JP4603701B2 - 公道側の埋設ガス配管の入替え施工方法 - Google Patents

公道側の埋設ガス配管の入替え施工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公道側から民地側にわたって埋設された鋳鉄管又は鋼管よりなる旧埋設ガス配管を樹脂製の新埋設ガス配管に入れ替える施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
既設の老朽した金属製の旧埋設ガス配管を樹脂製の新埋設ガス配管に入れ替える施工方法の一例を図9及び図10を参照にして説明する。図9は公道側から民地側にわたって旧埋設ガス配管が埋設されている入替え前の状態を、図10は新埋設ガス配管に入れ替えた後の状態をそれぞれ示している。
【0003】
図9に示すように、公道下の本管1、分岐サドル32及び官民境界線Cまでの供給管2(以下、公道下の供給管2という。)を含む旧埋設ガス配管3はガス会社法人の資産であり、官民境界線Cからガスメーターへの供給管2(以下、民地下の供給管2という。)である旧埋設ガス配管3は消費者個人の資産である。したがって、ガス会社は、計画的に老朽した旧埋設ガス配管3の入替えを実施するにしても公道下の本管1及び官民境界線Cまでの供給管2の入替えと、民地下の供給管2の入替えとは、必ずしも同時に行うことができない場合がある。この場合、ガス会社は、計画的に公道下の老朽管の入替えのみを先行し、後日に民地下の供給管2の入替えを行うという時差工事を採用せざるを得ない。
【0004】
このように公道下の老朽管の入替えを先行して行うときは、民地を自由に掘削できないため、先ず、図10に示すように、公道Aの民地Bに達する手前の官民境界線C付近までの地面を掘削し、そして公道下の老朽した供給管2はその掘削により形成されたピット内に露出する箇所で切断して、公道下の本官1、分岐サドル32及び供給管2のみを新設の樹脂製の本官4、分岐サドル5及び供給管33と入れ替える。このとき、公道下の新設の供給管33の端部と民地下の老朽した供給管2のピット内に臨む切断端部とはトランジション継手34や中継管35を用いて接続しておくことになる。そして、民地B下の供給管2を新設の樹脂製の供給管36に入れ替える工事は後日に行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、先行して公道下の新設の供給管33への入替え工事と、その新設の供給管33と地中に残される民地側の旧埋設ガス配管3との接続工事が公道側の官民境界線C付近で行われるという上記入替え施工法では、後日、民地下の供給管2の入替えを行うとき、再度、公道側の官民境界線C付近を掘り起こさなければならない。
【0006】
本発明の目的は、このような問題を解消するためになされたもので、上記のような時差工事を採用する場合も、後日、民地下の埋設ガス配管の入替えを行うときは公道側を再度掘り起こす必要がなく、民地側の旧埋設ガス配管の入替え作業の能率化、工期の短縮化を図れる埋設ガス配管の入替え施工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の公道側の埋設ガス配管の入替え施工方法は、図1〜図8に例示するように、公道側の本管1から民地側のガスメータにわたって老朽化した金属製の旧埋設ガス配管3が埋設されており、その旧埋設ガス配管3の公道側部分を樹脂製の新埋設ガス配管11に入れ替える埋設ガス配管の入替え施工方法であって、公道下の旧埋設ガス配管3の一部を切断して、この旧埋設ガス配管3の切断部から本管1までを除去するとともに、旧埋設ガス配管3の切断部から民地側部分を地中に残す切断除去工程と、公道下の旧埋設ガス配管3の除去された部分に、旧埋設ガス配管の内径より小さい外径を有する樹脂製の第1新埋設ガス配管11を埋設するとともに、その第1新埋設ガス配管11の先端部11aを、地中に残された前記旧埋設ガス配管3の切断端部から該旧埋設ガス配管内に民地下に至る深さにまで挿入する入替え工程と、を含むことに特徴を有するものである。
【0008】
