JP2003142136A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2003142136A
JP2003142136A JP2001338309A JP2001338309A JP2003142136A JP 2003142136 A JP2003142136 A JP 2003142136A JP 2001338309 A JP2001338309 A JP 2001338309A JP 2001338309 A JP2001338309 A JP 2001338309A JP 2003142136 A JP2003142136 A JP 2003142136A
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gas
fuel
passage
gas passage
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JP2001338309A
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Yoshihito Sugano
善仁 菅野
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Toyota Motor Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池の発電停止の際における燃料電池の
各小通路内の結露を低減させることのできる技術を提供
する。 【解決手段】 燃料電池システムは、燃料電池100
と、燃料電池に供給される反応ガスが通る反応ガス通路
181,182と、燃料電池から排出されるオフガスが
通るオフガス通路191,192と、を備えている。オ
フガス通路には、燃料電池の発電停止の際に燃料電池の
複数の小通路に連通し、オフガスに含まれる水分を凝縮
させるための空間を有する凝縮部510,520が設け
られている。凝縮部は、燃料電池の発電期間中に燃料電
池から排出されるオフガスよりも低温に保たれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池システム
に関し、特に、燃料電池の発電を停止した後に、燃料電
池内部における結露を低減させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池システムは、燃料電池と、燃料
電池に供給される反応ガスが通る反応ガス通路と、燃料
電池から排出されるオフガスが通るオフガス通路と、を
備えている。固体高分子型の燃料電池では、通常、単セ
ルとセパレータとが交互に複数積層されて形成されてい
る。単セルは、電解質膜と、電解質膜を挟み込むように
形成された2つの電極と、を備えている。セパレータに
は、各電極に反応ガスを供給するための複数の小通路が
形成されている。
【0003】燃料電池の発電期間中には、各小通路は、
湿潤状態となっている。これは、燃料電池では、電気化
学反応の結果、水(水蒸気)が生成されるためである。
また、電解質膜の水分を補充するために、燃料電池に供
給される反応ガスが加湿されているためである。
【0004】したがって、燃料電池の発電停止後に燃料
電池内の温度が低下すると、各小通路内において水蒸気
が凝縮して結露してしまう。この結果、小通路が凝縮水
で閉塞してしまう場合がある。このような場合には、次
回の発電開始時に、反応ガスを各小通路にうまく供給す
ることが困難となる。このため、従来では、コンプレッ
サなどを用いて各小通路にパージガスを供給し、各小通
路内の凝縮水を除去していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術を用いる場合には、各小通路を閉塞する凝縮水を確
実に除去することが比較的困難であった。これは、各小
通路の閉塞の度合が異なるためである。すなわち、パー
ジガスは、比較的閉塞していない小通路を通り易く、比
較的閉塞している小通路を通り難い。このため、比較的
閉塞している小通路内の凝縮水は、除去され難い。
【0006】なお、この問題は、固体高分子型の燃料電
池を備える燃料電池システムに限らず、他のタイプの燃
料電池を備える燃料電池システムにも共通する問題であ
る。
【0007】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、燃料電池の発電停止の際における燃
料電池の各小通路内の結露を低減させることのできる技
術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装
置は、燃料電池システムであって、燃料電池と、前記燃
料電池に供給される反応ガスが通る反応ガス通路と、前
記燃料電池から排出されるオフガスが通るオフガス通路
と、を備え、前記燃料電池は、前記反応ガス通路と前記
オフガス通路とに連通する複数の小通路を含み、前記燃
料電池システムは、さらに、前記オフガス通路に設けら
れ、少なくとも前記燃料電池の発電停止の際に前記複数
の小通路に連通し、前記オフガスに含まれる水分を凝縮
させるための空間を有する凝縮部を備え、前記凝縮部
は、前記燃料電池の発電期間中に前記燃料電池から排出
される前記オフガスよりも低温に保たれていることを特
