JP4589110B2 - 抗炎症性活性を有するマクロライド化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、抗炎症性活性を有するマクロライド化合物に関し、特に、3位において、抗炎症性活性を有する、クラジノースを欠くマイクロライド誘導体、薬剤的に許容可能なその塩、活性成分としてそれらを含む薬剤組成物に関する。
多くの抗生物質、特に、14環原子を有するエリスロマイシン系マイクロライドの分類は、抗菌性活性に加えて、抗炎症性活性を有することが知られている。[Clin. Immunother.,(1996)、6、454-464]。
エリスロマイシンは、グラム陽性細菌、多くのグラム陰性細菌、及びマイコプラズマによって引き起される感染を処理する際に非常に広範な臨床的に利用されている天然のマイクロライドである(The Merck Index, 13th Edition, No. 3714, p. 654)。
最近、科学界の関心は、エリスロマイシン及びその誘導体の抗炎症性活性及び免疫調製特性に向けられてきている(Journal of Antimicrobial Chemotherapy, (1998), 41, Suppl. B, 37-46)。
この活性は、臨床的な研究、並びに生体内及び生体外の試験の両方において十分に実証されている。
例えば、マイクロライドは、汎細気管支炎(panbronchiolitis)[Thorax, (1997), 52, 915-918],気管支喘息[Chest,(1991),99,670-673]、及び嚢胞性線維症[The Lancet, (1998), 351, 420] などの炎症性疾患の治療において、例えば、マウスにおけるザイモサン誘導腹膜炎[Journal of Antimicrobial Chemotherapy, (1992),30, 339-348]、及びラット気管における好中球のエンドトキシン誘導蓄積 [Antimicrobial Agents and Chemotherapy, (1994), 38, 1641-1643]などの炎症の動物モデルにおいて、及び好中球[The Journal of Immunology, (1997), 159, 3395-4005]、及びT-リンパ球[Life Sciences, (1992), 51, PL 231-236]などの免疫系細胞,例えばインターロイキン8(IL−8)[Am. J. Respir, Crit. Care Med., (1997), 156, 266-271]又はインターロイキン5(IL−5)[patent application EP 0775 489 and EP 0771 564, in the name of Taisho Pharmaceutical Co., Ltd] などのサイトカインの調製における生体外試験の両方において有効であることが見出されている。
マイクロライド化合物の喘息持ちの患者への投与は、気管支分泌過多、及び過敏症(Inflammation、Vol.20, No.6, 1996)における低減下を伴い、その結果、それらと、好中球との相互作用を生じさせ、この相互作用は、気管支喘息の病原に伴う多くのバイオ活性脂質が、それらの予備炎症膜-不安定化活性を発現することを妨げると考えられている。
例えば、コルチコステロイドなどの従来の抗炎症性薬剤が有効ではないと見出されてきた疾患[Thorax, (1997), 52, 915-918, already cited]において、マイクロライド化合物の特別の治療的有効性は、抗炎症のこの新しい潜在的なクラスにおける多大な関心であると受け入れられる。
しかしながら、従来のマイクロライド化合物が強い抗細菌活性を有するという事実は、病原微生物に誘発されない炎症プロセスの臨床的治療への幅広い使用を可能としなかった。なぜなら、これは、耐性株の迅速な展開を引き起す可能性があったからである。
したがって、抗炎症活性を示すと同時に、抗生物質特性がないマイクロライド構造の有益な新規物質をもつことが所望される。
一層明確にするために、本特許出願に採用された番号を示したエリスロマイシンの式が与えられる。
Figure 0004589110
エリスロマイシン化合物の多くのクラスは、抗菌性活性を有し、より大きな酸安定性によって特徴付けられており、それゆえ、よりよい薬物動態学特性が文献に記載されている。
Zambon Group等の特許出願WO 96/18633号は、グラム陽性及びグラム陰性微生物に対する抗菌活性を与えられた9−[O-(アミノアルキル)オキシム]エリスロマイシンA化合物を開示する。
エリスロマイシンから誘導され、3‘位において修飾され、6−O―置換され、細菌感染の治療に使用されたケトライドは、Abbott Laboratoriesの名で特許出願WO 99/16779号に開示されている。
3位でエステル化され、3‘修飾され、抗菌及び抗潰瘍剤として有益な9-オキシムエリスロマイシンは、特許出願JP 2001181294号(Hokuriku Pharmaceutical Co.)に開示されている。
文献に記載されたマイクロライド化合物の中で、2,3は、3‘-デスジメチルアミン-9-オキシム誘導体である。
特許出願EP 0 254 534号(Robinson, William S.)は、3‘デスジメチルアミノー3’、4‘−デヒドロエリスロマイシンA9−O−メチルオキシムを含め、エリスロノリドA9−O−メチルオキシム及びエリスロマイシンAの9−オキシム誘導体が開示されているマクロライド化合物の非常に広範なクラスをクレームする。
上述した特許出願は、抗ウイルス活性を有する化合物をクレームする。
3‘−デスジメチルアミノ-3’、4‘-デヒドロエリスロマイシンA9−オキシム及びエリスロナイドA9−オキシムは米国特許3 928 387号(Hoffmann-La Roche Inc.)に、抗生物質1745A/Xを調製するのに有益な中間体として開示されている。
抗炎症活性を有するエリスロマイシン化合物の多くのクラスが、文献に記載されている。
例えば、3、9、11及び12位で修飾されたエリスロマイシン化合物が、例えば、上述したヨーロッパ特許出願において、Taishoの名で、IL−5合成の有力な阻害剤として開示されている。
哺乳類グリコプロテインmdr-Pの阻害を経てインターロイキン1の放出を減少させることによって作用する抗炎症剤としてのエリスロマイシンの使用は、Smith-Kline Beecham Corporation の名で特許出願WO 92/16226号にクレームされている。
抗炎症活性を有し、抗生物質活性を欠く3‘-デスジメチルアミノ-9-オキシム マイクロライド化合物は、Zambon Groupの名で特許出願WO 00/42055に開示されている。
マイクロライド化合物によって与えられた抗炎症性活性への効果的な貢献は、好中球の多くの代謝機能に対してそれらによってなされる変化へ跡をたどることができる。
とりわけ、多くの研究において、マイクロライド化合物は、エクソサイトーシス[Journal of Antimicrobial Chemotherapy, 1996, 38, 81]、及び多形核球白血球(PMNL)によって物質を酸化する生産[Journal of Antimicrobial Chemotherapy, 1989, 24, 561]において介在することが示された。
好中球の上述した代謝機能活性を調節する際に鍵となる構造的因子の役割は、マクロライド化合物の環上の3位のL−クラジノースの存在に寄与されていた[The Journal of Immunology, 1997, 159, 3395-4005, 既に引用]。
糖の作用は、上述した記事によれば、マイクロライド化合物の細胞摂取におけるこの糖の重要性か、好中球の代謝活性の両方において伴う細胞標的とのその相互作用のいずれかに関係するかもしれない。
この確認において、より大きいマイクロライド構造におけるその封入とは無関係に、天然糖L-クラジノースが、確定的に抗炎症活性を有するものとして記述されていた。
炎症状態を治療するための医薬製品としてクラジノース又はL-クラジノースを含む薬剤配合物が、Roussel Uclafの名で国際特許出願第WO 97/00684号に記載されている。
当方は、驚くべきことに、マイクロライド誘導体から3位においてクラジノースを除去することによって抗炎症活性を有し、抗生物質特性が実質的に無い化合物が得られることを見出した。
それゆえ、本発明の目的は、式、
Figure 0004589110

(式中、Rが、水素原子、又はメチル基であり;R1は、水素原子、N,Nジ(C1-C3)アルキルアミノ基、N,N-ジ(C1-C3)アルキルアミノ-N-オキサイド基、N-(C1-C3)アルキル-N-ベンジル-アミノ基、N-(C1-C)アシル-N-(C1-C)アルキルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノ(C1-C)アルキルアミノ]アセチル-N-(C1-C)アルキルアミノ基か、又は、式、
Figure 0004589110

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又は窒素、水素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
Xは、O、S、SO、SO及びNRであり、Rは、水素原子、直鎖又は分岐C1-C3アルキル、C1−C3アルコキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基であり、Yは、C6H4基、窒素原子、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であるか、O、S、SO、SO、又はNR(但し、Rは、上述で与えられた意味を有する。)であり、rは、1〜3の整数、mは、1〜6の整数、nは、0〜2の整数である。)か、又は、
R1は、R2と結合を形成し、
R2は、水素原子か、R1とともに結合形成し、
R3は、水酸基か、R4と共に=N-O-R5基を形成し、
Rは、水素原子、直鎖又は分岐C1-C5アルキル、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、直鎖若しくは分岐C1−C5 アルキル、C1-C4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル又はシアノ基から選択される1又は2つの置換基で選択的に置換されたベンジル、または、式

-(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

の鎖(式中、r、m、n、X、Y及びAは、上述に与えられた意味を有する。)、R4は、水素原子、またはRと共に=N-O-R5基を形成し、R5は、上述に与えられた意味を有する。)の化合物、
又は、R3がヒドロキシであり、R2及びR4が水素原子であるとき、R1は、ジメチルアミノ基ではないことを条件として、薬剤的に許容できるその塩の、化合物を提供することにある。
式I (式中、Rが水素原子又はメチル基、Rがジメチルアミノ基、Rが水酸基、R及びRが水素原子である。)の化合物の両方は、化学的構成要素として知られている。すなわち、Rが水素原子、Rがジメチル-アミノ基、Rが水酸基、R及びRが水素原子であることを特徴とする化合物は、Max V. Sigal and al., J. Am. Chem. Soc. 1956, 78, 388-395によって、エリスロマイシンAの分解産物として開示されている。加えて、Rが水素原子又はメチル基、Rがジメチル-アミノ基、Rが水酸基、R及びRが水素原子であることを特徴とする両方の化合物は、EP−A−0 941 998号によって、抗生物質活性を与えるマイクロライドの調製における出発産物として開示される。
しかしながら、それらの抗炎症活性は、これまで開示されていない。それゆえ、それらはなお、抗炎症薬剤として新規である。
式Iのオキシムは、Z又はE配置を有する。
式Iの化合物は、抗生物質活性を欠く抗炎症マイクロライドであり、それゆえ、Rが、水素原子又はメチル基、Rがジメチル-アミノ基、Rが水酸基、R及びRが水素原子であるときでも、炎症疾患の治療及び予防において有益である。
「直鎖又は分岐C−Cアルキル」の語は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、及びイソペンチルから選択される基を意味することを意図する。
「窒素、酸素、及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環」の表現は、例えば、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、
オキサゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアゾール及びチアジアゾールなどのヘテロサイクル環を意味することを意図する。
一部又は完全なその飽和型でのヘテロアリール環の置換、及びA及びYなどの意味において認識される芳香族(フェニル又はヘテロアリール)環上の置換基の存在は、本発明の範囲内にある化合物を生じさせることは当業者にとって明白である。
式Iの好ましい化合物は、R、R、R、R、R及びRが式Iにおいて与えられた意味を有し、R1が、水素原子、N-(C1−C3)アルキル-N-メチルアミノ基、N−(C1−C3)アルキル-N-メチルアミノ-N-オキサイド基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-(C1-C4)アシル-N-メチルアミノ基、N-[N、N-ジメチルアミノ(C1-C4)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基、又は式、
Figure 0004589110

