JP4588061B2 - デジタル復調装置、その制御方法、プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、及び、デジタル受信装置 - Google Patents

デジタル復調装置、その制御方法、プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、及び、デジタル受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4588061B2
JP4588061B2 JP2007253878A JP2007253878A JP4588061B2 JP 4588061 B2 JP4588061 B2 JP 4588061B2 JP 2007253878 A JP2007253878 A JP 2007253878A JP 2007253878 A JP2007253878 A JP 2007253878A JP 4588061 B2 JP4588061 B2 JP 4588061B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
unit
gain
changing
influence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007253878A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009088807A (ja
Inventor
延佳 海木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2007253878A priority Critical patent/JP4588061B2/ja
Priority to US12/118,854 priority patent/US8194805B2/en
Priority to CN2008100991780A priority patent/CN101399558B/zh
Publication of JP2009088807A publication Critical patent/JP2009088807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4588061B2 publication Critical patent/JP4588061B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3052Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in bandpass amplifiers (H.F. or I.F.) or in frequency-changers used in a (super)heterodyne receiver
    • H03G3/3068Circuits generating control signals for both R.F. and I.F. stages

Landscapes

  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

本発明はデジタル復調装置、その制御方法、プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、及び、デジタル受信装置に関する。
受信信号に選局処理及び復調処理を施すデジタル復調装置において、復調処理を施す際の信号に、所望成分に対する雑音成分が含まれていることがある。かかる雑音成分の影響が大きいと正確な復調処理ができなくなるおそれがあるため、所望成分に対して雑音成分の影響が少ないことが好ましい。
特許文献1は、復調器の出力信号に含まれる非線形成分を測定し、その測定結果に基づいて各増幅段のバイアス制御を実行する受信機に係るものである。かかる非線形成分は、回路素子の非線形性に基づいて生じるものであり、復調器に入力される信号に雑音成分が含まれる原因のひとつである。特許文献1によると、復調器からの信号に含まれる非線形成分の量を測定し、その測定結果に基づいて各回路素子のIIP3(3rd order Input Intercept Point)動作点を調整することで、受信機の線形性能を制御している。これによって、復調器からの信号に含まれる非線形成分に由来する雑音成分が抑制される。
特開2001−526485号公報
一方で、各回路素子において線形性能がある程度確保されたとしても、例えば受信機が大きな妨害波を受信する場合には、各増幅段において適切な増幅率の制御がなされないと信号が歪んでしまい、復調処理が正確に実行できないことがある。しかし、特許文献1によると、AGC制御回路が非線形成分の測定結果とは独立に各増幅段の利得制御を実行している。このため、各回路素子において出力信号が歪むのを抑制するような適切な利得制御が実行されないおそれがある。
本発明の目的は、信号強度を変更する際の利得を適切に制御することができるデジタル復調装置、その制御方法、プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、及び、デジタル受信装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明のデジタル復調装置は、受信信号の強度を変更する強度変更手段と、前記強度変更手段が強度を変更した信号に選局処理を施す選局手段と、前記選局手段が選局処理を施した信号に復調処理を施す復調手段と、前記復調手段へと入力される信号において所望成分に対する雑音成分の影響を評価する雑音評価手段と、前記雑音評価手段が評価した結果に基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測する推測手段を有し、前記強度変更手段において受信信号の強度が変更される際の利得を変更する利得変更手段とを備えており、前記利得変更手段が、前記利得を変更して所定の試行期間に亘って変更後の値に保持すると共に、前記所定の試行期間後に変更前の利得に戻し、前記推測手段が、前記雑音評価手段による前記所定の試行期間内の評価結果と前記所定の試行期間外の評価結果とに基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測し、前記利得変更手段が、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少すると前記推測手段が推測した場合に、前記推測手段による推測結果に基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するように前記利得を変更する。
また、本発明のデジタル復調装置の制御方法は、受信信号に選局処理及び復調処理を施すデジタル復調装置の制御方法であって、前記選局処理を施す前の受信信号の強度を変更する強度変更ステップと、前記強度変更ステップにおいて受信信号の強度が変更される際の利得を変更して所定の試行期間に亘って変更後の値に保持すると共に、前記所定の試行期間後に変更前の利得に戻す試行利得変更ステップと、前記復調処理が施される際の信号において所望成分に対する雑音成分の影響を評価する雑音評価ステップと、前記雑音評価ステップにおける前記所定の試行期間内の評価結果と前記所定の試行期間外の評価結果とに基づいて、前記復調処理が施される際の信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測する推測ステップと、前記復調処理が施される際の信号において前記雑音成分の影響が減少すると前記推測ステップにおいて推測された場合に、前記推測ステップにおける推測結果に基づいて、前記復調処理が施される際の信号において前記雑音成分の影響が減少するように前記利得を変更する利得変更ステップとを備えている。
また、本発明のプログラムは、選局処理を施す選局手段及び前記選局手段が選局処理を施した信号に復調処理を施す復調手段を有するデジタル復調装置用のプログラムであって、前記選局手段が選局処理を施す前の受信信号の強度を変更する強度変更手段、前記復調手段へと入力される信号において所望成分に対する雑音成分の影響を評価する雑音評価手段、及び、前記雑音評価手段が評価した結果に基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測する推測手段を有し、前記強度変更手段において受信信号の強度が変更される際の利得を変更する利得変更手段としてデジタル復調装置を機能させ、前記利得変更手段が、前記利得を変更して所定の試行期間に亘って変更後の値に保持すると共に、前記所定の試行期間後に変更前の利得に戻し、前記推測手段が、前記雑音評価手段による前記所定の試行期間内の評価結果と前記所定の試行期間外の評価結果とに基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測し、前記利得変更手段が、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少すると前記推測手段が推測した場合に、前記推測手段による推測結果に基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するように前記利得を変更する。
