JP4584873B2 - 雨水貯留浸透槽用の構成部材及び雨水貯留浸透槽 - Google Patents

雨水貯留浸透槽用の構成部材及び雨水貯留浸透槽 Download PDF

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Description

本発明は、雨水を貯留又は地中に浸透させる等のために用いられる雨水貯留浸透槽用の構成部材及び雨水貯留浸透槽に関する。
地中に埋設される雨水貯留浸透槽においては、雨水の流入空間を確保するために、箱状部材が積み重ねられて互いに連結固定されている(例えば、特許文献1参照)。このような箱状部材を積み重ねた組立体では、下段に配置される箱状部材の肩部に鉛直荷重による大きなモーメントが作用した状態となっている。
この従来の箱状部材では、サイズを大きくすると肩部に作用するモーメントも大きくなるため、サイズの制約が大きかった。
特公平4−26648号公報
本発明は、上記事実を考慮して、サイズの制約を少なくする雨水貯留浸透槽用の構成部材、及び、サイズの制約を少なくする雨水貯留浸透槽用の構成部材により構成される雨水貯留浸透槽を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の雨水貯留浸透槽用の構成部材は、先端部が開口部とされた筒状の側壁部と、前記側壁部の基端部同士を連結する天板部と、前記天板部の一部であって、前記側壁部の先端部を嵌入可能な溝部が前記天板部を二分して形成された溝板部と、 前記側壁部の一部であって、平面視で内向きに凹んだ略U字状に形成されて前記基端部から前記先端部まで延びると共に、前記基端部におけるU字底部が前記溝部の幅方向端部に隣接する柱部と、を有することを特徴とする。
雨水貯留浸透槽とは、少なくとも雨水を貯留又は地中に浸透させる槽をいい、具体的には、雨水を貯留する貯留槽、雨水を一次的に貯留した後に徐々に地中に浸透させる浸透槽、及び、貯留槽の機能と浸透槽の機能とを併せ持つ貯留浸透槽のすべてを含む(以下の記載(他の請求項を含む)において同じ)。
請求項1に記載する本発明の雨水貯留浸透槽用の構成部材によれば、天板部における溝板部の溝部には、側壁部の先端部が嵌入可能となっているので、隣り合って配置させる構成部材を複数段積み重ねて連結する場合には、上段における構成部材の側壁部の先端部を下段における構成部材の溝部に嵌入することができる。このように嵌入して構成される雨水貯留浸透槽において、各構成部材は、側壁部の一部を構成する柱部が平面視で内向きに凹んだ略U字状に形成されて基端部から先端部まで延びると共に、柱部の基端部におけるU字底部が溝部の幅方向端部に隣接しているので、溝部の幅短くなって、下段の構成部材に作用する鉛直荷重によるモーメントを抑えることができ、結果として構成部材が座屈しにくくなる。また、仮に構成部材のサイズを大きくしても鉛直荷重によるモーメントを抑えることができるので、構成部材のサイズの制約が少なくなる。
請求項2に記載する本発明の雨水貯留浸透槽用の構成部材は、請求項1記載の構成において、前記柱部の前記先端部を連結する底板部が設けられることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明の雨水貯留浸透槽用の構成部材によれば、構成部材を複数段積み重ねて雨水貯留浸透槽を構成した場合には、上段における構成部材の底板部を下段における構成部材の溝部に支持させることができるので、荷重が分散され、局部的に大きな荷重が作用することが抑制される。
請求項3に記載する本発明の雨水貯留浸透槽用の構成部材は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記天板部に前記溝部の溝底面と同じ高さ位置となる支持部が設けられることを特徴とする。
請求項3に記載する本発明の雨水貯留浸透槽用の構成部材によれば、構成部材を複数段積み重ねて雨水貯留浸透槽を構成した場合には、上段に配置される構成部材の先端部の一部を、下段に配置される構成部材の支持部に支持させることができるので、荷重が分散され、局部的に大きな荷重が作用することが抑制される。
請求項4に記載する本発明の雨水貯留浸透槽は、請求項1又は請求項2に記載の雨水貯留浸透槽用の構成部材が、互いに隣り合って複数個並設されると共に上下方向に積み重ねられ、下段に配置される前記構成部材の前記溝部に、上段に配置される前記構成部材の前記側壁部の先端部が嵌入されることを特徴とする。
請求項4に記載する本発明の雨水貯留浸透槽によれば、柱部の基端部におけるU字底部が溝部の幅方向端部に隣接していて溝部の幅短くなっているので、下段の構成部材に作用する鉛直荷重によるモーメントを抑えることができる。
