JP4589243B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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本発明は、エアフィルタが室内空気から捕捉した塵埃を、自動でエアフィルタから除去する自動掃除機能を備えた空気調和機の室内機に関する。
空気調和機の室内機では、吸込み口から本体内に室内空気が吸込まれるが、室内空気に含まれる塵埃は吸込み口と対向して設けられるエアフィルタで捕捉され、室内空気のみが熱交換器に導かれて熱交換される。空調運転の継続にともないエアフィルタに捕捉された塵埃が堆積し、そのまま放置すると熱交換器に対する室内空気の流通が阻害されて熱交換効率の低下を招いてしまう。
熱交換効率の向上を図るため、理想的にはエアフィルタに付着している塵埃を定期的に除去する必要がある。本体前面を構成する前面パネルは回動自在に設けられ、これを開放するとエアフィルタが露出する。エアフィルタ下端部を摘んで引き下ろせば、エアフィルタを容易に本体から取外せる。エアフィルタに付着している塵埃を除去したあと、再びエアフィルタを本体内へ押し上げれば、元の位置に戻すことができる。
しかしながら、一般的に多用される空気調和機の室内機は、いわゆる壁掛け式と呼ばれていて、部屋の壁面高所に取付けられる。そのため、たとえば高齢者や女性にとっては前面パネルの開閉とフィルタの着脱操作が困難をともない、エアフィルタに塵埃を付着させたままの状態になり易い。
そこで、たとえば[特許文献1]および[特許文献2]には、エアフィルタに付着するゴミを自動的に除去する手段を備えた空気調和機が開示されている。具体的には、逆V字状の熱交換器に対し、筐体前面から上面にかけてエアフィルタを配置し、エアフィルタのゴミを取るゴミ取り部を設けてなる。
特開2002−340395号公報 特開2004−278923号公報
上述の[特許文献1]の技術によれば、エアフィルタ上を移動自在なゴミ吸引部によって、エアフィルタに付着する塵埃を吸引する。吸引した塵埃は吸引ダクトを介して本体側面に配置された吸引ファンで吸引し、吸引ファン近傍に設けたゴミ収納部に収納するように構成している。
また、[特許文献2]の技術によれば、吸引排気装置と、吸引排気装置から室外へ排気する排気ダクトを有し、エアフィルタに付着した塵埃を吸込ノズルで吸引して、吸引排気装置により排気ダクトから室外へ排出するように構成している。
しかしながら、一般的に、住宅における空気調和機が設置される部屋の環境は多種多様であり、また、その部屋の居住者の感性も多様である。すなわち、空気調和機の設置場所が室外と離れていて、換気用の排気ダクトが長くなったり、換気ができない状態の部屋もあり得る。
さらにまた、その部屋の居住者が、換気運転時に生じる換気ファンの運転音を好まない場合もある。このような場合、従来の技術では、エアフィルタの清掃運転が、決められた手段しか選べないという不利な条件にある。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、室内機にエアフィルタから塵埃を除去する掃除手段を備えて、掃除手間の軽減化をなし、掃除時間の短縮化を得られるとともに、室内機の設置条件、使用者の嗜好に合わせた運転モードが設定できるとともに、内部清潔度の向上化を図れる空気調和機の室内機を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明の空気調和機の室内機は、内部送風路に熱交換器および送風機を収容し、熱交換器上流側に吸込み口を備えていて、
さらに、吸込み口に対向して配置されるエアフィルタと、エアフィルタに付着した塵埃を除去して収集するエアフィルタ清掃ユニットと、換気ファンおよび吸気口切換え機構を備えエアフィルタ清掃ユニットに収集された塵埃を吸引して屋外へ排出する塵埃排出運転もしくは室内空気を吸引して屋外へ排出する換気運転を実行する吸排気装置と、この吸排気装置による換気運転を実行するまたは実行しないを選択する換気運転可否選択手段と、エアフィルタ清掃ユニットに収集される塵埃を屋外へ排出するまたは排出しないを選択する塵埃排出可否選択手段を備え、
塵埃排出可否選択手段による塵埃排出するの設定時には、換気運転可否選択手段の選択内容にかかわらず、エアフィルタ清掃運転を行ったあとに吸排気装置の塵埃排出運転を行ない、塵埃排出しないの設定時には換気運転可否選択手段の選択内容にかかわらず、エアフィルタ清掃運転を行ったあとに吸排気装置の塵埃排出運転を行わない制御手段を具備する。
本発明の空気調和機の室内機によれば、エアフィルタ清掃手段と換気用の吸排気装置を備えることで、室内機の換気ファンを利用しエアフィルタより収集した塵埃の排出が行なえて、エアフィルタ掃除手間の軽減化をなすとともに掃除時間の短縮化を得られ、エアフィルタ掃除で収集した塵埃の処理を、屋外に排出処理または室内機に溜めておくことも選択でき、室内機の設置環境や、使用者の要望に的確に対応させることができる効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は空気調和機の室内機に係る概略の縦断面図と構成図である。(なお、説明中に符号を付していない部品は図示していない。以下同じ)
室内機本体1は、前側筐体を構成する前面パネル2と、後側筐体を構成する後板筐体3とから構成され、上下方向に対して幅方向に横長状をなす。室内機本体1の前面側一部に前面吸込み口4が開口され、この前面吸込み口4に対向する前面パネル2には開閉駆動機構に支持される可動パネル2Aが嵌め込まれている。
運転停止の状態では、上記可動パネル2Aは前面パネル2表面に接合して同一面となり前面吸込み口4を閉成するが、運転時には手前側に突出変位して周囲に室内と連通する隙間を生じさせ、前面吸込み口4が室内に開放するよう制御される。室内機本体1の上部には上面吸込み口5が設けられる。この上面吸込み口5には枠状の桟が嵌め込まれていて、上記桟によって複数の空間部に仕切られている。
上記室内機本体1の前面下部に吹出し口6が開口され、この吹出し口6には上下に2枚の吹出しルーバー7a,7bが並行して設けられる。各吹出しルーバー7a,7bは、それぞれの回動姿勢によって上記吹出し口6を開閉し、かつ運転条件に応じて熱交換空気の吹出し方向を設定できるようになっている。
室内機本体1内には、前側熱交換器部8Aと後側熱交換器部8Bとで略逆V字状に形成される室内熱交換器8が配置される。上記前側熱交換器部8Aは、前面パネル2と間隙を存してほぼ平行な湾曲状に形成されて前面吸込み口4と上面吸込み口5と対向する。後側熱交換器部8Bは、直状に形成されて上面吸込み口5と斜めに傾斜して対向している。