本発明のデジタル復調装置、その制御方法及びプログラムによると、雑音成分の評価結果に基づいて、雑音成分の影響が減少するように適切に利得を変更するため、復調処理が正確に実行されやすくなる。例えば、歪が発生して雑音成分が多くなっている場合には、強度変更手段の利得を変更することにより、より後段に位置する回路部品において歪みを減少させるような制御を実行することが可能である。また、利得を変化させた場合に雑音成分の影響が減少するか否かを推測することができるので、利得を適切に変更することができる。さらに、試行期間において利得を実際に変更した際の雑音成分の評価結果に応じて、利得を変更した場合に雑音成分の影響が減少するか否かを推測するため、利得を変更した場合に雑音成分が減少するか否かをより確実に推測することができる。
なお、本発明において「強度変更手段」とは、信号を増幅する手段の他、信号を減衰する手段をも含むものである。つまり、強度変更手段において受信信号が変更される際の利得とは、増幅率である場合も、減衰率である場合も含んでいる。
また、本発明においては、前記雑音評価手段が、前記所定の試行期間外に設定された、前記所定の試行期間より長い計測期間に亘って、前記所望成分に対する雑音成分の影響を示す評価値を計測し、前記推測手段が、前記計測期間における前記評価値の平均と前記所定の試行期間における前記評価値の平均とを比較することが好ましい
また、本発明においては、前記強度変更手段が、第1の状態と、前記信号の強度を変更する際の増幅率が前記第1の状態より低い第2の状態とを取り、前記利得変更手段が、前記強度変更手段の状態が前記第1及び第2の状態のいずれであるかを判定し、前記強度変更手段の状態が前記第1の状態である場合には、前記所定の試行期間において前記強度変更手段の状態を前記第2の状態に変更し、前記強度変更手段の状態が前記第2の状態であり且つ前記雑音評価手段が評価した前記雑音成分の影響が所定の閾値と比べて大きい場合には、前記所定の試行期間において前記強度変更手段の状態を前記第1の状態に変更することが好ましい
また、本発明においては、前記推測手段が、前記所定の試行期間が開始してからある時間だけ経過した後の前記雑音評価手段による評価結果に基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測することが好ましい。試行期間において、利得を変更した直後には雑音成分が所望成分に対して瞬間的に大きく変動することがある。上記の構成によると、試行期間が開始してしばらくしてからの雑音成分の評価結果に基づいて、雑音成分の影響が減少するか否かを推測している。したがって、利得を変更した結果をより適切に推測結果に反映させることができる。
また、本発明においては、前記強度変更手段からの信号を増幅して前記復調手段へと出力する増幅手段と、前記選局手段から前記復調手段へと入力される信号の強度に基づいて、当該信号の強度が所定値になるように前記増幅手段の増幅率を制御する増幅率制御手段とをさらに備えており、前記増幅率制御手段が、前記所定の試行期間内の増幅率を前記所定の試行期間外の増幅率に保持することが好ましい。この構成によると、強度変更手段と復調手段との間に信号の増幅手段が設けられている場合に、かかる増幅手段の増幅率が試行期間の内外において一定に保持される。このため、試行期間において利得を変更した結果をより簡易に評価することができる。
また、本発明においては、前記復調手段が、前記選局信号からの信号に波形等化処理を施す波形等化手段と、前記波形等化手段が波形等化処理を施した信号のMER(Modulation Error Ratio)値を算出するMER値算出手段とを有しており、前記雑音評価手段が、前記MER値算出手段が算出したMER値に基づいて前記雑音成分の影響を評価することが好ましい。この構成によると、MER値を算出することによって、雑音成分の影響を適切に評価することができる。
また、本発明においては、前記復調手段が、前記選局信号からの信号に波形等化処理を施す波形等化手段と、前記波形等化手段が波形等化処理を施した信号のMER(Modulation Error Ratio)値を算出するMER値算出手段とを有しており、前記雑音評価手段が、前記所定の試行期間において前記MER値算出手段が複数回算出したMER値に基づいて前記雑音成分の影響を評価することが好ましい。MER値を1回算出した結果に基づいて雑音成分を評価すると、例えば、平均的には雑音成分が低いにも関わらず雑音成分が一時的に増加したのに基づいて利得が変更されてしまうおそれがある。上記の構成によると、MER値が複数回算出された結果に基づいて雑音成分の影響を評価するので、雑音成分を適切に評価することができ、利得を適切に変更する制御を実行することができる。
また、本発明においては、前記復調手段が、前記選局手段からの信号に誤り訂正処理を施す誤り訂正手段と、前記誤り訂正手段が訂正した誤りの量を算出する誤り量算出手段とを有しており、前記雑音評価手段が、前記誤り量値算出手段が算出した誤り量に基づいて前記雑音成分の影響を評価してもよい。この構成によると、訂正された誤り量を算出することによって、雑音成分の影響を適切に評価することができる。
また、本発明においては、前記受信信号が、所定の長さを有する複数の単位信号が連なった信号列からなり、前記利得変更手段が、前記単位信号の先端に同期するタイミングで、前記利得を変更することが好ましい。この構成によると、単位信号の先端に同期するタイミングで利得が変更されるので、利得を変更した影響が及ぶ単位信号の数を最小限に抑えることができる。
また、本発明においては、前記強度変更手段が、増幅器と、受信信号を前記増幅器に入力させる状態と受信信号を前記増幅器に入力させない状態とを選択的に取る切り替え手段とを有しており、前記利得変更手段が、前記切り替え手段の状態を切り替えることによって前記利得を調整することが好ましい。この構成によると、利得を変更することが可能な強度変更手段を簡易に実現することができる。
また、本発明においては、前記強度変更手段が、前記復調手段までの信号の経路において、信号の強度を変更する手段のうち、最も前段に配置されていることが好ましい。この構成によると、強度変更手段が最も前段に配置されているため、その利得を制御することによって、信号の歪等を最も効果的に抑制することができる。
また、本発明は、文字、画像、プログラムなどのデータ、及び音声の少なくとも1つの再現処理を行う再現手段を有している携帯電話やデジタルテレビジョン等の様々なデジタル受信装置に採用され得る。このようなデジタル受信装置は、本発明のデジタル復調装置によって復調処理が施された受信信号から文字、画像、プログラムなどのデータ、音声等に係る情報を取得し、これらの文字等の再現処理を行う。
なお、上記のプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ディスク、フレキシブルディスク(FD)、MO(Magneto Optical)ディスクなどのリムーバブル型記録媒体や、ハードディスクなどの固定型記録媒体のようなコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して配布可能である他、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して配布可能である。また、このプログラムは、デジタル復調装置専用のものでなくてもよく、選局処理やデジタル復調処理に係るプログラムと組み合わせて使用されることにより汎用型のプロセッサなどを有する汎用の装置をデジタル復調装置として機能させるプログラムであってもよい。
以下は、本発明の好適な実施形態の一例である携帯通話装置についての説明である。図1は、本実施形態に係る携帯通話装置1000及び携帯通話装置1000に設けられたデジタル復調装置1の全体の概略構成を示している。
本実施形態の携帯通話装置1000はデジタル復調装置1を有している。携帯通話装置1000がアンテナから受信した信号Srはデジタル復調装置1によって復調される。そして、デジタル復調装置1から出力された復調信号から文字や画像や音声やプログラムなどのデータに係る情報が取り出され、これらの文字や画像や音声やプログラムなどのデータが再現される。これらの文字、画像等は、携帯通話装置1000に設けられた図示されていないディスプレイやスピーカなどを通じて携帯通話装置1000の使用者に提供される。なお、デジタル復調装置1は、携帯通話装置の他、デジタルTV(Television)、無線LAN(Local Area Network)装置、無線LANを搭載したPC(Personal Computer)等に採用されてもよい。
デジタル復調装置1は前段アンプ部10、チューナ100、復調器200及び制御部300を有している。前段アンプ部10は、アンテナからの信号Srを増幅し、増幅した信号Sr’をチューナ100へと出力する。あるいは、後述のように信号Srをそのままチューナ100へと出力する。チューナ100は、信号Sr’又はSrに選局処理を施す。つまり、信号Sr’又はSrに含まれる複数のチャンネルから1つのチャンネルを選択的に受信する。そして、選択的に受信したチャンネルに係る信号をIF(Intermediate Frequency:中間周波数)信号Siに変換し、復調器200へと送信する。復調器200はチューナ100から送信される信号Siを受信し、信号Siから復調信号、例えばいわゆるTS(Transport Stream)信号を生成して出力する。復調器200は、前段アンプ部10及びチューナ100へと、アンプ制御信号及び増幅率制御信号をそれぞれ送信する。これらの制御信号については後述する。
なお、デジタル復調装置1は複数の回路部品から構成されている。下記において特に断りがない限り、各回路部品は、それぞれ独立した機能を果たすように特化された回路素子の集合であってもよいし、汎用のプロセッサ回路等と下記の各機能を果たすようにプロセッサ回路などのハードウェアを機能させるプログラムとからなるものでもよい。後者の場合には、ハードウェア及びプログラムが組み合わされることによって回路部品が構築される。
<信号列>
