JP3193766B2 - 便座及び便蓋の取付け構造 - Google Patents

便座及び便蓋の取付け構造

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JP3193766B2
JP3193766B2 JP09114692A JP9114692A JP3193766B2 JP 3193766 B2 JP3193766 B2 JP 3193766B2 JP 09114692 A JP09114692 A JP 09114692A JP 9114692 A JP9114692 A JP 9114692A JP 3193766 B2 JP3193766 B2 JP 3193766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便器電装品をケーシン
グの内部に収納した便座装置に係り、特にそのケーシン
グに連結する便座と便蓋とを緩やかに閉じる機構を介し
て取り付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】腰掛式の水洗便器は、通常の便座単体を
直接便器に備えるものと、「多機能便座」と呼ばれ局部
洗浄機能,脱臭機能及び便座暖房機能をケーシング内に
備えてこのケーシングを便器に据え付けて使用するもの
とがある。後者は、局部洗浄用のノズル装置や洗浄水の
加熱供給系,脱臭装置及びその制御部をケーシングの中
に備え、このケーシングを便器本体に固定する方式であ
り、ケーシングに便座と便蓋とを取り付けた構造を持
つ。
【0003】一方、便座及び便蓋が閉じるときにヒンジ
機構の回転に抵抗を負荷し、緩やかに動作させる構造と
したものも従来から利用されている。このような開閉機
構としては、特開平2−63424号公報に記載された
もの等があり、便座及び便蓋のそれぞれのヒンジ軸を差
し込む開閉ユニットを設け、この開閉ユニットの中に抵
抗機構等を組み込んだ構造が一般に採用されている。
【0004】便座装置にこのような開閉ユニットを備え
る場合、外観等の点から開閉ユニットをケーシングの中
に納めることが好ましく、従来でもこのような方式が採
用されている。そして、便座と便蓋のそれぞれの基端部
の左右を一対の開閉ユニットにヒンジ軸によって連接
し、便座と便蓋とをそれぞれ独立して開閉させるため
に、一方の開閉ユニットを便座用及び他方を便蓋用とし
て使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】便座や便蓋は、それぞ
れ人が座ったりまた埃に曝される部材であるため汚れや
すく、水はねが便座に付着することが多い。このため、
便座や便蓋を拭き掃除するときには、ケーシングに連結
されたままでは作業がし難く、便座や便蓋を取り外すこ
とが必要になる。
【0006】ところが、開閉ユニットはケーシングの中
に収納されているので、便座及び便蓋の基端部にヒンジ
軸を挿し通してこれを開閉ユニットに結合させる構造と
なる。このヒンジ軸の装着に際しては、その抜けや回転
の伝達を確実にするために、開閉ユニット側に強固に連
結する必要があり、したがってヒンジ軸を抜くには工具
等を使わなければならない。このため、一般の主婦等で
は工具の取り扱いが不慣れなため、折角掃除をしようと
思っても、ヒンジ軸を抜くことができずにそのまま終わ
ってしまうことが多い。
【0007】また、開閉ユニット側にヒンジ軸の着脱機
能を持たせるようにして、ヒンジ軸の取付けや取り外し
を簡単にすることもできる。しかし、この場合では、ヒ
ンジ軸の着脱の度にケーシングを分解して開くことにな
り、工具を用いてヒンジ軸を抜いたり差し込んだりする
作業よりも却って煩雑になりやすい。
【0008】更に、便器本体に固定するケーシングの中
には、先にも述べたように、局部洗浄や洗浄後の乾燥等
のための機能部,消臭や臭気除去等の機能部及びこれら
の制御部を多数収納するので、ケーシングの中に収納す
る機器の数はかなり多い。
【0009】このようなケーシングに対して、便座と便
蓋の開閉用のための開閉ユニットを更に組み込むので
は、局部洗浄用の機器やその他の部材とのレイアウトの