上記室内熱交換器8の前後側熱交換器部8A,8B相互間に室内送風機10が配置される。上記室内送風機10は、室内機本体1の一側端のスペースに配置されたファンモータと、このファンモータの回転軸に一方の支軸が機械的に連結される横流ファンとから構成される。上記横流ファンの軸方向長さは上記熱交換器8の幅方向寸法と同一であり、横流ファンは熱交換器8と正しく対向して配置される。
上記前側熱交換器部8Aの下端部は前ドレンパン12a上に載り、上記後側熱交換器部8Bの下端部は後ドレンパン12b上に載る。前、後ドレンパン12a,12bは、それぞれの熱交換器部8A,8Bから滴下するドレン水を受け、図示しない排水ホースを介して外部に排水できるようになっている。
前後ドレンパン12a,12bの一部側壁外面は室内送風機10に近接して設けられ、これらで室内送風機10の横流ファンに対するノーズを構成している。ノーズとなる前後ドレンパン12a,12bの側壁部分と吹出し口6の各辺部との間は、隔壁部材14によって連結される。隔壁部材14で囲まれる空間が、ノーズと吹出し口9とを連通する吹出し通風路15となっている。
一方、上記前面パネル2と室内熱交換器8の前面側から上面側との間に亘って枠体組立16が介在され、この枠体組立は取付け具を介して前面パネル2に取付けられる。枠体組立16の前面部には、左右に二分割された前部エアフィルタ17が移動自在に取付けられ、この前部エアフィルタ17の内側には二次エアフィルタであるところの空気清浄ユニット18が着脱自在に取付けられる。上記枠体組立16の上面には左右に二分割された上部エアフィルタ20が移動自在に取付けられる。
上記枠体組立16は、前部エアフィルタ17の前面側に、上面側から移動してきた上部エアフィルタ20を収容するスペースを備え、上部エアフィルタ20の上面側に、前面側から移動してきた前部エアフィルタ17を収容するスペースを備えている。さらに、枠体組立16の前部エアフィルタ17の上端と上部エアフィルタ20の前端との間に、エアフィルタ清掃ユニットSが取付けられる。
すなわち、前部エアフィルタ17と空気清浄ユニット18は、前面吸込み口4と前側熱交換器部8Aとの間に介在される。上部エアフィルタ20は、上面吸込み口5と前側熱交換器部8A一部および後側熱交換器部8Bとの間に介在される。したがって、エアフィルタ清掃ユニットSは前面吸込み口4と上面吸込み口5との間に対向して設けられる。
上記エアフィルタ清掃ユニットSは、前面吸込み口4と上面吸込み口5の幅方向長さである、前部エアフィルタ17および上部エアフィルタ20の幅方向長さと同一の幅方向長さに形成される。エアフィルタ清掃ユニットSの配置位置は、前面パネル2における前面部と上面部とが交差する、いわゆる角部内となり、前面パネル2と室内熱交換器8との間に必然的に形成されるデッドスペースである。
上記枠体組立16の一側部には電気部品箱が取付けられ、この電気部品箱内部に図1で概略的に示す制御部(制御手段)Nが収容される。
この制御部(制御手段)Nは、リモコン(遠隔操作盤)あるいは室内機本体1に設けられた各種スイッチおよびセンサからの信号を受け、その信号に応じて、室外機内の圧縮機、室内送風機10、室外送風機などの運転を制御する手段、吸込み口である可動パネル2Aの開閉や、吹出し口6から吹出される送風方向を調整するための吹出しルーバー7a,7bの制御手段、後述するエアフィルタ清掃ユニットSの運転制御手段、運転状態を表示する表示制御手段などを備えている。
上記枠体組立16の他側部には吸排気装置(いわゆる、「換気ユニット」である)11が設けられる。なお、上記制御部Nおよび吸排気装置11については後述する。
図2は、エアフィルタ清掃ユニットSと近傍部位の縦断面図である。
上記エアフィルタ清掃ユニットSは、後述するように前部エアフィルタ17および上部エアフィルタ20に付着する塵埃を除去する回転ブラシ30と、この回転ブラシ30を内部に収容するとともに、回転ブラシ30が除去した塵埃を収集する塵埃受け通路31を備えたダストボックス32および、上記ダストボックス32下面の開口部33を開閉自在に閉塞するシール部材34とから構成される。
上記ダストボックス32における開口部33から回転ブラシ30の一部が露出するが、この開口部33以外は全て密閉構造をなす。上記回転ブラシ30は通過してくる前部エアフィルタ17と上部エアフィルタ20のメッシュ部面と確実に接触するように組立てられる。上記塵埃受け通路31は、回転ブラシ30の側部に、かつ回転ブラシ30の軸方向に沿って設けられ、回転ブラシ30の軸心よりも下側に通路面が形成されるので、塵埃を確実に受けられる。
上記シール部材34は、たとえば合成ゴムなどの柔軟な弾性材から形成され、リフト機構45に支持される。通常は、開口部33から露出する回転ブラシ30部分に接触しない位置にあり、リフト機構45が作動しシール部材34を上昇駆動することで開口部33を閉塞できる。
ダストボックス32内部で、上記塵埃受け通路31と回転ブラシ30の収容部位との間には掻き落し用突部35が突設される。この掻き落し用突部35は常時、回転ブラシ30の毛先内に、回転ブラシ30の軸方向に亘って挿入し、回転ブラシ30の回転にともなって毛先が摺接する位置にある。
上記ダストボックス32は、帯電防止樹脂材を用いて成形され、しかも抗菌処理が施されている。そのため、塵埃の付着やカビの発生を防止して、長期に亘って清潔な状態を維持できる。同様に、回転ブラシ30についても抗菌処理したものを使用して、塵埃の付着やカビの発生を防止し、長期に亘って清潔な状態を維持できる。
さらに、ダストボックス32内部において塵埃の移動がスムーズとなるよう、塵埃接触部分に対して滑らかな表面処理を施している。特に塵埃受け通路31においては、断面積を全域に亘り推力直径が12mm以上になるよう設計され、エアフィルタ清掃運転における圧損を小さく抑え、風の流れがスムーズである。また、塵埃受け通路31内の稜線は風上側にR2mm以上の曲面を形成することで、塵埃が引っ掛って移動しない等の不具合の発生を確実に防止する。
図3は、前面パネル2を取外して、エアフィルタ清掃ユニットSと近傍部位を露出した一側部(正面視で右側部)斜視図である。
上記ダストボックス32の左右両側部には、把手部38が一体に設けられている。ダストボックス32を枠体組立16の所定部位に取付け、もしくはここから取外しする際は、上記把手部38を持って作業すると容易である。ダストボックス32の一側部で、上面には矩形状の空気導入孔39が設けられている。この空気導入孔39は、上記塵埃受け通路31と対向して設けられ、互いに連通する。
上記枠体組立16の一側部で、上記エアフィルタ清掃ユニットSと対向する部位には、上記エアフィルタ清掃ユニットSを駆動する駆動源および駆動機構と、後述するエアフィルタ移動機構55を駆動する駆動源および駆動機構を備えた駆動部25が取付けられる。
