JP4586553B2 - 位相差フィルム、及び位相差フィルムの製造方法 - Google Patents

位相差フィルム、及び位相差フィルムの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、製膜時のハンドリング性が良好で、各層の膜厚が均一で、機械的強度や透明性に優れるポリスチレン系樹脂を含む位相差フィルムに関する。
液晶表示装置(LCD)の表示性能を向上させる部材として、位相差フィルムが重要な役割を果たしている。位相差フィルムには、液晶を配向させたフィルムなど様々なものが知られているが、中でも製造効率に優れることから、樹脂フィルムを延伸により配向させて得られる延伸フィルムが広く用いられてきた。
該延伸フィルムからなる位相差フィルムには、ポリカーボネート系樹脂フィルムを始めとして種々のものが利用されてきたが、その中でも、透明性に優れ、STN型等のLCDに対する視野角補償に効果が大きいポリスチレン系樹脂フィルムが注目されている(引用文献1)。
ところが、ポリスチレン系樹脂フィルムは機械的強度に劣るために、延伸処理を施すと容易に破断してしまい、製造効率に劣るといった欠点が指摘されていた。
この問題を解消するため、ポリスチレン系樹脂等の固有複屈折値が負の材料からなる層と、ポリノルボルネン系樹脂等の固有複屈折値が正の材料からなる層とを積層した積層フィルムを共延伸することにより位相差フィルムを得る手法が提案されている(引用文献2、3)。
特開平2−256023号公報 特開2002−040258号公報 特開2004−133313号公報
ところが、特許文献2や特許文献3に記載の位相差フィルムは、各層の樹脂のガラス転移温度(Tg)に差がある場合に、製膜時において、Tgが高い方の樹脂層を配向させようとすると、Tgが低い方の樹脂層が延伸設備に粘着してしまうことから、製造効率に劣り、改善が必要とされていた。
従って、本発明の目的は、各層の膜厚が均一で、製膜時のハンドリング性が良好で、機械的強度や耐久性や透明性に優れ、種々の表示装置に対する視野角補償に効果が大きい位相差フィルムを提供することである。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、Tgが特定範囲であるポリスチレン系樹脂からなるフィルムの両面に、メルトフローレート値が特定範囲であるポリノルボルネン系樹脂からなるフィルムを積層することにより、上記目的を達成しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば、
(1)ポリスチレン系樹脂からなるフィルム(A層)の両面に、ポリノルボルネン系樹脂からなるフィルム(B層)が積層された位相差フィルムであって、
ポリスチレン系樹脂及びポリノルボルネン系樹脂のガラス転移温度をそれぞれTg(A)(℃)及びTg(B)(℃)としたとき、Tg(A)>Tg(B)+20℃、且つ、80℃≦Tg(B)≦120℃であり、
ポリノルボルネン系樹脂のメルトフローレート(JIS K7210に準じて、温度280℃、荷重21.18N(条件S)で測定)が5〜50g/10分であることを特徴とする位相差フィルム、
(2)波長400〜700nmの光で測定したA層の正面方向のレターデーション及びB層の正面方向のレターデーションをそれぞれRe(A) 及びRe(B)としたとき、|Re(A)|>|Re(B)|、且つ、|Re(B)|が40nm以下であり、係数Nzが0以下であることを特徴とする(1)記載の位相差フィルム、
(3)波長400〜700nmの光で測定したA層の正面方向のレターデーションRe(A)が112nm〜115nmであることを特徴とする(1)又は(2)記載の位相差フィルム、
(4)(1)〜(3)のいずれか一項に記載の位相差フィルムの製造方法であって、
ポリスチレン系樹脂とポリノルボルネン系樹脂とを共押出しして、ポリスチレン系樹脂からなるa層の両面にポリノルボルネン系樹脂からなるb層が積層された積層フィルムを製膜し、
製膜された積層フィルムを共延伸することを特徴とする、位相差フィルムの製造方法、
を提供するものである。
本発明の位相差フィルムは、製造効率に優れ、製膜時のハンドリング性が良好で、各層の膜厚が均一で、視野角補償性能に優れ、機械的強度や透明性に優れ、長期に渡って光学特性が良好に保たれる位相差フィルムとして、液晶表示装置、有機EL表示装置に広く適用可能である。
