JP4507388B2 - 便座装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器電装品をケーシングの内部に収納した便座装置に係り、特にそのケーシングに連結する便座と便蓋とを緩やかに閉じる閉止ユニットを介して取付ける構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
腰掛式の水洗便器は、通常の便座単体を直接便器に具備する場合と、多機能便座と呼ばれ局部洗浄機能,脱臭機能及び便座暖房機能等をケーシングの中に備えてこのケーシングを便器に据え付けて使用するものとがある。特に、後者は、局部洗浄用のノズル装置,洗浄水の加熱供給系,脱臭装置及びその制御部をケーシングの中に備え、このケーシングを便器本体に固定する方式であり、ケーシングに便座と便蓋とを取付けた構造を備えている。
【0003】
一方、便座及び便蓋が閉じるときにヒンジ機構の回転に抵抗を負荷し、緩やかに動作させる構造としたものも従来から利用されている。このような閉止ユニットとしては、例えば、特開平2−63424号公報に記載されたもの等があり、便座及び便蓋のそれぞれのヒンジ軸を差し込む閉止ユニットを設け、この閉止ユニットに抵抗機構等を内蔵した構造が一般に採用されている。
【0004】
便座装置にこのような閉止ユニットを備える場合、外観等の点から閉止ユニットを便座装置のケーシングの中に納めることが好ましく、従来でもこのような方式が採用されている。そして、便座と便蓋のそれぞれの基端部の左右を一対の閉止ユニットにヒンジ軸によって連接し、便座と便蓋とをそれぞれ独立して開閉させるために、一方の閉止ユニットを便座用及び他方を便蓋用として使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、便器本体に固定する便座装置のケーシングの中には、前述したように、局部洗浄や洗浄後の乾燥等のための機能部,消臭や臭気除去等の機能部及びこれらの制御部を多数収納するので、ケーシングの中に収納する機器の数はかなり多くなる。
【0006】
このようなケーシングに対して、便座と便蓋の開閉用の閉止ユニットを更に組み込むのでは、局部洗浄用の機器やその他の部材とのレイアウトの干渉を生じやすい。特に、閉止ユニットは便座及び便蓋の基端部に位置を合わせることが必要なので、そのレイアウトの自由度は低く、このため他の機器の位置を変更することを余儀なくされる。また、機器同士の干渉を避けるために収納空間を拡大することにもなり、ケーシング自体が大形化するという問題もあった。
【0007】
前記の問題を解決するために、例えば、図14で示すように、ケーシング100の前部傾斜面100aに、便座101及び便蓋102を枢支するための取付座(図示せず)を突設し、この取付座に便座101及び便蓋102を、その基端部101a,102a(図15,16参照)を閉止ユニットで連接した状態で取付け、便座101,便蓋102を閉止ユニットの抵抗を利用して緩やかに動作させて閉止させるようにしていた。
【0008】
しかし、前記ケーシング100の外部で便座101及び便蓋102を閉止ユニットにて連接するようにすれば、ケーシング100に種々の機能部を収容するためのスペースに余裕が生じ、そのレイアウトの自由度が増すという利点がある反面、図14で示すように、ケーシング100の上面と便蓋102の上面との間には高低差(段差)が生じ、便座装置Aの外観形状における美観を損なうという問題があった。
【0009】
