JP2022182491A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員に違和感を与えることなく、劣化判定を精度よく行うことができる電動パワーステアリング装置を提供する。【解決手段】PS_ECU23は、運転支援制御(操舵制御)が実行されている走行中であって、且つ、タッチセンサ36によってステアリングホイール55に対するドライバの把持が検出されていないとき、操舵制御により電動モータ28による操舵方向が反転し操舵トルクセンサ32によって操舵トルクの急変を検出してから操舵トルクの急変を再度検出するまでの間の電動モータ28の回転角θAをモータ回転角センサ37の出力に基づいて取得し、回転角θAと予め設定された基準値θ0の差を劣化角度|Δθ|として算出し、劣化角度|Δθ|が予め設定された第1の角度閾値θth1異常であるとき、ギヤ対70,61は劣化していると判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、電動モータを用いて操舵トルクを発生させる電動パワーステアリング装置に関する。
従来、自動車等の車両に搭載されるパワーステアリング装置においては、操舵輪が連結された転舵軸を左右に動作させる転舵機構に、電動モータを用いて操舵トルク(モータ操舵トルク)を付与する電動パワーステアリング装置が知られている。この電動パワーステアリング装置は、操舵トルクセンサによってドライバの操舵トルク(ドライバ操舵トルク)が検出されると、ドライバ操舵トルクに応じたモータ操舵トルクを電動モータによりアシストトルクとして発生させる。また、電動パワーステアリング装置は、例えば、車両の運転支援制御を行うための走行制御ユニット等から制御指示値である目標トルクが入力されると、目標トルクに応じたモータ操舵トルクを電動モータにより発生させる。
このような電動パワーステアリング装置では、電動モータに対する良好な制御性を維持するため、経時劣化によるガタ等の異常を検出することが望ましい。劣化による異常を検出するための技術として、例えば、特許文献1には、車両が走行中でなく、車両が停止信号に起因することなく駐車している状態であって、メインスイッチがオン状態にあり、且つ、操舵部材が操舵されていないことを条件として、電動パワーステアリング装置の異常検出を行う技術が開示されている。この特許文献1に開示された技術では、上述の条件を満たす場合に、車輪の路面への接地状態が維持されている範囲内の転舵軸(ラック軸)の移動量の範囲内において、電動モータの回転角と転舵軸の移動量との関係が検出される。そして、転舵軸の移動量が設定移動量である場合の電動モータの回転角が閾値よりも大きい場合には、電動パワーステアリング装置の伝達装置が異常である(劣化している)と判定される。
特開2019-104488号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された劣化判定は、停車中に電動モータを動作させる必要があるため、モータ駆動音等により乗員に違和感を与える虞がある。また、上述の特許文献1に開示された劣化判定は、車輪の路面への接地状態が維持されていることを前提として転舵軸の移動量を計測するため、例えば、低μ路面に車両が停車している場合等には劣化判定を精度よく行うことが困難となる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、乗員に違和感を与えることなく、劣化判定を精度よく行うことができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様による電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに入力されたドライバ操舵トルクを転舵軸に伝達する転舵機構と、モータ操舵トルクを発生させる電動モータと、前記モータ操舵トルクを前記転舵軸に伝達するギヤ対と、前記電動モータに対する駆動制御を通じて、ドライバによる前記ステアリングホイールの把持を必要としない操舵制御を実行可能な操舵制御手段と、前記転舵機構に入力されたドライバ操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、ドライバによる前記ステアリングホイールの把持状態を検出する把持状態検出手段と、前記電動モータの回転角を検出するモータ回転角検出手段と、前記ギヤ対の劣化を判定する劣化判定手段と、を備え、前記劣化判定手段は、前記操舵制御が実行されている走行中であって、且つ、前記把持状態検出手段によって前記ステアリングホイールに対する前記ドライバの把持か検出されていないとき、前記操舵制御による前記電動モータによる切り戻しにより操舵方向が反転し前記操舵トルク検出手段によって前記操舵トルクの急変を検出してから前記操舵トルクの急変を再度検出するまでの間の前記電動モータの回転角を前記モータ回転数検出手段の出力に基づいて取得し、前記回転角と予め設定された基準値との差を劣化角度として算出し、前記劣化角度が予め設定された第1の閾値以上であるとき、前記ギヤ対は劣化していると判定するものである。
