JP2005014634A - 操作レバー装置 - Google Patents

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Makoto Toda
誠 戸田
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Abstract

【課題】節度機構をコンパクトに構成することにより、操作レバー装置のコンパクト化を実現することのできる操作レバー装置を提供する。
【解決手段】第2の軸(回動支点)25を中心として回動可能に支持されたレバー支え部材(支持部材)19と、レバー支え部材(支持部材)19に対して軸方向に摺動可能に支持されかつ操作力が入力される入力点K1を有するシフトレバー(操作レバー部材)26とを備える。シフトレバー26が、第2の軸25を中心とする回動にともなってレバー支え部材19に対して軸方向に摺動することにより、入力点K1から第2の軸25までの距離が変化するように構成されている。レバー支え部材19とシフトレバー26との間には、シフトレバー26にその摺動位置の変化に応じて節度感を与える節度機構40が設けられる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作レバーに入力される操作力を車両用変速機、油圧制御装置等の制御対象部に伝達するための操作レバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の操作レバー装置には、回動支点を中心として回動可能に支持された支持部材と、その支持部材に対して軸方向に摺動可能に支持されかつ操作力が入力される入力点を有する操作レバー部材とを備えるものがある。そして、操作レバー部材が、回動支点を中心とする回動にともなって支持部材に対して軸方向に摺動することにより、前記入力点から前記回動支点までの距離が変化するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、一般的な操作レバー装置においては、操作レバーにその操作位置の変化に応じて節度感を与える節度機構が設けられている。従来の節度機構は、操作レバー部材に連動して回動する部材に設けられた節度波形部と、操作レバー装置のブラケットに設けられた節度ばね機構とによって構成されていた(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−233075号公報
【特許文献2】
特開平8−324283号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献2に記載されたような節度機構では、前にも述べたように、操作レバー部材に連動して回動する部材に設けた節度波形部と、操作レバー装置のブラケットに設けた節度ばね機構とによって構成されている。このように、回動する部材に節度波形部を設けるものによって、所定の節度荷重特性を得るためには、節度波形部及び節度ばね機構の大型化を余儀なくされることになった。したがって、特許文献2に記載された節度機構を前記特許文献1に記載された操作レバー装置に単に組込むといった構成では、操作レバー装置の大型化を招くという問題があった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、節度機構をコンパクトに構成することにより、操作レバー装置のコンパクト化を実現することのできる操作レバー装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、本発明の特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とする操作レバー装置により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載された操作レバー装置によると、操作レバー部材に操作力が入力されることにより、操作レバー部材が回動支点を中心として回動し、かつ該操作レバー部材がその回動にともなって支持部材に対して軸方向に摺動することにより、入力点から回動支点までの距離が変化する。
そして、支持部材と操作レバー部材との間には、節度波形部と節度ばね機構とにより該操作レバー部材にその摺動位置の変化に応じて節度感を与える節度機構が設けられている。したがって、操作レバーに連動して回動する部材の回動位置の変化に応じて該操作レバーに節度感を与える節度機構に比べて、節度機構をコンパクトに構成することができ、これにより、操作レバー装置のコンパクト化を実現することができる。