請求項5に記載する本発明の雨水貯留浸透槽は、請求項3に記載の雨水貯留浸透槽用の構成部材が、互いに隣り合って複数個並設されると共に上下方向に積み重ねられ、下段に配置される前記構成部材の前記溝部に、上段に配置される前記構成部材の前記側壁部の先端部が嵌入されると共に、上段に配置される前記構成部材の前記先端部の一部が、下段に配置される前記構成部材の前記支持部に支持されることを特徴とする。
請求項5に記載する本発明の雨水貯留浸透槽によれば、上段の構成部材の先端部の一部が下段の構成部材の支持部に支持されるので、荷重が分散され、局部的に大きな荷重が作用することが抑制される。
以上説明したように、本発明の雨水貯留浸透槽用の構成部材及び雨水貯留浸透槽によれば、雨水貯留浸透槽用の構成部材のサイズの制約を少なくすることができるという優れた効果を有する。
本発明における雨水貯留浸透槽用の構成部材及び雨水貯留浸透槽の実施形態を図面に基づき説明する。
(雨水貯留浸透槽用の構成部材及び雨水貯留浸透槽の構成)
図1に示されるように、雨水貯留浸透槽10は、地中Gに埋設されるものであり、設置状態では、保護マット12を介してゴム製の遮水シート14上に載置されており、側面下部が遮水シート14によって覆われると共に、側面上部及び上面が透水シート15によって覆われる。また、側面には、導入管16及び排水管18が接続される。
地中Gの雨水貯留浸透槽10は、導入管16によって集水した雨水を下部で貯留する一方、上部では一次的に貯留した後に徐々に地中Gに浸透させて排出するようになっており、河川への急激な雨水流入を防いでいる。また、雨水貯留浸透槽10が満水に近い状態になった場合には、排水管18を介して上部から排水するようになっている。
雨水貯留浸透槽10は、図2に示される雨水貯留浸透槽用の構成部材(以下、単に「構成部材」という)20、及び、図5に示される雨水貯留浸透槽用の補助部材40(以下、単に「補助部材」という)による組立体であり、構成部材20が互いに隣接して(隣り合って)複数個並設されると共に上下方向に積み重ねられながら連結され、これに補助部材40が一部連結されて形成される。
なお、図2に示される構成部材20は、雨水貯留浸透槽10の大部分を構成する標準サイズ(フルサイズ)であり、図5に示される補助部材40は、雨水貯留浸透槽10の側部に一部適用されるクオータサイズである。
図2及び図5に示される構成部材20及び補助部材40の材料には、樹脂材料が適用でき、加水分解しないものがよい。具体的には、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)(特に高密度ポリエチレン(HDPE))等のポリオレフィン系樹脂が化学的な安定性、機械的な強度、及び価格の面から好ましい。ここで、樹脂のメルトフローレート(MFR)(JIS K7210)は、加工性及び機械的な強度を考慮して10(g/10分)〜15(g/10分)のものがよい。また、これらに充填剤としてカーボンブラックを1〜3%加えて耐光性を高めてもよい。なお、設置場所が高温になる場所ではないため、酸化防止剤は加えなくてもよい。
構成部材20及び補助部材40は、射出成形法によって中空の略箱状に一体成形されている。構成部材20及び補助部材40の厚さは、均一であり、製品1個当たりの重量及び機械的な強度等を考慮して2mm〜3mmとするのが好ましい。
図2及び図3には、標準サイズの構成部材20が示されている。なお、図中において、構成部材20の長手方向を長さ方向として矢印Lで、構成部材20の長手方向に直角な方向を幅方向として矢印Wで、構成部材20の高さ方向を矢印Hでそれぞれ示す。
図2及び図3に示されるように、標準サイズの構成部材20は、枠状、すなわち、筒状の側壁部22、24を有すると共に、側壁部22、24の基端部22A、24A同士を連結する天板部26を有する。側壁部22は、構成部材20の長さ方向(矢印L方向)の両側を構成し、側壁部24は、構成部材20の幅方向(矢印W方向)の両側を構成している。
構成部材20を下側から見た斜視図である図4に示されるように、側壁部22、24は、側壁部22、24の先端部としての側壁先端部22B、24Bが開口部25とされ、この開口部25の形状は、線対称形状とされる。
ここで、構成部材20の側壁先端部22B、24Bにおける長さ方向(矢印L方向)の長さ寸法Aは、本実施形態ではA=1000mm、構成部材20の側壁先端部22B、24Bにおける幅方向(矢印W方向)の幅寸法Bは、本実施形態ではB=500mm、すなわち、A:B=2:1となっている。また、図2に示される構成部材20の高さ方向(矢印H方向)の高さ寸法Cは、本実施形態では、C=400mmとなっている。構成部材20を以上のようなサイズの形状とすることで、作業者が手で構成部材20を並べて積み重ねていく場合の施工時における作業効率を良好にすることができる。
