JP4581340B2 - ストロボ装置及びその駆動方法、並びに電子機器装置 - Google Patents

ストロボ装置及びその駆動方法、並びに電子機器装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストロボ装置及びその駆動方法、並びにこのストロボ装置を内蔵もしくは外付けして使用する、デジタルスチルカメラ等の電子機器装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の銀塩フィルムを用いるカメラに代わって、デジタルスチルカメラの普及が急速に進んでいる。そして、各種技術の進歩により、撮像素子の画素数の増加等による画質や機能の向上、或いは付属品類を含めた商品セットの小型軽量化等の進展にも目覚ましいものがある。
【0003】
こうした中、カメラ等の撮像装置に用いられるストロボ装置の小型化や、その構成方法、例えば本体に内蔵するか、外付け接続とするかといったことや、電源の供給をどうするかといったことが、デジタルスチルカメラのサイズやデザイン性に多大な影響を与え、デジタルスチルカメラの商品価値を大きく左右する要因になっている。
【0004】
ストロボ装置は、例えば被写体に対する露光量が不足している場合に、十分な露光量が得られるように被写体に光を照射することができ、夜間や室内での撮影を可能とする。このように、ストロボ装置は、撮像装置が撮影環境条件に関わらず被写体をより鮮明にかつ最適に撮像することを可能にするものであって、撮像装置に大きな付加価値を賦与するほぼ必須の付属装置である。
【0005】
一般に、ストロボ装置は、放電によって閃光を発光するフラッシュランプ(放電管)と、フラッシュランプに並列に接続され、放電エネルギーを高電圧の電気エネルギーとして蓄積するストロボコンデンサと、ストロボコンデンサを充電する電源回路と、所望のタイミングで閃光が得られるように放電を制御する制御回路等とで構成される。フラッシュランプには、キセノンガス等の、安定した発光を効率良く起こすガスが封入されている。フラッシュランプにアーク放電が誘起されると、予めストロボコンデンサに蓄積されていたエネルギーは、放電のエネルギーとして一気にガス原子に与えられ、この結果生じた励起ガス原子が瞬間的に発光し、放電エネルギーは光エネルギーに変換される。
【0006】
このように、ストロボ装置が1回の発光動作で出射できる発光光量の上限は、ストロボコンデンサに蓄積される電気エネルギーによって決まるので、十分なフラッシュ発光光量を確保するためには、容量の大きなコンデンサが必要となる。また、実用的なフラッシュ発光回数を可能とするためには、電源である電池として容量の大きな電池を搭載する必要がある。これらの大型化要因が、ストロボ装置ないしストロボ装置を内蔵したカメラを小型軽量化する上で、大きな阻害要因となっている。
【0007】
こうした状況の中、フラッシュ発光機能を備えつつ、小型軽量で、かつスタイリッシュなデザイン性やファッション性にも優れたデジタルスチルカメラを実現することが切望されている。
【0008】
従来、小型カメラ用のストロボ装置では、ストロボコンデンサとして、例えば円筒型のアルミ電解コンデンサが用いられ、電源として、例えば単4、CR2、或いはCR123A等の汎用的な円筒型の電池が用いられてきた。
【0009】
アルミ電解コンデンサは、陽極及び陰極としてアルミ箔を用い、誘電体として陽極表面に形成した酸化アルミニウムを用いるコンデンサである。極めて薄い酸化アルミニウム膜を誘電体として用いることができることから、単位体積当たりの容量が大きく、ストロボコンデンサとして最適なものである。
【0010】
しかし、アルミ電解コンデンサの一般的な形状は、図12に示すように円筒型であり、これをストロボコンデンサとして用いると、デザイン的に極めて大きな不都合が生じる。図13(a)は、円筒型のストロボコンデンサ85と円筒形の電池90とで外付けストロボ装置を構成した例である。図13(a)からわかるように、円筒形形状はデッドスペース(無駄になる空間)を生じやすく、円筒型のストロボコンデンサ85や電池90を用いると、コンパクトな実装を目指す上でデザイン的に大きな制約を受ける。
【0011】
また、図13(b)は、電池として平板角形のリチウムイオン電池20aを用い、専用バッテリーとしてストロボ装置の外形サイズに合わせて作製して搭載した例である。図13(b)、特に側面図と上面図とからわかるように、電池を平板角形にすることによってストロボ装置の小型化を目指しても、ストロボコンデンサが円筒形のままでは、円筒形ストロボコンデンサ85を実装した部分が突出する形になり、ストロボ装置の外形デザインに多大な影響が及ぶ。また、側面図からわかるように、円筒形ストロボコンデンサ85がストロボ回路基板10の一部をふさいでしまうので、電気回路を配置できる基板面積を十分に確保できなくなり、実現できる機能が制約されることもある。
【0012】
上記の問題点の改善を目指して、平板状のストロボコンデンサを用いる電子機器装置(後述の特許文献1)、或いは平板状のストロボコンデンサと平板状の電池とを組み合わせて用いたカメラ(後述の特許文献2)が、既に提案されている。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−142123号公報(第2及び3頁、図1、図2、図5及び図6)