このため、例えば、図17で示すように、便座101及び便蓋102のケーシング100に対する枢支位置(便座101及び便蓋102の回転中心位置)O2 を、図14に示す便座101及び便蓋102の回転中心位置(ヒンジ軸の位置)O1 より高くし、ケーシング100の上面と便蓋102の上面とを面一にして美観の向上をはかることも考えられるが、この場合、便座101及び便蓋102のケーシング100に対する枢支位置O2 が上昇し、この枢支位置O2 の水平軸Xと、前記枢支位置O2 及び便座101の重心位置Gを結ぶ軸Zとの間の角度θが大きくなる。この結果、便座101を90°の位置(即ち、重心位置Gが軸Z’と一致する位置)まで起立させても、前記便座101は、その重心位置Gが角度θの分だけ垂直軸Yに対して傾斜している関係上、便座101自体の重量Wが作用して自立せず、倒伏方向に傾倒する場合があった。従って、使用者は便座101の倒伏を回避するために、便座101を90+θ°以上起立させて、便座101の重心位置Gを枢支位置O2 の垂直軸Yと一致させればよいが、便座101をその重心位置Gが垂直軸Yと一致する位置まで起立させると、ケーシング100の傾斜面100aと便蓋102とが衝接することになるため、便座101を大きな角度で起立させることが困難であった。
【0010】
前記起立させた便座101を図17の90°の位置(即ち、重心位置Gが軸Z’と一致する位置)で倒伏するのを回避するには、便座101及び便蓋102をケーシング100に枢支する閉止ユニットの負荷に対する抵抗力を高めることによって回避可能であるが、この場合、抵抗力を高めるために、例えば、閉止ユニットに用いるばねの力を大きくすればよいが、これでは閉止ユニットにばね圧力を強くした大きなばねを具備しなければならないので閉止ユニットが大形化し、この閉止ユニットの大形化に伴い、便座101等のケーシング100に対する枢支部が大形化する結果、便座装置Aの美観上の問題が再燃するとともに、閉止ユニット等の部材原価が必要以上に上昇し、便座装置Aの製造コストを高くする問題がある。
【0011】
更に、便座101等をケーシング100に枢支させる閉止ユニットは、ヒンジ軸をケーシング100側の取付座に簡易に抜脱できないように固定されるため、便座101等を洗浄する場合、ケーシング100との分離が難しくなるため、便座101等をケーシング100から簡易に取外して清掃するということは容易ではなかった。
【0012】
本発明は、前記の種々の問題点に鑑み、便座及び便蓋のケーシングに対する枢支位置を必要に応じて高くしたとしても、便座等を便器に対してほぼ直角に近い角度で起立させるだけで、その自立が良好に維持できるとともに、便座等を便器上に倒伏させたとき、ケーシングの上面と便蓋の上面とを面一にして便座等の倒伏状態を美麗に保持可能とした、簡易な構造の閉止ユニットを具備した便座装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の便座装置は、便器本体の上面後背部に取付けられる支持本体を備えた装置において、前記支持本体前面の傾斜面に一対のヒンジ手段を備え、一方のヒンジ手段には、便蓋の基端部を回動不能に、便座の基端部を回動可能に保持した便蓋用の緩閉止ユニット及び便座の基端部を回動不能に保持した便座起立姿勢を弾性部材の付勢力により補助するアシスト機構を取付け、他方のヒンジ手段には、便座の基端部を回動不能に、便蓋の基端部を回動可能に挿通した便座用の緩閉止ユニットを取付けたことを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項2記載の便座装置は、便器本体の上面後背部に取付けられ、便座暖房あるいは人体局部に対して洗浄水を噴射するための機能部を有するケーシングを備えた装置において、前記ケーシング前面の傾斜面両端には、係合突起を上方に向けて突設し、前記係合突起には、下部に係合突起と嵌合する凹孔を有し、かつ、上部に便座,便蓋の閉じ方向への回動に抵抗力を加える緩閉止ユニットのヒンジ軸を回動不能に挿通・支持するヒンジブロックをそれぞれ挿脱自在に取付け、一方のヒンジブロックには、便蓋の基端部を回動不能に、便座の基端部を回動可能に挿通した便蓋用の緩閉止ユニット及び便座の基端部を回動不能に保持した便座起立姿勢を弾性部材の付勢力により