JP2003090912A - 位相差板 - Google Patents

位相差板

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JP2003090912A
JP2003090912A JP2001238163A JP2001238163A JP2003090912A JP 2003090912 A JP2003090912 A JP 2003090912A JP 2001238163 A JP2001238163 A JP 2001238163A JP 2001238163 A JP2001238163 A JP 2001238163A JP 2003090912 A JP2003090912 A JP 2003090912A
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norbornene
maleic anhydride
styrene
layer
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JP2001238163A
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Kohei Arakawa
公平 荒川
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域にわたって均一な位相差特性を有する
位相差板の提供。 【解決手段】 固有複屈折値が正の樹脂からなる第1の
層と、固有複屈折値が負の樹脂からなる第2の層とを有
し、前記第1の層及び前記第2の層は複屈折を有し、か
つ前記第1の層及び前記第2の層の遅相軸を、互いに直
交させて積層してなる位相差板。好ましくは、ノルボル
ネン系樹脂からなる配向フィルムと、スチレン無水マレ
イン酸樹脂からなる配向フィルムとを、それぞれの配向
方向が一致するように、(1)ノルボルネン系樹脂から
なるフィルム、(2)密着層、(3)スチレン無水マレ
イン酸樹脂からなるフィルム、(4)密着層、(5)ノ
ルボルネン系樹脂からなるフィルム、の順に積層してな
る3種5層構成であり、前記密着層が、ホットメルト系
樹脂から形成され、該ホットメルト系樹脂の軟化点が前
記ノルボルネン系樹脂のTg及びスチレン無水マレイン
酸樹脂のTgよりも低い位相差板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固有複屈折値が正
の樹脂からなる延伸フィルムと、固有複屈折値が負の樹
脂からなる延伸フィルムとを有する位相差板に関し、特
に、ノルボルネン系樹脂からなる配向フィルムとスチレ
ン無水マレイン酸樹脂からなる配向フィルムとを、それ
ぞれ配向方向が一致するように、ノルボルネン系樹脂か
らなるフィルム、密着層、スチレン無水マレイン酸樹脂
からなるフィルム、密着層、ノルボルネン系樹脂からな
るフィルム、の順に積層した3種5層構成の位相差板に
関する。
【0002】
【従来の技術】位相差板として、レターデーション(R
e)が波長の1/4である1/4波長板は、反射型液晶
表示装置、光ディスク用ピックアップ及び防眩フィルム
に利用される等、種々の用途を有する。一方、Reが波
長の1/2である1/2波長板も、液晶プロジェクター
に利用される等、種々の用途を有する。この場合、1/
4波長板及び1/2波長板は、種々の用途において、可
視光領域の全ての入射光に対して、その機能が充分に発
揮されることが望まれる。このような可視光領域全域の
入射光に対してその機能を充分に発揮し得る広帯域位相
差板としては、相互に異なる光学異方性を有する2枚の
ポリマーフィルムを積層させて形成したものが数多く提
案されている(特開平5−27118号公報、特開平5
−100114号公報、特開平10−68816号公
報、特開平10−90521号公報等)。
【0003】しかしながら、従来の積層型位相差板で
は、その製造のために、一方向に延伸した延伸複屈折フ
ィルムを延伸方向に対して相互に異なる角度を為す方向
にカットした2種のチップを形成し、このチップを粘着
材によって貼合し、積層する必要がある。また、2枚の
チップを貼合させる際には、粘着材塗工、チップ化、貼
合に伴うコストアップだけでなく、チップ貼合に伴う角
度ズレによる性能低下など、性能上に及ぼす影響も無視
できない。更に、チップの貼合によって形成された積層
型位相差板では、厚みの増大による性能低下も問題とな
ることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達
成することを課題とする。即ち、本発明は、固有複屈折
値が正の樹脂からなる延伸フィルムと、固有複屈折値が
負の樹脂からなる延伸フィルムとを有する位相差板、特
に、ノルボルネン系樹脂からなる配向フィルムとスチレ
ン無水マレイン酸樹脂からなる配向フィルムとを、それ
ぞれ配向方向が一致するように、(1)ノルボルネン系
樹脂からなるフィルム、(2)密着層、(3)スチレン
無水マレイン酸樹脂からなるフィルム、(4)密着層、
(5)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム、の順に積
層した3種5層構成の可視光全域の入射光に対して均一
な位相差特性を与える広帯域の位相差板を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、下記の位相差板を提供する。
【0006】請求項1の発明は、固有複屈折値が正の樹
脂からなる第1の層と、固有複屈折値が負の樹脂からな
る第2の層とを有し、前記第1の層及び前記第2の層は
複屈折を有し、かつ前記第1の層及び前記第2の層の遅
相軸を、互いに直交させて積層してなることを特徴とす
る位相差板である。
【0007】請求項2の発明は、少なくとも、固有複屈
折値が正の樹脂からなる延伸フィルムと、固有複屈折値
が負の樹脂からなる延伸フィルムとを有する位相差板で
あって、前記位相差板の波長450nm、550nm及
び650nmにおけるレターデーション(Re)値を各
々Re(450)、Re(550)及びRe(650)
としたとき、Re(450)<Re(550)<Re
(650)であることを特徴とする位相差板である。
【0008】請求項3の発明は、固有複屈折値が正のノ
ルボルネン系樹脂からなる配向フィルムと、固有複屈折
値が負のスチレン無水マレイン酸樹脂からなる配向フィ
ルムとを、それぞれの配向方向が一致するように、
(1)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム、(2)密
着層、(3)スチレン無水マレイン酸樹脂からなるフィ
ルム、(4)密着層、(5)ノルボルネン系樹脂からな
るフィルム、の順に積層してなる3種5層構成からな
り、前記(2)及び(4)の密着層が、ホットメルト系
樹脂から形成され、該ホットメルト系樹脂の軟化点が、
