JP2010191445A - 光学フィルム及び液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便に低コストで製造でき、大面積化が可能であり、観察角度による色調の変化が少なく、広い波長において位相差の補正等の効果が均質に得られる光学フィルム、並びにそのような液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 固有複屈折値が正の樹脂x1と負の樹脂y1とを含む樹脂組成物P1からなるA層と、固有複屈折値が正の樹脂x2と負の樹脂y2とを含む樹脂組成物P2からなるB層とを有し、入射角0°でのレターデーションR450、R550、およびR650が、R450<R550<R650の関係を満たし、且つ、入射角0°におけるレターデーションReと入射角40°におけるレターデーションR40とが0.92≦R40/Re≦1.08の関係を満たす、光学フィルム;ならびにそれを備える液晶表示装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学フィルム及び液晶表示装置に関し、より詳しくは位相差フィルムとして好適な光学フィルム及び当該フィルムを備える液晶表示装置に関する。
液晶表示装置等の表示装置において、位相差フィルム等の光学フィルムとして、等方性の原反フィルムを延伸し分子を配向させたフィルムが知られている。
かかる光学フィルムとしては、観察角度による表示装置の色調の変化を少なくすることができ、且つ広い波長において位相差の補正等の効果が均質に得られるものが求められる。
広い波長において位相差の補正等の効果が均質に得られる位相差フィルムとしては、複数種類の樹脂の組成物を延伸したフィルムが知られている(特許文献1及び特許文献2)。しかしながら、これらのフィルムにおいては、観察角度による色調の変化の抑制を達成することはできない。
観察角度による色調の変化の抑制に関しては、具体的には、入射角0°(フィルムの法線方向)におけるレターデーションReと入射角40°(フィルムの法線方向から40°傾いた角度)におけるレターデーションR40とをなるべく近くすることが求められる。そのような光学フィルムを得るためには、例えば、面内の主軸方向の屈折率nx及びny並びに厚さ方向の屈折率nzがnx>nz>nyの関係を満たすことが求められる。
しかしながら、多くの樹脂は固有複屈折値が正であり、延伸した際にnzがnx及びnyより小さくなる。一方ポリスチレン等の固有複屈折値が負の樹脂は、延伸フィルムとした場合の硬度及び可撓性が光学フィルムとして不適である場合が多く、したがってnx>nz>nyの関係を満たす有用な延伸フィルムを得ることは困難である。この問題を解決する方法として、例えば複数種類のフィルムを貼り合わせる方法や、延伸したフィルムを収縮させる方法が知られている(特許文献3〜5)。しかしながらこれらの方法では貼り合わせの方向や収縮の制御が困難であり、そのため製造工程が煩雑であり且つ大面積のフィルムを得ることが困難である。
特開2001−194527号公報 特開2001−42121号公報 特開平3−24502号公報 特開平3−141303号公報 特開平5−157911号公報
本発明の目的は、簡便に低コストで製造でき、大面積化が可能であり、観察角度による色調の変化が少なく、広い波長において位相差の補正等の効果が均質に得られる光学フィルム、並びにそのような液晶表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本願発明者は検討を行なった結果、特定の固有複屈折値を有する樹脂を複数種類含む樹脂組成物の層を複数種類の層として有する積層体が、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明によれば、下記〔1〕〜〔8〕が提供される。
〔1〕 固有複屈折値が正の樹脂x1と固有複屈折値が負の樹脂y1とを含む樹脂組成物P1からなるA層と、固有複屈折値が正の樹脂x2と固有複屈折値が負の樹脂y2とを含む樹脂組成物P2からなるB層とを有し、
波長450nmの光における入射角0°でのレターデーションR450、波長550nmの光における入射角0°でのレターデーションR550、および波長650nmの光における入射角0°でのレターデーションR650が、R450<R550<R650の関係を満たし、且つ、
入射角0°におけるレターデーションReと入射角40°におけるレターデーションR40とが0.92≦R40/Re≦1.08の関係を満たす、光学フィルム。
〔2〕 樹脂組成物P1の固有複屈折値が正であり、樹脂組成物P2の固有複屈折値が負である、前記光学フィルム。
〔3〕 延伸前フィルムを複数回延伸処理してなる、前記光学フィルム。
〔4〕 前記〔3〕に記載の光学フィルムであって、
前記延伸前フィルムは、前記樹脂組成物P1からなるPA層と、前記樹脂組成物P2からなるPB層とを有し、
前記延伸前フィルムは、その面内のある方向をX軸、前記X軸に対してフィルム面内で直交する方向をY軸、およびフィルム厚さ方向をZ軸としたときに、フィルム面に垂直に入射しかつ電気ベクトルの振動面がXZ面にある直線偏光の、フィルム面に垂直に入射しかつ電気ベクトルの振動面がYZ面にある直線偏光に対する位相が、温度T1でX軸方向に一軸延伸したときには遅れ、温度T1とは異なる温度T2でX軸方向に一軸延伸したときには進むフィルムである、光学フィルム。
〔5〕 前記〔4〕に記載の光学フィルムであって、
前記延伸処理が、
温度T1又はT2のいずれか一方の温度で一方向に一軸延伸する延伸処理(1)と、
前記延伸処理(1)の後に、温度T1又はT2のうち前記延伸処理(1)と異なるほうの温度で、前記延伸処理(1)の延伸方向と直交する方向に一軸延伸する延伸処理(2)とを含む、光学フィルム。
〔6〕 前記樹脂組成物P1の荷重撓み温度Ts(p1)と樹脂組成物P2の荷重撓み温度Ts(p2)との差が5℃以上である、前記光学フィルム。
