JPH05333870A - アクティブ消音装置 - Google Patents

アクティブ消音装置

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JPH05333870A
JPH05333870A JP4140280A JP14028092A JPH05333870A JP H05333870 A JPH05333870 A JP H05333870A JP 4140280 A JP4140280 A JP 4140280A JP 14028092 A JP14028092 A JP 14028092A JP H05333870 A JPH05333870 A JP H05333870A
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JP
Japan
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adaptive filter
noise
reference signal
update
coefficients
Prior art date
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Pending
Application number
JP4140280A
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English (en)
Inventor
Koji Iwase
幸司 岩瀬
Shinichi Shimoide
新一 下出
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】消音動作を適応時に実行するのに必要な適応フ
ィルタ10を複数のブロックに分割し、これをサンプリ
ング毎に切り換えて係数の更新計算を実行することを特
徴とするアクティブ消音装置。 【効果】適応フィルタの更新に必要な演算量を大幅に軽
減できるので、サンプリングの高速化及び演算量の余裕
により多機能化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、騒音源からの伝搬音波
に対して逆位相で、かつ、同一音波を新たに発生させ、
消音する消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機器などから発生する騒音を減少するに
は、様々な手法がある。これらの方法の中で、管路内を
伝搬する騒音に対して実用化されている能動型消音器、
即ち、騒音源から伝搬してきた騒音に対して同一音圧で
逆位相の付加音を放射して音波の干渉を利用して消音効
果を得るアクティブノイズコントロール(ANC)とい
う技術を利用した消音装置が着目されつつある。
【0003】この消音装置は、電子デバイス,信号処理
技術等の急速な発達に伴って、最近様々な観点からの研
究成果が次々に発表されている。しかし、解決すべき多
くの問題が山積みされている。
【0004】特に、騒音源の性質が時間的に変化する場
合には音源の性質が変化するよりも速く制御を行うこと
が必要である。このために、高速に制御を行うアルゴリ
ズムなどの開発が急務であるが、アルゴリズムは同一で
もより速く制御を行い、且つ、高速にデータのサンプリ
ングを行う手法の開発が待たれている。
【0005】ANCではFiltered-x LMS(最小二乗平均
法)と呼ばれる適応制御のアルゴリズムが用いられるこ
とが多い。このアルゴリズムは適応制御のアルゴリズム
の中では適応速度が遅いと言われているが、演算量が少
ない,必要なメモリが少ない,適応が安定して行われる
等の利点を持っている。
【0006】特開昭64−58200 号公報に記載のもので
は、制御用,パラメータ修正用の二つの係数格納用の記
憶装置と、二つの入力信号用の記憶装置とを持たせるこ
とによって、適応動作を高速に処理する方式をとってい
る。しかし、これらでは記憶容量が大きくなるなどの欠
点があり、係数更新時に要する時間はそれほどは低減さ
れない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ANCで用いられるFi
ltered-x LMS(最小二乗平均法)などの適応制御のアルゴ
リズムを用いたときに、制御に必要な処理数を低減する
ことによって、特に新しいハードを必要とすることなく
データのサンプリングを高くすることを可能とし、これ
によって、広い周波数範囲で消音効果を得ることを可能
にすることができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、騒音源からの伝搬音波に対して、逆位
相で、且つ、同一音圧の音波を発生させ所定位置でその
二つの音波の干渉により、消音を行うアクティブ消音装
置において、前記騒音源の騒音情報を検出し、電気信号
に変換する騒音情報検出手段と、前記所定位置周辺に設
けられた伝搬音波を前記所定位置において打ち消すため
の音波を放射する電気音響変換手段と、前記所定位置に
設けられた音響電気変換手段と、前記騒音情報検出手段
の出力信号を取り込み、音響電気変換手段の出力が最小
となるように前記電気音響変換手段に与える駆動信号を
作成する駆動信号作成手段と、騒音源からの伝搬音波に
対して、逆位相で同一音圧の音波を発生させ所定位置で