前記ノルボルネン系樹脂のガラス転移点(Tg)及びス
チレン無水マレイン酸樹脂のガラス転移点(Tg)より
も低いことを特徴とする請求項1又は2記載の位相差板
である。
【0009】請求項4の発明は、固有複屈折値が正のノ
ルボルネン系樹脂からなる配向フィルムと、固有複屈折
値が負のスチレン無水マレイン酸樹脂からなる配向フィ
ルムとを、それぞれの配向方向が一致するように、
(1)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム、(2)密
着層、(3)スチレン無水マレイン酸樹脂からなるフィ
ルム、(4)密着層、(5)ノルボルネン系樹脂からな
るフィルム、の順に積層してなる3種5層構成からな
り、前記(3)のスチレン無水マレイン酸樹脂を構成す
るスチレンと無水マレイン酸との質量組成比が、スチレ
ン:無水マレイン酸=95:5〜50:50である請求
項1乃至3のいずれか1項記載の位相差板である。
【0010】請求項5の発明は、固有複屈折値が正のノ
ルボルネン系樹脂からなる配向フィルムと、固有複屈折
値が負のスチレン無水マレイン酸樹脂からなる配向フィ
ルムとを、それぞれの配向方向が一致するように、
(1)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム、(2)密
着層、(3)スチレン無水マレイン酸樹脂からなるフィ
ルム、(4)密着層、(5)ノルボルネン系樹脂からな
るフィルム、の順に積層してなる3種5層構成からな
り、前記位相差板の波長450nm、550nm、65
0nmにおけるレターデーション値、Re(450)、
Re(550)、Re(650)が、下記関係式を満た
すことを特徴とする請求項1,3又は4記載の位相差板
である。 Re(450)<Re(550)<Re(650)
【0011】請求項6の発明は、固有複屈折値が正のノ
ルボルネン系樹脂からなる配向フィルムと、固有複屈折
値が負のスチレン無水マレイン酸樹脂からなる配向フィ
ルムとを、それぞれの配向方向が一致するように、
(1)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム、(2)密
着層、(3)スチレン無水マレイン酸樹脂からなるフィ
ルム、(4)密着層、(5)ノルボルネン系樹脂からな
るフィルム、の順に積層してなる3種5層構成からな
り、前記(1)及び(5)のノルボルネン系樹脂のガラ
ス転移点(NB(Tg))と、前記(3)のスチレン無
水マレイン酸樹脂のガラス転移点(St(Tg))が、
下記関係式を満たすことを特徴とする請求項1乃至5の
いずれか1項記載の位相差板である。 NB(Tg)−10℃≦St(Tg)≦NB(Tg)+
10℃
【0012】請求項7の発明は、光弾性が、10ブルー
スター以下である請求項1乃至6のいずれか1項記載の
位相差板である。
【0013】請求項8の発明は、前記(1)及び(5)
のノルボルネン系樹脂からなるフィルムの3軸方向屈折
率をそれぞれNx,Ny,Nzとし、前記(3)のスチ
レン無水マレイン酸樹脂からなるフィルムの3軸方向屈
折率をそれぞれnx,ny,nzとしたとき、下記関係
式を満たすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
1項記載の位相差板である。 0.5<(Nx−Nz)/(Nx−Ny)<1.5 0.5<(nx−ny)/(nx−ny)<1.5
【0014】請求項9の発明は、延伸軸方向を基準とし
たとき、前記(1)及び(5)のノルボルネン系の樹脂
からなるフィルムの波長550nmにおけるレターデー
ション値(Re)の合計が、400nm〜800nmで
あり、前記(3)のスチレン無水マレイン酸樹脂からな
るフィルムのReが、−660nm〜−260nmであ
り、かつ前記位相差板のReが100nm〜160nm
である請求項1乃至8のいずれか1項記載の位相差板で
ある。
【0015】請求項10の発明は、波長λにおけるレタ
ーデーションRe(λ)と波長λが、450nm,55
0nm,650nmにおいて、 0.2≦Re(λ)/λ≦0.3 である1/4波長板である請求項1乃至9のいずれか1
項記載の位相差板である。
【0016】請求項11の発明は、延伸軸方向を基準と
したとき、前記(1)及び(5)のノルボルネン系樹脂
からなるフィルムの波長550nmにおけるレターデー
ション値(Re)の合計が、800nm〜1600nm
であり、前記(3)のスチレン無水マレイン酸樹脂から
なるフィルムのReが、−1320nm〜−520nm
であり、かつ前記位相差板のReが200nm〜320
nmである請求項1乃至10のいずれか1項記載の位相
差板である。
【0017】請求項12の発明は、波長λにおけるレタ
ーデーションRe(λ)と波長λが、450nm,55
0nm,650nmにおいて、 0.4≦Re(λ)/λ≦0.6 である1/2波長板である請求項1乃至8及び請求項1
1のいずれか1項記載の位相差板である。
【0018】本発明によれば、固有複屈折値が正と負の
樹脂からなる2つの層を、遅相軸を直交させて積層する
ことにより、各層が単独で示すレターデーションの波長
分散を互いに軽減し、可視光全域の入射光に対して、ほ
ぼ均一な位相差特性を与える位相差板を提供することを
可能としている。この場合特に、固有複屈折値が正のノ
ルボルネン系樹脂からなる配向フィルムと、固有複屈折
値が負のスチレン無水マレイン酸樹脂からなる配向フィ
ルムとが、それぞれの配向方向が一致するように、
(1)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム、(2)密
着層、(3)スチレン無水マレイン酸樹脂からなるフィ
ルム、(4)密着層、(5)ノルボルネン系樹脂からな
るフィルム、の順に積層することにより、各層が単独で
示すレターデーションの波長分散を互いに軽減し、可視
光全域の入射光に対して、ほぼ均一な位相差特性を与え
る位相差板を提供することができる。
【0019】また、固有複屈折値が正と負の樹脂からな
る2つの層(特にノルボルネン系樹脂からなる配向フィ
ルムとスチレン無水マレイン酸樹脂からなる配向フィル
ム)について、遅相軸を直交させて積層するには、各層
の延伸方向を一致させればよく、あえて一致させるため
にチップを切り出す等の工程を省くことができる。
【0020】即ち、本発明の位相差板は、固有複屈折値
が異符号である2種の樹脂を各々用いた層の積層体(特
に、3種5層構成とすることが好ましい。)であるの
で、2層の延伸方向を一致させれば、2層の遅相軸を必
然的に直交させることができる。例えば、ノルボルネン
系樹脂からなる配向フィルムとスチレン無水マレイン酸
樹脂からなる配向フィルムと密着層とを共押出しにより
3種5層構成に積層した後、所定の条件で延伸すること
によって製造することが可能となる。その結果、従来の
積層型位相差板の作製に必要であった延伸フィルムのチ
ップ切り取り時やチップ貼合時の微妙かつ煩雑な角度合