図2及び図3に示されるように、側壁部22、24は、基端部22A、24A側に向かうに従い基端部22A、24Aの外面側から天板部26側へ向かう方向(内向き方向)へ傾斜している。
また、図2に示されるように、側壁先端部22B、24Bは、外向きにJ字状に湾曲成形されている。このようにすることで、側壁部22、24の成形ひずみを抑えると共に、側壁部22、24の強度を補強している。なお、雨水貯留浸透槽10(図1参照)の設置時において、構成部材20は、側壁先端部22B、24B側が下側となるように配置される。
図2及び図3に示されるように、側壁部22、24の基端部22A、24A同士を連結する天板部26は、平面視での形状が線対称形状とされている。天板部26は、構成部材20の配置時に水平な上面を形成する複数(本実施形態では8個)の頂部30Aを備え、これら頂部30Aは、雨水貯留浸透槽10(図1参照)の施工時には作業用足場を兼ねる。各頂部30Aには、雨水流通孔として複数の貫通孔37が貫通形成されており、構成部材20の設置時には雨水を流通させるための流通部とされる。
構成部材20の設置時に上方側へ向けられる天板部26の一部として、溝板部26Aが設けられている。溝板部26Aには、溝部31が天板部26を二等分して形成されており、溝部31の長さ方向は、構成部材20の長さ方向(矢印L方向)と一致している。この溝部31は、図4に示される側壁先端部22B、24Bを嵌入可能な形状とされており、上段に配置される構成部材20の連結用とされる。図2に示されるように、溝部31の溝底面31Cは、頂部30Aと段差によって区画され、構成部材20の配置時に上方に向いた水平面を形成する。
図2及び図3に示されるように、側壁部22における構成部材20の幅方向(矢印W方向)の中央部は、円弧状(半円状)に内向きに入り込んで柱状とされた湾曲部22Cとなっている。
側壁部24の一部には、基端部24Aから側壁先端部24Bへ延びる凹状の柱部36が複数(本実施形態では計6本)設けられており、これらの柱部36は、溝部31の幅方向端部31Aまで内向きに入り込んで溝部31の幅を短くしている。なお、溝部31の幅方向は、構成部材20の幅方向(矢印W方向)と同じ方向である。
ここで、図3に示される構成部材20の幅方向(矢印W方向)の最外側部を基準とした柱部36の内向き(構成部材20の幅方向(矢印W方向)内側向きと同じ向き)への入り込み(奥行き)の寸法D(以下、「入り込み寸法D」という。)は、100mm≦D≦150mmとするのが好ましく、本実施形態では、150mmとなっている。すなわち、入り込み寸法Dと構成部材20の幅寸法Bとの関係を1/5≦D/B≦3/10とし、入り込み寸法Dと図2に示される構成部材20の高さ寸法Cとの関係を1/4≦D/C≦3/8とするのがよい。このような関係にある形状は、耐座屈性に優れている。柱部36は、溝部31を挟んで対称となる位置に設けられ、それぞれ構成部材20の長さ方向(矢印L方向)に等間隔で3本ずつ設けられている。
柱部36における側壁先端部24Bでの内幅寸法E(柱部36における構成部材20の長さ方向(矢印L方向)と同じ方向の(間口のR状部を除いた部分の)寸法)は、本実施形態では、100mmとなっている。
なお、寸法A〜寸法Eの寸法設定は、上記において例示した寸法に設定するのが好ましい。このようにすることで、強度的にも、組み立てる際の効率の上でも最適な形状とすることができる。
図4に示されるように、側壁先端部24B側では、柱部36の側壁先端部24Bを連結する底板部38が設けられている。底板部38は、本実施形態では、略矩形の平板状とされる。構成部材20の設置状態では、被支持部の一部を形成して被支持部の面積を大きくしている。なお、この底板部38が設けられることで、成形時における柱部36の曲がりを防ぐことができる。
図2及び図3に示されるように、溝部31は、長さ方向(矢印L方向と同じ方向)の端部寄り、及び、長さ方向の中央部寄りが幅狭とされた幅狭部31Bとされており、上段に配置する構成部材20における柱部36の側壁先端部24Bが嵌入可能な形状となっている。また、溝部31の長さ方向の中央部は、湾曲部22Cの側壁先端部22Bが嵌入可能な形状となっている。
天板部26には、頂部30Aから見て構成部材20の幅方向(矢印W方向)外側に支持部32が設けられている。支持部32は、頂部30Aと段差によって区画され、溝部31の溝底面31Cと同じ高さ位置となっている。また、構成部材20の配置状態では、支持部32は、上方に向いた水平面を形成し、本実施形態では、構成部材20の長さ方向(矢印L方向)に延びる略矩形平面を備える。構成部材20の積み重ね状態では、上段に配置される構成部材20の柱部36における側壁先端部24Bの一部が、下段に配置される構成部材20の支持部32に支持されるようになっている(図6及び図7参照)。