その二つの音波の干渉により、消音を行うアクティブ消
音装置において、前記騒音情報検出手段出力に畳み込み
積分を行い、電気音響変換手段に与える駆動信号を生成
するための適応フィルタを内部に持つ、適応フィルタの
係数を複数のブロックに分けて適応フィルタの係数更新
をデータのサンプリング毎に交互に行うことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明に係る消音装置では、騒音源からの音波
と電気音響変換手段からの音波とを干渉させて、音響電
気変換手段(エラーマイク),出力(エラー信号)が最
小となるように、騒音情報検出手段の出力信号から、駆
動信号作成手段により、電気音響変換手段への入力信号
を作成する。ここで、以下の説明のためにエラー信号を
e,騒音情報検出手段の出力信号をx,伝達関数特定手
段で得られた音響電気変換手段からエラーマイク迄の伝
達関数をC,駆動信号作成手段で騒音情報検出手段の出
力信号xに掛けられる重み関数をW,電気音響変換器の
入力をYとすると、YはWとXの畳み込み積分により演
算される。このYを電気音響変換器を通して出力し、エ
ラー信号eを小さくする訳であるが、Wの値を適応的に
制御する必要があり、Filtered-x LMSアルゴリズムで
は、 Wnew=Wold−2μ(CX)e という演算式で重み関数Wの更新が実行される。重み関
数Wは、制御の実行される環境及び対象とする騒音の性
質によってその長さが決定される。このうち、CXの演
算部分は別に行ってRという値にしておくと、係数更新
の総演算量は、重み関数の長さをnとして、乗算(n+
1),加算nとなり、さらに電気音響変換器の数や音響
電気変換器の数が多い場合には、その演算量はかなりの
量に達する。そこで、重み関数Wの更新を複数のブロッ
クに分割し、それぞれをサンプリング毎に交互に更新さ
せることにより、総演算量を分割数分の一に低減でき
る。これによって、総演算量を低減させ、サンプリング
周波数を高くすることができ、また、多くの音響電気変
換器を用いることができるなどの利点が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。ダクト13の内部には吸音材14が内貼されてお
り、その内壁にマイクロホン1,4、スピーカ7が配置
されている。マイクロホン1は騒音源からの騒音を検知
する騒音情報検出手段であり、その出力はアンプ2を介
して増幅され、A/D変換器3によって、ディジタル量
に変換される。マイクロホン4は騒音を消去したい場所
に設けられた音響電気変換手段であり、ここでは、エラ
ーマイクと呼ぶことにする。エラーマイク4の出力は、
アンプ5によって増幅され、A/D変換器6によってデ
ィジタル量に変換される。スピーカ7は新たに加える音
を放射するもので、ここから放射された音波はエラーマ
イク4の位置で、騒音源からの音波と逆位相で、且つ、
同振幅となるように制御されている。マイコン(マイク
ロコンピュータ)13はその内部に適応フィルタ10と
FIR(有限長インパルス応答)フィルタとLMSアル
ゴリズムを実行する部分を持ち、さらに、A/D変換器
とかD/A変換器などの制御を行っている。駆動信号作
成手段はマイクロホン1の出力系統のディジタル量xか
らスピーカに与える信号yを求める働きを持っている。
信号yは入力xに重み係数(適応フィルタ)wを畳み込み
積分することによって得られ、D/A変換器9,アンプ
8を介してスピーカに与えられる。この適応フィルタw
は環境などが時間的に一定であれば実験的に求めて固定
して扱うことも可能であるが、一般には温度などが時間
的に変化するために重み係数wは時間的に可変にしてお
く必要がある。この適応フィルタwの更新には、適応制
御の一種であるLMSアルゴリズム(最小二乗平均法)を
用いる。ここではスピーカ7からマイクロホン4間での
伝達関数(FIRフィルタ)cを制御する時間の前に伝
達関数特定手段により求めておいて、適応フィルタwの
更新時に利用するLMSアルゴリズムの前にxと畳み込
み積分して、スピーカ7からエラーマイク4までの空間
伝達関数を考慮した後に、LMSアルゴリズム12を実
行することにより、適応フィルタ係数を更新している。
【0011】本実施例では、適応フィルタ係数を四つの
領域に分割し、A/D変換器3,6のデータ採取毎に切
り換えて、適応フィルタ10の更新を行っている。その
更新の方法は、作用の所で述べたLMSアルゴリズムを
用いている。
【0012】マイコン13には、この発明では、積和演
算を高速に行うディジタルシグナルプロセッサ(DS
P)を用いている。マイコン13の各サンプリング毎に
必要な演算は、主に適応フィルタwと基準信号xとの畳
み込み積分,空間フィルタcと基準信号xとの畳み込み
積分とLMSアルゴリズムの実行及び基準信号x及び仮
想基準信号Rのデータの移動などである。これらの演算
は、各フィルタの長さ(タップ数)によっておおむねそ
の量が決定される。適応フィルタwと空間フィルタcの
タップ数が同じであるとすると、適応フィルタ更新部分
の演算量の割合は約1/3となる。これを4分割するこ
とにより、全体の演算量は20%低減することができ
る。
【0013】図2に、図1の実施例に示したブロック図
における処理をPAD図で示している。スイッチswの
値によって、四つのブロックの重み係数(適応フィル
タ)の更新を行っている。
