JP4592537B2 - 空気調和ユニットおよび空気調和装置 - Google Patents

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この発明は、空気調和ユニットおよび空気調和装置に関し、さらに詳しくは、高性能化あるいは多機能化を実現できる空気調和ユニットおよび空気調和装置に関する。
近年、空気調和装置を構成する空気調和ユニットでは、ユーザーの価値観や市場のニーズに応じて多機能化および高性能化を低コストにて実現すべき要請が高まっている。
かかる課題において、従来の空気調和ユニットには、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の空気調和ユニットは、エバポレータと、ヒータコアとを備え、該エバポレータとヒータコアとの間に位置してエバポレータを通過した空気をヒータコアに通す温風通路と通さない冷風通路とに分配するエアミックスダンパと、前記ヒータコアの下流に位置し、前記温風通路と冷風通路の合流・非合流を切り替える切替ダンパとを備えていることを特徴とする。
特開2003−159925号公報
この発明は、高性能化あるいは多機能化を実現できる空気調和ユニットおよび空気調和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気調和ユニットは、空気を冷却するエバポレータと、空気を加熱するヒータコアと、送風ファンと、複数の吹出口と、冷風および温風が混合されるエアミックス領域に配置されると共に開閉動作により冷風および温風の各流路面積を変化させて冷風と温風との混合割合を変化させるエアミックスダンパと、前記エアミックスダンパと干渉して所定の前記吹出口への冷風の流路を絞る仕切部材とを含み、前記エバポレータからの冷風および前記ヒータコアからの温風を前記エアミックス領域にて混合して前記吹出口から外部に吹き出す空気調和ユニットであって、前記エアミックスダンパが冷風の流路側に凸部を有すると共に前記凸部にて前記仕切部材と干渉し、且つ、前記凸部が流路側に傾斜面をもつ柱状形状あるいは角錐形状を有すると共に冷風の流路方向の投影視にて切り欠かれた頂部形状を有することを特徴とする。
空気調和ユニットでは、凸部が冷風の流路方向の投影視にて切り欠かれた頂部形状を有するので、エアミックスダンパが最大冷房位置あるいは中間的な開度位置にある時に、凸部が切り欠き形状を有さない構成と比較して、より大きな冷風側の流路断面積が確保される。これにより、流路での圧力損失が低減されるので、空気調和ユニットの高性能化が実現される利点がある。
また、この発明にかかる空気調和ユニットは、前記仕切部材が前記凸部の切り欠き形状に対して逆位相の切り欠き形状を有することにより前記凸部と嵌り合う
この空気調和ユニットでは、仕切部材が凸部の切り欠き形状と嵌り合う形状を有するので、最大暖房運転時にて、エアミックスダンパと仕切部材とが良好に嵌り合って、これらの間における流路の封止性が向上する。これにより、空気調和ユニットの高性能化が実現される利点がある。
また、この発明にかかる空気調和ユニットは、空気を冷却するエバポレータと、空気を加熱するヒータコアと、送風ファンと、複数の吹出口と、冷風および温風が混合されるエアミックス領域に配置されると共に開閉動作により冷風および温風の各流路面積を変化させて冷風と温風との混合割合を変化させるエアミックスダンパと、前記エアミックスダンパと干渉して所定の前記吹出口への冷風の流路を絞る仕切部材とを含み、前記エバポレータからの冷風および前記ヒータコアからの温風を前記エアミックス領域にて混合して前記吹出口から外部に吹き出す空気調和ユニットであって、前記エアミックスダンパが冷風の流路側に凸部を有すると共に前記凸部にて前記仕切部材と干渉し、前記凸部が流路側に傾斜面をもつ柱状形状を有し、且つ、前記凸部と前記仕切部材との隙間が前記エアミックスダンパの所定の開閉範囲内にて略一定となることを特徴とする。
