JP4585474B2 - 溶融メッキ処理装置及び溶融メッキ処理方法 - Google Patents

溶融メッキ処理装置及び溶融メッキ処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4585474B2
JP4585474B2 JP2006065126A JP2006065126A JP4585474B2 JP 4585474 B2 JP4585474 B2 JP 4585474B2 JP 2006065126 A JP2006065126 A JP 2006065126A JP 2006065126 A JP2006065126 A JP 2006065126A JP 4585474 B2 JP4585474 B2 JP 4585474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
plating bath
hot dipping
steel wire
bath
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006065126A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007239056A (ja
Inventor
富夫 木津和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakura Tech Corp
Original Assignee
Sakura Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakura Tech Corp filed Critical Sakura Tech Corp
Priority to JP2006065126A priority Critical patent/JP4585474B2/ja
Publication of JP2007239056A publication Critical patent/JP2007239056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4585474B2 publication Critical patent/JP4585474B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coating With Molten Metal (AREA)

Description

本発明は、素線をメッキする技術に関し、メッキ付着量不足が無く、ザラ状とかコブ状といわれるメッキ外観不良の無い高品位のメッキ層を形成させることができる溶融メッキ処理装置及びメッキ方法に関する。
近年、従来の溶融Znメッキと比較してメッキ鋼線の耐食性が優れることから、Zn−Al系合金をメッキ素材に適用することが一般的に行われている。このZn−Al系合金メッキの溶融メッキ作業において、浴槽の表面にメッキ浴組成よりAl成分と鋼線から溶融したFe成分とが濃化偏析した浮きドロスが浮遊堆積することが知られている。
この浮きドロスがメッキ浴の鋼線引き上げ位置に設置してあるガス絞り装置内の浴面に生成すると、鋼線に付着した溶融メッキ素材を削ぎ落としメッキ層の付着量不足を発生させたり、鋼線の表面に付着してザラ状又はコブ上の外観不良を発生させてメッキ鋼線の品位を下げたりする原因となっていた。
さらにメッキ鋼線の外観を良好に維持するためには浴面が静止面であることが必要条件であるとの業界通説によりこのドロスを撹拌するようなことはタブー視されてきた(例えば、非特許文献1)
このため、この浮きドロスは定期的に浴槽の外に除去するしかなく、前記したガス絞り装置を浴面より引き上げて浮きドロスの清掃除去を行う必要があった。この清掃中は、ガス絞り装置の内部に空気が侵入しメッキ鋼線が外観不良となり廃品となる無駄と清掃作業による作業性の低下の問題があった(例えば、非特許文献2)。
またガス絞り装置内の浮きドロスをこのように定期的に清掃しても、予想以上早期に浮きドロスが溜まった場合は、付着量不良や外観不良の突発が防止できず品質上大きな問題となっていた。
またメッキ浴から引き上げた鋼線を冷却する冷却装置として空冷方式を採用する場合は、水冷方式である場合に比較して冷却能力が低いので、7.0mmを超える太径の鋼線で700g/m2以上の厚物のメッキ層を付着させることは困難であった。
「金属表面技術便覧 第2版」P507,P508、社団法人 金属表面技術協会編、日刊工業新聞社発行 「第3版 鉄鋼便覧 第5巻 二次加工・表面処理・熱処理・溶接」P425、社団法人 日本鉄鋼協会編、丸善株式会社発行
ところで、メッキの付着量不良が発生すると、メッキ鋼線の耐食性が低下する問題がある。またメッキ鋼線にザラ状やコブ状が付着すると、外観不良でだけでなく、その部分の鋼線を折り曲げるとメッキ層が剥離したり、ダイスを用いて伸線する際にこのダイスにこれらコブ状が引っかかりメッキ鋼線が断線したりするといった問題が存在する。さらにメッキ鋼線のメッキ層を厚くしようとしてメッキ浴を低温に設定するとメッキ浴の一部が凝固してしまい鋼線のメッキ作業自体が困難になるといった問題が存在する。
本発明の課題は、このような問題を解決するため、浮きドロスを解消して、高品位のメッキ層が形成される溶融メッキ処理装置及びメッキ方法を提供することである。