本発明の位相差フィルムは、ポリスチレン系樹脂からなるフィルム(A層)の両面に、ポリノルボルネン系樹脂からなるフィルム(B層)が積層された構成を有する。
本発明に用いるポリスチレン系樹脂は、例えば、ポリスチレン、又は、スチレン、α-メチルスチレン、o-メチルスチレン、p-メチルスチレン、p-クロロスチレン、p-ニトロスチレン、p-アミノスチレン、p-カルボキシスチレン、p-フェニルスチレンなどのスチレン系単量体と、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、(メタ)アクリロニトリル、α-クロロアクリロニトリル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、酢酸ビニルなどのその他の単量体との共重合体などを挙げることができる。これらの中で、ポリスチレン又はスチレンと無水マレイン酸との共重合体を好適に用いることができる。
本発明に用いるポリスチレン系樹脂の分子量は使用目的に応じて適宜選定されるが、溶媒としてシクロヘキサン(重合体樹脂が溶解しない場合はトルエン)を用いたゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーで測定したポリイソプレンまたはポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で、通常10,000〜300,000、好ましくは15,000〜250,000、より好ましくは20,000〜200,000である。本発明に用いるポリスチレン系樹脂は、そのガラス転移温度Tg(A)が200℃を超えないことが好ましい。Tg(A)が200℃を上回ると、本発明の位相差フィルムを製造する場合に、B層に焼けが生じたり、B層のポリノルボルネン系樹脂が延伸設備に粘着したりするおそれがある。また、位相差フィルムを製造するための延伸ができなくなるおそれもある。
本発明において、ポリスチレン系樹脂には、必要に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、塩素捕捉剤、難燃剤、結晶化核剤、ブロッキング防止剤、防曇剤、離型剤、顔料、有機又は無機の充填材、中和剤、滑剤、分解剤、金属不活性化剤、汚染防止剤、抗菌剤やその他の樹脂、熱可塑性エラストマーなどの公知の添加剤を発明の効果が損なわれない範囲で添加することができる。
本発明に用いるポリノルボルネン系樹脂としては、例えば、ノルボルネン構造を有する単量体の開環重合体若しくはノルボルネン構造を有する単量体と他の単量体との開環重合体又はそれらの水素化物、ノルボルネン構造を有する単量体の付加重合体若しくはノルボルネン構造を有する単量体と他の単量体との付加重合体又はそれらの水素化物等を挙げることができる。これらの中で、ノルボルネン構造を有する単量体の開環(共)重合体水素化物は、透明性、成形性、耐熱性、低吸湿性、寸法安定性、軽量性などの観点から、特に好適に用いることができる。
ノルボルネン構造を有する単量体としては、例えば、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン(慣用名:ノルボルネン)、トリシクロ〔4.3.0.12,5〕デカ−3,8−ジエン(慣用名:ジシクロペンタジエン)、7,8−ベンゾトリシクロ〔4.3.0.12,5〕デカ−3−エン(慣用名:メタノテトラヒドロフルオレン)、テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕ドデカ−3−エン(慣用名:テトラシクロドデセン)、8−エチリデン−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン(慣用名:エチリデンテトラシクロドデセン)およびこれらの化合物の誘導体(環に置換基を有するもの)などを挙げることができる。ここで、置換基としては、例えばアルキル基、アルキレン基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基などが挙げられる。また、これらの置換基は、同一または相異なって複数個が環に結合していてもよい。また、ノルボルネン系単量体は1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