以下は、携帯通話装置1000が受信する信号列についての説明である。携帯通話装置1000が受信する信号列は、複数の搬送波によって搬送されたものである。以下においては、本実施形態の一例として、携帯通話装置1000が受信する信号列の伝送方式にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が採用されているものが示されている。
OFDM方式による信号は、規定の長さを有する多数のシンボルが連なった信号列からなり、1つのシンボルには複数の単位信号が重なり合って含まれている。これらの単位信号は、互いに異なる周波数の搬送波が所定のデータ長のデータに応じて変調されたものである。また、各シンボルには、データが含まれている有効な部分以外に、ガードインターバルが含まれている。ガードインターバルは、有効部分の後端の一部分と全く同じ信号の成分を有しており、シンボルの先端に挿入されている。ガードインターバルは、信号列を送信する送信局から携帯通話装置1000までの伝送経路に発生する複数のマルチパス波の影響を受信信号から取り除くために用いられる。なお、1つのシンボルに含まれる有効部分の長さは有効シンボル長と呼ばれる。
さらに、OFDM方式による信号には、複数のスキャッタードパイロット信号が含まれている。OFDM方式による信号に含まれるスキャッタードパイロット信号は、信号列に含まれる単位信号を時間方向及び周波数方向からなる平面に配置した場合に、周波数方向及び時間方向のそれぞれに関して等間隔に配列される。また、スキャッタードパイロット信号は、規定の符号法などで表される数列が所定の配置順で信号列内に挿入されたものである。つまり、スキャッタードパイロット信号は、信号列内の所定の配置順にスキャッタードパイロット信号が示す数値を取っていくと規定の符号法で表される数列が再現されるように、信号列内に配置されている。
この他、本実施形態において想定される信号列には、信号列に発生する誤りを訂正する誤り訂正処理を施すためのインターリーブや各種の符号化が施されている。例えば、符号化には、リードソロモン符号(以下、「RS符号」と呼称)やビタビ符号が用いられる。また、インターリーブには、ビットインターリーブ、バイトインターリーブ及び時間インターリーブや周波数インターリーブがある。これらは、伝送信号に含まれる信号に対応するデータを時間的に並べ替えたり周波数的に並べ替えたりするものである。各種の符号化やインターリーブが施された信号列に、携帯通話装置1000において後述の復号処理やデインターリーブ処理が施されると、信号列に含まれる誤りが訂正され得る。
なお、本実施形態において想定されている信号列は、例えば、日本の地上デジタル放送に適用され得るものである。日本の地上デジタル放送に係る信号の伝送方式には、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)方式が採用されている。また、中国の地上デジタル放送の標準規格(GB20600−2006)や、ヨーロッパの地上デジタル放送規格(DMB−T/H)、電力線通信(Power Line Communication)、無線LANなどの通信方式に適用されえるものである。
<前段アンプ>
図2は、前段アンプ部10の回路構成を含む周辺構成図である。前段アンプ部10は、増幅器11及びスイッチ12(切り替え手段)を有している。スイッチ12は、信号Srが増幅器11に入力されるアンプオン状態と、信号Srが増幅器11を迂回してチューナ100へと直接入力されるアンプオフ状態とを選択的に取ることができる。スイッチ12の状態は、復調器200からのアンプ制御信号に基づいて切り替えられる。アンプオン状態の場合には、増幅器11は信号Srを増幅し、増幅した信号Sr’をチューナ100へと出力する。本実施形態の増幅器11においては、増幅率が所定の値に固定されている。
<チューナ>
図3は、チューナ100の構成を示すブロック図である。チューナ100はRFアンプ部101、ミキサ部102、VCO・PLL部103、フィルタ部104及びIFアンプ部105を有している。チューナ100に入力された信号Sr’又はSrは、RFアンプ部101によって増幅されて、ミキサ部102へと出力される。一方、VCO・PLL部103は、特定のチャンネルに相当する周波数に基づくミキシング信号を生成する(選局処理)。VCO・PLL部103が生成したミキシング信号はミキサ部102へと出力される。そして、ミキサ部102は、RFアンプ部101からの出力信号Sr’又はSrとVCO・PLL部103からのミキシング信号とから、IF周波数に応じたIF信号Siを生成する。
ミキサ部102が生成したIF信号Siはフィルタ部104へと出力される。フィルタ部104はミキサ部102からの出力信号Siから不要な信号成分を除去する。不要な信号成分が除去された信号SiはIFアンプ部105へと主力される。IFアンプ部105はフィルタ部104からの出力信号Siを増幅すると共に、増幅した信号Siを復調器200へと出力する。
RFアンプ部101及びIFアンプ部105は、信号の増幅率を変更できる可変利得アンプとして構成されている。RFアンプ部101及びIFアンプ部105の増幅率は、復調器200からの増幅率制御信号に基づいて制御されている。
<復調器>
以下は、復調器200についての説明である。図4は復調器200の構成を示すブロック図である。図4に示されているように、復調器200は、下記に示されるADC部201等の複数の回路部品から構成されている。
復調器200は、ADC部201、AFC・シンボル同期部202、FFT部203、フレーム同期部204、波形等化部205及び誤り訂正部206を有している。チューナ100から出力されたIF信号SiはADC部201に入力される。ADC部201は、アナログ信号である入力された信号Siをデジタル信号に変換する共に、変換したデジタル信号をAFC・シンボル同期部202へと出力する。
AFC・シンボル同期部202は、ADC部201からのデジタル信号に対してフィルタ処理などを行う。そして、AFC・シンボル同期部202は、後述のFFT部203によるフーリエ変換の開始点、つまり、シンボル同期点を決定してシンボル同期を取ると共に、デジタル信号をFFT部203へと出力する。なお、AFC・シンボル同期部202がシンボル同期点に係る情報を制御部300へと送信したり、AFC・シンボル同期部202が、有効シンボル長を示すモードに係る情報を導出し、その情報を制御部300へと送信してもよい。
なお、ISDB−T方式において、有効シンボル長を示すモードには、モード1(有効シンボル長252μs)、モード2(有効シンボル長504μs)及びモード3(有効シンボル長1008μs)がある。シンボル同期点の決定においては、マルチパス波の影響が最も少ない最適な受信が可能な点が同期点として設定される。このような同期点の決定方法として、信号の相関を参照する方法や、スキャッタードパイロット信号などのパイロット信号を用いて位相のずれを補正する方法等が用いられる。
FFT(Fast Fourier Transform)部203は、AFC・シンボル同期部202からのデジタル信号をフーリエ(時間−周波数)変換する。このフーリエ変換には、いわゆる高速フーリエ変換(FFT)が一般的に用いられる。FFT部203は、フーリエ変換を施したデジタル信号をフレーム同期部204へと順次出力する。
フレーム同期部204は、FFT部203から送られたデジタル信号におけるフレーム単位での同期をとる。1フレームは例えば204のシンボルからなり、1フレームの信号から1まとまりのTMCC情報が取得される。フレーム同期部204によって同期が取られたデジタル信号は波形等化部205へと出力する。
波形等化部205は、デジタル信号に含まれるスキャッタードパイロット信号に基づき、フレーム同期部204によって同期が取られたデジタル信号に波形等化処理を施す(波形等化手段)。
波形等化処理は以下のような手順でなされる。まず、波形等化部205は、フレーム同期部204からの信号列からスキャッタードパイロット信号を抽出する。一方で、波形等化部205は、スキャッタードパイロット信号に用いられている規定の符号法に基づく数列を示す信号を、基準信号として順に生成する。そして、生成した基準信号で抽出したスキャッタードパイロット信号を除算する。
次に、波形等化部205は、上記の除算結果を時間方向及び周波数方向の両方向に関して補間する。かかる補間には、線形補間や最尤法などが用いられる。そして、波形等化部205は、フレーム同期部204からの信号列に含まれる各単位信号を、補間した数値で除算する。これによって、信号列に波形等化処理が施される。波形等化処理が施された単位信号は、所定のデータ長を有する各データにデマップされる。デマップされた結果は、誤り訂正部206へと出力される。
また、波形等化部205は、信号列をデマップした際に、波形等化処理が施された信号列のコンスタレーションとコンスタレーションの基準値との差、つまり、MER(Modulation Error Ratio)値を、単位信号ごとに計測する。MER値は受信信号のコンスタレーションに関する誤差を示している。波形等化部205に入力される信号は、信号の伝達情報に関する成分である所望成分以外に種々の雑音成分を含んでいる場合がある。上記のコンスタレーションに関する誤差は主に、波形等化部205に至るまでの伝送経路上で発生する種々の雑音成分に起因して発生する。本実施形態においてMER値は、その値が大きいほど信号全体の強度に対して雑音成分の強度が小さいことを示すように算出されている。波形等化部205が計測した単位信号ごとのMER計測値は、波形等化処理が施された順に制御部300へと出力される。