この場合において、前記入替え工程において、地中に残された旧埋設ガス配管3の切断端部と、第1新埋設ガス配管11の外周との間の隙間を管継手6で気密状にシールすることができる。また、前記入替え工程において、第1新埋設ガス配管11の先端部11aの外周と旧埋設ガス配管3の内周との間の隙間を、第1新埋設ガス配管11の先端部11aの外周に予め嵌合したシールパッキン13で気密状にシールすることができる。また、前記入替え工程において、第1新埋設ガス配管11の挿入に先立って第1新埋設ガス配管11の先端部11aの外周にシールパッキン13を、第1新埋設ガス配管11の先端部11aの内周にスティフナー14をそれぞれ嵌合し、第1新埋設ガス配管11の挿入後、前記スティフナー14により第1新埋設ガス配管11の先端部11aを拡径することにより前記シールパッキン13を旧埋設ガス配管3の内面に押し付けて第1新埋設ガス配管11の先端部の外周と旧埋設ガス配管3の内周との間の隙間を気密状にシールすることができる。
【0009】
上記構成の埋設ガス配管の入替え施工方法によれば、先行して行う公道側の旧埋設ガス配管の入替え時に、第1新埋設ガス配管の先端部を、地中に残されている旧埋設ガス配管の切断端部から該旧埋設ガス配管内に民地下に至る深さにまで挿入するので、後日、民地側の旧埋設ガス配管を入れ替える時は民地を掘削するだけで足り、公道を再度掘り起こす必要が無くなる。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面に基づき説明する。図1は公道側の旧埋設ガス配管のみを新埋設ガス配管に入替えた状態の新旧埋設ガス配管の接続装置の断面図、図2は公道側及び民地側双方の旧埋設ガス配管を新埋設ガス配管に入替えた状態の断面図、図3は図1における要部の拡大断面図、図4は図3の継手部分の拡大断面図、図5は民地側の入替え工程図、図6は他の実施例の民地側の入替え工程図、図7は他の実施例の新埋設ガス配管の先端部のシール部の断面図、図8は更に他の実施例の新埋設ガス配管の先端部のシール工程図、図9は公道側から民地側にわたって旧埋設ガス配管が埋設されている状態の断面図である。
【0013】
本発明による埋設ガス配管の入替え施工方法を実施する前の段階では、図9に示すように、公道Aの地中に鋳鉄管又は鋼管よりなる金属製の本管1、分岐サドル32及び供給管2等の旧埋設ガス配管3が埋設され、民地Bの地中には前記旧埋設ガス配管3の供給管2が民地内のガスメーター(図示せず)の方向へ延長して埋設されている。図9中、Cは官民境界線、Dは側溝を示す。
【0014】
本発明の方法により公道側の旧埋設ガス配管3である本管1、分岐サドル32及び供給管2を先行して入れ替える作業は次の(1)(9)の順序で行われる。
【0015】
(1) 公道Aの本管1、分岐サドル32及び供給管2が埋設される周辺の地面を掘削する。このときの掘削量は、図1に符号Eで示すように、本管1、分岐サドル32及び供給管2の周辺の地面を掘削するのみで足り、図10に示すごとく官民境界線C付近にまで広く掘削しなくてよい。
【0016】
(2) 掘削後、図1、図3に示すように、旧本管1及び旧分岐サドル32を除去してポリエチレン等樹脂製の新本管4と入れ替え、また掘削により形成されたピット内で旧供給管2の中途部を切断して、旧供給管2の切断部2Bから上流側部分(本管側部分)は除去するとともに、その切断部2Bから下流側部分(民地方向側部分)は埋めたまま残す。
【0017】
(3) 新しく入れ替えた本管4には、図3に示すごとく新しいポリエチレン等樹脂製の分岐サドル5を電気融着等で取り付ける。
【0018】
(4) 次いで、地中に残された旧供給管2の切断部2Bの内面にごみ等が付着して汚れている場合はそれを清掃する。そのうえで、異径・異材質管どうしの接続を可能にする周知のメカニカル継手からなる管継手6の一端側の押輪7、抜止め部材8、リテーナ9、ガスケット10の順にそれぞれを旧供給管2の切断部2B近傍の外周に装着する(図4参照)。
【0019】
(5) 次いで、新しいポリエチレン等樹脂製の第1新埋設ガス配管11の先端部11aを、地中に残された旧供給管2の切断部2Bから該供給管2内に挿入する(図1、図3参照)。このとき、第1新埋設ガス配管11の先端部11aは旧供給管2内に民地B下に至る深さFにまで挿入されるが、この挿入深さFは、後日の民地B側の入れ替え時にこの入れ替え工事が行いやすい場所に対応すべく設定される。
【0020】