〔7〕 長尺である、前記光学フィルム。
〔8〕 前記光学フィルムを備える液晶表示装置。
本発明の光学フィルムは、簡便に低コストで製造でき、大面積化が可能でありながら、観察角度による色調の変化が少なく、広い波長において位相差の補正等の効果が均質に得られるという顕著な効果を奏する。
特に、光学フィルムを、所定の延伸前フィルムを前記延伸処理(1)及び(2)により得た場合には、異なる延伸倍率及び延伸方向の樹脂フィルムを貼り合わせる、一旦延伸した樹脂を収縮させるといった複雑な工程を行なうことなく、複数層の延伸前フィルムを所定方向に二軸延伸するといった簡便な操作で、従来製造することが困難であったnx>nz>nyといった屈折率を有し、ひいては上記好ましい特性を有する光学フィルムを、特に高い製造効率で得ることができる。
本発明の液晶表示装置は、前記本発明の光学フィルムを備えるため、簡便に低コストで製造でき、大面積化が可能でありながら、観察角度による色調の変化が少なく、広い波長において、表示特性が均一であるという顕著な効果を奏する。
図1は、本発明における好ましい要件を満たさない延伸前フィルムの例を概略的に示す斜視図である。 図2は、本発明における好ましい要件を満たす、本発明の光学フィルムの材料となる延伸前フィルムの例を概略的に示す斜視図である。 図3は、図1に示す延伸前フィルムを延伸した場合における、延伸温度と位相差の発現との関係を示すグラフである。 図4は、図2に示す延伸前フィルムを延伸した場合における、延伸温度と位相差の発現との関係を示すグラフである。
(光学フィルム)
本発明の光学フィルムは、固有複屈折値が正の樹脂x1と固有複屈折値が負の樹脂y1とを含む樹脂組成物P1からなるA層と、固有複屈折値が正の樹脂x2と固有複屈折値が負の樹脂y2とを含む樹脂組成物P2からなるB層とを有する。
固有複屈折値が正の樹脂x1及びx2としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂;ポリフェニレンサルファイドなどのポリアリーレンサルファイド樹脂;ポリビニルアルコール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、セルロースエステル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアリルサルホン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ノルボルネン樹脂、棒状液晶ポリマー、ポリフェニレンエーテル樹脂などのポリアリーレンエーテル樹脂などが挙げられる。これらは、一種単独でまたは二種以上を組み合わせて使用してもよい。本発明においては、これらの中でも、位相差発現性の観点からポリカーボネート樹脂、ノルボルネン樹脂、及びポリフェニレンエーテル樹脂が好ましい。
固有複屈折値が負の樹脂y1及びy2としては、スチレン又はスチレン誘導体の単独重合体または他のモノマーとの共重合体を含むポリスチレン系樹脂;ポリアクリロニトリル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、あるいはこれらの多元共重合ポリマーなどが挙げられる。これらは、一種単独でまたは二種以上を組み合わせて使用してもよい。ポリスチレン系樹脂に含まれる他のモノマーとしては、アクリロニトリル、無水マレイン酸、メチルメタクリレート、およびブタジエンが好ましいものとして挙げられる。本発明においては、これらの中でも、位相差発現性が高いという観点から、ポリスチレン系樹脂が好ましく、さらに耐熱性が高いという点で、スチレン又はスチレン誘導体と無水マレイン酸との共重合体を用いることができる。また、ポリスチレン系樹脂としては、立体規則性についてはアタクチック構造でも、シンジオタクチック構造でもよい。
本発明の光学フィルムは、下記要件1及び要件2を満たすフィルムである:
(要件1)波長450nmの光における入射角0°でのレターデーションR450、波長550nmの光における入射角0°でのレターデーションR550、および波長650nmの光における入射角0°でのレターデーションR650が、R450<R550<R650の関係を満たす。
(要件2)入射角0°におけるレターデーションReと入射角40°におけるレターデーションR40とが0.92≦R40/Re≦1.08の関係を満たす。
前記要件1及び2を満たすことにより、観察角度による色調の変化が少なく、広い波長において位相差の補正等の効果が均質に得られる光学フィルムとすることができる。
前記要件1に関し、R450/R550≦0.95であることが好ましい。またR650/R550≧1.05であることが好ましい。
前記要件2において、入射角0°とはフィルムの法線方向であり、入射角40°とは、フィルムの法線方向から40°傾いた角度である。R40の測定にあたり、観察角度を傾ける方向は、特に限定されず、どれか一の方向に傾けた場合のR40の値が当該要件を満たせば本発明の光学フィルムとして好ましく用いることができる。
前記要件2におけるReとR40との対比をする波長は、可視光線領域内のいずれかの波長とすることができ、好ましくは550nmとすることができる。
入射角0°及び40°におけるレターデーションは、王子計測器社製KOBRA−WRを用いて、平行ニコル回転法により測定することができる。
前記要件1及び2を満たす本発明の光学フィルムは、樹脂x1、y1、x2及びy2の種類及び含有割合、並びにA層及びB層の厚さを適宜、具体的には下記の通り調節することにより得ることができる。
本発明においては、樹脂組成物P1の固有複屈折値が正であり、樹脂組成物P2の固有複屈折値が負であることが、前記要件2を容易に充足するうえで好ましい。
固有複屈折値が正である樹脂組成物P1は、樹脂x1及びy1の種類及び含有割合を適宜調節することにより得ることができる。好ましくは、例えば樹脂x1としてノルボルネン樹脂を用い、樹脂y1としてポリスチレン樹脂を用い、さらに樹脂x1と樹脂y1の合計に対する樹脂y1の含有割合を50重量%未満とすることにより、かかる樹脂組成物P1を得ることができる。
