JP2018186000A - 燃料電池装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタ交換等のメンテナンスの手間をかけることなく、熱交換器に流れる水の中の塩素を、長期間にわたり除去できる燃料電池装置を提供する。【解決手段】本実施形態の燃料電池装置は、燃料電池モジュール1と、燃料電池モジュール1から排出される排ガスと水道水とを熱交換させて温水を生成する熱交換器2と、水道水に紫外線(UV)を照射して水道水中の残留塩素を分解する紫外線照射手段(UVランプ7A)と、熱交換器2に第一の水(水道水)を導入する第1水流路Qと、熱交換器2から第二の水(温水)を導出する第2水流路Rと、を備え、前記紫外線照射手段は、熱交換器2より上流側の第1水流路Qに位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池装置に関する。
燃料電池の構成として、収納容器内に、燃料ガス(水素含有ガス)と空気(酸素含有ガス)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルを複数積層したセルスタックを備える燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールおよびその動作に必要な補機類を外装ケース等の筐体に収納した燃料電池装置とが、種々提案されている。
このような燃料電池装置においては、燃料電池セル(セルスタック)から排出される余剰の燃料ガス(オフガス)に点火して発生した高温の燃焼排ガス(以下、排ガス)と、低温の水道水等とを、熱交換器において向流的に熱交換させ、得られた温水を、貯湯槽に貯湯したり給湯設備に供給する等している。そのため、塩素を含む水道水が高温となって流過する熱交換器は、経年使用により腐食等が発生して、漏水等の不具合が生じる場合があった。
そこで、この不具合の発生を予防すべく、燃料電池装置における水道水の循環ライン上に、水中の塩素を除去するフィルタ(活性炭等からなる吸着材)を配設して、残留塩素を取り除いた水道水を熱交換器に循環させる燃料電池システムが提案されている(特許文献1を参照)。
特開2016−91646号公報
しかしながら、前記提案のような構成の燃料電池装置では、長期間運用しようとすると、定期的なフィルタ(吸着材)交換等、メンテナンスの手間が発生する。また、フィルタの目詰まりによる、循環水の圧力損失の上昇や循環不良等が懸念される。
本発明の目的は、フィルタ交換等のメンテナンスの手間をかけることなく、熱交換器に流れる水の中の塩素を、長期間にわたり除去できる燃料電池装置を提供することである。
本開示の燃料電池装置は、燃料電池セルと、
該燃料電池セルから排出される排ガスを水により熱交換させる熱交換器と、
熱交換前の第一の水に紫外線を照射する紫外線照射手段と、を備える。
本開示の燃料電池装置によれば、前記第一の水として熱交換器に送給される水(たとえば水道水)の中の塩素(たとえば残留塩素)が効率的に除去されるため、この第一の水を昇温させるために使用される熱交換器に、腐食等が発生することを、長期にわたり効果的に抑制することができる。したがって、メンテナンス等の手間が少なく、長寿命な燃料電池装置とすることができる。
第1実施形態の燃料電池装置の構成を示す概略構成図である。 第2実施形態の燃料電池装置の構成を示す概略構成図である。 第3実施形態の燃料電池装置の構成を示す概略構成図である。 第4実施形態の燃料電池装置の構成を示す概略構成図である。
以下、図面を用いて本実施形態の燃料電池装置の例について説明する。なお、同一の構成については、他の図面と同一の符号を用いて、その詳細な説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態における燃料電池装置10の概略構成を示す構成図である。第1実施形態の燃料電池装置10は、たとえば固体酸化物形燃料電池(SOFC)であり、天然ガス,LPガス等の原燃料(水素含有ガス)と空気等の酸素含有ガスとを使用して発電を行なう燃料電池モジュール1による電力の供給(図中の「AC」)と、発電に使用しなかった余剰のオフガスを燃焼させることにより生じる高温の燃焼排ガス(排ガス)の温熱を利用した温水の供給(図中の「Hot water supply」)とを、行うものである。
