JP4583227B2 - ステアリング操作支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両が障害物を回避するステアリング操作を支援するステアリング操作支援装置に関する。
レーダー装置が自車の前方の衝突対象障害物を検知して自動制動手段が車輪に自動的に制動力を作用させたときに、操舵力設定手段がステアリングホイールの操作が重くなるように操舵力を設定することで、ドライバーの不要なステアリング操作を抑制して自動制動手段を良好に作動させるものが、下記特許文献1により公知である。
特開平6−270830号公報
ところで、障害物との衝突を回避する手段として自動制動よりもドライバーの自発的なステアリング操作を優先する場合には、ステアリングホイールの操作が重くなるように操舵力を設定してしまうと、効果的な衝突回避運動が規制される可能性がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ドライバーのステアリング操作による衝突回避を効果的に行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車両が障害物を回避するステアリング操作を支援するステアリング操作支援装置において、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出手段と、ステアリングホイールの操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段と、操舵角速度検出手段で検出した操舵角速度が所定値以上であり、かつ操舵角検出手段で検出した操舵角が所定値以下であるときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定する回避操作判定手段と、車両の規範ヨーレートを算出する規範ヨーレート算出手段と、車両の目標ヨーレートを算出する目標ヨーレート算出手段と、目標ヨーレートに基づいてステアリングアクチュエータの作動を制御するステアリング制御手段とを備え、目標ヨーレート算出手段は、回避操作判定手段がドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定すると、規範ヨーレート算出手段が算出した規範ヨーレートを増加方向に補正して目標ヨーレートを算出することを特徴とするステアリング操作支援装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、障害物を検知する障害物検知手段と、障害物検知手段により検知された障害物に衝突するまでの実衝突余裕時間を算出する実衝突余裕時間算出手段と、ドライバーのブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出手段とを備え、回避操作判定手段は、実衝突余裕時間算出手段により算出した実衝突余裕時間が所定値以上であり、かつブレーキ操作検出手段によりドライバーのブレーキ操作が検出されたときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定することを特徴とするステアリング操作支援装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、障害物を検知する障害物検知手段と、障害物検知手段により検知された障害物に衝突するまでの実衝突余裕時間を算出する実衝突余裕時間算出手段とを備え、回避操作判定手段は、実衝突余裕時間算出手段により算出した実衝突余裕時間が所定値以下のときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定することを特徴とするステアリング操作支援装置が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、車両が障害物を回避するステアリング操作を支援するステアリング操作支援装置において、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出手段と、ステアリングホイールの操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段と、ステアリングホイールの操舵角に対する車輪の転舵角を比率を変更する舵角比可変機構と、舵角比可変機構の作動を制御するステアリング制御手段と、操舵角速度検出手段で検出した操舵角速度が所定値以上であり、かつ操舵角検出手段で検出した操舵角が所定値以下であるときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定する回避操作判定手段とを備え、ステアリング制御手段は、回避操作判定手段がドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定すると、舵角比可変機構を作動させてステアリングホイールの操舵角に対する車輪の転舵角の比率を増加させることを特徴とするステアリング操作支援装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、障害物を検知する障害物検知手段と、障害物検知手段により検知された障害物に衝突するまでの実衝突余裕時間を算出する実衝突余裕時間算出手段と、ドライバーのブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出手段とを備え、回避操作判定手段は、実衝突余裕時間算出手段により算出した実衝突余裕時間が所定値以上であり、かつブレーキ操作検出手段によりドライバーのブレーキ操作が検出されたときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定することを特徴とするステアリング操作支援装置が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、障害物を検知する障害物検知手段と、障害物検知手段により検知された障害物に衝突するまでの実衝突余裕時間を算出する実衝突余裕時間算出手段とを備え、回避操作判定手段は、実衝突余裕時間算出手段により算出した実衝突余裕時間が所定値以下のときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定することを特徴とするステアリング操作支援装置が提案される。
請求項1の構成によれば、回避操作判定手段がドライバーによる障害物の回避操作を判定すると、目標ヨーレート算出手段は規範ヨーレート算出手段が算出した規範ヨーレートを増加方向に補正して目標ヨーレートを算出するので、障害物の回避操作時に大きな目標ヨーレートを出力して車輪の転舵角を増加させ、障害物との接触を確実に回避することができる。このとき回避操作判定手段は、操舵角速度検出手段で検出した操舵角速度が所定値以上であり、かつ操舵角検出手段で検出した操舵角が所定値以下であるときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定するので、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたことを精度良く判定することができる。
また請求項2の構成によれば、回避操作判定手段は、実衝突余裕時間算出手段により算出した実衝突余裕時間が所定値以上であり、かつブレーキ操作検出手段によりドライバーのブレーキ操作が検出されたときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定するので、特に衝突までの時間的余裕が比較的に大きい場合にドライバーによる障害物の回避操作が行われたことを精度良く判定することができる。
また請求項3の構成によれば、回避操作判定手段は、実衝突余裕時間算出手段により算出した実衝突余裕時間が所定値以下のときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定するので、特に衝突までの時間的余裕が比較的に小さい場合にドライバーによる障害物の回避操作が行われたことを精度良く判定することができる。
請求項の構成によれば、回避操作判定手段がドライバーによる障害物の回避操作を判定すると、ステアリング制御手段は舵角比可変機構を作動させてステアリングホイールの操舵角に対する車輪の転舵角の比率を増加させるので、障害物の回避操作時に車輪の転舵角を増加させて障害物との接触を確実に回避することができる。このとき回避操作判定手段は、操舵角速度検出手段で検出した操舵角速度が所定値以上であり、かつ操舵角検出手段で検出した操舵角が所定値以下であるときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定するので、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたことを精度良く判定することができる。
また請求項5の構成によれば、回避操作判定手段は、実衝突余裕時間算出手段により算出した実衝突余裕時間が所定値以上であり、かつブレーキ操作検出手段によりドライバーのブレーキ操作が検出されたときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定するので、特に衝突までの時間的余裕が比較的に大きい場合にドライバーによる障害物の回避操作が行われたことを精度良く判定することができる。
