JP4580965B2 - 入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力される情報が複数割り当てられている1つ以上の入力キーを備える入力装置に関する。
携帯電話等の携帯端末は、利用者が携帯するために小型である必要がある。そのため、携帯端末の入力装置が備える入力キーの数は、いわゆるフルキーボードに比べると少ない場合が多い。
そこで、携帯端末において文字入力を効率よく行うために、1つのキートップに複数の文字が割り当てられている入力装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載されたマルチ状態マルチ機能キーは、一つのキーの中央部分および上下左右の端部が押下された場合、その部分に割り当てられた文字が入力されるように構成されている。このような特許文献1に記載のキー構成では、一部の複数の周辺接点の同時押下により誤動作が生じることがある。
この同時押下を防止する構成としては、特許文献2に記載されている技術が挙げられる。
この特許文献2に記載された入力装置では、誤動作の防止のため、キートップから基板に向けて突出すると共に中央突起と周辺突起との間に配置されたリブが、キートップに備えられている。
特許第3314276号公報 特開2004−95323号公報
しかしながら、特許文献2に記載された入力装置は、メニュー選択等のカーソル移動を行うためのスクロールスイッチを想定したものであり、中央突起の下方における基板上に位置する中央ドームスイッチが決定スイッチを構成し、各周辺突起の下方における基板上に位置する各周辺ドームスイッチがそれぞれ前後左右にカーソルを移動させる指示を与えるためのスクロールスイッチを構成している。そのため、特許文献2に記載された入力装置では、中央ドームスイッチと各周辺ドームスイッチとを同時押ししてしまうことによる誤動作の防止のみを目的としており、周辺ドームスイッチ同士の同時押しについては考慮されていなかった。
特に、携帯端末における入力装置の入力キーは指に対して小さいので、周辺ドームスイッチ同士についても同時押しが発生しやすく、1つのキートップに複数の文字が割り当てられているような入力装置で正確な文字入力が困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、1つのキートップに複数の文字が割り当てられている入力装置であって、同時押しの発生を防止することにより所望の文字等の情報を正確に入力することが可能で操作性の優れた入力装置を提供することを目的とする。
本発明に係る入力装置は、入力される情報が複数割り当てられている入力キーを1つ以上備える入力装置であって、入力キーは、基板と所定間隔を有するように保持され、中央部並びに中央部を挟んで対向しない第1及び第2周辺部においてそれぞれ押下操作が行われるキートップと、中央部と第1周辺部との間に配設され、押下操作によるキートップの押下量を規制する第1中央突起部と、中央部と第2周辺部との間に配設され、押下操作によるキートップの押下量を規制する第2中央突起部と、第1周辺部と第2周辺部との間に配設され、押下操作によるキートップの押下量を規制する周辺突起部とを有することを特徴とする。
本発明に係る入力装置では、中央部と第1周辺部との間、中央部と第2周辺部との間及び第1周辺部と第2周辺部との間にそれぞれ配設された突起部によって、押下操作によるキートップの押下量が規制されている。そのため、これらの突起部によって、中央部と第1周辺部との同時押し、中央部と第2周辺部との同時押し及び第1周辺部と第2周辺部との同時押しが防止されるようになる。その結果、中央部、第1周辺部及び第2周辺部のうちいずれか一つのみが押下操作されることとなるので、所望の文字等の情報を正確に入力することが可能となる。
また、本発明の入力装置は、前記基板には、押下されることにより情報入力を行わせるスイッチ部が、前記中央部、前記第1周辺部、および前記第2周辺部に対応した位置にそれぞれ形成され、前記キートップには、前記スイッチ部に対して押下作用を行わせる突起がそれぞれ形成されており、前記中央部に対する突起は、前記第1周辺部および第2周辺部に対する突起より、長く形成されていることが好ましい。
この構成により、入力キーの中央部が押下された場合には、中央部に対応した突起がスイッチ部に対して押下作用を行わせるとともに、第1周辺部および第2周辺部に対する突起はスイッチ部に対して押下作用を行わせないようにすることができ、正確な入力処理を行うことができる。
また、本発明の入力装置において、前記第1または第2周辺部に対応する突起は、前記キートップの中央部が押下された場合、前記第1または第2周辺部に対応する突起が当該突起に対応するスイッチ部を押下しない高さに形成されるとともに、前記キートップの第1または第2の周辺部が押下された場合、前記中央部に対応する突起が当該突起に対応するスイッチ部を押下しない高さに形成されていることが好ましい。
この構成により、力キーの中央部が押下された場合には、中央部に対応した突起がスイッチ部に対して押下作用を行わせるとともに、第1周辺部および第2周辺部に対する突起はスイッチ部に対して押下作用を行わせないようにすることができ、また、第1または第2の周辺部が押下された場合には、中央部に対応した突起がスイッチ部に対して押下作用を行わせないようにすることができ、より確実に入力操作を行わせることができる。
また、本発明に係る入力装置は、入力される情報が複数割り当てられている入力キーを1つ以上備える入力装置であって、入力キーは、基板と所定間隔を有するように保持され、中央部、中央部を挟んで対向しない第1及び第2周辺部並びに中央部を挟んで対向しない第3及び第4周辺部においてそれぞれ押下操作が行われるキートップと、中央部と第1周辺部との間に配設され、押下操作によるキートップの押下量を規制する第1中央突起部と、中央部と第2周辺部との間に配設され、押下操作によるキートップの押下量を規制する第2中央突起部と、中央部と第3周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第3中央突起部と、中央部と第4周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第4中央突起部と、第1周辺部と第2周辺部との間に配設され、押下操作によるキートップの押下量を規制する第1周辺突起部と、第3周辺部と第4周辺部との間に配設され、押下操作によるキートップの押下量を規制する第2周辺突起部とを有することを特徴とする。
本発明に係る入力装置では、中央部と第1〜第4周辺部との間にそれぞれ配設された第1〜第4中央突起部、第1周辺部と第2周辺部との間に配設された第1周辺突起部並びに第3周辺部と第4周辺部との間に配設された第2周辺突起部によって、押下操作によるキートップの押下量が規制されている。そのため、これらの突起部によって、中央部と第1〜第4周辺部との同時押し、第1周辺部と第2周辺部との同時押し及び第3周辺部と第4周辺部との間の同時押しが防止されるようになる。その結果、中央部及び第1〜第4周辺部のうちいずれか一つのみが押下操作されることとなるので、所望の文字等の情報を正確に入力することが可能となる。
また、第1〜第4中央突起部は、所定の幅を有する幅部分によってキートップの押下量をそれぞれ規制し、第1中央突起部の幅部分は、中央部と第1周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、第2中央突起部の幅部分は、中央部と第2周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、第3中央突起部の幅部分は、中央部と第3周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、第4中央突起部の幅部分は、中央部と第4周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置されていることが好ましい。このようにすると、第1〜第4周辺部が押下操作されたときに、キートップがねじれるように傾くことがなくなるので、安定した押下操作が実現される。
また、キートップの裏面又は基板の表面の一方に、第1〜第4中央突起部が設けられ、キートップの裏面又は基板の表面の他方に、第1〜第4中央突起部と遊嵌する遊嵌突起部が設けられていることが好ましい。このようにすると、キートップが基板の表面に沿う方向に位置ずれし難くなる。
また、第1〜第4中央突起部と接触する遊嵌突起部の接触面が円弧面となっていることが好ましい。このようにすると、キートップの周辺部が押下操作された際、遊嵌突起部の接触面が第1〜第4中央突起部に沿って円弧状に摺動するので、キートップがスムーズに傾くようになり、より安定した押下操作を実現することができる。すなわち、遊嵌突起部の接触面は、キートップが回転して傾く際の回転の支点として働き、回転を誘導することによりキートップがスムーズに傾くようにできる。
また、第1中央突起部は、中央部から第1周辺部の方向に向かうにつれて基板との距離が小さくなるような傾斜面を有し、第2中央突起部は、中央部から第2周辺部の方向に向かうにつれて基板との距離が小さくなるような傾斜面を有し、第3中央突起部は、中央部から第3周辺部の方向に向かうにつれて基板との距離が小さくなるような傾斜面を有し、第4中央突起部は、中央部から第4周辺部の方向に向かうにつれて基板との距離が小さくなるような傾斜面を有することが好ましい。このようにすると、第1〜第4周辺部が押下操作されたとき、第1〜第4中央突起部が有する傾斜面によってキートップが支持される。そのため、押下操作されていない他の周辺部の押下操作が妨げられることとなり、同時押しが確実に防止される。
また、入力キーは、キートップを保持する保持シートを更に有し、保持シートは、第1〜第4周辺部のうちの一の周辺部が押下操作されたときに、第1〜第4中央突起部のうち押下操作された一の周辺部に対応する中央突起部が作用点として機能することによる第1〜第4周辺部のうちの他の周辺部の上昇が生じない位置に前記キートップを保持していることが好ましい。このようにすると、キートップの一の周辺部が押下操作されたとき、キートップの他の周辺部を上昇させるための力を必要としなくなるので、キートップの周辺部を押下操作する際に要する力を軽減することができる。
また、キートップは、弾性変形可能な弾性部材によって基板上に支持されていることが好ましい。このようにすると、キートップと基板との間隔を所望の間隔に保持することができる。
また、保持シートは、第1〜第4周辺部以外の部分において前記キートップを保持していることが好ましい。また、保持シートは、保持シートにおける第1〜第4周辺部に対応する部分が保持シートにおける第1〜第4周辺部以外の部分に対応する部分よりも伸張しやすくなるように、キートップを保持していることが好ましい。これらのようにすると、キートップの第1〜第4周辺部に対応する部分をも保持シートで保持した場合と比較して、第1〜第4周辺部が押下操作されたときに、保持シートがキートップの第1〜第4周辺部を引っ張る力が小さくなる。そのため、第1〜第4周辺部を押下操作する際に要する力をより軽減することができる。
また、キートップの側面には突起が形成されていることが好ましい。また、キートップに対応する位置に開口が形成され、外部から操作可能となるようキートップが開口から露出されるフレームを更に備え、キートップの側面と対向するフレームの側面には突起が形成されていることが好ましい。これらのようにすると、キートップの押下操作をする際にキートップの側面がフレームの側面と接触するような場合でも、突起とキートップの側面又はフレームの側面とが接触するようになる。そのため、キートップの側面とフレームの側面との接触面積が小さくなり、摩擦抵抗が低減される。その結果、キートップを押下操作する際に要する力を更に低減することができる。
また、本発明の入力装置は、基板には、押下されることにより情報入力を行わせるスイッチ部が、中央部および第1〜4周辺部に対応した位置にそれぞれ形成され、キートップには、スイッチ部に対して押下作用を行わせる突起がそれぞれ形成されており、中央部に対する突起は、第1〜4周辺部に対する突起より、長く形成されていることが好ましい。
この構成により、入力キーの中央部が押下された場合には、中央部に対応した突起がスイッチ部に対して押下作用を行わせるとともに、第1〜4周辺部に対する突起はスイッチ部に対して押下作用を行わせないようにすることができ、正確な入力処理を行うことができる。
また、本発明の入力装置は、第1〜第4周辺部に対応する突起は、キートップの中央部が押下された場合、第1〜第4周辺部に対応する突起が当該突起に対応するスイッチ部を押下しない高さに形成されるとともに、キートップの第1〜第4周辺部が押下された場合、中央部に対応する突起が当該突起に対応するスイッチ部を押下しない高さに形成されていることが好ましい。
この構成により、入力キーの中央部が押下された場合には、中央部に対応した突起がスイッチ部に対して押下作用を行わせるとともに、第1〜4周辺部に対する突起はスイッチ部に対して押下作用を行わせないようにすることができ、また、第1〜4の周辺部が押下された場合には、中央部に対応した突起がスイッチ部に対して押下作用を行わせないようにすることができ、より確実に入力操作を行わせることができる。
また、入力キーは、キートップを保持する保持シートを更に有し、第1及び第2中央突起部並びに周辺突起部は、キートップの下面に突設され、第1及び第2中央突起部は、所定の幅を有する幅部分によってキートップの押下量をそれぞれ規制し、第1中央突起部の幅部分は、中央部と第1周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、第2中央突起部の幅部分は、中央部と第2周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、基板には、押下されることにより情報入力を行わせる中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部及び第2周辺スイッチ部が、中央部、第1周辺部及び第2周辺部に対応した位置にそれぞれ形成され、キートップには、中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部及び第2周辺スイッチ部に対して押下操作を行わせる中央突起、第1周辺突起及び第2周辺突起がそれぞれ形成されており、パラメータKd1,Kd2,P,P,R,D,D,Grc,θ
d1:中央突起と第1中央突起部との平面視における直線距離
d2:第1中央突起部と第1周辺突起との平面視における直線距離
:中央突起の長さ
:第1及び第2周辺突起の長さ
:第1及び第2中央突起部の長さ
:中央スイッチ部の高さ
:第1及び第2周辺スイッチ部の高さ
rc:中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置を押下した時の、第1中央突起部の先端と基板との直線距離
θ:中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置を押下した時の、中央突起及び第1周辺突起を通る直線での横断面における、保持シートの下面と基板の表面とがなす角
とそれぞれ定義したときに、下記式(MC−a)及び(MC−b)にて求められるGrcが下記式(MC1)を満たすことが好ましい。
rc≦0・・・(MC1)
rc=D+Pcosθ−Kd1sinθ−Rcosθ・・・(MC−a)
rc=D+Pcosθ+Kd2sinθ−Rcosθ・・・(MC−b)
[ただし、上記式(MC−a)及び(MC−b)中、θは下記式(MC−c)にて求められる。
+Pcosθ=D+Pcosθ+(Kd1+Kd2)sinθ・・・(MC−c)]
上記式(MC1)は、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍を押下した時の第1中央突起部の先端位置が基板と同じであるか、又は、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接する状態となる前に第1中央突起部が基板に当接することを表している。従って、上記式(MC1)を満たせば、キートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、中央スイッチ部及び第1周辺スイッチ部の同時押しを防止できることとなる。なお、スイッチ部としては、ドームスイッチや、エンボス構造を有するスイッチを用いることができる。
ここで、パラメータT,T
:押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の、中央スイッチ部の頂点と基板との直線距離
:押圧された第1及び第2周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、第1及び第2周辺スイッチ部の頂点と基板との直線距離
とそれぞれ定義したときに、Grcが、上記式(MC1)の代わりに、下記式(MC1.1)及び(MC1.2)を満たすようにしてもよい。
rc≦β×(D−T)・・・(MC1.1)
rc≦β×(D−T)・・・(MC1.2)
(ここで、βは、0≦β<1を満たす定数である。)
上記式(MC1.1)において、D−Tは、非押下状態における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点の高さと、押圧された第1及び第2周辺スイッチ部が座屈を開始する時の第1及び第2周辺スイッチ部の頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MC1.1)を満たせば、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接した状態から、キートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍を更に押下した場合でも、第1周辺スイッチ部がD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。また、上記式(MC1.2)において、D−Tは、非押下状態における中央スイッチ部の頂点の高さと、押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の中央スイッチ部の頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MC1.2)を満たせば、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接した状態から、キートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍を更に押下した場合でも、中央スイッチ部がD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。従って、上記式(MC1.1)及び(MC1.2)を共に満たすことによっても、中央スイッチ部及び第1周辺スイッチ部の同時押しを防止できることとなる。なお、上記式(MC1.1)及び(MC1.2)は上記式(MC1)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(MC1)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(MC1.1)及び(MC1.2)を用いるのがよい。
また、パラメータT,L,Gps
:押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の、中央スイッチ部の頂点と基板との直線距離
:第1及び第2中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の、中央スイッチ部の頂点と基板との直線距離、すなわち、第1及び第2中央突起部の長さ(R)と中央突起の長さ(P)との差(R−P
ps:第1及び第2中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の、第1及び第2周辺突起の先端と基板との直線距離、すなわち、第1及び第2中央突起部の長さ(R)と第1及び第2周辺突起の長さ(P)との差(R−P
とそれぞれ定義したときに、下記式(C1)及び(C2)にて表される関係が満たされていることが好ましい。
−L≧α×(D−T)・・・(C1)
(ここで、αは、0<α≦T/(D−T)を満たす定数である。)
ps≧D・・・(C2)
上記式(C1)において、T−Lは、押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の中央スイッチ部の頂点の高さと、第1及び第2中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の中央スイッチ部の頂点の高さとの差であり、座屈開始から、キートップの中央部が押下されて第1及び第2中央突起部が基板に当接するまでにおける、中央スイッチ部の頂点の高さの変化量(中央スイッチ部の頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)を表している。また、上記式(C1)において、D−Tは、非押下状態における中央スイッチ部の頂点の高さと、押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の中央スイッチ部の頂点の高さとの差であり、非押下状態から座屈開始までにおける、中央スイッチ部の頂点の高さの変化量を表している。そして、変化量D−Tはαによって重み付けされているので、上記式(C1)の右辺α×(D−T)は0<α×(D−T)≦Tとなる。そのため、上記式(C1)は、左辺T−L(中央スイッチ部の頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)が0よりも大きい値以上であること、すなわち、第1及び第2中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の中央スイッチ部の頂点位置が、押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の中央スイッチ部の頂点位置よりも下方であること(中央スイッチ部の頂点が座屈開始の高さよりも更に下がっていること)を表している。従って、上記式(C1)を満たせば、キートップの中央部の押下時に、中央スイッチ部が確実に座屈することとなる。
また、上記式(C2)は、第1及び第2中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の第1及び第2周辺突起の先端位置が、非押下状態における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点位置と同じか、非押下状態における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(C2)を満たせば、キートップの中央部の押下時に、第1及び第2周辺突起が第1及び第2周辺スイッチ部を押し下げないので、第1及び第2周辺スイッチ部が座屈しないこととなる。その結果、上記式(C1)及び(C2)にて表される関係が満たされている場合には、キートップの中央部の押下時において、中央スイッチ部による情報入力が確実に行われるようになると共に、中央スイッチ部並びに第1及び第2周辺スイッチ部の同時押しが防止されることとなる。
ここで、パラメータT
:押圧された第1及び第2周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、第1及び第2周辺スイッチ部の頂点と基板との直線距離
と定義したときに、Gpsが、上記式(C2)の代わりに、下記式(C2.1)を満たすようにしてもよい。
ps>T・・・(C2.1)
上記式(C2.1)は、第1及び第2中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の第1及び第2周辺突起の先端位置が、第1及び第2周辺スイッチ部が座屈を開始する時における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(C2.1)を満たすことによっても、キートップの中央部の押下時に、第1及び第2周辺スイッチ部が座屈しないこととなる。なお、上記式(C2.1)は上記式(C2)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(C2)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(C2.1)を用いるのがよい。
また、入力キーは、入力キーが内側に配置され、外部から操作可能となるようにキートップが露出される開口が形成されているフレームを更に有し、パラメータKv2,Kd3,Kd4,R,T,Gpc,Grs,G,G,F,S,L,θ,θ
v2:第1中央突起部の第1周辺突起部に近い側における端部から中央突起及び第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と中央突起及び第1周辺突起部を通る直線との交点と、第1周辺突起部との平面視における直線距離
d3:中央突起及び第1周辺突起を通る直線において、第1周辺突起とキートップの第1周辺突起に近い側における縁との平面視における直線距離
d4:中央突起及び第1周辺突起を通る直線において、中央突起とキートップの第1周辺突起と遠い側における縁との平面視における直線距離
:第1及び第2周辺突起部の長さ
:押圧された第1及び第2周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、第1及び第2周辺スイッチ部の頂点と基板との直線距離
:フレームの下面と基板との直線距離
:保持シートの厚さ
:キートップの第1周辺部を押下した時の、第1周辺突起の先端と基板との直線距離
pc:第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の、中央突起の先端と基板との直線距離
rs:第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の、第1周辺突起部の先端と基板との直線距離
:第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の、フレームの高さと、保持シートの上面のうち最も上方に位置する部分の高さとの差
:第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の、保持シートの下面のうち最も下方に位置する部分と、基板との直線距離
θ:平面視における、中央突起及び第1周辺突起を通る直線と、中央突起及び第2周辺突起を通る直線とがなす角を2で割った値
θ:第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の、中央突起及び第1周辺突起を通る直線での横断面における、保持シートの下面と基板の表面とがなす角
とそれぞれ定義したときに、下記式(S1)にて表される関係が満たされていると共に、下記式(S−a)にて求められるGpcが下記式(S2)を満たし、下記式(S−b)にて求められるGrsが下記式(S3)を満たし、下記式(S−c)にて求められるGが下記式(S4.1)を満たし、且つ、下記式(S−d)にて求められるGが下記式(S4.2)を満たすことが好ましい。
−L≧α×(D−T)・・・(S1)
(ここで、αは、0<α≦T/(D−T)を満たす定数である。)
pc≧D・・・(S2)
rs≧0・・・(S3)
≧0・・・(S4.1)
≧0・・・(S4.2)
pc=Rcosθ+Kd1sinθ−Pcosθ・・・(S−a)
rs=Rcosθ−Kv2cosθsinθ−Rcosθ・・・(S−b)
=Rcosθ−(Kd2+Kd3)sinθ・・・(S−c)
=F−Rcosθ−(Kd1+Kd4)sinθ−S・・・(S−d)
[ただし、上記式(S−a)〜(S−d)中、θは下記式(S−e)にて求められる。
cosθ=Kd2sinθ+Pcosθ+L・・・(S−e)]
上記式(S1)において、T−Lは、押圧された第1周辺スイッチ部が座屈を開始する時の第1周辺スイッチ部の頂点の高さと、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の第1周辺スイッチ部の頂点の高さとの差であり、座屈開始から、キートップの第1周辺部が押下されて第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでにおける、第1周辺スイッチ部の頂点の高さの変化量(第1周辺スイッチ部の頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)を表している。また、上記式(S1)において、D−Tは、非押下状態における第1周辺スイッチ部の頂点の高さと、押圧された第1周辺スイッチ部が座屈を開始する時の第1周辺スイッチ部の頂点の高さとの差であり、非押下状態から座屈開始までにおける、第1周辺スイッチ部の頂点の高さの変化量を表している。そして、変化量D−Tはαによって重み付けされているので、上記式(S1)の右辺α×(D−T)は0<α×(D−T)≦Tとなる。そのため、上記式(S1)は、左辺T−L(第1周辺スイッチ部の頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)が0よりも大きい値以上であること、すなわち、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の第1周辺スイッチ部の頂点位置が、押圧された第1周辺スイッチ部が座屈を開始する時の第1周辺スイッチ部の頂点位置よりも下方であること(第1周辺スイッチ部の頂点が座屈開始の高さよりも更に下がっていること)を表している。従って、上記式(S1)を満たせば、キートップの第1周辺部の押下時に、第1周辺スイッチ部が確実に座屈することとなる。
また、上記式(S2)は、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の中央突起の先端位置が、非押下状態における中央スイッチ部の頂点位置と同じであるか、又は、非押下状態における中央スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(S2)を満たせば、キートップの第1周辺部の押下時に、中央突起が中央スイッチ部を押し下げないこととなる。
また、上記式(S3)は、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の周辺突起部の先端位置が、基板と同じか、基板よりも上方であることを表している。従って、上記式(S3)を満たせば、キートップの第1周辺部の押下時に、周辺突起部によって妨害されることなく、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下できることとなる。
