JP2006074721A - 復調回路及び復調方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】AGC電圧全域において最良のC/N値付近の最適なC/N値を常に確保するようにAGCの増幅度の制御を行う復調回路及び復調方法を実現すること。
【解決手段】 アンテナ11で受信されチューナー部12により増幅して復調回路部13のFFT132から出力された受信信号の受信品位の変化に基づいてAGC122及び126の増幅度を制御する。このため、受信品位の変動に応じて即座に増幅度を修正することができるため、常に最適な受信品位を確保することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は地上波放送、CATV放送、衛星放送等における主にデジタル変調された信号を受信または復調するために用いられる復調回路及び復調方法に関する。
現在、デジタルテレビ放送では、BS(Broadcasting Satellite)を用いたBSデジタル放送や、CS(Communication Satellite)を用いたCSデジタル放送が普及している。また、地上波デジタルテレビ放送が2003年12月より開始され、地上波アナログテレビ放送から地上波デジタルテレビ放送への移行段階にある。地上波デジタルテレビ放送では、変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重化方式)方式が用いられているため、複数の電波(具体的には、映像や音声、データ放送等)が多重化して送信されている。
このようなデジタルテレビ放送の信号を受信する受信装置には、受信する放送波の信号レベルが変動しても安定した信号に修正されるよう、増幅回路による信号増幅後の信号レベルの強弱に従って、増幅回路の増幅度を調整するAGC(Auto Gain Control:自動利得制御回路)が備えられている。
図16は、地上波デジタルテレビ放送を受信するための従来の地上波デジタルテレビ放送受信装置のブロック図である。同図に示すように、地上波デジタルテレビ放送受信装置9は、電波を受信するアンテナ11、受信した電波を増幅し所望の放送波周波数への同調を行うチューナー部91、主にデジタル復調及び誤り訂正等の処理を行い、TS(Transport Stream)を出力する復調回路部92等によって構成される。
更にチューナー部91は、LNA(Low Noise Amplifier:低雑音増幅器)121、AGC122及び126、BPF(Band Pass Filter:帯域通過フィルタ)123及び125、RFミキサ124、IFミキサ127、LPF(Low Pass Filter;低域通過フィルタ)128、AGC制御部911によって構成される。
アンテナ11によって受信された電波は、まずLNA121及びAGC122によって所定の増幅度で増幅される。ここでAGC122の増幅度は、AGC制御部911からの制御信号によって、BPF123からの出力信号レベル等に応じて再帰的に制御されて適切な値となるようになされている。
AGC122から出力された信号はBPF123によって所定の幅の周波数帯域のみが切り出され、更にRFミキサ124によって所定の中心周波数を有する中間周波数信号に変換される。RFミキサ124から出力された信号はBPF125によって所定の幅の周波数帯域のみが切り出され、AGC126によって増幅される。
そして、AGC126から出力された信号はIFミキサ127及びLPF128を経ることによって所定の中心周波数を有する放送波信号に変換される。ここでAGC126の増幅度は後述するAGC制御部921からの制御信号によって、ADC131からの出力信号レベル等に応じて再帰的に制御されて適切な値となるようになされている。
復調回路部92は、ADC(Analog to Digital Converter:アナログ/デジタル変換器)131、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)132、伝送路等価部133、復調部134、誤り訂正部135及びAGC制御部921によって構成される。
チューナー部91から出力された信号は、ADC131によってアナログからデジタルに変換され、FFT132によってフーリエ変換処理が行われる。FFT132から出力された信号は伝送路等価部133によって波形等価(振幅等価及び位相等価)処理が施され、更に復調部134によって復調処理が施される。復調部134から出力された信号は、誤り訂正部135によって誤り訂正処理が施され、TSとして地上波デジタルテレビ放送受信装置9の外部へ出力される。
このように、AGC122はBPF123の出力信号、AGC126はADC131の出力信号の信号レベルに応じて、その増幅度が調整されていた。
また、AGC制御に関連して、AGCの非線形歪みやC/N値(Carrier to Noise)による受信品位の低下を判別するために、復調回路から出力された信号の受信品位を検出し、その受信品位と基準レベルとの比較結果に応じて、利得制御を行うべき増幅器を切り換える等のAGC制御を行う自動利得制御回路も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−102947号公報
図17は、増幅度を制御するためにAGCに印加する電圧(以下、「AGC電圧」とする。)に対するC/N値の特性の一例を示したグラフである。同図によると、AGC電圧の増加と共にC/N値は一旦上昇する。しかし、AGC電圧がX[V]を超えるとC/N値は低下する。これはAGCによる信号増幅において非線形歪みが発生し、搬送波のノイズが増幅されてしまうために発生する現象である。このようにC/N値を上昇させるために単純にAGC電圧を増加させると、ある電圧値を境にC/N値が低下してしまい、最適なC/N値を確保できず受信品位を低下させることとなる。
しかしながら、特許文献1の発明には、AGC電圧の増加によってC/N値が上昇する範囲(即ち、図17におけるX[V]以下)におけるAGC制御については記載されているが、AGC電圧がX[V]を超えてC/N値が低下する範囲におけるAGC制御については記載されていない。
復調部134に入力される信号のC/N値が低下すると、信号の復調処理が正確に行われなくなり、更に誤り訂正部135においても正確な誤り訂正処理が行われなくなる。これは地上波デジタルテレビ放送受信装置の受信性能並びに信頼性の低下に繋がる。従って、AGC電圧全域においてC/N値がどのように変化するかを考慮してAGC制御を行う必要がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたものであり、AGC電圧全域において最良のC/N値付近の最適なC/N値を常に確保するようにAGCの増幅度の制御を行う復調回路及び復調方法を実現することを目的としている。