JP4593568B2 - 電子ディスプレイ装置用フィルター - Google Patents

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Description

本発明は、スクアリリウム化合物を含有する電子ディスプレイ装置用フィルターに関する。
電子ディスプレイ装置は、理想的には、赤、青、緑の3原色の組み合わせにより、カラー画像を表示する。これまで、より鮮明な色調を有する画像を提供するために、色補正機能を有するフィルターを装備することが考案されている。
色補正機能を有するフィルターに用いられる色調用化合物としては、550〜600nmの波長の光を選択的に遮蔽する目的で、スクアリリウム化合物が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、380〜450nmの波長の光を選択的に遮蔽する電子ディスプレイ装置フィルター用の色素としては、メチン系色素を使用すること(例えば、特許文献2参照)が知られているが、スクアリリウム色素を使用した例はない。
特開2004−86133号公報 特開2002−131530号公報
本発明の目的は、例えば、電子ディスプレイ装置の色調を向上させる電子ディスプレイ装置用フィルター等を提供することにある。
本発明は、以下の[1]〜[6]を提供する。
[1]一般式(I)
Figure 0004593568
{式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基または置換基を有していてもよい複素環基を表し、Xは、以下の式(A)
Figure 0004593568
(式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、または置換基を有していてもよい複素環基を表し、RとRは隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい複素環基を形成してもよい)、または以下の式(B)
Figure 0004593568
[式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、−NR(式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、または置換基を有していてもよい複素環基を表し、RとRは隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい複素環基を形成してもよい)または置換基を有していてもよい複素環基を表す]を表す}で表されるスクアリリウム化合物を含有する電子ディスプレイ装置用フィルター。
[2]一般式(Ia)
Figure 0004593568
(式中、R、R、RおよびRは、それぞれ前記と同義である)で表されるスクアリリウム化合物を含有する電子ディスプレイ装置用フィルター。
[3]一般式(Ib)
Figure 0004593568
(式中、R、RおよびRは、それぞれ前記と同義である)で表されるスクアリリウム化合物を含有する電子ディスプレイ装置用フィルター。
[4]380〜450nmの吸収域に吸収極大を有する[1]〜[3]のいずれかに記載の電子ディスプレイ装置用フィルター。
[5]一般式(Ic)
Figure 0004593568
(式中、RおよびRは、それぞれ前記と同義であり、R3aおよびR4aは、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、または置換基を有していてもよい複素環基を表し、R3aとR4aは隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい複素環基を形成してもよい)で表されるスクアリリウム化合物。
[6]一般式(Id)
Figure 0004593568
(式中、R、R、RおよびRは、それぞれ前記と同義である)で表されるスクアリリウム化合物。
本発明により、例えば、電子ディスプレイ装置の色調を向上させる、好ましくは380〜450nmの波長の光を選択的に遮蔽し、鮮明な画像を提供することができる電子ディスプレイ装置用フィルター等を提供することができる。
以下、一般式(I)で表される化合物を化合物(I)という。他の式番号を付した化合物についても同様に表現することもある。
一般式の各基の定義において、アルキル基およびアルコキシル基におけるアルキル部分としては、例えば、直鎖または分岐状の炭素数1〜6のアルキル基および炭素数3〜8の環状アルキル基があげられ、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等があげられる。
アラルキル基としては、例えば、炭素数7〜15のアラルキル基があげられ、具体的には、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基等があげら
れる。
アリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基等があげられる
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子があげられる。
複素環基における複素環としては、芳香族複素環および脂環式複素環があげられる。
芳香族複素環としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5員または6員の単環性芳香族複素環、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性芳香族複素環等があげられ、より具体的にはピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、キノリン環、イソキノリン環、フタラジン環、キナゾリン環、キノキサリン環、ナフチリジン環、シンノリン環、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、チオフェン環、フラン環、チアゾール環、オキサゾール環、インドール環、イソインドール環、インダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、プリン環、カルバゾール環等があげられる。