(式中、Aは、水素原子、フェニル、又は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
Xは、OまたはNR6であり、R6は、水素原子又は直鎖又は分岐C1−C3アルキルであり、
Yは、nが0のとき、C6H4基、又は窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、nが0以外のとき、OまたはNR6であり、R6が、水素原子又は直鎖又は分岐C1−Cアルキルであり、
rが1〜3の整数、
mが1又は2の整数、
nが0〜2の整数である。)の鎖であるか、
又はR1はRと共に結合を形成するものである。
このグループにおいて、より好ましい化合物は、R1が、水素原子、N,N-ジメチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-メチルアミノ基、N-アセチル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノ(C1-C2)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基か、式、
Figure 0004589110

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、またはピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール、及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
XがO、またはNR6であり、R6が水素原子であり、
Yが、nが0のとき、C6H4基又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール、及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
rが1〜3の整数であり、
mが1又は2の整数であり、
nが0又は1の整数である。)であるか、
RがR2と共に結合を形成するものである。
さらにこのグループに関連するより好ましい化合物は、R1が、水素原子、N,N-ジメチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-アセチル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノエチルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基か、式、
Figure 0004589110

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、またはチオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であり、
XがNR6で、R6が水素原子であり、
Yが、nが0のとき、C6H4基又は、チオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6
であり、R6が水素原子である。)であるか、
RがR2と共に結合を形成するものである。
さらに、好ましい化合物は、R,R 、R、及びRが式Iにおいて既に与えられた意味を有し、R3が、ヒドロキシル基であり、R1がジメチルアミノ基ではないことを条件として、Rが水素原子であるものである。
このグループ内の好ましい化合物は、Rが、水素原子、N-(C1−C3)アルキル-N-メチルアミノ基、N−(C1−C3)アルキル-N-メチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-(C1-C4)アシル-N-メチルアミノ基、N-[N、N-ジメチルアミノ(C1-C4)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基、又は式、
Figure 0004589110

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、または窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
XがO、またはNR6であり、R6が水素原子、又は直鎖又は分岐C1-C3のアルキルであり、
Yが、nが0のとき、C6H4基又は窒素、酸素、及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
rが1〜3の整数であり、
mが1又は2の整数であり、
nが0又は1の整数である。)であるか、
RがR2と共に結合を形成するものである。
このグループのより好ましい化合物は、R1が、水素原子、N,N-ジメチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-アセチル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノエチルアミノ(C1−C2)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基か、式、
Figure 0004589110

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
XがO又はNR6であり、R6が水素原子であり、
Yが、nが0のとき、C6H4基又は、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子であり、
rが1〜3の整数であり、
mが1又は2の整数であり、
nが0又は1の整数である。)であるか、
RがR2と共に結合を形成するものである。
さらにより好ましいこのグループの化合物は、R1が、水素原子、N,N-ジメチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-アセチル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノエチルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基か、式、
Figure 0004589110

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、またはチオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であり、
XがNR6で、R6が水素原子であり、
Yが、nが0のとき、C6H4基又は、チオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6
であり、R6が水素原子である。)であるか、
RがR2と共に結合を形成するものである。
R、R、及びRが式Iで既に与えられた意味を有し、RがR4と共に=N−O-R5を形成する化合物の中で、好ましいものの1つは、R5が水素原子、直鎖又は分岐(C1-C3)アルキル、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、直鎖若しくは分岐(C1-C3)アルキル、及びシアノから選択される1又は2つの置換基で選択的に置換されたベンジル、又は式、

-(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
Xは、OまたはNR6であり、R6は、水素原子又は直鎖又は分岐C1−C3アルキルであり、
Yは、nが0のとき、C6H4基、又は窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、nが0以外のとき、OまたはNR6であり、R6が、水素原子又は直鎖若しくは分岐C1−Cアルキルであり、
rが1又は2の整数、
mが1〜6の整数、
nが0〜2の整数である。)であることを特徴とするものである。
式Iの化合物のこのグループの中で好ましい化合物は、Rが、水素原子、メチル、ベンジル又は式、

-(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
XがO又はNR6であり、R6が水素原子であり、
Yが、nが0のとき、C6H4基又は、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子であり、
rが2の整数であり、
mが1〜6の整数であり、
nが0又は1の整数である。)であるものである。
さらに好ましいこのグループの化合物は、Rが、水素原子、メチル、ベンジル又は式、

-(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A
の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
XがO又はNR6であり、R6が水素原子であり、
Yが、nが0のとき、C6H4基又は、チオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子である。)であるものである。
また、好ましい化合物は、R、及びRが式Iで既に与えられた意味を有し、R1は、水素原子、N,Nジ(C1-C3)アルキル-N-メチルアミノ基、N-(C1-C3)アルキル-N-メチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-(C1-C)アシル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノ(C1-C)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基、又は、式、
Figure 0004589110

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
Xは、O又はNRであり、Rは、水素原子であり、
Yは、nが0のとき、C6H4基、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子であり、
rは、1〜3の整数;
mは、1又は2の整数;
nは、0又は1の整数である。)であるか、又は、
R1は、R2と結合を形成し、同時に、R3は、R4と共に=N-O-R5基を形成し、
Rは、水素原子、直鎖又は分岐(C1-C3)アルキル、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、直鎖若しくは分岐(C1−C3)アルキル、及びシアノから選択される1又は2つの置換基で選択的に置換されたベンジル、または、式、

-(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
Xは、OまたはNR6であり、R6は、水素原子又は直鎖又は分岐C1−C3アルキルであり、
Yは、nが0のとき、C6H4基、又は窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、nが0以外のとき、OまたはNR6であり、R6が、水素原子又は直鎖若しくは分岐C1−Cアルキルであり、
rが1又は2の整数、
mが1〜6の整数、
nが0〜2の整数である。)であるものである。
式Iの化合物のこのグループの範囲で好ましい化合物は、Rが、水素原子、メチル、ベンジル又は式、

-(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
XがO又はNR6であり、R6が水素原子であり、
Yが、nが0のとき、C6H4基又は、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子であり、
rが2であり、
mが1〜6の整数であり、
nが0又は1の整数である。)であるものである。
さらにより好ましいこのグループの化合物は、Rが、水素原子、メチル、ベンジル又は式、

-(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はチオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
XがNR6であり、R6が水素原子であり、
Yが、nが0のとき、C6H4基又は、チオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子である。)であるものである。
更に好ましいこの最後のグループの化合物は、R1が、水素原子、N,N-ジメチルアミノ基、N,N-ジメチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-アセチル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノ(C1−C2)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基か、式、
Figure 0004589110

の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、またはチオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であり、
XがNR6で、R6が水素原子であり、
Yが、nが0のとき、C6H4基又は、チオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6
であり、R6が水素原子である。)であるか、
RがR2と共に結合を形成するものである。
本発明の目的は、後者の化合物の存在下において、9位において可能なオキシムのZ又はE配置を有する式Iの化合物を提供することにある。
式Iの薬剤的に許容可能な塩の例は、塩化水素、ほう化水素、ヨウ化水素、硝酸、硫酸、リン酸、酢酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、琥珀酸、及びグルタル酸などの有機又は無機酸との塩である。
本発明の化合物の具体例は、R、R、及びRが式Iに与えられた意味を有し、Rが、Rと共に結合を形成するか、Rが、水素原子、N,N-ジメチルアミノ-N-オキサイド基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-アセチル-N-メチルアミノ基、
N-[N,N-ジメチルアミノエチルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基、N-メチル-N-3-[(2-チアゾイルメチル)アミノ]プロピルアミノ基、N-2-[2-[(2-チアゾイルメチル)アミノ]エチルアミノ]エチル-N-メチルアミノ基、またはN-2-[2-(ベンジルアミノ)エチルアミノ]エチル-N-メチルアミノ基、Rがヒドロキシ基、又はRと共に=N-O-Rを形成し、Rが、水素原子、メチル、ベンジル、2-[2-[(2-チアゾイルメチル)アミノ]エチルアミノ]エチル基、2-(ベンジルアミノ)エチル基、2-[2-[(2-フリルメチル)アミノ]エチルアミノ]エチル基、2-[2-[(3-フリルメチル)アミノ]エチルアミノ]エチル基、2-[2-[(2-チエニルメチル)アミノ]エチルアミノ]エチル基、又は2-[6-[(2-チアゾイルメチル)アミノ]ヘキシルアミノ]エチル基である。
本発明の式Iの化合物は、3位のL-クラジノース分子が、式、
Figure 0004589110

(式中、R、R、R、R、Rが請求項1に定義された意味を有する。)の化合物から除去されることを含む合成経路に従って、調製される。
クラジノース分子の除去は、好ましくは、無機酸、例えば、硫酸、塩化水素、またはプロトン性有機溶媒、例えば、水、メタノール又はエタノールなどの存在下で触媒される酸加水分解反応を経て行われる。
式IIの中間体である9-ヒドロキシ化合物は、(i)R1が、N-N−ジメチルアミノ基、(ii)Rが水素原子であり、R1がN,N-ジメチルアミノ-N-オキサイド基であることを除き、新規である。
例えば、Rが水素原子、又はメチル基であり、R1がN,N-ジメチルアミノ基である9-ヒドロキシ化合物は、抗菌剤として、R. Faghih et al., J. of Antibiotics 1990, 43, 1334-36によって開示されている。
式IIの化合物は、9位のケトン基及び選択的に3‘位のジメチルアミノ基での作用によって、エリスロマイシンA又は6-O-メチルエリスロマイシンA(一般名:クラリスロマイシン)から得られる。好ましくは、この作用は、最初に9位のケトン基へ向けられ、これは還元されてヒドロキシ化合物を与えるか、次に官能性を与えるオキシム化合物を生産することが可能な試薬で処理することができる。
3‘位でのジメチルアミノ基の可能な修飾は、酸化、除去、または脱メチル化、その後の官能基付与(アルキル化、及びアシル化)を含む。
当業者にとって、構造的修飾がなされるべき3位に存在するかもしれない官能基との相互作用を避けるために、行うべき合成修飾において優先的取り扱いを選択することはより便利であり適当であろうことは、明白である。
それゆえ、例えば、オキシム化合物の可能な官能基付与は、それらが合成された後、直ちに生じることができ、これが3‘位であるか、合成の最終段階であればいつでも、可能な修飾の前又は後で行うことができる。
更なる実施例として、クラジノースの除去についていえば、これは、9位でのケトン基の修飾後に行うことができ、その位置でのオキシム化合物の可能な官能基付与を生じさせるか行うことができ、ジメチルアミノ基での可能な修飾を生じさせ行うことができ、合成プロセスを終了することができる。
好ましくは、糖の加水分解反応は、クラジノースが反応媒体中に残存し、合成中間体からというよりむしろ最終産物からその後の分離を要求することを避けるために、マクロライド環での9位のケトン基への修飾後に行われるが、一般に別の中間段階や合成プロセスの最後で、クラジノースの除去を妨げる相互作用はない。
これら手続上の選択は、興味の産物の合成プロセスを最適化することも目的とする技術要求によってそれぞれの場合に指示される。
マクロライド上の上述した構造的修飾を行う方法は、更に明確に以下で述べる。
Z又はE配置を有するエリスロマイシンAのオキシムは既知である。それらは市販された化合物であり、例えば、Pliva 又はGasc 等の名でUS特許3478014号又はGasc 等(The Journal of Antibiotics; 44, 313-330, 1991)によって、式、
Figure 0004589110

(式中、Rは式Iに与えられた意味を有する。)を与える従来技術を経て調製することができる。
9位のヒドロキシ誘導体も、既知の化合物であり、還元剤でのエリスロマイシンAの処理、例えば、水素化物(ほう化水素ナトリウム、ほう化水素リチウム、シアノほう化水素ナトリウム、リチウムアルミニウム水素化物)(Faghih, Journal of Antibiotics, 1990, 1334-1336) でのエリスロマイシンAの処理、または触媒的水素化プロセスを経て、式、
Figure 0004589110