なお、図1の第1実施形態は、温水を貯留する蓄熱槽や貯湯槽が配設されていない構成を示しており、熱交換器2を含む温水供給(排熱回収)システムには、水道水が、上水道等の配水管から直接供給されるようになっている。蓄熱槽や貯湯槽、ラジエータ等を備える構成は、後記図2の第2実施形態以降で説明する。
また、燃料電池装置は、供給される水道水を、燃料電池モジュール1で発生する燃焼排ガスの冷却にのみ利用して、燃焼排ガスの廃熱の回収を行わない(温水の供給を行なわない)、いわゆるモノジェネレーションシステムとしてもよい。その場合、装置外部に温水を排出する温水導出流路(第2水流路R)の途中に、温水(排水)を冷やすラジエータを別途配設してもよい。
実施形態の燃料電池モジュール1は、その内部(図示省略)に、複数の燃料電池セルが積層されたセルスタックと、水蒸気を用いて原燃料の水蒸気改質を行う改質器等を備える。
また、燃料電池モジュール1周囲の外装ケース9内には、熱交換器2,パワーコンバータ3(インバータ)の他、図示はしていないが、熱交換器2から回収された凝縮水(Condensate)を浄化して、原燃料の水蒸気改質用の原料水(改質用水)として貯留する改質用水貯槽(水タンク)や、空気(酸素含有ガス)をセルスタックに送給する送風機(空気ブロア)、天然ガス,LPG等の原燃料を改質器に送給するガスポンプ等の補機類が配設されている。
燃料電池装置10の温水供給(排熱回収)システムを構成する熱交換器2には、図1に示すように、水の流れ(細線矢印を参照)における熱交換器2より上流側の位置(図示左下)に、熱交換器2に第一の水として水道水(Tap water)を導入する第1水流路Q(冷水導入流路)が接続され、その図示上側でかつ水の流れ(細線矢印)における下流側の位置には、熱交換器2で温められた第二の水〔図では温水(Warm water)〕を導出するための第2水流路R(温水導出流路)が接続されている。この構成により、燃料電池装置10に導入された水道水は、熱交換器2を経由する間に加温され、温水となって導出される。
なお、第1水流路Qによって熱交換器2に送給(導入)される水を「冷水」と呼ぶ場合があるが、これは熱交換器2の出口側の水(温水)に比べて相対的に低温であるという意味であり、室温または常温以下に冷却されたことを意味するものではない。また、第1水流路Qの始端(図示左側)に位置する水道水導入口6aは、装置に水道水を供給する上水道(Waterworks)等に接続されている。また、第2水流路Rの末端(同じく図示左側)に位置する給湯水導出口6bには、温水を必要とする給湯設備(Hot water supply)や、貯湯設備へ温水を送給する配管等が接続される。
さらに、熱交換器2の上方(図示上側)には、先に述べた燃料電池モジュール1が配設されており、熱交換器2との間には、燃料電池モジュール1で発生する高温の排ガス(Exhaust)を熱交換器2に送給する排ガス流路1a(排ガス管)が配設されている。熱交換器2の下部(図示右側)には、熱交換の終了した低温の排ガス(Vent)を装置外に排出するための排気流路2a(排気口)が配設されている。
そして、熱交換器2の内部(図示省略)では、排ガス流路1aから導入された高温の排ガスと、第1水流路Qから導入された低温の水道水とが、金属製の部材を挟んで向流的に接触して熱交換するように構成されており、その間に、たとえば、排ガスの温度は約300℃から30℃まで低下する。また、水道水は、この向流接触の間に、水温が約25℃から75℃まで上昇して温水となり、第2水流路Rおよび給湯水導出口6bを介して、外部の給湯設備や貯湯設備等へ送給される。なお、温度の低下とともに凝縮した排ガス中の水分は、凝縮水(Condensate)として、熱交換器2下部の凝縮水流路2bから排出される。他に、温度の低下とともに凝縮した排ガス中の水分は、凝縮水(Condensate)として、改質器に供給されてもよい。
