JP2604199Y2 - 便座の取付け構造 - Google Patents

便座の取付け構造

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JP2604199Y2
JP2604199Y2 JP1993019341U JP1934193U JP2604199Y2 JP 2604199 Y2 JP2604199 Y2 JP 2604199Y2 JP 1993019341 U JP1993019341 U JP 1993019341U JP 1934193 U JP1934193 U JP 1934193U JP 2604199 Y2 JP2604199 Y2 JP 2604199Y2
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浩 松尾
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伸二 田辺
雅也 梶田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、便器電装品をケーシン
グの内部に収納した便座装置に係り、特にそのケーシン
グに連結する便座と便蓋とを緩やかに閉じる機構を介し
て取り付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】局部洗浄機能を持つ温水洗浄便座は、局
部洗浄機能,脱臭機能及び便座暖房機能等をまとめてケ
ーシング内に備え、このケーシングに便座と便蓋とを連
結して便器に据え付けるというものがその一般的な構成
である。
【0003】一方、便座及び便蓋が閉じるときにヒンジ
機構の回転に抵抗を負荷し、緩やかに動作させる構造と
したものも従来から利用されている。このような開閉機
構としては、特開平2−63424号公報に記載された
もの等があり、便座及び便蓋のそれぞれのヒンジ軸を差
し込む開閉ユニットを設け、この開閉ユニットの中に抵
抗機構等を組み込んだ構造が一般に採用されている。
【0004】ところが、ケーシングの中には各種の機能
部をレイアウトするので、開閉ユニットまでケーシング
に収納しようとすると、レイアウトの自由度が小さくな
り、ケーシングも大型化する。
【0005】これに対し、便座と便蓋のそれぞれの基端
部に開閉ユニットを内蔵し、ケーシングにはこれらの開
閉ユニットを着脱自在にした構成を、本願出願人は先に
特願平4−91143号によって提案した。
【0006】このように、便座と便蓋のそれぞれに開閉
ユニットを備えることで、ケーシング内への抵抗機構の
組込みを不要とし、ケーシングの中の機能部へのレイア
ウトの干渉をなくすことができる。また、開閉ユニット
をケーシング側に対して着脱可能とすることによって、
ケーシングを含めて便座や便蓋の掃除及び保守点検が簡
単になるという利点もある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】便座と便蓋のケーシン
グへの着脱は、それぞれの基端部に設けた開閉ユニット
と、これらをケーシングに連結するための一対のリテー
ナブロックとを介しておこなわれる。そして、このよう
なリテーナブロックを用いて便座や便蓋をケーシングに
取り付ける構造では、先に述べたように便座及び便蓋の
ケーシングからの取り外しが容易である。
【0008】ところが、ケーシングから取り外して後に
これらの便座と便蓋を互いに開いて拭き掃除するとき、
余りその開き角度が大き過ぎると、開閉機構の作動に障
害を与えることがある。すなわち、開閉機構は、便座と
便蓋が或る回転角度の範囲内で作動できるような構造で
あるため、その範囲を越えて便座と便蓋とが開くと開閉
機構の中のカム等が相手の部材と係合しなくなり、開閉
機構の正常な作動ができなくなる。
【0009】このように、ケーシングから便座と便蓋を
取外せるものの、その取り扱いを誤ると、再度ケーシン