上記駆動部25は、4個の駆動源である第1〜第4の駆動モータ46〜49と、これら駆動モータ46〜49を側面部に取付け、内部にギヤ列を収容するケーシング51を備えたギヤ組立Gとから構成される。
上記第1の駆動モータ46および第2の駆動モータ47は、ギヤ組立Gのギヤ列を作動させ、前部エアフィルタ17を前面側の支持位置から移動してエアフィルタ清掃ユニットSを通過させ、上部エアフィルタ20の上面側までを往復移動させる前部移動機構52および上部エアフィルタ20を上面側の支持位置から移動してエアフィルタ清掃ユニットSを通過させ、前部エアフィルタ17の前面側までを往復移動させる上部移動機構53の駆動源である。
これら前部移動機構52と上部移動機構53とで上記フィルタ移動機構55が構成される。なお、前部移動機構52と上部移動機構53については、図1および図2に符号を付している。
これら前部、上部移動機構52,53を駆動するのに必要なトルクを確保するには、本来、大型の駆動モータを1個用意すれば足りるが、大径寸法であるので電気部品箱および前面パネル2と干渉してしまう。そこで、必要トルクの半分のトルクを備えた2個の小型駆動モータ46,47を用意し、取付けスペース上の不具合を解消している。
上記第3の駆動モータ48は、上記回転ブラシ30の回転駆動源である。第4の駆動モータ49は、第1、第2の駆動モータ46,47の駆動力をギヤ組立Gのギヤ列を介して前部移動機構52もしくは上部移動機構53のいずれかに選択して伝達し、もしくは上記リフト機構45を作動するよう切換える切換え機構61の駆動源である。
図4は、前面パネル2を取外してエアフィルタ清掃ユニットSと近傍部位を露出した一側部(正面視で左側部)斜視図であり、図5は、吸排気装置11内部の斜視図である。
上記ダストボックス32の他側部には、塵埃排出カバーが一体に取付けられる。この塵埃排出カバーは、上記塵埃受け通路31を介して上記空気導入孔39と連通する。エアフィルタ清掃ユニットSを枠体組立16に取付けた状態で、塵埃排出カバーは枠体組立16に設けられる排出ボックス41内に収容される。
吸排気装置11を構成するファンケーシング90には取付け用孔93が設けられ、この取付け用孔93と連通してファンケーシング90の外周面に上記接続口91と塵埃排出路94を備えた塵埃案内用ケース95が取付けられている。上記接続口91にはエアフィルタ清掃ユニットSから延出される上記接続ホース42が接続され、塵埃排出路94を介してファンケーシング90内部に連通する。
上記塵埃案内用ケース95における塵埃排出路94の中途部には風力ダンパ96が設けられ、この風力ダンパ96はダンパケース97でカバーされる。接続ホース42から塵埃排出路94に導かれた塵埃は風力ダンパ96を介してファンケーシング90に導入されるようになっている。
上記風力ダンパ96は、側面視で略への字状に折曲される板片からなり、ダンパケース97は風力ダンパ96の形状に合致して形成され、塵埃案内用ケース95から突出する。風力ダンパ96の一端は支軸を介して塵埃案内用ケース95に回動自在に支持され、他端は重力で塵埃排出路94に垂れ下がって塵埃排出路94を閉成する。
接続ホース42に所定圧以上の風圧が加わると、風力ダンパ96の他端は風圧で上方に押され、塵埃排出路94を開放するようになっている。また、この状態から所定圧以上の風圧が無くなれば、風力ダンパ96は再び塵埃排出路94を閉成することとなる。
上記吸排気装置11は、上記ファンケーシング90の側面中心部に開口する換気用吸気口に設けられた吸気口開閉ダンパ98と、この吸気口開閉ダンパ98を回動駆動する駆動モータdを備えた吸気口切換え機構であるダンパ切換え機構E、およびファンケーシング90内に配置される換気ファン99などの送風機構から構成される。
上記吸気口開閉ダンパ98は、換気用吸気口を覆う円板状の仕切り板と、表面に回動可能に配置された円板状のダンパで構成され、仕切り板とダンパの所定部位にそれぞれ開口を備えている。すなわち、ダンパが回動して双方の開口位置が重なり合うことで、互いの開口が連通される構成としている。
上記開口の一方は、上記熱交換器8の二次側空間と連通し、もう一方は前、上部エアフィルタ17,20を通過したあとで熱交換器8に導かれる以前の、熱交換器8の一次側空間と連通できる。
そして、仕切り板とダンパの開口を互いに対向させると、熱交換器8の一次側および二次側の両方と連通し、互いの開口を対向させないことで熱交換器8との連通が遮断される。このような吸気口開閉ダンパ98の位置姿勢は、上記ダンパ切換え機構Eの駆動モータdが上記制御部Nからの制御信号にもとづき駆動されることで決定する。
上記ファンケーシング90は排気口90aを備えていて、この排気口90aには排気ダクトHが接続される。上記排気ダクトHは、室内機本体1の取付け壁面を貫通して屋外へ突出していて、吸排気装置11を構成する送風機構は排気ダクトHを介して屋外と連通する。
このような吸排気装置11において二次側換気モードを選択すると、換気用吸気口を構成するダンパ切換え機構Eにより吸気口開閉ダンパ98が切換え制御され、熱交換器8二次側と換気ファン99の吸込み側が連通し、熱交換器8を通過した熱交換器8二次側空気が換気ファン99に導かれる機内換気が行なわれる。
一次側換気モードを選択すると、熱交換器8一次側と換気ファン99の吸込側が連通し、前、上部エアフィルタ17,20を通過して熱交換器8に導かれる以前の熱交換器8一次側空気が、換気ファン99に導びかれる室内換気が行なわれる。室内換気の運転は、熱交換器8へ入る前の室内空気を直接導入するため、抵抗が少なく多量の空気を換気でき、通常の換気扇と同様の換気量を得られる。このため、この室内換気運転を1日24時間継続して行なった場合には、室内換気扇としての機能を備えることとなる。
換気停止モードを選択すると、上記換気用吸気口を全閉状態に閉塞して熱交換器8一次および二次側と換気ファン99吸込み側との間が完全に遮断される。
エアフィルタ清掃ユニットSと吸排気装置11を連通する塵埃排出路側を構成する上記接続ホース42は、ファンケーシング90の換気用吸気口と排気口90aとの間に設けられる塵埃案内用ケース95に接続されているため、換気用吸気口を閉塞する換気停止モード時に換気ファン99を回転駆動すれば、接続ホース42を介してエアフィルタ清掃ユニットS側に負圧がかかり、塵埃排出路側と連通することになり、塵埃排出が行なわれる。
このように上記吸排気装置11は、室内熱交換器8の一次側もしくは二次側、もしくは一次側と二次側の両方の空気を外部へ排出する換気機能を備えるとともに、後述するように前部エアフィルタ17と上部エアフィルタ20からエアフィルタ清掃ユニットSが収集した塵埃を吸気して屋外へ排出する塵埃排出機能を備えている。
上記接続ホース42は緩やかな曲線をなすよう曲成されて、上記吸排気装置11に接続される。すなわち、接続ホース42内には前、上部エアフィルタ17,20から除去した塵埃が流通するので、途中で詰まらないように配慮される。
