JP4581293B2 - 騒音制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人為的に発生させた制御音を騒音に干渉させることにより、所定の受聴エリア内での騒音を低減する騒音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタル信号処理技術を用いてスピーカから制御音を発生させ、この制御音を騒音に干渉させることにより、予め設定された受聴エリア内での騒音を低減する騒音制御装置が知られている。
【0003】
ここで、図7は、一般的な騒音制御装置の構成を表すブロック図である。
図示の如く、騒音制御装置は、騒音源の騒音を検出する騒音源マイクロフォン101と、騒音に干渉させる制御音を発生させるスピーカ102と、受聴エリアに設置され、スピーカ102からの制御音と騒音との合成音を検出する受聴エリアマイクロフォン103と、騒音源マイクロフォン101からの騒音検出信号、及び受聴エリアマイクロフォン103からの誤差検出信号を、それぞれサンプリングしてデジタル値に変換するA/D変換器104,105と、A/D変換器104からの騒音検出データに基づいて、A/D変換器105からの誤差検出データが最小となるようにスピーカ102に制御音を発生させるための制御データを生成する信号処理部110と、信号処理部110が生成した制御データを、アナログ信号である制御信号に変換するD/A変換器106とを備えている。
【0004】
そして、信号処理部110は、A/D変換器104にて検出された騒音検出データに−1を乗算して符号変換する演算器111と、演算器111の出力から制御データを生成するフィルタ112と、誤差検出信号に基づいてフィルタの係数を更新する係数更新器113とからなる。
【0005】
なお、フィルタ112は、FIR(Finite Inpulse Response )フィルタとして構成されたものであり、具体的には、演算器111からの符号反転データとフィルタの特性(伝達関数)を決める係数との畳み込み演算を実行するものである。また、係数更新器113は、例えば、公知のLMS(Least Mean Square :最小自乗平均法)アルゴリズムを用いて、フィルタ係数を更新するようにされており、フィルタ112及び係数更新器113は、いわゆる適応フィルタとして構成されている。
【0006】
このように構成された騒音制御装置では、受聴エリア内で騒音と逆位相となるような制御音がスピーカ102から発生し、この制御音と騒音とが干渉して打ち消し合うことにより、受聴エリアでの騒音を低減させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、騒音制御装置により、消音効果(例えば、騒音を−10dB以下に低減)が得られる範囲(以下「消音エリア」という)は、制御ポイント(ここでは受聴エリアマイクロフォン)を中心として形成され、その大きさは騒音に含まれる周波数成分によって決まる。
【0008】
例えば、騒音の周波数成分が400Hz程度の場合、消音エリアの半径は約5cmであり、これは騒音の周波数成分が高いほど小さくなる。つまり、消音効果が得られる範囲(以下「受聴エリア」という)は、騒音に含まれる周波数成分の最大周波数によって制限されることになる。
【0009】
そして、上述の騒音制御装置を自動車の車室内に適用した場合、受聴エリアが運転者の耳の周辺に位置するように設定されるが、受聴エリアが小さいため、運転者がわずかに動いただけでも、運転者の耳が受聴エリアから外れてしまい、せっかく装置を設置しても、その効果を充分に発揮させることができないという問題があった。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するために、騒音の持つ周波数成分によらず、必要な大きさの消音エリアを常に確保できる騒音制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための発明である請求項1記載の騒音制御装置では、騒音源の近傍に設置された騒音検出手段が騒音を検出し、制御信号生成手段が、騒音検出手段からの騒音信号に基づいて制御信号を生成し、この制御信号に基づいて制御音発生手段が制御音を発生させる。
【0012】