一方、本実施形態の燃料電池装置10では、図1に示すように、熱交換器2に導入される第一の水の流れ(細線矢印)方向の、熱交換器2より上流側(すなわち、水道水が熱交換器2に導入される前の流路部位)には、紫外線照射手段としてUVランプ7Aが位置しており、同様の位置に、塩素濃度の計測手段として、塩素濃度計5が配設されている。
紫外線照射手段としてのUVランプ7Aは、熱交換器2に導入される前の第一の水(水道水)に紫外線(UV)を照射するためのものであり、この紫外線照射により、水道水中に残留する、次亜塩素酸(HClO)または次亜塩素酸イオン(ClO)等の遊離残留塩素が分解され、その濃度が、熱交換器2に入る前に低下する。なお、次亜塩素酸(HClO)の光吸収波長帯は、主に約350nm以下の紫外線領域であるため、紫外線照射手段としては、波長200〜300nmの帯域内に主発光ピークを有する、UVランプ(紫外発光ランプ),UV−LED(発光ダイオード)等が好適に用いられる。
また、紫外線ランプとして、前記と同様の波長200〜300nmの帯域内に主発光ピークを有する光源、たとえば、水銀ランプ(低圧,高圧)、殺菌ランプ、健康線ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ(アークランプ)、重水素ランプ、蛍光ランプ、ブラックライト(ブルーランプ)等を用いてもよい。
塩素濃度計5(塩素濃度センサ)としては、ポーラログラフ法や、吸光光度法、電流法、ジエチルパラフェニレンジアミン法等により、遊離残留塩素濃度を連続して測定可能な計測・検査機器を使用することが可能で、本実施形態においては、好適にポーラログラフ法を使用する。
なお、前述のUVランプ7Aは、熱交換器2に導入される前の水道水に紫外線を照射するために、先に述べたように、水の流れにおいて熱交換器2より上流側に配置する必要があるが、塩素濃度センサ5の配設位置は、特にこのUVランプ7Aより上流側に限るものではない。たとえば、UVランプ7Aと熱交換器2との間に配設して、UVランプ7Aによる紫外線照射の効果(残留塩素濃度の低下)を確認するようにしてもよい。
以上の構成により、本実施形態の燃料電池装置10は、水道水への紫外線照射により、水道水中の遊離残留塩素が分解されるため、熱交換器2に流入する塩素の濃度が低減される。これにより、温水供給(排熱回収)のための第1水流路Q,第2水流路Rや、水道水を昇温させる熱交換器2内で発生する、塩素による腐食等を、抑制することができる。また、特に腐食の発生し易い熱交換器2からの水漏れ等の不具合の発生がないため、燃料電池装置の寿命を延ばすことができる。
つぎに、排熱回収した温水を貯湯する貯湯槽を備える燃料電池の構成例を図2〜図4に示す。
図2は、本発明の第2実施形態における燃料電池装置20の概略構成を示す構成図である。この燃料電池装置20も、先の燃料電池装置10と同様、燃料電池モジュール1による電力の供給と、生じる高温の燃焼排ガス(排ガス)の温熱を利用した温水の供給とを併せて行う、コジェネレーション型の固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。
第2実施形態の燃料電池装置20が、前記第1実施形態の燃料電池装置10と構成上異なる点は、熱交換器2で作製された温水を貯留する貯湯槽6を備えるとともに、この貯湯槽6内の水(水道水と温水の混合水)を熱交換器2に供給するポンプPと、この貯湯槽6から熱交換器2に供給される混合水の水温が高い(約40℃以上)場合にこれを冷却するラジエータ4と、を備える点である。