徴とする。
【0009】この燃料電池システムでは、オフガス通路
に、オフガスに含まれる水分を凝縮させるための空間を
有する凝縮部が設けられている。そして、凝縮部は、燃
料電池の発電期間中に燃料電池から排出されるオフガス
よりも低温に保たれている。このため、凝縮部は、燃料
電池の発電停止の際に、オフガスを冷却して、オフガス
に含まれる水分を凝縮させることができる。この結果、
燃料電池の各小通路内における結露を低減させることが
可能となる。
【0010】なお、燃料電池が水素ガスと酸素ガスとを
用いて発電する場合には、上記の反応ガスは、水素ガス
を含む燃料ガスであってもよいし、酸素ガスを含む酸化
ガスであってもよい。
【0011】上記の装置において、前記凝縮部の空間
は、前記燃料電池の発電停止の際に生成される凝縮水を
蓄積可能な容量を有することが好ましい。
【0012】このように、凝縮部の空間が凝縮水を蓄積
可能な充分な容量を有していれば、燃料電池の各小通路
およびオフガス通路内に凝縮水が蓄積されるのを防止す
ることができる。
【0013】上記の装置において、前記オフガス通路
は、前記燃料電池の発電期間中に前記オフガスが通る第
1の部分通路と、前記燃料電池の発電停止の際に前記オ
フガスが通る第2の部分通路と、を含み、前記凝縮部
は、前記第2の部分通路に設けられており、前記燃料電
池システムは、さらに、前記第1および第2の部分通路
の分岐部分に設けられ、前記オフガスの経路を変更する
ための切替弁と、前記切替弁を制御するための制御部
と、を備えるようにしてもよい。
【0014】このような構成を採用すれば、燃料電池の
発電停止の際に、第2の部分通路に設けられた凝縮部
を、燃料電池の複数の小通路に連通させることができ
る。また、燃料電池の発電停止の際には、通常、燃料電
池の上流側の反応ガス通路はほぼ遮断された状態とな
る。このため、燃料電池の各小通路から凝縮部までの系
をほぼ密閉した状態とすることができ、この結果、凝縮
部において、オフガスに含まれる水分を比較的迅速に凝
縮させることが可能となる。
【0015】あるいは、上記の装置において、前記凝縮
部は、前記燃料電池の発電期間中に前記オフガスが通る
前記オフガス通路の通路途中に設けられており、前記燃
料電池システムは、さらに、前記凝縮部よりも下流側に
設けられ、前記燃料電池の発電停止の際に、前記オフガ
ス通路を遮断するための遮断弁と、前記遮断弁を制御す
るための制御部と、を備えるようにしてもよい。
【0016】このような構成を採用すれば、燃料電池の
発電期間中および燃料電池の発電停止の際に、凝縮部
は、燃料電池の複数の小通路に連通する。そして、燃料
電池の発電停止の際には、オフガス通路が遮断される。
また、燃料電池の発電停止の際には、通常、燃料電池の
上流側の反応ガス通路はほぼ遮断された状態となる。こ
のため、燃料電池の各小通路から凝縮部までの系をほぼ
密閉した状態とすることができ、この結果、凝縮部にお
いて、オフガスに含まれる水分を比較的迅速に凝縮させ
ることが可能となる。
【0017】上記の装置において、前記反応ガス通路
は、燃料ガスが通る燃料ガス通路と、酸化ガスが通る酸
化ガス通路と、を含み、前記オフガス通路は、燃料オフ
ガスが通る燃料オフガス通路と、酸化オフガスが通る酸
化オフガス通路と、を含み、前記凝縮部は、前記燃料オ
フガス通路と前記酸化オフガス通路とにそれぞれ1つず
つ設けられているようにしてもよい。
【0018】あるいは、上記の装置において、前記反応
ガス通路は、燃料ガスが通る燃料ガス通路と、酸化ガス
が通る酸化ガス通路と、を含み、前記オフガス通路は、
燃料オフガスが通る燃料オフガス通路と、酸化オフガス
が通る酸化オフガス通路と、を含み、前記燃料オフガス
通路と前記酸化オフガス通路とは、合流し、前記凝縮部
は、合流部分よりも下流側に1つ設けられているように
してもよい。
【0019】こうすれば、凝縮部を1つだけ設ければ済
むので、燃料電池システムを比較的容易に構成すること
ができる。
【0020】前記燃料電池システムは、移動体に搭載さ
れており、前記凝縮部は、前記移動体が移動する際に、
風を受け得る位置に設けられているようにしてもよい。
【0021】こうすれば、凝縮部を、燃料電池の発電期
間中に燃料電池から排出されるオフガスよりも、容易に
低温に保つことができる。
【0022】さらに、上記の装置において、前記凝縮部
を冷却するための冷却部を備えることが好ましい。
【0023】こうすれば、凝縮部を、燃料電池の発電期
間中に燃料電池から排出されるオフガスよりも、確実に
低温に保つことができる。
【0024】なお、本発明は、燃料電池システム、燃料
電池システムを搭載した移動体などの装置、燃料電池シ
ステムにおけるオフガスに含まれる水分の凝縮方法、そ
の方法または装置の機能を実現するためのコンピュータ
プログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記
録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に
具現化されたデータ信号、等の種々の態様で実現するこ
とができる。
【0025】
【発明の実施の形態】A.第1実施例:次に、本発明の
実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明
