JP4596652B2 - 通信制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信制御システムに関し、特に障害の救済を行う通信制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、2線または4線のメタリック線を用いた通信ネットワークとして、例えば、旧来の音声通話機能だけを提供するPOTS(Plain Old Telephone Service)、さらにはISDNやxDSL(xDigital Subscriber Line)等の高速ディジタル伝送を行うサービスが提供されている。現在では加入者毎に運用形態や伝送形態が異なるこのような多種多様なサービスが要求されている。
【0003】
これらの要求に対し、局側において経済性を考慮した場合、1つの加入者終端装置にて、異種の伝送形態による通信パッケージを混載して、加入者を収容する必要性が出てきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような異種の通信パッケージを搭載する加入者終端装置で、通信パッケージの障害発生時の救済を考慮した場合、伝送形態毎に(または加入者毎に)通信パッケージを2重化冗長したシステムにすると、運用可能な収容回線数の低下を招くといった問題があった。
【0005】
また、伝送形態毎に救済用パッケージを対応させる場合、N:1(N枚の通信パッケージと1枚の救済用パッケージ)の冗長システムを構成するために、筐体のバックボード上の配線を固定的に敷設すると、効率のよい障害救済ができないといった問題があった。
【0006】
例えば、加入者終端装置が、伝送形態として3種(伝送形態A、伝送形態B、伝送形態Cとする)の通信パッケージを格納し、それぞれの伝送形態に1枚の救済用パッケージを割り当てるようにバックボードの配線を敷設して、それぞれの伝送形態に対してN:1の冗長系を構成したとする。
【0007】
この場合、伝送形態Aで1枚の通信パッケージが故障したとすると、この通信パッケージは救済できるが、同じ伝送形態Aの中で後続して別の通信パッケージが故障した場合には、他の2枚の救済用パッケージは使用できないため(伝送形態B、Cの障害救済用として固定的に接続されているため)、引き続き故障した該当の通信パッケージを救済することができない。
【0008】
このように、障害発生状況に応じて、適応的に救済パッケージを使用することができないので、非常に効率が悪く不経済であるといった問題があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、異種の伝送形態の通信パッケージを搭載する装置で障害が発生した場合に、効率よく経済的に障害を救済する通信制御システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、障害の救済を行う通信制御システムが提供される。通信制御システムは、各ユニットにマルチ接続し、障害の救済を行うための救済バスと、ラインスイッチ、救済バス接続スイッチおよび通信ユニット側救済バス選択部を含む通信ユニット側スイッチ手段と、通常運用時に信号を処理する信号処理手段とを有する通信ユニットと、救済ユニット側救済バス選択部および救済スイッチを含む救済ユニット側スイッチ手段と、障害発生時に信号を処理する信号予備処理手段とを有する救済ユニットと、障害発生の監視と、前記通信ユニット側スイッチ手段および前記救済ユニット側スイッチ手段のスイッチ制御とを行う監視制御手段とを備える。
【0010】
前記ラインスイッチは、各チャネルのライン上からの信号と前記信号処理手段とを正常時には接続し、障害発生時には開放し、前記通信ユニット側救済バス選択部および前記救済ユニット側救済バス選択部は、複数本設置された前記救済バスに対して、同じ未使用バスを選択し、前記救済バス接続スイッチは、障害発生時に、前記チャネルのラインと、選択された前記救済バスとを接続し、前記救済スイッチは、障害が発生した前記通信ユニットである障害ユニットの代わりに前記信号を処理する前記信号予備処理手段と、選択された前記救済バスとを接続し、前記救済ユニットは、前記障害ユニットと同じ伝送形態の処理プログラムを、前記救済ユニット内のメモリ、前記監視制御手段、保守端末の少なくとも1つから、ユニット単位でダウンロードし、ユニット単位で前記処理プログラムをダウンロードした前記救済ユニットを使用して救済することで、前記障害ユニットを切り離して、前記障害ユニットを交換可能とする完全救済を行う。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は通信制御システムの原理図である。通信制御システム1は、救済バスBpと、通信ユニットC1、C2と、救済ユニットP1と、監視制御手段50とから構成される。
【0012】
通信ユニットC1、C2はそれぞれ、スイッチ手段10−1、10−3と信号処理手段2a、2bから構成される。信号処理手段2a、2bは、各チャネルch1、ch2のライン上からの信号を処理する(ラインにはモデムm1、m2が接続されている)。
【0013】