また、上記式(S4.1)は、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の保持シートの下面のうち最も下方に位置する部分の高さが、基板と同じか、基板よりも上方であることを表している。従って、上記式(S4.1)を満たせば、キートップの第1周辺部の押下時に、基板に接触した保持シートによって妨害されることなく、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下できることとなる。また、上記式(S4.2)は、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の保持シートの上面のうち最も上方に位置する部分の高さが、フレームの下面と同じか、フレームの下面よりも下方であることを表している。従って、上記式(S4.2)を満たせば、キートップの第1周辺部の押下時に、フレームに接触した保持シートによって妨害されることなく、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下できることとなる。その結果、上記式(S1)、(S2)、(S3)、(S4.1)及び(S4.2)にて表される関係が満たされている場合には、第1周辺スイッチ部による情報入力が確実に行われるようになると共に、キートップの第1周辺部の押下時において中央スイッチ部及び第1周辺スイッチ部の同時押しが防止されることとなる。
ここで、パラメータT
:押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の、中央スイッチ部の頂点と基板との直線距離
と定義したときに、Gpcが、上記式(S2)の代わりに、下記式(S2.1)を満たすようにしてもよい。
pc>T・・・(S2.1)
上記式(S2.1)は、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の中央突起の先端位置が、中央スイッチ部が座屈を開始する時における中央スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(S2.1)を満たすことによっても、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時に、中央スイッチ部が座屈しないこととなる。なお、上記式(S2.1)は上記式(S2)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(S2)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(S2.1)を用いるのがよい。
また、パラメータKv1,Kv2,R,Gpss,Gpcs,θ
v1:中央突起と、第1中央突起部の第1周辺突起部に近い側における端部から中央突起及び第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と中央突起及び第1周辺突起部を通る直線との交点との平面視における直線距離
v2:第1中央突起部の第1周辺突起部に近い側における端部から中央突起及び第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と中央突起及び第1周辺突起部を通る直線との交点と、第1周辺突起部との平面視における直線距離
:第1及び第2周辺突起部の長さ
pss:第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、第1及び第2周辺突起の先端と基板との直線距離
pcs:第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、中央突起の先端と基板との直線距離
θ:第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、中央突起及び第1周辺突起部を通る直線での横断面における、保持シートの下面と基板の表面とがなす角
とそれぞれ定義したときに、下記式(MS−a)にて求められるGpssが下記式(MS1)を満たし、且つ、下記式(MS−b)にて求められるGpcsが下記式(MS2)を満たすことが好ましい。
pss≧D・・・(MS1)
pcs≧D・・・(MS2)
pss=Rcosθ−Pcosθ・・・(MS−a)
pcs=Rcosθ+Kv1sinθ−Pcosθ・・・(MS−b)
[ただし、上記式(MS−a)及び(MS−b)中、θは下記式(MS−c)にて求められる。
cosθ=Kv2sinθ+Rcosθ・・・(MS−c)]
上記式(MS1)は、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の第1及び第2周辺突起の先端位置が、非押下状態における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点位置と同じであるか、又は、非押下状態における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。ところで、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時には、第1周辺突起の先端と第2周辺突起の先端とは同じ高さであり、第1及び第2周辺突起の先端が最も下方に位置した状態となっている。一方、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置の近傍を押下した時には、第1周辺突起の先端の高さよりも第2周辺突起の先端の高さが低い又は高い状態、すなわち、第1及び第2周辺突起の一方がスイッチ部に近づき、第1及び第2周辺突起の他方がスイッチ部から離れた状態となる。従って、上記式(MS1)を満たせば、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、第1及び第2周辺スイッチ部の同時押しを防止できることとなる。
また、上記式(MS2)は、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の中央突起の先端位置が、非押下状態における中央スイッチ部の頂点位置と同じか、又は、非押下状態における中央スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。ところで、このとき第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接していると共に周辺突起部が基板に当接しているので、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置の近傍を押下した場合でも、中央突起の先端と基板との直線距離であるGpcsはキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した場合と変わらない。従って、上記式(MS2)を満たせば、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、中央突起が中央スイッチ部を押し下げないこととなる。その結果、上記式(MS1)及び(MS2)にて表される関係が満たされている場合には、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置又はその近傍の押下時において中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部及び第2周辺スイッチ部の同時押しが防止されることとなる。
ここで、Gpssが、上記式(MS1)の代わりに、下記式(MS1.1)を満たすようにしてもよい。
−Gpss≦γ×(D−T)・・・(MS1.1)
(ここで、γは、0≦γ<1を満たす定数である。)
上記式(MS1.1)において、D−Gpssは、非押下状態における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点の高さと、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時における、第1及び第2周辺突起の先端の高さとの差を表している。また、上記式(MS1.1)において、D−Tは、非押下状態における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点の高さと、押圧された第1及び第2周辺スイッチ部が座屈を開始する時の第1及び第2周辺スイッチ部の頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MS1.1)を満たせば、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時に、第1及び第2周辺スイッチ部がD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。従って、上記式(MS1.1)を満たすことによっても、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、第1及び第2周辺スイッチ部の同時押しを防止できることとなる。なお、上記式(MS1.1)は上記式(MS1)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(MS1)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(MS1.1)を用いるのがよい。
また、ここで、パラメータT
:押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の、中央スイッチ部の頂点と基板との直線距離
と定義したときに、Gpcsが、上記式(MS2)の代わりに、下記式(MS2.1)を満たすようにしてもよい。
−Gpcs≦δ×(D−T)・・・(MS2.1)
(ここで、δは、0≦δ<1を満たす定数である。)
上記式(MS2.1)において、D−Gpcsは、非押下状態における中央スイッチ部の頂点の高さと、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時における中央突起の先端の高さとの差を表している。また、上記式(MS2.1)において、D−Tは、非押下状態における中央スイッチ部の頂点の高さと、押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の中央スイッチ部の頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MC2.1)を満たせば、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した場合でも、中央スイッチ部がD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。従って、上記式(MS2.1)を満たすことによっても、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、中央突起が中央スイッチ部を押し下げないこととなる。なお、上記式(MS2.1)は上記式(MS2)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(MS2)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(MS2.1)を用いるのがよい。
また、入力キーは、キートップを保持する保持シートを更に有し、第1及び第2中央突起部並びに周辺突起部は、基板上に突設され、第1及び第2中央突起部は、所定の幅を有する幅部分によってキートップの押下量をそれぞれ規制し、第1中央突起部の幅部分は、中央部と第1周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、第2中央突起部の幅部分は、中央部と第2周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、基板には、押下されることにより情報入力を行わせる中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部及び第2周辺スイッチ部が、中央部、第1周辺部及び第2周辺部に対応した位置にそれぞれ形成され、キートップには、中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部及び第2周辺スイッチ部に対して押下操作を行わせる中央突起、第1周辺突起及び第2周辺突起がそれぞれ形成されており、パラメータKd1,Kd2,P,P,R,D,D,Grc’,θ
d1:中央突起と第1中央突起部との平面視における直線距離
d2:第1中央突起部と第1周辺突起との平面視における直線距離
:中央突起の長さ
:第1及び第2周辺突起の長さ
:第1及び第2中央突起部の長さ
:中央スイッチ部の高さ
:第1及び第2周辺スイッチ部の高さ
rc’:中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置を押下した時の、第1中央突起部の先端とキートップの下面及び保持シートの下面のうち近い方との鉛直方向における離間距離
θ:中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置を押下した時の、中央突起及び第1周辺突起を通る直線での横断面における、保持シートの下面と基板の表面とがなす角
とそれぞれ定義したときに、下記式(MC−a’)及び(MC−b’)にて求められるGrc’が下記式(MC1’)を満たすことが好ましい。
rc’≦0・・・(MC1’)
rc’=D+Pcosθ−Kd1sinθ−R・・・(MC−a’)
rc’=D+Pcosθ+Kd2sinθ−R・・・(MC−b’)
[ただし、上記式(MC−a’)及び(MC−b’)中、θは下記式(MC−c)にて求められる。
+Pcosθ=D+Pcosθ+(Kd1+Kd2)sinθ・・・(MC−c)]
上記式(MC1’)は、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍を押下した時の第1中央突起部の先端位置がキートップの下面又は保持シートの下面と同じであるか、又は、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接する状態となる前に第1中央突起部がキートップの下面又は保持シートの下面に当接することを表している。従って、上記式(MC1’)を満たせば、キートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、中央スイッチ部及び第1周辺スイッチ部の同時押しを防止できることとなる。
また、入力キーは、キートップを保持する保持シートを更に有し、第1〜第4中央突起部並びに第1及び第2周辺突起部は、キートップの下面に突設され、基板には、押下されることにより情報入力を行わせる中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部、第2周辺スイッチ部、第3周辺スイッチ部及び第4周辺スイッチ部が、中央部、第1周辺部、第2周辺部、第3周辺部及び第4周辺部に対応した位置にそれぞれ形成され、キートップには、中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部、第2周辺スイッチ部、第3周辺スイッチ部及び第4周辺スイッチ部に対して押下操作を行わせる中央突起、第1周辺突起、第2周辺突起、第3周辺突起及び第4周辺突起がそれぞれ形成されており、パラメータKd1,Kd2,P,P,R,D,D,Grc,θ
d1:中央突起と第1中央突起部との平面視における直線距離
d2:第1中央突起部と第1周辺突起との平面視における直線距離
:中央突起の長さ
:第1〜第4周辺突起の長さ
:第1〜第4中央突起部の長さ
:中央スイッチ部の高さ
:第1〜第4周辺スイッチ部の高さ
rc:中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置を押下した時の、第1中央突起部の先端と基板との直線距離
θ:中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置を押下した時の、中央突起及び第1周辺突起を通る直線での横断面における、保持シートの下面と基板の表面とがなす角
とそれぞれ定義したときに、下記式(MC−a)及び(MC−b)にて求められるGrcが下記式(MC1)を満たすことが好ましい。
rc≦0・・・(MC1)
rc=D+Pcosθ−Kd1sinθ−Rcosθ・・・(MC−a)
rc=D+Pcosθ+Kd2sinθ−Rcosθ・・・(MC−b)
[ただし、上記式(MC−a)及び(MC−b)中、θは下記式(MC−c)にて求められる。
+Pcosθ=D+Pcosθ+(Kd1+Kd2)sinθ・・・(MC−c)]
上記式(MC1)は、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍を押下した時の第1中央突起部の先端位置が基板と同じであるか、又は、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接する状態となる前に第1中央突起部が基板に当接することを表している。従って、上記式(MC1)を満たせば、キートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、中央スイッチ部及び第1周辺スイッチ部の同時押しを防止できることとなる。
ここで、パラメータT,T
:押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の、中央スイッチ部の頂点と基板との直線距離
:押圧された第1〜第4周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、第1〜第4周辺スイッチ部の頂点と基板との直線距離
とそれぞれ定義したときに、Grcが、上記式(MC1)の代わりに、下記式(MC1.1)及び(MC1.2)を満たすようにしてもよい。
rc≦β×(D−T)・・・(MC1.1)
rc≦β×(D−T)・・・(MC1.2)
(ここで、βは、0≦β<1を満たす定数である。)
上記式(MC1.1)において、D−Tは、非押下状態における第1〜第4周辺スイッチ部の頂点の高さと、押圧された第1〜第4周辺スイッチ部が座屈を開始する時の第1〜第4周辺スイッチ部の頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MC1.1)を満たせば、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接した状態から、キートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍を更に押下した場合でも、第1周辺スイッチ部がD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。また、上記式(MC1.2)において、D−Tは、非押下状態における中央スイッチ部の頂点の高さと、押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の中央スイッチ部の頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MC1.2)を満たせば、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接した状態から、キートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍を更に押下した場合でも、中央スイッチ部がD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。従って、上記式(MC1.1)及び(MC1.2)を共に満たすことによっても、中央スイッチ部及び第1周辺スイッチ部の同時押しを防止できることとなる。なお、上記式(MC1.1)及び(MC1.2)は上記式(MC1)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(MC1)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(MC1.1)及び(MC1.2)を用いるのがよい。
また、パラメータT,L,Gps
:押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の、中央スイッチ部の頂点と基板との直線距離
:第1〜第4中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の、中央スイッチ部の頂点と基板との直線距離、すなわち、第1〜第4中央突起部の長さ(R)と中央突起の長さ(P)との差(R−P
ps:第1〜第4中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の、第1〜第4周辺突起の先端と基板との直線距離、すなわち、第1〜第4中央突起部の長さ(R)と第1〜第4周辺突起の長さ(P)との差(R−P
とそれぞれ定義したときに、下記式(C1)及び(C2)にて表される関係が満たされていることが好ましい。
−L≧α×(D−T)・・・(C1)
(ここで、αは、0<α≦T/(D−T)を満たす定数である。)
ps≧D・・・(C2)
上記式(C1)において、T−Lは、押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の中央スイッチ部の頂点の高さと、第1〜第4中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の中央スイッチ部の頂点の高さとの差であり、座屈開始から、キートップの中央部が押下されて第1〜第4中央突起部が基板に当接するまでにおける、中央スイッチ部の頂点の高さの変化量(中央スイッチ部の頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)を表している。また、上記式(C1)において、D−Tは、非押下状態における中央スイッチ部の頂点の高さと、押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の中央スイッチ部の頂点の高さとの差であり、非押下状態から座屈開始までにおける、中央スイッチ部の頂点の高さの変化量を表している。そして、変化量D−Tはαによって重み付けされているので、上記式(C1)の右辺α×(D−T)は0<α×(D−T)≦Tとなる。そのため、上記式(C1)は、左辺T−L(中央スイッチ部の頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)が0よりも大きい値以上であること、すなわち、第1〜第4中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の中央スイッチ部の頂点位置が、押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の中央スイッチ部の頂点位置よりも下方であること(中央スイッチ部の頂点が座屈開始の高さよりも更に下がっていること)を表している。従って、上記式(C1)を満たせば、キートップの中央部の押下時に、中央スイッチ部が確実に座屈することとなる。
また、上記式(C2)は、第1〜第4中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の第1〜第4周辺突起の先端位置が、非押下状態における第1〜第4周辺スイッチ部の頂点位置と同じか、非押下状態における第1〜第4周辺スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(C2)を満たせば、キートップの中央部の押下時に、第1〜第4周辺突起が第1〜第4周辺スイッチ部を押し下げないので、第1〜第4周辺スイッチ部が座屈しないこととなる。その結果、上記式(C1)及び(C2)にて表される関係が満たされている場合には、キートップの中央部の押下時において、中央スイッチ部による情報入力が確実に行われるようになると共に、中央スイッチ部及び第1〜第4周辺スイッチ部の同時押しが防止されることとなる。
ここで、パラメータT
:押圧された第1〜第4周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、前記第1〜第4周辺スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
と定義したときに、Gpsが、上記式(C2)の代わりに、下記式(C2.1)を満たすようにしてもよい。
ps>T・・・(C2.1)
上記式(C2.1)は、第1〜第4中央突起部が基板に当接するまでキートップの中央部を押下した時の第1〜第4周辺突起の先端位置が、第1〜第4周辺スイッチ部が座屈を開始する時における第1〜第4周辺スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(C2.1)を満たすことによっても、キートップの中央部の押下時に、第1〜第4周辺スイッチ部が座屈しないこととなる。なお、上記式(C2.1)は上記式(C2)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(C2)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(C2.1)を用いるのがよい。
また、入力キーは、入力キーが内側に配置され、外部から操作可能となるようにキートップが露出される開口が形成されているフレームを更に有し、パラメータKv2,Kd3,Kd4,R,T,Gpc,Grs,G,G,F,S,L,θ,θ
v2:第1中央突起部の第1周辺突起部に近い側における端部から中央突起及び第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と中央突起及び第1周辺突起部を通る直線との交点と、第1周辺突起部との平面視における直線距離
d3:中央突起及び第1周辺突起を通る直線において、第1周辺突起とキートップの第1周辺突起に近い側における縁との平面視における直線距離
d4:中央突起及び第1周辺突起を通る直線において、中央突起とキートップの第1周辺突起と遠い側における縁との平面視における直線距離
:第1及び第2周辺突起部の長さ
:押圧された第1〜第4周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、第1〜第4周辺スイッチ部の頂点と基板との直線距離
:フレームの下面と基板との直線距離
:保持シートの厚さ
:キートップの第1周辺部を押下した時の、第1周辺突起の先端と基板との直線距離
pc:第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の、中央突起の先端と基板との直線距離
rs:第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の、第1周辺突起部の先端と基板との直線距離
:第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の、フレームの高さと、保持シートの上面のうち最も上方に位置する部分の高さとの差
:第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の、保持シートの下面のうち最も下方に位置する部分と、基板との直線距離
θ:平面視における、中央突起及び第1周辺突起を通る直線と、中央突起及び第2周辺突起を通る直線とがなす角を2で割った値
θ:第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の、中央突起及び第1周辺突起を通る直線での横断面における、保持シートの下面と基板の表面とがなす角
とそれぞれ定義したときに、下記式(S1)にて表される関係が満たされていると共に、下記式(S−a)にて求められるGpcが下記式(S2)を満たし、下記式(S−b)にて求められるGrsが下記式(S3)を満たし、下記式(S−c)にて求められるGが下記式(S4.1)を満たし、且つ、下記式(S−d)にて求められるGが下記式(S4.2)を満たすことが好ましい。
−L≧α×(D−T)・・・(S1)
(ここで、αは、0<α≦T/(D−T)を満たす定数である。)
pc≧D・・・(S2)
rs≧0・・・(S3)
≧0・・・(S4.1)
≧0・・・(S4.2)
pc=Rcosθ+Kd1sinθ−Pcosθ・・・(S−a)
rs=Rcosθ−Kv2cosθsinθ−Rcosθ・・・(S−b)
=Rcosθ−(Kd2+Kd3)sinθ・・・(S−c)
=F−Rcosθ−(Kd1+Kd4)sinθ−S・・・(S−d)
[ただし、上記式(S−a)〜(S−d)中、θは下記式(S−e)にて求められる。
cosθ=Kd2sinθ+Pcosθ+L・・・(S−e)]
上記式(S1)において、T−Lは、押圧された第1周辺スイッチ部が座屈を開始する時の第1周辺スイッチ部の頂点の高さと、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の第1周辺スイッチ部の頂点の高さとの差であり、座屈開始から、キートップの第1周辺部が押下されて第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでにおける、第1周辺スイッチ部の頂点の高さの変化量(第1周辺スイッチ部の頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)を表している。また、上記式(S1)において、D−Tは、非押下状態における第1周辺スイッチ部の頂点の高さと、押圧された第1周辺スイッチ部が座屈を開始する時の第1周辺スイッチ部の頂点の高さとの差であり、非押下状態から座屈開始までにおける、第1周辺スイッチ部の頂点の高さの変化量を表している。そして、変化量D−Tはαによって重み付けされているので、上記式(S1)の右辺α×(D−T)は0<α×(D−T)≦Tとなる。そのため、上記式(S1)は、左辺T−L(第1周辺スイッチ部の頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)が0よりも大きい値以上であること、すなわち、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の第1周辺スイッチ部の頂点位置が、押圧された第1周辺スイッチ部が座屈を開始する時の第1周辺スイッチ部の頂点位置よりも下方であること(第1周辺スイッチ部の頂点が座屈開始の高さよりも更に下がっていること)を表している。従って、上記式(S1)を満たせば、キートップの第1周辺部の押下時に、第1周辺スイッチ部が確実に座屈することとなる。
また、上記式(S2)は、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の中央突起の先端位置が、非押下状態における中央スイッチ部の頂点位置と同じであるか、又は、非押下状態における中央スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(S2)を満たせば、キートップの第1周辺部の押下時に、中央突起が中央スイッチ部を押し下げないこととなる。
また、上記式(S3)は、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の第1周辺突起部の先端位置が、基板と同じか、基板よりも上方であることを表している。従って、上記式(S3)を満たせば、キートップの第1周辺部の押下時に、第1周辺突起部によって妨害されることなく、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下できることとなる。