【0014】本発明では上述した構成をとっているの
で、以下に示す効果が得られる。
【0015】データのサンプリング間隔内で必要な演算
量が低減できるので、同一のマイコンを用いるのであれ
ば、演算量に余裕を持たせることができる。
【0016】例えば、同一のサンプリング周波数であれ
ば処理の発散防止などの機能を付加するなど、機能向上
を図ることが可能となる。
【0017】また、サンプリング周波数を向上させる場
合には、サンプリング周波数を20%向上させることが
でき、これによってより高い周波数帯域の消音を可能に
することができる。
【0018】本発明の第2の実施例を、図3を参照して
説明する。
【0019】閉空間内には騒音源15が設置されてお
り、それに近接してマイクロホン1が設けられ、アンプ
2,A/D変換器3を介して基準信号xがマイコン15
に取り込まれる。スピーカ7−1,7−2,7−3は3
ヶ設けられ、エラーマイク4−1,4−2,4−3も3
ヶ設けられている。この3ヶのエラーマイク4−1,4
−2,4−3の出力を小さくするように消音動作させる
ことにより、空間内の人の耳元付近などの、ある領域の
音を消音するものである。適応フィルタは、3ヶのスピ
ーカ7−1,7−2,7−3に対応して3ヶ用意されて
いる。また、FIRフィルタ11は、スピーカ7−1,7
−2,7−3からエラーマイク4−1,4−2,4−3
迄の音源の空間伝達特性を表わすものであり、9ヶ用意
されており、これらは基準信号xと畳み込み積分され
て、9ヶの仮想入力Rが生成される。LMSアルゴリズ
ム12は、9ヶの仮想入力と3ヶのエラーマイク出力を
用いて実行され、3ヶの適応フィルタの更新が実行され
る。
【0020】適応フィルタ10は、四つのブロックに分
割され、さらに3ヶの適応フィルタもそれぞれ別々に各
サンプリング毎に更新されている。
【0021】本発明では以上のように構成されているの
で、以下の効果がある。
【0022】適応フィルタ更新部は四つのブロックとさ
らに3ヶの適応フィルタ更新が別々に実行されているの
で、適応フィルタ更新に要する演算量は12分の1に軽
減されている。これによって、能動消音に要する全体の
演算を大幅に軽減でき、演算量に余裕を持たせることが
できる。
【0023】また、サンプリング周波数を向上させるこ
とも可能である。さらに、ディジタルシグナルプロセッ
サを多数台用意できれば、それぞれの演算を並列処理さ
せることにより高速な処理が可能になるなど、多入力多
出力系の能動システムに向いていると言える。
【0024】
【発明の効果】本発明の消音装置によれば、能動消音に
必要な適応フィルタの更新に必要な演算量を大幅に軽減
でき、高い周波数迄、また多入力多出力のシステムの能
動消音装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した消音装置のブロック
図。
【図2】図1で示した消音装置の適応フィルタ更新のア
ルゴリズムを示すPADのフローチャート。
【図3】本発明の他の実施例を示した消音装置のブロッ
ク図。
【符号の説明】
1,4…マイクロホン、2,5,8…アンプ、3,6…
A/D変換器、7…スピーカ、9…D/A変換器、10
…適応フィルタ、11…FIRフィルタ、12…LMS
アルゴリズム、15…マイコン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】騒音源の騒音情報を検出し、電気信号に変
    換する騒音情報検出手段と、所定位置周辺に設けられた
    伝搬音波を前記所定位置で打ち消すための音波を放射す
    る一つ又は複数の電気音響変換手段と、前記所定位置に
    設けられた一つ又は複数の音響電気変換手段と、前記騒
    音情報検出手段の出力信号を取り込み、前記音響電気変
    換手段の出力が最小となるように前記電気音響変換手段
    に与える駆動信号を作成する駆動信号作成手段と、前記
    騒音源からの伝搬音波に対して、逆位相で同一音圧の音
    波を発生させ所定位置でその二つの音波の干渉により、
    消音を行うアクティブ消音装置において、前記騒音情報
    検出手段の出力に畳み込み積分を行い、前記電気音響変
    換手段に与える駆動信号を生成するための適応フィルタ
    を内部に持つ、前記適応フィルタの係数を複数のブロッ
    クに分けて前記適応フィルタの係数更新をデータのサン
    プリング毎に交互に行うことを特徴とするアクティブ消
    音装置。
JP4140280A 1992-06-01 1992-06-01 アクティブ消音装置 Pending JPH05333870A (ja)

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JP (1) JPH05333870A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0735674A2 (en) * 1995-03-30 1996-10-02 AT&T Corp. Method and apparatus for adaptive filtering
JPH08314475A (ja) * 1995-05-19 1996-11-29 Fujitsu Ltd 能動騒音制御装置

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