ノルボルネン構造を有する単量体と開環共重合可能な他の単量体としては、例えば、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどのモノ環状オレフィン類およびその誘導体;シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエンなどの環状共役ジエンおよびその誘導体;などが挙げられる。
ノルボルネン系単量体の開環重合体およびノルボルネン系単量体とこれと開環共重合可能な他の単量体との開環共重合体は、単量体を開環重合触媒の存在下に重合することにより得ることができる。
用いる開環重合触媒としては、例えば、ルテニウム、オスミウムなどの金属のハロゲン化物と、硫酸塩またはアセチルアセトン化合物、および還元剤とからなる触媒;あるいは、チタン、ジルコニウム、タングステン、モリブデンなどの金属のハロゲン化物またはアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合物とからなる触媒;などが挙げられる。
ノルボルネン構造を有する単量体の付加重合体およびノルボルネン構造を有する単量体とこれと付加共重合可能な他の単量体との付加共重合体は、単量体を付加重合触媒の存在下に重合することにより得ることができる。
付加重合触媒としては、例えば、チタン、ジルコニウム、バナジウムなどの金属の化合物と有機アルミニウム化合物からなる触媒などを用いることができる。
ノルボルネン構造を有する単量体と付加共重合可能な他の単量体としては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどの炭素数2〜20のα−オレフィンおよびこれらの誘導体;シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンなどのシクロオレフィンおよびこれらの誘導体;1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエンなどの非共役ジエンなどが挙げられる。これらの単量体は1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、α−オレフィンが好ましく、エチレンがより好ましい。
本発明に用いるポリノルボルネン系樹脂の分子量は使用目的に応じて適宜選定されるが、溶媒としてシクロヘキサン(重合体樹脂が溶解しない場合はトルエン)を用いたゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーで測定したポリイソプレンまたはポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で、通常5,000〜500,000、好ましくは10,000〜100,000、より好ましくは35,000〜80,000である。本発明に用いるポリノルボルネン系樹脂は、ガラス転移温度Tg(B)が80〜120℃であり、95〜115℃であることが好ましく、102〜108℃であることがさらに好ましい。Tg(B)が80℃を下回ると、熱的耐久性が悪くなり、Tg(B)が120℃を上回ると、延伸加工性が悪くなる。
本発明に用いるポリノルボルネン系樹脂は、JIS K7210に準じて、温度280℃、荷重21.18N(条件S)で測定した場合のメルトフローレートが、5〜50g/10分、好ましくは10〜35g/10分である。該共重合体のメルトフローレートが、5g/10分を下回ると、B層の正面方向のレターデーションが発現しやすくなったり、A層の厚さむらが生じやすくなったりする。該共重合体のメルトフローレートが、50g/10分を上回ると、本発明の位相差フィルムを製造する場合に、延伸機の加熱オーブン内壁やテンター延伸機のクリップやニップロール等に対してポリノルボルネン系樹脂からなる層が粘着してしまい、フィルムに破断が生じたり、連続製造が困難になったりする。
本発明において、ポリノルボルネン系樹脂には、必要に応じて、前記ポリスチレン系樹脂の説明で記載した添加剤を発明の効果が損なわれない範囲で添加することができる。