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明の復調回路は、増幅部を含むチューナー部で受信された受信信号を復調する復調回路(例えば、図1の復調回路部13、図4の復調回路部21、図7の復調回路部31)であって、当該復調回路に入力される前記受信信号の受信品位を検出する受信品位検出部(例えば、図1,4のC/N計算部136、図7のSP信号誤差計算部311)によって検出された受信品位から、当該受信品位の変化を検出する変化検出部(例えば、図1のAGC電圧計算部137、図4のAGC電圧計算部211、図7のAGC電圧計算部312)と、この変化検出部によって検出された受信品位の変化に基づいて前記チューナー部の増幅部における増幅度を制御するための制御信号を出力する制御信号出力部(例えば、図1のAGC電圧計算部137、AGC電圧制御部138及び139、図4のAGC電圧計算部211、AGC電圧制御部212及び213、図7のAGC電圧計算部312、AGC電圧制御部313及び314)と、を含むことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の復調回路であって、前記受信品位の変化が検出されない場合は前記増幅度を変化させないとともに(例えば、図2のステップS14)、前記受信品位の変化が検出された場合は、当該変化が検出される毎に前回変化が検出された際に出力した制御信号に更に基づいた増幅度の制御を行わせるための制御信号を出力する(例えば、図2のステップS15乃至S22)ことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の復調回路であって、前記チューナー部は、複数の増幅部(例えば、図1のAGC122及び126)を含み、前記制御信号出力部は、前記変化検出部にて検出された受信品位の変化に基づいて、前記チューナー部の複数の増幅部における夫々の増幅度を独立に制御するための制御信号を出力する(例えば、図4のAGC電圧計算部211、AGC電圧制御部212及び213)ことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の復調回路であって、前記制御信号出力部は、前記受信品位の変化が検出されない場合は前記増幅度を変化させないとともに(例えば、図5のステップS48)、前記受信品位の変化が検出された場合は、当該変化が検出される毎に前回変化が検出された際に出力した制御信号に更に基づいた増幅度の制御を行わせるための制御信号を複数の増幅部に対して出力する(例えば、図5のステップS31乃至S55)ことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の復調回路であって、前記受信品位検出部は、当該復調回路に入力される前記受信信号から同期信号を抽出する同期信号抽出部(例えば、図11のSP信号抽出回路3115)と、前記同期信号の所定の値が記憶される記憶部(例えば、図11のI,Q情報テーブル3114を記憶するメモリ)と、前記同期信号抽出部により抽出された同期信号の値と前記記憶部に記憶された前記同期信号の所定の値との誤差量を算出する誤差量算出部(例えば、図11の誤差計算回路3116及び誤差集計回路3117)と、を有し、この誤差量算出部によって算出された誤差量を受信品位として出力することを特徴としている。
請求項6に記載の発明の復調方法は、増幅部を含むチューナー部で受信された変調信号を復調する復調方法であって、前記受信信号の受信品位を検出する受信品位検出工程(例えば、図1,4のC/N計算部136、図7のSP信号誤差計算部311)と、この受信品位検出工程において検出された受信品位から、当該受信品位の変化を検出する変化検出工程(例えば、図1のAGC電圧計算部137、図4のAGC電圧計算部211、図7のAGC電圧計算部312)と、この変化検出工程において検出された受信品位の変化に基づいて前記増幅部における増幅度を制御するための制御信号を出力する制御信号出力工程(例えば、図1のAGC電圧計算部137、AGC電圧制御部138及び139、図4のAGC電圧計算部211、AGC電圧制御部212及び213、図7のAGC電圧計算部312、AGC電圧制御部313及び314)と、を有することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の復調方法であって、前記制御信号出力工程は、前記受信品位の変化が検出されない場合は前記増幅度を変化させないとともに(例えば、図2のステップS14)、前記受信品位の変化が検出された場合は、当該変化が検出される毎に前回変化が検出された際に出力した制御信号に更に基づいた増幅度の制御を行わせるための制御信号を出力する(例えば、図2のステップS15乃至S22)工程であることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の復調方法であって、前記チューナー部は、複数の増幅部(例えば、図1のAGC122及び126)を含み、前記制御信号出力工程は、前記変化検出工程において検出された受信品位の変化に基づいて、前記チューナー部の複数の増幅部における夫々の増幅度を独立に制御するための制御信号を出力する(例えば、図4のAGC電圧計算部211、AGC電圧制御部212及び213)工程であることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項6に記載の発明であって、前記制御信号出力工程は、前記受信品位の変化が検出されない場合は前記増幅度を変化させないとともに(例えば、図5のステップS48)、前記受信品位の変化が検出された場合は、当該変化が検出される毎に前回変化が検出された際に出力した制御信号に更に基づいた増幅度の制御を行わせるための制御信号を複数の増幅部に対して出力する(例えば、図5のステップS31乃至S55)工程であることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項6に記載の復調方法であって、前記受信品位検出工程は、前記受信信号から所定の同期信号を抽出する同期信号抽出工程(例えば、図11のSP信号抽出回路3115)と、前記同期信号抽出工程により抽出された同期信号の値と予め定められた同期信号の基準の値との誤差量を算出する誤差量算出工程(例えば、図11の誤差計算回路3116及び誤差集計回路3117)と、を有し、この誤差量算出工程において算出された誤差量を受信品位として出力する工程であることを特徴としている。
請求項1又は6に記載の発明によれば、受信信号の受信品位の変化に基づいて増幅部の増幅度を制御する。このため、受信品位の変動に応じて即座に増幅度を修正することができ、常に最適な受信品位を確保することができる。
請求項2又は7に記載の発明によれば、増幅度の上昇に伴って、受信品位が上昇、または、低下する場合において、受信品位を改善する方向に増幅度を適切に修正する。また受信品位が変動しない場合は増幅度を維持する。このため、常に最適な受信品位を確保することができる。
請求項3又は8に記載の発明によれば、複数の増幅部が夫々独立に制御されることにより、受信品位の改善をより細かく行うことができる。このため、常により最適な受信品位を確保することができる。
請求項4又は9に記載の発明によれば、増幅度の上昇に伴って、受信品位が上昇、または、低下する場合において、受信品位を改善する方向に増幅度を適切に修正する。また受信品位が変動しない場合は増幅度を維持する。そして、この増幅度の制御を複数の増幅部に対して行う。このため、常に最適な受信品位を確保することができる。