この第1新埋設ガス配管11の挿入に際しては、予め、該第1新埋設ガス配管11の先端部11aの外周の凹溝12にゴム輪等のシールパッキン13を装着するとともに、該シールパッキン13を先端部11aの内面よりバックアップする鍔付き円筒状のスティフナー14を先端部11aの内周に嵌合し、そのうえで、上述のように旧供給管2内に所定深さFにまで挿入する。これにより第1新埋設ガス配管11の先端部11aの外周と旧供給管2の内面との間の隙間が気密状にシールされてガス漏れを防ぐことができる。
【0021】
その際、図7に示すように、第1新埋設ガス配管11の挿入に先立って該管11の先端部11aにスティフナー14の内径よりも僅かに大きい外径の鋼球等の硬球15を当てがっておく。かくして、第1新埋設ガス配管11を旧供給管2内に挿入した後、硬球15に先端部を繋いでいるワイヤー16の後端側を上流側方向Gに引っ張って硬球15をスティフナー14及び第1新埋設ガス配管11内に通して引き戻すことにより先端部11aを拡径することができ、この拡径によりシールパッキン13を旧供給管2の内面に対し強く押し付けて密着させることができるため安定確実にシールすることができる。
【0022】
また、第1新埋設ガス配管11の先端部11aの外周と旧供給管2の内面との間の隙間をシールパッキン13及びスティフナー14を用いて気密状にシールする手段としては、次のような手段を採用することもできる。スティフナー14として、図8(a)に示すように、第1新埋設ガス配管11の内径よりも僅かに大きい外径を有し、一端部14aの外径のみを第1新埋設ガス配管11の内径と同じかそれよりも小さく形成し、他端部の外周に外向き鍔14bを設けた段付き円筒状のスティフナー14を用意する。第1新埋設ガス配管11の挿入に先立って、第1新埋設ガス配管11の先端部11aの外周の凹溝12にシールパッキン13を嵌合し、かつ先端部11aの内周に前記スティフナー14の一端部14aのみを嵌合するとともに、ワイヤー16の先端部16aに繋がれた鋼球等の硬球15をスティフナー14の一端部14aの内部に嵌合し該一端部14aの開口端縁14cを細口径に少し絞ることにより一端部14a内に硬球15を仮止め保持する。一方、第1新埋設ガス配管11の基端部11bの外周の雄ねじに押えカラー40を螺合してセットし、この押えカラー40の後端壁40aの雌ねじ41に中空軸状のワイヤー引込みボルト42に螺合挿通する。ワイヤー引きボルト42の後端部にベアリング43を介して配された筒状のワイヤー固定治具44とワイヤー引きボルト42にはワイヤー16の後端部16bを挿通させ、しかる後ワイヤー固定治具44に付設された押えねじ45を締め付けることにより該押えねじ45の先端でワイヤー16の後端部16bをワイヤー固定治具44内に固定する。
【0023】
かくして、第1新埋設ガス配管11を旧供給管2内に挿入した後、工具でワイヤー引きボルト42を回転させて押えカラー40から後退移動させることによりワイヤー16を引っ張ると、図8(b)に示すごとく、硬球15を介してスティフナー14が外向き鍔14bを第1新埋設ガス配管11の先端面11cに当接させるまで第1新埋設ガス配管11の先端部11aの内周に引き込まれる。このスティフナー14の引込みにより第1新埋設ガス配管11の先端部11aが拡径し、シールパッキン13が旧埋設ガス配管2の内面に強く密着状に押し付けられる。更にワイヤー引きボルト42を回転させてワイヤー16を強く引っ張ると、図8(c)に示すごとく硬球15がスティフナー14の一端部14aから引き離される。これにおいても第1新埋設ガス配管11の先端部11aの外周と旧供給管2の内面との間の隙間がシールパッキン13及びスティフナー14により安定確実に気密状にシールすることができる。なお、このシール作業後、硬球15及びワイヤー16は押えカラー40、ワイヤー固定治具44ごと第1新埋設ガス配管11の基端部11bから取り外される。
【0024】
(6) 次いで、第1新埋設ガス配管11の基端部11bから管継手6の継手本体17を該配管11上に挿通し、この継手本体17の一端側の雄ねじ部18を旧供給管2上の押輪7の雌ねじに螺合することにより継手本体17を旧供給管2に仮止めする。
【0025】
(7) 次いで、第1新埋設ガス配管11に、この基端部11bから管継手6の他端側のガスケット19、リテーナ20、抜止め部材21、押輪22の順にそれぞれを挿通する(図4参照)。
【0026】