グに組み込んだときに作動不良を生じる恐れがある。
【0010】本考案において解決すべき課題は、開閉機
構の作動に支障がない範囲でのみ便座と便蓋が回動する
ように規制することで、開閉機構の作動不良を防止する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、便器電装品を
ケーシングの内部に収納し、該ケーシングに便座を開閉
自在に取り付けた便座装置であって、該ケーシングを凹
ませて設けたヒンジチャンバと、前記便座を閉じるとき
に抵抗を与える機構を内蔵した開閉ユニットに結合され
前記ヒンジチャンバに収納固定されるリテーナブロック
とを備え、このリテーナブロックに前記便座を回動可能
に取り付けるとともに、便座の回動角を前記開閉ユニッ
トの回動範囲内に収める規制構造を持たせてなることを
特徴とする。
【0012】前記リテーナブロックは、前記便座下向
に回動したときに便座の一部を受け止めて、便座の下
向きの回動を規制する突起状のストッパを備えた構成と
することができる。
【0013】
【作用】便座とリテーナブロックとの間には、便座が下
向きに傾くときの回動角度を規制する関係があるので、
リテーナブロックをケーシングから外したとき、便座は
その自重によって下向きに前側が垂れるようになるが、
回動角度規制によって、開閉ユニットの内部機構には機
械的な影響を及ぼさない。したがって、便座と便蓋を開
いて掃除したりしても、開閉機構に過大な負荷が掛かっ
たりその可動範囲を越えた作用力が働くことがなく、開
閉機構の保護が可能となる。
【0014】また、リテーナブロックに突起状のストッ
パを設ける場合では、角度規制のための複雑な構成とす
る必要がなく、コンパクト化も可能となる。
【0015】
【実施例】図1は本考案の便座の取付け構造を備えた便
座装置の斜視図である。なお、この実施例では便座装置
の例として局部洗浄用の衛生洗浄装置として説明する。
【0016】図において、便器本体の上面に載せて固定
される衛生洗浄装置1のケーシング2には、便座3及び
便蓋4のそれぞれの基端に設けたヒンジブロック3a,
4aによってそれぞれ開閉自在に取り付けている。な
お、ケーシング2は、従来の衛生洗浄装置と同様に、そ
の内部に局部洗浄用のノズル装置や温水タンク及びコン
トローラ等の電装品を収納したものである。
【0017】図2はケーシングへの便座及び便蓋
の組み込み構造の概略を示す分解斜視図である。
【0018】ケーシング2の正面は、その下端側を除い
て円弧状に凹ませた形状を持ち、中央には便座3及び便
蓋4のヒンジブロック3a,4aを収納するヒンジチャ
ンバ2aを更に奥側に凹ませて形成している。このヒン
ジチャンバ2aの間口方向の両端の内壁には、便座3及
び便蓋4を共にケーシング2に連接するためのリテーナ
ブロック(後述)を着脱自在に連結する装着溝2bを縦
方向に形成する。そして、装着溝2bを形成する奥側の
内壁には、縦方向に拘束溝2cを設けると共に、装着溝
2bの上方であってヒンジチャンバ2aの左右の内壁を
形成する面には、係合溝2dを設ける。
【0019】図3は便座3及び便蓋4のヒンジブロック
3a,4aの中に組み込まれる開閉ユニット及びケーシ
ング2に連接するためのリテーナブロックを示す概略斜
視図、図4はリテーナブロックの向きを変えて示す斜視
図である。
【0020】図3において、便座3及び便蓋4のヒンジ
ブロック3a,4aの中に組み込まれる開閉ユニット
5,6はほぼ同様の構造を持つ。そして、合成樹脂を素
材とした円筒体の本体5a,6aの内部には、便座3及
び便蓋4を開くときに抵抗を与えず、これらが閉じると
きのみに抵抗を与えて緩やかに閉じる動作ができるよう
な抵抗機構を備える。この抵抗機構としては、たとえば
実開平4−83100号公報に記載のものが応用でき、
その詳細については省略する。
【0021】便座3側の開閉ユニット5に示すように、
