JP2002156525A - 位相差板及びその製造方法 - Google Patents

位相差板及びその製造方法

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JP2002156525A
JP2002156525A JP2000354009A JP2000354009A JP2002156525A JP 2002156525 A JP2002156525 A JP 2002156525A JP 2000354009 A JP2000354009 A JP 2000354009A JP 2000354009 A JP2000354009 A JP 2000354009A JP 2002156525 A JP2002156525 A JP 2002156525A
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Kohei Arakawa
公平 荒川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域(可視光全域)の波長に対して均一な
位相差を与え得るとともに、簡易な方法により安定的に
製造可能な位相差板を提供する。 【解決手段】 溶融共押出しにより作製された固有複屈
折値が正の材料からなる層と固有複屈折値が負の材料か
らなる層との積層体を延伸してなる位相差板であって、
前記溶融共押出しにより作製された積層体の表面の厚み
ムラが該積層体の厚み平均に対して3.0%以下である
ことを特徴とする位相差板である。また、前記積層体が
表面にスジ状の凹部又は凸部を1以上有する場合には、
前記凹部の深さ又は前記凸部の高さが前記積層体の厚み
平均に対して0.5%以下であることを特徴とする前記
位相差板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相差板に関し、
より詳細には、パソコン、AV機器、携帯型情報通信機
器、ゲームやシミュレーション機器、及び車載用のナビ
ゲーションシステム等、種々の分野の表示装置に利用可
能な位相差板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】位相差板、特にレターデーション(R
e)が波長の1/4である1/4波長板は、反射型液晶
表示装置、光ディスク用ピックアップおよび防眩フィル
ムに利用される等、種々の用途を有する。前記1/4波
長板は、種々の用途において、可視光領域の全ての入射
光に対して、その機能が充分に発揮されることが望まれ
る。可視光領域全域の入射光に対してその機能を充分に
発揮し得る広帯域位相差板としては、例えば、特開平5
−27118号公報、特開平5−100114号公報、
特開平10−68816号公報、特開平10−9052
1号公報等、相互に異なる光学異方性を有する2枚のポ
リマーフィルムを積層して形成したものが挙げられる。
【0003】しかし、従来の積層型位相差板では、その
製造のために、一方向に延伸した延伸複屈折フィルムを
延伸方向に対して相互に異なる角度を為す方向にカット
した2種のチップを形成し、このチップを粘着材によっ
て貼合し、積層する必要がある。また、2枚のチップを
貼合させる際には、粘着材塗工、チップ化、貼合に伴う
コストアップだけでなく、チップ貼合に伴う角度ズレに
よる性能低下など、性能上に及ぼす影響も無視できな
い。また、チップの貼合によって形成された積層型位相
差板では、厚みの増大による性能低下も問題となること
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】広帯域位相差板を、チ
ップの切り出し及びその貼合等の操作をすることなく、
作製できれば、製造が格段に簡略化でき有利である。本
発明者は、固有複屈折値が正の材料と負の材料とを用い
た位相差板を提案している(特願2000−23843
9号)。この位相差板は、固有複屈折値が正の材料から
なる層と負の材料からなる層との積層体を共押し出しに
より作製し、該積層体を延伸することで製造可能な広帯
域位相差板である。従来の位相差板の製造においては、
前述した様にチップの切り出し及びその貼合という煩雑
な工程が必要であったのと比較して、前記位相差板は、
簡易な方法により製造可能である点で優れている。
【0005】しかし、溶融状態の樹脂材料をダイから押
出す際に、ダイの押出し口に付着した異物や固化した樹
脂の塊等により、前記積層体には、長手方向に伸びた筋
状の厚みムラが周期的に発生する場合がある。これらの
厚みムラは、位相差板の光学的特性に影響を与え、筋状
に着色が発生する場合がある。
【0006】本発明は、前記諸問題に鑑みなされたもの
であって、広帯域(可視光全域)の波長に対して均一な
位相差を与え得るとともに、簡易な方法により安定的に
製造可能な位相差板を提供することを課題とする。ま
た、本発明は、広帯域(可視光全域)の波長に対して均