救済ユニットP1は、スイッチ手段10−5と信号予備処理手段4aから構成され、ユニット単位の救済を対象にした完全救済またはチャネル単位の救済を対象にした暫定救済を行う。完全救済及び暫定救済については後述する。信号予備処理手段4aは、障害発生時に、信号処理手段の代わりに信号を処理する(図では信号処理手段2aの予備として用いられている)。
【0014】
スイッチ手段10−1、10−3、10−5(総称してスイッチ手段10)はそれぞれ、ラインスイッチ11−1、11−3、11−5(総称してラインスイッチ11)、救済バス接続スイッチ12−1、12−3、12−5(総称して救済バス接続スイッチ12)、救済スイッチ13−1、13−3、13−5(総称して救済スイッチ13)から構成される。
【0015】
ラインスイッチ11は、各チャネルchのライン上からの信号と信号処理部(信号処理手段または信号予備処理手段)とを正常時には接続し、障害発生時には開放する。救済バス接続スイッチ12は、障害発生時に、障害が発生したチャネルのラインと救済バスBpとを接続する。救済スイッチ13は、障害発生時に、信号予備処理手段4aと救済バスBpとを接続する。
【0016】
監視制御手段50は、障害発生の監視及びスイッチ手段10−1〜10−3のスイッチ開閉のためのスイッチ制御などを含む各ユニットの全体制御を行う。
次に動作について説明する。通常運用時は、救済バス接続スイッチ12と救済スイッチ13はOFFであり、ラインスイッチ11はONである。ここで、通信ユニットC1に障害が発生したとする(信号処理手段2aに障害が発生)。監視制御手段50はこれを認識すると、スイッチ手段10に対し、以下に示すようなスイッチ制御を指示する。
【0017】
ラインスイッチ11−1をOFFにして、モデムm1と信号処理手段2aを切り離す。そして、救済バス接続スイッチ12−3をONにして、チャネルch1と救済バスBpを接続する。さらに、救済スイッチ13−5をONにして、救済バスBpと信号予備処理手段4aとを接続する。
【0018】
このような制御により、モデムm1は、障害発生ユニットと切り離され、かつ救済バスBpを通じて、救済ユニットP1内の信号予備処理手段4aと接続するので、通信ユニットC1の障害を救済ユニットP1が救済することができる。
【0019】
に通信制御システム1を異種の伝送形態(以下、伝送方式)による通信パッケージを混載して、加入者を収容する加入者終端装置に適用した場合を例にして以降説明する。
【0020】
図2〜図4は1本の救済バスBpを共用して障害を救済する加入者終端装置を示す図である。加入者終端装置1−1の各スロットには、監視制御パッケージ50(監視制御手段に該当)、救済パッケージP1、P2(救済ユニットに該当する。また、総称する場合は救済パッケージPと呼ぶ)、通信パッケージ20a−1、20a−2、20b−1、20b−2、20c−1、20c−2(通信ユニットに該当する。また、総称する場合は通信パッケージ20と呼ぶ)が搭載されている。また、これらパッケージには、スイッチ手段10が設置されている。
【0021】
通信パッケージ20a−1、20a−2、救済パッケージP1は、伝送方式A(例えば、POTS)に対応するパッケージであり、通信パッケージ20b−1、20b−2、救済パッケージP2は、伝送方式B(例えば、ISDN)に対応するパッケージであり、通信パッケージ20c−1、20c−2は、伝送方式C(例えば、xDSL)に対応するパッケージである。
【0022】
監視制御バスBcは、監視制御パッケージ50、救済パッケージP、通信パッケージ20をマルチに接続する。そして、監視制御パッケージ50は、監視制御バスBcを通じて、通信パッケージ20の障害監視及び障害救済のためのスイッチ制御の指示を送出する。また、監視制御パッケージ50には保守端末5が接続しており、加入者終端装置1−1の稼動状況がオペレータへ通知される。
【0023】
通信パッケージ20にはそれぞれ、各チャネルch1〜ch6のラインが接続している。ただし、図では説明を簡潔にするために1パッケージに1チャネルとなっているが、実際は1パッケージに複数のチャネルが設けられる(例えば、通信パッケージ20a−1にはチャネルch1−1〜ch1−n、通信パッケージ20b−1にはチャネルch3−1〜ch3−nなど)。
【0024】
さらに、救済バスBpが、監視制御パッケージ50、救済パッケージP、通信パッケージ20をマルチに接続している。
ここで、図3に示すように、通信パッケージ20a−1に障害が発生した場合、後述のスイッチ制御が行われて、通信パッケージ20a−1で信号処理が行われていたチャネルch1は、救済バスBpを通じて救済パッケージP1と接続し、救済パッケージP1で処理される。なお、障害発生から救済までの状態情報は、監視制御パッケージ50を通じて、保守端末5に表示される。
【0025】
同様にして、図4に示すように、通信パッケージ20b−1に障害が発生した場合、後述のスイッチ制御が行われて、通信パッケージ20b−1で信号処理が行われていたチャネルch3は、救済バスBpを通じて救済パッケージP2と接続し、救済パッケージP2で処理される。なお、障害発生から救済までの状態情報は、監視制御パッケージ50を通じて、保守端末5に表示される。