本発明は前記した課題を解決するために、メッキ浴に素線を通過させてこの素線をメッキする溶融メッキ処理装置において、前記メッキ浴を保持する浴槽と、前記メッキ浴の液面を波動させる波動手段と、前記素線が前記メッキ浴から引き上げられる前記液面の波動が及ぶ箇所に設置されるガス絞り装置と、を備えることを特徴とする。
発明がこのような手段から構成されることで、波動手段が動作することによりメッキ浴の表層領域が波動して、形成された浮きドロスをメッキ浴中に溶解させることができる。このため、ガス絞り装置が配置され素線がメッキ浴中を通過して引き上げられる液面部分において浮きドロスを解消させることができる。
さらに、メッキ浴が波動手段で波動することにより、溶融しているメッキ素材が浴槽の内壁に凝着することが抑制される。このためメッキ浴の温度をメッキ素材の凝固点温度近傍の低温に設定して溶融メッキ処理装置を操業させることが可能になる。
本発明により、浮きドロスの浴面堆積やガス絞り装置への凝着を抑えられるので、メッキ浴から引き上げられる素線に浮きドロスやガス絞り装置の凝着物が接触することがなくなる。このため、素線の表面に形成されるメッキ層が高品位に保たれる溶融メッキ処理装置及びメッキ方法が提供される。また、メッキ浴の温度を低温にして操業することができる溶融メッキ処理装置及びメッキ方法が提供される。このように低温操業が可能になることで、メッキ素材の溶融体の粘度を高くすることができ、素線に形成されるメッキ層を厚くすることができる。さらに、燃料の消費が抑えられて省エネルギーに寄与することになる。また、メッキ浴を通過した素線に付着した溶融メッキ素材が冷却して凝固するまでの時間を短縮させることが可能になるので、空冷設備を拡張させることなく太径の素線をメッキすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1(a)は第1実施形態に係る溶融メッキ処理装置10(10a)の縦断面図であり、図1(b)は平面図である。
溶融メッキ処理装置10aは、走行装置20と、浴槽30と、ガス絞り装置40と、波動手段50(50a,50b)と、地金溶解促進装置60(60a)と、熱付与装置70と、を備える。このように構成されて溶融メッキ処理装置10は、メッキ素材が溶融するメッキ浴Lに素線Mを通過させてこの鋼線Mをメッキするものである。
ここで素線Mは、特に限定されるものではないが本実施形態では、線径がφ2.0〜φ8.0mmの鋼線Mである場合を想定する。また、素線MはすでにZnメッキ層が付着されている場合も含む。
ここでメッキ素材は、特に限定されるものではないが本実施形態では、Zn−4〜25質量%Alの二元合金、又はZn−4〜25質量%Al−0.04〜0.60質量Mnの三元合金(以下、単に「Zn合金」と言う場合がある)である場合を想定する(いずれのZn合金も不可避成分を含む)。
ところで、このような組成のZn−Al二元合金、及びZn−Al−Mn三元合金は、加熱溶解した溶融体の表層領域に、半固体状の偏析成分(以下「浮きドロス」という)が堆積することが知られている。この浮きドロスは、添加されるAl、Mn成分及び鋼線より溶解したFeがリッチな偏析層であるため、浮きドロスの大量発生は、メッキ浴の組成を変化させて鋼線Mのメッキ層の組成を変化させてしまう。さらに、浮きドロスは、その性状が半固体状であるために、浮きドロスがガス絞り装置に入ると鋼線Mの表面に付着したZn合金の溶融体を液面Eから引き上げる際に削ぎ落として、厚肉なメッキ層の形成を阻害したり、鋼線に付着するとザラやコブ状の外観不良を発生させメッキ鋼線の品位を低下させたりする。
走行装置20は、第1ドラム21と、第1ガイド22と、シンカローラ23と、第2ガイド24と、第2ドラム25とから構成される。このように構成されて走行装置20は、鋼線Mをその長手方向に走行させながら、鋼線Mをメッキ浴Lに通過させるものである。
第1ドラム21は、メッキ層を付着させる前の鋼線Mが巻回されているものであって、回転することによりこの鋼線Mが長手方向に供給されるものである。そして、第1ドラム21から供給された鋼線Mは、第1ガイド22を経由してメッキ浴Lに案内される。
シンカローラ23は、メッキ浴Lを通過している鋼線Mの進行方向を切り替えるものである。これにより、メッキ浴Lの液面Eから進入して底面方向に進行している鋼線Mは、進行方向が切り替えられて再び液面Eの方向に進行するようになる。
そして、メッキ浴Lの液面Eから進入した鋼線Mは、シンカローラ23を経由して再びメッキ浴Lの液面Eから引き上げられるまでの工程において、Zn合金の溶融体は鋼線に付着することになる。
第2ドラム25は、メッキ浴Lから引き上げられてZn合金の溶融体が鋼線Mの表面に凝固してメッキされたメッキ鋼線Nが巻き取られるものである。第2ガイド24は、メッキ浴Lから引き上げられて垂直方向に進行するメッキ鋼線Nの進行方向を切り替えて第2ドラム25の方向に案内するものである。
なお、メッキ浴Lから引き上げたメッキ鋼線Nは、冷却装置80により冷却される。この冷却装置80は、公知の風冷式又は水冷式のいずれであってもよいが、一般に空冷式のほうがメッキ層の偏肉が少なく外観に優れ高耐食メッキ組成を有するメッキ鋼線が得られるので望ましい。本発明者による連設多段高性能メッキ空冷装置(特願2005−342928)の使用が望ましい。
浴槽30は、底面とこの底面の周縁から垂直方向に延出してなる側面とからなる内部空間においてメッキ浴Lを保持するものである。この浴槽30の上側の開口面には、後記するガス絞り装置40及び波動手段50を支持するための支持部材31が設置されている。
ガス絞り装置40は、図2の拡大斜視図で示されるように、ガス通流管41と、外筒部42と、内筒部43と、天板部44と、加振装置49と、から構成される。
