JP4593727B2

JP4593727B2 - 分電盤ユニット

Info

Publication number: JP4593727B2
Application number: JP2000158857A
Authority: JP
Inventors: 周治長田
Original assignee: 河村電器産業株式会社
Priority date: 2000-05-29
Filing date: 2000-05-29
Publication date: 2010-12-08
Anticipated expiration: 2020-05-29
Also published as: JP2001339819A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は分電盤ユニットに関し、詳しくは機器収納用ラックに収納可能とする分電盤ユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ラック内に設置されるサーバコンピュータやハブ、或いはルータ等の情報機器に電源を供給する場合、停電或いは瞬時の停電からそれらの機器を保護するために無停電電源装置（ＵＰＳ）を設け、このＵＰＳを介して電源を供給している。
この場合、従来は図４の配線図に示すように、分電盤１６の主幹ブレーカ４の二次側から、ＵＰＳ１４の入力端子まで配線し、ＵＰＳ１４の出力端子より分電盤１６の分岐回路一次側に戻り、分岐ブレーカ６の二次側より複数のラックＬ１〜Ｌ８にそれぞれ配線して電源を供給していた。そして、各ラックでは分電盤１６からの配線のコンセントを設け、ラック内各機器はコンセントを介して電源を取っていた。尚、図４ではＵＰＳを省スペースなラックマウント型とした場合を示している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記構成の場合、分電盤１６とＵＰＳ１４を有するラックＬ１との間は往復して配線しなければならないし、電源を供給するための配線も敷設しなければならず、配線に手間がかかるし、電線の使用量も多量であった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、分電盤とラックの間の配線を簡略化し、電線使用量を最小限に留めるため、ラックマウントが可能な分電盤ユニットを提供することを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項１の発明は、前面が開放された箱形状の収納部を有し、該収納部の左右両端にラック装着固定用の装着片を突設してラックマウントを可能としたケース内に、主幹ブレーカ、送りブレーカ、分岐ブレーカ等の分電盤内機を前方から操作可能に配置する一方、分電盤内機に接続する入出線端子台を前記ケース裏面に設け、前記入出線端子台の入出線方向を上方或いは下方に斜めに傾斜させたことを特徴とする。
【０００５】
請求項２の発明は、請求項１の発明において、前記ケースの前面に、内機の操作部のみを露出させる操作窓が落とし込み形成されたカバーを着脱可能に設けたことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図１，図２は本発明に係る分電盤ユニットの１例を示し、図１（ａ）は前面方向斜視図、図１（ｂ）は背面方向斜視図、図２は前面にカバーを設けた状態の前面方向斜視図であり、ケース内に分電盤機器が設けられている。
【０００８】
ケース１は前面が開放された四角形箱形状の収納部２とその前面側左右に突設されたラックへの装着片３とから成り、ケース１内には分電盤を構成する機器がケース背板１ａに組み付けられ、４は主幹ブレーカ、５は送りブレーカ、６は分岐ブレーカである。また、本体背面には端子台８が台板９を介して本体１に傾斜した姿勢で取り付けられ、１０は端子台に接続された入出線を示している。
尚、主幹ブレーカ、分岐ブレーカ等の内機は汎用のもので良いが、小型化したホーム分電盤用のものを使用することで、全体の寸法を小さくコンパクトに納めることができる。また、開口したケース前面は内機の操作部のみを露出させる操作窓１２が落とし込み形成されているカバー１１が着脱可能に設けられ、誤って操作部や充電部に触れることがないよう形成されている。
【０００９】
図３はラックマウント型分電盤ユニットの接続状態を示す配線図であり、分電盤ユニット１３はＵＰＳ１４と共にラックＬ１内に収納され、そのラックＬ１を始め、サーバコンピュータ、ハブやルータ等の情報機器が収納されたラックＬ２〜Ｌ８に電源を供給している。
配線は主幹ブレーカ４の２次側からＵＰＳ１４の入力端子まで配線し、ＵＰＳ１４の出力端子より分電盤ユニット１３の分岐回路１次側に戻り、分岐ブレーカ６の２次側より個々のラックに電源を供給し、各ラック内ではコンセント（図示せず）を介して分電盤から電力の供給を受けている。
尚、送りブレーカ５は他のラックに分電盤を介して電源を供給する場合に使用する。
【００１０】
このように、分電盤をラックマウント型とすることで、ラック内に設置でき、ＵＰＳと同一ラックに設置すれば、主幹ブレーカからＵＰＳを介して分岐ブレーカに配線する距離を最短とすることができ、電線使用量を削減することができる。また、端子台を有しているので配線の入出線作業を容易に行うことができるし、角度を有して設けることで、ラック最下部に配置されても、接続スペースを確保できて入出線作業がし易いし、台板９を上下反転してラックに設置すれば、上方から入出線作業する事もできる。また、分電盤をラック内に収納するので、分電盤設置スペースが不要となり、スペースを有効利用できる。
【００１１】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項１の発明によれば、分電盤をラック内に設置できるので、分電盤トラック間の配線数を削減し、配線距離も最小限に留めることができる。また、分電盤ユニットとして大量生産されたホーム分電盤の内機を使用すれば、安価で寸法を小さくできるし、分電盤を設置するスペースを別途必要としないので、省スペースにできる。
また、端子台を裏面に有し、しかも斜め後方から入出線できるので、入出線作業がし易い。
【００１２】
請求項２の発明によれば、ケース前面に設けたカバーには、内機を操作する操作窓が落とし込み形成されているので、誤って操作部や充電部に触れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の１例を示す分電盤ユニットを示し、（ａ）は前面視斜視図、（ｂ）は背面視斜視図である。
【図２】図１の分電盤ユニットに前面カバーを設けた前面視斜視図である。
【図３】分電盤ユニットの接続状態を示す配線図である。
【図４】従来の分電盤とラックとを接続した様子を示すは配線図である。
【符号の説明】
１・・ケース、２・・収納部、３・・装着片、４・・主幹ブレーカ、６・・分岐ブレーカ、８・・端子台、１０・・入出線、１１・・カバー。

Claims

前面が開放された箱形状の収納部を有し、該収納部の左右両端にラック装着固定用の装着片を突設してラックマウントを可能としたケース内に、主幹ブレーカ、送りブレーカ、分岐ブレーカ等の分電盤内機を前方から操作可能に配置する一方、分電盤内機に接続する入出線端子台を前記ケース裏面に設け、前記入出線端子台の入出線方向を上方或いは下方に斜めに傾斜させたことを特徴とする分電盤ユニット。
前記ケースの前面に、内機の操作部のみを露出させる操作窓を落とし込み形成されたカバーを着脱可能に設けたことを特徴とする請求項１記載の分電盤ユニット。