補助するアシスト機構を抜き差し可能に設け、他方のヒンジブロックには、便座の基端部とは回動不能に、便蓋の基端部とは回動可能に挿通した便座用の緩閉止ユニットを抜き差し可能に取付け、便蓋の上面が閉状態においてケーシングの上面と面一となるように前記便座,便蓋を、それぞれの緩閉止ユニットを介してケーシングに回動自在に支持させたことを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項記載の便座装置は、請求項記載の便座装置において、前記アシスト機構は、便蓋用の閉止ユニットのヒンジ軸の外周に回動可能に配置した回転筒体と、前記回転筒体内においてヒンジ軸の外周に巻装され、一方端をヒンジ軸に、他方端を前記回転筒体にそれぞれ止着したばね部材とを備えて構成したことを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項記載の便座装置は、請求項記載の便座装置において、前記アシスト機構の回転筒体に、便座の基端部とアシスト機構とを回転不能に支持するストッパーを具備したことを特徴とする。
【0019】
本発明は、便座及び便蓋のそれぞれの基端部に具備させた便座用及び便蓋用の各緩閉止ユニットのヒンジ軸を上部に嵌挿したヒンジブロックを、便座装置のケーシング前部の傾斜面に突設した係合突起に挿脱自在に嵌挿することにより、便座及び便蓋を前記緩閉止ユニットを介してケーシングに起立・倒伏可能に取付けるように構成したので、便座及び便蓋は清掃等に際し、ケーシングから1動作で取外すことができるので、便座等の清掃等を極めて良好に行うことができる。
【0020】
しかも、前記便蓋用の緩閉止ユニットのヒンジ軸には、便座を起立させたとき、便座の起立状態をアシストするアシスト機構が、便座用の緩閉止ユニットとは独立して個別に駆動できるように取付けてあるので、便座は特別に大きな角度で起立させなくても、便座用の緩閉止ユニットとの組合せによる相乗効果により、倒伏することなく起立状態を良好に維持することができる。この結果、ケーシングに対する便座及び便蓋の枢支位置を必要に応じて高くすることにより、枢支位置の水平軸と、前記枢支位置及び便座の重心位置を結ぶ軸との間の角度が大きくなっても、前記アシスト機構の存在によって、便座の起立状態を良好に保持することができる。
【0021】
また、前記のように、便座及び便蓋のケーシングに対する枢支位置を容易に高くすることができるため、便蓋を便座とともに便器上に倒伏させた場合、ケーシングの上面と便蓋の上面とを面一とすることができるので、便座装置をフラットな状態で美観に優れた状態で提供することが可能となる。
【0022】
更に、本発明においては、便座の起立をアシストするアシスト機構は、便蓋用の緩閉止ユニットのデッドスペースを利用して設けることができるので、便座及び便蓋の枢支位置は格別大きくする必要もなく便座の起立状態を助力することができるため、デザイン的に優れた便座装置を経済的に製造することができる利点もある。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図13により説明する。図1ないし図5において、2はトイレ内に設置した便器本体1(図1,3,4参照)の上面後背部に据付けた、本発明の便座装置である。
【0024】
2aは前記便座装置2の機能部を収納したケーシングであり、前記ケーシング2aの左側には、前記機能部を操作するための操作部2bが設けられており、また、前記ケーシング2aの前面には、図3,5で示すように傾斜面2cが形成されている。なお、前記傾斜面2cの左右両端側には、図5で示すように一対の係合突起2d,2dが上方に向けて突設されている。
【0025】