ガス通流管41は導入ガスGが一端から他端の方向に通流するものである。この導入ガスGは、N2ガスやArガスのような不活性ガスである場合や、メッキ鋼線Nの種別に応じて、その他反応性ガスを用いる場合もある。
そして、このガス通流管41の他端は、外筒部42の外側に接続して内側へ開口している。この外筒部42の下端は、メッキ浴Lの液面に接するか又は若干浸漬するように構成されている。
内筒部43は、外筒部42と同心状に配置されて、その内側空間をメッキ浴Lから引き上げられたメッキ鋼線Nが通過するように、かつその下端がメッキ浴Lの液面に接することがないように構成されている。
天板部44は、外筒部42の上端と内筒部43の上端とを隙間が無いように連接するように構成されている。これにより、この天板部44の内側面と、内筒部43の内側面と、メッキ浴Lの液面とによりメッキ鋼線Nが引き上げられる局所空間領域Kを局所的に閉じた領域にしている。
このようにガス絞り装置40が構成されることにより、ガス通流管41の一端から導入された導入ガスGは、外筒部42の内側に導かれて、天板部44と、内筒部43と、メッキ浴Lの液面とによって閉じられた局所空間領域Kに充満し、内筒部43の内側を鋼線Mの長手方向に吹き抜けていくことになる。このようにしてガス絞り装置40は、鋼線Mがメッキ浴Lの液面から引き上げられた直後に通過する局所空間領域Kを導入ガスGにより局所的にメッキ鋼線Nの浴面立ち上がり部の空気をパージし立ち上がり浴面の酸化を防止し雰囲気調節するものである。
このように、導入ガスGにより雰囲気調節された局所空間領域Kをメッキ素材(Zn合金)の溶融体が付着した鋼線Mが通過すると、その表面の酸化が防止され調質されて外観をはじめとするメッキ層の品質が改善される。
ところで、ガス絞り装置40は、外筒部42がメッキ浴Lの液面の局所領域を包囲する構成上、その内部に浮きドロスが堆積しやすい構成となっている。このように、堆積した浮きドロスは、引き上げられるメッキ鋼線Nの表面に付着したZn合金の溶融体を削ぎ落としたりザラ状やコブ状の外観不良が発生したりしてメッキ鋼線Nの品位を低下させてしまう課題がある。しかし、後記する加振装置49や、波動手段50の作用によりガス絞り装置40の内部に浮きドロスが堆積しないので、そのようなメッキ鋼線Nの品位を低下させてしまう課題が解決される。
またガス絞り装置40は、メッキ浴Lの表面を浮遊する浮きドロスをシャットアウトして外筒部42の内側に侵入させないので、表面を浮遊する浮きドロスが鋼線Mに接近することを防止する効果も発揮する。
加振装置49は、ガス絞り装置40を振動させるものである。これにより加振装置49は、ガス絞り装置40の内側に付着した溶湯成分や浮きドロスSを剥離させてガス絞り装置40への凝着を防止し、後記する波動手段50により波動するメッキ浴Lの液面と相互作用して、ガス絞り装置40内の浴面を波動させて堆積した浮きドロスを溶解させることができる。さらにガス絞り装置40に凝着した溶湯成分及び浮きドロスSがメッキ浴Lに溶解する作用を促進させる。
図1に戻って説明を続ける。
波動手段50(50a,50b)は、モータ51と、回転軸52と、回転体53(53a,53b)とから構成される。そして、波動手段50は、図1(b)に示される平面視において、回転体53の回転中心から波動する領域Rが、少なくともメッキ浴Lの液面の作業領域の半分以上を占めるように複数配置されている。ここで作業領域とは、浴槽30内の、後記する熱付与装置70が配置されて熱が供給される加熱領域を除く領域である。
回転軸52は、回転体53(53a,53b)の回転中心軸であるとともに、モータ51の動力を回転体53に伝達するものである。
回転体53は、図1(a)に示されるように、メッキ浴Lの表層領域を回転している第1回転体53aと、さらに深層領域を回転している第2回転体53bとの複数翼である場合や(例えば、図中、波動手段50a)、第1回転体53aのみの単翼である場合がある(例えば、図中、波動手段50b)。
このように構成されて波動手段50は、メッキ浴Lを回転体53により撹拌し、特に第1回転体53aによりメッキ浴Lの作業領域のほぼ全面に波動を生じさせることができる。なお、このようにメッキ浴Lの表面Eに波動を生じさせるためには、第1回転体53aをメッキ浴Lの深さ方向三分の一以内の表層領域で動作していることが望ましい。
また、第2回転体53bはメッキ浴Lの深さ中間部で作動しメッキ浴Lの全体にZn合金の溶融体が上下方向に流動する対流を引き起こすように作用する。
これにより、メッキ浴Lの液面の全面が波動することとなり、浮きドロスの溶解を促進させる。さらに、メッキ浴Lの温度をメッキ素材の溶融体の凝固点近傍の低温に設定しても、Zn合金の溶融体が激しく波動されるので、凝固が抑制される。
これにより、メッキ素材(Zn合金)の溶融体の温度を、本来なら凝固する低温に設定することができる。このため、この溶融体の粘度が高い状態で鋼線Mのメッキが行え、鋼線Mに付着させるメッキ層を肉厚にすることができる。また、より太径の鋼線の溶融メッキに対応することができる。
なお、本実施形態で波動手段50は、回転体53を有するものを例示して説明したが、このような形態に限定されるものではなく、メッキ浴Lの表面に波動を生じさせるものであれば全て該当する。例えば、浴槽30に保持されている溶湯を吸い上げて浴面より上部で吐き出すようにしてメッキ浴Lの表面に波動を生じさせるように動作する溶湯ポンプのような手段を適用することも可能である。この溶湯ポンプの配置される位置は、少なくともガス絞り装置40の位置に波動が生じるように配置する。さらに望ましくは、浴槽30の作業領域の全面に波動が生じるように適宜複数の溶湯ポンプが配置されるとよい。