【特許文献2】
特開2001−318413号公報(第2及び3頁、図1及び図2)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている電子機器装置では、平板状のストロボコンデンサは電子機器装置本体に固定され、実施形態においては、長く引き回されたコネクトフレキシブルプリント基板によってストロボ充電回路に接続されている。また、特許文献2に開示されているカメラでも、平板状のストロボコンデンサはカメラ本体又は後蓋の平面部に固定され、実施形態においては、長く引き回されたフレキシブル基板を介してストロボ基板に接続されている。
【0015】
上記のようにストロボコンデンサとストロボ充電回路とを別個に配置すると、必然的に両者を電気的に接続する手段が必要になり、その分だけ、かさ高になり、コストもかかる。また、接続手段には高圧の電圧が印加され、瞬間的に大電流が流れるから、接続手段をフレキシブル基板のような形で引き回すことは、絶縁性を確保し、ノイズの発生を抑え、放電特性を向上させる上で好ましくない。
【0016】
本発明の目的は、上記のような事情に鑑み、小型、軽量、薄型、低コストで、しかも低消費電力等の電気的特性に優れたストロボ装置及びその駆動方法、並びにそのストロボ装置を内蔵若しくは外付けする、デジタルスチルカメラ等の電子機器装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、閃光光源である放電管の放電エネルギーを蓄えるコンデンサが、扁平な形状を有し、且つ前記放電エネルギーを前記コンデンサに充電する手段を設けた回路基板に表面実装されている、ストロボ装置に係わり、また、前記ストロボ装置において、前記コンデンサを充電する電流をパルス状に制御して、前記放電管の放電の前後は連続して充電動作を行い、無発光時の待機状態には間欠的に充電動作を行なう、ストロボ装置の駆動方法に係わり、更に、前記ストロボ装置が内蔵若しくは外付けされ、前記ストロボ装置の発光を制御できる、電子機器装置に係わるものである。
【0018】
本発明によれば、前記コンデンサが扁平な形状を有し、且つ前記コンデンサを充電する手段を設けた前記回路基板に表面実装されているので、前記ストロボ装置全体の形状を、一部が部分的に突出することの無い、薄型の板状に整えることが容易であり、その際、デッドスペースができるだけ少なくなるように、前記コンデンサも含めて前記回路基板上の部品配置を最適化することができ、且つ両者を接続する手段を別個に必要としないので、前記コンデンサが可能な限りコンパクトに実装されたストロボ装置或いは前記ストロボ装置が内蔵若しくは外付けされた電子機器装置を低コストで提供することができる。また、これらの装置では、両者の接続のための配線の引き回し等が無いので、絶縁性を確保し、ノイズの発生を抑え、放電特性を向上させることが容易である。
【0019】
また、前記コンデンサを充電する電流をパルス状に制御して、前記放電管の放電の前後は連続して充電動作を行い、無発光時の待機状態には間欠的に充電動作を行うので、ストロボ装置を低消費電力で動作させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明において、前記コンデンサが、その扁平な面を前記回路基板に略平行にして重なるように表面実装されているのがよい。このように配置することで、両者の間に生じるデッドスペースを最少にすることができる。この際、前記コンデンサが、フラッシュランプやスパークコイル等の高さの高い部品とぶつからないように、前記回路基板上に配置することで、更にデッドスペースを減らし、全体を小型化、薄型化することができる。
【0021】
また、前記コンデンサが、そのリード端子部において屈曲されて前記回路基板に実装されているのもよい。このようにすると、前記リード端子部が前記回路基板上に占める投影長さが短縮され、前記リード端子部が原因で前記回路基板が一方向に長すぎる形状になってしまうのを防止することができる。
【0022】
また、前記コンデンサが積層型もしくは巻回型のフィルム若しくはシートコンデンサであるのがよい。これらは、平板角形で、しかも体積当たりの容量の大きいコンデンサを作製するのに最も適した構造である。
【0023】
前記コンデンサを充電する電源が、前記回路基板に略平行に固定された、平板角形若しくは平板形の電池であるのがよい。このように電池も平板状にすることで、前記コンデンサを扁平な形状にした効果が100%有効に発揮される。一部に円筒形の大型部品を残したままでは、他の部品を平板状にする効果が十分には発揮されないのは、図13(b)を用いて既述した通りである。
【0024】
また、撮像装置本体に内蔵若しくは外付けされた前記ストロボ装置の発光動作を前記撮像装置のシャッター操作に応じて行うのがよい。
【0025】
また、前記電子機器装置本体に対し、前記ストロボ装置を収容した筐体が着脱可能に取り付けられているのがよい。これは、前記ストロボ装置の高い性能を維持しながら、前記電子機器装置の小型化及び使い勝手の良さを両立させる方法である。以下、この点を説明する。
【0026】