また請求項6の構成によれば、回避操作判定手段は、実衝突余裕時間算出手段により算出した実衝突余裕時間が所定値以下のときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定するので、特に衝突までの時間的余裕が比較的に小さい場合にドライバーによる障害物の回避操作が行われたことを精度良く判定することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の第1実施例を示すもので、図1はステアリング操作支援装置を搭載した自動車の全体構成を示す図、図2は操舵装置の構成を示す図、図3はステアリング操作支援装置の制御系のブロック図である。
図1および図2に示すように、本実施例のステアリング操作支援装置を搭載した四輪の車両は、エンジンEの駆動力がトランスミッションTを介して伝達される駆動輪たる左右の前輪WFL,WFRと、車両の走行に伴って回転する従動輪たる左右の後輪WRL,WRRとを備える。ステアリングホイール11の回転はステアリングシャフト12、連結軸13およびピニオン14を介してラック15に伝達され、更にラック15の往復動が左右のタイロッド16,16を介して左右の前輪WFL,WFRに伝達される。操舵装置10に設けられたパワーステアリング装置17は、ステアリングアクチュエータ18の出力軸に設けた駆動ギヤ19と、この駆動ギヤ19に噛み合う従動ギヤ20と、この従動ギヤ20と一体のスクリューシャフト21と、このスクリューシャフト21に噛み合うとともに前記ラック15に連結されたナット22とを備える。従って、ステアリングアクチュエータ18を駆動すれば、その駆動力を駆動ギヤ19、従動ギヤ20、スクリューシャフト21、ナット22、ラック15および左右のタイロッド16,16を介して左右の前輪WFL,WFRに伝達することができる。
電子制御ユニットUには、車体前方に向けてミリ波等の電磁波を発信し、その反射波に基づいて障害物と自車との相対距離、障害物と自車との相対速度、障害物と自車との相対位置および障害物の大きさを検知するレーダー装置Saと、前輪WFL,WFRおよび後輪WRL,WRRの回転数をそれぞれ検知する車輪速センサSb…と、ステアリングホイール11の操舵角δを検知する操舵角センサScと、車両のヨーレートγを検知するヨーレートセンサSdと、車両の横加速度YGを検知する横加速度センサSeと、ブレーキペダル23の操作を検知するブレーキ操作センサSfとが接続される。
尚、ミリ波レーダーよりなる前記レーダー装置Saに代えてレーザーレーダーを採用することができる。
電子制御ユニットUは、レーダー装置Saからの信号と、各センサSb…〜Sfからの信号とに基づいてステアリングアクチュエータ18の作動を制御する。
図3に示すように、電子制御ユニットUには、実TTC算出手段M1(TTC:衝突余裕時間 time to collision )と、回避TTC算出手段M2と、微分手段M3と、回避操作判定手段M4と、規範ヨーレート算出手段M5と、目標ヨーレート算出手段M6と、実ヨーレート算出手段M7と、ステアリング制御手段M8とを備える。
実TTC算出手段M1は、自車の前後加速度が0であると見なした上で、レーダー装置Saで検知した障害物との相対距離を相対速度で除算することにより、実TTCを算出する。実TTCは、自車が障害物に衝突するまでの実際の時間に対応する。
回避TTC算出手段M2は、後述する回避操作判定手段M4においてドライバーによる衝突回避操作が行われたことを判定する際に使用する閾値である回避TTCを算出するもので、その回避TTCは車輪速センサSb…の出力から算出した自車の車速Vに応じて所定の範囲に設定される。
微分手段M3は、操舵角センサScで検知したステアリングホイール11の操舵角δを時間微分することで、操舵角速度dδ/dtを算出する。
回避操作判定手段M4は、ブレーキ操作センサSfで検知したドライバーによりブレーキペダル1の操作と、操舵角センサScで検知したドライバーのステアリングホイール11の操舵角δとに基づいて、ドライバーが障害物を回避するための操作を行ったか否かを判定するもので、その判定は実TTCが回避TTC以下になったときに開始される。ドライバーが障害物回避操作を行ったか否かの判定は、以下の二つの異なるモードで行われる。
第1のモードは実TTCが所定値以上の場合(つまり衝突までの時間的余裕が比較的に大きい場合)に対応し、この第1のモードではブレーキ操作センサSfがドライバーのブレーキ操作を検知し、かつ微分手段M3が出力する操舵角速度dδ/dtが所定値(例えば0.6rad/sec)以上であり、かつ操舵角センサScが出力する操舵角δが所定値(例えば6rad)以下のときに、ドライバーが障害物を回避するための操作を行ったと判定する。