地金溶解促進装置60(60a)は、メッキ素材(Zn合金)の地金Dをメッキ浴Lの中で溶解してこのメッキ浴Lを補充するものである。この地金溶解促進装置60aは、波動手段50aにより発生したメッキ浴Lの内部流動が、そのまま大きな抵抗を受けることなく地金溶解促進装置60aの内部を通過するように構成されている。具体的には、複数の穿孔が設けられているメッシュ板金で側面と底面を構成し上面が開口する構造物を浴槽30の内側面に固定したものが挙げられる。
このように地金溶解促進装置60aが構成されることにより、その内側に配置されるメッキ素材の地金Dは、波動手段50の波動動作により生じた内部流動にさらされて表面から徐徐に溶解していく。また、地金溶解促進装置60aは、その内側で地金Dを保持して溶解させるので、溶解して小さくなった地金Dが浴槽30内を浮遊して、鋼線Mや回転体53やガス絞り装置40に衝突することを防止する。
熱付与装置70は、発熱体71と燃料管72とから構成され、メッキ浴Lの温度を制御するものである。発熱体71は、メッキ浴L中に浸漬されるとともに、燃料管72から輸送される燃料を燃焼させることにより発熱するものである。
このメッキ浴Lの温度は、メッキ鋼線Nに付着させるメッキ層の厚さを決定する重要な要素の一つである。
なお、肉厚のメッキ層を得ようとする場合は、メッキ浴Lの温度を下げてZn合金の溶融体の粘度を高くすることが望ましい。ただし、メッキ浴Lの温度を下げすぎると、溶融体が凝固して鋼線Mの円滑な走行が阻害されてしまう。
そこで、波動手段50の動作環境下、溶融体の凝固を回避できるメッキ浴Lの低温設定は、メッキ素材(Zn合金)の各組成における液相線温度に対しプラス3℃からマイナス8℃の範囲で設定されることが望ましい。
液相線温度のマイナス8℃以下の設定温度では、メッキ素材の合金組成によっては均一な流動体とならずメッキ層が荒れてしまったり、浴槽30の内部(特に浴壁部)やガス絞り装置で部分的に凝固が開始されたりする。また液相線温度のプラス3℃以上の設定温度では、メッキ浴Lの粘度が低下して肉厚のメッキ層を得ることができない。
具体的に、Zn−10wt%Al合金について検討すると、この組成の凝固温度は平衡状態図の液相線上の約428℃であるので、この組成のAl−Zn二元合金をメッキ素材に適用する場合は、420℃から431℃の範囲であることが望ましい。
次に、図1を参照して本実施形態に係る溶融メッキ処理装置10の動作説明を行うとともに、溶融メッキ処理方法の説明を行う。
まず、波動手段50を動作させることによりメッキ浴Lの液面部分を波動させ表層領域に存在している浮きドロスをメッキ浴L中に溶解させる。さらに、加振装置49を動作させてガス絞り装置40を振動させることにより、ガス絞り装置40内部の浴面を波動手段50とあわせて振動させることにより鋼線Mが引き上げられるメッキ浴Lの液面部分に浮きドロスが存在しないようにする。
また、温度コントロール機能を有する熱付与装置70によりメッキ浴Lの温度は、メッキ素材(Zn合金)が凝固する直前の低温に設定されているが、波動手段50の動作によりこの溶融体が凝固することがない。さらにこの溶融体は低温に設定されているので粘度が極めて高い状態である。
次に、波動手段50の動作を継続しながら走行装置20を動作させて鋼線Mをメッキ浴Lに通過させる。このメッキ浴Lを通過する最中に鋼線MとZn合金の溶融体との界面において合金化反応がすすむ。そして、鋼線Mがメッキ浴Lを通過後その液面から引き上げられると、鋼線Mの表面にはZn合金の溶融体が付着している。なおこのZn合金の溶融体は、低温に設定されて高粘度であるので、厚肉のメッキ層が鋼線Mに付着することになる。
さらに、波動手段50の動作によりメッキ浴Lの液面部分が波動してガス絞り装置40近傍の浮きドロスが存在しないので、鋼線Mに付着したZn合金の溶融体が削ぎ落とされてメッキ層が薄肉になることがない。そして、鋼線Mに付着してザラ状やコブ状の外観不良を発生させることもない。またガス絞り装置40の内壁に付着した浮きドロスは加振装置49の動作により振り落とされるので、浮きドロスがガス絞り装置40の内部に凝着して未凝固のメッキ層に接触することもない。
そして、鋼線Mの表面に付着したZn合金の溶融体は、ガス絞り装置40により局所的に雰囲気調節された局所空間領域Kを通過して鋼線Mが立ち上がる浴面の空気をパージする。さらに、鋼線Mが引き上げられると、図示しない冷却手段の動作により冷却されて、付着したZn合金の溶融体が凝固し、メッキ層を有するメッキ鋼線Nとなり、第2ドラム25に巻き取られることで鋼線Mのメッキ処理が終了することになる。
ところで、メッキ浴Lが低温に設定されていることにより、メッキ浴Lの液面から引き上げられたメッキ素材の溶融体が凝固するまでの時間は、短時間ですむ。従って、図1(a)中で記載が省略されている、メッキ浴Lの液面から第2ガイド24までの工程を短くすることができるので、溶融メッキ処理の特に空冷設備の規模を小さくすることができる。また、熱容量の大きい太径の鋼線Mのメッキを、既存の設備の規模を大きくすることなしに取り扱えることができる。
(第2実施形態)
図3(a)は第2実施形態に係る溶融メッキ処理装置10(10b)の平面図であり、図3(b)は(a)のb−b縦断面図である。
