JP4442443B2 - 既製杭の施工方法 - Google Patents

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本発明は、杭本体を回転貫入して地盤に埋設する鋼管杭やコンクリート杭の如き既製杭の施工方法に関するものである。
地盤をオーガーで掘削し、改良体にするなどして杭を建て込む施工方法は、従来から種々提案されており、低振動、低騒音で施工できると共に、杭の埋設後は先端部の固定化により先端支持力が得られるため、土木、建築の分野で実用化されている。
このような施工方法として、外周に螺旋羽根を有する鋼管製のケーシングと、このケーシング内に嵌挿したオーガースクリューとをそれぞれ正転駆動しながら地面から地中の支持堅盤迄掘削したのち、それぞれの駆動を止めてオーガースクリューを引き揚げながら前記ケーシング内の掘削土壌を上記オーガースクリューの羽根により抱きかかえて排土し、然るのち空のケーシング内に杭を挿入し、次いでケーシングを逆転駆動しながら掘削土壌を降送しつつケーシングを撤去するようにした杭の埋設方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、中空管杭先端部の外周にスパイラル翼をその先端が中空管杭の先端位置より突出するように設け、中空管杭に通した掘削機に設けた共回り防止翼をその拡大状態において掘削径と略同径以下となるようにし、前記掘削機でソイルセメント柱を造成しつつ、前記スパイラル翼の突出端を前記共回り防止翼に係止して、前記中空管杭および共回り防止翼を掘削機と反対方向に回転させてソイルセメント柱に挿入するようにした中空管杭の施工方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、オーガースクリューの先端より孔壁崩壊を防止するための掘削液を出しながら所定深度まで削孔し、オーガースクリューを引抜き、次に下端に蓋を設けた両端開放既製くいを掘削底面まで圧入し、圧入後、根固球根造成用注入管をくいの中空部を通して挿入し、該注入管の先端部をくいの下端部から突出させつつ該注入管の先端部よりセメントミルクを横方向に高圧噴射させることにより掘削及びセメントミルク注入を行い、くい先端部に根固球根を造成するようにしたくい埋設工法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平2−279820号公報 特許第2866248号公報 特公平6−10367号公報
特許文献1の杭の埋設方法によれば、施工にあたって騒音、振動が少なく、ケーシングを引き上げる際の土壌の降送による杭周の圧密により摩擦力を増大することができるが、オーガースクリューにより地盤を掘削して杭を建て込むので、その掘削土を地上に排出するために残土処理の問題が生じる。また、先端部にセメントミルク等を注入していないので、ケーシングの先端開放部でボイリングを起こし、このため支持力が低下するおそれがある。さらに、先端支持力を十分発揮させるために、中空の杭内にドロップハンマを挿入して底板に打撃を加えるようにしているが、ドロップハンマを別途用意する等、段取りに時間がかかり施工能率が低下するという問題がある。
特許文献2の中空管杭の施工方法によれば、中空管杭と共回り防止翼を掘削機と反対方向に回転させて貫入するので、硬い支持層でも容易に施工することができるが、中掘り工法のため施工機械に3点式杭打ち機を用いる必要があり、大きなトルクが得られないため大径の杭の施工は困難である。また、全長にソイルセメント柱を造成するため、地上に排出されるソイルセメントの処理が問題であり、さらに、先端部の拡大根固めができないので、大きな先端支持力を得ることができない。
また、特許文献3のくい埋設工法によれば、杭先端部の蓋を破って注入管を設置し、この注入管からセメントミルクを高圧噴射して根固め球根を造成するようにしているので、注入管の取付け作業が不要で施工能率を向上することができるが、オーガーによる先掘りで土砂が排出されるので、その処理が面倒である。また、先端部に蓋をした杭を貫入する場合、浮力の影響があるため圧入を行わないと杭を建て込むことができなくなり、圧入に耐え得る杭を用意しなければならないので、不経済である。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、施工に際して既製杭に変形や座屈を生じることがなく、その上既製杭の板厚を薄くすることができ、また、大径の既製杭も確実に施工することのできる既製杭の施工方法を提供することを目的としたものである。