なお、制御信号生成手段では、演算手段が、騒音信号の符号を変換し、その演算手段の出力に基づいて、フィルタ手段が制御信号を生成する。この時、誤差検出手段が、受聴エリアに設定された複数の制御ポイントにて、制御スピーカが発生させた制御御と騒音源からの騒音との合成音を検出し、制御ポイントのそれぞれに対応して設けられた係数更新手段が、各制御ポイントに対応する誤差検出信号に基づき、誤差検出信号が最小となるようなフィルタ係数を繰り返し生成する。
【0013】
そして、周波数分析手段が、騒音検出信号から予め設定されたしきい値以上の信号強度を有する周波数成分の最大周波数を特定し、その特定された周波数に従って、選択手段が、1ないし複数の制御ポイントを選択し、更新制御手段が、その選択された制御ポイントに対応する各係数更新手段が生成したフィルタ係数を、順番にフィルタ手段に供給する。これにより、フィルタ手段は、選択された制御ポイント毎の制御信号を時分割で生成し、その結果、選択された制御ポイントのそれぞれについて、その制御ポイントを中心とする消音エリアが形成されることになる。
【0014】
なお、騒音に含まれる周波数成分の最大周波数が大きくなるほど、消音エリアは小さくなるが、その最大周波数に応じて、選択する制御ポイント、即ち生成する消音エリアの数及び位置を適宜を切り替えることにより、常に、受聴エリアの全体を消音エリアにて覆い尽くすことが可能となる。
【0015】
従って、本発明の騒音制御装置によれば、騒音に含まれる周波数成分の最大周波数によらず、必要な大きさの消音エリアを常に確保することができる。
なお、選択手段は、請求項2記載のように、生成された消音エリアにて受聴エリアの全体が覆われ、且つ生成数が最少となるように制御ポイントを選択するように構成することが望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、デジタル信号処理技術を用いてスピーカから制御音を発生させ、この制御音を騒音に干渉させることにより、予め設定された受聴エリアでの騒音を低減する能動騒音制御(ANC:Active Noise Control)を実現する第1実施形態の騒音制御装置の構成を表すブロック図である。
【0024】
図示の如く、本実施形態の騒音制御装置は、騒音源の騒音を検出する騒音検出手段としての騒音源マイクロフォン1と、騒音に干渉させる制御音を発生させる制御音発生手段としてのスピーカ2と、受聴エリア内の均等に分布するように設定された制御ポイントにそれぞれ設置され、スピーカ2からの制御音と騒音との合成音を検出する9個の受聴エリアマイクロフォンM1〜M9からなる誤差検出手段としての誤差検出部3と、騒音源マイクロフォン1からの騒音検出信号をサンプリングしてデジタル値に変換するA/D変換器4と、受聴エリアマイクロフォンM1〜M9毎に設けられ、各受聴エリアマイクロフォンMi(i=1〜9)からの誤差検出信号をそれぞれサンプリングしてデジタル値に変換するA/D変換器ADi(図2参照)からなるA/D変換器群5と、A/D変換器4からの騒音検出データに基づいて、A/D変換器群5からの誤差検出データが最小となるようにスピーカ2に制御音を発生させるための制御データを生成する信号処理部10と、信号処理部10が生成した制御データを、アナログ信号である制御信号に変換するD/A変換器6とを備えている。
【0025】
そして、信号処理部10は、図2に示すように、騒音検出データに−1を乗算して符号変換する演算手段としての演算器11と、演算器11からの符号反転データから制御データを生成するフィルタ手段としてのフィルタ12と、A/D変換器AD1〜AD9のそれぞれに対応して設けられ、A/D変換器ADiからの誤差検出信号が最小となるようなフィルタ12の係数を繰り返し生成する係数更新手段としての係数更新器Kiからなる係数更新部13と、A/D変換器4からの騒音検出信号から、予め設定されたしきい値以上の信号強度を有する周波数成分の最大周波数を特定する周波数分析手段としての周波数分析器14と、周波数分析器14にて特定された最大周波数に従って、1ないし複数(最大9個)の制御ポイントを選択する選択手段としての選択器15と、選択器15にて選択された制御ポイントに対応する全ての係数更新器からのフィルタ係数を、フィルタ12に順番に供給することにより、フィルタ12に制御ポイント毎の制御データを時分割で生成させる更新制御手段としての更新制御部16とを備えている。
【0026】
なお、フィルタ12は、FIR(Finite Inpulse Response )フィルタとして構成されたものであり、具体的には、更新制御部16を介していずれかの係数更新器Kiが設定するフィルタ係数と、演算器11からの符号反転データとの畳み込み演算を実行するものである。