本体5aの軸線方向の一端面には、内部の抵抗機構に連
接した長円状の開口断面を持つ結合孔5bを設ける。ま
た、他端面には同軸方向に伸びる2本の係合アーム5c
を設けてそれぞれの先端に三角形状のフック5dを備
え、更に係合アーム5cの基端側には一対の突起5eを
設ける。これらの突起5eは薄い板状体であって、開閉
ユニット5がその軸線方向に移動するときに他の部材に
突き当たって弾性変形可能としたものである。
【0022】便蓋4側の開閉ユニット6も同様に、本体
6aの一端面に結合孔6bを設けると共に、他端面には
フック6d付きの2本の係合アーム6c及び一対の弾性
変形可能な突起6eを備えたものである。
【0023】正面から見て左側配置となるリテーナブロ
ック7は、便座3用の開閉ユニット5の結合孔5bに挿
入されるほぼ長円形の横断面の結合軸7aを下端側に備
える。そして、上端側には、便蓋4用の開閉ユニット6
の係合アーム6cが着脱自在に挿入される保持孔7bを
設ける。この保持孔7bの内径は、係合アーム6cの先
端のフック6dの仮想外径よりも小さくし、係合アーム
6cを挿入したときにはこれらが内側に少し収縮させる
ことができるようにする。また、保持孔7bの一端側で
は内径を少し広げて、図4の(a)に示すように段差部
7cを持たせ、この段差部7cにフック6dが係合可能
とする。
【0024】また、右側配置となる他方のリテーナブロ
ック8は、便蓋4用の開閉ユニット6の結合孔6bに挿
入されるほぼ長円形の横断面の結合軸8aを上端側に備
える。結合軸8aの中で、長円状の横断面を持つ部分の
円弧面には、外側に少し突き出る突起8a−1を設け
る。そして、この突起8a−1は、開閉ユニット6の結
合孔6bの内周に設けた係合溝6b−1に係合可能とす
る。また、リテーナブロック8の下端側には、便座3用
の開閉ユニット5の係合アーム5cが着脱自在に挿入さ
れる保持孔8bを設け、リテーナブロック7と同様に、
この保持孔8bの中に係合アーム5cを挿入可能とする
と共に、図4の(b)に示すように段差部8cにフック
5dを係合可能とする。
【0025】更に、図4に示すように、リテーナブロッ
ク7,8のそれぞれの背面側には、図で示したヒンジ
チャンバ2aの拘束溝2cに嵌まり込む突条7d,8d
を設ける。これらの突条7d,8dは、リテーナブロッ
ク7,8を装着溝2bから上に引き上げるとき、或る程
度の力を作用させれば拘束溝2cから解放される形状を
持つものとする。
【0026】また、リテーナブロック7,8をそれぞれ
の装着溝2bに組み込んだとき、ヒンジチャンバ2aの
内壁に設けた係合溝2dに嵌まり込むフック7e,8e
を設ける。これらのフック7e,8eは、3方の周囲を
スリット7f,8fによって切開されて下端部のみを一
体としたリード7g,8gの上端に形成され、外側に少
し突き出した形状を持つ。したがって、リテーナブロッ
ク7,8を装着溝2bに差し込んでいくとき、フック7
e,8eが装着溝2bの内壁に当たり始めると、リード
7g,8gは内側に弾性変形し、フック7e,8eが係
合溝2dに対応した位置に来ると、弾性反力によってフ
ック7e,8eが係合溝2dの中に入り込む。
【0027】このように弾性変形するリード7g,8g
を備えることによって、フック7e,8eを係合溝2d
に差し込むことができ、或る程度の力で引き上げると、
リテーナブロック7,8を装着溝2bから抜き取ること
ができる。
【0028】また、リテーナブロック7,8のそれぞれ
には、突条7d,8dの少し上側に傾斜した便蓋3用の
ストッパ面7h,8hを設ける。このストッパ面7h,
8hは、後述するように、便蓋4が逆反り状態のときに
その基端側を受け、ケーシング2に作用力を及ぼさずに
リテーナブロック7,8自身で受け止める機能を果た
す。
【0029】そして更に、リテーナブロック7,8に
は、図3に示すようにそれぞれが対向する面の下端側に
便座2用のストッパ7i,8iを設ける。これらのスト
