JP3341396B2 - 温水洗浄装置 - Google Patents

温水洗浄装置

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JP3341396B2
JP3341396B2 JP25560493A JP25560493A JP3341396B2 JP 3341396 B2 JP3341396 B2 JP 3341396B2 JP 25560493 A JP25560493 A JP 25560493A JP 25560493 A JP25560493 A JP 25560493A JP 3341396 B2 JP3341396 B2 JP 3341396B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転減速装置を使用して
便蓋あるいは便座を閉止する機能を有する温水洗浄装置
に関するもので、便蓋あるいは便座のエロンサイズとレ
ギュラーサイズに同一制動性能を有する回転減速装置の
利用を可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来の温水洗浄装置は図1〜図3に示す
ように、便器1に載置し、洗浄装置本体を内蔵する本体
ケース2に便蓋15(エロンサイズの便蓋16)および
便座17(エロンサイズの便座18)を回動自在に配設
して構成している。そして本体ケース2と便蓋15との
一方の結合部は、便蓋15の側面と一体に、外方に突出
させて便蓋軸3を設けるとともに本体ケース2に設けた
便蓋軸支持孔4に便蓋軸3を挿入することによって両者
を回動自在に結合している。また、他方の結合部は本体
ケース2内部に配置し、固定具5で本体ケース2に固定
した便蓋回転減速装置6の回転軸7を、本体ケース2の
壁面に設けた便蓋回転軸支持孔8を貫通して便蓋15の
支持具9に挿入することで回動自在に結合している。
【0003】さらに、本体ケース2と便座17との一方
の結合部は、便座17の側面に一体に、外方に突出させ
て便座軸10を設けるとともに本体ケース2に設けた便
座軸支持孔11に便座軸10を挿入することによって両
者を回動自在に結合している。また、他方の結合部は本
体ケース2内部に配設した便座回転減速装置12に便座
17の側面に設けた便座回転軸支持孔13を介して便座
回転軸14を挿入することで回動自在に結合している。
【0004】一方、便蓋および便座いずれにもエロンサ
イズ15、16とレギュラーサイズ17、18の二種類
があるとともに両サイズの間には、エロンサイズの回転
中心OEおよびレギュラーサイズの回転中心ORから先端
までの長さを、それぞれLEおよびLR、また、両サイズ
の回転中心OE、ORから重心までの距離をlEおよび
R、それぞれの重量をmEおよびmRとすればLE
R、lE>lR、mE>mRとなっているのが現状であ
る。したがって、両サイズの回転中心OEおよびORに対
する回転モーメントをMEおよびMRとすればME>MR
なっている。ここでME=lE・mE・cosθ、MR=lR
R・cosθである。また、θは便蓋15、16の閉止時
を0°とした時の便蓋15、16の開放角度を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、エロンサイズとレギュラーサイズの回転中心に
対する回転モーメントが異なるため、エロンサイズの温
水洗浄装置とレギュラーサイズ温水洗浄委装置は、性能
を同じにするにはそれぞれ異なる制動性能を持つ回転減
速装置を搭載しなければならないという課題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、エロ
ンサイズとレギュラーサイズの回転中心に対する回転モ
ーメントを近似させることで回転減速装置の共通化をは
かることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、第1の手段として回転減速装置を介して本体
ケースと便蓋あるいは便座とを回動可能な状態に結合
し、便蓋あるいは便座の板厚を変化させて回転中心から
の重心の位置を近似させ、エロンサイズとレギュラーサ
イズの回転中心に対する回転モーメントを近似させたも
のである。
【0008】さらに、第2の手段として回転減速装置を
介して本体ケースと便蓋あるいは便座とを回動可能な状
態に結合し、レギュラーサイズの便蓋あるいは便座の先
端付近に質量を付加することでエロンサイズとレギュラ
