の本体を同一の曲率半径で形成することが前記油圧シリンダとの干渉を避けることを考慮すると設計上難しく、異なる曲率半径の円弧形状に形成しなければならず、そのため複数のプレス型が必要となるが、これに対し、本発明によれば、ブーム構成体の本体を、ブーム構成体の長手方向中途部からブームの長手方向中央部側のラウンド形状部と、ブーム構成体の長手方向中途部からブームの長手方向端部側の直線形状部とから構成し、ラウンド形状部を上面が側面視で上側に凸となる円弧状となるように曲げ加工して形成し、直線形状部を上面が側面視で直線状となるように形成したので、長さ違いのブームを製作するに際して、ブーム構成体の直線状部分の長さを異ならせてブーム構成体を形成することにより、円弧部分を同一の曲率半径の円弧で形成しても、長さ違いのブーム各々において油圧シリンダとブームとの干渉回避という問題に容易に対処できる。
したがって、長さ違いのブーム構成体を形成するのに円弧部分が同一の曲率半径に形成でき、且つ前後の各ブーム構成体の本体を、一方のブーム構成体の本体を前後反転させると他方のブーム構成体の本体と側面視で同一形状となるよう構成することにより、円弧部分を形成するプレス型の製作を最小限に抑えることが可能であり、これによってコストダウンを図ることができると共に、長さ違いのブームを製作する際の、型の段取り替え時間の短縮及び生産性向上と労務費削減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2において、1はトラクタ(走行車両)であり、2は該トラクタ1の前部に着脱自在に装着されたフロントローダ(ローダ)である。
トラクタ1の車体3は、前部のエンジン4と、このエンジン4の後部に連結されたフライホイールハウジングと、このフライホイールハウジングの後部に連結された伝動ケース5とから主構成され、伝動ケース5は前部のクラッチハウジング5Aと後部のミッションケース5Bとから構成されている。
エンジン4はボンネット6によって覆われていると共に、このエンジン4の下部側には、該エンジン4から前方突出状に前車軸フレーム7が取付固定され、この前車軸フレーム7に左右一対の前輪8が支持され、前記伝動ケース5の後部に左右一対の後輪9が支持されており、これら左右一対の前後輪8,9によってトラクタ1の車体3が走行可能に支持されている。
フロントローダ2は、図1にも示すように、サイドフレーム11と、ブーム12と、ブームシリンダ13と、バケットシリンダ14とを左右一対備えていると共に、1つのバケット15(作業具)を備えている。
左右の各サイドフレーム11は左右一対の側板16を有すると共に、この左右の側板16を連結板17によって連結して主構成され、下端側に左右の側板16にわたって設けられた係合ピン18が設けられている。
左右のブーム12は、その基端側(後端側)が左右方向で同じ側にあるサイドフレーム11の上部に枢軸19によって左右軸廻りに回動自在に枢支連結されていると共に、該左右のブーム12は、前部側において、円筒形のパイプ材からなる連結部材20によって連結されている。
ブームシリンダ13は油圧シリンダからなり、この左右のブームシリンダ13は左右方向で同じ側にあるブーム12の後部下方側(後述する後ブーム構成体48の下方側)に配置されており、該ブームシリンダ13の一端側(後端側、ピストンロッド先端側)は、左右方向で同じ側にあるサイドフレーム11の前部の上下方向中途部に枢軸21を介して左右軸廻りに回動自在に枢支連結されており、ブームシリンダ13の他端側(前端側、シリンダのボトム側端部)は、ブーム12の長手方向中途部に設けられた左右一対のブラケット板22の後部下端側のシリンダ枢支部60に枢軸23を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されていて、該ブームシリンダ13を伸縮(ピストンロッドを出退)させることにより、ブーム12が枢軸19を中心として上下揺動するように構成されている。
バケット15は、その背面側下部が左右のブーム12の先端側(前端側)に枢軸24を介して左右軸廻りに回動自在に枢支連結されていると共に、該バケット15の背面側には第1リンク25の一端側が枢軸27を介して左右軸廻りに回動自在に枢支連結され、該第1リンク25の他端側は、一端側がブーム12の先端側に枢軸28を介して左右軸廻りに回動自在に枢支連結された第2リンク26の他端側に枢軸29を介して左右軸廻りに回動自在に枢支連結されている。