なお、天板部26の内面(構成部材20の設置時に下方側へ向けられる面)には、図4に示されるような板状の補強リブ39が縦横に設けられている。また、図2に示されるように、側壁部22、24では、鉛直荷重に対する強度に影響が少ない部分に点検孔としての窓部22W、24Wが貫通形成されている。これらの窓部22W、24Wから雨水貯留浸透槽10(図1参照)内の状態(土砂による目詰まりの有無等)を目視で点検することができるようになっている。
図5に示されるクオータサイズの補助部材40は、高さ方向(矢印H方向)の寸法が図2に示される標準サイズの構成部材20の高さ寸法Cと等しく、長さ方向(矢印L方向)の寸法及び幅方向(矢印W方向)の寸法は、いずれも標準サイズの構成部材20の約1/2のサイズである。その他の構成については、標準サイズの構成部材20とほぼ同様の構成であるので、同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
(雨水貯留浸透槽の形成手順及び作用)
次に、複数個の構成部材20(図2参照)を互いに隣接して複数個並設させると共に上下方向に積み重ね、補助部材40(図5参照)を一部適用して雨水貯留浸透槽10(図1参照)を形成する手順、及び、上記実施形態の作用について、図6〜図8を参照しながら説明する。なお、図6〜図8では、雨水貯留浸透槽10(図1参照)の設置場所のコーナー付近に配置される構成部材20、補助部材40(図2及び図5参照)のみを図示し、他の図示を省略する。
まず、図6に示されるように、保護マット12上に、複数個の構成部材20を同じ向きに向けて(構成部材20の長手方向が同一方向になるように)並設させる。これらの構成部材20は、雨水貯留浸透槽10(図1参照)を形成するために積み重ねられる構成部材20の第1段(最下段)となる。
次に、図7に示されるように、第1段(最下段)に配置される構成部材20に対して長手方向の向きを90°変えて第2段(上段)となる構成部材20を積み重ねる。ここで、図8には、第1段(最下段)における構成部材20の配置(図中の切欠よりも左上部分)、及び、第2段(上段)における構成部材20の配置(図中の切欠よりも右下部分)が模式的に示されている。図8に示されるように、本実施形態では、第2段(上段)に配置される構成部材20が、第1段(最下段)に配置される3個又は6個の構成部材20に跨るように積み重ねられて配置される。
このとき、図6に示される第1段(最下段)に配置される構成部材20の溝部31に、図7に示される第2段(上段)に配置されて互いに隣接する構成部材20の側壁先端部22B(図2参照)が2枚嵌入される。また、第2段(上段)に配置される構成部材20の側壁先端部24B及び底板部38が、第1段(最下段)に配置される構成部材20の溝部31及び支持部32に支持される。
標準サイズの構成部材20を本実施形態のように積み重ねた場合、図7に示される第2段(上段)には、第1段(最下段)で雨水貯留浸透槽10(図1参照)の側部を構成する構成部材20の上方に、細長の積み残し部分が発生するので、この部分に図8に示されるように、クオータサイズの補助部材40を配置する。
次に、第2段(下段)に配置される標準サイズの構成部材20に対して、長手方向の向きを90°変えて第3段(上段)となる標準サイズの構成部材20を積み重ねる(図示省略)。第3段となる構成部材20の配置向きは、第1段に配置された構成部材20の配置向きと同様とされ、第1段に配置された構成部材20と、第3段に配置される構成部材20とは、平面視では同様の配置となる。
以下同様に、奇数段に配置される標準サイズの構成部材20と偶数段に配置される標準サイズの構成部材20とが、交互に長手方向の向きを90°変えて積み重ねられ、偶数段に一部クオータサイズの補助部材40を配置することで、雨水貯留浸透槽10(図1参照)が形成される。
このように複数個の構成部材20、補助部材40が組み立てられて形成される雨水貯留浸透槽10(図1参照)において、図7に示される各構成部材20は、凹状の柱部36が溝部31の幅方向端部31A(図2参照)まで内向きに入り込んで溝部31の幅を短くしているので、下段の構成部材20に作用する鉛直荷重によるモーメントを抑えることができ、結果として構成部材20が座屈しにくくなる。また、仮に構成部材20のサイズを大きくしても鉛直荷重によるモーメントを抑えることができるので、構成部材20のサイズの制約が少なくなる。
また、上段における構成部材20の底板部38を下段における構成部材20の溝部31や支持部32に支持させることができるので、荷重が分散される。このため、局部的に大きな荷重が作用することが抑制され、応力集中を防げる。