この空気調和ユニットでは、凸部と仕切部材との隙間がエアミックスダンパの所定の開閉範囲内にて略一定となるので、この開閉範囲内にて隙間を通過する風量が略一定に維持される。例えば、この隙間を介して空気がエアミックス領域MXからバイパス流路に導かれる構成では、その風量が略一定となることてバイパス流路によるバイパス効果が確保される。このように、所定の流路に導かれる風量を略一定とできることにより、空気調和ユニットの多機能化が可能となる利点がある。また、かかる構成では、エアミックスダンパが最大冷房位置あるいは中間的な開度位置にある時に、冷風側の流路断面積が従来レベルに維持される利点がある。
また、この発明にかかる空気調和ユニットは、空気を冷却するエバポレータと、空気を加熱するヒータコアと、送風ファンと、複数の吹出口と、冷風および温風が混合されるエアミックス領域に配置されると共に開閉動作により冷風および温風の各流路面積を変化させて冷風と温風との混合割合を変化させるエアミックスダンパと、前記エアミックスダンパと干渉して所定の前記吹出口への冷風の流路を絞る仕切部材とを含み、前記エバポレータからの冷風および前記ヒータコアからの温風を前記エアミックス領域にて混合して前記吹出口から外部に吹き出す空気調和ユニットであって、前記エアミックスダンパが凹部を有すると共に前記凹部に前記仕切部材が差し込まれることにより前記エアミックスダンパと前記仕切部材とが干渉し、且つ、前記凹部の内壁面と前記仕切部材との隙間が前記エアミックスダンパの所定の開閉範囲内にて略一定となることを特徴とする。
この空気調和ユニットでは、凹部の内壁面と仕切部材との隙間がエアミックスダンパの所定の開閉範囲内にて略一定となるので、エアミックスダンパと仕切部材との間の流路面積が略一定に維持される(あるいは流路面積の拡張が低減される)。例えば、仕切部材と凹部との隙間を介して空気がエアミックス領域MXからバイパス流路に導かれる構成では、その風量が略一定となる(風量の増加が低減される)ことでバイパス流路によるバイパス効果が確保される。このように、所定の流路に導かれる風量を略一定とできることにより、空気調和ユニットの多機能化が可能となる利点がある。
また、この発明にかかる車両用空気調和装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の空気調和ユニットと、ガス冷媒を圧縮するコンプレッサと、高温のガス冷媒を外気と熱交換して凝縮させるコンデンサと、高温高圧の液冷媒を低温低圧の液冷媒にする膨張弁とを具備し、前記エバポレータに低温低圧の液冷媒を供給する冷媒系と、エンジン冷却水を前記ヒータコアに導入する加熱源系と、前記空気調和ユニット、冷媒系および加熱源系の作動制御を行う制御部とを含むことを特徴とする。
この車両用空気調和装置は、上記の空気調和ユニットを有することにより、装置の高性能化および多機能化が実現される利点がある。
この発明にかかる空気調和ユニットでは、凸部が冷風の流路方向の投影視にて切り欠かれた頂部形状を有するので、エアミックスダンパが最大冷房位置あるいは中間的な開度位置にある時に、凸部が切り欠き形状を有さない構成と比較して、より大きな冷風側の流路断面積が確保される。これにより、流路での圧力損失が低減されるので、空気調和ユニットの高性能化が実現される利点がある。
また、この発明にかかる車両用空気調和装置は、上記の空気調和ユニットを有することにより、高性能化および多機能化が実現される利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1および図2は、この発明の実施例にかかる空気調和ユニットを示す斜視図(図1)およびA視断面図(図2)である。図3は、図2に記載した空気調和ユニットの仕切部材を示す斜視図である。図4は、図2に記載した空気調和ユニットのエアミックスダンパを示す斜視図である。図5〜図7は、図1に記載した空気調和ユニットの作用を示す説明図である。図8〜図15は、図1に記載した空気調和ユニットの変形例を示す説明図である。図16は、図1に記載した空気調和ユニットの適用例を示す説明図である。
この空気調和ユニット40は、例えば、車両に装備される車両用空気調和装置に適用され、一般に、HVAC(heating ventilation air-conditioning)モジュールと呼ばれる(図2参照)。空気調和ユニット40は、本体カバー(ケーシング)41と、この本体カバー41内に配置されるエバポレータ11、ヒータコア22および送風ファン(図示省略)とを有する。
