JP4583224B2 - 測定用配線基板、プローブカード及び評価装置 - Google Patents

測定用配線基板、プローブカード及び評価装置 Download PDF

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Description

本発明は、測定用配線基板、プローブカード及び評価装置に関するものであり、特に半導体ウエハに形成された半導体素子(IC)や半導体集積回路(LSI)の電気的特性を測定するためのプローブカードに好適に用いられる測定用配線基板、プローブカード及び評価装置に関するものである。
従来、シリコン等の半導体ウエハに形成した半導体チップや集積回路の検査用にテスタが用いられている。回路検査は、このテスタに接続されたプローブカードのプロ―ブを介してチップと接続することにより行われる。
プローブカードは、絶縁基板の主面に、多数の微細なプローブを有し、プローブを各チップの電極と接続することで、数ミリの大きさのチップの電気特性を検査するものである。
近年は、半導体ウエハに形成されたICやLSIの製造工程に起因する初期不良を選別する加速試験のひとつとしてバーンイン試験が行われ、出荷品の信頼性を確保することが行われている。例えば、100℃以上の高温での動作状態の検査や通常よりも高電圧負荷での動作状態の検査を行うものである。
このような温度加速検査において、ポリイミドから構成される測定用配線基板を用いた場合、半導体ウエハとの熱膨張率差に大きく違いがあるため、常温時に位置合わせを行っても、温度を上昇させるとずれが生じ、測定用配線基板の表面に設けられた測定端子と半導体ウエハとの電気的接触が保たれないといった問題が生じる。
そこで、測定用配線基板の熱膨張率を半導体ウエハの熱膨張率に近づけることが試みられてきた。例えば、半導体ウエハと熱膨張係数が近く、透明な石英ガラスを用いることによって、温度変化による位置ずれを低減したプローブカードが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、プローブカード自体に反りやうねり等の変形が生じるのを防止し、正確な検査を行うために、炭化物セラミックまたは窒化物セラミック等の非酸化物セラミックを用いて測定用配線基板を作製することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−111315号公報 特開2004−165650公報
しかしながら、測定用配線基板を、石英ガラス、炭化物セラミック又は窒化物セラミック等の酸化物セラミックで構成し、熱膨張率を半導体ウエハの熱膨張率に近づけても、測定精度が十分でないという問題が生じてきた。これは、半導体ウエハ上に形成する回路の集積度高まりによって、半導体素子に形成される端子パッド(電極)のピッチも狭まり、また、半導体ウエハの大型化や、種々の温度における高温加速試験が行われるため、測定用配線基板の表面に設けられた測定端子と半導体ウエハとの電気的接触が保たれない、即ち測定信頼性が低下するという問題があった。
従って、本発明は、測定精度が高く、測定の信頼性に優れた測定用配線基板、プローブカード及び評価装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、従来の熱膨張率の数値が、例えば−40〜400℃までの伸びの平均値であり、各温度における伸びが半導体ウエハと基板材料とで一致しないことを知見し、材料の伸び曲線を各温度において半導体ウエハに近づけることで、測定精度や測定信頼性に優れた測定用配線基板、プローブカード及び評価装置を実現したものである。
即ち、本発明の測定用配線基板は、絶縁基板と、該絶縁基板の表面及び/又は内部に配設された配線層と、前記絶縁基板の表面に設けられ、半導体ウエハに形成された複数の半導体素子を測定するための測定端子を具備してなる配線基板からなり、前記絶縁基板が、金属成分としてSi、Al、Mg及びBを含み、結晶相としてコーディエライトを含む焼結体からなるとともに、該焼結体が、SiをSiO 換算で20〜53質量%、AlをAl 換算で20〜61質量%、MgをMgO換算で2〜24質量%、BをB 換算で2〜14質量%含有しており、前記絶縁基板の−40℃〜+400℃における平均熱膨脹係数が2×10−6/℃〜5×10−6/℃、且つ−40℃〜+400℃の全ての温度範囲において前記絶縁基板と前記半導体ウエハとの伸びの差が0.02%以下であることを特徴とするものである。
前記焼結体が、さらにZnO、CaO、SrO、BaO及びZrOのうち少なくとも一種を含み、その合計の含有量が15質量%以下であることが好ましい。