(8) 次いで、第1新埋設ガス配管11の基端部11bを前記分岐サドル5に、通電により発熱する電熱線23aを埋設してある電気融着継手23等を用いて接続する(図3参照)。
【0027】
(9) 最後に、継手本体17の一端側及び他端側をそれぞれ本締めすることにより、旧供給管2の切断部2Bと、第1新埋設ガス配管11の外周との間の隙間が管継手6を介して気密状にシールされる。これにより第1新埋設ガス配管11の外周と旧供給管2の切断部2Bの内面との間の隙間からのガス漏れを防ぐことができ、民地側の旧供給管2の入替え工事までの期間におけるガス使用に何等支障を来すことはない。以上の作業で公道側の旧埋設ガス配管3(旧供給管2)の入替え工事、つまり先行工事が終了する。
【0028】
次に、上記先行工事を終え、所定期間経過後に実施される民地側の旧埋設ガス配管3である供給管2の入替え作業について図5(a)〜(f)を参照にして説明する。この入替え作業は次の(1)(7)の順序で行われる。
【0029】
(1) まず、先行工事の情報に基き民地側の旧供給管2内に挿入されている樹脂製の第1新埋設ガス配管11の先端部11a位置の周辺の地面を掘削し、該先端部分を特定する。このときは、先行工事において、第1新埋設ガス配管11の先端部11aを、旧供給管2内に民地B下に至る深さFにまで挿入してあるので、民地B下の当該第1新埋設ガス配管11の先端部11a位置の周辺の地面を掘削するだけで足り、官民境界線C付近にまで幅広く掘削したり、また公道Aを再度掘り起こす必要は無くなり、掘削量は少なくて済む。
【0030】
(2) 掘削後、図5(a)に示すごとく第1新埋設ガス配管11の先端部11aから数十センチくらいガスメーター側の旧供給管2の穿孔予定箇所にサドル24を取り付け、このサドル24に既存の鋼管等穿孔用のホールソー37を気密保持状態に装着し、このホールソー37で旧供給管2の穿孔予定箇所を穿孔する。その穿孔部は符号27で示す。この穿孔作業は、第1新埋設ガス配管11がガス流通状態である(活管)の為ガス漏洩防止状態下で行うことが必要であり、このためにサドル24にホールソー37を気密保持状態に装着して穿孔する方法以外に、ホールソー37全体をすっぽり覆うようにガスバック(図示せず)をサドル24に装着して穿孔することもできる。このような活管工事においてホールソーやガスバックを用いて穿孔する方法それ自体は周知である。
【0031】
(3) 次いで、ホールソー37を取り外し、代りに同図(b)に示すごとくサドル24にバルーン式管内閉塞装置25をセットし、旧供給管2内にバルーン26を収縮した状態で前記穿孔部27から挿入し、加圧器(図示せず)により膨らませて旧供給管2の内面に密接し、旧供給管2のガス流通を遮断する。バルーン式管内閉塞装置25それ自体も周知のものである。
【0032】
(4) 次いで、同図(c)に示すように、バルーン式管内閉塞装置25、サドル24を取り外し、旧供給管2のバルーン26とサドル取付位置との間を切断する。その切断部は符号2Cで示す。
【0033】
(5) 次いで、同図(d)に示すごとく第1新埋設ガス配管11の先端部11aから数十センチくらい上流側の旧供給管2のみをロール式パイプカッターで切断し、この供給管2の切断部2Dより下流側部分2Eをバルーン26ごと第1新埋設ガス配管11からガスメーター側方向Xへ移動させて第1新埋設ガス配管11の一部を露出させる。
【0034】
(6) 次いで、同図(e)に示すごとく第1新埋設ガス配管11の露出部をその弾性に抗してスクイズオフ装置の一対のロール部材29a,29bで挟むことにより絞り封止してガス流通を遮断し、旧供給管2の切断部2Dより下流側部分2Eを完全に引き抜き、第1新埋設ガス配管11の先端部11aを切除する。
【0035】
(7) 最後に、同図(f)に示すごとく第1新埋設ガス配管11の絞り封止部より下流の切除端部11cに、ガスメーター側から布設され、第1新埋設ガス配管11と同径・同材質の第2新埋設ガス配管30の端部を、通電により発熱する電熱線31aを埋設してある電気融着継手等の継手31で突き合わせ状に接合する。この接合後、絞り封止状態を解除することにより第1新埋設ガス配管11は元の真っ直ぐな状態に弾性復帰して第2新埋設ガス配管30とガス流通状態になる。以上の作業で民地側の旧埋設ガス配管3(旧供給管2)の入替え作業も終える。なお、供給管2の切断部2Dより下流側部分2Eは撤去されるが、その切断部2Dより上流側部分は埋め残される。