の第1実施例における燃料電池システムの概略構成を示
す説明図である。なお、この燃料電池システムは、車両
に搭載されている。
【0026】図示するように、燃料電池システムは、燃
料電池100と、燃料電池に水素ガスを含む燃料ガスを
供給する燃料ガス供給部200と、燃料電池に酸素ガス
を含む酸化ガスを供給する酸化ガス供給部300と、燃
料電池から排出される燃料オフガスおよび酸化オフガス
を処理するためのオフガス処理部400と、燃料電池内
部の水分を凝縮させるための2つの凝縮部510,52
0と、各部の動作を制御するための制御部600と、を
備えている。
【0027】本実施例の燃料電池100は、比較的小型
で発電効率に優れる固体高分子型燃料電池である。図2
は、燃料電池100内部の概略構成を示す説明図であ
る。図示するように、燃料電池100は、複数の単電池
(単セル)110が積層されて形成されている。そし
て、各単セル間には、セパレータ120が配置されてい
る。
【0028】単セル110は、電解質膜112と、アノ
ード(水素極)114aと、カソード(酸素極)114
cと、を含んでおり、電解質膜112は、2つの電極1
14a,114cによって挟まれている。各セパレータ
120は、隣接する一方の単セル内のアノード114a
に接するとともに、他方の単セル内のカソード114c
に接するように、配置されている。セパレータ120の
両面には、複数の溝が形成されており、アノード114
aとセパレータ120との間、および、カソード114
cとセパレータ120との間には、それぞれ複数の小通
路121,122が形成される。図2では、アノード側
通路121とカソード側通路122とは、直交するよう
に形成されているが、互いに平行に形成されていてもよ
い。
【0029】なお、電解質膜112は、陽イオン交換樹
脂膜であり、湿潤状態において良好な導電性を有してい
る。陽イオン交換樹脂膜としては、フッ素系樹脂などの
固体高分子材料で形成された膜を用いることができ、例
えば、デュポン社製のナフィオン(Nafion)膜を用いる
ことができる。アノード114aおよびカソード114
cは、炭素繊維を織成したカーボンクロスや、カーボン
ペーパ、カーボンフエルトなどの充分なガス拡散性およ
び導電性を有する材料で形成されている。各電極114
a,114cと電解質膜112との界面には、各電極1
14a,114cにおける反応を比較的低い温度(約8
0℃〜約100℃)で進行させるための触媒が塗布され
ている。触媒としては、例えば、白金または白金を含む
合金を用いることができる。セパレータ120は、プレ
ス成形されたカーボンや、金属などの充分なガス不透過
性と導電性と耐食性とを有する材料で形成されている。
【0030】図2に示すアノード側通路121には、燃
料ガス供給部200から水素ガスを含む燃料ガスが供給
され、カソード側通路122には、酸化ガス供給部30
0から酸素ガスを含む酸化ガスが供給される。そして、
以下に示す電気化学反応が進行する。
【0031】 H2 → 2H+ + 2e- …(1) (1/2)O2 + 2H+ + 2e- → H2O …(2) H2 +(1/2)O2 → H2O …(3)
【0032】式(1)はアノード114aにおける反応
を示している。各単セル内のアノード114aにおいて
生成された水素イオンは、電解質膜112を介して、同
じ単セル内のカソード114cに向かって移動する。一
方、各単セル内のアノード114aにおいて生成された
電子は、セパレータ120を介して、隣接する単セル1
10内のカソード114cに向かって移動する。このと
き、カソード114cでは、式(2)に示す反応が進行
し、水(水蒸気)が生成される。そして、燃料電池全体
では、式(3)に示す反応が進行する。なお、カソード
114cにおいて生成される水(水蒸気)を、以下では
「生成水」とも呼ぶ。
【0033】燃料ガス供給部200(図1)は、水素ガ
スを含む燃料ガスを生成して燃料電池100に供給す
る。燃料ガス供給部200は、水素タンク210と、減
圧器212と、加湿器220と、遮断弁230と、を備
えている。
【0034】水素タンク210は、水素ガスを比較的高
い圧力で貯蔵する。減圧器212は、水素タンクから供
給された水素ガスを所定の圧力に減圧する。加湿器22
0は、減圧された水素ガスを加湿する。具体的には、加
湿器220は、図示しない水タンクから導入された水を
気化させ、水素ガスと水蒸気との混合ガス(燃料ガス)
を生成する。なお、燃料ガスを加湿するのは、電解質膜
112(図2)に水分を補充するためである。遮断弁2
30は、燃料電池100の発電期間中には開状態に設定
され、発電停止期間中には閉状態に設定される。燃料電
池の発電期間中、すなわち、遮断弁230が開状態に設
定される場合には、燃料ガスは、燃料ガス通路181を
介して、燃料電池100に供給される。
【0035】酸化ガス供給部300(図1)は、酸素ガ
スを含む酸化ガスを燃料電池100に供給する。酸化ガ
ス供給部300は、ブロワ310と、加湿器320と、
遮断弁330と、を備えている。
【0036】ブロワ310は、酸素ガスを含む空気(酸
化ガス)を圧縮して加湿器320に供給する。加湿器3
20は、燃料ガス供給部200に設けられた加湿器22
0と同様に、酸化ガスを加湿する。遮断弁330は、燃
料電池100の発電期間中には開状態に設定され、発電