わせ等の操作を経ることなく、簡易な工程による製造が
可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の位相差板につい
て、図面を参照して更に詳しく説明する。 〔第1実施態様に係る位相差板〕本発明の第1実施態様
に係る位相差板の一実施形態を図1に示す。位相差板1
は、固有複屈折値が正の樹脂からなる層2と固有複屈折
値が負の樹脂からなる層3とが積層された構成である。
これら層2、3は複屈折を有し、その遅相軸を互いに直
交させて積層されている。位相差板1のレターデーショ
ン(Re)は層2と層3の各レターデーションの和とな
るので、層2と層3とを遅相軸を互いに直交させて積層
することによって、位相差板1の短波長側のレターデー
ションは小さく、かつ長波長側のレターデーションを大
きくすることができる。その結果、位相差板1の波長λ
におけるレターデーションRe(λ)と波長との比Re
(λ)/λを、可視光全域においてほぼ一定にすること
ができる。
【0022】本発明の位相差板1は、波長450nm、
550nm、650nmにおけるレターデーション(R
e)の値を、各々、Re(450)、Re(550)、
Re(650)としたとき、これらが下記式を満たすの
が好ましい。 Re(450) < Re(550) <Re(65
0) 前記関係式を満たすには、固有複屈折値が正の樹脂とし
て、その固有屈折値の波長分散が小さい材料を選択し、
一方、固有複屈折値が負の樹脂として、その固有複屈折
値の波長分散が大きい材料を選択して組み合わせる、及
び固有複屈折値が正の樹脂として、その固有屈折値の波
長分散が大きい材料を選択し、一方、固有複屈折値が負
の樹脂として、その固有複屈折値の波長分散が小さい材
料を選択して組み合わせることが好ましい。
【0023】本発明において、「固有複屈折値が正の樹
脂」とは、分子が一軸性の配向をとって形成された層に
光が入射したとき、前記配向方向の光の屈折率が前記配
向方向に直交する方向の光の屈折率より大きくなる樹脂
をいう。一方、本発明において、「固有複屈折値が負の
樹脂」とは、分子が一軸性の配向をとって形成された層
に光が入射したとき、前記配向方向の光の屈折率が前記
配向方向に直交する方向の光の屈折率より小さくなる樹
脂をいう。
【0024】前記固有複屈折値が正の樹脂としては、ポ
リオレフィン系、ポリカーボネート系、ポリアリレート
系、ポリスルホン系、ポリエステル系、ポリエチレンテ
レフタレート系等、種々の樹脂が挙げられる。中でも、
光透過率特性、耐熱性、寸度安定性、光弾性特性等の観
点から、ノルボルネン系樹脂が好ましい。
【0025】前記ノルボルネン系樹脂は、ノルボルネン
骨格を繰り返し単位として有してなり、その具体例とし
ては、特開昭62−252406号公報、特開昭62−
252407号公報、特開平2−133413号公報、
特開昭63−145324号公報、特開昭63−264
626号公報、特開平1−240517号公報、特公昭
57−8815号公報、特開平5−39403号公報、
特開平5−43663号公報、特開平5−43834号
公報、特開平5−70655号公報、特開平5−279
554号公報、特開平6−206985号公報、特開平
7−62028号公報、特開平8−176411号公
報、特開平9−241484号公報等に記載されたもの
が好適に利用できるが、これらに限定されるものではな
い。また、これらは、1種単独で使用してもよいし、2
種以上を併用してもよい。
【0026】本発明においては、前記ノルボルネン系樹
脂の中でも、下記構造式(I)〜(IV)のいずれかで
表される繰り返し単位を有するものが好ましい。
【0027】
【化1】
【0028】前記構造式(I)〜(IV)中、A、B、
C及びDは、各々独立して、水素原子又は1価の有機基
を表す。
【0029】また、前記ノルボルネン系樹脂の中でも、
下記構造式(V)又は(VI)で表される化合物の少な
くとも1種と、これと共重合可能な不飽和環状化合物と
をメタセシス重合して得られる重合体を水素添加して得
られる水添重合体も好ましい。
【0030】
【化2】
【0031】前記構造式中、A、B、C及びDは、各々
独立して、水素原子又は1価の有機基を表す。
【0032】前記ノルボルネン系樹脂の重量平均分子量
としては、5,000〜1,000,000程度であ
り、8,000〜200,000が好ましい。
【0033】このようなノルボルネン系樹脂としては、
市販品を用いることができ、例えば、JSR社製の「ア
ートン」、日本ゼオン社製の「ゼオネックス」及び「ゼ
オノア」、三井石油化学製の「APO」などが挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
【0034】前記固有複屈折値が正の樹脂としてノルボ
ルネン系樹脂を使用する場合は、前記固有複屈折値が負
である樹脂としては、その固有複屈折値の波長分散が大
きいものが好ましい。具体的には、波長450nm及び
波長550nmの固有複屈折値(Δn)を、各々、Δn
(450)及びΔn(550)としたとき、下記関係式
を満たす樹脂から選ばれるのが好ましい。 |Δn(450)/Δn(550)| ≧ 1.02 更に、下記関係式を満たす樹脂から選ばれるのがより好
ましい。 |Δn(450)/Δn(550)| ≧ 1.05 尚、|Δn(450)/Δn(550)|の値は大きい
ほうが好ましいが、樹脂の場合一般的には2.0以下で
ある。
【0035】前記固有複屈折値が負の樹脂としては、ポ
リスチレン、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリロニトリ
ル系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂、セルロー
スエステル系樹脂(前記固有複屈折値が正であるものを
除く)、あるいはこれらの多元(二元、三元等)共重合
ポリマーなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用
してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中
でも、ポリスチレン及び/又はポリスチレン系樹脂が好
ましい。前記ポリスチレン系樹脂としては、スチレン又
はスチレン誘導体と、アクリロニトリル、無水マレイン
酸、メチルメタクリレート、及びブタジエンから選ばれ
る少なくとも1種との共重合体が好ましい。
【0036】本発明の位相差板は、固有複屈折値が正又
は負の樹脂からなる層を各々1層有していればよいが、
位相差板の物理的特性を改良するために、第3及び第4
の層を設けてもよい。特に、位相差板の断面が対称性を
有するように、複屈折を有する第3の層を有しているの
が好ましい。前記第3の層が、固有複屈折値が正の樹脂
からなる場合、本発明の位相差板は、固有複屈折値が
正、負、及び正の樹脂からなる層を順次積層した態様が