【0026】
一方、図2の状態で、チャネルch5の処理を行う伝送方式Cの通信パッケージ20c−1が故障したとする。このとき保守端末5により通信パッケージ20c−1で障害が発生した旨がオペレータへ通知されている。すると、オペレータによって、救済パッケージP1、P2のいずれかの代わりに、伝送方式C対応の救済パッケージが挿入されれば、救済バスBpを通じて、挿入した救済パッケージとチャネルch5が接続して救済されることになる。
【0027】
次に加入者終端装置1−1の構成及び動作について詳しく説明する。図5は救済バス及びスイッチ手段周辺の接続関係を示す図である。加入者終端装置1−1は、図に示すような、2パッケージが1つの接続単位を有する構成を持つ。なお、以降ではラインスイッチ11をL−SW11(L:line)、救済バス接続スイッチ12をM−SW12(M:multi)、救済スイッチ13をR−SW13(R:rescue)と呼ぶ。
【0028】
パッケージ100は、スイッチ手段10aと信号処理部200(パッケージ100が通信パッケージなら信号処理手段、救済パッケージなら信号予備処理手段に該当)で構成される。スイッチ手段10aは、L−SW11−a、M−SW12−a、R−SW13−aから構成される。
【0029】
また、パッケージ101は、スイッチ手段10bと信号処理部201(パッケージ101が通信パッケージなら信号処理手段、救済パッケージなら信号予備処理手段に該当)で構成される。スイッチ手段10bは、L−SW11−b、M−SW12−b、R−SW13−bから構成される。さらに、監視制御パッケージ50は、監視制御バスBcを通じてパッケージ100、101と接続する。
【0030】
各構成要素の接続関係について、L−SW11−aのL1端子は、ポイントA(パッケージ100が通信パッケージの場合、ポイントAは、例えばモデムに該当し、パッケージ100が救済パッケージの場合なら未接続である)とM−SW12−bのM11端子と接続する。L−SW11−aのL2端子は、信号処理部200と、R−SW13−aのR2端子と接続する。
【0031】
M−SW12−aのM1端子は、端子B(パッケージ101が通信パッケージの場合、ポイントBは、例えばモデムに該当し、パッケージ101が救済パッケージの場合なら未接続である)と、L−SW11−bのL11端子と接続する。M−SW12−aのM2端子は、R−SW13−aのR1端子と、救済バスBpとに接続する。
【0032】
L−SW11−bのL12端子は、信号処理部201と、R−SW13−bのR12端子と接続する。M−SW12−bのM12端子は、R−SW13−bのR11端子と、救済バスBpとに接続する。
【0033】
図6はスイッチ制御を示す図である。最初、通常運用中では、すべてのパッケージでM−SW12、R−SW13はOFFであり、L−SW11はONとなっている。
〔S1〕伝送方式Aの通信パッケージ20a−1で故障が発生する。
〔S2〕監視制御パッケージ50は、障害発生を認識し、以下のステップS3〜S5のスイッチ制御を行う。
〔S3〕L−SW11−1をOFFにして、モデムm1と通信パッケージ20a−1を切り離す。
〔S4〕M−SW12−3をONにすることにより、モデムm1を救済バスBpに接続する。
〔S5〕R−SW13−5をONにすることで、救済バスBpに接続されているモデムm1を信号予備処理手段4aに接続して救済パッケージP1で救済する。
【0034】
このように、加入者終端装置1−1では、1本の救済バスBpを共用して、スイッチ制御を行うことにより、通信パッケージ20で発生した障害を、対応する伝送方式を持つ救済パッケージPで救済する構成にした。
【0035】
したがって、異種の伝送方式を持つ通信パッケージの障害救済に対して柔軟に対応することができるので、従来のような単純な2重化冗長構成及び伝送方式に対応した固定的な救済制御で生じていた非効率的な問題点を解消し、効率のよい経済的な障害救済を行うことが可能になる。
【0036】
次に複数本の救済バスBpを設置して、未使用の救済バスBpを選択して、障害救済を行う場合について説明する。
図7、図8は3本の救済バスの選択制御を行って障害を救済する加入者終端装置を示す図である。図7に示す加入者終端装置1−2の構成は、図2で上述した構成と基本的には同様である。異なる点は、3本の救済バスBp1〜Bp3が設置されていることと、各パッケージのスイッチ手段10内にあらたに救済バス選択スイッチ(図9、10で後述)が設けられていることである。
【0037】
したがって、通信パッケージの符号を変えて、通信パッケージ200a−1、200a−2は、伝送方式Aに対応するパッケージであり、通信パッケージ200b−1、200b−2は、伝送方式Bに対応するパッケージであり、通信パッケージ200c−1、200c−2は、伝送方式Cに対応するパッケージとする。
【0038】
ここで、図8に示すように、通信パッケージ200a−1(伝送方式A)と通信パッケージ200b−2(伝送方式B)に障害が発生した場合、後述のスイッチ制御が行われて、通信パッケージ200a−1で信号処理が行われていたチャネルch1は、救済バスBp1を通じて救済パッケージP1と接続し、救済パッケージP1(伝送方式A)で救済される。