前記焼結体が、結晶相として、さらにアルミナ、ガーナイト、ムライト、アノーサイト、スラウソナイト、セルジアン、ジルコニア、ジルコン酸カルシウムのうち少なくとも一種を含むことが好ましい。
ヤング率が150GPa以下であることが好ましい。
抗折強度が200MPa以上であることが好ましい。
前記絶縁基板の比誘電率が7以下であることが好ましい。
前記配線層が、銅、銀、金のいずれかを主成分として含有していることが好ましい。
また、本発明のプローブカードは、上記の測定用配線基板と、該測定用配線基板の一方の表面に設けられた測定端子と、前記測定用配線基板の他の表面に設けられた接続端子と、を具備することを特徴とする。
さらに、評価装置は、上記の測定用配線基板と、該測定用配線基板の一方の表面に設けられた外部回路基板と、該外部回路基板の表面に設けられた測定端子と、前記測定用配線基板の他の表面に設けられた接続端子とを具備することを特徴とする。
従来材料の熱膨張係数の値が、例えば−40から400℃におけるびを温度で除した平均値にすぎず、温度変化によ材料の伸びが反映されていない特性値であり、このような特性値を用いて測定用配線基板の評価が不正確になることを知見した。例えば、図4は従来材料の温度変化による材料のびの値を示した図である。窒化珪素はアルミナに比べて熱膨張係数がSi半導体ウエハに近いが、Si半導体ウエハとのびの差は測定温度によって大きく異なっている。
また、測定したガラスは、+400℃(以下、単に400℃と記載する)におけるびがSiと近似しているため、−40〜+400℃(以下、単に−40〜400℃と記載する)における平均熱膨脹係数の差は極めて小さいが、低温域においては、窒化珪素よりもびが小さく、このような領域において測定信頼性が低下していた。
このように従来の材料評価における熱膨張率は、特定の温度範囲、例えば−40〜400℃の温度範囲における伸びの平均値であった。つまり、−40℃の長さを基準とし、400℃の伸びを測定して、これらの値から熱膨張率を平均値として算出していたにすぎなかったため、−40〜400℃の温度範囲における熱膨張率の値が半導体ウエハの熱膨張率に近かったとしても、100℃の測定温度で加速試験を行うと、絶縁基板に反りが生じたり、プローブが測定端子からずれて測定できないという問題が生じていた。
ところが、本発明によれば、絶縁基板が結晶相としてコーディエライトを含む上記構成の焼結体からなり、各温度における基板材料(絶縁基板)の伸びが使用温度範囲の全ての温度領域に渡って半導体ウエハの伸びと近いため、どのような温度条件においても測定が正確で、測定時の接触不良を低減して測定信頼性を高めた測定用配線基板、プローブカード及び評価装置を実現することができる。
本発明を、測定用配線基板を用いたプローブカードを例として取り上げて説明する。図1は、本発明のプローブカードを用いた半導体素子の評価装置の構造を説明するための説明図であり、図2は、その一部拡大概略断面図である。
図1、2によれば、ステージ101の上に半導体ウエハ102を載置し、その上に半導体ウエハ102のプローブカード100の複数の測定端子3を半導体ウエハ102に接触させて、半導体素子102aの電気特性を測定することができる。
プローブカードは、測定用配線基板103と、測定用配線基板103の一方の主面に設けられた測定端子3と、その反対側の対向主面に設けられた接続端子4で構成され、接続端子4は、外部回路基板104に半田を介して接合され、外部回路基板104の電気回路と電気的に接続されている。
外部回路基板104はテスタ105に電気的に接続され、半導体素子102aの電気特性を測定することができる。また、外部回路基板104と、外部回路基板104に接合されたプローブカード100は、昇降装置106によって上下に駆動させることができ、プローブカード100の測定端子3を半導体ウエハ102に接触させたり、離したりすることができる。
本発明によれば、上記構造の半導体ウエハ102に形成された複数の半導体素子102aを測定するためのプローブカード100の測定用配線基板103を構成する多層配線基板において、絶縁基板1の−40〜400℃における平均熱膨脹係数が2×10−6/℃〜5×10−6/℃(以下、単に2〜5×10−6/℃と記載する)、且つ−40〜400℃全ての温度範囲においてシリコン等の半導体ウエハ102との伸びの差が0.02%以下であることが重要である。
ここで、−40〜400℃における平均熱膨脹係数が2〜5×10−6/℃の範囲外、且つ−40〜400℃の全ての温度範囲において半導体ウエハ102との伸びの差が0.02%を越える場合、絶縁基板1は、半導体ウエハ102との熱膨張率差が大きいため、常温時に位置合わせを行っても、温度を上昇させるとずれが生じ、測定用配線基板の表面に設けられた測定端子と半導体ウエハ102との電気的接触が保たれないといった問題が生じる。