再び図1に示す制御部Nは、可動パネル2A、吹出しルーバー7a,7b、室内送風機10、吸排気装置11の換気ファン99およびダンパ切換え機構Eそれぞれの駆動源と、空気清浄ユニット18と、エアフィルタ清掃ユニットSおよびエアフィルタ移動機構55の駆動部25と、後述する室外機100とに電気的に接続されていて、図示しないリモコン(遠隔操作盤)からの指示信号にもとづいて必要な制御信号を送る。
つぎに、このような室内機とともに空気調和機を構成する室外機について説明する。
図6は、空気調和機に搭載される冷凍サイクルの構成図である。
上記室外機100内には、圧縮機101と、四方切換え弁102と、室外熱交換器103と、減圧装置である電子膨張弁104と、上記室外熱交換器103と対向して室外送風機105が収容配置される。
上記圧縮機101、四方切換え弁102、室外熱交換器103、電子膨張弁104および上記室内機本体1内の室内熱交換器8は、冷媒管Pを介して連通され冷凍サイクル回路Rを構成する。
そして、上記圧縮機101、四方切換え弁102、電子膨張弁104および室外送風機105は、上記制御部Nと電気的に接続されていて、この制御部Nから必要な制御信号を受けるようになっている。
上記室内熱交換器8は、第1の熱交換器部Uと第2の熱交換器部Dが直列に接続されて冷媒が導通するよう構成される。後述する冷房運転時および除湿運転時には、冷媒は第1の熱交換器部Uから第2の熱交換器部Dに、暖房運転時には逆に、第2の熱交換器部Dから第1の熱交換器部Uに流れるようになっている。
そして、第1の熱交換器部Uと第2の熱交換器部Dとを連通する冷媒導通路の中間部に、冷媒導通路を開閉するように構成され、閉時に絞り作用を行う除湿弁Vが設けられている。
上記第1の熱交換器部Uは、図1に示す室内熱交換器8を構成する後側熱交換器部8Bの全部および前側熱交換器部8Aの上下方向における略中間部分より上半分の部分からなる。上記第2の熱交換器部Dは、前側熱交換器部8Aの上下方向における略中間部分より下半分の部分から構成される。
つぎに、空気調和機の作用について説明する。
使用者が上記リモコンの運転ボタンを押圧操作すると、制御部Nは室内送風機10を駆動し、空気清浄ユニット18を作用させる。可動パネル2Aの駆動源を駆動して前面パネル2から突出させ、前面吸込み口4を完全開放する。冷房運転と暖房運転との選択された運転モードに応じて吹出しルーバー7a,7bを所定の方向に回動変位させる。
同時に、室外機本体100内の圧縮機101を駆動して冷凍サイクル運転を開始し、室外送風機105および室内送風機10の駆動をなす。電子膨張弁104は絞り制御され、除湿弁Vは完全開放される。室内空気は室内機の吸込み口を構成する前面吸込み口4および上面吸込み口5から室内機本体1内に導かれ、室内機のエアフィルタを構成する前部エアフィルタ17および上部エアフィルタ20を通過する。
このとき、室内空気中に含まれる塵埃が前部エアフィルタ17および上部エアフィルタ20に捕捉される。前部エアフィルタ17で塵埃が除去された室内空気は、空気清浄ユニット18を構成する一対の電気集塵機を通過して、より微細な塵埃が電気的に集塵され、かつ脱臭される。
清浄化した室内空気は室内熱交換器8を構成する前側熱交換器部8Aと後側熱交換器部8Bを流通し、ここに導かれる冷媒と熱交換作用が行われる。そのあと、熱交換空気は吹出し通風路15に沿って導かれ、吹出し口6から吹出しルーバー7a,7bに案内されて室内へ吹出され、効率のよい空調運転を継続する。
図7は、除湿運転が設定された場合の室内機本体1を模式的に示す図である。
除湿運転が設定されると、可動パネル2Aは前面吸込み口4を全開とし、各吹出しルーバー7a,7bは互いに室内に向かって斜め下方に傾斜するよう姿勢が定められる。そして、上記電子膨張弁104が全開状態となる一方で除湿弁Vが絞り制御される。また、室外送風機105は運転を停止または低速運転とする。
圧縮機101で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、四方切換え弁102を介して室外熱交換器103に導かれるが、大部分の冷媒は、凝縮されずに通過し、室内熱交換器8に導入される。ここでは、はじめに第1の熱交換器部Uに導かれて冷媒ガスが凝縮液化する。すなわち、第1の熱交換器部Uは再熱部として機能する。
第1の熱交換器部Uで凝縮された冷媒が除湿弁Vに導かれ、減圧膨張して第2の熱交換器部Dに導かれ蒸発する。したがって、第2の熱交換器部Dは除湿部(蒸発部)として機能する。
結局、室内熱交換器8においては、図7に破線ハッチングで示す第1の熱交換器部Uで冷媒を凝縮し、流通する室内空気に凝縮熱を放出する。室内空気は、図に破線矢印で示すように暖気になって吹出し通風路15に沿って導かれる。
さらに、室内熱交換器8においては、図に交差ハッチングで示す第2の熱交換器部Dで冷媒が蒸発し、流通する室内空気から蒸発潜熱を奪う。室内空気は、図に一点鎖線矢印に示すように除湿冷気になって吹出し通風路15を導かれる。
上記吹出し口6においては暖気と除湿冷気とが混合して、再熱除湿された熱交換空気となる。上下部水平ルーバー7a,7bが室内に向けて斜め下方に傾斜した姿勢となっているので、全ての熱交換空気が効率よく室内へ吹出される。可動パネル2Aが前面吸込み口4を全開するうえに、上面吸込み口5からも室内空気を吸込むところから、吹出し口6から吹出される熱交換空気は充分な風量が確保され、室内は早急に除湿される。
リモコンの停止ボタンが押されて上述の空調運転が終了したあとは、上記制御部Nは自動的に機内クリーン運転制御に入るよう設定されている。
上記機内クリーン運転制御は、上記各エアフィルタ17,20に付着している塵埃を除去して屋外へ排出するエアフィルタ清掃運転と、室内熱交換器8で再熱除湿をなし室内機本体1内部の乾燥をなす機内乾燥運転と、上記空気清浄ユニット18を機能させて室内機本体1内部の殺菌をなす機内殺菌運転との運転モードを選択して実行するようになっている。
そして、制御部Nは上述の機内クリーン運転制御を実行したあと、吸排気装置11の吸気口開閉ダンパ98をダンパ切換え機構Eで切換えるとともに換気ファン99を作動し、各エアフィルタ17,20から除去してエアフィルタ清掃ユニットSに収集される塵埃を屋外へ排出する塵埃排出運転および、空気清浄ユニット18による機内殺菌後の機内空気を吸排気装置により屋外へ排出する機内換気運転を選択して実行できる。
はじめに、エアフィルタ清掃運転について説明する。
たとえば冷房運転を選択して冷房作用をなし、リモコンの停止ボタンを押すと、制御部Nは吸排気装置11の吸気口切換え機構であるダンパ切換え機構Eを駆動して吸気口開閉ダンパ98を回動し、換気用吸気口を全閉状態に換える。