本体カバー41は、車室外の空気(外気)を選択して導入する外気導入口42と、車室内の空気(内気)を選択して導入する内部導入口43と、選択された運転モードに応じて調和後の空気(冷風あるいは温風など)を車室内に吹き出すデフロスト吹出口44、フェースメイン吹出口45、フェースバイパス吹出口46およびフット吹出口47とを有する(図1および図2参照)。
また、本体カバー41の内部には、内外気切換ダンパ(図示省略)の操作により外気または内気の導入空気を流して空調する流路が形成されている。この流路上には、エバポレータ11およびヒータコア22が流れ方向上流側から順に所定の間隔を隔てて略平行に配置されている。また、流路上には、エアミックス領域MXが形成されている。このエアミックス領域MXにて、エバポレータ11を通過した冷風とヒータコア22を通過した温風とが混合されて空気吹出口44〜47から車室内に吹き出される。
また、流路上には、エアミックスダンパ48が配置されている(図3〜図5参照)。このエアミックスダンパ48は、その開度制御により、エアミックス領域MXにおける冷風および温風の混合割合を変化させる。例えば、エアミックスダンパ48は、板状の開閉部材から成り、ヒータコア22のエアミックス領域側の端部付近を支点として開閉動作して、エバポレータ11を通過した冷風とヒータコア22を通過した温風との混合割合を変化させる。これにより、車室内に吹き出される空気の吹出温度が調整される。
また、エアミックスダンパ48が最大冷房位置(図2中の実線表示)にあるときには、ヒータコア22側からの温風が完全に遮断され、エバポレータ11を通過した冷風のみがエアミックス領域MXに導入される。一方、エアミックスダンパ48が最大暖房位置(図2中の想像線表示)にあるときは、エバポレータ11側からの冷風が完全に遮断され、ヒータコア22を通過した温風のみがエアミックス領域MXに導入される。そして、エアミックスダンパ48が、かかる最大冷房位置と最大暖房位置との間を揺動することにより冷風と温風との混合割合が調整されて、車室内への空気の吹出温度が調整される。
エアミックス領域MXの下流側には、デフロスト吹出口44に連通するデフロスト流路49と、フェースメイン吹出口45に連通するフェースメイン流路50と、フェースバイパス吹出口46に連通するバイパス流路51と、フット吹出口47に連通するフット流路52とが形成されている。デフロスト流路49およびフェースメイン流路50には、流路切換操作を行うデフロスト/フェースダンパ(以下、フェースダンパ53という。)53が設けられている。そして、このフェースダンパ53の開閉操作により、デフロスト吹出口44およびフェースメイン吹出口45から車室内に吹き出される風量が調整される。
例えば、フェースダンパ53がデフロスト吹出口44を全閉とするフェース吹出位置(図2中の実線表示)にあるときには、フェースメイン吹出口45側から車室内に空気が吹き出される。一方、フェースダンパ53がフェースメイン吹出口45を全閉とするデフロスト吹出位置(図2中の仮想線表示)にあるときは、デフロスト吹出口44側から車室内に空気が吹き出される。
バイパス流路51には、フェースバイパス吹出口46の開閉操作を行うバイパスダンパ54が設けられている。このバイパスダンパ54は、フェースバイパス吹出口46を全開にするバイパス全開位置(図2中の実線表示)と、フェースバイパス吹出口46を全閉とするバイパス全閉位置(図2中の想像線表示)との間を揺動する。そして、このバイパスダンパ54の開閉操作より、フェースバイパス吹出口46から車内に吹き出される風量が調整される。
フット流路52には、フット吹出口47の開閉操作と、デフロスト吹出口44およびフェースメイン吹出口45に至る流路の開閉操作とを行うフットダンパ55が設けられている。このフットダンパ55は、フット吹出口47を全閉にしてデフロスト吹出口44およびフェースメイン吹出口45に至る流路を全開とする冷房運転及びデフロスト運転位置(図2中の実線表示)と、フット吹出口47を全開にしてデフロスト吹出口44およびフェースメイン吹出口45に至る流路を全閉とする暖房運転位置(想像線表示)との間で揺動する。このフットダンパ55の開閉操作より、フット吹出口47、ならびに、デフロスト吹出口44およびフェースメイン吹出口45から車内に吹き出される風量が調整される。
