JP4597465B2 - 膨張可能なボティー部を有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブ、およびその製造方法 - Google Patents
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Description
発明の分野
本発明は、ケーブルを封止することに関する。より詳細には、本発明は、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブに関する。
【0002】
発明の背景
電力業界において、ケーブルの保全を維持することは重要なことである。例えば、高電圧ケーブルの短絡等でケーブルの保全が損なわれることによって、不都合な停電が生じ、また、更に悪いケースになると、命を落とすことにもなり得る。ケーブルの保全に関して大きな脅威をもたらし得る日々の業務の1つには、電気的接続部の形成がある。
【0003】
電気的接続部が形成される場合、スプライス・コネクター等の裸金属の表面が露出されることがある。このような裸金属の表面は、周囲の環境に露出される現場で形成される場合には特に危険となり得る。かかる環境は、接続部が地中に埋められている場合には湿気のみならず岩および他の鋭利な物体を含むことがあり、また、接続部が懸架されている場合には雨を含む。従って、周囲の環境から接続部を保護する必要がある。
【0004】
フイン−バ(Huynh−Ba)らの米国特許第5828005号では、ケーブルと少なくも1つの電気部品との間において接続が形成されるコネクターを周囲(または環境)から保護するために、ゲルを充填したクロージャーを使用することが提案されている。クロージャーは、空隙部を有する第1ボディーおよび空隙部を有する第2ボディーを有し得、それぞれは2つの横方向側面および2つの端部を有する。クロージャーは、横方向のエッジに沿って第1ボティーと第2ボティーとを結合させるヒンジを有し得る。クロージャーは、射出成形法によって熱可塑性材料から一体に成形され得る。熱可塑性材料は、少なくとも3500psiの引張降伏強度を有し得る。クロージャーは、補強(または強化)リブを有してよく、その補強リブによって、封入されたゲルが高温の通電状態にて膨張する際、フィンガー近くのクロージャーの歪みが減少される。
【0005】
ゲルによって、接続部が湿気から防護され得る一方、クロージャーによって、岩および他の埋まっている鋭利な物体から防護され得るが、そのような解決策というものは、最終的に最適化されているとはいえない。所定の内圧に耐えるように補強リブを設計することが必要とされることがある。その結果、満足のいくようなクロージャーを作るために、貴重な工学的資源を用いる必要が生じ得る。更に、国中で横断する電気設備に標準的な電気コネクターが一般的に使用されているわけではない。そのような標準の電気コネクターに代って、種々の形状およびサイズを成し得るコネクターが用いられることがある。上述のクロージャーは、射出成形法によってモールド中にて成形することができるので、製造するのに多くの設備投資が必要となり得る。しばしば、このような特別なクロージャーに対する最終的な市場は、そのような投資を回収(または保証)するのには十分に大きいとはいえないことがある。更に、製造プロセス中または現場のいずれかにおいて、別個の工程でクロージャーにゲルを供給する必要があり得るが、そのような供給は非効率となり得る。
【0006】
クラーク(Clark)らの米国特許第4888070号では、シール材料を内部に有する可撓性エンベロープが提案されている。加熱するとゲルは膨張し、上述のように可撓性エンベロープに内部応力が生じる。可撓性エンベロープが、ゲルの膨張を吸収するのに十分な弾性を有したエラストマーから成る場合、岩等の鋭利な物体と接触した際に裂け(または割れ)易くなり得る。可撓性エンベロープが、かかる接触に耐えることができる硬質材料から成る場合、クロージャーは、上述のようにクロージャーが受けるのと同様な応力を受けることとなり得る。更に、一般的に、ゲルは現場で可撓性エンベロープ内に配置され得る。別個の工程でゲルを供給するということは、非効率となり得る。
【0007】
発明の要旨
本発明では、ケーブル部(またはケーブルの一部)を周囲(または環境)から封止するためのラップアラウンド型ケーブル・スリーブを供する。ラップアラウンド型ケーブル・スリーブは、電気絶縁性材料から成り、波形横断方向断面の長手方向延在部を有する長手方向延在ボディーを有し得る。長手方向延在部は、約4000〜100000psiの間の曲げ弾性率を有し得る。種々の態様にある長手方向延在部が、ケーブル・チャンバーの一部を規定する。ボディーがケーブル部の周囲に巻き付けられる場合、ケーブル・チャンバーは、少なくとも実質的にケーブル部の周りにて延在し得る。ケーブル・チャンバーは、少なくとも約15%の半径方向の寸法融通性(または寸法適合性、range taking)を有し得る(または半径方向に少なくとも約15%膨張し得る)。
【0008】
本発明の態様において、長手方向延在部は、第1長手方向エッジ(または長手方向にあるエッジ)および第1長手方向エッジから横断方向に離隔している第2長手方向エッジを有し得る。更に、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブは、第1長手方向エッジに隣接する第1接続部および第2長手方向エッジに隣接する第2接続部を有するコネクターを有し得る。ボディーがケーブル部の周りを包囲する場合、第1接続部が、第2接続部に隣接して配置され得る。
【0009】
本発明の他の態様において、コネクターは、第1接続部を第2接続部へ接続させる接続部材を有し得る。接続部材には、例えば、長手方向延在スリーブ、スプリング・クランプおよびラッチ部材等が含まれ得る。
【0010】
本発明の他の態様において、更に、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブは、ケーブル・チャンバー内に配置されるシーラント材料を有し得る。シーラント材料として、シリコーン・ゲルが挙げられる。更に、ボディーは、ケーブル・チャンバーの第1端部に隣接する第1カラー、およびケーブル・チャンバーの第2端部に隣接する第2カラーを有し得る。第1カラーおよび第2カラーは、約10%より小さい半径方向の寸法融通性を有し得る。ケーブル・チャンバーは、約10%より小さい長手方向の寸法融通性を有し得る。
【0011】
本発明の更なる態様において、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブは、ケーブル・チャンバーの第1端部上に配置される第1拘束部材、およびケーブル・チャンバーの第2端部上に配置される第2拘束部材を有し得る。第2端部は、第1端部から長手方向に離隔して存在し得る。第1端部は第1スロットを有し得、その第1スロットの中に第1拘束部材が配置される。第2端部は第2スロットを有し得、その第2スロットの中に第2拘束部材が配置される。第1拘束部材および第2拘束部材は、第1ケーブル・チャンバーの端部および第2ケーブル・チャンバーの端部の半径方向の寸法融通性を約10%より小さい値に制限する。
【0012】
更に、本発明の他の態様において、電気絶縁性材料として、熱可塑性エラストマーがあげられる。熱可塑性エラストマーは、ポリプロピレン/ゴムブレンドとポリウレタンとから成る群から選択され得る。長手方向延在部は、約250psi〜3000psiの間の100%引張モジュラス(または100%引張弾性率)を有し得、約60%より小さい残留伸びを有し得る。
【0013】
本発明の他の態様において、ケーブル部を周囲から封止するために、電気絶縁性材料から成り、長手方向延在部を有した長手方向延在ボディーを有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブが供される。長手方向延在部は、第1長手方向エッジおよび第1長手方向エッジから横断方向に離隔している第2長手方向エッジを有し得る。長手方向延在部は、ケーブル・チャンバーの一部を規定し得る。ボディーがケーブル部の周りを包囲する場合、ケーブル・チャンバーは少なくとも実質的にケーブル部の周りにて延在し得る。ケーブル・チャンバーは、少なくとも約15%の半径方向の寸法融通性を有し得、約10%より小さい長手方向の寸法融通性を有し得る。ラップアラウンド型ケーブル・スリーブは、第1長手方向エッジに隣接する第1接続部および第2長手方向エッジに隣接する第2接続部を有するコネクターを有し得る。
【0014】
本発明の更なる態様において、ケーブル部を周囲から封止するために、電気絶縁性材料から成り、波形横断方向断面の長手方向延在部を有した長手方向延在ボディーを有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブが供される。長手方向延在部は、第1長手方向エッジおよび第1長手方向エッジから横断方向に離隔している第2長手方向エッジを有し得る。長手方向延在部は、少なくとも約15%の横断方向の寸法融通性を有し得、約4000〜100000psiの間の曲げ弾性率を有し得る。ラップアラウンド型ケーブル・スリーブは、第1長手方向エッジに隣接する第1接続部および第2長手方向エッジに隣接する第2接続部を有するコネクターを有し得る。コネクターは、ボディーがケーブル部の周りを包囲する場合、第1接続部と第2接続部とを接続させる接続部材を有し得る。本発明のラップアラウンド型ケーブル・クロージャーは、ケーブル部を周囲から封止するための接続部プロテクター・キットの部品(1またはそれ以上の部品)として存在し得る。
【0015】
次に、本発明の他の態様において、ボディーがケーブル部の周りを包囲する場合、ボディーは内面および外面を有し得る。ラップアラウンド型ケーブル・スリーブは、ボディーがケーブル部の周りを包囲する場合、ボディーの内面にシーラント材料を有し得、ケーブル部を周囲から封止する。
【0016】
本発明の他の態様において、ボディーは、長手方向延在部の第1端に隣接して、第1接続部から延在する第1端部を有し得る。第1端部は、実質的に平坦な横断方向断面を有し、約10%より小さい横断方向の寸法融通性を有し得る。また、ボディーは、長手方向延在部の第2端に隣接して、第1長手方向エッジから延在する第2端部を有し得る。第2端部は、実質的に平坦な横断方向断面を有し、約10%より小さい横断方向の寸法融通性を有し得る。
【0017】
本発明の更なる態様において、ケーブル部を周囲から封止するために、長手方向延在ボディーおよびコネクターを有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブが供される。長手方向延在ボディーは、電気絶縁性材料から成り、波形横断方向断面の長手方向延在部を有している。長手方向延在部は、第1長手方向エッジ部および第1長手方向エッジ部から横断方向に離隔している第2長手方向エッジ部を有し得る。コネクターは、第1長手方向エッジ部に連結して第1長手方向エッジ部から延在するピン部材を有し得、また、第2長手方向エッジ部に連結されて第2長手方向エッジ部から延在するソケット部材を有している。ピン部材は、好ましくは、ソケット部材に接続可能にて係合するように構成されている。ボディーがケーブル部の周りを包囲する場合、ピン部材とソケット部材とは、接続可能にて係合すべく整列して配置されるのが好ましい。
【0018】
本発明の他の態様において、リップ部材が、ソケット部材のクロージャー側から延在し得る。
【0019】
次に、本発明の他の態様において、長手方向延在部は、約4000〜100000psiの間の曲げ弾性率を有し得、ピンおよびソケット部材の各々は、約125000psiより大きい曲げ弾性率を有し得る。コネクターは、第1長手方向エッジ部に隣接する第1接続部を有し得る。第1接続部は、遠位端部にて横断方向断面が増加する第1直立部材を有し得る。コネクターは、第2長手方向エッジ部に隣接する第2接続部を有し得る。第2接続部は、遠位端部にて横断方向断面が増加する第2直立部材を有し得る。ピン部材は、一方の端部に第1チャンネルを有し得、対向する遠位端部にピンを有し得る。第1チャンネル部は、第1直立部材の遠位端部に滑動可能にて(摺動可能にて)係合し得る。ソケット部材は、一方の端部に第2チャンネル部を有し、対向する遠位端部にソケットを有し得る。第2チャンネル部は、第2直立部材の遠位端部に滑動可能にて係合し得る。
【0020】
本発明の更なる態様において、ピン部材は第1長手方向エッジ部に結合され得、また、ソケット部材は第2長手方向エッジ部に結合され得る。長手方向延在部とピン部材とソケット部材とは一体に形成され得る。ピン部材およびソケット部材は、硬質コーティングを有し得、これらの接続可能にて係合する部分上に硬質コーティングが実質的に延在し、硬質性を供している。