第2のモードは実TTCが所定値未満の場合(つまり衝突までの時間的余裕が比較的に小さい場合)に対応し、この第2のモードではブレーキ操作センサSfによるドライバーのブレーキ操作を検知を必要とせずに、微分手段M3が出力する操舵角速度dδ/dtが所定値(例えば0.6rad/sec)以上であり、かつ操舵角センサScが出力する操舵角δが所定値(例えば6rad)以下のときに、ドライバーが障害物を回避するための操作を行ったと判定する。
ドライバーの一般的な習性として、衝突までに時間的余裕がある場合には先ずブレーキペダル23を踏んでからステアリングホイール11を操作し、衝突までに時間的余裕がない場合にはブレーキペダル23を踏まずに先ずステアリングホイール11を操作することが多いため、ドライバーの障害物回避操作を上述した二つのモードに分けて判定することで、その判定精度を高めることができる。
尚、ドライバーの障害物回避操作の方向は、操舵角センサScが出力する操舵角δの符号の正負により判断することができる。
規範ヨーレート算出手段M5は、操舵角センサScで検知した操舵角δと、車輪速センサSb…の出力から算出した自車の車速Vとに基づいて、規範ヨーレートを算出する。
目標ヨーレート算出手段M6は、通常時は規範ヨーレート算出手段M5から入力される規範ヨーレートをそのまま出力するが、回避操作判定手段M4により回避操作が判定されてから復帰操作が終了するまでの間、規範ヨーレートを増加方向に補正する。
実ヨーレート算出手段S7は、ヨーレートセンサSdで検知したヨーレートγと、横加速度センサSeで検知した横加速度YGと、車速センサSbで検知した車速Vとから車両の実ヨーレートを算出する。
ステアリング制御手段M8は、目標ヨーレート算出手段M6が出力する目標ヨーレートと実ヨーレート算出手段S7が出力する実ヨーレートとの偏差が0に収束するように、ステアリングアクチュエータ18の作動をフィードバック制御する。
以上のように、回避操作判定手段M4がドライバーの衝突回避操作を判定すると、目標ヨーレート算出手段M6は規範ヨーレート算出手段M5が算出した規範ヨーレートを増加方向に補正するので、ドライバーのステアリングホイール11に入力した操舵角に対する前輪WFL,WFRの転舵角の比率が増加してステアリングの利きが鋭くなり、ドライバーのステアリング操作による衝突回避を有効に行わせることができる。
図4〜図10は本発明の第2実施例を示すもので、図4は操舵装置の構成を示す図、図5はステアリング操作支援装置の制御系のブロック図、図6は図4の6−6線拡大断面図、図7は図6の7−7線断面図、図8は舵角比可変機構の分解斜視図、図9は舵角比可変機構の作動原理の説明図、図10は舵角比可変機構の舵角比特性線図である。
図4に示すように、第2実施例の操舵装置は、ステアリングホイール11の操舵角に対する前輪WFL,WFRの転舵角の比率を変更する舵角比可変機構81を備える。
図5に示すように、第2実施例のステアリング操作支援装置は、回避操作判定手段M4がステアリング制御手段M8に接続さており、ステアリング制御手段M8によって舵角比可変機構81の作動が制御される。
次に、図6〜図10に基づいて舵角比可変機構81の構造を説明する。
ギヤケーシング82のアッパーハウジング121にボールベアリング123を介して支持部材124が回転自在に支持されており、この支持部材124の中心から偏心した位置に入力軸125が一対のボールベアリング126,126を介して回転自在に支持される。入力軸125の下端には断面溝型のカップリング128が一体に設けられる。
ギヤケーシング82のロアハウジング122に出力軸129が一対のボールベアリング130,131を介して回転自在に支持される。出力軸129は入力軸125に対して偏心している。出力軸129の上面の偏心位置に突出する中間軸132に支持した円錐ローラベアリング133の外周に、入力軸125に設けたカップリング128の下面に平型ニードルベアリング134を介してスライド自在に支持したスライダ135が支持される。出力軸129の下端はギヤケーシング82のロアハウジング122に設けた下側のボールベアリング131にナット136で位置決めされ、前記ボールベアリング131は袋状のナット137で抜け止めされる。
ギヤケーシング82のアッパーハウジング121に減速機ケーシング138を介してアクチュエータ139が支持されており、アッパーハウジング121および減速機ケーシング138に3個のボールベアリング140,141,142を介して駆動軸143が支持される。アクチュエータ139の出力軸139aに設けたウオーム144と駆動軸143に設けたウオームホイール145とが減速機ケーシング138の内部で噛み合い、かつ駆動軸143に設けたウオーム146と支持部材124の上面に設けたセクタ型のウオームホイール147とが噛み合っている。従って、アクチュエータ139を駆動すると、出力軸139aの回転がウオーム144、ウオームホイール145、駆動軸143およびウオーム146を介してウオームホイール147に伝達され、ボールベアリング123に支持された支持部材124を回転させる。