【0027】
また、係数更新器K1〜K9は、例えば、公知のLMS(Least Mean Square :最小自乗平均法)アルゴリズムを用いて、フィルタ12の係数を生成するようにされており、フィルタ12と共に、いわゆる適応フィルタを構成している。
また、選択器15には、周波数分析器14での検出周波数と、選択すべき制御ポイントとを対応づけたテーブルが予め用意されており、このテーブルに従って制御ポイントの選択を行う。
【0028】
なお、テーブルは以下のように設定されている。即ち、可聴周波数範囲を3分割し、最も周波数の低い第1周波数範囲に検出周波数が属している場合には、受聴エリアマイクロフォンM5が設置された受聴エリアの中心に位置する制御ポイントのみを選択し、真ん中の第2周波数範囲に検出周波数が属している場合には、受聴エリアマイクロフォンM2,M4,M6,M8が設置された4カ所の制御ポイントを選択し、最も周波数の高い第3周波数範囲に検出周波数が属している場合には、9カ所全ての制御ポイントを選択するように設定されている。
【0029】
このように構成された本実施形態の騒音制御装置では、更新制御部16が、係数更新器Kiが生成したフィルタ係数をフィルタ12に供給している時には、係数更新器Kiに対応する制御ポイント(ここでは受聴エリアマイクロフォンMiの設置位置)を中心とした消音エリアが生成されることになる。そして、選択器15により複数の制御ポイントが選択されている時には、選択された全ての制御ポイントに消音エリアが生成され、生成された全ての消音エリアを合成した範囲にて、消音効果が得られることになる。
【0030】
即ち、検出周波数が、第1周波数範囲に属する場合には、図3(a)に示すように、受聴エリアマイクロフォンM5を中心とした1個の消音エリアが生成され、また、第2周波数範囲に属する場合には、図3(b)に示すように、受聴エリアマイクロフォンM2,M4,M6,M8を中心とした4個の消音エリアが形成され、更に、第3周波数範囲に属する場合には、図1に示すように、受聴エリアマイクロフォンM1〜M9を中心とした9個の消音エリアが形成されることになる。
【0031】
但し、第1〜第3周波数範囲の境界、及び受聴エリアマイクロフォン(制御ポイント)M1〜M9の配置間隔は、第1周波数範囲の上限周波数を含んだ騒音が発生している時の消音エリアが、騒音の周波数成分によらず常に消音効果が得られるべき受聴エリア以上となり、第2周波数範囲の上限周波数を含んだ騒音が発生している時の消音エリアの半径が、図中で縦横方向に隣接する受聴エリアマイクロフォン間(例えばM1−M4間,M4−M5間など)の距離以上となり、制御すべき最大周波数を含んだ騒音が発生している時の消音エリアの半径が、図中で斜め方向に隣接する受聴エリアマイクロフォン間(例えばM2−M4間,M4−M8間など)の距離の半分以上となるように設定されている。
【0032】
このように、本実施形態の騒音制御装置によれば、騒音に高い周波数成分が含まれる等して、単独の制御ポイントでは充分な大きさの消音エリアを確保できない場合でも、複数の制御ポイント(受聴エリアマイクロフォンの設置位置)にて消音エリアを同時に発生させることができるため、所望の大きさの受聴エリアを常に確保することができる。
【0033】
なお、本実施形態では、周囲の状況によらず一定範囲の受聴エリアが確保されるように、制御ポイントを選択するようにされているが、周囲の状況に応じて、受聴エリアの大きさを変化させるように構成してもよい。
また、本実施形態では、受聴エリア内に9個の制御ポイントを格子点状に設定したが、制御ポイントの数は8個以下、或いは10個以上であったり、制御ポイントの配置は、例えば同心円状であってもよく、これらは、受聴エリアの形状や大きさに応じて、受聴エリアを消音エリアにて効率良く(最小限の数にて)覆い尽くすことができるように設定すればよい。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。
【0034】
図4(a)は、デジタル信号処理技術を用いてスピーカから制御音を発生させ、この制御音を騒音に干渉させることにより、予め設定された受聴エリアでの騒音を低減する本実施形態の騒音制御装置の構成を表すブロック図である。