一な位相差を与え得る位相差板を、簡易且つ安定的に製
造可能な位相差板の製造方法を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段は以下の通りである。 <1> 溶融共押出しにより作製された固有複屈折値が
正の材料からなる層と固有複屈折値が負の材料からなる
層との積層体を延伸してなる位相差板であって、前記溶
融共押出しにより作製された積層体の表面の厚みムラが
該積層体の厚み平均に対して±3.0%以下であること
を特徴とする位相差板である。 <2> 前記積層体は表面にスジ状の凹部又は凸部を1
以上有し、前記凹部の深さ又は前記凸部の高さが前記積
層体の厚み平均に対して0.5%以下であることを特徴
とする<1>に記載の位相差板である。 <3> 波長450nm、550nm及び650nmに
おけるレターデーションRe(450)、Re(55
0)及びRe(650)が下記関係式を満たすことを特
徴とする<1>又は<2>に記載の位相差板である。 Re(450) < Re(550) < Re(65
0) <4> 波長λにおけるレターデーションRe(λ)と
波長λとが、λ=450nm、550nm及び650n
mにおいて、各々、下記関係式を満たす1/4波長板で
あることを特徴とする<1>から<3>までのいずれか
に記載の位相差板である。 0.2 ≦ Re(λ)/λ ≦ 0.3
【0008】<5> 固有複屈折値が正の材料からなる
層と、固有複屈折値が負の材料からなる層とを有する位
相差板の製造方法であって、固有複屈折値が正の樹脂と
固有複屈折値が負の樹脂とを共押出しし、前記固有複屈
折値が正の樹脂からなる層と前記固有複屈折値が負の樹
脂からなる層との積層体を作製する共押出し工程と、前
記積層体を延伸し、レターデーションを調整する延伸工
程とを有する位相差板の製造方法であって、前記共押出
し工程において、前記積層体の表面の厚みムラを、該積
層体の厚み平均に対して±3.0%以下としたことを特
徴とする位相差板の製造方法である。 <6> 前記共押出し工程において、前記積層体が表面
にスジ状の凹部又は凸部を1以上有するとき、前記凹部
の深さ又は前記凸部の高さを前記積層体の厚み平均に対
して0.5%以下としたことを特徴とする<5>に記載
の位相差板の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の位相差板は、固有複屈折
値が正の材料(以下、単に「正の材料」という場合があ
る)を含有する層と、固有複屈折値が負の材料(以下、
単に「負の材料」という場合がある)を含有する層とを
有する。前記正の材料は、分子が一軸性の配向をとって
形成された層に光が入射したとき、前記配向方向の光の
屈折率は、前記配向方向に直交する方向の光の屈折率よ
り大きくなる特性を有する。一方、前記負の材料は、分
子が一軸性の配向をとって形成された層に光が入射した
とき、前記配向方向の光の屈折率は前記配向方向に直交
する方向の光の屈折率より小さくなる特性を有する。
【0010】本発明の位相差板は、共押出しによって作
製された前記正の材料からなる層及び前記負の材料から
なる層の積層体を、延伸処理することによって、前記正
の材料からなる層及び前記負の材料からなる層に複屈折
性を各々発現させ、製造することができる。前記正の材
料からなる層及び前記負の材料からなる層は、同一方向
に延伸されることによって、その遅相軸が互いに直交
し、各層が有するレターデーションの波長分散性は互い
に相殺される。延伸処理された前記積層体の延伸フィル
ムが有するレターデーションの波長分散性は、前記正の
材料からなる層及び前記負の材料からなる層が各々有す
るレターデーションの波長分散性が相殺されたものとな
る。その結果、広帯域(波長400〜700nm)の光
に対して、短波長側のレターデーションは小さく、且つ
長波長側のレターデーションを大きくすることができ
(即ち、Re(λ1)<Re(λ2)(λ1<λ2)とする
ことができ)、前記範囲の広帯域波長の光に対して、均
一な位相差特性を与えることができる。
【0011】また、本発明の位相差板では、共押出し時
に発生する前記積層体の厚みムラが、前記積層体の厚み
の3.0%以下となっているので、その後、延伸処理に
よって製造された位相差板の光学的特性は変動せず、均
一の光学的特性を有する位相差板を安定的に製造可能で
ある。
【0012】特に、前記位相差板の表面に、筋状の厚み
ムラがある場合、位相差板に筋状の着色が生じ、位相差
板の着色が顕著に認識される。これらの筋状の厚みムラ
は、共押出しの際に、ダイの押出し口等に付着した異物
及び固化した材料の塊等によって発生する。本発明で
は、共押出しにより作製された積層体の表面に、スジ状
の凹部又は凸部が1以上発生した場合(即ち、周期的な
筋状の厚みムラが発生した場合)、前記凹部の深さ又は
前記凸部の高さを、前記積層体の厚み平均に対して0.
