JP3314545B2 - 便蓋の脚ゴム固定構造 - Google Patents

便蓋の脚ゴム固定構造

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leg rubber
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトイレに使用されている
便蓋の脚ゴムの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の便蓋1は図2および図6〜図8に
示すように、便座2と弾力的に接触させるための便蓋脚
ゴム3を内面に配設するとともに、便器4に載置し、た
とえば洗浄装置本体5を内蔵する本体ケース6に便座2
とともに回動自在に配置されている。ここで、便蓋1に
は、便蓋1の内面から支持壁7を突出させるとともに支
持壁7の外周囲に脚ゴム挿入溝8を形成するように周壁
9を便蓋1の内面から突出させて脚ゴム固定部10を構
成している。一方、便蓋脚ゴム3は、内面に支持壁7を
挿入する支持壁挿入溝13を形成するように下方に一対
の脚ゴム壁14を延出した構成としている。そして、支
持壁7の上端および周壁9の上端に接着剤を塗布した
後、脚ゴム壁14を脚ゴム挿入溝8に挿入するととも
に、支持壁挿入溝13に支持壁7を挿入して脚ゴム固定
部10と脚ゴム3を固定する構成としている。なお、1
5は便座2と便器4とを弾力的に接触させるための便座
脚ゴム、16は便器4の洗浄水を貯水するタンクであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では支持壁7の上端および周壁8の上端に接着剤
を塗布するため、塗布した接着剤が便蓋脚ゴム3を挿入
するまでに支持壁7の外面および周壁9の内面を流下
し、塗布した接着剤が有効に利用されず、接着強度が低
下するという欠点があった。また、接着剤が周壁9の外
部に漏出し、美観を損ねるという欠点があった。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、接合
部の強度向上をはかることを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため上端に接着剤溜溝を有する支持壁および支持壁
の外周囲に脚ゴム挿入溝を形成すべく内面上端に、前記
脚ゴム挿入溝側の壁面を欠如した段差部を有する周壁を
便蓋の内面から突出させて構成した脚ゴム固定部に、内
面に支持壁挿入溝を形成すべく脚ゴム壁を下方に延出し
た便蓋脚ゴムを、前記接着剤溜溝および前記段差部に接
着剤を塗布した後、前記脚ゴム壁を前記脚ゴム挿入溝に
挿入するとともに、前記便蓋脚ゴムで段差部を含む周壁
上端を覆い、かつ前記支持壁挿入溝に前記支持壁を挿入
して前記脚ゴム固定部と前記便蓋脚ゴムを固定する構成
としたものである。
【0006】
【作用】本発明は上記構成により、塗布した接着剤の自
然流下を抑制すると同時に毛細管現象を利用することで
脚ゴム固定部と便蓋脚ゴムとの接触部に効果的に接着剤
を浸透させることができ、接合部の機械的強度を向上さ
せるとともに接着剤の漏出を防止することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図5を参照し
ながら説明する。本発明の便蓋1は図に示すように便座
2と弾力的に接触させるための便蓋脚ゴム3を内面に配
設するとともに、便器4に載置し、たとえば洗浄装置本
体5を内蔵する本体ケース6に便座2とともに回動自在
に配置されている。ここで、便蓋1には、便蓋1の内面
から支持壁7を突出させるとともに支持壁7の外周囲に
脚ゴム挿入溝8を形成するように周壁9を便蓋1の内面
から突出させた脚ゴム固定部10を設けている。さら
に、支持壁7の上端にはスリット状の接着剤溜溝11を
設けるとともに周壁9の内面上端に脚ゴム挿入溝8側の
壁面を欠如した段差部12を設けている。一方、便蓋脚
ゴム3は、内面に支持壁7を挿入する支持壁挿入溝13
を形成するように下方に一対の脚ゴム壁14を延出する
とともに便蓋脚ゴム3で周壁9の上端を覆う構成として
いる。ここで15は便座2と便器4とを弾力的に接触さ
せるための便座脚ゴム、16は便器4の洗浄水を貯水す
るタンクである。
【0008】上記構成において脚ゴム固定部10と便蓋
脚ゴム3は、支持壁7の上端の接着剤溜溝11と周壁9
の上端の段差部12に接着剤を塗布した後、脚ゴム壁1
4を脚ゴム挿入溝13に挿入するとともに、便蓋脚ゴム
3で周壁9の上端を段差部12を含めて覆い、かつ支持
壁挿入溝13に支持壁7を挿入して脚ゴム固定部10と
便蓋脚ゴム3を固定するものである。
【0009】一方、塗布した接着剤は、便蓋脚ゴム3が
挿入されるまで接着剤溜溝11および段差部12に一時
的に貯溜され、周壁9の内面などに沿って流下すること
を防止する。そして便蓋脚ゴム3の挿入とともに接着剤
溜溝11の接着剤は脚ゴム壁14の内面と支持壁7との
隙間に、また、段差部12の接着剤は、脚ゴム挿入溝8
側の壁面を欠如するとともに便蓋脚ゴム3で周壁9上端
を段差部12を含めて覆う構成としているため、脚ゴム
壁14の外面と周壁9内面との隙間に流出し、毛細管現
象により隙間に拡散して脚ゴム固定部10と便蓋脚ゴム
3とを強力に接着するものである。
【0010】
【発明の効果】以上説明した実施例のように本発明の便
蓋は、塗布した接着剤の自然流下を抑制すると同時に便
蓋脚ゴム挿入時に毛細管現象により脚ゴム固定部と便蓋
脚ゴムとの接触部に効果的に接着剤を浸透させることが
でき、接合部の機械的強度を向上させるとともに接着剤
の漏出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の便蓋の脚ゴム固定構造を示す図
【図2】本発明および従来の便蓋の使用状態を示す全体
斜視図
【図3】本発明の便蓋の脚ゴム固定部の平面図
【図4】本発明の便蓋の脚ゴム固定部の要部断面図
【図5】本発明および従来の便蓋脚ゴムの断面図
【図6】従来の図2に示すA−A線断面の要部断面図
【図7】従来の便蓋の脚ゴム固定部の平面図
【図8】従来の脚ゴム固定部の断面図
【符号の説明】
1 便蓋 3 便蓋脚ゴム 7 支持壁 8 脚ゴム挿入溝 9 周壁 10 脚ゴム固定部 11 接着剤溜溝 12 段差部 13 支持壁挿入溝 14 脚ゴム壁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に接着剤溜溝を有する支持壁および
    支持壁の外周囲に脚ゴム挿入溝を形成すべく内面上端
    に、前記脚ゴム挿入溝側の壁面を欠如した段差部を有す
    る周壁を便蓋の内面から突出させて構成した便蓋の脚ゴ
    ム固定部に、内面に支持壁挿入溝を形成すべく脚ゴム壁
    を下方に延出した便蓋脚ゴムを、前記接着剤溜溝および
    前記段差部に接着剤を塗布した後、前記脚ゴム壁を前記
    脚ゴム挿入溝に挿入するとともに、前記便蓋脚ゴムで段
    差部を含む周壁上端を覆い、かつ前記支持壁挿入溝に前
    記支持壁を挿入して前記脚ゴム固定部と前記便蓋脚ゴム
    を固定する構成とした便蓋の脚ゴム固定構造。
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