本発明の電動パワーステアリング装置によれば、乗員に違和感を与えることなく、劣化判定を精度よく行うことができる。
運転支援装置の全体構成図 車両に搭載した運転支援装置の概略構成図 電動パワーステアリング装置の概略構成図 電動モータの操舵トルクと基本電流値の特性の一例を示す説明図 車両の目標経路に対する実走行軌跡の説明図 劣化角度を示す説明図 モータ操舵トルクの伝達系の劣化判定ルーチンを示すフローチャート モータ駆動制御ルーチンを示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係り、図1は走行制御システムの全体構成図、図2は車両に搭載した運転支援装置の概略構成図である。先ず、図1,2を参照して、電動パワーステアリング装置50が搭載される車両(自車両)1の運転支援装置10について説明する。
運転支援装置10は、車外の走行環境を認識するためのユニットとして、カメラユニット11と、ロケータユニット12と、を有する。また、運転支援装置10は、走行制御ユニット(以下、「走行_ECU」と称す)21と、エンジン制御ユニット(以下、「E/G_ECU」と称す)22と、パワーステアリング制御ユニット(以下、「PS_ECU」と称す)23と、ブレーキ制御ユニット(以下、「BK_ECU」と称す)24と、警報制御ユニット(以下、「警報_ECU」と称す)25と、を有する。これら各制御ユニット21~25は、カメラユニット11及びロケータユニット12と共に、CAN(Controller Area Network)等の車内通信回線を介して接続されている。
カメラユニット11は、例えば、車室内前部の上部中央に固定されている。このカメラユニット11は、撮像手段であるメインカメラ11aおよびサブカメラ11bからなる車載カメラ(ステレオカメラ)と、画像処理ユニット(IPU)11cと、第1の走行環境認識部11dと、を有している。
メインカメラ11a及びサブカメラ11bは、例えば、自車両1の前方の実空間(走行環境)をセンシングする自律センサである。これらメインカメラ11a及びサブカメラ11bは、例えば、車幅方向中央を挟んで左右対称な位置に配置され、自車両1の前方領域の走行環境画像を異なる視点からステレオ撮像する。
IPU11cは、両カメラ11a,11bで撮像した自車両1の前方走行環境画像情報を所定に画像処理し、対応する対象の位置のズレ量から求めた距離情報を含む前方走行環境画像情報(距離画像情報)を生成する。
第1の走行環境認識部11dは、IPU11cから受信した距離画像情報などに基づき、自車両1の周辺の道路を区画する車線区画線を求める。
また、第1の走行環境認識部11dは、自車両1が走行する走行路(自車走行レーン)の左右を区画する区画線の道路曲率[1/m]、および左右区画線間の幅(車線幅)を求める。この道路曲率、および車線幅の求め方は種々知られているが、例えば、第1の走行環境認識部11dは、道路曲率を前方走行環境画像情報に基づき輝度差による二値化処理にて、左右の区画線を認識し、最小二乗法による曲線近似式などにて左右区画線の曲率を所定区間毎に求める。
また、第1の走行環境認識部11dは、距離画像情報に対して所定のパターンマッチングなどを行い、道路に沿って存在するガードレール、縁石、および、自車両1の周辺の道路上に存在する歩行者、二輪車、二輪車以外の車両等の立体物の認識を行う。ここで、第1の走行環境認識部11dにおける立体物の認識では、例えば、立体物の種別、立体物までの距離、立体物の速度、立体物と自車両1との相対速度などの認識が行われる。
ロケータユニット12は、道路地図上の自車位置を推定するものであり、自車位置を推定するロケータ演算部13を有している。このロケータ演算部13の入力側には、自車両1の前後加速度を検出する加速度センサ14、前後左右各車輪の回転速度を検出する車輪速センサ15、自車両の角速度または角加速度を検出するジャイロセンサ16、複数の測位衛星から発信される測位信号を受信するGNSS受信機17など、自車両1の位置(自車位置)を推定するに際して必要とするセンサ類が接続されている。
また、ロケータ演算部13には、高精度道路地図データベース18が接続されている。高精度道路地図データベース18は、HDDなどの大容量記憶媒体であり、高精度な道路地図情報(ダイナミックマップ)が記憶されている。
ロケータ演算部13は、地図情報取得部13aと、第2の走行環境認識部13bと、を備えている。
地図情報取得部13aは、例えばドライバが自動運転に際してセットした目的地に基づき、現在地から目的地までのルート地図情報を高精度道路地図データベース18に格納されている地図情報から取得する。
また、地図情報取得部13aは、取得したルート地図情報(ルート地図上の車線データ)を第2の走行環境認識部13bへ送信する。第2の走行環境認識部13bは、GNSS受信機17で受信した測位信号に基づいて取得した自車両1の位置座標をルート地図情報上にマップマッチングして、道路地図上の自車位置を推定する。
また、第2の走行環境認識部13bは、トンネル内走行などのようにGNSS受信機17の感度低下により測位衛星からの有効な測位信号を受信することができない環境において、車輪速センサ15で検出した車輪速に基づき求めた車速、ジャイロセンサ16で検出した角速度、及び前後加速度センサ14で検出した前後加速度に基づいて自車位置を推定する自律航法に切換えて、道路地図上の自車位置を推定する。