バケットシリンダ14は油圧シリンダからなり、このバケットシリンダ14は左右方向で同じ側にあるブーム12の前部の上方側(後述する前ブーム構成体47の上方側)に配置されており、該バケットシリンダ14の一端側(後端側、シリンダのボトム側端部)は前記ブラケット板22の上端側前部のシリンダ枢支部59に枢軸31を介して左右軸廻りに回動自在に枢支連結され、該バケットシリンダ14の他端側(前端側、ピストンロッド先端側)は第1リンク25と第2リンク26との連結部に前記枢軸29を介して左右軸廻りに回動自在に枢支連結されており、該バケットシリンダ14を伸縮(ピストンロッドを出退)させることにより、バケット15が上下揺動(スクイ・ダンプ動作)するように構成されており、このときブームシリンダ14は前記枢軸31を中心として上下に揺動してブーム12に近接・離反する。
また、このフロントローダ2には、該フロントローダ2をトラクタ1から取り外した際に、バケット15を接地した状態でブーム12を支えるスタンド33が設けられている。
該スタンド33は、前端部33aがブーム12の下面側に左右軸回りに回動自在に枢支連結され、後端側の接地部33bがブーム12下面側に着脱自在に係止され、ブーム12に沿った不使用姿勢と、該不使用姿勢から下方に揺動した使用姿勢とに姿勢変更自在とされている。
一方、トラクタ1側には、フロントローダ2を着脱自在に取り付けるためのローダ取付フレーム36が設けられている。
このローダ取付フレーム36は、図1に示すように、トラクタ1の車体3側に取付固定された取付プレート37と、トラクタ1の車体3側から左右方向外方に突出するように設けられた支持台38と、この支持台38に立設されたメインフレーム39とを左右一対備えており、これら取付プレート37,支持台38及びメインフレーム39はトラクタ1の車体3の左右両側に配置されている。
取付プレート37は、鋼板からなる一枚板で形成され、エンジン4の後下部及びフライホイールハウジングの下部の側方に配置され、前部側が前車軸フレーム7の外側面にボルト固定され、後部側の上下部分がフライホイールハウジングの外側面にボルト固定されている。
支持台38は、左右方向の軸心を有する円筒形のパイプ材から形成されており、左右方向内端側が取付プレート37の後部に溶接によって接合されている。
メインフレーム39は、鋳鋼品の一枚板によって構成されており、該メインフレーム39は、その下部が支持台38の左右方向外端側に溶接によって接合されている。
また、メインフレーム39の前部側の上下方向中途部には、前記サイドフレーム11の下部に設けられた係合ピン18を上方から嵌合させて受持するための受け部41を備えている。
また、メインフレーム39の上部は、該メインフレーム39とサイドフレーム11の後部の上下方向中途部とにわたって挿通される連結ピン42によってサイドフレーム11に連結されている。
前記構成のフロントローダ2にあっては、メインフレーム39の上部側前部がサイドフレーム11の左右側板16間に挿入状とされた状態でサイドフレーム11の係合ピン18がメインフレーム39の受け部41に上方から嵌合しており、この係合ピン18を受け部41に受持させた状態でメインフレーム39の上部とサイドフレーム11の後部側の上下方向中途部とにわたって連結ピン42を挿通することによりサイドフレーム11がメインフレーム39に取り付られ、これによってフロントローダ2がローダ取付フレーム36に支持されている。
なお、フロントローダ2をトラクタ1から取り外すには、例えば、先ずバケット15の底部の先端側を接地させると共にスタンド33を不使用位置から下げて使用位置とした状態で連結ピン42を抜脱し、次に、この状態からバケットシリンダ14を収縮させていくと、ブーム12が下降してスタンド33が接地し、スタンド33が接地した後はサイドフレーム11が上昇するようにスタンド33の接地部分回りにブーム12が揺動してサイドフレーム11の係合ピン18がメインフレーム39の受け部41から上方に外れ、これにより、フロントローダ2が、バケット15の底部が接地した状態でブーム12がスタンド33によって支えられたスタンディング状態とされる。
また、メインフレーム39の下端側には、メインフレーム39の下端から下方に向けて延設されたブラケット44が一体形成されており、このブラケット44にはサブフレーム45の前端側がボルト固定され、このサブフレーム45はトラクタ1の車体3に沿って後方に延出され、その後端側はミッションケース5Bに固定の部材に連結されている。
図1及び図3に示すように、前記左右各ブーム12は、側面視で上側に凸となるラウンド形状を呈するように長手方向中央側で湾曲状に屈曲されていると共に、前後の端部から長手方向中央部に行くに従って上下幅が漸次幅広となるように形成されている。