停止期間中には閉状態に設定される。燃料電池の発電期
間中、すなわち、遮断弁330が開状態に設定される場
合には、酸化ガスは、酸化ガス通路182を介して、燃
料電池100に供給される。
【0037】燃料電池100は、供給された燃料ガスと
酸化ガスとを用いて発電する。燃料電池から排出された
燃料オフガスと酸化オフガスとは、それぞれ燃料オフガ
ス通路191と酸化オフガス通路192とを介して、オ
フガス処理部400に供給される。
【0038】なお、燃料オフガス通路191には、燃料
オフガスの流量を調整するための流量調整弁250が設
けられている。流量調整弁250は、燃料電池の発電期
間中には、燃料オフガスが僅かに流通する中間開度状態
に保たれている。あるいは、流量調整弁250は、閉状
態に保たれ、所定の時間間隔毎に、所定の開度に設定さ
れる。これにより、水素ガスを効率よく反応に用いるこ
とができるとともに、水素ガス以外の水蒸気や窒素ガス
などの他のガスを燃料電池から順次排出することができ
る。なお、窒素ガスが燃料オフガス通路191に存在す
るのは、窒素ガスが、電解質膜112を透過することに
より、カソード側通路122からアノード側通路121
に侵入するためである。
【0039】オフガス処理部400(図1)は、燃料電
池100から排出された燃料オフガスと酸化オフガスと
を安全な状態に処理して大気中に排気する。具体的に
は、オフガス処理部400は、燃料オフガスと酸化オフ
ガスとの混合オフガスを燃焼させ、水蒸気を大気中に放
出する。なお、本実施例では、燃料オフガスと酸化オフ
ガスとの双方がオフガス処理部400に供給されている
が、燃料オフガスのみをオフガス処理部に供給し、酸化
オフガスを直接大気中に放出するようにしてもよい。ま
た、本実施例では、オフガス処理部400は、混合オフ
ガスを燃焼させているが、混合オフガス中の水素ガス濃
度(体積百分率)が可燃濃度以下である場合には、混合
オフガスを大気中に直接放出するようにしてもよい。こ
うすれば、混合オフガスを比較的容易に処理することが
可能となる。
【0040】前述のように、燃料ガスと酸化ガスとは、
それぞれ加湿器220,320によって、加湿されてい
る。また、燃料電池100内部では、電気化学反応の結
果、水が生成されている。このため、燃料電池内部の各
小通路121,122には、水または水蒸気が比較的多
く含まれており、燃料電池100から排出された直後の
燃料オフガスおよび酸化オフガス中には、飽和状態に近
い水蒸気が含まれている。燃料電池の発電停止後には、
燃料電池内部の温度が低下するため、各小通路121,
122において、水蒸気が凝縮して結露する恐れがあ
る。そして、凝縮水が各小通路121,122を閉塞し
てしまう場合がある。そこで、本実施例では、燃料オフ
ガス通路191と酸化オフガス通路192とのそれぞれ
に、燃料電池100の各小通路内における結露を低減さ
せるための凝縮部510,520が設けられている。
【0041】燃料オフガス通路191は、基幹通路19
1aと2つの部分通路191b,191cとを含んでお
り、2つの部分通路への分岐部分には、三方弁512が
設けられている。基幹通路191aは燃料電池100に
接続されており、第1の部分通路191bはオフガス処
理部400に接続されており、第2の部分通路191c
は凝縮部510に接続されている。燃料電池の発電期間
中には、三方弁512は、基幹通路191aと第1の部
分通路191bとが連通する状態に設定される。このと
き、燃料電池100とオフガス処理部400とが連通
し、燃料オフガスは、オフガス処理部400に流入す
る。一方、燃料電池の発電停止期間中には、三方弁51
2は、基幹通路191aと第2の部分通路191cとが
連通する状態に設定される。このとき、燃料電池100
と凝縮部510とが連通し、燃料オフガスは、凝縮部5
10に流入する。
【0042】凝縮部510は、燃料電池100から排出
された燃料オフガスに含まれる水分を凝縮させるための
空間を有している。この空間は、燃料電池の発電停止の
際に生成される凝縮水を蓄積可能な容量を有している。
凝縮部510には、温度計514とレベルゲージ515
とヒータ516とが取り付けられている。温度計514
は、凝縮部の空間の温度を測定し、レベルゲージ515
は、凝縮部の空間に残存する凝縮水の量を測定する。ヒ
ータ516は、必要に応じて凝縮部510を加熱する。
また、凝縮部510の下方には、蓄積された凝縮水を排
出するための水抜弁518が設けられている。
【0043】酸化オフガス通路192およびこの通路に
設けられた凝縮部520については、燃料オフガス通路
191およびこの通路に設けられた凝縮部510とほぼ
同じである。すなわち、燃料電池の発電期間中には、三
方弁522は、基幹通路192aと第1の部分通路19
2bとを連通させ、酸化オフガスをオフガス処理部40
0に流入させる。一方、燃料電池の発電停止期間中に
は、三方弁522は、基幹通路192aと第2の部分通
路192cとを連通させ、酸化オフガスを凝縮部520
に流入させる。そして、凝縮部520には、温度計52
4とレベルゲージ525とヒータ526と水抜弁528
とが取り付けられている。
【0044】2つの凝縮部510,520は、車両が走
行する際に、走行風を受ける位置に設けられている。こ
れにより、各凝縮部は、空冷される。図3は、燃料電池