第2実施形態に係る溶融メッキ処理装置10bは、地金溶解促進装置60(60b,60c,60d)の構成が、自身を回転させたり波動手段と一体化して構成されたりしている点を除き、他の構成は第1実施形態ですでに述べた溶融メッキ処理装置10aと同一である。このため図3に示す地金溶解促進装置60(60b,60c,60d)以外の構成は、図1と同一の符号を付して説明を省略する。なお、第2実施形態における地金溶解促進装置60(60b,60c,60d)は、波動手段としての機能も兼ねている。
地金溶解促進装置60(60b)は、図4に示されるように、中心軸61bと、籠体62bとから構成される。中心軸61bは、モータ51に直結して軸周回転し、設置されている籠体62b(図では3つ)を回転させるものである。籠体62bは、上側の開口から挿入される地金Dが当接する底面板63bと、三つの側面に設けられる側面板64bとから構成される。
そして、この地金溶解促進装置60bがメッキ浴L(図3(b)参照)に浸漬されて回転すると、側面板64bに設けられた穿孔65bからメッキ素材の溶融体が進入して地金Dを溶解させ、メッキ浴Lの消費分を補充することができる。さらに、回転する地金溶解促進装置60bは、メッキ浴Lを波動させるので、表層領域に存在する浮きドロスを溶解させる作用も発揮する。
地金溶解促進装置60(60c)は、図5に示されるように、中心軸61cと、籠体62cとから構成される。中心軸61cは、籠体62cの中心を貫くように設置されるとともにモータ51に直結し、この籠体62cをこの中心軸61cに対して軸周回転させるものである。
籠体62cは、上側の開口から挿入される地金Dが当接する底面板63cと、四つの側面に設けられる側面板64cとから構成される。
この側面板64cには、複数の穿孔65cが設けられるとともにこの穿孔65cの周縁の一部には羽板66cが側面板64cに対して立設している。
このように構成される地金溶解促進装置60cが、メッキ浴L(図3(b)参照)に浸漬されて回転すると、メッキ素材(Zn合金)の溶融体が羽板66cに導かれて穿孔65cから進入し、地金Dを溶解させてメッキ浴Lの消費分を補充することができる。さらに、回転する地金溶解促進装置60cは、羽板66cによりメッキ浴Lを波動させるので、表層領域に存在する浮きドロスを溶解させる作用も発揮する。
地金溶解促進装置60(60d)は、図6に示されるように、底面板63dと、筒体67と、支持体68とから構成される。そして地金溶解促進装置60dは、波動手段50dの回転軸52dと地金溶解促進装置60dの中心軸とが略一致するように配置されている。
筒体67は、地金Dが上部から挿入されるように一方の開口が上方向を向くように支持体68により固定されている。そして、筒体67の他方の開口は、挿入される地金Dが当接するように底面板63dが設けられている。
この底面板63dは、格子状に地金Dが落下しないよう構成されて、波動手段50dの回転軸52dが貫通するとともに、回転体(インペラー)53dが回転して発生するZn合金の溶融体がこの底面板63dを通過して流動するようになっている。この地金溶解促進装置60dは、最も溶解効率が高く、また前記した溶湯ポンプと原理を有するものであるので、波動手段50(図1参照)として適用することも可能である。
そして、底面板63dを通過して流動する溶融体は、筒体67の内部を回転軸52dに沿って上昇し、筒体67の上部及び中央部に設けられている穿孔65dから筒体67の外部に押し出される。このように溶融体の液流が、筒体67の内部を上昇する過程において、地金Dを溶解させて、メッキ浴Lの消費分を補充することになる。さらに、穿孔65dから筒体67の外部に押し出される溶融体によりメッキ浴Lが波動するので、表層領域に存在する浮きドロスを溶解させる作用も発揮される。
支持体68は、波動手段50dと地金溶解促進装置60dとを同軸に支持するとともに、浴槽30(図3参照)に対して固定されるものである。
以上の本発明の実施形態の説明において溶融メッキ処理装置10は、一浴法に基づくものを示したが、本発明の適用は、このような方法に限定されることは無い。メッキ浴Lの成分組成が異なる複数の浴槽30を配置して、第1槽をZn浴とし、第2槽をZn−Al又はZn−Al−Mn浴として、鋼線Mを順番に通過させていく二浴法に対しても本発明を適用することができる。
以上、実施形態に基づき説明した本発明に係る溶融メッキ処理装置及び溶融メッキ処理方法により次のような効果が得られる。
1.メッキ浴の表層領域を広域にわたり波動させるので浮きドロスの発生を抑制するとともに、発生した浮きドロスをメッキ浴中に再溶解させることができる。これにより、メッキ浴を通過して素線の表面に付着したメッキ素材の溶融体が削ぎ落とされることがないし、浮きドロスが鋼線に付着してザラ状やコブ状の外観不良を発生させることもなく、メッキ層の品位を低下させることがない。
2.メッキ浴を低温化して溶融体の粘度を高めることができるので鋼線に付着させるZn合金のメッキ層の付着量を従来と比較して50〜100g/m2程度増やすことができる。このようにZnメッキ鋼線のメッキ層を厚肉化することにより、このZnメッキ鋼線の耐食性を長期間にわたり維持させることが可能になる。
3.メッキ浴を低温化することができるので、空冷設備を拡張することなく既存の状態で、従来ではメッキをすることが困難であった太径のすなわち熱容量の大きい素線の空冷メッキをすることができる。この空冷メッキによればメッキ組織が高耐食組織となるので耐食性が向上する。
4.メッキ浴を低温化することができるので、燃料の使用量を低下させることができ、省エネルギー化に寄与する。