干渉を生じやすい。特に、開閉ユニットは便座及び便蓋
の基端部に位置を合わせることが必要なので、そのレイ
アウトの自由度は低く、このため他の機器の位置を変更
することを余儀なくされる。また、機器どうしの干渉を
避けるために収納空間を拡大することにもなり、ケーシ
ングが大きくなってしまうという問題もある。
【0010】このように、従来の便座装置のケーシング
の中に開閉ユニットを組み込む構造では、便座や便蓋の
取り外しが面倒であるだけでなく、ケーシングを含めた
全体の装置のコンパクト化にも障害がある。
【0011】本発明において解決すべき課題は、便座及
び便蓋を便座装置のケーシングに対して簡単に着脱で
き、しかもこの開閉ユニットと便座装置の機能部との間
の位置的な干渉をなくして便座装置のコンパクト化を図
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、便器電装品を
ケーシングの内部に収納し、該ケーシングに便座を開閉
自在に取り付けた便座装置であって、前記便座の基端部
に閉じる動作のとき動作抵抗を与える開閉ユニットを突
き出して設け、前記ケーシングの前面側に前記開閉ユニ
ットを収納可能な大きさを持つヒンジチャンバを凹ませ
て設け、前記開閉ユニットは、その幅方向の少なくとも
一端に軸線方向に移動可能なヒンジ軸を備え、前記ヒン
ジ軸を外部操作によって前記開閉ユニットの端面から出
没可能とし、該ヒンジ軸を前記ヒンジチャンバに設けた
孔に着脱可能としたことを特徴とする。
【0013】また、便座に加えて便蓋を備えるものであ
れば、この便蓋の基端部にもヒンジ軸を設けてこれをケ
ーシングのヒンジチャンバに納め、便座と同様にヒンジ
軸を移動させることによって、ヒンジチャンバの孔に着
脱する構成とすればよい。
【0014】
【作用】便座や便蓋を閉じるときにこれらに抵抗を与え
て緩やかに動作させるための開閉ユニットは、便座装置
のケーシングの中ではなく、便座及び便蓋自身に組み込
まれる。このため、ケーシングに内蔵する局部洗浄等の
ための機器と開閉ユニットとが互いに位置的に干渉し合
うことがなく、機器のレイアウトの自由度が向上すると
同時に、ケーシングの小型化が可能となる。
【0015】また、開閉ユニットのヒンジ軸は外部から
の操作でその軸線方向に突き出るように動かすと、ヒン
ジチャンバの孔に差し込まれてケーシングへの連結が可
能となり、ヒンジ軸を後退させればケーシング側への拘
束が解かれて取り外すことが可能となる。したがって、
閉じるときに抵抗を与える開閉ユニットを備えたもので
あっても、ケーシングを開いたりすることなく、便座や
便蓋の取付け及び取り外しが行えるようになる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の便座及び便蓋の取付け構造を
備えた便座装置を便器本体に据え付けたときの斜視図で
ある。なお、実施例では、便座装置として局部洗浄用の
衛生洗浄装置を例として説明する。
【0017】図において、便器本体50にはその背部側
のリムの上面を利用して衛生洗浄装置1のケーシング2
を固定し、このケーシング2には便座3及び便蓋4をそ
れぞれ開閉自在に取り付けている。
【0018】衛生洗浄装置1は、その内部に洗浄水を加
熱して供給する給水加熱系,使用時には便座3の下を潜
って便器本体50のボール部まで進出して洗浄水を噴射
するノズル装置及び各機能部を制御するコントローラ等
を組み込んだものであり、従来から利用されているもの
をそのまま代用できる。そして、機能部の操作は壁に掛
けたリモートコントローラ(図示せず)によって行うこ
とができ、ケーシング2の側部には補助操作盤1aを備
えている。
【0019】図2は便蓋4を開いたときの斜視図であ
り、便座3及び便蓋4は、それぞれの基端部の中央をケ
ーシング2の前面側に連接し、これらの連接部分をヒン
ジブロック3a,4aとしている。
【0020】図3はケーシング2に対する便座3及び便
蓋4の連接構造を示す概略分解斜視図である。
【0021】ケーシング2の前面には、ヒンジブロック
3a,4aを収納してこれらの回転動作を許容する大き