また、このブーム12は、該ブーム12の長手方向中央部から前側の前ブーム構成体47と、ブーム12の長手方向中央部から後側の後ブーム構成体48と、これら前後のブーム構成体47,48をブーム12の長手方向中央側で連結する中央連結板49とから主構成されている。
前後のブーム構成体47,48は、本体51と底板52とから構成されていると共に、前後のブーム構成体47,48の本体51は同一形状(側面視前後対称形状)に形成されていて、部材の兼用化が図られている。
ブーム構成体47,48の本体51は、左右一対の側壁53と、該左右側壁53の上側縁部同志を連結する上壁54とから下側に開放状の断面コ字形に形成されている。
また、前後各ブーム構成体47,48の本体51は、該ブーム構成体47,48の、長手方向中途部からブーム12の長手方向中央側の端部に至る部分が、上面が側面視で上側に凸となる円弧状のラウンド形状部51aとされ、ブーム構成体47,48の、長手方向中途部からブーム12の長手方向端部側の端部に至る部分が、上面が側面視で直線状となる直線形状部51bとされている。
この前後のブーム構成体47,48の本体51は、平板状の板材を所定形状にカット(板取り)してなる一枚のブーム形成板材を曲げ加工(プレス加工)することで断面コ字形に成型して左右の側壁53と上壁54とを形成し、コ字形に曲げ加工した後に、ブーム構成体47,48の、ブーム12の長手方向中央側部分を上側に凸となる湾曲状に曲げ加工(プレス加工)してラウンド形状部51aが形成されており、直線形状部51bは湾曲状に曲げ加工されていない。
前記ラウンド形状部51aを円弧状に形成するには、例えば、凹面を有し且つ該凹面がブーム構成体47,48の上面に対向するようにブーム構成体47,48の上方側に配置されたメス型と、凸面を有し且つ該凸面がブーム構成体47,48の側壁の下側縁部53aに対向するようにブーム構成体47,48の下方側に配置されたオス型とからなるプレス型を設け、このメス型とオス型との間でブーム構成体47,48をプレス成型することによりラウンド形状部51aが形成される。
したがって、ラウンド形状部51aは側壁53の下側縁部53aも上側に凸となる円弧状に形成されており、また、直線形状部51bは側壁の下側縁部53aも側面視直線状に形成されている。
なお、側壁53の下側縁部53aの側面視形状は板取りの段階で決まるので、円弧状や直線状に限定されることはない。
このように形成された前後のブーム構成体47,48の本体51は、側壁53のブーム12の長手方向中央側の端部が突き合わされて相互に溶接により接合される。
前記構成のブーム12にあっては、長さの異なるブーム12を製作する場合、ブーム構成体47,48の本体51のラウンド形状部51aをその円弧の曲率半径を同じ曲率半径として一つのプレス型で形成し、直線形状部51bの長さを異ならせることにより長さ違いのブーム構成体47,48が形成され、このブーム構成体47,48の長さは、平板状板材をカットする(板取する)段階で決定する。
前ブーム構成体47の前端側には、左右側壁53に亘って貫通すると共に該側壁53に溶接固定された筒体からなる前枢支部56が設けられ、この前枢支部56に前記枢軸24を介してバケット9が左右軸回りに回動自在に枢支連結されている。
また、後ブーム構成体48の後端側には、左右側壁53に亘って貫通すると共に該側壁53に溶接固定された筒体からなる後枢支部57が設けられ、この後枢支部57に前記枢軸19を介してサイドフレーム13に左右軸回りに回動自在に枢支連結されている。
左右の前ブーム構成体47の左右側壁53の中途部が前記連結部材20によって連結されている。
底板52は、平板で構成されており、上壁54の下側で且つ左右側壁53間に配置され、前後の各ブーム構成体47,48の、ブーム12の長手方向中央側の端部から前後枢支部56,57側に至るように設けられている。
本実施の形態では、前後のブーム構成体47,48の底板52は一枚板により一体形成され、前後のブーム構成体47,48の本体51を相互に接合する際(又は接合した後)に、底板52が本体51に溶接固定される。
なお、前後の前後のブーム構成体47,48の底板52は別体で形成してもよい。
また、後ブーム構成体48の底板52の後端側は後枢支部57に溶接固定されている。前ブーム構成体47の底板52の前端側も同様に前枢支部56に溶接固定してもよい。