さらに、第2の走行環境認識部13bは、推定した自車位置を中心とする設定範囲の道路地図情報を、第2の走行環境情報として認識する。この第2の走行環境情報には、例えば、自車走行路(走行車線)を区画する左右の車線区画線、走行車線中央の道路曲率、道路種別等の各種情報が含まれる。
走行_ECU21は、カメラユニット11の第1の走行環境認識部11dで認識した第1の走行環境情報、及び、ロケータユニット12の第2の走行環境認識部13bで認識した第2の走行環境情報などを読み込む。
また、走行_ECU21の入力側には、モード切換スイッチ31、操舵トルク検出手段と仕手の操舵トルクセンサ32、ブレーキセンサ33、アクセルセンサ34、ヨーレートセンサ35、把持状態検出手段としてのタッチセンサ36等の各種のスイッチ類及びセンサ類が接続されている。
モード切換スイッチ31は、ドライバが運転支援制御のオン/オフ切換等を行うためのスイッチである。操舵トルクセンサ32は、ドライバによる運転操作量としての操舵トルクを検出する。ブレーキセンサ33は、ドライバによる運転操作量としてのブレーキペダルの踏込量を検出する。アクセルセンサ34は、ドライバによる運転操作量としてのアクセルペダルの踏込量を検出する。ヨーレートセンサ35は、自車両1に作用するヨーレートを検出する。タッチセンサ36は、例えば、ステアリングホイール55に配置されたシート状の感圧センサ、圧力センサ、或いは、容量センサ等によって構成され(図3参照)、ドライバによるステアリングホイール55の把持状態を検出する。
走行_ECU21には、運転モードとして、手動運転モードと、運転支援制御のためのモードである第1の運転支援モード及び第2の運転支援モードと、退避モードと、が設定されている。
ここで、手動運転モードとは、ドライバによる保舵(ステアリングホイール55の把持)を必要とする運転モードであり、例えば、ドライバによるステアリング操作、アクセル操作およびブレーキ操作などの運転操作に従って、自車両1を走行させる運転モードである。
また、第1の運転支援モードも同様に、ドライバによる保舵を必要とする運転モードである。すなわち、第1の運転支援モードは、ドライバによる運転操作を反映しつつ、主として、先行車追従制御(ACC:Adaptive Cruise Control)と、現在の走行車線の走行を維持させる車線中央維持(ALKC:Active Lane Keep Centering)制御および車線逸脱抑制(Active Lane Keep Bouncing)制御と、を適宜組み合わせて行う運転モードである。すなわち、第1の運転支援モードは、例えば、E/G_ECU22、PS_ECU23、BK_ECU24、警報_ECU25などの制御を通じて、自車両1を目標走行経路に沿って走行させる、いわば半自動運転モードである。
また、第2の走行制御モードは、ドライバによる保舵、アクセル操作およびブレーキ操作を必要とすることなく、主として、先行車追従制御と、車線中央維持制御および車線逸脱抑制制御とを適宜組み合わせて行う運転モードである。すなわち、第2の運転支援モードは、例えば、E/G_ECU22、PS_ECU23、BK_ECU24などの制御を通じて、自車両1を目標ルート(ルート地図情報)に従って走行させる自動運転モードである。
退避モードは、例えば、第2の走行制御モードによる走行中に、当該モードによる走行が継続不能となり、且つ、ドライバに運転操作を引き継ぐことができなかった場合(すなわち、手動運転モード、または、第1の走行制御モードに遷移できなかった場合)に、自車両1を路側帯などに自動的に停止させるためのモードである。
E/G_ECU22の出力側には、スロットルアクチュエータ27が接続されている。このスロットルアクチュエータ27は、エンジンのスロットルボディに設けられている電子制御スロットルのスロットル弁を開閉動作させるものである。スロットルアクチュエータ27は、E/G_ECU22からの駆動信号によりスロットル弁を開閉動作させて吸入空気流量を調整することで、所望のエンジン出力を発生させる。
PS_ECU23の出力側には、後述する電動パワーステアリング装置50を駆動するための電動モータ28が接続されている。また、PS_ECU23の入力側には、電動モータ28の回転角を検出するためのモータ回転角検出手段としてのモータ回転角センサ37が接続されている。電動モータ28は、PS_ECU23からの駆動信号によって駆動制御されることにより、後述する転舵機構51に対し、モータ回転力による操舵トルク(モータ操舵トルク)を付与する。
例えば、操舵トルクセンサ32においてドライバ操舵トルクが検出されると、PS_ECU23は、予め設定されたマップ等(例えば、図4参照)に基づき、ドライバ操舵トルクTdと自車速Vに応じた制御電流Ipsbを駆動信号として算出する。そして、PS_ECU23は、算出した制御電流Ipsbを電動モータ28に出力する。これにより、電動モータ28は、ドライバ操舵トルクに応じたモータ操舵トルクを発生させる。
