JP4582960B2 - 浴用組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚に対し刺激性がなく、皮膚のきめ等の状態を改善し、美肌作用に優れ、かつ入浴後の肌感触に優れた浴用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トレハロースのアルキル誘導体は、特開平8−157491号公報にあるように化粧料に配合することは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同公報には、トレハロースのアルキルエーテル体、アルケニルエーテル体の浴用組成物への応用については報告がない。一方、皮膚に対し刺激性がなく、皮膚のきめ等の状態を改善し、美肌作用に優れ、かつ入浴後の肌感触に満足できる浴用組成物は少なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明人らは、炭素数が1〜24であるアルキル基、または炭素数3〜24のアルケニル基で、その平均置換数が1〜8であるトレハロースのアルキルエーテル及び/又はトレハロースのアルケニルエーテル体(以下、「トレハロースアルキルエーテル体」という)が保湿作用や感触改善作用に優れていることに注目し、浴用組成物への配合特性について検討を行った結果、トレハロースアルキルエーテル体、特にトレハロースのエチルエーテル体を配合することで皮膚に対し刺激性がなく、皮膚のきめ等の状態を改善し、美肌作用に優れ、かつ入浴後の肌感触に優れた浴用組成物が得られることを見出し本発明を完成した。
【0005】
すなわち、第1の本発明は、炭素数が1〜24であるアルキル基、または炭素数3〜24のアルケニル基で、その平均置換数が1〜8であるトレハロースのアルキルエーテル及び/又はトレハロースのアルケニルエーテル体を含有することを特徴とする浴用組成物である。
【0006】
第2の本発明は、エチル基の平均置換数が1〜8であるトレハロースのエチルエーテル体を含有することを特徴とする浴用組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明におけるトレハロースは、ミコースとも呼ばれ、グルコースを構成糖とする非還元性糖質であり、1−O−α−D−グルコピラノシル−α−D−グルコピラノシドが該当する。本発明で合成に用いるトレハロースは無水物を用いることが好ましい。
【0008】
本発明の浴用組成物で用いるトレハロースのアルキルエーテル体、またはアルケニルエーテル体とは、トレハロースが有する8個の水酸基の全部または一部の水酸基の酸素原子を介して、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数3〜24のアルケニル基(不飽和結合を有する脂肪族基)がエーテル化置換されたものであり、好ましくは炭素数2又は6〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアルケニル基でエーテル化置換されたもので、その平均置換数が1〜8での範囲にあるものが使用可能であるが、該エーテル誘導体はべたつき感の改善やうるおい感の付与などの感触調整剤として用いる以外に、平均置換数が0.2〜1.2の範囲にある場合には、界面活性作用を有するため、界面活性剤としても利用できるので好ましい、平均置換数が1.0未満であることは未精製で非置換のトレハロースを含むことを意味する。また、平均置換数が1.2以上では、アルキル鎖長やアルケニル鎖長にもよるが乳化剤から油剤としての性質を示す。そして、平均置換数が増えるに従って固形油の特性を示すようになる。本発明では、トレハロースのアルキルエーテルやアルケニルエーテルを油剤として用いる場合には、液状油であっても固形油であっても剤形の特性によって選択して使用可能である。本発明では、炭素数が1〜24の範囲で直鎖状、分岐状のアルキル基、炭素数3〜24のアルケニル基が置換されるが、特に炭素数6〜20であると、界面活性剤、油剤などとしての作用を顕著に得ることができる。
なお、置換基の数は、例えばプロトンNMR(各磁気共鳴スペクトル)を用いて測定することができる。
【0009】