好ましい。前記第3の層が、固有複屈折値が負の樹脂か
らなる場合、本発明の位相差板は、固有複屈折値が負、
正、及び負の樹脂からなる層を順次積層した態様が好ま
しい。また、本発明の位相差板が3層構造である前記態
様では、固有複屈折値の符号が一致した樹脂からなる層
については、互いの遅相軸を一致させて積層されている
ことが好ましい。更に、固有複屈折値の符号が一致した
樹脂は、同一の材料であることが好ましい。
【0037】本発明の位相差板において、固有複屈折値
が正の樹脂からなる層と固有複屈折値が負の樹脂からな
る層との間に、双方の層の接着性を向上させる層(以
下、「密着層」という場合がある)を配置してもよい。
該層には、前記固有複屈折値が正の樹脂及び負の樹脂の
双方と親和性がある材料が使用され得る。前記固有複屈
折値が正の樹脂としてノルボルネン系樹脂、負の樹脂と
してポリスチレン又はポリスチレン系樹脂を使用した場
合、前記樹脂として、ポリオレフィン系樹脂等を用い
て、密着層を形成することが好ましい。なお、前記密着
層の複屈折と厚みとの積は小さいほうが好ましい。
【0038】〔第2実施態様に係る位相差板〕図2は、
本発明の第2実施態様に係る位相差板5を示す概略断面
図である。この位相差板5は、固有複屈折値が正のノル
ボルネン系樹脂からなる配向フィルム6と、固有複屈折
値が負のスチレン無水マレイン酸樹脂からなる配向フィ
ルム7とが、それぞれの配向方向が一致するように、
(1)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム6、(2)
密着層8、(3)スチレン無水マレイン酸樹脂からなる
フィルム7、(4)密着層8、(5)ノルボルネン系樹
脂からなるフィルム6、の順に3種5層構成で積層され
たものである。
【0039】これにより、位相差板5のレターデーショ
ン(Re)はノルボルネン系樹脂からなる配向フィルム
6とスチレン無水マレイン酸樹脂からなるフィルム7の
各レターデーション(Re)の和となるので、ノルボル
ネン系樹脂層6とスチレン無水マレイン酸樹脂層7とを
遅相軸を互いに直交させて積層することによって、位相
差板5の短波長側のレターデーション(Re)は小さ
く、かつ長波長側のレターデーション(Re)を大きく
することができる。その結果、位相差板5の波長λにお
けるレターデーションRe(λ)と波長との比Re
(λ)/λを、可視光全域においてほぼ一定にすること
ができる。
【0040】前記固有複屈折値が正のノルボルネン系樹
脂としては、上記第1実施態様と同様のものを用いるこ
とができる。また、前記固有複屈折値が負のスチレン無
水マレイン酸樹脂は、スチレンと無水マレイン酸との質
量組成比が、スチレン:無水マレイン酸=95:5〜5
0:50であり、スチレン:無水マレイン酸=90:1
0〜70:30であることがより好ましい。これによ
り、スチレン無水マレイン酸樹脂のガラス転移点(T
g)を約108℃以上に調整することができ、ノルボル
ネン系樹脂のガラス転移点(Tg)及び密着層樹脂の軟
化点との差を小さくすることができる。
【0041】具体的には、前記(1)及び(5)のノル
ボルネン系樹脂のTg(NB(Tg))と、前記(3)
のスチレン無水マレイン酸樹脂のTg(St(Tg))
が、下記関係式を満たすことが好ましい。 NB(Tg)−10℃≦St(Tg)≦NB(Tg)+
10℃ より好ましくは NB(Tg)−5℃≦St(Tg)≦NB(Tg)+5
℃ であり、0℃、即ちNB(Tg)とSt(Tg)が同一
であることが理想的である。
【0042】前記スチレン無水マレイン酸樹脂として
は、例えば、ノバケミカル社製の「ダイラーク D33
2」などが挙げられる。
【0043】前記密着層は、ホットメルト系樹脂から形
成され、該ホットメルト系樹脂の軟化点が前記ノルボル
ネン系樹脂のガラス転移点(Tg)及びスチレン無水マ
レイン酸樹脂のガラス転移点(Tg)よりも低いものを
用いる。この場合、ホットメルト系樹脂の軟化点はノル
ボルネン系樹脂のTg及びスチレン無水マレイン酸樹脂
のTgと比較して10℃以下、より好ましくは5℃以下
低いことが好ましい。密着層の軟化点がノルボルネン系
樹脂のTg及びスチレン無水マレイン酸樹脂のTgより
も高いと、延伸時に密着層のReが発現し、波長分散特
性の最適化が困難になる。なお、密着層の軟化点は、A
STM D1525 ビガット軟化点等で測定すること
ができる。
【0044】前記密着層を構成するホットメルト系樹脂
としては、ポリオレフィン系の樹脂を用いることが好ま
しく、各種市販品を用いることができる。例えば、三井
化学製の「アドマー」、三井・デュポンポリケミカル社
製の「CMPS」、旭メルト社製の「アサヒメルト」、
エイ・シー・アイ・リミテッド社製の「ホットメル
ト」、住友スリーエム社製の「ECシリーズ」、積水化
学社製の「エスダイン」、ダイアボンド社製の「メルト
ロン」、新田ゼラチン社製の「ニッタイト」、ノガワケ
ミカル社製の「ダイアボンド」、ヒロダイン工業社製の
「ヒロダイン」などが挙げられる。
【0045】本発明の第2実施態様に係る位相差板は、
波長450nm、550nm、650nmにおけるレタ
ーデーション(Re)の値を、各々、Re(450)、
Re(550)、Re(650)としたとき、これらが
下記式を満たすことが好ましい。 Re(450) < Re(550) <Re(65
0)
【0046】また、本発明の第1,2実施態様に係る位
相差板において、前記(1)及び(5)のノルボルネン
系樹脂からなるフィルムの3軸方向屈折率をそれぞれN
x,Ny,Nzとし、前記(3)のスチレン無水マレイ
ン酸樹脂からなるフィルムの3軸方向屈折率をそれぞれ
nx,ny,nzとしたとき、下記関係式を満たすこと
が表示品位の視野角の依存性の観点から好ましい。 0.5<(Nx−Nz)/(Nx−Ny)<1.5 好ましくは0.7<(Nx−Nz)/(Nx−Ny)<
1.3 0.5<(nx−ny)/(nx−ny)<1.5 好ましくは0.7<(nx−ny)/(nx−ny)<
1.3
【0047】本発明の第1,2実施態様に係る位相差板
は、延伸軸方向を基準としたとき、前記(1)及び
(5)のノルボルネン系樹脂からなるフィルムの波長5
50nmにおけるレターデーション値(Re)の合計
が、400nm〜800nmであり、前記(3)のスチ
レン無水マレイン酸樹脂からなるフィルムのReが、−
660nm〜−260nmであり、かつ前記位相差板の
Reが100nm〜160nmであることが好ましい。
【0048】このようなλ/4波長板の用途に供する場
合は、波長450nm〜650nmまでの広い範囲で、
少なくとも波長450nm、550nm及び650nm
において、(レターデーション(Re)/波長)の値が
0.2〜0.3であることが好ましい。より好ましく
は、少なくとも波長450nm、550nm及び650
nmにおいて、(レターデーション(Re)/波長)の
値が0.23〜0.27であり、更に好ましくは、0.