また、例えば、第1,第2の運転支援モードの選択時等において、走行_ECU21から目標ヨーレート等の制御信号が入力されると、PS_ECU23は、制御信号に応じた目標トルクを算出する。そして、PS_ECU23は、算出した目標トルクに応じた制御電流Ipsbを、駆動信号として電動モータ28に出力する。これにより、電動モータ28は、車線中央維持制御および車線逸脱抑制制御等を行うためのモータ操舵トルクを発生させる。ここで、PS_ECU23は、制御電流Ipsbの算出に際し、周知のフィードバック制御を行う。そして、このようなフィードバック制御が行われることにより、電動モータ28は、操舵方向を緩やかに繰り返し反転させながら、自車両1を目標経路に沿って走行させる(例えば、図5参照)。
BK_ECU24の出力側には、ブレーキアクチュエータ29が接続されている。このブレーキアクチュエータ29は、各車輪に設けられているブレーキホイールシリンダに対して供給するブレーキ油圧を調整するものである。ブレーキアクチュエータ29は、BK_ECU24からの駆動信号により駆動されると、ブレーキホイールシリンダにより各車輪に対してブレーキ力を発生させ、自車両1を強制的に減速させる。
警報_ECU25の出力側には、警報装置30が接続されている。この警報装置30は、例えば、スピーカ及びディスプレイを備えて構成されている。そして、警報装置30は、警報_ECU25からの駆動信号によりスピーカやディスプレイを動作させることで、音声や表示によってドライバに対する各種の警報を行う。
このような運転支援機能を備えた車両1に搭載される本実施形態の電動パワーステアリング装置50は、例えば、図3に示すように、ドライバによる操舵入力(ドライバ操舵トルク)を転舵輪に伝達するための転舵機構51を有する。
転舵機構51は、エンジンルーム内に配設されたステアリングギヤボックス57を備えて構成されている。
ステアリングギヤボックス57には、車幅方向に延在する転舵軸58と、転舵軸58に対して交差する方向に延在するピニオン軸59と、が支持されている。
転舵軸58は、車幅方向に往復移動可能な状態にて、ステアリングギヤボックス57に挿通支持されている。この転舵軸58の中途には、ラックギヤ62が設けられている。
また、転舵軸58の左右両端は、ステアリングギヤボックス57の外部に各々突出されている。これら転舵軸58の左右端部には、転舵輪である左右前輪56L,56Rを回動自在に支持するフロントナックル60が連設されている。各フロントナックル60は、図示しないキングピンを介して車体フレームに転舵自在に支持されている。これにより、転舵軸58が左右方向に移動すると、各フロントナックル60がキングピンを中心に回動され、左右前輪56L,56Rが左右方向へ転舵される。
ピニオン軸59は、回動可能な状態にて、ステアリングギヤボックス57に支持されている。このピニオン軸59の先端部には、転舵軸58のラックギヤ62に噛合するピニオンギヤ63が設けられている。
また、ピニオン軸59の基端部には、中間軸65の先端部が、ユニバーサルジョイント66を介して接続されている。さらに、中間軸65の基端部には、ステアリング軸67の先端部が、ユニバーサルジョイント68を介して接続されている。
ステアリング軸67は、ステアリングコラム69を介して車体フレーム(図示せず)に回動自在に支持されている。このステアリング軸67の基端側は、車室内に突出されている。そして、車室内に突出されたステアリング軸67の基端部にはステアリングホイール55が固設されている。
これにより、本実施形態の転舵機構51において、ステアリングホイール55に対するドライバの操舵入力(ドライバ操舵トルク)は、ステアリング軸67及び中間軸65を介してピニオン軸59に伝達され、さらに、ピニオンギヤ63とラックギヤ62とからなるギヤ対61を介して、転舵軸58に伝達される。
このように構成された電動パワーステアリング装置50の転舵機構51において、ピニオンギヤ63の先端部には、ウォームホイールギヤ71が取り付けられている。このウォームホイールギヤ71には、電動モータ28のモータ軸28aに固設されたウォームギヤ72が噛合されている。
これにより、電動モータ28において発生した回転力(モータ操舵トルク)は、ウォームギヤ72とウォームホイールギヤ71とからなるギヤ対70を介してピニオン軸59に伝達され、さらに、ピニオンギヤ63とラックギヤ62とからなるギヤ対61を介して、転舵軸58に伝達される。
ここで、電動モータ28には、モータ軸28aの回転角を検出するモータ回転角センサ37が連設されている。
また、ピニオン軸59の中途には、トーションバー59aが介装されている。このトーションバー59aの外周には操舵トルクセンサ32が設けられている。操舵トルクセンサ32はトーションバー59aの捩れによってピニオン軸59の軸周りに生じる先端側と基端側との変位を検出することにより、転舵機構51のピニオン軸59に入力された操舵トルクを検出することが可能となっている。
ところで、このように構成された電動パワーステアリング装置50において、各ギヤ対61,70を構成するピニオンギヤ63とラックギヤ62との歯面間、及び、ウォームギヤ72とウォームホイールギヤ71との歯面間には、歯面同士の干渉を防止するための所定の隙間(バックラッシ)が設定されている。