脂環式複素環としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5員または6員の単環性脂環式複素環、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性脂環式複素環等があげられ、より具体的にはピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環、チオモルホリン環、ホモピペリジン環、ホモピペラジン環、テトラヒドロピリジン環、テトラヒドロキノリン環、テトラヒドロイソキノリン環、テトラヒドロフラン環、テトラヒドロピラン環、ジヒドロベンゾフラン環、テトラヒドロカルバゾール環等があげられる。
とR、RとR、またはR3aとR4aが隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基における複素環としては、例えば、少なくとも1個の窒素原子を含む5員または6員の単環性複素環(該単環性複素環は、他の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で少なくとも1個の窒素原子を含む縮環性複素環(該縮環性複素環は、他の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)等があげられ、その具体例としては、ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環、チオモルホリン環、ホモピペリジン環、ホモピペラジン環、テトラヒドロピリジン環、テトラヒドロキノリン環、テトラヒドロイソキノリン環、ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、インドール環、インドリン環、イソインドール環等があげられる。
アルキル基およびアルコキシル基の置換基としては、例えば、同一または異なって1〜3個の置換基、具体的には、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ハロゲン原子、アルコキシル基、アルコキシアルコキシル基等があげられる。ハロゲン原子およびアルコキシル基は、それぞれ前記と同義である。アルコキシアルコキシル基のアルコキシ部分は、前記アルコキシルと同義であり、アルキレン部分は、前記アルコキシルから水素原子を1つ除いた基を表す。
アラルキル基、アリール基、複素環基、RとR、RとR、またはR3aとR4aが隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基の置換基としては、例えば、同一または異なって1〜5個の置換基、具体的には、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシル基、ニトロ基、置換基を有していてもよいアミノ基等があげられる。ハロゲン原子、アルキル基およびアルコキシル基は、それぞれ前記と同義である。アミノ基の置換基としては、例えば、同一または異なって1または2個の置換基、具体的には、アルキル基、アルコキシル基、アラルキル基、アリール基等があげられる。アルキル基、アルコキシル基、アラルキル基およびアリール基は、それぞれ前記と同義である。
化合物(I)は、公知の方法(WO01/44233等)に準じて製造することができる。
例えば、化合物(Ia)および化合物(Id)については、以下のように製造することができる。
反応式(1−a)
Figure 0004593568
反応式(1−b)
Figure 0004593568
(式中、R、R、R、R、RおよびRは、それぞれ前記と同義である)
反応式(1−a)
化合物(II)は、公知の方法(WO01/44233等)に準じて製造することができる。化合物(Ia)は、化合物(II)と1〜5倍モルの化合物(III)とを溶媒中、80〜120℃の温度で、1〜15時間反応させることにより得られる。
溶媒としては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、オクタノール等のアルコール系溶媒、または該アルコール系溶媒(50容量%以上)とベンゼン、トルエンもしくはキシレンとの混合溶媒等が用いられる。
反応後、必要に応じて、目的化合物を有機合成化学で通常用いられる方法(カラムクロマトグラフィー法、再結晶法または溶媒での洗浄等)で精製してもよい。
反応式(1−b)
化合物(IV)は、公知の方法(J.Org.Chem.,27,1679(1962)等)に準じて製造することができる。
化合物(Id)は、化合物(II)と1〜5倍モルの化合物(IV)とを溶媒中、80〜120℃の温度で、1〜15時間反応させることにより得られる。
溶媒としては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、オクタノール等のアルコール系溶媒、または該アルコール系溶媒(50容量%以上)とベンゼン、トルエンもしくはキシレンとの混合溶媒等が用いられる。
反応後、必要に応じて、目的化合物を有機合成化学で通常用いられる方法(カラムクロマトグラフィー法、再結晶法または溶媒での洗浄等)で精製してもよい。
以下に、化合物(I)の好ましい具体例を例示する。化合物1〜17の構造式において、Meはメチル基を表し、Prはプロピル基を表し、Phはフェニル基を表す。
Figure 0004593568
Figure 0004593568
本発明の電子ディスプレイ装置用フィルターに使用される化合物(I)は、電子ディスプレイ装置フィルター用色素、3次元記録材料としての二光子吸収用色素、ブルーレーザーの記録材料等として使用することができ、中でも、最大吸収波長域の半値幅が狭く、電子ディスプレイ装置フィルター用色素として適している。
次に、本発明の電子ディスプレイ装置用フィルターについて説明する。
電子ディスプレイとしては、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ等があげられ、中でも、プラズマディスプレイ等が好ましい。