24〜0.26である。本実施の形態において、前記波
長分散は、延伸温度、延伸率等の延伸条件等によって調
整することができる。前記広帯域1/4波長板は、パソ
コン、AV機器、携帯型情報通信機器、ゲームやシミュ
レーション機器、車載用のナビゲーションシステム等、
種々の分野の表示装置として用いられ反射型液晶表示装
置に利用可能である。
【0049】また、本発明の第1,2実施態様に係る位
相差板は、延伸軸方向を基準としたとき、前記(1)及
び(5)のノルボルネン系樹脂からなるフィルムの波長
550nmにおけるレターデーション値(Re)の合計
が、800nm〜1600nmであり、前記(3)のス
チレン無水マレイン酸樹脂からなるフィルムのReが、
−1320nm〜−520nmであり、かつ前記位相差
板のReが200nm〜320nmであることが好まし
い。
【0050】このようなλ/2波長板の用途に供する場
合は、波長450nm〜650nmまでの広い範囲で、
少なくとも波長450nm、550nm及び650nm
において、(レターデーション(Re)/波長)の値が
0.4〜0.6であるのが好ましい。より好ましくは、
少なくとも波長450nm、550nm及び650nm
において、(レターデーション(Re)/波長)の値が
0.46〜0.54であり、更に好ましくは0.48〜
0.52である。本実施の形態において、前記波長分散
は、延伸温度、延伸率等の延伸条件等によって調整する
ことができる。前記広帯域1/2波長板は、プロジェク
ター用PBS等に利用可能である。
【0051】また、本発明の第1,2実施態様に係る位
相差板は、その光弾性率が10ブルースター以下である
ことが好ましく、5ブルースター以下であることがより
好ましい。一般的に、位相差板は表示素子の部材等に用
いられる際に他の部材(例えば、偏光板)と貼合され
る。貼合の際にかかる応力には偏りがあり、中央部と比
較して端部においてより大きな応力がかかる。その結
果、レターデーションに違いが生じ、端部は白っぽく光
抜けし、表示素子においては表示特性を低下させる場合
がある。位相差板の光弾性率が前記範囲内にあると、貼
合の際に応力の偏りがある場合も、部分的にレターデー
ションに差が生じることを抑制でき、表示素子等の部材
としてより有益である。
【0052】次に、本発明の位相差板は、種々の方法で
製造することができる。例えば、前記ノルボルネン系樹
脂及び前記スチレン無水マレイン酸樹脂をそれぞれ溶媒
に溶解した塗布液を各々調製し、該塗布液を支持体(又
は仮支持体)上に順次塗布(又は同時に重畳塗布)し、
その後乾燥することによって製膜化し、密着層により貼
り合せて作製することができる。また、固有複屈折値が
正の樹脂と固有複屈折値が負の樹脂とを共押出しし、前
記固有複屈折値が正の樹脂からなる第一の層と前記固有
複屈折値が負の樹脂からなる第二の層との積層体を作製
する工程を有する方法により作製することもできる。中
でも、以下に説明する共押出しを利用した本発明の製造
方法により製造すると、製造工程が簡略化できるととも
に、製造コストを軽減できるので好ましい。
【0053】本発明の位相差板の製造方法は、ノルボル
ネン系樹脂とスチレン無水マレイン酸樹脂と密着層樹脂
を共押出しし、(1)ノルボルネン系樹脂からなるフィ
ルム、(2)密着層、(3)スチレン無水マレイン酸樹
脂からなるフィルム、(4)密着層、(5)ノルボルネ
ン系樹脂からなるフィルム、の順に積層して積層体を作
製する工程を有する。この積層体が、前述した所望のレ
ターデーション等を示す場合は、前記積層体をそのまま
位相差板として使用することができる。前記積層体が所
望のレターデーションを示さない場合は、更に、前記積
層体を延伸し、レターデーションを調整する工程を付す
ことができる。
【0054】前記積層体を形成する工程では、例えば、
押出し機中に、ノルボルネン系樹脂とスチレン無水マレ
イン酸樹脂と密着層樹脂を各々格納し、加熱及び加圧し
て、各々流動状態とし、それをダイから各々連続的に押
出して、積層体にする。引き続き、該積層体をニップロ
ールのニップ部に連続的に挿通させて、圧着してもよ
い。押し出し機中の樹脂を格納するところから押し出し
のダイまでの間に流路を複数設けることにより、3種の
樹脂からなる5層構造の積層体を形成することができ
る。
【0055】所望により付加される、前記積層体を延伸
してレターデーションを調整する工程は、種々の延伸機
を用いて実施することができる。例えば、機械的流れ方
向に延伸する縦一軸延伸、機械的流れ方向に直交する方
向に延伸するテンター延伸などが好適に利用できる他、
厚み方向制御のため、二軸性を付与することも可能であ
る。ここで、延伸温度は、層を構成する基本材料(ノル
ボルネン系樹脂とスチレン無水マレイン酸樹脂)の最低
ガラス転移温度をTgminとしたとき、(Tgm in−2
0)℃〜(Tgmin)℃に設定するのが好ましい。
【0056】位相差板が、Re(450)<Re(55
0)<Re(650)の特性を満たすには、ノルボルネ
ン系樹脂とスチレン無水マレイン酸樹脂について、質量
比、延伸温度及び延伸倍率等を調整することで制御でき
る。
【0057】例えば、スチレン無水マレイン酸樹脂及び
ノルボルネン系樹脂の溶融軟化温度を各々Ts及びTn
とする。Ts<Tnであるので、Tnに近い温度で、ノ
ルボルネン系樹脂からなる層とスチレン無水マレイン酸
樹脂からなる層との積層体を延伸すると、スチレン無水
マレイン酸樹脂分子の配向緩和が速く、スチレン無水マ
レイン酸樹脂からなる層の分子は殆ど配向せず、スチレ
ン無水マレイン酸樹脂からなる層は複屈折を有しない。
その結果、ノルボルネン系樹脂からなる層とスチレン無
水マレイン酸樹脂からなる層とを積層した積層フィルム
は、ノルボルネン系樹脂からなる層が示す波長分散にほ
ぼ等しくなる。延伸温度を低くするにしたがって、スチ
レン無水マレイン酸樹脂は配向するようになり、スチレ
ン無水マレイン酸樹脂からなる層は複屈折を有するよう
になる。スチレン無水マレイン酸樹脂からなる層のレタ
ーデーションは負であるので、ノルボルネン系樹脂から
なる層が有する正のレターデーションは減少する。レタ