【0021】
更に、本発明の他の態様において、ピン部材は第1長手方向エッジに実質的に全体的に沿うように延在し得、また、ソケット部材は第2長手方向エッジに実質的に全体的に沿うように延在し得る。別法では、ピン部材は複数の長手方向離隔ピン部材(または長手方向に離隔したピン部材)を有し得、また、ソケット部材は複数の長手方向離隔ソケット部材(または長手方向に離隔したソケット部材)を有し得る。長手方向離隔ピン部材および長手方向離隔ソケット部材は、ボディーがケーブル部の周りを包囲する場合、接続可能にて係合すべく整列して配置され得る。
【0022】
更に、本発明の他の態様において、ピン部材は、ボディーから実質的に直角方向に延在し得、ピン部材のクロージャー側から延在するピンを有し得る。また、ソケット部材は、ボディーから実質的に直角方向に延在し得、ボディーのクロージャー側にソケットを有し得る。ボディーがケーブル部の周りを包囲する場合、ピン部材のクロージャー側とソケット部材のクロージャー側とが相互に隣接するように構成され得る。ピン部材の外面およびソケット部材の外面には、ボディーをケーブル部の周りに巻き付けるのを容易にするグリップ面が供され得る。ピン部材の外面およびソケット部材の外面は、ロック部材を受容するように構成され得る。ロック部材は、ピン部材およびソケット部材の外面に滑動可能にて係合するチャンネル・コネクターであり得る。別法では、ロック部材は、ピン部材およびソケット部材のいずれかの一方である第1部材に接続された一体ヒンジ、および一体ヒンジから延在しかつ一体ヒンジに対向する端部におけるフックを有するアームであってよい。アームをソケット部材およびピン部材の他方である第2部材に隣接する位置まで回転させる場合、アームは、第2部材にフックを係合させるように延在し得る。
【0023】
本発明によって、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブを成形する方法が供される。ラップアラウンド型ケーブル・スリーブの形成法は、電気絶縁性材料から成るウェブを押し出すこと、ウェブの表面にゲルを塗布すること、およびゲルが塗布されたウェブを切断して第1端部および第2端部を有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブを成形することを含んで成り得る。ウェブは、波形横断方向断面を規定する波形部を有し得る。ウェブは、熱可塑性エラストマーを有するボディーを有し得、熱硬化性ポリマーを有する長手方向エッジ部を有し得る。塗布工程は、ウェブの表面にゲルをスプレーすること、または、ウェブの表面にゲルを同時押出しすることを有し得る。ラップアラウンド型ケーブル・スリーブの形成法は、ウェブの一部を型押しして、ウェブの一部から波形部を実質的に取り除くことを有し得る。型押し(またはスタンピング)操作は、加熱型押し操作であってよい。型押し操作より前に切断操作を実施する場合、第1端部および第2端部を型押しして、第1端部および第2端部から波形部を実質的に取り除くことができる。
【0024】
本発明の他の態様において、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブを形成する方法が供されており、その方法には、電気絶縁性材料から成るウェブを押し出すこと(少なくとも約15%の横断方向の寸法融通性を供する波形横断方向断面を規定する波形部を有したウェブが供される)、ウェブを切断して第1端部および第2端部を有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブを形成すること、および第1端部および第2端部を型押しして、第1端部および第2端部から波形断面を実質的に取り除くことを有し得る。型押し操作によって、各々が約10%より小さい横断方向の寸法融通性を有する第1端部および第2端部が供され得る。型押し操作は、加熱型押し操作であってよい。更に、本発明の方法は、ウェブにゲルを塗布することを含み得る。切断よりも塗布が先行してもよい。別法では、ゲルの塗布より切断操作が先行してもよい。
【0025】
本発明によって、電気ケーブル部を周囲の環境から保護し得る装置が供される。より詳細には、本発明によって、湿気や鋭利な物体等を含んだ周囲の環境から種々の形状およびサイズの電気ケーブル部を保護し得るラップアラウンド型ケーブル・スリーブが供される。また、本発明は、かかるラップアランド型ケーブル・スリーブを製造する方法を供し得る。
【0026】
好ましい態様の詳細な説明
本発明の好ましい態様を示す添付図面を参照して、以下に本発明をより詳細に説明する。しかしながら、本発明は、多くの種々の形態で具現化することができ、本明細書で説明する態様等に限定して解釈すべきではない。むしろ、本開示が十分かつ完全であるように、また、当業者に本発明の範囲を十分に伝えるために、このような態様を供している。なお、明細書を通じて同じ番号は同様の要素を示している。
【0027】
図1を参照して、本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を以下で説明する。ラップアラウンド型ケーブル・スリーブ100は、長手方向延在ボディー110およびコネクター170を有している。長手方向延在ボディー110は、第1長手方向エッジ115および第1長手方向エッジ115から横断方向に離隔している第2長手方向エッジ116を有する長手方向延在部119を有している。コネクター170は、長手方向延在部119の第1長手方向エッジ115に隣接する第1接続部120、および長手方向延在部119の第2長手方向エッジ116に隣接する第2接続部130を有している。本明細書に記載された好ましい態様は、特定の接続部の構成について示しており、種々の適当な接続部の構成を用いてもよいことは当業者に理解されよう。
【0028】
図1に示す長手方向延在ボディー110は電気絶縁性材料から成る。このような材料は、限定されるわけではないが、熱可塑性プラスチック(または熱可塑性樹脂)および熱可塑性エラストマーを含む、当業者によって理解される種々の電気絶縁性材料であってよい。好ましくは、電気絶縁性材料は熱可塑性エラストマーである。熱可塑性エラストマーは、当業者によって理解される種々の熱可塑性エラストマーであってよく、好ましくは、ポリプロピレン/ゴムブレンドとポリウレタンとから成る群から選択される。最も好ましい熱可塑性エラストマーは、アドバンスド・エラストマー・システムズ(Advanced Elastomer Systems)(オハイオ州アクロン)から市販されているポリプロピレン/ゴムブレンド(登録商標:サントプレン(Santoprene))である。長手方向延在部119は、少なくとも約55、好ましくは少なくとも約80、より好ましくは少なくとも約90のショアーAスケール硬度計による測定される硬度を有し得る。長手方向延在部119は、以下の下限値と上限値との間の曲げ弾性率を有することが好ましい。下限値は、好ましくは約2000psi、より好ましくは約4000psi、更に好ましくは約6000psiである。上限値は、好ましくは約100000psi、より好ましくは約25000psi、更に好ましくは約10000psiである。長手方向延在部119は、好ましくは、以下の下限値と上限値の間の100%引張モジュラス(ASTM D412を使用して測定)を有する。下限値は、好ましくは約250psi、より好ましくは約800psi、更に好ましくは約1300psiである。上限値は、好ましくは約3000psi、より好ましくは約1800psi、更に好ましくは約1600psiである。長手方向延在部119は、好ましくは約60%より小さい、より好ましくは約50%より小さい、更に好ましくは約20%より小さい残留伸び(ASTM D412を使用して測定)を有している。長手方向延在部119は、図13において以下で説明するように、好ましくは少なくとも約15%、より好ましくは少なくとも約30%、更に好ましくは少なくとも約50%の横断方向の寸法融通性を有し得る。長手方向延在部119は、図14において以下で説明するように、好ましくは約10%より小さい、より好ましくは約5%より小さい、更に好ましくは約2%より小さい長手方向の寸法融通性を有し得る。
【0029】
次に、図2を参照して、図1に示す態様の横断方向断面を説明する。長手方向延在部119は、波形横断方向断面を有している。長手方向延在部119は、外側面112および内側面114を有する。図2に示す態様では、W形状のジグザグ・パターンを有する長手方向延在部119を含んでいるが、本発明の波形横断方向断面は、特定の波形パターンに限定されるものではないことは理解されよう。
【0030】
図2に示すように、第1接続部120は第1直立部材122を有し、その第1直立部材122は、第1接続部120の外側に連結されて第1接続部の外側面から延在している。第1直立部材122は、係合面124を有した、遠位端部(接続部120から最も遠い場所にある)にて増加した横断方向断面を有している。また、第1直立部材122は、クロージャー側面121を有している。更に、第1接続部120は、グリップ面128を有するグリップ部材126を有している。
【0031】
図2に示すように、第2接続部130は、第2直立部材132を有しており、第2接続部130の外側に連結されて第2接続部の外側から延在する。第2直立部材132は、その遠位端部134にて横断方向断面が増加している。また、第2直立部材はクロージャー側面131を有している。更に、第2接続部130は、グリップ面138を有するグリップ部材136を有している。図1、6および8に示す態様は、グリップ部材を有した第1接続部および第2接続部を含んでいるが、本発明の接続部は、グリップ部材を必要とするわけではないことが理解されよう。
【0032】
図2に示すように、第1接続部材120は、リップ部材123を有している。ボディー110がケーブル部の周りを包囲する場合、リップ部材123は、第1直立部材122および第2直立部材132のそれぞれ整列させ易くするガイドとして機能し得る。その上、リップ部材123は、湿気に対するバリヤーとしても機能し得、ボディー110がケーブル部の周りを包囲する場合、長手方向延在部119によって成形されるケーブル・チャンバーに侵入する湿気量を減少させ得る。更に、リップ部材123によって、直立部材122のクロージャー側面121と直立部材132のクロージャー側面131との間にシーラント材料が入ることを防止し得る。そのようなリップ部材123がなければ、シーラント材料を有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブがケーブル部の周りを包囲する際、シーラント材料が直立部材122のクロージャー側面121と直立部材132のクロージャー側面131との間に入ることになり得る。図1、6および8に示す態様は、リップ部材を含んでいるが、本発明の接続部はリップ部材を必要とするわけではないことは理解されよう。本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブをケーブル部を周囲から封止するためのキットの部品(またはパーツ)として供してもよい。特に、キットは、とりわけシーラント材料を含んでもよく、この態様では、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブにシーラント材料が供給されていない場合に望ましい。
【0033】
次に、図3Aおよび3Bを参照して、ケーブル・チャンバーを規定するように配置され、接続部材を含むコネクターを更に有する図1の態様について更に説明する。図3Aに示すように、コネクター370は、第1接続部122、第2接続部132および長手方向延在スリーブ要素300を有する。第1接続部120の第1直立部材122のクロージャー側面121を第2接続部130の第2直立部材132のクロージャー側面131に隣接するように配置することによって、ボディー110がケーブル部の周りを包囲し得る。このような配置は、グリップ部材126およびグリップ部材136によって助力され得る。ボディー110がケーブル部の周りを包囲する場合、長手方向延在部119が、ケーブル・チャンバー180の一部を規定する。ケーブル・チャンバー180は、実質的にケーブル部の周りにて延在する。長手方向延在部119の外側面112は、ケーブル・チャンバーの外面の一部を規定し、長手方向延在部119の内側面114は、ケーブル・チャンバー180の内面の一部を規定する。
【0034】