さを持つヒンジチャンバ2aを奥側に凹ませて設ける。
このヒンジチャンバ2aの間口方向の両端の内壁には、
便座3及び便蓋4のヒンジブロック3a,4aを落とし
込んでこれらを回転自在に支持するほぼU字状の装着溝
2bを設ける。そして、正面から見て右側の内壁であっ
て装着溝2bの中に含まれた部分には、ヒンジブロック
3a,4aを回転自在に支持する円形開口の支持孔5
a,5bを上下に開ける。また、図4(図3のA−A線
矢視による縦断面図)に示すように、他側の内壁には同
様に装着溝2bに含まれた部分に、ヒンジブロック3
a,4aと一体となって便座3及び便蓋4を回転可能と
する四角形開口の連結孔5c,5dをそれぞれ開ける。
【0022】便座3及び便蓋4のそれぞれのヒンジブロ
ック3a,4aには、便座3及び便蓋4を閉じるときに
抵抗を与えて緩やかに動作させるための開閉ユニット
6,7を組み込む。すなわち、従来構造ではこのような
開閉ユニット6,7をケーシング2の内部に備え、これ
らにピンを介して便座3及び便蓋4を連接していたのに
対し、便座3と便蓋4自身に開閉ユニット6,7を設け
る。
【0023】図5は便座3の開閉ユニット6及びケーシ
ング2への連接構造を示す正面縦断面図である。
【0024】便座3のヒンジブロック3aの軸線方向の
一端面には、外側に突き出る円形断面のピン3bを同軸
上に設ける。また、ヒンジブロック3aの内部には、ピ
ン3bと反対側の端面を開放した開閉ユニット6の収納
チャンバ3cを形成する。
【0025】開閉ユニット6は、内部に抵抗機構等を設
けたハウジング6aを外郭としてこれを収納チャンバ3
cに組み込んで固定したものであり、ピン3bと反対方
向に延びるヒンジ軸8をこのピン3bと同軸となるよう
に備えている。そして、その内部の抵抗機構は、たとえ
ば本出願人が先に提案して実願平2−128339号
(実開平4−83097号参照)として出願した構造の
ものがそのまま利用でき、以下に簡単に説明する。
【0026】抵抗機構として、ハウジング6aの内部に
は、回転自在な回転子6b及びこれと同軸配置したコイ
ルスプリング6cを備える。回転子6bは一端を開放し
た筒状体でその外径はハウジング6aの中にきっちり嵌
まり込んで且つ回転自在な程度とする。また、ハウジン
グ6aと回転子6bの外周面との間にはグリース等の粘
性剤Vが封入され、回転子6bがハウジング6aの中で
回転するときにはこの粘性剤Vの粘性抵抗が回転子6b
に作用する。
【0027】回転子6b及びコイルスプリング6cによ
る抵抗はヒンジ軸8を抵抗機構に連接するジョイント6
dに最終的に作用力を及ぼすものであり、更にジョイン
ト6dには便座3を起立させたときにこの起立姿勢を保
つためのカム6eが連接されている。コイルスプリング
6cによる抵抗をジョイント6dに与えるために、回転
子6bの内部には同軸上に伝達子6fを回転自在に備え
る。この伝達子6fの軸線方向のほぼ中間部分にはコイ
ルスプリング6cが係合し、更にクラッチ機構にもこの
伝達子6fを連接する。
【0028】この伝達子6fに対し、回転子6bとの連
動及び非連動を行わせるためのクラッチスプリング6g
及びシュー6hが組み込まれる。クラッチスプリング6
gの一端は伝達子6fの周壁部分に差し込まれ、クラッ
チスプリング6gと伝達子6fとの間が連接される。ま
た、シュー6hは、回転子6bの底部側に位置決めされ
て固定され、回転子6bと一体になって回転する。そし
て、クラッチスプリング6gはシュー6hの内部に納ま
り、外周をシュー6hの内周壁に対向させ内周を伝達子
6fの外周に臨ませている。
【0029】クラッチスプリング6gの巻き方向は、便
座3が閉じる側に伝達子6fが回転するときにこの回転
に伴って径が拡大し、逆に起立するときには径が収縮す
る方向とする。これにより、便座3を起立させるとき
は、クラッチスプリング6gは伝達子6fの外周面に巻
き取られるようになってシュー6hの内周から離れ、シ
ュー6hと伝達子6fとは無縁となる。また、便座3が
倒れる方向に回転するときは、クラッチスプリング6g
の径が大きくなって図示のようにその外周面がシュー6
hの内周に衝き当たって嵌合する。このため、クラッチ
