JP4604698B2 - ねじ込み杭及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、翼状板を有するねじ込み杭及びその施工方法に関するものである。
鋼管の先端部やその側面に翼状板を取付けた鋼管杭に、地上に設置した施工機械を用いて回転力を与え、翼状板のねじ作用により地中に埋設するねじ込み杭は、従来から種々提案されており、低振動、低騒音、無排土で施工できると共に、埋設後は、翼状板の面積を利用して大きな先端支持力が得られるため、土木、建築の分野で実用化されている。
この種のねじ込み埋設工法として、鋼管製の杭本体の下端に底板を固設し、この底板に掘削刃を設けると共に、杭本体の下端部外周に杭本体の外径のほぼ2倍強の外径を有する翼幅の大きな杭ネジ込み用の螺旋翼を、ほぼ一巻きにわたり突設した鋼管杭を、軟弱地盤にネジ込むように回転させながら地中に押圧し、下端の掘削刃によって杭本体先端の土砂を掘削軟化させて、杭側面の未掘削土砂中に螺旋翼を食い込ませて、土の耐力を反力として杭体を回転推進しつつ、掘削軟化した土砂を杭側面に押出し圧縮し、無排土で地中に杭体をネジ込むようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、負の摩擦力の低減対策工として用いられる保護層を施工するときに、それを保護するために、杭本体と保護外管とからなる二重管埋設杭装置を用いて、保護外管を埋設推進装置で把持し、杭本体の係止位置を段階的に調節して二重管埋設杭装置を延長しつつ杭本体を埋設するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、翼を有する鋼管杭と、この鋼管杭内に挿入され先端部近傍にトルクを伝達可能かつ着脱可能に連結されるトルク伝達装置とを有し、施工機械により駆動されたトルク伝達装置の回転を鋼管杭の先端部近傍に伝達して鋼管杭を地中に埋設し、埋設後にトルク伝達装置を鋼管杭から引き抜くようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特公平2−62648号公報 特開2003−90041号公報 特許第3409680号公報
特許文献1の発明は、施工機械でトルクを与えることにより鋼管杭を地中にねじ込み、埋設する。このような螺旋翼を有する鋼管杭は、杭本体からの螺旋翼の張り出しが大きくなると、施工時に大きな抵抗が作用するため大きなトルクが必要になる。また、下端部に底板を設けているため、無排土で施工すると杭本体に側方から土圧が作用し、杭本体に局部座屈を起こすおそれがあったり、また、大きなトルクによりねじり座屈を起こすおそれがあるため、杭本体の板厚を大きくしなければならないという問題がある。
特許文献2の発明は、二重管埋設杭として杭本体を埋設推進装置で直接チャックしないので、杭本体自体に力が加わることはないが、下杭など先端を含む杭本体(鋼管)にはトルクが伝達されてねじ切れたり、また杭本体の周面には大きな土圧が作用するので座屈を起こしたりするおそれがあり、下杭には板厚の大きいものを用いる必要がある。さらに、施工にあたっては、保護外管による杭本体の係止位置を段階的に調節しなければならないので、施工が面倒である。
特許文献3の発明は、鋼管杭(杭体)に直接トルクを伝達しないため、杭体のねじりによる座屈を回避することはできるが、土圧に抵抗するためには、前記の発明と同様に杭体の板厚を大きくしなければならない。また、杭体内にトルク伝達装置を設けているため、3点式杭打ち機(杭頭部回しを基本とする方法)でなくては施工できず、全周回転機(杭体の胴部をつかんで回す方法)による施工はできない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、施工に際して杭本体に変形や座屈を生じることがなく、その上杭本体の板厚を薄くすることができ、また、大径の杭本体も確実に施工することのできるねじ込み杭及びその施工方法を提供することを目的としたものである。
本発明に係るねじ込み杭は、先端部又は外周に翼状板を有する杭本体と、該杭本体の外周に着脱可能に嵌装されるケーシングとを有し、前記ケーシングは前記杭本体とほぼ同じ長さか又はこれより若干長く、前記杭本体の下部とケーシングの下部との間に、該ケーシングの時計回り方向及び反時計回り方向の両方向の回転を前記杭本体に伝達すると共に着脱可能なトルク伝達部を設け、無排土で施工するようにしたものである。