一方、左右一方側のブーム12の底面側には、後部側から連結部材20にわたってブームシリンダ13用とバケットシリンダ14用の油圧配管が底板52に沿うようにして配設され、さらに該油圧配管は連結部材20の下側を該連結部材20に沿って左右他方側のブーム12へと配設され、該油圧配管の中途部又は他方のブーム12側の端部は油圧ホースを介してブームシリンダ13とバケットシリンダ14に接続され、油圧配管の後部側端部は、メインフレーム39等に設けられたコントロールバルブに油圧ホースを介して接続される。
また、前後の前後のブーム構成体47,48の底板52は、該底板52のブーム12の長手方向の端部側が本体51の側壁53の下側縁部53aに近接し、該底板52のブーム12の長手方向中央側がブーム12の長手方向中央部の上下幅方向中途部(側壁53の、ブーム12の長手方向中央側の端縁の上下方向中途部)に位置している。
したがって、ブーム12の長手方向中央側において、底板52から側壁53の下側縁部53aまでの距離が大きくなるように形成されており、ブーム12の長手方向中央側において、油圧配管の収容スペースが大きくなっている。
また、ブーム12の長手方向中央側で底板52から側壁53の下側縁部53aまでの距離が大きく、しかも、左右側壁53間の幅が狭いことから、底板52を側壁53に溶接するにあたって、ブーム12の長手方向中央側において側壁53間に溶接トーチが入りにくく、ブーム12の長手方向中央側において側壁53に対する底板52の溶接がし難い。
そこで、前後のブーム構成体47,48の本体51の、ブーム12の長手方向中央側の上部側に、切欠部58が形成されており、ブーム12の前後の各端部側からブーム構成体47,48の長手方向中途部にわたっては底板52を下側から側壁53に溶接し、ブーム12の長手方向中央側では切欠部58を介して底板52を上側から側壁53に溶接している。
前記切欠部58は、上壁54の、ブーム12の長手方向中央側の端部からブーム長手方向に所定範囲該上壁54を切り欠くと共に該上壁切欠部分から左右側壁53に至るように切り欠かれている。
中央連結板49は、平板を上側に凸となる湾曲状に曲げ加工することにより形成されていて、前記切欠部58を上方から塞ぐように、前後のブーム構成体47,48の上壁54にわたって設けられている。
前記ブラケット板22は、ブーム12の長手方向中央側においてブーム12の左右両側に配置され、且つ前後のブーム構成体47,48の側壁53にわたるように設けられていて、前後のブーム構成体47,48の側壁53の外面に重ね合わされて溶接固定されている。
図4は、前述した本実施形態のラウンド状ブーム12の長さ違いの3種のブーム12を示しており、図5は、該図4に示す3種のブーム12の各ブーム構成体47,48を示している。
この長さ違いの3種のブーム12の各ブーム構成体47,48は、ラウンド形状部51aにおける上壁54の円弧の曲率半径が3種とも同じで且つ該上壁54の長手方向の長さAが3種とも同じ長さに形成されていると共にラウンド形状部51aにおける側壁53の下側縁部53aの曲率半径が3種とも同じ半径に形成されており、該3種のブーム12のブーム構成体47,48のラウンド形状部51aはそれぞれ同じプレス型によって形成されている。
長さの異なる複数種のブーム12のブーム構成体47,48の円弧部分を同じプレス型によって成型し、且つ前後のブーム構成体47,48を前後対称形状にすることにより、ブーム構成体47,48のラウンド形状部51aを成型するプレス型が最小限ですみ、コストダウンを図ることができると共に、長さの異なる複数種のブーム12を生産するに際し、生産時のプレス型の段取り替え工程がなくなり、生産性の向上及び労務費の低減を図ることができる。
また、この長さ違いの3種のブーム12の各ブーム構成体47,48は、直線形状部51bにおける上壁54の長手方向の長さBが比較的大きく異なっており、この直線形状部51bの長さを異ならせることにより、異なる長さの3種のブーム12が形成されている。
なお、図4、5に示す3種のブーム構成体47,48のラウンド形状部51aの、切欠部58形成部分の長さは若干異なってはいるが、円弧部分の長さは異なっていても、曲率半径が同じであれば、同一のプレス型によって形成することができる。
したがって、上壁54の円弧部分の長さAも若干異なっていてもよい。
なお、2種又は4種以上の長さの異なるブーム12を形成する場合も前記と同様に形成される。
フロントローダの側面図である。 フロントローダを装着した状態のトラクタの側面図である。 ブームの分解側面図である。 長さ違いのブームを示した側面図である。 長さ違いのブームのブーム構成体を示した側面図である。
符号の説明
2 フロントローダ(ローダ)
12 ブーム