5.メッキ浴が低温化しても、回転体を含む地金溶解促進装置を採用することにより、メッキ素材の地金の溶解を促進することができるので、消費されたメッキ浴を速やかに補充することができる。これによりメッキ浴の低温化作業が可能になる。
6.浮きドロスを浴槽の外に除去する作業が減りメッキ浴のロスが少なくなるので、地金をメッキ浴に補給する回数が減りコストダウンにつながる。
(メッキ浴低温化の効果の確認)
鋼線の線径φ4.0mm、走行速度65m/min、メッキ浴組成Zn−11質量%Al−0.1%Mnの基本条件に対し、メッキ浴の設定温度を445℃(通常設定)及び425℃(低温設定)に切り替えて効果確認をした。
ここで、425℃に低温設定されたメッキ浴では、本願発明の構成要件である波動手段を用いてメッキ浴を波動させないと、浴槽の一部や浮きドロスを核として溶融体の一部凝固が認められた。しかし、425℃に低温設定されたメッキ浴を本願発明の構成要件である波動手段で波動させると、浮きドロスは解消され、また溶融体の一部凝固も認められなくなった。すなわち、このようなメッキ浴組成における425℃のような低温操業は、波動手段を用いてメッキ浴を波動させることなくして実施することはできないといえる。
そして、メッキ処理された鋼線の表面のメッキ層の付着量の平均値は、設定温度445℃において733g/m2、設定温度425℃において787g/m2といった結果が得られた。これにより、メッキ浴を波動させることによりメッキ浴温度を通常の設定温度445℃から20℃低下させた425℃の低温設定で操業することが可能となり、これによりメッキ層の付着量を54g/m2増加させることが可能であることが確認された。
次に、鋼線の線径φ5.0mm、走行速度58m/min、その他同一条件として鋼線のメッキ処理を実施した。そうしたところ、鋼線の表面のメッキ層の付着量の平均値は、445℃(通常設定)において718g/m2、425℃(低温設定)において773g/m2と、メッキ層の付着量が55g/m2増加することが確認された。
また、詳細な報告を省略するが、鋼線の走行速度の最適化、波動手段の回転速度を最適化してメッキ浴温度の低温化を図ることにより、最大100g/m2程度のメッキ層の付着量の増量が見込めることが確認された。
(地金溶解促進装置によるメッキ素材の溶解速度の促進効果の確認)
使用する地金は、含有するAlの割合が10,20,30質量%であるZn−Al二元合金であって、形状が幅110mm、長さ440mm、厚み45mmであり質量は約9kgである。ちなみに、Zn−Al二元合金における最低融点である共晶点は、Zn−5.0質量%Alの組成で382℃である。また地金溶解促進装置は、図6で示される形態のものを使用した。
そして、地金溶解促進装置の回転速度を200rpmに設定し、メッキ浴(組成はZn−10質量%Alとした)の設定温度を428℃と440℃に設定して、このメッキ浴中に地金が完全に溶解するまでの時間を計測した。図8に示す表にこの計測結果を示す。なおこの表に、地金の各組成における融点を記載している。地金が、その組成における融点よりも低い設定温度でメッキ浴に溶解するのは、共晶温度(382℃)よりも高温であることにより、地金の表面成分が拡散を起こし自身の組成よりも共晶組成(Zn−5.0質量%Al)に近い組成となりで溶解していくことが推定されるためである。
図8に示す表より、地金溶解促進装置を動作させなかった場合の比較例と比較して、これを動作させた場合の実施例は溶解時間が大幅に短縮することが認められた。
(a)は本発明の第1実施形態に係る溶融メッキ処理装置の縦断面図であり、図1(b)は平面図である。 本発明の構成要素であるガス絞り装置の実施形態を示す斜視図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る溶融メッキ処理装置の平面図であり、図1(b)は縦断面図である。 本発明の構成要素である地金溶解促進装置の実施形態を示す斜視図である。 本発明の構成要素である地金溶解促進装置の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の構成要素である地金溶解促進装置の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の構成要素である地金溶解促進装置の効果を、これを使用した実施例、不使用の比較例で結果を対比して示す表である。
符号の説明
10(10a,10b) 溶融メッキ処理装置
20 走行装置
30 浴槽
40 ガス絞り装置
49 加振装置
50(50a,50b,50d) 波動手段
52,52d 回転軸
53(53a,53b,53d) 回転体
60(60a,60b,60c,60d) 地金溶解促進装置
70 熱付与装置
D 地金
E メッキ浴の液面
G 導入ガス
K 局所空間領域
L メッキ浴
M 鋼線(素線)

Claims (11)

  1. メッキ浴に素線を通過させてこの素線をメッキする溶融メッキ処理装置において、
    前記メッキ浴を保持する浴槽と、
    前記メッキ浴の液面を波動させる波動手段と、
    前記素線が前記メッキ浴から引き上げられる前記液面の波動が及ぶ箇所に設置されるガス絞り装置と、を備えることを特徴とする溶融メッキ処理装置。
  2. 前記波動手段は、前記液面の表層領域を回転する回転体を構成に含むことを特徴とする請求項1に記載の溶融メッキ処理装置。
  3. 前記メッキ浴の前記液面において前記回転体を中心にして波動する領域は、前記液面の作業領域の半分以上を占めるように複数の前記波動手段が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の溶融メッキ処理装置。