出力軸129の外周に形成したピニオン14にラック15が噛み合っており、その噛み合い部においてラック15がピニオン14に向けて付勢される。即ち、ロアハウジング122に形成した貫通孔122aにスライド部材86がOリング87を介してスライド可能に嵌合しており、貫通孔122aにねじ結合したばね座88とスライド部材86との間に配置したコイルばね89の弾発力で、スライド部材86に設けた低摩擦部材90がラック15の背面に当接する。これにより、出力軸129の回転がピニオン14を介してラック15に伝達されて前輪WFL,WFRが転舵される際に、ラック15は大きな摺動抵抗を受けることなくガタや撓みの発生を防止されてスムーズに作動することができる。
次に、舵角比可変機構81の作用を説明する。
図9において、入力軸125の回転中心をA、出力軸129の回転中心をB、中間軸132の作用点をCとし、BC間の寸法をb、入力軸125と出力軸129との間の偏位量(AB間距離)をa、入力軸125の回転角度(ステアリングホイール11の操舵角)をα、出力軸129の回転角(ピニオン14の回転角)をβとすると、
b・sinβ=(b・cosβ−a)・tanα
であるから、
α=tan-1{(b・sinβ/(b・cosβ−a)}
で表される。
入力軸125を回転させると、中間軸132は、入力軸125のカップリング128のスライダ135との係合により、出力軸129の軸心回りでクランク回転する。ここで支持部材124を回転させると、支持部材124の偏心カム作用により入力軸125の軸心位置が変化する。これにより、入力軸125および出力軸129間の偏位量aを適宜に設定して入力軸125および出力軸129どうしを相互に偏心させると、入力軸125および出力軸129の回転角が不一致となる。しかも入力軸125を等角度ずつ回転させた際の出力軸129の角度変化率が漸進的に増大することになる(図10の太線a1および細線a2参照)。
ここで、入力軸125と出力軸129との偏位量aを、a2〜a0(a2> a1>a0=0)の範囲で連続的に変化させることにより、入力軸125の回転角度に対する出力軸129の回転角度の割合(β/α)、即ち実用上の舵角比を連続的に変化させることができ、入力軸125および出力軸129の偏位量aを大きくすると、入力角αに対する出力角βの変化率の漸進性が高まり、入力軸125および出力軸129の偏位量aを0にすれば、図10に鎖線で示すように入力角αと出力角βとは等しくなる。
以上のように、回避操作判定手段M4がドライバーの衝突回避操作を判定しないときは、舵角比の変化を図10のa2側に移行させることで、ステアリングの効きが通常の状態に設定されるが、回避操作判定手段M4がドライバーの衝突回避操作を判定したときは、舵角比の変化を図10のa0側に移行させることで、ステアリングの効きを鋭くしてドライバーのステアリング操作による衝突回避を有効に行わせることができる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、舵角比可変機構81は実施例のものに限定されず、その機能を発揮し得るものであれば任意の構造のものを採用することができる。
第1実施例に係るステアリング操作支援装置を搭載した自動車の全体構成を示す図 操舵装置の構成を示す図 ステアリング操作支援装置の制御系のブロック図 第2実施例に係る操舵装置の構成を示す図 ステアリング操作支援装置の制御系のブロック図 図4の6−6線拡大断面図 図6の7−7線断面図 舵角比可変機構の分解斜視図 舵角比可変機構の作動原理の説明図 舵角比可変機構の舵角比特性線図
M1 実TTC算出手段(実衝突余裕時間算出手段)
M3 微分手段(操舵角速度検出手段)
M4 回避操作判定手段
M5 規範ヨーレート算出手段
M6 目標ヨーレート算出手段
M8 ステアリング制御手段
Sa レーダー装置(障害物検出手段)
Sc 操舵角センサ(操舵角検出手段)
Sf ブレーキ操作センサ(ブレーキ操作検出手段)
WFL 前輪(車輪)
WFR 後輪(車輪)
11 ステアリングホイール
81 舵角比可変機構

Claims (6)

  1. 車両が障害物を回避するステアリング操作を支援するステアリング操作支援装置において、
    ステアリングホイール(11)の操舵角を検出する操舵角検出手段(Sc)と、
    ステアリングホイール(11)の操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段(M3)と、
    操舵角速度検出手段(M3)で検出した操舵角速度が所定値以上であり、かつ操舵角検出手段(Sc)で検出した操舵角が所定値以下であるときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定する回避操作判定手段(M4)と、