(1)本発明に係る既製杭の施工方法は、オーガーに嵌装してオーガーヘッドに連結されたケーシングを回転駆動させて地盤を掘削しつつ貫入し、所定深度に達したときは地上に引き上げ、ついで既製杭に嵌装して回転伝達かつ着脱可能に連結されたケーシングを回転駆動して前記掘削された地盤に貫入し、所定深度に達したときは前記既製杭を地中に残置して前記ケーシングを地上に引き上げるようにしたものである。
(2)また、本発明に係る既製杭の施工方法は、中空のオーガーシャフト内に挿入されたパイプがオーガーヘッドの開口部に接続されたオーガー、及び該オーガーに嵌装され前記オーガーヘッドに着脱可能に取付けられたケーシングからなるケーシング付きオーガーと、既製杭、及び該既製杭にトルク伝達部により回転伝達かつ着脱可能に連結されたケーシングからなるケーシング付き既製杭とを有し、前記ケーシング付きオーガーのケーシングを回転駆動して前記パイプからセメントミルクを噴射しつつ地盤を掘削して貫入し、所定深度に達したときは該ケーシング付きオーガーを地上に引き上げ、ついで、前記ケーシング付き既製杭のケーシングを回転圧入して前記セメントミルクと掘削土によって造成されたソイルセメント柱に貫入し、所定深度に達したときは前記既製杭を地中に残置して前記ケーシングを地上に引き上げるようにしたものである。
(3)また、本発明に係る既製杭の施工方法は、中空のオーガーシャフト内に挿入されたパイプがオーガーヘッドの開口部に接続されたオーガー、及び該オーガーに嵌装され前記オーガーヘッドに着脱可能に取付けられたケーシングからなるケーシング付きオーガーと、既製杭、及び該既製杭にトルク伝達部により回転伝達かつ着脱可能に連結されたケーシングからなるケーシング付き既製杭とを有し、前記ケーシング付きオーガーのケーシングを回転駆動し必要に応じて前記パイプから水又はエアーを噴射しつつ地盤を掘削して貫入し、所定深度に達したときは該ケーシング付きオーガーを地上に引き上げ、ついで、前記ケーシング付き既製杭のケーシングを回転圧入して前記掘削された地盤に貫入し、所定深度に達したときは前記既製杭を地中に残置して前記ケーシングを地上に引き上げるようにしたものである。
(4)さらに、上記(2)又は(3)の地盤に貫入したケーシング付きオーガーが所定深度に達したときは、前記パイプからセメントミルクを噴射して根固め球根を造成するようにした。
(5)また、上記(3)又は(4)の地盤に貫入したケーシング付き既製杭のケーシングを引き上げる際に、該ケーシングの先端部から既製杭の外周にセメントミルクを注入するようにした。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか1項の既製杭の先端部近傍の外周にほぼ螺旋状などの突部を設けた。
(7)上記(2)〜(6)のいずれか1項のトルク伝達部を、既製杭の下部外周に設けた係止突部と、ケーシングの下部に設けられ前記係止突部が着脱可能に係止する係合部とによって形成した。
(8)上記(2)〜(7)のいずれか1項のケーシングを、オーガーに嵌装されオーガーヘッドに固定された第1のケーシングと、既製杭に嵌装され下部に該既製杭の係止突部に係止する係合部が設けられた第2のケーシングとによって構成した。
(9)上記(1)〜(8)のいずれか1項のケーシングの外周に推進翼を設けた。
本発明は、ケーシング付きオーガーのケーシングを全周回転機で回転貫入させて地盤を掘削軟化し、この軟化した地盤にケーシング付き既製杭のケーシングを全周回転機により回転圧入し、所定深度に達したときは既製杭を残置してケーシングを引き上げるようにしたので、施工に際して既製杭に変形や座屈を生じることがなく、その上回転杭のように施工上要求される杭板厚を確保する必要がないため、杭本体の板厚を薄くし、上部構造物から決まる杭本体の設計時の板厚そのままとすることができる。また、ほぼ無排土で施工できるので、環境に優しく、大径の既製杭も比較的小さいトルクで容易に施工することができる。さらに、ケーシングを再使用することができるので、経済的である。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る既製杭の施工方法の第1の工程に使用されるケーシング付きオーガー、及び第2の工程に使用されるケーシング付き既製杭の模式的一部断面図である。
第1の工程に使用されるケーシング付きオーガーCAにおいて、10はオーガーで、中空のオーガーシャフト11の先端部には、図2に示すように、下面に地盤を掘削するビット13を有し、中央部に開口部14(図1(a))が設けられたオーガーヘッド12が固定されている。このオーガーヘッド12は幅狭で長さLは、例えば後述のケーシング30の外径D1に対して、L=1〜3D1程度に形成されている。なお、このオーガーヘッド12は、必要に応じて地上からの操作により、拡張又は縮小しうるように構成してもよい。