【0039】
また、通信パッケージ200b−2で信号処理が行われていたチャネルch4は、救済バスBp2を通じて救済パッケージP2と接続し、救済パッケージP2(伝送方式B)で処理される。なお、障害発生から救済までの状態情報は、監視制御パッケージ50を通じて、保守端末5に表示される。
【0040】
一方、図7の状態で、チャネルch5の処理を行う伝送方式Cの通信パッケージ200c−1が故障したとする。このとき保守端末5により通信パッケージ200c−1で障害が発生した旨がオペレータへ通知されている。すると、オペレータによって、救済パッケージP1、P2のいずれかの代わりに、伝送方式C対応の救済パッケージを挿入する。そして、使用されていない救済バスが選択されることで、挿入した救済パッケージとチャネルch5が接続して救済されることになる。
【0041】
また、図7の状態で、チャネルch1、ch2の処理を行う伝送方式Aの通信パッケージ200a−1、200a−2が故障したとする。このとき保守端末5により通信パッケージ200a−1、200a−2で障害が発生した旨がオペレータへ通知されている。すると、オペレータによって、救済パッケージP2を伝送方式A対応の救済パッケージと取り替える。そして、使用されていない救済バスが選択されることで、救済パッケージP1と、取り替えた救済パッケージによって、チャネルch1、ch2が接続して救済されることになる。
【0042】
次に加入者終端装置1−2の構成及び動作について詳しく説明する。図9は救済バス及びスイッチ手段周辺の接続関係を示す図である。加入者終端装置1−2は、図に示すような、2パッケージが1つの接続単位を有する構成を持つ。また、スイッチ手段内に救済バス選択スイッチ14があらたに設けられている。以降では、救済バス選択スイッチ14をS−SW14(S:select)と呼ぶ。
【0043】
パッケージ100aは、スイッチ手段10a−1と信号処理部200(パッケージ100aが通信パッケージなら信号処理手段、救済パッケージなら信号予備処理手段に該当)で構成される。スイッチ手段10a−1は、L−SW11−a、M−SW12−a、R−SW13−a、S−SW14−aから構成される。
【0044】
また、パッケージ101bは、スイッチ手段10b−1と信号処理部201(パッケージ101bが通信パッケージなら信号処理手段、救済パッケージなら信号予備処理手段に該当)で構成される。スイッチ手段10b−1は、L−SW11−b、M−SW12−b、R−SW13−b、S−SW14−bから構成される。さらに、監視制御パッケージ50は、監視制御バスBcを通じてパッケージ100a、101bと接続する。
【0045】
各構成要素の接続関係について、L−SW11−aのL1端子は、ポイントA(パッケージ100aが通信パッケージの場合、ポイントAは、例えばモデムに該当し、パッケージ100aが救済パッケージの場合なら未接続である)とM−SW12−bのM11端子と接続する。L−SW11−aのL2端子は、信号処理部200と、R−SW13−aのR2端子と接続する。
【0046】
M−SW12−aのM1端子は、ポイントB(パッケージ101bが通信パッケージの場合、ポイントBは、例えばモデムに該当し、パッケージ101bが救済パッケージの場合なら未接続である)と、L−SW11−bのL11端子と接続する。M−SW12−aのM2端子は、R−SW13−aのR1端子と、S−SW14−aのS2a、S2b、S2c端子と接続する。S−SW14−aのS1a、S1b、S1c端子はそれぞれ、救済バスBp3、Bp2、Bp1と接続する。
【0047】
L−SW11−bのL12端子は、信号処理部201と、R−SW13−bのR12端子と接続する。M−SW12−bのM12端子は、R−SW13−bのR11端子と、S−SW14−bのS12a、S12b、S12c端子と接続する。S−SW14−bのS11a、S11b、S11c端子はそれぞれ、救済バスBp3、Bp2、Bp1と接続する。
【0048】
図10はスイッチ制御を示す図である。最初、通常運用中では、すべてのパッケージでM−SW12、R−SW13、S−SW14はOFFであり、L−SW11はONとなっている。
〔S10〕伝送方式Aの通信パッケージ200a−1で故障が発生する。
【0049】
〔S11〕監視制御パッケージ50は、障害発生を認識し、以下のステップS12〜S14のスイッチ制御を行う。
〔S12〕L−SW11−1をOFFにして、モデムm1と通信パッケージ200a−1を切り離す。
【0050】
〔S13〕監視制御パッケージ50は、未使用の救済バスとして救済バスBp1を検出する(未使用の救済バスであればどれでも可)。その後、M−SW12−2をONにし、つづいてS−SW14−2を救済バスBp1に接続することで、モデムm1を救済バスBP1に接続する。
【0051】
〔S14〕R−SW13−5をONにし、つづいてS−SW14−5を救済バスBp1に接続して、モデムm1を救済パッケージP1で救済する。
〔S15〕伝送方式Bの通信パッケージ200b−2で故障が発生する。