また、節度機構の節度ばね機構によって操作レバー部材が付勢されるため、支持部材に操作レバー部材を摺動可能に支持することにより両部材の摺動部間に発生するガタ感を抑えることもできる。
【0008】
また、特許請求の範囲の請求項2に記載された操作レバー装置によると、節度波形部が操作レバー部材に形成されることにより、節度波形部の形成のための部品を省略することができる。また、節度ばね機構が支持部材に設けられることにより、節度ばね機構を操作レバー部材に設ける場合に比べ容易に設けることが可能である。したがって、支持部材と操作レバー部材との間に、節度波形部及び節度ばね機構を合理的に設けることができる。
【0009】
また、特許請求の範囲の請求項3に記載された操作レバー装置によると、節度波形部が、操作レバー部材に取り付けられる部材に形成されることにより、節度波形部を操作レバー部材に形成する場合に比べ容易に形成することができる。また、節度ばね機構が支持部材に設けられることにより、節度ばね機構を操作レバー部材に設ける場合に比べ容易に設けることが可能である。したがって、支持部材と操作レバー部材との間に、節度波形部及び節度ばね機構を合理的に設けることができる。
なお、操作レバー部材に取り付けられる部材は、節度波形部を形成する専用の部材でもよいし、操作レバー部材の操作力を伝達するための部品でもよい。また、操作レバー部材の操作力を伝達するための部材に節度波形部を形成する場合には、節度波形部を形成するための専用の部材を設定する場合に比べて、部品点数及び組付工数の削減に有利となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1について説明する。なお、本実施の形態は、前記特許文献1に記載の操作レバー装置に節度機構を組込んだものであるから、車両の概要を説明した後、操作レバー装置、節度機構の順に説明することにする。
まず、車両の概要を説明する。図2に示すように、車両のフロアFLの下面側すなわち室外A1には、変速機1が設けられている。変速機1は、駆動力源(図示せず)側に接続された入力軸2と、その入力軸2にトルク伝達可能に接続された歯車変速機構3と、その歯車変速機構3に対してトルク伝達可能に接続された出力軸4とを有している。出力軸4は、図示しないプロペラシャフトまたはドライブシャフトなどの動力伝達装置に接続されている。
【0011】
前記変速機1は、例えば、クラッチ、ブレーキ等からなる摩擦係合装置5、及び、その摩擦係合装置5の係合・解除を制御する油圧制御装置6を備えている。摩擦係合装置5は、前記歯車変速機構3のトルク伝達経路を切り換える。また、油圧制御装置6は、マニュアルバルブ9及び各種のソレノイドバルブ(図示省略)等を有している。マニュアルバルブ9は、各種のシフトポジション、例えば、P(パーキング)ポジション、R(リバース)ポジション、N(ニュートラル)ポジション、D(ドライブ)ポジション、2(セカンド)ポジション、L(ロー)ポジションに対応する動作位置を備えている。なお、各シフトポジションは、ここに記載した順序で設定されている。
【0012】
前記変速機1は、出力軸4に設けられたパーキングギヤ7に対して係合・解除可能なパーキングロックポール8を備えている。そして、前記油圧制御装置6のシャフト33には、レバー24が連結されている。そして、シャフト33とマニュアルバルブ9及びパーキングロックポール8とが、機械的に動力伝達可能な状態で連結されている。
【0013】
前記フロアFLには、ダッシュパネル10が接続されている。ダッシュパネル10の室内B1側には、インストルメントパネル11が取り付けられている。インストルメントパネル11には、ステアリングコラム12を介してステアリングホイール13が取り付けられている。また、フロアFLの上方におけるインストルメントパネル11よりも車両の後方には、シート14が設けられている。このシート14には、ドライバー15が着席する。
【0014】
前記インストルメントパネル11には、シフトレバー装置16が設けられている。シフトレバー装置16は、本明細書でいう「操作レバー装置」に相当するもので、以下に説明する。
図1に示すように、前記インストルメントパネル11の内部C1には、ブラケット17が固定されている。ブラケット17には、第1の軸20が設けられている。第1の軸20には、リンク18がその軸20を中心として回転可能に支持されている。第1の軸20の軸線(図示省略)は、車両の幅方向すなわち左右方向(図1において紙面表裏方向)に沿って延びている。
【0015】