    車両の規範ヨーレートを算出する規範ヨーレート算出手段(M5)と、
    車両の目標ヨーレートを算出する目標ヨーレート算出手段(M6)と、
    目標ヨーレートに基づいてステアリングアクチュエータ(18)の作動を制御するステアリング制御手段(M8)とを備え、
    目標ヨーレート算出手段(M6)は、回避操作判定手段(M4)がドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定すると、規範ヨーレート算出手段(M5)が算出した規範ヨーレートを増加方向に補正して目標ヨーレートを算出することを特徴とするステアリング操作支援装置。
  2. 障害物を検知する障害物検知手段(Sa)と、
    障害物検知手段(Sa)により検知された障害物に衝突するまでの実衝突余裕時間を算出する実衝突余裕時間算出手段(M1)と、
    ドライバーのブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出手段(Sf)とを備え、
    回避操作判定手段(M4)は、実衝突余裕時間算出手段(M1)により算出した実衝突余裕時間が所定値以上であり、かつブレーキ操作検出手段(Sf)によりドライバーのブレーキ操作が検出されたときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定することを特徴とする、請求項1に記載のステアリング操作支援装置。
  3. 障害物を検知する障害物検知手段(Sa)と、
    障害物検知手段(Sa)により検知された障害物に衝突するまでの実衝突余裕時間を算出する実衝突余裕時間算出手段(M1)とを備え、
    回避操作判定手段(M4)は、実衝突余裕時間算出手段(M1)により算出した実衝突余裕時間が所定値以下のときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定することを特徴とする、請求項1に記載のステアリング操作支援装置。
  4. 車両が障害物を回避するステアリング操作を支援するステアリング操作支援装置において、
    ステアリングホイール(11)の操舵角を検出する操舵角検出手段(Sc)と、
    ステアリングホイール(11)の操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段(M3)と、
    ステアリングホイール(11)の操舵角に対する車輪(WFL,WFR)の転舵角の比率を変更する舵角比可変機構(81)と、
    舵角比可変機構(81)の作動を制御するステアリング制御手段(M8)と、
    操舵角速度検出手段(M3)で検出した操舵角速度が所定値以上であり、かつ操舵角検出手段(Sc)で検出した操舵角が所定値以下であるときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定する回避操作判定手段(M4)とを備え、
    ステアリング制御手段(M8)は、回避操作判定手段(M4)がドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定すると、舵角比可変機構(81)を作動させてステアリングホイール(11)の操舵角に対する車輪(WFL,WFR)の転舵角を比率を増加させることを特徴とするステアリング操作支援装置。
  5. 障害物を検知する障害物検知手段(Sa)と、
    障害物検知手段(Sa)により検知された障害物に衝突するまでの実衝突余裕時間を算出する実衝突余裕時間算出手段(M1)と、
    ドライバーのブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出手段(Sf)とを備え、
    回避操作判定手段(M4)は、実衝突余裕時間算出手段(M1)により算出した実衝突余裕時間が所定値以上であり、かつブレーキ操作検出手段(Sf)によりドライバーのブレーキ操作が検出されたときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定することを特徴とする、請求項4に記載のステアリング操作支援装置。
  6. 障害物を検知する障害物検知手段(Sa)と、
    障害物検知手段(Sa)により検知された障害物に衝突するまでの実衝突余裕時間を算出する実衝突余裕時間算出手段(M1)とを備え、
    回避操作判定手段(M4)は、実衝突余裕時間算出手段(M1)により算出した実衝突余裕時間が所定値以下のときに、ドライバーによる障害物の回避操作が行われたと判定することを特徴とする、請求項4に記載のステアリング操作支援装置。
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