ーデーションの減少割合は、スチレン無水マレイン酸樹
脂の波長分散のため、短波長側が大きくレターデーショ
ンが減少し、結果として、Re(450)<Re(55
0)<Re(650)の特性が得られる。延伸温度を制
御することで、可視光波長全域にわたって、Re(λ)
/λを一定とし、広帯域にわたって、均一な位相差特性
を示す位相差板とすることができる。また、延伸倍率を
調整することによって、広帯域1/4波長、広帯域1/
2波長の特性を得ることができる。
【0058】また、ノルボルネン系樹脂からなる層とス
チレン無水マレイン酸樹脂からなる層との間に前記密着
層を有する位相差板を形成する際には、前記密着層を構
成している樹脂として、ホットメルト系樹脂を用い、該
ホットメルト系樹脂の軟化点がノルボルネン系樹脂のガ
ラス転移点(Tg)及びスチレン無水マレイン酸樹脂の
ガラス転移点(Tg)よりも低いことが好ましく、具体
的には、5℃以上低い樹脂を使用するのがより好まし
く、更に好ましくは、20℃以上である。
【0059】本実施形態では、ノルボルネン系樹脂とス
チレン無水マレイン酸からなる2つの層を、遅相軸を直
交させて積層することにより、各層が単独で示すレター
デーションの波長分散を互いに軽減し、可視光全域の入
射光に対して、ほぼ均一な位相差特性を与える位相差板
を提供することを可能としている。また、ノルボルネン
系樹脂層とスチレン無水マレイン酸層の2つの層につい
て、遅相軸を直交させて積層するには、各層の延伸方向
を一致させればよく、あえて一致させるためにチップを
切り出す等の工程を省くことができる。
【0060】即ち、本発明の位相差板は、固有複屈折値
が異符号であるノルボルネン系樹脂とスチレン無水マレ
イン酸と密着層を各々用いた層の3種5層構成の積層体
であるので、ノルボルネン系樹脂とスチレン無水マレイ
ン酸との延伸方向を一致させれば、2層の遅相軸を必然
的に直交させることができ、例えば、前述した共押出し
を利用することにより、従来の積層型位相差板の作製に
必要であった延伸フィルムのチップ切り取り時やチップ
貼合時の微妙かつ煩雑な角度合わせ等の操作を経ること
なく、簡易な工程による製造が可能となる。
【0061】また、本発明の位相差板は、広帯域(可視
光域)の光に対して均一な位相差特性を与えることがで
きるとともに、作製に際して、共押出し等を利用するこ
とにより積層体であるにもかかわらず、簡易な工程によ
り、低コストに形成可能である。更に、本実施の形態に
おいては、材料を選択する際に材料の相溶性を考慮する
必要がなく、材料の選択の幅が広がる点で好ましい。例
えば、ガラス転移点を考慮しての材料の選択が可能とな
る。また、押し出し装置のコストが安い等の点でも有利
であり、最適な態様である。
【0062】ここで、図3は、本発明の第2実施態様に
係る3種5層構成の位相差板の製造方法を実施可能な製
造装置の一例を示す概略斜視図である。図3の製造装置
は、3つの押出し機12、14及び15が押出しダイ1
6に一体に組み合わされている。この場合、内部構造は
図示を省略しているが、ノルボルネン系樹脂及び密着層
樹脂を押出す各々の押出し機からの押出し流路を分岐さ
せ、押出しダイ16内部で合流させて3種の樹脂からな
る5層構造の積層フィルム18を形成し、押出しダイ1
6の下部から押出されるように構成されている。
【0063】押出された積層フィルム18は、ロール2
0、22及び24の回転に追従して、順次移動する。ロ
ール20、22及び24は互いに異なる周速度で回転し
ているので、移動している間に、積層フィルム18は冷
却されるとともに、所望の厚みに調整される。続いて、
積層フィルム18は、熱ロール26及び28のニップ部
により、延伸され、複屈折性が発現された延伸フィルム
18’となる。延伸ロール26及び28は、芯部にヒー
タ(図示せず)を内蔵している。このヒータはコントロ
ーラ30によりその温度が各々制御されていて、積層フ
ィルム18の延伸温度は一定に保たれている。
【0064】光学測定器32は、延伸直後の延伸フィル
ム18’のレターデーション(好ましくは、少なくとも
2波長におけるレターデーション)を測定する。測定波
長及びレターデーションの検出データは、光学測定器3
2からコントローラ30に入力される。コントローラ3
0には、予め、理想的な波長−レターデーションの相関
標準データが入力されており、この標準データからの入
力データのズレに基づき、延伸温度を上下させるように
プログラム入力されている。このように、延伸フィルム
の2以上の波長におけるレターデーションを測定して、
このデータに基づいて延伸温度を制御すると、波長分散
が均一な波長板を安定して製造することができる。
【0065】各層の厚み比も、レターデーションの波長
分散性に影響を与えるので、ライン上の延伸フィルムの
前記レターデーションの測定値に基づいて、押出し機か
らの単位時間当たりの各樹脂の押出し量を制御してもよ
い。
【0066】延伸フィルム18’は、その後、より下流
に配置された切断機(図示せず)によって所望の大きさ
に切断され、位相差板として種々の用途に供される。ま
た、例えば、延伸フィルム18’を一旦ロールに巻き取
って、一時保管及び搬送することもできる。
【0067】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明につ
いて更に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に何
ら制限されるものではない。
【0068】〔実施例1〕前記固有複屈折値が負である
材料として、ポリスチレン(新日鉄化学製、「HRM2
211L」)を用い、前記固有複屈折値が正である材料
として、ノルボルネン樹脂(ジェイエスアール社製、
「アートン」)を用い、両者を質量比でポリスチレン:
ノルボルネン樹脂=23:77の割合でブレンドし、こ
れを塩化メチレン溶液に溶解して塗布溶液を調製した。
【0069】尚、波長450nm、波長550nmにお
けるレターデーション(Re)の絶対値をそれぞれRe
(450)、Re(550)としたとき、ノルボルネン
樹脂の(Re(450)/Re(550))の値は1.