5%以下にしているので、位相差板の着色を抑制するこ
とができる。
【0013】共押出しによって作製された前記積層体の
厚みムラは、走査式厚さ計により、厚みの最大値(Tma
x)、及び厚みの最小値(Tmin)及び平均値(T)を求
め、次式より算出することができる。 厚みムラ(%)={(Tmax)−(Tmin)}/T ×10
0 また、厚みムラの形状及びその周期性の有無について
は、走査式厚さ計で、前記積層体の幅方向及び長手方向
における厚さ分布を連続的に測定することにより判定す
ることができる。また、前記積層体が表面に筋状の凹部
及び凸部を有する場合に、筋状の凹部の深さ及び筋状の
凸部の高さについても、同様の方法で連続的に厚さ分布
を測定することによって算出することができる。尚、前
記筋状の凹部の深さとは、三次元表面粗さ計によって測
定された筋状の凹部の深さの平均をいい、前記筋状の凸
部の高さとは、三次元表面粗さ計によって測定された筋
状の凸部の高さの平均をいうものとする。
【0014】次に、本発明の位相差板に使用可能な正の
材料及び負の材料について説明する。前記正の材料とし
ては、樹脂が好ましい。前記正の材料としては、オレフ
ィン系樹脂が好ましく、オレフィン系樹脂の中でも、光
透過率特性、耐熱性、寸度安定性、光弾性特性等の観点
から、ノルボルネン系樹脂が特に好ましい。前記ノルボ
ルネン系樹脂は、ノルボルネン骨格を繰り返し単位とし
て有してなり、その具体例としては、特開昭62−25
2406号公報、特開昭62−252407号公報、特
開平2−133413号公報、特開昭63−14532
4号公報、特開昭63−264626号公報、特開平1
−240517号公報、特公昭57−8815号公報、
特開平5−39403号公報、特開平5−43663号
公報、特開平5−43834号公報、特開平5−706
55号公報、特開平5−279554号公報、特開平6
−206985号公報、特開平7−62028号公報、
特開平8−176411号公報、特開平9−24148
4号公報等に記載されたものが好適に利用できるが、こ
れらに限定されるものではない。また、これらは、1種
単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0015】また、前記ノルボルネン系樹脂としては、
市販品を用いることもできる。例えば、日本合成ゴム製
の「アートン」、日本ゼオン製の「ゼオネックス」およ
び「ゼオノア」、三井石油化学製の「APO」等が好ま
しい。
【0016】前記負の材料としては、樹脂が好ましく、
スチレン及び/又はスチレン誘導体と、アクリルニトリ
ル、無水マレイン酸、メチルメタクリレートおよびブタ
ジエンから選ばれる少なくとも1種との共重合体が好ま
しい。前記共重合体の中でも、複屈折発現性が高いとい
う観点及び耐熱性が高い点で、スチレン及び/又はスチ
レン誘導体と無水マレイン酸共重合体樹脂が特に好まし
い。スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂としては、種
々の製造によって製造された樹脂を用いることができ
る。また、前記スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂と
して市販品を用いてもよく、例えば、ノバケミカル社製
の「ダイラーク D332」等が好ましい。
【0017】前記正の材料及び前記負の材料として樹脂
を用いる場合、双方の樹脂のガラス転移点は、その差が
小さいのが好ましく、10℃以下であるのが好ましく、
5℃以下であるのがより好ましく、0℃、即ち同一であ
るのが理想的である。互いのガラス転移点の差が前記範
囲となる好ましい組み合わせとしては、前記ノルボルネ
ン系樹脂として「ゼオノア 1420」(日本ゼオン社
製)及び前記スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂とし
て「ダイラーク D332」(Tg=131℃)の組み
合わせが挙げられる。
【0018】本発明の位相差板は、前記正の材料からな
る層及び前記負の材料からなる層を各々二層以上有して
いてもよい。特に、前記正の材料としてノルボルネン系
樹脂を用い、前記負の材料としてスチレン−無水マレイ
ン酸共重合樹脂を用いる場合は、前記ノルボルネン系樹
脂からなる層(以下、「NB層」という場合がある)は
前記スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂からなる層
(以下、「ST層」という場合がある)よりも強度が高
いので、前記NB層、前記ST層及び前記NB層を順次
積層した構成にすると、位相差板としての取り扱い性及
び耐久性が改善されるので好ましい。前記NB層及び前
記ST層を各々二層以上有する場合は、前記NB層に含
有される材料及び前記ST層に含有される材料は、各々
同一であるのが好ましい。
【0019】また、前記正の材料からなる層と前記負の
材料からなる層との接着性を向上させて、取り扱い性を
改善するために、前記正の材料からなる層と前記負の材
料からなる層との間に接着層を配置することもできる。
前記接着層を有する位相差板としては、正の材料からな
る層/接着層/負の材料からなる層/接着層/正の材料
からなる層の形態が好ましく挙げられる。前記接着層に
は、前記正の材料(例えばノルボルネン系樹脂)及び前
記負の材料(例えばスチレン−無水マレイン酸共重合樹
脂)の双方と親和性がある樹脂を使用することができ
る。前記接着層に用いる樹脂のガラス転移点は、前記正
の材料及び前記負の材料に樹脂を用いる場合はその各ガ
ラス転移点と比較して、5℃以下(より好ましくは10
℃以下)低い樹脂であるのが好ましい。但し、これに限
定されるものではない。尚、前記接着層の複屈折と厚み
との積は小さいほうが好ましい。
【0020】本発明の位相差板を広帯域(全可視光域)
位相差板として機能させるには、少なくとも、波長45
0nm、550nm及び650nmにおけるレターデー
ションRe(450)、Re(550)及びRe(65
0)が下記関係式を満たしているのが好ましい。 Re(450) < Re(550) < Re(65
0) 尚、レターデーションの調整方法については後述する。
【0021】本発明の位相差板を1/4波長板とする場
合は、波長450nm〜650nmまでの広い範囲で、
少なくとも波長450nm、550nm及び650nm
において、(レターデーション(Re)/波長)の値が
0.2〜0.3であるのが好ましく、より好ましくは少
なくとも前記3波長において0.23〜0.27であ
り、さらに好ましくは少なくとも前記3波長において
0.24〜0.26である。
【0022】本発明の位相差板の表面に、押出しダイの
形状等に起因する長手方向に伸びた筋状の凹部又は凸部
が現れている場合、前記凹部又は前記凸部が発生した領
域と、筋状の厚みムラが生じていない領域とのレターデ
ーションの差は2nm以下であるのが好ましく、1nm
以下であるのがより好ましい。レターデーションの差が
前記範囲内であると、筋状の周期的な厚みムラが発生し
ても、実用上の光学的特性を満たし得る。
【0023】本発明の位相差板は、単独で又は偏光板等
他の部材と組み合わせることによって、パソコン、AV
機器、携帯型情報通信機器、ゲームやシミュレーション
機器、及び車載用のナビゲーションシステム等、種々の
分野の表示装置に利用可能である。
【0024】次に、本発明の位相差板の製造方法につい
て説明する。本発明の位相差板は、溶融状態の正の材料
(例えば、ノルボルネン系樹脂)と、溶融状態の負の材
料(例えば、スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂)と
を共押出しし、正の材料を含有する層と負の材料を含有
する層との積層体を形成する共押し出し工程と、前記積
層体を延伸しレターデーションを調整する延伸工程とに
より製造することができる。前記共押出し工程におい
て、前記積層体の表面の厚みムラを、該積層体の厚み平
均に対して3.0%以下とする。又、前記共押出し工程
において、前記積層体が表面にスジ状の凹部又は凸部を
1以上有するとき、前記凹部の深さ又は前記凸部の高さ
を前記積層体の厚み平均に対して0.5%以下とするの
が好ましい。
【0025】前記共押出し工程は、溶融状態の前記正の
材料及び溶融状態の前記負の材料を押し出しダイ内部に
導き、前記ダイ内部もしくは前記ダイの開口部で各材料
を接触させて、一体化された積層体とし押出すことによ
って実施することができる。前記ダイとしては、Tダイ
を用いることができ、その内部形状については、特に限
定されず種々の形状のダイを用いることができる。押出
された溶融状態の積層体を、複数のロールに張架させ、
ロールの回転に追従させて移動させることによって、積
層体の厚みを調整することができる。その後、前記積層