上述のオーガー10は、地盤の状況により、掘削効率をより高めるために、図3に示すように、オーガーヘッド12が固定されたオーガーシャフト11をさらに下方に延出して、下面にビット13を有し、中心部に貫通穴が設けられて側方に開口する開口部16を有する側面ほぼ逆円錐状の第2のオーガーヘッド15を設けてもよい。
20はオーガーシャフト11内に挿通されたパイプで、先端部はオーガーヘッド12の開口部14又は第2のオーガーヘッド15の開口部16に連結されている。また、他端はオーガーシャフト11から引き出され、先端部には接続具21が設けられている。そして、図6に示すように、地上に設けた例えばセメントミルクや地盤固化用薬液など(以下、これらを総称してセメントミルクという)のプラント60の吐出パイプ61に、接続具21により着脱可能に接続される。
ケーシング30はオーガー10とほぼ同じ長さで、(b)図に示すように、後述の既製杭1とほぼ同じか又はこれより長く形成されており、その内径D2は既製杭1の杭本体2の外径Dに対してD2=1.1〜1.5D程度に形成され、板厚tはケーシング30の外径D1の1.5〜4%程度となっている。
このケーシング30はオーガー10の外周に嵌装され、その先端部がオーガーヘッド12に設けた固定治具17により着脱可能に取付けられている。
そして、オーガー10とケーシング30とによりケーシング付きオーガーCAを構成する。
第2の工程で使用されるケーシング付き既製杭CPにおいて、1は地盤に埋設される既製杭で、図には杭本体2が鋼管からなる鋼管杭が示してある。なお、既製杭1は先端部が開放状態(開端杭)のものを使用するが、閉塞状態(閉塞杭)であってもよい。
この既製杭1の杭本体2の先端部近傍の外周には、例えば1段又は複数段の螺旋状若しくはリング状又はリブの如き突部3あるいは不連続の突部3が設けられている。この突部3は杭本体2の外径や施工する地盤の状況によって異なるが、例えば、杭本体2の外周から2〜70mm程度突出している。なお、突部3に代えて、ねじ込み杭に設けられる螺旋翼あるいは翼状板(例えば半円状)を設けてもよい。
また、突部3の上方には、トルクが伝達される角柱状の係止突部4が対向して設けられている。この係止突部4は、杭本体2の先端部から1D(但し、Dは杭本体2の外径)の範囲に設けることが望ましいが、これに限定するものではなく、これより高所に設ける場合は、杭本体2がトルクによって破壊しないように、杭本体2に補強を施したり、杭本体2が鋼管の場合は板厚を大きくすることが望ましい。
ケーシング30はケーシング付きオーガーCAのケーシング30を使用するが、その下部には、図4に示すように、既製杭1の係合突部4に対応して、下端部に開口する脚部32と、その上部に設けた腕部33とによりほぼT字状に形成された係合部31が設けられている。この係合部31の脚部32の幅は係合突部4の幅より大きく、腕部33の高さ(上下方向の幅)は係合突部4の高さより若干大きく形成されており、これら係合突部4と係合部31とによりトルク伝達部5を形成している。この係合突部4と係合部31とによって形成したトルク伝達部5は、全周回転機のトルクを杭先端部に伝達するほか、全周回転機より作用する押込み力や引き抜き力も伝達し、杭本体2の貫入、引き抜きを行うことができる。そして、これら既製杭1とケーシング30とによりケーシング付き既製杭CPを構成する。
上記のように構成したケーシング付き既製杭CPにおいて、既製杭1の外周に上方からケーシング30を嵌装し、係合部31の脚部32を係止突部4に嵌合して係止突部4を腕部33内に位置させる。そして、ケーシング30を僅かに回転させて係止突部4を腕部33の一方の側に位置させれば、係止突部4が係合部31に係止し、既製杭1とケーシング30は一体に連結される。これにより、ケーシング30を下降又は上昇させれば、既製杭1も一体となって下降又は上昇する。
また、ケーシング30を例えば時計回り方向(以下、正方向という)に回転させて、係止突部4を腕部33の端部(図の右端)に係止させれば、ケーシング30の回転(トルク)が係止突部4を介して既製杭1に伝達され、既製杭1を正方向に回転させる。同様にして、ケーシング30を反時計回り方向(以下、逆方向という)に回転させて、係止突部4を腕部33の他方の端部(図の左端)に係止させれば、既製杭1を逆方向に回転させることができる。
さらに、ケーシング30の回転を調整して、係合部31の脚部32を係止突部4と整合させてケーシング30を引き上げれば、既製杭1をその位置に残置してケーシング30のみを引き上げることができる。このように、トルク伝達部5は、既製杭1とケーシング30とを回転可能かつ着脱可能に連結している。
上記の説明では、既製杭1を構成する杭本体2の下部外周に突部3又は翼状板や螺旋翼を設けた場合を示したが、これらは省略してもよい。