前記Tg(A)と前記Tg(B)とは、Tg(A)>Tg(B)+20℃の関係を満たすことが好ましく、Tg(A)>Tg(B)+24℃を満たすことがより好ましい。延伸前のポリスチレン系樹脂からなる層(a層)と延伸前のポリノルボルネン系樹脂からなる層(b層)との積層フィルムを延伸するとき、温度Tg(A)(℃)付近で延伸すると、A層の複屈折特性を十分かつ均一に発現させることができる。一般に、ポリスチレン系樹脂からなるフィルムは、単独では延伸しにくく、延伸ムラや破断などが生ずる場合がある。しかし、本発明では、a層の両面に、ガラス転移温度が低いb層を積層することにより、安定して共延伸することが可能となり、かつA層の厚さむらを小さくすることができる。もし、A層に厚みむらが生じると、本発明の位相差フィルムの厚み方向のレターデーションのばらつきが大きくなるおそれがあり、該位相差フィルムを表示装置に適用した場合に、表示性能(視野角性能)が大幅に低下するおそれがある。
本発明の位相差フィルムは、波長400〜700nmの光で測定したA層の正面方向のレターデーション及びB層の正面方向のレターデーションをそれぞれRe(A) 及びRe(B)としたとき、|Re(A)|>|Re(B)|で、且つ、|Re(B)|が40nm以下であることが好ましく、|Re(A)|>|Re(B)|で、且つ、|Re(B)|が30nm以下であることがより好ましく、|Re(A)|>|Re(B)|で、且つ、|Re(B)|が20nm以下であることがさらに好ましい。|Re(A)|>|Re(B)|、且つ、|Re(B)|が40nm以下であることにより、光学的に調整を行ったA層の光学特性を効果的に利用することができる。加えて、効率良く、下述の係数NZを0.4以下にすることができる。|Re(A)|≦|Re(B)|となると、位相差フィルムの光学補償機能が十分に発現しないおそれがある。また、|Re(B)|が40nmを超えると、位相差フィルムの光学補償機能が十分に発現しないおそれがある。なお、|Re(B)|は各B層の正面方向のレターデーションの絶対値の総和とする。
本発明の位相差フィルムは、正面方向のレターデーション(Re)のばらつきが10nm以内、好ましくは5nm以内、さらに好ましくは2nm以内である。Reのばらつきを、上記範囲にすることにより、各種表示装置に用いた場合に表示品質を良好なものにすることが可能になる。ここで、Reのばらつきは、正面方向のレターデーションをフィルムの幅方向に測定したときの、そのReの最大値と最小値との差である。なお、本発明におけるReは、フィルムの遅相軸方向の屈折率nx、遅相軸に面内で直交する方向の屈折率ny、及び厚み方向の屈折率nz、フィルムの平均厚みTwとしたときに、(nx−ny)×Tで定義される値である。
本発明の位相差フィルムは、厚み方向のレターデーション(Rth)のばらつきが10nm以内、好ましくは5nm以内、さらに好ましくは2nm以内である。Rthのばらつきを、上記範囲にすることにより、液晶表示装置用の位相差フィルムとして用いた場合に表示品質(視野角性能)を良好なものにすることが可能になる。ここで、Rthのばらつきは、厚み方向のレターデーションをフィルムの幅方向に測定したときの、そのRthの最大値と最小値との差である。なお、本発明におけるRthは、((nx+ny)/2−nz)×Tで定義される値である。
本発明の位相差フィルムは、正面方向のレターデーションと厚み方向のレターデーションの関係を表現した係数NZが0.4以下、好ましくは0.2以下、さらに好ましくは0以下、特に好ましくは−0.2以下である。NZが0.4以下であることにより、各種表示装置用の位相差フィルムとして用いた場合に特に視野角補償に効果が大きいものとなる。NZが0.4を超えると、積層フィルムの光学補償機能が十分に発現しないおそれがある。なお、NZは、(nx−nz)/(nx−ny)で表される値である。
本発明の位相差フィルムは、必要に応じて、その表面(B層)を粗面化することができる。粗面化する手段に特に制限はなく、例えば、コロナ放電処理、エンボス加工、サンドブラスト、エッチング、微粒子の付着などを挙げることができる。その表面を粗面化することにより、偏光板等のフィルムとの接着性を向上させることができる。