【0036】
民地側の旧埋設ガス配管3(旧供給管2)の入替え作業は、バルーン26を旧埋設ガス配管3内に挿入する上記作業に代えて、次のようにバルーン26を第1新埋設ガス配管11内に挿入する作業によっても行うことができる。
【0037】
(1) 先ず、上記(1)の場合と同様に、先行工事の情報に基き民地側の旧供給管2内に挿入されている樹脂製の第1新埋設ガス配管11の先端部11a位置の周辺の地面を掘削し、該先端部分を特定する。
【0038】
(2) 掘削後、図6(a)に示すごとく第1新埋設ガス配管11の先端部11aから数十センチくらい上流側の旧供給管2の外周の穿孔予定箇所にサドル24を取り付け、このサドル24に上記ホールソー37と同じホールソー37を同じように装着し、このホールソー37で第1新埋設ガス配管11及び旧供給管2の穿孔予定箇所を穿孔する。その穿孔部を符号27で示す。
【0039】
(3) 次いで、ホールソー37を取り外し、代りに同図(b)に示すごとくサドル24に上記バルーン式管内閉塞装置25と同じものををセットし、第1新埋設ガス配管11内にバルーン26を収縮した状態で前記穿孔部27から挿入して加圧器(図示せず)により膨らませて第1新埋設ガス配管11内のガス流通を遮断する。
【0040】
(4) 次いで、同図(c)に示すごとくバルーン式管内閉塞装置25、サドル24を取り外し、第1新旧埋設ガス配管11及び旧供給管2のバルーン26とサドル取付位置との間を切断する。その切断部は符号2C,11cで示す。
【0041】
(5) 次いで、同図(d)に示すごとく新埋設ガス配管11の前記切断部11cから数十センチくらい上流側の旧供給管2のみをロール式パイプカッターで切断し、この旧供給管2の切断部2Dから下流側部分2Eを第1新埋設ガス配管11からガスメーター側方向Xへ移動させて第1新埋設ガス配管11の一部を露出させる。
【0042】
(6) 次いで、同図(e)に示すごとく第1新埋設ガス配管11の露出部をスクイズオフ装置の一対のロール部材29a,29bで挟むことにより絞り封止してガス流通を遮断し、旧供給管2の切断部2Dから下流側部分2Eを完全に引き抜く。
【0043】
(7) 最後に、同図(f)に示すごとく絞り封止状態下で、バルーン26を抜き出し、第1新埋設ガス配管11の絞り封止部より下流の先端部11cに、ガスメーター側から布設され、第1新埋設ガス配管11と同径・同材質の第2新埋設ガス配管30の端部を電気融着継手等の継手31で突き合わせ状に接合する。この接合後、絞り封止状態を解除することにより第1新埋設ガス配管11は元の真っ直ぐな状態に弾性復帰して第2新埋設ガス配管30とガス流通状態になる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、先行して行う公道側の旧埋設ガス配管の入替え時に、第1新埋設ガス配管の先端部を、地中に残される旧埋設ガス配管の切断端部から該旧埋設ガス配管内に民地下に至る深さにまで挿入するので、後日、民地側の旧埋設ガス配管を入れ替える時は民地を掘削するだけで足り、公道側を再度掘り起こす必要が無くなり、民地側の旧埋設ガス配管の入替え作業を能率的に行うことができ、工期の短縮化できて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】公道側の旧埋設ガス配管を新埋設ガス配管に入替えた状態の断面図である。
【図2】公道側及び民地側双方の旧埋設ガス配管を新埋設ガス配管に入替えた状態の断面図である。
【図3】図1における要部の拡大断面図である。
【図4】図3の継手部分の拡大断面図である。
【図5】(a)〜(f)は民地側の入替え工程図である。
【図6】(a)〜(f)は他の実施例の民地側の入替え工程図である。
【図7】他の実施例の新埋設ガス配管の先端部のシール部の断面図である。
【図8】(a)〜(c)は更に他の実施例の新埋設ガス配管の先端部のシール工程図である。
【図9】公道側から民地側にわたって旧埋設ガス配管が埋設されている状態の断面図である。
【図10】 従来例の公道側及び民地側双方の旧埋設ガス配管を新埋設ガス配管に入替えた状態の断面図である。
【符号の説明】
A 公道
B 民地
1 旧本管