システム(図1)が搭載された車両10における2つの
凝縮部510,520の配置を示す説明図である。図3
では、車両10のフロント部分が図示されている。2つ
の凝縮部は、車両のフロントグリル12の内側に設けら
れている。このような位置に各凝縮部を配置すれば、フ
ロントグリルを介して流入する風が、各凝縮部に当たる
ため、各凝縮部を比較的低温に保つことが可能となる。
【0045】燃料電池の発電停止の際には、以下のよう
な処理が実行される。なお、図1に示す燃料電池システ
ムの各部の動作は、制御部600によって、制御され
る。
【0046】燃料電池100の発電停止の際には、ま
ず、燃料ガス供給部200に設けられた第1の遮断弁2
30と、酸化ガス供給部300に設けられた第2の遮断
弁330とが閉状態に設定される。これにより、燃料電
池100への燃料ガスおよび酸化ガスの供給が停止さ
れ、この結果、燃料電池の発電が停止される。なお、こ
のとき、燃料ガス供給部200内の減圧器212は閉状
態に設定され、第1の加湿器220における加湿は中止
される。また、酸化ガス供給部300内のブロワ310
による空気の供給は中止され、第2の加湿器320にお
ける加湿は中止される。
【0047】次に、各オフガス通路191,192に設
けられた三方弁512,522が、切り替えられる。具
体的には、各三方弁512,522は、燃料電池100
とオフガス処理部400とが連通した状態から、燃料電
池100と各凝縮部510,520とが連通する状態に
切り替えられる。各三方弁の切替によって、第1の遮断
弁230から第1の凝縮部510までの間は、ほぼ密閉
された状態となり、第2の遮断弁330から第2の凝縮
部520までの間も、ほぼ密閉された状態となる。そし
て、燃料オフガスは第1の凝縮部510内に流入し、酸
化オフガスは第2の凝縮部520内に流入する。なお、
このとき、燃料オフガス通路191に設けられた流量調
整弁250は、開状態に設定される。
【0048】各凝縮部510,520は、燃料電池10
0の発電期間中には、走行風(図3)によって冷却され
ている。このため、各凝縮部は、燃料電池の発電期間中
に燃料電池から排出されるオフガスよりもかなり低温に
保たれている。各凝縮部に流入したオフガスは、急激に
冷却され、各凝縮部の内壁には、オフガス中の水蒸気が
凝縮して結露する。各凝縮部において水蒸気が凝縮され
ると、各小通路121,122内に存在する液滴の蒸発
が促進され、この水蒸気が各凝縮部においてさらに凝縮
される。
【0049】上記のようにして、第1の凝縮部510内
部には、第1の遮断弁230から第1の凝縮部510ま
での間に存在していた水分が蓄えられる。また、第2の
凝縮部520内部には、第2の遮断弁330から第2の
凝縮部520までの間に存在していた水分が蓄えられ
る。これにより、燃料電池100の各小通路121,1
22内における結露を低減させることができるととも
に、各小通路121,122の閉塞を防止することが可
能となる。
【0050】なお、燃料電池100では、実際には、電
解質膜112を介して、水素ガスと酸素ガスとが相互に
拡散している。このため、燃料電池の発電停止の際に
は、実際には、2つの遮断弁230,330から2つの
凝縮部510,520までの間が密閉された状態となっ
ている。
【0051】燃料電池100の次回の発電の際には、2
つの遮断弁230,330が開状態に設定され、燃料電
池100への燃料ガスおよび酸化ガスの供給が再開され
る。また、2つの三方弁512,522が切り替えら
れ、燃料電池100とオフガス処理部400とが連通す
る。このようにして、燃料電池の発電が再開される。
【0052】燃料電池の発電が再開されると、各水抜弁
518,528は開状態に設定され、各凝縮部510,
520内に蓄えられた凝縮水は、燃料電池の発電期間中
に、徐々に外部に排出される。なお、制御部600は、
各温度計514,524から与えられた測定結果が約0
℃以下である場合には、凝縮水が凝固していると判断
し、各ヒータ516,526を制御して、各凝縮部を加
熱させる。こうすれば、各凝縮部510,520に蓄え
られた凝縮水を確実に排出することができる。また、制
御部600は、各レベルゲージ515,525が所定の
値となったときに、各水抜弁518,528を閉状態に
設定する。これにより、各凝縮部510,520内に含
まれているガスが、各水抜弁518,528を介して、
大気中に直接放出されるのを防止することができる。
【0053】以上説明したように、本実施例の燃料電池
システムは、複数の小通路121,122を含む燃料電
池100と、燃料ガス通路181と、酸化ガス通路18
2と、燃料オフガス通路191と、酸化オフガス通路1
92と、を備えている。オフガス通路191,192
は、燃料電池の発電期間中にオフガスが通る第1の部分
通路191b,192bと、燃料電池の発電停止の際に
オフガスが通る第2の部分通路191c,192cと、
を含んでいる。また、第1および第2の部分通路の分岐
部分には、オフガスの経路を変更するための三方弁51
2,522が設けられている。そして、第2の部分通路
191c,192cには、燃料電池の発電停止の際に複
数の小通路121,122に連通し、オフガスに含まれ
る水分を凝縮させるための空間を有する凝縮部510,
520が設けられている。凝縮部510,520は、燃