(式中、Rは式Iに与えられた意味を有する。)の化合物を与える従来技術によって得ることができる。
R5が水素原子以外の式Iの化合物は、従来技術を経て直接的に又は9位のオキシムの官能基付与によって調製することができる。
一般に、選択的官能基付与は、式、

R5’−L (IV)

(式中、R5’は、水素を除くR5を意味し、Lは、離脱基、好ましくは、塩素、ほう素原子、またはメシル基である。)の化合物との反応によって行われる。
R5が式、

-(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

(式中、X、Y、A、r、m及びnは、式Iに与えられた意味を有する。)の鎖である式Iの化合物に調製用に特に適当な別の経路は、式II(式中、Rは、水素であり、クラジノースが選択的に除去されるもの由来である。)の化合物と、式、

L-(CH2−X−(CH2−Y−Z

(式中、L、X、Y、m及びnは、既に与えられた意味を有し、Zは保護基であり、例えば、ウレタン(カルボベンジルオキシ基、カルボアリルオキシ基、又はトリクロロアセチルオキシカルボニル基)などである)の中間体との反応を伴い、式、
Figure 0004589110

(式中、R、R、R、X、Y、Z、r及びmは、既に与えれた意味を有し、Rは、水素原子、又はL-クラジノースである。)の中間体を与えて、保護基Zの除去後、式、
Figure 0004589110

(式中、A、L及びnは、既に与えられた意味を有する。)
の化合物と反応し、式Iの化合物を得る。
YがNR6である式の化合物は、上述した合成経路によって調製することができ、式VIの中間体から保護基Zの除去後、式VIIの中間体の代わりに、式、
A-CHO (VIII)

(式中、Aは、既に与えられた意味を有する。)のアルデヒドの使用を含め、上述のように与えられらた合成経路で調製することができる。
ジメチルアミノ基の除去は、基地の方法、例えば、両方とも既に引用したZamBon Groupの名で国際特許出願WO 00/42055号又はHoffman-La Roche Inc.の名で米国特許第3928387号に記載されているものによって、酸化、熱分解、可能な還元によって行われる。
当業者にとって、置換基Rに存在する可能性がある官能基の相互作用をさけるために、ジメチルアミノ基の除去は、好ましくは、式、
Figure 0004589110

(式中、R及びRは、既に与えられた意味を有し、R5‘“は、水素原子又は直鎖もしくは分岐C1-C5アルキルである。)の中間体で行われるであろうことは明白である。
酸化は、式、
Figure 0004589110

(式中、R、R‘’及びR7は、既に与えられた意味を有する。)のN-オキサイド化合物を与え、熱分解によって、選択的にその後還元され、それぞれ、式、
Figure 0004589110

、及び
Figure 0004589110

(式中、R、R‘’及びR7は、既に与えられた意味を有する。)の化合物を導く。
対応するNオキサイドへの転化は、既知の方法(既に引用した米国特許3928387、Hoffmann-La Roche Inc。)(J. Am.Chem.Soc. 1954, 76, 3121)によって、例えば、有機溶媒の存在下、過酸化水素又はメタ-クロロ過安息香酸などの過酸による処理によって生じる。
3‘位のジメチルアミノ基の脱メチル化は、Abbott Laboratoriesの名で米国特許第3725385号に記載されているように、例えば、有機溶媒の存在下、酢酸ナトリウム、及びヨウ素での処理など従来技術を経て行い、次いで、このようにして得られた第二級アミンのアシル化又はアルキル化を従来の合成技術によって行うことができる。
加えて、R1=R2=Hの式Iの化合物は、R1及びR2が共に結合を形成する式Iの対応する化合物を還元することによって調製することができる。
エリスロマイシンAの3‘,4’-デヒドロ-オキシム誘導体の別の合成は、式、
Figure 0004589110

の化合物を得るために、米国特許第3928387号(既に引用したHoffmann-La Roche Inc.,) に記載されているように作用することからなり、その後、興味の化合物に依存して、クラジノースへの結合は、加水分解され、9位でオキシムは以前述べたように、選択的に官能基付与されるか、その反対の場合も同様である。
マクロライド化合物は、抗菌剤として治療的に広く使用されてきており、それぞれの場合に、臨床的及び実験データは、それらが、炎症応答を調節することを伴っていることを示唆している。
試験管内及び生体内の両方から導かれた証拠の基本的な部分は、サイトカインの放出を阻害するほかに、マイクロライド化合物の調節効果は、リンパ球や好中球などの重要な細胞標的に対して向けられていることを示唆する。
これらの細胞は、特に、病原体に対する防御の最初のラインであり、これらの機能は、ファゴサイトーシス、加水分解酵素の放出、及び毒性酸素代謝の生成によって発現される。
好中球は、免疫防御において本質的であるが、過剰な非生理学上の参加物質及び加水分解性酵素の放出が、多くの病理学状態、例えば、アテローム性動脈硬化、再潅流虚血障害、リウマチ疹関節炎、敗血(症)性ショック、ARDS(成人呼吸窮迫症候群)ARDS、COPD、及び喘息などの慢性肺気炎症を伴う可能性がある(Inflammation and fever; Viera”Stvtinova, Jan Jakubovsky and Ivan Hulin; Academic Electronic Press, 1995)。
低投与量で長期間のエリスロマイシンの治療は、喘息患者の気管支過敏症を減少させる効果があることが記載されている(Miyatake H. et al Chest, 1991, 99, 670-673,既に引用)。
更なる研究において、COPDから苦しむ患者における同様の治療が、この疾患の急性呼吸器感染症によって誘発される悪化の頻度とリスクをかなり減少させることができることが示された(CHEST 2001、120、730-733)。
得られた結果は、マクロライドの抗菌活性のためではなく、炎症(性)サイトカインの発現と放出の阻害のためである。
既に引用された記事によれば、この治療は、好ましくは、耐性病原株の潜在的なリスクが生じるために、COPDの悪化の高いリスクで患者に制限されるべきである。
本発明の式Iの化合物は、抗炎症活性を与え、抗菌活性を欠く。
式Iの化合物の薬理学的な活性は、既知のマクロライド化合物、例えば、抗炎症活性、及び抗菌活性の両方を与えるエリスロマイシン及びアジスロマイシンと比較して、皮膚及び肺炎症のモデルで評価された。
抗炎症活性を、マウス耳におけるPMA-誘発水腫の阻害、及びラット肺におけるLPS-誘発累積好中球の減少の両方を経て評価された。
総ての実験において、本発明の化合物は、抗炎症剤として高い活性が見いだされ、抗炎症活性は、比較化合物のものと比較して同等若しくはより大きかった。
抗菌活性は、エリスロマイシン耐性菌株の成長を阻害するための能力から生体外で評価された。
加えて、本発明の化合物は、行われた試験によって証明されたように、抗菌活性を示さず、それゆえ、望ましくない耐性現象が生じることなしに、炎症プロセスの臨床的治療に使用することができる。
抗炎症活性を与え、抗菌活性を欠く式Iの化合物は、急性臨床的治療、及び炎症疾患の予防、特に、例えば、関節リウマチ、再潅流虚血障害、アテローム性動脈硬化、ARDS、COPD,及び喘息などの好中球の損傷した細胞機能に関連する病気に使用することができる。
治療的に有効的な料は、患者の年齢、及び一般的生理学状態、投与の経路、使用される薬剤配合物に依存するであろう。治療上の投与量は、一般的に、約10〜2000mg/日であり、好ましくは、約30〜1500mg/日である。
上述した疾患の治療及び/又は予防の治療に使用するための本発明の化合物は、好ましくは、経口、直腸、舌下腺、非経口、局所的、経皮的及び吸入投与に適する薬剤的形態において使用することができるであろう。
それゆえ、本発明のさらなる目的は、許容可能な担体と共に、式Iの治療的に有効的な量の化合物、又はその塩を含む薬剤配合物を提供することにある。
本発明の薬剤配合物は、例えば、使用するために準備されたドロップ、シロップ、溶液、注射剤など、経口及び/又は非経口投与用に適する液体とすることができるが、好ましくは、例えば、タブレット、カプセル、顆粒、パウダー、ペレット、ペッサリー、座薬、クレーム、ポマード、ゲル、または軟膏などの固体、または溶液、懸濁液、エマルジョン、または吸入、又は経皮的な投与に適する他の形態とすることができる。
配合物のタイプに依存して、これらの配合物は、式Iの1又はそれ以上の化合物の治療的に有効な量の他に、薬剤的用途用の固体又は液体賦形剤又は希釈剤及び、例えば、濃縮剤、凝縮剤、滑剤、錠剤分解物質、香味料、着色料などの薬剤配合物の調製に通常使用される選択的な他の添加物を含むであろう。
本発明の薬剤配合物は、従来の技術に従って生産することができる。
以下の例は、本発明をより明確に説明することを目的として与えられる。
本中間体及び式Iの化合物の化学構造、分析特性は、以下の表に与えられる。
Figure 0004589110