これらギヤ対61,70の歯面間の隙間は摩耗等の経時劣化によって拡大し、その結果、モータ操舵トルクの伝達系のガタが増大する等の異常が発生する。このような劣化に対して、好適な操舵制御性を確保するため、PS_ECU23は、モータ操舵トルクの伝達系の劣化判定を行う。そして、PS_ECU23は、モータ操舵トルクの伝達系が予め設定された第1の劣化レベルに達していると判断した場合、電動モータ28に対する駆動制御を通じて、ギヤ対61,70に対する劣化補償(所謂、ガタ詰め)を行う。
さらに、モータ操舵トルクの伝達系が、第1の劣化レベルよりもガタが増大した第2の劣化レベルに達した場合、PS_ECU23は、第2の運転支援モードによる操舵制御を禁止すると共に、警報_ECU25を通じて、乗員に対する警報を行う。
このように、本実施形態において、走行_ECU21、及び、PS_ECU23は、操舵制御手段としての機能を有する。また、PS_ECU23は、劣化判定手段としての機能を有する。さらに、警報_ECU25は、警報手段としての機能を有する。
次に、モータ操舵トルク伝達系の劣化判定について、図7に示す劣化判定ルーチンのフローチャートに従って説明する。このルーチンは、PS_ECU23において定期的に実行されるものである。すなわち、劣化判定ルーチンは、例えば、前回の劣化判定が行われた後に、自車両1が予め設定された距離(例えば、数百km)を走行する毎、或いは、予め設定された期間(例えば、数ヶ月)を経過する毎に実行される。
ルーチンがスタートすると、PS_ECU23は、ステップS101において、現在の自車両1が第2の運転支援モードによる走行中であるか否か、すなわち、ドライバによるステアリングホイール55の把持を必要としない自動運転モードによる走行中であるか否かを調べる。
そして、ステップS101において、現在の運転モードが自動運転モードでないと判定した場合、すなわち、現在の運転モードが手動運転モード或いは第1の運転支援モード等であると判定した場合、PS_ECU23は、そのまま待機する。
一方、ステップS101において、現在の運転モードが自動運転モードであると判定した場合、PS_ECU23は、ステップS102に進み、自動運転の操舵制御により、電動モータ28による操舵方向が反転した直後であるか否かを調べる。
そして、ステップS102において、電動モータ28による操舵方向が反転した直後でないと判定した場合、PS_ECU23は、ステップS101に戻る。
一方、ステップS102において、電動モータ28による操舵方向が反転した直後であると判定した場合、PS_ECU23は、ステップS103に進み、操舵トルクセンサ32において所定の操舵トルクの変化が検出されたか否かを調べる。すなわち、操舵制御おいて、電動モータ28による操舵方向が切り戻しにより反転されると、各ギヤ対61,70の噛み合いが解放されて操舵トルクがモータ回転角θに対して急変する。その後、電動モータ28による反転方向の操舵が進むと、各ギヤ対61,70の反対側の歯面が噛み合うことにより再び操舵トルクが変化(急変)する。ステップS103において、PS_ECU23は、このように操舵トルクが再び急変したか否かを判定する。なお、操舵トルクの急変は、操舵トルクの実測値に基づいて判定することも可能であるが、例えば、モータ回転角θに対する操舵トルクの微分値が予め設定された閾値以上であるか否かにより判定することが可能である。
そして、ステップS103において、所定の操舵トルクの変化が検出されていないと判定した場合、PS_ECU23は、そのまま待機する。
一方、ステップS103において、所定の操舵トルクの変化が検出されたと判定した場合、PS_ECU23は、ステップS104に進み、操舵方向が反転されてから所定の操舵トルクの変化が検出されるまでの間、ドライバによるステアリングホイール55の把持が行われていなかったか否かを調べる。
そして、ステップS104において、ドライバによるステアリングホイール55の把持が行われていたと判定した場合、PS_ECU23は、ステップS101に戻る。
一方、ステップS104において、ドライバによるステアリングホイール55の把持が行われていないと判定した場合、PS_ECU23は、ステップS105に進む。ステップS105において、PS_ECU23は、モータ回転角センサからの信号に基づき、電動モータ28による操舵方向が切り戻しにより反転し、操舵トルクセンサ32により操舵トルクの急変を検出してから所定の操舵トルクの急変が再度検出されるまでの間の電動モータ28の回転角θAを取得する。
すなわち、例えば、図6に示すように、電動モータ28による操舵方向が切り戻しにより反転されると、各ギヤ対70,61における歯面間の噛合は解放され、操舵トルクセンサ32において検出される操舵トルクがモータ回転角θに対して急変する。その後、電動モータ28による反転方向の操舵が進むと、各ギヤ対70,61がバックラッシを経て、従前の歯面間とは反対側の歯面間の噛合が開始される。このとき、操舵トルクセンサ32において検出される操舵トルクは、再度急変する。これらのことからも明らかなように、電動モータ28による操舵方向が反転して操舵トルクが急変してから操舵トルクが再度急変するまでの回転角θAは、ギヤ対61,70における現在の歯面間の間隔(バックラッシ)を示すパラメータとなる。なお、回転角θAの算出に際しては、走行条件(例えば、車速や操舵速度等)毎に予め実験やシミュレーション等に基づいて設定されたマップ等を参照して回転角θAを適宜補正するようにしてもよい。