本発明の浴用組成物において、トレハロースのアルキルエーテル体、アルケニルエーテル体を得る方法としては、後記の実施例で詳細に示すが、例えば(1)プロピレングリコールなどの反応溶媒中で、ナトリウムメトキシドなどのアルカリ、ステアリン酸ナトリウムなどの界面活性剤の存在下、ここに置換数に応じた量の炭素数1〜24のアルキルブロマイド、アルキルクロライドなどのアルキルハライド、または炭素数3〜24のアルケニルブロマイド、アルケニルクロライドなどのアルケニルハライドを反応させエーテル誘導体を製造する方法、(2)ジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルホルムアミドなどの非プロトン系溶媒中で、水素化ナトリウムやナトリウムメトキシドなどを用いてトレハロースの水酸基をアルコキシドにし、ここに置換数に応じた量の炭素数1〜24のアルキルブロマイド、アルキルクロライドなどのアルキルハライド、または炭素数3〜24のアルケニルブロマイド、アルケニルクロライドなどのアルケニルハライドを反応させエーテル誘導体を製造する方法、(3)ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリジノンなどの非プロトン系溶媒を用い、ここに置換数に応じた量の炭素数1〜24のアルキルハライド及び/又は炭素数3〜24のアルケニルハライドとトレハロースを、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化カルシウム、もしくはナトリウムメトキシドなどのナトリウムアルコキシド等のアルカリと共に、好ましくは高い反応収率が得られるアルカリである水酸化ナトリウム、水酸化カリウムと共に加えて反応させエーテル誘導体を製造する方法などが挙げられるが、特に(3)の製造方法は収率が良く、かつ使用する原料として汎用原料が使用でき、コストを低くできることから好ましい。すべての方法で、さらに反応時にアルゴンや窒素などの不活性ガスを用いることが好ましい。また、この際のアルキルエーテル化、アルケニルエーテル化の状況は得られた合成物をカラムで分離した後、プロトンNMRを用いて分析することが好ましい。
【0010】
また、製造時の条件としては、(1)の方法では反応温度は70〜150℃が好ましく、反応時間としては例えば120℃で1〜8時間、(2)の方法では反応温度は好ましくは20〜100℃、反応時間としては例えば45℃で5〜60時間、(3)の方法では反応温度は好ましくは60〜150℃、反応時間としては例えば100℃で1〜8時間が好適である。原料比率としては、トレハロース1当量に対して、アルキルハライド又はアルケニルハライド0.5〜6当量が好ましい。反応が終了した溶液は、反応溶媒を減圧・加温条件等で除去し、残渣を(1)酢酸エチル、トルエンなどエーテル誘導体があまり溶解しない溶剤を添加して沈澱化させる、(2)シリカゲルなどを充填したカラムを用い、不純物を除去する方法により精製することができる。未反応のトレハロースは前記(2)の方法で除去できる他、イソプロパノールなどエーテル誘導体が溶解しトレハロースが溶解しない溶剤を用いて分離除去することができる。必要により反応副生成物の塩を脱塩樹脂等で除去することができる。
【0011】
本発明の浴用組成物では、トレハロースのアルキルエーテル体の中で特にエチルエーテル体が好ましい。エチルエーテル体は肌の感触を改善する効果に優れている。
【0012】
本発明の浴用組成物に、トレハロースアルキルエーテル体を配合する際の配合割合は、浴用組成物の総量に対して、0.01〜90質量%の範囲にあることが好ましく、さらに好ましくは0.1〜40質量%の範囲にあることが好ましい。
また、本発明では、トレハロースのアルキルエーテル体と共にトレハロースを配合することも好ましい。両者はお互いに同じ構造を有するため、剤型により製剤の安定性向上などの効果が期待できる場合がある。トレハロースを配合する際の配合量としては、浴用組成物の総量に対して、0.01〜50質量%の範囲にあることが好ましい。トレハロースはトレハロースのアルキルエーテル体と一緒に配合しても、別々に配合しても構わない。
【0013】
本発明の浴用組成物には、他の生理活性成分を配合することが好ましい。生理活性成分とは、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。その中でも、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分、酵素成分が特に好ましい。本発明では、これらの生理活性成分を1種または2種以上配合することが好ましい。
【0014】
これらの成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カシスエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。また、レモンの皮、海藻、ヒノキ、ヒバ、米ヌカ、シュウブ、ショウキョウ、カンゾウ、チンピ、トウヒ、トウキ、ニンジン、ハッカ、ケイヒ、ウバイ、ヨモギ、ドクダミ、モモノハ、カミツレ、アロエ、ジャスミン、ローズヒップ、ラベンダー、グァバ、オウゴン、クコ、レイシ、ニワトコ、アシタバ、ウコギ、ゴボウ等の粉砕物を用いても構わない。
