JP4598990B2 - 便座装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器電装品をケーシングの内部に収納した装置の改良に係り、その目的とするところは、便座、便蓋を便器本体上で起立させたとき、便蓋の表面が前記ケーシングや便器本体の洗浄水を貯留するロータンクの前面に衝接して損傷するのを良好に回避して、便座等の取付けを可能とした便座装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、腰掛式の水洗便器は、通常の便座単体を直接便器本体に具備する場合と、多機能便座と呼ばれ局部洗浄機能,脱臭機能及び便座暖房機能等をケーシングの中に備えて、このケーシングを便器本体に据え付けて使用するものとがある。特に、後者においては、局部洗浄用のノズル装置,洗浄水の加熱供給系,脱臭装置及びその制御部を図24に示すケーシング101の中に備え、このケーシング101を便器本体102に固定する方式であり、前記ケーシング101には便座103と便蓋104とを取付けた構造を備えている。
【0003】
一方、前記便座103及び便蓋104が閉じるときに図示しないヒンジ機構の回転に抵抗力を付加して、便座103等を緩やかに動作させるように構成したソフト閉止ユニットも従来から利用されている。前記ソフト閉止ユニットとしては、例えば、特開平2−63424号公報に記載されたもの等があり、その構造は、便座103及び便蓋104のそれぞれのヒンジ軸を差し込み、便座103,便蓋104を便器本体102に倒したとき、この閉止便座103等が急激に傾倒するのを抑制する抵抗機構等を内蔵して構成したものが一般に採用されている。
【0004】
便座装置に、このようなソフト閉止ユニットを備える場合、外観等の点からソフト閉止ユニットを便座装置のケーシングの中に納めることが好ましく、従来でもこのような方式が採用されている。そして、便座と便蓋のそれぞれの基端部の左右を一対のソフト閉止ユニットにヒンジ軸によって連接し、便座と便蓋とをそれぞれ独立した状態で開閉させるために、一方のソフト閉止ユニットを便座用及び他方を便蓋用として使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前記ソフト閉止ユニットにおいては、便座・便蓋を便器本体の上面を閉鎖する方向に倒伏する場合は、抵抗機構の抵抗作用により、便座等を急激に便器本体上に倒伏させることなく、ソフト的に緩やかに倒伏させることができる反面、用足し等に際し、倒伏している便座・便蓋を起立する場合は、ソフト閉止ユニットの抵抗機構が作用しないため、便座等を勢いよく起立させたりすると、便蓋が図24に示すように、背面下部がケーシングの前面傾斜面に衝接したり、あるいは、便器本体の後背部に併設されている洗浄水貯留用のロータンクに背面上部が勢いよく衝接する。このように、便座等を便器本体から勢いよく起立させることを繰り返していると、経年の間に便蓋の表面がケーシング等との衝接を繰り返すことにより損傷し、その外観の見映えが悪化したり、最悪の場合は便蓋に亀裂が生じたり、破損したりするという問題があった。
【0006】
また、前記ソフト閉止ユニットの抵抗機構には、一般にコイルスプリングが使用されている。このコイルスプリングは、便座や便蓋を便器本体上に閉鎖させるとき、自然落下させることなく緩やかに閉じることができるように抵抗力を付与するために用いられている。一方、便座等を例えば、90°以上の角度で起立させたときは、便座等が外力を加えない限り自然に倒伏しないように保持している。この場合、前記コイルスプリングは、少々の外力を加えた程度では便座等が自然に倒伏しないようある程度の抵抗力が維持できるようにばね圧力を強くしたものを用いている関係上、ソフト閉止ユニットの機構が大形化するという問題があった。しかも、便座等の起立に際しても、ある程度力をいれて引き上げないと途中で便座等が原位置に戻ってしまうこともあるため、もう一度やり直したりしなければならず、逆に、便座等を閉じるときは、便座等を軽く倒伏方向に倒したとしても、倒す勢いが弱いと、便座等は途中で停止して起立状態を維持していることがあるため、使用者は後で倒伏させたはずの便座等が起立状態を維持していることに不快感を抱くことがあった。
【0007】