前記リンク18は、第1の軸20を間にして両側方に延びる第1の腕部21及び第2の腕部22を有している。第1の腕部21の自由端には、ケーブル23の一端部が接続されている。ケーブル23は、前記インストルメントパネル11の内部C1からフロアFLの下面側に亘って取り回されている。そして、ケーブル23の他端部は、前記油圧制御装置6のレバー24に連結されている(図2参照)。
【0016】
図1に示すように、前記ブラケット17には、第2の軸25が設けられている。第2の軸25の中心(図4中、符号E1参照)は、前記第1の軸20の中心(図4中、符号F1参照)よりも下方でかつ前方に配置されている。第2の軸25には、例えば、樹脂製のレバー支え部材19がその軸25を中心として回転可能に支持されている。この第2の軸25の軸線(図示省略)は、車両の幅方向すなわち左右方向(図1において紙面表裏方向)に沿って延びている。なお、第2の軸25は、本明細書でいう「回動支点」に相当する。
【0017】
前記インストルメントパネル11には、シフトレバー26が設けられている。シフトレバー26は、金属製の棒状のレバー軸部27と、そのレバー軸部27の上端部に設けられた樹脂製のノブ28とを有している。レバー軸部27は、前記インストルメントパネル11の内部C1に配置されている。また、ノブ28は、インストルメントパネル11の内部C1からそのインストルメントパネル11に形成された開口部(図示省略)を通して室内B1に亘って配置されている。また、シフトレバー26は、長手方向の中心線(すなわち、軸線)D1が車両の前後方向に傾斜した状態で配置されており、ノブ28がレバー軸部27よりも車両の後方に位置している。そして、中心線(軸線)D1と鉛直線J1とのなす鋭角側の角度がα1の状態でシフトレバー26が停止したとき(図1中、実線26参照)に、前記マニュアルバルブ9(図2参照)がPポジションに相当する位置に設定されるように構成されている。
【0018】
前記レバー軸部27の下端部は、前記レバー支え部材19により軸方向に摺動可能に支持されている。具体的には、レバー支え部材19に設けられた中空筒状の支持孔29内にレバー軸部27が軸方向に摺動可能に挿入されている。このようにして、シフトレバー26とレバー支え部材19とが、シフトレバー26の長手方向の中心線(軸線)D1に沿って相対移動可能になっている。つまり、レバー支え部材19とレバー軸部27とはすべり対偶となっている。
【0019】
前記レバー軸部27のほぼ中央部には、例えば、樹脂製の連結部材30が固定状に取り付けられている。連結部材30には、前記リンク18の第2の腕部22が第3の軸31により回転可能に連結されている。第3の軸31の中心(図4中、符号G1参照)は、前記中心F1よりも上方でかつ後方に配置されている。また、中心G1は、ケーブル23とリンク18との連結中心(図4中、符号H1参照)よりも下方でかつ後方に配置されている。
【0020】
図1に示すように、前記ノブ28には、ノブボタン34が設けられている。また、図3に示すように、前記レバー軸部27には、その長手方向すなわち軸方向に往復移動可能なグルーブドピン35が設けられている。そして、ノブボタン34の操作によって、グルーブドピン35の動作が制御されるように構成されている。
【0021】
前記第1の軸20及び前記第3の軸31には、それぞれに相対回転可能なディテントプレート36が設けられている。ディテントプレート36には、溝部37が形成されている。溝部37内には、前記グルーブドピン35が移動可能に配置されている。
また、前記ブラケット17には、ほぼ円弧形状のガイド孔38が設けられている。また、前記シフトレバー26には、図示しない腕部を介してピン39が設けられている。ピン39は、ガイド孔38内を移動可能になっている。
【0022】
上記構成のシフトレバー装置16において、図3に示すように、前記グルーブドピン35が前記ディテントプレート36の溝部37の凹所37a内に位置しているときは、シフトレバー26を図1の実線26で示す状態からノブボタン34を操作することなく時計回り方向に操作することができない。
【0023】
次に、前記ノブボタン34(図1参照)を操作して、前記グルーブドピン35(図2参照)を下動させて、前記ディテントプレート36の溝部37の移動可能領域37bに移動させる。この状態で、シフトレバー26(図1参照)を時計回り方向(すなわち、ドライバー15(図2参照)側)に向けて倒す方向の操作力が、前記ノブ28に入力されると、その操作力が連結部材30を介してリンク18に伝達される。すると、リンク18が第1の軸20を中心として時計回り方向に回動する。一方、レバー支え部材19が第2の軸25を中心として時計回り方向に回動するとともに、そのレバー支え部材19に対してレバー軸部27が軸方向下方に摺動する。これにより、シフトレバー26が図1に実線26と二点鎖線26に示す範囲内で動作可能である。