【0015】
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、ザルコシン、N−メチル−L−セリン等のアミノ酸誘導体、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミンA,B2,B6,C,D,E,パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロ酢酸、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、カンゾウ抽出物、ヒノキチオール、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、カンフル、l−メントール、γ−アミノ酪酸などが挙げられる。さらに酵素としては、プロテアーゼ、リパーゼ等が挙げられる。
【0016】
これらの生理活性成分の浴用組成物への配合割合は、その活性成分の効果発現濃度によるが、抽出エキス等を考慮した場合、一般的には浴用組成物の総量に対して0.01〜50質量%が好ましく、さらに好ましくは0.1〜20質量%が好ましい。尚、生理活性成分は1種または2種以上を組み合わせて配合することが好ましい。
【0017】
本発明の浴用組成物には、上記の各成分以外に、通常浴用組成物に用いられる各種成分を併用することができる。例えば下記に示すような無機塩類、無機酸類、有機酸類、油脂類、多価アルコール類、香料類等が挙げられる。
【0018】
1)無機塩類
塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ酸、ほう砂、硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム、硫黄、セスキ炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等。
【0019】
2)無機酸類
無水ケイ酸、メタケイ酸、ホウ酸等。
【0020】
3)有機酸類
安息香酸<tマル酸<Tリチル酸等。
【0021】
4)油脂類
オリーブ油、大豆油、アーモンド油、ひまし油、やし油、パーム油、タートル油、ヌカ油、ホホバ油、ミンク油、卵黄油、スクワラン、アボガド油、ラノリン、流動パラフィン、白色ワセリン等。
【0022】
5)多価アルコール類
グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール等。
【0023】
6)香料類
ラベンダー油、ジャスミン油、ローズ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、タイム油、ショウブ油、ウイキョウ油、スギ油、ヒバ油、ヒノキ油、バラ油、ユーカリ油、カンファー、ペパーミント油、スペアミント油、ゲラニオール、ミカン油油、トウヒ、シトロネロール等の天然及び合成香料等。
【0024】
また、保湿剤としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルビトール、トレハロース、ラフィノース、キシリトール、マンニトール、ヒアルロン酸およびその塩、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン等のグリコール類、多価アルコール類および多糖類等を本発明では配合できる。
【0025】
さらに、本発明の浴用剤組成物は、上記のもの以外にも、必要に応じてその他の成分として、界面活性剤、ビタミン類、及び医薬品、医薬部外品並びに化粧品用タール系色素等を適宜配合できる。
【0026】
本発明の浴用剤組成物の剤型としては、粉末状、錠剤状、エマルジョン状、ジェル状など従来公知の剤型を使用することができる。
【0027】
