JP4598751B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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Description
原料水を蒸発させて改質部における改質反応で使用する水蒸気を生成する蒸発部と、燃料電池の酸化剤極に酸化剤を供給する酸化剤供給通路と、
蒸発部に原料水を供給すべく蒸発部と給水源とを接続し、改質部における改質反応に使用される水蒸気となる水を精製する浄水物質を有する水精製部を有する原料水供給通路とを具備する燃料電池システムにおいて、
原料水供給通路を流れる水の積算流量を計測する水積算流量計測部と、水積算流量計測 部で計測された水の積算流量が積算流量用のしきい値を越えたとき、水精製部の浄水物質の交換を警告する警告部とを有することを特徴とするものである。
原料水供給通路に水が流れていれば、水精製部を流れる水の積算流量が増加するため、 水精製部の浄水物質の劣化が進行し、水精製能力が次第に低下する。そこで第1発明に係 る燃料電池システムによれば、水積算流量計測部で計測された水の積算流量が積算流量用 のしきい値を越えたとき、警告部は、水精製部の浄水物質の交換を警告する。警告に基づ いて水精製部の浄水物質を交換すれば、改質反応で使用される水蒸気となる水に含まれて いる不純物が改質部、燃料電池に供給されることが抑えられる。
燃料電池の酸化剤極に酸化剤を供給する酸化剤供給通路と、蒸発部に原料水を供給すべく 蒸発部と給水源とを接続し、改質部における改質反応に使用される水蒸気となる水を精製する浄水物質を有する水精製部を有する原料水供給通路とを具備する燃料電池システムにおいて、
燃料電池システムの積算運転時間を計測するシステム積算運転時間計測部と、燃料電池 システムの積算運転時間が積算運転時間用のしきい値を越えたとき、前記水精製部の浄水物質の交換を警告する警告部とを有することを特徴とするものである。
本実施例は定置形の燃料電池システムに適用したものである。本実施例に係る燃料電池システムは、図1に示すように、燃料としての燃料ガスと水蒸気とで改質反応を生じさせて発電に適する水素含有ガスを生成する改質系1Mが設けられている。改質系1Mは、燃料ガスと水蒸気とを反応させて改質反応を生じさせて発電に適する水素含有ガスを生成する改質部1、原料水を蒸発させて改質反応で使用する水蒸気を生成する蒸発部2、改質部1を改質反応に適する温度領域に加熱するための燃焼部13、CO除去部5で構成される。燃焼部13の熱は改質部1に伝達されるため、改質部1は改質反応に適するように高温とされるものであり、改質反応を促進させために触媒を有している。CO除去部5は、改質部1で生成された水素含有ガスに含まれている一酸化炭素を除去するものであり、反応を促進させために触媒を有している。CO除去部5は、シフト反応により一酸化炭素を低減させるCOシフト部と、空気を用いて一酸化炭素を低減させるCO選択酸化部とを有するが、これらに限定されるものではない。
図5は水精製部7dの交換処理についての代表的なフローチャートを示す。システム運転フラグが立っているとき、または、システム運転再開フラグが立っているときには、燃料電池システムは運転されるように、本実施例に係る制御則が設定されている。またシステム運転停止フラグが立っているときには、燃料電池システムの運転は停止されるように、本実施例に係る制御則が設定されている。図5に示すように、水精製部7d用の交換スイッチ106がオンされたか否か判定する(ステップS102)。オンされていれば、水精製部7dの浄水カートリッジ104は新しく交換されているため、水の積算流量Vtをクリアにして0にすると共に、システムタイマ340の積算運転時間Ttをクリアにして0にする(ステップS104)。
その他本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。上記した記載から次の技術的思想も把握できる。
前記水精製部で精製された水の精製度を検出する水精製度検出部と、前記原料水供給通路を流れる水の積算流量を計測する水積算流量計測部と、燃料電池システムの積算運転時間を計測するシステム積算運転時間計測部とを有しており、
(a)(b)のうちの少なくとも一方の条件が満たされたとき、前記水精製度検出部により前記水精製部で精製された水の精製度と精製用のしきい値とを比較し、前記水精製度検出部で計測された水の精製度が精製用のしきい値を越えたとき、前記水精製部の浄水物質の交換を警告する警告部とを有することを特徴とする燃料電池システム。
(a)前記水積算流量計測部で計測された水の積算流量が積算流量用のしきい値を越えたとき。
(b)燃料電池システムの積算運転時間が積算運転時間用のしきい値を越えたとき。
前記水精製部で精製された水の精製度を検出する水精製度検出部と、前記原料水供給通路を流れる水の積算流量を計測する水積算流量計測部と、燃料電池システムの積算運転時間を計測するシステム積算運転時間計測部と、停止中の燃料電池システムの運転を再開させるリセットスイッチとを有しており、
(a)(b)(c)(e)の条件が全てみたされたとき、リセットスイッチが操作されても、水精製部の浄水物質が交換されない限り、燃料電池システムの運転を停止させる運転再開不能部が設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
(a)前記水積算流量計測部で計測された水の積算流量が積算流量用のしきい値を越えたとき。