スプリング6gは回転子6b側に連動するようになり、
回転子6bと一体となって伝達子6fは回転し、粘性剤
Vによる粘性抵抗が伝達子6fに作用するようになる。
【0030】このような開閉ユニット6の構造により、
便座3を起立させるときには何らの抵抗は作用せず、軽
い力で開くことができ、閉じるときには抵抗機構によっ
て伝達子6fの回動速度が遅くなり、これに連接するヒ
ンジ軸8に対する開閉ユニット6の回転も減速させるこ
とができる。
【0031】また、ヒンジ軸8の一端は、ジョイント6
dの結合孔6d−1の中に軸線方向に摺動自在に挿入さ
れている。この結合孔6d−1の開口断面は長円状であ
り、これを相似形の断面形状をヒンジ軸8の先端部分に
持たせることにより、ヒンジ軸8とジョイント6dとの
間の回転運動の連接が可能である。そして、ヒンジ軸8
はハウジング6aから突き出る部分を四角形の断面形状
とし、ヒンジチャンバ2aの連結孔5cにきっちりと嵌
め合い可能とする。
【0032】ハウジング6aの端面には、便座3のケー
シング2への着脱操作のための空間を造るブッシング1
0を連結する。このブッシング10は、端面にヒンジ軸
8を出没させるための孔10aを備え、周面にはヒンジ
軸8を動かすための操作孔10bを開けたものである。
そして、ヒンジ軸8の先端側には半径方向に突き出る摘
み8aを設け、この摘み8aを操作孔10bから少し突
き出している。摘み8aの先端面には小さな凹部8bを
設け、ブッシング10の操作孔10bの開口縁にはこの
凹部8bが嵌まり込む突起10cを設ける。
【0033】一方、便蓋4のヒンジブロック4aに組み
込む開閉ユニット7も同様な構造を持ち、図3に示すよ
うにヒンジブロック4aの一端に設けた円形断面のピン
4bと同軸上に開閉ユニット7に連接したヒンジ軸9を
突き出している。そして、このヒンジ軸9には、ヒンジ
ブロック4aに一体化したブッシング11の操作孔11
aから外に臨む摘み9aを設ける。
【0034】以上の構成において、ケーシング2への便
座3及び便蓋4の組み込みは次の要領で行う。
【0035】便座3をケーシング2に連結するには、開
閉ユニット6のヒンジ軸8を図5の実線で示すようにブ
ッシング10の中に収まった状態にし、そのままヒンジ
チャンバ2aの中に納める。そして、一端のピン3bを
支持孔5aに差し込んだ後に、ヒンジ軸8の先端を連結
孔5cの位置に合わせる。この後、摘み8aに指先また
は工具を掛けて図5の破線で示す位置までヒンジ軸8を
動かす。これにより、ヒンジ軸8の先端は連結孔5cの
中に嵌まり込み、ヒンジ軸8は回転できない状態に拘束
される。
【0036】摘み8aを最大量移動させると、その先端
の凹部8bがブッシング10の突起10cに係合してロ
ックされる。このため、ヒンジ軸8は軸線方向の動きも
拘束され、連結孔5cから抜けることなく保持される。
【0037】便蓋4のケーシング2への装着も同様の要
領で行うことができ、便座3のヒンジブロック3aをヒ
ンジチャンバ2aにセットした後に、便蓋4のヒンジブ
ロック4aをヒンジチャンバ2aの中に落とし込む。そ
して、ピン4bを支持孔5bに差し込んだ後に、摘み9
aを操作することによって、ヒンジ軸9を連結孔5dの
中に嵌め込めば、便蓋4をケーシング2に連結すること
ができる。
【0038】また、便座3及び便蓋4を取り外すには、
それぞれのヒンジ軸8,9の摘み8a,9aを元の位置
に戻せばヒンジ軸8,9をそれぞれ連結孔5c,5dか
ら抜くことができ、ケーシング2を分解したりすること
なく簡単に便座3及び便蓋4を取り外すことができる。
【0039】便座3及び便蓋4をケーシング2に連結し
ているとき、先に説明した開閉ユニット6,7のクラッ
チ機構によって、何らの抵抗を受けることなく軽い操作
でこれらを持ち上げて起立させることができる。このと
き、ヒンジ軸8,9はその四角形の断面によってこれと
整合するヒンジチャンバ2aの連結孔5c,5dに嵌合
しているので、これらのヒンジ軸8,9はケーシング2
と一体となって回転せずに静止した状態を維持し、開閉
ユニット6,7がその周りを回動して便座3と便蓋4と
は姿勢を変えることになる。