上記のトルク伝達部を、杭本体の下部外周に設けた係止突部と、ケーシングの下部に設けられ前記係止突部が着脱可能に係止する係合部とによって形成した。
また、上記のケーシングの外周に翼状板を設けた。
本発明に係るねじ込み杭の施工方法は、先端部又は外周に翼状板を有する杭を回転し、前記翼状板のねじ作用により該杭を地中に貫入するねじ込み杭の施工方法であって、上記いずれかに記載の杭本体に、上記いずれかに記載のケーシングを嵌装し、該ケーシングを回転して該回転をトルク伝達部により前記杭本体に伝達して該杭本体を前記ケーシングと共に貫入し、該杭本体が所定の深さに達したときは該杭本体を地中に残置して前記ケーシングを引き上げて回収するようにしたものである。
また、上記のケーシングを引き上げる際に、該ケーシングの先端部近傍から杭本体の外周にセメントミルクを注入するようにした。
本発明は、翼状板を有する杭本体と、この杭本体に着脱可能に嵌装されるケーシングとを有し、杭本体とケーシングとの間にケーシングの回転を杭本体に伝達すると共に着脱可能なトルク伝達部を設け、杭本体とケーシングとを一体化して地中に貫入したのちケーシングだけを引上げて回収するようにしたので、施工に際して杭本体に変形や座屈を生じることがなく、その上杭本体の板厚を薄くすることができ、また、大径の杭本体も確実に施工することができる。さらに、ケーシングを再使用することができるので、経済的である。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係るねじ込み杭の一部を断面で示した模式的斜視図である。
図において、2は鋼管3の下端部に鋼管3の外径の1.5〜3倍程度の外径の複数の半円状の翼状板4が傾斜して取付けられた翼付鋼管杭(以下、杭本体という)で、下部外周には対向してトルク伝達するための角柱状の係止突部5が設けられている。この場合、杭本体2の係止突部5の位置や周囲に補強を施したり、板厚を大きくすることにより、大きなトルクに対して杭本体2(鋼管3)が変形したりするのを防止することができる。
この係止突部5は、鋼管3の下端部の最上位から1D(但し、Dは鋼管3の外径)の範囲内(h)に設けることが望ましい。なお、係止突部5を鋼管3の下端部の最上位から1D以上の位置に設ける場合は、杭本体2(鋼管3)がトルクによって破壊しないように、鋼管3に補強を施したり板厚を大きくすることが望ましい。また、鋼管3内に十字リブを設けるなどして、トルクに対する鋼管3の変形を防止するようにしてもよい。
10は杭本体2の外周に嵌装した杭本体2とほぼ同じ長さか又はこれより若干長いケーシングで、その内径D1は例えば鋼管3の外径Dに対してD1=1.1〜1.3D程度に選ばれており、また、その板厚t1も鋼管3の板厚tよりも大きく、t1=1.5〜4t程度のものが用いられている。11はケーシング10の下部に、杭本体2の係止突部5に対応して設けられた係合部で、下端部に開口する脚部12とその上部に設けた腕部13とにより、ほぼT字状の穴によって形成されている。この係合部11の脚部12の幅は係止突部5の外径より大きく、腕部13の高さ(上下方向の幅)は、係止突部5の外径より若干大きく形成されており、これら係止突部5と係合部11とにより、トルク伝達部6を形成している。
そして、杭本体2とケーシング10とによりねじ込み杭1を構成する。
上記のように構成したねじ込み杭1において、杭本体2の外周に上方からケーシング10を嵌装し、係合部11の脚部12を係止突部5に嵌合して係止突部5を腕部13内に位置させる。そして、ケーシング10を僅かに回転させて係止突部5を腕部13の一方の側に位置させれば、係止突部5が係合部11に係止し、杭本体2とケーシング10は一体に連結される。これにより、ケーシング10を下降又は上昇させれば、杭本体2も一体となって下降し又は上昇する。
また、ケーシング10を例えば時計回り方向(以下、正方向という)に回転させて、係止突部5を腕部13の一方の端部(図の右端)に係止させれば、ケーシング10の回転(トルク)が係止突部5を介して杭本体2に伝達され、杭本体2を正方向(ねじ込み方向)に回転させる。同様にして、ケーシング10を反時計回り方向(以下、逆方向という)に回転させて、係止突部5を腕部13の他方の端部(図の左端)に係止させれば、杭本体2を逆方向に回転させることができる。