さらに、溝部31に側壁先端部22Bが広範囲で面接触すると共に、図2に示される頂部30Aの側面に側壁先端部24Bが面接触することで、水平荷重に対する破壊強度が高い。
さらにまた、図8に示されるように、上段に配置される構成部材20が、下段に配置される3個又は6個の構成部材に跨るように積み重ねられるので、構成部材20同士を互いに強く拘束させることができる。
なお、上記実施形態と同様の構成部材20を用いて上記実施形態とは異なる積み重ね構造を適用してもよい。
また、上記実施形態では、図1に示されるように、雨水貯留浸透槽10の下部が遮水シート14上によって覆われ、上部が透水シート15によって覆われており、下部で貯留機能を果たし、上部で浸透機能を果たす場合について説明したが、雨水貯留浸透槽10の全体を遮水シート14で覆って貯留槽としたり、雨水貯留浸透槽10の全体を透水シート15で覆って浸透槽としたりしてもよい。
さらに、上記実施形態における底板部38の中央部に貫通孔を貫通形成してもよい。
本発明の実施形態に係る雨水貯留浸透槽を地中に埋設した状態を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る雨水貯留浸透槽用の構成部材(標準サイズ)を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る雨水貯留浸透槽用の構成部材(標準サイズ)を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る雨水貯留浸透槽用の構成部材(標準サイズ)を下側から見た状態で示す斜視図である。 本発明の実施形態における雨水貯留浸透槽用の構成部材(クオータサイズ)を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る雨水貯留浸透槽用の構成部材を保護マット上に複数個並設させた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る雨水貯留浸透槽用の構成部材(標準サイズ)を第1段に配置される構成部材の上に積み重ねた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る雨水貯留浸透槽用の構成部材の配置を模式的に示した平面図である。(図中の切欠よりも左上部分は、第1段の構成部材を示し、図中の切欠よりも右下部分は、下から第2段の構成部材を示す。)
符号の説明
10 雨水貯留浸透槽
20 構成部材(雨水貯留浸透槽用の構成部材)
22 側壁部
22A 基端部
22B 側壁先端部(先端部)
24 側壁部
24A 基端部
24B 側壁先端部(先端部)
25 開口部
26 天板部
26A 溝板部
31 溝部
31A 幅方向端部
31C 溝底面
32 支持部
36 柱部
38 底板部

Claims (5)

  1. 先端部が開口部とされた筒状の側壁部と、
    前記側壁部の基端部同士を連結する天板部と、
    前記天板部の一部であって、前記側壁部の先端部を嵌入可能な溝部が前記天板部を二分して形成された溝板部と、
    前記側壁部の一部であって、平面視で内向きに凹んだ略U字状に形成されて前記基端部から前記先端部まで延びると共に、前記基端部におけるU字底部が前記溝部の幅方向端部に隣接する柱部と、
    を有することを特徴とする雨水貯留浸透槽用の構成部材。
  2. 前記柱部の前記先端部を連結する底板部が設けられることを特徴とする請求項1記載の雨水貯留浸透槽用の構成部材。
  3. 前記天板部に前記溝部の溝底面と同じ高さ位置となる支持部が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の雨水貯留浸透槽の構成部材。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の雨水貯留浸透槽用の構成部材が、互いに隣り合って複数個並設されると共に上下方向に積み重ねられ、下段に配置される前記構成部材の前記溝部に、上段に配置される前記構成部材の前記側壁部の先端部が嵌入されることを特徴とする雨水貯留浸透槽。
  5. 請求項3に記載の雨水貯留浸透槽用の構成部材が、互いに隣り合って複数個並設されると共に上下方向に積み重ねられ、下段に配置される前記構成部材の前記溝部に、上段に配置される前記構成部材の前記側壁部の先端部が嵌入されると共に、上段に配置される前記構成部材の前記先端部の一部が、下段に配置される前記構成部材の前記支持部に支持されることを特徴とする雨水貯留浸透槽。
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