JPS63140726A - 油圧シヨベルのブ−ム製作方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は油圧ショベルのブーム製作方法に関するもので
ある。

［従来の技術］ 一般的な油圧ショベルの一例は第６図に示され、図中１
は走行用のクローラ、２は旋回フレーム、３は油圧シリ
ンダ４により起伏する側面形状がへの字状のブーム、５
は油圧シリンダ６により起伏するストレート状のアーム
、７は油圧シリンダ８により作動するパケットである。

上記油圧ショベルでブーム３を製作する従来の方法につ
いて第７図及び第８図により説明すると平らな板材から
２枚のへの字状の側板９を切り取ると共に、上板１０と
下板１１を切り取り、次に上板１０と下板１１をプレス
によりへの字状に曲げ、下板１１に側板９を溶接１２シ
、側板９に上板ｌＯを溶接１３シて断面形状が箱形のブ
ームを製作している。なお、第７図中１４はブーム一端
に固着されたブームフートボス、１５はブーム他端に溶
接されたブームポイント、１８．１７は上板１０及び下
板１１に溶接された、油圧シリンダ用のブラケットであ
る。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上述のブーム製作方法にあっては、側板
９はへの字状に板材から切り取る必要があるため、板取
りに無駄が生じて歩留りが悪く、又側板９と下板１１及
び側板９と上板１０を夫々溶接１２．Ｌ３　Ｌ、ている
ため、溶接部品点数が多く溶接部長さも長くなり、従っ
てブーム製作に時間が掛かり且つ溶接歪が増大して寸法
精度が低下する、等の問題があった。

本発明は上述の実情に鑑み、材料の板取りを歩留り良く
行い、溶接部品点数を減少させ、製作精度を良好にでき
る油圧ショベルのブーム製作方法を提供することを目的
としてなしたものである。

【問題点を解決するための手段］ 本発明は、長辺部に凹形状の切り欠き若しくは線状の切
断部を設けた細長い板の狭幅方向両側を９０度に折り曲
げて側板及び下板若しくは上板が一体成形された断面略
Ｕ字状若しくは逆Ｕ字状の加工部材を製作し、該加工部
材を側板高さ方向へへの字状に曲げ、該曲げた加工部材
の開口側に板厚方向へへの字状に曲げた上板若しくは下
板を固着する構成を備えている。

［作　　　用］ 長辺部に凹状の切り欠き若しくは線状の切断部を設けた
細長い板は、狭幅方向両側が略９０度に折り曲げられて
側板及び上板若しくは下板が一体成形された断面略Ｕ字
状若しくは逆Ｕ字状の加工部材とされ、該加工部材は側
板高さ方向へへの字状に曲げられ、しかる後曲げられた
加工部材の開口側に板厚方向へへの字状に曲げた上板若
しくは下板が固着される。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する
。

第１図（イ）〜（→及び第２図は本発明の一実施例であ
る。本実施例では、先ず第１図（イ）に示すように、平
らな板材から側板及び下板を構成する板１８を切り取る
。板１８は、細長く且つ長辺部は長手方向中央側が幅が
広くしかも長辺部中央部には凹形状の切り欠き１９が設
けられ、短辺部一端の長辺部に近い部分には所要の曲率
半径の切り欠き２０が設けられている。

上記板１８の両長辺部をプレスにより第１図０）に示す
２本の平行な線Ｘに沿い９０度に折り曲げて、第１図（
ロ）に示すごとく側板９及び下板１１が一体的に成形さ
れた断面略Ｕ字状の加工部材２１を製作し、次にこの加
工部材２１を第１図Ｑ＼）に示すように側板９及び下板
１１が上に凸のへの字状になるようプレスにより曲げて
曲げ加工部材２２を製作する。これにより、側板９の部
分の切り欠き【９は扇形状になる。

続いて、曲げ加工部材２２の切り欠き１９に、第１図に
）に示すように扇形状の板２３を溶接２４シ、予め板取
りしへの字状に加工しておいた上板ｌＯを側板９の上端
に載置し、上板１０と側板９の当接部を溶接２５シ、こ
れによって断面箱形のブーム半製品２６が得られる。こ
のブーム半製品２６の側板９の一端切り欠き２０部にブ
ームフートボス１４を、側板９の他端にブームポイント
１５を溶接し、上板ｌＯにブラケット１６を、下板１１
にブラケット１７を溶接すると、第１図（ホ）に示すよ
うにブーム３が完成する。

上述のように、側板９と下板１１を形成する板を略長方
形状に板取りしているため、切り板の歩留りが向上し、
又側板９と下板１１とを一体成形された断面Ｕ字状に折
り曲げ、これをへの字状に加工し、側板９の切り欠き１
９部に扇形状の板２３を溶接すると共に上板ＩＯを側板
９の上端に溶接しているため、溶接部品点数を減少でき
且つ溶接部の長さが短縮され、従ってブーム３の製作時
間が減少すると共に溶接に伴う歪が減少して寸法精度の
良好なブーム３が得られる。