請求項5又は10に記載の発明によれば、受信品位として、受信信号から抽出した所定の同期信号の値とその基準の値との誤差量を基に、増幅部の増幅度を制御する。即ち、所定の同期信号の値とその基準の値との誤差量といった受信品位の変動に応じて即座に増幅度を調整し、より最適な受信品位を常に確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。また、以下で説明する実施の形態は本発明の受信回路を地上波デジタルテレビ受信装置に適用した場合について説明するが、BSデジタルテレビ放送、CSデジタルテレビ放送及びCATVによる地上波デジタル放送を受信するための受信装置に適用してよいことは勿論である。尚、背景技術において図16に示して説明した地上波デジタルテレビ放送受信装置9と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、地上波デジタルテレビ放送受信装置1のブロック図である。地上波デジタルテレビ放送受信装置1は、アンテナ11、チューナー部12及び復調回路部13を備えて構成される。チューナー部12は、アンテナ11によって受信された電波に対して、増幅、中間周波数信号への変換等の処理を行う。
復調回路部13は、ADC131、FFT132、伝送路等価部133、復調部134、誤り訂正部135、C/N計算部136、AGC電圧計算部137、AGC電圧制御部138及び139によって構成される。
チューナー部12から出力された信号は、ADC131によってアナログからデジタルに変換され、FFT132によってフーリエ変換処理が行われる。FFT132から出力された信号は伝送路等価部133によって波形等価(振幅等価及び位相等価)処理が施され、更に復調部134によって復調処理が施される。復調部134から出力された信号は、誤り訂正部135によって誤り訂正処理が施され、地上波デジタルテレビ放送受信装置1の外部へ出力される。
更に、FFT132から出力された信号はC/N計算部136に入力され、当該信号の受信品位としてC/N値が計算される。AGC電圧計算部137は、C/N計算部136で今回計算されたC/N値(以下「今回C/N値」と記す。)と前回計算されたC/N値(以下「前回C/N値」と記す。)よりC/N値の変化を求め、その変化に基づいてAGC122及び126に対するAGC電圧の増減値を決定する回路部であり、図2に示す回路動作を実現するマイコンやDSP(Digital Signal Processor)等で構成されるものである。決定されたAGC電圧の増減値はAGC電圧制御部138及び139に入力され、AGC電圧が決定される。そしてAGC電圧制御部138はAGC122のAGC電圧を制御するための制御信号を出力し、AGC電圧制御部139はAGC126のAGC電圧を制御するための制御信号を出力する。
このAGC電圧制御部138及び139によるAGC122及び126の制御の一例をより詳細に述べる。図1に図示されていないが、AGC122、BPF123及びRFミキサ124のいずれかからの出力信号のレベル(実効値)を監視し、この値が所定レベル以下にある場合は、AGC122のみがAGC電圧制御部138からの制御信号によってその出力レベルが制御される。この後AGC122の出力信号のレベルがこの所定レベルを超えると、今度はAGC126のみがAGC電圧制御部139からの制御信号によってその出力レベルが制御されるように構成されている。
本実施の形態のAGC電圧制御について詳しく説明する。図2は、AGC電圧計算部137の回路動作の流れを説明するためのフローチャートである。まず、前回C/N値としてC/N基準値をAGC電圧計算部137の備えるメモリ(不図示)に記憶しておくとともに、AGC電圧を増加又は減少のいずれの処理を行ったかを示すフラグFを“1”とする(ステップS10)。ここにおいて、C/N基準レベルとは、維持したいC/N値の限界値である。C/N基準レベルは予め設定された値でもいいし、確保したいC/N値のレベルに応じて適宜変更可能としてもよい。また“F=0”はAGC電圧を減少する処理を行ったことを示し、“F=1”はAGC電圧を増加する処理を行ったことを示す。
次にC/N計算部136によりC/N値が計算され出力されると、AGC電圧計算部137は今回C/N値がC/N基準レベルより大きいか否かを判別する(ステップS11)。受信感度が良好で、今回C/N値がC/N基準レベルより大きい場合(ステップS11;YES)、AGC電圧計算部137はAGC電圧の増減を0、即ち、AGC電圧は現状維持とする指示信号を出力するとともにフラグFを“1”とする(ステップS14)。一方、受信感度が悪く、今回C/N値がC/N基準レベル以下である場合(ステップS11;NO)、今回C/N値から前回C/N値を減算して今回C/N値と前回C/N値との変化値ΔC/Nを算出する(ステップS12)。
そして、ΔC/Nが0であるか否かを判別する(ステップS13)。今回C/N値と前回C/N値とが等しくΔC/Nが0である場合(ステップS13;YES)、AGC電圧計算部137はAGC電圧の増減を0、即ち、AGC電圧は現状維持とする指示信号を出力する(ステップS14)。
一方、C/N値がC/N基準値を初めて下回った場合、今回C/N値と前回C/N値とが異なりΔC/Nが0ではなく(ステップS13;NO)、ΔC/Nが負の数となり(ステップS15;ΔC/N<0)、ステップS16に移行する。このステップS16においてフラグFの内容が判断されるが、この場合は“1”であるのでステップS17に移行してAGC電圧計算部137はAGC電圧を所定の値α分減少する指示信号を出力する。この後フラグFを、AGC電圧を減少させる指示信号を出力したことを示す“0”にする(ステップ18)。そしてAGC電圧計算部137は今回C/N値を前回C/N値として更新し(ステップS19)、この後ステップS11からの処理動作を繰り返す。このAGC電圧を減少させる動作を行ったことによりC/N値が改善されたなら、ステップS15において、ΔC/Nが正の数となり(ステップS15;ΔC/N>0)、ステップS20に進みフラグFが“1”か、つまり前回の処理でAGC電圧を所定の値α分増加する指示信号を出力したか否かを判定するが、今回の場合はNOであり、ステップS17に進んで再びAGC電圧を所定の値α分減少する処理を行う。
一方、逆にこのAGC電圧を減少させる動作を行ったことによりC/N値が悪化しているなら、ステップS15において、ΔC/Nが負の数となり(ステップS15;ΔC/N<0)、ステップS16に進んでフラグFが“0”か、つまり前回の処理でAGC電圧を所定の値α分減少する指示信号を出力したか否かを判定する。今回の場合は“0”であるのでステップS21に進み、AGC電圧計算部137はAGC電圧を所定の値α分増加する指示信号を出力する。この後フラグFを、AGC電圧を増加させる指示信号を出力したことを示す“1”にして(ステップS22)、この後ステップS19に進む。
以上のようにC/N値が所定の値を下回った場合はまずAGC電圧を下げてみてC/N値の変化具合を調べ、もし改善されているなら前回と同じようにAGC電圧を下げ、悪化しているなら逆にAGC電圧を上げてみる。このように前回のAGC電圧の制御処理を考慮しながら、今回のAGC電圧を制御することにより、C/N値が変動した場合でもAGC電圧を適切に修正することができ、常に高いC/N値を確保することができる。