固有複屈折値が負である樹脂組成物P2は、樹脂x2及びy2の種類及び含有割合を適宜調節することにより得ることができる。好ましくは、例えば樹脂x2としてポリフェニレンエーテル樹脂を用い、樹脂y2としてポリスチレン樹脂を用い、さらに樹脂x2と樹脂y2の合計に対する樹脂x2の含有割合を50重量%未満とすることにより、かかる樹脂組成物P2を得ることができる。
前記ノルボルネン樹脂としては、公知のものを用いることができ、具体的には、特開昭60−168708公報、特開昭62−252406公報、特開昭63−264626公報、特開平1−240517公報、特開平2−133413公報などに記載されたものが挙げられる。前記ポリスチレン系樹脂としては、モノマー成分としてスチレンを含有する公知のものを用いることができる。より具体的には例えばPSジャパン社製、商品名「HF77」、NovaChemicals社製、商品名「Dylark D332」などを用いることができる。前記ポリフェニレンエーテル樹脂としては、主鎖にポリフェニレンエーテル骨格を持つ公知のものを用いることができるが、特にスチレン系樹脂と相溶性が高い、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンオキサイド)を用いることが好ましい。
本発明の光学フィルムは、前記要件2を満たすことにより、面内の主軸方向の屈折率nx及びny並びに厚さ方向の屈折率nzをnx>nz>nyとすることができる。このような要件2を満たすフィルムとしては、後述する延伸フィルムを挙げることができる。
A層およびB層を構成する樹脂組成物P1及びP2は、その荷重たわみ温度Ts(p1)及びTs(p2)がいずれも、好ましくは80℃以上であり、より好ましくは90℃以上であり、特に好ましくは100℃以上である。また、A層およびB層を構成する樹脂組成物P1の荷重たわみ温度Ts(p1)及び樹脂組成物P2の荷重たわみ温度Ts(p2)は、いずれも通常170℃以下である。荷重たわみ温度をかかる範囲内とすることにより、配向緩和を低減することができ、後述する延伸による製造方法により本発明の光学フィルムを容易に得ることができる。
荷重たわみ温度Ts(p1)とTs(p2)との差の絶対値は、好ましくは5℃以上であり、より好ましくは5〜40℃であり、特に好ましくは8〜30℃である。荷重たわみ温度の差が小さすぎると、位相差発現の温度依存性が小さくなる。荷重たわみ温度の差が大きすぎると、荷重たわみ温度の高い樹脂組成物の延伸がし難くなり、位相差板の平面性が低下し易い。
温度Ts(p1)における樹脂組成物P1の破断伸度、及び温度Ts(p2)における樹脂組成物P2の破断伸度が共に、50%以上であることが好ましく、80%以上であることが特に好ましい。破断伸度がこの範囲にある熱可塑性樹脂組成物であれば、延伸により安定的に位相差フィルムを作製することができる。破断伸度は、JISK7127記載の試験片タイプ1Bの試験片を用いて、引っ張り速度100mm/分によって求める。
樹脂組成物P1及び/又は樹脂組成物P2には、必要に応じて配合剤を添加することができる。
添加される配合剤は特に限定されず、例えば、滑剤;層状結晶化合物;無機微粒子;酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、近赤外線吸収剤などの安定剤;可塑剤:染料や顔料などの着色剤;帯電防止剤;などが挙げられる。配合剤の量は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜定めることが出来る。特に滑剤や紫外線吸収剤を添加することで可撓性や耐候性を向上させることができるので好ましい。
配合剤の添加量は、例えば得られる光学フィルムの全光線透過率85%以上を維持できる範囲とすることができる。
滑剤としては、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸ストロンチウムなどの無機粒子;ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、セルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネートなどの有機粒子が挙げられる。本発明では、滑剤としては有機粒子が好ましい。
紫外線吸収剤としては、オキシベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、アクリロニトリル系紫外線吸収剤、トリアジン系化合物、ニッケル錯塩系化合物、無機粉体などが挙げられる。好適な紫外線吸収剤としては、2,2’−メチレンビス(4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール)、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,4−ジ−tert−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンが挙げられ、特に好適なものとしては、2,2’−メチレンビス(4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノールが挙げられる。
本発明の光学フィルムは、A層及びB層を1層ずつのみ有していてもよいが、A層及び/又はB層を複数層有していてもよい。A層及び/又はB層を複数層有する場合、その積層順序は特に限定されず、例えばA層−A層−B層−B層といった層構成であってもよく、A層−B層−A層−B層といった層構成であってもよい。本発明においては、後述する共押出−延伸等の製造方法により、A層及びB層が直接接したフィルムとすることが、光学的機能の発現及び製造の容易さの点から好ましいが、これに限られず、A層及びB層は接着層等を介して積層されていてもよい。
