JP6323467B2 - キー構造及びそのキー構造を備える電子機器 - Google Patents
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Description
なお、キー釦部としては、接点部上にキー釦部のための表示(例えば、アルファベット等)が直接印刷され、接点部自体がキー釦部とされる場合もあるが、接点部上に樹脂キーが貼着されてキー釦部とされる場合もある。
(1)本発明のキー構造は、電子機器の基板上に配置されるキー構造であって、
ある方向に変位するキーと、
前記キーに対して当該キーが変位する側に配置されるキーシートであって、シート基部と前記キーの変位に伴いその変位方向へ変位する接点部とを備える前記キーシートと、
前記キーと前記シート基部との間に前記変位方向に見て前記シート基部に重なる位置に配置された支持部と、を備え、
前記支持部は、前記キーが変位していない状態では、当該支持部に対向配置された部材から離間していて、かつ、前記キーの他端部が前記変位方向に変位する際に、当該支持部に対向配置された部材に当接することで前記キーの一端部を支持する。
前記キー構造は、
ある方向に変位するキーと、
前記キーに対して当該キーが変位する側に配置されるキーシートであって、シート基部と前記キーの変位に伴いその変位方向へ変位する接点部とを備える前記キーシートと、
前記キーと前記シート基部との間に前記変位方向に見て前記シート基部に重なる位置に配置された支持部と、を備え、
前記支持部は、前記キーが変位していない状態では、当該支持部に対向配置された部材から離間していて、かつ、前記キーの他端部が前記変位方向に変位する際に、当該支持部に対向配置された部材に当接することで前記キーの一端部を支持する支持部と、を備え、
前記基板は、
前記キーの変位に伴い、前記接点部の前記キーが配置された側とは反対側の面に接する電極を備える。
なお、図面においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
なお、以下では、電子辞書1の場合を例にして、本発明のキー構造10(図3(a)参照)の説明を行うが、本発明のキー構造10が適用される対象は電子辞書に限定されるものではなく、電卓等、一般的な電子機器に適用してよい。
第2ケース3には、図1の矢印で示すように第1ケース2を回動させ、第1ケース2と第2ケース3が合わさるように第1ケース2を折り畳んだときに、表示部5に対面する側に複数のキー釦6が突出するように配置されている。
また、点線枠囲みBで示す横一列に配列されたキー釦6が前後方向に3列設けられているキー釦6は、電子辞書1への文字入力(アルファベット、ひらがな、カタカナ等の文字入力)に用いる文字入力用のキー釦である。
なお、サイズを大きくするキー釦6は、文字入力用のキー釦6に限定されるものではなく、点線枠囲みAで示すメインメニュー関係のキー釦6等であってもよい。
図1に示す電子辞書1は、第2ケース3内に図示しない制御基板(以下、単に基板ともいう)が配置され、その上に、以下で詳細に説明するキー構造10(図3(a)参照)が設けられ、さらに、そのキー構造10の上に、カバー8が設けられている。
なお、以下の説明では、各部材においてユーザが操作する側を表面と呼び、その表面の反対側を裏面と呼ぶ。
また、図3は図2の分解平面図であり、図3(a)はキー構造10の裏面側を見た平面図であり、図3(b)はカバー8の裏面側を見た平面図である。
なお、図3(a)に示す点線枠囲みA、B、C及びDは、図1の点線枠囲みA、B、C及びDで示す部分に対応したものである。
つまり、サイズを通常より大きくしたキー釦6に対応する部分の断面図になっている。
なお、後ほど理由については説明するが、樹脂キー17の延出部17aは、表示部5(図1参照)側に延出している。
図5に示すハッチングの部分17bは、キーシート14の接点部12に接着剤等で貼着される部分を示しており、その貼着される部分17bから表示部5側に延出する延出部17aに設けられた凸部18は、本実施形態では、樹脂キー17の矩形状の裏面の表示部5側となる1辺に沿った線状の凸部になっている。
カバー8は、キー構造10の表面側を覆うように配置され、図1に示した第2ケース3に固定される部材であり、図3(b)に示すように、上述したキー構造10の樹脂キー17をカバー8の表面側に位置させるための複数の開口8aを有している。
図6は、図4に対応する図であり、電子辞書1の基板20を併せて図示した断面図である。
図6(a)は、ユーザがキー釦6を押圧(押下)する前(樹脂キー17の表面を押圧する前)の状態を示す図であり、図6(b)は、ユーザがキー釦6を押圧(押下)した後(樹脂キー17の表面を押圧した後)の状態を示す図である。
ただし、ダブルクリックを抑制する観点では、凸部18がシート基部11から離間している必要はない。
そして、本実施形態のように、凸部18をシート基部11から離間させる場合は、距離T1は、その凸部18の離間距離をほぼ同じにするのがよい。
上述したように、凸部18は先端が曲面状であるため、この支点を起点として樹脂キー17の凸部18と反対側が回転するように動く。
特に、延出部17aを有する樹脂キー17に対応する接点部12は、基板20に対向することになる裏面12aが、樹脂キー17の凸部18側から反対側に向かって、基板20から離れるように傾斜している。