そのうえで、制御部Nは第4の駆動モータ49を駆動し、切換え機構61を上部移動機構53側に切換えるので、上部エアフィルタ20は前端からエアフィルタ清掃ユニットSに導かれる。このとき、リフト機構45は平坦状に折りたたまれ、図2に示すようにシール部材34は下降位置にあり開口部33は開放されている。
上部エアフィルタ20は、ダストボックス32下端とシール部材34との間に形成される隙間を挿通する。上部エアフィルタ20の移動開始後に回転ブラシ30が駆動される。すなわち、上部エアフィルタ20の移動と時間差をおいて、回転ブラシ30が回転駆動されるよう設定されているので、回転ブラシ30の毛先は上部エアフィルタ20のメッシュ部のみに接触し、枠体部分に接触せずにすむ。
上部エアフィルタ20は前端から順次後端側に亘って回転ブラシ30に対向し、かつ摺接しながら下降移動する。上部エアフィルタ20に付着していた塵埃は、回転ブラシ30によって円滑に、かつ確実に掻き落されて除去される。すなわち塵埃は、上部エアフィルタ20から回転ブラシ30に転移する。
この直後に回転ブラシ30は掻き落し用突部35に接触して通過する。掻き落し用突部35が櫛歯状に形成されているので、回転ブラシ30に転移した塵埃は掻き落されて塵埃受け通路31に落下する。上記塵埃受け通路31は、回転ブラシ30と対向する部位が開口している以外は密閉構造となっているので、掻き落とされた塵埃が塵埃受け通路31から周辺へ飛散することはない。
上部エアフィルタ20は回転ブラシ30によって塵埃を除去されつつ、前部エアフィルタ17の上面側に、互いに狭小の間隙を存して対向するよう案内される。上部エアフィルタ20の移動が完了した時点で、制御部Nは第1、第2の駆動モータ46,47および回転ブラシ30の駆動源である第3の駆動モータ48を一旦停止するよう制御する。
ついで、上記制御部Nは、第1、第2の駆動モータ46,47に対して逆方向に回転する駆動信号を送るとともに回転ブラシ30を回転駆動する。上部移動機構53は上部エアフィルタ20を上昇移動させる。先の塵埃除去作用で全ての塵埃が上部エアフィルタ20から除去されているが、条件によっては、なお上部エアフィルタ20に塵埃が残留する場合がある。したがって、上部エアフィルタ20を上昇移動する際にも回転ブラシ30に摺接させるので、残留していた全ての塵埃は確実に除去される。
再び上部エアフィルタ20がもとの部位に移動する直前で回転ブラシ30の駆動を停止する。回転ブラシ30は上部エアフィルタ20のメッシュ部のみに接触し、効率よく塵埃の除去をなす。上部エアフィルタ20が完全に元の部位に復帰したところで、第1、第2の駆動モータ46,47の駆動を停止し、このようにして上部エアフィルタ20に対する清掃が終了する。
つぎに、制御部Nは第4の駆動モータ49に駆動信号を送って切換え機構61を作動させ、ギヤ列を上部移動機構53側から前部移動機構52側へ切換えてから、第1、第2の駆動モータ46,47を駆動する。前部移動機構52は駆動され、前部エアフィルタ17を上昇移動させる。前部エアフィルタ17は上端からエアフィルタ清掃ユニットSに導かれ、エアフィルタ清掃ユニットSは同様にして前部エアフィルタ17のメッシュ部に付着している塵埃を効率よく除去する。
前部エアフィルタ17全体が上部エアフィルタ20の上面側に移動した状態で、制御部Nは第1、第2の駆動モータ46,47および回転ブラシ30の駆動源である第3の駆動モータ48を一旦停止するよう制御する。時間差をおいて回転ブラシ30を回転駆動するとともに第1、第2の駆動モータ46,45を逆転駆動して前部エアフィルタ17を元の位置へ下降移動する。
前部エアフィルタ17は再びエアフィルタ清掃ユニットSを通過するので、残留していた全ての塵埃は確実に除去される。前部エアフィルタ17が元の位置に復帰する直前に回転ブラシ30の駆動を停止する。したがって、回転ブラシ30は前部エアフィルタ17のメッシュ部のみに接触して効率よく塵埃を除去する。このようにして前部エアフィルタ17に対する清掃が終了し、全てのエアフィルタ清掃運転が終了する。
この状態では、ダストボックス32内の塵埃受け通路31に塵埃が溜っており、通常は、引き続いて塵埃受け通路31に収集されている塵埃を屋外へ排出する塵埃排出運転が実行される。
塵埃排出運転は、吸排気装置11のダンパ切換え機構Eを駆動制御し吸気口開閉ダンパ98を回動して換気停止モードを選択したうえで、換気ファン99へ駆動信号を送る。換気ファン99の回転にともなって塵埃案内用ケース95内の塵埃排出路94に負圧がかかり、ここに設けられる風力ダンパ96を開放させる。したがって、負圧は塵埃案内用ケース95から接続ホース42と排出ボックス41を介してエアフィルタ清掃ユニットSに作用する。
具体的には、排出ボックス41によって覆われる塵埃排出カバー40を介して塵埃受け通路31に換気ファン99の回転駆動による負圧がかかり、この塵埃受け通路31に収集されている塵埃が吸引される。
塵埃受け通路31の一端部はボックスケース32a端部に設けられる空気導入孔39に連通しているので、ダストボックス32周辺の空気が空気導入孔39から塵埃受け通路31へ強制的に吸引される。そのため、塵埃受け通路31に収集される塵埃は吸引された空気によっても掻き出され、ダストボックス32から出て接続ホース42に導かれる。
さらに加えて、ダストボックス32自体の素材選択と表面処理をなすとともに、塵埃受け通路31の構成の全てを塵埃が通過し易い条件を整えたので、塵埃は塵埃受け通路31に滞ることなく、速やかに、かつ確実に排出されて接続ホース42から吸排気装置11に吸引される。
上記接続ホース42から塵埃案内用ケース95の接続口91と、風力ダンパ96が開放する塵埃排出路94およびファンケーシング90の取付け用孔93を介して導かれた塵埃は、ファンケーシング90内周面に沿って移動し、排気口90aと排気ダクトHを介して屋外へ排出される。
なお、室内機の据付け条件によっては、この屋外への塵埃排出運転が行えない場合がある。たとえば、室内機の設置場所と屋外が離れていて、排気ダクトHが所定長さより長くなってしまい、換気ファンで送られる送風量では塵埃の搬送が途中で止まってしまい詰まる可能性のある場合、あるいは、屋外と近接しておらず、換気ダクトの設置が出来ない場合などがある。
このような場合は、塵埃排出運転を行なわず、ダストボックス32内の塵埃受け通路31に塵埃を溜めておき、所定期間ごとに溜った塵埃を取り除くようにすることもできる。この場合においても、フィルタの清掃は定期的に行なわれるため、常に清潔な状態を保つことができる。
つぎに、制御部Nは機内乾燥運転を実行する。
すなわち、冷房運転の停止直後は室内熱交換器8で凝縮したドレン水の一部が流下せずに、そのまま室内熱交換器8内に溜り易く、あるいは前ドレンパン12aや後ドレンパン12bにドレン水が残って室内機本体1内の湿度が高くなっている。そのまま放置すると、塵埃に含まれる雑菌やカビの繁殖がより強まる結果となっているので、冷房運転を停止した後は必ず、室内機本体1内部の乾燥を行うように設定されている。