フェースメイン流路50とバイパス流路51とは、バイパス流路51がフェースメイン流路50よりも冷風の流れ方向の上流側に位置するように、仕切部材56によって仕切られている。この仕切部材56は、フェースメイン吹出口45およびフェースバイパス吹出口46に向けて流れる流線に略沿った形状を有する。これにより、フェースメイン流路50における冷風の流れがスムーズになり、圧力損失が低減される。また、仕切部材56の下端部側には、エアミックス領域MXの近傍となる位置に、フェースメイン流路50とバイパス流路51とを連通させるサブ通路57が形成されている。このサブ通路57は、例えば、仕切部材56に穿設されたスリットあるいは孔により構成される。また、サブ通路57は、バイパスダンパ54のバイパス全開位置(図2中の実線表示)にて全開となり、逆に、バイパスダンパ54のバイパス全閉位置(図2中の想像線表示)にて全閉となる。
この空気調和ユニット40では、エバポレータ11を通過した冷風とヒータコア22を通過した温風とがエアミックス領域MXにて混合され、あるいは、冷風または温風の一方のみがエアミックス領域MXに導入され、この空気が各吹出口44〜47から吹き出されて車室内の空気が調和される。このとき、エアミックス領域MXにて冷風と温風とが混合される場合には、エアミックスダンパ48の開度調整により冷風と温風との混合割合が調整されて、各吹出口44〜47から吹き出される空気の温度が制御される。
[エアミックスダンパの凸部]
また、この空気調和ユニット40では、エアミックスダンパ48が回転軸481と本体部482とを有し、本体部482が回転軸481周りに回転することにより、エアミックスダンパ48の開閉動作が行われる。ここで、エアミックスダンパ48(本体部482)の一面には、凸部483が形成されている(図4参照)。この凸部483は、エアミックスダンパ48の本体部482から冷風の流路側に突出した形状を有する。また、凸部483は、空気の流れ方向に底辺を向けた略三角形の断面形状を有することにより、流路内における空気抵抗が低減されている。
かかる構成では、最大暖房運転時にてエアミックスダンパ48が冷風の流路を閉止したときに(図2中の仮想線表示参照)、エアミックスダンパ48の凸部483と仕切板56とが干渉してフェースメイン流路50とバイパス流路51とが遮断される。これにより、特定の吹出モードが実現される。
また、エアミックスダンパ48が中間的な開度位置にあるとき(冷風および温風の混合時)には、エアミックス領域MXに流れる冷風の流路断面積が凸部483によって絞られる(図5参照)。なお、かかる構成では、凸部483の傾斜面が、最大暖房運転時および最大冷房運転時におけるダンパ位置にて、仕切板56の延長線と略一致することが好ましい。これにより、冷風または温風が流路をスムーズに流れるので、空気の圧力損失が低減される。
[凸部の切り欠き形状]
また、かかる構成では、エアミックスダンパ48の凸部483が、冷風の流路方向の投影視にて、切り欠かれた頂部形状を有することが好ましい(図4、図6および図7参照)。例えば、凸部483がギザギザ形状(鋸刃形状)、波状形状、凹凸形状などを有している。あるいは、角錐形状を有する複数の突起部が配列されて凸部483が構成される。また、仕切部材56が、エアミックスダンパ48との干渉時にて凸部483の切り欠き形状と合致して嵌り合う端部形状(例えば、凸部483とは逆位相の切り欠き形状)を有することが好ましい(図3参照)。
[効果]
この空気調和ユニット40では、上記のように、エアミックスダンパ48が冷風の流路側に凸部483を有すると共にこの凸部483にて仕切部材56と干渉し、且つ、この凸部483が冷風の流路方向の投影視にて切り欠かれた頂部形状を有するので、エアミックスダンパ48が最大冷房位置あるいは中間的な開度位置にある時に、凸部が切り欠き形状を有さない構成と比較して、より大きな冷風側の流路断面積が確保される。これにより、流路での圧力損失が低減されるので、空気調和ユニット40の高性能化が実現される利点がある。
また、仕切部材56が凸部483の切り欠き形状と嵌り合う形状を有するので、最大暖房運転時にて、エアミックスダンパ48と仕切部材56とが良好に嵌り合って、これらの間における流路の封止性が向上する(図6参照)。これにより、空気調和ユニット40の高性能化が実現される利点がある。