さらに、ケーシング10の回転を調整して係合部11の脚部12を係止突部5と整合させ、ケーシング10を引き上げれば、杭本体2をその位置に残してケーシング10のみを杭本体2から取り外すことができる。すなわち、トルク伝達部6は、杭本体2とケーシング10を着脱可能に構成している。
上記の説明では、半円状の2枚の翼状板4を鋼管3の下端部に傾斜して取付けた場合を示したが、例えば、螺旋状の翼状板を鋼管3の外周に取付けるなど、その形状、取付位置、数も適宜選択することができる。また、杭本体2の先端部は閉塞(閉塞杭という)してもよく、開放状態(開端杭という)であってもよい。
また、トルク伝達部6を、杭本体2に設けた2個の係止突部5と、この係止突部5に対応してケーシング10に設けた係合部11とによって構成した場合を示したが、係止突部5は地盤の状況に応じて1個又は3個以上を適宜選択してもよく、ケーシング10にこれに対応して係止部11を設ければよい。
さらに、杭本体2の下部外周に設けた係止突部5と、ケーシング10の下部に設けたT字状の係合部11とによりトルク伝達部6を構成した場合を示したが、トルク伝達部6は上記の構成に限定するものではなく、例えば、図5に示すように、杭本体2の下部外周面に上部が開口したほぼ凸字状の係合部11aを溶接により取付けると共に、ケーシング10の内周面にこの係合部11aに対応して係止突部5aを設けるなど、ケーシング10のトルクを杭本体2に伝達することができ、また、杭本体2をケーシング10と一体になって上下に移動可能で、かつ、必要に応じて杭本体2を残置してケーシング10のみを取出すことができるものであれば、他の構造であってもよい。
次に、上記のように構成したねじ込み杭1の施工方法の一例について説明する。
先ず、図2(a)に示すように、地盤上の杭本体2を埋設する位置に、ケーシング10の胴部をチャックして回転させる全周回転機20を設置する。そして、杭本体2にケーシング10が嵌装され、トルク伝達部6により両者が一体に連結されたねじ込み杭1を、クレーン等(図示せず)で吊り下げて全周回転機20にセットし、ケーシング10の外周をチャックする。
この状態で、全周回転機20を正方向に回転してケーシング10を回転駆動すれば、ケーシング10の回転はトルク伝達部6により杭本体2に伝達され、杭本体2は翼状板4のねじ作用により、ケーシング10と共に地中に貫入される。そして、全周回転機20のチャック位置を段階的に調整することにより、ねじ込み杭1は順次地中に貫入される。この場合、杭本体2の外周とケーシング10の内周との間に所定のすき間を維持し、杭本体2の芯ずれを防止するために、ケーシング10の内壁にスペーサなどを適宜設けてもよい。
支持層が深い場合などにおいては、図2(b)に示すように、上杭である杭本体2bに上部ケーシング10bを嵌装した上部鋼管杭1bをクレーン等で吊り下げて、下杭である杭本体2aに杭本体2bを継手7により接合し、また、下部ケーシング10aと上部ケーシング10bを継手14により接合する。この場合、吊り下げた上部鋼管杭1bの杭本体2bの先端部が杭本体2aの杭頭部に到達したときに、上部ケーシング10bを若干引き上げて、先ず、杭本体2aと2bを継手7で接合して接合状態を確認し、ついで上部ケーシング10bを引き下げて、継手14により下部ケーシング10aと接合してもよい。
そして、図2(b),(c)に示すように、ケーシング10aからケーシング10bへと順次全周回転機20でチャックして回転させ、杭本体2a,2bをケーシング10a,10bと共に地中に貫入する。このようにして、図3(a)に示すように、杭本体2(2a+2b)を所定の深さ位置まで貫入する。
上記の説明では、翼状板4のねじ作用のみでねじ込み杭1を地盤に貫入した場合を示したが、地盤の状況によっては、なんらかの手段(例えば、後述の図7のパイプ32、あるいは杭本体2内にその先端部までパイプを挿入するなど)により、施工途中で水やエアーを噴出させ、地盤を軟化させてねじ込み杭1を貫入し、あるいは、水やエアーの代わりにセメントミルクを注入してケーシング10と地盤との周面摩擦抵抗を低減し、ねじ込み杭1を貫入するようにしてもよい。このようにすることにより、施工性を向上することができる。