本発明の浴用組成物として粉末状の剤型を用いる場合には、トレハロースのアルキルエーテル体及び/又はトレハロースのアルケニルエーテル体を単独もしくは上記各成分と造粒したものを用いることが好ましい。造粒の方法としては、従来公知の方法が使用できる。例えば、スプレードライヤーや流動層乾燥機、ヘンシェルミキサー、ニーダーなどの造粒機を用いる方法が挙げられる。造粒時には結合剤を用いても用いなくても構わない。スプレードライヤーを用いてトレハロースのアルキルエーテル体及び/又はトレハロースのアルケニルエーテル体等を造粒した場合には、使用時のレハロースのアルキルエーテル体及び/又はトレハロースのアルケニルエーテル体等の溶解性を上げることができる。また、無機塩類と共に造粒した場合も溶解性の改善が期待出来る。また、ベタインなどの界面活性剤や酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどの顔料と一緒に造粒することも可能である。この場合、活性剤の安定性向上、顔料の分散性改善などの効果が期待できる。
【0028】
【実施例】
以下、実施例および比較例によって、本発明を具体的に説明する。
また、実施例および比較例で得られた浴用組成物についての官能評価方法を以下に示す。
【0029】
評価方法は、10人に対し、入浴中の感触、入浴後の感触および一週間連用した後の皮膚の状態について評価した。
40℃のお湯を浴槽に約200l入れ、実施例、比較例の組成からなる浴用組成物をそれぞれ30gを投入し、10分間入浴した。それぞれの評価項目について5段階で評価を行い、非常に良い5点、良い4点、普通3点、変化なし2点、悪い1点の点数を記入しその平均を取った。従って点数が高いほど評価が高いことを示す。
【0030】
実施例1(合成例2:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
内部を減圧にて乾燥させた200ml容ナスフラスコに、ステアリン酸ナトリウム1.53g、トレハロース(無水和物)3.42g、プロピレングリコール(モレキュラーシーブにて乾燥させたもの)20ml、1−ブロモドデカン4.79ml、ナトリウムメトキシド1.08gを加え、アルゴン雰囲気下、120℃で3時間攪拌した。
反応溶液を減圧下で130℃まで加温してプロピレングリコール等の大部分を除去した後、残渣にイソプロパノールを加え90℃で2時間還流させた。懸濁溶液を濾過後、濾液を濃縮しシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにて精製して白色結晶412mgを得た。本標品を重水に溶解させプロトンNMRを測定したところ、トレハロース分子の8個の水酸基のいずれか1個の水酸基にドデシル基がエーテル結合で結合されたトレハロースのドデシルエーテル体であることを確認した。
【0031】
実施例2(合成例2:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
絶乾させた200ml容ナスフラスコに水素化ナトリウム200mg、ジメチルスルホキシド10mlを加えた後、ジメチルスルホキシド12mlに溶解させたトレハロース(無水和物)1.71gを加えた。3時間後均一になった溶液にジメチルスルホキシド12mlに溶解させたトレハロース(無水和物)1.71gを加えた後に1−ブロモドデカン1.2mlを徐々に滴下し45℃で43.5時間攪拌した。
反応溶液にn−ヘキサンとメタノールを加え抽出を行い、メタノール相を減圧下110℃まで加温しながら、メタノール及びジメチルスルホキシドの大部分を除去した。残渣にイソプロパノールを加え90℃で4時間還流させた後、濾過を行った。濾液を濃縮後、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにて精製してクリーム色結晶1.535gを得た。ドデシル基の置換数は1〜4であった。
【0032】
実施例3(合成例3:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
下記反応方法に従い、表1の如く使用アルカリ、その使用量及び1−クロロドデカン、その使用量を変化させてドデシルトレハロースの合成を試みた。トレハロース(無水和物)342mgとジメチルスルホキシド5mlを反応容器内に加え、100℃で30分攪拌した後に、アルゴン雰囲気下、各アルカリ及び1−クロロドデカンを加え100℃で3時間攪拌を行った。反応後溶液のトレハロース含量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて定量し、トレハロースの反応率を算出した。結果は表1の通りである。KOH、NaOHはペレット状のものを乳鉢で軽く粉砕して使用した。
【0033】
【表1】
Figure 0004582960
【0034】
実施例4(合成例4:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