また、上記式(S4.1)は、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の保持シートの下面のうち最も下方に位置する部分の高さが、基板と同じか、基板よりも上方であることを表している。従って、上記式(S4.1)を満たせば、キートップの第1周辺部の押下時に、基板に接触した保持シートによって妨害されることなく、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下できることとなる。また、上記式(S4.2)は、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の保持シートの上面のうち最も上方に位置する部分の高さが、フレームの下面と同じか、フレームの下面よりも下方であることを表している。従って、上記式(S4.2)を満たせば、キートップの第1周辺部の押下時に、フレームに接触した保持シートによって妨害されることなく、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下できることとなる。その結果、上記式(S1)、(S2)、(S3)、(S4.1)及び(S4.2)にて表される関係が満たされている場合には、第1周辺スイッチ部による情報入力が確実に行われるようになると共に、キートップの第1周辺部の押下時において中央スイッチ部及び第1周辺スイッチ部の同時押しが防止されることとなる。
ここで、パラメータT
:押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の、中央スイッチ部の頂点と基板との直線距離
と定義したときに、Gpcが、上記式(S2)の代わりに、下記式(S2.1)を満たすようにしてもよい。
pc>T・・・(S2.1)
上記式(S2.1)は、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時の中央突起の先端位置が、中央スイッチ部が座屈を開始する時における中央スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(S2.1)を満たすことによっても、第1周辺突起の先端と基板との直線距離がLとなるまでキートップの第1周辺部を押下した時に、中央スイッチ部が座屈しないこととなる。なお、上記式(S2.1)は上記式(S2)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(S2)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(S2.1)を用いるのがよい。
パラメータKv1,Kv2,R,Gpss,Gpcs,θ
v1:中央突起と、第1中央突起部の第1周辺突起部に近い側における端部から中央突起及び第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と中央突起及び第1周辺突起部を通る直線との交点との平面視における直線距離
v2:第1中央突起部の第1周辺突起部に近い側における端部から中央突起及び第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と中央突起及び第1周辺突起部を通る直線との交点と、第1周辺突起部との平面視における直線距離
:第1及び第2周辺突起部の長さ
pss:第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、第1及び第2周辺突起の先端と基板との直線距離
pcs:第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、中央突起の先端と基板との直線距離
θ:第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、中央突起及び第1周辺突起部を通る直線での横断面における、保持シートの下面と基板の表面とがなす角
とそれぞれ定義したときに、下記式(MS−a)にて求められるGpssが下記式(MS1)を満たし、且つ、下記式(MS−b)にて求められるGpcsが下記式(MS2)を満たすことが好ましい。
pss≧D・・・(MS1)
pcs≧D・・・(MS2)
pss=Rcosθ−Pcosθ・・・(MS−a)
pcs=Rcosθ+Kv1sinθ−Pcosθ・・・(MS−b)
[ただし、上記式(MS−a)及び(MS−b)中、θは下記式(MS−c)にて求められる。
cosθ=Kv2sinθ+Rcosθ・・・(MS−c)]
上記式(MS1)は、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の第1及び第2周辺突起の先端位置が、非押下状態における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点位置と同じであるか、又は、非押下状態における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。ところで、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時には、第1周辺突起の先端と第2周辺突起の先端とは同じ高さであり、第1及び第3周辺突起の先端が最も下方に位置した状態となっている。一方、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置の近傍を押下した時には、第1周辺突起の先端の高さよりも第2周辺突起の先端の高さが低い又は高い状態、すなわち、第1及び第2周辺突起の一方がスイッチ部に近づき、第1及び第2周辺突起の他方がスイッチ部から離れた状態となる。従って、上記式(MS1)を満たせば、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、第1及び第2周辺スイッチ部の同時押しを防止できることとなる。
また、上記式(MS2)は、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の中央突起の先端位置が、非押下状態における中央スイッチ部の頂点位置と同じか、又は、非押下状態における中央スイッチ部の頂点位置よりも上方であることを表している。ところで、このとき第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接していると共に第1周辺突起部が基板に当接しているので、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置の近傍を押下した場合でも、中央突起の先端と基板との直線距離であるGpcsはキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した場合と変わらない。従って、上記式(MS2)を満たせば、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、中央突起が中央スイッチ部を押し下げないこととなる。その結果、上記式(MS1)及び(MS2)にて表される関係が満たされている場合には、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置又はその近傍の押下時において中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部及び第2周辺スイッチ部の同時押しが防止されることとなる。
ここで、Gpssが、上記式(MS1)の代わりに、下記式(MS1.1)を満たすようにしてもよい。
−Gpss≦γ×(D−T)・・・(MS1.1)
(ここで、γは、0≦γ<1を満たす定数である。)
上記式(MS1.1)において、D−Gpssは、非押下状態における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点の高さと、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時における、第1及び第2周辺突起の先端の高さとの差を表している。また、上記式(MS1.1)において、D−Tは、非押下状態における第1及び第2周辺スイッチ部の頂点の高さと、押圧された第1及び第2周辺スイッチ部が座屈を開始する時の第1及び第2周辺スイッチ部の頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MS1.1)を満たせば、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時に、第1及び第2周辺スイッチ部がD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。従って、上記式(MS1.1)を満たすことによっても、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、第1及び第2周辺スイッチ部の同時押しを防止できることとなる。なお、上記式(MS1.1)は上記式(MS1)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(MS1)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(MS1.1)を用いるのがよい。
また、ここで、パラメータT
:押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の、中央スイッチ部の頂点と基板との直線距離
と定義したときに、Gpcsが、上記式(MS2)の代わりに、下記式(MS2.1)を満たすようにしてもよい。
−Gpcs≦δ×(D−T)・・・(MS2.1)
(ここで、δは、0≦δ<1を満たす定数である。)
上記式(MS2.1)において、D−Gpcsは、非押下状態における中央スイッチ部の頂点の高さと、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を押下した時における中央突起の先端の高さとの差を表している。また、上記式(MS2.1)において、D−Tは、非押下状態における中央スイッチ部の頂点の高さと、押圧された中央スイッチ部が座屈を開始する時の中央スイッチ部の頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MC2.1)を満たせば、第1及び第2中央突起部の一部が基板に当接すると共に第1周辺突起部が基板に当接するまでキートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した場合でも、中央スイッチ部がD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。従って、上記式(MS2.1)を満たすことによっても、キートップの第1周辺部と第2周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、中央突起が中央スイッチ部を押し下げないこととなる。なお、上記式(MS2.1)は上記式(MS2)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(MS2)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(MS2.1)を用いるのがよい。
また、入力キーは、キートップを保持する保持シートを更に有し、第1〜第4中央突起部並びに第1及び第2周辺突起部は、基板上に突設され、基板には、押下されることにより情報入力を行わせる中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部、第2周辺スイッチ部、第3周辺スイッチ部及び第4周辺スイッチ部が、中央部、第1周辺部、第2周辺部、第3周辺部及び第4周辺部に対応した位置にそれぞれ形成され、キートップには、中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部、第2周辺スイッチ部、第3周辺スイッチ部及び第4周辺スイッチ部に対して押下操作を行わせる中央突起、第1周辺突起、第2周辺突起、第3周辺突起及び第4周辺突起がそれぞれ形成されており、パラメータKd1,Kd2,P,P,R,D,D,Grc’,θ
d1:中央突起と第1中央突起部との平面視における直線距離
d2:第1中央突起部と第1周辺突起との平面視における直線距離
:中央突起の長さ
:第1〜第4周辺突起の長さ
:第1〜第4中央突起部の長さ
:中央スイッチ部の高さ
:第1〜第4周辺スイッチ部の高さ
rc’:中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置を押下した時の、第1中央突起部の先端とキートップの下面及び保持シートの下面のうち近い方との鉛直方向における離間距離
θ:中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置を押下した時の、中央突起及び第1周辺突起を通る直線での横断面における、保持シートの下面と基板の表面とがなす角
とそれぞれ定義したときに、下記式(MC−a’)及び(MC−b’)にて求められるGrc’が下記式(MC1’)を満たすことが好ましい。
rc’≦0・・・(MC1’)
rc’=D+Pcosθ−Kd1sinθ−R・・・(MC−a’)
rc’=D+Pcosθ+Kd2sinθ−R・・・(MC−b’)
[ただし、上記式(MC−a’)及び(MC−b’)中、θは下記式(MC−c)にて求められる。
+Pcosθ=D+Pcosθ+(Kd1+Kd2)sinθ・・・(MC−c)]
上記式(MC1’)は、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接するまでキートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍を押下した時の第1中央突起部の先端位置がキートップの下面又は保持シートの下面と同じであるか、又は、中央突起の先端が中央スイッチ部に当接すると共に第1周辺突起の先端が第1周辺スイッチ部に当接する状態となる前に第1中央突起部がキートップの下面又は保持シートの下面に当接することを表している。従って、上記式(MC1’)を満たせば、キートップの中央部と第1周辺部との中間位置又はその近傍の押下時に、中央スイッチ部及び第1周辺スイッチ部の同時押しを防止できることとなる。
本発明によれば、同時押しの発生を防止することにより所望の文字等の情報を正確に入力することが可能な入力装置を提供することができる。
本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、説明中、「鉛直方向」及び「高さ」との語を使用することがあるが、「鉛直方向」とは後述する基板36に対しての鉛直方向を意味するものであり、「高さ」とは後述する基板36からの鉛直方向における高さを意味するものである。
(第1実施形態)
図1〜図7を参照して、第1実施形態に係る入力装置10の構成について説明する。図1は、第1〜第6実施形態に係る入力装置を適用した携帯電話の斜視図である。図2は、(a)が第1実施形態に係る入力装置の一部を拡大して示す上面図であり、(b)が第1実施形態に係る入力装置の一部を拡大して示す斜視図である。図3は、第1実施形態に係る入力装置における入力キーの平面図である。図4は、第1〜第6実施形態に係る入力装置におけるキートップの天面側を示す斜視図である。図5は、第1実施形態に係る入力装置におけるキートップの裏面側を示す斜視図である。図6は、第1実施形態に係る入力装置における入力キーの図4のA−A線断面図である。図7は、第1実施形態に係る入力装置における基板の表面を示す斜視図である。
携帯電話機1は、図1に示されるように、文字、数字又は記号等の情報を入力するための入力装置10と、入力装置10の操作に応じて入力された文字等を表示するための液晶ディスプレイ2とを備える。携帯電話機1では、入力装置10が液晶ディスプレイ2の下部に配置されており、携帯電話機1の操作者は、入力装置10を片手で掴んだ状態で入力装置10を操作しつつ、その操作に応じて液晶ディスプレイ2に表示された文字等を確認することができる。
入力装置10は、フレーム20と、フレーム20の内側に配置される複数の入力キー30とを備えている。フレーム20は、入力装置10の筐体を構成しており、各入力キー30に対応した位置にそれぞれ開口部22を有している。各開口部22からは、外部から操作可能となるように各入力キー30がそれぞれ露出している。開口部22の各隅における側面には、図2に示されるように、開口部22がフレーム20を貫通している方向に伸びる複数の突条24が設けられている。
入力キー30は、図3に示されるように4行、3列に並んで配列されている。入力キー30では、複数の箇所(第1実施形態では5箇所)において押下操作が可能となっており、押下が可能な各箇所に入力される情報がそれぞれ割り当てられている(このような形態の入力キーを、5ポジションキーともいう)。このような入力キー30は、主として、キートップ32、保持シート34及び基板36により構成されている。
キートップ32は、操作者による押下操作で力が加えられる部分であり、例えば、硬質プラスチックや金属等、ある程度硬度のある材料で形成される。キートップ32は、平面視において略矩形状を呈しており、キートップ32の天面における中央部32A及び隅部32B〜32Eには、割り当てられている情報がそれぞれ表示されている。具体的には、入力キー30毎に、「あ」、「か」、「さ」、・・・が中央部32Aに表示され、「い」、「き」、「し」、・・・が左上隅部32Bに表示され、「う」、「く」、「す」、・・・が右上隅部32Cに表示され、「え」、「け」、「せ」、・・・が右下隅部32Dに表示され、「お」、「こ」、「そ」、・・・が左下隅部32Eに表示されている(図2〜図4参照)。なお、キートップ32において、本実施形態では、左上隅部32Bと右下隅部32Dとが、および右上隅部32Cと左下隅部33Eとが、それぞれ中央部32Aを挟んで対向する位置に配置されているが、少なくとも左上隅部32Bと左下隅部32Eとは中央部32Aを挟んで対向しないように位置し、右上隅部32Cと右下隅部32Dとは中央部32Aを挟んで対向しないように位置し、左上隅部32Bと右上隅部32Cとは中央部32Aを挟んで対向しないように位置し、左下隅部32Eと右下隅部32Dとは中央部32Aを挟んで対向しないように位置している構成となっている。
本実施形態では、キートップ32の4つの隅部に情報が割り当てられ表示されているが、キートップ32の上辺部、下辺部、左辺部、右辺部に情報を割り当てて表示し、この位置に合わせて隅部による実現方法と同様の方法により、同様の機能を実現してもよい。すなわち、中心部、上辺部、下辺部、左辺部、右辺部を押下することで、その位置に対応する文字を入力することができるようにしてもよいことは、言うまでもない。
キートップ32の天面には、図4に示されるように、キートップ32の天面よりも窪んだ凹部38Aが中央部32Aに形成されており、キートップ32の天面から突出した突部38B〜38Eが隅部32B〜32Eに形成されている。そのため、操作者は、指でキートップ32の天面を触れたときの凹凸の感触によって、各押下位置を容易に判別できるようになっている。
キートップ32の裏面には、図5に示されるように、キートップ32の裏面から突出した突条40a〜40fが形成されており、保持シート34を貫通している。突条40a〜40fは、キートップ32の裏面の中央部分において、六角形が形成されるように配置されており、後述する突起部材50a〜50dと遊嵌する。突条40a〜40fの外側面42a〜42fは、キートップ32の裏面の中央部分から外方に向けて膨らむ円弧面となっている。
保持シート34は、合成ゴム、軟質プラスチック、軟質ビニール等の弾性体がシート状に形成されたものである。保持シート34には、図3に示されるように、入力キー30のキートップ32及び入力キー30以外のキー(スクロールキー、通話キー、電源キー等)のキートップが、例えば接着剤等によってそれぞれ所定位置に貼り付けられている。これらの各種キーのキートップが貼り付けられた保持シート34は、図6に示されるように、基板36と所定間隔を有するように各種キーのキートップを保持する。
保持シート34には、基板36側に向けて突出する中央突起44A及び周辺突起44B〜44Eが、保持シート34と一体的に形成されている。これらの中央突起44A及び周辺突起44B〜44Eは、キートップ32の天面における中央部32A及び隅部32B〜32Eと対応するように位置している。すなわち、周辺突起44Bと周辺突起44Eとは中央突起44Aを挟んで対向しないように位置し、周辺突起44Cと周辺突起44Dとは中央突起44Aを挟んで対向しないように位置し、周辺突起44Bと周辺突起44Cとは中央突起44Aを挟んで対向しないように位置し、周辺突起44Eと周辺突起44Dとは中央突起44Aを挟んで対向しないように位置している。
ここで、中央突起44Aの突出量が、周辺突起44B〜44Eの突出量よりも大きくなるように、その中央突起44Aは形成されている。この周辺突起44B〜44Eは、キートップの中央部32Aが押下された場合、当該周辺突起44B〜44Eに対応するドームスイッチ48B〜48Eを押下しない高さに形成される。また、中央突起44Aは、キートップ32の隅部32B〜32Dのいずれかが押下された場合、中央部32Aに対応する中央突起44Aが当該突起44Aに対応するドームスイッチ48Aを押下しない高さに形成されている。
基板36は、入力装置10の基礎として、キートップ32を支持する。基板36上には、図7に示されるように、半球状の中央ドームスイッチ48A及び周辺ドームスイッチ48B〜48Eが設けられている。これらの中央ドームスイッチ48A及び周辺ドームスイッチ48B〜48Eは、キートップ32の天面における中央部32A及び隅部32B〜32Eと対応すると共に、保持シート34における中央突起44A及び周辺突起44B〜44Eと対応するように位置している。すなわち、周辺ドームスイッチ48Bと周辺ドームスイッチ48Eとは中央ドームスイッチ48Aを挟んで対向しないように位置し、周辺ドームスイッチ48Cと周辺ドームスイッチ48Dとは中央ドームスイッチ48Aを挟んで対向しないように位置し、周辺ドームスイッチ48Bと周辺ドームスイッチ48Cとは中央ドームスイッチ48Aを挟んで対向しないように位置し、周辺ドームスイッチ48Eと周辺ドームスイッチ48Dとは中央ドームスイッチ48Aを挟んで対向しないように位置している。なお、中央ドームスイッチ48Aは、クリック感を変えるために周辺ドームスイッチ48B〜48Eよりも大きくなっているが、同じ大きさでもよい。
中央ドームスイッチ48A及び周辺ドームスイッチ48B〜48Eは、弾性復元力を有する金属板によって形成されており、キートップ32の押下操作が行われた際にクリック感が得られるようになっている。中央ドームスイッチ48A及び周辺ドームスイッチ48B〜48Eの内部には、図示しない金属接点が配設されている。そのため、中央部32A及び隅部32B〜32Eのいずれかが押下操作されたときには、押下位置に対応するドームスイッチが中央突起44A又は周辺突起44B〜44Eによって押し潰されてドームスイッチと金属接点とが接触し、図示しない回路が短絡して、押下位置に応じた情報が入力されることとなる。この情報に基づいて、キーに割り当てられた複数の文字の中から、対応する文字を一意に選択することで、一度の押下操作で所望の文字を入力できることになる。
また、基板36上には、突起部材50a〜50fが突設されている。突起部材50a〜50dは、先端部51a〜51dによって周辺ドームスイッチ48B〜48Eの半分を取り囲むようにそれぞれ配置されている。すなわち、突起部材50a〜50dは、中央ドームスイッチ48Aと各周辺ドームスイッチ48B〜48Eとの間にそれぞれ位置しており、突起部材50eは、周辺ドームスイッチ48Bと周辺ドームスイッチ48Eとの間に位置しており、突起部材50fは、周辺ドームスイッチ48Cと周辺ドームスイッチ48Dとの間に位置している。また、突起部材50a〜50dは、突起部材50e,50fと共に六角形状の囲いをなし、中央ドームスイッチ48Aを取り囲んでいる。突起部材50a〜50fによって形成される六角形状の囲いの内側には、キートップ32の裏面の中央部分において同じく六角形となるように配置された突条40a〜40fが遊嵌されている(図6参照)。
突起部材50a〜50dは、各突起部材50a〜50dの幅を規定する稜線(幅部分)52a〜52dを有している。稜線52a〜52dは、いずれも基板36と略平行で且つ突起部材50a〜50dにおいて最も基板36からの高さが高い部分となっており、キートップ32の押下量を規制する。なお、この稜線52a〜52dの高さは、キートップ32の中心部分を垂直押下した時に、中央ドームスイッチ48Aのみがキートップ32に形成されている中央突起44Aにより押しつぶされ、周辺ドームスイッチ48B〜48Eは変形しない高さとする。また同時に、隅部32B〜42Eのいずれかを押下した時に、押下側のキートップ32の周辺ドームスイッチ48B〜48Eのいずれかのみが押しつぶされ中央ドームスイッチ48Aは変形しない高さとする。突起部材50aの稜線52aは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Bの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材50bの稜線52bは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Cの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材50cの稜線52cは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Dの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材50dの稜線52dは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Eの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。
突起部材50a〜50dは、それぞれ傾斜面54a〜54dを有している。傾斜面54aは、突起部材50aの稜線52aを含み且つ中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Bの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。傾斜面54bは、突起部材50bの稜線52bを含み且つ中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Cの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。傾斜面54cは、突起部材50cの稜線52cを含み且つ中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Dの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。傾斜面54dは、突起部材50dの稜線52dを含み且つ中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Eの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。
続いて、図8及び図9を参照して、上述した構成を有する入力キー30の動作について説明する。図8は、第1実施形態に係る入力装置におけるキートップの中央部が押下操作されたときの、図4のA−A線断面図である。図9は、第1実施形態に係る入力装置におけるキートップの隅部が押下操作されたときの、図4のA−A線断面図である。
キートップ32の中央部32Aが押下操作されると、図8に示されるように、キートップ32が基板36方向に降下して、突条40a〜40fが突起部材50a〜50fの内側に押し込まれ、突起部材50a〜50fの稜線52a〜52fが保持シート34に当接する。これに伴い、中央突起44Aによって中央ドームスイッチ48Aが押し潰され、キートップ32の天面における中央部32Aに表示された情報が入力されることとなる。また、キートップ32の中央部32Aから少しずれた所を押下した時は、まず、キートップ32の底面の最も下がった部分が稜線52a〜52dのいずれかに接し、更に押し続けてキートップを下げようとすると、この稜線52a〜52dのいずれかに当りキートップ32の中央部32Aが正しく押下された時の下がった状態になるよう誘導することで、正しい中央部32Aの押下動作になり、中心部32Aの押下操作を確実なものとし、操作性を向上させることができる。
一方、キートップ32の隅部32B〜32Eのいずれか(ここでは隅部32E)が押下操作されると、図9に示されるように、突条40bの外側面42bが突起部材50dに対して摺動しながらキートップ32の隅部32Eが基板36方向に降下して、突起部材50dの傾斜面54dが保持シート34に当接する。これに伴い、周辺突起44Eによって周辺ドームスイッチ48Eが押し潰され、キートップ32の天面における隅部32Eに表示された情報が入力されることとなる。また、隅部32B〜32Eから少しずれた所を押下した時は、正規の時とずれた傾きが生じるが、傾斜面によって正しい傾斜方向になるよう誘導することで、正しい隅部32B〜32Eの押下動作になり、隅部32B〜32Eの押下操作を確実なものとし、操作性を向上させることができる。
以上のように、第1実施形態においては、中央ドームスイッチ48Aと各周辺ドームスイッチ48B〜48Eとの間にそれぞれ配設された突起部材50a〜50d、周辺ドームスイッチ48Bと周辺ドームスイッチ48Eとの間に配設された突起部材50a,50d及び周辺ドームスイッチ48Cと周辺ドームスイッチ48Dとの間に配設された突起部材50b,50cによって、キートップ32の押下量が規制されている。そのため、これらの突起部材50a〜50dによって、中央ドームスイッチ48Aと各周辺ドームスイッチ48B〜48Eとの同時押し、周辺ドームスイッチ48Bと周辺ドームスイッチ48Eとの同時押し及び周辺ドームスイッチ48Cと周辺ドームスイッチ48Dとの間の同時押しが防止されるようになる。その結果、押下操作されたドームスイッチのみが押下されるようになり、所望の文字等の情報を正確に入力することが可能となる。
また、第1実施形態では、突起部材50a〜50dの幅を規定する稜線52a〜52dが、中央ドームスイッチ48Aの中心と各周辺ドームスイッチ48B〜48Eの中心とを結ぶ各直線に対してそれぞれ略垂直に交差している。そのため、各隅部32B〜32Eが押下操作されたとき、キートップ32がねじれるように傾くことがなくなるので、安定した押下操作が実現される。
また、第1実施形態では、突条40a〜40fが突起部材50a〜50fによって形成される六角形状の囲いの内側に遊嵌されているので、キートップ32が基板36の表面に沿う方向に位置ずれし難くなっている。
また、第1実施形態では、突条40a〜40fの外側面42a〜42fが、キートップ32の裏面の中央部分から外方に向けて膨らむ円弧面となっている。そのため、各隅部32B〜32Eが押下操作された際、突条40a〜40fの外側面42a〜42fが突起部材50a〜50fに沿って円弧状に摺動するので、キートップがスムーズに傾くようになり、より安定した押下操作を実現することができる。
また、第1実施形態では、突起部材50a〜50dがそれぞれ傾斜面54a〜54dを有している。そのため、例えば隅部38Eが押下操作されたとき、隅部38Eに対応する突起部材50dの傾斜面54dによってキートップ32が支持される。その結果、押下操作されていない隅部38B〜38Dの押下操作が妨げされることとなり、中央ドームスイッチ48A及び各周辺ドームスイッチ48B〜48Eの同時押しが確実に防止される。