具体的には、上記制御部Nは圧縮機101の運転周波数を所定値以下に保持して運転能力を低下するとともに、図8に示すように可動パネル2Aと吹出しルーバー7a,7bの位置姿勢を切換え制御する。可動パネル2Aは前面吸込み口4を半開状態とし、吹出しルーバー7a,7bは、ともに前端が後端よりもわずかに上方へ向き、室内に向かって斜め上方へ傾く姿勢に制御する。
上記室内送風機10を低速回転駆動すると、図に一点鎖線矢印で示すように、上部側の吹出しルーバー7aと吹出し口6の上端との間から吹出される熱交換空気は、吹出しルーバー7aの姿勢制御により室内機本体1前面と可動パネル2Aの内面との間を通過して上昇する。熱交換空気が前面吸込み口4に対向したところで、室内送風機10の吸込み圧の影響を受け、特に前面吸込み口4の下部側を流通して室内機本体1内に導入される。
さらに、熱交換空気は前部エアフィルタ17を介して室内熱交換器8に導かれるが、室内熱交換器8を構成する前側熱交換器部8Aが前面吸込み口4と対向して配置されるところから、ほとんどの熱交換空気は前側熱交換器部8Aの下部側に形成される第2の熱交換器部Dを流通して熱交換する。
そのあと、熱交換空気は室内送風機10に吸込まれ吹出し通風路15に沿って送風される。この熱交換空気が吹出し口6から吹出される位置は、主に上部側の吹出しルーバー7aにより仕切られる吹出し口6の上部側であり、再び上述の径路を循環する。
このように、吹出し口6から吹出され可動パネル2Aの内面に沿って導かれて第2の熱交換器部Dと熱交換する空気は、常に室内機本体1内部を循環することになり、室内機本体1側から出ないところから、この熱交換空気の流れ状態をパネル内面循環気流Qiと呼ぶ。
これに対して、図に破線矢印で示すように、上部側の吹出しルーバー7aと下部側の吹出しルーバー7bとの間から吹出される熱交換空気は、それぞれのルーバー7a,7bの姿勢制御の結果、可動パネル2Aの外面側へ導かれる。そして、可動パネル2Aの外面に沿って上昇し、ついには上端に至る。
熱交換空気は室内送風機10の吸込み圧の影響を受け、一部は前面吸込み口4上部から室内機本体1内に導入され、前部エアフィルタ17を介して室内熱交換器9に導かれる。残りのほとんど大部分の熱交換空気は上面吸込み口5から室内機本体1内へ導入され、上部エアフィルタ20を介して室内熱交換器8に導かれる。
室内熱交換器8を構成する前側熱交換器部8Aの上部および後側熱交換器部8Bが上面吸込み口5に略対向して配置されるところから、ほとんどの熱交換空気は前側熱交換器部8A上部と後側熱交換器部8Bとから形成される第1の熱交換器部Uを流通して熱交換する。
そのあと、室内送風機10に吸込まれ吹出し通風路15に沿って送風される。この熱交換空気が吹出し口6から吹出される位置は、上部側の吹出しルーバー7aと下部側の吹出しルーバー7bとの間であるので、再び上述の径路を循環する。このように、吹出し口6から吹出され可動パネル2Aの外面に沿って導かれて第1の熱交換器部Uと熱交換する空気は、室内機本体1外面部を循環するので、この熱交換空気の流れ状態をパネル外面循環気流Qoと呼ぶ。
圧縮機101の運転周波数を低下制御したうえで、室内機本体1においてパネル内面循環気流Qiとパネル外面循環気流Qoが同時に形成されて循環する。除湿弁Vが絞り制御されているので、第1の熱交換器部Uは室外熱交換器103で凝縮しきれない冷媒を凝縮し、パネル外面循環気流Qoを循環する空気を再熱する再熱部となる。第2の熱交換器部Dは冷媒を蒸発し、パネル内面循環気流Qiに循環する空気を冷却除湿する再熱部となる。
したがって、熱交換空気は再熱除湿されて乾燥化し、室内機本体1の内部を循環する。室内機本体1内部に配置される室内熱交換器8に溜っているドレン水は早期に蒸発し、乾燥する。そして、吹出し通風路15に面する全ての構成部品に付着していたドレン水および湿気が蒸発して乾燥化する。
なお、この機内乾燥運転の際に、通常は機内換気運転が行われ、機内の湿気を排気ダクトHから屋外へ排気する運転を行う。これにより、機内の乾燥作用を促進させることができる。また、室内機の据付け条件などによって、換気運転が行えない場合は、機内換気運転を行わずに、機内乾燥運転を行うことも可能である。この機内乾燥運転の場合は、機内換気運転時よりも多少乾燥までの時間が多くかかるが、機内のカビ、雑菌発生の抑制効果を得ることができる。
つぎに、機内殺菌運転について説明する。
上記制御部Nは圧縮機101の運転を停止し、代って空気清浄ユニット18が作用するよう制御する。可動パネル2Aと吹出しルーバー7a,7bの姿勢は機内乾燥運転そのままを継続し、室内送風機10の低速運転も継続する。
上記空気清浄ユニット18は、先に説明した電気集塵機能の他、オゾンを発生する殺菌機能および脱臭機能を有しているので、前部エアフィルタ17と空気清浄ユニット18に導かれ可動パネル2A内外面を循環する熱交換空気を、殺菌し脱臭する。この熱交換空気が循環するのにともなって、各構成部品に接触し、結果として室内機本体1内部の殺菌作用が行われることとなる。
なお、この機内殺菌運転の際、通常は、機内換気運転が行なわれ、機内の殺菌された空気を排気ダクトHを介して屋外へ排気する運転を行う。これにより、機内の殺菌作用を促進させることができる。
また、室内機の据付け条件などによって、機内換気運転が行えない場合は、機内換気運転を行わずに、機内殺菌運転を行うことも可能である。この場合は、機内換気運転時よりも機内の空気が清潔になるまでの時間が多くかかるが、機内のカビ、雑菌発生の抑制効果は得ることが出来る。
以上の機内殺菌運転が終了すれば、機内クリーン運転制御も終了する。
上記制御部Nは、上述した吸排気装置11の吸気口開閉ダンパ98を開放させ換気ファン99による換気運転を行う、または行わないと、さらに、換気運転を空調運転の運転停止に関係なく、一日24時間連続して室内換気運転を行う、常時換気運転を選択する換気運転可否選択手段を備えている。
さらに上記制御部Nは、上述したエアフィルタ清掃ユニットに収集される塵埃を屋外へ排出する、または排出しないを選択する塵埃排出可否選択手段を備えている。
そして、塵埃を排出するの設定時には、換気運転可否選択手段の換気運転を行う、行わないの選択内容にかかわらず、フィルタ清掃運転時には吸排気装置11の運転を行ない、塵埃を屋外へ排出する。
また、上記塵埃を排出しないの設定時には、換気運転可否選択手段の換気運転を行う、行わないの選択内容にかかわらず、エアフィルタ清掃運転後の上記吸排気装置11の塵埃排出運転を行わないで、エアフィルタ清掃ユニットS内に塵埃を溜めるようになっている。
なお、上記運転可否選択手段で換気運転しないを選択したときでも、機内クリーン運転は実行するように設定されている。