また、トルク伝達部5を、既製杭1に設けた2個の係止突部4と、この係止突部4に対応してケーシング30に設けた係合部31とによって構成した場合を示したが、係止突部4は杭本体2の外径や施工する地盤の状況に応じて1個又は3個以上を適宜選択すればよく、ケーシング30にこれに対応して係止部31を設ければよい。
さらに、トルク伝達部5は上記の構造に限定するものではなく、例えば、図5に示すように、既製杭1の杭本体2の下部外周面に、上部が開口したほぼ凸字状の1個又は複数個の係合部31aを溶接等により接合すると共に、ケーシング30の内周面に、この係合部31aに対応して係止突部4aを設けるなど、ケーシング30のトルクを既製杭1に伝達することができ、また、既製杭1をケーシング30と一体となって上下に移動可能で、かつ必要に応じて既製杭1を残置してケーシング30のみを取り出すことができるものであれば、他の構造であってもよい。
次に、上記のようなケーシング付きオーガーCAと、ケーシング付き既製杭CPとを使用した既製杭の施工方法の一例について説明する。
先ず、図6に示すように、既製杭1を埋設する位置の地盤上にケーシング30の胴部をチャックして回転駆動する全周回転機50を設置する。ついで、オーガー10にケーシング30が嵌装され、固定治具17により一体化されたケーシング付きオーガーCAを、クレーン等(図示せず)で吊り下げて全周回転機50と位置合わせしてセットし、ケーシング30の胴部を全周回転機50でチャックする。そして、オーガー10に設けたパイプ20を接続具21によりプラント60の吐出パイプ61と接続する。
次に、図7(a)に示すように、全周回転機50を正方向に回転してケーシング30を回転駆動しつつ圧入すれば、ケーシング30の回転は固定治具17を介してオーガーヘッド12に伝達され、オーガーヘッド12、したがってオーガー20を正方向に回転させる。同時に、プラント60からパイプ20にセメントミルクを送り、オーガーヘッド12の開口部14からセメントミルクを噴射させる。これにより、ケーシング付きオーガーCAは、オーガーヘッド12のビット13によって掘削された地盤を撹拌してセメントミルクと混合し、ソイルセメント40状にしながら地中に貫入される。この場合、セメントミルクはセメント量の少ない貧配合のものでもよい。
そして、全周回転機50によるケーシング30のチャック位置を段階的に調整することにより、ケーシング付きオーガーCAは、ソイルセメント40を造成しつつ逐次地中に貫入される。なお、オーガー10の芯ずれを防止するために、オーガーシャフト11とケーシング30との間にスペーサなどを介装してもよい。
図7(b)に示すように、オーガーヘッド12が支持層付近に達したときは、セメント量の多い富配合のセメントミルクに切替えて開口部14から噴射し、支持層内でオーガーヘッド12を回転させると共に複数回上下動させて撹拌する。これにより、良質の根固め球根41が造成される。なお、より大きい根固め球根41を造成する場合は、地上からの操作により拡大、縮小することのできるオーガーヘッドを使用すればよい。
この場合、ソイルセメント40及び根固め球根41のセメントミルクが固化し始めると、後述の第2の工程であるケーシング付き既製杭CPの施工に支障を来たすので、セメントミルクの固化の速度を遅らせるために遅延剤などを併用してもよく、また、セメントミルクの流動性をよくするために、流動化剤を使用すれば、施工性をさらに向上することができる。
根固め球根41が造成されたときは、図7(c)に示すように、全周回転機50を逆方向に回転させてケーシング付きオーガーCAを引き上げ、あるいは、全周回転機50によるケーシング30のチャックを解除し、クレーン等によりケーシング付きオーガーCAを引き上げる。
ケーシング付きオーガーCAを地上に引き上げたのちの地盤の状態を図7(d)に示す。この状態では、支持層付近に根固め球根41が造成され、この根固め球根41と地表までの間にソイルセメント柱42が造成される。なお、全周回転機50はそのままにしておく。
以上により、第1の工程が終了する。
次に、地上に引き上げたケーシング付きオーガーCAのケーシング30をオーガー10から取り外し、このケーシング30を既製杭1に嵌装し、トルク伝達部5により両者を一体化してケーシング付き既製杭CPを構成する。
ついで、図8(a)に示すように、ケーシング付き既製杭CPをクレーン等で吊り下げて全周回転機50にセットし、ケーシング30の胴部をチャックする。そして、全周回転機50によりケーシング30を正方向に回転しつつ圧入すれば、ケーシング30の回転は、トルク伝達部5を介して既製杭1に伝達され、突部3の作用と相俟って、ケーシング30と共にソイルセメント柱42内に貫入されて下降し、図8(b)に示すように、突部3を含む既製杭1の下部が根固め球根41内に埋設される。なお、必要に応じて、杭本体2とケーシング30との間にスペーサなどを適宜設ければ、杭本体2の芯ずれを防止することができる。