誤り訂正部206は波形等化部205からの信号に誤り訂正処理を施す。誤り訂正処理は、送信元において信号に施されたインターリーブ及び符号化に対応するデインターリーブ処理及び復号処理からなる。種々のインターリーブが施されたデジタル信号が、デインターリーブ処理によりインターリーブ前のデジタル信号に戻されると共に、符号化が施されたデジタル信号が、復号処理により符号化前のデジタル信号に戻される。これによって、伝送経路において信号に含まれることとなった各種の誤りが訂正される。また、誤り訂正部206は、デジタル信号に誤り訂正処理を施した際の誤りの訂正量を計測し、BER(Bit Error Rate;ビット誤り率)を算出してもよい。そして、算出されたBERが、後述の制御信号生成部210へと出力されてもよい。以上のように復調器200によって復調処理が施されたデジタル信号がTS信号として復調器200から出力される。
また、復調器200は制御信号生成部210を有している。制御信号生成部210について、図4及び図5を参照しつつ説明する。図5は、制御信号生成部210の詳細な構成を示すブロック図である。
制御信号生成部210は、アンプ制御部211、増幅率制御部215及び条件記憶部216を有している。増幅率制御部215は、チューナ100全体の信号の増幅率を制御しており、現時点の増幅率を示すデータを条件記憶部216に格納している。増幅率制御部215には、チューナ100からの信号Siが入力される。増幅率制御部215は、信号Siの平均強度を検出し、その検出結果に基づいて増幅率制御信号を生成する。そして、生成した増幅率制御信号を、チューナ100内のRFアンプ部101及びIFアンプ部105へと送信する。これによって、チューナ100全体の増幅率を制御している。例えば、増幅率制御部215は、チューナ100から入力される信号Siの平均強度が一定値に保持されるようにチューナ100全体の増幅率を制御する。
アンプ制御部211は、アンプ制御信号を生成して前段アンプ部10へと送信する。アンプ制御部211には、波形等化部205からMER計測値が入力される。アンプ制御部211は、かかるMER計測値と、条件記憶部216に格納されたチューナ100全体の増幅率とに基づいてアンプ制御信号を生成する。
ところで、波形等化部205が算出するMER計測値は、上記の通り、信号において所望成分に対する雑音成分の影響を示すものである。かかる雑音成分には、主に以下の2つの原因で発生するものが含まれている。第1は、携帯通話装置1000が受信した信号に妨害波が含まれていることによって発生するものである。妨害波とは、信号に復調処理を施して情報を取り出す対象となる所望の周波数成分以外の周波数成分に相当する。受信信号には所望の周波数成分に隣接するチャンネルの信号や、送信元が異なる他の信号などが含まれており、これらの信号が妨害波となり得る。第2は、回路部品において熱雑音などに起因して発生するものもある。以下、前者を妨害波雑音、後者をその他の雑音と呼称する。
妨害波雑音は、受信信号に含まれた所望波以外の妨害波が、各回路部品の非線形性によって所望波の周波数に影響を及ぼし、信号を歪ませる原因となるものである。例えば、図6の破線は、RFアンプ部101の入力信号の強度に対して出力信号が理想的に線形に増幅される場合を示している。一方で、RFアンプ部101から出力される信号には、入力信号に対して非線形な成分が含まれている。かかる非線形成分は、RFアンプ部101に入力される信号の強度が大きいほど大きくなる。また、かかる非線形成分の強度はRFアンプ部101のIIP3に応じて変化する。IIP3は、その回路の線形性能の高さを表す指標である。そして、RFアンプ部101に入力される信号に妨害波が含まれている場合には、RFアンプ部101から出力される信号の非線形成分のうち、妨害波成分に起因する成分が生じる。これらの成分が、例えば相互変調歪や混変調歪のように、所望成分に対して雑音成分となることがある。かかる雑音成分が妨害波雑音である。図6の実線は、例えば相互変調歪(IM3)によってRFアンプ部101の出力信号が歪んでいる場合を示している。したがって、妨害波雑音は、入力信号に含まれる妨害波が大きいほど大きくなる。
一方で、その他の雑音は、回路部品に含まれる抵抗素子、トランジスタのベース抵抗、エミッタ抵抗等から発生する熱によって発生する。また、アナログ回路がpn(positive-negative)接合を含んでいる場合のようにエネルギー障壁にまたがって電荷が移動する際に発生するいわゆるショットノイズや、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)の酸化物とシリコンとの界面に電荷がトラップされる際に発生するいわゆるフリッカノイズもその他の雑音に含まれる。これらの雑音は、上記の妨害波雑音と異なり、回路部品への入力信号の大きさに関わらず、回路部品の動作環境に変化がない場合にはほぼ一定の大きさで発生する。
そして、復調器200に入力される信号にどのくらいの大きさの雑音成分が含まれるかは、前段アンプ部10の状態の切り替えによって変動する。まず、ある回路において発生する妨害波雑音は、上記の通り、その回路に入力される信号に含まれる妨害波成分の大きさに依存する。したがって、その回路の前段に存在する増幅回路が信号をどれだけ増幅するかに応じて、その回路の妨害波雑音の大きさが変動する。また、ある回路において発生するその他の雑音は、その回路への入力信号の大きさに関わらず、ほぼ一定である。つまり、その回路の入力信号が大きいほど出力信号の強度に対してその回路において発生するその他の雑音の相対的な強度が小さくなる。
すなわち、前段アンプ部10をアンプオン状態にして、信号Srを増幅した信号Sr’をチューナ100へと入力すると、チューナ100の各増幅段において増幅率を低下させることができる。これによって、チューナ100の各回路部品で発生するその他の雑音の影響を相対的に小さくすることができる。その一方で、信号Srに妨害波が含まれている場合には、前段アンプ部10が信号Srを増幅すると、チューナ100には増幅後の妨害波を含む信号Sr’が入力される。したがって、チューナ100の各回路部品で発生する妨害波雑音の影響が増大してしまう。
これに対して、前段アンプ部10をアンプオフ状態にして信号Srをそのままチューナ100へと入力することにより、チューナ100の各回路部品で発生する妨害波雑音の影響を、前段アンプ部10をアンプオン状態にした場合と比べて減少させることができる。また、前段アンプ部10をアンプオフ状態にすることによって、前段アンプ部10の増幅器11において妨害波雑音が発生するのを回避することができる。
以上の通り、前段アンプ部10の状態が切り替わることによって、復調器200に入力される信号において雑音成分の影響が変動する。そこで、本実施形態のアンプ制御部211は、以下のように前段アンプ部10の状態を切り替えるように構成されている。
アンプ制御部211は、MER値評価部212、推測部213、及び、信号生成部214を有している。MER値評価部212は、波形等化部205からのMER計測値に基づいて、復調器200への入力信号に含まれる雑音成分の影響を評価する(雑音評価手段)。具体的には、所定の期間に亘って波形等化部205からの複数のMER計測値を蓄積する。そして、蓄積したMER計測値の平均値を算出する。かかる平均値が大きい場合には入力信号の所望成分に対して雑音成分の影響が小さく、平均値が小さい場合には所望成分に対して雑音成分の影響が大きい。
推測部213は、MER値評価部212が算出したMER計測値の平均値に基づいて、前段アンプ部10の状態を切り替えた場合に復調器200への入力信号に含まれる雑音成分の影響が減少するか否かを推測する。そして、雑音成分の影響が減少すると推測すると、前段アンプ部10の状態を切り替えるように信号生成部214に指示する。信号生成部214は、推測部213の指示に従ってアンプ制御信号を生成し、前段アンプ部10へと出力する。これによって、前段アンプ部10の状態が切り替えられる(利得変更手段)。なお、条件記憶部216には現時点での前段アンプ部10の状態を示すデータが格納されており、信号生成部214は、前段アンプ部10の状態を切り替えるごとに、かかるデータを更新する。
ここで、前段アンプ部10の状態を切り替えることで雑音成分の影響がどのように変動するかは、各回路部品において妨害波雑音やその他の雑音がどれだけ発生するかに依存する。しかし、受信信号に妨害波がどれだけ含まれるかや各回路部品において熱雑音がどれくらい発生するかは、受信環境や回路部品の周辺環境などによって変動する。前段アンプ部10の状態を切り替えることで雑音成分の影響が減少するか否かを受信環境等から予測するのは容易ではないこともある。
そこで、本実施形態の推測部213は、以下のように前段アンプ部10の状態を試行的に切り替えた際のMER計測値に基づいて、雑音成分の影響がどのように変動するかを推測する。図7は、前段アンプ部10の状態や、MER値を計測する期間等を示すタイミング図である。図7には、受信信号Sが、複数のシンボルが時間的に配列された信号列として示されている。L1は試行前に前段アンプ部10がアンプオン状態を取っている場合を示し、L2は試行前に前段アンプ部10がアンプオフ状態を取っている場合を示している。
まず、推測部213は、図7に示す期間t1〜t2に亘ってMER値評価部212が算出したMER計測値の平均値を保持する。次に、図7のt1〜t2の期間より短いt3〜t4の期間を試行期間に設定する。t1〜t4は、いずれもシンボルの先端(又は後端)に同期するように設定される。そして、推測部213は、t3〜t4の期間に亘って前段アンプ部10の状態を切り替えるように、信号生成部214に指示する。また、推測部213は、t1〜t2及びt3〜t4のいずれの期間においても、チューナ100の各回路部品において増幅率が同じ値に保持されるように、増幅率制御部215へと指示を送る。増幅率制御部215は、かかる指示を受信すると、t1〜t2及びt3〜t4の期間のいずれにおいても、チューナ100の各回路部品の増幅率を同じ値に保持するように制御する。