本発明の電子ディスプレイ装置用フィルターに使用される化合物(I)においては、クロロホルム溶液中で、380〜450nmの吸収域に吸収極大を有することが好ましく、380〜420nmの吸収域に吸収極大を有することがより好ましい。また、本発明の電子ディスプレイ装置用フィルターに使用される化合物(I)においては、モル吸光係数の対数値が4.5以上であるのが好ましく、4.7以上であるのがより好ましい。
本発明の電子ディスプレイ装置用フィルターにおいては、380〜450nmの吸収域に吸収極大を有することが好ましく、380〜420nmの吸収域に吸収極大を有することがより好ましい。
本発明の電子ディスプレイ装置用フィルターは、化合物(I)を含む塗工液を、透明基板に塗布して、有機溶媒を蒸発させて、製造するのが好ましい。また、必要に応じて、さらに他の透明基板を張り合わせてもよい。
塗工液は、化合物(I)を含む有機溶媒の溶液をバインダーと共に該有機溶媒に溶解させて調製してもよい。
有機溶媒としては、例えば、ジメトキシエタン、メトキシエトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロロベンゼン等の芳香族炭化水素類等があげられ、これらは、化合物(I)に対して10〜3000倍量(重量)使用されるのが好ましい。
バインダーとしては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリカーボナート系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂等があげられ、これらは、化合物(I)に対して10〜500倍量(重量)使用されるのが好ましい。
透明基板としては、透明で、吸収、散乱が少ない樹脂またはガラスであれば特には限定されないが、例えば、該樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリカーボナート系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂等があげられる。
化合物(I)を含む塗工液を透明基板に塗布する手法としては、バーコート法、スプレー法、ロールコート法、ディッピング法等の公知の塗布法が利用できる(米国特許2681294号等)。
化合物(I)は、有機溶媒に対する溶解性が高く、前記の塗工液を使用した電子ディスプレイ装置用フィルターの製造法に適している。
また、本発明の電子ディスプレイ装置用フィルターは、化合物(I)を透明基板を構成する樹脂に直接溶解、または分散させた後、成形して、フィルム化し、必要に応じて、その片側または両側に他の透明基板を張り合わせて製造してもよい。
化合物(I)を成形したフィルムにおいては、吸収極大での半値幅(吸収極大での吸光度の半分の吸光度を示す波長領域の幅)が、80nm以下であることが好ましい。また、化合物(I)を成形したフィルムにおいては、455〜465nmにて、十分な透過率を有することが好ましく、例えば、380〜420nmの吸収域に吸収極大を有するものに関しては、445〜465nmでの透過率が70%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。
本発明の電子ディスプレイ装置用フィルターは、視野の明るさを保ちつつ、色純度を低下させる波長の光を選択的に遮蔽し(余分な青色の光による着色を抑えることができ)、色補正機能に優れ、色彩に優れた鮮明な画像を提供することができる。
本発明の電子ディスプレイ装置用フィルターは、例えば、ブラウン管、蛍光表示管、電界発光パネル、発光ダイオード、プラズマディスプレイパネル、発熱電球、レーザーディスプレイ、液晶ディスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、またはフィールドエミッションディスプレイ等に使用することができる。
以下に、実施例、参考例、試験例により、本発明をさらに具体的に説明する。
(化合物1の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン1.00gとモルホリン0.41gを、ブタノール3mlとトルエン3mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で2.5時間反応させた。その後、反応溶液にメタノール3mlを添加し、20〜30℃まで冷却した。析出した黄色固体を濾取することにより化合物1(0.74g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.01−1.04(3H,t,J=7.2Hz),1.69−1.78(2H,m),2.87−2.91(2H,t,J=8.0Hz),3.89−3.92(4H,t,J=4.8Hz),4.02(2H,br),4.14(2H,br),7.26−7.30(1H,m),7.41−7.46(2H,m),7.78−7.81(2H,m).
(化合物2の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(1−tert−ブチル−5−ヒドロキシ−3−イソプロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(1−tert−ブチル−5−ヒドロキシ−3−イソプロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン0.50gとモルホリン0.20gを、ブタノール1mlとトルエン1mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で4.0時間反応させた。その後、反応溶液にメタノール1mlを添加し、0〜5℃まで冷却した。析出した黄色固体を濾取することにより化合物2(0.14g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.23−1.25(6H,d,J=6.8Hz),1.56(9H,s),3.43−3.50(IH,m),3.87−3.89(4H,t,J=5.2Hz),3.99(2H,br),4.11(2H,br),13.63(1H,br).