例えば、図3は、本発明の絶縁基板、シリコンからなる半導体ウエハ、Al、Siの測定温度における伸びを示している。ここで、Alは−40〜400℃における平均熱膨脹係数は2〜5×10−6/℃の範囲外にあり、−40〜400℃の温度範囲において半導体ウエハとの伸びの差が0.02%以上である。また、Siは−40〜400℃における平均熱膨脹係数は2〜5×10−6/℃の範囲内にあるが、−40〜400℃の温度範囲において半導体ウエハとの伸びの差が0.02%以上である。
一方、本発明の絶縁基板は−40〜400℃における平均熱膨脹係数2〜5×10−6/℃の範囲内にあり、且つ各温度における基板材料(絶縁基板)と半導体ウエハの伸びの差が0.02%以下であるため、どのような温度条件においても測定が正確で、測定時の接触不良を低減して測定信頼性を高めた測定用配線基板、プローブカード及び評価装置を実現することができる。
本発明の測定用配線基板103に用いる絶縁基板1をかかる構成とすることで、半導体ウエハ102の熱膨張率の挙動と近似し、高温時の半導体ウエハに形成された複数の半導体素子102aの測定においても接触不良が発生せず、半導体ウエハ102に形成された集積回路の動作状態について、正確な判断を下すことができる。
また、上記の構造の測定用配線基板103を構成する多層配線基板において、絶縁基板1が、少なくともZnO、CaO、SrO、BaO及びZrOのうち少なくとも一種を含み、その合計の含有量が15質量%以下であることが望ましい。これにより、焼結体の焼結性や特性を微調整することが容易になる。
絶縁基板1が、結晶相として少なくともコーディエライトを含有する。このコーディエライト結晶相は、焼結体の平均熱膨脹係数と比誘電率とを同時に低下させる効果があり、焼結体の平均熱膨脹係数を、例えばシリコンやGaAs等の半導体に近似させる。
また、上記焼結体中には、結晶相として、さらにアルミナ、ガーナイト、ムライト、アノーサイト、スラウソナイト、セルジアン、ジルコニア、CaZrOのうち少なくとも一種を含有することが望ましい。これらの結晶相は焼結体の抗折強度をより高める効果があり、特に、アルミナの効果がより大きく好適に使用できる
なお、本発明の焼結体中には上記以外の金属酸化物結晶相が含有していても良い。その金属酸化物結晶相の例としては、SiO、CaMgSi、SrMgSi、BaMgSi、CaZrO、ZnO、ZnSiO、ZnAlSi18、等が挙げられ、用途に合わせて選択できる。なお、上記金属酸化物結晶相はここに例示した金属酸化物に限定されるものではない。これにより、焼結体の焼結性や特性を微調整することが容易になる。
また、本発明によれば、絶縁基板1を構成する成分が、酸化物に換算した場合の組成比で、SiO:20〜53質量%、特に25〜48質量%、Al:20〜61質量%、特に28〜55質量%、MgO:2〜24質量%、特に4〜18質量%、ZnO:2〜14質量%、特に3〜11質量%、B:2〜14質量%、特に3〜11質量%を含有し、さらに任意成分として、CaO、SrO、BaO、ZrOの群から選ばれる少なくとも一種をその合量で0〜15質量%、特に1〜10質量%含有することが望ましい。
上記絶縁基板1を構成する成分を上記範囲に限定したのは、上記コーディエライト結晶相を効果的に存在せしめ、かつシリコンに近似した平均熱膨脹係数と、低い誘電率、高い抗折強度を得るためである。
さらに、本発明における絶縁基板1は、比誘電率が7以下、特に6.5以下、最適には6以下であることが好ましい。これにより、絶縁基板1の配線層2の信号遅延を小さくすることが容易になる。
測定用配線基板103は、抗折強度が200MPa以上、特に220MPa以上、最適には240MPa以上であることが望ましい。これにより、測定用配線基板103の割れや、欠け等の発生を抑制することが容易になる。
また、測定用配線基板103は、ヤング率が、150Pa以下、特に120GPa以下、更には100GPa以下であることが好ましい。これにより、測定用配線基板103の割れや、欠け等の発生を抑制することが容易になる。
この測定用配線基板103の表面の配線層2に接続する測定端子3を介して、半導体素子102aと電気的に接続されている。また、測定用配線基板103の下面には、外部回路基板104へ電気的に接続するための接続端子4が設けられており、外部回路基板104表面の配線導体と電気的に接続されることによって測定用配線基板103は外部回路基板104に接続される。