ここで、回転角θAの精度を向上するため、PS_ECU23は、ステップS101からステップS105に至る処理を複数回(設定回数)繰り返して行い、複数回取得した回転角の平均値を最終的な回転角θAとすることも可能である。例えば、回転角θAを取得する走行シーンを、操舵方向がフィードバック制御によって緩やかに繰り返し反転される直進路の走行時に限定し、このような走行シーンにおいてステップS101からステップS105に至る処理を繰り返すことにより、精度のよい回転角θAを取得することが可能となる。
ステップS105からステップS106に進むと、PS_ECU23は、取得した回転角θAに基づいて劣化角度|Δθ|を算出する。すなわち、PS_ECU23には劣化前の正常時(例えば、出荷時等)における回転角の基準値θ0が予め設定されており、PS_ECU23は、回転角θAと基準値θ0との差の絶対値|Δθ|を劣化角度として算出する。
ステップS106からステップS107に進むと、PS_ECU23は、劣化角度|Δθ|が予め設定された第1の角度閾値θth1以上であるか否かを調べる。ここで、角度閾値θth1は、予め実験やシミュレーション等に基づいて設定されるものであり、例えば、操舵制御を適正に行うためには所定の角度補償を必要とするレベル(第1の劣化レベル)まで各ギヤ対70,61が劣化していることを判定するための閾値である。
そして、ステップS107において、劣化角度|Δθ|が第1の角度閾値θth1未満であると判定した場合、PS_ECU23は、各ギヤ対70,61が劣化状態にないと判定し、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS107において、劣化角度|Δθ|が第1の角度閾値θth1以上であると判定した場合、PS_ECU23は、ステップS108に進み、劣化角度|Δθ|が予め設定された第2の角度閾値θth2以上であるか否かを調べる。ここで、角度閾値θth2は、予め実験やシミュレーション等に基づいて設定されるものであり、例えば、所定の角度補償を行ったとしても操舵制御を適切に行うことが困難なレベル(第2の劣化レベル)まで各ギヤ対70,61が劣化していることを判定するための閾値である。このため、第2の角度閾値θth2は、第1の角度閾値θth1よりも大きな値に設定される。
そして、ステップS108において、劣化角度|Δθ|が第2の角度閾値θth2未満であると判定した場合、PS_ECU23は、ステップS109に進み、各ギヤ対70,61は、第1の劣化レベルまで劣化していると判定した後、ルーチンを抜ける。
一方、ステップS108において、劣化角度|Δθ|が第2の角度閾値θth2以上であると判定した場合、PS_ECU23は、ステップS110に進み、各ギヤ対70,61は、第2の劣化レベルまで劣化していると判定した後、ルーチンを抜ける。
次に、電動モータ28に対して行われるモータ駆動制御について、図8に示すモータ駆動制御ルーチンのフローチャートに従って説明する。このルーチンは、PS_ECU23において、設定時間毎に繰り返し実行されるものである。
ルーチンがスタートすると、PS_ECU23は、ステップS201において、PS_ECU23は、ギヤ対70,61が第2の劣化レベルまで劣化しているか否かを調べる。
そして、ステップS201において、ギヤ対70,61が第2の劣化レベルまで劣化していないと判定した場合、PS_ECU23は、ステップS204に進む。
一方、ステップS201において、ギヤ対70,61が第2の劣化レベルまで劣化していると判定した場合、PS_ECU23は、ステップS202に進み、運転支援制御を禁止する。すなわち、ギヤ対70,61が第2の劣化レベルまで劣化している場合、適切な操舵制御を行うことが困難であるため、PS_ECU23は、走行_ECU21において運転モードとして第1,第2の運転支援モード等が選択されている場合にも、これらの運転支援モードによる制御を禁止する。
続くステップS203において、PS_ECU23は、警報_ECU25を通じて、警報出力を行う。この警報では、例えば、操舵系の劣化による異常により、適切な操舵制御が困難である旨の通知、及び、ディーラ等において操舵系の修理を促す旨の通知等が行われる。
ステップS201或いはステップS203からステップS204に進むと、PS_ECU23は、モータ基本電流値を設定する。例えば、運転モードとして手動運転モードが選択されている場合、PS_ECU23は、ドライバ操舵トルクに応じたモータ基本電流値を算出する。また、例えば、運転モードとして第1,第2の運転支援モード等が選択されている場合、PS_ECU23は、ドライバ操舵トルク及び目標ヨーレート等に応じたモータ基本電流値を算出する。