図3Aに示すように、長手方向延在スリーブ要素300は、第1接続部120を第2接続部130に接続するための接続部材として用いられ得る。長手方向延在スリーブ要素300は、第1直立部材122の遠位端部124に滑動可能にて係合するように構成されている内面310、および第2直立部材132の遠位端部134に滑動可能にて係合するように構成されている内面320を有する。長手方向延在スリーブ要素300は、切欠き部(または間隙)340によって離隔される複数のセクション330を有している。図3Aに示す長手方向延在スリーブ要素300の態様は、切欠き部340によって離隔される複数のセクション330を有しているが、本発明の長手方向延在スリーブ要素は、当業者に理解されるような他の構成を有し得ることが理解されよう。例えば、本発明の長手方向延在スリーブ要素は、その長さに沿って長手方向に延在するスリットを有する長手方向延在波形チューブであってよい。図3Bに示すように、セクション330は、エッジ部350およびエッジ部351にて相互に接続されている。長手方向延在スリーブ要素300は、限定されるわけではないが、熱硬化性プラスチック、金属および約90℃より高い加熱撓み温度を有する硬質熱可塑性プラスチックを含む、種々の硬質材料から成り得る。長手方向延在スリーブ要素300は、好ましくは金属から成り得、更に好ましくはステンレス鋼から成り得る。
【0035】
次に、図4の横断方向断面を参照にして、本発明を説明する。ラップアラウンド型ケーブル・スリーブ400は、長手方向延在ボディー410およびコネクター470を有している。長手方向延在ボディー410は、第1長手方向エッジ415および第1長手方向エッジ415から横断方向に離隔している第2長手方向エッジ416を有する長手方向延在部419を有している。コネクター470は、第1長手方向エッジ415に隣接する第1接続部420、および第2長手方向エッジ416に隣接する第2接続部430を有している。第1接続部420は、その遠位端部424にて横断方向断面が増加する第1直立部材422を有している。第2接続部430は、遠位端部434にて横断方向断面が増加する第2直立部材432を有している。コネクター470は、スプリング・クランプ接続部材440を有している。スプリング・クランプ接続部材440は、第1アーム441および第2アーム442を有している。第1アーム441は、第1端443および第1端443に対向する(または反対の)第2端445を有している。第2アーム442は、第1端444およびその第1端444に対向する第2端446を有している。スプリング部材447によって、第1アーム441の第1端443が第2アーム442の第1端444に向かって案内されるように、第1アームがスプリング部材447により第2アーム442に連結されている。第1アーム441の第1端443が第1直立部材422に隣接するように、スプリング・クランプ440が長手方向延在ボディー400に隣接するように配置され得、また、第1直立部材422と第2直立部材432とが相互に近接して保持されるように、第2アーム442の第1端444が第2直立部材432に隣接する。当業者に理解されるように、本発明のスプリング・クランプは、種々の材料から成り得る。例えば、スプリング・クランプは、金属および熱硬化性プラスチックから成り得る。スプリング・クランプは、好ましくは金属であり得、より好ましくはステンレス鋼から成り得る。本発明のスプリング・クランプは、実質的に全体的に長手方向延在ボディーに沿うように延在し得、または、複数の長手方向に離隔したスプリング・クランプ・コネクターが用いられ得る。
【0036】
次に、図5Aおよび図5Bを参照して、ラッチ・コネクターを有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を説明する。図5Bは、図5Aに示す態様の横断方向断面を示す。図5Aに示すように、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブ500は、長手方向延在ボディー505およびコネクター525を有している。長手方向延在ボディー505は、第1長手方向エッジ515および第1長手方向エッジ515から横断方向に離隔している第2長手方向エッジ516を有している。コネクター525は、第1長手方向エッジ515に隣接する第1接続部511および第2長手方向エッジ516に隣接する第2接続部521を有している。第1接続部511は第1直立部材510を有し、第2接続部材521は第2直立部材520を有している。第1直立部材510はクロージャー側面512を有しており、第2直立部材520はクロージャー側面522を有している。第1直立部材510のクロージャー側512が第2直立部材のクロージャー側面522に隣接するように、長手方向延在ボディー505がケーブル部の周りを包囲する。
【0037】
図5Aおよび5Bに示すように、コネクター525は、ラッチ部材530を有する。ラッチ部材530は、第1ラッチ端532および第1ラッチ端532から長手方向に離隔している第2ラッチ端534を有している。第1ラッチ端532は、第1接続ポイント514にて第1直立部材510と回転可能にて接続される。第2ラッチ端534は、第1接続ポイント514から長手方向に離隔している第2接続ポイント516にて第1直立部材510と回転可能にて接続される。図5Aおよび5Bにて破線で示すように、ラッチ部材530を第2直立部材520に隣接する位置にまで回転させる場合、ラッチ部材530が第2直立部材520に係合するように構成される。当業者に理解されるように、本発明のラッチ部材は、種々の硬質材料から成り得る。例えば、ラッチ部材を、熱硬化性プラスチック、金属、および約90℃より大きい加熱撓み温度を有する硬質熱可塑性プラスチックから形成してもよい。本発明のラッチ部材は、好ましくは金属であり、より好ましくはステンレス鋼である。
【0038】
図3〜5に示す態様は、特定の機械的なコネクターを示しているが、本発明のコネクターは、当業者に理解されるようないずれの適当なコネクターであってもよいことが理解されよう。例えば、本発明のコネクターは、種々の構造を有する機械的なコネクター、化学的なコネクター(例えば接着剤)等であってもよい。
【0039】
次に、図6を参照して、本発明のインターロック(または互いにロックし合う)直立部材を有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を説明する。ラップアラウンド型ケーブル・スリーブ600は、長手方向延在ボディー610およびコネクター670を有している。長手方向延在ボディー610は、第1長手方向エッジ615および第1長手方向エッジ615から横断方向に離隔している第2長手方向エッジ616を有する長手方向延在619を有している。コネクター670は、長手方向延在部619の第1長手方向エッジ615に隣接する第1接続部620、および長手方向延在部619の第2長手方向エッジ616に隣接する第2接続部630を有する。
【0040】
次に、図7を参照して、図6に示す態様の横断方向断面について説明する。長手方向延在部619は、略U形状のジグザグ・パターンを有する波形横断方向断面を有している。長手方向延在部619は、外面612および内面614を有している。内面614上には、シーラント材料710が配置される。
【0041】
図7に示すように、第1接続部620は、第1直立部材621を有している。第1直立部材621は、第1凹部622、第1延在要素623、クロージャー側面624および係合面626を有している。また、第1接続部620は、ガイド・スロット625、およびグリップ面628を有する第1グリップ部材627を有している。第2接続部630は、第2直立部材631を有している。第2直立部材631は、第2延在要素632、第2凹部633、クロージャー側634および係合面636を有している。また、第2接続部630は、ガイド部材635、およびグリップ面638を有する第2グリップ部材637を有している。
【0042】
ボディー610をケーブル部の周りに巻き付ける場合、第1エクステンション部材(第1延長要素)623が第2凹部633に係合し、第2エクステンション部材(第2延長要素)632が第1凹部622に係合するように、ガイド部材635をガイド・スロット625に挿入して、第1クロージャー側624が第2クロージャー側634に隣接するように配置することができる。このようにして、第1直立部材621と第2直立部材631とが、インターロック関係にて配置され得る。長手方向延在スリーブ要素300を用いて第1直立部材621の係合面626と第2直立部材631の係合面636とを滑動させて係合させることによって、第1直立部材621を第2直立部材631に接続させるため、図3を参照して上述した長手方向延在スリーブ要素300を用いてもよい。
【0043】
シーラント材料710は、限定されるわけではないが、グリース、ゲル、チオトロピック組成物、およびマスチック等を含む、当業者に理解される種々のシーラント材料であってよい。シーラント材料は、好ましくはゲルである。「ゲル」という用語は、グリース〜チキソトロピー性組成物〜流体によってエキステンド(または増量可塑化)されたポリマー系までの幅広いの種類の材料をカバーするように、従来技術にて用いられている。本明細書で用いられているように、「ゲル」は、流体エキステンダーによって、エキステンドされた固体である材料のカテゴリーをいう。ゲルは、定常状態流れを呈さない実質的な希釈系であり得る。フェリー(Ferry)の「ポリマーの粘弾性特性(Viscoelastic Properties of Polymer)」(1980年、ジェイ・ウィリー・アンド・ソンズ社(J.Wiley & Sons)(ニューヨーク州)第3版529頁)に記載されているように、ポリマー・ゲルは、化学結合、もしくは微結晶(もしくはクリスタライト)または他の種類の結合によって結合されているか否かに関わらず、架橋溶液であり得る。定常状態流れがないことは、固体のような特性の重要な定義であると考えられる一方、比較的低いモジュラスのゲルを得るためには、実質的な希釈が必要となり得る。固体の性質は、一般的に、ある種の結合によって高分子鎖を架橋することによって、または、ポリマーの種々の分枝鎖の関連置換基の領域を作ることによって、材料において形成されるネットワーク構造により達成され得る。架橋部位がゲルの使用条件下で維持され得る限り、架橋は物理的または化学的のいずれかであってもよい。
【0044】
本発明に使用するのに好ましいゲルは、デブバウト(Debbaut)の米国特許第4634207号(以下「デブバウト ‘207」と呼ぶ)、カミン(Camin)らの米国特許第4680233号、デュブロウ(Dubrow)らの米国特許第4777063号およびデュブロウらの米国特許第5079300号(以下「デュブロウ ‘300」と呼ぶ)に教示されている流体によりエキステンドされた系(fluid−extended systems)等のシリコーン(オルガノポリシロキサン)ゲルである。ダウ−コーニング(ミシガン州ミッドランド)から市販されている登録商標シルガード(Sylgard)527によって例示されるような、またはネルソン(Nelson)の米国特許第3020260号に開示されているようなエキステンダーとして機能すべく、例えばビニルに富む(またはビニル・リッチな)シリコーン流体等の過剰の反応性液体でもって、または上で引用した特許の非反応性流体エキステンダーでもって、そのような流体によりエキステンドされたシリコーン・ゲルを形成してもよい。このようなゲルの調製において硬化が関係しているので、ゲルはしばしば熱硬化性ゲルと呼ばれる。特に好ましいゲルは、ジビニル末端ポリジメチルシロキサン、テトラキス(ジメチルシロキシ)シラン、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体(ユナイテッド・ケミカル・テクノロジーズ・インク(United Chemical Technologies、Inc.)(ペンシルベニア州ブリストル)より市販されている)、ポリジメチルシロキサンおよび1,3,5,7−テトラビニルテトラ−メチルシクロテトラシロキサン(適切なポットライフを供する反応抑制剤)の混合物より生成されるシリコーン・ゲルである。
【0045】
他の種類のゲル、例えば、上述のデブバウト‘261、および、デブバウトの米国特許第5140476号(以下「デブバウト‘476」とよぶ)に教示されているポリウレタン・ゲルを用いてもよく、また、チェン(Chen)の米国特許第4369284号、ガマラ(Gamarra)らの米国特許第4716183号およびガマラの米国特許第4942270号に開示されているように、ナフタレン含有炭化水素オイルのエキステンダー・オイル、または非芳香族の炭化水素オイルのエキステンダー・オイル、または少量の芳香族を含有する炭化水素オイルのエキステンダー・オイルによってエキステンドされたスチレン−エチレン・ブチレンスチレン(SEBS)またはスチレン−エチレン・プロピレン−スチレン(SEPSS)に基づいたゲルを用いてもよい。SEBSゲルおよびSEPSゲルは、流体エキステンド・エラストマー相によって相互に結合されたガラス質スチレン性のミクロ相から成る。ミクロ相が分離したスチレン領域は、系の接続点として機能する。SEBSゲルおよびSEPSゲルは、熱可塑性の系の一例である。