なお、通常、上記の測定端子3及び接続端子4は、半田などのロウ材によって形成される。
また、外部回路基板104は、例えば、少なくとも有機樹脂を含む絶縁材料からなり、具体的には、ガラス−エポキシ系複合材料からなり、一般には線熱膨張係数が13〜16ppm/℃のプリント基板等が用いられ、この絶縁基板1の表面にCu、Au、Al、Ni、Pb−Snなどの金属導体からなる配線が形成されている。
ここで、測定用配線基板103において、絶縁基板1が複数層形成され、かつ該絶縁基板1間にCu、Ag、Auの群から選ばれる少なくとも1種を主成分として含有する配線層2が形成されていることが望ましい。これは、内部配線層をCu、Ag、Auといった低抵抗金属にて形成することにより、半導体ウエハ102に形成された集積回路の動作状態について、正確な判断を下すことができるためである。
また、測定用配線基板103と、該測定用配線基板103の一方の主面に設けられた測定端子3と、測定用配線基板103の他の主面に設けられた接続端子4とを具備するプローブカード100であることが望ましい。その理由は、測定用配線基板103上の測定端子3を具備することで、半導体素子102aの検査を繰り返しできるためである。
また、本発明のプローブカード100は、測定用配線基板103と、該測定用配線基板103の一方の表面に設けられ外部回路基板104と、該外部回路基板104の表面に設けられた測定端子と、該測定用配線基板103の他の表面に設けられた接続端子4とを具備する評価装置であることが望ましい。その理由は、測定用配線基板103と外部回路基板104を接続することで、外部回路基板104を介して測定器と接続することができるためである。
図1の多層配線基板を作製した。まず、表1に示した4種類の組成のガラスを準備した。なお、平均粒径は2μmとした。
Figure 0004583224
上記ガラスに対して、表2に示す組成物を混合してドクターブレード法によって成形体を作製し、この成形体を窒素/水蒸気雰囲気中、750℃、2時間の熱処理により脱バインダー処理した後、窒素雰囲気中で表2の条件で焼成してプローブカード用の測定用配線基板に用いる焼結体を作製した。
このセラミックスについて、−40〜400℃の熱膨張係数、−40〜400℃の各温度における半導体ウエハとの最大の伸びの差を求めた。
また、プローブカード形状にした時の−40〜400℃の熱膨張係数、−40〜400℃の各温度における半導体ウエハとの最大の伸びの差も求めた。
また、焼結体をφ16mm、厚さ2mmに加工し、両面にIn−Gaペーストを塗布して電極とし、LCRメーターを用いて、測定周波数1MHzにおいて比誘電率を測定した。
さらに、焼結体を3mm×4mm×50mmに加工し、オートグラフを用いて3点曲げ強度を測定した。結果を表2に示した。
Figure 0004583224
また、焼結体中における結晶相をX線回折測定から同定し、ピーク強度の大きい順に表3に示した。
Figure 0004583224
また、表2における各原料組成物を用いて、ドクターブレード法により厚み300μmのグリーンシートを作製し、このシートにビアホールを形成し、銅を主成分とするメタライズペーストをスクリーン印刷法に充填し、さらにメタライズパッドのパターンをスクリーン印刷で塗布した。
そして、メタライズペーストが塗布、充填されたグリーンシートをスルーホールの位置合わせを行いながら6枚積層し圧着した。この積層体を窒素/水蒸気中、750℃、2時間の条件で熱処理して脱バインダーを行った後、それぞれ表2と同じ条件で焼成してプローブカードを作製した。
また、上記測定用配線基板の絶縁基板表面に大きさが1×1mmの評価用パッドを形成した。
そして、このパッドに対して、Cuからなるピンを半田付けして、−40℃と400℃の各温度に制御した恒温槽に測定用配線基板を15分/15分の保持を1サイクルとして100サイクルの熱サイクルを施した後に、このピンを垂直に引き上げ、半田もしくは金属層が離れた時の強度を接着強度として評価し、接着強度は22.5MPa以上を合格とした。結果を表3に示した。
本発明の試料No.1〜4、6〜10、13〜18、21〜24は、−40〜400℃における平均熱膨張係数が2〜5×10−6/℃の範囲内、−40〜400℃の全ての温度範囲において配線基板と半導体ウエハとの伸びの差が0.02%以下(焼結体とプローブカード形状との差なし)、誘電率が7以下、ヤング率が150GPa以下、抗折強度が150MPa以上となり、熱サイクル後においても配線層の接着強度が22.5MPa以上と高い接着強度が得られた。
