JP4603651B2 - 操作レバー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、操作レバーに入力された操作力を制御対象部に伝達する操作レバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両用の変速機は、室外に配置されている。これに対して、操作レバー装置は室内側に設けられており、運転者が操作レバー装置を操作すると、その操作に基づいて変速機が制御される。このような操作レバー装置には、機械式および電気式がある。機械式とは、操作レバーに入力された操作力を、機械的な伝達機構を経由させて変速機に伝達する形式である。電気式とは、操作レバーの操作状態を電気信号に変換し、この電気信号により変速機側のアクチュエータを動作させる形式である。ところで、近年では、車両の室内における居住空間を拡大する要望があり、このような要望に対処するために、操作レバー装置を室内のインストルメントパネル側に配置する構成が採用されている。
【0003】
上記のような機械式の操作レバー装置を、インストルメントパネル側に配置した操作レバー装置の一例が、特開平11−278087号公報に記載されている。この公報に記載された操作レバー装置においては、インストルメントパネルの内部にブラケットが設けられている。このブラケットにはハウジングが固定されており、ハウジングには揺動座が形成されている。
【0004】
また、インストルメントパネルに対して、シフトレバー(操作レバー)がほぼ起立状態で取り付けられており、シフトレバーの大半がインストルメントパネルの内部に配置され、シフトレバーの一部がインストルメントパネルの外部に配置されている。このシフトレバーの長手方向の中途部位には球部(支点)が形成されており、球部が揺動座に支持されている。このようにして、シフトレバーが球部を中心として揺動可能に構成されている。シフトレバーにおけるインストルメントパネルの内部側の端部には、変速用ロッドが連結されている。シフトレバーにおけるインストルメントパネルの外部側の端部にはノブが固定されている。
【0005】
上記構成において、ドライバーがノブを掴み、かつ、シフトレバーを車両の前後方向に操作すると、シフトレバーが球部を中心として揺動する。その結果、シフトレバーに入力された操作力が変速用ロッドを介して変速機側に伝達される。
つまり、ノブを力点とし、球部を支点とし、変速用ロッドとシフトレバーとの連結部分を作用点とする梃子の原理により、シフトレバーに入力された操作力が変速用ロッドに伝達される。なお、シフトレバーの動作範囲(操作範囲)は、シフトレバーがほぼ直立した状態と、シフトレバーがドライバー側に向けて傾斜した状態との間に設定されている。
【0006】
一方、車両に搭載されている自動変速機は、Pポジション、Rポジション、Nポジション、Dポジション、2ポジション、Lポジションなどのシフトポジションを有し、シフトレバーにもこれらの各ポジションに対応する操作位置が設定されている。そして、このような自動変速機が搭載された車両に対して、上記公報に記載されているようなシフトレバー装置を用いることもできる。この場合、操作性などの条件により、シフトレバーがほぼ起立状態にある位置がPポジションに相当し、以下、シフトレバーをドライバー側に向けて傾斜させることにともない、Rポジション、Nポジション、Dポジション、2ポジション、Lポジションの順で操作位置が設定される。
【0007】
ところで、自動変速機においては、Pポジション以外のシフトポジションからPポジションに切り換えられた場合は、パーキング機構と自動変速機の出力軸とが係合して自動変速機の出力軸の回転を防止する一方、Pポジションから他のシフトポジションに切り換えられた場合は、パーキング機構と自動変速機の出力軸との係合が解除されるように構成されている。したがって、Pポジションと他のポジションとを切り換えるために必要な荷重は、他のポジション同士を切り換える場合に必要な荷重よりも大きい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報のシフトレバー装置においては、シフトレバーが球部を中心として揺動するように構成されている。このため、シフトレバーが動作する平面内における基準線と、この基準線とシフトレバーの長手方向の中心線とのなす角度が、シフトレバーをドライバー側に近ける方向に操作する操作量の変化にともない増加する。その結果、シフトレバーの操作位置の変化にともない、ドライバーの手首の曲がり角度が大きくなり、人間工学上、シフトレバーの操作性が低下する問題があった。