  4. 前記メッキ浴に、メッキ素材の地金を保持して前記メッキ浴中で溶解させる地金溶解促進装置をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の溶融メッキ処理装置。
  5. 前記地金溶解促進装置は、保持する前記地金を回転させることを特徴とする請求項4に記載の溶融メッキ処理装置。
  6. 前記地金溶解促進装置は、前記メッキ浴を流動させてこの流動が前記地金に当たるように設けられる回転体を構成に含むことを特徴とする請求項4に記載の溶融メッキ処理装置。
  7. 前記ガス絞り装置を振動させる加振装置を備えることを特徴とする請求項1からから請求項6のいずれか1項に記載の溶融メッキ処理装置。
  8. 前記素線は鋼線であり、前記メッキ素材はZn−Al二元合金又はZn−Al−Mn三元合金であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の溶融メッキ処理装置。
  9. 前記メッキ浴の温度は、前記メッキ素材の各組成における液相線温度に対し、プラス3℃からマイナス8℃の範囲で設定されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の溶融メッキ処理装置。
  10. メッキ浴に素線を通過させてこの素線をメッキする溶融メッキ処理方法において、
    前記素線が前記メッキ浴の液面から引き上げられる箇所の局所空間領域に導入する導入ガスにより局所的な雰囲気調節をするとともに、
    少なくとも、前記素線が引き上げられる箇所の前記メッキ浴の液面部分を、波動させながら溶融メッキを行うことを特徴とする溶融メッキ処理方法。
  11. 前記素線は鋼線であり、前記メッキ素材はZn−Al二元合金又はZn−Al−Mn三元合金であることを特徴とする請求項10に記載の溶融メッキ処理方法。
JP2006065126A 2006-03-10 2006-03-10 溶融メッキ処理装置及び溶融メッキ処理方法 Active JP4585474B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006065126A JP4585474B2 (ja) 2006-03-10 2006-03-10 溶融メッキ処理装置及び溶融メッキ処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006065126A JP4585474B2 (ja) 2006-03-10 2006-03-10 溶融メッキ処理装置及び溶融メッキ処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007239056A JP2007239056A (ja) 2007-09-20
JP4585474B2 true JP4585474B2 (ja) 2010-11-24

Family

ID=38584877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006065126A Active JP4585474B2 (ja) 2006-03-10 2006-03-10 溶融メッキ処理装置及び溶融メッキ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4585474B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103924181B (zh) * 2013-01-15 2016-03-30 宝山钢铁股份有限公司 一种锌锅液位自动控制方法
CN107513742B (zh) * 2017-08-29 2019-01-04 重庆鑫盟精密模具有限公司 精密模具切割用电极丝芯材的镀锌装置
CN115125465B (zh) * 2022-09-01 2022-12-09 江苏兴缘高温线缆有限公司 一种镀锡丝加工用铜丝镀锡装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5638457A (en) * 1979-09-04 1981-04-13 Fujikura Ltd Molten metal plating process
JPS6086258A (ja) * 1983-10-18 1985-05-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 連続溶融めつき方法
JPS60121261A (ja) * 1983-12-02 1985-06-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 連続溶融めつき方法
JPS60152671U (ja) * 1984-03-16 1985-10-11 古河電気工業株式会社 線条体のホットディップ装置
JPS6134167A (ja) * 1984-03-22 1986-02-18 Agency Of Ind Science & Technol Frm用プリフオ−ムワイヤ−,プリフオ−ムシ−トまたはテ−プの製造方法および該方法に用いられる超音波振動装置
JPH03197657A (ja) * 1989-12-26 1991-08-29 Nippon Steel Corp 溶融亜鉛メッキ浴の浮遊ドロス除去方法