また、第1実施形態では、フレーム20の開口部22の各隅における側面に複数の突条24が設けられているので、キートップ32の押下操作をする際、キートップ32の側面がフレーム20の側面ではなく突条24と接触するようになる。そのため、キートップ32の側面とフレーム20の側面との接触面積が小さくなり、摩擦抵抗が低減される。その結果、キートップ32を押下操作する際に要する力を更に軽減することができる。
(第2実施形態)
続いて、図1、図2及び図10を参照して、第2実施形態に係る入力装置210の構成について説明する。図10は、第2実施形態に係る入力装置における基板の表面を示す斜視図である。以下では、第1実施形態に係る入力装置10との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
入力装置210は、図1に示されるように、フレーム20の内部に配置される複数の入力キー230を備えている。入力キー230は、突起部材250a〜250d,50e,30fが突設された基板36を含んで構成されている。突起部材250a〜250dは、第1実施形態における突起部材50a〜50dから先端部51a〜51dが切除されたものであり、先端部51a〜51dがないことを除いて第1実施形態における突起部材50a〜50dと同じ形状となっている。
以上の構成を有する第2実施形態に係る入力装置210においても、第1実施形態に係る入力装置10と同様の作用効果を奏する。
また、第2実施形態では、第1実施形態と異なり突起部材50a〜50dの先端部51a〜51dがなく、突起部材250a〜250dがコンパクトで且つ簡易な構造となっている。
(第3実施形態)
続いて、図1、図2及び図11を参照して、第3実施形態に係る入力装置310の構成について説明する。図11は、第3実施形態に係る入力装置における入力キーの図4のA−A線断面図である。以下では、第1実施形態に係る入力装置10との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
入力装置310は、図1に示されるように、フレーム20の内部に配置される複数の入力キー330を備えている。入力キー330は、キートップ332及び保持体334を含んで構成されている。
キートップ332には、基板36側に向けて突出する中央突起344A及び周辺突起344B〜344Eが、キートップ332と一体的に形成されている。これらの中央突起344A及び周辺突起344B〜344Eは、キートップ332の天面における中央部32A及び隅部32B〜32Eと対応するように位置している。なお、中央突起344Aの突出量は、周辺突起344B〜344Eの突出量よりも大きくなっている。
保持体334は、キートップ332の下部側面と接続される薄肉部334aを介して、基板36と所定間隔を有するようにキートップ332を保持している。保持体334の底面は、接着剤等により基板36に貼り付けられている。なお、保持体334は、合成ゴム、軟質プラスチック、軟質ビニール等の弾性体によって形成されている。
以上の構成を有する第3実施形態に係る入力装置310においても、第1実施形態に係る入力装置10と同様の作用効果を奏する。
(第4実施形態)
続いて、図1、図2及び図12〜図15を参照して、第4実施形態に係る入力装置410の構成について説明する。図12は、第4実施形態に係る入力装置におけるキートップの裏面側を示す斜視図である。図13は、第4実施形態に係る入力装置における入力キーの図4のA−A線断面図である。図14は、図12のB−B線断面図である。図15は、第4実施形態に係る入力装置における基板の表面を示す斜視図である。以下では、第1実施形態に係る入力装置10との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
入力装置410は、図1に示されるように、フレーム20の内部に配置される複数の入力キー430を備えている。入力キー430は、主として、キートップ432、保持シート434及び基板36により構成されている。
キートップ432の裏面には、図12に示されるように、突起部材450a〜450fが突設されている。突起部材450a〜450dは、中央突起44Aと各周辺突起44B〜44Eとの間にそれぞれ位置している。突起部材450eは、周辺突起44Bと周辺突起44Eとの間に位置している。突起部材450fは、周辺突起44Cと周辺突起44Dとの間に位置している。
突起部材450a〜450dは、各突起部材450a〜450dの幅を規定する稜線(幅部分)452a〜452dを有している。稜線452a〜452dは、いずれもキートップ432の裏面と略平行で且つ突起部材450a〜450dにおいて最もキートップ432の裏面からの高さが高い部分となっており、キートップ432の押下量を規制する。突起部材450aの稜線452aは、中央突起44Aの中心と周辺突起44Bの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材450bの稜線452bは、中央突起44Aの中心と周辺突起44Cの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材450cの稜線452cは、中央突起44Aの中心と周辺突起44Dの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材450dの稜線452dは、中央突起44Aの中心と周辺突起44Eの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。
突起部材450a〜450dは、それぞれ傾斜面454a〜454dを有している。傾斜面454aは、突起部材450aの稜線452aを含み且つ中央突起44Aから周辺突起44Bの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。傾斜面454bは、突起部材450bの稜線452bを含み且つ中央突起44Aから周辺突起44Cの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。傾斜面454cは、突起部材450cの稜線452cを含み且つ中央突起44Aから周辺突起44Dの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。傾斜面454dは、突起部材450dの稜線452dを含み且つ中央突起44Aから周辺突起44Eの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。
突起部材450eは、傾斜面454e,455eを有している。突起部材450eの一方の傾斜面454eは、突起部材450aの傾斜面454aと同一平面となっており、突起部材450eの他方の傾斜面455eは、突起部材450dの傾斜面454dと同一平面となっている。突起部材450fは、傾斜面454f,455fを有している。突起部材450fの一方の傾斜面454fは、突起部材450bの傾斜面454bと同一平面となっており、突起部材450fの他方の傾斜面455fは、突起部材450cの傾斜面454cと同一平面となっている。
保持シート434には、隣り合う4つのキートップの各隅部によって囲まれる位置に、各隅部の一部がそれぞれ露出するような開口446が形成されている。また、保持シート434の裏面側には、図12〜図14に示されるように、隣り合うキートップ432の間であって隣接する2つの開口446の間に位置するように、複数の保持突起460が突設されている。これらの保持突起460は、保持シート434と同じく弾性体によって形成されている。キートップ432は、保持突起460によって、基板36と所定の間隔Lを有するように保持されている(詳しくは、後述する)。
基板36上には、図15に示されるように、中央ドームスイッチ48A及び周辺ドームスイッチ48B〜48Eのみが設けられている。
続いて、図16〜図19を参照して、上述した構成を有する入力キー430の動作について説明する。図16は、第4実施形態に係る入力装置におけるキートップの中央部が押下操作されたときの、図4のA−A線断面図である。図17は、第4実施形態に係る入力装置におけるキートップの中央部が押下操作されたときの、図12のB−B線断面図である。図18は、第4実施形態に係る入力装置におけるキートップの隅部が押下操作されたときの、図4のA−A線断面図である。図19は、第4実施形態に係る入力装置におけるキートップの隅部が押下操作されたときの、図12のB−B線断面図である。
キートップ432の中央部32Aが押下操作されると、図16及び図17に示されるように、キートップ432が基板36方向に降下して、突起部材450a〜450fの稜線452a〜452fが基板36に当接する。これと同時に、中央突起44Aによって中央ドームスイッチ48Aが押し潰され、キートップ432の天面における中央部38Aに表示された情報が入力されることとなる。
一方、キートップ432の隅部32B〜32Eのいずれか(ここでは隅部32E)が押下操作されると、図18及び図19に示されるように、キートップ432が基板36方向に降下して、突起部材450d,450eの傾斜面454d,455eが基板36に当接する。これに伴い、周辺突起44Eによって周辺ドームスイッチ48Eが押し潰され、キートップ432の天面における隅部32Eに表示された情報が入力されることとなる。このとき、押下操作された隅部32Eと対角に位置する隅部32Cは、図19に示されるように、基板36との間隔Lを保持している。すなわち、キートップ432は、キートップ432の隅部32B〜32Eのうち一の隅部が押下操作されたときに、突起部材450a〜450fのうちいずれかの突起部材が作用点として機能することによるキートップ432の他の隅部の上昇が生じない位置に保持されている。
ここでは、キートップ432の隅部が上昇しない位置になるように、以下のように高さの関係が規定されることになる。まず、中央突起44Aと周辺突起44B〜Eとの高さを元に突起部材450a〜450fの高さが求められる。この高さは、キートップ432の中心部分を垂直押下した時に、中央ドームスイッチ48Aのみが押しつぶされ、周辺ドームスイッチ48B〜48Eは変形しない高さとする。また同時に、キートップ432の隅部を押下した時に、押下側のキートップの周辺ドームスイッチ48B〜48Eのいずれかのみが押しつぶされ中央ドームスイッチ48Aは変形しない高さとする。次に、求めた突起部材450a〜450fの高さに基づいて、キートップ432の隅部を押下した時の反対側のキートップの隅部の保持シートの底面の高さを基板とキートップの保持シートとの距離Lとして求める。このような高さの関係を持たせることにより、キートップ432の隅部32B〜32Eのいずれかを押下した場合に、対角関係にあるキートップ432の隅部は持ち上がることがなくなる。
なお、上記のようにキートップ432の中央部32A又は隅部32B〜32Eが押下操作された場合、押下操作されたキートップ432の周囲に位置する保持突起460は、キートップ432の外側に向けて膨らむように弾性変形することとなる(図16〜図19参照)。
以上のように、第4実施形態においては、中央突起44Aと周辺突起44B〜44Eとの間にそれぞれ配設された突起部材450a〜450d、周辺突起44Bと周辺突起44Eとの間に配設された突起部材450a,450d、周辺突起44Cと周辺突起44Dとの間に配設された突起部材450b,450cによって、キートップ32の押下量が規制されている。そのため、これらの突起部材450a〜450dによって、中央ドームスイッチ48Aと各周辺ドームスイッチ48B〜48Eとの同時押し、周辺ドームスイッチ48Bと周辺ドームスイッチ48Eとの同時押し及び周辺ドームスイッチ48Cと周辺ドームスイッチ48Dとの間の同時押しが防止されるようになる。その結果、押下操作されたドームスイッチのみが押下されるようになり、所望の文字等の情報を正確に入力することが可能となる。
また、第4実施形態では、突起部材450a〜450fがそれぞれ傾斜面454a〜454f,455e,455fを有している。そのため、例えば隅部38Eが押下操作されたとき、隅部38Eに対応する突起部材450dの傾斜面454d及び突起部材450eの傾斜面455eによってキートップ32が支持される。その結果、押下操作されていない隅部38B〜38Dの押下操作が妨げされることとなり、中央ドームスイッチ48A及び各周辺ドームスイッチ48B〜48Eの同時押しが確実に防止される。
また、第4実施形態では、キートップ432が弾性変形可能な保持突起460によって基板36上に支持されているので、キートップ432の押下操作がされていない状態で、キートップ432と基板36との間隔が所望の間隔Lに保持されている。すなわち、キートップ432は、キートップ432の隅部32B〜32Eのうち一の隅部が押下操作されたときに、突起部材450a〜450fのうちいずれかの突起部材が作用点として機能することによるキートップ432の他の隅部の上昇が生じない位置に保持されている。そのため、キートップ432の隅部38B〜38Eのうちいずれかが押下操作されたとき、キートップの他の隅部を上昇させるための力を必要としなくなる。その結果、キートップの隅部38B〜38Eを押下操作する際に要する力を軽減することができる。
また、第4実施形態では、保持シート434には、隣り合う4つのキートップの各隅部によって囲まれる位置に、各隅部の一部がそれぞれ露出するような開口446が形成されている。すなわち、保持シート434は、各隅部38B〜38E以外の部分においてキートップ432を保持している。そのため、保持シート434に開口446が形成されていない場合と比較して、キートップ432の各隅部38B〜38Eが押下されたときに、保持シート434がキートップ432の各隅部38B〜38Eを引っ張る力が小さくなる。そのため、キートップ432の各隅部38B〜38Eを押下操作する際に要する力をより軽減することができる。
また、第4実施形態では、フレーム20の開口部22の各隅における側面に複数の突条24が設けられているので、キートップ432の押下操作をする際、キートップ432の側面がフレーム20の側面でなく突条24と接触するようになる。そのため、キートップ432の側面とフレーム20の側面との接触面積が小さくなり、摩擦抵抗が低減される。その結果、キートップ432を押下操作する際に要する力を更に軽減することができる。
(第5実施形態)
続いて、図1、図2及び図20〜図22を参照して、第5実施形態に係る入力装置510の構成について説明する。図20は、第5実施形態に係る入力装置におけるキートップの裏面側を示す斜視図である。図21は、第5実施形態に係る入力装置における入力キーの図4のA−A線断面図である。図22は、第5実施形態に係る入力装置における基板の表面を示す斜視図である。以下では、第1実施形態に係る入力装置10との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
入力装置510は、図1に示されるように、フレーム20の内部に配置される複数の入力キー530を備えている。入力キー530は、主として、キートップ532、保持シート534及び基板36により構成されている。
キートップ532の裏面は、図20及び図21に示されるように、平坦となっており、保持シート534に接着剤等によって貼り付けられている。
保持シート534には、隣り合う4つのキートップの各隅部によって囲まれる位置に、各隅部の一部がそれぞれ露出するような開口546が形成されている。また、保持シート534の裏面側には、図20及び図21に示されるように、隣り合うキートップ532の間であって隣接する2つの開口546の間に位置するように、複数の保持突起560が突設されている。これらの保持突起560は、保持シート534と同じく弾性体によって形成されている。キートップ532は、保持突起560によって、基板36と所定の間隔Lを有するように保持されている(図21参照)。
基板36上には、図21及び図22に示されるように、突起部材550a〜550fが突設されている。突起部材550a〜550dは、中央ドームスイッチ48Aと各周辺ドームスイッチ48B〜48Eとの間にそれぞれ位置している。突起部材550eは、周辺ドームスイッチ48Bと周辺ドームスイッチ48Eとの間に位置している。突起部材550fは、周辺ドームスイッチ48Cと周辺ドームスイッチ48Dとの間に位置している。
突起部材550a〜550dは、各突起部材550a〜550dの幅を規定する稜線(幅部分)552a〜552dを有している。稜線552a〜552dは、いずれも基板36と略平行で且つ突起部材550a〜550dにおいて最も基板36からの高さが高い部分となっており、キートップ532の押下量を規制する。突起部材550aの稜線552aは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Bの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材550bの稜線552bは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Cの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材550cの稜線552cは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Dの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材550dの稜線552dは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Eの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。
突起部材550a〜550dは、それぞれ傾斜面554a〜554dを有している。傾斜面554aは、突起部材550aの稜線552aを含み且つ中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Bの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。傾斜面554bは、突起部材550bの稜線552bを含み且つ中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Cの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。傾斜面554cは、突起部材550cの稜線552cを含み且つ中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Dの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。傾斜面554dは、突起部材550dの稜線552dを含み且つ中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Eの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる平面である。
突起部材550eは、傾斜面554e,555eを有している。突起部材550eの一方の傾斜面554eは、突起部材550aの傾斜面554aと同一平面となっており、突起部材550eの他方の傾斜面555eは、突起部材550dの傾斜面554dと同一平面となっている。突起部材550fは、傾斜面554f,555fを有している。突起部材550fの一方の傾斜面554fは、突起部材550bの傾斜面554bと同一平面となっており、突起部材550fの他方の傾斜面555fは、突起部材550cの傾斜面554cと同一平面となっている。
以上の構成を有する第5実施形態に係る入力装置510においては、第4実施形態に係る入力装置410と同様の作用効果を奏する。
(第6実施形態)
続いて、図1、図2及び図23〜図25を参照して、第6実施形態に係る入力装置610の構成について説明する。図23は、第6実施形態に係る入力装置におけるキートップの裏面側を示す斜視図である。図24は、第6実施形態に係る入力装置における入力キーの図4のA−A線断面図である。図25は、第6実施形態に係る入力装置における基板の表面を示す斜視図である。以下では、第1実施形態に係る入力装置10との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
入力装置610は、図1に示されるように、フレーム20の内部に配置される複数の入力キー630を備えている。入力キー630は、主として、キートップ632、保持シート634及び基板36により構成されている。
キートップ532の裏面は、図23及び図24に示されるように、平坦となっており、保持シート634に接着剤等によって貼り付けられている。
保持シート634には、隣り合う4つのキートップの各隅部によって囲まれる位置に、各隅部の一部がそれぞれ露出するような開口646が形成されている。また、保持シート634の裏面側には、図23及び図24に示されるように、隣り合うキートップ632の間であって隣接する2つの開口646の間に位置するように、複数の保持突起660が突設されている。これらの保持突起660は、保持シート634と同じく弾性体によって形成されている。キートップ632は、保持突起660によって、基板36と所定の間隔Lを有するように保持されている(図24参照)。
基板36上には、図24及び図25に示されるように、突起部材群650a〜650fをそれぞれ構成すると共にキートップ632の押下量を規制する一対の突起部材652a,654a、一対の突起部材652b,654b、一対の突起部材652c,654c、一対の突起部材652d,654d、一対の突起部材652e,654e及び一対の突起部材654f,654fが突設されている。突起部材群650a〜650dは、中央ドームスイッチ48Aと各周辺ドームスイッチ48B〜48Eとの間にそれぞれ位置している。突起部材群650eは、周辺ドームスイッチ48Bと周辺ドームスイッチ48Eとの間に位置している。突起部材群650fは、周辺ドームスイッチ48Cと周辺ドームスイッチ48Dとの間に位置している。
突起部材群650a〜650fの幅は、一対の突起部材652a,654a同士を結ぶ線分(幅部分)656a、一対の突起部材652b,654b同士を結ぶ線分(幅部分)656b、一対の突起部材652c,654c同士を結ぶ線分(幅部分)656c、一対の突起部材652d,654d同士を結ぶ線分(幅部分)656d、一対の突起部材652e,654e同士を結ぶ線分(幅部分)656e及び一対の突起部材652f,654f同士を結ぶ線分(幅部分)656fによってそれぞれ規定される。突起部材群650aにおける線分656aは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Bの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材群650bにおける線分656bは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Cの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材群650cにおける線分656cは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Dの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材群650dにおける線分656dは、中央ドームスイッチ48Aの中心と周辺ドームスイッチ48Eの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。
突起部材652a〜652d,654a〜654dは、基板36からの高さが同じとなっている。突起部材652e,652fは、基板からの高さが突起部材652a〜652d,654a〜654dよりも低くなっている。突起部材654e,654fは、基板からの高さが突起部材652e,652fよりも低くなっている。そのため、突起部材652a,654a,652e,654eの頂点によって中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Bの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる仮想的な傾斜面658aが形成されている。突起部材652b,654b,652f,654fの頂点によって中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Cの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる仮想的な傾斜面658bが形成されている。突起部材652c,654c,652f,654fの頂点によって中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Dの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる仮想的な傾斜面658cが形成されている。突起部材652d,654d,652e,654eの頂点によって中央ドームスイッチ48Aから周辺ドームスイッチ48Eの方向に向かうにつれて基板36との距離が小さくなる仮想的な傾斜面658dが形成されている。
以上のように、第6実施形態においては、中央ドームスイッチ48Aと周辺ドームスイッチ48B〜48Eとの間にそれぞれ配設された突起部材群650a〜650d、周辺ドームスイッチ48Bと周辺ドームスイッチ48Eとの間に配設された突起部材群650a,650d、周辺ドームスイッチ48Cと周辺ドームスイッチ48Dとの間に配設された突起部材群650b,650cによって、キートップ632の押下量が規制されている。そのため、これらの突起部材群650a〜650dによって、中央ドームスイッチ48Aと各周辺ドームスイッチ48B〜48Eとの同時押し、周辺ドームスイッチ48Bと周辺ドームスイッチ48Eとの同時押し及び周辺ドームスイッチ48Cと周辺ドームスイッチ48Dとの間の同時押しが防止されるようになる。その結果、押下操作されたドームスイッチのみが押下されるようになり、所望の文字等の情報を正確に入力することが可能となる。
また、第6実施形態では、突起部材群650a〜650fをそれぞれ構成する突起部材652a〜652f,654a〜654fがそれぞれ仮想的な傾斜面658a〜658fを形成している。そのため、例えば隅部38Eが押下操作されたとき、傾斜面658dによってキートップ632が支持される。その結果、押下操作されていない隅部38B〜38Dの押下操作が妨げされることとなり、中央ドームスイッチ48A及び各周辺ドームスイッチ48B〜48Eの同時押しが確実に防止される。
また、第6実施形態では、キートップ632が弾性変形可能な保持突起660によって基板36上に支持されているので、キートップ632の押下操作がされていない状態で、キートップ632と基板36との間隔が所望の間隔Lに保持されている。すなわち、キートップ632は、キートップ632の隅部32B〜32Eのうち一の隅部が押下操作されたときに、突起部材群650a〜650fのうちいずれかの突起部材群が作用点として機能することによるキートップ632の他の隅部の上昇が生じない位置に保持されている。そのため、キートップ632の隅部38B〜38Eのうちいずれかが押下操作されたとき、キートップの他の隅部を上昇させるための力を必要としなくなる。その結果、キートップの隅部38B〜38Eを押下操作する際に要する力を軽減することができる。
また、第6実施形態では、保持シート634には、隣り合う4つのキートップの各隅部によって囲まれる位置に、各隅部の一部がそれぞれ露出するような開口646が形成されている。すなわち、保持シート634は、各隅部38B〜38E以外の部分においてキートップ632を保持している。そのため、保持シート634に開口646が形成されていない場合と比較して、キートップ632の各隅部38B〜38Eが押下されたときに、保持シート634がキートップ632の各隅部38B〜38Eを引っ張る力が小さくなる。そのため、キートップ632の各隅部38B〜38Eを押下操作する際に要する力をより軽減することができる。
また、第6実施形態では、フレーム20の開口部22の各隅における側面に複数の突条24が設けられているので、キートップ632の押下操作をする際、キートップ632の側面がフレーム20の側面でなく突条24と接触するようになる。そのため、キートップ632の側面とフレーム20の側面との接触面積が小さくなり、摩擦抵抗が低減される。その結果、キートップ632を押下操作する際に要する力を更に軽減することができる。
(第7実施形態)
続いて、図1、図26及び図27を参照して、第7実施形態に係る入力装置710について説明する。図26は、キートップを透視した状態で第7実施形態に係る入力装置における基板を示す上面図である。図27は、キートップの非押下時における、図26のC−C線断面図である。なお、図26のC−C線は、中央突起744A及び対角に位置する周辺突起744B,744Dを通る直線である。また、図26のD−D線は、中央突起744A及び突起部材750e,750fを通る直線である。以下では、第1実施形態に係る入力装置10との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
入力装置710は、図1に示されるように、フレーム20の内部に配置される複数の入力キー730を備えている。入力キー730は、主として、キートップ732、保持シート734及び基板36により構成されている。キートップ732の裏面には、中央突起744A及び周辺突起744B〜744E並びに突起部材750a〜750fを有する保持シート734が貼り付けられている。
なお、第7実施形態に係る入力装置710では、ドームスイッチ48A〜48Eの同時押しを防止することのできる条件を説明するために、各突起744A〜744E及び各突起部材750a〜750f、並びに、各ドームスイッチ48A〜48Eの形状がモデル化されている。具体的には、各突起744A〜744E及び各突起部材750e,750fとして、その太さが限りなく0に近い棒状体を想定しており、各突起部材750a〜750dとして、その厚みが限りなく0に近い板状体を想定している。また、各ドームスイッチ48A〜48Eとして、その厚みが限りなく0に近いものを想定している。ただし、中央突起及び周辺突起がある程度の太さを有し、突起部材がある程度の厚みを有する実際の入力キーでは、通常、中央突起と周辺突起との平面視における直線距離と比較して、中央突起及び周辺突起の太さ及び突起部材の厚さが小さいので、実際の入力キーにおいてもモデル化された状態と同視できる。
突起部材750aは、中央突起744Aの中心と周辺突起744Bの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材750bは、中央突起744Aの中心と周辺突起744Cの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材750cは、中央突起744Aの中心と周辺突起744Dの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材750dは、中央突起744Aの中心と周辺突起744Eの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差している。突起部材750eは、周辺突起744Bと周辺突起744Eとを結ぶ線分の中間に位置している。突起部材750fは、周辺突起744Cと周辺突起744Dとを結ぶ線分の中間に位置している。なお、第7実施形態では、キートップ732が矩形状であり、突起部材750a〜750dがそれぞれキートップ732の縁近傍まで延在しているので、突起部材750a〜750dによって周辺ドームスイッチ48B及び周辺ドームスイッチ48Cの同時押し、並びに、周辺ドームスイッチ48D及び周辺ドームスイッチ48Eの同時押しが防止されている。