信号生成部214は、推測部213からの指示に基づいて、時刻t3において、前段アンプ部10がアンプオン状態にある場合にはアンプオフ状態に、前段アンプ部10がアンプオフ状態にある場合にはアンプオン状態に切り替えるようなアンプ制御信号を生成し、前段アンプ部10へと出力する。信号生成部214は、期間t3〜t4に亘って、切り替え後の状態に前段アンプ部10を保持する。そして、t4において試行期間が終了すると元の状態に戻す。一方、推測部213は、試行期間t3〜t4内の期間t11〜t12に亘ってMER値評価部212が算出したMER計測値の平均値を保持する。なお、t11は、前段アンプ部10の状態が切り替わるタイミングt3より後のタイミングに設定されている。
次に、推測部213は、期間t1〜t2におけるMER計測値の平均値と、期間t11〜t12におけるMER計測値の平均値とを比較する。そして、期間t11〜t12における平均値が期間t1〜t2における平均値以上である場合には、前段アンプ部10の状態を切り替えることによって、復調器200に入力される信号において雑音成分の影響が減少する、と推測する。一方で、期間t11〜t12における平均値が期間t1〜t2における平均値を下回っている場合には、前段アンプ部10の状態を切り替えることによって、復調器200に入力される信号において雑音成分の影響が増大する、と推測する。
なお、上記の通り、期間t1〜t2及びt3〜t4において、チューナ100の各回路部品の増幅率が同じ値に保持されていることにより、雑音成分の影響が減少するか否かを両期間において測定されたMER計測値の平均値を単純に比較することで判定することができるようになっている。
以上の通り、推測部213は前段アンプ部10の状態を試行的に切り替えると共に、試行の前後のMER計測値を比較することで、前段アンプ部10の状態を切り替えると雑音成分の影響が減少するか否かを確実且つ簡易に推測することができる。
推測部213は、前段アンプ部10の状態を切り替えることによって、復調器200に入力される信号において雑音成分の影響が減少する、と推測した場合には、時刻t4の後の時刻t5において前段アンプ部10の状態を切り替えるように信号生成部214に指示する。図7において、一点鎖線は前段アンプ部10の状態を切り替えた場合を示し、二点差線は前段アンプ部10の状態を切り替えなかった場合を示している。なお、時刻t5は、シンボルの先端(又は後端)に同期するように設定される。
<前段アンプ制御フロー>
以下、アンプ制御部211が前段アンプ部10の状態を切り替える制御を実行する一連の流れについて、図8を参照しつつより詳細に説明する。まず、アンプ制御部211は、条件記憶部216の記憶内容を参照し、チューナ100全体の現在の増幅率を取得する。そして、取得したチューナ100全体の増幅率と所定の閾値とを比較することで、チューナ100全体の増幅率が大きいか否かを判定する(S1)。現在のチューナ100全体の増幅率が小さいと判断した場合(S1、NO)には、アンプ制御部211は、条件記憶部216の記憶内容を参照し、前段アンプ部10がアンプオン状態であるか否かを判定する(S10)。そして、アンプオン状態であると判定すると(S10、YES)、アンプ制御部211は、前段アンプ部10をアンプオフ状態に切り替える(S11)。アンプオフ状態であると判定すると(S10、NO)、S9からの処理を実行する。
このように、チューナ100の増幅率が小さいときには前段アンプ部10をアンプオフ状態にする制御が実行される。チューナ100の増幅率が小さい場合とは、携帯通話装置1000が受信する信号がある程度大きく、前段アンプ部10において信号を増幅する必要がない状態であると考えられる。したがって、このような場合に適切に前段アンプ部10をアンプオフ状態にすることにより、前段アンプ部10において信号が歪むのを防止することができる。また、前段アンプ部10において不要に電力を消費するのを抑制することができる。
一方、S1においてチューナ100全体の増幅率が大きいと判定すると(S1、YES)、アンプ制御部211は、所定の期間に亘ってMER計測値の平均値を算出する(S2)。ここで、所定の期間とは、例えば図7のt1〜t2の期間に相当する。かかる所定の期間は試行期間より長く設定されている。
次に、アンプ制御部211は、条件記憶部216の記憶内容を参照して、前段アンプ部10の状態がアンプオン状態か否かを判定する(S3)。アンプオン状態であると判定した場合には(S3、YES)、アンプ制御部211は、所定の試行期間を設定し、かかる試行期間に亘って前段アンプ部10をアンプオフ状態に保持する(S4)。なお、試行期間は、例えば図7のt3〜t4の期間に相当する。そして、アンプ制御部211は、試行期間内の所定の期間に亘ってMER計測値の平均値を算出する(S5)。かかる所定の期間は、例えば図7のt11〜t12の期間に相当する。
次に、アンプ制御部211は、S2において算出した平均値と、S5において算出した平均値とを比較する(S6)。そして、S5において算出した平均値がS2において算出した平均値以上であると判定した場合には(S6、YES)、アンプ制御部211は、S5の平均値の算出を所定回数実行したか否かを判定する(S7)。所定回数実行していないと判定すると(S7、NO)、S4の処理に戻る。所定回数実行したと判定すると(S7、YES)、
前段アンプ部10の状態を切り替えると雑音成分の影響が減少すると推測し、前段アンプ部10をアンプオフ状態に切り替える(S8)。S6において、S5で算出した平均値がS2で算出した平均値未満であると判定した場合には(S6、NO)、アンプ制御部211は、前段アンプ部10の状態を切り替えると雑音成分の影響が増大すると推測し、前段アンプ部10の状態を切り替えずに、S9からの処理を実行する。
ここで、試行期間におけるS5の平均値の算出を1回だけ実行し、その平均値がS2の平均値以上になると雑音成分の影響が減少すると判定する場合も考えられる。しかし、このような場合には、他の原因で一時的に雑音成分の影響が減少した場合にも、前段アンプ部10の状態を切り替えたことによって雑音成分の影響が減少したと誤って推測するおそれがある。これに対して、アンプ制御部211は、上記の通り、S5のMER計測値の平均値算出を所定回数繰り返し、いずれの平均値においてもS2において算出した平均値以上であると判定した場合にのみ、前段アンプ部10の状態を切り替えると雑音成分の影響が減少すると推測している。したがって、雑音成分の影響が減少するか否かをより確実に推測することができる。
S3において、前段アンプ部10がアンプオフ状態であると判定した場合には(S3、NO)、アンプ制御部211は、S2において算出したMER計測値の平均値と所定の閾値とを比較する(S12)。かかる閾値は、例えば復調器200において復調処理を施した信号から情報を取り出すのに十分な大きさに設定されている。S2において算出した平均値が所定の閾値以上であると判定した場合には(S12、NO)、前段アンプ部10の状態を切り替えることなく、S9からの処理を実行する。S2における算出値が上記の閾値以上である場合には、現状のままでも正確な復調処理が十分に可能であるほど受信状態が良好であると考えられる。したがって、このような場合に前段アンプ部10をアンプオン状態に切り替えてわざわざ消費電力を増加させたりする必要はないからである。
一方、S12において、S2で算出した平均値が所定の閾値未満であると判定した場合には(S12、NO)、アンプ制御部211は、所定の試行期間を設定し、かかる試行期間に亘って前段アンプ部10をアンプオン状態に保持する(S13)。なお、試行期間は、例えば図7のt3〜t4の期間に相当する。そして、アンプ制御部211は、試行期間内の所定の期間に亘ってMER計測値の平均値を算出する(S14)。かかる所定の期間は、例えば図7のt11〜t12の期間に相当する。
次に、アンプ制御部211は、S2において算出した平均値と、S14において算出した平均値とを比較する(S15)。そして、S14において算出した平均値がS2において算出した平均値以上であると判定した場合には(S15、YES)、アンプ制御部211は、S14の平均値の算出を所定回数実行したか否かを判定する(S16)。所定回数実行していないと判定すると(S16、NO)、S13の処理に戻る。所定回数実行したと判定すると(S16、YES)、前段アンプ部10の状態を切り替えると雑音成分の影響が減少すると推測し、前段アンプ部10をアンプオン状態に切り替える(S17)。一方、S14において算出した平均値がS2において算出した平均値未満であると判定した場合には(S15、NO)、アンプ制御部211は、前段アンプ部10の状態を切り替えると雑音成分の影響が増大すると推測し、前段アンプ部10の状態を切り替えずに、S9からの処理を実行する。
ここでも、アンプ制御部211は、S5〜S8と同様に、S14のMER計測値の平均値算出を所定回数繰り返し、いずれの平均値においてもS2において算出した平均値以上であると判定した場合にのみ、前段アンプ部10の状態を切り替えると雑音成分の影響が減少すると推測している。したがって、雑音成分の影響が減少するか否かの判定をより確実に実行することができる。
S9において、アンプ制御部211は、前段アンプ部10を制御する処理を継続するか否かを判定する。例えば、携帯通話装置1000の操作部をユーザが操作することにより、信号の受信を停止した場合などには、前段アンプ部10を制御する処理を終了すべきと判定し(S9、NO)、一連の処理を終了する。一方、受信継続中の場合など、前段アンプ部10を制御する処理を継続すべきと判定した場合には(S9、YES)、一定時間だけ待機(S18)した後、S1からの処理を再度実行する。
<本実施形態の作用効果>