次に、ケーシング30の回転を調整して、係合部31の脚部32を係合突部4と整合させ、全周回転機50でケーシング30を若干引き上げて係止突部5が係合部31から外れたことを確認したのち、図8(c)に示すように、全周回転機50を逆方向に回転してケーシング30を地上に引き上げ、あるいは、全周回転機50によるケーシング30のチャックを解除して、クレーン等によりケーシング30を地上に引き上げる。
これにより、トルク伝達部5による既製杭1とケーシング30との連結が切り離され、引続きケーシング30を引き上げれば、図8(d)に示すように、既製杭1は地中に残置され、ケーシング30は地上に引き上げられて回収され、再びオーガー10に嵌装される。
これにより、第2の工程が終了し、既製杭1の埋設が完了する。
施工にあたり、ケーシング付きオーガーCAは自沈でなく回転圧入で貫入されるので、セメントミルクの注入量を少なくすることができる。セメントミルクの注入量を少なくすればセメント混じり土の排出がほとんどなくなり、産業廃棄物としての処理が不要になる。
また、ケーシング付きオーガーCAを引き上げる際、ケーシング30内に侵入したセメント混じり土の大部分は先端開口部から排出されるが、地盤によってセメント混じり土の地上への排出が予想される場合は、例えば図6に破線で示すように、ケーシング30の外径より大きい穴をあらかじめ掘っておくか、あるいは、ある程度の深さまでセメントミルクを噴射せず、途中からセメントミルクを噴射するようにすれば、セメント混じり土が地上に排出されないか、又は排出量を少なくすることができる。
地中に埋設された既製杭1は、その周面が固化したソイルセメント42となっているので、大きな周面摩擦力を得ることができ、また先端部は、固化した根固め球根41と、突部3により根固め球根41と既製杭1の先端部が一体化することにより大きな先端支持力を得ることができる。この場合、既製杭1の杭本体2の下部内周面にも突部3を設けて、根固め球根41と一体化させるようにすれば、より大きな先端支持力を得ることができる。なお、ケーシング30を既製杭1より長くしておけば、図8(b)〜(d)に示すように、既製杭1を杭頭部が地盤面より下方に達するまで貫入できるので、杭頭部が地盤面より下になるように施工するヤットコを用いる必要がない。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2に係る既製杭の施工方法について説明する。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態においても実施の形態1の場合に準じて施工するので、主として実施の形態1と異なる部分について説明する。
先ず、図9(a)に示すように、ケーシング付きオーガーCAを全周回転機50にセットしてケーシング30の胴部をチャックし、全周回転機50によりケーシング30を回転しつつ圧入し、地中に貫入する。このとき、パイプ20によりオーガーヘッド12の開口部14から水やエアー43等を噴射させてもよい。水やエアー43等を使用すると、何も噴射しない場合に比べて地盤をより軟化し流動化することができるので、施工性を向上することができる。何も噴射しないか、水やエアー43あるいはベントナイト等の掘削溶液等を使用するかは、地盤の状態に応じて適宜選択することが望ましい。
オーガーヘッド12が支持層付近に達したときは、図9(b)に示すように、オーガーヘッド12の開口部14からセメント量の多い富配合のセメントミルクを噴射し、支持層内でオーガーヘッド12を回転させると共に、複数回上下動して撹拌する。これにより良質の根固め球根41が造成される。
根固め球根41が造成されたときは、図9(c)に示すように、ケーシング付きオーガーCAを地上に引き上げる。これにより、第1の工程が終了する。
第1の工程が終了すると、図9(d)に示すように、支持層付近に根固め球根41が造成され、この根固め球根41と地表までの間に軟化した地盤44(以下、軟化地盤という)が形成される。
次に、図10(a)に示すように、ケーシング付き既製杭CPを全周回転機50にセットしてケーシング30の胴部をチャックし、ケーシング30を正方向に回転しつつ圧入し、既製杭1の突部3の作用と相俟って軟化地盤44を周囲に押圧して地中に貫入する。このとき、地盤は軟化地盤44となっているので、比較的小さいトルクでケーシング付き既製杭CPを貫入することができる。そして図10(b)に示すように、突部3を含む既製杭1の下部が根固め球根41に埋設される。