以上のような入力装置710において、(A)キートップ732の非押下時における、ドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件、(B)キートップ732の中央部732Aの押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件、(C)キートップ732の各隅部732B〜732Eの押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件、(D)キートップ732の中央部732Aと各隅部732B〜732Eとの中間位置の押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件、(E)キートップ732の隣り合う隅部同士の中間位置又はその近傍の押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件、について以下に述べる。
[パラメータの定義]
まず、図26、図27、図29、図30、図35及び図38を参照して、各パラメータを以下のように定義する。
v1:中央突起744Aと、突起部材750cの突起部材750fに近い側における端部から中央突起744A及び突起部材750fを通る直線に向けて垂直に延びる直線と中央突起744A及び突起部材750fを通る直線との交点との平面視における直線距離(第7実施形態においては、中央突起744Aと、突起部材750b及び突起部材750cの交差部分との平面視における直線距離)(図26参照)
v2:突起部材750cの突起部材750fに近い側における端部から中央突起744A及び突起部材750fを通る直線に向けて垂直に延びる直線と中央突起744A及び突起部材750fを通る直線との交点と、突起部材750fとの平面視における直線距離(第7実施形態においては、突起部材750b及び突起部材750cの交差部分と、突起部材750fとの平面視における直線距離)(図26参照)
v3:中央突起744A及び突起部材750e,750fを通る直線(D−D線)において、突起部材750fとキートップ732の縁との平面視における直線距離(図26参照)
d1:中央突起744Aと突起部材750cとの平面視における直線距離(図26、図27参照)
d2:突起部材750cと周辺突起744Dとの平面視における直線距離(図26、図27参照)
d3:中央突起744A及び対角に位置する周辺突起744B,744Dを通る直線(C−C線)において、周辺突起744Dとキートップ732の周辺突起744Dに近い側における縁との平面視における直線距離(図26、図27参照)
d4:中央突起744A及び周辺突起744Dを通る直線において、中央突起744Aとキートップ732の周辺突起744Dと遠い側における縁との平面視における直線距離(第7実施形態においては、Kd4=Kd1+Kd2+Kd3
:キートップ732の非押下時における、キートップ732の上面と基板36との直線距離(図27参照)
:キートップ732の非押下時における、保持シート734の下面と基板36との直線距離(図27参照)
:中央突起744Aの長さ(図27参照)
:周辺突起744B〜744Eの長さ(図27参照)
:突起部材750a〜750dの長さ(図27参照)
:突起部材750f,750eの長さ(図27参照)
:中央ドームスイッチ48Aの高さ(図27参照)
:周辺ドームスイッチ48B〜48Eの高さ(図27参照)
:フレーム20の上面と基板36との直線距離(図27参照)
:フレーム20の下面と基板36との直線距離(図27参照)
:保持シート734の厚さ(図27参照)
:押圧された中央ドームスイッチ48Aが座屈(反転)を開始する時の、中央ドームスイッチ48Aの頂点と基板36との直線距離(図29参照)
:押圧された周辺ドームスイッチ48B〜48Eが座屈(反転)を開始する時の、周辺ドームスイッチ48B〜48Eの頂点と基板36との直線距離(図30参照)
:突起部材750a〜750dが基板36に当接するまでキートップ732の中央部732Aを押下した時の、中央ドームスイッチ48Aの頂点と基板36との直線距離、すなわち、突起部材750a〜750dの長さ(R)と中央突起744Aの長さ(P)との差(R−P)(図29参照)
:キートップ732の隅部732Dを押下した時の、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離(図30参照)
ps:突起部材750a〜750dが基板36に当接するまでキートップ732の中央部732Aを押下した時の、周辺突起744B〜744Eの先端と基板36との直線距離、すなわち、突起部材750a〜750dの長さ(R)と周辺突起744B〜744Eの長さ(P)との差(R−P)(図29参照)
pc:周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の、中央突起744Aの先端と基板36との直線距離(図30参照)
rs:周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の、突起部材750fの先端と基板36との直線距離(図30参照)
:周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の、フレーム20の下面の高さと、保持シート734の上面のうち最も上方に位置する部分の高さとの差(図30参照)
:周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の、保持シート734の下面のうち最も下方に位置する部分と、基板36との直線距離(図30参照)
rc:中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置を押下した時の、突起部材750cの先端と基板36との直線距離(図35参照)
pss:突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時の、周辺突起744C(744D)の先端と基板36との直線距離(図38参照)
pcs:突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時の、中央突起744Aの先端と基板36との直線距離(図38参照)
θ:平面視における、中央突起744A及び対角に位置する周辺突起744B,744Dを通る直線(C−C線)と、中央突起744A及び周辺突起744C,744Eを通る直線とがなす角を2で割った値(第7実施形態においては、平面視における、中央突起744A及び対角に位置する周辺突起744B,744Dを通る直線(C−C線)と、中央突起744A及び突起部材750e,750fを通る直線(D−D線)とがなす角)(図26参照)
θ:周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の、中央突起744A及び対角に位置する周辺突起744B,744Dを通る直線(C−C線)での横断面における、保持シート734の下面と基板36の表面とがなす角(図30参照)
θ:中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48D当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置を押下した時の、中央突起744A及び対角に位置する周辺突起744B,744Dを通る直線(C−C線)での横断面における、保持シート734の下面と基板36の表面とがなす角(図35参照)
θ:突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時の、中央突起744A及び突起部材750e,750fを通る直線(D−D線)での横断面における、保持シート734の下面と基板36の表面とがなす角(図38参照)
なお、キートップ732の中央部732Aを押下したときに、中央ドームスイッチ48Aのみを押下し、周辺ドームスイッチ48B〜48Eを押下しないようにするため、周辺突起744B〜744Eよりも中央突起744Aが長くなっている(すなわち、P>Pとなっている)。
[(A)キートップ732の非押下時における、ドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件]
続いて、図27及び図28を参照して、キートップ732の非押下時における、ドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件について説明する。キートップ732の非押下時においてドームスイッチ48A〜48Eの同時押しを防止するためには、下記の条件(N1)を満たす必要がある。
条件(N1):キートップ732の非押下時に、中央突起744Aが中央ドームスイッチ48Aを押し下げない長さとなっていること
上記の条件(N1)を定式化すると、下記式(N1)となる。
≧P+D・・・(N1)
上記式(N1)において、P+Dは、中央突起744Aの長さ(P)と中央ドームスイッチ48Aの高さ(D)との和を表している(図27参照)。そのため、上記式(N1)は、キートップ732の非押下時における、保持シート734の下面と基板36との直線距離(K)が、中央突起744Aの長さ(P)と中央ドームスイッチ48Aの高さ(D)との和(P+D)以上であることを表している。従って、上記式(N1)を満たせば、キートップ732の非押下時に、中央突起744Aが中央ドームスイッチ48Aを押し下げないこととなる。
なお、キートップ732の非押下時に、中央突起744Aが中央ドームスイッチ48Aを僅かに押し下げる位置にキートップ732を配置することで、中央ドームスイッチ48Aの反発力によりキートップ732が安定した状態で支持されることになるので(図28参照)、上記式(N1)の代わりに下記式(N1.1)を満たすようにしてもよい。
=P+D−α・・・(N1.1)
(ここで、αは、D−T≫α>0を満たす定数である。)
[(B)キートップ732の中央部732Aの押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件]
続いて、図29を参照して、キートップ732の中央部732Aの押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件について説明する。
キートップ732の中央部732Aの押下時において、中央ドームスイッチによる情報入力が確実に行われるようになると共に、ドームスイッチ48A〜48Eの同時押しを防止するためには、下記の条件(C1),(C2)を満たす必要がある。
条件(C1):キートップ732の中央部732Aの押下時に、中央ドームスイッチ48Aが確実に座屈(反転)すること
条件(C2):キートップ732の中央部732Aの押下時に、周辺ドームスイッチ48B〜48Eが座屈(反転)しないこと
上記の条件(C1)を定式化すると、下記式(C1)となる。
−L≧α×(D−T)・・・(C1)
(ここで、αは、0<α≦T/(D−T)を満たす定数であり、1/3〜1/2以上であると好ましく、大きな値であるほど好ましい。)
上記式(C1)において、T−Lは、押圧された中央ドームスイッチ48Aが座屈(反転)を開始する時の中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さと、突起部材750a〜750dが基板36に当接するまでキートップ732の中央部732Aを押下した時の中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さとの差であり、座屈開始から、キートップ732の中央部732Aが押下されて突起部材750a〜750dが基板36に当接するまでにおける、中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さの変化量(中央ドームスイッチ48Aの頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)を表している(図29の(b)参照)。また、上記式(C1)において、D−Tは、非押下状態における中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さと、押圧された中央ドームスイッチ48Aが座屈(反転)を開始する時の中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さとの差であり、非押下状態から座屈開始までにおける、中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さの変化量を表している(図29の(b)参照)。そして、変化量D−Tはαによって重み付けされているので、上記式(C1)の右辺α×(D−T)は0<α×(D−T)≦Tとなる。そのため、上記式(C1)は、左辺T−L(中央ドームスイッチ48Aの頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)が0よりも大きい値以上であること、すなわち、突起部材750a〜750dが基板36に当接するまでキートップ732の中央部732Aを押下した時の中央ドームスイッチ48Aの頂点位置が、押圧された中央ドームスイッチ48Aが座屈(反転)を開始する時の中央ドームスイッチ48Aの頂点位置よりも下方であること(中央ドームスイッチ48Aの頂点が座屈開始の高さよりも更に下がっていること)を表している。従って、上記式(C1)を満たせば、キートップ732の中央部732Aの押下時に、中央ドームスイッチ48Aが確実に座屈(反転)することとなる。このとき特に、αが1/3〜1/2以上であると、左辺T−L(中央ドームスイッチ48Aの頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)が、非押下状態から座屈開始までにおける、中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さの変化量の1/3〜1/2以上となるので、十分なマージンをもって中央ドームスイッチ48Aの頂点が座屈開始の高さよりも下がることとなる。
また、上記の条件(C2)を定式化すると、下記式(C2)となる。
ps≧D・・・(C2)
上記式(C2)は、突起部材750a〜750dが基板36に当接するまでキートップ732の中央部732Aを押下した時の周辺突起744B〜744Eの先端位置が、非押下状態における周辺ドームスイッチ48B〜48Eの頂点位置と同じか、非押下状態における周辺ドームスイッチ48B〜48Eの頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(C2)を満たせば、キートップ732の中央部732Aの押下時に、周辺突起744B〜744Eが周辺ドームスイッチ48B〜48Eを押し下げないので、周辺ドームスイッチ48B〜48Eが座屈(反転)しないこととなる。
なお、上記の条件(C2)によれば、キートップ732の中央部732Aの押下時に、周辺ドームスイッチ48B〜48Eが座屈(反転)しなければよいので、上記式(C2)の代わりに下記式(C2.1)を満たすようにしてもよい。
ps>T・・・(C2.1)
上記式(C2.1)は、突起部材750a〜750dが基板36に当接するまでキートップ732の中央部732Aを押下した時の周辺突起744B〜744Eの先端位置が、周辺ドームスイッチ48B〜48Eが座屈を開始する時における周辺ドームスイッチ48B〜48Eの頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(C2.1)を満たすことによっても、キートップ732の中央部732Aの押下時に、周辺ドームスイッチ48B〜48Eが座屈しないこととなる。なお、上記式(C2.1)は上記式(C2)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(C2)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(C2.1)を用いるのがよい。
[(C)キートップ732の各隅部732B〜732Eの押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件]
続いて、図30〜図34を参照して、キートップ732の各隅部732B〜732Eの押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件について説明する。なお、以下では、キートップ732の隅部732Dの押下時におけるドームスイッチ48A,48Dの同時押し防止の条件について説明するが、他の隅部732B,732C,732Eを押下したときも同様である。
キートップ732の隅部732Dの押下時において、周辺ドームスイッチ48Dによる情報入力が確実に行われるようになると共に、ドームスイッチ48A,48Dの同時押しを防止するためには、下記の条件(S1)〜(S4)を満たす必要がある。
条件(S1):キートップ732の隅部732Dの押下時に、周辺ドームスイッチ48Dが確実に座屈(反転)すること
条件(S2):周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時に、中央ドームスイッチ48Aが座屈(反転)しないこと
条件(S3):突起部材750fによって妨害されることなく、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下できること
条件(S4):周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時に、保持シート734がフレーム20に接触せず、且つ、保持シート734が基板36に接触しないこと
上記の条件(S1)を定式化すると、下記式(S1)となる。
−L≧α×(D−T)・・・(S1)
(ここで、αは、0<α≦T/(D−T)を満たす定数であり、1/3〜1/2以上であると好ましく、大きな値であるほど好ましい。)
上記式(S1)において、T−Lは、押圧された周辺ドームスイッチ48Dが座屈(反転)を開始する時の周辺ドームスイッチ48Dの頂点の高さと、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の周辺ドームスイッチ48Dの頂点の高さとの差であり、座屈開始から、キートップ744Dの隅部732Dが押下されて周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでにおける、周辺ドームスイッチ48Dの頂点の高さの変化量(周辺ドームスイッチ48Dの頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)を表している(図30の(b)参照)。また、上記式(S1)において、D−Tは、非押下状態における周辺ドームスイッチ48Dの頂点の高さと、押圧された周辺ドームスイッチ48Dが座屈(反転)を開始する時の周辺ドームスイッチ48Dの頂点の高さとの差であり、非押下状態から座屈開始までにおける、周辺ドームスイッチ744Dの頂点の高さの変化量を表している(図30の(b)参照)。そして、変化量D−Tはαによって重み付けされているので、上記式(S1)の右辺α×(D−T)は0<α×(D−T)≦Tとなる。そのため、上記式(S1)は、左辺T−L(周辺ドームスイッチ48Dの頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)が0よりも大きい値以上であること、すなわち、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の周辺ドームスイッチ48Dの頂点位置が、押圧された周辺ドームスイッチ48Dが座屈(反転)を開始する時の周辺ドームスイッチ48Dの頂点位置よりも下方であること(周辺ドームスイッチ48Dの頂点が座屈開始の高さよりも更に下がっていること)を表している。従って、上記式(S1)を満たせば、キートップ732の隅部732Dの押下時に、周辺ドームスイッチ48Dが確実に座屈(反転)することとなる。このとき特に、αが1/3〜1/2以上であると、左辺T−L(周辺ドームスイッチ48Dの頂点が座屈開始の高さから更に下がる大きさ)が、非押下状態から座屈開始までにおける、周辺ドームスイッチ48Dの頂点の高さの変化量の1/3〜1/2以上となるので、十分なマージンをもって周辺ドームスイッチ48Dの頂点が座屈開始の高さよりも下がることとなる。
また、上記の条件(S2)を定式化すると、下記式(S2)となる。
pc≧D・・・(S2)
上記式(S2)は、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の中央突起744Aの先端位置が、非押下状態における中央ドームスイッチ48Aの頂点位置と同じであるか、又は、非押下状態における中央ドームスイッチ48Aの頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(S2)を満たせば、キートップ732の隅部732Dの押下時に、中央突起744Aが中央ドームスイッチ48Aを押し下げないこととなる。
なお、上記の条件(S2)によれば、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時に、中央ドームスイッチ48Aが座屈(反転)しなければよいので、上記式(S2)の代わりに下記式(S2.1)を満たすようにしてもよい。
pc>T・・・(S2.1)
上記式(S2.1)は、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の中央突起744Aの先端位置が、中央ドームスイッチ48Aが座屈を開始する時における中央ドームスイッチ48Aの頂点位置よりも上方であることを表している。従って、上記式(S2.1)を満たすことによっても、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時に、中央ドームスイッチ48Aが座屈しないこととなる。なお、上記式(S2.1)は上記式(S2)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(S2)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(S2.1)を用いるのがよい。
なお、上記式(S2)及び(S2.1)において、Gpcは下記式(S−a)にて求めることができる(図31参照)。
pc=Rcosθ+Kd1sinθ−Pcosθ・・・(S−a)
上記式(S−a)において、Rcosθは、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時における、突起部材750cの基端の高さと突起部材750cの先端の高さとの差(突起部材750cの基端と基板36との直線距離)を表している。また、上記式(S−a)において、Kd1sinθは、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時における、中央突起744Aの基端の高さと突起部材750cの基端の高さとの差を表している。また、上記式(S−a)において、Pcosθは、中央突起744Aの基端の高さと中央突起744Aの先端の高さとの差を表している。
また、上記の条件(S3)を定式化すると、下記式(S3)となる。
rs≧0・・・(S3)
上記式(S3)は、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の中央突起744Aの先端位置が、基板36と同じか、基板36よりも上方であることを表している。従って、上記式(S3)を満たせば、キートップ732の隅部732Dの押下時に、突起部材750fによって妨害されることなく、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下できることとなる。
なお、上記式(S3)において、Grsは下記式(S−b)にて求めることができる(図32参照)。
rs=Rcosθ−Kv2cosθsinθ−Rcosθ・・・(S−b)
上記式(S−b)において、Rcosθは、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時における、突起部材750cの基端の高さと突起部材750cの先端の高さとの差(突起部材750cの基端と基板36との直線距離)を表している。また、上記式(S−b)において、Kv2cosθは、C−C線断面での突起部材750cと突起部材750fとの直線距離であり、Kv2cosθsinθは、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時における、突起部材750cの基端の高さと突起部材750fの基端の高さとの差を表している。また、上記式(S−b)において、Rcosθは、突起部材750fの基端の高さと突起部材750fの先端の高さとの差を表している。
また、上記の条件(S4)を定式化すると、下記式(S4.1)及び(S4.2)となる。
≧0・・・(S4.1)
≧0・・・(S4.2)
上記式(S4.1)は、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の保持シート734の下面のうち最も下方に位置する部分の高さが、基板36と同じか、基板36よりも上方であることを表している。従って、上記式(S4.1)を満たせば、キートップ732の隅部732Dの押下時に、基板36に接触した保持シート734によって妨害されることなく、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下できることとなる。また、上記式(S4.2)は、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の保持シート734の上面のうち最も上方に位置する部分の高さが、フレーム20の下面と同じか、フレーム20の下面よりも下方であることを表している。従って、上記式(S4.2)を満たせば、キートップ732の隅部732Dの押下時に、フレーム20に接触した保持シート734によって妨害されることなく、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下できることとなる。
なお、上記式(S4.1)において、Gは下記式(S−c)にて求めることができる(図33参照)。
=Rcosθ−(Kd2+Kd3)sinθ・・・(S−c)
上記式(S−c)において、Rcosθは、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時における、突起部材750cの基端の高さと突起部材750cの先端の高さとの差(突起部材750cの基端と基板36との直線距離)を表している。また、上記式(S−c)において、(Kd2+Kd3)sinθは、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時における、突起部材750cの基端の高さと保持シート734の下面のうち最も下方に位置する部分の高さとの差を表している。
また、上記式(S4.2)において、Gは下記式(S−d)にて求めることができる(図33参照)。
=F−Rcosθ−(Kd1+Kd4)sinθ−S・・・(S−d)
上記式(S−d)において、Rcosθは、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時における、突起部材750cの基端の高さと突起部材750cの先端の高さとの差(突起部材750cの基端と基板36との直線距離)を表している。また、上記式(S−d)において、(2Kd1+Kd2+Kd3)sinθは、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時における、保持シート734の下面のうち最も上方に位置する部分の高さと突起部材750cの基端の高さとの差を表している。
さらに、上記式(S−a)〜(S−d)において、θは下記式(S−e)にて求めることができる(図34参照)。
cosθ=Kd2sinθ+Pcosθ+L・・・(S−e)
上記式(S−e)において、Rcosθは、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時における、突起部材750cの基端の高さと突起部材750cの先端の高さとの差(突起部材750cの基端と基板36との直線距離)を表している。また、上記式(S−e)において、Kd2sinθは、周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時における、突起部材750cの基端の高さと周辺突起744Dの基端の高さとの差を表している。また、上記式(S−e)において、Pcosθは、突起部材750fの基端の高さと突起部材750fの先端の高さとの差を表している。
[(D)キートップ732の中央部732Aと各隅部732B〜732Eとの中間位置又はその近傍の押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件]
続いて、図36〜図37を参照して、キートップ732の中央部732Aと各隅部732B〜732Eとの中間位置又はその近傍の押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件について説明する。なお、以下では、キートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍の押下時におけるドームスイッチ48A,48Dの同時押し防止の条件について説明するが、中央部732Aと他の隅部732B,732C,732Eとの中間位置又はその近傍を押下したときも同様である。
キートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍の押下時におけるドームスイッチ48A,48Dの同時押しを防止するためには、下記の条件(MC1)を満たす必要がある。
条件(MC1):中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接した状態から更にキートップ732を押し下げても、どちらのドームスイッチ48A,48Dも座屈(反転)しないこと
上記の条件(MC1)を定式化すると、下記式(MC1)となる。
rc≦0・・・(MC1)
上記式(MC1)は、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時の突起部材750cの先端位置が基板36と同じであるか、又は、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接する状態となる前に突起部材750cが基板36に当接することを表している。従って、上記式(MC1)を満たせば、キートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍の押下時に、ドームスイッチ48A,48Dの同時押しを防止できることとなる。
なお、上記の条件(MC1)によれば、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接した状態から更にキートップ732を押し下げても、どちらのドームスイッチ48A,48Dも座屈(反転)しなければよいので、上記式(MC1)の代わりに下記式(MC1.1)及び(MC1.2)を同時に満たすようにしてもよい。