前述したように、前記ストロボ装置が1回の発光動作で出射できる最大発光光量は、前記ストロボコンデンサに蓄積される電気エネルギーによって決まるので、発光光量の要求仕様に応じて前記ストロボコンデンサの必要な容量が決まり、要求仕様が高いと前記ストロボコンデンサは自ずと大型化する。また、フラッシュ発光回数の要求仕様に応じて電池の必要な容量が決まり、発光回数に対する要求仕様が高いと電池の大きさも自ずと大型化する。
【0027】
従って、カメラ等の前記電子機器装置本体に高性能なストロボ装置を内蔵、つまり着脱不可能な形で設けると、前記電子機器装置が大きく、重くなりすぎる。一方、前記ストロボ装置が前記電子機器装置から分離され、互いに無関係にデザインされると、両者の組み合わせは、多くの場合、使い勝手の悪い装置になってしまう。従って、前記ストロボ装置と前記電子機器装置とを分離可能としながら、前記ストロボ装置と前記電子機器装置とを共に用いることを前提としてデザインされた、前記電子機器装置に着脱可能な筐体に前記ストロボ装置を収容することによって、不要なときは分離し、必要なときは前記電子機器装置と一体化させ、内蔵型と遜色のない使い勝手の良さを実現させることができる。
【0028】
ストロボを放電発光させるための電源供給は、前記ストロボ装置を接続する前記電子機器装置からでも可能であるが、そうすると、大容量の電池を前記電子機器装置に搭載する必要が生じる。そのため、デザイン的な観点から、外付けストロボに専用の電池を搭載するようにして、前記電子機器装置本体の電池は、できるだけ小型サイズに納まるように設計することが要求される場合もある。このような外付けのストロボ装置であっても、小型でスタイリッシュなデザインのものが必要とされていることには変わりはない。
【0029】
次に、本発明の好ましい実施の形態に基づきストロボ装置を構成した例を、図面参照下に具体的に説明する。
【0030】
図3は、フラッシュ発光動作の概略を説明する、ストロボ装置の充電回路及び放電制御回路の概略回路図である。
【0031】
発光部であるフラッシュランプ1は、放電管の1種であり、陽極2と陰極3との間に0.1気圧程度のキセノンガスが封入されている。フラッシュランプ1は、ストロボコンデンサ5と並列に接続され、両者は、高圧電源6、充電スイッチ7、及び充電抵抗8からなる充電回路に接続されている。充電スイッチ7が閉じると、高圧電源6から充電抵抗8を通じて電流が流れ、ストロボコンデンサ5は250〜500V程度の高電圧に充電される。但し、この電圧は、陽極2と陰極3との間が自発的に放電破壊するほどの高電圧ではないので、この状態はトリガパルスの印加による放電開始を待つ待機状態である。
【0032】
上記の待機状態にある放電回路の放電を所望のタイミング、例えばシャッターの押し下げで開始させ、ストロボ装置を発光させるには、フラッシュランプ1のトリガ電極4に5〜10kV程度の高電圧トリガパルスを印加する。トリガパルスが印加されると、フラッシュランプ1の中のキセノン原子が少数ながらイオン化される。これで生じた電子が種になり、陽極2と陰極3との間の電界による電子の加速と加速された電子の衝突によるキセノン原子のイオン化との繰り返しによってねずみ算式にその数を増やし、ついには陽極2と陰極3との間の主放電を引き起こす。このとき、両極間の抵抗はまたたく間に数Ω程度まで減少し、ストロボコンデンサ5に蓄えられていた電気が一気に流れるので、一瞬の放電による閃光がフラッシュランプ1から発せられる。
【0033】
図3において、放電制御回路であるトリガ回路は、スパークコイル11、トリガコンデンサ12、トリガコンデンサ充電抵抗13、電圧調整抵抗14、及びトリガスイッチ15(例えばカメラのX接点)からなる。通常、トリガスイッチ15は開いており、充電スイッチ7が閉じると、トリガコンデンサ12は、ストロボコンデンサ5と同様に、高圧電源6から充電抵抗8とトリガコンデンサ充電抵抗13とを通じて流れる電流によって充電される。
【0034】
高圧電源6に対し充電抵抗8とトリガコンデンサ充電抵抗13と電圧調整抵抗14とが直列に接続されている。充電抵抗8の抵抗値は他の2つよりはるかに小さいので、充電抵抗8による電圧降下を無視すると、待機状態におけるトリガコンデンサ12の充電電圧V12は、電圧調整抵抗14の抵抗値R14とトリガコンデンサ充電抵抗13の抵抗値の比に応じて高圧電源6の電圧V6を分割した電圧にほぼ等しい。即ち、
12 ≒ R146 /(R13+R14)
【0035】
上記の待機状態にあるとき、トリガスイッチ15を閉じると、トリガコンデンサ12の両極は、スパークコイル11の1次コイル11aを通じて短絡した状態になり、瞬間的に大電流が1次コイル11aを流れる。スパークコイル11において1次コイル11aと2次コイル11bとは結合しているから、1次コイル11aと2次コイル11bとの巻き数比を1:n1 とすると、2次コイル11bの両端には最大n112 の電圧が誘起され、この電圧がトリガ電極4に印加される。
【0036】
図3の高圧電源6(電源電圧 250〜500V)を電池を直列につないで得ることは現実的ではないから、本実施の形態では、電池から供給される低圧の直流(DC)電圧を所望の高圧直流(DC)電圧までDC−DCコンバータを使って昇圧させる。
【0037】