01であり、ポリスチレンの(Re(450)/Re
(550))の値は1.05であり、両値は同一ではな
く、その差は0.04である。
【0070】前記塗布溶液の粘度を9.8Pa・s(9
8ポイズ)とし、この塗布溶液をガラス板上にドクター
ブレードを用いて流延し、乾燥して、厚みが107μm
である透明フィルムを形成した。この透明フィルムを1
50℃で13%一軸延伸して複屈折フィルムを得た。こ
の複屈折フィルムについて、レターデーション測定器
(王子計測社製、「KOBRA21DH」)を用いて、
そのRe値の波長分散を計測した結果、該複屈折フィル
ムは、そのRe値が可視光全域において(Re/波長)
値がほぼ0.25であり、広帯域で1/4波長板特性を
示す位相差板であった。また、この位相差板の光弾性率
を日本分光製「M−150」を用いて測定したところ、
13ブルースターであった。
【0071】〔比較例1〕実施例1において、ノルボル
ネン樹脂を使用せず、塗布溶液の粘度を8.9Pa・s
とし、透明フィルムを140℃で5%一軸延伸した以外
は、実施例1と同様にして複屈折フィルムを作製し、実
施例1と同様にRe値の波長分散を計測した結果、該複
屈折フィルムは、(Re/波長)値が0.2〜0.3の
範囲から外れていた。
【0072】〔比較例2〕実施例1において、ポリスチ
レンを使用せず、塗布溶液の粘度を13.2Pa・sと
し、透明フィルムを155℃で25%一軸延伸した以外
は、実施例1と同様にして複屈折フィルムを作製し、実
施例1と同様にRe値の波長分散を計測した結果、該複
屈折フィルムは、(Re/波長)値が0.2〜0.3の
範囲から外れていた。
【0073】〔実施例2〕ノルボルネン系樹脂として
「ゼオノア 1420」(日本ゼオン社製、Tg=13
6℃)、スチレン無水マレイン酸樹脂として「ダイラー
ク D332」(ノバケミカル社製、Tg=131
℃)、密着層として「アドマー、タイプSE800」
(三井化学製、ビガット軟化点はASTM D1525
測定で59℃)を用い、3種5層構造の共押出しフィル
ムを図3に示した装置にて作製した。
【0074】得られた積層体を、132℃の雰囲気で、
32%及び65%の延伸処理を施し、図2に示した
(1)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム6、(2)
密着層8、(3)スチレン無水マレイン酸樹脂からなる
フィルム7、(4)密着層8、(5)ノルボルネン系樹
脂からなるフィルム6、の順に積層されてなる3種5層
構成の延伸フィルム5を各々得た。32%延伸時の延伸
フィルムは、(1)ノルボルネン系樹脂からなるフィル
ムの厚み/(2)密着層の厚み/(3)スチレン無水マ
レイン酸樹脂からなるフィルムの厚み/(4)密着層の
厚み/(5)ノルボルネン系樹脂からなるフィルムの厚
みが、44μm/1.8μm/63μm/1.8μm/
42μmであった。
【0075】また、65%延伸時の延伸フィルムは、
(1)ノルボルネン系樹脂からなるフィルムの厚み/
(2)密着層の厚み/(3)スチレン無水マレイン酸樹
脂からなるフィルムの厚み/(4)密着層の厚み/
(5)ノルボルネン系樹脂からなるフィルムの厚みが、
39μm/1.6μm/56μm/1.6μm/36μ
mであった。
【0076】得られた延伸フィルムについてレターデー
ションの波長依存性を王子計測製「KOBRA 21D
H」にて各々測定した。結果を図4に示す。図4の結果
から、32%延伸フィルムは、可視光全域にわたってR
eが波長の1/4を示す広帯域1/4波長板特性を有し
ていることがわかった。また、図4の結果から、65%
延伸フィルムは、可視光全域にわたってReが波長の1
/2を示す広帯域1/2波長板特性を有していることが
わかった。また、得られた各々の積層フィルムについて
光弾性率を日本分光製「M−150」を用いて測定した
ところ、3ブルースターであった。
【0077】〔比較例3〕ノルボルネン系樹脂として
「ゼオノア 1420」(日本ゼオン社製、Tg=13
6℃)を使用して単層フィルムを作製した。得られたフ
ィルムの厚みは103μmであった。得られた単層フィ
ルムを130℃の条件で28%延伸し、延伸フィルムを
得た。実施例2と同様にして、Reの波長依存性を測定
したところ、延伸フィルムは広帯域1/4波長板の特性
を示さなかった。結果を図5に示す。
【0078】〔比較例4〕スチレン無水マレイン酸樹脂
として「ダイラーク D332」(ノバケミカル社製、
Tg=131℃)を使用し、単層フィルムを作製した。
得られたフィルムの厚みは101μmであった。得られ
た単層フィルムを100℃の条件で18%延伸し、延伸
フィルムを得た。実施例2と同様にして、Reの波長依
存性を測定したところ、延伸フィルムは広帯域1/4波
長板の特性を示さなかった。結果を図5に示す。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来における諸問題を解決することができる、固有複屈
折値が正の樹脂からなる延伸フィルムと、固有複屈折値
が負の樹脂からなる延伸フィルムとを有する位相差板、
特に、ノルボルネン系樹脂からなる配向フィルムとスチ
レン無水マレイン酸樹脂からなる配向フィルムとを、そ
れぞれ配向方向が一致するように、ノルボルネン系樹脂
からなるフィルム、密着層、スチレン無水マレイン酸樹
脂からなるフィルム、密着層、ノルボルネン系樹脂から
なるフィルム、の順に積層した3種5層構成の可視光全
域の入射光に対して均一な位相差特性を与える広帯域の
位相差板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係る位相差板を模式的
に示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施態様に係る位相差板を模式的
に示す断面図である。
【図3】本発明の位相差板の製造装置の一例を示した概
略斜視図である。
【図4】実施例2で作製した延伸フィルムのレターデー
ションの波長分散を示すグラフである。
【図5】比較例3及び4で作製した延伸フィルムのレタ
ーデーションの波長分散を示すグラフである。
【符号の説明】
1、5 位相差板 2 固有複屈折値が正の樹脂からなる層 3 固有複屈折値が負の樹脂からなる層 6 ノルボルネン系樹脂からなる層 7 スチレン無水マレイン酸樹脂からなる層 8 密着層 10 製造装置 12、14、15 押出し機 16 押出しダイ 18 積層フィルム 18’ 延伸フィルム 20、22、24 ロール 26、28 延伸ロール 30 コントローラ 32 光学測定器
フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA06 BA07 BA42 BB42 BC03 BC21 2H091 FA11X FA11Z FB02 FC07 FD06 LA30 MA07 5D119 BA01 JA31 5D789 BA01 JA31

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有複屈折値が正の樹脂からなる第1の