【0024】
また、図4に示すように、前記シフトレバー26(図1参照)の操作中、中心線(軸線)D1が「P」ポジションの右側に位置する状態が「R」ポジションに対応する。また、中心線D1が「R」ポジションの右側に位置する状態が「N」ポジションに対応する。また、中心線D1が「N」ポジションの右側に位置する状態が「D」ポジションに対応する。また、中心線D1が「D」ポジションの右側に位置する状態が「2」ポジションに対応する。また、中心線D1が「2」ポジションの右側に位置する状態が「L」ポジションに対応する。なお、図4において、符号、K1はシフトレバー26(図1参照)の入力点を示し、また、M1はシフトレバー26に対するレバー支え部材19(図1参照)の保持中心を示している。
【0025】
そして、図1において、前記「P」ポジション以外のシフトポジションに対応する位置にあるシフトレバー26を反時計回り方向に戻す方向の操作力が、前記ノブ28に入力される。すると、その操作力により、リンク18が第1の軸20を中心として反時計回り方向に回動する。一方、レバー支え部材19が第2の軸25を中心として反時計回り方向に回動するとともに、そのレバー支え部材19に対してレバー軸部27が軸方向上方に摺動する。これにより、入力点K1から回動支点(第2の軸25)までの距離が変化する。
上記のように、ノブ28に操作力を入力することにより、その操作力が倍力されてケーブル23に伝達され、その荷重によりマニュアルバルブ9(図2参照)が作動される。
【0026】
ところで、前記シフトレバー26(図1参照)が、「P」ポジション以外のシフトポジションから「P」ポジションへの操作された場合には、図2に示されるパーキングロックポール8とパーキングギヤ7とが係合され、出力軸4の回転が防止される。これに対して、シフトレバー26が「P」ポジションから「P」ポジション以外のシフトポジションへ操作された場合には、パーキングロックポール8とパーキングギヤ7との係合が解除され、出力軸4が回転可能となる。
【0027】
次に、上記した操作レバー装置に組込まれた節度機構について説明する。図5に示すように、前記レバー支え部材19と前記シフトレバー26との間には、そのシフトレバー26に摺動位置の変化に応じて節度感を与える節度機構40が設けられている。節度機構40は、シフトレバー26(詳しくは、レバー軸部27)に設けられた節度波形部126と、レバー支え部材19に設けられた節度ばね機構42とによって構成されている。なお、レバー支え部材19は、本明細書でいう「支持部材」に相当する。また、シフトレバー26は、本明細書でいう「操作レバー部材」に相当する。
【0028】
前記節度波形部126は、前記シフトレバー26のレバー軸部27の前側面に対してそのレバー軸部27の軸方向に沿って凹凸を繰り返す波形状に形成されている。節度波形部126は、その最下部に位置するパーキング凹部126Pと、その凹部126Pの上隣りに位置するリバース凹部126Rと、その凹部126Rの上隣りに位置するニュートラル凹部126Nと、その凹部126Nの上隣りに位置するドライブ凹部126Dと、その凹部126Dの上隣りに位置するセカンド凹部1262と、その凹部1262の上隣りに位置するロー凹部126Lとを有している。各凹部126P,126R,126N,126D,1262,126Lは、シフトレバー26の各シフトポジションに対応している。
【0029】
前記節度ばね機構42は、球形のボール43と、コイルばねからなるばね44と、ボール43及びばね44を内蔵したホルダ45とを備えている。一方、前記レバー支え部材19の前壁19aには、前記支持孔29の半径方向に貫通するねじ孔等の取付孔19bが形成されている。節度ばね機構42は、ホルダ45の先端部をレバー支え部材19の取付孔19bにねじ付けることによって、レバー支え部材19に装着されている。また、ボール43は、ばね44の弾性によって前記レバー軸部27に向けて付勢されており、前記節度波形部126の各凹部126P,126R,126N,126D,1262,126Lのいずれか1つ(図5においては126P)に選択的に係合している。
【0030】
上記した節度機構40を備えたシフトレバー装置16において、いま、シフトレバー26は、図1に実線26で示されているように、「P」ポジションにあるものとする。このとき、節度機構40の節度ばね機構42のボール43は、節度波形部126のパーキング凹部126Pに係合している(図5参照)。