【0052】
〔S16〕監視制御パッケージ50は、障害発生を認識し、以下のステップS17〜S19のスイッチ制御を行う。
〔S17〕L−SW11−4をOFFにして、モデムm4と通信パッケージ200b−2を切り離す。
【0053】
〔S18〕監視制御パッケージ50は、未使用の救済バスとして救済バスBp2を検出する(未使用の救済バスであればどれでも可)。その後、M−SW12−3をONにし、つづいてS−SW14−3を救済バスBp2(未使用の救済バスであればどれでも可)に接続することで、モデムm4を救済バスBP2に接続する。
〔S19〕R−SW13−6をONにし、つづいてS−SW14−6を救済バスBp2に接続して、モデムm4を救済パッケージP2で救済する。
【0054】
このように、加入者終端装置1−2では、複数本の救済バスBp1〜Bp3の中から未使用バスを選択して、スイッチ制御を行うことにより、通信パッケージ20で発生した障害を、対応する伝送方式を持つ救済パッケージPで救済する構成にした。
【0055】
したがって、異種の伝送方式を持つ通信パッケージの障害救済に対して柔軟に対応することができるので、従来のような単純な2重化冗長構成及び伝送方式に対応した固定的な救済制御で生じていた非効率的な問題点を解消し、効率のよい経済的な障害救済を行うことが可能になる。
【0056】
次に完全救済と暫定救済について説明する。完全救済とは例えば、図2において、伝送方式Aの通信パッケージ20a−1に障害が発生した場合、通信パッケージ20a−1上のすべてのチャネル(ch1−1〜ch1−n)を伝送方式Aの救済パッケージP1にて救済を行うものである。
【0057】
したがって、通信パッケージ20a−1上のすべての加入者を救済パッケージP1で救済することで、通信パッケージ20a−1はサービスを止めることができ、パッケージ交換が可能となる。このような救済制御を完全救済と呼ぶ。
【0058】
また、複数の救済バスを設けた場合の完全救済は例えば、図7において、伝送方式Aの通信パッケージ200a−1と、伝送方式Bの通信パッケージ200b−2とに障害が発生した場合、通信パッケージ200a−1上のすべてのチャネル(ch1−1〜ch1−n)を伝送方式Aの救済パッケージP1で救済し、通信パッケージ200b−1上のすべてのチャネル(ch3−1〜ch3−n)を伝送方式Bの救済パッケージP2で救済を行うものである。
【0059】
これにより、通信パッケージ200a−1、200b−1上のすべての加入者をそれぞれ救済パッケージP1、P2で救済することで、通信パッケージ200a−1、200b−1はサービスを止めることができ、パッケージ交換が可能となる。なお、複数の救済バスを設けた場合は、救済バスの本数だけ救済が可能である。図7の場合では救済バスが3本あるので、実質3パッケージの救済が可能である。
【0060】
一方、暫定救済とは例えば、図2において、伝送方式Aの通信パッケージ20a−1の複数チャネルch1−1〜ch1−nの内、チャネルch1−1に障害が発生した場合、このチャネルch1−1のみを救済パッケージP1にて救済を行う。また、同時に伝送方式Aの通信パッケージ20a−2の複数チャネルch2−1〜ch2−nの内、チャネルch2−1に障害が発生した場合、このチャネルch2−1のみを救済パッケージP1にて救済を行う。
【0061】
したがって、救済パッケージP1は、複数の通信パッケージ20a−1、20a−2にまたがり、チャネルを同時に救済している。このため、障害パッケージ内の障害チャネル以外を使用している加入者のサービスを中断しないとパッケージの交換はできない。このような救済制御を暫定救済と呼ぶ。なお、複数の救済バスを設けた場合の暫定救済も上記と同様な動作なので説明は省略する。
【0062】
次に障害が発生した通信パッケージと同じ伝送方式の処理プログラムのダウンロードを、ユニット単位またはチャネル単位で行うことにより、救済パッケージにおいて伝送方式を書き替えて(信号予備処理手段の処理内容を該当の伝送方式に対応した内容に書き替える)障害を救済する場合について説明する。通信パッケージ20で障害が発生した場合は、該当の通信パッケージ及びその伝送方式が監視制御パッケージ50を通じて保守端末5へ通知される。
【0063】
図11〜図13は処理プログラムのダウンロードの例を示す図である。図11では、救済パッケージP−1に処理プログラム用の記憶媒体(メモリ300)が設置される場合である。この場合には、パッケージ内で各チャネルのDSP302−1〜302−nに対して、CPU301の指示にもとづいて、プログラムのダウンロードが行われる。この例では、パッケージ内のみでダウンロードが行われるため、プログラムの切り替えが早い。
【0064】
図12では、監視制御パッケージ50−1に処理プログラム用の記憶媒体(メモリ50a)がある場合である。この場合には、救済パッケージP−2のCPU301を介して、各チャネルのDSP302−1〜302−nにダウンロードが行われる。この例では、各救済パッケージ内にプログラム用の記憶媒体を持つ必要がないので、回路負担が小さくなる利点がある。
【0065】