体を、延伸工程に付してもよいし、一旦、前記積層体を
ロール形態に巻き取った後、延伸工程に付すこともでき
る。尚、前記積層体が、前記接着層を有する場合、前記
接着層も共押出しによって形成するのが好ましい。
【0026】前記延伸工程は、種々の延伸機を用いて実
施することができる。例えば、機械的流れ方向に延伸す
る縦一軸延伸、機械的流れ方向に直交する方向に延伸す
るテンター延伸などが好適に利用できる他、厚み方向制
御のため、二軸性を付与することも可能である。前記延
伸工程における延伸倍率は、レターデーション(Re)
の目標、延伸前の積層体の厚み、延伸温度及び延伸速度
に応じて適宜決定すればよく、一般的には、1.1以上
3.0以下である。前記延伸工程において、縦一軸延伸
を実施する場合は、少なくとも一組のニップロールを用
いて、ロール間で周速度に差をつけることによって延伸
処理を実施できる。
【0027】前記延伸工程において、所定の延伸温度で
延伸を実施するために、前記延伸装置は加熱手段を備え
ているのが好ましい。前記加熱手段を備えた延伸装置の
構成としては、例えば、延伸ロールの芯部にヒータを備
えた構成が挙げられる。また、延伸ロールの近傍に加熱
装置(例えば赤外線加熱装置)を配置し、延伸時に積層
体を加熱する構成が挙げられる。さらに、延伸装置全体
を加熱装置内部に格納して延伸を実施する構成が挙げら
れる。
【0028】本発明の位相差板が広帯域の位相差板とし
ての特性を有するには、Re(450)<Re(55
0)<Re(650)の特性を満たしている必要があ
る。各波長のレターデーションは、以下の操作によって
前記関係式を満たす値に調整することができる。例え
ば、固有複屈折値が正の材料としてノルボルネン系樹脂
を、固有複屈折値が負の材料としてポリスチレンを使用
する場合の調整方法の例を示す。ポリスチレンおよびノ
ルボルネン系樹脂の溶融軟化温度を各々TsおよびTn
とする。Ts<Tnとした場合、Tnに近い温度でノル
ボルネン系樹脂からなる層とポリスチレンからなる層と
の積層体を延伸すると、ポリスチレン分子の配向緩和が
速く、ポリスチレンからなる層の分子は殆ど配向せず、
ポリスチレンからなる層は複屈折を有しない。その結
果、ノルボルネン系樹脂からなる層とポリスチレンから
なる層とを積層した積層フィルムは、ノルボルネン系樹
脂からなる層が示す波長分散にほぼ等しくなる。延伸温
度を低くするにしたがって、ポリスチレン分子は配向す
るようになり、ポリスチレンからなる層は複屈折を有す
るようになる。ポリスチレンからなる層のレターデーシ
ョンは負であるので、ノルボルネン系樹脂からなる層が
有する正のレターデーションは減少する。レターデーシ
ョンの減少割合は、ポリスチレンの波長分散のため、短
波長側が大きくレターデーション減少し、結果として、
Re(450)<Re(550)<Re(650)の特
性が得られる。延伸温度を制御することで、可視光波長
全域にわたって、Re(λ)/λを一定とし、広帯域に
わたって、均一な位相差特性を示す位相差板とすること
ができる。また、延伸倍率調整で、広帯域1/4波長の
特性を得ることができる。
【0029】前記延伸工程は、レターデーションの調整
が容易になる観点から、前記正の材料及び前記負の材料
のガラス転移点のうち低いガラス転移点をTg(L)℃
としたとき、(Tg(L)−20) ≦ T ≦ (T
g(L)+10)を満たす温度T℃で行うのが好まし
い。
【0030】前記延伸工程における延伸温度が変動する
ことにより、製造される位相差板が示すReの波長分散
性も変動する。従って、製造安定性の観点から、延伸温
度の変動を低く抑えるのが好ましく、延伸温度の変動が
±1℃の範囲内となるように制御するのが好ましい。ま
た、延伸温度及び各層の厚み比を、製造前に最適化して
も、製造中の環境の変動及び原材料の配合の変化等、予
期せぬ外乱により、レターデーションの波長分散性が理
想値から顕著にはずれる事態も生じる。この様な事態
は、延伸温度をフィードバック制御することにより防止
することができる。例えば、延伸後の延伸フィルムにつ
いて、そのレターデーションを少なくとも2波長で測定
して、レターデーションの波長分散性を追跡し、目標値
からのズレに応じて、熱ロール等の加熱手段の温度をフ
ィードバック制御するのが好ましい。
【0031】本発明の製造方法では、共押出し時に発生
する前記積層体の厚みムラが、前記積層体の厚み平均に
対して3.0%以下となっているので、その後、延伸処