【0046】
チャング(Chang)らの米国特許第5177143号に開示されているように、考えられ得る別のクラスのゲルは、EPDMゴム系ゲルである。しかしながら、これらのゲルは、時間と共に硬化し続ける傾向があり、従って、エージングによって許容することはできない程度硬くなることがある。
【0047】
しかしながら、適当となり得る別のクラスのゲルは、国際公開第96/23007号に開示されているように、無水物含量ポリマーに基づくものであってよい。報告によると、このようなゲルは良好な耐熱性を有している。
【0048】
ゲルには、ヒンダード・フェノール(例えば、チバ−ガイギ・コーポレーション(Ciba−Geigy Corp.)(ニューヨーク州タリータウン)より市販されている登録商標イルガノック(Irganox)1076)、ホスフィット(例えば、チバ−ガイギ・コーポレーション(ニューヨーク州タリータウン)より市販されている登録商標イルガフォス(Irgafos)168)、金属不活性化剤(例えば、チバ−ガイギ・コーポレーション(ニューヨーク州タリータウン)により市販されている登録商標イルガノックD1024)、スルフィド(例えば、アメリカン・サイアナミッド・カンパニー(American Cyanamid Co.)(ニュージャージー州ウエイン)から市販されているサイアノックス・エル・ティー・ディー・ピー(Cyanox LTDP))、光安定剤(即ち、アメリカン・サイアナミッド・カンパニー(ニュージャージー州ウエイン)から市販されているサイアソーブ・ユー・ブイ−531(Cyasorb UV−531))、ハロゲン化パラフィン(例えば、フェロ・コーポレーション(Ferro Corp)(インディアナ州ハモンド)から市販されているブロモクロー(Bromoklor)50)および/またはリン含有有機化合物(例えば、アクゾ・ノーベル・ケミカルズ・インク(Akzo Nobel Chemicals Inc.)(ニューヨーク州ドブスフェリー)から市販されているフィロル・ピー・シー・エフ(Fyrol PCF)およびフォスフレックス(Phosflex )390)等の難燃剤、ならびに酸スキャベンジャー(例えば、米国三井物産株式会社(オハイオ州クリーブランド)を通じて協和化学工業株式会社より市販されているDHT−4A、およびハイドロタルサイト)等の安定剤および酸化防止剤を含む種々の添加剤を含んでいてもよい。他の適当な添加剤として、ディー・エー・ティー・エー・インク(D.A.T.A.、Inc.)およびザ・インターナショナル・プラスチック・セレクターインク(The International Plastic Selector.,Inc.)(カリフォルニア州サンディエゴ)から出版されている「プラスチック用添加剤 第1版(Additives for Plastics、Edition 1)」に記載された着色剤、殺生剤(または殺生物剤)および粘着付与剤等が含まれる。
【0049】
ゲルは、テクスチャー・アナライザー(texture analyzer)を用いた測定により、好ましくは約5〜100gf、より好ましくは約5〜60gf、更に好ましくは約10〜40gfの硬度を有する。ゲルは、好ましくは約80%より小さい、より好ましくは約50%より小さい、更に好ましくは約35%より小さい応力緩和を有する。ゲルは、好ましくは約1gより大きい、より好ましくは約5gより大きい、更に好ましくは約10〜50gの間の粘着力(または粘性力)を有する。当業者に理解されるように、硬度、粘着力および応力緩和は、特定の用途のために調節してもよい。ゲルは、ASTM D−638の手順に従って測定されて、少なくとも55%、より好ましくは少なくとも500%、更に好ましくは少なくとも1000%の伸び率を有している。適当なゲル材料として、登録商標レイケム(Raychem)のブランド名で、タイコ・エレクトロニクス・エネルギー・ディビジョン(Tyco Electronics Energy Division、ノースカロライナ州フュークエイバリーナ)により市販されている登録商標パワーゲル(Powergel)が含まれる。
【0050】
デュブロウ‘300(その記載は、参照することによりそのまま本明細書に取り込んでいる)にて説明するように、硬度、応力緩和、粘着力は、テクスチャー・テクノロジーズ(Texture Technologies)(ニューヨーク州スカースデール)より市販されているテクスチャー・テクノロジーズ・テクスチャー・アナライザーTA−XT2(力を測定する5kgロード・セル、5gトリガーおよび1/4インチ(6.35mm)のステンレス鋼製のボール・プローブを有する)または同様の機器を用いて測定され得る。例えば、ゲルの硬度を測定するためには、約20gのゲルを有する60mLガラス製バイアルまたは別法では9つの2インチ×2インチ×1/8”厚さのゲルのスラブのスタックをテクスチャー・テクノロジーズ・テクスチャー・アナライザーに置き、4.0mmの貫入距離(または針入距離もしくは進入距離)に対して0.2mm/秒の速度にてゲルの中にプローブを進入させる(または押し込める)。ゲルの硬度は、そのような速度でプローブを進入させて、4.0mmと決められた距離分ゲルの表面を貫入または変形させるために必要な力(g)である(コンピューターによって記録される)。より数字が大きいほど、より硬いゲルであることを表している。テクスチャー・アナライザーTA−XT2からのデータは、IBM PCまたは同様なコンピューター(XT.RAディメンジョン バージョン2.3(XT.RA Dimension 2.3)のソフトウェア(マイクロシステムズ・エル・ティー・ディー)により作動される)により分析され得る。
【0051】
XT.RAディメンジョン・バージョン2.3のソフトウェアによって、ロード・セルが受ける力vs.時間の曲線(貫入速度が2.0mm/秒の下、ゲル中にプローブを約4.0mmの貫入距離分進入させる場合)が自動的にトレースされることにより得られる応力曲線から粘着力および応力緩和が読み取られる。プローブは、1分間で4.0mm貫入するように保持され、2.00mm/秒の速度にて引き抜かれる。現時点の貫入深さにてプローブが受ける初期力(Fi)から1分後のプローブが受ける力(Ff)を引いた値を初期力(Fi)でもって割わり、それを百分率で表した値が応力緩和となる(つまり、応力緩和(%)は、以下の式により表される)。なお、Ff、Fiの単位はgである。
【数1】
応力緩和(%)=(Fi−Ff)/Fi×100
つまり、応力緩和とは、その初期力から1分後の力を引いた力と初期力との比である。これは、ゲルに加えられた圧縮を緩和させることができるゲルの性能の尺度であると考えることができる。現在の貫入深さから2.0mm/秒の速度でプローブを引き抜く場合、粘着力は、プローブがゲルから抜かれる際のプローブの抵抗力(g)の量と考えることができる。
【0052】
ゲルの特性を決定づける別法としては、デブバウト‘261;デブバウト‘207;デブバウト‘746およびデブバウトらの米国特許第5357057号(各々は参照することによってそのまま本明細書に取り込んでいる)において提案されているように、ASTM D−217に従って円錐貫入(cone penetration)試験のパラメーターにより行なう方法がある。円錐貫入(「CP」)値は、約70(10−1mm)〜約400(10−1mm)の範囲であり得る。より硬いゲルは、約70(10−1mm)〜約120(10−1mm)の範囲のCP値を一般的に有し得る。より軟質なゲルは、約200(10−1mm)〜約400(10−1mm)、特に好ましくは約250(10−1mm)〜約375(10−1mm)の範囲のCP値を一般的に有し得る。特定の材料系に対しては、ディットマー(Dittmer)らの米国特許第4852646で提案されているように、CPとボランド・グラム硬度(Voland gram hardness)との間の関係が明らかにされている。
【0053】
次に図8を参照して、実質的に平坦な端部を有している長手方向延在ボディーを有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を説明する。ランプアラウンド型ケーブル・スリーブ800は、長手方向延在ボディー810およびコネクター870を有している。長手方向延在ボディー810は、第1長手方向エッジ815および第1長手方向エッジ815から横断方向に離隔している第2長手方向エッジ816を有する長手方向延在部819を有している。コネクター870は、長手方向延在部819の第1長手方向エッジ815に隣接する第1接続部820、および長手方向延在部819の第2長手方向エッジ816に隣接する第2接続部830を有している。
【0054】
また、図8に示すように、長手方向延在ボディー800は、長手方向延在部819の第1端部811に隣接して第1接続部820から延在する第1端部817を有している。また、長手方向延在ボディー810は、長手方向延在部819の第2端部813に隣接して第1接続部820から延在する第2端部818を有している。第1端部817および第2端部818が、実質的に平坦な横断方向断面をそれぞれ有するのが好ましい。第1端部817および第2端部818のそれぞれは、図13を参照して以下で説明するように、好ましくは約10%より小さい、より好ましくは約5%より小さい、更に好ましくは約2%より小さい横断方向の寸法融通性を各々有する。
【0055】
次に、図9を参照して、ケーブル・チャンバーおよびカラーを規定するように配置された図8の態様を説明する。引用番号819〜836の要素は、図1〜3で上述した引用番号119〜136の要素と実質的に同じように説明することができ、また、実質的に同じように扱うことができるので、更なる説明は行なわない。ケーブル部の周りが包囲される場合、長手方向延在部819がケーブル・チャンバー880の一部を規定し、長手方向延在部819の第1端部811がケーブル・チャンバー880の第1端部を規定し、また、長手方向延在部819の第2端部813がケーブル・チャンバー880の第2端部を規定するように、長手方向延在ボディー800が。図3において上述したように、また図9において示すように、配置され得る。第1端部817は、ケーブル・チャンバー880の第1端部に隣接する第1カラーを規定する。第2端部818は、ケーブル・チャンバー880の第2端部に隣接する第2カラーを規定する。第1カラーおよび第2カラーの各々は、図10を参照して以下で説明するように、好ましくは約10%より小さい、より好ましくは約5%より小さい、および更に好ましくは約2%より小さい半径方向の寸法融通性を有する。
【0056】
次に、図10Aおよび図10Bに示すように、図9の態様の横断方向断面を参照して本発明を説明する。図10Aにおいて、端部817は、実質的に平坦な横断方向断面を有するカラーを規定している。カラーは、ケーブル部1020の周囲にて実質的に延在する。カラーとケーブル部(またはケーブル・セクション)1020との間にシーラント材料1010が配置される。図10Aに示す態様は、カラーとケーブル部との間に配置されているシーラント材料を示しているが、本発明では、シーラント材料がカラーとケーブル部の間に配置されることを(必ずしも)必要としないことが理解されよう。
【0057】
図10Bにおいては、長手方向延在部819が、ケーブル・チャンバー880の一部を規定している。ケーブル・チャンバー880は、ケーブル部1020の周囲にて実質的に延在している。ケーブル・チャンバー内において、長手方向延在部819とケーブル部1020との間にシーラント材料1010が配置される。本明細書で用いる場合、ケーブル部は、ケーブルの一部であってよく、また、2またはそれ以上のケーブルの接続部であってもよい。
【0058】
次に、図11A、11Bおよび11Cを参照して、スロットに配置される第1拘束部材および第2拘束部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を説明する。図11Aの態様で説明するように、第1拘束部材1120および第2拘束部材1140は、第1スロット1160および第2スロット1162に配置される。図11Bは、第1スロット1170および第2スロット1172にそれぞれ配置される第1拘束部材1120および第2拘束部材1140を有する態様を示している。図11Cは、シーラント材料1135を含む図11Aおよび図11Bに示す態様の横断方向断面を示す。図1〜図3を参照して上述したように、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブ1100は、ケーブル部1131の周りを包囲する長手方向延在ボディー1145を有している。長手方向延在ボディー1145は、第1端部1110および第2端部1130を有するケーブル・チャンバー1150を有している。第2端部1130は、第1端部1110から長手方向に離隔している。