図13では、遠隔に設置された保守端末5が処理プログラムを有する場合である。この場合は、故障発生時に監視制御パッケージ50を介して、処理プログラムを救済パッケージP−2へ転送の上、各チャネルにダウンロードする。この例では、加入者終端装置として、記憶媒体を持つ必要がなく、また処理プログラムのバージョンアップ等の変更に容易に対応することができる。
【0066】
なお、伝送方式の処理プログラムのダウンロードを行う救済に対しても、1本の救済バスを用いた場合または複数の救済バスを用いた場合のいずれにも適用され、かつ完全救済または暫定救済が適用される。基本動作は上述した内容と同様なので説明は省略する。
【0067】
次に完全救済と暫定救済を混在した場合の救済制御について説明する。複数の救済バスを使用し、処理プログラムをダウンロードして、伝送方式を変更可能な救済パッケージを最低2枚搭載するシステムを考える。
【0068】
この場合、1枚の救済パッケージで完全救済を行いながら、残りの救済パッケージでチャネル単位に救済を行うことで効率のよい救済が可能となる。すなわち、救済パッケージにて同時に複数のチャネルを暫定救済している救済パッケージがあるとき、その中の障害チャネルに対し、同じ伝送方式の障害チャネルを有する障害パッケージを残りの1枚の救済パッケージで完全救済を行うことで、パッケージ交換を行って、暫定救済している障害チャネルの数を減らしていく。このような制御により、障害パッケージ上の故障していない加入者のサービスを中断することなく、かつ同時に複数の伝送方式の各障害パッケージを効率よく救済することが可能になる。
【0069】
以上説明したように、通信制御システム1は、障害が発生したユニットを救済するための1本または複数本の救済バスを用いて、スイッチ手段により、障害が発生した通信ユニットの完全救済または暫定救済を行う構成とした。
【0070】
これにより、効率よく経済的に障害を救済することが可能になる。また、救済ユニットが各通信ユニットの伝送方式の処理プログラムをダウンロードすることにより、障害発生に対してより柔軟に対応することが可能になる。
【0071】
なお、上記の説明では、通信制御システム1の適用例として、メタリック線を用いた加入者終端装置について説明したが、障害救済システムとして、光アクセスシステム等のその他の通信システムに対しても幅広く適用することが可能である。
【0072】
(付記1) 障害の救済を行う通信制御システムにおいて、
各ユニットにマルチ接続し、障害の救済を行うための救済バスと、
各チャネルのライン上からの信号と前記信号を処理する信号処理部とを正常時には接続し、障害発生時には開放するラインスイッチと、障害発生時に、前記チャネルのラインと前記救済バスとを接続する救済バス接続スイッチと、障害が発生したユニットである障害ユニットの代わりに前記信号を処理する信号予備処理手段と前記救済バスとを接続する救済スイッチと、から構成されるスイッチ手段と、
前記スイッチ手段と、通常運用時に信号を処理する信号処理手段と、を有する通信ユニットと、
前記スイッチ手段と、障害発生時に信号を処理する前記信号予備処理手段とを有し、ユニット単位の救済を対象にした完全救済またはチャネル単位の救済を対象にした暫定救済を行う救済ユニットと、
障害発生の監視及び前記スイッチ手段のスイッチ制御を行う監視制御手段と、
を有することを特徴とする通信制御システム。
【0073】
(付記2) 前記救済ユニットは、障害が発生した通信ユニットである前記障害ユニットの伝送形態に対応した救済を個別に行うことを特徴とする付記1記載の通信制御システム。
【0074】
(付記3) 1本の前記救済バスを共用することで、前記救済ユニットは、前記障害ユニットの救済を行うことを特徴とする付記2記載の通信制御システム。
(付記4) 前記障害ユニットを前記救済ユニットを使用して救済することで、前記障害ユニットを切り離して、前記障害ユニットを交換可能とする前記完全救済を行うことを特徴とする付記3記載の通信制御システム。
【0075】
(付記5) 前記通信ユニット内のチャネルで障害が発生した障害チャネルを前記救済ユニットを使用して救済することで、正常なチャネルは運用を継続し、前記障害チャネルのみ前記救済ユニットに切り替える前記暫定救済を行うことを特徴とする付記3記載の通信制御システム。
【0076】
(付記6) 複数本設置された前記救済バスの未使用バスを選択して接続する救済バス選択スイッチをさらに有し、複数本の前記救済バスの選択制御を行うことで、前記救済ユニットは前記障害ユニットの救済を行うことを特徴とする付記2記載の通信制御システム。
【0077】
(付記7) 前記救済バスの本数分、前記救済ユニットを設置し、前記救済ユニットの伝送形態の種類だけ前記障害ユニットを切り離して、前記障害ユニットを交換可能とする前記完全救済を行うことを特徴とする付記6記載の通信制御システム。
【0078】
(付記8) 前記通信ユニット内のチャネルで障害が発生した障害チャネルを前記救済ユニットを使用して救済することで、正常なチャネルは運用を継続し、前記障害チャネルのみ前記救済ユニットに切り替える前記暫定救済を行うことを特徴とする付記6記載の通信制御システム。