料電池の発電期間中に燃料電池から排出されるオフガス
よりも低温に保たれている。このような燃料電池システ
ムを用いれば、燃料電池の発電停止の際に、オフガスに
含まれる水分が凝縮部によって比較的迅速に凝縮され、
この結果、燃料電池の各小通路内における結露を低減さ
せることが可能となる。
【0054】なお、本実施例のように、凝縮部510,
520の空間が、燃料電池の発電停止の際に生成される
凝縮水を蓄積可能な容量を有していれば、燃料電池の各
小通路121,122および各オフガス通路191,1
92内に凝縮水が蓄積されるのを防止することができ
る。
【0055】B.第2実施例:図4は、第2実施例にお
ける燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。
図4は、図1とほぼ同じであるが、燃料電池100より
も下流側の部分が変更されている。具体的には、本実施
例の燃料電池システムでは、燃料オフガス通路191B
と酸化オフガス通路192Bとが合流した合流オフガス
通路193が形成されている。なお、合流オフガス通路
193には、燃料オフガスと酸化オフガスとの混合オフ
ガスが流入する。
【0056】合流オフガス通路193は、基幹通路19
3aと、2つの部分通路193b,193cと、を含ん
でおり、2つの部分通路への分岐部分には、三方弁53
2が設けられている。そして、第2の部分通路193c
には、凝縮部530が設けられている。
【0057】合流オフガス通路193およびこの通路に
設けられた凝縮部530については、第1実施例におけ
る燃料オフガス通路191およびこの通路に設けられた
凝縮部510とほぼ同じである。すなわち、燃料電池の
発電期間中には、三方弁532は、基幹通路193aと
第1の部分通路193bとを連通させ、混合オフガスを
オフガス処理部400に流入させる。一方、燃料電池の
発電停止期間中には、三方弁532は、基幹通路193
aと第2の部分通路193cとを連通させ、混合オフガ
スを凝縮部530に流入させる。燃料電池の発電停止の
際には、2つの遮断弁230,330から凝縮部530
までの間は、密閉された状態となる。そして、凝縮部5
30には、温度計534とレベルゲージ535とヒータ
536と水抜弁538とが取り付けられている。本実施
例においても、制御部600Bは、第1実施例と同様
に、燃料電池システムの各部の動作を制御する。
【0058】以上説明したように、本実施例の燃料電池
システムでは、燃料オフガス通路191Bと酸化オフガ
ス通路192Bとが、合流している。そして、凝縮部5
30は、合流部分よりも下流側に1つだけ設けられてい
る。したがって、本実施例の構成を採用すれば、燃料電
池システムを比較的容易に構成することができるという
利点がある。
【0059】C.第3実施例:図5は、第3実施例にお
ける燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。
図5は、図4とほぼ同じであるが、燃料オフガス通路1
91Cと酸化オフガス通路192Cとが合流した合流オ
フガス通路194と凝縮部540との関係が変更されて
いる。具体的には、第2実施例では、合流オフガス通路
193は2つの部分通路193b,193cに分岐して
おり、第2の部分通路193cに凝縮部が設けられてい
る。一方、本実施例では、合流オフガス通路194は分
岐しておらず、合流オフガス通路の通路途中、すなわ
ち、2つの部分通路194a,194bの間に凝縮部5
40が設けられている。そして、凝縮部540よりも下
流側の部分通路194bには、合流オフガス通路を遮断
するための遮断弁542が設けられている。
【0060】燃料電池の発電期間中には、遮断弁542
は開状態に設定される。このとき、燃料電池100とオ
フガス処理部400とが連通し、燃料オフガスは、凝縮
部540を介して、オフガス処理部400に流入する。
一方、燃料電池の発電停止期間中には、遮断弁542
は、閉状態に設定される。このとき、2つの遮断弁23
0,330から凝縮部540までの間は、ほぼ密閉され
た状態となる。凝縮部540は、第1実施例と同様に、
燃料電池の発電期間中に冷却されているため、燃料電池
の発電停止の際には、封入された混合オフガス中の水蒸
気を凝縮させることができ、この結果、燃料電池の各小
通路内における結露を低減させることができる。
【0061】なお、合流オフガス通路194に設けられ
た凝縮部540には、第1実施例の凝縮部510と同様
に、温度計544とレベルゲージ545とヒータ546
と水抜弁548とが取り付けられている。また、本実施
例においても、制御部600Cは、第1実施例と同様
に、燃料電池システムの各部の動作を制御する。
【0062】ところで、本実施例では、合流オフガス通
路194と凝縮部540とは、一体成形されている。図
6は、合流オフガス通路194を形成する導管194T
の概略断面を示す説明図である。なお、図6では、温度
計544とレベルゲージ545とヒータ546と水抜弁
548との図示は省略されている。図示するように、導
管194Tは、略U字状の形状を有している。導管は、
凝縮部540として機能する比較的大きな空間を、底部
に有している。そして、導管は、合流オフガス通路19
4を形成する部分の厚みが比較的小さく、凝縮部540