ーサイズの回転中心に対する回転モーメントを近似させ
たたものである。
【0009】
【作用】本発明は上記した構成により、エロンサイズと
レギュラーサイズの回転中心に対する回転モーメントを
近似させ回転減速装置の共通化ができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1の発明の一実施例を便蓋
を例として図を参照しながら説明する。本発明の温水洗
浄装置は図1〜図3に示すように、便器1に載置し、洗
浄装置本体を内蔵する本体ケース2にレギュラーサイズ
便蓋15、又はエロンゲートサイズ便蓋16、及びレギ
ュラサイズ便座17、エロンゲートサイズ便蓋18を回
動自在に配置して構成している。そして本体ケース2と
前記便蓋15、16との一方の結合部は、便蓋15、1
6の側面と一体に、外方に突出させて便蓋軸3を設ける
とともに本体ケース2に設けた便蓋軸支持孔4に便蓋軸
3を挿入することによって両者を回動自在に結合してい
る。また、他方の結合部は本体ケース2内部に配置し、
固定具5で本体ケース2に固定した便蓋回転減速装置6
の回転軸7を、本体ケース2の壁面に設けた便蓋回転軸
支持孔8を貫通して便蓋15、16の支持具9に挿入す
ることで回動自在に結合している。
【0011】さらに、本体ケース2と前記便座17、1
8との一方の結合部は、便座17、18の側面に一体
に、外方に突出させて便座軸10を設けるとともに本体
ケース2に設けた便座軸支持孔11に便座軸10を挿入
することによって両者を回動自在に結合している。ま
た、他方の結合部は本体ケース2内部に配置した便座回
転減速装置12に便座17、18の側面に設けた便座回
転軸支持孔13を介して便座回転軸14を挿入すること
で回動自在に結合している。
【0012】一方、図4〜図7に示す如くレギュラーサ
イズ便蓋15の板厚tに対して回転中心OR側の板厚tR1
から先端側の板厚tR2に至るにしたがって板厚を厚くす
るとともに、エロンサイズ便蓋16の板厚tEとの間に
E≒tR1<tR2とすることで両サイズの回転中心OE
よびORからの重心までの距離lEおよびlRとそれぞれ
の重量mRおよびmEとを近似させ、回転中心OEおよび
Rに対する回転モーメントMEおよびMRをME≒MR
なるように近似させている。
【0013】上記構成において、便蓋15、16および
便座17、18を開放する場合は人力によって上方に持
ち上げて開放する。便蓋15、16および便座17、1
8を閉止する場合は、便蓋15、16および便座17、
18の先端を軽く手前に引くことによって、便蓋回転減
速装置6および便座回転減速装置12の作用によって急
激な回転運動を抑制しつつ、閉止するものである。
【0014】一方、レギュラーサイズ便蓋15の回転中
心ORに対する回転モーメントMR=lR・mR・cosθと
エロンサイズ便蓋16の回転中心OEに対する回転モー
メントME=lE・mE・cosθとを近似させているため、
制動性能の近似した回転減速装置5を使用することで両
便蓋15、16の閉止時間をほぼ同時間にすることがで
きる。ここで、θは便蓋15、16の閉止時を0°とし
た時の便蓋15、16の開放角度を示す。
【0015】つぎに本発明の第2の一実施例を便蓋を例
として図6、図8を参照しながら説明する。本発明の温
水洗浄装置は図1〜図3に示すように、便器1に載置
し、洗浄装置本体を内蔵する本体ケース2に便蓋15、
16および便座17、18を回動自在に配置して構成し
ている。そして本体ケース2と便蓋15、16との一方
の結合部は、便蓋15、16の側面と一体に、外方に突
出させて便蓋軸3を設けるとともに本体ケース2に設け
た便蓋軸支持孔4に便蓋軸3を挿入することによって両
者を回動自在に結合している。また、他方の結合部は本
体ケース2内部に配設し、固定具5で本体ケース2に固
定した便蓋回転減速装置6の回転軸7を、本体ケース2
の壁面に設けた便蓋回転軸支持孔8を貫通して便蓋1
5、16の支持具9に挿入することで回動自在に結合し
ている。
【0016】さらに、本体ケース2と便座17、18と
の一方の結合部は、便座17、18の側面に一体的に、
外方に突出させて便座軸10を設けるとともに本体ケー
ス2に設けた便座軸支持孔11に便座軸10を挿入する
ことによって両者を回動自在に結合している。また、他
方の結合部は本体ケース2内部に配置した便座回転減速
装置12に便座17、18の側面に設けた便座回転軸支