3は前記ケーシング2aの傾斜面2cに突設した係合突起2d,2dに挿脱自在に取付けられるヒンジブロックである。前記ヒンジブロックは、図6,7で示すように、上部に小判状の支持孔3aを穿孔するとともに、下部には前記係合突起2d,2dが嵌合する凹孔3bが穿設されている。なお、図6,7において、3cは前記ヒンジブロック3の外周に回動可能に取付けたサポートカバーであり、その内周面に設けた第1の係止フック3dを係合突起2dに凹設した凹溝2eに係合させるととも、第2の係止フック3eをヒンジブロック3の下部後方側に凹設した凹溝3fに係合させることにより、図7で示すように、前記ヒンジブロック3を係合突起2dに対して抜脱不能に固定する。
【0026】
つづいて、図1ないし図5において、5は前記便座装置2のケーシング2aに開閉可能に取付けられる便座であり、その基端側の左右両端部には図4で示すようにヒンジ部5a,5bが形成されている。6は前記前記便座5とともに便座装置2のケーシング2aに開閉可能に取付けられる便蓋であり、前記便蓋6の基端側の左右両端部にも、前記便座5と同様図4で示すように、ヒンジ部6a,6bが形成されている。
【0027】
図5において、7は便座5を便器本体1側に倒伏させる場合に、前記便座5の回動に抵抗力を付与する便座用の緩閉止ユニットであり、その構造を図8,9を参照しながら説明する。図8,9において、7aはヒンジブロック3の支持孔3aに挿通・固定されるヒンジ軸、7bは前記ヒンジ軸7aの外周に回動可能に配置した中空状の回転筒体である。
【0028】
前記回転筒体7b内には、ヒンジ軸7aと連結されて、前記回転筒体7bをヒンジ軸7aに対して抵抗力を付与した状態で緩やかに回動させるための図示しない緩衝機構と、一方端を回転筒体7bに連結し、かつ、他方端をヒンジ軸7aに連結して、便座5を起立状態を保持する方向に付勢するためのばね部材からなる付勢機構7c(図9参照)とが組込まれている。また、前記回転筒体7bの外周面には、図8,9で示すように、その軸方向の中央部付近から左側に向けて、矩形状のストッパー7dが形成されている。なお、図9において、7eはヒンジ軸7aと回転筒体7bとの間を封止するOリング等の封止部材である。
【0029】
図5において、8は便蓋6を便器本体1側に傾倒させる場合に、前記便蓋6の回動に抵抗力を加える便蓋用の緩閉止ユニットであり、その構造を図10,11を参照しながら説明する。図10,11において、8aはヒンジブロック3の支持孔3aに挿通・固定される先端部を小判状に形成したヒンジ軸である。
【0030】
8bは前記ヒンジ軸8aの外周に回動可能に配置した中空状の回転筒体であり、その内部には、ヒンジ軸8aと連結されて、前記回転筒体8bをヒンジ軸8aに対して抵抗力を付与した状態で緩やかに回動させるための図示しない緩衝機構が組込まれている。また、前記回転筒体8bの外周面には、三角形状のストッパー8cが形成されている。
【0031】
なお、図10(a)で示すように、前記便蓋用の緩閉止ユニット8の回転筒体8bは、便座用の緩閉止ユニット7の回転筒体7b(図8参照)よりも、その軸方向寸法を短くして形成されている。これは、便蓋6の枢支位置が高くなっても、便蓋6自体の重心位置は変わらないため、前記便蓋6を起立状態を保持する方向に付勢するための付勢機構が不要となるためである。従って、ヒンジ軸8aの軸方向寸法を長くすることが可能となり、この結果、前記ヒンジ軸8aに後述するアシスト機構9を、該ヒンジ軸8aを回転筒体8bと共用させた状態で取付けることができる。
【0032】
図5において、9は前記便座用の緩閉止ユニット7に組み込んだ付勢機構7cを補助し、起立時の便座5が便器本体1側に傾倒しようとするのを阻止するためのアシスト機構であり、図10で示すように、便蓋用の緩閉止ユニット8のヒンジ軸8aに、前記緩閉止ユニット8の回転筒体8bとは独立して嵌着されている。
【0033】