以上のように本実施形態によると、推測部213が、前段アンプ部10を試行的に切り替えた場合のMER計測値の平均値に基づいて、切り替え後の信号において雑音成分の影響が減少したか否かを推測する。そして、アンプ制御部211は、その推測結果に基づいて前段アンプ部10を切り替える。したがって、雑音成分の影響が減少するか否かの簡易且つ確実な推測結果に基づいて、雑音成分の影響が減少するように前段アンプ部10を切り替えることができる。
また、本実施形態においては、デジタル復調装置1において受信信号を増幅する手段のうち、最も前段にある前段アンプ部10の切り替えを制御している。このように、最も前段の増幅手段の増幅率は、後段に位置する増幅手段において発生する妨害波雑音の全てに影響する。また、最も前段の増幅手段の増幅率を増加させると、後段の増幅手段において増幅率を低下させることができるため、後段に位置する回路部品において発生する熱雑音その他の雑音の影響を相対的に抑制することができる。すなわち、本実施形態のように最も前段の増幅手段のオン・オフを切り替えることにより、復調器200へと入力される信号における雑音成分の影響を最も効果的に抑制するような制御が可能となる。
また、本実施形態によると、前段アンプ部10の状態を切り替えるタイミングは、いずれもシンボルの先端(又は後端)と同期するように設定されている。前段アンプ部10の状態を切り替える場合は、瞬間的に大きな雑音が発生したり、切り替え前と比べて雑音成分の平均強度が大きくなったりする。これに対して、本実施形態のように切り替えのタイミングをシンボルの先端(又は後端)に同期させることによって、雑音の影響を最小限のシンボルに限定することができる。
<その他の変形例>
以上は、本発明の好適な実施形態についての説明であるが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された内容の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
例えば、上述の実施形態においては、前段アンプ部10が、受信信号を増幅器11によって増幅させるか否かをスイッチ12で切り替える構成を有している。つまり、増幅器11をオフにした状態とオンにした状態とを切り替える構成である。しかし、前段アンプが、利得を複数の段階で変化させることができるように構成されていてもよい。図9は、かかる可変利得の前段アンプの一例である、前段アンプ部410の回路構成を示している。前段アンプ部410は、可変減衰器412及び増幅器11を有している。増幅器11は、利得が固定のアンプとして構成されている。復調器200は、可変減衰器412の減衰率を制御することにより、前段アンプ部410全体の利得を制御することができる。かかる構成によると、受信信号に妨害波が含まれている場合には、可変減衰器412の減衰率を増加させることにより、増幅器11及びチューナ100において妨害波雑音の発生を抑制することができる。また、妨害波がそれほど大きくない場合には、可変減衰器412の減衰率を減少させることにより、前段アンプ部410全体の増幅率を増加させ、熱雑音等のその他の雑音の影響を相対的に抑制することができる。また、チューナ100の前段に増幅器ではなく、減衰器のみが設けられてもよい。
また、本実施形態によると、前段アンプ部10の状態を試行的に切り替えることで、雑音成分が減少するか否かを推測している。しかし、その他の方法で雑音成分が減少するか否かを推測してもよい。例えば、MER計測値の変動等に基づいて、携帯通話装置1000の受信信号に含まれる妨害波がどれくらいの大きさかを推定する手段が復調器200に設けられており、推定された妨害波の大きさに基づいて雑音成分が減少するか否かを推測してもよい。妨害波が大きければ前段アンプ部10をアンプオフ状態にすると、前段アンプ部10やチューナ100において妨害波雑音の発生が効果的に抑制されると推測できるからである。また、一方で、妨害波が小さく、熱雑音等のその他の雑音が支配的であれば、前段アンプ部10をアンプオン状態にすることで、かかるその他の雑音の影響が相対的に抑制されると推測できるからである。
また、図8のS4〜S7やS13〜S16において、所定の回数だけ短期MER平均値を算出した後に、短期MER値が長期MER値以上となる回数が所定の割合を超えた場合に受信状況が良好であると判定されてもよい。
また、上述の実施形態においては、波形等化部205において測定されるMER値に基づいて雑音成分の影響が評価されている。しかし、誤り訂正部206において算出されたBERに基づいて雑音成分の影響が評価されてもよい。また、雑音成分の影響は、MER値の算出やBER値の算出以外の方法で評価されてもよい。
また、本実施形態の選局処理を施す選局手段において、図3に示したチューナ100の構成が、フィルタ部104のみ、あるいはフィルタ部104とアンプ部105で構成され、チューナ100に入力される信号SrあるいはSr´の周波数帯域制限を行なうような、PLCで使われるような構成にしてもよい。
本発明の一実施形態である第1の実施形態に係る携帯通話装置の外観を示す概略図及びその概略構成を示すブロック図である。 図1の前段アンプの構成を示す回路図である。 図1のチューナの構成を示すブロック図である。 図1の復調器の構成を示すブロック図である。 図4の制御信号生成部の構成を示すブロック図である。 回路部品において信号が歪む場合を示すグラフである。 前段アンプ部の状態を切り替えるタイミングを示すタイミング図である。 図5のアンプ制御部が実行する処理を示すフローチャートである。 図2とは別の構成に係る前段アンプ部の回路図である。
符号の説明
1 デジタル復調装置
10,410 前段アンプ部
100 チューナ
200 復調器
210 制御信号生成部
211 アンプ制御部
212 MER値評価部
213 推測部
214 信号生成部
215 増幅率制御部
216 条件記憶部
1000 携帯通話装置

Claims (15)

  1. 受信信号の強度を変更する強度変更手段と、
    前記強度変更手段が強度を変更した信号に選局処理を施す選局手段と、
    前記選局手段が選局処理を施した信号に復調処理を施す復調手段と、
    前記復調手段へと入力される信号において所望成分に対する雑音成分の影響を評価する雑音評価手段と、
    前記雑音評価手段が評価した結果に基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測する推測手段を有し、前記強度変更手段において受信信号の強度が変更される際の利得を変更する利得変更手段とを備えており、
    前記利得変更手段が、前記利得を変更して所定の試行期間に亘って変更後の値に保持すると共に、前記所定の試行期間後に変更前の利得に戻し、
    前記推測手段が、前記雑音評価手段による前記所定の試行期間内の評価結果と前記所定の試行期間外の評価結果とに基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測し、
    前記利得変更手段が、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少すると前記推測手段が推測した場合に、前記推測手段による推測結果に基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するように前記利得を変更することを特徴とするデジタル復調装置。
  2. 前記雑音評価手段が、前記所定の試行期間外に設定された、前記所定の試行期間より長い計測期間に亘って、前記所望成分に対する雑音成分の影響を示す評価値を計測し、
    前記推測手段が、前記計測期間における前記評価値の平均と前記所定の試行期間における前記評価値の平均とを比較することを特徴とする請求項1に記載のデジタル復調装置。
  3. 前記強度変更手段が、第1の状態と、前記信号の強度を変更する際の増幅率が前記第1の状態より低い第2の状態とを取り、
    前記利得変更手段が、前記強度変更手段の状態が前記第1及び第2の状態のいずれであるかを判定し、前記強度変更手段の状態が前記第1の状態である場合には、前記所定の試行期間において前記強度変更手段の状態を前記第2の状態に変更し、前記強度変更手段の状態が前記第2の状態であり且つ前記雑音評価手段が評価した前記雑音成分の影響が所定の閾値と比べて大きい場合には、前記所定の試行期間において前記強度変更手段の状態を前記第1の状態に変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル復調装置。
  4. 前記推測手段が、前記所定の試行期間が開始してからある時間だけ経過した後の前記雑音評価手段による評価結果に基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のデジタル復調装置。
  5. 前記強度変更手段からの信号を増幅して前記復調手段へと出力する増幅手段と、
    前記選局手段から前記復調手段へと入力される信号の強度に基づいて、当該信号の強度が所定値になるように前記増幅手段の増幅率を制御する増幅率制御手段とをさらに備えており、
    前記増幅率制御手段が、前記所定の試行期間内の増幅率を前記所定の試行期間外の増幅率に保持することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のデジタル復調装置。
  6. 前記復調手段が、前記選局信号からの信号に波形等化処理を施す波形等化手段と、前記波形等化手段が波形等化処理を施した信号のMER(Modulation Error Ratio)値を算出するMER値算出手段とを有しており、
    前記雑音評価手段が、前記MER値算出手段が算出したMER値に基づいて前記雑音成分の影響を評価することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のデジタル復調装置。