Figure 0004589110

Figure 0004589110

Figure 0004589110

Figure 0004589110

Figure 0004589110

Figure 0004589110

Figure 0004589110

Figure 0004589110

Figure 0004589110

Figure 0004589110

表中、Allocは、アリルオキシカルボニルを示す。
実施例1
中間体1の調製
HO(75ml)中のNaBH4(11.3g、300mmol)溶液を滴下し(20分以上)、0℃に維持したTHF(1.5L)中のエリスロマイシンの溶液(100g、136.3mmol)へ加えた。反応混合物を1時間0℃で、3時間室温で攪拌した。真空下のTHFの蒸発は、酢酸エチル(0.5L)及びクエン酸(1Lの5%水溶液)に溶解した粗い産物を与えた。水相を抽出し、酢酸エチル(3×0.5L)で洗浄し、K2CO3で中和した。酢酸エチル(3×1L)での抽出は、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過され、真空下で蒸発させて中間体1(72.1g、72%収率、89,6%d.e.)を白い固体として与える有機相を与えた。
[M+1]+736
実施例2
中間体2の調製
メタノール中(120ml)の中間体1の溶液(10.3g、14mmol)を、窒素流下に維持し、酢酸ナトリウム(5.7g、70mmol)及びヨウ素(4.28g、16.9mmol)を次いでそれに加えた。反応混合物を、攪拌し続けて400ワットのUVランプを6時間照射する一方、20〜30℃の間の温度でアイス浴中で維持した。メタノールを真空下で蒸発させて、残余を酢酸エチル中に採取し、5%メタ重亜硫酸ナトリウムで抽出した。混合した水相を10%NaOH溶液でアルカリpHへ処理し、エチルアセテート(4×0.5L)で抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、有機相をろ過し、真空下で蒸発させて、酢酸エチル(50℃で40mL)に溶解し、結晶化して中間体2(5.3g、53%収率)を白固体として与える10gの白固体粗産物を得た。
[M+1]+722
実施例3
中間体3の調製
ジオキサン(1mL)中に溶解する無水酢酸(31μL、0.33mmoL)の溶液を、中間体2(200mg、0.277mmol)、及びジオキサン(4ml)中のK2CO3(76mg、0.554mmol)及び水(5mL)の溶液へ加えた。3時間後、メタノールを加え、溶液を真空下で蒸発させた。粗い固体が酢酸エチル(20mL)中に溶解し、5%クエン酸及び10%K2CO3(2×10ml)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、溶媒を蒸発させて、中間体3(130mg、62%収率)を白い固体として与えた。
[M-1]-763
実施例4
化合物1の合成(1st 合成経路)
濃縮HCL(0.5mL)を滴下して、中間体3(470mg、0.618mmol)の溶液へメタノール中(50ml)で加えて、反応混合物を1時間攪拌した。濃縮したNH3で中和した後、溶液を蒸発させて、CH2Cl2で溶解し、有機塩をろ過し、溶媒を真空下で蒸発させた。Biotageクロマトグラフィー(40Mシリカカートリッジ、30/1 CH2Cl2/MeOH)による精製は、化合物1(329mg、90%収率)を白固体として与えた。
[M-1]+604
実施例5
中間体4の調製
濃縮HCl(5μl)を中間体2のH2O(10ml)中の混成溶液へ加え、反応混合物を5日間活発に攪拌した。1mlの濃縮NH3(ph>8)を溶液へ加え、次いで酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。混合した有機相は、NaCl溶液(10ml、20%)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で蒸発させて中間体4(0.73g、90%収率)を白固体として与えた。
[M+1]+565
HPLC-MS:Zorbax SB-C18,2.1×50mm、3,5mmカラム、カラム温度45℃、移動相A H2O中の0.1 %ギ酸、B アセトニトリル中の0.1%ギ酸、勾配0分。5%B、8分、95% B、流速1ml/min;注入量2μL、サンプル濃度0.5から1mg/ml;電子スプレーイオン化源、プラスイオン化、を備えた質量分光計検出器、リテンション時間3.01分で、化合物2に対して3.22分、トータルランタイム 8分、プラス再平衡の2分。
実施例6
化合物1の調製(2nd合成経路)
化合物1を、中間体3を得るために説明した手順によって、中間体4(0.73g、0.97mmol)及び無水酢酸(91ml、0.97mmol) から調製した。3時間後、反応混合物を、メタノールで希釈し、真空下で蒸発させた。固体租産物を、5%クエン酸水溶液中に溶解し、酢酸エチルで抽出した。混合した有機相を洗浄し、20%NaCl水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、真空下で蒸発させて、化合物1を白固体として与えた(0.56g、95%収率)。
[M-1]-604
実施例7
化合物2の調製
化合物2は、中間体1(322mg、0.438mmol)から、化合物1を得るために上述した手順に従って、調製した。濃縮NH3 で中和した後、溶液を蒸発させた。粗産物を1NHCl中に溶解し、CH2Cl2(3×10ml)で洗浄し、水溶性K2CO3相へ加え、アルカリpHとした。酢酸エチルでの抽出は、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、化合物2(225mg、89%収率)を白固体として与える有機相を与えた。
[M+1]+578
実施例8
中間体5の調製
メタ-クロロ過安息香酸(1.35g、6.06mmol)を、クロロホルム(250ml)中で中間体1(4,4g、6mmol)の溶液へ滴下して加えて、反応混合物を5%重炭酸ナトリウム溶液で塩基性pHへ希釈した。有機相を分離し、水相をCHCl(3×50ml)で洗浄した。混合した有機溶液を20%のNaCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで洗浄し、ろ過し、蒸発させて、黄色固体を与えた。Biotageクロマトグラフィー(40Mシリカカートリッジ、20/1/0.1CHCl2/MeOH/NH3抽出)による精製は、中間体5の白結晶を与えた(1.3g、70%収率)。
[M+1]+753
実施例9
化合物3の調製
化合物3は、中間体5(2.07g、0.275mmol)から化合物1用に記載した手順によって調製した。Biotageクロマトグラフィーによる (40Mシリカカートリッジ、16/1/0.1CHCl2/MeOH/NH3抽出)による精製は、化合物3(1.44g、88%収率)を白固体として与えた。
[M+1]+595
実施例10
中間体6の調製
無水酢酸(26ml、276mmol)を滴下して、中間体5(70g、95mmol)のCH2Cl2中の溶液(0.5L)へ加え、反応混合物を1日攪拌した。未反応の開始材料が少量まだ存在するが、反応を5%NaHCO3溶液(1L)を加えることによって中和し、さらに10分間攪拌した。溶液をCH2Cl2溶液(0.5L)で希釈し、有機相を分離し、10%K2CO3溶液(3×0.5L)、5%クエン酸溶液(3×0.5L)、及び20%NaCl溶液(0.3L)で洗浄した。溶液を蒸発させて、40%の未反応材料を含むが、以下の合成工程用に直接的に使用することができる白固体粗産物を与えた(50g)。
HPLC-MS:Zorbax SB-C18,2.1×50mm、3,5mmカラム、カラム温度45℃、移動相A H2O中の0.1 %ギ酸、B アセトニトリル中の0.1%ギ酸、勾配0分。5%B、8分、95% B、流速1ml/min;注入量2μL、サンプル濃度0.5から1mg/ml;電子スプレーイオン化源、マイナスイオン化、を備えた質量分光計検出器、リテンンション時間6.17分で、化合物2に対して3.22分、トータルランタイム 8分、プラス再平衡の2分。
実施例11
中間体3の調製(2nd合成経路)
K2CO3(34g、250mmol)をメタノール(500ml)及び水(160ml)中の中間体6(50g租混合物)の溶液へ加えて、混合物を60℃で8時間攪拌した。0℃へアイス浴中で冷却後、HCl(2N溶液で120ml)を加えpH7とした。溶液を真空下で蒸発させてメタノールを除き、CH2CL2(4×0.5L)で希釈した。混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させて白固体租産物を与えた(36g)。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、25/1、CH2Cl2/MeOH)による精製は。中間体3を与えた(14g、最終2工程で20%の全収率)。
[M-1]-763
実施例12
中間体7の調製
4Åモレキュラーシーブ(0.2g)、ベンズアルデヒド(0.060ml、0.56mmol),
酢酸(0.04ml、0.7mmol)及びテトラメチルアンモニウム トリアセトキシホウ化水素( 306g, 1.16 mmol) を、中間体2(336ml、0.465mmol)のジクロロエタン(15ml)中の溶液へ連続して加えた。反応混合物を1日攪拌し、セライトのパッドを通じてろ過する一方、CH2Cl2(20ml)で洗浄し、5%NaHCO3溶液(10ml)、20%NaCl溶液(10ml) で希釈した。有機相を分離し水相をCH2Cl2(3×20ml)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で蒸発させた。Biotage クロマトグラフィー(12Mシリカカートリッジ、30/1/0.1、CH2Cl2/MeOH/NH3抽出)による精製は。中間体7を与えた(250mg、67%の収率)。
[M+1]+813
実施例13
化合物4の調製
化合物4は、中間体2(200mg、0.868mmol) から、化合物1に対して記載した手順に従って、調製した。Biotageクロマトグラフィー(12Mシリカカートリッジ、30/1/0.1、CH2Cl2/MeOH/NH3抽出)による精製は。化合物4を与えた(92mg、57%の収率)。
[M+1]+654
実施例14
中間体8の調製
アクリロニトリル(10ml)中の中間体2(530mg、0.734mmol)の溶液を6時間還流した。過剰なアクリロニトリルを真空下で蒸発させて、N-メチルーN-2[-(シアノ)エチル]誘導体を得て、それを、NH3のメタノール(10ml)中の1.5M溶液に溶解し、高圧力フラスコへ移し、ロジウム触媒を加えて、3回の水素化サイクル後、4時間、50psiの水素雰囲気下で攪拌した。Biotageクロマトグラフィー(12Mシリカカートリッジ、90/10/1、CH2Cl2/MeOH/NH3抽出)による精製は、中間体8を与えた(310mg、2工程にわたり55%の収率)。
[M+1]+780
実施例15
中間体9の調製
3Åモレキュラーシーブ(1g)及び2-チアゾールカルボキシアルデヒド(45mg、0.4mmol)のエタノール(1ml)中の溶液を連続的に、無水エタノール中の中間体8の溶液へ加えた。6時間後、反応混合物を、シリカパッドを通じてろ過する一方、エタノール(5ml)で洗浄し、高圧力フラスコへ移し、酢酸(0.5ml)及び10%Pd/C(150mg)を加えた。Parr装置を使用して、溶液を50psiの水素雰囲気で一昼夜攪拌した。セライトのパッドを通じたろ過、真空下の蒸発、Biotageクロマトグラフィー(12Mシリカカートリッジ、20/1/0.1、CH2Cl2/MeOH/NH3抽出)による精製は。中間体9を白固体として与えた(140g、41%の収率)。
[M+1]+877
実施例16
化合物5の調製
化合物5は、中間体9(70mg、0.08mmol)から化合物1について記載した手順にしたがって調製した。反応混合物を蒸留水(20ml)で希釈し、夜這いを蒸発させて、水相をCH2Cl(3×10ml)で洗浄し、濃縮した水性アンモニウムを加えて、pH >7として、混合物をCH2Cl(3×10ml)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、真空下で蒸発させて化合物5を与えた(50mg、87%収率)
[M+1]+719
実施例17
中間体10の調製
CH2Cl(40ml)中のN-シクロヘキシルカルボジイミド及びN-メチルポリスチレン(1.8g、1.69mmol/g)の混合物を5分間遠心分離し、クロロ酢酸(216mg、2.28mmol)及び中間体2(1.5g、2.078mmol)を連続的に加えて、混合物を300rpmで40時間遠心分離した。溶液を樹脂からろ過する一方、メタノールで洗浄し、ろ過されたものを真空下で蒸発させた。Varian Mega Bond Elut(10gシリカ/60mlカートリッジ)でのクロマトグラフィーによる精製は、CH2Cl及びエタノールで溶出して(0%〜10%の勾配)、中間体10を白固体として与えた(1.1g、66%収率)。
[M+1]+799
実施例18
中間体11の調製
THF(10ml中の中間体10(500mg、0.626mmol)、トリエチルアミン(0.35ml、2.5mmol)及びジメチルアミノエチレンアミノ(0.082ml、0.75mmol)の溶液を、16時間、還流した。反応混合物を蒸発させて、Biootageクロマトグラフィー(40Sシリカカートリッジ、20/1/0.1、CH2Cl2/MeOH/NH3抽出)によって精製し、中間体11を白固体として与えた(400mg、75%の収率)。
[M+1]+851
実施例19
化合物6の精製
化合物6は、中間体11(270mg、0.323mmol)から化合物1に述べた手順に従って、調製した。予備HPLCによる精製、C18カートリッジを通じての抽出は、化合物6を与えた(100mg、45%収率)
[M+1]+693
実施例20
中間体12の調製
中間体12は、中間体2(488mg、0.67mmol)から及びアリル[2-(アリルオキシカルボニル-2-チアゾリルメチル-アミノ)エチル](2-オキソエチル)カルバメート(248mg、0.67mmol)から、中間体7で述べた手順に従って調製した。Biootageクロマトグラフィー(40Mシリカカートリッジ、20/1/0.1、CH2Cl2/MeOH/NH3抽出)による精製は、中間体12をブラウン色オイルとして与えた(390mg、55%の収率)。
[M+1]+1074
実施例21
中間体13の調製
ピロリジン(0.083ml、1mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(20mg、0.02mmol)を、CHCl3(5ml)中の中間体12(380mg、0.354mmol) の溶液へ連続的に加えて、アルゴン雰囲気下で維持した。反応混合物を2時間攪拌し、水(10ml)で中和し、有機相を分離し、水相をCH2Cl2 (2×10ml)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で蒸発させて、粗オイルを得た。Biootageクロマトグラフィー(12Mシリカカートリッジ、15/1/0.1、CH2Cl2/MeOH/NH3抽出)による精製は、中間体13を与えた(180mg、56%の収率)。
[M+1]+906
実施例22
化合物7の調製
化合物7を中間体13(128mg、0.141mmol)から化合物1に対して記載した手順に従って調製した。反応混合物を、蒸留水(20ml)で希釈し、メタノールを真空下で蒸発させて、水相を得て、CH2Cl2 (3×10ml)で洗浄し、濃縮した水溶性アンモニアを加えてpH>7として、混合物をCH2Cl2(3×10ml)で抽出した。混合した有機相を硫酸名トリムで乾燥し、ろ過し真空下で蒸発させて化合物7を与えた(50mg、47%収率)。
[M+1]+748
実施例23
中間体14の調製
中間体14を中間体2(500mg、0.693mmol)及びアリル[2-アリルオキシカルボニルフェニルメチルアミノ]エチル](2-オキソエチル)カルバメート(256mg、0.7mmol)から、中間体7用に記載した手順にしたがって調製した。Biootageクロマトグラフィー(40Mシリカカートリッジ、40/1/0.1、CH2Cl2/MeOH/NH3抽出)による精製は、中間体14を与えた(600mg、82%の収率)。
[M+1]+1067
実施例24
中間体15の調製
中間体15を中間体14(594mg、0.557mmol)から中間体13用に記載した手順に従って調製した。Biootageクロマトグラフィー(40Sシリカカートリッジ、30/1/0.1、CH2Cl2/MeOH/NH3抽出)による精製は、中間体15を白固体として与えた(310mg、62%の収率)。
[M+1]+899
実施例25
化合物8の調製
化合物8を中間体15(250mg、0.278mmol)から化合物1用に記載した手順に従って調製した。Biootageクロマトグラフィー(12Mシリカカートリッジ、30/1/0.1、CH2Cl2/MeOH/NH3抽出)による精製は、化合物8を白固体として与えた(110mg、54%の収率)。
[M+1]+741
実施例26
中間体16の調製
NaBH4(160mg、4.2mmol)を、THF(10ml)及びメタノール(20ml)中で、J. Am. Chem. Soc., 1981, 103, (11), 3213-3215に記載されたように調製した3‘-デスジメチルアミノ-3’、4‘-デヒドロエリスロマイシンA(1.3g、1.9mmol)の溶液へ滴下して加えた。反応混合物を一昼夜室温で攪拌し、酢酸(1ml)を加えることによって中和し、さらに30分間攪拌した後、濃縮したNH3を加えて塩基性pH とした。溶媒を真空下で蒸発させて、粗混合物を酢酸エチルで溶解(100ml)し、20%NaCl溶液(3×100ml)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で蒸発させた。Biootageクロマトグラフィー(40Mシリカカートリッジ、35/1、CH2Cl2/MeOH抽出)による精製は、中間体16を白固体として与えた(800mg、65%の収率)。