以上説明したようにAGC電圧が制御されたときのC/N値の遷移を、図3を用いて説明する。図3は、「AGC電圧−C/N値特性」の一例を示したグラフである。AGC電圧Y1[V]のとき前回C/N値はC/N(1)、AGC電圧Y1[V]からα分増加したY2[V]のとき今回C/N値はC/N(2)にあるとする。C/N(2)からC/N(1)への変化値はΔC/N(2)-(1)である。このとき、C/N(1)はC/N基準レベルより小さくて(ステップS11;NO)、更にΔC/N(2)-(1)は0ではなく(ステップS13;NO)正の数であるため(ステップS15;ΔC/N>0)、前回のAGC電圧増加によりC/Nは改善されているとして、さらにAGC電圧はα分増加される(ステップS21)。つまりAGC電圧はY2[V]にα分増加されたY3[V]となる。そしてC/N(2)が前回C/N値として更新される(ステップS19)。
続いて、AGC電圧がY3[V]であるため、C/N計算部136によってC/N値がC/N(3)と計算される。C/N(3)がC/N基準レベルより大きいとすると(ステップS11;YES)AGC電圧はY3[V]に維持される(ステップS14)。
ここで、図3に示すAGC電圧−C/N値特性において、C/N(3)はAGC電圧全体において最良のC/N値に近い最適な値である。このようにC/N値が常に最適な値となるようにAGC電圧が制御されるため、常に高いC/N値を確保することができる。これにより、チューナー部12から出力される信号はノイズの少ない安定した信号となり、故に復調処理が正確に行われ、地上波デジタルテレビ受信装置1から安定した信号が出力される。従って、地上波デジタルテレビ受信装置1の回路性能並びに信頼性を向上させることができる。
〔第2の実施の形態〕
第1の実施の形態では、AGC電圧計算部137が同一の指示信号をAGC電圧制御部138及び139に出力する地上波デジタルテレビ放送受信装置1について説明した。第2の実施の形態では、AGC電圧計算部が複数あるAGC電圧制御部夫々に対して指示信号を出力し、個別に制御する地上波デジタルテレビ放送受信装置2について説明する。
図4は、地上波デジタルテレビ放送受信装置2のブロック図である。地上波デジタルテレビ放送受信装置2は、アンテナ11、チューナー部12及び復調回路部21を備えて構成される。チューナー部12は、アンテナ11によって受信された電波に対して、増幅、中間周波数信号への変換等の処理を行う回路部であり、第1の実施の形態と同一の回路部である。
復調回路部21は、ADC131、FFT132、伝送路等価部133、復調部134、誤り訂正部135、C/N計算部136、AGC電圧計算部211、AGC電圧制御部212及び213によって構成される。
チューナー部12から出力された信号は、ADC131によってアナログからデジタルに変換され、FFT132によってフーリエ変換処理が行われる。FFT132から出力された信号は伝送路等価部133によって波形等価(振幅等価及び位相等価)処理が施され、更に復調部134によって復調処理が施される。復調部134から出力された信号は、誤り訂正部135によって誤り訂正処理が施され、地上波デジタルテレビ放送受信装置2の外部へ出力される。
更に、FFT132から出力された信号はC/N計算部136に入力され、当該信号の受信品位としてC/N値が計算される。そしてAGC電圧計算部211は、C/N計算部136で前回計算されたC/N値(前回C/N値)から今回計算されたC/N値(今回C/N値)への変化値を求め、その変化値に基づいて第1AGC電圧及び第2AGC電圧の増減値を決定する回路部であり、図5に示す回路動作を実現するマイコンやDSP等で構成されるものである。ここで第1AGC電圧とはAGC122の増幅度制御を行うための電圧であり、第2AGC電圧とはAGC126の増幅度制御を行うための電圧である。
AGC電圧計算部211において決定された第1AGC電圧の増減値は、AGC電圧制御部212に入力され、第1AGC電圧が決定される。第2AGC電圧の増減値はAGC電圧制御部213に入力され、第2AGC電圧が決定される。そしてAGC電圧制御部212はAGC122の第1AGC電圧を制御するための制御信号を出力し、AGC電圧制御部213はAGC126の第2AGC電圧を制御するための制御信号を出力する。
本実施の形態のAGC電圧制御について更に詳しく説明する。図5は、AGC電圧計算部211の回路動作の流れを説明するためのフローチャートである。AGC電圧制御は、mode毎に異なる制御が行われるものとする。まず、初期値として変数modeを“0”、前回C/N値をC/N基準レベル、および前回のAGC電圧の増減方向を示すフラグFを増加を示す“1”とする(ステップS30)。そして、変数modeが“0”であるか否かを判別し、“0”である場合(ステップS31;YES)、今回C/N値がC/N基準レベルより大きいか否かを判別する(ステップS32)。C/N基準レベルとは、維持したいC/N値の限界値である。C/N基準レベルは予め設定された値でもいいし、確保したいC/N値のレベルに応じて適宜変更可能としてもよい。
受信感度が良好で、今回C/N値がC/N基準レベルより大きければ(ステップS32;YES)、AGC電圧計算部211は第1及び第2AGC電圧の増減を0、即ち、第1及び第2AGC電圧は現状維持とする指示信号をAGC電圧制御部212及び213にそれぞれ出力し、フラグFを“1”する(ステップS33)。一方、受信感度が悪く、今回C/N値がC/N基準レベル以下であれば(ステップS32;NO)、AGC電圧計算部211は第1AGC電圧を所定の値α分増加する指示信号をAGC電圧制御部212に出力し、第2AGC電圧を現状維持とする指示信号をAGC電圧制御部213に出力する。そして変数modeを“1”とする(ステップS34)。続いて今回C/N値を前回C/N値として更新し(ステップS35)、ステップS31から処理を繰り返す。前回C/N値は、AGC電圧計算部211の備えるメモリ(不図示)に記憶される。
一方、変数modeが“0”以外の場合(ステップS31;NO)、C/N計算部136から出力されたC/N値(今回C/N値)と前回出力されたC/N値(前回C/N値)から変化値ΔC/Nを計算する(ステップS36)。変数modeが“1”の場合(ステップS37;YES)、変化値ΔC/Nが0であるか否かを判別する(ステップS38)。変化値ΔC/Nが0である場合(ステップS38;YES)、AGC電圧計算部211は第1AGC電圧を現状維持とする指示信号をAGC電圧制御部212に出力し、第2AGC電圧は所定の値γ分増加する指示信号をAGC電圧制御部213に出力する。そして変数modeを“2”とする(ステップS39)。
一方、変化値ΔC/Nが0ではなく(ステップS38;NO)、変化値ΔC/Nが正の数、つまり改善されている場合(ステップS40;YES)、AGC電圧計算部211は、フラグFの値を調べる(ステップS41)。もしフラグFが“1”であるなら、前回と同じように第1AGC電圧を所定の値α分増加する指示信号をAGC電圧制御部212に出力し、フラグFを“1”とする(ステップS42、43)。また、フラグFが“0”であるなら、前回と同じく第1AGC電圧を所定の値α分減少する指示信号をAGC電圧制御部212に出力し、フラグFを“0”とする(ステップ45、46)。一方、変化値ΔC/Nが負の数、つまり悪化した場合(ステップS40;NO)、AGC電圧計算部211は、フラグFの値を調べる(ステップS44)。もしフラグFが“0”であるなら、前回とは逆に第1AGC電圧を所定の値α分増加する指示信号をAGC電圧制御部212に出力し、フラグFを“1”とする(ステップS42、43)。また、フラグFが“0”でないなら、やはり前回とは逆に第1AGC電圧を所定の値α分減少する指示信号をAGC電圧制御部212に出力し、フラグFを“0”とする(ステップ45、46)。そしてステップS35からの回路動作を繰り返す。