を形成する部分の厚みが比較的大きくなるように、成形
されている。このように、導管194Tの形状および厚
みを変更すれば、合流オフガス通路194と凝縮部54
0とを一体成形することができる。
【0063】なお、図6では、凝縮部540は、導管1
94Tの形状および厚みを工夫することによって作製さ
れているが、ほぼ均一な厚みを有する略U字状導管の底
部を、熱容量の比較的大きな他の部材で包み込むことに
よって、凝縮部を作製するようにしてもよい。なお、他
の部材は、導管と同じ材料で形成されていてもよいし、
異なる材料で形成されていてもよい。すなわち、凝縮部
は、合流オフガス通路を形成する導管の一部の熱容量を
比較的大きく設定することによって、作製可能である。
【0064】以上説明したように、本実施例の燃料電池
システムでは、凝縮部540は、燃料電池の発電期間中
に混合オフガスが通る合流オフガス通路194の通路途
中に設けられている。また、凝縮部よりも下流側には、
燃料電池の発電停止の際に、合流オフガス通路を遮断す
る遮断弁542が設けられている。このような構成を採
用する場合にも、第2実施例と同様に、凝縮部540を
1つだけ設ければ済むので、燃料電池システムを比較的
容易に構成することができる。
【0065】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0066】(1)上記実施例では、燃料ガス供給部2
00と酸化ガス供給部300とは、それぞれ遮断弁23
0,330を備えているが、これらの遮断弁は、省略可
能である。燃料ガス供給部200では、例えば、減圧器
212を閉状態とすることによって、燃料電池への燃料
ガスの供給を停止可能である。また、酸化ガス供給部3
00では、例えば、ブロワ310を停止させることによ
って、燃料電池への酸化ガスの供給を停止可能である。
このようにしても、燃料電池の停止の際には、燃料電池
の各小通路から凝縮部までの間をほぼ密閉された状態と
することが可能であるため、凝縮部において、オフガス
に含まれる水分を比較的迅速に凝縮させることができ
る。
【0067】(2)上記実施例では、燃料電池システム
は、水素ガスが貯蔵された水素タンクを含む燃料ガス供
給部200を備えているが、これに代えて、水素吸蔵合
金などから水素ガスを得る燃料ガス供給部を備えるよう
にしてもよい。また、燃料ガス供給部は、メタノールな
どのアルコールや、天然ガス、ガソリン、エーテル、ア
ルデヒドなどを改質して、水素ガスを含む燃料ガスを生
成するようにしてもよい。
【0068】(3)第1実施例(図1)では、燃料オフ
ガス通路191と酸化オフガス通路192とのそれぞれ
に凝縮部が1つずつ設けられている。また、第2および
第3実施例(図4,図5)では、燃料オフガス通路と酸
化オフガス通路とが合流した合流オフガス通路193,
194に凝縮部が1つ設けられている。
【0069】また、第1および第2実施例(図1,図
4)では、凝縮部は、燃料電池の発電停止の際に、燃料
電池の複数の小通路に連通する。また、第3実施例で
は、凝縮部は、燃料電池の発電期間中および燃料電池の
発電停止の際に、燃料電池の複数の小通路に連通する。
【0070】一般に、凝縮部は、燃料電池から排出され
るオフガスが通るオフガス通路に設けられ、少なくとも
燃料電池の発電停止の際に燃料電池の複数の小通路に連
通すればよい。
【0071】(4)上記実施例では、燃料電池システム
は、車両に搭載されているが、船舶などに搭載されてい
てもよい。このように、燃料電池システムが移動体に搭
載されている場合には、凝縮部は、移動体が移動する際
に、風を受け得る位置に設けられていることが好まし
い。もちろん、冷却ファンなどの冷却装置を用いて、凝
縮部を強制的に冷却するようにしてもよい。こうすれ
ば、凝縮部を、燃料電池の発電期間中に燃料電池から排
出されるオフガスよりも、確実に低温に保つことができ
る。ただし、移動体の移動に起因する風を用いるように
すれば、燃料電池システムを比較的容易に構成すること
ができるという利点がある。
【0072】上記実施例では、燃料電池システムが移動
体に搭載されている場合について説明したが、定置用の
発電システムに適用するようにしてもよい。なお、この
場合には、凝縮部は、冷却装置によって冷却されること
が望ましい。
【0073】(5)上記実施例では、固体高分子型の燃
料電池に本発明を適用した場合について説明したが、本
発明は、燃料電池から排出されるオフガスに比較的多く
の水分が含まれる他のタイプの燃料電池にも適用可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における燃料電池システム
の概略構成を示す説明図である。
【図2】燃料電池100内部の概略構成を示す説明図で
ある。
【図3】燃料電池システム(図1)が搭載された車両1
0における2つの凝縮部510,520の配置を示す説
明図である。
【図4】第2実施例における燃料電池システムの概略構
成を示す説明図である。
【図5】第3実施例における燃料電池システムの概略構
成を示す説明図である。
【図6】合流オフガス通路194を形成する導管194
Tの概略断面を示す説明図である。
【符号の説明】