図4は、電池駆動の昇圧型DC−DCコンバータを高圧電源として用いる、ストロボコンデンサの充電回路の一例を示す回路図である。この回路は、大きく分けると2つのブロックで構成されており、図4の中央左よりに配された昇圧型発振トランス22を間に挟んで、左側の1次側回路は、昇圧型発振トランス22の1次巻き線22aを流れる低電圧の1次電流I1 をスイッチ素子23によって断続的にON,OFFさせる発振回路であり、右側の2次側回路は、この結果、昇圧型発振トランス22の2次巻き線22bに発生する交流高電圧を整流し、高電圧の直流電流(2次電流I2 )でストロボコンデンサ5を充電する整流回路である。
【0038】
より詳しくは、1次側発振回路では、電池20と、充電スイッチ21と、昇圧型発振トランス22の1次巻き線22aと、発振用のスイッチ素子、例えばスイッチングトランジスタ23とが直列に結合されている。また、2次側整流回路では、昇圧型発振トランス22の2次巻き線22bと、整流用ダイオード26と、ストロボコンデンサ5と、充電抵抗8とが直列に結合されている。フラッシュランプ1は、図3と同様、ストロボコンデンサ5と並列に接続されている。ここで重要な点は、昇圧型発振トランス22の1次巻き線22aと2次巻き線22bとが逆極性で結合されている点である。以下、図4を用いてDC−DC変換及びストロボコンデンサ5の充電動作の概略を説明する。
【0039】
ストロボ装置を充電モードにするには、スイッチ21を閉じ、且つトランジスタ23のゲート電極(制御電極)23aに、入力抵抗24を介して“ハイ”電圧と“ロウ”電圧を繰り返す矩形波形のパルス幅制御信号(チャージ信号)を印加する。通常、パルス幅制御信号は、カメラ本体側の(図示を省略した)ストロボ制御部から、接続端子25a(チャージ端子)を経て供給されるが、ストロボ装置側で発生させてもよい。この制御信号によりトランジスタ23はON状態とOFF状態を繰り返す。
【0040】
即ち、パルス幅制御信号が“ハイ”のとき、スイッチングトランジスタ23はON状態になり、昇圧型発振トランス22の1次巻き線22aに1次電流I1 が流れる。しかし、トランス22の1次巻き線22aと2次巻き線22bとが逆極性で結合されているため、2次側の整流ダイオード26には逆電圧が加わり、2次側回路に電流が流れることはない。このため、トランス22は、1次巻き線のみのコイルと同様に機能し、1次電流I1 は流れ始めからの時間(ON時間)に比例して増加する。
【0041】
従って、電池20から入力される電圧をVI とおき、トランス22のインダクタンスをLとおくと、次の関係が成り立つ。
dI1/dt = VI/L
このとき、トランス22には、次式で与えられる、1次電流I1に対応したエネルギーPが蓄積されていく。
P =(1/2)LI1
【0042】
初めの式を積分して、トランジスタ23がON状態にある期間をtON 、ON状態開始時の1次電流I1 の値をI1S 、ON状態終了時のI1 の値をI1E とおくと、(式1)の関係が得られる。
1E = I1S +(VI/L)tON ・・・(式1)
【0043】
パルス幅制御信号が“ロウ”になると、スイッチングトランジスタ23はOFFの状態になり、1次巻き線22aに流れる1次電流I1 は停止する。この瞬間コイルの逆起電力によって、トランス22の各巻き線の両端に作用する電圧は、ON状態に作用していた電圧と大きさは同じであるが、逆向きの電圧に変化する。このため、2次側の整流ダイオード26には順方向の電圧が作用することになり、2次側回路に2次電流が流れ始め、ストロボコンデンサ5が充電され、直流出力電圧VO が発生する。このとき、ON期間の間にトランス22に蓄えられていたエネルギーPが放出され、ストロボコンデンサ5に蓄積されることになる。
【0044】
簡単のため、ダイオード26での電圧降下は無視できるとする。また、コンデンサ5における出力電圧VO のリップル電圧も無視でき、VO はほぼ一定とみなせるとすると、次の関係が成り立ち、電流I2 は、流れ始めからの時間に比例して減少する。
O = −(dI2/dt)L
dI2/dt = −VO/L
【0045】
上式を積分して、トランジスタ23がOFF状態にある期間をtOFF 、OFF状態開始時のI2 の値をI2S 、OFF状態終了時のI2 の値をI2E とおくと、(式2)の関係が成り立つ。
2E = I2S − VOOFF/L ・・・(式2)
【0046】
通常、このような装置では、ON状態開始時及びOFF状態終了時にトランスに残るエネルギーが無くなる条件で運転されるので、(式1)及び(式2)にそれぞれ、I1S =0及びI2E =0を代入すると、(式3)及び(式4)が得られる。
1E =(VI/L)tON ・・・(式3)
2S =(VO/L)tOFF ・・・(式4)
【0047】
昇圧型発振トランス22の1次巻き数と2次巻き数の比が1:n2であるとおくと、I1E とI2S との間には(式5)の関係が成り立つ。
1E =n22S ・・・(式5)
(式3)〜(式5)から、I1E とI2S とを消去すると(式6)が得られる。
O = n2(tON/tOFF)VI ・・・(式6)
【0048】
(式6)から、2次側には1次巻き数と2次巻き数の比に応じて昇圧された出力電圧VO が得られることがわかる。また、入力電圧VI が変化しても、tON/tOFF を調節することにより、出力電圧VO を一定に保ち得ること等もわかる。
具体的には、制御回路によって入力電圧VI をモニタして、所定の値からのずれに応じて矩形波パルスのデューティー比を増減すればよい。
【0049】
コンパレータ27は、ストロボコンデンサ5を充電する電流によって充電抵抗8の両端間に生じる電圧を、基準電圧Vrefと比較するコンパレータであり、その出力は、ショットキーダイオード28等を介して、スイッチングトランジスタ23のゲート電極23aに接続されている。
【0050】
コンパレータ27は、充電電流が所定の値を超え、充電抵抗8の両端間に生じる電圧が基準電圧Vrefを上回ると、ゲート電極(制御電極)23aの電位を“ロウ”に引き下げ、トランジスタ23の発振を止め、充電を停止させる。
【0051】
これは、例えば、ストロボコンデンサ5を充電する際の大電流でバッテリー電圧が低下し、電池20として用いられるリチウムイオン電池に一般的に搭載されている保護回路が働いて、電池の出力が遮断されてしまうことを防止するためのものである。このようにして、電池20として過電流保護回路を有する電池を用いても、保護回路を作動させずに安定して動作するストロボ電源を構成することができる。
【0052】
また、同様なコンパレータ回路を用いてストロボコンデンサ5の充電電流を検知し、ストロボコンデンサ5の充電が進み、充電電流の大きさが所定の値を下回ると、ゲート電極(制御電極)23aの電位を“ロウ”に引き下げ、スイッチングトランジスタ23の発振を止め、充電を停止させるようにすれば、放電後は連続して充電動作を行い、待機状態では間欠的に充電動作を行って、ストロボ装置を低消費電力で動作させることができる。
【0053】
図5は、上述の連続充電動作と間欠的に充電動作とを組み合わせた充電動作を行ったときの、ストロボコンデンサ充電回路の動作波形である。横軸は時間を示し、画面には2つの波形が基準線をずらせて示されている。チャンネル1(ch1)は、画面左側にch1 0(V)と示した高さを基準線として電池20の端子間の電圧Vcc(V)を示し、チャンネル2(ch2)は、画面左側にch2 0(A)と示した高さを基準線として1次側の発振回路を流れる1次電流I1(A)を示している。
【0054】
図5(a)は、放電後、連続充電を5.06秒間行い、その後、間欠充電動作に移行した変化を示している。図5(b)は、時間軸を拡大して間欠充電動作領域を示したもので、充電を0.058秒間行った後、0.350秒間充電を休止する変化を示している。
【0055】
図5(b)で、充電期間中に現れているスパイク状の波形が、図4に示した発振回路の発振1回分に対応する波形で、更に時間軸を拡大して示すと、図5(c)のようになっている。電池20の端子間の電圧Vcc(V)は、スイッチングトランジスタ23がOFFの状態にあるとき、ほぼ開放電圧3.796Vと等しいが、スイッチングトランジスタ23がONの状態にあるときは、1次電流I1 のの増加につれてやや減少することがわかる。1次電流I1 の波形は、理想的には図4の上部に示した実線のようになるはずであるが、実際には1次巻き線22aのコイルの影響で、図5(c)(図4の点線)で示したような波形になる。
【0056】
また、同様な方法で、充電電流を断続させて平均電流を減少させ、電池20の消耗を極力抑えることもできる。
【0057】
図6は、ストロボコンデンサ5として用いられるシート型フィルムコンデンサ5aの構造説明図であり、図7は、作製工程の1段階における主要部の外観図である。以下、作製工程にそって、その構造を説明する。
【0058】
まず、アルミ箔等の部品の各仕様を確認後、陽極箔(高純度アルミニウム)40、陰極箔41(アルミニウム)及びセパレータ(電解コンデンサ紙)42を所定の形に裁断し、積層する。これが、図7(A)に示した状態である。
【0059】
次に、陽極タブ(Al)45と陰極タブ(Al)46とにリード端子47(アルミ箔47aの表面を絶縁樹脂47bで被覆したもの)をレーザ溶接で接合する。これが、図7(B)に示した状態である。リード端子47は、アルミ箔47aが陽極タブ45と陰極タブ46とを機械的に補強するとともに、アルミ箔47aを被覆している絶縁樹脂47bが後述のアルミソフトケース(アルミラミネートフィルム製)44のフィルム面と密着して封止を形成するためのものである。
【0060】
次に、全体を筒状のアルミソフトケース(アルミラミネートフィルム製;アルミ面を外側にしている)44に挿入し、ソフトケースのリード端子47側を熱シール加工及びプレス加工で封止した後、電解液(エチレングリコール溶液)43を注入してセパレータ(電解コンデンサ紙)42に含浸させる。その後、アルミソフトケース43の反対側を減圧下で熱シール加工及びプレス加工で封止した後、エージングする。
【0061】
次に、フィルムコンデンサ5aのサイズ(投影長さ)ができるだけ小さくなるように、端子の反対側で横に延びたソフトケースのプレスシール部分を折り畳み、保護層及び絶縁層を兼ねたラベルテープ(絶縁テープ)49を貼り付けた後、リード端子47のアルミ面47aに外装接続端子48(ポリイミドの絶縁樹脂基板48bにはんだメッキ銅箔48aを付着させたもの)のはんだメッキ銅箔48aをレーザ溶接ではんだ付けして接合する。これが、図7(C)に示した状態である。その後、エージングして検査を行う。
【0062】
図6には、シート型フィルムコンデンサ5aとして、電極箔を複数枚積層したタイプのものを示したが、これ以外にも、電極箔を巻回した後に押圧して偏平形にするタイプのものも使用可能である。
【0063】
図8は、シート型フィルムコンデンサ5aをリード端子部47において屈曲させてストロボ回路基板10に実装した状態を示す概略断面図である。このようにすると、リード端子部47がストロボ回路基板10上に占める投影長さが短縮され、リード端子部47が原因でストロボ回路基板10が一方向に長すぎる形状になってしまうのを防止することができる。もちろん、屈曲させずに実装することもできる。シート型フィルムコンデンサ5aの下方のストロボ回路基板10上には、高さの低い電子部品62が搭載されており、ストロボ装置をコンパクトにする上で役立っている。
【0064】
図9は、本実施の形態において、電池20として用いられる平板角形のリチウムイオン電池20aの構造説明図(a)と、シート状のリチウムポリマー電池20bの構造説明図(b)とである。これらの電池のいずれかを、外付けストロボ装置の外形サイズに合わせて作製し、これを専用バッテリーとしてストロボ装置に搭載する。
【0065】
図1は、シート型フィルムコンデンサ5aをリード端子部47において屈曲させてストロボ回路基板10に表面実装し、ストロボ回路基板10の裏面側にその外形サイズに合わせて作製したリチウムイオン電池20aを搭載した、外付けストロボ装置主要部の上面図と正面図と側面図(a)、正面外観図(b)、及び、シート型フィルムコンデンサ5aを引き上げて、ストロボ回路基板10の実装状態が見えるようにした外観図(c)である。
【0066】
図1でまず注目されるのは、ほぼ直方体の薄型コンパクトな外形の中に、ストロボ装置の全ての部品が、ほとんどデッドスペースなしに収められている点である。この構造が実現した要因は2つある。
【0067】
1つ目は、大きな3つの部品、リチウムイオン電池20a、ストロボ回路基板10、そしてシート型フィルムコンデンサ5aのいずれもが平板角形の形状であるため、デッドスペースを生じることなく、これらを積層できたことである。
【0068】
2つ目は、シート型フィルムコンデンサ5aをストロボ回路基板10に直接実装したことである。図1(a)の、特に正面図に示されているように、高さの高い部品類、例えばフラッシュランプ1やスパークコイル11や昇圧型発振トランス22が、シート型フィルムコンデンサ5aとぶつかり合うことなく空間を分け合うように、ストロボ回路基板10の上に配置されている。その結果、上面図及び側面図からわかるように、部品搭載後のストロボ回路基板10の高さが、一部のところで突出して高くなるというようなことがなく、各場所ごとによく揃っている。これがデッドスペースが生じにくい理由である。
【0069】
図1(c)は、シート型フィルムコンデンサ5aを引き上げて、ストロボ回路基板10の実装状態が見えるようにした外観図であるが、この図から、実装状態でシート型フィルムコンデンサ5aの下方になるストロボ回路基板10の上にも、高さの低い部品類が密に搭載され、その上部に残された空間を埋めるようにシート型フィルムコンデンサ5aが搭載されていることがわかる。シート型フィルムコンデンサ5aを実装していなければ、この空間はデッドスペースになっていた部分であり、本実施の形態では、従来デッドスペースになっていた空間にシート型フィルムコンデンサ5aを配置することによって、ほとんどデッドスペースのない構造を実現している。
【0070】
図2は、電子機器装置であるカメラ50と一体化できるようにデザインされた筐体に収められた薄型外付けストロボ装置51の外観図である。図2(a)に示すように、ストロボ装置51は、カメラ50と接続部52で機械的に結合され、ロック機構53で固定される。接続部52は、電気的接続が機械的な接続と同時に形成されるように構成されている。図2(d)に示すように、背部のほぼ全面に電池収納部54が設けられ、サイズに比して容量の大きな電池を搭載することができる。
【0071】
図10は、本実施の形態に基づくストロボ装置が小型で薄型であることを生かして、カメラの可動部102にストロボ装置を内蔵させたデジタルスチルカメラの例100の外観斜視図と外観裏面図である。可動部102には、レンズ103とフラッシュランプ104内蔵のストロボ装置が搭載され、カメラ本体101の向きを固定したまま、180度異なる方向を撮影することができる。
【0072】
図11は、デジタルスチルカメラ100の内部構成を示すブロック図の一例である。
【0073】
デジタルスチルカメラ100の撮像系には、被写体の像を受光面に結像させて光電変換し、画像データとして出力する撮像部302と、デジタルスチルカメラ30全体の制御を行うと共に、画像データのサンプリングタイミング制御、画像データの記録制御、通信制御、表示制御、画像を分類したディレクトリの生成等の制御を行う中央演算処理装置(CPU)304と、ホワイトバランス補正、ガンマ補正等の処理を行なう信号処理部306と、アナログの画像信号をデジタルの画像データに変換するA/D(アナログ/デジタル)変換器308とが設けられている。
【0074】
また、デジタルスチルカメラ100の入力系には、シャッターボタン、モード切り替えダイヤル、メニューキー、マルチファンクションの十字キー等を含む操作部310と、前記操作部310で入力した各々の情報の信号を変換するポートである、I/O(入力/出力)ポート312とが設けられている。
【0075】
デジタルスチルカメラ100の画像変換系には、画像データをJPEGやMPEGに代表される手法で圧縮制御したり、圧縮したデータを伸張展開制御する処理を行う圧縮伸張部320と、画像データを着脱可能なメモリーカード322にカードスロット324を介して記録したり読み出したりするためにデータを変換するカードインターフェース326とが設けられている。
【0076】
CPU304には、動作プログラムや各定数が記憶されているROM(読み出し専用メモリ)と、プログラム実行時の作業領域となると共に、画像を記録することが可能な記憶手段であるRAM(ラム:Random Access Memory)により構成されているシステムメモリ330と、デジタルスチルカメラ30の動作に関する各種定数や各種情報を電源遮断時にも記憶し続けることが可能な記憶手段である不揮発性メモリ332と、撮影日時などを管理するためのカレンダ時計334と、ストロボ装置340の発光を制御するストロボ制御部342とがバス350を介して接続されている。
【0077】
デジタルスチルカメラ100の表示系には、液晶モニタ372と、画像データを液晶モニタ372に表示するための信号に変換するD/A(デジタル/アナログ)変換器374と、表示する画像や情報を一時記憶するためのVRAM(ビデオラム)等で構成されているフレームメモリ376と、名前、或いはコマンドやパラメータ等のメッセージなどの文字データを画像データに重ねて表示するOSD(オンスクリーンディスプレイ:On Screen Display)機能部378とが設けられている。
【0078】
なお、デジタルスチルカメラ100は、画像フォーマット、画素数、圧縮率、ファイルサイズ、画像アスペクト比などの画像記録情報を適宜設定できる様になっており、撮影によって取得した画像データは、設定された画像記録情報に基づいて自動的に記録処理が行われる。
【0079】
以上、本発明を好ましい実施の形態に基づいて説明したが、本実施の形態のポイントは、撮影用ストロボ装置を薄型化し、デザイン性およびファッション性を高めたデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置を提供可能にした点にある。
【0080】
本発明はこれらの実施の形態に何ら限定されるものではなく、電気回路や構成部品、ストロボ装置の形態等、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜選択可能であることは言うまでもない。
【0081】
例えば、本実施の形態では、本発明をデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、これ以外にも、携帯電話、PDA(携帯情報端末装置)、腕時計型ないしペンダント型携帯情報端末等の、撮影機能を備えた情報機器に広く適用可能である。本発明の採用により、フラッシュ発光機能を備えた撮影機能付き情報機器を、小型軽量で、かつデザイン性やファッション性に優れたスタイリッシュな形で実現することが可能となる。
【0082】
【発明の作用効果】
本発明によれば、コンデンサが扁平な形状を有し、且つコンデンサを充電する手段を設けた回路基板に表面実装されているので、ストロボ装置全体の形状を、一部が部分的に突出することの無い、薄型の板状に整えることが容易であり、その際、デッドスペースができるだけ少なくなるように、コンデンサも含めて回路基板上の部品配置を最適化することができ、且つ両者を接続する手段を別個に必要としないので、コンデンサが可能な限りコンパクトに実装されたストロボ装置或いはストロボ装置が内蔵若しくは外付けされた電子機器装置を低コストで提供することができる。また、これらの装置では、両者の接続のための配線の引き回し等が無いので、絶縁性を確保し、ノイズの発生を抑え、放電特性を向上させることが容易である。
【0083】
また、コンデンサを充電する電流をパルス状に制御して、放電管の放電の前後は連続して充電動作を行い、無発光時の待機状態には間欠的に充電動作を行うので、ストロボ装置を低消費電力で動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態に基づく、シート型フィルムコンデンサと平板角型リチウムイオン電池とで構成した外付けストロボ装置主要部の構造を示す上面図、正面図、及び側面図と、ストロボ装置主要部の外観図(b)と、シート型フィルムコンデンサを引き上げ、ストロボ回路基板の実装状態を見やすくした主要部の外観図(c)とである。
【図2】同、薄型外付けストロボ装置の外観図である。
【図3】同、フラッシュ発光動作の概略を説明する、ストロボ装置の充電回路及び放電制御回路の概略回路図である。
【図4】同、電池駆動の昇圧型DC−DCコンバータを高圧電源として用いる、ストロボコンデンサの充電回路の一例を示す回路図である。
【図5】同、ストロボコンデンサの充電電流の波形の一例を示す図である。