前記アシスト機構9は、図11で示すように、便蓋用の緩閉止ユニット8のヒンジ軸8aに嵌合される中空状の回転筒体9aと、前記回転筒体9a内においてヒンジ軸8aの外周に配設され、その一方端を回転筒体9に、他方端をヒンジ軸8aにそれぞれ連結したばね部材9bとを具備して構成されており、前記ばね部材9bの付勢力を利用して、便座5を起立状態を保持する方向に付勢する。
【0034】
なお、図11において、9cはヒンジ軸8aと回転筒体9aとの間を封止するOリング等の封止部材である。また、図10において、9dは前記回転筒体9aの外周面に形成した三角形状のストッパーである。
【0035】
次に、便座5及び便蓋6を便座装置2のケーシング2aに取付ける場合について説明する。はじめに、便座用の緩閉止ユニット7を、図4の右側に位置する便座5のヒンジ部5a及び便蓋6のヒンジ部6aにそれぞれ嵌挿する。前記のように、便座用の緩閉止ユニット7を便座5及び便蓋6のそれぞれのヒンジ部5a,6aに嵌挿すると、図12(a)で示すように、便座5のヒンジ部5aと対応する緩閉止ユニット7の外周面に形成した矩形状のストッパー7dが、前記便座5のヒンジ部5aに穿孔した係合孔5cの凸溝5eに係合し、便座5は緩閉止ユニット7に対して共動可能に取付けられる。一方、図12(b)で示すように、便蓋6のヒンジ部6aの係合孔6cに嵌合される緩閉止ユニット7の外周面には突起物が形成されていないので、便蓋6は緩閉止ユニット7に対して自由に回動するように取付けられる。
【0036】
つづいて、便蓋用の緩閉止ユニット8を、図4の左側に位置する便蓋6のヒンジ部6bに嵌合するとともに、前記緩閉止ユニット8のヒンジ軸8aに嵌着したアシスト機構9を、図4の左側に位置する便座5のヒンジ部5bに嵌挿する。前記のように、便蓋用の緩閉止ユニット8を便蓋6のヒンジ部6bに嵌合すると、図13(b)で示すように、緩閉止ユニット8の外周面に形成した三角形状のストッパー8cが、便蓋6のヒンジ部6bに形成した係合孔6dの凸溝6eに係合し、前記便蓋6は緩閉止ユニット8に対して共動可能に取付けられる。一方、アシスト機構9を便座5のヒンジ部5bに嵌挿すると、図13(a)で示すように、アシスト機構9の外周面に形成した三角形状のストッパー9dが、便座5のヒンジ部5bに穿孔した係合孔5dの凸溝5fに係合し、前記便座5はアシスト機構9に対して共動可能に取付けられる。
【0037】
この後、前記便座用及び便蓋用の各緩閉止ユニット7,8のヒンジ軸7a,8aを、ヒンジブロック3,3の支持孔3a,3aにそれぞれ挿通・固定し、この状態で、前記ヒンジブロック3,3の凹孔3b,3bにケーシング2aの傾斜面2cに突設した係合突起2d,2dを係合させるとともに、前記ヒンジブロック3の外周面に回動可能に取付けたサポートカバー3cを、該ヒンジブロック3に被着し、その内周面に形成した第1の係止フック3dを係合突起2dの凹溝2eに係合させ(図7参照)、かつ、第2の係止フック3eをヒンジブロック3の凹溝3fに係合させることにより、前記ヒンジブロック3,3を係合突起2d,2dに対して抜脱不能に固定して、ケーシング2aへの便座5及び便蓋6の取付け作業を終了する。
【0038】
前記のようにして便座5及び便蓋6を便座装置2のケーシング2aに取付けることにより、前記便座5及び便蓋6は、各緩閉止ユニット7,8のヒンジ軸7a,8bを中心として、ケーシング2aに対して開閉可能に取付けることができる。このとき、便座5の一方のヒンジ部5bは、便蓋用の緩閉止ユニット8のヒンジ軸8aにアシスト機構9を介して取付けられているものの、前記アシスト機構9は、前記緩閉止ユニット8の回転筒体8bとは独立してヒンジ軸8aに嵌着されているので、便座5及び便蓋6の開閉動作に支障が生じることはない。また、便蓋6の一方のヒンジ部6aは、便座用の緩閉止ユニット7の回転筒体7bに嵌着されているものの、前記ヒンジ部6aは回転筒体7bに対して自由に回動できるようになっているので、便蓋6の開閉動作に支障を来すようなことはない。
【0039】