ついで、図10(c)に示すように、ケーシング30を地上に引き上げれば、図10(d)に示すように、既製杭1は地中に残置される。これにより、第2の工程が終了し、既製杭1は地中に埋設される。
地中に埋設された既製杭1は、その周囲が押圧された地盤により周面摩擦力を得ることができ、また、根固め球根41により大きな先端支持力を得ることができる。
本実施の形態において、図11(a)に示すように、ケーシング30の内壁に沿って設置され、一端がケーシング30の下端部に固定され、他端が外部に取り出されてプラント60の吐出パイプ61に接続される1本又は複数本のパイプ22を設け、第2の工程においてケーシング30を引き上げる際に、パイプ22の先端部からセメントミルクを噴射して杭本体2の周囲に注入するようにしてもよい。なお、セメントミルクは、ケーシング付き既製杭CPの貫入中にパイプ22から噴出させてもよい。
これにより、図11(b)に示すように、既製杭1の周面がソイルセメント40となるので、周面摩擦力をより増大させることができる。
この場合、既製杭1の全長に亘ってセメントミルクを注入してもよく、地盤の状態によっては一部に注入してもよい。なお、軟弱な層が多い杭頭部付近では、セメントミルクを注入しても周面摩擦力が期待できないため、その部分には注入しないようにしてもよい。
本実施の形態も実施の形態1とほぼ同様の効果が得られるが、さらに、根固め球根41を造成するためのセメントミルク、又は根固め球根41の造成と杭本体2の周面へのセメントミルクの注入だけなので、実施の形態1の場合に比べてセメントミルクの使用量が少なく、コストを低減することができる。
[実施の形態3]
実施の形態1、2では、第1の工程が終了するとオーガー10からケーシング30を取り外し、このケーシング30を埋設する既製杭1に嵌装して第2の工程を施工する場合について説明したが、本実施の形態は、ケーシング付きオーガーCAとケーシング付き既製杭CPのケーシング30に、それぞれ別のケーシング30を用いたものである。
本実施の形態においては、ケーシング付きオーガーCAはケーシング30の下端部を、オーガーヘッド12に溶接等により固定して一体化し、ケーシング付き既製杭CPは、下部に係合部31(又は係止部4a)を有するケーシング30を、既製杭1に着脱可能に嵌装する。
本実施の形態によれば、第1の工程が終って地上に回収したケーシング付きオーガーCAはそのままにしておき、あらかじめ既製杭1にケーシング30を嵌装したケーシング付き既製杭CPにより第2の工程を開始できるので、オーガー10から取り外したケーシング30を既製杭1に嵌装する手間を省くことができ、施工能率を向上し施工時間を短縮することができる。
[実施の形態4]
図12は本発明の実施の形態4に係るケーシング付き既製杭CPの斜視図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、ケーシング付きオーガーCA又はケーシング付き既製杭CP、あるいはその両者において、推進力に寄与するために、ケーシング30の外周に突部3と同方向に傾斜した螺旋翼又は翼状板などの推進翼35を取付けたものである(図には、ケーシング付き既製杭CPの場合が示してある)。
この場合、地盤の状況に応じて推進翼35の形状、数、取付位置などを定めることができるが、係合部31の上部近傍に設けることが望ましく、また、その大きさは、通常の場合、既製杭1の突部3の外径より小さい外径のものが取付けられる。
本実施の形態に係る既製杭1の施工方法、作用、効果は、実施の形態1〜3の場合とほぼ同様であるが、さらに、次のような効果が得られる。なお、ケーシング30を回収する場合は、ケーシング30を逆方向に回転しながら引き上げればよい。ケーシング付きオーガーCA又はケーシング付き既製杭CPの施工にあたり、深い位置にある粘土層あるいは砂や粘土の層境などでは、トルクが上昇せずケーシング30が同じ位置で空転するようなすべり現象を生じることがあるが、本実施の形態のように、ケーシング30にも推進翼35を設けて推進力を増大することにより、このようなすべり現象を防止することができ、ケーシング付きオーガーCA又はケーシング付き既製杭CPを効率よく貫入させることができる。なお、地盤の状態などによっては、既製杭1に比較的小さい外径の突部3を設けることがある。このような場合は突部3による推進力が小さいので、ケーシング30に設ける推進翼35の外径を突部3の外径より大きくして推進力を大きくするようにしてもよい。
上記のような各実施の形態においては、支持層に根固め球根41を造成した場合を示したが、支持層の状態によっては、この根固め球根41を省略してもよい。