(b)燃料電池システムの積算運転時間が積算運転時間用のしきい値を越えたとき。
(c)水精製度検出部で計測された水の精製度が精製用のしきい値を越えたとき。
(e)リセットスイッチの操作回数がしきい値を越えたとき。
この場合、リセットスイッチの操作回数がしきい値以内であれば、緊急的に燃料電池システムを運転できる。
前記燃料供給通路を流れる燃料の積算流量を計測する燃料積算流量計測部と、
燃料電池システムの積算運転時間を計測するシステム積算運転時間計測部と、停止中の燃料電池システムの運転を再開させるリセットスイッチとを有しており、
(a)(b)(c)の条件が全てみたされたとき、リセットスイッチが操作されても、脱硫部の脱硫物質が交換されない限り、燃料電池システムの運転を停止させる運転再開不能部が設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
(a)前記燃料積算流量計測部で計測された燃料の積算流量が積算流量用のしきい値を越えたとき。
(b)燃料電池システムの積算運転時間が積算運転時間用のしきい値を越えたとき。
(c)リセットスイッチの操作回数がしきい値を越えたとき。
この場合、リセットスイッチの操作回数がしきい値以内であれば、緊急的に燃料電池システムを運転できる。
Claims (10)
- 燃料極及び酸化剤極で電解質を挟持した燃料電池と、
供給された燃料を水蒸気との改質反応により改質ガスに改質する改質部を有し前記改質ガスを前記燃料電池の燃料極に供給する燃料供給通路と、
原料水を蒸発させて前記改質部における前記改質反応で使用する水蒸気を生成する蒸発 部と、
前記燃料電池の酸化剤極に酸化剤を供給する酸化剤供給通路と、
前記蒸発部に原料水を供給すべく前記蒸発部と給水源とを接続し、前記改質部における改質反応に使用される水蒸気となる水を精製する浄水物質を有する水精製部を有する原料水供給通路とを具備する燃料電池システムにおいて、
前記原料水供給通路を流れる水の積算流量を計測する水積算流量計測部と、
前記水積算流量計測部で計測された水の積算流量が積算流量用のしきい値を越えたとき、前記水精製部の浄水物質の交換を警告する警告部とを有することを特徴とする燃料電池システム。 - 燃料極及び酸化剤極で電解質を挟持した燃料電池と、
供給された燃料を水蒸気との改質反応により改質ガスに改質する改質部を有し前記改質ガスを前記燃料電池の燃料極に供給する燃料供給通路と、
原料水を蒸発させて前記改質部における前記改質反応で使用する水蒸気を生成する蒸発 部と、
前記燃料電池の酸化剤極に酸化剤を供給する酸化剤供給通路と、
前記蒸発部に原料水を供給すべく前記蒸発部と給水源とを接続し、前記改質部における改質反応に使用される水蒸気となる水を精製する浄水物質を有する水精製部を有する原料水供給通路とを具備する燃料電池システムにおいて、
前記燃料電池システムの積算運転時間を計測するシステム積算運転時間計測部と、
前記燃料電池システムの積算運転時間が積算運転時間用のしきい値を越えたとき、水精製部の浄水物質の交換を警告する警告部とを有することを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1において、前記燃料電池システムの積算運転時間を計測するシステム積算運転時間計測部が設けられ、
更なる警告判定条件として、前記燃料電池システムの積算運転時間が積算運転時間用のしきい値を越えたとき、前記警告部は前記水精製部の浄水物質の交換を更に警告することを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1〜請求項3のうちの一項において、前記警告は前記燃料電池システムの運転停止を含むことを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項4において、前記警告部は、前記燃料電池システムの運転停止の前に、前記水精製 部の浄水物質の交換を警告することを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項4において、前記燃料電池システムの運転を再開させるリセットスイッチが設けら れていることを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項1〜6のうちの一項において、前記警告は、互いにしきい値が異なる第1警告およ び第2警告を含むことを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項1,3〜7のうちの一項において、前記水精製部の浄水物質の交換が行われると、 水の積算流量がクリアされて0に設定されることを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項2,3〜7のうちの一項において、前記水精製部の浄水物質の交換が行われると、 前記燃料電池システムの積算運転時間がクリアされて0に設定されることを特徴とする燃 料電池システム。
- 請求項1〜9のうちの一項において、前記燃料供給通路を流れる燃料に含まれている硫黄 系物質を除去する脱硫物質が設けられており、
前記水精製部の前記浄水物質の交換時期と前記脱硫物質の交換時期とが同時期となるよ うに、前記水精製部の前記浄水物質および前記脱硫物質が設定されていることを特徴とす る燃料電池システム。
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