  7. 前記復調手段が、前記選局信号からの信号に波形等化処理を施す波形等化手段と、前記波形等化手段が波形等化処理を施した信号のMER(Modulation Error Ratio)値を算出するMER値算出手段とを有しており、
    前記雑音評価手段が、前記所定の試行期間において前記MER値算出手段が複数回算出したMER値に基づいて前記雑音成分の影響を評価することを特徴とする請求項〜5のいずれか1項に記載のデジタル復調装置。
  8. 前記復調手段が、前記選局手段からの信号に誤り訂正処理を施す誤り訂正手段と、前記誤り訂正手段が訂正した誤りの量を算出する誤り量算出手段とを有しており、
    前記雑音評価手段が、前記誤り量値算出手段が算出した誤り量に基づいて前記雑音成分の影響を評価することを特徴とする請求項〜5のいずれか1項に記載のデジタル復調装置。
  9. 前記受信信号が、所定の長さを有する複数の単位信号が連なった信号列からなり、
    前記利得変更手段が、前記単位信号の先端に同期するタイミングで、前記利得を変更することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のデジタル復調装置。
  10. 前記強度変更手段が、増幅器と、受信信号を前記増幅器に入力させる状態と受信信号を前記増幅器に入力させない状態とを選択的に取る切り替え手段とを有しており、
    前記利得変更手段が、前記切り替え手段の状態を切り替えることによって前記利得を調整することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のデジタル復調装置。
  11. 前記強度変更手段が、前記復調手段までの信号の経路において、信号の強度を変更する手段のうち、最も前段に配置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のデジタル復調装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のデジタル復調装置を備えており、
    前記デジタル復調装置からの信号に基づいて、文字データ、画像データ及び音声データを含むデータの少なくともいずれかの再現処理を行うことを特徴とするデジタル受信装置。
  13. 受信信号に選局処理及び復調処理を施すデジタル復調装置の制御方法であって、
    前記選局処理を施す前の受信信号の強度を変更する強度変更ステップと、
    前記強度変更ステップにおいて受信信号の強度が変更される際の利得を変更して所定の試行期間に亘って変更後の値に保持すると共に、前記所定の試行期間後に変更前の利得に戻す試行利得変更ステップと、
    前記復調処理が施される際の信号において所望成分に対する雑音成分の影響を評価する雑音評価ステップと、
    前記雑音評価ステップにおける前記所定の試行期間内の評価結果と前記所定の試行期間外の評価結果とに基づいて、前記復調処理が施される際の信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測する推測ステップと、
    前記復調処理が施される際の信号において前記雑音成分の影響が減少すると前記推測ステップにおいて推測された場合に、前記推測ステップにおける推測結果に基づいて、前記復調処理が施される際の信号において前記雑音成分の影響が減少するように前記利得を変更する利得変更ステップとを備えていることを特徴とするデジタル復調装置の制御方法。
  14. 選局処理を施す選局手段及び前記選局手段が選局処理を施した信号に復調処理を施す復調手段を有するデジタル復調装置用のプログラムであって、
    前記選局手段が選局処理を施す前の受信信号の強度を変更する強度変更手段、
    前記復調手段へと入力される信号において所望成分に対する雑音成分の影響を評価する雑音評価手段、及び、
    前記雑音評価手段が評価した結果に基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測する推測手段を有し、前記強度変更手段において受信信号の強度が変更される際の利得を変更する利得変更手段としてデジタル復調装置を機能させ
    前記利得変更手段が、前記利得を変更して所定の試行期間に亘って変更後の値に保持すると共に、前記所定の試行期間後に変更前の利得に戻し、
    前記推測手段が、前記雑音評価手段による前記所定の試行期間内の評価結果と前記所定の試行期間外の評価結果とに基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するか否かを推測し、
    前記利得変更手段が、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少すると前記推測手段が推測した場合に、前記推測手段による推測結果に基づいて、前記復調手段へと入力される信号において前記雑音成分の影響が減少するように前記利得を変更することを特徴とするプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2007253878A 2007-09-28 2007-09-28 デジタル復調装置、その制御方法、プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、及び、デジタル受信装置 Expired - Fee Related JP4588061B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007253878A JP4588061B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 デジタル復調装置、その制御方法、プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、及び、デジタル受信装置
US12/118,854 US8194805B2 (en) 2007-09-28 2008-05-12 Digital demodulating apparatus, digital receiver, controlling method of the apparatus, computer program product, and recording medium recording thereon the product
CN2008100991780A CN101399558B (zh) 2007-09-28 2008-05-13 数字解调装置、数字接收器、以及该装置的控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007253878A JP4588061B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 デジタル復調装置、その制御方法、プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、及び、デジタル受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009088807A JP2009088807A (ja) 2009-04-23
JP4588061B2 true JP4588061B2 (ja) 2010-11-24

Family

ID=40508301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007253878A Expired - Fee Related JP4588061B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 デジタル復調装置、その制御方法、プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、及び、デジタル受信装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8194805B2 (ja)
JP (1) JP4588061B2 (ja)
CN (1) CN101399558B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3917633B1 (ja) * 2005-11-21 2007-05-23 シャープ株式会社 デジタル復調装置、その制御方法、デジタル復調装置用プログラム、デジタル復調装置用プログラムを記録した記録媒体及びデジタル受信装置
JP4245602B2 (ja) * 2005-11-25 2009-03-25 シャープ株式会社 デジタル復調装置、デジタル受信装置、デジタル復調装置の制御方法、デジタル復調装置の制御プログラム、及び、この制御プログラムを記録した記録媒体
US8243780B2 (en) * 2008-10-07 2012-08-14 Nowotarski Adam A Test device and method of detecting an imbalance in a power level of a digital channel
CN105991147A (zh) * 2015-02-13 2016-10-05 展讯通信(上海)有限公司 通信接收通路及控制方法
CN108667503B (zh) * 2018-04-19 2021-06-22 京信通信系统(中国)有限公司 提高设备阻塞指标的方法、装置以及设备
CN114915304B (zh) * 2022-03-28 2023-08-11 海能达通信股份有限公司 接收机及其信号抗干扰电路、信号抗干扰方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001044964A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Sony Corp 放送受信装置