3 旧埋設ガス配管
6 管継手
11 第1新埋設ガス配管
11a 第1新埋設ガス配管の先端部
13 シールパッキン
14 スティフナー
15 硬球
16 ワイヤー
26 バルーン
27 穿孔部

Claims (4)

  1. 公道側の本管から民地側のガスメータにわたって老朽化した金属製の旧埋設ガス配管が埋設されており、その旧埋設ガス配管の公道側部分を樹脂製の新埋設ガス配管に入れ替える埋設ガス配管の入替え施工方法であって、
    公道下の旧埋設ガス配管の一部を切断して、この旧埋設ガス配管の切断部から本管までを除去するとともに、前記旧埋設ガス配管の切断部から民地側部分を地中に残す切断除去工程と、
    前記公道下の旧埋設ガス配管の除去された部分に、前記旧埋設ガス配管の内径より小さい外径を有する樹脂製の第1新埋設ガス配管を埋設するとともに、その第1新埋設ガス配管の先端部を、地中に残された前記旧埋設ガス配管の切断端部から該旧埋設ガス配管内に民地下に至る深さにまで挿入する入替え工程と、
    を含み、
    前記入替え工程において、前記第1新埋設ガス配管の挿入に先立って、前記第1新埋設ガス配管の先端部の外周にシールパッキンを、前記第1新埋設ガス配管の先端部の内周にスティフナーをそれぞれ嵌合するとともに、前記第1新埋設ガス配管の先端部に、ワイヤーの先端部に繋がれた、前記スティフナーの内径よりも大きい硬球を当てがっておき、前記第1新埋設ガス配管の挿入後、前記ワイヤーを引っ張って前記硬球を前記スティフナー及び前記第1新埋設ガス配管内を通して引き戻すことにより前記先端部を拡径し、前記シールパッキンを前記旧埋設ガス配管の内面に押し付けて前記第1新埋設ガス配管の先端部の外周と前記旧埋設ガス配管の内周との間の隙間をシールする、ことを特徴とする公道側の埋設ガス配管の入替え施工方法。
  2. 公道側の本管から民地側のガスメータにわたって老朽化した金属製の旧埋設ガス配管が埋設されており、その旧埋設ガス配管の公道側部分を樹脂製の新埋設ガス配管に入れ替える埋設ガス配管の入替え施工方法であって、公道下の旧埋設ガス配管の一部を切断して、この旧埋設ガス配管の切断部から本管までを除去するとともに、前記旧埋設ガス配管の切断部から民地側部分を地中に残す切断除去工程と、
    前記公道下の旧埋設ガス配管の除去された部分に、前記旧埋設ガス配管の内径より小さい外径を有する樹脂製の第1新埋設ガス配管を埋設するとともに、その第1新埋設ガス配管の先端部を、地中に残された前記旧埋設ガス配管の切断端部から該旧埋設ガス配管内に民地下に至る深さにまで挿入する入替え工程と、
    を含み、
    前記入替え工程において、前記第1新埋設ガス配管の挿入に先立って前記第1新埋設ガス配管の先端部の外周にシールパッキンを嵌合するとともに、前記第1新埋設ガス配管の内径より大きい外径を有し、一端部の外径のみを前記第1新埋設ガス配管の内径と同じかそれよりも小さく形成し、他端部の外周に外向き鍔を設けたスティフナーの、前記一端部の内部に、ワイヤーの先端部に繋がれた硬球を仮止め保持し、このスティフナーの一端部のみを前記第1新埋設ガス配管の先端部の内周に嵌合しておき、
    前記第1新埋設ガス配管の挿入後、前記ワイヤーを引っ張って前記スティフナーを外向き鍔が前記第1新埋設ガス配管の先端面に当接するまで前記第1新埋設ガス配管の先端部の内周に引き込んで前記先端部を拡径し、前記シールパッキンを前記旧埋設ガス配管の内面に押し付けて第1新埋設ガス配管の先端部の外周と旧埋設ガス配管の内周との間の隙間をシールした後、前記スティフナーの一端部から硬球を引き離す、ことを特徴とする公道側の埋設ガス配管の入替え施工方法。
  3. 前記入替え工程において、地中に残された前記旧埋設ガス配管の切断端部と、前記第1新埋設ガス配管の外周との間の隙間を管継手で気密状にシールする、請求項1又は2記載の公道側の埋設ガス配管の入替え施工方法。
  4. 前記入替え工程において、前記第1新埋設ガス配管の先端部の外周と前記旧埋設ガス配管の内周との間の隙間を、前記第1新埋設ガス配管の先端部の外周に予め嵌合した前記シールパッキンで気密状にシールする、請求項1ないし3のいずれかに記載の公道側の埋設ガス配管の入替え施工方法。
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