そして、シフトレバー26が、前にも述べたように、「P」ポジション以外のシフトポジションへ操作されると、レバー支え部材19に対してレバー軸部27が摺動する。これにともなって、節度機構40を構成している節度波形部126と節度ばね機構42とが相対的に変位する。すなわち、パーキング凹部126Pに係合していたボール43は、ばね44を圧縮しながら上隣りの凸部を乗り越えてリバース凹部126Rに係合し、次にその上隣りの凸部を乗り越えてニュートラル凹部126Nに係合し、次にその上隣りの凸部を乗り越えてドライブ凹部126Dに係合し、次にその上隣りの凸部を乗り越えてセカンド凹部1262に係合し、次にその上隣りの凸部を乗り越えてロー凹部126Lに係合する。このようにして、シフトレバー26のシフトポジションに応じて、いずれかの凹部126R,126N,126D,1262,126Lに係合する。これにより、シフトレバー26は、その操作位置に対応して位置決めされる。そして、ボール43が節度波形部126の凹部相互間の凸部を乗り越えて次の凹部内に嵌り込む度に、シフトレバー26に節度感が与えられる。なお、シフトレバー26が逆方向、すなわち「P」ポジション以外から「P」ポジションに向かって操作されたときも上記と同様である。
したがって、ドライバー15(図2参照)は、シフトレバー26の操作にともなって節度感、すなわち摺動位置の切り替えを行っているという手応えを感じ取ることができる。
【0031】
上記したシフトレバー装置16(図1参照)によると、シフトレバー26に操作力が入力されることにより、シフトレバー26が回動支点(第2の軸25が相当する。)を中心として回動し、かつ該シフトレバー26がその回動にともなって支持部材に対して軸方向に摺動することにより、入力点K1から第2の軸25(回動支点)までの距離が変化する。
そして、レバー支え部材19とシフトレバー26との間には、節度波形部126と節度ばね機構42とにより該シフトレバー26にその摺動位置の変化に応じて節度感を与える節度機構40(図5参照)が設けられている。したがって、従来技術(前記特許文献2参照)のように、操作レバーに連動して回動する部材の回動位置の変化に応じて該操作レバーに節度感を与える形式の節度機構に比べて、節度機構40をコンパクトに構成することができ、これにより、シフトレバー装置16のコンパクト化を実現することができる。
【0032】
また、節度機構40の節度ばね機構42によって、シフトレバー26(詳しくは、レバー軸部27)が後方へ付勢されてレバー支え部材19の支持孔29の前壁面に押し付けられる。このため、レバー支え部材19にシフトレバー26を摺動可能に支持することにより両部材19,26の摺動部間に発生するガタ感を抑えることもできる。
【0033】
また、節度波形部126がシフトレバー26自体に形成されることにより、節度波形部126の形成のための部品を省略することができる。また、節度ばね機構42がレバー支え部材19に設けられることにより、節度ばね機構42をシフトレバー26に設ける場合に比べ容易に設けることが可能である。したがって、レバー支え部材19とシフトレバー26との間に、節度波形部126及び節度ばね機構42を合理的に設けることができる。
【0034】
また、レバー支え部材19と、そのレバー支え部材19に対して軸方向に摺動するシフトレバー26との間に節度機構40を設けたことにより、シフトレバー26の摺動位置にかかわらず、均等な節度荷重特性を容易に得ることができる。例えば、従来技術(前記特許文献2参照)のように、節度波形部が円周方向に形成される形式の節度機構では、節度波形部の波形形状と節度ばね機構のばね特性との関係から、操作レバーの操作位置にかかわらず、均等な節度荷重特性を得ることが困難であったが、上記節度機構40によればそのような不具合が解消される。
【0035】
また、レバー支え部材19と、そのレバー支え部材19に対して軸方向に摺動するシフトレバー26との間に節度機構40を設けたことにより、節度ばね機構42のばね44のチューニングを容易に行なうことができる。
【0036】
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2は、上記実施の形態1における節度機構40の節度ばね機構42(図5参照)に変更を加えたものであるからその変更部分について詳述し、重複する説明は省略する。
図6に示すように、実施の形態2における節度ばね機構(符号、242を付す)は、砲弾形のプランジャ243と、コイルばねからなるばね244と、プランジャ243及びばね244を内蔵したホルダ245とを備えている。節度ばね機構42は、ホルダ245の先端部をレバー支え部材19の取付孔19bにねじ付けることによって、レバー支え部材19に装着されている。また、プランジャ243は、その先端部に半球状の球状部243aを有している。プランジャ243は、ばね244の弾性によってシフトレバー26のレバー軸部27に向けて付勢されており、その球状部243aが節度波形部126の各凹部126P,126R,126N,126D,1262,126Lのいずれかに1つ(図5においては126P)に選択的に係合している。なお、ばね44のプランジャ側の部分は、プランジャ243の中空部内に挿入されている。