すなわち、室内機の設置状況に応じては、室内空気を室内機本体1に取入れて屋外へ排気する換気運転が不可能な場合がある。もしくは、換気は可能であるが特有の条件があって使用者の意思により機内換気を行わない場合がある。
この場合でも空気調和運転終了後に、機内乾燥運転、機内殺菌運転を行なうことで機内のカビ発生、雑菌の発生を抑え、清潔な状態に保つことができる。
また、室内機の設置状況に応じて、エアフィルタ清掃ユニットSに収集した塵埃を屋外へ排出することができない場合、もしくは、使用者の意思により塵埃を屋外へ排出させない場合がある。この場合、塵埃をエアフィルタ清掃ユニットSに溜めたままとし、所定期間経過ごとに使用者自身が塵埃を取出し、廃棄することとなる。
したがって、実機における制御部Nは上述の設定をなし、以上の条件に適応する制御が可能である。
図9(A)(B)は、それぞれ一例を示している。
図9(A)は、換気が可能であるとともに塵埃排出も可能な場合の例であり、制御部Nは機内クリーン運転制御とともに、塵埃排出運転および機内換気運転の設定をなす。
冷房運転を行ったあと運転停止ボタンを押すことにより、エアフィルタ清掃ユニットSにおいて上部エアフィルタ20と前部エアフィルタ17に対するエアフィルタ清掃運転が行われる。このエアフィルタ清掃運転のあと機内乾燥運転が約30分程度行われ、そのあとオゾン脱臭と記載されている機内殺菌運転が、エアフィルタ清掃運転と機内乾燥運転を合計して1時間から差し引いた時間だけ行われる。
換気が可能な条件であるので、これらの機内クリーン運転中において吸排気装置11のダンパ切換え機構Eを制御して吸気口開閉ダンパ98の位置を切換え、かつ換気ファン99を回転駆動して機内換気運転を並行して行う。そして、塵埃排出が可能な条件であるので、エアフィルタ清掃運転終了後に収集した塵埃を屋外に排出する運転が実行される。
上記制御部Nは、空調運転にともなう室内送風機10の運転時間を積算していて、室内送風機10のファン運転時間の積算が100時間未満である場合と、100時間以上経過している場合とで、次回に行われる機内クリーン運転制御の内容を変更する。
すなわち、ファン運転時間の積算が100時間未満であるということは、前回の機内クリーン運転制御でエアフィルタ掃除運転を実行してから間もないことであり、前部エアフィルタ17と上部エアフィルタ20に付着する塵埃の量が少なく、ほとんど汚れていない状態である、と判断される。ファン運転時間の積算が100時間経過していれば、各エアフィルタ17、20に付着する塵埃の量が多く掃除の必要がある、と判断される。
したがって、前回の冷房運転を行って停止ボタンが押されときに、室内送風機10のファン運転時間の積算が100時間未満である場合の次に開始される機内クリーン運転制御では、エアフィルタ掃除運転モードを省略する。はじめに機内乾燥運転が実行され、つぎに機内殺菌運転が実行される。それぞれの運転内容は先に説明したものと全く同一であり、換気ファン99の駆動も継続される。
また、前回の冷房運転を行って停止ボタンが押されときに、室内送風機10のファン運転時間の積算が100時間以上である場合で、次に開始される機内クリーン運転制御では、エアフィルタ掃除運転と、機内乾燥運転と、機内殺菌運転が順に実行される。運転内容は、先に説明したものと全く同一であり、換気ファン99の駆動も継続される。
つぎに、換気が可能であるが、塵埃排出はできない場合がある。これは、たとえば、室内機の据付け場所と、室外が離れていて、排気ダクトHの長さが基準より長く、通常の換気は可能であるが、換気ファン99の塵埃を送り出す送風量では十分でないと判断される場合が該当する。このとき制御部Nは、機内クリーン運転制御と機内換気運転の設定を継続し、塵埃排出可否選択手段を排出しないに変更する。
図9(A)で示した各運転モードと同一の運転が実行されるが、ここでは塵埃排出運転は行なわれない。すなわち、塵埃を排出しないの設定時には、換気運転するを選択しても、フィルタ清掃運転を行ったあとは吸排気装置の換気ファン99による塵埃排出は行なわれない。
図9(B)は、換気することができないが、塵埃排出は可能な場合の例である。これは、たとえば、使用者が換気運転のように常時換気ファン99が運転することでの、送風機騒音が気になり換気運転を好まないが、塵埃排出運転のように、短期間の換気ファン運転であれば、許容できるといった場合に該当する。この場合、制御部Nは機内クリーン運転制御と塵埃排出可否選択手段を排出するの設定を継続し、換気運転可否選択手段を換気しないに変更する。
冷房運転が終わって運転停止ボタンが押されると、エアフィルタ清掃運転と機内乾燥運転および機内殺菌運転が順に行われることは変りがない。ただし、換気しないが選択されているため、吸排気装置11における換気ファン99は停止状態を継続する。
そして、エアフィルタ清掃運転とともに、エアフィルタ清掃ユニットSに収集された塵埃を屋外へ排出する塵埃排出運転が実行される。この塵埃排出運転は、上述したように吸排気装置11の吸気口開閉ダンパ98を駆動して換気用吸込口を全閉状態としたうえに換気ファン99を回転駆動して行われる。
したがって、換気ファン99を駆動する塵埃排出運転の設定時には、上記換気運転可否選択手段を換気しないに選択しても、エアフィルタ清掃運転と塵埃排出運転が、それぞれ実行される。
以上説明したいずれの事例においても、塵埃排出運転を実行する際は、吸排気装置11における換気ファン99の運転速度を時間の経過にともなって変化させている。
すなわち、換気ファン99の運転開始当初は所定時間(15秒)だけ比較的高速で運転し、エアフィルタ清掃ユニットSに対する吸引圧力を高めてダストボックス32内に収集される塵埃の移動を促進する。所定時間の経過後、運転開始当初よりも速度を低下した運転を所定時間(25秒)継続して、ダストボックス32内に収集されている塵埃の全てを吸排気装置11と排気ダクトHを介して屋外へ排出する。
そのあと、吸気口切換え機構であるダンパ切換え機構Eを駆動して吸気口開閉ダンパ98の位置を機内換気状態に換え、換気ファン99を低速運転させて換気運転を行う。したがって、排気ダクトHに付着し残留している塵埃を確実に屋外へ排出でき、塵埃に対する搬送性能を向上させる。
つぎに、建築基準法で定められた室内の換気を一日24時間実施する換気扇として機能させるため、換気運転を、常時換気に設定させることも可能である。
この場合、吸気口開閉ダンパ98の位置を常時室内換気状態に固定し、換気ファンを常時所定の速度で運転する。これは、空気調和機の運転と関係なく実施されるため、換気ファン99は、室内の換気扇としての機能を果たす。このため、このモード設定時は、空調運転停止時の実行される、エアフィルタ清掃運転の後の塵埃排出運転をしない、機内乾燥運転および機内殺菌運転時の機内換気運転しないないモードに自動的に設定される。