[M+1]+692
実施例27
化合物9の調製
化合物9を中間体16(600mg、0.868mmol)から化合物1に記載した手順に従って、調製した。Biootageクロマトグラフィー(40Mシリカカートリッジ、37/1、CH2Cl2/MeOH抽出)による精製は、化合物9を白固体として与えた(380mg、82%の収率)。
[M+1]+534
実施例28
化合物10の調製
PtO2(10mg)を無水エタノール中の化合物9(300mg、0.56mmol)の溶液へ高圧るつぼ中で加えた。3回の水素化サイクルの手順後、反応混合物を水素雰囲気下、45psiで維持した。4時間後、混合物をセライトのパッドを通じてろ過し、真空下で蒸発させて化合物10(300mg、99,9%収率)をアモルファス白固体として与えた。
[M+1]+536
実施例29
化合物11の調製
化合物11を、化合物1に記載した手順に従って、エリスロマイシンAオキシム(2.5g、3.34mmol)から調製した。Biootageクロマトグラフィー(40Mシリカカートリッジ、90/5/0.5、CH2Cl2/MeOH/NH3 抽出)による精製は、化合物11を白固体として与えた(1.8g、91%の収率)。
[M+1]+592
実施例30
化合物12の調製
化合物12を、エリスロマイシンAオキシムN-オキサイド(3g、3.83mmol)から、Zambon Groupの国際特許出願WO 00/42055号、実施例4に記載されたように、化合物1で述べた手順に従って、調製した。Biootageクロマトグラフィー(40Mシリカカートリッジ、90/10/1、CH2Cl2/MeOH/NH3 抽出)による精製は、化合物12を白固体として与えた(1.5g、65%の収率)。
[M+1]+608
実施例31
化合物13の調製
化合物13を、3‘-デスジメチルアミノ-3’、4‘-デヒドロエリスロマイシンAオキシム(30g、42.6mmol)から、Zambon Groupの国際特許出願WO 00/42055号、実施例5に記載されたように、化合物1で述べた手順に従って、調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、90/7、CH2Cl2/MeOH抽出)による精製は、化合物13を白固体として与えた(19.2g、82%の収率)。
[M+1]+546
実施例32
化合物14の調製
化合物14を、3‘-デスジメチルアミノエリスロマイシンAオキシム(36.2g、51.3mmol)から、Zambon Groupの国際特許出願WO 00/42055号、実施例6に記載されたように、化合物1で述べた手順に従って調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、97/3〜95/5、CH2Cl2/MeOH抽出)による精製は、化合物14を白固体として与えた(22.1g、79%の収率)。
[M+1]+548
実施例33
中間体17の調製
O-メチルヒドロキシアミンハイドロクロライド(10g、197mmol)を、メタノール(150ml)中のエリスロマイシンA(21.9g、29.9mmol)の溶液へ窒素雰囲気下で維持して加え、その後、トリエチルアミン(8.33ml、59.8mmol)を加えた。一日攪拌した後、反応混合物を10%のアンモニア水溶液(300ml)で中和して、このように形成された固体をろ過し、水で洗浄し、3日間エア乾燥した。
フラッシュクロマトグラフィー(50/50/10、CHCl3/ヘキサン/トリエチルアミン抽出)による精製は、中間体17を白結晶固体として与えた(7g、31%の収率)。
[M+1]+764
実施例34
化合物15の調製
化合物15を中間体17(400mg、0.52mmol)から、化合物1で述べた手順によって調製した。Variant Mega bond Elut(10gシリカカートリッジ、CH2Clから90/5/0.5、CHCl3/MeOH/NH3抽出)による精製は、化合物15を白固体として与えた(249mg、78.8%の収率)。
[M+1]+764
実施例35
中間体18の調製
中間体18を中間体17(0.9g、1.18mmol)から、中間体5で述べた手順によって調製した。産物は、さらなる精製なしに、黄白色として純粋な形で抽出された(0.91g、99%の収率)。
[M+1]+779
実施例36
化合物16の調製
化合物16を中間体18(720mg、0.92mmol)から、化合物1で述べた手順によって調製した。Variant Mega bond Elut(20gシリカカートリッジ、CH2Clから90/10/1、CHCl3/MeOH/NH3抽出)による精製は、化合物16を白固体として与えた(430mg、84%の収率)。
[M+1]+621
実施例37
中間体19の調製
中間体19を、中間体18(500mg、0.64mmol)から、Zambon Groupの国際特許出願WO 00/42055号、実施例5に記載されたように調製された3‘-デスジメチルアミノー3’4‘-デヒドロエリスロマイシンAオキシム用に述べた手順に従って調製した。Variant Mega bond Elut(10gシリカカートリッジ、CH2Clから95/5、CHCl3/MeOH抽出)による精製は、中間体19を白固体として与えた(150mg、32%の収率)。
[M+1]+718
実施例38
化合物17の調製
化合物17を、中間体19(720mg、0.92mmol)から、化合物1で述べた手順に従って調製した。Variant Mega bond Elut(10gシリカカートリッジ、CH2Clから100/1、CHCl3/MeOH抽出)による精製は、化合物17を白固体として与えた(1300mg、68%の収率)。
[M+1]+560
実施例39
中間体20の調製
中間体20を、中間体19(143mg、0.20mmol)から、Zambon Groupの国際特許出願WO 00/42055号、実施例6に記載されたように調製された3‘-デスジメチルアミノエリスロマイシンAオキシム用に述べた手順に従って調製した。セライトのパッドを通じてのろ過及び真空下の蒸発後、純粋な中間体20を白固体として得た(120mg、83.3%の収率)。
[M+1]+720
実施例40
化合物18の調製
化合物18を、中間体20(720mg、0.92mmol)から、化合物1で述べた手順に従って調製した。Biootageクロマトグラフィー(12Mシリカカートリッジ、100/1.5/、CH2Cl2/MeOH 抽出)による精製は、化合物18を白固体として与えた(121mg、66%の収率)。
[M+1]+562
実施例41
2-[2-[(2-チアゾイルメチル)アミノ]エチルアミノ]エタノール(中間体21の調製)
3Åモレキュラーシーブ(22.5g)及び2-チアゾールカルボキシアルデヒド(14.5g、128mmol)のエタノール(90ml)中の溶液を連続的に、無水エタノール中の2-(2-アミノエチルアミノ)エタノール(13.35g、128mmol)の溶液へ加えた。反応混合物を4時間攪拌後、セライトのパッドを通じてろ過する一方、エタノール(100ml)で洗浄し、高圧力フラスコへ移した。酢酸(3ml)及びPd(10%/C、2g)を加えた後、溶液をParr装置の中へ導入し、数回の水素化サイクル後、2日間、40siの水素雰囲気で攪拌した。反応混合物をセライトのパッドを通じたろ過し、真空下で蒸発し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、80/20/10、CH2Cl2/MeOH/NH3抽出)によって精製し、2-[2-[(2-チアゾイルメチル)アミノ]エチルアミノ]エタノール(15.4g,60%収率)をブラウン油として与えた。
(15.4g、60%の収率)。
[M+1]+202
実施例42
アリル[2-(アリルオキシカルボニル-2-チアゾイルメチルアミノ)エチル](2-ヒドロキシエチル)カルバメート(中間体22の調製)
CH2Cl2(30ml)中のアリルホルメート(1.22ml、11.5mmol)の溶液を、0℃で、中間体21(1.16g、5.76mmol)及びK2CO3(1.14g、8.4mmol)のCH2Cl2(30ml)及びH2O(5ml)中の溶液へ、30分間に渡り滴下して加えた。室温で、16時間攪拌後、K2CO3 (10%水溶液の50ml)で希釈し、有機相を分離し、水相をCH2Cl2(2×40ml)で抽出した。混合した有機相をクエン酸(5%水溶液、50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させて、残部をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、18/1、CH2Cl2/MeOH抽出)によって精製し、中間体22(1.27g,60%収率)をブラウン油として与えた。
[M+1]+370
実施例43
エチル2-[アリルオキシカルボニル[2-(アリルオキシカルボニル-2-チアゾイルメチルアミノ)エチル]アミノ]メタンスルホネート(中間体23の調製)
CH2Cl2(10ml)中のメシルクロライド(3.64ml、47mmol)の溶液を、0℃で、中間体22(12.96g、35mmol)及びトリエチルアミン(9.74ml、70mmol)のCH2Cl2(130ml)中の溶液へ、15分間に渡り滴下して加えた。1時間後、開始材料が反応し、反応混合物をCH2Cl2(50ml)で希釈し、50mlの5%クエン酸、50mlの5%NaHCO3 及び20%NaCl溶液(50ml)で洗浄した。有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を真空下で蒸発させて、中間体23(1.6g,微量収率)を赤油として与え、次の反応に直ちに使用した。
[M+1]+448
実施例44
中間体24の調製
THF(180ml)中のターシャリブトキシドカリウム(3.6g、32.1mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で維持した無水フラスコ中で調整した。3‘デスオキシムメチルアミノエリスロマイシンAオキシム(20.6g、29.2mmol)を反応混合物へ加え、生じた混合物を30分間攪拌し、次いで18-クラウン-6エーテル(7.72g、29.2mmol)
を加えて,THF(70ml)中の中間体23(15.7g、35mmol)の溶液へ30分以上に渡り滴下した。18時間後、混合物を真空下で蒸発させて、10%NaCl溶液(0.5L)で希釈し、酢酸エチル(3×0.5L)で抽出した。混合した有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を真空下で蒸発させて、残部を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、95/5、CH2Cl2/MeOH抽出)によって精製し、中間体24(20g,65%収率)を白固体として与えた。
[M+1]+1058
実施例45
中間体25の調製
中間体25を中間体24で述べた手順に従って、エリスロマイシンAオキシム(4.2g、9.82mmol) から調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、95/5・0.5、CH2Cl2/MeOH/NH3 抽出)による精製は、中間体25(8.2g,76%収率)を白固体として与えた。
[M+1]+1101
実施例46
中間体26の調製
中間体26を、中間体25からエリスロマイシンAオキシムN-オキサイドの調製で述べた手順に従って調整した(Zambon Groupの国際特許出願WO 00/42055号、実施例4)。粗反応混合物を真空下で蒸発させて(蒸留水で希釈後、2回、CH2Cl2で希釈後、2回)、中間体26(1g、90%収率)を固体として与え、これは、次の合成ステップに十分純粋であった。
[M+1]+1117
実施例47
化合物27の調製
モルホリン(2.3g、2.7mmpl)、トリフェニルホスフィン(262mg、1mmol)及び酢酸パラジウム(II)(75mg、0.34mmol)を連続的に、アルゴン雰囲気下で維持した、中間体24(14g、13.2mmol)のCH2Cl(140ml)中の溶液へ加えた。反応混合物を2時間攪拌し、水(50ml)で中和し、有機相を分離し、水相をCH2Cl(2×50ml)で抽出した。混合した有機相を乾燥し、ろ過し、真空下で蒸発させて粗油を与えた(13.4g)。大気圧クロマトグラフィー(230/70メッシュシリカ、90/9/0.9 CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、中間体27を白固体として与えた(9.3g、79%の収率)。
中間体27は、(Zambon Groupの国際特許出願WO 00/42055号、実施例9に記載された既知の化合物である。
実施例48
中間体28の調製
中間体28を、中間体25(1.55g、1.41mmol)から、中間体27で述べた手順に従って調製し、モルホリンをピロリジン(0.5g、7mmol)で置換した。大気圧クロマトグラフィ(230/70メッシュシリカ、90/10/1、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、中間体28を固体として与えた(1g、76%の収率)。
[M+1]+933
実施例49
中間体29の調製
中間体29を、中間体26(1g、1.41mmol)から、中間体27で述べた手順に従って調製した。Biotageクロマトグラフィー(40Mシリカカートリッジ、90/10/1、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、中間体29を固体として与えた(0.76g、90%の収率)。
[M+1]+949
実施例50
化合物19の調製
化合物19を、中間体28(600mg、0.64mmol)から、化合物1で述べた手順に従って調製した。もし、産物が水溶性なら、粗固体は、水(50ml)に可溶であり、CH2Cl(3×20ml)で洗浄する。溶媒を水相から真空下で蒸発させて、乾燥し、結晶固体として化合物19(480mg、95%収率)を与えた。
[M+1]+775
実施例51
化合物20の調製
化合物20を、中間体29(450mg、0.47mmol)から、化合物17で述べた手順に従って調製した。Biotageクロマトグラフィー(40Mシリカカートリッジ、90/10/1、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、化合物20を白固体として与えた(180mg、49%の収率)。
[M+1]+791
実施例52
化合物21の調製
化合物21を、中間体27(2.6g、2.92mmol)から、化合物1で述べた手順に従って調製した。大気圧クロマトグラフィー(シリカ、90/8/0.8、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、化合物21を結晶白固体として与えた(1.84mg、86%の収率)。
[M+1]+732
実施例53
エチル2-(ベンジル[ベンジルオキシカルボニルアミノ]メタンスルホネートの調製
Zambon Groupの国際特許出願WO 96/18633号、実施例1参照。
実施例54
中間体30の調製
中間体30は、中間体24で述べた手順に従って、エリスロマイシンAオキシム(8.74g、11.7mmol)及びエチル2-(ベンジルベンジルオキシカルボニルアミノ)メタンスルホネート(4.24g、11.7mmol)から調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、95/5/0.5、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、中間体30を与えた(8.5g、72%の収率)。
実施例55
中間体31の調製
10%pd/C(0.85g)を、無水エチルアルコール(180ml)中の中間体30(8.5g、8.36mmol)の溶液へ加え、3回の水素化サイクル後、混合物をParr
装置で20psiの水素雰囲気下で攪拌した。1時間後、反応混合物をセライトパッドを通じてろ過し、溶媒を蒸発させて、残余をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、95/5/0.5、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)によって精製し、中間体31を、白固体として与えた(5g、67%の収率)。
[M+1]+883
実施例56
化合物22の調製
化合物22を、中間体31(0.5g、0.57mmol)から、化合物1で述べた手順に従って調製した。Biotageクロマトグラフィー(12Mシリカカートリッジ、80/4/0.4、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、化合物22を白固体として与えた(0.36mg、87%の収率)。
[M+1]+725
実施例57
エリスロマイシンA(E)-9-[0-[2-[6-[(2-トリフルオロメチルフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム(中間体32)の調製
Zambon Groupの国際特許出願WO 96/18633号、実施例19に記載したように行った。
実施例58
中間体33の調製