更に、便蓋においては、衛生面あるいは不浄感を回避する上で便器本体の開口部を被覆するように伏盆状に形成されている。この場合、便蓋は便器本体の上面を被うために形成されている関係上、その表面、側面の板厚は、機械的強度を余り受けないという前提で比較的薄く形成されている。この結果、例えば、図25,26で示すように、便蓋104の上部側の周面内側に形成されている取付部105に弾力性に優れた取付脚106を挿着し、便蓋104が便器本体101の開口部上面に乗載されるとき緩衝的に乗載させる。然るに、前記便蓋104の取付部は、図25,26で示すように、取付脚106を挿着する挿着孔107は円形状に形成されているので、便蓋104の側面壁104a及び表面壁104bの板厚と、取付部105を形成する部位(図25,26に矢印で示す部位)の肉厚(便蓋104の側面104aより厚い)とに差が生じているため、便蓋104を合成樹脂にて成形加工する場合、前記肉厚となる肉厚部104c側に成形樹脂が成形圧力により押圧されて、成形後前記肉厚部104cに隣接する便蓋104の肉薄な側面壁104a,表面壁104bに凹状の歪104dが生じやすく、この歪104dの存在により便蓋104の見映えが悪くなり、使用者に取付脚106を挿着する取付部105付近が損傷しているのではないか、という錯覚を誘発させる等のおそれがあった。
【0008】
本発明は、前記の種々な問題を解消し、便座,便蓋のケーシングへの取付け、枢支状態の簡易化をはかり、便蓋が起立時に損傷したり、枢支部に特別な負担をかけることなく便座,便蓋の起立時における枢支状態を良好に維持可能とした、便座装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の便座装置は、便器本体の上部後背部に取付けられ、便座暖房、あるいは人体の局部に対して洗浄水を噴射するための機能部を内蔵したケーシングを有する装置において、前記ケーシング前面の傾斜面両端部には、係合突起を上方に突設し、この係合突起には、下部に係合突起が遊嵌する凹穴を備えて、上部に便座および便蓋の後背部両端に設けたヒンジ部に取付けられて前記便座および便蓋の閉じ方向に抵抗力を付与するソフト閉止ユニットのヒンジ軸を回動不能に挿通支持したヒンジブロック挿脱自在に取付け、このヒンジブロックに、前記便座の後背部端縁および便蓋の後背部端縁に形成した係止手段を、前記便座および便蓋を起立させたときそれぞれ当接させ、便座および便蓋が所定角度以上ケーシング側に傾倒しないよう回動を規制したことを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項2記載の便座装置は、請求項1記載の便座装置において、前記便座および便蓋の後背部両端に形成したヒンジ部に取付けられて、前記便座および便蓋の閉じ方向に抵抗力を付与するソフト閉止ユニットのヒンジ軸突端と、前記ヒンジ軸に挿脱自在に嵌合するヒンジブロックの支持孔の開口端とに、それぞれ対応する位置において斜設部を形成するようにしたことを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項3記載の便座装置は、便器本体の上部後背部に取付けられ、便座暖房、あるいは、人体の局部に対して洗浄水を噴射するための機能部を内蔵したケーシングを有する装置において、便座および便蓋を同軸にて回動自在に支持する支持部を具備し、この支持部に、便座および便蓋を起立させたとき前記便座の後背部端縁および便蓋の後背部端縁をそれぞれ当接させ、かつ、前記便座の先端には、前記支持部に便座起立時に加わる自立力を軽減する重りを具備させたことを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項4記載の便座装置は、請求項3記載の便座装置において、前記便座起立時支持部に加わる自立力を軽減する重りは、便座と同質材料にて便座と一体的に形成するか、あるいは、単一の重り部材を便座先端に収容・固定して設けるようにしたことを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項5記載の便座装置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の便座装置において、前記便蓋の上部側面壁,表面壁の内側に、便蓋脚を取付ける便蓋脚取付孔部を複数形成し、前記複数の便蓋脚取付孔部を形成する区画壁と前記便蓋の側面壁,表面壁とが交差する境界壁面を、前記側面壁とほぼ同厚としたことを特徴とする。
【0017】
請求項1記載の発明においては、ケーシング前面の傾斜面両端部に係合突起を上方に向けて突設し、この係合突起に便座および便蓋の後背部両端を枢支するソフト閉止ユニットのヒンジ軸を挿通支持したヒンジブロックを挿脱自在に嵌合し、前記便座の後背部端縁および便蓋の後背部端縁に形成した係止手段を前記ヒンジブロックの後背面に係止させることにより、便座および便蓋を所定の起立角度で係止可能に構成したので、便蓋の表面がケーシング等に衝接するのを良好に阻止できるとともに、便座および便蓋とケーシングとはヒンジブロックを利用して1動作で着脱することができるため、便座等の清掃作業が容易に行うことができる。