なお、上記常時換気の設定の場合は、空調運転の運転モード切換えなどとは異なり、使用者が不用意にスイッチ操作できないように、室内機本体の前面パネルを開いた裏側など、目に付かない位置に設置されている。
以下に示す[表1]は、以上説明した、換気ファン99と吸気口開閉ダンパ98の制御状態の関係をまとめた表である。
Figure 0004589243
このようにして、室内機本体1内のフィルタの塵埃と機内の水分の完全除去をなし、カビや悪臭等の発生を確実に防止して、長期間に亘って室内機本体1内を清潔な状態に保持することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明における実施の形態に係る、空気調和機室内機の概略構成図。 同実施の形態に係る、エアフィルタ清掃ユニットの縦断面図。 同実施の形態に係る、エアフィルタ清掃ユニットの一側部の斜視図。 同実施の形態に係る、エアフィルタ清掃ユニット一部と吸排気装置の斜視図。 同実施の形態に係る、吸排気装置の内部の斜視図。 同実施の形態に係る、空気調和機の冷凍サイクル構成図。 同実施の形態に係る、空調運転時の室内機を模式的に示す断面図。 同実施の形態に係る、機内乾燥運転時の室内機を模式的に示す断面図。 同実施の形態に係る、運転制御の基本動作の説明図。
符号の説明
8…熱交換器、18…空気清浄ユニット、10…室内送風機、1…室内機本体、4…前面吸込み口、5…上面吸込み口、17…前部エアフィルタ、20…上部エアフィルタ、S…エアフィルタ清掃ユニット、99…換気ファン、…ダンパ切換え機構(吸気口切換え機構)、11…吸排気装置、N…制御部(制御手段)。

Claims (3)

  1. 内部送風路に熱交換器および送風機を収容し、上記熱交換器上流側に吸込み口を備えた空気調和機の室内機において、
    上記吸込み口に対向して配置されるエアフィルタと、
    このエアフィルタに付着した塵埃を除去して収集するエアフィルタ清掃ユニットと、
    換気ファンおよび吸気口切換え機構を備え、上記エアフィルタ清掃ユニットに収集された塵埃を吸引して屋外へ排出する塵埃排出運転、もしくは室内空気を吸引して屋外へ排出する換気運転を実行する吸排気装置と、
    この吸排気装置による換気運転を実行するまたは実行しないを選択する換気運転可否選択手段と、
    上記エアフィルタ清掃ユニットに収集される塵埃を屋外へ排出するまたは排出しないを選択する塵埃排出可否選択手段とを備え、
    この塵埃排出可否選択手段により、塵埃排出するの設定時には、上記換気運転可否選択手段の選択内容にかかわらず、上記エアフィルタ清掃運転を行ったあとに上記吸排気装置の塵埃排出運転を行ない、上記塵埃排出しないの設定時には、換気運転可否選択手段の選択内容にかかわらず、上記エアフィルタ清掃運転を行ったあとに上記吸排気装置の塵埃排出運転を行なわない制御手段と
    を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 内部送風路に、熱交換器および送風機を収容し、上記熱交換器の上流側に吸込み口を備えた空気調和機の室内機において、
    上記吸込み口に対向して配置されるエアフィルタと、
    このエアフィルタに付着した塵埃を除去して収集するエアフィルタ清掃ユニットと、
    換気ファンおよび吸気口切換え機構を備え、上記エアフィルタ清掃ユニットに収集された塵埃を吸引して屋外へ排出する塵埃排出運転、もしくは室内機内の空気を吸引して屋外へ排出する換気運転を実行する吸排気装置と、
    上記エアフィルタ清掃ユニットによるエアフィルタ清掃運転、室内機内の乾燥を行なう機内乾燥運転、上記エアフィルタ清掃運転にともなって収集された塵埃に対し上記吸排気装置を作動して屋外へ排出する塵埃排出運転および、室内機内の空気を吸排気装置により屋外へ排出する換気運転の各運転モードを有し、空気調和運転の終了後に、各運転モードを選択的に実行する機内クリーン運転制御手段と、
    上記吸排気装置による換気運転を実行するまたは実行しないを選択する換気運転可否選択手段と、
    上記エアフィルタ清掃ユニットに収集される塵埃を屋外へ排出するまたは排出しないを選択する塵埃排出可否選択手段とを備え、
    この塵埃排出可否選択手段により、塵埃排出するの設定時には、換気運転可否選択手段の選択内容にかかわらず、上記エアフィルタ清掃運転を行ったあとに上記吸排気装置の塵埃排出運転を行ない、上記塵埃排出しないの設定時には、換気運転可否選択手段の選択内容にかかわらず、上記エアフィルタ清掃運転を行ったあとに上記吸排気装置の塵埃排出運転を行わない制御手段と
    を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
  3. 内部送風路に、再熱除湿が可能な熱交換器と、オゾンを発生して脱臭をなす空気清浄ユニットおよび送風機を収容し、上記熱交換器と空気清浄ユニットの上流側に吸込み口を備えた空気調和機の室内機において、
    上記吸込み口に対向して配置されるエアフィルタと、
    このエアフィルタに付着した塵埃を除去して収集するエアフィルタ清掃ユニットと、
    換気ファンおよび吸気口切換え機構を備え、上記エアフィルタ清掃ユニットに収集された塵埃を吸引して屋外へ排出する塵埃排出運転、もしくは室内機内の空気を吸引して屋外へ排出する換気運転を実行する吸排気装置と、
    上記エアフィルタ清掃ユニットによるエアフィルタ清掃運転、上記熱交換器の再熱除湿作用により室内機内部の乾燥を行なう機内乾燥運転、上記空気清浄ユニットにより室内機本体内部の殺菌を行なう機内殺菌運転、上記エアフィルタ清掃運転にともなって収集された塵埃に対し上記吸排気装置を作動して屋外へ排出する塵埃排出運転および、機内殺菌運転後の機内空気を吸排気装置により屋外へ排出する換気運転の各運転モードを有し、空気調和運転の終了後に、各運転モードを選択的に実行する機内クリーン運転制御手段と、
    上記吸排気装置による換気運転を実行するまたは実行しないを選択する換気運転可否選択手段と、
    上記エアフィルタ清掃ユニットに収集される塵埃を屋外へ排出するまたは排出しないを選択する塵埃排出可否選択手段とを備え、
    この塵埃排出可否選択手段により、上記塵埃排出するの設定時には、換気運転可否選択手段の選択内容にかかわらず、上記エアフィルタ清掃運転を行ったあとに上記吸排気装置の塵埃排出運転を行ない、上記塵埃排出しないの設定時には、換気運転可否選択手段の選択内容にかかわらず、上記エアフィルタ清掃運転を行ったあとに上記吸排気装置の塵埃排出運転を行わない制御手段と
    を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
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