【0079】
(付記9) 前記救済ユニットは、前記障害ユニットと同じ伝送形態の処理プログラムを、前記救済ユニット内のメモリ、前記監視制御手段、保守端末の少なくとも1つから、ユニット単位またはチャネル単位でダウンロードして救済制御を行うことを特徴とする付記1記載の通信制御システム。
【0080】
(付記10) 1本の前記救済バスを共用することで、前記救済ユニットは、前記障害ユニットの救済を行うことを特徴とする付記9記載の通信制御システム。
【0081】
(付記11) 前記障害ユニットの伝送形態の処理プログラムをユニット単位でダウンロードした前記救済ユニットを使用して救済することで、前記障害ユニットを切り離して、前記障害ユニットを交換可能とする前記完全救済を行うことを特徴とする付記10記載の通信制御システム。
【0082】
(付記12) 前記通信ユニット内のチャネルで障害が発生した障害チャネルの伝送形態の処理プログラムをチャネル単位でダウンロードした前記救済ユニットを使用して救済することで、正常なチャネルは運用を継続し、前記障害チャネルのみ前記救済ユニットに切り替える前記暫定救済を行うことを特徴とする付記10記載の通信制御システム。
【0083】
(付記13) 複数本設置された前記救済バスの未使用バスを選択して接続する救済バス選択スイッチをさらに有し、複数本の前記救済バスの選択制御を行うことで、前記救済ユニットは前記障害ユニットの救済を行うことを特徴とする付記9記載の通信制御システム。
【0084】
(付記14) 前記障害ユニットの伝送形態に対応する処理プログラムをユニット単位でダウンロードした前記救済ユニットを使用して救済することで、複数の前記障害ユニットを切り離して、前記障害ユニットを交換可能とする前記完全救済を行うことを特徴とする付記13記載の通信制御システム。
【0085】
(付記15) 前記障害ユニットの伝送形態に対応する処理プログラムをチャネル単位でダウンロードした前記救済ユニットを使用して救済することで、正常なチャネルは運用を継続し、前記障害チャネルのみ前記救済ユニットに切り替える前記暫定救済を行うことを特徴とする付記13記載の通信制御システム。
【0086】
(付記16) 前記完全救済を行う救済ユニット及び前記暫定救済を行う救済ユニットを設置して、前記暫定救済から前記完全救済へ順次移行してユニット交換可能な救済制御を行うことを特徴とする付記13記載の通信制御システム。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、通信制御システムは、障害が発生したユニットを救済するための救済バスを用いて、ラインスイッチ、救済バス接続スイッチ、救済スイッチから構成されるスイッチ手段により、障害が発生した通信ユニットの完全救済または暫定救済を行う構成とした。これにより、通信ユニットで発生した障害を効率よく経済的に救済することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】信制御システムの原理図である。
【図2】 1本の救済バスを共用して障害を救済する加入者終端装置を示す図である。
【図3】 1本の救済バスを共用して障害を救済する加入者終端装置を示す図である。
【図4】 1本の救済バスを共用して障害を救済する加入者終端装置を示す図である。
【図5】 救済バス及びスイッチ手段周辺の接続関係を示す図である。
【図6】 スイッチ制御を示す図である。
【図7】 3本の救済バスの選択制御を行って障害を救済する加入者終端装置を示す図である。
【図8】 3本の救済バスの選択制御を行って障害を救済する加入者終端装置を示す図である。
【図9】 救済バス及びスイッチ手段周辺の接続関係を示す図である。
【図10】 スイッチ制御を示す図である。
【図11】 処理プログラムのダウンロードの例を示す図である。
【図12】 処理プログラムのダウンロードの例を示す図である。
【図13】 処理プログラムのダウンロードの例を示す図である。

Claims (3)

  1. 障害の救済を行う通信制御システムにおいて、
    各ユニットにマルチ接続し、障害の救済を行うための救済バスと、
    ラインスイッチ、救済バス接続スイッチおよび通信ユニット側救済バス選択部を含む通信ユニット側スイッチ手段と、通常運用時に信号を処理する信号処理手段とを有する通信ユニットと、
    救済ユニット側救済バス選択部および救済スイッチを含む救済ユニット側スイッチ手段と、障害発生時に信号を処理する信号予備処理手段とを有する救済ユニットと、
    障害発生の監視と、前記通信ユニット側スイッチ手段および前記救済ユニット側スイッチ手段のスイッチ制御とを行う監視制御手段と、
    を備え、
    前記ラインスイッチは、各チャネルのライン上からの信号と前記信号処理手段とを正常時には接続し、障害発生時には開放し、
    前記通信ユニット側救済バス選択部および前記救済ユニット側救済バス選択部は、複数本設置された前記救済バスに対して、同じ未使用バスを選択し、
    前記救済バス接続スイッチは、障害発生時に、前記チャネルのラインと、選択された前記救済バスとを接続し、