【0009】
また、上記公報のシフトレバー装置は、梃子の原理により操作力を伝達するものであり、力点と支点との距離と、支点と作用点との距離とは、シフトレバーの操作位置に関わりなく一定である。つまり、力点に入力される操作力と作用点から出力される荷重とが1対1の関係にある。しかしながら、前述のようにPポジションと他のポジションとで切り換える場合に必要な荷重は、Pポジション以外のポジション同士で切り換える場合に必要な荷重よりも大きい。このため、力点と支点との距離と、支点と作用点との距離との比率(言い換えればレバー比)を、Pポジションと他のポジションとで切り換える場合に必要な荷重を得られる状態に設定しなければならない。言い換えれば、シフトレバーにおける力点と支点との間の距離が可及的に長くなり、シフトレバーを車両の後方に向けて操作した場合に、シフトレバーとドライバーの膝とが接触し易く、シフトレバーの操作性が低下する問題があった。
【0010】
この発明は、上記の事情を背景としてなされたものであり、操作レバーの操作性を向上することのできる操作レバー装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するため請求項1の発明は、操作力が入力される入力点を有し、かつ、前記操作力により第1の支点を中心として動作する操作レバーと、この操作レバーに連結されて前記第1の支点を中心として動作し、かつ、前記操作レバーから伝達された動力を制御対象部に出力する出力点を有する操作力伝達部材とを備え、前記操作レバーを車両の後方に向けて動作させたときに前記車両の前後方向における前記操作レバーの傾斜程度が増加するように構成されている操作レバー装置において、前記操作レバーの長手方向における前記入力点とは反対側の端部を、この操作レバーが前記第1の支点を中心として動作するときに長手方向に移動可能な状態で支持する支持機構と、前記操作レバーにおける前記入力点と前記支持機構により支持されている位置との間に設けられ、かつ、前記操作レバーと前記操作力伝達部材とを第2の支点を中心として回転可能に連結する連結機構とを備えていることを特徴としている。
【0012】
請求項1の発明によれば、操作レバーが第1の支点を中心として操作されると、操作レバーにおける入力点とは反対側の端部と支持機構とが操作レバーの長手方向に相対移動するため、操作レバーの突出量を少なくすることができる。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記操作レバーは、前記車両のドライバーが着座するシートの前方に設けられたインストルメントパネルに取り付けられており、前記支持機構は、第3の支点を中心として回転可能に設けられており、前記車両の前後方向で前記第3の支点は前記第1の支点よりも前方に配置されており、かつ、前記第1の支点は前記第3の支点よりも上方に配置され、かつ、前記入力点は前記第1の支点よりも上方に配置されていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の作用が生じる他に、操作レバーが操作されたときに、インストルメントパネルから車両の後方側に向かうシフトレバーの突出量を少なくすることができる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1または2の構成に加えて、前記操作レバーが動作する平面内における基準線と、この基準線と操作レバーの長手方向の中心線とのなす角度が増加するときに、その角度の増加を抑制する角度制御機構が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の作用が生じる他に、操作レバーにおける入力テントは反対側の端部と支持機構とが操作レバーの長手方向に相対移動すると、基準線と操作レバーの長手方向の中心線とのなす角度が、操作レバーの操作位置の変化に対応して増加することが抑制される。
【0015】