(化合物3の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン0.5gとジイソブチルアミン0.30gを、ブタノール1mlとトルエン1mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で10.5時間反応させた。その後、反応溶液にメタノール1mlとヘキサン0.5mlを添加し、0〜5℃まで冷却した。析出した黄色固体を濾取することにより化合物3(0.15g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.00−1.02(12H,d,J=6.8Hz),1.01−1.04(3H,t,J=7.2Hz),1.71−1.80(2H,m),2.05−2.15(2H,m),2.90−2.94(2H,t,J=7.2Hz),3.60−3.62(2H,d,J=7.6Hz),3.71−3.73(2H,d,J=7.6Hz),7.24−7.29(1H,m),7.40−7.45(2H,m),7.78−7.81(2H,m).
(化合物4の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(1−tert−ブチル−5−ヒドロキシ−3−イソプロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(1−tert−ブチル−5−ヒドロキシ−3−イソプロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン0.30gと2,4−キシリジン0.17gを、ブタノール0.5mlとトルエン0.5mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で6.0時間反応させた。その後、反応溶液にメタノール1mlを添加し、0〜5℃まで冷却した。析出した黄色固体を濾取することにより化合物4(0.25g)を得た。
(化合物5の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(1−tert−ブチル−5−ヒドロキシ−3−イソプロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(1−tert−ブチル−5−ヒドロキシ−3−イソプロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン0.50gと2,6−ジイソプロピルアニリン0.41gを、ブタノール0.5mlとトルエン0.5mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で7.0時間反応させた。その後、反応溶液にメタノール1mlを添加し、20〜30℃まで冷却した。析出した黄色固体を濾取することにより化合物5(0.32g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:0.99−1.00(6H,d,J=6.8Hz),1.25−1.26(12H,d,J=6.8Hz),1.50(9H,s),3.14−3.20(2H,m),3.28−3.34(1H,m),7.22−7.27(2H,d,J=7.6Hz),7.37−7.41(1H,t,J=7.6Hz),11.37(1H,br),13.58(1H,br).
(化合物6の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。また、原料である2−ジメチルアミノ−2−オキサゾリン−4−オンはJ.Org.Chem.,27,1679(1962)記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン0.50gと2−ジメチルアミノ−2−オキサゾリン−4−オン0.30gを、ブタノール10mlとトルエン10mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で10.5時間反応させた。その後、反応溶液を20〜30℃まで冷却し、析出した橙色固体を濾取することにより化合物6(0.18g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.00−1.04(3H,t,J=7.6Hz),1.69−1.78(2H,m),2.88−2.92(2H,t,J=7.6Hz),3.48(3H,br),3.55(3H,br),7.25−7.29(1H,m),7.40−7.45(2H,m),7.78−7.81(2H,m).
(化合物7の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(1−tert−ブチル−5−ヒドロキシ−3−イソプロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。また、原料である2−ジメチルアミノ−2−オキサゾリン−4−オンはJ.Org.Chem.,27,1679(1962)記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(1−tert−ブチル−5−ヒドロキシ−3−イソプロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン0.59gと2−ジメチルアミノ−2−オキサゾリン−4−オン0.30gを、ブタノール10mlとトルエン10mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で8.5時間反応させた。その後、反応溶液を濃縮し、メタノール2mlを加え、75℃で30分間加熱した。20〜30℃まで冷却し、析出した黄色固体を濾取することにより化合物7(0.05g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.23−1.25(6H,d,J=6.8Hz),1.56(9H,s),3.45(3H,br),3.45−3.52(1H,m),3.52(3H,br),13.61(1H,br).
(化合物8の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。また、原料である2−ピロリジノ−2−オキサゾリン−4−オンはJ.Org.Chem.,27,1679(1962)記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン0.50gと2−ピロリジノ−2−オキサゾリン−4−オン0.39gを、ブタノール10mlとトルエン10mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で5.0時間反応させた。その後、反応溶液にメタノール10mlを添加し、0〜5℃まで冷却した。析出した黄色固体を濾取することにより化合物8(0.12g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.01−1.04(3H,t,J=7.6Hz),1.69−1.79(2H,m),2.06−2.09(4H,m),2.88−2.92(2H,t,J=7.6Hz),4.01(4H,br),7.25−7.29(1H,t,J=7.6Hz),7.41−7.45(2H,t,J=7.6Hz),7.79−7.81(2H,d,J=7.6Hz).