本発明の位相差フィルムにおいては、A層とB層との間に接着剤層を設けてもよい。接着剤層は、光学積層体を構成するA層とB層の双方に対して親和性があるものから形成することができる。例えば、エチレン-(メタ)アクリル酸メチル共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エチル共重合体などのエチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体;エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-スチレン共重合体などのエチレン系共重合体や他のオレフィン系重合体、スチレン-ブタジエン共重合体、スチレン-イソプレン共重合体およびそれらの水素化物が挙げられる。また、これらの(共)重合体を酸化、ケン化、塩素化、クロルスルホン化などにより変性した変性物を用いることもできる。接着剤層の厚さは、好ましくは1〜50μm、さらに好ましくは2〜30μmである。
本発明の位相差フィルムは、前記a層の両面に前記b層が積層された積層フィルムを共延伸して製造することが好ましい。延伸方法は特に制限はなく、従来公知の方法を適用し得る。具体的には、ロール側の周速の差を利用して縦方向に一軸延伸する方法、テンターを用いて横方向に一軸延伸する方法等の一軸延伸法;固定するクリップの間隔が開かれて縦方向の延伸と同時にガイドレールの広がり角度により横方向に延伸する同時二軸延伸法や、ロール間の周速の差を利用して縦方向に延伸した後にその両端部をクリップ把持してテンターを用いて横方向に延伸する逐次二軸延伸法などの二軸延伸法;横又は縦方向に左右異なる速度の送り力若しくは引張り力又は引取り力を付加できるようにしたテンター延伸機や、横又は縦方向に左右等速度の送り力若しくは引張り力又は引取り力を付加できるようにして、移動する距離が同じで延伸角度θを固定できるようにした若しくは移動する距離が異なるようにしたテンター延伸機を用いて斜め延伸する方法:が挙げられる。
前記a層の両面に前記b層が積層された積層フィルムは、共押出し法により製膜されることが好ましい。共押出成形法には、フラットなダイを用いたフラットダイ共押出成形法と、円筒形のダイを用いた共インフレーション成形法とがあるが、フラットダイ共押出成形法が好ましい。フラットダイ共押出成形法は、樹脂を押出機で加熱溶融後、フラットダイから共押し出しし、連続的にフィルム形状の成形品を得る方法である。押出機は樹脂を加熱混練して、一定押出量でダイよりフィルム形状で溶融体を押し出す。通常押出機とダイとの間にスクリーンやフィルタを入れて、ゲルや異物を除去することが好ましい。また使用される樹脂は、押出機に投入する前に乾燥し、水や揮発性溶剤の含有量を減らしておくことがフィッシュアイや気泡の発生を防止する上で好ましい。
共押出し温度は、ポリスチレン系樹脂のガラス転移温度よりも80〜180℃高い温度にすることが好ましく、ポリスチレン系樹脂のガラス転移温度よりも100〜150℃高い温度にすることがより好ましい。押出機での溶融温度が過度に低いと樹脂の流動性が不足するおそれがあり、逆に溶融温度が過度に高いと樹脂が劣化する可能性がある。
本発明の積層フィルムは、また紫外線硬化型樹脂、液晶ポリマー(硬化前の液晶モノマーも含む)、光反射防止剤などを塗布し硬化樹脂層や液晶ポリマー層を積層形成することができる。
本発明の位相差フィルムは、液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマ表示装置、FED(電界放出)表示装置、SED(表面電界)表示装置などに広く応用が可能である。液晶表示装置としては、例えば、インプレーンスイッチング(IPS)モード、バーチカルアラインメント(VA)モード、マルチドメインバーチカルアラインメント(MVA)モード、コンティニュアスピンホイールアラインメント(CPA)モード、ハイブリッドアラインメントネマチック(HAN)モード、ツイステッドネマチック(TN)モード、スーパーツイステッドネマチック(STN)モード、オプチカルコンペンセイテッドベンド(OCB)モードなどを挙げることができる。この中でも、特にIPSモードの液晶表示装置に対して、視野角補償効果が大きい。