請求項4の発明は請求項1ないし3のいずれかの構成に加えて、前記操作レバーの操作にともない、前記入力点から前記第1の支点までの距離と、前記第1の支点から前記出力点までの距離との比率を変化させる比率制御機構が設けられていることを特徴とするものである。
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、出力点側で必要な荷重の程度に合わせて、入力点と支点との距離と、支点と出力点との距離との比率を変更することができる。このため、出力点側で必要な荷重が小さい場合に相当する操作レバーの動作位置においては、操作レバーの長さが抑制される。
【0016】
請求項5の発明は、請求項4の構成に加えて、前記制御対象部は、車両の動力源とトルク伝達可能に設けられた変速機であり、その変速機を制御するシフトポジションとしてパーキングポジションとリバースポジションとニュートラルポジションとドライブポジションを有し、前記操作レバーは各シフトポジションに対応する操作位置を備えており、前記比率制御機構は、前記操作レバーが前記パーキングポジションに対応する操作位置にあるときに、前記比率が相対的に大きくなるように構成されていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項5の発明によれば、請求項4の発明と同様の作用が生じる他に、操作レバーがパーキングポジションに対応する操作位置にあるときに、入力点と支点との距離と、支点と出力点との距離との比率が相対的に大きくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
つぎにこの発明を図に示す具体例に基づいて説明する。図2はこの発明を適用した車両の模式的な側面図である。フロアーF1の下面側、すなわち室外A1には、変速機1が設けられている。この変速機1は、駆動力源(図示せず)側に接続された入力軸2と、入力軸2にトルク伝達可能に接続された歯車変速機構3と、歯車変速機構3に対してトルク伝達可能に接続された出力軸4とを有している。この出力軸4は、プロペラシャフトまたはドライブシャフトなどの動力伝達装置(図示せず)に接続されている。
【0019】
変速機1は歯車変速機構3のトルク伝達経路を切り換える摩擦係合装置(例えばクラッチやブレーキなど)5を有し、摩擦係合装置の係合・解放を制御する油圧制御装置6が設けられている。油圧制御装置6は、マニュアルバルブ9および各種のソレノイドバルブなどを有している。マニュアルバルブ9は各種のシフトポジション、例えば、P(パーキング)ポジション、R(リバース)ポジション、N(ニュートラル)ポジション、D(ドライブ)ポジション、2(セカンド)ポジション、L(ロー)ポジションに対応する動作位置を備えている。上記各ポジションは、ここに記載した順序で設定されている。
【0020】
また、変速機1はパーキングロックポール8を備えている。そして、油圧制御装置6のシャフト33にはレバー24が連結されている。そして、このシャフト33とマニュアルバルブ9およびパーキングロックポール8とが、機械的に動力伝達可能な状態で連結されている。
【0021】
一方、フロアーF1にはダッシュパネル10が接続されており、ダッシュパネル10の室内B1側には、インストルメントパネル11が取り付けられている。
そして、インストルメントパネル11にはステアリングコラム12を介してステアリングホイール13が取り付けられている。また、フロアーF1の上方におけるインストルメントパネル11よりも車両の後方には、シート14が設けられている。このシート14にはドライバー15が着席する。
【0022】
さらに、インストルメントパネル11にはシフトレバー装置16が設けられている。以下、シフトレバー装置16の構成を図1に基づいて説明する。まず、インストルメントパネル11の内部C1にはブラケット17が固定されている。このブラケット17には、第1のリンク(言い換えればアウターレバー)18および第2のリンク19が取り付けられている。第1のリンク18は、ブラケット17側の軸20を中心として回転可能に構成されている。この軸20の軸線(図示せず)は、車両の幅方向、言い換えれば左右方向に沿って配置されている。つまり、第1のリンク18は、車両の前後方向におけるほぼ垂直な平面(図示せず)内で回転することができる。
【0023】