実施例3では1-クロロドデカンを使用したが、1-ブロモドデカンを使用しても多少反応率は低下するが目的とするトレハロースのドデシルエーテル体を合成することができる。トレハロース(無水和物)342mgとジメチルスルホキシド5mlを反応容器内に加え、100℃で30分攪拌した後に、アルゴン雰囲気下、表2に示す水酸化カリウム及び1−ブロモドデカンを加え100℃で3時間攪拌を行った。反応後溶液のトレハロース含量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて定量し、トレハロースの反応率を算出した。結果は表2の通りである。
【0035】
【表2】
Figure 0004582960
【0036】
実施例5(合成例5:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
実施例3では溶媒としてジメチルスルホキシドを使用したが、他の極性有機溶媒を使用してもわずかではあるが目的とするトレハロースのドデシルエーテル体を合成することができる。トレハロース(無水和物)342mgと表3に示す溶媒5mlを反応容器内に加え100℃で30分攪拌した後に、アルゴン雰囲気下、水酸化カリウム84mg (1.5mmol) 及び1−クロロドデカン118μl(0.5mmol) を加え100℃で3時間攪拌を行った。反応後溶液のトレハロース含量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて定量し、トレハロースの反応率を算出した。結果は表3の通りである。
【0037】
【表3】
Figure 0004582960
【0038】
実施例6(合成例6:トレハロースのアルキルエーテル体の合成)
これまではトレハロースのドデシルエーテル化についてであったが、他のアルキルエーテル体も同じく合成することができる。
トレハロース(無水和物)342mgとジメチルスルホキシド5mlを反応容器内に加え、100℃で30分攪拌した後に、アルゴン雰囲気下、水酸化カリウム84mg (1.5mmol) 及び表4に示すアルキルクロライド0.5mmolを加え100℃で3時間攪拌を行った。反応後溶液のトレハロース含量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて定量し、トレハロースの反応率を算出した。結果は表4の通りである。
【0039】
【表4】
Figure 0004582960
【0040】
実施例7(合成例7:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
アルゴンガスで内部を乾燥させた1l容ナスフラスコにトレハロース34.23g、ジメチルスルホキシド300mlを加え、アスピレーターで減圧下90℃で攪拌した。1時間後減圧を解き(内部をアルゴンガスで置換)、水酸化カリウム(乳鉢で軽く粉砕したもの)16.83g、1−クロロドデカン47.1mlを加えアルゴン雰囲気下100℃で3時間攪拌した。
反応終了後、反応溶液を真空ポンプで減圧下、バス温125℃まで昇温させて溶媒等を除去し、残渣にメタノール200ml程度を加え一晩静置した。バス温70℃にて固形物となった残渣を懸濁させてこれを濾過。濾別物として薄褐色固体(M)13.81gを得た。この固体にはトレハロースのドデシルエーテル体はほとんど含まれていなかった。
濾液をある程度濃縮し、これに酢酸エチル約700mlを加え一晩沈澱化。沈澱を濾別して減圧乾燥後、薄褐色固体(D)15.06gを得た。また、濾液を濃縮し、n−ヘキサン+メタノールで抽出。メタノール相を濃縮後、シリカゲルフラッシュカラムを用いて精製を行った。薄層クロマトグラフィー(TLC)で複数のスポットがあり、これらを分離することができず、大まかに以下の3画分に分けた(Aから極性の低い順)。
(A)茶色オイル:重量不明(TLCよりジメチルスルホキシドがかなり混入していたため減圧条件で除去した)
(B)薄黄色結晶:6.896g
(C)薄黄色結晶:7.795g
上記(A)〜(D)について未反応の水酸基を無水酢酸、ピリジン、4-ジメチルアミノピリジンを適宜使用してアセチル化し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにて精製を行った後に、メタノール、ナトリウムメトキシドを適宜使用して脱アセチル化を行い、表5で示すトレハロースのドデシルエーテル体を得た((A')〜(D'))。各試料の重量、トレハロース含量、ドデシル基の置換度を表5に示す。
【0041】
【表5】
Figure 0004582960
【0042】
実施例8(合成例8:トレハロースのエチルエーテル体の合成)