【0059】
図11Aに示すように、第1端部1110は、第1直立部材1122および第2直立部材1132をそれぞれ通る第1スロット1160を有している。第1拘束部材1120は、ケーブル・チャンバー1150の第1端部1110上に配置されて第1スロット1160に配置される。第2端部1130は、第1直立部材1122および第2直立部材1132のそれぞれを通る第2スロット1162を有している。第2拘束部材1140は、ケーブル・チャンバー1150の第2端部1130上に配置されて第2スロット1162に配置される。
【0060】
図11Bに示すように、第1端部1110は、第1直立部材1122および第2直立部材1132のそれぞれを通る第1スロット1170を有している。第1拘束部材1120は、ケーブル・チャンバー1150の第1端部1110上に配置されて第1スロット1170に配置される。第2端部は、第1直立部材1122および第2直立部材1132のそれぞれを通る第2スロット1172を有している。第2拘束部材1140は、ケーブル・チャンバー1150の第2端部1130上に配置されて第2スロット1172に配置される。
【0061】
図12を参照して以下で説明するように、第1拘束部材1120は、第1端部1110の半径方向の寸法融通性を、好ましくは約10%より小さい値に、より好ましくは約5%より小さい値に、更に好ましくは約2%より小さい値に制限する。同様に、図12を参照して以下で説明するように、第2拘束部材1140は、第2端部1130の半径方向の寸法融通性を、好ましくは約10%より小さい値に、より好ましくは約5%より小さい値に、更に好ましくは約2%より小さい値に制限する。当業者に理解されるように、拘束部材1120および1140は、長手方向延在部の半径方向の寸法融通性を減少させる種々の物品であってよく、限定するわけではないが、タイ・ラップ、スプリング・ホース・クランプ、ロープ、ストラップ・クランプおよびウォーム・ドライブ・ホース・クランプが含まれる。図11Aの態様に示すように、拘束部材が、第1スロット1160および第2スロット1162等の溝部として構成されるスロット内にそれぞれ配置される場合には、拘束部材がスナップ・ホース・クランプであることが好ましい。図11Bの態様に示すように、拘束部材が、第1スロット1170および第2スロット1172等の穴部として構成されるスロット内にそれぞれ配置される場合には、拘束部材がタイ・ラップであることが好ましい。
【0062】
図11Aおよび11Bに示す態様には、第1拘束部材および第2拘束部材が同じ構成を有するように示されているが、本発明の第1拘束部材および第2拘束部材は、種々の構成を有するものであってよい。図11Aおよび11Bに示す態様は、スロットに配置される拘束部材を示しているが、本発明の拘束部材は、かかるスロットを有さないラップアラウンド型ケーブル・スリーブの端部上に配置されてもよいことは理解されよう。しかしながら、拘束部材がラップウランド型ケーブル・スリーブの端部から外れてしまうおそれを減少させ得るという点でスロットが好ましい。また、図11Aおよび11Bに示す態様は、同じ構成を有する第1スロットおよび第2スロットを各々示しているが、本発明の第1スロットおよび第2スロットは種々の構成であってよいことは理解されよう。図11Cに示す態様は、実質的に全体的に端部の周りにて延在する拘束部材1120を示しているが、本発明の拘束部材は、(例えば、c−形状のクランプを用いることによって)長手方向延在部の一部の周りだけに延在してもよい。
【0063】
次に、図12を参照して、本発明の半径方向の寸法融通性について説明する。図12は、長手方向延在ボディー1200を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの横断方向断面を示している。長手方向延在ボディー1200は、長手方向延在部1205を有しており、これは、ケーブル・チャンバー1280の一部ならびに、第1接続部1250および第2接続部1260をそれぞれ含むコネクター1270を規定している。図12の実線で示すように、ケーブル・チャンバーが第1状態にある場合、ケーブル・チャンバーは、内径d1(第1ポイント1210から第2ポイント1220までで測定される)を有する。図12の破線で示すように、ケーブル・チャンバーが第2状態に膨張(または拡張)した後では、ケーブル・チャンバーは、内径d2(第1ポイント1210から第2ポイント1220までで測定される)を有する。半径方向の寸法融通性は、次式にて計算される内径の変化(%)として規定され得る。
【数2】
半径方向の寸法融通性=[(d2−d1)/d1]×100(%)
図12に示す態様は、2つの特定のポイントにて測定される内径を示しているが、内径を規定する長手方向延在部1205のいずれの2つのポイントであっても内径を測定できることは理解されよう(なお、d1およびd2の双方に関しては同じポイントを用いる)。
【0064】
次に、図13を参照して、本発明の横断方向の寸法融通性について説明する。長手方向延在部1300は、第1長手方向延在辺1310および第1長手方向延在辺1310から横断方向に離隔している第2長手方向延在辺1330を有している。図13において実線で示すように、長手方向延在部1300が第1状態にある場合、長手方向延在部1300は、第1長手方向延在辺1310上の第1ポイント1320から第2長手方向延在面1330上の第2ポイント1340までで測定される幅w1を有する。図13にて破線で示すように、長手方向延在部1300が第2状態にある場合、長手方向延在部1300は、第1ポイント1320から第2ポイント1340までで測定される幅w2を有する。横断方向の寸法融通性は、次式にて規定されるように幅の変化(%)として規定され得る。
【数3】
横断方向の寸法融通性=[(w2−w1)/w1]×100(%)
図13に示す態様は、2つの特定のポイントにて測定される幅を示しているが、相互に直接的に対向するように位置するいずれの2つのポイントであっても幅を測定できることは理解されよう(なお、w1およびw2の双方に関しては同じポイントを用いる)。
【0065】
次に、図14を参照して、本発明の長手方向の寸法融通性について説明する。長手方向延在部1400は、第1端部1410および第1端部1410から長手方向に離隔している第2端部1430を有している。図14において実線で示すように、長手方向延在部1400が第1状態にある場合、長手方向延在部1400は、第1端部1410上の第1ポイント1420〜第2端部1430上の第2ポイント1440にて測定される長さI1を有する。図14において破線で示すように、長手方向延在部1400が第2状態にある場合、長手方向延在部1400は、第1ポイント1420から第2ポイント1440までで測定されるI2を有する。長手方向の寸法融通性は、次式にて規定されるように長さの変化(%)として規定され得る。
【数4】
長手方向の寸法融通性=[(l2−l1)/l1]×100(%)
図14に示す態様は、2つの特定のポイントにて測定される長さを示しているが相互に直接的に対向するように位置するいずれの2つポイントであっても長さを測定できることは理解されよう(なお、l1およびl2の双方に関しては同じポイントを用いる)。
【0066】
次に、図15を参照して、ピン部材およびソケット部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの横断方向断面を説明する。ラップアランド型ケーブル・スリーブ1500は、長手方向延在ボディー1560およびコネクター1570を有している。長手方向延在ボディー1560は、第1長手方向エッジ部1562および第1長手方向エッジ部1562から横断方向に離隔している第2長手方向エッジ部1564を有する長手方向延在部1561を有している。コネクター1570は、第1長手方向エッジ部1562に連結され第1長手方向エッジ部1562から延在するピン部材1510、および第2長手方向エッジ部1564に連結され第2長手方向エッジ部1564から延在するソケット部材1520を有している。図15に示す態様は、長手方向延在部と一体に形成されるピン部材およびソケット部材を示しているが、本発明のピン部材およびソケット部材は、当業者に理解される種々の手段によって、第1長手方向エッジ部および第2長手方向エッジ部に連結してもよい。例えば、以下にて図18を参照して説明するように、レールおよびチャンネル方式を用いて、ピン部材およびソケット部材を第1長手方向エッジ部および第2長手方向エッジ部に連結させてもよい。また、ピン部材およびソケット部材を第1長手方向エッジ部および第2長手方向エッジ部に結合することによって、ピン部材およびソケット部材を第1長手方向エッジ部および第2長手方向エッジ部に連結させてもよい。結合は、当業者に理解される種々の方法で行なってよい。ピン部材およびソケット部材が長手方向延在部の材料と異なる材料から成る場合、長手方向延在部と共にピン部材またはソケット部材とを同時押出しすることによって接合を行なうことが好ましい。
【0067】
図15に示すように、ピン部材1510は、ピン部材1510のクロージャー側面1512から延在するピン1511を有している。ピン1511は、図15に示す略矢先形状のテーパ構造(またはテーパ・プロファイル)を有する先端エッジ1514、第1フック部材1515および第2フック部材1516を有している。図15に示す態様は、略矢先形状の先端エッジを有するピンを示しているが、本発明のピンの先端エッジは、当業者に理解される種々の形状であってよい。例えば、図16に示すように、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブ1600は、略半円形状を有するテーパ構造の先端エッジ1635を有するピン1634を有している。引用番号1610〜1626および1660〜1670の要素は、図15を参照して本明細書で説明した引用番号1510〜1526および1560〜1570の要素と実質的に同じように扱うことができ、また、実質的に同じように説明することができる。図17に示すように、ラップアラウンド型スリーブ1700は、略半分矢先形状のテーパ構造の先端エッジ1743を有するピン1740を有している。引用番号1710〜1726および1760〜1770の要素は、図15を参照して本明細書で説明した引用番号1510〜1526および1560〜1570の要素と実質的に同じように扱うことができ、また、実質的に同じように説明することができる。
【0068】
図15に示すように、ソケット部材1520は、ソケット部材1520のクロージャー側面1522にソケット1524を有する。ソケット1524は、ピン1511と接続し、係合するように構成されている。ソケット1524は、第1着座要素1525および第2着座要素1526を有する。
【0069】
図15に示すように、ピン部材1510およびソケット部材1520は、ケーブル部の周りに長手方向延在ボディー1500を包囲することを助力し得るグリップ面1517およびグリップ面1527をそれぞれ有し得る。図15に示す態様には、長手方向延在ボディーから実質的に垂直方向に延在する実質的にまっすぐなグリップ面が示されているが、本発明のグリップ面は、当業者に理解されるように種々の他の構成であってもよい。例えば、図16に示すように、図示する態様のグリップ面1630は、ボディー1600から延在する実質的にまっすぐな部分1631を有し、グリップ面1630の遠位端部にてアーチ部分1632を有している。図17に示す態様のグリップ面1741および1742は、略アーチ形状を有している。
【0070】
ピン部材1510のクロージャー側面1512がソケット部材1520のクロージャー側面1522に隣接して配置されるように長手方向延在ボディー1560がケーブル部の周りを包囲する場合、第1フック部材1515が第1着座要素1525に隣接し、また第2フック部材1516が第2着座要素1526に隣接するように、ピン1511がソケット1524に接続されて係合し得る。また、図15に示す態様は、長手方向延在ボディーから実質的に垂直に延在するピン部材およびソケット部材を示しているが、本発明のピン部材およびソケット部材は、ボディーがケーブル部の周りを包囲する場合、ピンがソケットに接続して係合できるようないずれの角度にて長手方向延在ボディーから延在してもよい。
【0071】