この第1のリンク18は、軸20の両側に第1の腕部21および第2の腕部22が延ばされている。そして、第1の腕部21と第2の腕部22との間に所定角度が設定され、第1のリンク18がほぼV字形状に構成されている。そして、第1の腕部21の自由端の孔18Aにはケーブル23が接続されている。このケーブル23は、インストルメントパネル11の内部C1からフロアーF1の下面側に亘ってとり回されている。そして、ケーブル23が前記レバー24に連結されている。
【0024】
前記第2のリンク19は、ブラケット17側の軸25を中心として回転可能に構成されている。この軸25の軸線(図示せず)は、車両の幅方向、言い換えれば左右方向に沿って配置されている。つまり、第2のリンク19は、車両の前後方向におけるほぼ垂直な平面(図示せず)内で回転することができる。なお、車両の前後方向において、軸25の中心E1は、軸20の中心F1よりも車両の前方に配置されている。また、中心F1の方が中心E1よりも上方に配置されている。
【0025】
一方、インストルメントパネル11の内部C1から室内B1に亘ってシフトレバー26が設けられている。シフトレバー26は、棒形状のレバー部27と、レバー部27の一端に固定されたノブ28とを有している。レバー部27はインストルメントパネル11の内部C1に配置されている。インストルメントパネル11には開口部(図示せず)が形成されており、ノブ28は、インストルメントパネル11の内部C1から開口部を通過して室内B1に亘って配置されている。
【0026】
そして、レバー部27におけるノブ28とは反対側の端部が、第2のリンク19により支持されている。具体的には、第2のリンク19に支持孔29が設けられており、支持孔29にレバー部27が挿入されている。このように、シフトレバー26と第2のリンク19とが、シフトレバー26の長手方向の中心線D1に沿って相対移動可能になっている。つまり、第2のリンク19とレバー部17とがすべり対偶となっている。また、レバー部27におけるノブ28と、第2のリンク19による支持領域との間には、接続具30が固定されている。この接続具30と第2の腕部22とが、軸31により相対回転可能に連結されている。
【0027】
なお、車両の前後方向においては、図4に示すように、軸31の中心G1は中心F1よりも後方に配置されている。また、中心G1は、ケーブル23と第1のリンク18との連結点H1よりも後方に配置されている。
【0028】
一方、ノブ28の側方にはノブボタン34が設けられているとともに、図3に示すように、レバー27にはその長手方向に往復移動可能なグルーブドピン35が取り付けられている。そして、ノブボタン34の操作により、グルーブドピン35の動作が制御されるように構成されている。また、軸20,31と相対回転可能なディテントプレート36が設けられており、ディテントプレート36には溝部37が形成されている。そして、グルーブドピン35が溝部37に対して移動可能に配置されている。
【0029】
前記ブラケット17には円弧形状のガイド孔38が設けられている。また、シフトレバー26には腕部(図示せず)を介してピン39が取り付けられている。なお、ステアリングコラム12におけるシフトレバー26側の側面には、他の操作レバー40(例えばワイパーコントロールスイッチ)が設けられている。
【0030】
上記構成のシフトレバー26は、接続具30を介して軸31に接続され、かつ、第2のリンク19を介して軸25に接続されている。また、シフトレバー26の中心線D1は、車両の前後方向におけるほぼ垂直な平面内に配置されている。そして、シフトレバー26は、中心線D1が車両の前後方向に傾斜した状態で配置されている。具体的には、ノブ28の方がレバー部27よりも車両の後方側に位置する状態で傾斜している。そして、中心線D1と鉛直線J1とのなす鋭角側の角度、言い換えればノブ角度がα1の状態となるように、シフトレバー26が実線で示す位置に停止したときに、マニュアルバルブ9がPポジションに相当する位置に設定されるように、ケーブル23の長さおよび第1のリンク18の形状などが構成されている。
【0031】
また、グルーブドピン35が溝部37の壁面に接触しているため、シフトレバー26を図1の実線で示す位置に停止した状態から、ノブボタン34を操作することなくシフトレバー26を時計方向に操作しようとしても、シフトレバー26は動作しない。
【0032】