理によって製造された位相差板の光学的特性は変動せ
ず、均一の光学的特性を有する位相差板を安定的に製造
可能である。又、前記共押出し工程において、前記積層
体が表面にスジ状の凹部又は凸部を1以上有するとき
は、前記凹部の深さ又は前記凸部の高さを前記積層体の
厚み平均に対して0.5%以下とすることにより、位相
差板に顕著な着色が発生するのを防止することができ
る。
【0032】共押出し時に発生した積層体の厚みムラ
を、前記範囲にする方法としては、前記正の材料及び前
記負の材料中の不純物濃度を軽減する方法が挙げられ
る。具体的には、純度の高い材料を使用する、及び溶融
状態の材料をダイから押出す際に又はダイ内部に導く際
にフィルタを経由させることによって異物を除去する等
の方法が挙げられる。また、前記共押出し工程によって
作製された積層体の厚みムラを走査式厚み計で測定し、
測定された厚みムラに基づいて押出しダイの押出し口の
間隔を制御して、厚みムラの発生を防止する方法も挙げ
られる。例えば、押出し口の間隔が複数のダイボルトに
よって調整可能な押出しダイを用い、ダイから押出され
た積層体の表面を走査式厚み計で測定して、筋状の凹部
又は凸部が発生した位置を特定し、この特定された位置
に対応するダイボルトのねじ込み量をフィードバック制
御して、押出し口からの押出し量を部分的に加減し、厚
みムラの発生を防止することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。 [実施例1]正の材料としてノルボルネン系樹脂(「ゼ
オノア 1420」;日本ゼオン社製;Tg=136
℃)及び負の材料としてスチレン−無水マレイン酸共重
合樹脂(「ダイラーク D332」;ノバケミカル社
製;Tg=131℃)を用いた。まず、2つの押出し機
が押出しダイに一体に組み合わされた押出しダイの各々
の押出し機に、溶融状態の前記ノルボルネン系樹脂及び
前記スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂を各々格納し
た。前記ノルボルネン系樹脂を格納した押出し機の押出
し流路は2つに分岐していて、分岐した流路から押出さ
れたノルボルネン系樹脂は、他の押出し機から押出され
たスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂を挟持して、押
出しダイ内部で3層構成の積層体を形成するように構成
した。また、前記2つの押出し機の押出しダイへの連通
口にはフィルタが配置されていて、前記ノルボルネン系
樹脂及び前記スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂をフ
ィルタを通してから、前記押出しダイ内部に押出すよう
にした。
【0034】前記押出しダイから押出された3層構成の
積層体の厚みムラを、走査式厚み計を用いて測定した。
測定は積層体の長手方向に連続的走査して行った。得ら
れた積層体は厚み平均120μmであり、厚みムラは前
記厚み平均に対して2.5%であった。又、前記積層体
には長手方向に伸びた深さ0.5μm(前記厚み平均に
対して0.42%)の筋状の凹部が存在していた。
【0035】次に、得られた積層体を125℃で70%
延伸したところ、波長λ=450nm、550nm及び
650nmにおけるレターデーションと波長との比が、
各々0.235、0.250及び0.232である、広
帯域1/4波長板が得られた。この1/4波長板を2枚
の直交偏光板間に、遅相軸と偏光軸とが45°交差する
ように挟持させ、片側からバックライトを照らして、1
/4波長板の厚みムラに起因する筋状の着色ムラを観察
した。筋状の着色ムラは、わずかに観察されるものの、
実用上許容範囲であった。また、得られた1/4波長板
のレターデーションを「ABR−10A」(ユニオプト
社製)を用いてマッピングしたところ、わずかな筋状の
着色ムラが現れた箇所と現れていない箇所では、レター
デーションの差は1nm程度であった。
【0036】[比較例1]押出し機内部に配置したフィ
ルタを除去した以外は、実施例1と同様にして、NB層
/ST層/NB層からなる積層体を連続的にシート状に
作製した。積層体の厚みムラを実施例1と同様にして測
定したところ、初期の段階では厚みムラは実施例1と同
様であったが、時間を追うにつれ、厚みムラが顕著にな
った。前記積層体には長手方向に伸びた深さ0.8μm