ッパ7i,8iはその前面側を下に向け傾斜させたもの
で、便座3の基端側を受けて下向きへの傾きを規制す
る。
【0030】図5はケーシング2への便座3及び便蓋4
の組み込みの要領を示す分解正面図、図6は組み込み状
態にあるときのヒンジチャンバ2aの内部を示す正面縦
断面図である。
【0031】図6において、便座3及び便蓋4のヒンジ
ブロック3a,4aの内部には、開閉ユニット5,6を
収納するユニットチャンバ3b,4bを設ける。便座3
のユニットチャンバ3bは、開閉ユニット5を正面から
見て左側から挿入可能な形状を持ち、右端には開口径を
小さくした通し孔3cを設けたものである。また、便蓋
4側のユニットチャンバ4bは、右側から開閉ユニット
6を挿入可能とし、挿入端側に同様に通し孔4cを開け
たものである。
【0032】開閉ユニット5,6は、その軸線周りの姿
勢をリテーナブロック7,8の結合軸7a,8aに対応
したものとしてそれぞれのユニットチャンバ3b,4b
の中に組み込み、軸線周りには回転しないように拘束す
る。すなわち、開閉ユニット5,6のそれぞれに内蔵し
た抵抗機構によって、便座3及び便蓋4を開くときには
抵抗を与えず閉じるときのみに抵抗を与えるので、この
ような動作のためには開閉ユニット5,6の本体5a,
6aは便座3及び便蓋4に対しては回動しないように組
み込む。このため、たとえば図に示すように、本体5
a,6aの外周面には係合ブロック5f,6fを設けて
おき、図のようにこれらの係合ブロック5f,6fが
嵌まり込む保持溝3d,4b−1をユニットチャンバ3
b,4bの内壁に設けておけばよい。
【0033】開閉ユニット5,6をそれぞれ一体化した
便座3及び便蓋4に対し、図5に示すように、リテーナ
ブロック7,8をそれぞれ連接する。このとき、図6の
ように、左配置のリテーナブロック7はその結合軸7a
が便座用の開閉ユニット5の結合孔5bに挿入されると
同時に、一方の開閉ユニット6の係合アーム6c部分が
保持孔7bに差し込まれる。また、右配置のリテーナブ
ロック8では、その結合軸8aが便蓋4用の開閉ユニッ
ト6の結合孔6bに挿入され、便座3用の開閉ユニット
5の係合アーム5cが保持孔8bに差し込まれる。
【0034】このようにして開閉ユニット5,6にリテ
ーナブロック7,8が連接されると、リテーナブロック
8は便座3用の開閉ユニット5によって拘束され、開閉
ユニット5自身はその突起5eによってユニットチャン
バ3bに拘束されることになり、リテーナブロック8は
便座3側に間接的に拘束される。また、リテーナブロッ
ク7も、開閉ユニット6を介して便蓋4側に拘束され
る。
【0035】ヒンジチャンバ2aの中にセットされたリ
テーナブロック7,8は、装着溝2bによってその姿勢
が一定に保たれる。このため、便座3や便蓋4を開いた
り閉じたりするときには、開閉ユニット5,6の結合孔
5b,6bに入り込んでいる長円形横断面の結合軸7
a,8aが静止し、開閉ユニット5,6は便座3及び便
蓋4と一体になって回転する。このため、開閉ユニット
5,6の内部の抵抗機構は自身の回転方向に従って、抵
抗の負荷,無負荷の作動を行い、便座3及び便蓋4が閉
じる動作のときのみ抵抗を与えて緩やかに閉じる動作を
可能とする。
【0036】図7は便蓋4及びリテーナブロック7,8
を背部側から見た分解斜視図である。
【0037】便蓋4の基端部には、その幅方向の中央に
ヒンジブロック4aが位置し、このヒンジブロック4a
の幅よりも大きくしたウイング4dを後端まで伸ばして
形成している。ウイング4dは、図8に示すように、ヒ
ンジブロック4aの上端面周りに少し被さる曲面の縦断
面形状を持ち、その終端部をそれぞれリテーナブロック
7,8のストッパ面7h,8hへの当接面4e,4fと
している。
【0038】便蓋4を図8の(a)の閉じた姿勢から起
立させていくと、同図の(b)のようにウイング4dの
当接面4e,4fがそれぞれストッパ面7h,8hに突