2-チアゾールカルボキシアルデヒド(1g、8.57mmol)、NaCN(BH3)(0.9g、13.71mmol)、及び酢酸(2ml)を、連続的にCH2Cl(60ml)中の中間体32(7.64g、8.57mmol)の溶液へ加えた。反応混合物を16時間攪拌し、セライトのパッドを通じてろ過する一方、CH2Cl(20ml)で洗浄し、酢酸水溶液(pH5、50ml)で希釈した。水溶液をCH2Cl(3×30ml)で洗浄し、NaHCO3を加えてpH8にし、混合物をCH2Cl(3×30ml)で抽出した。希釈した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、90/10/1、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、中間体33を、白固体として与えた(2.04g、24%の収率)。
[M+1]+989
実施例59
化合物23の調製
化合物23を、中間体33(100mg、0.1mmol)から、化合物1で述べた手順に従って調製した。Biotageクロマトグラフィー(12Sシリカカートリッジ、15/1/0.1、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、化合物23を白固体として与えた(50mg、61%の収率)。
[M+1]+831
実施例60
3‘-デスジメチルアミノエリスロマイシンA(E)-9-[0-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル[ベンジルオキシカルボニルアミノ]エチル]オキシム(中間体34)の調製
Zambon Groupの国際特許出願WO 00/42055号、実施例7に記載されたように行った。
実施例61
中間体35の調製
モレキュラーシーブ(1.8g)及び3-フルアルデヒド(98mg、1mmol)を、エタノール(16ml)中の中間体34(0.8g、1mmol)の溶液へ加えて、混合物を3時間攪拌した。セライトのパッドを通じてろ過した後、NaBH4(29mg、0.75mmol)を溶液へっ加え、生じた混合物を更に1時間攪拌し、真空下で蒸発させた。粗物質をエチルアセテートへ溶解し、飽和NaClで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過紙、真空下で蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、90/6/0.6、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、中間体35を、固体として与えた(530mg、60%の収率)。
[M+1]+872
実施例62
中間体36の調製
中間体36を、中間体34(800mg、1mmol)から、チオフェンカルボキシアルデヒド(115mg、1mmol)から、中間体35で述べた手順に従って調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、90/6/0.6、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、中間体36を白固体として与えた(362mg、40%の収率)。
[M+1]+888
実施例63
中間体37の調製
中間体37を、中間体34(800mg、0.1mmol)及び2-フルアルデヒド(98mg、1mmol)から、中間体35で述べた手順に従って調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、90/6/0.6、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、中間体37を白固体として与えた(475mg、54%の収率)。
[M+1]+872
実施例64
化合物24の調製
化合物24を、中間体35(200mg、0.22mmol)から、化合物1で述べた手順に従って調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、90/5/0.5、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、化合物24を白固体として与えた(120mg、73%の収率)。
[M+1]+715
実施例65
化合物25の調製
化合物25を、中間体36(200mg、0.22mmol)から、化合物1で述べた手順に従って調製した。Biotageクロマトグラフィー(12Mシリカ、90/5/0.5、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、化合物25を白固体として与えた(130mg、81%の収率)。
[M+1]+731
実施例66
化合物26の調製
化合物26を、中間体37(200mg、0.23mmol)から、化合物1で述べた手順に従って調製した。Biotageクロマトグラフィー(12Mシリカ、90/5/0.5、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、化合物26を白固体として与えた(125mg、76%の収率)。
[M+1]+715
実施例67
中間体38の調製
中間体38を、クラリスロマイシン(1g、1.33mmol)から、中間体16で述べた手順に従って調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、90/10/1、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)による精製は、中間体38を白固体として与えた(500mg、50%の収率)。
[M+1]+751
実施例68
化合物27の調製
化合物27を、中間体38(202mg、0.27mmol)から、化合物1で述べた手順に従って調製した。予備HPLC(移動相、10分間にわたる水/アセトニトリル 95/5から60/40)による精製は、化合物27を白固体として与えた(55mg、36%の収率)。
[M+1]+592
実施例69
化合物28の調製
化合物28を、化合物27(26mg、0.034mmol)から、エリスロマイシンAオキシムN-オキサイド(Zambon Groupの国際特許出願WO 00/42055号)の調製で述べられた手順に従って調製した。反応混合物を、水で希釈し、溶媒を蒸発させて(H2O2を完全に除去するために3回)、乾燥して化合物28を白固体として与えた(26g、95%の収率)。
[M+1]+609
実施例70
中間体39の調製
クラリスロマイシン(5g、6.7mmol)のメタノール(150ml)中の懸濁液を、機械的攪拌でN2の緩やか流れの下維持した。酢酸ナトリウム(0.66g、8mmol)及びヨウ素(2.03g、8mmol)を加え、生じた混合物を400ワットランプの光に曝し、10-20℃の温度を、アイス浴を使用して注意深く維持した。6時間後、溶媒を減圧下で蒸発させて、粗産物を酢酸エチル及び5%メタ重亜硫酸ナトリウムで取り出され、水相を抽出し、その後アンモニア水を加えて塩基性化して、その後ジクロロメタンで抽出した。無水NaSO4で有機相を乾燥し、ろ過し溶媒を蒸発させた後、粗産物を得て、Biotageクロマトグラフィー(40Mシリカカートリッジ、100/5/0.5、CH2Cl/MeOH/NH3 抽出)によって精製し、中間体39を与えた(3.2g、65%の収率)。
[M+1]+734.5
実施例71
中間体40の調製
中間体39(2g、2.72mmol)を1NHCl溶液(50ml、50mmol)に溶解し、2時間室温で攪拌した。溶液を濃縮したNH3で塩基性化し、その後、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。得られた有機相を、無水NaSO4で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させて、中間体40を与えた(1.56g、90%の収率)。
[M+1]+576.3
実施例72
中間体41の調製
ジオキサン(3ml)の無水酢酸(0.168ml、1.78mmol)の溶液を、ジオキサン(30ml)及びH2O(4ml)中の中間体40(0.93g、1.62mmol)の溶液へ滴下して加え、生じた混合物を8時間攪拌した。メタノールを加えることによって反応を作用させ、溶媒を減圧下で蒸発させた。このようにして得た粗産物を2NHCl(50ml)で希釈して、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。このようにして得た有機溶液を無水NaSO4で乾燥し、ろ過し溶媒を蒸発させて、中間体41を与えた(0.85g、85%の収率)。
[M+1]+616.8
実施例73
化合物29の調製
中間体41(500mg、0.79mmol)のメタノール(20ml)中の溶液を、過剰の塩酸ヒドロキシルアミン(1.5g、21.6mmol)及びトリエチルアミン(1.5ml、22mmol)で処理し、反応を、産物の可能性がある分解をチェックするために連続的にモニターして還流して維持した。6時間後、溶媒を溶液から蒸発させて、残部を酢酸エチルで希釈し、飽和NaClで洗浄した。生じた有機溶液を、無水NaSO4で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させて、粗固体を与えた。Biotageクロマトグラフィー(12Mシリカカートリッジ、抽出100/0及びその後、30/1、CH2Cl/MeOH)による精製は、化合物29を与えた(198mg、40%の収率)。
[M+1]+633.4
実施例74
中間体42の調製
ピリジンメタノール(0.5g、4.7mmol)のDMF(20ml)中の溶液を、アルゴンガス雰囲気下で維持され適切に乾燥した2口丸底フラスコに置き、その後、水素化ナトリウム(60%、0.4g、10mmol)を加えた。不均一な溶液を得て、15分間攪拌した。DMF(3ml)中の2-(2-ブロモエチル)-1,3-ジオキサン(0.92g、4.7mmol)の溶液をその後、滴下して加え、生じた混合物を16時間60℃で反応させるために放置した。反応媒体を酢酸エチル(100ml)で希釈し、10%NaCO3水溶液(3×50ml)で洗浄した。有機相を無水NaSO4で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させて、粗反応生成物を与え(1g)、Biotageクロマトグラフィー(Varian Mega Bond Elut Silica column抽出100%CH2Clto 25/1 CH2Cl/MeOH)によって精製し、中間体42を無色液体として与えた(650mg、31%の収率)。
[M+1]+633.4
Figure 0004589110
実施例75
中間体43の調製
過剰なトリフルオロ酢酸(2ml)を中間体42(150mg、0.67mmol)のCHCl3(4ml)中の溶液へ加え、生じた混合物を室温で48時間反応させるために放置した。反応媒体をCH2Cl(50ml)で希釈し、10%NaCO3水溶液(3×20ml)で洗浄した。有機相を無水NaSO4で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発させた。Biotageクロマトグラフィー(12M カートリッジカラム抽出30/1/0.1、CH2Cl/MeOH/NH3)による精製は、中間体43を与え(45mg、40%の収率)、次の反応用に直接使用した。
[M+1]+166.4
Rt=2.5分
HPLC/MS分析を、C18Zorbax SBC18カラム(3.5μm、2.1×50mm)を備えたGilson machineで、検出器としてUVダイオードアレイ(220nm)、Finnigan Aqa質量分光計(エレクトロンスプレー、プラス又はマイナスイオン化)及びELSD現像剤を使用し、行った。
コンディション:
流速:1ml/分
カラム温度:40℃
A/B溶出勾配(溶出A:水中の0.5%ギ酸、溶出B:アセトニトリル中の0.5%ギ酸):t=0分、A/B=95:5、t=8分、A/B=5:95
実施例76
化合物30の調製
モレキュラーシーブ(4Å、100mg)、酢酸(16μl、0.267mmol)、及びその後、水素化ターシャリーブチルアルミニウム(120mg、0.445mmol)を中間体4(100mg、0.178mmol)及び43(30mg、0.178mmol)のジクロロエタン(10ml)中の溶液へ加えた。混合物を48時間室温で反応させるために放置し、その後セライトを通じてろ過し、ろ過したものを10%Na2CO3(20ml)で希釈し、CH2Cl2で抽出した(3×20ml)。混合した有機抽出物を無水Na2SO(20ml)で乾燥し、ろ過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。Biotageクロマトグラフィー(12Mカートリッジカラム、抽出30/1/0.1、CH2Cl/MeOH/NH3)による精製は、化合物30を与えた(50mg、39%の収率)。
[M+1]+714.5
実施例77
生体内での薬理活性
A)急性接触(性)皮膚炎
・動物
5-6匹のCD1マウスのグループ(18-24g)を使用した。
・化合物の投与
総てのマクロライド化合物をTrans相 Delivery装置(TPDS)で溶解し、担体を10%ベンジルアルコール、40%アセトン、及び50%イソプロパノールで形成した。
TPDSに溶解した15μlの化合物(500μg)を、局所的に耳の内部表明へ適用し、30分後、アセトンで溶解した0.01%の濃度のテトラデカノールホルボール アセテート(TPA)の12μlを、同じ領域へ適用した。
6時間後、動物をCOの吸入により忌避した。
・結果の評価
2つの方法は、耳の水腫を評価するのに使用した。
a)耳介の与えられた部分の重さ
b)正確なスプリングキャピラリーを使用する耳の厚さの治療
水腫の程度を、反対側に処理した耳のものから未処理の耳の重さ又は厚さを引くことによって計算した。水腫の緩和の程度を決定するために、TPA+マクロライドで治療したグループの違い(重さ又は厚さ)は、その後、TPA単独で処理したグループと比較した。
マクロライド化合物の活性は、Zunic et al(1988):MDL(Lysyl)GDP、の修正方法を使用することによって測定され、非毒性ムラミールジペプチド誘導体は、活性化されたマクロファージによって生産されるサイトカインを阻害し、ホルボールエステル及びオキサゾロン-誘導炎症からマウスを保護した(J.Invest,Dermatol.、111(1)、77−82)。
エリスとマイシン及びアジスロマイシンに関連するデータは、500μg/耳の単一の投与での治療に関する。
式Iの多くの化合物に対して得られた結果は、全クラスの代表として、以下の表に与えられる。
Figure 0004589110
B)ラットにおけるLPS-誘発肺炎症
・投与
ラットは、気管内に、口の周囲経路を経て、0.4mg/kgのLPSの単独投与を受けた(E.coli、serotype 026:6)。気管支点滴注入法を、ハロタンを用いた知覚麻痺状態下で行い、LPS/生理食塩水の気管内投与の後20時間で、動物を過剰のウレタンによって忌避した。
・洗浄
肺を、10IU ml-1ヘパリンを含む5mlの各生理食塩水の4分割で洗浄した。細胞懸濁液を低速遠心分離によって濃縮し、セルペレットを懸濁した。
・細胞及び分化のカウント
全細胞カウントをヘモ血球計算器で行った。
分化カウントをMay-Grunwald-Giemsa(Tamaoki J.、Tagaya E., Yamawaki I. Sakai N., Nagai A., Konnno K., 1995. Effect of erythromycin on endotoxin-induced microvascular leakage in the rat trachea and lungs. Am. J. Respir. Crit. Care Med., 151, 1582-8) で染色した。サイトスピン(xytospin)プリパレーションで行った。LPSへ露出前の1時間、経口的に単一投与として100、40及び10μmol/kg において経口的にテスト化合物をラットへ供給した。
ED50値は、気管支流体洗浄での好中球カウントにおける50%減少を誘発する投与量である。
エリスロマイシンに関連するデータは、130μmol/kg の単独投与での経口治療を言及する。
全クラスを代表する式Iの多くの化合物に対して得られた結果は、以下の表に与えられる。
Figure 0004589110
実施例78
試験管内での薬理活性
抗菌活性
・試験の調製
総ての化合物を12.8mg/mlの濃度で100×濃縮溶液としてDMSOに溶解した。濃縮した溶液をインキュベーション媒体中で最終濃度128μg/ml(1%DM SO最終濃度)へ1:100へ希釈した。
・実験方法
MIC(最終阻害濃度)又は化合物の阻害活性を、128μg/mlで評価した。
MIC値は、「Manual of Clinical Microbiology, 7th edition(1999), American Society for Microbiology」に記載された方法によって液体土壌上で決定した。
使用した細菌株は、
Streptococcus pneumoniae ATCC 49619
Staphylococcus aureus ATCC 29213 o ATCC 6538
Enterococcus faecalis ATCC 29212
Streptococcus pyogenes ATCC 19615
・データの評価
結果を、MIC(μg/ml)として表し、裸眼で視覚可能な成長を完全に阻害する試験物質の最も低い濃度として評価した。
総てのクラスを代表する式Iの多くの化合物に対して得られた結果を以下の表に与える。
Figure 0004589110
Figure 0004589110
表に与えられたデータは、本発明の式Iの化合物は、抗菌活性が実質的にないことを明確に示した。