A層の総厚さ/B層の総厚さの比は、延伸による、それぞれの層の位相差発現性により決定することができる。位相差が発現しにくい層を厚くすることで、0.92≦R40/Re≦1.08となるように調整することができる。ここでA層の総厚さ及びB層の総厚さとは、A層及びB層のそれぞれが複数層ある場合はそれらの合計の厚さであることを意味する。本発明の光学フィルムの厚さは、A層及びB層の総厚さの合計として30〜200μmであることが好ましく、例えば50〜150μmとするか、又は100〜150μmとすることができる。
A層及びB層の厚さは、市販の接触式厚さ計を用いて、フィルムの総厚を測定し、次いで厚さ測定部分を切断し断面を光学顕微鏡で観察して、各層の厚さ比を求めて、その比率より計算することができる。以上の操作をフィルムの複数個所において一定間隔ごとに行い、厚さの平均値およびばらつきを求めることができる。
本発明の光学フィルムは、A層及びB層以外の層を有してもよい。例えば、A層とB層とを接着する接着層、フィルムの滑り性をよくするマット層や、耐衝撃性ポリメタクリレート樹脂層などのハードコート層や、反射防止層、防汚層等を有することができる。
本発明の光学フィルムは、光学フィルムに適する観点から、その全光線透過率が85%以上であることが好ましい。前記全光線透過率は、JIS K0115に準拠して、分光光度計(日本分光社製、紫外可視近赤外分光光度計「V 570」)を用いて測定した値である。
本発明の光学フィルムのヘイズは好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下、特に好ましくは1%以下である。ヘイズを低い値とすることにより、本発明の光学フィルムを組み込んだ表示装置の表示画像の鮮明性を高めることができる。ここで、ヘイズは、JIS K7361−1997に準拠して、日本電色工業社製「濁度計 NDH−300A」を用いて、5箇所測定し、それから求めた平均値である。
本発明の光学フィルムは、ΔYIが5以下であることが好ましく、3以下であることがより好ましい。このΔYIが上記範囲にあると、着色がなく視認性がよくなる。ΔYIはASTM E313に準拠して、日本電色工業社製「分光色差計 SE2000」を用いて同様の測定を5回行い、その算術平均値として求める。
本発明の光学フィルムは、JIS鉛筆硬度でHまたはそれ以上の硬さを有することが好ましい。このJIS鉛筆硬度の調整は、樹脂の種類の変更や樹脂の層厚の変更などによって行うことができる。JIS鉛筆硬度は、JIS K5600−5−4に準拠して、各種硬度の鉛筆を45°傾けて、上から500g重の荷重をかけてフィルム表面を引っ掻き、傷が付きはじめる鉛筆の硬さである。
本発明の光学フィルムは、長尺のフィルムとすることが、製造効率の観点から好ましい。
長尺のフィルムとは、幅方向の寸法に対して長い(例えば10倍以上、といった長さの)長さ方向を有するフィルムであり、このようなフィルムは製造ラインにおいて、長さ方向に連続的に製造工程を行なうことにより得られる。特に、以下に説明する延伸前フィルムを長尺のフィルムとして調製し、これをさらに延伸するという工程で本発明の光学フィルムを製造する場合、これらの工程の一部または全部をインラインで簡便且つ効率的に行なうことが可能である。
具体的には、異なる延伸倍率及び延伸方向の樹脂フィルムを貼り合わせる、一旦延伸した樹脂を収縮させるといった複雑な工程を行なうことなく、複数層の延伸前フィルムを所定方向に二軸延伸するといった簡便な操作で、従来製造することが困難であったnx>nz>nyといった屈折率を有する光学フィルムを容易に得ることができる。
(延伸光学フィルム)
本発明の光学フィルムは、延伸フィルムとすることができる。即ち延伸前フィルムを延伸処理してなるフィルムとすることができる。ここで、延伸前フィルムとしては、前記樹脂組成物P1からなるPA層と、前記樹脂組成物P2からなるPB層とを有するフィルムを用いることができる。延伸前フィルムは、通常、等方性の原反フィルムとすることもできるが、一旦延伸処理を施したフィルムを延伸前フィルムとして、これにさらに、本発明でいう延伸前フィルムへの延伸処理を施すこともできる。
(延伸前フィルム)
前記延伸前フィルムは、下記要件3を満たすことが、位相差フィルムとして所望される位相差を得るため、及び観察角度による色調の変化を低減するために好ましい。
(要件3)延伸前フィルムの面内のある方向をX軸、前記X軸に対してフィルム面内で直交する方向をY軸、およびフィルム厚さ方向をZ軸としたときに、フィルム面に垂直に入射しかつ電気ベクトルの振動面がXZ面にある直線偏光(以下、単に「XZ偏光」という。)の、フィルム面に垂直に入射しかつ電気ベクトルの振動面がYZ面にある直線偏光(以下、単に「YZ偏光」という。)に対する位相が、温度T1でX軸方向に一軸延伸したときには遅れ、温度T1とは異なる温度T2でX軸方向に一軸延伸したときには進む。
本発明においては、延伸前フィルムの面内の様々な方向のうち、少なくとも一の方向をX軸とした場合に当該要件を満たせば、その方向を延伸方向として、前記要件3を満たす延伸前フィルムとして光学フィルムの製造に用いうる。延伸前フィルムが、延伸前において特に配向処理をしていない等方な原反フィルムであれば、面内の一の方向をX軸としたときに当該要件を満たせば、他のどの方向をX軸としたときも当該要件を満たすことができる。
要件3を満たす延伸前フィルム及び満たさない延伸前フィルムの例を、図1〜図4を参照して説明する。
図1及び図2に図示される延伸前フィルム1及び2はいずれも、固有複屈折値が正である樹脂組成物P1からなるPA層及び固有複屈折値が負である樹脂組成物P2からなるPB層を有する。