次に、図18を参照して、第1直立部材および第2直立部材に滑動して係合するピン部材およびソケット部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様の横断方向断面を説明する。ラップアラウンド型ケーブル・スリーブ1800は、長手方向延在ボディー1850およびコネクター1855を有している。長手方向延在ボディー1850は、第1長手方向エッジ部1862および第1長手方向エッジ部1862から横断方向に離隔している第2長手方向延在部1864を有する長手方向延在部1860を有している。コネクター1855は、第1長手方向エッジ部1862に連結して第1長手方向エッジ部1862から延在するピン部材1810、および第2長手方向エッジ部1864に連結して第2長手方向エッジ部1864から延在するソケット部材1820を有している。
【0072】
図18に示すように、ピン部材1810は、次に説明するような第1長手方向エッジ部1862に連結し得る。コネクター1855は、第1長手方向エッジ部1862に隣接する第1接続部1830を有している。第1接続部1830は、第1直立部材1832を有している。第1直立部材1832は、その遠位端部1834にて横断方向断面が増加している。ピン部材1810は、第1端部において、第1チャンネル部材1814と第2チャンネル部材1816とによって規定されるチャンネルを有している。チャンネルは、第2直立部材1832の遠位端部1834に滑動して係合するように構成され得る。
【0073】
図18に示すように、ソケット部材1820は、次に説明するような第2長手方向エッジ部1864に連結され得る。コネクター1855は、第2長手方向エッジ部1864に隣接する第2接続部1840を有している。第2接続部1840は、第2直立部材1842を有している。第2直立部材1842は、その遠位端部1844にて横断方向断面が増加している。ソケット部材1820は、第1端部において、第1チャンネル部材1824と第2チャンネル部材1826とによって規定されるチャンネルを有している。チャンネルは、第2直立部材1832の遠位端部1834に滑動して係合できるように構成され得る。長手方向延在ボディー1850がケーブル部の周りを包囲する際にピン部材1810とソケット部材1820とが整列して配置される場合、ソケット部材1820は、第1端部に対向する端部において、ピン1810と接続可能にて係合するように構成され得るソケット1822を有している。
【0074】
本発明のピン部材およびソケット部材を長手方向延在部と同じ材料で成形してもよい。しかしながら、外側に向いた力を受ける場合には、ピン部材とソケット部材とが離脱し易い(または非係合状態になり易い)場合が有り得る。このような力は、ケーブル・チャンバー内にシーラント材料が配置され、シーラント材料が熱膨張する場合に生じ得る。このような傾向は、種々の方法によって減少させること、または、取り除くことができる。次にその幾つかについて説明する。
【0075】
追加的なロック機構を供することによって、ピン部材とソケット部材とが離脱する傾向が減じられまたは取り除かれ得る。図19に図示する態様に示すように、ピン部材1910およびソケット部材1920の外面は、長手方向延在スリーブ要素1930を受容するように構成され得る。長手方向延在スリーブ要素1930は、ピン部材1910およびソケット部材1920の外面に滑動して係合するように構成される。当業者に既知である種々の長手方向延在スリーブ要素を用いてもよいが、図3を参照して上述したような長手方向延在スリーブ要素を用いるのが好ましい場合がある。
【0076】
図20に図示する態様に示すように、長手方向延在ボディー2002およびコネクター2004を有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブ2000が供されている。長手方向延在ボディー2002は、第1長手方向エッジ部2062および第2長手方向エッジ部2064を有する長手方向延在部2060を有している。コネクター2004は、第1長手方向エッジ部2062に連結されて第1長手方向エッジ部2062から延在するピン部材2010を有しており、また、第2長手方向エッジ部2064に連結されて第2長手方向エッジ部2064から延在するソケット部材2020を有している。ピン部材2010は、実質的に全体的に第1長手方向エッジ2062に沿うように延在しており、ソケット部材2020は、実質的に全体的に第2長手方向エッジ部2064に沿うように延在している。
【0077】
図20に示すように、一体ヒンジ2030は、ピン部材2010にピボット的に接続されている。アーム2040は、一体ヒンジ2030から延在している。アーム2040は、一体ヒンジ2030に対向する端部にてフック2042を有している。破線で示すように、ソケット部材2020に隣接する位置までアーム2040を回転させる場合、フック2042はソケット部材2020に係合するように構成される。図20に示す態様は、ピン部材に接続する一体ヒンジ、およびソケット部材に係合するフックを示しているが、別法にて、一体ヒンジをソケット部材に接続させて、フックをピン部材に係合させてもよいことは理解されよう。
【0078】
また、長手方向延在部よりも硬質なピン部材およびソケット部材を供すことによって、ピン部材とソケット部材とが離脱する傾向を減させてもよい。例えば、より硬質な材料から本発明のピン部材およびソケット部材を成形してもよい。長手方向延在部は上述の第1材料から成り得る一方、ピン部材およびソケット部材は、第1材料よりも硬質な第2材料から成り得る。第2材料には、第1材料よりも硬質な、熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラスチックおよび金属が含まれ得る。第2材料には、好ましくは熱可塑性プラスチック材料が含まれ得、最も好ましくはナイロンが含まれ得る。第2材料は、好ましくは約100℃より高く、より好ましくは約120℃より高く、また、更に好ましくは約150℃より高い加熱撓み温度を有する(66psiにてASTM D648を用いて測定する)。第2材料は、約150000psiより大きい、より好ましくは約200000psiより大きい、更に好ましくは約250000より大きい曲げ弾性率を有している。
【0079】
本発明のピン部材およびソケット部材は、第1材料よりも硬質な第2材料でコート(または被覆)してもよい。図21に図示する態様に示すように、好ましくはピン部材2110およびソケット部材2120の接続して係合する部分に硬質コーティング2130を実質的に延在させてよい。引用番号2100〜2126および2160〜2170の要素は、図15を参照して上述した引用番号1500〜1526および1560〜1570の要素と実質的に同じように説明することができ、また、実質的に同じように扱うことができる。
【0080】
次に、図22を参照にして、複数のピン部材およびソケット部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を説明する。ラップアラウンド型ケーブル・スリーブ2200は、長手方向延在ボディー2210およびコネクター2220を有している。長手方向延在ボディー2210は、長手方向延在部2219、第1端部2215および第2端部2217を有している。コネクター2220は、複数の長手方向離隔ピン部材(または長手方向に離隔したピン部材、2240a〜2240d)を有するピン部材2240、および複数の長手方向離隔ソケット部材(または長手方向に離隔したソケット部材、2250a〜2250d)を有するソケット部材2250を有している。ボディー2200がケーブル部の周りを包囲する場合、長手方向離隔ピン部材(2240a〜2240d)および長手方向離隔ソケット部材(2250a〜2250d)が接続されて係合するように配置される。図22に示す態様は、4つのピン部材および4つのソケット部材を示しているが、複数のピン部材が、2またはそれ以上のピン部材からなっていてもよく、また、複数のソケット部材が、2またはそれ以上のソケット部材からなっていてもよいことは理解されよう。
【0081】
次に、図23を参照して、ピン部材、ソケット部材およびリップ部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様の横断方向断面について説明する。ラップアランド型ケーブル・スリーブ2300は、長手方向延在ボディー2360およびコネクター2370を有している。長手方向延在ボディー2360は、波形横断方向断面の長手方向延在部2361を有している。長手方向延在部2361は、第1長手方向エッジ2362、および第1長手方向エッジ2362から横断方向に離隔している第2長手方向エッジ2364を有している。コネクター2370は、第1長手方向エッジ2362に連結して第1長手方向エッジ2362から延在するピン部材2310、および第2長手方向エッジ部2364に連結して第2長手方向エッジ部2364から延在するソケット部材2320を有している。引用番号2310〜2316および2320〜2326の要素は、図15を参照して本明細書で説明した引用番号1510〜1516および1520〜1526の要素と実質的に同じように説明をすることができ、また、実質的に同じように扱うことができる。引用番号2330〜2335の要素は、図16を参照して本明細書で説明した引用番号1630〜1635の要素と実質的に同じように説明することができ、また、実質的に同じように扱うことができる。
【0082】
図23に示すように、ピン部材2310は、内面2318およびテール部材(または後方部材)2317を有している。テール部材2317は、第1長手方向エッジ部2362に連結している。図23に示す態様は、略アーチ形状のテール部材2317を示しているが、本発明のテール部材は、直線状の構造(または平坦構造)を含む他の構造を有していてもよい(しかし、略アーチ形状が好ましい)ことは理解されよう。
【0083】
図23に示すように、ソケット部材2320は、外面2328および内面2329を有するリップ部材2327を有している。リップ(またはへり)部材2327は、ソケット部材2320のクロージャー側2322から延在しており、クロージャー側面2322から横断方向に離隔する遠位端部2340を有している。図23に示す態様は、略アーチ形状を有したリップ部材2327を示しているが、本発明のリップ部材は直線状の構造を含む他の構造を有していてもよい(しかし、略アーチ形状が好ましい)ことは理解されよう。
【0084】
図23に示すように、シーラント材料2305は、リップ部材2327の内面2329、および長手方向延在部2361の内面を実質的に覆っている。図23に示す態様は、このような内面が、シーラント材料2305によって実質的に覆われていることを示しているが、本発明のシーラント材料については、そのような表面の一部を覆うだけでもよく、またはシーラント材料を全く用いなくてもよいことが理解されよう。ラップアラウンド型スリーブ2300は、ケーブル部の周りを包囲するので、リップ部材2327の外面2328は、ピン部材2310の内面2318に隣接するように配置される。ピン部材2310のクロージャー側2312とリップ部材2327の遠位端部2340との間の箇所にシーラント材料が搾り込まれ始める前に、リップ部材2327がピン部材2310の内面2318に接触することが好ましい。ピン2334がソケット2324に配置されるように、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブ2300が実質的にケーブル部の周りに配置される場合、リップ部材2327の遠位端部2340が、長手方向延在部2361の第1長手方向エッジ部2362に隣接することが好ましい。テール部材2317は、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブの円周部の一部を成し得るので、波形部が所望の半径方向の寸法融通性を供するサイズであることが好ましい。
【0085】
リップ部材がない場合、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブ2300がケーブル部の周りを包囲する際にピン部材2310のクロージャー側面2312とソケット部材2320のクロージャー側面2322との間にシーラント材料2305が不注意により配置されてしまうことがある(即ち、絞り出されて配置されてまうことがある)。シーラント材料2305が、ピン部材2310のクロージャー側2312とソケット部材2320のクロージャー側2322との間に不注意により配置される場合には、ソケット2324内にピン2334を配置することが難しくなり得る。リップ部材2327は、シーラント材料2305の逃げ道を塞ぐことによって、さもなければピン部材2310のクロージャー側面2312とソケット部材2320のクロージャー側面2322との間にて搾り出されるシーラント材料を減少させ得るまたはなくし得る。
【0086】