第３図（イ）〜に）及び第４図は本発明の他の実施例で
、前記実施例では側板９と下板Ｕを一体的に成形する場
合について説明したが、本実施例では側板９と上板１０
を一体的に成形している。

すなわち、第３図（イ）に示すように、先ず、平らな板
材から側板及び上板を構成する板１８を切り取る。板１
８は、前述の実施例の場合と同様細長く且つ長辺部は長
手方向中央側が幅が広くしかも長辺部中央部には略三角
形と逆三角形の頂部を合わせた凹形状の切り欠き１９°
が設けられ、短辺部一端の長辺部に近い部分には切り欠
き２０が設けられている。

上記板１８の両長辺部を第３図（イ）に示す２本の平行
な線Ｘに沿い９０度に折り曲げて、第３図（０）に示す
ように側板９及び下板１１が一体的に成形された断面逆
Ｕ字状の加工部材２１を製作し、この加工部材２１を側
板９及び下板１１が上に凸のへの字状になるよう曲げて
第３図Ｑ＼）に示すように曲げ加工部材２２を製作する
。これにより側板９の切り欠き１９′の縁は相対向する
辺に接触して合せ部２７が形成され、切り欠き１９’の
ない状態になる。

続いて曲げ加工部材２２の合わせ部２７を溶接し、予め
板取りしへの字状に加工しておいた下板ｌｌ上に曲げ加
工部材２２を載置し、下板１１と側板９の当接部を溶接
２８シ、これによって断面箱形のブーム半製品２Ｂが得
られる。又このブーム半製品２Ｂにブームフートボス１
４、ブームポイント１５、ブラケット１８．１７を溶接
すると、ブームが完成する。

上述のようにブームを製作した場合も切り板の歩留りが
向上し、溶接部品点数が減少して溶接部の長さが短縮さ
れる。従って、ブームの製作時間が減少すると共に溶接
に伴う歪が減少して寸法精度が良好なブームが得られる
。

第５図（イ）〜（ホ）は本発明の更に他の実施例で、前
記実施例では板１８の長辺部路中央部に切り欠き１９或
いは１９゛を設けているのに対し、本実施例では切り欠
きは設けず、長辺部路中央部に相対向する長辺側へ延び
る線状の切断部２９を入れている。このように切断部２
９を入れた場合にも第５図（ロ）Ｑ＼）に）（ホ）に示
す順序で第１図（ロ）（Ａ）（−＞（ホ）と略同様にブ
ーム５が製作される。この場合、第５図（ロ）で得られ
た加工部材２１を第５図Ｑ＼）に示すようにへの字状に
曲げると切断部２９が開いて扇形の開口３０が生じるた
め、該開口３０には板３１を溶接３２する。なお、第５
図（＋′）〜（ホ）中第１図〈イ）〜（ホ）及び第２図
に示すものと同一のものには同一の符号が付しである。

このようにしてブーム３を製作しても上述と同様の作用
効果を奏し得られる。

なお、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく
、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得
ることは勿論である。

［発明の効果］ 本発明の油圧ショベルのブーム製作方法によれば、切り
板の歩留りが向上し、しかも溶接部品点数を減少できて
溶接部長さが短縮されるため、ブームの製作時間が短時
間になると共に溶接に伴う歪が減少し、寸法精度が向上
する、等種々の優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）〜（ホ）は本発明の油圧ショベルのブーム
製作方法の一実施例の説明図、第２図は第１図（イ）〜
（ホ）の方法で製作されたブーム断面形状の説明図、第
３図（イ）〜仁）は本発明の油圧ショベルのブーム製作
方法の他の実施例の説明図、第４図は第３図（イ）〜に
）の方法で製作されたブーム断面形状の説明図、第５図
（イ）〜（ホ）は本発明の油圧ショベルのブーム製作方
法の更に他の実施例の説明図、第６図は油圧ショベルの
一般的な説明図、第７図及び第８図は従来の油圧ショベ
ルのブーム製作方法の一例の説明図である。 図中３はブーム、１８は板、１９．１９’、２０は切り
欠き、２１は加工部材、２２は曲げ加工部材、２３は板
、２４．２５は溶接、２６はブーム半製品、２７は合せ
部、２８は溶接、２９は切断部、３０は開口、３１は板
、３２は溶接を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）長辺部に凹形状の切り欠き若しくは線状の切断部を
   設けた細長い板の狭幅方向両側を９０度に折り曲げて側
   板及び下板若しくは上板が一体成形された断面略Ｕ字状
   若しくは逆Ｕ字状の加工部材を製作し、該加工部材を側
   板高さ方向へへの字状に曲げ、該曲げた加工部材の開口
   側に板厚方向へへの字状に曲げた上板若しくは下板を固
   着することを特徴とする油圧ショベルのブーム製作方法
   。