JP4599525B2 - データ処理装置およびデータ処理方法 - Google Patents
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情報処理装置内のバスシステムは、メモリバスとシステムバスが個々にプロセッサバスに接続されているか(非特許文献1参照)、又はプロセッサバスとメモリバスが個々にシステムバスに接続されている構成となっていた。
前者は、システムバスとメモリバスが連動動作するいわゆるダイレクトメモリアクセス(Direct Memory Access,以下DMA)の際に、プロセッサバスが独立動作ができないため、プロセッサバスの使用効率が悪くなる。一方、後者は、プロセッサバスとメモリバスが連動動作する、いわゆるメインメモリアクセスの際にシステムバスが独立動作できないため、システムバスの使用効率が悪くなるという問題があった。
尚、これらの従来のバスシステムの構成と問題点については、図面を用いて詳述した。
本発明の目的は、各バスの使用効率を最大とする情報処理装置のバスシステムを提供することにある。
本発明の他の目的は、プロセッサバスとメモリバスの連動動作とシステムバスの独立動作を同時に行うことが可能なバスシステムを提供することにある。
本発明の更なる目的は、システムバスとメモリバスの連動動作とプロセッサバスの独立動作を同時に行うことが可能なバスシステムを提供することにある。
本発明の更なる他の目的は、システムバス、メモリバス、プロセッサバスの3種のバスが少なくとも3本以上相互接続される場合の、各バスの使用効率を最大とする情報処理装置用バスシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明においては、第1バス、第2バス、第3バスの3つのバスを少なくとも三叉路状に接続し、3種のバスのうち、任意の2つを連動動作している間、他のバスが独立動作可能な構成とする。
即ち、本発明においては、プロセッサと、主メモリと、入出力デバイスと、該プロセッサと接続した第1バスと、該主メモリに接続した第2バスと、該入出力デバイスと接続した第3バスとを有する情報処理装置において、該第1バスと該第2バスと該第3バスとが接続され、前記プロセッサと前記主メモリと前記入出力デバイスの任意の2つ間でデータ転送を可能とする接続手段を有し、該接続手段は、接続された前記第1バスと前記第2バスを用い、前記プロセッサと前記主メモリとの間で第1のデータ信号を転送する第1のデータ転送モードと、接続された前記第2バスと前記第3バスを用い、前記主メモリと前記入出力デバイスとの間で第2のデータ信号を転送する第2のデータ転送モードと、接続された前記第3バスと前記第1バスを用い、前記入出力デバイスと前記プロセッサとの間で第3のデータ信号を転送する第3のデータ転送モードとからなる、それぞれ独立したデータ転送モードを可能とすることを特徴とする情報処理装置である。
これにより、3種のバスの使用効率を最大限に高めることができる。
また、上記目的を達成するため、本発明においては、プロセッサバス、メモリバス、システムバスの3種のバスを少なくとも三叉路状に接続し、3種のバスのうち、任意の2種を連動動作している間、他の1種のバスが独立動作可能な構成とする。
即ち、本発明においては、少なくとも一個のプロセッサが接続されたプロセッサバス、メインメモリに接続されたメモリバス、少なくとも一個の入出力デバイス(以下I/Oデバイス)などの接続デバイスが接続されたシステムバスの3種のバスを少なくとも三叉路接続するコントロール手段を設け、このコントロール手段により、各種のバスの相互接続を可能とする。
即ち、本発明においては、情報処理装置のバスシステムを、少なくとも一個のプロセッサが接続されたプロセッサバスと、メインメモリに接続されたメモリバスと、少なくとも一個の接続デバイスが接続されたシステムバスと、これら3種のバスが接続され、これら3種のバスの相互接続のための接続コントロール手段とで構成する。
本発明では、この接続コントロール手段は、三種のバスのそれぞれのデータバスが接続され、これらバス上のデータを相互に転送するデータパススイッチング手段と、三種のバスのそれぞれの制御バスとアドレスバスが接続され、これらバス上のコントロール信号及びアドレスを相互に転送すると共に、データパススイッチング手段へのデータパス制御信号を発生するバス・メモリ接続コントローラから構成される。
好適にはこのデータパススイッチング手段とバス・メモリ接続コントローラはそれぞれ単独に、あるいは一体として、一つの集積回路上に構成される。
更に、本発明においては、三種のバスはそれぞれ一本でなく、三種のバスのいずれかが複数本の場合においても同様に接続コントロール手段を構成し、これらのバスの相互接続を可能とすることができる。
上述した本発明の構成において、プロセッサバス、メモリバス、システムバスの3種のバスが少なくとも三叉路状に相互に接続されることにより、例えばプロセッサバス上のプロセッサからメモリバス上の主記憶メモリへアクセスするプロセッサメインメモリアクセスの場合に、データはプロセッサバスとメモリバスのみ介して転送され、システムバスを経由しないため、システムバスは独立に動作することが可能となる。一方、システムバス上の接続デバイスからメモリバス上の主記憶メモリへアクセスするDMAの場合、データはシステムバスとメモリバスのみ介して転送され、プロセッサバスを経由しないので、プロセッサバスは独立して動作することが可能となる。
これにより、3種のバスの使用効率を最大限に高めることができる。
以上、詳述してきた本発明によれば、少なくとも3種のバスの内、任意の2本が連動動作している間、他の1本以上のバスが独立動作することができるので、各バスの使用効率を最大にするという効果がある。特に、プロセッサバス上に複数のプロセッサが接続されている場合、又はキャッシュメモリシステムが接続されている場合等に、DMA動作と複数プロセッサ間、又はプロセッサとキャッシュメモリシステム間のデータ転送を同時に行え、又、プロセッサメインメモリアクセスと複数のシステムバス接続デバイス間のデータ転送を同時に行えるなどの効果がある。
102…キャッシュメモリシステム、
103…三叉路接続コントローラ、
104…メインメモリ、
105…M個のシステムバス接続デバイス、
111…プロセッサバス、
112…メモリバス、
113…システムバス。
Claims (20)
- データ処理装置であって、
第1の仕様に従って動作するプロセッサバスと、
前記プロセッサバスに接続されるプロセッサと、
第2の仕様に従って動作するメモリバスと、
前記メモリバスに接続されるメモリと、
第3の仕様に従って動作するシステムバスと、
前記システムバスに接続される第1のデバイスと、
前記システムバスに接続される第2のデバイスと、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスに接続されるコントローラと、
を有し、
前記コントローラは、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記プロセッサバスと前記メモリバスとを使用して、前記プロセッサと前記メモリとの間で双方向にデータを転送する第1の転送モードと、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記メモリバスと前記システムバスとを使用して、前記メモリと前記デバイスとの間で双方向にデータを転送する第2の転送モードと、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記システムバスと前記プロセッサバスとを使用して、前記第1のデバイスまたは前記第2のデバイスの少なくとも1つと、前記プロセッサとの間で双方向にデータを転送する第3の転送モードと、
を有することを特徴とするデータ処理装置。 - データ処理装置であって、
プロセッサと接続可能な、第1の仕様に従って動作するプロセッサバスと、
メモリと接続可能な、第2の仕様に従って動作するメモリバスと、
第1のデバイス及び第2のデバイスと接続可能な、第3の仕様に従って動作するシステムバスと、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスに接続されるコントローラと、
を有し、
前記コントローラは、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記プロセッサバスと前記メモリバスとを使用して、前記プロセッサと前記メモリとの間で双方向にデータを転送する第1の転送モードと、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記メモリバスと前記システムバスとを使用して、前記メモリと前記デバイスとの間で双方向にデータを転送する第2の転送モードと、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記システムバスと前記プロセッサバスとを使用して、前記第1のデバイスまたは前記第2のデバイスの少なくとも1つと、前記プロセッサとの間で双方向にデータを転送する第3の転送モードと、
を有することを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1または2に記載のデータ処理装置であって、
前記第1の転送モードにおいて、前記プロセッサと前記メモリとの間で双方向にデータを転送している場合に、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でデータを転送する
ことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1または2に記載のデータ処理装置であって、
前記第1の転送モードにおいて、前記プロセッサと前記メモリとの間で双方向にデータを転送している場合に、前記システムバスは独立動作可能であり、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でデータを転送する
ことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ処理装置であって、
前記第1のデバイスは、ディスクコントローラまたはファイルコントローラのいずれかであり、前記第2のデバイスは、ネットワークコントローラまたは通信コントローラのいずれかである
ことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ処理装置であって、
前記第1のデバイスは、ディスクコントローラまたはファイルコントローラのいずれかであり、前記第2のデバイスは、描画コントローラまたは表示コントローラのいずれかである
ことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ処理装置であって、
前記第1のデバイスは、ネットワークコントローラまたは通信コントローラのいずれかであり、前記第2のデバイスは、描画コントローラまたは表示コントローラのいずれかである
ことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のデータ処理装置であって、
前記第1の転送モードでデータを転送している場合は、前記システムバスに該データは出力されず、
前記第2の転送モードでデータを転送している場合は、前記プロセッサバスに該データは出力されず、
前記第3の転送モードでデータを転送している場合は、前記メモリバスに該データは出力されない、
ことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のデータ処理装置であって、
前記第1の転送モードでデータを転送している場合は、前記システムバスは独立動作可能であり、
前記第2の転送モードでデータを転送している場合は、前記プロセッサバスは独立動作可能であり、
前記第3の転送モードでデータを転送している場合は、前記メモリバスは独立動作可能である、
ことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載のデータ処理装置であって、
前記信号は制御信号であることを特徴とするデータ処理装置。 - データ処理装置におけるデータ処理方法であって、
前記データ処理装置は、
第1の仕様に従って動作するプロセッサバスと、
前記プロセッサバスに接続されるプロセッサと、
第2の仕様に従って動作するメモリバスと、
前記メモリバスに接続されるメモリと、
第3の仕様に従って動作するシステムバスと、
前記システムバスに接続される第1のデバイスと、
前記システムバスに接続される第2のデバイスと、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスに接続されるコントローラと、
を有し、
前記コントローラは、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記プロセッサバスと前記メモリバスとを使用して、前記プロセッサと前記メモリとの間で双方向にデータを転送する第1の転送モード、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記メモリバスと前記システムバスとを使用して、前記メモリと前記デバイスとの間で双方向にデータを転送する第2の転送モード、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記システムバスと前記プロセッサバスとを使用して、前記第1のデバイスまたは前記第2のデバイスの少なくとも1つと、前記プロセッサとの間で双方向にデータを転送する第3の転送モード、
のいずれか1つによりデータを転送することを特徴とするデータ処理方法。 - データ処理装置におけるデータ処理方法であって、
前記データ処理装置は、
プロセッサと接続可能な、第1の仕様に従って動作するプロセッサバスと、
メモリと接続可能な、第2の仕様に従って動作するメモリバスと、
第1のデバイス及び第2のデバイスと接続可能な、第3の仕様に従って動作するシステムバスと、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスに接続されるコントローラと、
を有し、
前記コントローラは、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記プロセッサバスと前記メモリバスとを使用して、前記プロセッサと前記メモリとの間で双方向にデータを転送する第1の転送モード、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記メモリバスと前記システムバスとを使用して、前記メモリと前記デバイスとの間で双方向にデータを転送する第2の転送モード、
前記プロセッサバス、前記メモリバス及び前記システムバスの内、前記システムバスと前記プロセッサバスとを使用して、前記第1のデバイスまたは前記第2のデバイスの少なくとも1つと、前記プロセッサとの間で双方向にデータを転送する第3の転送モード、
のいずれか1つによりデータを転送することを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項11または12に記載のデータ処理方法であって、
前記第1の転送モードにおいて、前記プロセッサと前記メモリとの間で双方向にデータを転送している場合に、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でデータを転送する
ことを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項11または12に記載のデータ処理方法であって、
前記第1の転送モードにおいて、前記プロセッサと前記メモリとの間で双方向にデータを転送している場合に、前記システムバスは独立動作可能であり、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でデータを転送する
ことを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項11〜14のいずれか1項に記載のデータ処理方法であって、
前記第1のデバイスは、ディスクコントローラまたはファイルコントローラのいずれかであり、前記第2のデバイスは、ネットワークコントローラまたは通信コントローラのいずれかである
ことを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項11〜14のいずれか1項に記載のデータ処理方法であって、
前記第1のデバイスは、ディスクコントローラまたはファイルコントローラのいずれかであり、前記第2のデバイスは、描画コントローラまたは表示コントローラのいずれかである
ことを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項11〜14のいずれか1項に記載のデータ処理方法であって、
前記第1のデバイスは、ネットワークコントローラまたは通信コントローラのいずれかであり、
前記第2のデバイスは、描画コントローラまたは表示コントローラのいずれかである
ことを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項11〜17のいずれか1項に記載のデータ処理方法であって、
前記第1の転送モードでデータを転送している場合は、前記システムバスに該データは出力されず、
前記第2の転送モードでデータを転送している場合は、前記プロセッサバスに該データは出力されず、
前記第3の転送モードでデータを転送している場合は、前記メモリバスに該データは出力されない、
ことを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項11〜18のいずれか1項に記載のデータ処理方法であって、
前記第1の転送モードでデータを転送している場合は、前記システムバスは独立動作可能であり、
前記第2の転送モードでデータを転送している場合は、前記プロセッサバスは独立動作可能であり、
前記第3の転送モードでデータを転送している場合は、前記メモリバスは独立動作可能である、
ことを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項11〜19のいずれか1項に記載のデータデータ処理方法であって、
前記信号は制御信号であることを特徴とするデータ処理方法。
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