10…車両 12…フロントグリル 100…燃料電池 110…単セル 112…電解質膜 114a…アノード 114c…カソード 120…セパレータ 121…アノード側通路(小通路) 122…カソード側通路(小通路) 181…燃料ガス通路 182…酸化ガス通路 191,191B,191C…燃料オフガス通路 191a…基幹通路 191b…第1の部分通路 191c…第2の部分通路 192,192B,192C…酸化オフガス通路 192a…基幹通路 192b…第1の部分通路 192c…第2の部分通路 193…合流オフガス通路 193a…基幹通路 193b…第1の部分通路 193c…第2の部分通路 194…合流オフガス通路 194a,194b…部分通路 194T…導管 200…燃料ガス供給部 210…水素タンク 212…減圧器 220…加湿器 230…遮断弁 250…流量調整弁 300…酸化ガス供給部 310…ブロワ 320…加湿器 330…遮断弁 400…オフガス処理部 510,520,530,540…凝縮部 512,522,532…三方弁 542…遮断弁 514,524,534,544…温度計 515,525,535,545…レベルゲージ 516,526,536,546…ヒータ 518,528,538,548…水抜弁 600,600B,600C…制御部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池システムであって、 燃料電池と、 前記燃料電池に供給される反応ガスが通る反応ガス通路
    と、 前記燃料電池から排出されるオフガスが通るオフガス通
    路と、を備え、 前記燃料電池は、 前記反応ガス通路と前記オフガス通路とに連通する複数
    の小通路を含み、 前記燃料電池システムは、さらに、 前記オフガス通路に設けられ、少なくとも前記燃料電池
    の発電停止の際に前記複数の小通路に連通し、前記オフ
    ガスに含まれる水分を凝縮させるための空間を有する凝
    縮部を備え、 前記凝縮部は、前記燃料電池の発電期間中に前記燃料電
    池から排出される前記オフガスよりも低温に保たれてい
    ることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料電池システムであっ
    て、 前記凝縮部の空間は、前記燃料電池の発電停止の際に生
    成される凝縮水を蓄積可能な容量を有する、燃料電池シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の燃料電池システムであっ
    て、 前記オフガス通路は、 前記燃料電池の発電期間中に前記オフガスが通る第1の
    部分通路と、 前記燃料電池の発電停止の際に前記オフガスが通る第2
    の部分通路と、を含み、 前記凝縮部は、前記第2の部分通路に設けられており、 前記燃料電池システムは、さらに、 前記第1および第2の部分通路の分岐部分に設けられ、
    前記オフガスの経路を変更するための切替弁と、 前記切替弁を制御するための制御部と、 を備える、燃料電池システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の燃料電池システムであっ
    て、 前記凝縮部は、前記燃料電池の発電期間中に前記オフガ
    スが通る前記オフガス通路の通路途中に設けられてお
    り、 前記燃料電池システムは、さらに、 前記凝縮部よりも下流側に設けられ、前記燃料電池の発
    電停止の際に、前記オフガス通路を遮断するための遮断
    弁と、 前記遮断弁を制御するための制御部と、を備える、燃料
    電池システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の燃料電池システムであっ
    て、 前記反応ガス通路は、 燃料ガスが通る燃料ガス通路と、 酸化ガスが通る酸化ガス通路と、 を含み、 前記オフガス通路は、 燃料オフガスが通る燃料オフガス通路と、 酸化オフガスが通る酸化オフガス通路と、を含み、 前記凝縮部は、前記燃料オフガス通路と前記酸化オフガ
    ス通路とにそれぞれ1つずつ設けられている、燃料電池
    システム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の燃料電池システムであっ
    て、 前記反応ガス通路は、 燃料ガスが通る燃料ガス通路と、 酸化ガスが通る酸化ガス通路と、を含み、 前記オフガス通路は、 燃料オフガスが通る燃料オフガス通路と、 酸化オフガスが通る酸化オフガス通路と、を含み、 前記燃料オフガス通路と前記酸化オフガス通路とは、合
    流し、 前記凝縮部は、合流部分よりも下流側に1つ設けられて
    いる、燃料電池システム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の燃料電池システムであっ
    て、 前記燃料電池システムは、移動体に搭載されており、 前記凝縮部は、前記移動体が移動する際に、風を受け得
    る位置に設けられている、燃料電池システム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の燃料電池システムであっ
    て、さらに、 前記凝縮部を冷却するための冷却部を備える、燃料電池
    システム。
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