反応容器であるナスフラスコにトレハロース無水和物342mg、ジメチルスルホキシド5mlを加え、アルゴン雰囲気下100℃で30分攪拌した後、水酸化ナトリウム(ペレット状のものを乳鉢で軽く粉砕)100mg、ジエチル硫酸327μlを加え、アルゴン雰囲気下100℃で3時間攪拌した。
反応溶液を室温になるまで放冷した後、アンモニア水500μlを加え2時間攪拌した。該溶液をセライト濾過し、溶液を濃縮後水を加え、溶液のラフィノース含量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて定量し、トレハロースの反応率を算出したところ、反応率は98.5%であった。
また、本標品を重水に溶解させプロトンNMRを測定したところ、トレハロース分子の8個の水酸基のいずれか1個の水酸基にエチル基がエーテル結合で結合されたトレハロースのエチルエーテル体(エチル化トレハロース)であることを確認した。
【0043】
実施例9(合成例9:トレハロースのエチルエーテル体の合成)
反応容器にトレハロース二水和物、アルカリ水溶液5mlを加え、80℃で1時間攪拌後(条件5は室温)、硫酸ジエチルを徐々に滴下し18時間攪拌した。室温まで放冷した後アンモニア水(28%)を加え2時間攪拌。溶液を中和後濾過。濾液をアシライザーを用いて脱塩してHPLC分析に供し、未反応のトレハロースを定量してこれよりトレハロースの反応率を求めた。また、溶液を凍結乾燥後、1H−NMR測定を行いエチル基の平均置換数を算出した。その結果を表6に示す。
【0044】
【表6】
Figure 0004582960
【0045】
上記実施例で得られたトレハロースのアルキルエーテル体を用いて下記浴用組成物を調製した。
【0046】
実施例10、11
実施例8のトレハロースのエチルエーテル体および実施例1のトレハロースドデシルエーテル体をスプレードライ乾燥したものを用いて、下記の組成からなる浴用組成物を作製した。製法は通常の浴用組成物の方法に準じた。尚、表中の単位は質量%である。
【0047】
組 成 実施例10 実施例11 比較例1 比較例2
--------------------------------------------------------------------
乾燥硫酸ナトリウム 残量 残量 残量 残量
炭酸水素ナトリウム 40 40 40 40
塩化ナトリウム 8 8 8 8
デキストリン 4 4 4 4
トレハロースエチルエーテル体 2 0 0 0
トレハロースドデシルエーテル体 0 2 0 0
トレハロース 0 0 0 2
酵素(プロテアーゼ) 0.3 0.3 0.3 0.3
PEG6000 0.7 0.7 0.7 0.7
香料 微量 微量 微量 微量
色素 微量 微量 微量 微量
計 100 100 100 100
【0048】
実施例および比較例の評価結果を下記に示す。
【0049】
評価項目 実施例10 実施例11 比較例1 比較例2
--------------------------------------------------------------------
入浴中の皮膚への感触 4.4 4.6 2.8 3.1
肌がしっとりする 4.7 4.5 2.5 2.9
皮膚の張り 4.3 4.0 2.1 2.8
皮膚のきめ 4.4 4.2 2.3 3.0
よく温まる 4.5 4.6 2.5 2.8
肌が滑らかになる 4.7 4.5 3.0 3.1
【0050】
上記の結果より、本発明の実施例は比較例と比べて、皮膚がしっとりし、肌が滑らかに感じられるなど、皮膚の状態改善に優れた性能を有していることが判る。
【0051】
【発明の効果】
以上のことから、本発明は、炭素数が1〜24であるアルキル基、または炭素数3〜24のアルケニル基で、その平均置換数が1〜8であるトレハロースのアルキルエーテル体及び/又はトレハロースのアルケニルエーテル体を含有することで皮膚に対し刺激性がなく、皮膚のきめ等の状態を改善し、美肌作用に優れ、かつ入浴後の肌感触に優れた浴用組成物が得られることは明らかである。

Claims (2)

  1. 炭素数が1〜24であるアルキル基、または炭素数3〜24のアルケニル基で、その平均置換数が1〜8であるトレハロースのアルキルエーテル体及び/又はトレハロースのアルケニルエーテル体を含有することを特徴とする浴用組成物。
  2. エチル基の平均置換数が1〜8であるトレハロースのエチルエーテル体を含有することを特徴とする浴用組成物。
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