【0018】
請求項2記載の発明においては、ソフト閉止ユニットのヒンジ軸とこのヒンジ軸を挿入支持するヒンジブロックの支持孔は、ともに斜設部を形成し、これら斜設部を利用してヒンジブロックを、ソフト閉止ユニットのヒンジ軸に便座および便蓋の後背部端面に形成した係止手段に妨げられることなく迅速・容易に、かつ、確実に取付けることができるので、これにより、便座の後背部端縁および便蓋の後背部端縁に係止手段が存在していても、ヒンジブロックとソフト閉止ユニットとの組立作業が円滑に行えるという利点がある。
【0019】
請求項3記載の発明においては、便座をその先端部に重りを具備させて構成するようにしたので、便座を起立させたとき、前記重りの重量が便座の枢支部側に加わることになるため、前記枢支部を構成するソフト閉止ユニットは、前記重りの作用にて便座が倒伏方向に傾斜するのを抑制する抵抗部材の抵抗力軽減が良好に行い得、これによりソフト閉止ユニットの自立力軽減化が可能となり、ソフト閉止ユニットを長期にわたり自立力を低下させることなく使用でき利便である。
【0020】
請求項4記載の発明においては、前記便座の先端部に設けた重りを、便座と同質材料で便座と一体的に形成するか、あるいは、重り自体を別に設けて便座先端の空所を利用して取付けるように構成したので、便座は前記重りの存在によってコスト高を招いたり、製造に特別な手間を要することなく経済的な製造ができるとともに、前記の如く、ソフト閉止ユニットの抵抗部材の抵抗力軽減が可能となり、抵抗機構の抵抗力軽減に伴い、長期にわたり安定した状態での使用が可能となる。
【0021】
請求項5記載の発明においては、便蓋の側面壁内側に便蓋脚を取付けるための便蓋脚取付孔部と便蓋の側面壁,表面壁とが交差する境界壁面の板厚を、前記便蓋の側面壁等の板厚とほぼ同厚となるように構成したので、便蓋の成形加工時、板厚差によって便蓋脚取付孔部付近に凹状の歪が生じるのを確実に回避することができるため、便蓋を見映よく美れいに形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1ないし図13により説明する。最初に、図1ないし図6において、2はトイレ内に設置した便器本体1(図1,3参照)の上面後背部に据付けた、本発明の便座装置である。
【0024】
2aは前記便座装置2の機能部を収納したケーシングであり、前記ケーシング2aの左側には、前記機能部を操作するための操作部2bが設けられており、また、前記ケーシング2aの前面には、図2,5で示すように、傾斜面2cが形成されている。なお、前記傾斜面2cの左右両端側には、図4,5で示すように、一対の係合突起2d,2dが上方に向けて突設されている。
【0025】
3は図4に示すように、前記ケーシング2aの傾斜面2cに突設した係合突起2d,2dに挿脱自在に取付けられるヒンジブロックで、図5,6で示すように、上部に小判状の支持孔3aを穿孔するとともに、下部には前記係合突起2d,2dが嵌合する凹孔3bが穿設されている。なお、図5,6において、3cは前記ヒンジブロック3の外周に回動可能に取付けたサポートカバーであり、その内周面に設けた第1の係止フック3dを係合突起2dに凹設した凹溝2eに係合させるとともに、第2の係止フック3eをヒンジブロック3の下部後方側に凹設した凹溝3fに係合させることにより、図6に示すように、前記ヒンジブロック3を係合突起2dに対して抜脱不能に固定する。
【0026】
つづいて、図1ないし図4において、5は前記便座装置2のケーシング2aに開閉可能に取付けられる便座であり、その基端側の左右両端部には図3に示すように、ヒンジ部5a,5bが形成されている。6は前記便座5とともに便座装置2のケーシング2aに開閉可能に取付けられる便蓋であり、前記便蓋6の基端側の左右両端部にも、前記便座5と同様図3に示すように、ヒンジ部6a,6bが形成されている。
【0027】
図4において、7は便座5を便器本体1側に倒伏させる場合に、前記便座5の回動に抵抗力を付与する便座用のソフト閉止ユニットであり、その1例の構造を図12ないし14により説明する。図12において、7aはヒンジブロック3の支持孔3aに挿通・固定されるヒンジ軸、7bは前記ヒンジ軸7aの外周に回動可能に配置した中空状の回転筒体である。
【0028】
前記回転筒体7b内には、ヒンジ軸7aと連結されて、前記回転筒体7bをヒンジ軸7aに対して抵抗力を付与した状態で緩やかに回動させるための図示しない緩衝機構と、一方端を回転筒体7bに連結し、他方端をヒンジ軸7aに連結して、便座5を起立状態を保持する方向に付勢するためのばね部材からなる付勢機構7c(図14参照)とが組込まれている。また、前記回転筒体7bの外周面には、図14で示すように、その軸方向の中央部付近から左側に向けて、矩形状のストッパー7dが形成されている。なお、図14において、7eはヒンジ軸7aと回転筒体7bとの間を封止するOリング等の封止部材である。
【0029】
図4において、8は便蓋6を便器本体1側に傾倒させる場合に、前記便蓋6の回動に抵抗力を加える便蓋用のソフト閉止ユニットであり、その構造は後述するように、前記便座5に用いるソフト閉止ユニット7と同様である。
【0030】
次に、便座5及び便蓋6を便座装置2のケーシング2aに取付ける場合について説明する。はじめに、便座用のソフト閉止ユニット7を、図3,4の右側に位置する便座5のヒンジ部5a及び便蓋6のヒンジ部6aにそれぞれ嵌挿する。前記のように、便座用のソフト閉止ユニット7を便座5及び便蓋6のそれぞれのヒンジ部5a,6aに嵌挿すると、図15(a)で示すように、便座5のヒンジ部5aと対応するソフト閉止ユニット7の外周面に形成した矩形状のストッパー7dが、前記便座5のヒンジ部5aに穿孔した係合孔5cの凸溝5eに係合し、便座5はソフト閉止ユニット7に対して共動可能に取付けられる。一方、図15(b)で示すように、便蓋6のヒンジ部6aの係合孔6cに嵌合されるソフト閉止ユニット7の外周面にはストッパー等の突起物が形成されていないので、便蓋6はソフト閉止ユニット7に対して自由に回動できるように取付けられる。
【0031】
つづいて、便蓋用のソフト閉止ユニット8を、図3,4の左側に位置する便蓋6のヒンジ部6bに嵌合するとともに、図13の(a)に示すように、前記ソフト閉止ユニット8のヒンジ軸8aに嵌着した回転筒体8bを図3の左側に位置する便座5のヒンジ部5bに嵌挿する。前記のように、便蓋用のソフト閉止ユニット8を便蓋6のヒンジ部6bに嵌合すると、図16(b)で示すように、ソフト閉止ユニット8の外周面に形成した三角形状のストッパー8cが、便蓋6のヒンジ部6bに形成した係合孔6dの凸溝6eに係合し、前記便蓋6はソフト閉止ユニット8に対して共動可能に取付けられる。一方、図16(a)で示すように、便座5のヒンジ部5bに穿孔した係合孔5dに嵌合されるソフト閉止ユニット8は、その外周面に突起物が形成されていないので、便座5は閉止ユニット8に対して自由に回動できるように取付けられる。
【0032】
この後、前記便座5及び便蓋6用のソフト緩閉止ユニット7,8のヒンジ軸7a,8aを、ヒンジブロック3,3の支持孔3a,3aにそれぞれ挿通・固定し、この状態で、前記ヒンジブロック3,3の凹孔3b,3bにケーシング2aの傾斜面2cに突設した係合突起2d,2dを係合させるとともに、前記ヒンジブロック3の外周面に回動可能に取付けたサポートカバー3cを、該ヒンジブロック3に被着し、その内周面に形成した第1の係止フック3dを係合突起2dの凹溝2eに係合させ(図5,6参照)、かつ、第2の係止フック3eをヒンジブロック3の凹溝3fに係合させることにより、前記ヒンジブロック3,3を係合突起2d,2dに対して抜脱不能に固定して、ケーシング2aへの便座5及び便蓋6の取付け作業を終了する。
【0033】
前記のようにして、便座5及び便蓋6は、各ソフト閉止ユニット7,8のヒンジ軸7a,8aを中心として、ケーシング2aに対して開閉可能に取付けることができる。このとき、便座5の一方のヒンジ部5bは、便蓋6用のソフト閉止ユニット8の回転筒体8bに回動できるように嵌合されており、また、便蓋6の一方のヒンジ部6aは、便座5用のソフト閉止ユニット7の回転筒体7bに対して自由に回動できるように嵌合されているので、前記便座5,6の開閉動作に支障を来すようなことはない。
【0034】
次に、前記のように、便座5及び便蓋6をケーシング2aに取付けた状態で、便座5を起立させる場合について説明する。便座5,便蓋6は、便器本体1から起立させる前は図1,7,8,9のように、便器本体1上に重合され、かつ、倒伏状態で載置されている。
【0035】
その際、図8,9に示すように、便座5,便蓋6の後背部端縁には、ケーシング2aの傾斜面2cに突設した係合突起2d,2dに挿脱自在に取付けたヒンジブロック3の後背部に設けた弧状の係合凹部10に係脱自在に係合して便座5,便蓋6が、所定の起立角度を維持するための弧状係合縁11及びく字状に曲折して形成した係止突部12がそれぞれ形成されている。
【0036】
前記便座5の後背部端縁に形成された弧状係合縁11は、図9に示すように、便座5が倒伏状態下にあるときは、ヒンジブロック3の外周に回動自在に取付けたサポートカバー3c上端縁の弧状部に摺接している。一方、便蓋6の後背部端縁に形成した係止突部12は、同じく、図9に示すように、その突縁12aが、便座5の後端縁に当接した状態で、前記便座5上に倒伏保持されている。
【0037】
前記の状態、即ち、便座5,便蓋6の倒伏状態から、例えば、小用時等において図3,10,11に示すように、便器本体1上に起立させると、図11に示すように、便座5の後背部端縁に形成した弧状係合縁11は、サポートカバー3cの上端からその後背部にかけて摺接し、前記弧状係合縁11の端部が、ヒンジブロック3の係合凹部10に当接して係止されるため、便座5を図10に示すように、便蓋6にもたせ掛けたり、便蓋6を介してケーシング2aの傾斜面2c上部の垂直面に当接したりすることなく、独立した状態で起立保持することができる。
【0038】
一方、便蓋6においても、便座5同様図11に示すように、便蓋6の後背部端縁に形成した係止突部12は、その突縁12aがヒンジブロック3の係合凹部10内において、便座5の弧状係合縁11の端縁に受止められた状態で起立保持される。この際、便蓋6の突縁12a及び便座5の弧状係合縁11とが、それぞれヒンジブロック3の係合凹部10に当接していることにより、便座5は便蓋6がケーシング2a側に後退しようとする力により、ソフト閉止ユニット7を支点として倒伏方向に押動されるような状態となっているが、便座5は便蓋6に比べ約3倍以上の重量があるため、起立している便座5を倒伏することはなく、便座5はその起立状態を良好に保持している。
【0039】
このように、便座5,便蓋6を便器本体1上で起立させたとき、便座5,便蓋6はそれぞれヒンジブロック3の後背部に形成された係合凹部10内に良好に係止保持させることができるので、便座5,便蓋6は特別な係止手段を用いることなく、その起立状態を良好に維持することができる。しかも、この際、便蓋6の表面(ケーシング2a側と対応する面)は、ケーシング2aと衝接することなく、ヒンジブロック3に係止されているため、ケーシング2aと衝接して表面が損傷するという問題を確実に回避することができる。
【0040】
次に、図12(a),(b)において、ヒンジブロック3をソフト閉止ユニット7に組込む場合について説明する。前記ヒンジブロック3を各ソフト閉止ユニット7,8に取付ける例については、段落番号〔0030〕について詳述したが、ここで説明するのは、便座5,便蓋6の後背部端縁には、前記した便座5,便蓋6の起立保持用の弧状係合縁11,係止突部12が形成されているので、図12に示すように、ヒンジブロック3の支持孔3aを、ソフト閉止ユニット7のヒンジ軸7aに平行させ、そのままヒンジブロック3をソフト閉止ユニット7側に移動させても、前記便座5,便蓋6側に形成した弧状係合縁11,係止突部12が邪魔になって、支持孔3aとヒンジ軸7aとの位置合せが良好に行えず、ヒンジブロック3をソフト閉止ユニット7に取付ける作業は非常に手間がかかり面倒であった。
【0041】
即ち、ヒンジブロック3の取付けに当っては、前記係止突部12が存在していることにより、その分ヒンジブロック7を少し傾斜させてソフト閉止ユニット7のヒンジ軸7aに取付けることになる結果、支持孔3aとヒンジ軸7aとを同一線上で一致させることが難しく、これにより、両部材の結合に時間と手間を要していた。
【0042】
本発明においては、図12(a),(b)に示すように、ソフト閉止ユニット7のヒンジ軸7aの突端の1部を斜めに切欠いて斜設部13を設けるとともに、前記ヒンジ軸7aに形成した斜設部13と対応するヒンジブロック3の支持孔3a開口端に、前記斜設部13と係合する斜設部13aを設ける。
【0043】
そして、前記斜設部13,13aを互いに相対応させ、この状態でヒンジブロック3をヒンジ軸7a側に移動させると、斜設部13,14が互いに対応する位置に形成されているので、支持孔3aとヒンジ軸7aとが嵌め合い位置が少々ずれていたとしても、斜設部13,13aの存在により、ヒンジブロック3はフリーな状態にあるため、係止突部12等に邪魔されて支持孔3aの位置がヒンジ軸7aに対して少々ずれていたとしても、その位置ずれは、斜設部13,13aによって修正することが可能となる。
【0044】
即ち、斜設部13,13aを設けることにより、支持孔3aの開口端(角孔)をヒンジ軸7aの突端(角筒)と位置合せを行っても、斜設部13,13aにより支持孔3a,ヒンジ軸7aの各角部の一部に、前記斜設部13,13aによる隙間が生じ、この隙間を利用すれば支持孔3a,ヒンジ軸7aの嵌め合い位置に多少ずれが生じていたとしても、両部材は隙間を利用して容易に嵌め合うことができ、両部材が嵌め合わせできれば、ヒンジブロック3をそのままソフト閉止ユニット7側に押動すれば、ヒンジ軸7aは付勢機構7cに抗して回動し、これにより、両部材の嵌め合い位置が合致する。このため、あとはヒンジブロック3を押動することにより、係合手段が存在していても容易にヒンジブロック3をソフト閉止ユニット7に取付けることが可能となる。なお、図13(a),(b)に示すように、便蓋6側のソフト閉止ユニット8にヒンジブロック3を取付ける場合も、前記と同様の操作を行えばよいので、説明は省略する。
【0045】
つづいて、図17,18において、便座5の上端部に重り14を具備させ、便座5起立時、その枢支点(ソフト閉止ユニット7,8により枢支されている部位で、図10に示すC点)に加わる重力から、ソフト閉止ユニット7,8の自立力を軽減する場合について説明する。
【0046】
前記重り14は、図18に示すように、便座5の先端(起立時は上端となる)に便座5と同種部材にて便座5と一体的に形成するか、あるいは別の部材を用いて便座5の内部に装着すること等が考えられるが、重り14の選択(形成する方法、重量等)は、便座5の重量、体積等を考慮し任意にすればよい。
【0047】
前記重り14を備えた便座5を図10,17に示すように起立させると、便座5はその上端部が枢支点Cの鉛直線の位置よりケーシング2aに後退するため、便座5は起立状態を良好に保つことができる。一方、重り14は便座5の上端(図17参照)に取付けられているので、その重量はすべて便座5をケーシング2a側に向わせる力となって作用する。従って、便座5は外力により枢支点Cの鉛直線上を図17において左方に越えない限り起立状態は良好に維持される。
【0048】
この際、重り14の重量はすべて枢支点Cに加わることになるため、ソフト閉止ユニット7,8の付勢機構7cの抵抗力の軽減化を図ることができる。便座5は便器本体1の大きさに対応させて体積,重量が異なり、一般に体積の大きな便座5は重量が嵩むため、ソフト閉止ユニット7,8の付勢機構は抵抗力を強くして形成されており、重量が軽い場合は前記とは逆となる。
【0049】
このように、便座5にはその重量等に対応してソフト閉止ユニットを使い分ける必要があったが、便座5に重り14を設けることにより、前記ソフト閉止ユニット7,8の抵抗力はすべて同一のものを使用することが可能となる。この結果、便座5の重量が比較的軽い場合、便座5を倒伏する際、枢支点Cの鉛直線を越えると便座5は重り14の作用により、急速に倒伏方向に移動しようとするものの、ソフト閉止ユニット7,8が設けられているので、倒伏のスピードは重量がある便座ほど早くなるが、便座が便器本体1に衝接することは良好に回避することができる。
【0050】
また、便座5はその後背部後端縁に設けた弧状係合縁11によってヒンジブロック3に係止されているので、重り14の重量により便座5が後退し、便蓋6をケーシング2aと衝接させることも回避でき利便である。
【0051】
次に、便蓋6に便蓋脚15を取付ける場合について説明する。前記便蓋脚15は便蓋6を便座5上面に乗載(倒伏)する際、便蓋6を緩衝的に乗載することにより、便蓋6が倒伏時の衝撃によって破損するのを防ぐために取付けられており、この便蓋脚15は図2,19〜21に示すように、便蓋6の上部(図2の上部側)側面壁16aと表面壁16bとにまたがって形成した便蓋脚取付孔部17に表面を便蓋6の裏面から外方に突出させた状態で取付けられている。
【0052】
即ち、前記便蓋脚取付孔部17は、図20,21に示すように、便蓋6の側面壁16a,表面壁16bの各肉厚とほぼ同じ肉厚寸法で角筒状に複数個区画した区画壁17aによって形成されている。前記各区画壁17aの肉厚は、前述したように、便蓋6の側面壁16a,表面壁16bとほぼ同一の肉厚となるように設けられており、これに伴い、便蓋脚取付孔部17の区画壁17aと側面壁16a等との境界部における肉厚寸法は、前記便蓋脚取付孔部17が角筒状に形成されていることにより、便蓋6の側面壁16a等とほぼ同一の肉厚寸法で形成することが可能となる。
【0053】
従って、便蓋6を成形加工する場合、便蓋6はその側面壁16a,表面壁16b,便蓋脚取付孔部17の各区画壁17aはほぼ同一の肉厚寸法とし、かつ、便蓋脚取付孔部17自体を角筒状として便蓋脚取付孔部17の区画壁17aと便蓋6の側面壁16a,表面壁16bとをほぼ直交するように交差させて形成することによって、肉厚差による便蓋6側面壁16a,表面壁16bに凹状の歪が生じるのを確実に解消することができ、便蓋6自体を歪をなくして見映えよく成形加工することができる。
【0054】
前記のようにして構成した便蓋6の便蓋脚取付孔部17に、図22に示す便蓋脚15の取付脚部15aを挿着することにより、便蓋6にこれを緩衝的に支持する便蓋脚15を取付ける等しても、その部位において便蓋6に歪が発生するという問題を確実に回避することができるものである。
【0055】
つづいて、図23において、ケーシング2aの前面(図23の手前側)垂直面2fには、便蓋6の表面が、前記垂直面2f上端の全域に当接することにより、経年の間に損傷するのを阻止する当接阻止片18が、ケーシング2aと一体に形成されており、この当接阻止片18の存在により、便蓋6はその起立時に、力強く起立させたときに生ずる反動でケーシング2aに衝接しようとした場合、前記当接阻止片18に受止められ、衝接によって損傷部位が拡大するのを防ぎ、便蓋6の表面を長期にわたり美れいに維持することができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、次に示すような効果を有する。請求項1記載の発明は、ケーシング前面の傾斜面両端部に係合突起を上方に突設し、この係合突起に便座および便蓋の後背部両端を枢支するソフト閉止ユニットのヒンジ軸を挿通支持したヒンジブロックを挿脱自在に嵌合し、前記便座の後背部端縁および便蓋の後背部端縁に形成した係止手段を前記ヒンジブロックの背面に係止させるように構成したので、便蓋の表面がその起立時ケーシングに衝接するのを良好に回避でき、かつ、便座および便蓋は水洗等に当りケーシングに対してヒンジブロックを利用して1動作で取り外すことができるため、便座等の清掃が容易に行うことができる。
【0058】
請求項2記載の発明は、ソフト閉止ユニットのヒンジ軸とこのヒンジ軸を挿入支持するヒンジブロックの支持孔に、それぞれ対応する位置で斜設部を形成し、これら斜設部により、支持孔を利用してヒンジブロックをヒンジ軸に嵌合する際、便座の後背部端縁および便蓋の後背部端縁に形成した係止手段に邪魔されて、ヒンジブロックの支持孔が、ヒンジ軸に対して嵌合位置を少しずれていたとしても、嵌め合い関係に遊びが生じていることにより容易に嵌合することが可能となり、この結果、前記係止手段が存在していても、ヒンジブロックはそれに妨げられることなく迅速・容易に、かつ、確実にヒンジ軸に取付けることができるので、これにより、便座の後背部端縁および便蓋の後背部端縁に係止手段が存在していても、ヒンジブロックとソフト閉止ユニットとの組立作業が円滑に行えるという利点がある。
【0059】
請求項3記載の発明は、便座の先端部に重りを具備させて構成するようにしたので、便座の起立後、前記重りの重量が便座および便蓋を枢支するソフト閉止ユニットの枢支部側に加わることになるため、前記ソフト閉止ユニットは、便座が倒伏方向に傾斜するのを抑制する抵抗部材の抵抗力軽減が前記重りの存在によって良好に行い得、これによりソフト閉止ユニットの自立力軽減化が容易に図れ、ソフト閉止ユニットは長期にわたり自立力を低下させることなく使用することが可能となる。
【0060】
請求項4記載の発明は、前記便座の先端部に設けた重りを、便座と同質材料で便座と一体的に形成するか、あるいは、重り自体を別に設けて便座先端の空所を利用して設けるようにしたので、前記重りを便座に具備させても、格別便座の製造に手間を要したり、あるいは、製造コストをいたずらに上昇させることはないため、重りが存在していても、便座自体はコストを上昇させることなく、迅速・容易に製造できるという利点もある。
【0061】
請求項5記載の発明は、便蓋の側面壁内側に便蓋脚を取付けるための便蓋脚取付孔部を形成する区画壁と、前記便蓋の側面壁や便蓋の表面壁とが交差する境界端面の板厚を、前記便蓋の側面壁等の板厚とほぼ同厚となるように構成したので、便蓋の成形加工時、板厚差によって便蓋脚取付孔部付近の一部壁面に凹状の歪が生じるのを確実に回避することができるため、便蓋を見映よく美れいに形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の便座装置を便器本体に据え付けた状態を示す斜視図である。
【図2】便蓋を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】便座及び便蓋を開いた状態を示す正面図である。
【図4】便座及び便蓋と便座装置のケーシングとを分解して示す斜視図である。
【図5】ケーシングの係合突起へのヒンジブロックの係合動作を説明するための斜視図である。
【図6】係合突起にヒンジブロックを取付けた状態を示す縦断側面図である。
【図7】本発明の便座装置を示す斜視図である。
【図8】倒伏時における便座・便蓋の後背部端縁と、便座・便蓋の枢支部との関係を示す要部断面図である。
【図9】便座・便蓋の枢支部を拡大して示す拡大要部断面図である。