rc≦β×(D−T)・・・(MC1.1)
rc≦β×(D−T)・・・(MC1.2)
(ここで、βは、0≦β<1を満たす定数であり、1/3〜1/2以下であると好ましく、小さな値であるほど好ましい。)
上記式(MC1.1)において、D−Tは、非押下状態における周辺ドームスイッチ48Dの頂点の高さと、押圧された周辺ドームスイッチ48Dが座屈(反転)を開始する時の周辺ドームスイッチ48Dの頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MC1.1)を満たせば、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接した状態から、キートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を更に押下した場合でも、周辺ドームスイッチ48DがD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。また、上記式(MC1.2)において、D−Tは、非押下状態における中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さと、押圧された中央ドームスイッチ48Aが座屈(反転)を開始する時の中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MC1.2)を満たせば、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接した状態から、キートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を更に押下した場合でも、中央ドームスイッチ48AがD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。従って、上記式(MC1.1)及び(MC1.2)を共に満たすことによっても、ドームスイッチ48A,48Dの同時押しを防止できることとなる。なお、上記式(MC1.1)及び(MC1.2)は上記式(MC1)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(MC1)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(MC1.1)及び(MC1.2)を用いるのがよい。
なお、上記式(MC1)、(MC1.1)及び(MC1.2)において、Grcは下記式(MC−a)及び(MC−b)にて求めることができる(図36参照)。
rc=D+Pcosθ−Kd1sinθ−Rcosθ・・・(MC−a)
rc=D+Pcosθ+Kd2sinθ−Rcosθ・・・(MC−b)
上記式(MC−a)において、Pcosθは、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時における、中央突起744Aの基端の高さと中央突起744Aの先端の高さとの差を表している。また、上記式(MC−a)において、Kd1sinθは、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時における、中央突起744Aの基端の高さと突起部材750cの基端の高さとの差を表している。また、上記式(MC−a)において、Rcosθは、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時における、突起部材750cの基端の高さと突起部材750cの先端の高さとの差を表している。
また、上記式(MC−b)において、Pcosθは、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時における、周辺突起744Dの基端の高さと周辺突起744Dの先端の高さとの差を表している。また、上記式(MC−b)において、Kd2sinθは、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時における、突起部材750cの基端の高さと周辺突起744Dの基端の高さとの差を表している。また、上記式(MC−b)において、Rcosθは、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時における、突起部材750cの基端の高さと突起部材750cの先端の高さとの差を表している。
また、上記式(MC−a),(MC−b)において、θは下記式(MC−c)にて求めることができる(図37参照)
+Pcosθ=D+Pcosθ+(Kd1+Kd2)sinθ・・・(MC−c)
上記式(MC−c)において、Pcosθは、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時における、中央突起744Aの基端の高さと中央突起744Aの先端の高さとの差を表している。また、上記式(MC−c)において、Pcosθは、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時における、周辺突起744Dの基端の高さと周辺突起744Dの先端の高さとの差を表している。また、上記式(MC−c)において、(Kd1+Kd2)sinθは、中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時における、中央突起744Aの基端の高さと周辺突起744Dの基端の高さとの差を表している。
[(E)キートップ732の隣り合う隅部同士の中間位置又はその近傍の押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件]
続いて、図39〜図41を参照して、キートップ732の隣り合う隅部同士の中間位置又はその近傍の押下時におけるドームスイッチ48A〜48Eの同時押し防止の条件について説明する。ここで、第7実施形態においては、キートップ732が矩形状であり、突起部材750a〜750dがそれぞれキートップ732の縁近傍まで延在しているので、突起部材750a,750bによってキートップ732の隣り合う隅部である隅部732Bと隅部732Cとの中間位置又はその近傍を押下した場合でも周辺ドームスイッチ48B,48Cの同時押しが防止されており、突起部材750c,750dによってキートップ732の隣り合う隅部である隅部732Dと隅部732Eとの中間位置又はその近傍を押下した場合でも周辺ドームスイッチ48D,48Eの同時押しが防止されている。そのため、キートップ732の隣り合う隅部である隅部732Bと隅部732C、及び、隅部732Dと隅部732Eとの同時押し防止の条件についての説明は省略する。一方、キートップ732の隣り合う隅部である隅部732Cと隅部732D、及び、隅部732Bと隅部732Eとの中間位置又はその近傍を押下したときの条件は同じであるため、以下では、キートップ732の隅部732Cと隅部732Dと中間位置又はその近傍の押下時におけるドームスイッチ48A,48C,48Dの同時押し防止の条件について説明する。
キートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置又はその近傍の押下時においてドームスイッチ48A,48C,48Dの同時押しを防止するためには、下記の条件(MS1),(MS2)を満たす必要がある。
条件(MS1):突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時に、どちらのドームスイッチ48C,48Dも座屈(反転)しないこと
条件(MS2):突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時に、中央突起744Aによって中央ドームスイッチ48Aが座屈(反転)しないこと
上記の条件(MS1)を定式化すると、下記式(MS1)となる。
pss≧D・・・(MS1)
上記式(MS1)は、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時の周辺突起744C(744D)の先端位置が、非押下状態における周辺ドームスイッチ48C(48D)の頂点位置と同じであるか、又は、非押下状態における周辺ドームスイッチ48C(48D)の頂点位置よりも上方であることを表している。ところで、キートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時には、周辺突起744Cの先端と周辺突起744Dの先端とは同じ高さであり、周辺突起744C,744Dの先端が最も下方に位置した状態となっている。一方、キートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置の近傍を押下した時には、周辺突起744Cの先端の高さよりも周辺突起744Dの先端の高さが低い又は高い状態、すなわち、周辺突起744C,744Dの一方がドームスイッチに近づき、周辺突起744C,744Dの他方がドームスイッチから離れた状態となる。従って、上記式(MS1)を満たせば、キートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置又はその近傍の押下時に、周辺ドームスイッチ48C,48Dの同時押しを防止できることとなる。
なお、上記の条件(MS1)によれば、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時に、どちらのドームスイッチ48C,48Dも座屈(反転)しなければよいので、上記式(MS1)の代わりに下記式(MS1.1)を満たすようにしてもよい。
−Gpss≦γ×(D−T)・・・(MS1.1)
(ここで、γは、0≦γ<1を満たす定数であり、1/3〜1/2以下であると好ましく、小さな値であるほど好ましい。)
上記式(MS1.1)において、D−Gpssは、非押下状態における周辺ドームスイッチ48C(48D)の頂点の高さと、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時における、周辺突起744C(744D)の先端の高さとの差を表している。また、上記式(MS1.1)において、D−Tは、非押下状態における周辺ドームスイッチ48C(48D)の頂点の高さと、押圧された周辺ドームスイッチ48C(48D)が座屈(反転)を開始する時の周辺ドームスイッチ48C(48D)の頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MS1.1)を満たせば、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時に、周辺ドームスイッチ48C(48D)がD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。従って、上記式(MS1.1)を満たすことによっても、キートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置又はその近傍の押下時に、ドームスイッチ48C,48Dの同時押しを防止できることとなる。なお、上記式(MS1.1)は上記式(MS1)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(MS1)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(MS1.1)を用いるのがよい。
なお、上記式(MS1)及び(MS1.1)において、Gpssは下記式(MS−a)にて求めることができる(図39参照)。
pss=Rcosθ−Pcosθ・・・(MS−a)
上記式(MS−a)において、Rcosθは、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を押下した時における、突起部材750fの基端の高さと突起部材750fの先端の高さとの差を表している。また、上記式(MS−a)において、Pcosθは、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を押下した時における、周辺突起744C(744D)の基端の高さと周辺突起744C(744D)の先端の高さとの差を表している。
また、上記の条件(MS2)を定式化すると、下記式(MS2)となる。
pcs≧D・・・(MS2)
上記式(MS2)は、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時の中央突起744Aの先端位置が、非押下状態における中央ドームスイッチ48Aの頂点位置と同じか、又は、非押下状態における中央ドームスイッチ48Aの頂点位置よりも上方であることを表している。ところで、このとき突起部材750b,750cの一部が基板36に当接していると共に突起部材750fが基板36に当接しているので、キートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置の近傍を押下した場合でも、中央突起744Aの先端と基板36との直線距離であるGpcsはキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した場合と変わらない。従って、上記式(MS2)を満たせば、キートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置又はその近傍の押下時に、中央突起744Aが中央ドームスイッチ48Aを押し下げないこととなる。
なお、上記の条件(MS2)によれば、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置又はその近傍を押下した時に、中央突起744Aによって中央ドームスイッチ48Aが座屈(反転)しなければよいので、上記式(MS2)の代わりに下記式(MS2.1)を満たすようにしてもよい。
−Gpcs≦δ×(D−T)・・・(MS2.1)
(ここで、δは、0≦δ<1を満たす定数であり、1/3〜1/2以下であると好ましく、小さな値であるほど好ましい。)
上記式(MS2.1)において、D−Gpcsは、非押下状態における中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さと、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時における中央突起744Aの先端の高さとの差を表している。また、上記式(MS2.1)において、D−Tは、非押下状態における中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さと、押圧された中央ドームスイッチ48Aが座屈(反転)を開始する時の中央ドームスイッチ48Aの頂点の高さとの差を表している。そのため、上記式(MC2.1)を満たせば、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した場合でも、中央ドームスイッチ48AがD−Tの大きさ以上押し下げられることがなくなる。従って、上記式(MS2.1)を満たすことによっても、キートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置又はその近傍の押下時に、中央突起744Aが中央ドームスイッチ48Aを押し下げないこととなる。なお、上記式(MS2.1)は上記式(MS2)よりも満足しやすい条件であるが、よりよいクリック感(操作感)を得ることを考慮すると上記式(MS2)を満たす方が望ましいので、必要に迫られた場合に上記式(MS2.1)を用いるのがよい。
なお、上記式(MS2)及び(MS2.1)において、Gpcsは下記式(MS−b)にて求めることができる(図40参照)。
pcs=Rcosθ+Kv1sinθ−Pcosθ・・・(MS−b)
上記式(MS−b)において、Rcosθは、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を押下した時における、突起部材750cの基端の高さと突起部材750cの先端の高さとの差を表している。また、上記式(MS−b)において、Kv1sinθは、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を押下した時における、中央突起744Aの基端の高さと突起部材750cの基端の高さとの差を表している。また、上記式(MS−b)において、Pcosθは、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を押下した時における、中央突起744Aの基端の高さと中央突起744Aの先端の高さとの差を表している。
また、上記式(MS−a)及び(MS−b)において、θは下記式(MS−c)にて求めることができる(図41参照)。
cosθ=Kv2sinθ+Rcosθ・・・(MS−c)
上記式(MS−c)において、Rcosθは、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を押下した時における、突起部材750cの基端の高さと突起部材750cの先端の高さとの差を表している。また、上記式(MS−c)において、Pcosθは、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を押下した時における、周辺突起744C(744D)の基端の高さと周辺突起744C(744D)の先端の高さとの差を表している。また、上記式(MS−c)において、Kv2sinθは、突起部材750b,750cの一部が基板36に当接すると共に突起部材750fが基板36に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を押下した時における、突起部材750cの基端の高さと周辺突起744C(744D)の基端の高さとの差を表している。
[入力キーの設計方法]
続いて、上述した条件及び式に基づいて、ドームスイッチ48A〜48Eの同時押しの防止を実現できる入力キー730の設計方法について説明する。
まず、キートップ732の大きさを決める。キートップ732の大きさは、操作性、キートップ732が実装される入力装置710の大きさ(入力装置710においてキートップ732を配置することができる間隔)、キートップ732の下方に配置されるドームスイッチ48A〜48Eの大きさ、ドームスイッチ48A〜48Eを配置するために必要なドームスイッチ48A〜48E同士の間隔等によって、自然に又は半強制的に決定されるものであるので、中央突起744A及び対角に位置する周辺突起744B,744Dを通る直線(C−C線)におけるキートップ732の幅である2×(Kd1+Kd2+Kd3)、中央突起744A及び突起部材750e,750fを通る直線(D−D線)におけるキートップ732の幅である2×(Kv1+Kv2+Kv3)及びパラメータθは自然に決まることとなる。また、ドームスイッチ48A〜48Eの大きさや特性によって、パラメータD,D,T,Tは自然に決まることとなる。
ここで、キートップ732の大きさを決める際にドームスイッチ48A〜48Eの配置が決められるので、中央突起744A及び周辺突起744B〜744Eの配置もそれに伴い決められる。そのため、パラメータKv3,Kd3も自然に決まることとなる。
続いて、残りのパラメータを決定する。まず、パラメータR,P,Kd2,Lを仮に決め、上記式(S−e)からパラメータθを決定する。また、Kd2を仮に決めたことによりKd1も決められるので、Pを更に仮に決めて、上記式(MC−c)からパラメータθを決定する。ここで、突起部材750cは中央突起744Aの中心と周辺突起744Dの中心とを結ぶ直線に対して略垂直に交差しているので、Kd1=Kv1cosθからパラメータKv1を決定でき、(Kv1+Kv2+Kv3)の大きさが決定されているので、パラメータKv2を決定できる。このとき、上記式(S3)及び上記式(S−b)を満たすようにパラメータRを仮に決めることで、上記式(MS−c)からパラメータθを決定する。
続いて、このようにして仮に決められたパラメータKv1,Kv2,Kd1,Kd2,P,P,R,R,L,θ,θ,θが上記式を全て満たすか否かを判断する。そして、上記式を全て満たしていると判断された場合には、仮に決められたパラメータKv1,Kv2,Kd1,Kd2,P,P,R,R,L,θ,θ,θが確定される。一方、上記式のうち満たしていない式があると判断された場合には、再び上記の手順に従って、上記式を全て満たすまでパラメータKv1,Kv2,Kd1,Kd2,P,P,R,R,L,θ,θ,θを調整する。
以上のように、第7実施形態においては、中央突起744Aと周辺突起744B〜744Eとの間に突起部材750a〜750dがそれぞれ配設されており、周辺突起744Bと周辺突起744Eとの間に突起部材750eが配設されており、周辺突起44Cと周辺突起44Dとの間に突起部材750fが配設されている。そして、中央突起744A、周辺突起744B〜744E、突起部材750a〜750f、ドームスイッチ48A〜48E等が上記式を満たすように構成されている。そのため、これらの突起部材750a〜750fによって、中央ドームスイッチ48Aと各周辺ドームスイッチ48B〜48Eとの同時押し、周辺ドームスイッチ48Bと周辺ドームスイッチ48Eとの同時押し及び周辺ドームスイッチ48Cと周辺ドームスイッチ48Dとの間の同時押しが防止されるようになる。その結果、押下操作されたドームスイッチのみが押下されるようになり、所望の文字等の情報を正確に入力することが可能となる。特に、第7実施形態においては、中央突起744A、周辺突起744B〜744E、突起部材750a〜750f、ドームスイッチ48A〜48E等が上記式を満たすように構成されているので、携帯端末における入力装置の入力キーのように、入力キーが指に対して小さく、様々な場所が押下される可能性がある場合であっても、確実に同時押しを防止することができるようになっている。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、第1〜第3実施形態ではキートップ32,232,332の裏面に突条40a〜40fが形成され、基板36上に突起部材50a〜50f,250a〜250fが突設されていたが、キートップ32,232,332の裏面に突起部材50a〜50f,250a〜250fが形成され、基板36上に突条40a〜40fを突設してもよい。同様に、第6実施形態では基板36上に突起部材群650a〜650fをそれぞれ構成する突起部材652a〜652f,654a〜654fが突設されていたが、キートップ632の裏面に突起部材群650a〜650fをそれぞれ構成する突起部材652a〜652f,654a〜654fを形成してもよい。また、同様に、第7実施形態ではキートップ732の裏面側に突起部材750a〜750fが突設されていたが、基板36上に突起部材750a〜750fを突設してもよい。また、突起部材750a〜750fのうちいくつかの突起部材をキートップ732の裏面側に突設し、残りの突起部材を基板36上に突設するようにしてもよい。
なお、基板36上に突起部材750a〜750fが突設されている場合には、第7実施形態において定義したパラメータL,Gps,Grs,Grc,Gpss,Gpcs,θの代わりに、パラメータL’,Gps’,Grs’,Grc’,Gpss’,Gpcs’,θ’が以下のように定義される。
’:突起部材750a〜750dの先端が保持シート734の下面に当接するまでキートップ732の中央部732Aを押下した時の、中央ドームスイッチ48Aの頂点と基板36との直線距離、すなわち、突起部材750a〜750dの長さ(R)と中央突起744Aの長さ(P)との差(R−P
ps’:保持シート734が突起部材750a〜750dの先端に当接するまでキートップ732の中央部732Aを押下した時の、周辺突起744B〜744Eの先端と基板36との直線距離、すなわち、突起部材750a〜750dの長さ(R)と周辺突起744B〜744Eの長さ(P)との差(R−P
rs’:周辺突起744Dの先端と基板36との直線距離がLとなるまでキートップ732の隅部732Dを押下した時の、突起部材750fの先端と保持シート734の下面との鉛直方向における離間距離
rc’:中央突起744Aの先端が中央ドームスイッチ48Aに当接すると共に周辺突起744Dの先端が周辺ドームスイッチ48Dに当接するまでキートップ732の中央部732Aと隅部732Dとの中間位置を押下した時の、突起部材750cの先端と保持シート734の下面との鉛直方向における離間距離
pss’:突起部材750b,750cの先端の一部が保持シート734の下面に当接すると共に突起部材750fの先端が保持シート734の下面に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時の、周辺突起744C(744D)の先端と基板36との直線距離
pcs’:突起部材750b,750cの先端の一部が保持シート734の下面に当接すると共に突起部材750fの先端が保持シート734の下面に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時の、中央突起744Aの先端と基板36との直線距離
θ’:突起部材750b,750cの先端の一部が保持シート734の下面に当接すると共に突起部材750fの先端が保持シート734の下面に当接するまでキートップ732の隅部732Cと隅部732Dとの中間位置を鉛直方向に押下した時の、中央突起744A及び突起部材750e,750fを通る直線(D−D線)での横断面における、保持シート734の下面と基板36の表面とがなす角(図38参照)
同様に、基板36上に突起部材750a〜750fが突設されている場合には、上記式(C2),(C2.1),(S−a),(S3),(S−b)〜(S−e),(MC1),(MC−a),(MC−b),(MS1),(MS1.1),(MS−a),(MS2),(MS2.1),(MS−b),(MS−c)の代わりに、下記式(C2’),(C2.1’),(S−a’),(S3),(S−b’)〜(S−e’),(MC1’),(MC−a’),(MC−b’),(MS1’),(MS1.1’),(MS−a’),(MS2’),(MS2.1’),(MS−b’),(MS−c’)が用いられる。
ps’≧D・・・(C2’)
ps’≧T・・・(C2.1’)
pc=R+Kd1sinθ−Pcosθ・・・(S−a’)
rs’≧0・・・(S3)
rs’=R−R・・・(S−b’)
=R−(Kd2+Kd3)sinθ・・・(S−c’)
=F−R−(Kd1+Kd4)sinθ−S・・・(S−d’)
=Kd2sinθ+Pcosθ+L・・・(S−e’)
rc’≦0・・・(MC1’)
rc’=D+Pcosθ−Kd1sinθ−R・・・(MC−a’)
rc’=D+Pcosθ+Kd2sinθ−R・・・(MC−b’)
pss’≧D・・・(MS1’)
−Gpss’≦γ×(D−T)・・・(MS1.1’)
pss’=R−Pcosθ’・・・(MS−a’)
pcs’≧D・・・(MS2’)
−Gpcs’≦δ×(D−T)・・・(MS2.1’)
pcs’=R+Kv1sinθ’−Pcosθ’・・・(MS−b’)
=Kv2sinθ’+R・・・(MS−c’)
また、第7実施形態ではドームスイッチを用いていたが、ドームスイッチの代わりにエンボス構造を有するスイッチを用いるようにしてもよく、この場合でも、上記式を満たすように入力キーを設計することで、スイッチの同時押しを防止することが可能となる。
また、第1〜第3実施形態において、基板36の表面に沿う方向へのキートップ32,232,332の位置ずれをより抑制するため、図42及び図43に示されるように、突起部材50a〜50dの高さを高くするとともに、キートップ32に溝部を形成して、突起部材50a〜50dがその溝部に入り込む構成にしてもよい。例えば、図27に示すように、キートップ32の隅部32E(突起38E)を押下した場合、その対向する側の突条40dは持ち上がる。この突条40dが持ち上がった状態でも突起部材50bが突条40dに接する位置関係になるように、突起部材50a〜50dの高さが規定されるようにしてもよい。このような位置関係になるように突起部材50a〜50dおよびキートップの溝部を構成することにより、位置ずれを確実に抑制しようとするものである。
また、逆に、突条40a〜40f(少なくともその外側面42a〜42f)の高低差(キートップからの高さ)を長くするとともに、基板36に溝部を形成して、突条40a〜40fがその溝部に入り込むようにしても良い。すなわち、上述と同様に、キートップ32の隅部32E(突起38E)を押下した場合、その対向する側の突条40dは持ち上がる。この突条40dが持ち上がった状態でも突起部材50bが突条40dに接する位置関係になるように、突条40a〜40fの高さが規定されるようにしてもよい。このような位置関係に突条40a〜40fおよび基板38の溝部を構成することにより、位置ずれを確実に抑制しようとするものである。
また、第4〜第6実施形態では、保持シート434,534,634がキートップ432,532,632の各隅部38B〜38Eを引っ張る力を小さくするため、保持シート434,534,634に開口446,546,646を形成したが、これに限られない。例えば、保持シート434,534,634における開口446,546,646に対応する部分で、キートップ432,532,632と保持シート434,534,634とを接着しないようにしてもよい。また、保持シート434,534,634における開口446,546,646に対応する部分の厚みを、他の部分よりも薄くするようにしてもよい。
また、第1〜第7実施形態ではキートップ32,232,332,432,532,632の側面とフレーム20の側面との摩擦抵抗を低減するための複数の突条24をフレーム20の開口部22の各隅における側面に設けていたが、これらの突条24をキートップ32,232,332,432,532,632の側面に設けてもよい。
また、第1〜第7実施形態では本発明を携帯電話機1に適用したが、文字等の情報の入力が行える他の電子機器等に適用することができる。
また、第7実施形態において、突起部材750eは、周辺突起744Bと周辺突起744Eとを結ぶ線分の中間に位置していたが、周辺突起744Bと周辺突起744Eとから等距離となっていれば、当該線分上に位置していなくてもよい。ただし、同時押し防止をより安定に実現するためには、突起部材750eが、当該線分上又は当該線分よりもキートップ732の周縁側に位置していることが好ましい。同様に、第7実施形態において、突起部材750fは、周辺突起744Cと周辺突起744Dとを結ぶ線分の中間に位置していたが、周辺突起744Bと周辺突起744Eとから等距離となっていれば、当該線分上に位置していなくてもよい。ただし、同時押し防止をより安定に実現するためには、突起部材750fが、当該線分上又は当該線分よりもキートップ732の周縁側に位置していることが好ましい。
本実施形態では、キートップの中央と四隅を押下する5点スイッチの5文字入力キーとして説明したが、多角形のキートップにすることで、6点以上のスイッチを設けることで6文字以上の入力キーを実現できることもできる。また、少なくともキートップの中央とこの中央を挟んだ対向する位置にない2つの隅を押下する3文字または4文字入力キーとすることもできる。例えば、4文字入力キーの例としては、キートップを三角形状とし、キートップの中央部およびキートップの頂点部分を含んだ隅部を押下される部分とした場合には、中央部と各隅部および各隅部同士の同時押下を防止するための突起部材を、中央部と各隅部の間および当該隅部間に配置することが必要である。