本発明を、実施例を示しながら、さらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお部及び%は特に断りのない限り重量基準である。
また、実施例及び比較例において、測定及び評価は下記の方法で行った。
(1)メルトフローレート
JIS K7210(温度280℃、荷重21.18N(条件S))に基づいて、(株)東洋精機製作所製 メルトインデクサ F-B01により測定する。
(2)ガラス転移温度
JIS K 7121に基づいて示差走査熱量分析法(DSC)により測定する。
(3)正面方向のレターデーションRe
自動複屈折計[王子計測機器(株)製、KOBRA-21ADH]を用いて測定する。なお、A層のReと、B層のReについては、フィルムからA層及びB層を分離して測定する。
(4)厚み方向のレターデーションRth
上記(3)と同様にして、自動複屈折計[王子計測機器(株) 製、KOBRA-21ADH]を用いて測定する。
(5)NZ係数
自動複屈折計[王子計測機器(株) 製、KOBRA-21ADH]を用いて測定する。
(6)液晶表示装置の視野角特性
フィルムをインプレーンスイッチング(IPS)モードの液晶表示装置に組み込んだ後、正面方向からと極角60°以内の画面上下の斜め方向からの黒表示時の画面表示特性を目視により観察する。なお、極角とは、液晶表示画面を観察する際に、正面方向から傾けてみたときの角度をいう。
実施例1
ノルボルネン開環重合体水素化物[ガラス転移温度100℃、メルトフローレート10g/10分]からなるB層、スチレン-無水マレイン酸共重合体[ガラス転移温度130℃]からなるA層を有する、b層(50μm)-a層(50μm)-b層(50μm)の積層フィルムC1を共押出成形により得た。
積層フィルムC1を、延伸温度136℃、延伸速度7.5m/分、延伸倍率2.4倍でテンター横延伸し、厚さ75μmの位相差フィルムD1を得た。
得られた位相差フィルムD1の中央部から試験片を切り出し、位相差フィルム(試験片)の遅相軸と偏光板[サンリッツ社製、HLC2-5618]の吸収軸とが垂直になるように積層した光学素子E1を、市販のインプレーンスィッチング(IPS)モードの液晶表示装置の視認側の偏光板と置き換え、評価を行った。この際、位相差フィルムの遅相軸とバックライト側偏光板の吸収軸とを平行にし、位相差フィルムが液晶セル側に配置されるように光学素子E1を組み込んだ。評価結果を表1及び表2に示す。
実施例2
B層として、ノルボルネン開環重合体水素化物[ガラス転移温度100℃、メルトフローレート30g/10分]を用いる以外は、実施例1と同様にして、b層(50μm)-a層(50μm)-b層(50μm)の積層フィルムC2を共押出成形により得た。さらに、実施例1と同様にして、横延伸を行い位相差フィルムD2を得た。加えて、実施例1と同様にして、位相差フィルムD2と偏光板とを積層して光学素子E2を作製した。さらに光学素子E2をIPSモードの液晶表示装置に組み込んで評価を行った。評価結果を表1及び表2に示す。
比較例1
B層として、ノルボルネン開環重合体水素化物[ガラス転移温度100℃、メルトフローレート70g/10分]を用いる以外は、実施例1と同様にして、b層(50μm)-a層(50μm)-b層(50μm)の積層フィルムC3を共押出成形により得た。さらに、実施例1と同様にして、横延伸を行おうと試みたが、積層フィルムC3のb層の樹脂が延伸設備に粘着してしまい製膜できなかった。
比較例2
B層として、ノルボルネン開環重合体水素化物[ガラス転移温度140℃、メルトフローレート30g/10分]を用いる以外は、実施例1と同様にして、b層(50μm)-a層(50μm)-b層(50μm)の積層フィルムC4を共押出成形により得た。さらに、実施例1と同様にして、横延伸を行い位相差フィルムD4を得た。加えて、実施例1と同様にして、位相差フィルムD4と偏光板とを積層して光学素子E4を作製した。さらに光学素子E4をIPSモードの液晶表示装置に組み込んで評価を行った。評価結果を表1及び表2に示す。
比較例3
B層として、ノルボルネン開環重合体水素化物[ガラス転移温度100℃、メルトフローレート2g/10分]を用いる以外は、実施例1と同様にして、b層(50μm)-a層(50μm)-b層(50μm)の積層フィルムC5を共押出成形により得た。さらに、実施例1と同様にして、横延伸を行い位相差フィルムD5を得た。加えて、実施例1と同様にして、位相差フィルムD5と偏光板とを積層して光学素子E5を作製した。さらに光学素子E5をIPSモードの液晶表示装置に組み込んで評価を行った。評価結果を表1及び表2に示す。