【0040】便座3をその起立した姿勢から閉じるとき
には、便座3の先端部分を軽く押すだけでよい。これに
より、便座3の開閉ユニット6は静止しているヒンジ軸
8の周りを回動していき、図5で説明した開閉ユニット
6の内部構造により抵抗を受けながら緩やかに便器本体
50のリムの上面に載って停止する。また、便蓋4を閉
じるときも同様であり、便座3と便蓋4とを一緒に閉じ
るときも、それぞれの開閉ユニット6,7による抵抗を
受けながら静かに閉じた状態に戻る。
【0041】このように、便座3及び便蓋4のそれぞれ
の基端部のヒンジブロック3a,4aをヒンジチャンバ
2aに落とし込んでケーシング2に連結する構造であっ
ても、開閉ユニット6,7による便座3及び便蓋4を緩
やかに閉じることができる。そして、ヒンジ軸8,9の
摘み8a,9aを移動させるだけで、ヒンジブロック3
a,4aをヒンジチャンバ2aから抜き取ることがで
き、ケーシング2を開くことなく簡単に便座3と便蓋4
とをケーシング2から外すことができる。このため、便
座3と便蓋4を隅々まで拭き掃除でき、ケーシング2の
ヒンジチャンバ2aも清潔に保つことができる。
【0042】また、便座3と便蓋4のそれぞれに開閉ユ
ニット6,7を組み込んでケーシング2に連結するの
で、従来のようにケーシング2の中に開閉ユニットを組
み込む必要がない。このため、ヒンジチャンバ2aのみ
をケーシング2に設けておくだけでよく、ケーシング2
の中の機能部のレイアウトに障害を与えることがない。
したがって、局部洗浄用の機器のレイアウトの自由度が
向上するだけでなく、他の付加機能の拡充も可能とな
る。
【0043】図6はヒンジ軸の他の操作構造を概略して
示すものであり、この例では便座3のヒンジブロック3
aに相当する部分を透視図として示す。
【0044】ヒンジブロック3aの内部には、図5で示
した開閉ユニット6のハウジング6aをその軸線方向に
移動可能に組み込む。開閉ユニット6は先の例と同様な
抵抗機構及びクラッチ機構をハウジング6aの内部に組
み込んだものであるが、これらの部材は全て省略してい
る。そして、内部機構に連接されたヒンジ軸12をハウ
ジング6aの端部から出没可能に組み込み、その先端部
をヒンジチャンバ2aの連結孔5cに嵌合する四角形断
面として設けている。
【0045】ハウジング6aの端面には、圧縮コイルス
プリング13を同軸上に取り付け、その先端部には受け
ブロック13aを設け、更にこの受けブロック13aに
突き当たる長円状のカム14を配置する。カム14は、
ヒンジブロック3aの外周面側からねじ込んだ操作ビス
15の先端に固定され、この操作ビス15をドライバで
回転させることにより、図6の(a)から(b)までそ
の姿勢を変えることができる。
【0046】図6の(a)では、長円状のカム14の長
軸がヒンジ軸12の軸線と一致し、カム14が受けブロ
ック13aを介して圧縮コイルスプリング13を押し、
これによってヒンジ軸12を外側へ移動させる。このた
め、図示のように、ヒンジ軸12はヒンジブロック3a
から外に突き出る。また、この状態から操作ビス15を
90度回転させると、同図の(b)のようにカム14の
短軸がヒンジ軸12の軸線と一致し、圧縮コイルスプリ
ング13は元の長さに復元してハウジング6aはヒンジ
ブロック3aの内部に戻る。このため、ヒンジ軸12も
後退してヒンジブロック3aの中に没する。
【0047】このようにカム14及び操作ビス15を利
用することによって、ヒンジ軸12をヒンジチャンバ2
aの端面から出没させることができる。このため、同図
の(b)の状態にしておけば、ヒンジブロック3aをヒ
ンジチャンバ2aの中に落とし込むことができ、その後
位置合わせして操作ビス15を回せば、ヒンジ軸12を
連結孔5cに嵌め込むことができ、便座3をケーシング
2に連結することができる。また、便座3を取り外すと
きは、操作ビス15を逆向きに回すことによって、ヒン
ジ軸12を連結孔5cから抜くことができ、便座3をケ
ーシング2から簡単に取り外すことができる。
【0048】なお、便座装置としては、本実施例の衛生
洗浄装置に限らず、ケーシング内に便器電装品を備えた