杭本体1が所定の深さ位置まで貫入されたときは、全周回転機20によりケーシング10(10a+10b)の回転を調整して係合部11の脚部12を係止突部5と整合させ、全周回転機20で若干引き上げて係止突部5が係合部11から外れたことを確認したのち、ケーシング10を回転しながら引き上げるか、全周回転機20によるケーシング10のチャックを解除して、図3(b)に示すようにクレーン等により引き上げる。
これにより、トルク伝達部6による杭本体2とケーシング10との連結が切り離され、引続きケーシング10を引き上げれば、図3(c)に示すように、杭本体2は地中に残置され、ケーシング10は地上に取り出されて回収される。この場合、上部ケーシング10aを地上に引き上げた状態で継手14を外して上部ケーシング10bを地上に取出し、次に下部ケーシング10aをクレーン等で引き上げればよい。
本実施の形態において、図2、図3に示すように、上部ケーシング10bを上杭である杭本体2bより長くして、その上部が杭本体2bの杭頭部から突出するようにすれば、図3(b),(c)に示すように、杭本体2を杭頭部が地表より下方に達するまで貫入することができるので、杭頭部を地表より下になるように打設するためのヤットコを用いる必要がない。
また、ケーシング10の接合にあたっては、ボルトなどによる機械式継手や溶接などが考えられるが、溶接によって接合する場合は、ケーシング10を引き上げる際に切り離しに時間がかかり、また、再使用の際に開先加工が必要になるなどの問題があるため好ましくなく、接続、切り離しを短時間で容易に行うことができ、再使用の際にも加工が不要であることなどから機械式継手が望ましい。なお、機械式継手は、ねじ込み杭1を施工するにあたって、トルクを十分伝達できるものであれば、どのような構造であってもよい。
さらに、ケーシング10は、溶接ビードなどを切除した表面がきれいな円筒状とするのが望ましく、これにより、全周回転機20で胴部をチャックするときに、カラー(チャックする当接面)と良くなじんで、大きなトルクを確実に伝達することができる。溶接ビードが浮き上っていると、カラーがケーシング10に接触しない部分ができて両者の間に滑り現象が生じて、トルクを十分に伝達できなくなる。
なお、杭本体2内にコンクリートを打設してもよく、この場合、鋼管3内にリブや突条を設けておけば、合成効果をさらに期待することができる。
次に、本実施の形態の実施例について説明する。本実施例は、図4に示すような地盤に、外径1000mm、板厚12mm、長さ30mの鋼管3の下端部に、外径2000mmの翼状板4を取付けて杭本体2を構成し、この杭本体2に、外径1100mm、板厚30mm、長さ32mのケーシング10を嵌装したねじ込み杭1を、全周回転機20により地中に貫入し、杭本体2が支持層に達したのちケーシング10を引き上げた。
ついで、杭本体2を逆方向に回転して引き上げて検査したところ、杭本体2には局部変形や座屈などが全く生じていないことが確認された。なお、このような地盤に、従来のように杭本体のみを回転して貫入する場合は、板厚18mmの鋼管が必要であるが、本実施の形態により、杭本体2の板厚を3分の2程度に薄くすることができた。
本実施の形態によれば、ケーシング10は前述のように十分大きな板厚のものを用いるので、全周回転機20のチャックによる圧力で局部変形したり、トルクのねじりで座屈を生じることもなく、土圧により座屈を生じることもない。また、ねじ込み杭1の貫入による外力はケーシング10に作用し、杭本体2にはほとんど作用しないため、前述のように、杭本体2(鋼管3)の肉厚を薄くすることができる。このため、上部構造物から決まる杭本体2の設計時の板厚をそのまま用いることができ、通常のねじ込み杭において必要とされる板厚を確保する必要がないので、コストを低減することができる。
また、施工にあたって全周回転機20を用いることができるので、大きなトルクが得られるため、大径のねじ込み杭(管径800mm以上)の施工も可能になり、施工範囲を拡大できるばかりでなく、貫入能率を向上させることもできる。
さらに、ケーシング10を用いた施工であるため、杭本体2にNF対策などを施した杭も施工することができる。