比較例4
B層として、ノルボルネン開環重合体水素化物[ガラス転移温度140℃、メルトフローレート70g/10分]を用いる以外は、実施例1と同様にして、b層(50μm)-a層(50μm)-b層(50μm)の積層フィルムC6を共押出成形により得た。さらに、実施例1と同様にして、横延伸を行おうと試みたが、積層フィルムC6のb層の樹脂が延伸設備に粘着してしまい製膜できなかった。
Figure 0004586553
Figure 0004586553
表1及び表2に示した結果から以下のことがわかる。
実施例1及び実施例2から、本発明の位相差フィルムは、フィルムに破断や焼け等が生じることもなく安定的に製膜され、フィルムのReのばらつきやRthのばらつきが小さいことがわかる。さらに、本発明の位相差フィルムを、液晶表示装置に使用して表示性能を確認すると、画面においての部分的な色相変化も全く見られない上に、斜めから観察した場合にも良好な表示を確認でき、表示特性が良好であることがわかる。
これに対して、ポリノルボルネン系樹脂のメルトフローレート値が50g/10分よりも大きい比較例1及び比較例4のフィルムは、フィルムを製膜しようとすると、ポリノルボルネン系樹脂が延伸設備に粘着してしまい、製膜が行えない。
また、ポリノルボルネン系樹脂のTgが120℃よりも大きい比較例2の位相差フィルムは、製膜時に破断や焼けは見られないものの、フィルムのReのばらつきとRthのばらつきが大きくなる。また、比較例2の位相差フィルムを、液晶表示装置に使用して表示性能を確認すると、画面全面に渡って帯状の色相変化が多数観察され、表示不良である。加えて、画面を斜めから観察した場合には、前記帯状の色相変化がより際立って観察され、表示品位がより悪化する。
さらに、ポリノルボルネン系樹脂のメルトフローレート値が5g/10分よりも小さい比較例3の位相差フィルムは、製膜時に破断や焼けは見られないものの、フィルムのReのばらつきとRthのばらつきが大きくなる。また、比較例3の位相差フィルムを、液晶表示装置に使用して表示性能を確認すると、画面全面に渡って帯状の色相変化が多数観察され、表示不良である。加えて、画面を斜めから観察した場合には、前記帯状の色相変化がより際立って観察され、表示品位がより悪化する。

Claims (4)

  1. ポリスチレン系樹脂からなるフィルム(A層)の両面に、ポリノルボルネン系樹脂からなるフィルム(B層)が積層された位相差フィルムであって、
    ポリスチレン系樹脂及びポリノルボルネン系樹脂のガラス転移温度をそれぞれTg(A)(℃)及びTg(B)(℃)としたとき、Tg(A)>Tg(B)+20℃、且つ、80℃≦Tg(B)≦120℃であり、
    ポリノルボルネン系樹脂のメルトフローレート(JIS K7210に準じて、温度280℃、荷重21.18N(条件S)で測定)が5〜50g/10分であることを特徴とする位相差フィルム。
  2. 波長400〜700nmの光で測定したA層の正面方向のレターデーション及びB層の正面方向のレターデーションをそれぞれRe(A)及びRe(B)としたとき、|Re(A)|>|Re(B)|、且つ、|Re(B)|が40nm以下であり、係数Nzが0以下であることを特徴とする請求項1記載の位相差フィルム。
  3. 波長400〜700nmの光で測定したA層の正面方向のレターデーションRe(A)が112nm〜115nmであることを特徴とする請求項1又は2記載の位相差フィルム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の位相差フィルムの製造方法であって、
    ポリスチレン系樹脂とポリノルボルネン系樹脂とを共押出しして、ポリスチレン系樹脂からなるa層の両面にポリノルボルネン系樹脂からなるb層が積層された積層フィルムを製膜し、
    製膜された積層フィルムを共延伸することを特徴とする、位相差フィルムの製造方法。
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