[変形例1]
なお、この空気調和ユニット40では、エアミックスダンパ48が、上記の凸部483に代えて以下のような凸部484を有することが好ましい(図9〜図11参照)。すなわち、このエアミックスダンパ48は、その凸部484と仕切部材56との隙間dがエアミックスダンパ48の所定の開閉範囲内にて略一定となることが好ましい。
例えば、エアミックスダンパ48が最大暖房運転時の位置から所定の中間的な開度位置まで変位したときに、仕切部材56の端部と凸部484との隙間dが略一定となるように構成される(図10(c)および図11(c)参照)。また、この隙間dは、例えば、3[mm]以上10[mm]以下に設定されている。具体的には、冷風の流路方向の断面視にて、凸部484の上流側がR形状あるいは仕切部材56の軌跡(凸部484側の変位による相対的な軌跡)に対して略平行な壁面形状を有する。
かかる構成では、凸部484と仕切部材56との隙間dがエアミックスダンパ48の所定の開閉範囲内にて略一定となるので、この開閉範囲内にて隙間dを通過する風量が略一定に維持される。例えば、この隙間dを介して空気がエアミックス領域MXからバイパス流路51に導かれる構成では、その風量が略一定となることてバイパス流路51によるバイパス効果が確保される。このように、所定の流路に導かれる風量を略一定とできることにより、空気調和ユニット40の多機能化が可能となる利点がある。また、かかる構成では、エアミックスダンパ48が最大冷房位置あるいは中間的な開度位置にある時に、冷風側の流路断面積が従来レベルに維持される利点がある。
なお、上記の構成では、例えば、凸部484が全体として略扇形断面の柱状形状を有する(図10(c)参照)。このため、冷風の流路方向の投影視では、凸部484が土手状形状を有している(図10(a)および図11(b)参照)。また、最大暖房運転時にてエアミックスダンパ48と仕切部材56とが干渉したときに、仕切部材56の端部がエアミックスダンパ48の本体部482に略当接することにより空気の流路が絞られる(図10参照)。このため、仕切部材56の端部が、エアミックスダンパ48の本体部482の形状(平面形状)に合致する形状(直線形状)を有している(図8および図11参照)。
また、上記の構成では、凸部484の高さが低減されることが好ましい。これにより、エアミックスダンパ48が最大冷房位置あるいは中間的な開度位置にある時に冷風側の流路断面積が確保されるので、流路での圧力損失が低減されて空気調和ユニット40の高性能化が実現される利点がある。
[変形例2]
また、この空気調和ユニット40では、エアミックスダンパ48と仕切部材56との干渉部分が、上記の凸部483、484に代えて以下のように構成されることが好ましい(図12〜図15参照)。すなわち、エアミックスダンパ48(本体部482)に凹部485が形成されており、この凹部485に仕切部材56の端部が差し込まれることによりエアミックスダンパ48と仕切部材56とが干渉し、且つ、仕切部材56(の下流側壁面)と凹部485の内壁面との隙間d’がエアミックスダンパ48の所定の開閉範囲内にて略一定となることが好ましい。例えば、この隙間d’は、3[mm]以上10[mm]以下に設定される。
かかる構成では、凹部485の内壁面と仕切部材56との隙間d’がエアミックスダンパ48の所定の開閉範囲内にて略一定となるので、エアミックスダンパ48と仕切部材56との間の流路面積が略一定に維持される(あるいは流路面積の拡張が低減される)。例えば、仕切部材56と凹部485との隙間を介して空気がエアミックス領域MXからバイパス流路51に導かれる構成では、その風量が略一定となる(風量の増加が低減される)ことでバイパス流路51によるバイパス効果が確保される。このように、所定の流路に導かれる風量を略一定とできることにより、空気調和ユニット40の多機能化が可能となる利点がある。また、かかる構成では、エアミックスダンパ48が最大冷房位置あるいは中間的な開度位置にある時に、冷風側の流路断面積が従来レベルに維持される利点がある。
[適用例]