なお、前記のラジエータ4は、貯湯槽6と対になって燃料電池装置に配設されるものであるが、温水の利用(給湯)がなく貯湯槽6内が温水で満たされ、第1水流路Qに温水が流通するようになった際に作動してもよい。したがって、通常、ラジエータ4は常時作動しているものではない。また、ラジエータ4の実際の排熱は、図のような外装ケース9内ではなく、ファンやダクトを介して装置外部に向かって排気(排熱)されるようになっている。
このような構成の燃料電池装置20においては、図2に示すように、温水供給(排熱回収)システムを構成する熱交換器2に、水の流れ(細線矢印)における熱交換器2より上流側の位置に、熱交換器2に第一の水〔図では冷水(Cold water)〕として貯湯槽6内の水(混合水)を導入する第1水流路Qが接続され、その水の流れ(細線矢印)における下流側の位置に、熱交換器2で温められた第二の水〔図では温水(Hot water)〕を導出するための第2水流路Rが接続されている。
また、貯湯槽6の下部(冷水側)には、上水道等から水道水を導入するための水道水導入口6aと、貯湯槽6内の下側(冷水側)の混合水を、ポンプPおよび第1水流路Qを介して熱交換器2に送給するための冷水導出口6cとが、設けられている。貯湯槽6の上部(温水側)には、熱交換器2における排ガスとの熱交換により昇温した混合水を受け入れるための温水導入口6dと、貯留されている温水を給湯設備(Hot water supply)等へ向けて送り出すための給湯水導出口6bとが、設けられている。なお、混合水(水道水)を系内で循環させる循環用のポンプPは設けなくてもよい。
これらの構成により、熱交換器2で加温された第二の水〔温水(Hot water)〕は、貯湯槽6に貯留され、給湯の要求に応じて、貯湯槽6内上部のより高温の水から順次、給湯設備等へ供給される。また、貯湯槽6内の水位が低下した場合は、下部の水道水導入口6aから、不足した分の水道水が槽内に導入される。
そして、上記のように水道水を熱媒として循環させて利用する燃料電池装置20においても、第1実施形態と同様、図2に示すように、熱交換器2に導入される第一の水の流れ(細線矢印)方向の、熱交換器2より上流側で、かつ、ラジエータ4よりも上流側の位置(すなわち、水道水がラジエータ4に導入される前の流路部位)に、紫外線照射手段としてUVランプ7Aが位置しており、同様の位置に、塩素濃度の計測手段として、塩素濃度計5が配設されている。
以上の構成によっても、燃料電池装置20は、熱交換器2に流入する前の、残留塩素を含む水道水と温水の混合水に紫外線が照射され、この混合水中の遊離残留塩素が分解されて、塩素濃度が低減される。したがって、燃料電池装置10と同様、温水供給(排熱回収)のための第1水流路Q,第2水流路Rや、水道水を昇温させる熱交換器2内の金属配管で発生する、塩素による腐食等が抑制される。
しかも、燃料電池装置20の場合、第1水流路Qの途中に配設されたラジエータ4より、さらに上流側にUVランプ7A(紫外線照射手段)が位置していることから、このラジエータ4に流入する第一の水(混合水)の塩素濃度も一緒に低減される。これにより、混合水を冷却するラジエータ4内で発生する、塩素による腐食等も抑制することができる。したがって、熱交換器2からもラジエータ4からも水漏れ等の不具合の発生がない、長寿命な燃料電池装置とすることができる。
なお、このように温水を貯留する構成においては、前記のように水中の残留塩素を取り除いたことによる雑菌等の繁殖が懸念される場合がある。その場合でも、本実施形態の燃料電池装置20は、UVランプ7A(紫外線照射手段)として、前出の殺菌ランプのような、波長250〜270nm付近に主発光ピークを有するUVランプを使用すれば、残留塩素の光分解により殺菌性の損なわれた水道水を、再度殺菌することができる。これにより、貯湯槽6内および第1水流路Q,第2水流路R等の温水循環系内を清潔に保つことができる。
つぎに、図3に示す、第3実施形態の燃料電池装置30も、第2実施形態と同様の貯湯槽6を備える燃料電池装置30であって、熱交換器2で作製された温水を貯湯槽6に一旦貯留して、貯留された温水を、上部の給湯水導出口6bから、外部の給湯設備等へ向けて送り出すようになっている。