図示の如く、本実施形態の騒音制御装置は、騒音源の騒音を検出する騒音検出手段としての騒音源マイクロフォン21と、騒音に干渉させる制御音を発生させる制御音源としてのスピーカ22と、騒音源マイクロフォン21からの騒音検出信号をサンプリングしてデジタル値に変換するA/D変換器24と、A/D変換器24からの騒音検出データに基づいて、スピーカ22に制御音を発生させるための制御データを生成する信号処理部30と、信号処理部30が生成した制御データを、アナログ信号である制御信号に変換するD/A変換器26とを備えている。
【0035】
そして、信号処理部30は、騒音検出データに−1を乗算して符号変換する演算器31と、演算器31からの符号反転データから制御データを生成するフィルタ32と、受聴エリア内に設定された9個の制御ポイントP1〜P9(図5参照)毎に予め用意されたフィルタ係数を、フィルタ32に順番に供給することにより、フィルタ32に制御ポイント毎の制御データを時分割で生成させる係数制御器33とを備えている。
【0036】
フィルタ32は、第1実施形態と同様に、FIRフィルタとして構成されたものであり、係数制御器33から供給されるフィルタ係数と、演算器31からの符号反転データとの畳み込み演算を実行するものである。
また、係数制御器33に用意されたフィルタ係数は、次のようにして設定されたものである。即ち、図5に示すように、騒音源をN、騒音源から制御ポイントPi(i=1〜9)に到る音響伝達経路の伝達関数をHni、スピーカ22が発生する制御音をV、スピーカ22から制御ポイントPiに到る音響伝達経路の伝達関数をHviとすると、これらが(1)式の関係にある時に、制御ポイントPiでの制御音Vと騒音Nとは打ち消し合うことになり、この(1)式から、制御音Vは(2)式で表すことができる。
【0037】
V・Hvi+N・Hni=0 (1)
V=−N・Hni/Hvi (2)
そして、演算器31の出力が−Nとなることから、フィルタ22の特性がHni/Hviとなるようにフィルタ係数を設定すればよいのである。
【0038】
このように構成された本実施形態の騒音制御装置では、係数制御器33が、制御ポイントPiに対応したフィルタ係数をフィルタ32に供給している時には、この制御ポイントPiを中心とした消音エリアが生成されることになり、時分割で全ての制御ポイントP1〜P9に対応した制御を行っているため、全ての制御ポイントP1〜P9に消音エリアが生成され、生成された全ての消音エリアを合成した範囲にて消音効果が得られることになる。
【0039】
但し、制御ポイントP1〜P9の配置間隔は、制御すべき最大周波数を含んだ騒音が発生している時の消音エリアの半径が、図中で斜め方向に隣接する受聴エリアマイクロフォン間(例えばM2−M4間,M4−M8間など)の距離の半分以上となるように設定されている。
【0040】
従って、本実施形態の騒音制御装置によれば、消音エリアが最も小さくなる時にでも、必要な大きさの受聴エリアを確実に発生させることができる。しかも、この制御ポイント数や制御ポイントの位置を適宜選択することによって、受聴エリアの大きさや形状を任意に設定することができる。
【0041】
なお、本実施形態において、信号処理部30では、係数制御器33が各制御ポイントP1〜P9に対応するフィルタ係数を、フィルタ32に順次供給して、フィルタ32に各制御ポイントP1〜P9に対する制御を時分割で行わせるようにされているが、図4(b)に示す信号処理部30bのように、フィルタ32,係数制御器33の代わりに、制御ポイントP1〜P9と同数のフィルタからなるフィルタ群32aと、フィルタ群32aを構成する各フィルタが生成する制御データを、D/A変換器6に順番に出力する時分割出力器34とを設けても、同様の効果を得ることができる。なお、この場合、各フィルタのフィルタ係数は、固定値を用いればよい。
【0042】
また、本実施形態では、演算器31の出力を、フィルタ22を用いて時間領域にて処理しているが、図6(a)に示す信号処理部30bのように、演算器31からの符号反転データをFFT処理器37にてフーリエ変換することにより周波数領域の信号に変換し、この周波数領域の信号と、係数制御部36に用意されたフィルタ係数とを演算器35にて乗算し、その乗算結果を逆FFT処理器38にて逆フーリエ変換することにより時間領域の信号に変換して出力するように構成してもよい。
【0043】