つぎに、ノブボタン34を操作してグルーブドピン35を溝部37の移動可能領域に移行させ、かつ、ノブ28に対して、シフトレバー26を車両の後方側に向けて、言い換えれば、ドライバー15側に向けて倒す方向の操作力が入力されると、この操作力(言い換えれば動力)が連結具30を介して第1のリンク18に伝達される。すると、第1のリンク18が軸20を中心として時計方向に回転するとともに、レバー部27と第2のリンク19とが相対移動する。つまり、シフトレバー26は図1の実線と二点鎖線とで示す範囲で動作可能である。
【0033】
言い換えれば、各種の部品同士の運動状態が、図4に示すように、中心F1と中心E1との間を節とし、中心F1と中心G1との間を節とし、中心E1と保持中心M1との間を節とし、中心G1と保持中心M1との間を節とし、中心F1と中心E1との間の節が固定された状態で他の節が一定の運動をする、いわゆる4節限定連鎖になる。
【0034】
上記のシフトレバー26の動作中、中心線D1が図1の左側から2番目に位置する箇所に到達した状態がRポジションに対応し、中心線D1が図1の左側から3番目に位置する箇所に到達した状態がNポジションに対応し、中心線D1が図1の左側から4番目に位置する箇所に到達した状態がDポジションに対応し、中心線D1が図1の左側から5番目に位置する箇所に到達した状態が2ポジションに対応し、シフトレバー26が二点鎖線で示す位置に到達した状態がLポジションに対応する。
【0035】
そして、二点鎖線の位置にあるシフトレバー26のノブ28に対して、車両の前方側に押圧しつつ上方に持ち上げる操作力を与えると、この操作力により第1のリンク18が反時計方向に回転し、かつ、レバー部27と第2のリンク19とがスライドし、シフトレバー26が反時計方向に動作する。このように、ノブ28に操作力を入力することにより、シフトレバー16および第1のリンク18により前記操作力が倍力されてケーブル23に伝達され、その荷重によりマニュアルバルブ9が動作する。つまり、このシフトレバー装置16は、入力点K1を力点とし、軸20を支点とし、孔18Aを作用点とする、いわゆる倍力装置としての機能をも有している。
【0036】
ところで、シフトレバー26の操作により、Pポジション以外のシフトポジションからPポジションへの切り換えがおこなわれた場合は、パーキングロックポール8と出力軸4のパーキングギヤ7とが係合し、出力軸4の回転が防止される。これに対して、PポジションからPポジション以外のシフトポジションに切り換えられた場合は、パーキングロックポール8と出力軸4のパーキングギヤ7との係合が解除される。したがって、PポジションとPポジション以外のシフトポジションとで切り換え操作をおこなう場合の要求荷重は、Pポジション以外のシフトポジション同士で切り換え操作をおこなう場合の要求荷重よりも大きな荷重になる。
【0037】
前記シフトレバー26を実線の位置と二点鎖線の位置との範囲で操作した場合は、シフトレバー26の傾斜程度の増加に比例してノブ角度が増加する。すなわち、実施形態においては、シフトレバー26が実線の位置にある場合にノブ角度α1が最小となり、シフトレバー26が二点鎖線の位置にある場合のノブ角度β1が最大になる。ところで、この実施形態においては、シフトレバー26を実線の位置から二点鎖線で示す位置に向けて動作させると、レバー部27が第2のリンク19に沿ってスライドする。このため、シフトレバー26の操作位置の変化(言い換えれば、実線の位置を基準とするシフトレバー26の操作量もしくは操作角度の変化)に対応する上記ノブ角度の変化(具体的には増加)が抑制される。
【0038】
すなわち、ノブ角度の変化量をγとした場合、
γ=α1−β1
の増加程度(言い換えれば増加割合、または増加量、または増加率)をなるべく小さく(少なく)することができる。このため、ドライバー15がシフトレバー26を二点鎖線の位置側で操作する場合に、ノブ28を握っている手首の曲がり量が大きくなることを抑制することができる。したがって、PポジションないしLポジションに対応する全ての操作範囲に亘り、人間工学の観点から、シフトレバー27の操作性が向上する。
【0039】
ところで、この実施形態において、図4に示すように、ノブ28に対する操作力の入力点をK1とし、第2のリンク19により保持されているレバー27の保持領域の中心線D1方向における保持中心をM1とし、入力点K1と中心G1との距離をリンク長さL1とし、中心G1と中心F1との距離をリンク長さL2とし、中心F1と保持中心M1との距離をリンク長さL3とし、保持中心M1と中心E1との距離をリンク長さL4とし、入力点K1と中心F1との距離を長さL5とし、中心F1と中心H1との距離を長さL6とする。