(化合物9の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン0.50gとピペリジン0.19gを、ブタノール1mlとトルエン1mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で5.5時間反応させた。その後、反応溶液にメタノール1mlを添加し、20〜30℃まで冷却した。析出した黄色固体を濾取することにより化合物9(0.34g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.01−1.05(3H,t,J=7.6Hz),1.69−1.79(4H,m),1.81−1.86(4H,m),2.89−2.93(2H,t,J=7.6Hz),4.00(4H,br),7.23−7.27(1H,m),7.39−7.44(2H,m),7.80−7.83(2H,m).
(化合物10の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(1,3−ジメチル−5−ヒドロキシ)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(1,3−ジメチル−5−ヒドロキシ)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン3.00gとジイソブチルアミン2.55gを、ブタノール6mlとトルエン6mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で7.0時間反応させた。その後、反応溶液を濃縮し、メタノール8mlを加え、75℃で30分間加熱した。0〜5℃まで冷却し、析出した黄色固体を濾取することにより化合物10(1.06g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:0.99−1.00(12H,t,J=7.6Hz),2.05−2.12(2H,m),2.45(3H,s),3.54(3H,s),3.58−3.60(2H,d,J=7.2Hz),3.68−3.70(2H,d,J=7.2Hz).
(化合物11の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−プロピル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン3.00gとN−ベンジルメチルアミン1.58gを、ブタノール2mlとトルエン2mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で5.0時間反応させた。その後、反応溶液にメタノール8mlを添加し、0〜5℃まで冷却した。析出した黄色固体を濾取することにより化合物11(2.35g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δppm:0.93−0.97(3H,t,J=7.6Hz),1.63−1.69(2H,m),2.79−2.83(2H,t,J=7.6Hz),3.32(3H,s),5.00(2H,s),7.31−7.35(1H,t,J=7.6Hz),7.41−7.51(7H,m),7.74−7.77(2H,m).
(化合物12の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(1,3−ジフェニル−5−ヒドロキシ)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(1,3−ジフェニル−5−ヒドロキシ)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン2.00gとN−イソプロピルアニリン1.22gを、ブタノール5mlとトルエン5mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で6.5時間反応させた。その後、反応溶液にメタノール10mlを添加し、20〜30℃まで冷却した。析出した黄緑色固体を濾取することにより化合物12(2.19g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δppm:1.30−1.32(6H,d,J=7.6Hz),5.02−5.09(1H,m),7.34−7.83(15H,m).
(化合物13の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(1,3−ジメチル−5−ヒドロキシ)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(1,3−ジメチル−5−ヒドロキシ)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン2.08gと2,6−ジイソプロピルアニリン2.12gを、ブタノール10mlとトルエン5mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で7.0時間反応させた。その後、反応溶液を濃縮し、メタノール5mlを加え、75℃で1時間加熱した。20〜30℃まで冷却し、析出した黄色固体を濾取することにより化合物13(1.76g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.23−1.26(12H,d,J=6.8Hz),2.31(3H,s),3.13−3.16(2H,br),3.49(1H,t,J=6.8),7.24−7.29(1H,d,J=7.8Hz),7.40−7.45(2H,d,J=7.6Hz).
(化合物14の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(1,3−ジメチル−5−ヒドロキシ)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(1,3−ジメチル−5−ヒドロキシ)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン2.08gとピペリジン1.04gを、ブタノール4mlとトルエン2mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で8.0時間反応させた。その後、反応溶液にメタノール5mlとジイソプロピルエーテル5mlを添加し、20〜30℃まで冷却した。析出した黄色固体を濾取することにより化合物14(1.59g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.71−1.86(6H,m),2.44(3H,s),3.54−3.56(3H,m),3.95−4.18(4H,m).