また、本発明において、既製杭1を埋設する支持層が深い場合は、オーガー10のオーガーシャフト11とケーシング30、既製杭1の杭本体2とケーシング30をそれぞれ溶接あるいはボルトなどによる機械式継手等により接合する。この場合、溶接によって接合すると、ケーシング付きオーガーCA及びケーシング付き既製杭CPのケーシング30を引き上げる際に切り離しに時間がかかるばかりでなく、再使用の際に開先加工が必要になるなどの問題がある。そのため、接合、切り離しが簡単で短時間に行うことができ、再使用の際も加工が不要であることなどから、機械式継手が望ましい。なお、機械的継手は、施工にあたってトルクを十分伝達することができ、また、既製杭1の埋設後圧縮、引張り、曲げなどの荷重に十分耐えうるものであれば、どのような構造であってもよい。
また、ケーシング30は、溶接ビードなどを除去した表面がきれいな円筒状とすることが望ましく、これにより全周回転機50で胴部をチャックするときに、カラー(チャックする当接面)がよくなじんで、大きなトルクを確実に伝達することができる。
さらに、ケーシング30は前述のように十分大きな板厚のものを用いるので、全周回転機50のチャックによる圧力で局部変形したり、トルクのねじりで座屈を生じることもなく、土圧により座屈を生じることもない。また、ケーシング付き既製杭CPの貫入による外力はケーシング30に作用し、杭本体2にはほとんど作用しないため、前述のように、杭本体2(鋼管)の肉厚を薄くすることができる。このため、上部構造物から決まる杭本体2の設計時の板厚をそのまま用いることができ、通常のねじ込み杭において必要とされる板厚を確保する必要がないので、コストを低減することができる。
また、施工にあたって全周回転機50を用いることができるので、大きなトルクが得られるため、大径の既製杭(管径800mm以上)の施工も可能になり、施工範囲を拡大できるばかりでなく、貫入能率を向上させることもできる。
さらに、ケーシング30を用いた施工であるため、既製杭1にNF対策などを施した杭も施工することができる。
また、ケーシング30は既製杭1の埋設後に引き上げて回収するので、回収したケーシング30を何回でも再使用できるので、経済的である。
次に、実施の形態2に係る既製杭の施工方法の実施例について説明する。なお、本実施例においては、実施の形態3で説明したように、ケーシング付きオーガーCAと、ケーシング付き既製杭CPにそれぞれ別のケーシング30を用いた。
本実施例においては、外径1000mm、板厚11mm、長さ38mの鋼管からなる杭本体2の下部に、周面からの突出長35mmで3巻の突部3を形成した既製杭1と、外径1200mm、板厚40mm、長さ42mの2本のケーシング30とからなり、オーガー10にケーシング30を嵌装してその下端部をオーガーヘッド12に固定してケーシング付きオーガーCAを構成すると共に、既製杭1にケーシング30を嵌装してその係合部31を係止突部4に連結してケーシング付き既製杭CPを構成した。
そして、図13に示すような地盤に、図9(a)に示すように、ケーシング付きオーガーCAをオーガーヘッド12から水43を噴射しつつ全周回転機50により地盤に貫入し、図9(b)に示すように、オーガー10の先端部が支持層に達すると富配合のセメントミルクに切替えて、根固め球根41を造成した。ついで、図9(c)に示すように、ケーシング付きオーガーCAを引き上げて地上に回収した。
引き続き図10(a)に示すように、ケーシング付き既製杭CPを全周回転機50により、オーガー10によって軟化した軟化地盤44に貫入し、図10(b)に示すように、既製杭1の先端部が根固め球根41内に到達したときは、図10(c)に示すように、既製杭1を地中に残置してケーシング30を地上に引き上げ、回収した。
次に、既製杭1を逆方向に回転し、地上に引き上げて検査したところ、杭本体2及び両ケーシング30には局部変形や座屈などが全く生じていないことが確認された。なお、このような地盤に、従来のように下部に螺旋翼や翼状板を有する既製杭のみを回転して貫入する場合は、板厚18mmの鋼管が必要であるが、本発明により、既製杭1の板厚を約4割薄くすることができた。
上記の説明では、既製杭1に鋼管杭を用いた場合を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、PHC杭、SC杭等の既製コンクリート杭の施工にあたっても本発明を実施することができる。