【0040】
そして、シフトレバー26の操作にともない、レバー部27と第2のリンク19とが相対移動するため、長さL5と長さL6との比率、言い換えればレバー比が変化する。具体的には、入力点K1がPポジションからLポジション側に向かうにともない、レバー比が小さくなる。このため、各シフトポジションにおいて、第1のリンク18から出力するべき荷重が同じであると想定すると、LポジションからPポジション側に操作することにともない、入力点K1に入力する操作力を低減することができる。
【0041】
この実施形態においては、前述のように、PポジションとPポジション以外のシフトポジションとで切り換え操作をおこなう場合の要求荷重は、Pポジション以外のシフトポジション同士で切り換え操作をおこなう場合の要求荷重よりも大きな荷重になる。そこで、各リンク長さL1ないしL6の長さ、および各リンク長さL1ないしL6に相当する線分同士のなす角度を調整することにより、各シフトポジションにおいて、要求荷重を第1のリンク18から出力することができる。
【0042】
そして、レバー部27と第2のリンク19とが相対移動可能であるため、Pポジションに相当するシフトレバー26の位置と、Lポジションに相当するシフトレバー26の位置との動作範囲において、入力点K1が図4に示すような軌跡で移動する。このため、Pポジションに相当する入力点K1と、Lポジションに相当する入力点K1との間における軌跡の全長(つまり、ノブ28のトータルストローク)を、可及的に短くすることができる。そして、結果的に、インストルメントパネル11の後端から車両後方側に向かうシフトレバー26の突出量を可及的に少なくすることができる。言い換えれば、シフトレバー26の操作に必要な領域、もしくは占有空間を狭くすることができる。したがって、シフトレバー26とドライバー15の膝15Aとの接触が回避され、シフトレバー26の操作性が向上する。
【0043】
また、レバー部27と第2のリンク19とが中心線D1方向に相対移動するように構成されているため、入力点K1の全移動軌跡が非円弧形状となる。具体的には、レバー比が大きい領域では入力点K1の移動軌跡が円弧形状に近く、レバー比が小さくなるにつれて入力点K1の移動軌跡が直線に近づく。この実施形態においては、シフトレバー26を車両のほぼ前後方向に操作した場合にレバー比が大きくなるように構成されている。
【0044】
このため、ノブ28に入力される操作力を第1のリンク18から出力する荷重に変換する倍力作用も、PポジションとRポジションとの間でシフトレバー26を操作した場合が最大になる。また、ノブ28を操作する場合には、人間工学の観点から、入力点K1の移動軌跡が水平に近くなるほど、腕からノブ28に対して力を伝達しやすい。したがって、要求荷重が最も大きいPポジションとRポジションとの切り換え時に、要求荷重を発生させ易く、シフトレバー26の操作性が向上する。
【0045】
また、シフトレバー26をPポジションからLポジション側に操作すると、シフトレバー26とステアリングホイール13との距離が短くなる可能性がある。これに対して、この実施形態においては、シフトレバー26をPポジションからLポジション側に操作することにともない、レバー比が小さくなるように構成されている。具体的には、入力点K1の移動軌跡がほぼ直線に近づく。このため、ノブ28とステアリングホイール13との間に一定の距離を確保しつつ、かつ、ステアリングホイール13とほぼ平行にノブ28を動作させることができる。したがって、人間工学上、ノブ28に対して操作力を入力しやすく、かつ、腕を移動させやすく、シフトレバー26の操作性が向上する。さらに、ステアリングホイール13の動作範囲(動作空間)と、ノブ28の動作範囲(動作空間)とが干渉することを回避することができる。
【0046】