この空気調和ユニット40は、例えば、乗員に快適な車室内環境を提供するために冷暖房等の空調運転を行う車両用空気調和装置に適用される(図16参照)。このような空気調和装置ACでは、より一層快適な空間を提供するために高性能化が進み、例えば、運転席側および助手席側に分けて左右独立した空調運転を行うものがある。かかる既存の左右独立空調運転としては、以下のような機能が知られている。
(1)左右独立温度調節機能:左右で異なる吹出温度の設定が可能な機能
(2)左右独立噴出切替機能:左右で異なる吹出モードの選択が可能な機能
(3)左右独立風量切替機能:左右で異なる風量の設定が可能な機能
(4)上下独立温度調節機能:バイレベルモード時に左右のフェース吹出口およびフット吹出口で異なる吹出温度の設定が可能な機能
図16は、車両用空気調和装置の概略構成を示すブロック図である。この車両用空気調和装置ACは、大きくは冷暖房などの空気調和を行う空気調和ユニット40と、冷房運転時に空気調和ユニット40内に冷媒を供給する冷媒系1と、暖房運転時に空気調和ユニット40内に熱源となるエンジン冷却水を供給する加熱源系2と、装置全体の作動制御を行う制御部3とにより構成される。
冷媒系1は、エバポレータ11とコンプレッサ12とコンデンサ13と膨張弁14とを有しており、エバポレータ11に低温低圧の冷媒液を供給する。コンプレッサ12は、エバポレータ11にて車室内の熱を奪って気化した低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒としてコンデンサ13へ送り出す。乗用車等の車両用空気調和装置ACでは、通常、コンプレッサ12が車両のエンジン21からベルトおよびクラッチ(図示省略)を介して駆動力を受ける。コンデンサ13は、エンジンルームの前部に配置されており、コンプレッサ12から供給された高温高圧のガス冷媒を外気で冷却して凝縮液化させる。すると、液化された冷媒がレシーバ(図示省略)に送られて気液分離され、高温高圧の液冷媒として膨張弁14に送られる。そして、膨張弁14は、高温高圧の液冷媒を減圧および膨張させることにより低温低圧の液(霧状)冷媒にしてエバポレータ11に供給する。
加熱源系2は、ウォーターバルブ(図示省略)による流量制御により、エンジン21とラジエータ23との間を循環しているエンジン冷却水系から温水の一部をヒータコア22に導入し、ヒータコア22に熱源となる高温のエンジン冷却水を供給する。
制御部3は、車両用空気調和装置ACの構成要素である空気調和ユニット40、冷媒系1および加熱源系2の作動制御を行う。例えば、各種設定を行うための操作パネルに制御回路が組み込まれており、インスツルメントパネルの中央部等に制御部3が配置されている。この制御部3では、各種ダンパ類の開閉操作による運転モードの選択切り替え、内気/外気切換ダンパの切り替え操作による導入空気の選択切り換え、送風機の風量切換操作および所望の温度設定操作などが行われる。
上記の空気調和ユニット40が、かかる車両用空気調和装置ACに適用されることにより、装置の高性能化および多機能化が実現される利点がある。
以上のように、本発明にかかる空気調和ユニットおよび空気調和装置は、高性能化あるいは多機能化を実現できる点で有用である。
この発明の実施例にかかる空気調和ユニットを示す斜視図である。 この発明の実施例にかかる空気調和ユニットを示すA視断面図である。 図2に記載した空気調和ユニットの仕切部材を示す斜視図である。 図2に記載した空気調和ユニットのエアミックスダンパを示す斜視図である。 図1に記載した空気調和ユニットの作用を示す説明図である。 図1に記載した空気調和ユニットの作用を示す説明図である。 図1に記載した空気調和ユニットの作用を示す説明図である。 図1に記載した空気調和ユニットの変形例を示す説明図である。 図1に記載した空気調和ユニットの変形例を示す説明図である。 図1に記載した空気調和ユニットの変形例を示す説明図である。 図1に記載した空気調和ユニットの変形例を示す説明図である。 図1に記載した空気調和ユニットの変形例を示す説明図である。 図1に記載した空気調和ユニットの変形例を示す説明図である。 図1に記載した空気調和ユニットの変形例を示す説明図である。 図1に記載した空気調和ユニットの変形例を示す説明図である。 図1に記載した空気調和ユニットの適用例を示す説明図である。
符号の説明
1 冷媒系
11 エバポレータ
