JP5906879B2 - 位相差板の製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明によれば、下記のものが提供される。
延伸前の前記フィルムを温度T1(℃)で一方向に延伸する第一延伸工程と、
前記第一延伸工程の後に、温度T1より低い温度T2(℃)において前記の延伸方向に略直交する他方向へ、前記フィルムを延伸する第二延伸工程と、
を有する位相差板の製造方法であって、
前記第二延伸工程は自由一軸延伸する工程であり、
前記樹脂Aのガラス転移温度および前記樹脂Bのガラス転移温度のうち高い方の温度TgH(℃)と前記温度T2とがT2<TgH−10の関係を満たし、
前記第二延伸工程の後に、
前記フィルムの張力を低減する工程と、
前記フィルムを、張力が低減された状態において温度T4(℃)で熱処理する緩和工程であって、前記樹脂Aのガラス転移温度および前記樹脂Bのガラス転移温度のうち低い方の温度TgL(℃)と前記温度T4とがTgL−20≦T4≦TgLの関係を満たす緩和工程と、
をさらに有する位相差板の製造方法。
〔2〕 前記フィルムの張力を低減する工程が、前記フィルムを温度T3(℃)のニップロールに通すことを含み、
前記緩和工程における前記熱処理が、前記フィルムを温度T4(℃)に加温したロールに接触させることを含み、
前記温度T3と、前記温度T4とが、T4≦T3+10の関係を満たす、〔1〕に記載の製造方法。
〔3〕 前記温度TgHと前記温度TgLとの差が10℃以上である、〔1〕または〔2〕に記載の製造方法。
〔4〕 前記樹脂Aがポリカーボネート重合体を含有する樹脂であり、前記樹脂Bがポリスチレン系重合体を含有する樹脂である、〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の製造方法。
〔5〕 前記温度T1と前記温度TgHがT1>TgHの関係を満たす、〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の製造方法。
また、「略平行」とは、なす角度が0°の場合(真に平行な場合)に加えて、なす角度が±5°の範囲内、好ましくは±1°の範囲内であることをいう。
本発明の位相差板の製造方法は、固有複屈折値が正である樹脂Aからなる樹脂層aと、前記樹脂層aの一方の面に設けられ、固有複屈折値が負である樹脂Bからなる樹脂層bとを備える延伸前のフィルム(延伸前フィルム)を形成する工程(延伸前フィルム形成工程)と、延伸前の前記フィルムを温度T1(℃)で一方向に延伸する第一延伸工程と、前記第一延伸工程の後に、温度T1より低い温度T2(℃)において前記の延伸方向に略直交する他方向へ、前記フィルムを延伸する第二延伸工程と、その後に前記フィルムの張力を低減する工程と、前記フィルムを、張力が低減された状態において温度T4(℃)で熱処理する緩和工程とを有する。
〔2.1.樹脂A〕
樹脂Aは、固有複屈折値が正である樹脂である。通常は、樹脂Aとして、固有複屈折値が正である熱可塑性樹脂を用いる。
樹脂Aの固有複屈折値が正であるので、通常、樹脂Aは固有複屈折値が正である重合体を含む。この重合体の例を挙げると、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン重合体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル重合体;ポリフェニレンサルファイド等のポリアリーレンサルファイド重合体;ポリビニルアルコール重合体、ポリカーボネート重合体、ポリアリレート重合体、セルロースエステル重合体、ポリエーテルスルホン重合体、ポリスルホン重合体、ポリアリルスルホン重合体、ポリ塩化ビニル重合体、ノルボルネン重合体、棒状液晶ポリマーなどが挙げられる。これらの重合体は1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。また、重合体は単独重合体でもよく共重合体でもよい。これらの中でも、レターデーションの発現性、低温での延伸性、および樹脂層aと樹脂層a以外の層との接着性の観点からポリカーボネート重合体が好ましい。
樹脂Bは、固有複屈折値が負である樹脂である。通常は、樹脂Bとして、固有複屈折値が負である熱可塑性樹脂を用いる。
樹脂Bの固有複屈折値が負であるので、通常、樹脂Bは固有複屈折値が負である重合体を含む。この重合体の例を挙げると、スチレン又はスチレン誘導体の単独重合体または他のモノマーとの共重合体を含むポリスチレン系重合体;ポリアクリロニトリル重合体、ポリメチルメタクリレート重合体、あるいはこれらの多元共重合ポリマーなどが挙げられる。また、ポリスチレン系重合体に含まれる他のモノマーとしては、例えば、アクリロニトリル、無水マレイン酸、メチルメタクリレート、及びブタジエンが好ましいものとして挙げられる。これらの重合体は1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、レターデーションの発現性が高いという観点から、ポリスチレン系重合体が好ましく、さらに耐熱性が高いという点で、スチレン又はスチレン誘導体と無水マレイン酸との共重合体が特に好ましい。この場合、スチレン系重合体100重量部に対して、無水マレイン酸を重合して形成される構造単位(無水マレイン酸単位)の量は、好ましくは5重量部以上、より好ましくは10重量部以上、特に好ましくは15重量部以上であり、好ましくは30重量部以下、より好ましくは28重量部以下、特に好ましくは26重量部以下である。
配合剤の量は、本発明の効果を著しく損なわない範囲で適宜定めうる。例えば、延伸前フィルムの1mm厚での全光線透過率が80%以上を維持できる範囲としうる。
延伸前フィルムの形成方法の例としては、共押出し法及び共流延法を挙げることができ、共押出し法が好ましい。共押出し法は、溶融状態にした複数の樹脂を押し出して成形する方法である。共押出し法は、製造効率の点、並びに、延伸前フィルム中に溶剤などの揮発性成分を残留させないという点で、優れている。
冷却ドラムの数は特に制限されないが、通常は2本以上である。また、冷却ドラムの配置方法としては、例えば、直線型、Z型、L型などが挙げられるが特に制限されない。またダイスの開口部から押出された溶融樹脂の冷却ドラムへの通し方も特に制限されない。
延伸前フィルムは、樹脂Aを含有する樹脂層aと、樹脂Bを含有する樹脂層bとを備える。通常、樹脂層aと樹脂層bとは直接に接する。
温度TaでX軸方向に一軸延伸したときには遅れ、
温度Taとは異なる温度TbでX軸方向に一軸延伸したときには進む、
との要件(以下、適宜「要件P」という。)を満たすことが好ましい。本願の製造方法は、第一延伸工程の温度T1及び第二延伸工程の温度T2を、上で述べたTa及びTbとした場合において、前記要件Pを満たす延伸前フィルムを用いて行うことが、良好な位相差の発現の観点から特に好ましい。
このように、要件Pを満たす場合、延伸前フィルムは、遅相軸または進相軸の現れ方が延伸温度に依存するフィルムとなる。このようなレターデーションの発現の温度依存性は、例えば、樹脂A及び樹脂Bの光弾性係数並びに各層の厚み比などの関係を調整することで調整できる。
(1)押出機内に目開きが20μm以下のポリマーフィルターを設ける。
(2)ギヤポンプを5rpm以上で回転させる。
(3)ダイス周りに囲い手段を配置する。
(4)エアギャップを200mm以下とする。
(5)フィルムを冷却ロール上にキャストする際にエッジピニングを行う。
(6)押出機として二軸押出機又はスクリュー形式がダブルフライト型の単軸押出機を用いる。
厚みのばらつきは、上記で測定した測定値の算術平均値Taveを基準とし、測定した厚みTの内の最大値をTmax、最小値をTminとして、以下の式から算出する。
厚みのばらつき(μm)=「Tave−Tmin」及び「Tmax−Tave」のうちの大きい方。
この断面プロファイルに、平均線を引く。この平均線から線状凹部の底までの長さが線状凹部深さとなり、またこの平均線から線状凸部の頂までの長さが線状凸部高さとなる。平均線とプロファイルとの交点間の距離が幅となる。これら線状凹部深さ及び線状凸部高さの測定値からそれぞれ最大値を求め、その最大値を示した線状凹部又は線状凸部の幅をそれぞれ求める。以上から求められた線状凹部深さ及び線状凸部高さの最大値、その最大値を示した線状凹部の幅及び線状凸部の幅を、そのフィルムの線状凹部の深さ、線状凸部の高さ及びそれらの幅とする。
第一延伸工程では、延伸前フィルムを温度T1で一方向に延伸する。即ち、延伸前フィルムを温度T1で一軸延伸する。温度T1で延伸すると、樹脂層a及び樹脂層bのそれぞれにおいて、延伸前フィルムの構成、延伸温度T1及び延伸倍率などに応じてレターデーションが生じ、樹脂層a及び樹脂層bの全体としてもレターデーションを生じる。この際、例えば延伸前フィルムが要件Pを満たす場合には、XZ偏光のYZ偏光に対する位相は、遅れる。
第一延伸工程の後、第二延伸工程を行う。第二延伸工程では、第一延伸工程で一方向に延伸したフィルムを、第一延伸工程での延伸方向とは略直交する他方向へ延伸する。
温度T2の下限は、特に限定されないが、位相差を安定して発現する観点から、樹脂Aのガラス転移温度TgA及び樹脂Bのガラス転移温度TgBのうちの低い方の温度TgLとの関係において、TgL−20℃以上であることが好ましく、TgL−10℃以上であることがより好ましい。
第二延伸工程の後に、フィルムの張力を低減する工程を行う。
第二延伸工程を、製造ラインの上流及び下流の2箇所に設けられた2組のニップロールにより行う場合は、下流の一組のニップロールから搬出されるフィルムを、単に張力を与えずに搬送することにより、かかる張力の低減を達成することができる。ただし張力を低減する方法はこれに限られず、例えば、第二延伸工程の下流の一組のニップロールよりさらに下流に別のニップロールを設け、そこから搬出されるフィルムを張力を与えずに搬送することによっても、張力の低減を達成しうる。
本発明の製造方法では、フィルムの張力を低減する工程により張力が低減された状態において、フィルムを熱処理する緩和工程を行う。ここで、熱処理の温度T4は、樹脂Aのガラス転移温度TgA及び樹脂Bのガラス転移温度TgBのうちの低い方の温度TgLとの関係において、TgL−20≦T4≦TgLの関係を満たす。TgLとT4は、TgL−15≦T4≦TgL−5の関係を満たすことがより好ましい。
本発明の位相差板の製造方法においては、所望の位相差板が得られる限り、上述した延伸前フィルム形成工程、第一延伸工程、第二延伸工程、フィルムの張力を低減する工程、及び緩和工程以外に任意の工程を行いうる。
例えば、延伸前フィルムを延伸する前に、延伸前フィルムを予め加熱する工程(予熱工程)を設けてもよい。延伸前フィルムを加熱する手段としては、例えば、オーブン型加熱装置、ラジエーション加熱装置、又は液体中に浸すことなどが挙げられる。中でもオーブン型加熱装置が好ましい。予熱工程における加熱温度は、通常は延伸温度−40℃以上、好ましくは延伸温度−30℃以上であり、通常は延伸温度+20℃以下、好ましくは延伸温度+15℃以下である。
次に、図面を参照して、本発明の製造方法の具体的な実施態様を説明する。
図2は、本発明の製造方法を実施するための製造ライン及びその操作の具体例を概略的に示す側面図である。図2に示す製造ラインは、上流から順に、第一延伸部100、第二延伸部200、及び緩和部300を有している。
本発明の製造方法は、上記実施形態に限られず、上記実施形態に様々な変形を施した形態により行うこともできる。
例えば、図2に示した例では、緩和工程における加熱手段として加温ロールを用いたが、加熱手段はこれに限られず、オーブンによる加熱を行うこともできる。