JPH0665703A (ja) * 1992-08-21 1994-03-08 Sumiden Fine Kondakuta Kk 溶融めっき方法及びその装置
JPH11323519A (ja) * 1998-05-13 1999-11-26 Nkk Corp 溶融亜鉛系めっき装置及び方法
JP2004124251A (ja) * 2002-08-06 2004-04-22 Sakuratech Co Ltd Zn−Al合金粗面メッキ線及びその製造装置並びに製造方法と金網製かご

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5638457A (en) * 1979-09-04 1981-04-13 Fujikura Ltd Molten metal plating process
JPS6086258A (ja) * 1983-10-18 1985-05-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 連続溶融めつき方法
JPS60121261A (ja) * 1983-12-02 1985-06-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 連続溶融めつき方法
JPS60152671U (ja) * 1984-03-16 1985-10-11 古河電気工業株式会社 線条体のホットディップ装置
JPS6134167A (ja) * 1984-03-22 1986-02-18 Agency Of Ind Science & Technol Frm用プリフオ−ムワイヤ−,プリフオ−ムシ−トまたはテ−プの製造方法および該方法に用いられる超音波振動装置
JPH03197657A (ja) * 1989-12-26 1991-08-29 Nippon Steel Corp 溶融亜鉛メッキ浴の浮遊ドロス除去方法
JPH0665703A (ja) * 1992-08-21 1994-03-08 Sumiden Fine Kondakuta Kk 溶融めっき方法及びその装置
JPH11323519A (ja) * 1998-05-13 1999-11-26 Nkk Corp 溶融亜鉛系めっき装置及び方法
JP2004124251A (ja) * 2002-08-06 2004-04-22 Sakuratech Co Ltd Zn−Al合金粗面メッキ線及びその製造装置並びに製造方法と金網製かご

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007239056A (ja) 2007-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4122711B2 (ja) 溶融亜鉛系めっき方法およびそのための装置
JP4585474B2 (ja) 溶融メッキ処理装置及び溶融メッキ処理方法
US6773829B2 (en) Method for casting molten metal, apparatus for the same, and cast slab
KR102289500B1 (ko) 용융 아연 도금용 아연 욕조 내에서의 액체 아연의 유동을 제어하기 위한 방법 및 장치
CN108707852A (zh) 桥梁缆索用高强度多元锌基合金镀层钢丝及其热镀工艺
JP7044998B2 (ja) 溶融Zn-Al系めっき鋼板、およびその製造方法
JP4631913B2 (ja) 溶融亜鉛系めっき方法およびそのための装置
JP2005036304A (ja) 外観に優れた溶融Zn−Mg−Al系めっき鋼板の製造方法
JPH11323519A (ja) 溶融亜鉛系めっき装置及び方法
JP3993715B2 (ja) ドロス除去方法および除去装置
JPH0892710A (ja) 溶融亜鉛めっき浴中のドロス排出方法およびその装置
JP2002294427A (ja) めっき線およびその製造方法並びに製造装置
JP3399895B2 (ja) 高耐食性を有する溶融めっき鋼線及びその製造方法
JP2008248353A (ja) 溶融金属めっき金属板の製造方法及び製造設備
JP5551917B2 (ja) 金属めっき材料の製造方法
JP2624075B2 (ja) 溶融金属めっき浴中異物の除去方法および装置
JP4664844B2 (ja) 高耐食性を有するZn−Al合金メッキ鋼線、Zn−Al−Mn合金メッキ鋼線及びその製造方法
JP2003231958A (ja) 溶融金属めっき鋼板の製造装置
JP3704329B2 (ja) 溶融金属の鋳造方法
JP2980902B1 (ja) 溶融めっき用シンクロール
JP3745730B2 (ja) 美麗な表面外観を有する溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP2007031776A (ja) 溶融亜鉛めっき装置およびそれを用いた溶融亜鉛めっき金属帯の製造方法
JP2004098082A (ja) 電磁攪拌を行うステンレス溶鋼の鋳造方法
JPH11256298A (ja) 溶融亜鉛めっき設備におけるドロス除去装置および方法
JP2000266023A (ja) ドリルネジの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4585474

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250