Claims (32)

  1. 式、
    Figure 0004589110
    (式中、Rが、水素原子、又はメチル基であり;R1は、水素原子、N,Nジ(C1-C3)アルキルアミノ基、N,N-ジ(C1-C3)アルキルアミノ-N-オキサイド基、N-(C1-C3)アルキル-N-ベンジル-アミノ基、N-(C1-C)アシル-N-(C1-C)アルキルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノ(C1-C)アルキルアミノ]アセチル-N-(C1-C)アルキルアミノ基か、又は、式、
    Figure 0004589110
    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又は窒素、水素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
    Xは、O、S、SO、SO及びNRであり、Rは、水素原子、直鎖又は分岐C1-C3アルキル、C1−C3アルコキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基であり、Yは、C6H4基、窒素原子、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であるか、O、S、SO、SO、又はNR(但し、Rは、上述で与えられた意味を有する。)であり、rは、1〜3の整数、mは、1〜6の整数、nは、0〜2の整数である。)か、又は、
    R1は、R2と結合を形成し、
    R2は、水素原子か、R1とともに結合形成し、
    R3は、水酸基か、R4と共に=N-O-R5基を形成し、
    Rは、水素原子、直鎖又は分岐C1-C5アルキル、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、直鎖若しくは分岐C1−C5 アルキル、C1-C4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル又はシアノ基から選択される1又は2つの置換基で選択的に置換されたベンジル、または、式