JP2002152173A (ja) * 2000-11-16 2002-05-24 Pioneer Electronic Corp Ofdm方式受信装置
JP2002217766A (ja) * 2001-01-16 2002-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波信号受信装置
JP2005333198A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Sharp Corp 地上波デジタル放送受信チューナ
JP2006033630A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Funai Electric Co Ltd ディジタルテレビジョン放送信号受信装置
JP2006074721A (ja) * 2004-08-03 2006-03-16 Casio Comput Co Ltd 復調回路及び復調方法
JP2006229733A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Sony Corp 電力制御装置及びその制御方法
JP2006527962A (ja) * 2003-06-16 2006-12-07 松下電器産業株式会社 デジタル放送受信機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6104767A (en) * 1997-11-17 2000-08-15 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson Method and apparatus for estimating a frequency offset
US6498926B1 (en) 1997-12-09 2002-12-24 Qualcomm Incorporated Programmable linear receiver having a variable IIP3 point
EP1207664A3 (en) 2000-11-16 2005-08-03 Pioneer Corporation Gain control in an OFDM receiver
WO2006102631A2 (en) * 2005-03-24 2006-09-28 Siport, Inc. Low power digital media broadcast receiver with time division
US8331891B2 (en) * 2005-03-24 2012-12-11 Thomson Licensing Non-linear signal distortion detection using multiple signal to noise ratio measurement sources
JP4213741B2 (ja) * 2006-09-25 2009-01-21 シャープ株式会社 デジタル復調装置、デジタル受信装置、その制御方法、デジタル復調装置用プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001044964A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Sony Corp 放送受信装置
JP2002152173A (ja) * 2000-11-16 2002-05-24 Pioneer Electronic Corp Ofdm方式受信装置
JP2002217766A (ja) * 2001-01-16 2002-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波信号受信装置
JP2006527962A (ja) * 2003-06-16 2006-12-07 松下電器産業株式会社 デジタル放送受信機
JP2005333198A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Sharp Corp 地上波デジタル放送受信チューナ
JP2006033630A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Funai Electric Co Ltd ディジタルテレビジョン放送信号受信装置
JP2006074721A (ja) * 2004-08-03 2006-03-16 Casio Comput Co Ltd 復調回路及び復調方法
JP2006229733A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Sony Corp 電力制御装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20090086858A1 (en) 2009-04-02
CN101399558B (zh) 2013-01-30
JP2009088807A (ja) 2009-04-23
US8194805B2 (en) 2012-06-05
CN101399558A (zh) 2009-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4245602B2 (ja) デジタル復調装置、デジタル受信装置、デジタル復調装置の制御方法、デジタル復調装置の制御プログラム、及び、この制御プログラムを記録した記録媒体
JP4588061B2 (ja) デジタル復調装置、その制御方法、プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、及び、デジタル受信装置
JP4198727B2 (ja) チューナ、デジタル復調装置、その制御方法、デジタル復調装置用プログラム、デジタル復調装置用プログラムを記録した記録媒体及びデジタル受信装置
JP3930525B2 (ja) デジタル復調装置、その制御方法、その制御用プログラム、その制御用プログラムを記録した記録媒体及びデジタル受信装置
US8514950B2 (en) Communication apparatus, relay method thereof, and computer-readable storage medium
JP4452731B2 (ja) デジタル復調装置、その制御方法、プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、及び、デジタル受信装置。
WO2008026376A1 (fr) Dispositif de démodulation, procédé de commande d'un dispositif de démodulation, programme de commande d'un dispositif de démodulation, et support d'enregistrement ayant un programme de commande d'un dispositif de démodulation enregistré
JP4213741B2 (ja) デジタル復調装置、デジタル受信装置、その制御方法、デジタル復調装置用プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP4321207B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP4476915B2 (ja) デジタル復調装置、その制御方法、デジタル復調装置用プログラム、デジタル復調装置用プログラムを記録した記録媒体及びデジタル受信装置
JP4579319B2 (ja) デジタル復調装置、その制御方法、プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、及び、デジタル受信装置
JP4814926B2 (ja) デジタル受信装置、その制御方法、プログラム、及び、そのプログラムを記録した記録媒体
JP4459878B2 (ja) ガードインターバルを含む信号を復調するチューナ、デジタル復調装置、チューナ制御方法、デジタル復調装置制御方法、チューナ制御用プログラム、デジタル復調装置制御用プログラム及びこれらのプログラムを記録した記録媒体
JP4541291B2 (ja) デジタル復調装置、デジタル受信装置、デジタル復調装置の制御方法、デジタル復調装置の制御プログラム、及び、この制御プログラムを記録した記録媒体
JP4541311B2 (ja) デジタル復調装置、デジタル受信装置、デジタル復調装置の制御方法、デジタル復調装置の制御プログラム、及び、この制御プログラムを記録した記録媒体
JP3917633B1 (ja) デジタル復調装置、その制御方法、デジタル復調装置用プログラム、デジタル復調装置用プログラムを記録した記録媒体及びデジタル受信装置
JP4559351B2 (ja) デジタル受信装置、その制御方法、デジタル受信装置用プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体及びデジタル処理装置
JP2008153913A (ja) デジタル復調装置、デジタル受信装置、デジタル復調装置の制御方法、デジタル復調装置の制御プログラム、及び、この制御プログラムを記憶した記憶媒体
JP2009278251A (ja) 受信方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees