JPH1025240A - 浴用剤 - Google Patents
浴用剤Info
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- JPH1025240A JPH1025240A JP8964897A JP8964897A JPH1025240A JP H1025240 A JPH1025240 A JP H1025240A JP 8964897 A JP8964897 A JP 8964897A JP 8964897 A JP8964897 A JP 8964897A JP H1025240 A JPH1025240 A JP H1025240A
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- JP
- Japan
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- bath
- present
- atopic dermatitis
- bath agent
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 浴後の皮膚保湿作用と体温保持作用を併せ持
ち、特に、効果の高いアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患
の治療・予防手段として安心して用い得る浴用剤を提供
すること。 【解決手段】 糖、その誘導体及びそれらの生理的に許
容される塩から選ばれた１種乃至は２種以上を含有する
浴用剤。
ち、特に、効果の高いアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患
の治療・予防手段として安心して用い得る浴用剤を提供
すること。 【解決手段】 糖、その誘導体及びそれらの生理的に許
容される塩から選ばれた１種乃至は２種以上を含有する
浴用剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴後の皮膚保湿作
用と体温保持作用を併せ持つ浴用剤に関し、特に、アト
ピー性皮膚炎などの皮膚疾患の治療・予防に好適な浴用
剤に関する。
用と体温保持作用を併せ持つ浴用剤に関し、特に、アト
ピー性皮膚炎などの皮膚疾患の治療・予防に好適な浴用
剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在の日本に於ける浴用剤の普及率の上
昇には目を見張るものがある。例えば、テレビなどのコ
マーシャルには一日何度と無く浴用剤に関するものが流
されている。この大きな理由は、昭和中期に各家庭に浴
室が設けられるようになり、浴用剤が誰でも使用できる
環境が整ったことと、日本人の古来より温泉に対して治
療法的効果を期待する歴史的背景を有していることに起
因する。
昇には目を見張るものがある。例えば、テレビなどのコ
マーシャルには一日何度と無く浴用剤に関するものが流
されている。この大きな理由は、昭和中期に各家庭に浴
室が設けられるようになり、浴用剤が誰でも使用できる
環境が整ったことと、日本人の古来より温泉に対して治
療法的効果を期待する歴史的背景を有していることに起
因する。
【０００３】現在の日本の浴用剤の現状に目を向けてみ
ると、現在日本ですでに市販されている浴用剤として
は、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等の無機塩を
主成分とし、体温保持作用を主たる効能とするもの、
重曹などのアルカリ塩類、ホホバ油等の油性成分等を含
有し、体表面における水分保持作用を主たる効能とする
もの、ラベンダーやユーカリ等の生薬成分を含有し、
これらの生薬成分の特に香気成分を利用してストレス緩
和を主たる効能にするもの、炭酸ガスを発生させて、
炭酸ガスにより血行を促進させるものなどが存在してい
る。しかし、糖を効能の主成分とする浴用剤や、アトピ
ー性皮膚炎の治療・予防を効能とする浴用剤はまだ知ら
れていない。更に、糖又はその誘導体がアトピー性皮膚
炎の治療・予防に有益であることも全く知られていな
い。
ると、現在日本ですでに市販されている浴用剤として
は、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等の無機塩を
主成分とし、体温保持作用を主たる効能とするもの、
重曹などのアルカリ塩類、ホホバ油等の油性成分等を含
有し、体表面における水分保持作用を主たる効能とする
もの、ラベンダーやユーカリ等の生薬成分を含有し、
これらの生薬成分の特に香気成分を利用してストレス緩
和を主たる効能にするもの、炭酸ガスを発生させて、
炭酸ガスにより血行を促進させるものなどが存在してい
る。しかし、糖を効能の主成分とする浴用剤や、アトピ
ー性皮膚炎の治療・予防を効能とする浴用剤はまだ知ら
れていない。更に、糖又はその誘導体がアトピー性皮膚
炎の治療・予防に有益であることも全く知られていな
い。
【０００４】他方、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患
は、その原因が解明され尽くされておらず、近年その罹
患者数を著しくのばしており、大きな社会問題となって
いる。このものの治療は、プレドニゾロン等のステロイ
ドの投与による対症的治療が主であるが、その効果につ
いては実効率３０〜６０％と言われており決して高くは
ない上に重篤な副作用の懸念がついて回っている。即
ち、安心して用い得る効果の高いアトピー性皮膚炎など
の皮膚疾患の治療手段はまだ見つかっておらず、この様
な治療手段の登場が待たれていた。
は、その原因が解明され尽くされておらず、近年その罹
患者数を著しくのばしており、大きな社会問題となって
いる。このものの治療は、プレドニゾロン等のステロイ
ドの投与による対症的治療が主であるが、その効果につ
いては実効率３０〜６０％と言われており決して高くは
ない上に重篤な副作用の懸念がついて回っている。即
ち、安心して用い得る効果の高いアトピー性皮膚炎など
の皮膚疾患の治療手段はまだ見つかっておらず、この様
な治療手段の登場が待たれていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
を踏まえてなされたものであり、本発明の目的は、浴後
の皮膚保湿作用と体温保持作用を併せ持ち、特に、効果
の高いアトピー性皮膚炎の治療・予防手段として安心し
て用い得る浴用剤を提供することにある。
を踏まえてなされたものであり、本発明の目的は、浴後
の皮膚保湿作用と体温保持作用を併せ持ち、特に、効果
の高いアトピー性皮膚炎の治療・予防手段として安心し
て用い得る浴用剤を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこの様な状
況に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、糖又はその誘導体又
はそれらの生理的に許容される塩を浴用剤として用いる
と、浴後の皮膚保湿作用と体温保持作用を併せ持つ優れ
た浴用剤となること、特に、アトピー性皮膚炎などの皮
膚疾患の効果の高い治療・予防作用がある浴用剤とな
り、該治療・予防手段として安心して用い得る浴用剤を
提供出来ることを見いだし、本発明を完成させるに至っ
た。従って、本発明は、糖、その誘導体及びそれらの生
理的に許容される塩から選ばれた１種乃至は２種以上を
含有することを特徴とする浴用剤に関するものである。
以下、本発明について更に詳細に説明する。
況に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、糖又はその誘導体又
はそれらの生理的に許容される塩を浴用剤として用いる
と、浴後の皮膚保湿作用と体温保持作用を併せ持つ優れ
た浴用剤となること、特に、アトピー性皮膚炎などの皮
膚疾患の効果の高い治療・予防作用がある浴用剤とな
り、該治療・予防手段として安心して用い得る浴用剤を
提供出来ることを見いだし、本発明を完成させるに至っ
た。従って、本発明は、糖、その誘導体及びそれらの生
理的に許容される塩から選ばれた１種乃至は２種以上を
含有することを特徴とする浴用剤に関するものである。
以下、本発明について更に詳細に説明する。
【０００７】
（１）本発明の浴用剤で用いる糖及びその誘導体等 本発明の浴用剤で用いることの出来る糖としては、その
もの自身の形又は誘導体で水溶性を有するものであれば
特段の限定無く用いることが出来、酸性のものでも中性
のものでもアミノ糖でも使用できる。この様な糖として
は、例えば、ブドウ糖、果糖、蔗糖、マンニトール、ソ
ルビトール、マルチトール、キシリトール、グルクロン
酸、トレハロース、アルギン酸、ヒアルロン酸、リボー
ス、アラビノース、デオキシリボースが好ましく例示で
き、これらの内ではリボース、アラビノース、トレハロ
ースがより好ましく例示できる。又、誘導体としては、
水溶性を有している形のものであれば特段の限定無く使
用可能であり、例えば、硫酸エステル、アシル化物、好
ましくはアセテート、アルキルエーテル好ましくはメチ
ルエーテル等が例示できる。これらのうち最も好ましい
誘導体は硫酸エステルである。これらの誘導体は多くの
ものが市販されているし、常法に従って製造することも
容易に出来る。アシル化物や硫酸エステルはアシルクロ
ライドやスルホニルクロライド等を用いればよいし、ア
ルキルエーテルは例えばメチルアイオダイド等のアルキ
ル化剤を用いればよい。又、これら糖又は糖誘導体の生
理的に許容される塩としては、ナトリウムやカリウム等
のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウムなどのア
ルカリ土類金属塩、アンモニウム又は有機アンモニウム
塩、アルギニンやリジン等の塩基性アミノ酸塩等が好ま
しく例示でき、この生理的に許容される塩のうちでは、
糖の硫酸エステルの塩が最も好ましい。本発明に於いて
用いる糖、その誘導体或いはそれらの生理的に許容され
る塩は、１種でも良いし、２種以上を併用しても良い。
又、これらは何れも水和物や溶媒和物として用いること
も本発明の範囲に属する。本発明の浴用剤に於ける糖、
その誘導体、並びにこれらの生理的に許容される塩の効
果は、体表面に於ける水分の保持とそれに起因する体温
保持作用、皮膚保湿作用及び肌荒れ、アトピー性皮膚
炎、乾癬、乾皮症等の皮膚疾患の治療・予防作用であ
る。体表面に於ける水分保持作用、体温保持作用につい
ては従来の浴用剤に於いて知られていた作用であるが、
皮膚保湿作用及び肌荒れ、アトピー性皮膚炎、乾癬、乾
皮症等の皮膚疾患治療作用については従来の浴用剤に於
いては全く知られていない。又、これら糖類が優れた安
全性を有していることは既に知られていることである。
もの自身の形又は誘導体で水溶性を有するものであれば
特段の限定無く用いることが出来、酸性のものでも中性
のものでもアミノ糖でも使用できる。この様な糖として
は、例えば、ブドウ糖、果糖、蔗糖、マンニトール、ソ
ルビトール、マルチトール、キシリトール、グルクロン
酸、トレハロース、アルギン酸、ヒアルロン酸、リボー
ス、アラビノース、デオキシリボースが好ましく例示で
き、これらの内ではリボース、アラビノース、トレハロ
ースがより好ましく例示できる。又、誘導体としては、
水溶性を有している形のものであれば特段の限定無く使
用可能であり、例えば、硫酸エステル、アシル化物、好
ましくはアセテート、アルキルエーテル好ましくはメチ
ルエーテル等が例示できる。これらのうち最も好ましい
誘導体は硫酸エステルである。これらの誘導体は多くの
ものが市販されているし、常法に従って製造することも
容易に出来る。アシル化物や硫酸エステルはアシルクロ
ライドやスルホニルクロライド等を用いればよいし、ア
ルキルエーテルは例えばメチルアイオダイド等のアルキ
ル化剤を用いればよい。又、これら糖又は糖誘導体の生
理的に許容される塩としては、ナトリウムやカリウム等
のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウムなどのア
ルカリ土類金属塩、アンモニウム又は有機アンモニウム
塩、アルギニンやリジン等の塩基性アミノ酸塩等が好ま
しく例示でき、この生理的に許容される塩のうちでは、
糖の硫酸エステルの塩が最も好ましい。本発明に於いて
用いる糖、その誘導体或いはそれらの生理的に許容され
る塩は、１種でも良いし、２種以上を併用しても良い。
又、これらは何れも水和物や溶媒和物として用いること
も本発明の範囲に属する。本発明の浴用剤に於ける糖、
その誘導体、並びにこれらの生理的に許容される塩の効
果は、体表面に於ける水分の保持とそれに起因する体温
保持作用、皮膚保湿作用及び肌荒れ、アトピー性皮膚
炎、乾癬、乾皮症等の皮膚疾患の治療・予防作用であ
る。体表面に於ける水分保持作用、体温保持作用につい
ては従来の浴用剤に於いて知られていた作用であるが、
皮膚保湿作用及び肌荒れ、アトピー性皮膚炎、乾癬、乾
皮症等の皮膚疾患治療作用については従来の浴用剤に於
いては全く知られていない。又、これら糖類が優れた安
全性を有していることは既に知られていることである。
【０００８】（２）本発明の浴用剤 本発明の浴用剤は上記の通り、糖、その誘導体及びそれ
らの生理的に許容される塩から選ばれた１種乃至は２種
以上を含有することを特徴とする。本発明の浴用剤はこ
れら糖、その誘導体及びそれらの生理的に許容される塩
から選ばれた１種乃至は２種以上のみで構成されること
も可能であるし、通常浴用剤に使用される成分を含有す
ることも可能である。この様な任意成分としては、硫酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩
化ナトリウム、燐酸ナトリウム等の無機塩類、クエン
酸、酒石酸、マロン酸等の有機酸類、グリセリン、１，
３−ブタンジオール、ポリエチレングリコール等の多価
アルコール類、ホホバ油、オリーブ油、スクワラン等の
油性成分、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬
化蓖麻子油等の界面活性剤、香料、着色剤、ラベンダ
ー、ローズマリー、タイム、ユーカリ、菩提樹、銀杏等
の生薬エキス等が好ましく例示できる。又、本発明の浴
用剤は、従来の浴用剤と作用や効果が異なるため、従来
使用されている浴用剤と併用することも可能であり、こ
の場合、作用や効果は相加的に得ることが出来る。本発
明の浴用剤に於ける必須成分である、糖、その誘導体及
びこれらの生理的に許容される塩から選ばれた１種乃至
は２種以上の好ましい含有量は、１〜１００重量％であ
り、より好ましくは、２０〜１００重量％であり、更に
好ましくは３０〜１００重量％である。本発明の浴用剤
としては、上記必須成分の含有量が多い方が好ましい。
又、本発明の浴用剤と従来の浴用剤とを併用する場合に
は、本発明の浴用剤１００重量部に対して従来の浴用剤
を１０〜３００重量部、より好ましくは３０〜２００重
量部、更に好ましくは５０〜１００重量部の割合で用い
るのが好ましい。更に本発明の浴用剤の適用量は、２０
０リットルの３６〜４５℃のお湯に２０〜８０ｇ，より
好ましくは３０〜７０ｇ，更に好ましくは４０〜６０ｇ
を溶かして用いるのが好ましい。一日当たりの適用回数
は１回程度が好ましく、一回の入浴時間は７〜４５分が
好ましい。本発明の浴用剤は毎日続けて１週間以上適用
するのが好ましい。本発明の浴用剤の有する効果は、体
表面に於ける水分の保持とそれに起因する体温保持作
用、皮膚保湿作用及び肌荒れ、アトピー性皮膚炎、乾
癬、乾皮症等の皮膚疾患の治療・予防作用である。ここ
で予防作用とは、上記疾患が発症するのを予防する作用
及び発症した疾患が悪化することを防ぐ作用の両方の作
用を意味する。尚、本発明の浴用剤をアトピー性皮膚炎
などの皮膚疾患の心配がない者が用いても、何等差し支
えなく、好適なる浴後の皮膚保湿と体温保持の両効果を
享受出来ることは言うまでもない。
らの生理的に許容される塩から選ばれた１種乃至は２種
以上を含有することを特徴とする。本発明の浴用剤はこ
れら糖、その誘導体及びそれらの生理的に許容される塩
から選ばれた１種乃至は２種以上のみで構成されること
も可能であるし、通常浴用剤に使用される成分を含有す
ることも可能である。この様な任意成分としては、硫酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩
化ナトリウム、燐酸ナトリウム等の無機塩類、クエン
酸、酒石酸、マロン酸等の有機酸類、グリセリン、１，
３−ブタンジオール、ポリエチレングリコール等の多価
アルコール類、ホホバ油、オリーブ油、スクワラン等の
油性成分、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬
化蓖麻子油等の界面活性剤、香料、着色剤、ラベンダ
ー、ローズマリー、タイム、ユーカリ、菩提樹、銀杏等
の生薬エキス等が好ましく例示できる。又、本発明の浴
用剤は、従来の浴用剤と作用や効果が異なるため、従来
使用されている浴用剤と併用することも可能であり、こ
の場合、作用や効果は相加的に得ることが出来る。本発
明の浴用剤に於ける必須成分である、糖、その誘導体及
びこれらの生理的に許容される塩から選ばれた１種乃至
は２種以上の好ましい含有量は、１〜１００重量％であ
り、より好ましくは、２０〜１００重量％であり、更に
好ましくは３０〜１００重量％である。本発明の浴用剤
としては、上記必須成分の含有量が多い方が好ましい。
又、本発明の浴用剤と従来の浴用剤とを併用する場合に
は、本発明の浴用剤１００重量部に対して従来の浴用剤
を１０〜３００重量部、より好ましくは３０〜２００重
量部、更に好ましくは５０〜１００重量部の割合で用い
るのが好ましい。更に本発明の浴用剤の適用量は、２０
０リットルの３６〜４５℃のお湯に２０〜８０ｇ，より
好ましくは３０〜７０ｇ，更に好ましくは４０〜６０ｇ
を溶かして用いるのが好ましい。一日当たりの適用回数
は１回程度が好ましく、一回の入浴時間は７〜４５分が
好ましい。本発明の浴用剤は毎日続けて１週間以上適用
するのが好ましい。本発明の浴用剤の有する効果は、体
表面に於ける水分の保持とそれに起因する体温保持作
用、皮膚保湿作用及び肌荒れ、アトピー性皮膚炎、乾
癬、乾皮症等の皮膚疾患の治療・予防作用である。ここ
で予防作用とは、上記疾患が発症するのを予防する作用
及び発症した疾患が悪化することを防ぐ作用の両方の作
用を意味する。尚、本発明の浴用剤をアトピー性皮膚炎
などの皮膚疾患の心配がない者が用いても、何等差し支
えなく、好適なる浴後の皮膚保湿と体温保持の両効果を
享受出来ることは言うまでもない。
【０００９】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明について更に詳
細に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受
けないことは言うまでもない。
細に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受
けないことは言うまでもない。
【００１０】（実施例１、比較例１）砂糖を１ｍｍヘリ
ングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕
し、５０ｇづつ小分け包装して、実施例１の浴用剤を得
た。３０名の被験者に実施例１の浴用剤、実施例１の浴
用剤の砂糖を硫酸ナトリウムに置換した比較例１の浴用
剤を渡し、２００リットルのお湯に対し１袋（５０ｇ）
の割合での使用を指示し、実施例１、比較例１及び浴用
剤を使用しない場合（サラ湯）と比較して貰い、体温保
持性（湯冷めをしない作用）について評価を申告して貰
った。評価はサラ油に対してはっきりと差があるものを
優、やや良好であるものを良、差がはっきりとしないも
のを無効とした。結果を表１に示す。これより本発明の
浴用剤は硫酸ナトリウム程ではないものの、体温保持作
用を有していることが判る。
ングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕
し、５０ｇづつ小分け包装して、実施例１の浴用剤を得
た。３０名の被験者に実施例１の浴用剤、実施例１の浴
用剤の砂糖を硫酸ナトリウムに置換した比較例１の浴用
剤を渡し、２００リットルのお湯に対し１袋（５０ｇ）
の割合での使用を指示し、実施例１、比較例１及び浴用
剤を使用しない場合（サラ湯）と比較して貰い、体温保
持性（湯冷めをしない作用）について評価を申告して貰
った。評価はサラ油に対してはっきりと差があるものを
優、やや良好であるものを良、差がはっきりとしないも
のを無効とした。結果を表１に示す。これより本発明の
浴用剤は硫酸ナトリウム程ではないものの、体温保持作
用を有していることが判る。
【００１１】
【表１】
【００１２】（実施例２）３０名の被験者を用いて、実
施例１の浴用剤を２００リットルのお湯に対して１袋
（５０ｇ）を溶かし、一日一回一週間使用して貰い、一
週間後の肌のしっとり感の増加を申告して貰った。結果
は、著効１５％、有効４３％、不変４２％であり、有効
率は５８％であった。これより本発明の浴用剤は皮膚保
湿作用を有していることが判る。更に、被験者には３名
のアトピー性皮膚炎患者がいたが、この人達全員よりア
トピー性皮膚炎が快方に向かったとの報告を受けた。こ
れより本発明の浴用剤はアトピー性皮膚炎等の皮膚疾患
治療作用を有することが判る。
施例１の浴用剤を２００リットルのお湯に対して１袋
（５０ｇ）を溶かし、一日一回一週間使用して貰い、一
週間後の肌のしっとり感の増加を申告して貰った。結果
は、著効１５％、有効４３％、不変４２％であり、有効
率は５８％であった。これより本発明の浴用剤は皮膚保
湿作用を有していることが判る。更に、被験者には３名
のアトピー性皮膚炎患者がいたが、この人達全員よりア
トピー性皮膚炎が快方に向かったとの報告を受けた。こ
れより本発明の浴用剤はアトピー性皮膚炎等の皮膚疾患
治療作用を有することが判る。
【００１３】（実施例３）ブドウ糖を１ｍｍヘリングボ
ーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、３
０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。アトピー性皮
膚炎の患者３０名を用い、上記の浴用剤を渡し、１袋
（３０ｇ）を２００ｌのお湯に溶き、このお湯に一日一
回、十日連続して入浴する事を指示し、十日後のアトピ
ー性皮膚炎の状態を本浴用剤使用前の状態と比較した結
果を申告によって調査した。その結果は、著効５名、有
効１８名、無効６名、悪化１名で有効率は７６．６％で
あり、本発明の浴用剤が優れたアトピー性皮膚炎の治療
作用を有することが判った。
ーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、３
０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。アトピー性皮
膚炎の患者３０名を用い、上記の浴用剤を渡し、１袋
（３０ｇ）を２００ｌのお湯に溶き、このお湯に一日一
回、十日連続して入浴する事を指示し、十日後のアトピ
ー性皮膚炎の状態を本浴用剤使用前の状態と比較した結
果を申告によって調査した。その結果は、著効５名、有
効１８名、無効６名、悪化１名で有効率は７６．６％で
あり、本発明の浴用剤が優れたアトピー性皮膚炎の治療
作用を有することが判った。
【００１４】（実施例４）リボースを１ｍｍヘリングボ
ーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、３
０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。このものを重
症のアトピー性皮膚炎患者に１袋（３０ｇ）を２００リ
ットルのお湯に溶き、このお湯に一日一回、十日連続し
て入浴して貰ったところ著効を見た。
ーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、３
０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。このものを重
症のアトピー性皮膚炎患者に１袋（３０ｇ）を２００リ
ットルのお湯に溶き、このお湯に一日一回、十日連続し
て入浴して貰ったところ著効を見た。
【００１５】（実施例５）アラビノースを１ｍｍヘリン
グボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕
し、３０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。このも
のを重症のアトピー性皮膚炎患者に１袋（３０ｇ）を２
００リットルのお湯に溶き、このお湯に一日一回、十日
連続して入浴して貰ったところ著効を見た。
グボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕
し、３０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。このも
のを重症のアトピー性皮膚炎患者に１袋（３０ｇ）を２
００リットルのお湯に溶き、このお湯に一日一回、十日
連続して入浴して貰ったところ著効を見た。
【００１６】（実施例６）トレハロースを１ｍｍヘリン
グボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕
し、３０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。このも
のを重症のアトピー性皮膚炎患者に１袋（３０ｇ）を２
００リットルのお湯に溶き、このお湯に一日一回、十日
連続して入浴して貰ったところ著効を見た。
グボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕
し、３０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。このも
のを重症のアトピー性皮膚炎患者に１袋（３０ｇ）を２
００リットルのお湯に溶き、このお湯に一日一回、十日
連続して入浴して貰ったところ著効を見た。
【００１７】（実施例７）硫酸化トレハロースナトリウ
ムを１ｍｍヘリングボーンスクリーンを装着したパルベ
ライザーで粉砕し、３０ｇづつ小分け包装して、浴用剤
を得た。このものを重症のアトピー性皮膚炎患者に１袋
（３０ｇ）を２００リットルのお湯に溶き、このお湯に
一日一回、十日連続して入浴して貰ったところ著効を見
た。
ムを１ｍｍヘリングボーンスクリーンを装着したパルベ
ライザーで粉砕し、３０ｇづつ小分け包装して、浴用剤
を得た。このものを重症のアトピー性皮膚炎患者に１袋
（３０ｇ）を２００リットルのお湯に溶き、このお湯に
一日一回、十日連続して入浴して貰ったところ著効を見
た。
【００１８】（実施例８）硫酸化アルギン酸ナトリウム
を１ｍｍヘリングボーンスクリーンを装着したパルベラ
イザーで粉砕し、３０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を
得た。このものを重症のアトピー性皮膚炎患者に１袋
（３０ｇ）を２００リットルのお湯に溶き、このお湯に
一日一回、十日連続して入浴して貰ったところ有効を見
た。
を１ｍｍヘリングボーンスクリーンを装着したパルベラ
イザーで粉砕し、３０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を
得た。このものを重症のアトピー性皮膚炎患者に１袋
（３０ｇ）を２００リットルのお湯に溶き、このお湯に
一日一回、十日連続して入浴して貰ったところ有効を見
た。
【００１９】（実施例９）砂糖を１ｍｍヘリングボーン
スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、１００
ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。このものは入浴
後湯冷めを感じず、滑らかな皮膚感を有していた。この
ものを乾癬患者に１袋（１００ｇ）を２００リットルの
お湯に溶き、このお湯に一日一回、十日連続して入浴し
て貰ったところ有効を見た。更に、このものには何等好
ましくない皮膚反応は観察されず、安全性が高いことも
判明した。
スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、１００
ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。このものは入浴
後湯冷めを感じず、滑らかな皮膚感を有していた。この
ものを乾癬患者に１袋（１００ｇ）を２００リットルの
お湯に溶き、このお湯に一日一回、十日連続して入浴し
て貰ったところ有効を見た。更に、このものには何等好
ましくない皮膚反応は観察されず、安全性が高いことも
判明した。
【００２０】（実施例１０）砂糖５０重量部と硫酸ナト
リウム３０重量部とを良く混合した後、１ｍｍヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、
８０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。このものは
入浴後長時間暖かく感じ、翌朝も肌にしっとり感を残し
た。このものを老人性乾皮症患者に１袋（８０ｇ）を２
００リットルのお湯に溶き、このお湯に一日一回、十日
連続して入浴して貰ったところ有効を見た。
リウム３０重量部とを良く混合した後、１ｍｍヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、
８０ｇづつ小分け包装して、浴用剤を得た。このものは
入浴後長時間暖かく感じ、翌朝も肌にしっとり感を残し
た。このものを老人性乾皮症患者に１袋（８０ｇ）を２
００リットルのお湯に溶き、このお湯に一日一回、十日
連続して入浴して貰ったところ有効を見た。
【００２１】（実施例１１）ブドウ糖３０重量部と重曹
１５重量部とを良く混合した後、１ｍｍヘリングボーン
スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、４５ｇ
づつ小分け包装して、浴用剤を得た。このものをアトピ
ー性皮膚炎患者に１袋（４５ｇ）を２００リットルのお
湯に溶き、このお湯に一日一回、十日連続して入浴して
貰ったところ有効を見た。
１５重量部とを良く混合した後、１ｍｍヘリングボーン
スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、４５ｇ
づつ小分け包装して、浴用剤を得た。このものをアトピ
ー性皮膚炎患者に１袋（４５ｇ）を２００リットルのお
湯に溶き、このお湯に一日一回、十日連続して入浴して
貰ったところ有効を見た。
【００２２】（実施例１２、比較例２）アトピー性皮膚
炎患者２０名を１０名づつ２群に分け、１群には実施例
１の浴用剤を通常用いている浴用剤と共に使用して貰
い、他群には比較例１の浴用剤を通常用いている浴用剤
と共に使用して貰った。申告によりアトピー性皮膚炎の
経過を調べたところ、実施例の群は有効率８０％であ
り、比較例の群は１０％であった。又、湯冷めのしにく
さについては、２群とも有効率が７０％であった。これ
より、本発明の浴用剤が従来の浴用剤に対して相加的に
効果を付加していることが判る。
炎患者２０名を１０名づつ２群に分け、１群には実施例
１の浴用剤を通常用いている浴用剤と共に使用して貰
い、他群には比較例１の浴用剤を通常用いている浴用剤
と共に使用して貰った。申告によりアトピー性皮膚炎の
経過を調べたところ、実施例の群は有効率８０％であ
り、比較例の群は１０％であった。又、湯冷めのしにく
さについては、２群とも有効率が７０％であった。これ
より、本発明の浴用剤が従来の浴用剤に対して相加的に
効果を付加していることが判る。
【００２３】
【発明の効果】本発明によれば、浴後の皮膚保湿作用と
体温保持作用を併せ持つ優れた浴用剤を提供でき、特
に、効果の高いアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の治療
・予防手段として安心して用いることのできる浴用剤を
提供できる。
体温保持作用を併せ持つ優れた浴用剤を提供でき、特
に、効果の高いアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の治療
・予防手段として安心して用いることのできる浴用剤を
提供できる。
Claims (5)
- 【請求項１】 糖及びその誘導体並びにそれらの生理的
に許容される塩から選ばれた１種乃至は２種以上を含有
することを特徴とする浴用剤。 - 【請求項２】 誘導体が糖の硫酸エステルであり、生理
的に許容される塩が糖の硫酸エステルの生理的に許容さ
れる塩である請求項１に記載の浴用剤。 - 【請求項３】 糖が、ブドウ糖、果糖、蔗糖、マンニト
ール、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、グ
ルクロン酸、トレハロース、アルギン酸、ヒアルロン
酸、リボース、アラビノース及びデオキシリボースから
選ばれた請求項１又は２に記載の浴用剤。 - 【請求項４】 糖が、リボース、アラビノース及びトレ
ハロースから選ばれた請求項１〜３何れか一項に記載の
浴用剤。 - 【請求項５】 皮膚疾患治療・予防用である請求項１〜
４何れか一項に記載の浴用剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8964897A JPH1025240A (ja) | 1996-04-09 | 1997-04-08 | 浴用剤 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-111147 | 1996-04-09 | ||
| JP11114796 | 1996-04-09 | ||
| JP8964897A JPH1025240A (ja) | 1996-04-09 | 1997-04-08 | 浴用剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1025240A true JPH1025240A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=26431070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8964897A Pending JPH1025240A (ja) | 1996-04-09 | 1997-04-08 | 浴用剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1025240A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1050300A3 (en) * | 1999-04-22 | 2000-11-22 | Shiseido Company Limited | Selective antibacterial composition |
| JP2001226215A (ja) * | 1999-12-10 | 2001-08-21 | Kanebo Ltd | 化粧料およびラフィノースのエ−テル誘導体の製造方法 |
| JP2002363060A (ja) * | 2001-06-06 | 2002-12-18 | Kanebo Ltd | 浴用組成物 |
| WO2003005979A3 (de) * | 2001-07-07 | 2003-10-23 | Beiersdorf Ag | Osmolyte enhaltende kosmetische und dermatologische zubereitungen zur behandlung und aktiven prävention trockener haut und anderer negativer veränderungen der physiologischen homöostase der gesunden haut |
| US7413755B2 (en) * | 2002-12-03 | 2008-08-19 | Societe D'extraction Des Principes Actifs S.A. | Use of a cotton honeydew extract as active ingredient in or for preparing a cosmetic and/or pharmaceutical composition |
| US7897161B2 (en) * | 2002-06-03 | 2011-03-01 | Cac Corporation | External medicine for treating dermatitis |
| JP2017154981A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 花王株式会社 | 炭酸ガス発泡性浴用剤組成物 |
| JP2017197504A (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | ヤングビーナス薬品工業株式会社 | 固形状入浴剤 |
-
1997
- 1997-04-08 JP JP8964897A patent/JPH1025240A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1050300A3 (en) * | 1999-04-22 | 2000-11-22 | Shiseido Company Limited | Selective antibacterial composition |
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| JP4582960B2 (ja) * | 2001-06-06 | 2010-11-17 | 塩水港精糖株式会社 | 浴用組成物 |
| WO2003005979A3 (de) * | 2001-07-07 | 2003-10-23 | Beiersdorf Ag | Osmolyte enhaltende kosmetische und dermatologische zubereitungen zur behandlung und aktiven prävention trockener haut und anderer negativer veränderungen der physiologischen homöostase der gesunden haut |
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| JP2017197504A (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | ヤングビーナス薬品工業株式会社 | 固形状入浴剤 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050615 |
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