また、キートップの押下時に中央突起及び周辺突起並びに突起部材が変形してしまうことで、第7実施形態において導出した上記式が満たされなくなることを防ぐため、図44〜図47に示されるように、中央突起844A及び周辺突起844B〜844E並びに突起部材850a〜850fが、キートップ832と同じく、ある程度硬度のある材料(例えば、硬質プラスチック、金属)で形成されていてもよい。具体的には、キートップ832が上部キートップ832a及び下部キートップ832bによって構成されており、中央突起844A及び周辺突起844B〜844E並びに突起部材850a〜850fが下部キートップ832bに一体的に形成されていてもよい(図44〜図46参照)。このように、入力キー830を、上部キートップ832aと下部キートップ832bとで保持シート834を挟持する構成とすると、中央突起844A及び周辺突起844B〜844E並びに突起部材850a〜850fのための比較的大きな貫通孔を保持シート834に設ける必要がなくなるので、当該貫通孔から水分や異物が入力キー830の内部に侵入し難くなるという効果も得られることとなる。
なお、上部キートップ832aと下部キートップ832bとの位置合わせを確実にするため、図44及び図46においては、上部キートップ832aの下面及び下部キートップ832bの上面における中央突起844A及び周辺突起844B〜844Eに対応する位置に凹部を設けると共に保持シート834の上面及び下面における中央突起844A及び周辺突起844B〜844Eに対応する位置に凸部834aを設けている。また、上部キートップ832aと下部キートップ832bとの位置合わせを確実にするため、図45においては、上部キートップ832aの下面における中央突起844A及び周辺突起844B〜844Eに対応する位置に保持シート834の厚さよりも長い突起部材832dを設け、下部キートップ832bの上面における中央突起844A及び周辺突起844B〜844Eに対応する位置に突起部材832dを収容するための収容凹部832dを設けると共に、保持シート834における中央突起844A及び周辺突起844B〜844Eに対応する位置に突起部材832dが貫通可能な貫通孔834dを設けている。
また、キートップ832の隅部を押下したときに保持シート834がフレーム20に接触しないよう、保持シート834とフレーム20とをできるだけ離間させるため、図44及び図45においては、上部キートップ832aの下面における周縁部分832eを中央部分よりも突出させており、上部キートップ832aと下部キートップ832bとで保持シート834を挟持したときに、保持シート834のうち隣り合うキートップ832の間の部分が下方に向けて突出するようになっている。また、キートップ832の隅部を押下したときに保持シート834がフレーム20に接触しないよう、保持シート834とフレーム20とをできるだけ離間させるため、図46においては、保持シート834のうち隣り合うキートップ832の間の部分が下方に向けて突出するように、予め保持シート834が形成されている。
また、具体的には、中央突起844A及び周辺突起844B〜844E並びに突起部材850a〜850fがキートップ832に一体的に形成されていてもよい(図47参照)。なお、図47においては、中央突起844A及び周辺突起844B〜844E並びに突起部材850a〜850fが貫通可能な貫通孔834cが、保持シート834のうち中央突起844A及び周辺突起844B〜844E並びに突起部材850a〜850fに対応する位置に設けられている。このとき、第7実施形態において定義したパラメータPに関し、「中央突起844Aの長さ」とは中央突起844Aのうち保持シート834から露出している部分の長さをいい、第7実施形態において定義したパラメータPに関し、「周辺突起844B〜844Eの長さ」とは周辺突起844B〜844Eのうち保持シート834から露出している部分の長さをいい、第7実施形態において定義したパラメータRに関し、「突起部材750a〜750dの長さ」とは突起部材750a〜750dのうち保持シート834から露出している部分の長さをいい、第7実施形態において定義したパラメータRに関し、「突起部材750e,750fの長さ」とは突起部材750e,750fのうち保持シート834から露出している部分の長さをいう。
図1は、第1〜第6実施形態に係る入力装置を適用した携帯電話の斜視図である。 図2の(a)は第1実施形態に係る入力装置の一部を拡大して示す上面図であり、図2の(b)は第1実施形態に係る入力装置の一部を拡大して示す斜視図である。 図3は、第1実施形態に係る入力装置における入力キーの平面図である。 図4は、第1〜第6実施形態に係る入力装置におけるキートップの天面側を示す斜視図である。 図5は、第1実施形態に係る入力装置におけるキートップの裏面側を示す斜視図である。 図6は、第1実施形態に係る入力装置における入力キーの図4のA−A線断面図である。 図7は、第1実施形態に係る入力装置における基板の表面を示す斜視図である。 図8は、第1実施形態に係る入力装置におけるキートップの中央部が押下操作されたときの、図4のA−A線断面図である。 図9は、第1実施形態に係る入力装置におけるキートップの隅部が押下操作されたときの、図4のA−A線断面図である。 図10は、第2実施形態に係る入力装置における基板の表面を示す斜視図である。 図11は、第3実施形態に係る入力装置における入力キーの図4のA−A線断面図である。 図12は、第4実施形態に係る入力装置におけるキートップの裏面側を示す斜視図である。 図13は、第4実施形態に係る入力装置における入力キーの図4のA−A線断面図である。 図14は、図12のB−B線断面図である。 図15は、第4実施形態に係る入力装置における基板の表面を示す斜視図である。 図16は、第4実施形態に係る入力装置におけるキートップの中央部が押下操作されたときの、図4のA−A線断面図である。 図17は、第4実施形態に係る入力装置におけるキートップの中央部が押下操作されたときの、図12のB−B線断面図である。 図18は、第4実施形態に係る入力装置におけるキートップの隅部が押下操作されたときの、図4のA−A線断面図である。 図19は、第4実施形態に係る入力装置におけるキートップの隅部が押下操作されたときの、図12のB−B線断面図である。 図20は、第5実施形態に係る入力装置におけるキートップの裏面側を示す斜視図である。 図21は、第5実施形態に係る入力装置における入力キーの図4のA−A線断面図である。 図22は、第5実施形態に係る入力装置における基板の表面を示す斜視図である。 図23は、第6実施形態に係る入力装置におけるキートップの裏面側を示す斜視図である。 図24は、第6実施形態に係る入力装置における入力キーの図4のA−A線断面図である。 図25は、第6実施形態に係る入力装置における基板の表面を示す斜視図である。 図26は、キートップを透視した状態で第7実施形態に係る入力装置における基板を示す上面図である。 図27は、キートップの非押下時における、図26のC−C線断面図である。 図28は、キートップの非押下時における、図26のC−C線断面図である。 図29は、第7実施形態に係る入力装置におけるキートップの中央部が押下操作されたときの、図26のC−C線断面図である。 図30は、第7実施形態に係る入力装置におけるキートップの隅部が押下操作されたときの、図26のC−C線断面図である。 図31は、図30の部分拡大図であり、式(S−a)を説明するための図である。 図32は、図30の部分拡大図であり、式(S−b)を説明するための図である。 図33は、第7実施形態に係る入力装置におけるキートップの隅部が押下操作されたときの、図26のC−C線断面図であり、式(S−c)及び式(S−d)を説明するための図である。 図34は、図30の部分拡大図であり、式(S−e)を説明するための図である。 図35は、第7実施形態に係る入力装置におけるキートップの中央部と隅部との中間位置が押下操作されたときの、図26のC−C線断面図である。 図36は、図35の部分拡大図であり、式(MC−a)及び式(MC−b)を説明するための図である。 図37は、図35の部分拡大図であり、式(MC−c)を説明するための図である。 図38は、第7実施形態に係る入力装置におけるキートップの隅部と隅部との中間位置が押下操作されたときの、図26のD−D線断面図である。 図39は、図38の部分拡大図であり、式(MS−a)を説明するための図である。 図40は、図38の部分拡大図であり、式(MS−b)を説明するための図である。 図41は、図38の部分拡大図であり、式(MS−c)を説明するための図である。 図42は、図4のA−A線断面図で示される入力キーの変形例を示す断面図である。 図43は、図4のA−A線断面図で示される変形例における入力キーの隅部が押下されたときの状態を示す断面図である。 図44は、図4のA−A線断面図で示される入力キーの変形例を示す断面図である。 図45は、図4のA−A線断面図で示される入力キーの変形例を示す断面図である。 図46は、図4のA−A線断面図で示される入力キーの変形例を示す断面図である。 図47は、図4のA−A線断面図で示される入力キーの変形例を示す断面図である。
符号の説明
1…携帯電話機、10,210,310,410,510,610,710…入力装置、20…フレーム、22…開口部、24…突条、30,230,330,430,530,630,730,830…入力キー、32,232,332,432,532,632,732,732…キートップ、32A,732A,832A…中央部、32B〜32E,732B〜732E,832B〜832E…隅部、34,434,534,634,734,834…保持シート、36…基板、40a〜40f…突条、42a〜42f…外側面、50a〜50f,250a〜250f,450a〜450f,550a〜550f,652a〜652f,654a〜654f,750a〜750f,850a〜850f…突起部材、52a〜52d,452a〜452d,552a〜552d…稜線、54a〜54d,454a〜454f,455e,455f,554a〜554f,555e,555f,658a〜658d…傾斜面、334…保持体、446,546、646…開口、460,560,660…保持突起、650a〜650f…突起部材群、656a〜656d…線分。

Claims (36)

  1. 入力される情報が複数割り当てられている入力キーを1つ以上備え、前記入力キーの割り当てられている部分が押下されることにより基板に形成されているスイッチ部が接触動作を行う入力装置であって、
    前記入力キーは、
    前記基板と所定間隔を有するように保持され、中央部並びに前記中央部を挟んで対向しない第1及び第2周辺部においてそれぞれ押下操作が行われるキートップと、
    前記中央部と前記第1周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1中央突起部と、
    前記中央部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2中央突起部と、
    前記第1周辺部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する周辺突起部と
    前記キートップを保持する保持シートとを有し、
    前記保持シートは、前記第1周辺部及び第2周辺部のうちの一方の周辺部が押下操作されたときに、前記第1中央突起部及び第2中央突起部のうち押下操作された一の周辺部に対応する中央突起部が作用点として機能することによる前記第1周辺部及び第2周辺部のうちの他方の周辺部の上昇が生じない位置に前記キートップを保持していることを特徴とする入力装置。
  2. 前記基板には、押下されることにより情報入力を行わせるスイッチ部が、前記中央部、前記第1周辺部、および前記第2周辺部に対応した位置にそれぞれ形成され、
    前記キートップには、前記スイッチ部に対して押下作用を行わせる突起がそれぞれ形成されており、
    前記中央部に対する突起は、前記第1周辺部および第2周辺部に対する突起より、長く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記第1または第2周辺部に対応する突起は、
    前記キートップの中央部が押下された場合、前記第1または第2周辺部に対応する突起が当該突起に対応するスイッチ部を押下しない高さに形成されるとともに、
    前記キートップの第1または第2の周辺部が押下された場合、前記中央部に対応する突起が当該突起に対応するスイッチ部を押下しない高さに形成されていることを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
  4. 入力される情報が複数割り当てられている入力キーを1つ以上備え、前記入力キーの割り当てられている部分が押下されることにより基板に形成されているスイッチ部が接触動作を行う入力装置であって、
    前記入力キーは、
    基板と所定間隔を有するように保持され、中央部、前記中央部を挟んで対向しない第1及び第2周辺部並びに前記中央部を挟んで対向しない第3及び第4周辺部においてそれぞれ押下操作が行われるキートップと、
    前記中央部と前記第1周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1中央突起部と、
    前記中央部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2中央突起部と、
    前記中央部と前記第3周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第3中央突起部と、
    前記中央部と前記第4周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第4中央突起部と、
    前記第1周辺部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1周辺突起部と、
    前記第3周辺部と前記第4周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2周辺突起部とを有し、
    前記キートップの裏面又は前記基板の表面の一方に、前記第1〜第4中央突起部が設けられ、
    前記キートップの裏面又は前記基板の表面の他方に、前記第1〜第4中央突起部と遊嵌する遊嵌突起部が設けられていることを特徴とする入力装置。
  5. 前記第1〜第4中央突起部は、所定の幅を有する幅部分によって前記キートップの押下量をそれぞれ規制し、
    前記第1中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第1周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第2中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第2周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第3中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第3周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第4中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第4周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置されていることを特徴とする請求項4に記載された入力装置。
  6. 前記第1〜第4中央突起部と接触する前記遊嵌突起部の接触面が円弧面となっていることを特徴とする請求項4又は5に記載された入力装置。
  7. 入力される情報が複数割り当てられている入力キーを1つ以上備え、前記入力キーの割り当てられている部分が押下されることにより基板に形成されているスイッチ部が接触動作を行う入力装置であって、
    前記入力キーは、
    基板と所定間隔を有するように保持され、中央部、前記中央部を挟んで対向しない第1及び第2周辺部並びに前記中央部を挟んで対向しない第3及び第4周辺部においてそれぞれ押下操作が行われるキートップと、
    前記中央部と前記第1周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1中央突起部と、
    前記中央部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2中央突起部と、
    前記中央部と前記第3周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第3中央突起部と、
    前記中央部と前記第4周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第4中央突起部と、
    前記第1周辺部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1周辺突起部と、
    前記第3周辺部と前記第4周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2周辺突起部とを有し、
    前記第1中央突起部は、前記中央部から前記第1周辺部の方向に向かうにつれて前記基板との距離が小さくなるような傾斜面を有し、
    前記第2中央突起部は、前記中央部から前記第2周辺部の方向に向かうにつれて前記基板との距離が小さくなるような傾斜面を有し、
    前記第3中央突起部は、前記中央部から前記第3周辺部の方向に向かうにつれて前記基板との距離が小さくなるような傾斜面を有し、
    前記第4中央突起部は、前記中央部から前記第4周辺部の方向に向かうにつれて前記基板との距離が小さくなるような傾斜面を有することを特徴とする入力装置。
  8. 前記第1〜第4中央突起部は、所定の幅を有する幅部分によって前記キートップの押下量をそれぞれ規制し、
    前記第1中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第1周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第2中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第2周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第3中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第3周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第4中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第4周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置されていることを特徴とする請求項7に記載された入力装置。
  9. 前記キートップの裏面又は前記基板の表面の一方に、前記第1〜第4中央突起部が設けられ、
    前記キートップの裏面又は前記基板の表面の他方に、前記第1〜第4中央突起部と遊嵌する遊嵌突起部が設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載された入力装置。
  10. 前記第1〜第4中央突起部と接触する前記遊嵌突起部の接触面が円弧面となっていることを特徴とする請求項9に記載された入力装置。
  11. 入力される情報が複数割り当てられている入力キーを1つ以上備え、前記入力キーの割り当てられている部分が押下されることにより基板に形成されているスイッチ部が接触動作を行う入力装置であって、
    前記入力キーは、
    基板と所定間隔を有するように保持され、中央部、前記中央部を挟んで対向しない第1及び第2周辺部並びに前記中央部を挟んで対向しない第3及び第4周辺部においてそれぞれ押下操作が行われるキートップと、
    前記中央部と前記第1周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1中央突起部と、
    前記中央部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2中央突起部と、
    前記中央部と前記第3周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第3中央突起部と、
    前記中央部と前記第4周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第4中央突起部と、
    前記第1周辺部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1周辺突起部と、
    前記第3周辺部と前記第4周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2周辺突起部と、
    記キートップを保持する保持シートとを有し、
    前記保持シートは、前記第1〜第4周辺部のうちの一の周辺部が押下操作されたときに、前記第1〜第4中央突起部のうち押下操作された一の周辺部に対応する中央突起部が作用点として機能することによる前記第1〜第4周辺部のうちの他の周辺部の上昇が生じない位置に前記キートップを保持していることを特徴とする入力装置。
  12. 前記キートップは、弾性変形可能な弾性部材によって前記基板上に支持されていることを特徴とする請求項11に記載された入力装置。
  13. 前記保持シートは、前記第1〜第4周辺部以外の部分において前記キートップを保持していることを特徴とする請求項11又は12に記載された入力装置。
  14. 前記保持シートは、前記保持シートにおける前記第1〜第4周辺部に対応する部分が前記保持シートにおける前記第1〜第4周辺部以外の部分に対応する部分よりも伸張しやすくなるように、前記キートップを保持していることを特徴とする請求項11又は12に記載された入力装置。
  15. 前記キートップの側面には突起が形成されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載された入力装置。
  16. 前記キートップに対応する位置に開口が形成され、外部から操作可能となるよう前記キートップが前記開口から露出されるフレームを更に備え、
    前記キートップの側面と対向する前記フレームの側面には突起が形成されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載された入力装置。
  17. 入力される情報が複数割り当てられている入力キーを1つ以上備え、前記入力キーの割り当てられている部分が押下されることにより基板に形成されているスイッチ部が接触動作を行う入力装置であって、
    前記入力キーは、
    前記基板と所定間隔を有するように保持され、中央部並びに前記中央部を挟んで対向しない第1及び第2周辺部においてそれぞれ押下操作が行われるキートップと、
    前記中央部と前記第1周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1中央突起部と、
    前記中央部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2中央突起部と、
    前記第1周辺部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する周辺突起部と、
    記キートップを保持する保持シートとを有し、
    前記第1及び第2中央突起部並びに前記周辺突起部は、前記キートップの下面に突設され、
    前記第1及び第2中央突起部は、所定の幅を有する幅部分によって前記キートップの押下量をそれぞれ規制し、
    前記第1中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第1周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第2中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第2周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記基板には、押下されることにより情報入力を行わせる中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部及び第2周辺スイッチ部が、前記中央部、前記第1周辺部及び前記第2周辺部に対応した位置にそれぞれ形成され、
    前記キートップには、前記中央スイッチ部、前記第1周辺スイッチ部及び前記第2周辺スイッチ部に対して押下操作を行わせる中央突起、第1周辺突起及び第2周辺突起がそれぞれ形成されており、
    パラメータKd1,Kd2,P,P,R,D,D,Grc,θ
    d1:前記中央突起と前記第1中央突起部との平面視における直線距離
    d2:前記第1中央突起部と前記第1周辺突起との平面視における直線距離
    :前記中央突起の長さ
    :前記第1及び第2周辺突起の長さ
    :前記第1及び第2中央突起部の長さ
    :前記中央スイッチ部の高さ
    :前記第1及び第2周辺スイッチ部の高さ
    rc:前記中央突起の先端が前記中央スイッチ部に当接すると共に前記第1周辺突起の先端が前記第1周辺スイッチ部に当接するまで前記キートップの前記中央部と前記第1周辺部との中間位置を押下した時の、前記第1中央突起部の先端と前記基板との直線距離
    θ:前記中央突起の先端が前記中央スイッチ部に当接すると共に前記第1周辺突起の先端が前記第1周辺スイッチ部に当接するまで前記キートップの前記中央部と前記第1周辺部との中間位置を押下した時の、前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線での横断面における、前記保持シートの下面と前記基板の表面とがなす角
    とそれぞれ定義したときに、下記式(MC−a)及び(MC−b)にて求められるGrcが下記式(MC1)を満たすことを特徴とする入力装置。
    rc≦0・・・(MC1)
    rc=D+Pcosθ−Kd1sinθ−Rcosθ・・・(MC−a)
    rc=D+Pcosθ+Kd2sinθ−Rcosθ・・・(MC−b)
    [ただし、上記式(MC−a)及び(MC−b)中、θは下記式(MC−c)にて求められる。
    +Pcosθ=D+Pcosθ+(Kd1+Kd2)sinθ・・・(MC−c)]
  18. パラメータT,T
    :押圧された前記中央スイッチ部が座屈を開始する時の、前記中央スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    :押圧された前記第1及び第2周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、前記第1及び第2周辺スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    とそれぞれ定義したときに、Grcが、上記式(MC1)の代わりに、下記式(MC1.1)及び(MC1.2)を満たすことを特徴とする請求項17に記載の入力装置。
    rc≦β×(D−T)・・・(MC1.1)
    rc≦β×(D−T)・・・(MC1.2)
    (ここで、βは、0≦β<1を満たす定数である。)
  19. パラメータT,L,Gps
    :押圧された前記中央スイッチ部が座屈を開始する時の、前記中央スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    :前記第1及び第2中央突起部が前記基板に当接するまで前記キートップの前記中央部を押下した時の、前記中央スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離、すなわち、前記第1及び第2中央突起部の長さ(R)と前記中央突起の長さ(P)との差(R−P
    ps:前記第1及び第2中央突起部が前記基板に当接するまで前記キートップの前記中央部を押下した時の、前記第1及び第2周辺突起の先端と前記基板との直線距離、すなわち、前記第1及び第2中央突起部の長さ(R)と前記第1及び第2周辺突起の長さ(P)との差(R−P
    とそれぞれ定義したときに、下記式(C1)及び(C2)にて表される関係が満たされていることを特徴とする請求項17又は18に記載の入力装置。
    −L≧α×(D−T)・・・(C1)
    (ここで、αは、0<α≦T/(D−T)を満たす定数である。)
    ps≧D・・・(C2)
  20. パラメータT
    :押圧された前記第1及び第2周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、前記第1及び第2周辺スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    と定義したときに、Gpsが、上記式(C2)の代わりに、下記式(C2.1)を満たすことを特徴とする請求項19に記載の入力装置。
    ps>T・・・(C2.1)
  21. 前記入力キーは、前記入力キーが内側に配置され、外部から操作可能となるように前記キートップが露出される開口が形成されているフレームを更に有し、
    パラメータKv2,Kd3,Kd4,R,T,Gpc,Grs,G,G,F,S,L,θ,θ
    v2:前記第1中央突起部の前記第1周辺突起部に近い側における端部から前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線との交点と、前記第1周辺突起部との平面視における直線距離
    d3:前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線において、前記第1周辺突起と前記キートップの前記第1周辺突起に近い側における縁との平面視における直線距離
    d4:前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線において、前記中央突起と前記キートップの前記第1周辺突起と遠い側における縁との平面視における直線距離
    :前記第1及び第2周辺突起部の長さ
    :押圧された前記第1及び第2周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、前記第1及び第2周辺スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    :前記フレームの下面と前記基板との直線距離
    :前記保持シートの厚さ
    :前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離
    pc:前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離がLとなるまで前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記中央突起の先端と前記基板との直線距離
    rs:前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離がLとなるまで前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記第1周辺突起部の先端と前記基板との直線距離