変数modeが“2”の場合(ステップ37;NO)、変化値ΔC/Nが0であるか否かを判別する(ステップS47)。そして変化値ΔC/Nが0である場合(ステップS47;YES)、AGC電圧計算部211は第1及び第2AGC電圧を現状維持とする指示信号をAGC電圧制御部212及び213に出力する。そして変数modeを“0”とする(ステップS48)。
一方、変化値ΔC/Nが0ではなく(ステップS47;NO)、変化値ΔC/Nが正の数、つまり改善されている場合(ステップS49;YES)、AGC電圧計算部211は、フラグFの値を調べる(ステップS50)。もしフラグFが“1”であるなら、前回と同じように第2AGC電圧を所定の値γ分増加する指示信号をAGC電圧制御部213に出力し、フラグFを“1”とする(ステップS52、S53)。また、フラグFが“0”であるなら、前回と同じく第2AGC電圧を所定の値γ分減少する指示信号をAGC電圧制御部213に出力し、フラグFを“0”とする(ステップ54、55)。一方、変化値ΔC/Nが負の数、つまり悪化した場合(ステップS49;NO)、AGC電圧計算部211は、フラグFの値を調べる(ステップS51)。もしフラグFが“0”であるなら、前回とは逆に第2AGC電圧を所定の値γ分増加する指示信号をAGC電圧制御部213に出力し、フラグFを“1”とする(ステップS52、53)。また、フラグFが“0”でないなら、やはり前回とは逆に第2AGC電圧を所定の値γ分減少する指示信号をAGC電圧制御部213に出力し、フラグFを“0”とする(ステップ54、55)。そしてステップS35からの回路動作を繰り返す。
このように、C/N値の変化値やその正負に応じて第1及び第2AGC電圧を制御することにより、C/N値が変動した場合でも即座にAGC電圧を修正することができ、常に高いC/N値を確保することができる。
以上説明したように第1及び第2AGC電圧が制御されたときのC/N値の遷移を、図6を用いて説明する。図6は、「AGC122のAGC電圧−C/N値特性」の一例を示したグラフである。まず、AGC電圧計算部211の回路動作に使用される変数modeを“0”とし、第1AGC電圧がZ1[V]、C/N値がC/N(4)にあるとする。このとき、C/N(4)はC/N基準レベルより小さいため(ステップS32;NO)、第1AGC電圧が所定の値α分増加されてZ2[V]となる。そして変数modeが“1”とされる(ステップS34)。またC/N(4)が前回C/N値として更新される(ステップS35)。
次に第1AGC電圧がZ2[V]であるため、C/N計算部136によってC/N値がC/N(5)と計算される。C/N(4)からC/N(5)への変化値はΔC/N(5)-(4)である(ステップS36)。ΔC/N(5)-(4)は0ではなく(ステップS38;NO)正の数であるため(ステップS40;YES)、第1AGC電圧は前回の処理と同じく所定の値α分増加される(ステップS42)。つまり第1AGC電圧はZ2[V]に所定の値α分増加され、Z3[V]となる。そしてC/N(5)が前回C/N値として更新される(ステップS35)。
続いて、第1AGC電圧がZ3[V]であるため、C/N計算部136によってC/N値が計算される。計算された今回C/N値がC/N(5)と同じ値である場合、即ち、C/N値の変化値が0である場合(ステップS38;YES)、第1AGC電圧はZ3[V]に維持される。そして第2AGC電圧は所定の値γ分増加され、変数modeが“2”とされる(ステップS39)。今回C/N値が前回C/N値として更新され(ステップS35)、このあとより最適なC/N値となるように第2AGC電圧が調整される(ステップS47〜S55)。第2AGC電圧の調整を細かく行うことによって、図6に示す特性においてより最高点に近いC/N値とすることができる。
ここで、図6に示す「AGC電圧−C/N値特性曲線」において、C/N(5)はAGC電圧全体において最良のC/N値に近い最適な値である。即ち、C/N値が常に最良な値となるように第1及び第2AGC電圧が制御されるため、常に高いC/N値を確保することができる。これにより、チューナー部12から出力される信号はノイズの少ない安定した信号となり、故に復調処理が正確に行われ、地上波デジタルテレビ受信装置2から安定した信号が出力される。従って、地上波デジタルテレビ受信装置2の回路性能並びに信頼性を向上させることができる。
上述の第2の実施形態においては、第1AGC電圧を制御する処理から第2AGC電圧を制御する処理に切り換えるタイミングをΔC/Nの値から決めていたが(図5のステップS38、S39の処理参照)、第1の実施形態と同じように、AGC122、BPF123及びRFミキサ124のいずれかからの出力信号のレベルを監視し、このレベルを超えたか否かを検知することにより、第1AGC電圧を制御する処理から第2AGC電圧を制御する処理に切り換えるように構成することも可能である。
〔第3の実施の形態〕
第1、第2の実施の形態では、受信品位としてC/N値を用いた。第3の実施の形態では、受信品位としてSP信号の誤差を用いた地上波デジタルテレビ放送受信装置3について説明する。
図7は、地上波デジタルテレビ放送受信装置3のブロック図である。地上波デジタルテレビ放送受信装置3は、アンテナ11、チューナー部12及び復調回路部31を備えて構成される。チューナー部12は、アンテナ11によって受信された電波(受信信号)に対して、増幅、中間周波信号への変換等の処理を行う回路部であり、第1の実施形態と同一の回路部である。また、復調回路部31は、ADC131、FFT132、伝送路等価部133、復調部134、誤り訂正部135、SP信号誤差計算部311、AGC電圧計算部312、AGC電圧制御部313,314によって構成される。
チューナー部12から出力された信号は、ADC131によってアナログからデジタルに変換され、FFT132によってフーリエ変換処理が行われる。FFT132から出力された信号(周波数信号)は伝送路等価部133によって波形等価(振幅等価及び位相等価)処理が施され、更に復調部134によって復調処理が施される。復調部134から出力された信号は、誤り訂正部135によって誤り訂正処理が施され、地上波デジタルテレビ放送受信装置3の外部へ出力される。
更に、FFT132から出力された信号(周波数信号)はSP信号誤差計算部311に入力され、当該信号の受信品位として「SP信号の誤差」が計算される。
SP信号誤差計算部311によるSP信号の誤差の計算方法を説明する。SP信号とは、地上波デジタルテレビ放送の伝送方式において規格化されている同期信号の一種であり、伝送路等価部133による波形等価処理に用いられる信号である。また、このSP信号は、所定の位相及び振幅を有する信号であり、地上波デジタルテレビ放送の伝送信号中に分散して配置されている。
図8に、OFDMシンボル内のSP信号の配置パターンの一例を示す。同図において、黒丸はSP信号を表し、白丸はデータ信号等のSP信号以外の信号を表している。また、同図は、1セグメントが432キャリア(f〜f431)から成る場合を示しており、12キャリア毎にSP信号が配置されている。即ち、1シンボル当たり36本のSP信号が配置されている。
このSP信号の配置は、周期的に変化するように定められている。従って、シンボルを指定することでSP信号の配置位置が一意に定められる。同図では、4種類の配置パターンが順に表れるように定められている。