【図6】同、シート型フィルムコンデンサの構造を説明する概略斜視図である。
【図7】同、シート型フィルムコンデンサの作製工程の1段階における主要部の外観図である。
【図8】同、シート型フィルムコンデンサのストロボ回路基板への実装状態を示す概略断面図である。
【図9】同、電池20として用いられる、平板角形のリチウムイオン電池の構造説明図(a)、及びシート状のリチウムポリマー電池の構造説明図(b)である。
【図10】同、ストロボ装置内蔵デジタルスチルカメラの外観斜視図と外観裏面図の一例である。
【図11】同、デジタルスチルカメラの内部構成を示すブロック図の一例である。
【図12】従来ストロボコンデンサとして用いられてきた円筒型のアルミ電解コンデンサの構造を説明する説明図である。
【図13】従来の円筒型ストロボコンデンサと、円筒形電池(単4電池)(a)、又は平板角形の電池(リチウムイオン電池)(b)とで外付けストロボ装置を構成した例である。
【符号の説明】
1…フラッシュランプ、2…陽極、3…陰極、4…トリガ電極、
5…ストロボコンデンサ、5a…シート型フィルムコンデンサ、6…高圧電源、
7…充電スイッチ、8…充電抵抗、10…ストロボ回路基板、
11…スパークコイル、11a…1次コイル、11b…2次コイル、
12…トリガコンデンサ、13…トリガコンデンサ充電抵抗、
14…電圧調整抵抗、15…トリガスイッチ(例えば、カメラのX接点)、
20…平板型電池、20a…平板角形のリチウムイオン電池、
20a…シート状のリチウムポリマー電池、21…充電スイッチ、
22…昇圧型発振トランス、22a…1次巻き線、22b…2次巻き線、
23…スイッチングトランジスタ(スイッチ素子)、
23a…ゲート電極(制御電極)、25a…接続端子(チャージ端子)、
26…整流用ダイオード、27…コンパレータ、30…デジタルスチルカメラ、
40…陽極箔(高純度アルミニウム)、41…陰極箔(アルミニウム)、
42…セパレータ(電解コンデンサ紙)、
43…電解液(エチレングリコール溶液)、
44…アルミソフトケース(アルミラミネートフィルム製)、
45…陽極タブ(アルミ箔)、46…陰極タブ(アルミ箔)、
47…リード端子、47a…アルミ箔、47b…絶縁樹脂、
48…外装接続端子、48a…はんだメッキ銅箔、48b…絶縁樹脂基板、
49…ラベルテープ(絶縁テープ)、50…カメラ、
51…薄型外付けストロボ装置、52…接続部、53…ロック機構、
54…電池収納部、61…はんだ、62…他の電子部品、
85…円筒型のストロボコンデンサ、90…円筒形の電池、
100…デジタルスチルカメラ、101…カメラ本体、102…可動部、
103…レンズ、104…ストロボ装置

Claims (8)

  1. 閃光光源である放電管の放電エネルギーを蓄えるコンデンサが、扁平な形状を有すると共に且つ前記放電エネルギーを前記コンデンサに充電する手段を設けた回路基板に表面実装されている、ストロボ装置であって、
    前記コンデンサの陽極タブ及び陰極タブがそれぞれ導電箔に接合され、これらの導電 箔の各一端部を残して前記それぞれの導電箔が共通の絶縁物質で被覆され、前記導電箔 の前記一端部がそれぞれ、絶縁材に支持された導電層に接合され、
    前記導電層が前記回路基板の一方の面上の配線に接続固定されると共に、前記導電箔 と前記絶縁物質とからなるリード端子部において前記絶縁物質と共に前記導電箔が前記 回路基板の前記一方の面上で屈曲されて前記コンデンサの扁平な面が前記一方の面に略 平行にして重なるように表裏反転され、これによって前記コンデンサが前記回路基板 前記一方の面との間に一定の間隙を置いた状態で前記回路基板の前記一方の面に実装さ れており、
    この実装状態において、前記放電管が前記コンデンサとは別位置にて前記回路基板 前記一方の面に配置され、かつ、前記間隙内にて別の電子部品が前記回路基板の前記一 方の面に配置されている
    ストロボ装置。
  2. 前記別位置には、前記放電管と共にスパークコイル及び昇圧型トランスが配置されている、請求項1に記載したストロボ装置。
  3. 前記コンデンサが積層型もしくは巻回型のフィルム若しくはシートコンデンサである、請求項1に記載したストロボ装置。
  4. 前記コンデンサを充電する電源が、平板角形若しくは平板形の電池であって前記コンデンサとは反対側にて前記回路基板と略平行に前記回路基板に固定されている、請求項1に記載したストロボ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載したストロボ装置が内蔵若しくは外付けされ、前記ストロボ装置の発光を制御できる、電子機器装置。
  6. 電子機器装置本体に対し、ストロボ装置を収容した筐体が着脱可能に取り付けられている、請求項に記載した電子機器装置。
  7. 前記コンデンサを充電する電流がパルス状に制御され、前記放電管の放電発光の前後は連続して充電動作が行われ、無発光時の待機状態には間欠的に充電動作が行われる、請求項に記載した電子機器装置。
  8. 撮像装置として構成され、前記ストロボ装置の発光動作を前記撮像装置のシャッター操作に応じて行う、請求項に記載した電子機器装置。
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