14 バケットシリンダ(油圧シリンダ)
15 バケット(作業具)
47 前ブーム構成体
48 後ブーム構成体
51 ブーム構成体の本体
53 側壁
54 上壁

Claims (3)

  1. 側面視で上側に凸となるラウンド状となるように長手方向中央側で屈曲されたブームであって、
    ブーム長手方向中央部から前側の前ブーム構成体(47)とブーム長手方向中央部から後側の後ブーム構成体(48)とから主構成され、この前後各ブーム構成体(47,48)は、左右の側壁(53)の上側縁部同志を上壁(54)によって連結してなる本体(51)を備えると共に、該本体(51)は一枚の板材を曲げ加工することにより形成され、
    この前後各ブーム構成体(47,48)の本体(51)は、一方のブーム構成体(47,48)の本体(51)を前後反転させると他方のブーム構成体(47,48)の本体(51)と側面視で同一形状となるよう構成されると共に、該ブーム構成体(47,48)の長手方向中途部からブーム(12)の長手方向中央部側のラウンド形状部(51a)と、該ブーム構成体(47,48)の長手方向中途部からブーム(12)の長手方向端部側の直線形状部(51b)とからなり、
    前記ラウンド形状部(51a)は上面が側面視で上側に凸となる円弧状となるように曲げ加工されて形成され、前記直線形状部(51b)は上面が側面視で直線状となるように形成されていることを特徴とするブーム。
  2. 前後各ブーム構成体(47,48)の本体(51)の左右の側壁(53)の下側縁部(53a)は、ラウンド形状部(51a)において側面視で上側に凸となる円弧状に形成され、直線形状部(51b)において側面視で直線状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブーム。
  3. ブーム(12)の前端側に作業具(15)を揺動自在に備えると共に、この作業具(15)を揺動させる油圧シリンダ(14)をブーム(12)の前部上方側に配置してなるローダ(2)に採用されることを特徴とする請求項1又は2に記載のブーム。
JP2006092022A 2006-03-27 2006-03-29 ブーム Active JP4606364B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006092022A JP4606364B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 ブーム
KR1020060086504A KR100819958B1 (ko) 2006-03-27 2006-09-08 붐 어셈블리
US11/519,216 US7520713B2 (en) 2006-03-27 2006-09-11 Boom assembly
CA002579386A CA2579386C (en) 2006-03-27 2007-02-22 Boom assembly

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006092022A JP4606364B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 ブーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007262826A JP2007262826A (ja) 2007-10-11
JP4606364B2 true JP4606364B2 (ja) 2011-01-05

Family

ID=38636071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006092022A Active JP4606364B2 (ja) 2006-03-27 2006-03-29 ブーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4606364B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8167529B2 (en) 2009-09-17 2012-05-01 Yanmar Co., Ltd. Work vehicle
JP5674577B2 (ja) * 2011-07-12 2015-02-25 株式会社クボタ ブーム
JP6027502B2 (ja) * 2013-07-29 2016-11-16 三陽機器株式会社 フロントローダ