また、SP信号は、図9に示すコンスタレーションのように、伝送路の状態等によりその位相や振幅が変化する。同図(a)は、送信時の本来のSP信号(以下、「基準SP信号」という)の信号点配置を示し、同図(b)は、受信時のSP信号(以下、「受信SP信号」という)の信号点配置を示している。同図(b)に示す受信SP信号の位置が、同図(a)に示す基準SP信号の位置に対して、その位相が「θ」変化している。
SP信号誤差計算部311は、FFT132から入力された周波数信号中のSP信号(受信SP信号)と、予め定められた基準SP信号との差分を、「SP信号の誤差」として算出する。具体的には、図9において、基準SP信号の位置を(X,Y)とし、受信SP信号の位置を(x、y)とすると、1つのSP信号についての搬送波電力に対するノイズの電力の比は次式(1)で与えられる。
Figure 2006074721
そして、次式(2)に示すように、1シンボル中の各SP信号についての電力比の平均を、「SP信号の誤差」として算出する。
Figure 2006074721
尚、上式(2)において、「N」は1シンボル中のSP信号の数(本数)を示す。
ところで、本実施形態では、変調方式としてBPSK(Binary Phase Shift Keying)方式が用いられることとする。BPSK方式の場合、図10に示すように、基準SP信号の位置は(+4/3,0)、(−4/3,0)の2種類となり、その電力値は等しい。即ち、式(1)において、分母に相当する基準SP信号の電力値は一定値となる。このため、本実施形態では、次式(3)で与えられる、1シンボル当たりの各基準SP信号値と受信SP信号値との差分の平均値を、「SP信号の誤差」として用いる。
Figure 2006074721
図11に、SP信号誤差計算部311のブロック図を示す。同図に示すように、SP信号誤差計算部311は、同期検出回路3111、SPカウンタ回路3112、I,Q情報読出回路3113、I,Q情報テーブル3114、SP信号抽出回路3115、誤差計算回路3116、誤差集計回路3117によって構成される。
同期検出回路3111は、FFT132から入力される周波数信号中のSP信号である受信SP信号と基準SP信号との同期を取るための同期情報を生成して出力する。具体的には、入力される周波数信号を監視して、新たなシンボルのデータの入力を検出する。また、周波数信号中のTMCC信号を基に、連続する複数シンボルから成るフレームの先頭位置を検出する。そして、新たなシンボルの入力を検出したことを示す情報や、フレームの先頭位置の検出を示す情報を含む情報を同期信号として生成し、SPカウンタ回路3112に出力する。
SPカウンタ回路3112は、同期検出回路3111から入力される同期情報を基に、シンボルを指定するカウント値を生成する。即ち、シンボルが受信される毎にカウント値をカウントアップするとともに、フレーム先頭位置が検出されると、カウント値を初期値(例えば、0)に更新する。そして、カウント値から、現在受信しているシンボルを判断し、該シンボル中の何れのキャリアにSP信号が配置されているか、その配置パターンを指定するSP配置情報を生成し、SP信号抽出回路3115に出力する。例えば、図8において、カウント値によって先頭(図中、一番上)のシンボルが指定されている場合には、周波数f、f12、f24・・・のキャリアにSP信号が配置されていることを表す配置パターンをSP配置情報として生成・出力する。また、該配置パターンで示される各SP信号が何れの基準SP信号であるかを指定するSP信号情報を生成し、I,Q情報読出回路3113に出力する。
I,Q情報読出回路3113は、SPカウンタ回路3112から入力されるSP信号情報によって指定された各基準SP信号のI、Q成分値((X,Y-)〜(X,Y))を、I,Q情報テーブル3114から読み出して出力する。
I,Q情報テーブル3114は、SP信号誤差計算部311の備えるメモリ(不図示)に記憶されたデータテーブルであり、各基準SP信号の位置、即ち、I,Q成分値(X,Y)を格納している。具体的には、本実施形態においては、(+4/3,0)と(−4/3,0)との2種類の値が格納されている。
SP信号抽出回路3115は、SPカウンタ回路3112から入力されるSP配置情報で指定される配置パターンに従って、FFT132から入力される周波数信号の中から、指定される各SP信号(受信SP信号)のI,Q成分値((x,y)〜(x,y))を抽出して出力する。
誤差計算回路3116は、減算器3116a,3116bと、乗算器3116c,3116dと、加算器3116eとを有し、1シンボル毎に、該シンボル中の各SP信号について、受信SP信号と基準SP信号との差分の二乗和を求め、該SP信号の誤差として出力する。
減算器3116aは、SP信号抽出回路3115から入力された受信SP信号のI成分値xから、I,Q情報読出回路3113から入力された基準SP信号のI成分値Xを減算して出力する。乗算器3116cは、減算器3116aから入力された値(x−X)を自乗して出力する。
減算器3116bは、SP信号抽出回路3115から入力された受信SP信号のQ成分値yから、I,Q情報読出回路3113から入力された基準SP信号のQ成分値Yを減算して出力する。乗算器3116dは、減算器3116bから入力された値(y−Y)を自乗して出力する。
そして、加算器3116eは、乗算器3116cから出力された値((x−X))と、乗算器3116dから出力された値((y−Y))とを加算して出力する。
そして、誤差集計回路3117は、誤差計算回路3116から出力された値を全て加算し、1シンボル当たりのSP信号の数Nで除して、1シンボル当たりのSP信号の誤差を算出する。この誤差集計回路3117から出力される値が、SP信号誤差計算回路3116が算出する、1シンボル当たりの「SP信号の誤差」となる。
そして、AGC電圧計算部312は、SP信号誤差計算部311で計算された「SP信号の誤差」を基に、AGC122,126それぞれのAGC電圧を決定する。具体的には、SP信号誤差計算部311で前回計算されたSP信号の誤差(以下、「前回誤差」という)から今回計算されたSP信号の誤差(以下、「今回誤差」という)への変化値を求め、その変化値に基づいて第1AGC電圧及び第2AGC電圧の増減値を決定する。ここで、第1AGC電圧とは、AGC122の増幅度制御を行うための電圧であり、第2AGC電圧とは、AGC126の増幅度調整を行うための電圧である。
AGC電圧計算部312において決定された第1AGC電圧の増減値は、AGC電圧制御部313に入力され、第1AGC電圧が決定される。第2AGC電圧の増減値は、AGC電圧制御部314に入力され、第2AGC電圧が決定される。そして、AGC電圧制御部313はAGC122の第1AGC電圧を制御するための制御信号を出力し、AGC電圧制御部314はAGC126の第2AGC電圧を制御するための制御信号を出力する。
本実施形態のAGC電圧制御について更に詳しく説明する。図12は、AGC電圧計算部312の回路動作の流れを説明するためのフローチャートである。先ず、AGC電圧計算部312は、前回誤差として「0」をAGC電圧計算部312の備えるメモリ(不図示)に記憶しておくとともに、AGC電圧を増加又は減少の何れの処理を行ったことを表すフラグFを“1”とする(ステップS60)。