但し、係数制御部36は、信号処理部30の係数制御器33と同様に、受聴エリア内に設定された9個の制御ポイントP1〜P9(図5参照)毎に予め用意されたフィルタ係数を、演算器35に順番に供給することにより、演算器35に制御ポイント毎の制御データを時分割で生成させるように構成されていると共に、フィルタ係数は、係数制御器33に用意されたフィルタ係数に基づき、このフィルタ係数にて表される伝達関数を、フーリエ変換することにより生成されたものが用意されている。
【0044】
この場合、信号処理部30bは、信号処理部30が時間領域で行っている処理を、周波数領域で行っているだけであり、従って、信号処理部30の場合と、全く同様の効果を得ることができる。
なお、信号処理部30に対する信号処理部30aの場合と全く同様に、図6(b)に示す信号処理部30cのように、信号処理部30bの演算器35及び係数制御部36の代わりに、制御ポイントP1〜P9と同数の演算器からなる演算器群35aと、演算器群35aを構成する各演算器が生成する制御データを、逆FFT処理器38に順番に出力する時分割出力器34とを設けてもよい。
【0045】
この場合、逆FFT処理器38は、時分割出力器34の入力側に、演算器群35aを構成する各演算器毎に設けてもよい。
また、信号処理部10,20,20a〜20cにおいて、演算器11,313を省略し、その機能をフィルタ12,32や演算器35に持たせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の騒音制御装置の構成、及び受聴エリアマイクロフォン(制御ポイント)の配置を表す説明図である。
【図2】信号処理部の構成を表すブロック図である。
【図3】騒音制御装置が生成する消音エリアの状態を表す説明図である。
【図4】第2実施形態の騒音制御装置、及びその変形例の構成を表すブロック図である。
【図5】制御ポイントの配置及びフィルタ係数の設定方法を表す説明図である。
【図6】第2実施形態の変形例の構成を表すブロック図である。
【図7】従来装置の構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
1,21…騒音源マイクロフォン 2,22…スピーカ
3…誤差検出部 4,24…A/D変換器 5…A/D変換器群
6,26…D/A変換器 10,30,30a〜30c…信号処理部
11,31…演算器 12,22,32…フィルタ
13…係数更新部 14…周波数分析器 15…選択器
16…更新制御部 32a…フィルタ群 33,36…係数制御部
34…時分割出力器 35…演算器 35a…演算器群
37…FFT処理器 38…逆FFT処理器
M1〜M9…受聴エリアマイクロフォン P1〜P9…制御ポイント
Claims (2)
- 制御音を発生させる制御音発生手段と、
騒音源の近傍に設置され騒音を検出する騒音検出手段と、
該騒音検出手段からの騒音信号に基づいて前記制御音を発生させるための制御信号を生成する制御信号生成手段と、
を備え、前記騒音に前記制御音を干渉させることにより予め設定された受聴エリア内での騒音を低減する騒音制御装置において、
前記制御信号生成手段は、
前記騒音検出信号の符号を変換する演算手段と、
任意に設定可能なフィルタ係数により決定される特性に従って、前記演算手段の出力から、前記制御音を発生させるための制御信号を生成するフィルタ手段と、
前記受聴エリアに設定された複数の制御ポイントにて、前記制御スピーカが発生させた制御音と前記騒音との合成音を検出する誤差検出手段と、
前記制御ポイントのそれぞれに対応して設けられ、前記制御ポイントに対応する誤差検出信号に基づき、該誤差検出信号が最小となるような前記フィルタ係数を繰り返し生成する複数の係数更新手段と、
前記騒音検出信号から、予め設定されたしきい値以上の信号強度を有する周波数成分中の最大周波数を特定する周波数分析手段と、
該周波数分析手段にて特定された周波数に従って、1ないし複数の前記制御ポイントを選択する選択手段と、
該選択手段にて選択された制御ポイントに対応する各係数更新手段が生成したフィルタ係数を順番に前記フィルタ手段に供給することにより、選択された制御ポイント毎の制御信号を前記フィルタ手段に時分割で生成させる更新制御手段と、
を設けたことを特徴とする騒音制御装置。 - 前記選択手段は、生成される消音エリアによって前記受聴エリアの全体が覆われ、且つ生成数が最少となるように前記制御ポイントを選択することを特徴とする請求項1記載の騒音制御装置。
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