    :前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離がLとなるまで前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記フレームの高さと、前記保持シートの上面のうち最も上方に位置する部分の高さとの差
    :前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離がLとなるまで前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記保持シートの下面のうち最も下方に位置する部分と、前記基板との直線距離
    θ:平面視における、前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線と、前記中央突起及び前記第2周辺突起を通る直線とがなす角を2で割った値
    θ:前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離がLとなるまで前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線での横断面における、前記保持シートの下面と前記基板の表面とがなす角
    とそれぞれ定義したときに、下記式(S1)にて表される関係が満たされていると共に、下記式(S−a)にて求められるGpcが下記式(S2)を満たし、下記式(S−b)にて求められるGrsが下記式(S3)を満たし、下記式(S−c)にて求められるGが下記式(S4.1)を満たし、且つ、下記式(S−d)にて求められるGが下記式(S4.2)を満たすことを特徴とする請求項17〜20のいずれか一項に記載の入力装置。
    −L≧α×(D−T)・・・(S1)
    (ここで、αは、0<α≦T/(D−T)を満たす定数である。)
    pc≧D・・・(S2)
    rs≧0・・・(S3)
    ≧0・・・(S4.1)
    ≧0・・・(S4.2)
    pc=Rcosθ+Kd1sinθ−Pcosθ・・・(S−a)
    rs=Rcosθ−Kv2cosθsinθ−Rcosθ・・・(S−b)
    =Rcosθ−(Kd2+Kd3)sinθ・・・(S−c)
    =F−Rcosθ−(Kd1+Kd4)sinθ−S・・・(S−d)
    [ただし、上記式(S−a)〜(S−d)中、θは下記式(S−e)にて求められる。
    cosθ=Kd2sinθ+Pcosθ+L・・・(S−e)]
  22. パラメータT
    :押圧された前記中央スイッチ部が座屈を開始する時の、前記中央スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    と定義したときに、Gpcが、上記式(S2)の代わりに、下記式(S2.1)を満たすことを特徴とする請求項21に記載の入力装置。
    pc>T・・・(S2.1)
  23. パラメータKv1,Kv2,R,Gpss,Gpcs,θ
    v1:前記中央突起と、前記第1中央突起部の前記第1周辺突起部に近い側における端部から前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線との交点との平面視における直線距離
    v2:前記第1中央突起部の前記第1周辺突起部に近い側における端部から前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線との交点と、前記第1周辺突起部との平面視における直線距離
    :前記第1及び第2周辺突起部の長さ
    pss:前記第1及び第2中央突起部の一部が前記基板に当接すると共に前記第1周辺突起部が前記基板に当接するまで前記キートップの前記第1周辺部と前記第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、前記第1及び第2周辺突起の先端と前記基板との直線距離
    pcs:前記第1及び第2中央突起部の一部が前記基板に当接すると共に前記第1周辺突起部が前記基板に当接するまで前記キートップの前記第1周辺部と前記第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、前記中央突起の先端と前記基板との直線距離
    θ:前記第1及び第2中央突起部の一部が前記基板に当接すると共に前記第1周辺突起部が前記基板に当接するまで前記キートップの前記第1周辺部と前記第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線での横断面における、前記保持シートの下面と前記基板の表面とがなす角
    とそれぞれ定義したときに、下記式(MS−a)にて求められるGpssが下記式(MS1)を満たし、且つ、下記式(MS−b)にて求められるGpcsが下記式(MS2)を満たすことを特徴とする請求項17〜22のいずれか一項に記載の入力装置。
    pss≧D・・・(MS1)
    pcs≧D・・・(MS2)
    pss=Rcosθ−Pcosθ・・・(MS−a)
    pcs=Rcosθ+Kv1sinθ−Pcosθ・・・(MS−b)
    [ただし、上記式(MS−a)及び(MS−b)中、θは下記式(MS−c)にて求められる。
    cosθ=Kv2sinθ+Rcosθ・・・(MS−c)]
  24. pssが、上記式(MS1)の代わりに、下記式(MS1.1)を満たすことを特徴とする請求項23に記載の入力装置。
    −Gpss≦γ×(D−T)・・・(MS1.1)
    (ここで、γは、0≦γ<1を満たす定数である。)
  25. パラメータT
    :押圧された前記中央スイッチ部が座屈を開始する時の、前記中央スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    と定義したときに、Gpcsが、上記式(MS2)の代わりに、下記式(MS2.1)を満たすことを特徴とする請求項23又は24に記載の入力装置。
    −Gpcs≦δ×(D−T)・・・(MS2.1)
    (ここで、δは、0≦δ<1を満たす定数である。)
  26. 入力される情報が複数割り当てられている入力キーを1つ以上備え、前記入力キーの割り当てられている部分が押下されることにより基板に形成されているスイッチ部が接触動作を行う入力装置であって、
    前記入力キーは、
    前記基板と所定間隔を有するように保持され、中央部並びに前記中央部を挟んで対向しない第1及び第2周辺部においてそれぞれ押下操作が行われるキートップと、
    前記中央部と前記第1周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1中央突起部と、
    前記中央部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2中央突起部と、
    前記第1周辺部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する周辺突起部と、
    記キートップを保持する保持シートとを有し、
    前記第1及び第2中央突起部並びに前記周辺突起部は、前記基板上に突設され、
    前記第1及び第2中央突起部は、所定の幅を有する幅部分によって前記キートップの押下量をそれぞれ規制し、
    前記第1中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第1周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第2中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第2周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記基板には、押下されることにより情報入力を行わせる中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部及び第2周辺スイッチ部が、前記中央部、前記第1周辺部及び前記第2周辺部に対応した位置にそれぞれ形成され、
    前記キートップには、前記中央スイッチ部、前記第1周辺スイッチ部及び前記第2周辺スイッチ部に対して押下操作を行わせる中央突起、第1周辺突起及び第2周辺突起がそれぞれ形成されており、
    パラメータKd1,Kd2,P,P,R,D,D,Grc’,θ
    d1:前記中央突起と前記第1中央突起部との平面視における直線距離
    d2:前記第1中央突起部と前記第1周辺突起との平面視における直線距離
    :前記中央突起の長さ
    :前記第1及び第2周辺突起の長さ
    :前記第1及び第2中央突起部の長さ
    :前記中央スイッチ部の高さ
    :前記第1及び第2周辺スイッチ部の高さ
    rc’:前記中央突起の先端が前記中央スイッチ部に当接すると共に前記第1周辺突起の先端が前記第1周辺スイッチ部に当接するまで前記キートップの前記中央部と前記第1周辺部との中間位置を押下した時の、前記第1中央突起部の先端と前記キートップの下面及び前記保持シートの下面のうち近い方との鉛直方向における離間距離
    θ:前記中央突起の先端が前記中央スイッチ部に当接すると共に前記第1周辺突起の先端が前記第1周辺スイッチ部に当接するまで前記キートップの前記中央部と前記第1周辺部との中間位置を押下した時の、前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線での横断面における、前記保持シートの下面と前記基板の表面とがなす角
    とそれぞれ定義したときに、下記式(MC−a’)及び(MC−b’)にて求められるGrc’が下記式(MC1’)を満たすことを特徴とする入力装置。
    rc’≦0・・・(MC1’)
    rc’=D+Pcosθ−Kd1sinθ−R・・・(MC−a’)
    rc’=D+Pcosθ+Kd2sinθ−R・・・(MC−b’)
    [ただし、上記式(MC−a’)及び(MC−b’)中、θは下記式(MC−c)にて求められる。
    +Pcosθ=D+Pcosθ+(Kd1+Kd2)sinθ・・・(MC−c)]
  27. 入力される情報が複数割り当てられている入力キーを1つ以上備え、前記入力キーの割り当てられている部分が押下されることにより基板に形成されているスイッチ部が接触動作を行う入力装置であって、
    前記入力キーは、
    基板と所定間隔を有するように保持され、中央部、前記中央部を挟んで対向しない第1及び第2周辺部並びに前記中央部を挟んで対向しない第3及び第4周辺部においてそれぞれ押下操作が行われるキートップと、
    前記中央部と前記第1周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1中央突起部と、
    前記中央部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2中央突起部と、
    前記中央部と前記第3周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第3中央突起部と、
    前記中央部と前記第4周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第4中央突起部と、
    前記第1周辺部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1周辺突起部と、
    前記第3周辺部と前記第4周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2周辺突起部と、
    記キートップを保持する保持シートとを有し、
    前記第1〜第4中央突起部は、所定の幅を有する幅部分によって前記キートップの押下量をそれぞれ規制し、
    前記第1中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第1周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第2中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第2周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第3中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第3周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第4中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第4周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第1〜第4中央突起部並びに第1及び第2周辺突起部は、前記キートップの下面に突設され、
    前記基板には、押下されることにより情報入力を行わせる中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部、第2周辺スイッチ部、第3周辺スイッチ部及び第4周辺スイッチ部が、前記中央部、前記第1周辺部、前記第2周辺部、前記第3周辺部及び前記第4周辺部に対応した位置にそれぞれ形成され、
    前記キートップには、前記中央スイッチ部、前記第1周辺スイッチ部、前記第2周辺スイッチ部、前記第3周辺スイッチ部及び前記第4周辺スイッチ部に対して押下操作を行わせる中央突起、第1周辺突起、第2周辺突起、第3周辺突起及び第4周辺突起がそれぞれ形成されており、
    パラメータKd1,Kd2,P,P,R,D,D,Grc,θ
    d1:前記中央突起と前記第1中央突起部との平面視における直線距離
    d2:前記第1中央突起部と前記第1周辺突起との平面視における直線距離
    :前記中央突起の長さ
    :前記第1〜第4周辺突起の長さ
    :前記第1〜第4中央突起部の長さ
    :前記中央スイッチ部の高さ
    :前記第1〜第4周辺スイッチ部の高さ
    rc:前記中央突起の先端が前記中央スイッチ部に当接すると共に前記第1周辺突起の先端が前記第1周辺スイッチ部に当接するまで前記キートップの前記中央部と前記第1周辺部との中間位置を押下した時の、前記第1中央突起部の先端と前記基板との直線距離
    θ:前記中央突起の先端が前記中央スイッチ部に当接すると共に前記第1周辺突起の先端が前記第1周辺スイッチ部に当接するまで前記キートップの前記中央部と前記第1周辺部との中間位置を押下した時の、前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線での横断面における、前記保持シートの下面と前記基板の表面とがなす角
    とそれぞれ定義したときに、下記式(MC−a)及び(MC−b)にて求められるGrcが下記式(MC1)を満たすことを特徴とする入力装置。
    rc≦0・・・(MC1)
    rc=D+Pcosθ−Kd1sinθ−Rcosθ・・・(MC−a)
    rc=D+Pcosθ+Kd2sinθ−Rcosθ・・・(MC−b)
    [ただし、上記式(MC−a)及び(MC−b)中、θは下記式(MC−c)にて求められる。
    +Pcosθ=D+Pcosθ+(Kd1+Kd2)sinθ・・・(MC−c)]
  28. パラメータT,T
    :押圧された前記中央スイッチ部が座屈を開始する時の、前記中央スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    :押圧された前記第1〜第4周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、前記第1〜第4周辺スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    とそれぞれ定義したときに、Grcが、上記式(MC1)の代わりに、下記式(MC1.1)及び(MC1.2)を満たすことを特徴とする請求項27に記載の入力装置。
    rc≦β×(D−T)・・・(MC1.1)
    rc≦β×(D−T)・・・(MC1.2)
    (ここで、βは、0≦β<1を満たす定数である。)
  29. パラメータT,L,Gps
    :押圧された前記中央スイッチ部が座屈を開始する時の、前記中央スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    :前記第1〜第4中央突起部が前記基板に当接するまで前記キートップの前記中央部を押下した時の、前記中央スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離、すなわち、前記第1〜第4中央突起部の長さ(R)と前記中央突起の長さ(P)との差(R−P
    ps:前記第1〜第4中央突起部が前記基板に当接するまで前記キートップの前記中央部を押下した時の、前記第1〜第4周辺突起の先端と前記基板との直線距離、すなわち、前記第1〜第4中央突起部の長さ(R)と前記第1〜第4周辺突起の長さ(P)との差(R−P
    とそれぞれ定義したときに、下記式(C1)及び(C2)にて表される関係が満たされていることを特徴とする請求項27又は28に記載の入力装置。
    −L≧α×(D−T)・・・(C1)
    (ここで、αは、0<α≦T/(D−T)を満たす定数である。)
    ps≧D・・・(C2)
  30. パラメータT
    :押圧された前記第1〜第4周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、前記第1〜第4周辺スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    と定義したときに、Gpsが、上記式(C2)の代わりに、下記式(C2.1)を満たすことを特徴とする請求項29に記載の入力装置。
    ps>T・・・(C2.1)
  31. 前記入力キーは、前記入力キーが内側に配置され、外部から操作可能となるように前記キートップが露出される開口が形成されているフレームを更に有し、
    パラメータKv2,Kd3,Kd4,R,T,Gpc,Grs,G,G,F,S,L,θ,θ
    v2:前記第1中央突起部の前記第1周辺突起部に近い側における端部から前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線との交点と、前記第1周辺突起部との平面視における直線距離
    d3:前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線において、前記第1周辺突起と前記キートップの前記第1周辺突起に近い側における縁との平面視における直線距離
    d4:前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線において、前記中央突起と前記キートップの前記第1周辺突起と遠い側における縁との平面視における直線距離
    :前記第1及び第2周辺突起部の長さ
    :押圧された前記第1〜第4周辺スイッチ部が座屈を開始する時の、前記第1〜第4周辺スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    :前記フレームの下面と前記基板との直線距離
    :前記保持シートの厚さ
    :前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離
    pc:前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離がLとなるまで前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記中央突起の先端と前記基板との直線距離
    rs:前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離がLとなるまで前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記第1周辺突起部の先端と前記基板との直線距離
    :前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離がLとなるまで前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記フレームの高さと、前記保持シートの上面のうち最も上方に位置する部分の高さとの差
    :前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離がLとなるまで前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記保持シートの下面のうち最も下方に位置する部分と、前記基板との直線距離
    θ:平面視における、前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線と、前記中央突起及び前記第2周辺突起を通る直線とがなす角を2で割った値
    θ:前記第1周辺突起の先端と前記基板との直線距離がLとなるまで前記キートップの前記第1周辺部を押下した時の、前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線での横断面における、前記保持シートの下面と前記基板の表面とがなす角
    とそれぞれ定義したときに、下記式(S1)にて表される関係が満たされていると共に、下記式(S−a)にて求められるGpcが下記式(S2)を満たし、下記式(S−b)にて求められるGrsが下記式(S3)を満たし、下記式(S−c)にて求められるGが下記式(S4.1)を満たし、且つ、下記式(S−d)にて求められるGが下記式(S4.2)を満たすことを特徴とする請求項27〜30のいずれか一項に記載の入力装置。
    −L≧α×(D−T)・・・(S1)
    (ここで、αは、0<α≦T/(D−T)を満たす定数である。)
    pc≧D・・・(S2)
    rs≧0・・・(S3)
    ≧0・・・(S4.1)
    ≧0・・・(S4.2)
    pc=Rcosθ+Kd1sinθ−Pcosθ・・・(S−a)
    rs=Rcosθ−Kv2cosθsinθ−Rcosθ・・・(S−b)
    =Rcosθ−(Kd2+Kd3)sinθ・・・(S−c)
    =F−Rcosθ−(Kd1+Kd4)sinθ−S・・・(S−d)
    [ただし、上記式(S−a)〜(S−d)中、θは下記式(S−e)にて求められる。
    cosθ=Kd2sinθ+Pcosθ+L・・・(S−e)]
  32. パラメータT
    :押圧された前記中央スイッチ部が座屈を開始する時の、前記中央スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    と定義したときに、Gpcが、上記式(S2)の代わりに、下記式(S2.1)を満たすことを特徴とする請求項31に記載の入力装置。
    pc>T・・・(S2.1)
  33. パラメータKv1,Kv2,R,Gpss,Gpcs,θ
    v1:前記中央突起と、前記第1中央突起部の前記第1周辺突起部に近い側における端部から前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線との交点との平面視における直線距離
    v2:前記第1中央突起部の前記第1周辺突起部に近い側における端部から前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線に向けて垂直に延びる直線と前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線との交点と、前記第1周辺突起部との平面視における直線距離
    :前記第1及び第2周辺突起部の長さ
    pss:前記第1及び第2中央突起部の一部が前記基板に当接すると共に前記第1周辺突起部が前記基板に当接するまで前記キートップの前記第1周辺部と前記第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、前記第1及び第2周辺突起の先端と前記基板との直線距離
    pcs:前記第1及び第2中央突起部の一部が前記基板に当接すると共に前記第1周辺突起部が前記基板に当接するまで前記キートップの前記第1周辺部と前記第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、前記中央突起の先端と前記基板との直線距離
    θ:前記第1及び第2中央突起部の一部が前記基板に当接すると共に前記第1周辺突起部が前記基板に当接するまで前記キートップの前記第1周辺部と前記第2周辺部との中間位置を鉛直方向に押下した時の、前記中央突起及び前記第1周辺突起部を通る直線での横断面における、前記保持シートの下面と前記基板の表面とがなす角
    とそれぞれ定義したときに、下記式(MS−a)にて求められるGpssが下記式(MS1)を満たし、且つ、下記式(MS−b)にて求められるGpcsが下記式(MS2)を満たすことを特徴とする請求項27〜32のいずれか一項に記載の入力装置。
    pss≧D・・・(MS1)
    pcs≧D・・・(MS2)
    pss=Rcosθ−Pcosθ・・・(MS−a)
    pcs=Rcosθ+Kv1sinθ−Pcosθ・・・(MS−b)
    [ただし、上記式(MS−a)及び(MS−b)中、θは下記式(MS−c)にて求められる。
    cosθ=Kv2sinθ+Rcosθ・・・(MS−c)]
  34. pssが、上記式(MS1)の代わりに、下記式(MS1.1)を満たすことを特徴とする請求項33に記載の入力装置。
    −Gpss≦γ×(D−T)・・・(MS1.1)
    (ここで、γは、0≦γ<1を満たす定数である。)
  35. パラメータT
    :押圧された前記中央スイッチ部が座屈を開始する時の、前記中央スイッチ部の頂点と前記基板との直線距離
    と定義したときに、Gpcsが、上記式(MS2)の代わりに、下記式(MS2.1)を満たすことを特徴とする請求項33又は34に記載の入力装置。
    −Gpcs≦δ×(D−T)・・・(MS2.1)
    (ここで、δは、0≦δ<1を満たす定数である。)
  36. 入力される情報が複数割り当てられている入力キーを1つ以上備え、前記入力キーの割り当てられている部分が押下されることにより基板に形成されているスイッチ部が接触動作を行う入力装置であって、
    前記入力キーは、
    基板と所定間隔を有するように保持され、中央部、前記中央部を挟んで対向しない第1及び第2周辺部並びに前記中央部を挟んで対向しない第3及び第4周辺部においてそれぞれ押下操作が行われるキートップと、
    前記中央部と前記第1周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1中央突起部と、
    前記中央部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2中央突起部と、
    前記中央部と前記第3周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第3中央突起部と、
    前記中央部と前記第4周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第4中央突起部と、
    前記第1周辺部と前記第2周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第1周辺突起部と、
    前記第3周辺部と前記第4周辺部との間に配設され、押下操作による前記キートップの押下量を規制する第2周辺突起部と、
    記キートップを保持する保持シートを更に有し、
    前記第1〜第4中央突起部は、所定の幅を有する幅部分によって前記キートップの押下量をそれぞれ規制し、
    前記第1中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第1周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第2中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第2周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第3中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第3周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第4中央突起部の幅部分は、前記中央部と前記第4周辺部とを結ぶ直線に対して略垂直に交差するように配置され、
    前記第1〜第4中央突起部並びに前記第1及び第2周辺突起部は、前記基板上に突設され、
    前記基板には、押下されることにより情報入力を行わせる中央スイッチ部、第1周辺スイッチ部、第2周辺スイッチ部、第3周辺スイッチ部及び第4周辺スイッチ部が、前記中央部、前記第1周辺部、前記第2周辺部、前記第3周辺部及び前記第4周辺部に対応した位置にそれぞれ形成され、
    前記キートップには、前記中央スイッチ部、前記第1周辺スイッチ部、前記第2周辺スイッチ部、前記第3周辺スイッチ部及び前記第4周辺スイッチ部に対して押下操作を行わせる中央突起、第1周辺突起、第2周辺突起、第3周辺突起及び第4周辺突起がそれぞれ形成されており、
    パラメータKd1,Kd2,P,P,R,D,D,Grc’,θ
    d1:前記中央突起と前記第1中央突起部との平面視における直線距離
    d2:前記第1中央突起部と前記第1周辺突起との平面視における直線距離
    :前記中央突起の長さ
    :前記第1〜第4周辺突起の長さ
    :前記第1〜第4中央突起部の長さ
    :前記中央スイッチ部の高さ
    :前記第1〜第4周辺スイッチ部の高さ
    rc’:前記中央突起の先端が前記中央スイッチ部に当接すると共に前記第1周辺突起の先端が前記第1周辺スイッチ部に当接するまで前記キートップの前記中央部と前記第1周辺部との中間位置を押下した時の、前記第1中央突起部の先端と前記キートップの下面及び前記保持シートの下面のうち近い方との鉛直方向における離間距離
    θ:前記中央突起の先端が前記中央スイッチ部に当接すると共に前記第1周辺突起の先端が前記第1周辺スイッチ部に当接するまで前記キートップの前記中央部と前記第1周辺部との中間位置を押下した時の、前記中央突起及び前記第1周辺突起を通る直線での横断面における、前記保持シートの下面と前記基板の表面とがなす角
    とそれぞれ定義したときに、下記式(MC−a’)及び(MC−b’)にて求められるGrc’が下記式(MC1’)を満たすことを特徴とする入力装置。
    rc’≦0・・・(MC1’)
    rc’=D+Pcosθ−Kd1sinθ−R・・・(MC−a’)
    rc’=D+Pcosθ+Kd2sinθ−R・・・(MC−b’)
    [ただし、上記式(MC−a’)及び(MC−b’)中、θは下記式(MC−c)にて求められる。
    +Pcosθ=D+Pcosθ+(Kd1+Kd2)sinθ・・・(MC−c)]
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