次に、SP信号誤差計算部311によりSP信号の誤差が計算され出力されると、AGC電圧計算部312は、入力された値、即ち今回誤差「0」であるか否かを判断し、今回誤差が「0」である場合には(ステップS61:YES)、AGC電圧の増減を0、即ちAGC電圧は現状維持とする指示信号を出力するとともに、フラグFを“1”とする(ステップS62)。
一方、今回誤差が「0」でない場合には(ステップS61:NO)、AGC電圧計算部312は、今回誤差から前回誤差を減算して誤差変化値を算出し(ステップS63)、この誤差変化値が「0」より大きいか否かを判断する。
誤差変化値が「0」より大きい場合(ステップS64:YES)、フラグFの値を判断し、フラグFの値が、前回AGC電圧を増加させる指示信号を出したことを示す“1”である場合には(ステップS65:YES)、AGC電圧を所定の値α分減少する指示信号を出力する(ステップS66)。そして、フラグFを、AGC電圧を減少させる指示信号を出したことを示す“0”にした後(ステップS67)、ステップS71に進む。
また、フラグFの値が“1”でない、即ち前回AGC電圧を減少させる指示信号を出したことを示す“0”である場合には(ステップS65:NO)、AGC電圧計算部312は、AGC電圧を所定の値分増加させる指示信号出力する(ステップS69)。そして、フラグFを、AGC電圧を増加させる指示信号を出したことを示す“1”にした後(ステップS70)、ステップS71に進む。
一方、誤差変化値が「0」より大きくない、即ち「0」より小さい場合には(ステップS64:NO)、AGC電圧計算部312は、フラグFの値を判断し、フラグFの値が“1”である場合には(ステップS68:YES)、AGC電圧を所定のα分増加させる指示信号を出力し(ステップS69)、フラグFを“1”とした後(ステップS70)、ステップS71に進む。一方、フラグFが“1”でない、即ち“0”である場合には(ステップS68:NO)、AGC電圧を所定のα分減少させる指示信号を出力し(ステップS66)、フラグFを“0”とした後(ステップS67)、ステップS71に進む。
そして、ステップS71では、今回誤差を前回誤差として更新し(ステップS71)、その後、ステップS61に戻る。
以上説明したようにAGC電圧制御が行われた場合のC/N値の遷移を、図13を参照して説明する。同図は、「AGC電圧−SP信号の誤差」特性の一例を示したグラフである。ところで、AGC電圧に対するC/N値の特性として、例えば図17に一例を示した関係がある。また、受信品位に対するC/N値とSP信号の誤差との間には、逆の関係がある。即ち、C/N値の増加は受信品位の向上を表し、C/N値の減少は受信品位の低下を表す。一方、SP信号の誤差の増加はノイズの増加即ち受信品位の低下を表し、SP信号の誤差の減少はノイズの減少即ち受信品位の向上を表す。従って、C/N値とSP信号との間には、C/N値が大きくなるとSP信号の誤差は小さくなり、C/N値が減少するとSP信号の誤差は大きくなるといった、逆の関係がある。このため、AGC電圧に対するSP信号の誤差の特性は、例えば図13に示すグラフとなる。
図13において、AGC電圧がW1[V]のときのSP信号の誤差を誤差(1)、AGC電圧がW2[V]のときのSP信号の誤差を誤差(2)とする。そして、AGC電圧がW1[V]からW2[V]にα分増加されたとすると、今回誤差である誤差(2)は前回誤差である誤差(1)より小さい(誤差(2)<誤差(1))ため、誤差変化値は「負」の値となり(ステップS64:NO)、また、フラグFは、AGC電圧を増加したことを示す“1”である(ステップS68:YES)。従って、誤差は小さくなった、即ちC/N値は改善されたと判断され、AGC電圧が更にα増加されてW3[V]となる(ステップS69)。そして、誤差(2)が前回誤差とされる(ステップS71)。
AGC電圧がW3[V]となると、今回誤差が誤差(3)とされ、この誤差(3)は前回誤差である誤差(2)より大きい(誤差(3)>誤差(2))ので、誤差変化値は「正」の値となる(ステップS64:YES)。また、フラグFは“1”であるので(ステップS65:YES)、誤差が増加した、即ちC/N値が低下したと判断され、AGC電圧がα分減少される(ステップS66)。そして、誤差(3)が前回誤差とされる(ステップS71)。
このように、SP信号の誤差が最も小さい、即ちC/N値が最も高い(最良の)値となるようにAGC電圧が制御されるため、常に高いC/N値が確保される。これにより、復調回路部31から出力される信号はノイズの少ない安定した信号となり、故に、復調処理が正確に行われ、地上波デジタルテレビ放送受信装置3から安定した信号が出力される。従って、地上波デジタルテレビ放送受信装置3の回路性能並びに信頼性を向上させることができる。
尚、第3の実施の形態では、受信品位として、同期信号の一種であるSP信号の誤差を用いることとしたが、他の同期信号、例えばCP信号を用いても同様に実現可能である。
また、1シンボル中の全SP信号について、基準SP信号と受信SP信号との差分の平均値を「SP信号の誤差」として用いることとしたが、(1)全SP信号ではなく、それらの内の幾つか(例えば、シンボルの中央付近のキャリアや後半部分のキャリア等)を用いても良いし、(2)現在のシンボルを含む過去数シンボルについての平均値を用いることとしても良いし、(3)平均値ではなく、各SP信号についての差分の総和を用いても良い。
また、変調方式として、BPSK方式の場合を説明したが、他の変調方式、例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式、64QAM方式でも同様に適用可能である。但しこの場合、各基準SP信号の電力値が一定でないので、式(2)に従ってSP信号の誤差を算出する。
また、上述した第1、第2の実施の形態では、受信品位としてC/N値を用い、第3の実施の形態では、受信品位としてSP信号の誤差を用いたが、他の受信品位として、BER(ビットエラーレート)を用いることとしても良い。図14に、第3の実施の形態の変形例として、受信品位としてBERを用いた地上波デジタルテレビ放送受信装置4のブロック図を示す。尚、同図において、上述した各実施形態(図1,4,7参照)と同一の構成要素については同符号を付してある。
図14によれば、地上波デジタルテレビ放送受信装置4は、アンテナ11、チューナー部12及び復調回路部41を備えて構成される。復調回路部41は、ADC131、FFT132、伝送路等価部133、復調部134、誤り訂正部135、BER算出部141、AGC電圧計算部142、AGC電圧制御部143及び144によって構成される。
BER算出部141は、FFT132から入力された信号(周波数信号)の受信品位としてBERを算出する。
AGC電圧計算部142は、BER算出部141で算出されたBERを基に、上述した第1実施形態のAGC電圧計算部136と同様に、第1AGC電圧及び第2AGC電圧の増減値を決定する。即ち、BER算出部141で前回算出されたBER(前回BER)から今回算出されたBER(今回BER)への変化値を求め、その変化値に基づいて、第1AGC電圧及び第2AGC電圧の増減値を決定する。
そして、AGC電圧制御部143は、AGC電圧計算部142によって決定された第1AGC電圧の増減値を基に、AGC122の第1AGC電圧の増幅度を制御するための制御信号を出力し、AGC電圧制御部144は、AGC電圧計算部142によって決定された第2AGC電圧の増減値を基に、AGC126の第2AGC電圧の増幅度を制御するための制御信号を出力する。