(化合物15の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(1,3−ジメチル−5−ヒドロキシ)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(1,3−ジメチル−5−ヒドロキシ)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン1.04gとイソブチルアミン0.40gを、ブタノール2mlとトルエン1mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で5.0時間反応させた。その後、反応溶液を20〜30℃まで冷却した。析出した黄色固体を濾取することにより化合物15(0.64g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.03−1.08(6H,m),1.97−2.11(1H,m),2.43(3H、s),3.54(3H,s),3.58−3.62(2H,m),10.12(1H,br).
(化合物16の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン1.00gとピペリジン0.36gを、ブタノール2mlとトルエン1mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で7.0時間反応させた。その後、反応溶液を20〜30℃まで冷却した。析出した黄色固体を濾取することにより化合物16(0.64g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.76−1.90(6H,m),3.65−3.66(3H,m),4.06(4H,s).
(化合物17の製造)
原料である3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオンは、WO01/44233記載の方法に準じて合成した。
3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル)ピラゾール−4−イル]シクロブテン−1,2−ジオン3.93gとイソブチルアミン1.32gを、ブタノール6mlとトルエン3mlの混合溶媒に入れ、100〜110℃で13.0時間反応させた。その後、反応溶液を20〜30℃まで冷却し、析出した黄色固体を濾取することにより化合物17(1.69g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.00−1.02(2H,m),1.04−1.07(6H,m),2.06−2.18(1H,m),3.67−3.71(3H,m),10.12(1H,br).
[試験例1]
U−4000型自記分光光度計[(株)日立製作所製]を使用し、化合物1〜16のクロロホルム溶液中での吸収極大波長(λmax)とモル吸光係数の対数値(logε)を測定(800〜300nm)した。その結果を表1に示す。
Figure 0004593568
[試験例2]
化合物1もしくは5の1.0重量%ジメトキシエタン溶液、化合物6の0.5重量%ジメトキシエタン溶液または化合物9もしくは11の0.5重量%テトラヒドロフラン溶液のそれぞれとポリエステル樹脂[バイロン200(東洋紡績(株)社製)]の20重量%ジメトキシエタン溶液を7:2の割合で混合し、ガラス基板上にスピンコーターで塗工、乾燥後、コーティングフィルムを作成した。U−4000型自記分光光度計[(株)日立製作所製]を使用し、このフィルムにおける吸収極大波長、半値幅、455nmでの透過率を測定(800〜300nm)した。その結果を表2に示す。
Figure 0004593568
以上の結果より、本発明の電子ディスプレイ装置用フィルターは、色純度を低下させる波長の光を選択的に遮蔽し、鮮明な画像を提供できることがわかる。
本発明により、例えば、電子ディスプレイ装置の色調を向上させる電子ディスプレイ装置用フィルター等を提供することができる。

Claims (6)

  1. 一般式(I)
    Figure 0004593568
    {式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基または置換基を有していてもよい複素環基を表し、Xは、以下の式(A)
    Figure 0004593568
    (式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、または置換基を有していてもよい複素環基を表し、RとRは隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい複素環基を形成してもよい)、または以下の式(B)
    Figure 0004593568
    [式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、−NR(式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、または置換基を有していてもよい複素環基を表し、RとRは隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい複素環基を形成してもよい)または置換基を有していてもよい複素環基を表す]を表す}で表されるスクアリリウム化合物を含有する電子ディスプレイ装置用フィルター。
  2. 一般式(Ia)
    Figure 0004593568
    (式中、R、R、RおよびRは、それぞれ前記と同義である)で表されるスクアリリウム化合物を含有する電子ディスプレイ装置用フィルター。
  3. 一般式(Ib)
    Figure 0004593568
    (式中、R、RおよびRは、それぞれ前記と同義である)で表されるスクアリリウム化合物を含有する電子ディスプレイ装置用フィルター。
  4. 380〜450nmの吸収域に吸収極大を有する請求項1〜3のいずれかに記載の電子ディスプレイ装置用フィルター。
  5. 一般式(Ic)
    Figure 0004593568
    (式中、RおよびRは、それぞれ前記と同義であり、R3aおよびR4aは、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、または置換基を有していてもよい複素環基を表し、R3aとR4aは隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい複素環基を形成してもよい)で表されるスクアリリウム化合物。
  6. 一般式(Id)
    Figure 0004593568
    (式中、R、R、RおよびRは、それぞれ前記と同義である)で表されるスクアリリウム化合物。
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