    層と、固有複屈折値が負の樹脂からなる第2の層とを有
    し、 前記第1の層及び前記第2の層は複屈折を有し、かつ前
    記第1の層及び前記第2の層の遅相軸を、互いに直交さ
    せて積層してなることを特徴とする位相差板。
  2. 【請求項2】 少なくとも、固有複屈折値が正の樹脂か
    らなる延伸フィルムと、固有複屈折値が負の樹脂からな
    る延伸フィルムとを有する位相差板であって、 前記位相差板の波長450nm、550nm及び650
    nmにおけるレターデーション(Re)値を各々Re
    (450)、Re(550)及びRe(650)とした
    とき、Re(450)<Re(550)<Re(65
    0)であることを特徴とする位相差板。
  3. 【請求項3】 固有複屈折値が正のノルボルネン系樹脂
    からなる配向フィルムと、固有複屈折値が負のスチレン
    無水マレイン酸樹脂からなる配向フィルムとを、それぞ
    れの配向方向が一致するように、(1)ノルボルネン系
    樹脂からなるフィルム、(2)密着層、(3)スチレン
    無水マレイン酸樹脂からなるフィルム、(4)密着層、
    (5)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム、の順に積
    層してなる3種5層構成からなり、前記(2)及び
    (4)の密着層が、ホットメルト系樹脂から形成され、
    該ホットメルト系樹脂の軟化点が、前記ノルボルネン系
    樹脂のガラス転移点(Tg)及びスチレン無水マレイン
    酸樹脂のガラス転移点(Tg)よりも低いことを特徴と
    する請求項1又は2記載の位相差板。
  4. 【請求項4】 固有複屈折値が正のノルボルネン系樹脂
    からなる配向フィルムと、固有複屈折値が負のスチレン
    無水マレイン酸樹脂からなる配向フィルムとを、それぞ
    れの配向方向が一致するように、(1)ノルボルネン系
    樹脂からなるフィルム、(2)密着層、(3)スチレン
    無水マレイン酸樹脂からなるフィルム、(4)密着層、
    (5)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム、の順に積
    層してなる3種5層構成からなり、前記(3)のスチレ
    ン無水マレイン酸樹脂を構成するスチレンと無水マレイ
    ン酸との質量組成比が、スチレン:無水マレイン酸=9
    5:5〜50:50である請求項1乃至3のいずれか1
    項記載の位相差板。
  5. 【請求項5】 固有複屈折値が正のノルボルネン系樹脂
    からなる配向フィルムと、固有複屈折値が負のスチレン
    無水マレイン酸樹脂からなる配向フィルムとを、それぞ
    れの配向方向が一致するように、(1)ノルボルネン系
    樹脂からなるフィルム、(2)密着層、(3)スチレン
    無水マレイン酸樹脂からなるフィルム、(4)密着層、
    (5)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム、の順に積
    層してなる3種5層構成からなり、前記位相差板の波長
    450nm、550nm、650nmにおけるレターデ
    ーション値、Re(450)、Re(550)、Re
    (650)が、下記関係式を満たすことを特徴とする請
    求項1,3又は4記載の位相差板。 Re(450)<Re(550)<Re(650)
  6. 【請求項6】 固有複屈折値が正のノルボルネン系樹脂
    からなる配向フィルムと、固有複屈折値が負のスチレン
    無水マレイン酸樹脂からなる配向フィルムとを、それぞ
    れの配向方向が一致するように、(1)ノルボルネン系
    樹脂からなるフィルム、(2)密着層、(3)スチレン
    無水マレイン酸樹脂からなるフィルム、(4)密着層、
    (5)ノルボルネン系樹脂からなるフィルム、の順に積
    層してなる3種5層構成からなり、前記(1)及び
    (5)のノルボルネン系樹脂のガラス転移点(NB(T
    g))と、前記(3)のスチレン無水マレイン酸樹脂の
    ガラス転移点(St(Tg))が、下記関係式を満たす
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の
    位相差板。 NB(Tg)−10℃≦St(Tg)≦NB(Tg)+
    10℃
  7. 【請求項7】 光弾性が、10ブルースター以下である
    請求項1乃至6のいずれか1項記載の位相差板。
  8. 【請求項8】 前記(1)及び(5)のノルボルネン系
    樹脂からなるフィルムの3軸方向屈折率をそれぞれN
    x,Ny,Nzとし、前記(3)のスチレン無水マレイ
    ン酸樹脂からなるフィルムの3軸方向屈折率をそれぞれ
    nx,ny,nzとしたとき、下記関係式を満たすこと
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の位相
    差板。 0.5<(Nx−Nz)/(Nx−Ny)<1.5 0.5<(nx−ny)/(nx−ny)<1.5
  9. 【請求項9】 延伸軸方向を基準としたとき、前記
    (1)及び(5)のノルボルネン系の樹脂からなるフィ
    ルムの波長550nmにおけるレターデーション値(R
    e)の合計が、400nm〜800nmであり、前記
    (3)のスチレン無水マレイン酸樹脂からなるフィルム
    のReが、−660nm〜−260nmであり、かつ前
    記位相差板のReが100nm〜160nmである請求
    項1乃至8のいずれか1項記載の位相差板。
  10. 【請求項10】 波長λにおけるレターデーションRe
    (λ)と波長λが、450nm,550nm,650n
    mにおいて、 0.2≦Re(λ)/λ≦0.3 である1/4波長板である請求項1乃至9のいずれか1
    項記載の位相差板。
  11. 【請求項11】 延伸軸方向を基準としたとき、前記
    (1)及び(5)のノルボルネン系樹脂からなるフィル
    ムの波長550nmにおけるレターデーション値(R
    e)の合計が、800nm〜1600nmであり、前記
    (3)のスチレン無水マレイン酸樹脂からなるフィルム
    のReが、−1320nm〜−520nmであり、かつ
    前記位相差板のReが200nm〜320nmである請
    求項1乃至10のいずれか1項記載の位相差板。
  12. 【請求項12】 波長λにおけるレターデーションRe
    (λ)と波長λが、450nm,550nm,650n
    mにおいて、 0.4≦Re(λ)/λ≦0.6 である1/2波長板である請求項1乃至8及び請求項1
    1のいずれか1項記載の位相差板。
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