本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの形成方法は、電気絶縁性材料から成るウェブを押し出すこと、ウェブの表面にゲルを塗布(または適用)すること、そして、ウェブを切断して第1端部および第2端部を有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブを形成することを含み得る。押出し工程は、波形横断方向断面を規定する波形部を含むウェブを押し出すことを含み得る。波形部によって、少なくとも約15%の横断方向の寸法融通性が供され得る。また、押出し工程では、硬質熱可塑性プラスチックと熱可塑性エラストマーとを同時押し出しして、熱可塑性エラストマーから成る長手方向延在部および硬質熱可塑性プラスチックから成るコネクターを有するウェブを成形することを含み得る。押出し工程は、当業者に理解されるいずれの適当な方法によって行なってもよい。塗布工程は、限定するわけではないが、スプレー法、同時押出し法、積層法および流延(またはキャスティング)法を含んだ当業者に理解されるいずれの適当な方法によって行なってもよい。切断工程は、当業者に既知の適当な手段によって行なってもよく、第1端部と第2端部とを同時に切断または順に切断することを含み得る。
【0087】
また、押出されたウェブが波形横断方向断面を規定する波形部を有する場合、本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの成形方法は、ウェブの一部を型押し(またはスタンピング)して、ウェブの一部から波形部を実質的に取り除く工程を含み得る。型押し操作は、加熱型押し操作であることが好ましい。切断の前または後にて型押しを行なってもよく、また、実質的に切断と同時に型押しを行なってもよい。型押しよりも前に切断操作がある場合、型押し操作は、第1端部および第2端部を型押して、第1端部および第2端部から実質的に波形部を取り除くことを含むことが好ましい。
【0088】
本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの別の形成方法は、電気絶縁性材料から成るウェブを押出して、波形横断方向断面を規定する波形部(少なくとも約15%の横断方向の寸法融通性を供する)を有するウェブを供すること、ウェブを切断して第1端部および第2端部を有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブを成形すること、ウェブの一部を型押しして、ウェブの一部から実質的に波形部を取り除くことを含んでいる。押出し操作、切断操作、型押し操作は上述した通りのものであり得る。また、型押し操作によって、約10%より小さい横断方向の寸法融通性を各々有する第1端部および第2端部が供される。更に、そのような方法は、上述のようにゲルを塗布する工程を含み得る。切断前にゲルを塗布してもよい。別法では、ゲルを塗布する前に切断を行なってもよい。
【0089】
図面および明細書にて本発明の典型的な好ましい態様を説明している。特定の用語を用いているが、それらは、一般的な、かつ説明用の意味としてのみ用いており、限定する目的で用いているわけではない。なお、本発明の範囲は、前述の特許請求の範囲に記載した通りである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を模式的に図示している。
【図2】 図2は、図1に示す態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図3A】 図3Aは、ケーブル・チャンバーを規定する状態の図1に示す態様を模式的に図示している。
【図3B】 図3Bは、ケーブル・チャンバーを規定する状態の図1に示す態様を模式的に図示している。
【図4】 図4は、スプリング・クランプ・コネクターを含む本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図5A】 図5Aは、ラッチ・コネクターを有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を模式的に図示している。
【図5B】 図5Bは、ラッチ・コネクターを有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を模式的に図示している。
【図6】 図6は、インターロック直立部材を含む本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を模式的に図示している。
【図7】 図7は、本発明の長手方向延在ボディーの内面にシーラント材料を有している図6に示す態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図8】 図8は、実質的に平坦な端部を有した長手方向延在ボディーを有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を模式的に図示している。
【図9】 図9は、本発明のカラーを有するケーブル・チャンバーを規定する図8に示す態様を模式的に図示している。
【図10A】 図10Aは、図9に示す態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図10B】 図10Bは、図9に示す態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図11A】 図11Aは、スロットに位置する第1拘束部材および第2拘束部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を模式的に図示している。
【図11B】 図11Bは、スロットに位置する第1拘束部材および第2拘束部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を模式的に図示している。
【図11C】 図11Cは、スロットに位置する第1拘束部材および第2拘束部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を模式的に図示している。
【図12】 図12は、本発明の半径方向の寸法融通性を模式的に図示している。
【図13】 図13は、本発明の横断方向の寸法融通性を模式的に図示している。
【図14】 図14は、本発明の長手方向の寸法融通性を模式的に図示している。
【図15】 図15は、本発明のピン部材およびソケット部材を有するラップアラウンド型のケーブル・スリーブの態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図16】 図16は、半円形状の先端エッジを有したピンならびに平らな部分と弓形の部分とを有したグリップ面を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図17】 図17は、半分矢先形状の先端エッジを有したピンおよび弓形の部分を有したグリップ面を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図18】 図18は、第1直立部材および第2直立部材に滑動して係合するピン部材およびソケット部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図19】 図19は、ピン部材、ソケット部材および長手方向延在スリーブ・コネクターを有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図20】 図20は、ピン部材、ソケット部材、および一体ヒンジとアームとフックとを有したロック部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図21】 図21は、硬質コーティングを有して成るピン部材およびソケット部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様の横断方向断面を模式的に図示している。
【図22】 図22は、複数のピン部材およびソケット部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様を模式的に図示している。
【図23】 図23は、ピン部材、ソケット部材およびリップ部材を有する本発明のラップアラウンド型ケーブル・スリーブの態様の横断方向断面を模式的に図示している。
Claims (47)
- ケーブル部を周囲環境に対して封止するためのラップアラウンド型ケーブル・スリーブであって、
電気絶縁性材料から成り、波形横断方向断面の長手方向延在部を有する長手方向延在ボディーを有して成り、
長手方向延在部は、少なくとも約4000psi(27500kPa)の曲げ弾性率を有しており、
長手方向延在部はケーブル・チャンバーの一部を規定し、
ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、ケーブル・チャンバーは少なくとも実質的にケーブル部の周りで延在し、また
ケーブル・チャンバーが、少なくとも約15%の半径方向の寸法融通性を有するラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。 - 長手方向延在部は約4000psi(27500kPa)〜100000psi(689500kPa)の間の曲げ弾性率を有しており、また、長手方向延在部は第1長手方向エッジおよび第1長手方向エッジから横断方向に離隔している第2長手方向エッジを有しており、
ラップアラウンド型ケーブル・スリーブが、第1長手方向エッジに隣接して長手方向延在ボディーに連結された第1接続部、および第2長手方向エッジに隣接して長手方向延在ボディーに連結された第2接続部を更に有して成るコネクターを有し成り、
、ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられる場合、第1接続部が第2接続部に隣接するように配置される、請求項1に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。 - ケーブル・チャンバー内に位置するシーラント材料を更に有して成る、請求項2に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- シーラント材料は、シリコーン・ゲルから成る、請求項3に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられる場合、周囲環境に対するシーラントをケーブル・チャンバー内に供するため、ケーブル・チャンバーの内面にシーラント材料層を更に有して成る、請求項2に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ボディーは、
ケーブル・チャンバーの第1端部に隣接する第1カラー(10%より小さい半径方向の寸法融通性を有する)、および
ケーブル・チャンバーの第2端部に隣接する第2カラー(10%より小さい半径方向の寸法融通性を有する)
を更に有して成る、請求項3に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。 - ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、第1端部が第1カラーを規定し、第2端部が第2カラーを規定するように、各々が実質的に平坦な横断方向断面を有し、第1接続部から延在する第1端部および第2端部をボディーが有する、請求項6に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- 第1カラーおよび第2カラーによって、シーラント材料がケーブル・チャンバーから漏出する可能性を制限する、請求項6に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ケーブル・チャンバーは、約10%より小さい長手方向の寸法融通性を有する、請求項2に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- 第1接続部はピン部材を有して成り、第2接続部は、ピン部材に接続可能にて係合するように構成されるソケット部材を有して成る、請求項2に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- コネクターは、ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、第1接続部を第2接続部に接続するように構成される接続部材を更に有して成る、請求項2に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- 第1接続部は第1直立部材を有し、第2接続部は第2直立部材を有する、請求項11に記載のラップアランド型ケーブル・スリーブ。