また、ケーシング10は杭本体2の埋設後に引き上げて回収するので、回収したケーシング10を別の杭本体2を施工するときに何回でも再使用できるので、経済的である。
[実施の形態2]
図6は本発明の実施の形態2に係るねじ込み杭の模式的斜視図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、実施の形態1のねじ込み杭1において、推進力に寄与するためにケーシング10の外周に翼状板4と同方向に傾斜した翼状板15を取付けたものである。この場合、地盤の状況に応じて翼状板15の形状、数、取付位置などを変更することができるが、係合部11の上部近傍に設けることが望ましく、また、その大きさは、通常の場合、杭本体2の翼状板4の外径より小さい外径のものが取付けられる。
本実施の形態に係るねじ込み杭1の施工方法、作用、効果は、実施の形態1の場合とほぼ同様であるが、さらに、次のような効果が得られる。なお、ケーシング10を回収する場合は、ケーシング10を逆方向に回転しながら引き上げればよい。ねじ込み杭1の施工にあたり、深い位置にある粘土層あるいは砂や粘土の層境などでは、トルクが上昇せず杭が同じ位置で空転するようなすべり現象を生じることがあるが、本実施の形態のように、ケーシング10にも翼状板15を設けて推進力を増大することにより、このようなすべり現象を防止することができ、ねじ込み杭1を効率よく推進させることができる。なお、地盤の状態などによっては、杭本体2に比較的小さい外径の翼状板4を設けることがある。このような場合は翼状板4による推進力が小さいので、ケーシング10に設ける翼状板15の外径を杭本体2の翼状板4の外径より大きくして推進力を大きくするようにしてもよい。
[実施の形態3]
図7は本発明の実施の形態3に係るねじ込み杭の施工方法を説明するための模式図である。
図において、30は地上に設置された例えばセメントミルクや地盤固化用薬液など(以下、これらを総称してセメントミルクという)のプラントである。31はプラント30に接続されたパイプ、32はケーシング10の内壁の長手方向に沿って設置されたパイプで、パイプ31に着脱可能に接続される。
本実施の形態は、杭本体2を所定の深さに設置してケーシング10を引き上げる際に、パイプ32の先端部からセメントミルク33を噴射して杭本体2の周囲に注入することにより、杭本体2の周面摩擦力を増大させるようにしたものである。なお、パイプ32を複数本設ければ、杭本体2の周囲にセメントミルク33を十分充填することができる。この場合、セメントミルク33の濃度は地盤によって異なるが、W/C=100〜150%程度で十分である。また、地盤の状態により全長に亘って注入する必要がない場合は、一部区間や部分的に注入するようにしてもよい。なお、軟弱な層が多い杭頭部近傍では、セメントミルク33を注入しても周面摩擦力は期待できないため、その部分には注入しないようにしてもよい。
また、実施の形態2のように、ケーシング10に翼状板15を設ければ、セメントミルク33と土との撹拌効果を得ることができる。さらに、杭本体2に、外周にリブを有する鋼管3を用いれば、ソイルセントとリブとの合成効果を得ることができるので、杭本体2の周面摩擦力をより増大することができる。
上記の説明では、ケーシング10の内壁にあらかじめパイプ32を設置しおく場合を示したが、杭本体2にケーシング10を嵌装したのち両者の間にパイプ32を挿入してもよく、あるいは、ねじ込み杭1を所定の深さまで貫入してケーシング10を回収する前に両者の間にパイプ32を挿入してもよい。なお、この場合は、杭本体2とケーシング10との間に土砂が侵入しないような対策を講じておくことが必要である。
本実施の形態において、杭本体2の外周にパイプ32を設置してセメントミルク33を噴出させることもできるが、施工するすべての杭本体2にパイプ32を設置しなければならないので不経済であり、本実施の形態のように、ケーシング10にパイプ32を設置すれば多数の杭本体2を加工する必要もなく、1本のケーシング10にパイプ32を設置すればよいので、経済的であり、コストを低減することができる。