また、図2に示した例では、延伸前フィルム形成工程、第一延伸工程、第二延伸工程、張力を低減する工程、及び緩和工程を連続したライン上で行ったが、これらは必ずしも連続して行う必要はない。例えば、ニップロール202から搬出されたフィルムを、一旦巻き取り、これを緩和工程のための別のラインに供給して緩和工程を行うこともできる。
上述した製造方法により、位相差板が得られる。前述した第一延伸工程および第二延伸工程を含む方法により得られる位相差板は、各延伸工程の延伸条件により、(1)延伸後の樹脂層a(以下において「樹脂層A」という。)の遅相軸、及び延伸後の樹脂層b(以下において、「樹脂層B」という。)の遅相軸が互いに略平行である態様;(2)樹脂層Aの遅相軸が、樹脂層Bの遅相軸と略直交する態様;の2つの態様が考えられる。このうち、通常は、(1)樹脂層Aの遅相軸、及び樹脂層Bの遅相軸が互いに略平行である態様となる。
また、位相差板は、その幅方向の寸法を1000mm〜2000mmとしてもよい。
本発明の製造方法によって製造された位相差板は、通常、優れた偏光板補償機能を有する。そのため、この位相差板は、それ単独で、あるいは他の部材と組み合わせて、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマ表示装置、FED(電界放出)表示装置、SED(表面電界)表示装置等の表示装置に適用してもよい。
また、位相差板は1枚を単独で用いてもよく、2枚以上を用いてもよい。
さらに、位相差板を液晶表示装置に設ける場合、本発明の製造方法で製造された位相差板と、それ以外の位相差板とを組み合わせて用いてもよい。例えば本発明の製造方法で製造された位相差板をバーチカルアラインメント方式の液晶セルを備えた液晶表示装置に設ける場合、一対の偏光板の間に、本発明の製造方法で製造された位相差板に加えて、視野角特性を改善するための別の位相差板を設けるようにしてもよい。
本発明の製造方法によって製造した位相差板は、上述した以外の用途に用いることも可能である。例えば、位相差板の面内レターデーションReを120nm〜160nmとすることによって位相差板を1/4波長板とし、この1/4波長板を直線偏光子と組み合わせれば、円偏光板とすることができる。この際、1/4波長板の遅相軸と直線偏光子の吸収軸とのなす角度は45±2°にすることが好ましい。
以下の説明において、量を表す「%」及び「部」は、別に断らない限り重量基準である。また、以下に説明する操作は、別に断らない限り、常温及び常圧の条件において行った。
樹脂のガラス転移温度は、示差走査熱量計(セイコーインストルメンツ社製EXSTAR6220)を用いて、20℃/分で昇温することにより測定した。
フィルムの面内レターデーションReおよびNZ係数は、自動複屈折計(王子計測機器社製「KOBRA−21ADH」)を用いて、測定波長550nmで測定した。
緩和工程後のフィルムの皺の有無を、目視により判定し、緩和工程により発生した皺の有無を検討した。
〔P1−1.延伸前フィルムの調製〕
二種三層(2種類の樹脂により3層からなるフィルムを形成するタイプのもの)の共押出成形用のフィルム成形装置を準備した。
ポリカーボネート樹脂(旭化成社製「ワンダーライトPC−115」、ガラス転移温度145℃)のペレットを、ダブルフライト型のスクリューを備えた一方の一軸押出機に投入して、溶融させた。このポリカーボネート樹脂は、固有複屈折値が正の樹脂Aに相当する。
上記の工程〔P1−1〕で調製した延伸前フィルムを、延伸温度150℃、延伸倍率1.25倍で自由一軸延伸した。延伸後のフィルムについて、一軸延伸方向をX軸、一軸延伸方向に対してフィルム面内で直交する方向をY軸、およびフィルム厚さ方向をZ軸としたときに、フィルム面に垂直に入射しかつ電気ベクトルの振動面がXZ面にある直線偏光の、フィルム面に垂直に入射しかつ電気ベクトルの振動面がYZ面にある直線偏光に対する面内レターデーションReを測定したところ、74.4nmであり、位相が遅れることが分かった。