持孔13を介して便座回転軸14を挿入することで回動
自在に結合している。
【0017】一方、図6、図8に示す如くレギュラーサ
イズ便蓋15の回転中心ORに対する回転モーメントMR
にレギュラーサイズ便蓋15の先端を部分的に厚くする
ことで重量m0なる付加重量部19を形成し、回転中心
Rに対する回転モーメントMR0を付加し、エロンサイ
ズ便蓋16の回転中心OEに対する回転モーメントME
の間に、ME≒MR+MR0となるように近似させている。
【0018】上記構成において、便蓋15、16および
便座17、18を開放する場合は人力によって上方に持
ち上げて開放する。便蓋15、16および便座17、1
8を閉止する場合は、便蓋15、16および便座17、
18の先端を軽く手前に引くことによって、便蓋回転減
速装置6および便座回転減速装置12の作用によって便
蓋15、16および便座17、18の急激な回転運動を
抑制しつつ、閉止するものである。
【0019】一方、レギュラーサイズ便蓋15の回転中
心ORに対する回転モーメントMR+MRmとエロンサイズ
便蓋16の回転中心OEに対する回転モーメントMEとを
近似させているため、制動性能の近似した回転減速装置
6を使用することで両便蓋15および16の閉止時間を
ほぼ同時間にすることができる。ここで、MR=lR・m
R・cosθ、MR0=LR・m0・cosθ、ME=lE・mE・co
sθ。またmRおよびl Rは付加重量17を付加する以前
のレギュラーサイズ便蓋15の重量および回転中心OR
から重心までの距離であり、mEおよびlEはエロンサイ
ズ便蓋16重量および回転中心OEから重心までの距
離、θは便蓋15、16の閉止時を0°とした時の便蓋
15、16の開放角度を示す。
【0020】
【発明の効果】以上説明した実施例のように本発明の温
水洗浄装置は、エロンサイズ便蓋の板厚よりレギュラー
サイズ便蓋の板厚を厚くすることで両サイズの回転中心
に対する回転モーメントを近似することによって回転減
速装置の共通化をはかることができる。
【0021】また、レギュラーサイズ便蓋の先端に質量
を付加することで両サイズの回転中心に対する回転モー
メントを近似することによって回転減速装置の共通化を
はかることができる。
【0022】上記効果は便蓋だけでなく便座にも同じ効
果が奏されることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】温水洗浄装置の便蓋と本体ケースとの接合部を
示す断面図
【図2】温水洗浄装置の便座と本体ケースとの接合部を
示す断面図
【図3】温水洗浄装置の全体斜視図
【図4】本発明の第1の発明の実施例のレギュラーサイ
ズ便蓋の断面図
【図5】従来のエロンゲートサイズ便蓋の断面図
【図6】本発明の第2の発明の実施例のレギュラーサイ
ズ便蓋の回転モーメントの説明図
【図7】従来のエロンゲートサイズ便蓋の回転モーメン
トの説明図
【図8】本発明の第2の発明の実施例のレギュラーサイ
ズ便蓋の裏面図
【図9】従来のエロンゲートサイズ便蓋の裏面図
【符号の説明】
2 本体ケース 6 便蓋回転減速装置 7 回転軸 8 便蓋回転軸支持孔 9 支持具 15 レギュラーサイズ便蓋 16 エロンゲートサイズ便蓋 19 付加重量部 OR レギュラーサイズ便蓋の回転中心 OE エロンゲートサイズ便蓋の回転中心 MR レギュラーサイズ便蓋の回転モーメント ME エロンゲートサイズ便蓋の回転モーメント t 便蓋の板厚

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転減速装置と本体ケースと、前記本体
    ケースと回転可能な状態に結合した便蓋あるいは便座と
    からなり、前記便蓋あるいは便座の、板厚を変化させて
    回転中心からの重心の位置を近似させ、エロンゲートサ
    イズ(以下エロンサイズと称する)とレギュラーサイズ
    の回転中心に対する回転モーメントを近似させた温水洗
    浄装置。
  2. 【請求項2】 回転減速装置と本体ケースと、前記本体
    ケースと回転可能な状態に結合した便蓋あるいは便座と
    からなり、レギュラーサイズの便蓋あるいは便座の先端
    付近に質量を付加することでエロンサイズとレギュラー
    サイズの回転中心に対する回転モーメントを近似させ
    水洗浄装置。
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