本実施の形態によれば、前述のように地中に埋設した杭本体2の周面摩擦力を増大することができるが、さらに、地盤の掘削時にセメントミルクを注入し、その中に鋼管杭を押し込むような従来のプレボーリング工法などのように、杭体全体がソイルセメントになるようにセメントミルクを注入する場合に比べて、セメントミルクの注入量を大幅に減らすことができる(杭内にソイルセメントがあっても杭の支持力にはなんら寄与しないが、杭の外周にソイルセメントがある場合は、周面摩擦力の向上に寄与する)。
[実施の形態4]
実施の形態3では、杭本体2を所定の深さまで設置してケーシング10を引き上げる際に、杭本体2の周囲にセメントミルク33を注入して杭本体2の周面摩擦力を増大させる場合について説明したが、本実施の形態は所定の深さ(支持層)に貫入した杭本体2の先端部周辺に富配合のセメントミルクを注入するようにしたものである。
すなわち、杭本体2が支持層に達したときに、実施の形態3で説明した1本又は複数本のパイプ32により、杭本体2の先端部周辺にケーシング10の先端部から富配合のセメントミルクを噴射させて注入し、ねじ込み杭1の回転、上下動を繰り返すことにより土とセメントミルクを混合し、セメントミルクの固化により杭本体2の先端部の根固めを行うようにしたものである。
ねじ込み杭1は、地盤によって先端部にゆるみを生じる場合があるので、このように根固めすることにより杭本体2のゆるみをなくし、強固な先端支持力を得ることができる。なお、セメントミルクの注入にあたっては、杭本体2内に挿入したパイプを用いてよい。
上記の各実施の形態においては、鋼管杭からなる杭本体2にケーシング10を嵌装した場合を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、杭本体として翼状板を有するPHC杭、SC杭等の既成のコンクリート杭を用いた場合においても、このコンクリート杭にケーシングを嵌装して両者の間に設けたトルク伝達部に着脱可能に連結するようにしてもよい。
本発明の実施の形態1に係るねじ込み杭の一部を断面で示した模式的斜視図である。 実施の形態1のねじ込み杭の施工方法の説明図である。 実施の形態1のねじ込み杭の施工方法の説明図である。 実施の形態1の実施例の説明図である。 トルク伝達部の他の例の説明図である。 本発明の実施の形態2に係るねじ込み杭の模式的説明図である。 本発明の実施の形態3に係るねじ込み杭の施工方法の説明図である。
符号の説明
1 ねじ込み杭、2 杭本体、3 鋼管、4,15 翼状板、5 係止突部、6 トルク伝達部、10 ケーシング、11 係合部、20 全周回転機、33 セメントミルク。

Claims (5)

  1. 先端部又は外周に翼状板を有する杭本体と、該杭本体の外周に着脱可能に嵌装されるケーシングとを有し、前記ケーシングは前記杭本体とほぼ同じ長さか又はこれより若干長く、
    前記杭本体の下部とケーシングの下部との間に、該ケーシングの時計回り方向及び反時計回り方向の両方向の回転を前記杭本体に伝達すると共に着脱可能なトルク伝達部を設け、無排土で施工することを特徴とするねじ込み杭。
  2. 前記トルク伝達部を、杭本体の下部外周に設けた係止突部と、ケーシングの下部に設けられ前記係止突部が着脱可能に係止する係合部とによって形成したことを特徴とする請求項1記載のねじ込み杭。
  3. 前記ケーシングの外周に翼状板を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のねじ込み杭。
  4. 先端部又は外周に翼状板を有する杭を回転し、前記翼状板のねじ作用により該杭を地中に貫入するねじ込み杭の施工方法であって、
    請求項1,2又は3のいずれかに記載の杭本体に、請求項1,2又は3のいずれかに記載のケーシングを嵌装し、該ケーシングを回転して該回転をトルク伝達部により前記杭本体に伝達して該杭本体を前記ケーシングと共に貫入し、該杭本体が所定の深さに達したときは該杭本体を地中に残置して前記ケーシングを引き上げて回収することを特徴とするねじ込み杭の施工方法。
  5. 前記ケーシングを引き上げる際に、該ケーシングの先端部近傍から杭本体の外周にセメントミルクを注入することを特徴とする請求項4記載のねじ込み杭の施工方法。
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