また、別の、上記の工程〔P1−1〕で調製した延伸前フィルムについて、延伸温度を130℃とする以外は上記と同様の自由一軸延伸を行った。延伸後のフィルムについて、フィルム面に垂直に入射しかつ電気ベクトルの振動面がXZ面にある直線偏光の、フィルム面に垂直に入射しかつ電気ベクトルの振動面がYZ面にある直線偏光に対する面内レターデーションReを測定したところ、−160.4nmであり、位相が進むことが分かった。
製造例1で調製した延伸前フィルムをテンター横一軸延伸機に供給し、延伸温度152℃、延伸倍率3.5倍で横方向に延伸した(第一延伸工程)。続いて延伸されたフィルムを、上流の一組のニップロールと下流の一組のニップロールとの間の周速の差を利用して一軸延伸する縦一軸延伸機に供給し、延伸倍率1.25倍で縦方向に延伸した(第二延伸工程)。二組のニップロール間のオーブンにおいて、延伸温度を130℃に設定した。下流のニップロールの温度は115℃に設定し、下流のニップロールより下流の領域では、フィルムを低い張力で搬送し、これにより、フィルムの張力を80N/mに低減させた。
次いで、張力が低減された状態のフィルムを、温度120℃のセラミックロールを用いて7秒間熱処理した(緩和工程)。これにより、樹脂層A1、樹脂層B、および樹脂層A2をこの順に備えた3層構造の位相差板を製造した。
得られた位相差板は、樹脂層A1の遅相軸と、樹脂層Bの遅相軸と、樹脂層A2の遅相軸とが互いに略平行であり、NZ係数は0.67であった。
第二延伸工程後緩和工程前の面内レターデーションRe1、及び緩和工程後の面内レターデーションRe2を測定し、緩和工程におけるRe維持率(=(Re2/Re1)×100(%))を求めた。
さらに、得られた位相差板を80℃で500時間、大気中で静置し、その後さらに面内レターデーションRe3を測定し、耐久性の指標となるRe変化率(=(Re3/Re2)×100(%))を求めた。
さらに、得られた位相差板について、緩和工程後のフィルムの皺の有無を評価した。結果を表1に示す。
縦延伸の温度を128℃に変更し、下流のニップロールの設定温度を114℃に変更した他は、実施例1と同様にして、位相差板を製造し評価した。結果を表1に示す。
縦延伸の温度を124℃に変更し、下流のニップロールの設定温度を116℃に変更した他は、実施例1と同様にして、位相差板を製造し評価した。結果を表1に示す。
製造例1で調製した延伸前フィルムをテンター横一軸延伸機に供給し、延伸温度152℃、延伸倍率3.5倍で横方向に延伸した(第一延伸工程)。続いて延伸されたフィルムを、上流の一組のニップロールと下流の一組のニップロールとの間の周速の差を利用して一軸延伸する縦一軸延伸機に供給し、延伸温度130℃、延伸倍率1.25倍で縦方向に延伸した(第二延伸工程)。下流のニップロールの温度は25℃に設定し、下流のニップロールより下流の領域では、フィルムを低い張力で搬送し、これを、緩和工程を経ずに温度25℃のセラミックロールを通過させ、そのまま、樹脂層A1、樹脂層B、および樹脂層A2をこの順に備えた3層構造の位相差板として得た。
得られた位相差板は、樹脂層A1の遅相軸と、樹脂層Bの遅相軸と、樹脂層A2の遅相軸とが互いに略平行であった。
得られた位相差板の面内レターデーションRe1を測定した後、位相差板を80℃で500時間、大気中で静置し、その後さらに面内レターデーションRe3を測定し、耐久性の指標となるRe変化率(=(Re3/Re1)×100(%))を求めた。結果を表1に示す。
縦延伸の温度を128℃に変更した他は、比較例1と同様にして、位相差板を製造し評価した。結果を表1に示す。
縦延伸の温度を124℃に変更した他は、比較例1と同様にして、位相差板を製造し評価した。結果を表2に示す。