(前記厚み平均に対して0.67%)の筋状の凹部が存
在していた。
【0037】次に、この積層体について実施例1と同様
にして延伸処理を施し、1/4波長板を得た。しかし、
目視でも筋状の着色ムラが顕著に認識でき、1/4波長
板として用いるには視認性の点で劣っていた。さらに、
実施例1と同様にして、レターデーションをマッピング
したところ、顕著に筋状の着色ムラが現れた箇所と現れ
ていない箇所では、レターデーションの差は2nm程度
であった。
【0038】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、広
帯域(可視光全域)の波長に対して均一な位相差を与え
得るとともに、簡易な方法により安定的に製造可能な位
相差板を提供することができる。また、本発明によれ
ば、広帯域(可視光全域)の波長に対して均一な位相差
を与え得る位相差板を、簡易且つ安定的に製造可能な位
相差板の製造方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA06 BA25 BA42 BB03 BB42 BB47 BB48 BB62 BC03 BC09 BC22 2H091 FA11X FC08 FC09 LA12 LA20 4F207 AA12 AA13 AA21 AG01 AG03 AH73 AR12 KA01 KA17 KL65 KL84 KM15 KM16 KW41 4F210 AA12 AA13 AA21 AD08 AD20 AG01 AG03 AH73 AR12 QA02 QA03 QC02 QC05 QD34 QG01 QG15 QG18 QL01 QL05 QM03 QN25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融共押出しにより作製された固有複屈
    折値が正の材料からなる層と固有複屈折値が負の材料か
    らなる層との積層体を延伸してなる位相差板であって、
    前記溶融共押出しにより作製された積層体の表面の厚み
    ムラが該積層体の厚み平均に対して±3.0%以下であ
    ることを特徴とする位相差板。
  2. 【請求項2】 前記積層体は表面にスジ状の凹部又は凸
    部を1以上有するとともに、前記凹部の深さ又は前記凸
    部の高さが前記積層体の厚み平均に対して0.5%以下
    であることを特徴とする請求項1に記載の位相差板。
  3. 【請求項3】 波長450nm、550nm及び650
    nmにおけるレターデーションRe(450)、Re
    (550)及びRe(650)が下記関係式を満たすこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の位相差板。 Re(450) < Re(550) < Re(65
    0)
  4. 【請求項4】 波長λにおけるレターデーションRe
    (λ)と波長λとが、λ=450nm、550nm及び
    650nmにおいて、各々、下記関係式を満たす1/4
    波長板であることを特徴とする請求項1から3までのい
    ずれかに記載の位相差板。 0.2 ≦ Re(λ)/λ < 0.3
  5. 【請求項5】 固有複屈折値が正の材料からなる層と、
    固有複屈折値が負の材料からなる層とを有する位相差板
    の製造方法であって、固有複屈折値が正の樹脂と固有複
    屈折値が負の樹脂とを共押出しし、前記固有複屈折値が
    正の樹脂からなる層と前記固有複屈折値が負の樹脂から
    なる層との積層体を作製する共押出し工程と、前記積層
    体を延伸し、レターデーションを調整する延伸工程とを
    有する位相差板の製造方法であって、前記共押出し工程
    において、前記積層体の表面の厚みムラを、該積層体の
    厚み平均に対して±3.0%以下としたことを特徴とす
    る位相差板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記共押出し工程において、前記積層体
    が表面にスジ状の凹部又は凸部を1以上有するとき、前
    記凹部の深さ又は前記凸部の高さを前記積層体の厚み平
    均に対して0.5%以下としたことを特徴とする請求項
    5に記載の位相差板の製造方法。
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