【0037】
上記した節度ばね機構242においても、プランジャ243が前記実施の形態1におけるボール43(図5参照)と同様に作動することによって、プランジャ243の球状部243aが節度波形部126の凹部相互間の凸部を乗り越えて次の凹部内に嵌り込む度に、シフトレバー26に節度感が与えられる。
したがって、本実施の形態によっても、前記実施の形態1とほぼ同様の作用・効果が得られる。
【0038】
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3について説明する。なお、実施の形態3は、上記実施の形態1における節度機構40の節度ばね機構42(図5参照)に変更を加えたものであるからその変更部分について詳述し、重複する説明は省略する。
図7に示すように、実施の形態3における節度ばね機構(符号、342を付す)は、例えば、金属製のばね板材からなるばね344によって構成したものである。一方、レバー支え部材19の前壁19aには、前記実施の形態1の取付孔19b(図5参照)に代えて、上方に開口する取付溝19cが形成されている。ばね344の一端部すなわち下端部は、レバー支え部材19の取付溝19cに差し込まれた状態で、そのレバー支え部材19にねじ347によってねじ止めされている。また、シフトレバー26のレバー軸部27には、前記実施の形態1と同様の節度波形部126が、ばね344の他端部すなわち上端部に対応する位置において形成されている。
【0039】
前記ばね344の他端部すなわち上端部には、節度波形部126の各凹部126P,126R,126N,126D,1262,126Lに選択的に係合するほぼ円弧形状の係合部344aが折り曲げによって形成されている。ばね344の係合部344aは、そのばね344の弾性を利用してシフトレバー26のレバー軸部27の節度波形部126に押し付けられ、その節度波形部126のいずれかの凹部(図5においては126P)に選択的に係合している。
【0040】
上記した節度ばね機構342においても、ばね344の係合部344aが節度波形部126の凹部相互間の凸部を乗り越えて次の凹部内に嵌り込む度に、シフトレバー26に節度感が与えられる。
したがって、本実施の形態によっても、前記実施の形態1,2の作用・効果とほぼ同様の作用効果が得られる。さらに、節度ばね機構242をばね344によって構成することにより、前記実施の形態1,2の節度ばね機構242に比べ、簡単な構造によってコンパクトに構成することができる。
【0041】
[実施の形態4]
本発明の実施の形態4について説明する。なお、実施の形態4は、上記実施の形態3における節度機構40の節度波形部126(図7参照)に変更を加えたものであるからその変更部分について詳述し、重複する説明は省略する。
図7に示すように、実施の形態4における節度波形部(符号、426を付す)は、前記実施に形態3(図7参照)のシフトレバー26のレバー軸部27に代えて、連結部材30に形成したものである。節度波形部426は、連結部材30の前側面に対してレバー軸部27の軸方向に沿って凹凸を繰り返す波形状に形成されている。節度波形部426は、前記実施に形態3の節度波形部126(図7参照)と同様に、シフトレバー26の各シフトポジションに対応するパーキング凹部(符号、426Pを付す)、リバース凹部(符号、426Rを付す)、ニュートラル凹部(符号、426Nを付す)、ドライブ凹部(符号、426Dを付す)、セカンド凹部(符号、4262を付す)、ロー凹部(符号、426Lを付す)とを有している。また、ばね344の上端部は、上方へ延長されており、係合部344aがそのばね344の弾性を利用して連結部材30の節度波形部426に押し付けられ、その節度波形部426のいずれかの凹部(図5においては426P)に選択的に係合している。
【0042】
上記した実施の形態4においても、ばね344の係合部344aが節度波形部426の凹部相互間の凸部を乗り越えて次の凹部内に嵌り込む度に、シフトレバー26に節度感が与えられる。
したがって、本実施の形態によっても、前記実施の形態3の作用・効果とほぼ同様の作用効果が得られる。
【0043】