また、前述の燃料電池装置20と同様、貯湯槽6と熱交換器2との間には、温水供給(排熱回収)のための第1水流路Q,第2水流路Rおよび循環用のポンプPからなる、循環流路(系)が設けられており、燃料電池モジュール1で発生する排熱を、温水として回収して貯湯槽6内で貯留(蓄熱)するようになっている。
第3実施形態の燃料電池装置30が、第2実施形態の燃料電池装置20と構成上異なる点は、水中の塩素を分解するために紫外線を照射する紫外線照射手段が、UVランプ7B,7B’として、貯湯槽6内の水中に位置している点である。
なお、これらUVランプ7B,7B’は、貯湯槽6内の混合水を紫外線照射可能な位置に配設されていればよく、たとえば、貯湯槽6の壁(六面)のいずれかに光透過可能な窓を設けて、その窓を透して紫外線照射するように構成してもよい。また、必ずしも二箇所(上下)に設ける必要はなく、側面の一箇所や、上下のどちらか一方にのみ配設してもよい。
たとえば、UVランプ7Bのように貯湯槽6内の下部に配設した場合、水道水導入口6aから流入する新しい(残留塩素濃度の比較的高い)水道水が冷水導出口6cに向かう間に、効果的に残留塩素を分解することができる。また、UVランプ7B’のように貯湯槽6内の比較的高温の上部に配設した場合、紫外線による塩素の分解は温度が高いほど速く進行することから、この上部(高温)の混合水中の塩素を、効率的に分解することができる。
以上の構成によっても、燃料電池装置30は、熱交換器2に流入する前の、残留塩素を含む水道水と温水の混合水(第一の水および第二の水)に紫外線が照射され、この混合水中の遊離残留塩素が分解されて、塩素濃度が低減される。したがって、燃料電池装置10,20と同様、温水供給(排熱回収)のための第1水流路Q,第2水流路Rや、水道水を昇温させる熱交換器2内で発生する、塩素による腐食等が抑制される。
さらに、燃料電池装置30の場合、UVランプ7B,7B’が貯湯槽6内に配設されていることから、残留塩素の光分解により殺菌性の損なわれた槽内の混合水(温水)を、再度殺菌することができる。これにより、貯湯槽6内および第1水流路Q,第2水流路R等の温水循環系内を、清潔に保つことができる。
つぎに、図4に示す、第4実施形態の燃料電池装置40も、第2,第3実施形態と同様の貯湯槽6を備える燃料電池装置40であって、熱交換器2で作製された温水を貯湯槽6に一旦貯留した後、外部の給湯設備等へ向けて送り出すようになっている。また、貯湯槽6と熱交換器2との間には、温水供給(排熱回収)のための第1水流路Q,第2水流路Rおよび循環用のポンプPからなる、循環流路(系)が設けられている。
第4実施形態の燃料電池装置40が、第2,第3実施形態の燃料電池装置20,30と構成上異なる点は、水道水中の残留塩素を分解するために紫外線を照射する紫外線照射手段が、UVランプ7Cとして、貯湯槽6の水道水流入口(水道水導入口6a)より上流側の、第3水流路S(水道水供給流路)に位置している点である。
以上の構成によっても、第4実施形態の燃料電池装置40は、熱交換器2(貯湯槽6)に流入する前の、残留塩素を含む水道水と温水の混合水に紫外線が照射され、この混合水中の遊離残留塩素が分解されて、塩素濃度が低減される。したがって、前記の各燃料電池装置と同様、温水供給(排熱回収)のための第1水流路Q,第2水流路Rや、水道水を昇温させる熱交換器2内の金属製配管等で発生する、塩素による腐食等が抑制される。さらに、残留塩素の光分解により殺菌性の損なわれた槽内の混合水(温水)が、再度殺菌されるため、温水等の循環系内を清潔に保つことができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