また、上述した第1の実施の形態では、AGC電圧計算部137は、C/N計算部136で計算されたC/N値の変化を基にAGC122及び126に対するAGC電圧の増減値を決定することとしたが、図15に示すように、AGC電圧計算部137は、一方のAGC126に対するAGC電圧の増減値を決定し、AGC126のAGC電圧を制御するための制御信号を出力するAGC電圧制御部139に出力することとしても良い。この場合、AGC122は、AGC制御部911からの制御信号によって、BPF123からの出力信号のレベル等に応じて再帰的に制御される。図15に、上述した第1の実施の形態の変形例としての地上波デジタルテレビ放送受信装置5のブロック構成図を示す。
更に、不図示であるが、第3の実施の形態についても同様に、AGC電圧計算部312は、SP信号誤差計算部311で計算されたSP信号の誤差の変化を基にAGC122及び126に対するAGC電圧の増減値を決定することとしたが、一方のAGC126に対するAGC電圧の増減値を決定し、AGC電圧制御部314に出力することとしても良い。この場合、AGC122は、AGC制御部911からの制御信号によって、BPF123からの出力信号のレベル等に応じて再帰的に制御される。
第1の実施の形態の地上波デジタルテレビ放送受信装置の回路構成を示すブロック図。 第1の実施の形態のAGC電圧計算部の処理を説明するためのフローチャート。 第1の実施の形態のAGC電圧計算部の処理を説明するための図。 第2の実施の形態の地上波デジタルテレビ放送受信装置の回路構成を示すブロック図。 第2の実施の形態のAGC電圧計算部の処理を説明するためのフローチャート。 第2の実施の形態のAGC電圧計算部の処理を説明するための図。 第3の実施の形態の地上波デジタルテレビ放送受信装置の回路構成を示すブロック図。 OFDMシンボル内のSP信号の配置パターンの一例を示す図。 SP信号の信号点の変化を示す図。 BPSK方式の場合のSP信号の信号点配置を示す図。 SP信号誤差計算部の回路構成を示すブロック図。 第3の実施の形態のAGC電圧計算部の処理を説明するためのフローチャート。 第3の実施の形態のAGC電圧の計算部の処理を説明するための図。 第3の実施の形態の変形例としての回路構成を示すブロック図。 第1の実施の形態の変形例としての回路構成を示すブロック図。 従来の地上波デジタルテレビ放送受信装置の回路構成を示すブロック図。 AGC電圧−C/N値特性のグラフ。
符号の説明
1、2、3 地上波デジタルテレビ放送受信装置
11 アンテナ
12 チューナー部
121 LNA
122、126 AGC
123、125 BPF
124 RFミキサ
127 IFミキサ
128 LPF
13、21、31 復調回路部
131 ADC
132 FFT
133 伝送路等価部
134 復調部
135 誤り訂正部
136 C/N計算部
137、211、322 AGC電圧計算部
138、139、212、213、323,314 AGC電圧制御部
311 SP信号誤差計算部
3111 同期検出回路
3112 SPカウンタ回路
3113 I,Q情報読出回路
3114 I,Q情報テーブル
3115 SP信号抽出回路
3116 誤差計算回路
3117 誤差集計回路

Claims (10)

  1. 増幅部を含むチューナー部で受信された受信信号を復調する復調回路において、
    当該復調回路に入力される前記受信信号の受信品位を検出する受信品位検出部と、
    この受信品位検出部によって検出された受信品位から、当該受信品位の変化を検出する変化検出部と、
    この変化検出部によって検出された受信品位の変化に基づいて前記チューナー部の増幅部における増幅度を制御するための制御信号を出力する制御信号出力部と、
    を含むことを特徴とする復調回路。
  2. 前記制御信号出力部は、前記受信品位の変化が検出されない場合は前記増幅度を変化させないとともに、前記受信品位の変化が検出された場合は、当該変化が検出される毎に前回変化が検出された際に出力した制御信号に更に基づいた増幅度の制御を行わせるための制御信号を出力する請求項1記載の復調回路。
  3. 前記チューナー部は、複数の増幅部を含み、前記制御信号出力部は、前記変化検出部にて検出された受信品位の変化に基づいて、前記チューナー部の複数の増幅部における夫々の増幅度を独立に制御するための制御信号を出力する請求項1記載の復調回路。
  4. 前記制御信号出力部は、前記受信品位の変化が検出されない場合は前記増幅度を変化させないとともに、前記受信品位の変化が検出された場合は、当該変化が検出される毎に前回変化が検出された際に出力した制御信号に更に基づいた増幅度の制御を行わせるための制御信号を複数の増幅部に対して出力する請求項1記載の復調回路。
  5. 前記受信品位検出部は、
    当該復調回路に入力される前記受信信号から所定の同期信号を抽出する同期信号抽出部と、
    前記同期信号の基準の値が記憶される記憶部と、
    前記同期信号抽出部により抽出された同期信号の値と前記記憶部に記憶された前記同期信号の基準の値との誤差量を算出する誤差量算出部と、
    を有し、この誤差量算出部によって算出された誤差量を受信品位として出力することを特徴とする請求項1記載の復調回路。
  6. 増幅部を含むチューナー部で受信された受信信号を復調する復調方法において、
    前記受信信号の受信品位を検出する受信品位検出工程と、
    この受信品位検出工程において検出された受信品位から、当該受信品位の変化を検出する変化検出工程と、
    この変化検出工程において検出された受信品位の変化に基づいて前記増幅部における増幅度を制御するための制御信号を出力する制御信号出力工程と、
    を有することを特徴とする復調方法。
  7. 前記制御信号出力工程は、前記受信品位の変化が検出されない場合は前記増幅度を変化させないとともに、前記受信品位の変化が検出された場合は、当該変化が検出される毎に前回変化が検出された際に出力した制御信号に更に基づいた増幅度の制御を行わせるための制御信号を出力する工程である請求項6記載の復調方法。
  8. 前記チューナー部は、複数の増幅部を含み、前記制御信号出力工程は、前記変化検出工程において検出された受信品位の変化に基づいて、前記チューナー部の複数の増幅部における夫々の増幅度を独立に制御するための制御信号を出力する工程である請求項6記載の復調方法。
  9. 前記制御信号出力工程は、前記受信品位の変化が検出されない場合は前記増幅度を変化させないとともに、前記受信品位の変化が検出された場合は、当該変化が検出される毎に前回変化が検出された際に出力した制御信号に更に基づいた増幅度の制御を行わせるための制御信号を複数の増幅部に対して出力する工程である請求項6記載の復調方法。
  10. 前記受信品位検出工程は、
    前記受信信号から所定の同期信号を抽出する同期信号抽出工程と、
    前記同期信号抽出工程により抽出された前記同期信号の値と予め定められた同期信号の基準の値との誤差量を算出する誤差量算出工程と、
    を有し、この誤差量算出工程において算出された誤差量を受信品位として出力する工程である請求項6記載の復調方法。
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