【図10】便座・便蓋を起立させた状態を示す側面図である。
【図11】便座・便蓋を起立させたとき、その後背部端縁の係合状態を示す要部断面図である。
【図12】(a)はヒンジブロックと便座側のソフト閉止ユニットとを分解して示す斜視図である。(b)同じく便座側のソフト閉止ユニットとヒンジブロックとの関係を示す斜視図である。
【図13】(a)はヒンジブロックと便蓋側のソフト閉止ユニットとを分解して示す斜視図である。(b)は同じく便蓋側のソフト閉止ユニットとヒンジブロックとの関係を示す斜視図である。
【図14】ソフト閉止ユニットの要部を縦断して示す断面図である。
【図15】(a)は便座用のソフト閉止ユニットと便座のヒンジ部との係合状態を示す要部拡大図、(b)は便座用のソフト閉止ユニットと便蓋のヒンジ部との係合状態を示す要部拡大図である。
【図16】(a)は便蓋用のソフト閉止ユニットと便座のヒンジ部との係合状態を示す要部拡大図、(b)は便蓋用のソフト閉止ユニットと便蓋のヒンジ部との係合状態を示す要部拡大図である。
【図17】便座の先端に重りを具備した便座装置の要部断面図である。
【図18】重りの取付状態を示す便座の要部断面図である。
【図19】便蓋脚と便蓋脚取付孔部との関係を示す斜視図である。
【図20】便蓋脚取付孔部と便蓋側面壁との関係を示す平面図である。
【図21】便蓋脚取付孔部と便蓋表面壁との関係を示す斜視図である。
【図22】便蓋脚の斜視図である。
【図23】図7に示すP部分を拡大して示す斜視図である。
【図24】従来の便座装置を示す斜視図である。
【図25】従来の便蓋取付脚を挿着する取付部を示す平面図である。
【図26】同じく、要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 便器本体
2 便座装置
2a ケーシング
2d 係合突起
3 ヒンジブロック
5 便座
5a,5b ヒンジ部
6 便蓋
6a,6b ヒンジ部
7,8 ソフト閉止ユニット
11 弧状係合縁
12 係止突部
12a 突縁
13,13a 斜設部
14 重り
15 便蓋脚
16a 側面壁
16b 表面壁
17 便蓋脚取付孔部
17a 区画壁
18 当接阻止片

Claims (5)

  1. 便器本体の上部後背部に取付けられ、便座暖房、あるいは人体の局部に対して洗浄水を噴射するための機能部を内蔵したケーシングを有する装置において、前記ケーシング前面の傾斜面両端部には、係合突起を上方に突設し、この係合突起には、下部に前記係合突起が遊嵌する凹穴を備えて、上部に便座および便蓋の後背部両端に設けたヒンジ部に取付けられて前記便座および便蓋の閉じ方向に抵抗力を付与するソフト閉止ユニットのヒンジ軸を回動不能に挿通支持したヒンジブロックを挿脱自在に取付け、このヒンジブロックに、前記便座の後背部端縁および便蓋の後背部端縁に形成した係止手段を、前記便座および便蓋を起立させたときそれぞれ当接させ、便座および便蓋が所定角度以上ケーシング側に傾倒しないよう回動を規制したことを特徴とする便座装置。
  2. 前記便座および便蓋の後背部両端に形成したヒンジ部に取付けられて、前記便座および便蓋の閉じ方向に抵抗力を付与するソフト閉止ユニットのヒンジ軸突端と、前記ヒンジ軸に挿脱自在に嵌合するヒンジブロックの支持孔の開口端とに、それぞれ対応する位置において斜設部を形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の便座装置。
  3. 便器本体の上部後背部に取付けられ、便座暖房、あるいは、人体の局部に対して洗浄水を噴射するための機能部を内蔵したケーシングを有する装置において、便座および便蓋を同軸にて回動自在に支持する支持部を具備し、この支持部に、便座および便蓋を起立させたとき前記便座の後背部端縁および便蓋の後背部端縁をそれぞれ当接させ、かつ、前記便座の先端には、前記支持部に便座起立時に加わる自立力を軽減する重りを具備させたことを特徴とする便座装置。
  4. 前記便座起立時支持部に加わる自立力を軽減する重りは、便座と同質材料にて便座と一体的に形成、あるいは、単一の重り部材を便座先端に収容・固定して設けるようにしたことを特徴とする請求項3記載の便座装置。
  5. 前記便蓋の上部側面壁,表面壁の内側に、便蓋脚を取付ける便蓋脚取付孔部を複数形成し、前記複数の便蓋脚取付孔部を形成する区画壁と前記便蓋の側面壁,表面壁とが交差する境界壁面を、前記側面壁とほぼ同厚としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の便座装置。
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