本発明の実施の形態1に係る既製杭の施工方法に使用されるケーシング付きオーガーとケーシング付き既製杭の模式的一部断面図である。 図1のオーガーヘッドの説明図である。 オーガーヘッドの他の例の説明図である。 図1のトルク伝達部の説明図である。 トルク伝達部の他の例の説明図である。 実施の形態1の既製杭の施工方法の説明図である。 実施の形態1の既製杭の施工方法の説明図である。 実施の形態1の既製杭の施工方法の説明図である。 実施の形態2の既製杭の施工方法の説明図である。 実施の形態2の既製杭の施工方法の説明図である。 実施の形態2の既製杭の施工方法の説明図である。 本発明の実施の形態4に係るケーシング付き既製杭の説明図である。 本発明の実施例の地盤の説明図である。
符号の説明
1 既製杭、2 杭本体(鋼管)、3 突部、4,4a 係止突部、5 トルク伝達部、10 オーガー、11 オーガーシャフト、12,15 オーガーヘッド、14,16 開口部、20,22 パイプ、30 ケーシング、31,31a 係合部、35 推進翼、40 ソイルセメント、41 根固め球根、44 軟弱地盤、50 全周回転機、60 プラント、CA ケーシング付きオーガー、CP ケーシング付き既製杭。

Claims (9)

  1. オーガーに嵌装してオーガーヘッドに連結されたケーシングを回転駆動させて地盤を掘削しつつ貫入し、所定深度に達したときは地上に引き上げ、ついで既製杭に嵌装して回転伝達かつ着脱可能に連結されたケーシングを回転駆動して前記掘削された地盤に貫入し、所定深度に達したときは前記既製杭を地中に残置して前記ケーシングを地上に引き上げることを特徴とする既製杭の施工方法。
  2. 中空のオーガーシャフト内に挿入されたパイプがオーガーヘッドの開口部に接続されたオーガー、及び該オーガーに嵌装され前記オーガーヘッドに着脱可能に取付けられたケーシングからなるケーシング付きオーガーと、
    既製杭、及び該既製杭にトルク伝達部により回転伝達かつ着脱可能に連結されたケーシングからなるケーシング付き既製杭とを有し、
    前記ケーシング付きオーガーのケーシングを回転駆動して前記パイプからセメントミルクを噴射しつつ地盤を掘削して貫入し、所定深度に達したときは該ケーシング付きオーガーを地上に引き上げ、ついで、前記ケーシング付き既製杭のケーシングを回転圧入して前記セメントミルクと掘削土によって造成されたソイルセメント柱に貫入し、所定深度に達したときは前記既製杭を地中に残置して前記ケーシングを地上に引き上げることを特徴とする既製杭の施工方法。
  3. 中空のオーガーシャフト内に挿入されたパイプがオーガーヘッドの開口部に接続されたオーガー、及び該オーガーに嵌装され前記オーガーヘッドに着脱可能に取付けられたケーシングからなるケーシング付きオーガーと、
    既製杭、及び該既製杭にトルク伝達部により回転伝達かつ着脱可能に連結されたケーシングからなるケーシング付き既製杭とを有し、
    前記ケーシング付きオーガーのケーシングを回転駆動し必要に応じて前記パイプから水又はエアーを噴射しつつ地盤を掘削して貫入し、所定深度に達したときは該ケーシング付きオーガーを地上に引き上げ、ついで、前記ケーシング付き既製杭のケーシングを回転圧入して前記掘削された地盤に貫入し、所定深度に達したときは前記既製杭を地中に残置して前記ケーシングを地上に引き上げることを特徴とする既製杭の施工方法。
  4. 前記地盤に貫入したケーシング付きオーガーが所定深度に達したときは、前記パイプからセメントミルクを噴射して根固め球根を造成することを特徴とする請求項2又は3記載の既製杭の施工方法。
  5. 前記地盤に貫入したケーシング付き既製杭のケーシングを引き上げる際に、該ケーシングの先端部から既製杭の外周にセメントミルクを注入することを特徴とする請求項3又は4記載の既製杭の施工方法。
  6. 前記既製杭の先端部近傍の外周にほぼ螺旋状などの突部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の既製杭の施工方法。
  7. 前記トルク伝達部を、既製杭の下部外周に設けた係止突部と、ケーシングの下部に設けられ前記係止突部が着脱可能に係止する係合部とによって形成したことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の既製杭の施工方法。
  8. 前記ケーシングを、オーガーに嵌装されオーガーヘッドに固定された第1のケーシングと、既製杭に嵌装され下部に該既製杭の係止突部に係止する係合部が設けられた第2のケーシングとによって構成したことを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の既製杭の施工方法。
  9. 前記ケーシングの外周に推進翼を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の既製杭の施工方法。
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