ところで、シフトレバーの操作性を向上させるために、ノブとレバー部とを回転可能に連結する構成も考えられる。しかしながら、このような構成にするためには、インストルメントパネルの外部などにおいて、シフトレバーに特殊な構成、例えば自在継手などを設ける必要がある。このような構成を採用すれば、シフトレバー装置が大型化して、ドライバーの視界の一部が遮断されてインストルメントパネルの視認性が低下する可能性がある。また、ほかの操作レバー、例えばワイパーコントロールスイッチなどの操作性に悪影響を及ぼす可能性もある。これに対して、この実施形態の構成によれば、このような不都合が生じることなくユニットの小型化および軽量化を図ることができ、かつ、シフトレバーの操作性を向上することができる。
【0047】
ここで、実施形態の構成とこの発明の構成との対応関係を説明すれば、軸20がこの発明の支点に相当し、孔18Aがこの発明の出力点に相当し、シフトレバー26がこの発明の操作レバーに相当し、シフトレバー装置16がこの発明の操作レバー装置に相当し、鉛直線J1がこの発明の基準線に相当し、ノブ角度α1,β1がこの発明の角度に相当する。また、第1のリンク18および軸31および接続具30および第2のリンク19がこの発明の角度制御機構に相当し、ケーブル23および変速機1および油圧制御装置6がこの発明の制御対象部に相当し、第1の腕21がこの発明の操作力伝達部材に相当し、長さL5,L6がこの発明の距離に相当し、第2のリンク19がこの発明の支持機構に相当し、中心F1がこの発明における第1の支点に相当し、中心G1がこの発明の第2の支点に相当し、中心E1がこの発明の第3の支点に相当する。
【0048】
なお、この実施形態において、基準線として水平線を採用することもできる。また、基準線と中心線とのなす角度の変化を抑制する構成としては、角度の変化の増加を抑制するほかに、角度の変化の減少を抑制する構成を採用することもできる。また、この実施形態は、シフトレバーをステアリングコラム12の側方、またはコンソールボックス(図示せず)などに取り付ける構成の車両に適用することもできる。また、この実施形態は、シフトレバーを車両の幅方向(言い換えれば左右方向)に操作できるように構成した装置にも適用することができる。さらにこの実施形態は、シフトレバーを、その中心線がほぼ水平な平面内で操作されるように構成された装置にも適用することができる。さらにまた、この実施形態を、変速機以外の制御対象部、例えば、車両の駆動力源としてのエンジン、モータなどを制御するための操作レバー、あるいは車両の操舵装置の一部を構成する操作レバーに適用することもできる。
【0049】
上記の具体例に基づいて開示されたこの発明の特徴的な構成を記載すれば以下のとおりである。すなわち、操作力が入力される入力点を有し、かつ、前記操作力により第1の支点を中心として動作する操作レバーと、この操作レバーに連結されて前記第1の支点を中心として動作し、かつ、前記操作レバーから伝達された動力を制御対象部に出力する出力点を有する操作力伝達部材とを備えた操作レバー装置において、前記操作レバーの長手方向における前記入力点とは異なる位置を、この操作レバーが長手方向に移動可能な状態で支持する支持機構と、前記操作レバーにおける前記入力点と前記支持機構により支持されている位置との間に設けられ、かつ、前記操作レバーと前記操作力伝達部材とを第2の支点を中心として回転可能に連結する連結機構とを備えていることを特徴とするものである。ここで、第2の支点には軸31が相当し、連結機構には接続具30が相当する。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、操作レバーが第1の支点を中心として動作すると、操作レバーにおける入力点とは反対側の端部と支持機構とが操作レバーの長手方向に相対移動するため、操作レバーの突出量が少なくなる。したがって、操作レバーを操作する手首の曲がり量が大きくなることが抑制され、操作レバーの操作性が向上する。
【0051】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得られる他に、操作レバーが操作されたときに、インストルメントパネルから車両の後方側に向かうシフトレバーの突出量を少なくすることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の効果を得られる他に、操作レバーと支持機構とが操作レバーの長手方向に相対移動して、基準線と操作レバーの長手方向の中心線とのなす角度が、操作レバーの操作位置の変化に対応して増加することが抑制される。
【0052】