次に、前記のように、便座5及び便蓋6をケーシング2aに取付けた状態で、便座5を起立させる場合、前記便座5は、便座用の緩閉止ユニット7に組込んだ付勢機構7cとアシスト機構9との相乗効果によって、起立状態を保持する方向に付勢されるので、例え、ケーシング2aの上面と便蓋6の上面とを面一にするために、便座5及び便蓋6の枢支位置を高い位置に設定した場合でも、前記便座5を一定の角度まで起立させれば、便座5がそれ自体の重量によって便器本体1側に傾倒しようとすることは全くない。
【0040】
また、起立状態の便座5及び便蓋6を便器本体1側に倒伏させる場合、前記便座5及び便蓋6は、各緩閉止ユニット7,8内に組込んだ図示しない緩衝機構によって、抵抗力を付与された状態で緩やかに回動するとともに、便座5は緩閉止ユニット7に組込んだ付勢機構7cとアシスト機構9とによって起立状態を維持する方向に付勢された状態で回動する結果、前記便座5及び便蓋6が急速に回動することを確実に防ぐことができる。
【0041】
更に、便座用及び便蓋用の各緩閉止ユニット7,8のヒンジ軸7a,8aが挿通・固定されるヒンジブロック3は、その外周に取付けたサポートカバー3cに設けた第1の係止フック3dを係合突起2dの凹溝2eに係合させることにより、前記係合突起2dに対して抜脱不能に取付けられているので、便座5及び便蓋6の開閉動作を繰り返し行っても、前記係合突起2dから抜脱することがないため、前記便座5及び便蓋6の開閉動作に支障を来すことは全くない。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成したので、次に示す実用的に優れた効果を有する。
【0043】
本発明は、便座及び便蓋のそれぞれの基端に具備させた便座用及び便蓋用の各緩閉止ユニットのヒンジ軸を上部に嵌挿したヒンジブロックを、便座装置のケーシング前部の傾斜面に突設した係合突起に1動作で、かつ、挿脱自在に取付けるように構成されているので、便座及び便蓋は清掃等に際しては、ケーシングから労力等を要することにく簡易に取外すことができるので、便座等の清掃や補修作業等を迅速・良好に行うことができる。
【0044】
また、便蓋用の緩閉止ユニットのヒンジ軸には、便座を起立させたとき、便座の起立状態をアシストするアシスト機構が、便座用の緩閉止ユニットとは個別に駆動できるように取付けてあるので、便座は特別に大きな角度で起立させることなく、便器に対してほぼ垂直な角度で傾斜させるだけで、便座用の緩閉止ユニットとの組合せによる相乗効果により、便器側に倒伏することなく起立状態を良好に維持することができる。従って、ケーシングに対する便座及び便蓋の枢支位置を必要に応じて高くすることにより、枢支位置の水平軸と、前記枢支位置及び便座の重心位置を結ぶ軸との間の角度が大きくなっても、前記アシスト機構の存在により、便座は便器に対して良好に起立状態を保持することができ利便である。
【0045】
しかも、前記のように、便座及び便蓋のケーシングに対する枢支位置を容易に高くすることができるので、便蓋を便座とともに、便器上に倒伏させた場合、ケーシングの上面と便蓋の上面とが面一とすることができ、この結果、便座装置をフラットに、かつ、美観に優れた状態で提供することができる。
【0046】
更に、本発明においては、便座の起立をアシストするアシスト機構は、便蓋用の緩閉止ユニットのデッドスペースを有効利用して取付けられているので、便座及び便蓋の枢支位置は、格別に大きくすることなく便座の起立・倒伏させることができるため、デザイン的に優れた便座装置を経済的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の便座装置を便器本体に据え付けた状態を示す斜視図である。
【図2】便蓋を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】便座及び便蓋を開いた状態を示す側面図である。
【図4】便座及び便蓋を開いた状態を示す正面図である。