続くステップS205において、PS_ECU23は、フィードバック電流値を算出する。すなわち、例えば、運転モードとして第1,第2の運転支援モードが設定されている場合、PS_ECU23は、ヨーレートセンサ35で検出されたヨーレートと目標ヨーレートとの差に基づいてフィードバック電流値を算出する。
そして、ステップS205からステップS206に進むと、PS_ECU23は、ギヤ対70,61が第1の劣化レベルの劣化状態にあるか否かを調べる。
そして、ステップS206において、第1の劣化レベルの劣化状態にあると判定された場合、PS_ECU23は、ステップS208に進む。
一方、ステップS206において、第1の劣化レベルの劣化状態にないと判定された場合、PS_ECU23は、ステップS207に進み、ギヤ対70,61が第2の劣化レベルの劣化状態にあるか否かを調べる。
そして、ステップS207において、第2の劣化レベルの劣化状態にないと判定した場合、PS_ECU23は、ステップS210に進む。
一方、ステップS207において、第2の劣化レベルの劣化状態にあると判定した場合、PS_ECU23は、ステップS208に進む。
ステップS206或いはステップS207からステップS208に進むと、PS_ECU23は、ドライバ操舵トルク及びモータ操舵トルクの方向に基づいて、現在、転舵機構51の操舵方向が切り戻しにより反転した直後であるか否かを調べる。
そして、ステップS208において、操舵方向が反転した直後でないと判定した場合、PS_ECU23は、ステップS210に進む。
一方、ステップS208において、操舵方向が反転した直後であると判定した場合、PS_ECU23は、各ギヤ対70,61の劣化に対する角度補償電流値を算出した後、ステップS210に進む。すなわち、PS_ECU23は、操舵方向が反転した際には、各ギヤ対70,61の劣化によるガタの増加分だけ、新たな操舵方向に電動モータ28を予め回転させるための電流値を算出する。この角度補償電流値は、例えば、上述の劣化判定ルーチンにおいて算出された直近の劣化角度|Δθ|に基づいて算出される。或いは、角度補償電流値は、例えば、劣化レベルに応じて予め設定された固定値であってもよい。
ステップS207、ステップS208、或いは、ステップS209からステップS210に進むと、PS_ECU23は、上述の各電流値を合算することにより、電動モータ28に対する駆動電流値を算出し、算出した駆動電流値によって電動モータ28を駆動させた後、ルーチンを抜ける。すなわち、PS_ECU23は、フィードバック電流値、及び、角度補償電流値が算出されている場合には、適宜、これらの電流値をモータ基本電流値に加算することにより駆動電流値を算出する。
このような実施形態によれば、PS_ECU23は、運転支援制御(操舵制御)が実行されている走行中であって、且つ、タッチセンサ36によってステアリングホイール55に対するドライバの把持が検出されていないとき、操舵制御により電動モータ28による操舵方向が反転し操舵トルクセンサ32によって操舵トルクの急変を検出してから操舵トルクの急変を再度検出するまでの間の電動モータ28の回転角θAをモータ回転角センサ37の出力に基づいて取得し、回転角θAと予め設定された基準値θ0の差を劣化角度|Δθ|として算出し、劣化角度|Δθ|が予め設定された第1の角度閾値θth1異常であるとき、ギヤ対70,61は劣化していると判定することにより、乗員に違和感を与えることなく、劣化判定を精度よく行うことができる。
すなわち、運転支援制御(操舵制御)が実行されている走行中であって、且つ、タッチセンサ36によってステアリングホイール55に対するドライバの把持が検出されていないことを条件とすることにより、操舵トルクセンサ32によってモータ操舵トルクのみが検出されている状態にて劣化判定を行うことができる。従って、自車両1の停止中に劣化判定のための操舵が行われることがなく、乗員に違和感を与えることなく劣化判定を実現することができる。
また、操舵制御により電動モータ28による操舵方向が反転し操舵トルクセンサ32によって操舵トルクの急変を検出してから操舵トルクの急変を再度検出するまでの間の電動モータ28の回転角θAを取得し、回転角θAと基準値θ0との差を劣化角度|Δθ|として算出し、算出した劣化角度|Δθ|に基づいて各ギヤ対70,61の劣化判定を行うので、車輪の路面への設置状態が維持されていることを前提とする必要がなく、劣化判定を精度よく実現することができる。
この場合において、PS_ECU23は、ギヤ対70,61が第1の劣化レベルにあるとき、電動モータ28の回転角に対し、劣化角度|Δθ|を打ち消すための角度補正(角度補償)を行うことにより、操舵制御の制御性を高いレベルで維持することができる。
より具体的には、PS_ECU23は、電動モータ28による操舵方向を反転させたとき角度補正を行うことにより、経時劣化によるガタ詰めを適切に行った状態にて操舵制御を行うことができる。
また、ギヤ対70,61が、第1の劣化レベルよりもさらに劣化が進んだ第2の劣化レベルとなった場合には、操舵制御を禁止するとともに、乗員に対して警報を行うことにより、操舵制御の信頼性を高いレベルで維持することができる。