たとえば、前記各実施形態の燃料電池装置が、紫外線照射手段(UVランプ)の照射強度や、紫外線照射のオン−オフ制御可能なUV照射コントローラを備える場合、塩素濃度計(塩素濃度センサ)を、水の流れにおけるUVランプの下流側または貯湯槽内に配設して、この塩素濃度計から得られた残留塩素濃度の値に基づき、紫外線の照射強度や照射時間を制御するようにしてもよい。すなわち、UVランプによる紫外線照射の効果(残留塩素濃度の低下度合い)を確認し、それに対応して、照射に用いるエネルギーを節約しながら、効率的に紫外線照射することができる。
また、たとえば燃料電池装置が通信手段を備え、インターネット等の通信回線を通じて外部の情報サーバ等にアクセス可能に構成されている場合、装置設置地域の水道局や浄水場等の公的機関のサーバで公開されている、上水道本管(元管)や水道管(家庭用末端)の残留塩素濃度の日々の測定値(データ)を定期的に取得し、得られたデータと、装置設置場所と浄水場との距離(塩素濃度減衰率)とに基づいて、装置設置場所に到達する水道水の残留塩素濃度を演算・予測することができる。その予測値に基づいて、紫外線の照射強度や照射時間を制御するようにしてもよい(この場合、装置内に塩素濃度計は必須ではない)。この方法によっても、紫外線の照射に必要なエネルギーを節約しながら、効率的に残留塩素を除去することができる。
1 燃料電池モジュール
1a 排ガス流路
2 熱交換器
2a 排気流路
2b 凝縮水流路
4 ラジエータ
5 塩素濃度計
6 貯湯槽
6a 水道水導入口
6b 給湯水導出口
6c 冷水導出口
6d 温水導入口
7A,7B,7B’,7C UVランプ
10 燃料電池装置
20,30,40 燃料電池装置
P ポンプ
Q 第1水流路
R 第2水流路
S 第3水流路

Claims (7)

  1. 燃料電池セルと、
    該燃料電池セルから排出される排ガスを水により熱交換させる熱交換器と、
    熱交換前の第一の水に紫外線を照射する紫外線照射手段と、
    を備える燃料電池装置。
  2. 前記熱交換器に前記第一の水を導入するための第1水流路と、
    前記熱交換器から熱交換後の第二の水を導出するための第2水流路と、を備え
    前記紫外線照射手段が、前記熱交換器より上流側の前記第1水流路に位置している、請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記第1水流路に、該第1水流路内を通過する水を冷却するラジエータを備え、
    前記紫外線照射手段が、前記ラジエータより上流側の前記第1水流路に位置している、請求項2に記載の燃料電池装置。
  4. 前記熱交換器に前記第一の水を導入するための第1水流路と、
    前記熱交換器から熱交換後の第二の水を導出するための第2水流路と、
    前記第二の水を貯留する貯湯槽と、を備え、
    前記第2水流路は、前記第二の水を前記貯湯槽に送り、
    前記紫外線照射手段は、前記貯湯槽内の前記第二の水を紫外線照射可能に位置している、請求項1に記載の燃料電池装置。
  5. 前記熱交換器に前記第一の水を導入するための第1水流路と、
    前記熱交換器から熱交換後の第二の水を導出するための第2水流路と、
    装置外部から供給された水道水と前記熱交換器を経由した前記第二の水とを混合して貯留する貯湯槽と、を備え、
    前記第1水流路は、前記貯湯槽内の水道水と前記第二の水との混合水を前記熱交換器に送り、
    前記第2水流路は、前記熱交換器から導出された熱交換後の前記第二の水を前記貯湯槽に送り、
    前記紫外線照射手段は、前記貯湯槽より上流側の、該貯湯槽に水道水を送給する第3水流路に位置している、請求項1に記載の燃料電池装置。
  6. 前記紫外線照射手段は、熱交換前の第一の水に紫外線を照射して前記第一の水中の塩素を分解する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  7. 前記塩素は、遊離残留塩素である、請求項6に記載の燃料電池装置。
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