    前記救済スイッチは、障害が発生した前記通信ユニットである障害ユニットの代わりに前記信号を処理する前記信号予備処理手段と、選択された前記救済バスとを接続し、
    前記救済ユニットは、前記障害ユニットと同じ伝送形態の処理プログラムを、前記救済ユニット内のメモリ、前記監視制御手段、保守端末の少なくとも1つから、ユニット単位でダウンロードし、
    ユニット単位で前記処理プログラムをダウンロードした前記救済ユニットを使用して救済することで、前記障害ユニットを切り離して、前記障害ユニットを交換可能とする完全救済を行う、
    ことを特徴とする通信制御システム。
  2. 障害の救済を行う通信制御システムにおいて、
    各ユニットにマルチ接続し、障害の救済を行うための救済バスと、
    ラインスイッチ、救済バス接続スイッチおよび通信ユニット側救済バス選択部を含む通信ユニット側スイッチ手段と、通常運用時に信号を処理する信号処理手段とを有する通信ユニットと、
    救済ユニット側救済バス選択部および救済スイッチを含む救済ユニット側スイッチ手段と、障害発生時に信号を処理する信号予備処理手段とを有する救済ユニットと、
    障害発生の監視と、前記通信ユニット側スイッチ手段および前記救済ユニット側スイッチ手段のスイッチ制御とを行う監視制御手段と、
    を備え、
    前記ラインスイッチは、各チャネルのライン上からの信号と前記信号処理手段とを正常時には接続し、障害発生時には開放し、
    前記通信ユニット側救済バス選択部および前記救済ユニット側救済バス選択部は、複数本設置された前記救済バスに対して、同じ未使用バスを選択し、
    前記救済バス接続スイッチは、障害発生時に、前記チャネルのラインと、選択された前記救済バスとを接続し、
    前記救済スイッチは、障害が発生した前記通信ユニットである障害ユニットの代わりに前記信号を処理する前記信号予備処理手段と、選択された前記救済バスとを接続し、
    前記救済ユニットは、前記障害ユニットと同じ伝送形態の処理プログラムを、前記救済ユニット内のメモリ、前記監視制御手段、保守端末の少なくとも1つから、チャネル単位でダウンロードし、
    チャネル単位で前記処理プログラムをダウンロードした前記救済ユニットを使用して救済することで、正常なチャネルは運用を継続し、障害チャネルのみ前記救済ユニットに切り替える暫定救済を行う、
    ことを特徴とする通信制御システム。
  3. 障害の救済を行う通信制御システムにおいて、
    各ユニットにマルチ接続し、障害の救済を行うための救済バスと、
    ラインスイッチ、救済バス接続スイッチおよび通信ユニット側救済バス選択部を含む通信ユニット側スイッチ手段と、通常運用時に信号を処理する信号処理手段とを有する通信ユニットと、
    救済ユニット側救済バス選択部および救済スイッチを含む第1の救済ユニット側スイッチ手段と、障害発生時に信号を処理する信号予備処理手段とを有する第1の救済ユニットと、
    前記救済ユニット側救済バス選択部および前記救済スイッチを含む第2の救済ユニット側スイッチ手段と、前記信号予備処理手段とを有する第2の救済ユニットと、
    障害発生の監視と、前記通信ユニット側スイッチ手段、前記第1の救済ユニット側スイッチ手段および前記第2の救済ユニット側スイッチ手段のスイッチ制御とを行う監視制御手段と、
    を備え、
    前記ラインスイッチは、各チャネルのライン上からの信号と前記信号処理手段とを正常時には接続し、障害発生時には開放し、
    前記通信ユニット側救済バス選択部および前記救済ユニット側救済バス選択部は、複数本設置された前記救済バスに対して、同じ未使用バスを選択し、
    前記救済バス接続スイッチは、障害発生時に、前記チャネルのラインと、選択された前記救済バスとを接続し、
    前記救済スイッチは、障害が発生した前記通信ユニットである障害ユニットの代わりに前記信号を処理する前記信号予備処理手段と、選択された前記救済バスとを接続し、
    前記第1の救済ユニットは、前記障害ユニットと同じ伝送形態の処理プログラムを、前記第1の救済ユニット内のメモリ、前記監視制御手段、保守端末の少なくとも1つから、チャネル単位でダウンロードし、チャネル単位で前記処理プログラムをダウンロードした前記第1の救済ユニットを使用して救済することで、正常なチャネルは運用を継続し、障害チャネルのみ前記第1の救済ユニットに切り替える暫定救済を行い、
    前記第2の救済ユニットは、前記処理プログラムを、前記第2の救済ユニット内のメモリ、前記監視制御手段、前記保守端末の少なくとも1つから、ユニット単位でダウンロードし、前記暫定救済後に、ユニット単位で前記処理プログラムをダウンロードした前記第2の救済ユニットを使用して救済することで、前記障害ユニットを切り離して、前記障害ユニットを交換可能とする完全救済を行い、
    前記暫定救済から前記完全救済へ順次移行してユニット交換可能な救済制御を行う、
    ことを特徴とする通信制御システム。
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