    -(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

    の鎖(式中、r、m、n、X、Y及びAは、上述に与えられた意味を有する。)であり、
    R4は、水素原子、またはRと共に=N-O-R5基を形成し、R5は、上述に与えられた意味を有する。)の化合物、又は薬学的に許容できるその塩であり、
    但し、R3がヒドロキシであり、R2及びR4が水素原子であるとき、R1は、ジメチルアミノ基ではなく、
    9位における置換基=N-O-R5において、Rが水素原子、直鎖又は分岐C1-C5アルキル、未置換ベンジル基、又は鎖−(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A(式中、rは1であり、XはOであり、mは2であり、YはOであり、nは1であり、かつAがHである。)であるとき、R1は、ジメチルアミノ基ではなく、
    9位における置換基=N-O-R5において、Rが直鎖又は分岐C1-C5アルキル、又は未置換ベンジル基であるとき、R1は、メチルエチルアミノ基ではないことを特徴とする化合物。
  2. 9位に存在することが可能なオキシム基が、E配置である請求項1記載の化合物。
  3. R1が、水素原子、N-(C1−C3)アルキル-N-メチルアミノ基、N−(C1−C3)アルキル-N-メチルアミノ-N-オキサイド基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-(C1-C4)アシル-N-メチルアミノ基、N-[N、N-ジメチルアミノ(C1-C4)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基、又は式、
    Figure 0004589110
    (式中、Aは、水素原子、フェニル、又は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
    Xは、OまたはNR6であり、R6は、水素原子又は直鎖又は分岐C1−C3アルキルであり、
    Yは、nが0のとき、C6H4基、又は窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、nが0以外のとき、OまたはNR6であり、R6が、水素原子又は直鎖又は分岐C1−Cアルキルであり、
    rが1〜3の整数、
    mが1又は2の整数、
    nが0〜2の整数である。)の鎖であるか、
    又はR1はRと共に結合を形成することを特徴とする請求項1記載の化合物。
  4. R1が、水素原子、N,N-ジメチルアミノ-N-オキサイド基、N-ベンジル-メチルアミノ基、N-アセチル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノ(C1-C2)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基か、式、
    Figure 0004589110
    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、またはピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール、及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
    XがO、またはNR6であり、R6が水素原子であり、
    Yが、nが0のとき、C6H4基又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール、及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
    rが1〜3の整数であり、
    mが1又は2の整数であり、
    nが0又は1の整数である。)であるか、
    RがR2と共に結合を形成することを特徴とする請求項3記載の化合物。
  5. R1が、水素原子、N,N-ジメチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-アセチル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノエチルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基か、式、
    Figure 0004589110
    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、またはチオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であり、
    XがNR6で、R6が水素原子であり、
    Yが、nが0のとき、C6H4基又は、チオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6
    であり、R6が水素原子である。)であるか、
    RがR2と共に結合を形成することを特徴とする請求項4記載の化合物。
  6. R3が、ヒドロキシル基であり、R1がジメチルアミノ基ではないことを条件として、Rが水素原子である請求項1記載の化合物。
  7. Rが、水素原子、N-(C1−C3)アルキル-N-メチルアミノ基、N−(C1−C3)アルキル-N-メチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-(C1-C4)アシル-N-メチルアミノ基、N-[N、N-ジメチルアミノ(C1-C4)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基、又は式、
    Figure 0004589110
    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、または窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
    XがO、またはNR6であり、R6が水素原子、又は直鎖又は分岐C1-C3のアルキルであり、
    Yが、nが0のとき、C6H4基又は窒素、酸素、及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
    rが1〜3の整数であり、
    mが1又は2の整数であり、
    nが0又は1の整数である。)であるか、
    RがR2と共に結合を形成することを特徴とする請求項6記載の化合物。
  8. R1が、水素原子、N,N-ジメチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-アセチル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノエチルアミノ(C1−C2)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基か、式、
    Figure 0004589110
    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
    XがO又はNR6であり、R6が水素原子であり、
    Yが、nが0のとき、C6H4基又は、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子であり、
    rが1〜3の整数であり、
    mが1又は2の整数であり、
    nが0又は1の整数である。)であるか、
    RがR2と共に結合を形成することを特徴とする請求項7記載の化合物。
  9. R1が、水素原子、N,N-ジメチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-アセチル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノエチルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基か、式、
    Figure 0004589110
    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、またはチオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であり、
    XがNR6で、R6が水素原子であり、
    Yが、nが0のとき、C6H4基又は、チオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6
    であり、R6が水素原子である。)であるか、
    RがR2と共に結合を形成することを特徴とする請求項8記載の化合物。
  10. Rが、R4と共に=N−O-R5を形成し、R5が水素原子、直鎖又は分岐(C1-C3)アルキル、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、直鎖若しくは分岐(C1-C3)アルキル、及びシアノから選択される1又は2つの置換基で選択的に置換されたベンジル、又は式、

    -(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
    Xは、OまたはNR6であり、R6は、水素原子又は直鎖又は分岐C1−C3アルキルであり、
    Yは、nが0のとき、C6H4基、又は窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、nが0以外のとき、OまたはNR6であり、R6が、水素原子又は直鎖若しくは分岐C1−Cアルキルであり、
    rが1又は2の整数、
    mが1〜6の整数、
    nが0〜2の整数である。)であることを特徴とする請求項1記載の化合物。
  11. Rが、水素原子、メチル、ベンジル又は式、
    -(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
    XがO又はNR6であり、R6が水素原子であり、
    Yが、nが0のとき、C6H4基又は、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子であり、
    rが2の整数であり、
    mが1〜6の整数であり、
    nが0又は1の整数である。)であることを特徴とする請求項10記載の化合物。
  12. Rが、水素原子、メチル、ベンジル又は式、
    -(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A
    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
    XがO又はNR6であり、R6が水素原子であり、
    Yが、nが0のとき、C6H4基又は、チオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子である。)であることを特徴とする請求項11記載の化合物。
  13. R1は、水素原子、N,Nジ(C1-C3)アルキル-N-メチルアミノ基、N-(C1-C3)アルキル-N-メチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-(C1-C)アシル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノ(C1-C)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基、又は、式、
    Figure 0004589110
    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
    Xは、O又はNRであり、Rは、水素原子であり、
    Yは、nが0のとき、C6H4基、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子であり、
    rは、1〜3の整数;
    mは、1又は2の整数;
    nは、0又は1の整数である。)であるか、又は、
    R1は、R2と結合を形成し、同時に、R3は、R4と共に=N-O-R5基を形成し、
    Rは、水素原子、直鎖又は分岐(C1-C3)アルキル、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、直鎖若しくは分岐(C1−C3)アルキル、及びシアノから選択される1又は2つの置換基で選択的に置換されたベンジル、または、式、

    -(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
    Xは、OまたはNR6であり、R6は、水素原子又は直鎖又は分岐C1−C3アルキルであり、
    Yは、nが0のとき、C6H4基、又は窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、nが0以外のとき、OまたはNR6であり、R6が、水素原子又は直鎖若しくは分岐C1−Cアルキルであり、
    rが1又は2の整数、
    mが1〜6の整数、
    nが0〜2の整数である。)であることを特徴とする請求項1記載の化合物。
  14. Rが、水素原子、メチル、ベンジル又は式、

    -(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
    XがO又はNR6であり、R6が水素原子であり、
    Yが、nが0のとき、C6H4基又は、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアゾール及びチアジアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子であり、
    rが2であり、
    mが1〜6の整数であり、
    nが0又は1の整数である。)であることを特徴とする請求項13記載の化合物。
  15. Rが、水素原子、メチル、ベンジル又は式、

    -(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又はチオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択される5又は6員環へテロアリール環であり、
    XがNR6であり、R6が水素原子であり、
    Yが、nが0のとき、C6H4基又は、チオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6であり、R6が水素原子である。)であることを特徴とする請求項14記載の化合物。
  16. R1が、水素原子、N,N-ジメチルアミノ基、N,N-ジメチルアミノ-N-酸化物基、N-ベンジル-N-メチルアミノ基、N-アセチル-N-メチルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノ(C1−C2)アルキルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基か、式、
    Figure 0004589110
    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、またはチオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であり、
    XがNR6で、R6が水素原子であり、
    Yが、nが0のとき、C6H4基又は、チオフェン、フラン、チアゾール、ピリジン、及びトリアゾールから選択されるへテロアリール環であるか、nが1のとき、NR6
    であり、R6が水素原子である。)であるか、
    RがR2と共に結合を形成することを特徴とする請求項15記載の化合物。
  17. 3位のL-クラジノース分子が、式、
    Figure 0004589110
    (式中、R、R、R、R、Rが請求項1に定義されたものである。)のエリスロマイシンA化合物から加水分解反応を経て除去されることを特徴とする請求項1記載の化合物を調製するための方法。
  18. 式IIにおいて、Rが、ヒドロキシ基であり、Rが水素原子である請求項17記載の方法。
  19. クラジノースの除去を無機酸及びプロトン性有機溶媒の存在下で触媒される酸加水分解反応を経て行われることを特徴とする請求項17記載の方法。
  20. Rが、水素原子、又はメチル基であり;R1は、水素原子、N,Nジ(C1-C3)アルキルアミノ基、N,N-ジ(C1-C3)アルキルアミノ-N-酸化物基、N-(C1-C3)アルキル-N-ベンジルアミノ基、N-(C1-C)アシル-N-(C1-C)アルキルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノ(C1-C)アルキルアミノ]アセチル-N-(C1-C)アルキルアミノ基か、又は、式、
    Figure 0004589110
    (式中、Aは、水素原子、フェニル、又は窒素、水素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
    Xは、O、S、SO、SO及びNR、及びRは、水素原子、直鎖又は分岐C1-C3アルキル、C1−C3アルコキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基であり、
    Yは、C6H4基、窒素原子、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であるか、O、S、SO、SO、又はNR(但し、Rは、上述で与えられた意味を有する。)であり、
    rは、1〜3の整数、
    mは、1〜6の整数、
    nは、0〜2の整数である。)の鎖であるか、
    R1は、R2と結合を形成し、
    R2は、水素原子か、R1とともに結合形成し、
    R3は、水酸基であり、
    Rは、水素原子である。)の化合物、又は、Rが水素原子であるとき、(i)R1は、N,N-ジメチルアミノ基ではないか、(ii)R1は、N,N-ジメチルアミノ-N-酸化物基ではないことを条件として、薬剤的に許容できるその塩、であることを特徴とする請求項17記載の方法
  21. Rが水素原子であり、R1がR2と共に結合を形成することを特徴とする請求項17記載の方法
  22. Rが水素原子であり、R1がN-ベンジル-N-メチルアミノ基である請求項17記載の方法
  23. Rが水素原子であり、R1がN-アセチル-N-メチルアミノ基である請求項17記載の方法
  24. Rが水素原子であり、R1がN-[N,N-ジメチルアミノエチルアミノ]アセチル-N-メチルアミノ基である請求項17記載の方法
  25. Rが水素原子であり、R1がN-メチル-N-3-[(2-チアゾリルメチル)アミノ]プロピルアミノ基である請求項17記載の方法
  26. Rが水素原子であり、R1がN-2-[2-[(2-チアゾリルメチル)アミノ]エチルアミノ]エチル-N-メチルアミノ基である請求項17記載の方法
  27. Rが水素原子であり、R1がN-2-[2-(ベンジルアミノ)エチルアミノ]エチル-N-メチルアミノ基である請求項17記載の方法
  28. 前記エリスロマイシンA化合物が、式、(N-メチル)-9-ジヒドロエリスロマイシンAの化合物のアシル化によって得られる請求項17に記載の方法
  29. 式、(N-メチル)-デスクラジノーシル-9-ジヒドロエリスロマイシンAの化合物をアシル化することを特徴とする請求項1記載の化合物を調製するための方法
  30. 薬剤的に許容できる担体と共に、式、
    Figure 0004589110
    (式中、Rが、水素原子、又はメチル基であり;R1は、水素原子、N,Nジ(C1-C3)アルキルアミノ基、N,N-ジ(C1-C3)アルキルアミノ-N-酸化物基、N-(C1-C3)アルキル-N-ベンジル-アミノ基、N-(C1-C)アシル-N-(C1-C)アルキルアミノ基、N-[N,N-ジメチルアミノ(C1-C)アルキルアミノ]アセチル-N-(C1-C)アルキルアミノ基か、又は、式、
    Figure 0004589110
    の鎖(式中、Aは、水素原子、フェニル、又は窒素、水素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であり、
    Xは、O、S、SO、SO及びNRであり、Rは、水素原子、直鎖又は分岐C1-C3アルキル、C1−C3アルコキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基であり、Yは、C6H4基、窒素原子、酸素及び硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を有する5又は6員環へテロアリール環であるか、O、S、SO、SO、又はNR(但し、Rは、上述で与えられた意味を有する。)であり、rは、1〜3の整数、mは、1〜6の整数、nは、0〜2の整数である。)か、又は、
    R1は、R2と結合を形成し、
    R2は、水素原子か、R1とともに結合形成し、
    R3は、水酸基か、R4と共に=N-O-R5基を形成し、
    Rは、水素原子、直鎖又は分岐C1-C5アルキル、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、直鎖若しくは分岐C1−C5 アルキル、C1-C4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル又はシアノ基から選択される1又は2つの置換基で選択的に置換されたベンジルか、または、式

    -(CH2−X−(CH2−Y−(CH2−A

    の鎖(式中、r、m、n、X、Y及びAは、上述に与えられた意味を有する。)、R4は、水素原子、またはRと共に=N-O-R5基を形成し、R5は、上述に与えられた意味を有する。)である。)の化合物、又は、薬剤的に許容できるその塩、の治療的に有効的な量を含む薬剤組成物。
  31. 炎症性疾患を治療するのに使用する請求項30記載の薬剤組成物。
  32. 呼吸器(系)疾患の治療に使用する請求項31記載の薬剤組成物。
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