図3及び図4はそれぞれ、延伸前フィルム1及び2をX軸方向に種々の温度において延伸した場合における、PA層を延伸して得られたA層及びPB層を延伸して得られたB層の位相差(XZ偏光の、YZ偏光に対する位相の差)を示すグラフである。図3及び図4において、横軸は延伸温度であり、縦軸はA層B層それぞれの(位相差の絶対値/延伸倍率)の値であり、曲線A及び曲線Bはそれぞれ、A層及びB層におけるこれらの関係を示す。延伸前フィルム1及び2はいずれもPA層及びPB層の積層体であるので、A層及びB層は、常に同じ倍率で延伸されたものとなる。
樹脂組成物P1の固有複屈折値が正であり樹脂組成物P2の固有複屈折値が負であることから、これらの位相差の符号は逆である。曲線Aが曲線Bより上側である場合は、XZ偏光がYZ偏光より遅れ、曲線Bが曲線Aより上側である場合はYZ偏光がXZ偏光より遅れる。
一般的に、固有複屈折値が負の樹脂は低い温度での延伸により破断しやすい。図3及び4に示す例では温度TDは、伸び難くすぐに破断する温度(樹脂組成物P2の破断点)であり、延伸前フィルム1及び2はこれより低い温度で延伸することはできない。Tg(P1)及びTg(P2)はそれぞれ、樹脂P1及びP2のガラス転移温度であり、曲線A及びBはそれぞれTg(P1)及びTg(P2)付近において大きく減衰する曲線となる。
延伸前フィルム1及び2を対比すると、延伸前フィルム1は相対的にPA層が厚く、延伸前フィルム2はPA層が薄い。そのため、延伸前フィルム1においては、延伸前フィルム2に比べて、A層に基づく位相差の変化が大きく発現する。その結果、図3に示されるとおり、図示される全ての温度範囲においてA層の位相差の絶対値が高い。即ち、どの温度において延伸しても、XZ偏光がYZ偏光より遅れる。したがって、延伸フィルム1は、前記要件3でいう温度T2を有し得ず、要件3を満たさない。
一方、延伸フィルム2は、点X3を境に、それより低い温度範囲においてはXZ偏光がYZ偏光より進み、高い温度範囲においてはXZ偏光がYZ偏光より遅れる。したがって、点X3における温度より高い温度にT1が、X3より低い温度にT2が存在することとなり、要件3を満たす。
延伸前フィルムにおけるPA層及びPB層の厚さは、延伸倍率及び所望の光学フィルムのA層及びB層の厚さに応じて適宜調節することができる。PA層及びPB層の比は、上に説明した通り、要件3を満たすように適宜調節することができる。具体的には例えば、PA層の総厚さ/PB層の総厚さの比を1/1〜1/10とすることができる。ここでPA層の総厚さ及びPB層の総厚さとは、PA層及びPB層のそれぞれが複数層ある場合はそれらの合計の厚さであることを意味する。
延伸前フィルムの総厚は、好ましくは10〜800μmであり、より好ましくは50〜600μmである。10μm以上とすることにより、十分な位相差及び機械的強度を得ることができ、800μm以下とすることにより、柔軟性及びハンドリング性を良好なものとすることができる。
(延伸前フィルム調製方法)
本発明において、延伸前フィルムの調製方法としては、共押出Tダイ法、共押出インフレーション法、共押出ラミネーション法等の共押出成形法;各樹脂層の材料を順次流延し積層させる共流延法;ドライラミネーションなどのフィルムラミネーション成形法;及び樹脂フィルム表面に樹脂溶液をコーティングする等のコーティング成形法などの公知の方法が挙げられる。例えば、製造効率や、フィルム中に溶剤などの揮発性成分を残留させないという観点から、共押出成形法を用いることができる。共押出成形法の中でも、共押出Tダイ法が好ましい。共押出Tダイ法にはフィードブロック方式及びマルチマニホールド方式があるが、PA層の厚さのばらつきを少なくできる点でマルチマニホールド方式が特に好ましい。
樹脂材料から多層フィルムを得る方法として、共押出Tダイ法を採用する場合、Tダイを有する押出機における樹脂材料の溶融温度は、各樹脂材料のガラス転移温度(Tg)よりも80〜180℃高い温度にすることが好ましく、ガラス転移温度よりも100〜150℃高い温度にすることがより好ましい。押出機での溶融温度が過度に低いと、樹脂材料の流動性が不足するおそれがあり、逆に溶融温度が過度に高いと、樹脂が劣化する可能性がある。
押出温度は、使用する樹脂に応じて適宜選択できる。押出機内の温度で、樹脂投入口はTg〜(Tg+100)℃、押出機出口は(Tg+50)℃〜(Tg+170)℃、ダイス温度は(Tg+50)℃〜(Tg+170)℃とするのが好ましい。ここでのTgは、延伸前フィルムを構成する樹脂のうち最もガラス転移温度が高い樹脂のガラス転移温度である。
(延伸方法)
本発明の光学フィルムが、上記要件3を満たす延伸前フィルムを延伸してなるフィルムである場合、延伸前フィルムの延伸処理は、好ましくは、温度T1又はT2のいずれか一方の温度で一方向に一軸延伸する延伸処理(1)と、前記延伸処理(1)の後に、温度T1又はT2のうち前記延伸処理(1)と異なるほうの温度で、前記延伸処理(1)の延伸方向と直交する方向に一軸延伸する延伸処理(2)とを含む。かかる延伸を行なうことにより、面内の主屈折率(即ち面内の遅相軸及び進相軸方向の屈折率)nx及びny並びに厚さ方向の屈折率nzがnx>nz>nyの関係を満たすフィルムを得ることができる。
樹脂組成物P1及びP2の荷重たわみ温度Ts(p1)及びTs(p2)がTs(p1)>Ts(p2)である場合、温度T1は、好ましくはTs(p2)+5℃以上かつTs(p1)+10℃以下であり、より好ましくはTs(p2)+5℃以上且つTs(p1)+7℃以下である。また温度T2はTs(p2)+5℃以下である。またこの場合延伸処理(1)は温度T1で行なうことが好ましい。かかる延伸温度とすることにより、A層及びB層の屈折率を容易に所望の値に調整することができる。
樹脂組成物P1及びP2の荷重たわみ温度Ts(p1)及びTs(p2)がTs(p1)<Ts(p2)である場合、温度T2は、好ましくはTs(p2)+5℃以上かつTs(p1)+10℃以下であり、より好ましくはTs(p2)+5℃以上且つTs(p1)+7℃以下である。また温度T1はTs(p2)+5℃以下である。またこの場合延伸処理(1)は温度T2で行なうことが好ましい。かかる延伸温度とすることにより、A層及びB層の屈折率を容易に所望の値に調整することができる。