【図5】便座及び便蓋と便座装置のケーシングとを分解して示す斜視図である。
【図6】ケーシングの係合突起へのヒンジブロックの係合動作を説明するための斜視図である。
【図7】係合突起にヒンジブロックを取付けた状態を示す縦断側面図である。
【図8】便座用の緩閉止ユニットを示す斜視図である。
【図9】便座用の緩閉止ユニットの要部を切欠いて示す側面図である。
【図10】(a)は便蓋用の緩閉止ユニットとアシスト機構とを分解して示す斜視図、(b)はアシスト機構を便蓋用の緩閉止ユニットのヒンジ軸に取付けた状態を示す斜視図である。
【図11】便蓋用の緩閉止ユニットのヒンジ軸に取付けたアシスト機構の要部を切欠いて示す側面図である。
【図12】(a)は便座用の緩閉止ユニットと便座のヒンジ部との係合状態を示す要部拡大図、(b)は便座用の緩閉止ユニットと便蓋のヒンジ部との係合状態を示す要部拡大図である。
【図13】(a)はアシスト機構と便座のヒンジ部との係合状態を示す要部拡大図、(b)は便蓋用の緩閉止ユニットと便蓋のヒンジ部との係合状態を示す要部拡大図である。
【図14】従来の便座装置を示す側面図である。
【図15】便座の側面図である。
【図16】便蓋の側面図である。
【図17】従来の変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 便器本体
2 便座装置
2a ケーシング
2d 係合突起
3 ヒンジブロック
5 便座
5a,5b ヒンジ部
6 便蓋
6a,6b ヒンジ部
7,8 緩閉止ユニット
9 アシスト機構

Claims (4)

  1. 便器本体の上面後背部に取付けられる支持本体を備えた装置において、前記支持本体前面の傾斜面に一対のヒンジ手段を備え、一方のヒンジ手段には、便蓋の基端部を回動不能に、便座の基端部を回動可能に保持した便蓋用の緩閉止ユニット及び便座の基端部を回動不能に保持した便座起立姿勢を弾性部材の付勢力により補助するアシスト機構を取付け、他方のヒンジ手段には、便座の基端部を回動不能に、便蓋の基端部を回動可能に挿通した便座用の緩閉止ユニットを取付けたことを特徴とする便座装置。
  2. 便器本体の上面後背部に取付けられ、便座暖房あるいは人体局部に対して洗浄水を噴射するための機能部を有するケーシングを備えた装置において、前記ケーシング前面の傾斜面両端には、係合突起を上方に向けて突設し、前記係合突起には、下部に係合突起と嵌合する凹孔を有し、かつ、上部に便座, 便蓋の閉じ方向への回動に抵抗力を加える緩閉止ユニットのヒンジ軸を回動不能に挿通・支持するヒンジブロックをそれぞれ挿脱自在に取付け、一方のヒンジブロックには、便蓋の基端部を回動不能に、便座の基端部を回動可能に挿通した便蓋用の緩閉止ユニット及び便座の基端部を回動不能に保持した便座起立姿勢を弾性部材の付勢力により補助するアシスト機構を抜き差し可能に設け、他方のヒンジブロックには、便座の基端部とは回動不能に、便蓋の基端部とは回動可能に挿通した便座用の緩閉止ユニットを抜き差し可能に取付け、便蓋の上面が閉状態においてケーシングの上面と略面一となるように前記便座, 便蓋を、それぞれの緩閉止ユニットを介してケーシングに回動自在に支持させたことを特徴とする便座装置。
  3. 前記アシスト機構は、便蓋用の緩閉止ユニットのヒンジ軸の外周に回動可能に配置した回転筒体と、前記回転筒体内においてヒンジ軸の外周に巻装され、一方端をヒンジ軸に、他方端を前記回転筒体にそれぞれ止着したばね部材とを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の便座装置。
  4. 前記アシスト機構の回転筒体には、便座の基端部とアシスト機構とを回転不能に支持するストッパーを具備したことを特徴とする請求項3記載の便座装置。
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