き当たり、便蓋4の起立角度を規制することができる。
【0039】一方、便座3の基端のヒンジブロック3a
の下端側には、リテーナブロック7,8のストッパ7
i,8iにフィットする傾斜を持つ掛止面3eを設け
る。この掛止面3eは、便座3と便蓋4とをケーシング
2から取り外したとき、便座3の自重によってその前端
側が下に傾くとき、リテーナブロック7,8のストッパ
7i,8iの上に載り、その下向きへの回動角度が規制
される。
【0040】リテーナブロック7,8によって便座3と
便蓋4とを一体にしてヒンジチャンバ2aに組み込んだ
ときには、図8の(a)に示すように便座3の下面は便
器本体のリム9の上に載って平行な姿勢に保持される。
そして、ケーシング2が便器本体側にセットされている
ときには、同図(a)のようにリテーナブロック8のス
トッパ8iと掛止面3eとの間には隙間ができ、同様に
他方のリテーナブロック7のストッパ7iとの間も同様
な位置関係ができるようにする。これにより、便座3に
人が座るときには、その負荷はストッパ7i,8iには
伝わらず、リテーナブロック7,8の全体を介してケー
シング2に加わることになる。
【0041】以上の構成において、便座3と便蓋4をケ
ーシング2から取り外すときには、便座3の下を持ち上
げるようにすれば、リテーナブロック7,8と一体とし
て分解することができる。このとき、便蓋4又はリテー
ナブロック7,8を持って作業するときでも、便座3は
図8の(b)に示すように掛止面3eがストッパ8i
(7i)に突き当たってその自重による下向きの回動角
度が規制される。
【0042】また、拭き掃除等の際に、便座3と便蓋4
とを開くようにしたときでも、同様に便座3の回動角度
は規制され、同時に便蓋4はそのウイング4dがストッ
パ面7h,8hに突き当たるのでその回動角度も規制さ
れる。
【0043】このように、便座3と便蓋4の間の開度は
規制されるので、この開度の大きさが開閉ユニット5,
6の抵抗機構の可動範囲内に収まるようにしておけば、
抵抗機構に機械的な影響を及ぼすことはない。また、便
座3と便蓋4をケーシング2から取り外したとき、互い
が大きく開くこともないので、取り扱いも楽になる。
【0044】更に、便座3と便蓋4をケーシング2に組
み込んでいるとき、便蓋4が図8の(b)の起立姿勢か
ら更に立ち上げ方向に押されて逆反りを生じる場合があ
る。このとき、リテーナブロック7,8は引き上げられ
る作用力を受けるが、便座3が閉じている姿勢であれ
ば、その掛止面3eがストッパ7i,8iに当たってそ
の移動を拘束するように作用する。したがって、便蓋4
が逆反り状態となっても、便座3はリテーナブロック
7,8のヒンジチャンバ2aからの抜け止めとして機能
し、ケーシング2から便座3及び便蓋4が外れてしまっ
たりガタ付いたりすることもない。
【0045】なお、便座3の回動角を規制するストッパ
7i,8iは、便座側のリテーナブロック7に設けるだ
けでもよい。また、開閉ユニット5,6は便座3及び便
蓋4に一体に組み込むのに代えて、抵抗機構の例として
先に挙げた実開平4−83100号公報に記載のよう
に、ケーシング2内にそれぞれ設けてヒンジ軸によって
便座3と便蓋4とを連接する構成とすることもできる。
【0046】図9は便座3の回動角の規制構造の別の例
を示す要部の分解斜視図である。
【0047】図において、便座3のヒンジブロック3a
がリテーナブロック7を向く面には、開閉ユニット5と
同軸上に円弧状の溝10が設けられている。そして、リ
テーナブロック7にはこの溝10に入り込む突起11を
設け、突起11が溝10の中で移動できる範囲に対応し
て便座3の回動角度を規制する。この回動角度は、便座
3をその通常の起立位置から図8の(b)で示した少し
前下がりとなる範囲であって、開閉ユニット5内の抵抗
機構の可動範囲を越えないものとする。
【0048】このようなリテーナブロック7側の突起1
1と便座3側の溝10とによる係合関係によっても、便