- 接続部材は、ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、第1直立部材および第2直立部材を受容するように構成される長手方向延在スリーブ要素である、請求項12に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- 接続部材は、第1アームおよびスプリング部材により第1アームに連結される第2アームを有するスプリング・クランプを有して成り、第1アームが第1直立部材に隣接する端部を有し、第2アームが第2直立部材に隣接する端部を有する、請求項12に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- 第1直立部材は第1端部および第2端部を有しており、第1直立部材の第1端部に回転可能にて接続される第1ラッチ端部および第1直立部材の第2端部に回転可能にて接続される第2ラッチ端部を有するラッチ部材を接続部材が有して成り、ラッチ部材を第2直立部材に隣接する位置まで回転させる場合には、ラッチ部材が第2直立部材に接続可能にて係合するように構成されている、請求項12に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ケーブル・チャンバーの第1端部上に配置される第1拘束部材、および
ケーブル・チャンバーの第2端部上に配置される第2拘束部材
を更に有して成り、
第2端部は、第1端部から長手方向に離隔しており、また
第1拘束部材および第2拘束部材は、第1端部および第2端部の半径方向の寸法融通性をそれぞれ約10%より小さい値まで制限する、請求項3に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。 - 第1端部は、第1拘束部材が配置される第1スロットを有し、第2端部は、第2拘束部材が配置される第2スロットを有する、請求項16に記載のラップアランド型ケーブル・スリーブ。
- 第1スロットは、溝部または穴部の少なくともいずれか一方であり、第2スロットは、溝部または穴部の少なくともいずれか一方である、請求項17に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- 電気絶縁性材料としては、熱可塑性エラストマーが含まれる、請求項2に記載のケーブル・スリーブ。
- 熱可塑性エラストマーは、ポリウレタン、およびポリプロピレンとゴムとのブレンドから成る群から選択される、請求項19に記載のケーブル・スリーブ。
- 長手方向延在部は、約250psi〜3000psiの間の100%引張モジュラスを有する、請求項2に記載のケーブル・スリーブ。
- 長手方向延在部は、約60%より小さい残留伸びを有する、請求項2に記載のケーブル・スリーブ。
- ケーブル・チャンバーは、約10%より小さい長手方向の寸法融通性を有する、請求項1に記載のケーブル・スリーブ。
- 長手方向延在部は、第1長手方向エッジおよび第1長手方向エッジから横断方向に離隔している第2長手方向エッジを有しており、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブが、第1長手方向エッジに隣接して長手方向延在ボディーに連結する第1接続部、および第2長手方向エッジに隣接して長手方向延在ボディーに連結する第2接続部を有するコネクターを更に有して成り、ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、第1接続部が第2接続部に隣接するように配置される、請求項23に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ケーブル・チャンバー内に配置されたシリコーン・ゲルを更に有して成る、請求項24に記載のラップアラウンド型クロージャー。
- ボディーは、
ケーブル・チャンバーの第1端部に隣接する第1カラー(約10%より小さい半径方向の寸法融通性を有する)、および
ケーブル・チャンバーの第2端部に隣接する第2カラー(約10%より小さい半径方向の寸法融通性を有する)
を更に有して成る、請求項24に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。 - ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、第1端部が第1カラーを規定し、第2端部が第2カラーを規定するように、ボディーが、各々実質的に平坦な横断方向断面を有し、第1接続部から延在する第1端部および第2端部を有する、請求項24に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- コネクターは、ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、第1接続部を第2接続部に接続する接続部材を更に有して成る、請求項24に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- 長手方向延在部は、第1長手方向エッジ部および第1長手方向エッジ部から横断方向に離隔している第2長手方向エッジ部を有し、また長手方向延在部は、約4000psi(27500kPa)〜100000psi(689500kPa)の間の曲げ弾性率を有しており、ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、ケーブル・スリーブが第1長手方向エッジ部と第2長手方向エッジ部とを接続させるコネクターを更に有して成る、請求項1に記載のケーブル・スリーブ。
- コネクターは、
第1長手方向エッジ部に隣接して長手方向延在ボディーに連結される第1接続部、
第2長手方向エッジ部に隣接して長手方向延在ボディーに連結される第2接続部、および
ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合に第1長手方向エッジ部を第2長手方向エッジ部に連結する接続部材
を有して成る、請求項29に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。 - ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、ボディーは内面および外面を更に有して成り、ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、ケーブル部を周囲環境に対して封止するために、ラップアラウンド型ケーブル・スリーブが、ボディーの内面にてシーラント材料を更に有して成る、請求項29に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- シーラント材料としては、シリコーン・ゲルが含まれる、請求項31に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ボディーは、
長手方向延在部の第1端に隣接して第1接続部から延在する第1端部(実質的に平坦な横断方向断面を有し、約10%より小さい横断方向の寸法融通性を有する)、および
長手方向延在部の第2端に隣接して第1長手方向エッジ部から延在する第2端部(実質的に平坦な横断方向断面を有し、約10%より小さい横断方向の寸法融通性を有する)
を更に有して成る、請求項30に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。 - 長手方向延在部は、約10%より小さい長手方向の寸法融通性を有する、請求項29に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- 長手方向延在部が第1長手方向エッジ部および第1長手方向エッジ部から横断方向に離隔している第2長手方向エッジ部を有しており、更に、ケーブル・スリーブがコネクターを有して成り、
該コネクターは、
第1長手方向エッジ部に連結されて第1長手方向エッジ部から延在するピン部材、および
第2長手方向エッジ部に連結されて第2長手方向エッジ部から延在するソケット部材
を有して成り、
該ソケット部材は、該ピン部材と接続可能にて係合するように構成されており、ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、ピン部材とソケット部材とが接続可能にて係合すべく整列して配置される、請求項1に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。 - ソケット部材は、ソケット部材のクロージャー側から延在するリップ部材を更に有して成る、請求項35に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- 長手方向延在部は約4000(27500kPa)〜100000psi(689500kPa)の間の曲げ弾性率を有し、ピン部材およびソケット部材は、約150000psiより大きい曲げ弾性率を各々有する、請求項35に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- コネクターは、第1長手方向エッジ部に隣接する第1接続部(遠位端部にて横断方向断面が増加する第1直立部材を有する)および第2長手方向エッジ部に隣接する第2接続部(遠位端部にて横断方向断面が増加する第2直立部材を有する)を更に有して成り、ピン部材が一方の端部に第1チャンネルおよび対向する遠位端部にピンを有し、該第1チャンネルが第1直立部材の遠位端部に滑動して係合し、ソケット部材が一方の端部に第2チャンネルおよび対向する遠位端部にソケットを有し、第2チャンネルが第2直立部材の遠位端部に滑動して係合する、請求項37に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ピン部材は第1長手方向エッジ部に結合され、ソケット部材は第2長手方向エッジ部に結合される、請求項37に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- 長手方向延在部とピン部材とソケット部材とは一体に形成され、ピン部材およびソケット部材が、硬さを提供すべく、接続可能に係合する部分上に実質的に延在する硬質コーティングを更に有して成る、請求項37に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ピン部材は、第1長手方向エッジ部に実質的に全体的に沿って延在し、ソケット部材は、第2長手方向エッジ部に実質的に全体的に沿って延在する、請求項35に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ピン部材が複数の長手方向離隔ピン部材を有して成り、ソケット部材が複数の長手方向離隔ソケット部材を有して成り、複数の長手方向離隔ピン部材および複数の長手方向離隔ソケット部材は、ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、接続可能にて係合すべく整列して配置される、請求項35に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ピン部材が、そのクロジャー側から延在するピンを有し、ソケット部材が、そのクロージャー側にソケットを有し、ボディーがケーブル部の周りに巻き付けられた場合、ピン部材のクロージャー側とソケット部材のクロージャー側とが相互に隣接するように構成される、請求項35に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ケーブル部の周りでボディーを巻き付けるのを容易にするために、ピン部材の外面およびソケット部材の外面が、グリップ面を供するように構成される、請求項43に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ピン部材の外面およびソケット部材の外面は、ロック部材を受容するように構成されている、請求項43に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ロック部材は、ピン部材およびソケット部材の外面と滑動的に係合する長手方向延在スリーブ要素である、請求項45に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
- ロック部材は、
ピン部材およびソケット部材の一方である第1部材に接続される一体ヒンジ、および
一体ヒンジから延在し、一体ヒンジに対向する端部にてフックを有するアーム
を有して成り、
アームをピン部材およびソケット部材の他方である第2部材に隣接する位置にまで回転させる場合、第2部材にフックを係合させるようにアームが延在する、請求項45に記載のラップアラウンド型ケーブル・スリーブ。
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