DE102017121518A1 (de) * 2017-09-15 2019-03-21 Liebherr-France Sas Baggerausleger und Bagger
US10704231B1 (en) * 2019-02-08 2020-07-07 Kubota Corporation Front loader and work machine

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58164828A (ja) * 1982-03-25 1983-09-29 Kobe Steel Ltd バツクホウ型油圧シヨベル用ブ−ムの製作方法
JPS63140726A (ja) * 1986-12-04 1988-06-13 Ishikawajima Kenki Kk 油圧シヨベルのブ−ム製作方法
JPH03183824A (ja) * 1989-12-13 1991-08-09 Kubota Corp 作業機のブームアセンブリ
JPH11158907A (ja) * 1997-12-02 1999-06-15 Kubota Corp 作業機のブーム構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58164828A (ja) * 1982-03-25 1983-09-29 Kobe Steel Ltd バツクホウ型油圧シヨベル用ブ−ムの製作方法
JPS63140726A (ja) * 1986-12-04 1988-06-13 Ishikawajima Kenki Kk 油圧シヨベルのブ−ム製作方法
JPH03183824A (ja) * 1989-12-13 1991-08-09 Kubota Corp 作業機のブームアセンブリ
JPH11158907A (ja) * 1997-12-02 1999-06-15 Kubota Corp 作業機のブーム構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007262826A (ja) 2007-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4606364B2 (ja) ブーム
KR100935018B1 (ko) 판재성형빔 및 그 제조방법
JP2012025226A (ja) サスペンション用アーム
CA2579386C (en) Boom assembly
JP4233530B2 (ja) 作業車
US7293375B2 (en) Crawler frame for construction machine
US8631580B2 (en) Lift arm assembly
US9327790B2 (en) Vehicle body frame for a saddle-ride vehicle, and motorcycle including same
JP2000344130A (ja) サスペンションメンバ
JP2007262689A (ja) ローダのボス取付構造
JP2006336291A (ja) ローダ作業機用ブーム構造
EP2832631B1 (en) Vehicle body frame for a saddle type vehicle
JP2006188858A (ja) ブーム
JP4671723B2 (ja) ローダ作業機
JP2009234526A (ja) トレーリングアーム、及びその製造方法
JP5599641B2 (ja) 建設機械
JP5094772B2 (ja) 作業機のメインフレーム
WO2018003522A1 (ja) 油圧ショベルの作業機、および油圧ショベルの作業機の製造方法
JP4311565B2 (ja) ブームの製造方法
JP6447466B2 (ja) 車両用サスペンションアームの製造方法
WO2024009345A1 (ja) 車両サスペンション用構造体およびその製造方法
JP3714433B2 (ja) 二輪車用スイングアームとその製造方法
JP5906202B2 (ja) 車両用ペダルアーム及びその製造方法
JP3412698B2 (ja) 自動二輪車のリヤフォーク
US4328630A (en) Pullyoke assembly for a scraper

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4606364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3