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、出力点側で必要な荷重の程度に合わせて、入力点と支点との距離と、支点と出力点との距離との比率を変更することができる。したがって、出力点側で必要な荷重が小さい場合に相当する操作レバーの動作位置においては、操作レバーの長さおよび操作範囲が抑制され、シフトレバーの操作性が向上する。
【0053】
請求項5の発明によれば、請求項4の発明と同様の効果を得られる他に、操作レバーがパーキングポジションに対応する操作位置にあるときに、入力点と支点との距離と、支点と出力点との距離との比率が相対的に大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の操作レバー装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】 この発明の操作レバー装置を車両に取り付けた状態の模式的な側面図である。
【図3】 図1に示す操作レバー装置の要部を示す拡大図である。
【図4】 図1に示す操作レバー装置の動作を示す概念図である。
【符号の説明】
1…変速機、 6…油圧制御装置、 16…シフトレバー装置、 18…第1のリンク、 18A…孔、 19…第2のリンク、 20,25,31…軸、 23…ケーブル、 21…第1の腕部、 26…シフトレバー、 30…接続具、 33…シャフト、 D1…中心線、 J1…鉛直線、 K1…入力点、 L5,L6…長さ、 α1,β1…ノブ角度。
Claims (5)
- 操作力が入力される入力点を有し、かつ、前記操作力により第1の支点を中心として動作する操作レバーと、この操作レバーに連結されて前記第1の支点を中心として動作し、かつ、前記操作レバーから伝達された動力を制御対象部に出力する出力点を有する操作力伝達部材とを備え、前記操作レバーを車両の後方に向けて動作させたときに前記車両の前後方向における前記操作レバーの傾斜程度が増加するように構成されている操作レバー装置において、
前記操作レバーの長手方向における前記入力点とは反対側の端部を、この操作レバーが前記第1の支点を中心として動作するときに長手方向に移動可能な状態で支持する支持機構と、
前記操作レバーにおける前記入力点と前記支持機構により支持されている位置との間に設けられ、かつ、前記操作レバーと前記操作力伝達部材とを第2の支点を中心として回転可能に連結する連結機構と
を備えていることを特徴とする操作レバー装置。 - 前記操作レバーは、前記車両のドライバーが着座するシートの前方に設けられたインストルメントパネルに取り付けられており、
前記支持機構は、第3の支点を中心として回転可能に設けられており、
前記車両の前後方向で前記第3の支点は前記第1の支点よりも前方に配置されており、かつ、前記第1の支点は前記第3の支点よりも上方に配置され、かつ、前記入力点は前記第1の支点よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の操作レバー装置。 - 前記操作レバーが動作する平面内における基準線と、この基準線と操作レバーの長手方向の中心線とのなす角度が増加するときに、その角度の増加を抑制する角度制御機構が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の操作レバー装置。
- 前記操作レバーの操作にともない、前記入力点から前記第1の支点までの距離と、前記第1の支点から前記出力点までの距離との比率を変化させる比率制御機構が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の操作レバー装置。
- 前記制御対象部は、車両の動力源とトルク伝達可能に設けられた変速機であり、その変速機を制御するシフトポジションとしてパーキングポジションとリバースポジションとニュートラルポジションとドライブポジションとを有し、
前記操作レバーは各シフトポジションに対応する操作位置を備えており、前記比率制御機構は、前記操作レバーが前記パーキングポジションに対応する操作位置にあるときに、前記比率が相対的に大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の操作レバー装置。
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