また、シフトレバー26に取り付けられる連結部材30は、そのシフトレバー26の操作力を伝達するための部材である。したがって、連結部材30に節度波形部426を形成したことにより、節度波形部を形成するための専用の部材を設定する場合に比べて、部品点数及び組付工数の削減に有利である。なお、連結部材30に代えて、節度波形部426を形成した専用の部品をシフトレバー26に取り付けることもできる。
【0044】
また、連結部材30に節度波形部426を形成したことにより、例えば前記実施の形態1〜3にようにシフトレバー26のレバー軸部27に節度波形部を形成する場合に比べて、節度波形部426を容易にかつ安価に形成することができる。
【0045】
また、金属製のばね344の係合部344aと、樹脂製の連結部材30の節度波形部426との接触関係となるため、金属同士の接触関係(例えば、前記実施の形態3参照)に比べて、作動音を低減することができる。
【0046】
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、車両の変速機1以外の制御対象部、例えば、車両の駆動力源としてのエンジン、モータなどを制御するための操作レバー、あるいは車両の操舵装置の一部を構成する操作レバー等にも適用することができる。また、節度機構40の節度波形部と節度ばね機構の配置関係は、逆配置、すなわち節度波形部を支持部材(レバー支え部材19)に設け、節度ばね機構を操作レバー部材26(シフトレバー26のレバー軸部27)に設けることもできる。また、レバー支え部材19、連結部材30は、樹脂製、特に耐摩耗性に優れた樹脂製が好ましいが、金属製であってもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明の操作レバー装置によれば、節度機構をコンパクトに構成することにより、操作レバー装置のコンパクト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる操作レバー装置を示す側面図である。
【図2】操作レバー装置を車両に装備した状態の模式的な側面図である。
【図3】操作レバー装置のディテントプレートの周辺部を示す側面図である。
【図4】操作レバー装置の動作を示す概念図である。
【図5】節度機構を示す側断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2にかかる節度機構を示す側断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3にかかる節度機構を示す側面図である。
【図8】本発明の実施の形態4にかかる節度機構を示す側面図である。
【符号の説明】
16 シフトレバー装置(操作レバー装置)
19 レバー支え部材(支持部材)
25 第2の軸(回動支点)
26 シフトレバー(操作レバー部材)
27 レバー軸部
40 節度機構
42 節度ばね機構
126 節度波形部
242 節度ばね機構
342 節度ばね機構
426 節度波形部
30 連結部材(操作レバー部材に取り付けられる部材)
K1 入力点

Claims (3)

  1. 回動支点を中心として回動可能に支持された支持部材と、前記支持部材に対して軸方向に摺動可能に支持されかつ操作力が入力される入力点を有する操作レバー部材とを備え、
    前記操作レバー部材が、前記回動支点を中心とする回動にともなって前記支持部材に対して軸方向に摺動することにより、前記入力点から前記回動支点までの距離が変化するように構成されている操作レバー装置であって、
    前記支持部材と前記操作レバー部材との間には、いずれか一方の部材に設けられる節度波形部と他方の部材に設けられる節度ばね機構とにより操作レバー部材にその摺動位置の変化に応じて節度感を与える節度機構が設けられていることを特徴とする操作レバー装置。
  2. 請求項1に記載の操作レバー装置であって、
    前記節度波形部が、前記操作レバー部材に形成され、
    前記節度ばね機構が、前記支持部材に設けられていることを特徴とする操作レバー装置。
  3. 請求項1に記載の操作レバー装置であって、
    前記節度波形部が、前記操作レバー部材に取り付けられる部材に形成され、
    前記節度ばね機構が、前記支持部材に設けられていることを特徴とする操作レバー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102006053408A1 (de) * 2006-11-13 2008-05-29 Siemens Ag Pedal für ein Fahrzeug

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