縦延伸の温度を140℃に変更した他は、比較例1と同様にして、位相差板を製造し評価した。結果を表2に示す。
縦延伸の温度を150℃に変更した他は、比較例1と同様にして、位相差板を製造し評価した。結果を表2に示す。
縦延伸の温度を128℃に変更し、下流のニップロールの設定温度を105℃に変更し、緩和工程におけるセラミックロールの温度を100℃に変更した他は、実施例1と同様にして、位相差板を製造し評価した。結果を表2に示す。
縦延伸の温度を128℃に変更し、下流のニップロールの設定温度を114℃に変更し、緩和工程におけるセラミックロールの温度を140℃に変更した他は、実施例1と同様にして、位相差板を製造し評価した。結果を表2に示す。
本発明の要件を満たす製造方法を実施した実施例1〜3で得られた位相差板は、高い値の面内レターデーションが得られ、しかも耐久性が高かった。これに対して、緩和工程を行わなかった比較例1〜3では、対応する実施例(それぞれ、実施例1〜3)に比べて、高温の負荷による配向緩和が大きかった。また、高い延伸温度で延伸し、緩和工程を行わなかった比較例4〜5では、高温による負荷を加えた後の面内レターデーションの減少は低減できたものの、延伸工程直後のレターデーション自体が小さかった。緩和工程における熱処理の温度が低すぎる比較例6では、高温の負荷による配向緩和が大きかった。緩和工程における熱処理の温度が高すぎる比較例7では、熱処理により配向も緩和してしまった。また、熱処理における昇温の量が大きかったため、フィルムに皺が発生した。
100:第一延伸部
101:テンター延伸機
102:把持具
200:第二延伸部
201:ニップロール
202:ニップロール
211:予熱のためのロール
220:オーブン
221:筐体
222:ブロワー
300:緩和部
311:加温ロール
Claims (5)
- 固有複屈折値が正である樹脂Aからなる樹脂層aと、前記樹脂層aの少なくとも一方の面に設けられ、固有複屈折値が負である樹脂Bからなる樹脂層bとを備えるフィルムを形成する工程と、
延伸前の前記フィルムを温度T1(℃)で一方向に延伸する第一延伸工程と、
前記第一延伸工程の後に、温度T1より低い温度T2(℃)において前記の延伸方向に略直交する他方向へ、前記フィルムを延伸する第二延伸工程と、
を有する位相差板の製造方法であって、
前記第二延伸工程は自由一軸延伸する工程であり、
前記樹脂Aのガラス転移温度および前記樹脂Bのガラス転移温度のうち高い方の温度TgH(℃)と前記温度T2とがT2<TgH−10の関係を満たし、
前記第二延伸工程の後に、
前記フィルムの張力を低減する工程と、
前記フィルムを、張力が低減された状態において温度T4(℃)で熱処理する緩和工程であって、前記樹脂Aのガラス転移温度および前記樹脂Bのガラス転移温度のうち低い方の温度TgL(℃)と前記温度T4とがTgL−20≦T4≦TgLの関係を満たす緩和工程と、
をさらに有する位相差板の製造方法。 - 前記フィルムの張力を低減する工程が、前記フィルムを温度T3(℃)のニップロールに通すことを含み、
前記緩和工程における前記熱処理が、前記フィルムを温度T4(℃)に加温したロールに接触させることを含み、
前記温度T3と、前記温度T4とが、T4≦T3+10の関係を満たす、請求項1に記載の製造方法。 - 前記温度TgHと前記温度TgLとの差が10℃以上である、請求項1または2に記載の製造方法。
- 前記樹脂Aがポリカーボネート重合体を含有する樹脂であり、前記樹脂Bがポリスチレン系重合体を含有する樹脂である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記温度T1と前記温度TgHがT1>TgHの関係を満たす、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
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