一方、ガラス粉末の量が99.5質量%よりも多い試料No.5では、焼結体が原形を保つことができず評価可能な試料を得ることができなかった。
また、ガラス粉末の量が60質量%よりも少ない試料No.11、さらに、コーディエライト粉末が20質量%よりも多い試料No.12では、1000℃以下の焼成で緻密な焼結体を得ることができなかった。
試料No.19、20は、コーディエライト粉末を含有しない場合であるが、いずれの試料も−40〜400℃における平均熱膨脹係数が高くなり、−40〜400℃の全ての温度範囲において配線基板と半導体ウエハとの伸びの差が0.02%以上となった。
さらに、ガラス粉末としてMgOを含まないガラスDを用いた試料No.25、26では、いずれの試料も−40〜400℃における平均熱膨脹係数が高くなり、−40〜400℃の全ての温度範囲において配線基板と半導体ウエハとの伸びの差が0.02%以上となり、ヤング率も150GPa以下となった。
試料No.27のSiは−40〜400℃における平均熱膨脹係数は2〜5×10−6/℃の範囲内にあるが、−40〜400℃の温度範囲において半導体ウエハとの伸びの差が0.02%以上であった。
本発明の評価装置の説明図である。 本発明の測定用配線基板の部分拡大断面図である。 本発明の測定用配線基板を構成する絶縁基板の伸びと温度との関係を表した図である。 各材料別の伸びと温度との関係を表した図である。
符号の説明
1・・・絶縁基板
2・・・配線層
3・・・測定端子
4・・・接続端子
100・・・プローブカード
101・・・ステージ
102・・・半導体ウエハ
102a・・・半導体素子
103・・・測定用配線基板
104・・・外部回路基板
105・・・テスタ
106・・・昇降装置

Claims (9)

  1. 絶縁基板と、該絶縁基板の表面及び/又は内部に配設された配線層と、前記絶縁基板の表面に設けられ、半導体ウエハに形成された複数の半導体素子を測定するための測定端子を具備してなる配線基板からなり、前記絶縁基板が、金属成分としてSi、Al、Mg及びBを含み、結晶相としてコーディエライトを含む焼結体からなるとともに、該焼結体が、SiをSiO 換算で20〜53質量%、AlをAl 換算で20〜61質量%、MgをMgO換算で2〜24質量%、BをB 換算で2〜14質量%含有しており、前記絶縁基板の−40℃〜+400℃における平均熱膨脹係数が2×10−6/℃〜5×10−6/℃、且つ−40℃〜+400℃の全ての温度範囲において前記絶縁基板と前記半導体ウエハとの伸びの差が0.02%以下であることを特徴とする測定用配線基板。
  2. 前記焼結体が、さらにZnO、CaO、SrO、BaO及びZrOのうち少なくとも一種を含み、その合計の含有量が15質量%以下であることを特徴とする請求項記載の測定用配線基板。
  3. 前記焼結体が、結晶相として、さらにアルミナ、ガーナイト、ムライト、アノーサイト、スラウソナイト、セルジアン、ジルコニア、ジルコン酸カルシウムのうち少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の測定用配線基板。
  4. ヤング率が150GPa以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の測定用配線基板。
  5. 抗折強度が200MPa以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の測定用配線基板。
  6. 前記絶縁基板の比誘電率が7以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の測定用配線基板。
  7. 前記配線層が、銅、銀、金のいずれかを主成分として含有していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の測定用配線基板。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の測定用配線基板と、該測定用配線基板の一方の表面に設けられた測定端子と、前記測定用配線基板の他の表面に設けられた接続端子と、を具備することを特徴とするプローブカード。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の測定用配線基板と、該測定用配線基板の一方の表面に設けられた外部回路基板と、該外部回路基板の表面に設けられた測定端子と、前記測定用配線基板の他の表面に設けられた接続端子とを具備することを特徴とする評価装置。
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