かかる延伸を、図2及び図4に示した延伸前フィルム2を、X軸方向に延伸し、続いてY軸方向に延伸する場合を参照して説明する。まず、図4における点X3より高い温度(XZ偏光がYZ偏光より遅れる=T1)においてX軸方向に延伸することにより、PA層の面内方向の屈折率がnx>ny=nz(ここではnxはX軸方向の屈折率)となり、一方PB層は、高い温度での延伸であるため屈折率が変化しない。
つづいて、図4における点X3より低い温度(XZ偏光がYZ偏光より進む=T2)においてY軸方向に延伸することにより、得られたA層におけるnxは低下し、一方PB層においてはnyが低下しnx=ny>nzのB層となる。そのため、各延伸の延伸倍率及び各層の厚さを適宜調整することにより、A層及びB層全体でみた屈折率が望ましいnx>nz>nyの関係を有する本発明の光学フィルムを得ることができる。
延伸処理(1)及び(2)を行なう際の延伸の操作は、既知の方法で行うことができる。例えば、ロール間の周速の差を利用して縦方向に一軸延伸する方法や、テンターを用いて横方向に一軸延伸する方法等が挙げられる。縦方向の一軸延伸の方式としては、ロール間のIR加熱方式や、フロート方式等が挙げられる。
延伸処理(1)及び/又は延伸処理(2)の後に、延伸したフィルムを固定処理してもよい。固定処理における温度は、通常、室温〜延伸温度+30℃、好ましくは延伸温度−40℃〜延伸温度+20℃である。
(光学フィルム用途)
本発明の光学フィルムの用途は、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマ表示装置、FED(電界放出)表示装置、SED(表面電界)表示装置等に適用することができ、好ましくは以下に述べる本発明の液晶表示装置において用いることができる。
(液晶表示装置)
本発明の液晶表示装置は、前記本発明の光学フィルムを備える。
本発明の液晶表示装置は、光入射側偏光板と液晶セルと光出射側偏光板がこの順で配置された液晶パネルを備えるものとすることができる。
本発明の光学フィルムを液晶セルと光入射側偏光板との間及び/又は液晶セルと光出射側偏光板との間に、位相差板として配置することで液晶表示装置の視認性を大幅に向上させることができる。液晶セルの駆動方式としては、インプレーンスイッチング(IPS)モード、バーチカルアラインメント(VA)モード、マルチドメインバーチカルアラインメント(MVA)モード、コンティニュアスピンホイールアラインメント(CPA)モード、ハイブリッドアラインメントネマチック(HAN)モード、ツイステッドネマチック(TN)モード、スーパーツイステッドネマチック(STN)モード、オプチカルコンペンセイテッドベンド(OCB)モードなどが挙げられる。
本発明の液晶表示装置において、本発明の光学フィルムは、位相差板として液晶セルまたは偏光板に貼り合わせてもよい。本発明の光学フィルムは、偏光板の両面に貼り合わせてもよいし、片面にのみ貼り合わせてもよい。また本発明の光学フィルムを2枚以上用いてもよい。貼り合わせには公知の接着剤を用いうる。偏光板は、偏光子とその両面に貼り合わせられた保護フィルムとからなるものとすることができる。該保護フィルムに代えて、本発明の光学フィルムを偏光子に直接貼り合せて、位相差板及び保護フィルムの両方の機能を有する層として用いることもできる。かかる構成をとることにより、保護フィルムが省略できるため、液晶表示装置の薄型化、軽量化、低コスト化に貢献することができる。
以下において、実施例及び比較例を参照して本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例及び比較例において、諸物性の測定は、下記の通りとした。
(R450、R550、R650及びR40
王子計測器社製KOBRA−WRを用いて、平行ニコル回転法により、R450、R550、R650及びR40(単位:nm)を求めた。波長450nm、550nm及び650nmにおける入射角0°(フィルムの法線方向)から観察した位相差を、それぞれR450、R550及びR650とした。また、波長550nmにおける、入射角40°(フィルムの法線方向から遅相軸を回転軸として40°傾いた方向)から観察した位相差をR40とした。
(製造例1)
攪拌機付きガラス反応器に、テトラヒドロフラン87部、5−endo−6−exo−ジカルボキシ−2−ノルボルネン17.0部、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン15.0部、及び1−ヘキセン0.16部を仕込んだ(5−endo−6−exo−ジカルボキシ−2−ノルボルネン/テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン仕込み比=50/50(モル/モル))。次いで、テトラヒドロフラン13部に溶解した(1,3−ジメシチルイミダゾリジン−2−イリデン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリデンルテニウムジクロリド0.016部を添加して、70℃で重合を行った。2時間後、重合反応液を多量の貧溶媒に注いで固形分を析出させ、ろ別洗浄後、60℃で18時間減圧乾燥して開環メタセシス重合体を得た。
得られた重合体1部をテトラヒドロフラン80部に溶解した後、攪拌機付きオートクレーブに仕込み、次いでビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリデンルテニウムジクロリド0.05部及びエチルビニルエーテル0.4部をテトラヒドロフラン10部に溶解した水素化触媒溶液を添加し、水素圧1MPa、100℃で6時間水素化反応を行った。反応終了後、反応液を多量のn−ヘキサンに注いでポリマーを完全に析出させ、ろ別洗浄後、90℃で18時間減圧乾燥して、ポリノルボルネン水素化物を得た。得られたポリノルボルネン水素化物の分子量(ポリスチレン換算)は、数平均分子量(Mn)が17800、重量平均分子量(Mw)が39200であった。