各種の装置であってもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明では、便蓋及び便座自身にこれら
を閉じるときに抵抗を与えるための開閉ユニットを組み
込んでいるので、便座装置のケーシングの内部にこのよ
うな開閉ユニットを備える必要がない。このため、ケー
シングの内部を機能部のレイアウトに十分に活かすこと
ができるだけでなく、ケーシングのコンパクト化も可能
となる。
【0050】また、ケーシングを開いたり分解したりす
ることなく、便座や便蓋の取り付け取り外しが行えるの
で、作業が簡単になるほか、機能部を破損したりするこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の便座及び便蓋の取付け構造を備えた衛
生洗浄装置を便器本体に据え付けた例の斜視図である。
【図2】便蓋を開いたときの斜視図である。
【図3】ケーシングへの便座及び便蓋の連接構造を示す
要部の分解斜視図である。
【図4】図3のA−A線矢視図であって連結孔の位置を
示す縦断面図である。
【図5】便座の開閉ユニット及びヒンジチャンバへの組
み込み構造を示す正面縦断面図である。
【図6】開閉ユニットのヒンジ軸をカム機構によって出
没させる構成とした例の概略図であって、同図の(a)
はヒンジ軸を突き出した状態を示し、同図の(b)はヒ
ンジ軸を後退させた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 衛生洗浄装置 2 ケーシング 2a ヒンジチャンバ 3 便座 3a ヒンジブロック 4 便蓋 4a ヒンジブロック 6 開閉ユニット 7 開閉ユニット 8 ヒンジ軸 8a 摘み 9 ヒンジ軸 9a 摘み 12 ヒンジ軸 13 圧縮コイルスプリング 14 カム 15 操作ビス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 布施 三千雄 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−63424(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 13/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器電装品をケーシングの内部に収納
    し、該ケーシングに便座を開閉自在に取り付けた便座装
    置であって、前記便座の基端部に閉じる動作のとき動作
    抵抗を与える開閉ユニットを突き出して設け、前記ケー
    シングの前面側に前記開閉ユニットを収納可能な大きさ
    を持つヒンジチャンバを凹ませて設け、前記開閉ユニッ
    トは、その幅方向の少なくとも一端に軸線方向に移動可
    能なヒンジ軸を備え、前記ヒンジ軸を外部操作によって
    前記開閉ユニットの端面から出没可能とし、該ヒンジ軸
    を前記ヒンジチャンバに設けた孔に着脱可能としたこと
    を特徴とする便座の取付け構造。
  2. 【請求項2】 便器電装品をケーシングの内部に収納
    し、該ケーシングに便座及び便蓋を開閉自在に取り付け
    た便座装置であって、前記便座及び便蓋のそれぞれの基
    端部に、閉じる動作のとき動作抵抗を与える開閉ユニッ
    トを突き出して設け、前記ケーシングの前面側に前記開
    閉ユニットを収納可能な大きさを持つヒンジチャンバを
    凹ませて設け、前記開閉ユニットは、その幅方向の少な
    くとも一端に軸線方向に移動可能なヒンジ軸を備え、前
    記ヒンジ軸を外部操作によって前記開閉ユニットの端面
    から出没可能とし、該ヒンジ軸を前記ヒンジチャンバに
    設けた孔に着脱可能としたことを特徴とする便座及び便
    蓋の取付け構造。
JP09114692A 1992-04-10 1992-04-10 便座及び便蓋の取付け構造 Expired - Fee Related JP3193766B2 (ja)

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