座3と便蓋4をケーシング2から取り外したときや拭き
掃除等の際に、開閉ユニット5の機構に機械的な影響を
及ぼすことはない。
【0049】なお、便蓋4とそのリテーナブロック8と
の間にも、このような溝と突起とによる回動角度の規制
構造を持たせるようにしてもよい。
【0050】
【考案の効果】本考案では、便座と便蓋をケーシングか
ら取外したり掃除したりするのに互いを開くとき、便座
はそのリテーナブロックに対する回動角度が規制される
ので、開閉ユニットの内蔵機構に過大な負荷や損傷を与
えることがない。このため、ケーシングに対する取付
け,取外しを頻繁に行っても、開閉機構の作動不良を招
くことがなく、常に安定した動作の開閉操作が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の便座及び便蓋の取付け構造を備えた衛
生洗浄装置の斜視図である。
【図2】ケーシングへの便座及び便蓋の連接構造を示す
要部の分解斜視図である。
【図3】便座及び便蓋用の開閉ユニット及びこれらに連
接する2個のリテーナブロックを示す分解斜視図であ
る。
【図4】図3で示したリテーナブロックの向きを変えて
見た斜視図であって、同図の(a)は便座用のリテーナ
ブロック及び同図の(b)は便蓋用のリテーナブロック
を示す。
【図5】ケーシングへの便座及び便蓋の組み込みを示す
分解図である。
【図6】ヒンジチャンバに組み込んだ開閉機構の要部を
示す正面縦断面図である。
【図7】便蓋の基端部及びリテーナブロックを背部側か
ら見た斜視図である。
【図8】リテーナブロックに対する便座と便蓋の基端部
の位置関係を示す図であって、同図の(a)は便座が便
器本体のリムの上に被さって便蓋が閉じている状態、同
図の(b)はケーシングから取り外したときの便蓋及び
便座の回動角度の規制状況を示す。
【図9】便座の回動角度規制のための別の例であって、
ヒンジブロックに溝及びリテーナブロックに突起を設け
たときの斜視図である。
【符号の説明】
1 衛生洗浄装置 2 ケーシング 2a ヒンジチャンバ 2e ロック孔 3 便座 3a ヒンジブロック 4 便蓋 4a ヒンジブロック 4d ウイング 4e 当接面 4f 当接面 5 開閉ユニット 6 開閉ユニット 7 リテーナブロック 7h ストッパ面 7i ストッパ 8 リテーナブロック 8h ストッパ面 8i ストッパ 9 リム 10 溝 11 突起
フロントページの続き (72)考案者 田辺 伸二 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 (72)考案者 梶田 雅也 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 13/12

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器電装品をケーシングの内部に収納
    し、該ケーシングに便座を開閉自在に取り付けた便座装
    置であって、該ケーシングを凹ませて設けたヒンジチャ
    ンバと、前記便座を閉じるときに抵抗を与える機構を内
    蔵した開閉ユニットに結合され前記ヒンジチャンバに収
    納固定されるリテーナブロックとを備え、このリテーナ
    ブロックに前記便座を回動可能に取り付けるとともに、
    便座の回動角を前記開閉ユニットの回動範囲内に収める
    規制構造を持たせてなる便座の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記リテーナブロックは、前記便座が下
    向きに回動したときに便座の一部を受け止めて、便座の
    下向きの回動を規制する突起状のストッパを備えてなる
    請求項1記載の便座の取付構造。
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