(実施例1)
製造例1で得られたポリノルボルネン水素化物75重量部、及びポリスチレン(PSジャパン社製、商品名「HF77」)25重量部をクロロホルムに溶解し、ドープ溶液P1を作成した。ドープ溶液P1の固形分濃度(溶液全量中における、全ての樹脂の含有割合)は20重量%に調節した。
またポリスチレン(PSジャパン社製、商品名「HF77」)75重量部、及びポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンオキサイド)(アルドリッチ社カタログNo.18242−7)25重量部をクロロホルムに溶解し、ドープ溶液P2を作成した。ドープ溶液P2の固形分濃度は20重量%に調節した。
ドープ溶液P1をガラス板上にドクターブレードを用いて流延し、乾燥させて、厚みが200μmの透明樹脂層A1を形成した。さらにこの透明樹脂層A1の上から、ドープ溶液P2をドクターブレードを用いて流延し、乾燥させて、厚みが300μmの透明樹脂層B1を形成した。透明樹脂層A1及びB1をまとめてガラス板から剥離して、透明樹脂層A1及びB1を有する積層フィルム1を作成した。
なお、積層フィルム1とは別に、ドープ溶液P1及びP2のみを上記と同様に流延及び乾燥させて得たサンプルについて測定を行なった結果、樹脂層A1を構成する樹脂の固有複屈折値は正であり、荷重たわみ温度Ts(p1)は125℃であり、ガラス転移温度Tg(p1)は127℃であった。一方、樹脂層B1を構成する樹脂の固有複屈折値は負であり、荷重たわみ温度Ts(p2)は102℃であり、ガラス転移温度Tg(p2)は110℃であった。
積層フィルム1の面内のある方向をX軸方向と定め、この方向へ、130℃で3.2倍に延伸した後、X軸方向とは直交する方向であるY軸方向に105℃で1.25倍に延伸して、厚み130μmの位相差フィルム1を得た。
位相差フィルム1のR450、R550、R650及びR40を測定した。結果を表1に示す。表1の結果から明らかな通り、位相差フィルム1は、R450<R550<R650の要件を満たし、且つ0.92≦R40/R550≦1.08の要件を満たしていた。
位相差フィルム1は、延伸温度130℃で前記X軸方向に延伸した場合には、XZ偏光のYZ偏光に対する位相が遅れ、延伸温度105℃で前記X軸方向に延伸した場合には、XZ偏光のYZ偏光に対する位相が進む。このため、図4の点X3に相当する箇所の温度が105〜130℃の間に存在している。また、このため、位相差フィルム1は、前記の要件3を満たしている。
(実施例2)
ドープ溶液P1をガラス板上にドクターブレードを用いて流延し、乾燥させて、厚みが230μmの透明樹脂層A4を形成した。さらにこの透明樹脂層A4の上から、ドープ溶液P2をドクターブレードを用いて流延し、乾燥させて、厚みが270μmの透明樹脂層B4を形成した。透明樹脂層A4及びB4をまとめてガラス板から剥離して、透明樹脂層A4及びB4を有する積層フィルム4を作成した。
積層フィルム4の面内のある方向をX軸方向と定め、この方向へ、130℃で3.2倍に延伸した後、X軸方向とは直交する方向であるY軸方向に105℃で1.25倍に延伸して、厚み130μmの位相差フィルム4を得た。
位相差フィルム4のR450、R550、R650及びR40を測定した。結果を表1に示す。表1の結果から明らかな通り、位相差フィルム4は、R450<R550<R650の要件を満たし、且つ0.92≦R40/R550≦1.08の要件を満たしていた。
位相差フィルム4は、延伸温度130℃で前記X軸方向に延伸した場合には、XZ偏光のYZ偏光に対する位相が遅れ、延伸温度105℃で前記X軸方向に延伸した場合には、XZ偏光のYZ偏光に対する位相が進む。このため、図4の点X3に相当する箇所の温度が105〜130℃の間に存在している。また、このため、位相差フィルム4は、前記の要件3を満たしている。
(実施例3)
製造例1で得られたポリノルボルネン水素化物78重量部、及びポリスチレン(PSジャパン社製、商品名「HF77」)22重量部をクロロホルムに溶解し、ドープ溶液P5を作成した。ドープ溶液P5の固形分濃度(溶液全量中における、全ての樹脂の含有割合)は20重量%に調節した。
またポリスチレン(PSジャパン社製、商品名「HF77」)78重量部、及びポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンオキサイド)(アルドリッチ社カタログNo.18242−7)22重量部をクロロホルムに溶解し、ドープ溶液P6を作成した。ドープ溶液P6の固形分濃度は20重量%に調節した。
ドープ溶液P5をガラス板上にドクターブレードを用いて流延し、乾燥させて、厚みが200μmの透明樹脂層A5を形成した。さらにこの透明樹脂層A5の上から、ドープ溶液P6をドクターブレードを用いて流延し、乾燥させて、厚みが300μmの透明樹脂層B5を形成した。透明樹脂層A5及びB5をまとめてガラス板から剥離して、透明樹脂層A5及びB5を有する積層フィルム5を作成した。
なお、積層フィルム5とは別に、ドープ溶液P5のみ及びP6のみをそれぞれ上記と同様に流延及び乾燥させて得たサンプルについて測定を行なった結果、樹脂層A5を構成する樹脂の固有複屈折値は正であり、荷重たわみ温度Ts(p1)は128℃であり、ガラス転移温度Tg(p2)は129℃であった。一方、樹脂層B6を構成する樹脂の固有複屈折値は負であり、荷重たわみ温度Ts(p2)は100℃であり、ガラス転移温度Tg(p2)は107℃であった。
積層フィルム5の面内のある方向をX軸方向と定め、この方向へ、130℃で3.2倍に延伸した後、X軸方向とは直交する方向であるY軸方向に100℃で1.25倍に延伸して、厚み130μmの位相差フィルム5を得た。
位相差フィルム5のR450、R550、R650及びR40を測定した。結果を表1に示す。表1の結果から明らかな通り、位相差フィルム5は、R450<R550<R650の要件を満たし、且つ0.92≦R40/R550≦1.08の要件を満たしていた。