12 コンプレッサ
13 コンデンサ
14 膨張弁
2 加熱源系
21 エンジン
22 ヒータコア
23 ラジエータ
3 制御部
40 空気調和ユニット
41 本体カバー
42 外気導入口
43 内部導入口
44 デフロスト吹出口
45 フェースメイン吹出口
46 フェースバイパス吹出口
47 フット吹出口
48 エアミックスダンパ
49 デフロスト流路
50 フェースメイン流路
51 バイパス流路
52 フット流路
53 フェースダンパ
54 バイパスダンパ
55 フットダンパ
56 仕切板
56 仕切部材
57 サブ通路
481 回転軸
482 本体部
483、484 凸部
485 凹部
AC 車両用空気調和装置


Claims (5)

  1. 空気を冷却するエバポレータと、空気を加熱するヒータコアと、送風ファンと、複数の吹出口と、冷風および温風が混合されるエアミックス領域に配置されると共に開閉動作により冷風および温風の各流路面積を変化させて冷風と温風との混合割合を変化させるエアミックスダンパと、前記エアミックスダンパと干渉して所定の前記吹出口への冷風の流路を絞る仕切部材とを含み、前記エバポレータからの冷風および前記ヒータコアからの温風を前記エアミックス領域にて混合して前記吹出口から外部に吹き出す空気調和ユニットであって、
    前記エアミックスダンパが冷風の流路側に凸部を有すると共に前記凸部にて前記仕切部材と干渉し、且つ、前記凸部が流路側に傾斜面をもつ柱状形状あるいは角錐形状を有すると共に冷風の流路方向の投影視にて切り欠かれた頂部形状を有することを特徴とする空気調和ユニット。
  2. 前記仕切部材が前記凸部の切り欠き形状に対して逆位相の切り欠き形状を有することにより前記凸部と嵌り合う請求項1に記載の空気調和ユニット。
  3. 空気を冷却するエバポレータと、空気を加熱するヒータコアと、送風ファンと、複数の吹出口と、冷風および温風が混合されるエアミックス領域に配置されると共に開閉動作により冷風および温風の各流路面積を変化させて冷風と温風との混合割合を変化させるエアミックスダンパと、前記エアミックスダンパと干渉して所定の前記吹出口への冷風の流路を絞る仕切部材とを含み、前記エバポレータからの冷風および前記ヒータコアからの温風を前記エアミックス領域にて混合して前記吹出口から外部に吹き出す空気調和ユニットであって、
    前記エアミックスダンパが冷風の流路側に凸部を有すると共に前記凸部にて前記仕切部材と干渉し、前記凸部が流路側に傾斜面をもつ柱状形状を有し、且つ、前記凸部と前記仕切部材との隙間が前記エアミックスダンパの所定の開閉範囲内にて略一定となることを特徴とする空気調和ユニット。
  4. 空気を冷却するエバポレータと、空気を加熱するヒータコアと、送風ファンと、複数の吹出口と、冷風および温風が混合されるエアミックス領域に配置されると共に開閉動作により冷風および温風の各流路面積を変化させて冷風と温風との混合割合を変化させるエアミックスダンパと、前記エアミックスダンパと干渉して所定の前記吹出口への冷風の流路を絞る仕切部材とを含み、前記エバポレータからの冷風および前記ヒータコアからの温風を前記エアミックス領域にて混合して前記吹出口から外部に吹き出す空気調和ユニットであって、
    前記エアミックスダンパが凹部を有すると共に前記凹部に前記仕切部材が差し込まれることにより前記エアミックスダンパと前記仕切部材とが干渉し、且つ、前記凹部の内壁面と前記仕切部材との隙間が前記エアミックスダンパの所定の開閉範囲内にて略一定となることを特徴とする空気調和ユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の空気調和ユニットと、
    ガス冷媒を圧縮するコンプレッサと、高温のガス冷媒を外気と熱交換して凝縮させるコンデンサと、高温高圧の液冷媒を低温低圧の液冷媒にする膨張弁とを具備し、前記エバポレータに低温低圧の液冷媒を供給する冷媒系と、
    エンジン冷却水を前記ヒータコアに導入する加熱源系と、
    前記空気調和ユニット、冷媒系および加熱源系の作動制御を行う制御部とを含むことを特徴とする空気調和装置。
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