このため、樹脂キー17の表示部5側に支点を形成するように凸部18を表示部5側に設けるようにすることで、ユーザの指の自然な動きとも相まって、より一層確実に、樹脂キー17が、樹脂キー17の凸部18と反対側が回転するように動くものとなり、スカート部13の不均一な座屈が発生しなくなり、座屈の不均一さに起因するダブルクリックの発生が抑制される。
なお、本実施形態では、S≒Y/3mmとして、接点部12のストロークのほぼ1/3程度の距離だけ凸部18がシート基部11から離間するようにしている。
つまり、本実施形態では、基板20の電極は、基板20上での形成面積が、対応する接点部12の裏面の面積よりも大きいものとして、確実に、接点部12の裏面が接触した瞬間に電極の導通が開始され、動作遅れ感がでないようにしているため、ユーザに快適な操作感を与えることができる。
例えば、上記実施形態では、図5に示すように、樹脂キー17の延出部17aに設けられる凸部18は、1つの直線状の凸部になっている。
しかしながら、この凸部18は、シート基部11との間で線状の支点を形成することを目的とするものであることから、直線状に並ぶ複数の凸部であってもよい。
また、このように線状に複数の凸部を設ける場合に多数の凸部を設ける必要はなく、その凸部を設ける位置(凸部間の離間距離等)を適切なものとすれば、2つの凸部や3つの凸部でも線状の支点を形成することが可能である。
[請求項1]
電子機器の基板上に配置され、複数のキー及び前記キーの配置されるキーシートを備え、
前記キーシートは、
シート基部と、
前記キーの配置される複数の接点部と、
前記シート基部とそれぞれの前記接点部の間に介在し、前記接点部が前記シート基部から突出するように支持するスカート部と、を備え、
少なくとも1つ以上の前記キーは、前記シート基部まで延出した延出部を有し、
前記延出部は、前記シート基部側に突出するように設けられた前記シート基部との間で支点を形成する凸部を有し、
前記延出部を有する前記キーに対応する前記接点部は、前記基板に対向することになる裏面が、前記キーの前記凸部側から反対側に向かって、前記基板から離れるように傾斜していることを特徴とするキー構造。
[請求項2]
前記キーの前記凸部は、対応する前記接点部のストロークをYmmとしたときに、前記凸部の先端が前記シート基部からの距離でY/2mm以内に位置することを特徴とする請求項1に記載のキー構造。
[請求項3]
前記キーの前記凸部は、前記キーを押圧しない状態において、前記シート基部から離間していることを特徴とする請求項2に記載のキー構造。
[請求項4]
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のキー構造と、
前記接点部に対応する位置に電極を有し、前記シート基部の裏面側に配置される基板と、を備えることを特徴とする電子機器。
[請求項5]
前記キー構造上に設けられるカバーを備え、
前記カバーは、一列に並ぶ前記キーを前記カバーの表面側に位置させるために、一列に並ぶ前記キーの並び幅に対応する長孔で形成された開口を有していることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
[請求項6]
前記電極は、前記基板上での形成面積が、対応する前記接点部の裏面の面積よりも大きいことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電子機器。
2 第1ケース
3 第2ケース
4 ヒンジ部
5 表示部
6 キー釦
8 カバー
10 キー構造
11 シート基部
12 接点部
12a 裏面
13 スカート部
14 キーシート
17 樹脂キー
17a 延出部
18 凸部
20 基板
Claims (16)
- 電子機器の基板上に配置されるキー構造であって、
ある方向に変位するキーと、
前記キーに対して当該キーが変位する側に配置されるキーシートであって、シート基部と、前記キーの変位に伴いその変位方向へ変位する接点部とを備える前記キーシートと、
前記キーと前記シート基部との間に前記変位方向に見て前記シート基部に重なる位置に配置された支持部と、を備え、
前記支持部は、前記キーが変位していない状態では、当該支持部に対向配置された部材から離間していて、かつ、前記キーの他端部が前記変位方向に変位する際に、当該支持部に対向配置された部材に当接することで前記キーの一端部を支持することを特徴とするキー構造。 - 前記キーシートの前記接点部は、前記キーが配置された側とは反対側の面が、前記支持部に近づくにつれて前記基板に近づくように形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のキー構造。 - 前記キーシートの前記接点部は、前記支持部に近づくにつれて厚みが大きくなるように形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載のキー構造。 - 前記接点部は、前記キーが変位していない状態では、当該接点部の前記支持部に近い方の端部と前記基板との距離が、当該接点部の前記支持部から遠い方の端部と前記基板との距離の略半分以下である、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のキー構造。 - 前記支持部は、前記キーが変位していない状態では、当該支持部と当該支持部に対向配置された部材との距離が、前記接点部と前記基板との距離と略同じである、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のキー構造。 - 前記キーが変位していない状態では、前記支持部と当該支持部に対向配置された部材との距離が、前記キーの最大変位量の1/5以上且つ1/2以下である、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のキー構造。 - 前記支持部は、矩形状の前記キーの一辺に沿って直線状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のキー構造。 - 前記支持部は、前記キーシートよりも剛性が高い材料により形成されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のキー構造。 - 電子機器の基板上に配置されるキー構造であって、
ある方向に変位するキーと、
前記キーに対して当該キーが変位する側に配置されるキーシートであって、シート基部と前記キーの変位に伴いその変位方向へ変位する接点部とを備える前記キーシートと、
前記キーと前記シート基部との間に配置された支持部であって、前記キーの他端部が前記変位方向に変位する際に、当該支持部に対向配置された部材に当接することで前記キーの一端部を支持する支持部と、を備え、
前記接点部は、前記キーが変位していない状態では、当該接点部の前記支持部に近い方の端部と前記基板との距離が、当該接点部の前記支持部から遠い方の端部と前記基板との距離の略半分以下である、
ことを特徴とするキー構造。 - 電子機器の基板上に配置されるキー構造であって、
ある方向に変位するキーと、
前記キーに対して当該キーが変位する側に配置されるキーシートであって、シート基部と前記キーの変位に伴いその変位方向へ変位する接点部とを備える前記キーシートと、
前記キーと前記シート基部との間に配置された支持部であって、前記キーの他端部が前記変位方向に変位する際に、当該支持部に対向配置された部材に当接することで前記キーの一端部を支持する支持部と、を備え、
前記支持部は、前記キーが変位していない状態では、当該支持部と当該支持部に対向配置された部材との距離が、前記接点部と前記基板との距離と略同じである、
ことを特徴とするキー構造。 - 電子機器の基板上に配置されるキー構造であって、
ある方向に変位するキーと、
前記キーに対して当該キーが変位する側に配置されるキーシートであって、シート基部と前記キーの変位に伴いその変位方向へ変位する接点部とを備える前記キーシートと、
前記キーと前記シート基部との間に配置された支持部であって、前記キーの他端部が前記変位方向に変位する際に、当該支持部に対向配置された部材に当接することで前記キーの一端部を支持する支持部と、を備え、
前記キーが変位していない状態では、前記支持部と当該支持部に対向配置された部材との距離が、前記キーの最大変位量の1/5以上且つ1/2以下である、
ことを特徴とするキー構造。 - 基板と、キー構造と、を備える電子機器であって、
前記キー構造は、
ある方向に変位するキーと、
前記キーに対して当該キーが変位する側に配置されるキーシートであって、シート基部と前記キーの変位に伴いその変位方向へ変位する接点部とを備える前記キーシートと、
前記キーと前記シート基部との間に前記変位方向に見て前記シート基部に重なる位置に配置された支持部と、を備え、
前記支持部は、前記キーが変位していない状態では、当該支持部に対向配置された部材から離間していて、かつ、前記キーの他端部が前記変位方向に変位する際に、当該支持部に対向配置された部材に当接することで前記キーの一端部を支持し、
前記基板は、
前記キーの変位に伴い、前記接点部の前記キーが配置された側とは反対側の面に接する電極を備える、
ことを特徴とする電子機器。 - 前記キーの入力に対応した表示が行われる表示部を含む第1筐体と、
前記基板および前記キー構造を含む第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを連結するヒンジ部と、をさらに備え、
前記支持部は、前記キーの前記ヒンジ部に近い方の端部に設けられている、
ことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。 - 前記キー構造は、ある方向に沿って並ぶ複数の前記キーを備え、
前記電子機器は、前記複数のキーの表面を外側に露出させる細長形状である一つの開口が設けられていて、且つ前記キー構造上に設けられたカバーをさらに備える、
ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の電子機器。 - 前記電極は、前記基板上での形成面積が、対応する前記接点部の裏面の面積よりも大きい、
ことを特徴とする請求項12から請求項14のいずれか一項に記載の電子機器。 - 前記キーは、前記電子機器への文字入力に用いる文字入力用のキーであって、前記キーの表面に文字を示す表示が施されている、
ことを特徴とする請求項12から請求項15のいずれか一項に記載の電子機器。
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