位相差フィルム5は、延伸温度130℃で前記X軸方向に延伸した場合には、XZ偏光のYZ偏光に対する位相が遅れ、延伸温度100℃で前記X軸方向に延伸した場合には、XZ偏光のYZ偏光に対する位相が進む。このため、図4の点X3に相当する箇所の温度が100〜130℃の間に存在している。また、このため、位相差フィルム5は、前記の要件3を満たしている。
(比較例1)
ポリカーボネート樹脂(旭化成社製、商品名「ワンダーライトPC−110」)をクロロホルムに溶解し、ドープ溶液P3を作成した。ドープ溶液P3における固形分濃度は20重量%に調節した。
また、スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂(NovaChemicals社製、商品名「Dylark D332」)をクロロホルムに溶解し、ドープ溶液P4を作成した。ドープ溶液P4における固形分濃度は20重量%に調節した。
ドープ溶液P3をガラス板上にドクターブレードを用いて流延し、乾燥させて、厚みが20μmの透明樹脂層A2を形成した。さらにこの透明樹脂層A2の上から、ドープ溶液P4をドクターブレードを用いて流延し、乾燥して厚みが160μmの透明樹脂層B2を形成した。透明樹脂層A2及びB2をまとめてガラス板から剥離して、積層フィルム2を作成した。
なお、積層フィルム2とは別に、ドープ溶液P3及びP4のみを上記と同様に流延及び乾燥させて得たサンプルについて測定を行なった結果、樹脂層A2を構成する樹脂の固有複屈折値は正であり、荷重たわみ温度Ts(p1)は145℃であり、一方、樹脂層B2を構成する樹脂の固有複屈折値は負であり、荷重たわみ温度Ts(p2)は135℃であった。
積層フィルム2の面内のある方向をX軸方向と定め、この方向へ、145℃で1.5倍に延伸した後、X軸方向とは直交する方向であるY軸方向に130℃で1.25倍に延伸して、厚み98μmの位相差フィルム2を得た。
位相差フィルム2のR450、R550、R650及びR40を測定した。結果を表1に示す。表1の結果から明らかな通り、位相差フィルム2は、0.92≦R40/R550≦1.08の要件を満たしていたものの、R450<R550<R650の要件を満たしていなかった。
(比較例2)
実施例1で得たドープ溶液P1をガラス板上にドクターブレードを用いて流延し、乾燥させて、厚みが200μmの透明樹脂層A3を形成した。これをガラス板から剥離して、透明樹脂層A3のみを有する単層フィルム3を作成した。
単層フィルム3の面内のある方向をX軸方向と定め、この方向へ、150℃で1.25倍に延伸して、厚み162μmの位相差フィルム3を得た。
位相差フィルム3のR450、R550、R650及びR40を測定した。結果を表1に示す。表1の結果から明らかな通り、位相差フィルム3は、R450<R550<R650の要件を満たしていたものの、且つ0.92≦R40/R550≦1.08の要件を満たしていなかった。
Figure 2010191445
1、2 延伸前フィルム
A A層の特性を示す曲線
B B層の特性を示す曲線

Claims (7)

  1. 固有複屈折値が正の樹脂x1と固有複屈折値が負の樹脂y1とを含む樹脂組成物P1からなるA層と、固有複屈折値が正の樹脂x2と固有複屈折値が負の樹脂y2とを含む樹脂組成物P2からなるB層とを有し、
    波長450nmの光における入射角0°でのレターデーションR450、波長550nmの光における入射角0°でのレターデーションR550、および波長650nmの光における入射角0°でのレターデーションR650が、R450<R550<R650の関係を満たし、且つ、
    入射角0°におけるレターデーションReと入射角40°におけるレターデーションR40とが0.92≦R40/Re≦1.08の関係を満たし、
    前記樹脂組成物P1からなるPA層と、前記樹脂組成物P2からなるPB層とを有する延伸前フィルムを複数回延伸処理してなる、光学フィルム。
  2. 請求項1に記載の光学フィルムであって、
    前記樹脂x1がノルボルネン樹脂であり、前記樹脂y1がポリスチレン樹脂であり、前記樹脂x2がポリフェニレンエーテル樹脂であり、前記樹脂y2がポリスチレン樹脂である、光学フィルム。
  3. 請求項1又は2に記載の光学フィルムであって、
    樹脂組成物P1の固有複屈折値が正であり、樹脂組成物P2の固有複屈折値が負である、光学フィルム。
  4. 請求項3に記載の光学フィルムであって、
    前記延伸前フィルムは、その面内のある方向をX軸、前記X軸に対してフィルム面内で直交する方向をY軸、およびフィルム厚さ方向をZ軸としたときに、フィルム面に垂直に入射しかつ電気ベクトルの振動面がXZ面にある直線偏光の、フィルム面に垂直に入射しかつ電気ベクトルの振動面がYZ面にある直線偏光に対する位相が、温度T1でX軸方向に一軸延伸したときには遅れ、温度T1とは異なる温度T2でX軸方向に一軸延伸したときには進むフィルムである、光学フィルム。
  5. 請求項4に記載の光学フィルムであって、
    前記延伸処理が、
    温度T1又はT2のいずれか一方の温度で一方向に一軸延伸する延伸処理(1)と、
    前記延伸処理(1)の後に、温度T1又はT2のうち前記延伸処理(1)と異なるほうの温度で、前記延伸処理(1)の延伸方向と直交する方向に一軸延伸する延伸処理(2)とを含む、光学フィルム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学フィルムであって、
    長尺である、光学フィルム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学フィルムを備える液晶表示装置。
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