ここで、上述の実施形態において、カメラユニット11の第1の走行環境認識部11d、ロケータユニット12、走行_ECU21、E/G_ECU22、PS_ECU23、BK_ECU24、警報_ECU25等は、CPU,RAM,ROM、不揮発性記憶部等を備える周知のマイクロコンピュータ、及びその周辺機器で構成されており、ROMにはCPUで実行するプログラムやデータテーブル等の固定データ等が予め記憶されている。なお、プロセッサの全部若しくは一部の機能は、論理回路あるいはアナログ回路で構成してもよく、また各種プログラムの処理を、FPGAなどの電子回路により実現するようにしてもよい。
以上の実施の形態に記載した発明は、その形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。
1 … 車両(自車両)
10 … 運転支援装置
11 … カメラユニット
11a … メインカメラ
11b … サブカメラ
11c … IPU
11d … 第1の走行環境認識部
12 … ロケータユニット
13 … ロケータ演算部
13a … 地図情報取得部
13b … 第2の走行環境認識部
14 … 加速度センサ
14 … 前後加速度センサ
15 … 車輪速センサ
16 … ジャイロセンサ
17 … GNSS受信機
18 … 高精度道路地図データベース
21 … 走行_ECU
22 … E/G_ECU
23 … PS_ECU
24 … BK_ECU
25 … 警報_ECU
27 … スロットルアクチュエータ
28 … 電動モータ
28a … モータ軸
29 … ブレーキアクチュエータ
30 … 警報装置
31 … モード切換スイッチ
32 … 操舵トルクセンサ
33 … ブレーキセンサ
34 … アクセルセンサ
35 … ヨーレートセンサ
36 … タッチセンサ
37 … モータ回転角センサ
50 … 電動パワーステアリング装置
51 … 転舵機構
55 … ステアリングホイール
56L,56R … 左右前輪
57 … ステアリングギヤボックス
58 … 転舵軸
59 … ピニオン軸
59a … トーションバー
60 … フロントナックル
61 … ギヤ対
62 … ラックギヤ
63 … ピニオンギヤ
65 … 中間軸
66 … ユニバーサルジョイント
67 … ステアリング軸
68 … ユニバーサルジョイント
69 … ステアリングコラム
70 … ギヤ対
71 … ウォームホイールギヤ
72 … ウォームギヤ

Claims (5)

  1. ステアリングホイールに入力されたドライバ操舵トルクを転舵軸に伝達する転舵機構と、
    モータ操舵トルクを発生させる電動モータと、
    前記モータ操舵トルクを前記転舵軸に伝達するギヤ対と、
    前記電動モータに対する駆動制御を通じて、ドライバによる前記ステアリングホイールの把持を必要としない操舵制御を実行可能な操舵制御手段と、
    前記転舵機構に入力されたドライバ操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
    ドライバによる前記ステアリングホイールの把持状態を検出する把持状態検出手段と、
    前記電動モータの回転角を検出するモータ回転角検出手段と、
    前記ギヤ対の劣化を判定する劣化判定手段と、を備え、
    前記劣化判定手段は、前記操舵制御が実行されている走行中であって、且つ、前記把持状態検出手段によって前記ステアリングホイールに対する前記ドライバの把持か検出されていないとき、前記操舵制御による前記電動モータによる切り戻しにより操舵方向が反転し前記操舵トルク検出手段によって前記操舵トルクの急変を検出してから前記操舵トルクの急変を再度検出するまでの間の前記電動モータの回転角を前記モータ回転数検出手段の出力に基づいて取得し、前記回転角と予め設定された基準値との差を劣化角度として算出し、前記劣化角度が予め設定された第1の閾値以上であるとき、前記ギヤ対は劣化していると判定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記操舵制御手段は、前記劣化判定手段において前記ギヤ対が劣化していると判定されているとき、前記電動モータの回転角に対し、前記劣化角度を打ち消すための角度補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記操舵制御手段は、前記電動モータによる操舵方向を反転させたとき、前記角度補正を行うことを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記操舵制御手段は、前記劣化角度が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上となったとき、前記操舵制御を禁止することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記劣化角度が前記第2の閾値以上となったとき、乗員に対して警報を行う警報手段を有することを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
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